ロシア傭兵達が鎮守府に着任しました。五話目太陽の消えた日
翌日になり飛燕の死は、新聞にのり話題となった。ガングード達の鎮守府も例外ではなく
ガングード『・・・』
鈴谷「どうしようか・・・・」
長門「私達に関係している鎮守府が次々消されている・・・となると近いうちに私達も狙われることになるだろうな。」
ビリー『しかもそれをやってきている実行犯も誰かわからない以上、こちからからは手出しできませんもんね・・・』
ガングード『こんな事を平気でやってのける奴等と言ったらかなり戦力が有るだろう。仮に分かって手出ししたところで返り討ちにされるぞ。』
ビリー『確かに・・・・』
・・・にしても外がやたら暗いな。まだ早朝とは言え・・・
ユキ『大変です!』バタァン!
ガングード『・・・何事だ?』
ユキが焦るなんて余程の事だろう。いったい何が・・・
ユキ『太陽が無くなっちゃったんです!』
ガングード『・・・寝惚けてんのか?』
ユキ『本当です!外見てください!』
ガングード『・・・?』
・・・うわぁ本当に無くなってる・・・
ビリー『こんなんやるなんて・・・』
長門「深海棲艦ぐらいだろうな。」
鈴谷「ほとんど保護色だから見えないし・・・噂では夜目もきくって・・・」
ガングード『そのために太陽の光を届かないようにしたと・・・』
鈴谷「科学力も凄いって聞いたしね。」
ビリー『やたら詳しいですね。』
鈴谷「元々大本営の艦娘だからね。大本営は多分この事を見逃さないよ。今頃深海棲艦捕まえてこの事を聞いたりしてるんじゃないかな。
・・・確かに噂では、深海棲艦の拷問や法外の事を大本営がしてるときいたことがあるが・・・
ユキ『でも、そんな事のためだけにこんな大事引き起こしますかね・・・こんな事すれば対策をとられることぐらい分かっているでしょうし・・・』
ガングード『・・・謎だよな・・・』
ビリー『月も出てるな~・・・』
長門「・・・太陽が消えたと言うよりかは、常に夜になってる感じか・・・」
ビリー『実は深海棲艦がタイムマシン持ってて深海棲艦の目的は、過去から何かを連れてくるためにこれをやってたりしてね。』
ガングード『SFの見すぎだ。』
・・・本当にそんなことをやるつもりなら、何を連れてくるつもりだ?深海棲艦の科学力はかなりのものだと鈴谷も言ってたし・・・ビリーの言っている事も本当にやってるのかもな。
~深海~
響?「これで準備は完了と・・・」
ル級「いよいよですね。」
響?「あぁ。これで奴がこの時代に戻ってくる・・・」
懸念する事と言えば奴以外がこの時代に来ることだが・・・
ガングード『・・・』
結局、夜は明けないな。
ガングード『暗い中の散歩とかほぼ見回りじゃねえか・・・クソ』スタスタ
・・・ん?一瞬足に違和感を感じた・・・何だ?
ガングード『・・・』下確認
???「・・・」
ガングード『・・・ビリー、救護班を』
ビリー『了解』
ガングード『・・・』
にしても誰だ?この人。
???「・・・痛てて・・・」
ガングード『あ、起きた。』
???「・・・誰だ?」
ガングード『それはこちらの台詞です。』
???「・・・?」
・・・ロシア語分かんない人か・・・困ったな。
ガングード『ビリー、ついでにユキ連れてきて。倒れてた人が起きたは良いが、ロシア語が分からないみたいだ。』
ビリー『言われなくてもつれてきてます。』
ユキ『何事ですか?』
傭兵A『・・・隊長。この人艦娘みたいですが・・・』
ガングード『艦娘?』
見たこと無い艦娘だが・・・
ユキ「・・・すみません。貴女は?」
三笠「私は戦艦三笠だ。」
・・・ファッ!?
ユキ「・・・三笠?」
鈴谷「どうしたの~?」スタスタ
ガングード『・・・』
三笠「・・・?」
鈴谷「・・・まさか・・・三笠さん?」
ユキ「会ったことあるんですか?」
鈴谷「昔に見たことがある。艦娘になったばかりの頃、軍艦の方だけどね。」
三笠「・・・」
鈴谷「でも・・・三笠と言えば・・・提督・・・ロシア人じゃ・・・」
・・・・地雷踏んじゃったよ・・・
三笠「・・・!?」
鈴谷「まさか言わない方がよかった?」
ガングード『・・・その通りかもな。』
三笠「・・・敵国に助けられるなど!我が国の恥!」シャッ!
ガングード『待て待て待て待て!』ガシッ!
三笠「離せ!私は国の恥だ!ここで死なせてくれ!」
鈴谷「もうロシアとの戦争は終わってるんですよ!三笠さん!」
三笠「・・・何?」
~鈴谷説明中~
鈴谷「・・・・と言うことなんです」
三笠「・・・うおおおおおお!」ダッ!
ガングード『海に飛び降りようとすんなぁぁぁぁぁぁ!』ガシッ!
三笠『止めるな!』
ガングード『止めるわ!』
昔、父親が旧日本軍と戦った話をしてたとき日本軍は勇敢に突撃してきたとか言ってたな。余程の勇気有る人間かと思ったが、死ぬのにも躊躇無しかよ!
