2019-07-24 08:52:59 更新

概要


思わぬ人物と再会し、一同は朝食を迎える


前書き


みなさまこんにちはメットールです。
次のイベが12月と告知がありましたね、自分のとこはレベリングが間に合わないのと改装設計図が圧倒的に足りません;;
いつも通り駄文ですがよろしくお願いします。







大川提督「それでは皆ご一緒に、頂きます。」 合掌




7人「「「「「「「いただきまーす!!」」」」」」」 合掌




着任し2日目に皆で迎えた朝、現在皆で朝食をとっていた。 この日のメニューは白米に大根の味噌汁、さばの味噌煮にサラダと朝からしっかりとした献立だった。




リコ「ゴメンナサイ、今日キタバカリデシタカラ簡単ナモノシカ……」




古鷹「そんな事無いですよリコちゃん、美味しいです。」ニコッ




涼風「そうだよ!このさばの味噌煮スッゴい美味しいよ!」モグモグ




リコ「アリガトゴザイマス、ウレシイデス!」




名取「さばの味噌煮って簡単に出来ましたっけ?時間掛かるんじゃ…?」




リコ「名取サン、ソンナコトアリマセンヨ、要点ヲ抑エテレバ大体40分モアレバ美味シク出来マス。」




大川提督「流石だな、やはり主計課のコック長に任せて正解だったな。」ウンウン




リコの作った朝ごはんを食べながら夕禅は世話になった第三鎮守府のコック長を思い出していた。




初霜「提督、提督は何でリコちゃんが来ることがわかったんですか?」




初霜は当然の疑問を夕禅に尋ねた。その言葉に古鷹以外が夕禅に注目した。




大川提督「うん?なに昨日の元帥との電話でな、2人は昼頃に来ると言っていたからそれより先に来ると判断した。それで試しに他のところに一本入れたら蓮次と飛鳥のとこはもう到着していてな、それで聞いたら艤装の最終チェックが遅れてるらしく2人のところに行ったクーとミキは駆逐艦の艤装だったから早く終わったらしい。」




祥鳳「それで朝早く来ると?」




大川提督「ああ、リコの場合艤装が古鷹のものと互換性を持たせてしまったことが原因で遅れたらしくてな、結局空母艤装の娘達と一緒に出てきたそうだ。」




初霜「?何で古鷹さんの艤装と互換性を持たせたことが原因になってしまったのですか?」




リコ「ワタシガオ話シマス。実ハ今ノ第三鎮守府ニハ航巡ノ方ハイルノデスガ純粋ナ重巡ノ方ガイナイノデス。デスノデ保管サレテタ古鷹サンノデータヲヒッパリダシテノ作業ニナッテシマッタノデ時間ガカカッテシマイマシタ。」




五月雨「そういえばそうですね。元々古鷹さんの艤装を基に作った試作艤装でしたっけ、特にリコちゃんのは水上機カタパルトをオミットした対空対砲撃戦仕様でしたから、だから戦闘データの多い古鷹さんで調整してたんですね。」




リコ「ハイ…弾着観測射撃ハワタシハデキナイノデソレヨリ、中近距離デノ戦闘ガ多ク格闘データモアル古鷹サンノデ調整ヲスルッテ整備長サンガ…」




大川提督「またか、あの人そうやって平気で徹夜するのは相変わらずか。」




リコ「ハイ、デスガワタシタチノ調整ガ終ワッタ後デ明石サンニ『いい加減寝ろっ!!』ッテブン殴ラレテヒキズラレテマシタ。」




名取「うわぁ…」




初霜「強制的に寝かしたんですね、明石さん」




涼風「大変そうだねぇ…」ズズッ




と盛り上がりながら食事は進み、終わりに




大川提督「今日はさっき言った様に昼頃に2人着任することになっている。そのときに自己紹介がてら昼食としよう。」




涼風「りょーかーい!」




大川提督「祥鳳、11時半頃に一度艦載機の試運転ついでに索敵を頼む。」




祥鳳「了解しました!」




大川提督「ではそれまでは自由時間としよう。皆ご一緒に、ご馳走さまでした。」合掌




7人「「「「「「「ご馳走さまでしたーー!」」」」」」」合掌




そう言って皆食器を片付けるなか




大川提督「古鷹、すまないが…」




古鷹「はい、リコちゃんに寮への案内、ですよね。」




大川提督「ああ、よろしく頼む。」




その2人のやり取りを見て




リコ「古鷹サン、前カラ思ッテマシタガナンデテイトクサンノイイタイコトガワカルンデスカ?」




古鷹「えっ?うーん…提督ならこういう風に考えるかなって分かるからかな。リコちゃんの件でも私達に言わなかったのは多分提督の中ではわかってるけど時間が時間だから私達を休ませたい。けどリコちゃんの出迎えをしたいってなったから1人で行ったと思うんだ。ユウは私達に気を使うのに自分には無頓着だから尚更言いたいことがわかるんだ。」




頷いて聞いているリコにこう付け加えた。




古鷹「そんな不器用なユウを私は信じてるからね、だから支えあげなくちゃ。」ユビワキラリ




リコが感心しながら聞いていた。周りでは




初霜「やっぱり正妻モードの古鷹さんはすごいですね。よし!私も頑張らないと!」ユビワミテ




名取「負けないように頑張ります!」ユビワミテ




涼風「こういうのって切磋琢磨でいいんだよね」ユビワミテ




祥鳳「私も負けてられませんね」ユビワミテ




五月雨「よーし!今日も頑張ります!!」ユビワミテ




遊撃班「エッジ」、別名夕禅提督の嫁6人衆は新天地でも結束は硬い。そんな輪の中に入りたいと思うリコであった。
















そして、時は進み時刻は1135、鎮守府近海。











「はぁ~、やっと着きそうだよ~疲れた~。」




「……」




「……ねえ」




「!?」ビクッ




「なぁ、何か話そうよ?1時間前に合流してからずーーっと黙りだけど、緊張してんの?」




「い、いえ……そういう訳じゃ」ビクビク




「そんなビクビクしないでよ?これから一緒なんだし仲良くやろうよ?」




「えっと…ごめんなさい…」ビクビク




「うーん…」ガリガリ




(あたし何か悪いことしたかな?合流してからずっとこんな感じだし、何も怖がるようなことしてないのにずっとビクビクしてるし、顔が怖いとかないよね?そう思われたらやだなぁ。この状況どうにかしたいなぁ。)




「ん?艦載機?」




確認したら確かに空母艦載機が飛んでいた訓練がてらあたし達の事を探してたのかな?そんな事を考えてるとどうやらそうみたいで鎮守府があると思われる方向から1人向かって来るのが確認出来た。あたしは手を大きく振った。この重苦しい空気から解放されると思うと楽になった。








そして1200執務室。




大川提督「ふう、書類はこれで全部だな。古鷹ありがとう、お疲れさん」




古鷹「いえいえ、相変わらず提督が速いだけですよ。」




大川提督「事務関係は向こうに居たときはこの三倍は当たり前だったからな、今日は昨日の分もやるはめになったが。」苦笑




古鷹「ふふふっ、そうですね。」ニコッ




夕禅と古鷹が談笑をしているとノックが聞こえた。




初霜「提督、初霜です。今よろしかったですか?」




大川提督「大丈夫だ。どうかしたか?」




初霜「本日着任の方々をお連れしました。」




大川提督「来たか、初霜ありがとう。どうぞ、鍵は空いている。」




執務室のドアは開き初霜、それに続き2人入ってきた。




大川提督「ようこそ第7鎮守府へ、私がこの鎮守府を任されてる大川夕禅だ。これからよろしく頼む。」




加古「今日からこの鎮守府に配属になった重巡の加古ってんだー、よっろしくー!」




初霜のすぐ後に入ってきた黒髪で活発そうな加古が元気に挨拶をした。その後に次の娘が挨拶をした。




阿武隈「こ、こんにちは…阿武隈です…」




大川提督「2人共改めてよろしく。ちなみに2人は食事は済ませたかな?」




加古「いや、あたしはまだだよ。朝からバタバタしてて何も食ってない。」




阿武隈「私も…」




大川提督「そうか。2人が来たら皆の紹介を含む昼食にしようと思っていたんだ。では皆食堂へ行くぞ。」




加古「マジで!?やったね、腹減ってたから嬉しいなぁ。早く行こうよ。」




大川提督「慌てなくても食事は無くならんよ、古鷹案内を頼む。」




そう言って言って古鷹、初霜、加古は次々出てくなか阿武隈が1人出遅れてしまった。それでついて行こうとした時に。




阿武隈「あっ……」




蹴躓いて転びそうになってしまった




大川提督「おっと、大丈夫か?」




しかしそこを夕禅が受け止めた。




阿武隈「えっ!?あ、あのごめんなさい!」ビクビク




大川提督「大丈夫か?気にしなくていい、私は気にしないよ。」




阿武隈「え……ありがとうございます」ペコリ




そう言って阿武隈は3人の後に付いていった。そして食堂へ入る。




リコ「ア、ミナサン!ゴ飯ノ準備デキマシタ!」トテトテ




阿武隈「えっ、えっ!?深海棲艦!?」




加古「へ、どうゆうこと?」




リコの事を見て驚く阿武隈と加古へ夕禅がフォローを入れる。




大川提督「すまない、驚かせてしまったな、うちの鎮守府の支給係のリ級のリコだ。」




リコ「ハイッ!ハジメマシテ」ニコニコ




阿武隈「え……?どういうことですか?支給係?」




言われた意味がわからないと言わんばかりに困惑する阿武隈をしり目に加古が夕禅に聞いた。




加古「ねぇ提督、この娘って『穏健派』の娘なの?」




大川提督「ああ、そうだ。厳密には『海軍棲艦』だな。」




加古「あ、そっか呼び名が出来てんだっけ?あたしは加古だよ!よろしく!」




阿武隈「あの、海軍棲艦ってなんですか?穏健派?」




加古「なぁ、阿武隈ってどこにいたの?あんなに騒がれてたのに知らないなんて。」




阿武隈「あ、あの…それは……」ウツムキ




まただ、ここに来るときもそうだったけど阿武隈自身のことや前の所属ことを聞くと直ぐに口を紡ぐ、何かあったとはわかるが今は関係無いと思い阿武隈の疑問に答えることにした。