~数分後~
ガングード『なんとか止まった・・・』
三笠「・・・」
ユキ『でも三笠は明治の軍艦ですよ?どうしてこの時代に?』
ガングード『ビリーの言ってたタイムマシンとかが本当に有るのかもな。』
ビリー『マジかよ・・・』
ガングード『だとしたらヤバイな。』
~深海~
響?「成功だね。」
レ級?「おぉ~久しぶりだね。お前沈めたの何時だっけ?楽しかったなぁ~」
響?「あいにく談笑する暇はない。協力してほしい。」
レ級?「ほぉ?」
響?「お前のやりそこねた事をね。」
レ級?「・・・面白そうだねー!」
~とある場所~
飛燕?「疲れた疲れた・・・」
Pola「提督になってからめっきり姿を表さなくなったわね~。久しぶり。」
飛燕「お久しぶりです。」
Pola「昔みたいに、またどっかヤバめのところに喧嘩でも売ったの?」
飛燕「・・・気づきましたか」
Pola「顔の火傷跡を見ればすぐわかるわよ。」
飛燕「ちょっと深海棲艦の団体に妨害したらね。」
Pola「ドジるなんて珍しいわね。」
・・・まぁあまり慣れないことはするなってお叱りだろうな。
飛燕「慣れないことをしましたからね。ミスして火傷しちゃいましたよ。」
Pola「でも深海棲艦に喧嘩売るなんてヤバイんじゃない?」
飛燕「まぁ、あいつらからは俺が死んだことになってるから。これ以上は、余程目立たなきゃ狙われないよ。」
Pola「だと良いけどね~。」
・・・まぁ、狙われたら狙われたで、対策とってるけど
飛燕「まぁ、これぐらいの事をした価値はありますし。」
Pola「・・・」
Pola(個人的には彼が無理してるようにも感じる・・・気のせいかしら?)
飛燕「・・・」
深海棲艦の資料をパクってみたとき、奴等のリストもあった・・・あいつらが生きてるなら、俺が妨害工作をした事について、俺からしてみればお釣りが来るほど価値がある。待ってろよ研究員。その首が身体と離れるまで楽しんでるんだな。
~ブイン端っこ基地~
ブイン端っこ基地提督「・・・」
高雄「・・・黙祷なんてしてどうしたんですか?『研究の犠牲者』達の命日はこの間じゃないですか。」
ブイン端っこ基地提督「・・・他の奴はな。俺の弟は違う。」
高雄「・・・」
ブイン端っこ基地提督「飛燕の事だよ。」
高雄「でもあの人は今は行方不明と言うことに・・・」
ブイン端っこ基地提督「あいつは人工艦娘何だよ。あいつは実験に成功した。だが、人間だった頃のあいつは数十年前の今日に死んだ。」
高雄「・・・人工艦娘化計画は失敗したはずじゃ・・・」
ブイン端っこ基地提督「その話は嘘なんだ。実際あいつらにとっては大成功だった。あの計画の内容何だが、実際被験者の大半が死ぬことが前提だった。問題は艦娘の血を人に入れたら何分で死ぬか。死亡後、深海棲艦になるのか。これが問題だった。結論からはならなかった。けど飛燕の実験は違った。」
高雄「・・・?」
ブイン端っこ基地提督「仮想擬装。あいつは一部の艦娘にしか使えないその能力を使うことができた。」
高雄「・・・陸軍特異課の事件も・・・」
ブイン端っこ基地提督「海軍の仕業だ。そして元帥が脅し飛燕を海軍のものにした。」
高雄「・・・」
・・・そして
ブイン端っこ基地提督「その後、飛燕を実験台にし艦娘の血をいれた。」
高雄「・・・」
ブイン端っこ基地提督「その後あいつは艦娘の血にたいし拒絶反応を起こし、死亡した。ところが処分しようとしたところ微弱な生命反応があった。研究員は死体を処分せず観察を行った。そこから一週間ほどだった。」
~数十年前~
ブイン端っこ基地提督「・・・これはどういう事だ?」
ルーカー「見た通りです。研究対象の大半が死亡しました。突然容態が可笑しくなって・・・」
ブイン端っこ基地提督「ふざけるな!ルーカー!あの研究条件で死亡することはないと言っただろう!動物実験でも成功しただろう!」ガッ!
ルーカー「・・・殴っても良いんですか?貴方より私の方が圧倒的に地位は上。殴ったらとんでもない大問題ですよ?」
ブイン端っこ基地提督「・・・クソ!」
研究員「ルーカーさん!大変です!研究対象が!」
ルーカー「研究対象がどうした?」
研究員「研究対象が復活、暴走しています!」
ルーカー「武装警備隊を集結。即座に鎮圧しろ。」スタスタ
ブイン端っこ基地提督「待て!」
ルーカー「貴方に構ってる暇はありません。それでは」
高雄「・・・そんなことが・・・」
ブイン端っこ基地提督「その後、血まみれになってる飛燕を見つけた。だがそれは俺の知ってる飛燕じゃなかった。完全に化け物だった」
高雄「・・・」
ブイン端っこ基地提督「ルーカーは未だ行方不明。海軍は研究対象の暴走による事故死として処理したが・・・」
高雄「何か問題が?」
ブイン端っこ基地提督「外の月の件と言い、深海がやらかしたことだろう。だとしたらルーカーが深海棲艦になったのかなと・・・」
確証はない。だがこれだけの事をやらかすんだ。それが一番考えられる。
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