加古「海軍棲艦ってのは半年前の南鳥島海戦の時に海軍の穏健派と一緒に戦った深海棲艦達の呼び名だよ。あの戦い最初は深海の好戦派と海軍穏健派と深海穏健派の連合軍こと第三鎮守府が戦ってたんだけど途中で海軍好戦派が漁夫の利狙って参戦してさ、三つ巴になるかと思われたんだけど両軍好戦派連中が最初に潰すのは第三鎮守府の連中って利害が一致して潰そうとしたんだよ。」




阿武隈「そんな……」




加古「でも第三鎮守府はそうなるとわかってたんだろうねぇ、手を打ってたんだよ。それがあの演説。」




阿武隈「えっと…」




加古「沖久保前元帥と深海穏健派トップのカインさん、今は中佐だったかな?二人の全世界に向けた演説だよ。あれで世論のほとんどを穏健派支持に出来た。その戦いで静観決め込んでた海軍、深海勢の連中のほとんどが穏健派に参戦して一気に押し返したのさ。その戦いの後で好戦派の深海棲艦と区別するために海軍棲艦って呼び名が出来たんだよ。そしてその中心にいた第三鎮守府、そこの第三部隊が大川提督率いる遊撃班ってわけ。」




そして一呼吸いれた加古が




加古「とりあえず今はここまででいい?カレーのいい匂いで限界。」




そう言って加古は話を切り上げさっさと空いてる席に着いた。阿武隈も続いて席に着く。皆が昼食のカレーをよそい終わり席につき夕禅が口を開いた。




大川提督「改めて加古、阿武隈よく来てくれた。歓迎する。皆簡単に自己紹介を頼む、加古が我慢出来そうにないから手短にな。」




加古がお預けされた犬みたく目がギラギラしていた。古鷹達6人の自己紹介が終わり、




大川提督「皆ご一緒に、頂きます。」合掌




『いただきまーーす!』×8




今日の昼食のメニューはチキンカレーにコンソメスープとグリーンサラダ。空腹だった加古が勢いよく掻き込み平らげていた。




加古「ゴメン、リコちゃんおかわりある?」




リコ「ハイ!カレーモゴ飯モタクサンアリマスカラスキナダケ召シ上ガッテクダサイ!」




加古「ありがたいねぇ、遠慮なく頂きまーす!」 ヨソイ




阿武隈「……」




リコ「?阿武隈サンドウシマシタ?オ口アイマセンデシタカ?」




阿武隈「えっ!いえ……そんな事ありませんよ、美味しいです。」




リコ「ソレナラ良カッタデス」ニコニコ




初霜「そういえば加古さんは今まで何処に配属されてたんですか?」




加古「うん?あたし?あたしは第17鎮守府だよ。長門さんとこー」ガツガツ




涼風「長門さんのとこって確か穏健派と好戦派の中立だったとこだよな。それって……」




加古「そうだよ。南鳥島海戦に参戦したよ穏健派として。」つ2ハイメカンショク




五月雨「そういえばあの時通信で聞いてました。加古さん『上官ブン殴って来た』言ってましたよね?長門さんを殴ったんですか?」




加古「うん、そこの提督も長門さんも静観処か関与もしない感じだったしイラついてさー、下の娘達は早く出ましょうって聞かないし説得するにも大変だったよ、そんな時に長門さんが来て出撃は認めないの一点張りでさ、あたしは遂にぶちギレて鼻っ柱に頭突きかまして顔面殴った。」ケラケラ




その言葉を聞き夕禅は呆れ古鷹達は苦笑していた。阿武隈に至っては信じられないという表情で絶句していた。




加古「であたしは言ってんだ『全責任はあたしがとる!!動ける奴は続け!』ってね、結局護衛艦一隻とあたし達艦娘の部隊1つ半だけだったけどね。」3ハイメ




五月雨「よく動かせましたね。そんなに」




加古「みんな演説聞いて思うところがあったみたいだよ、第一好戦派みたいに私利私欲の為に戦ってる連中の味方なんかしたくないって。」




祥鳳「でもその後加古さん自身は大丈夫だったんですか?」




加古「大丈夫なわけないじゃん。帰ったら長門さんから1発もらったし、提督からは処分が決まるまで牢屋で謹慎食らうし大変だったよ」3ハイメカンショク




やれやれと言った感じで一通り食べ終わった加古が語った。




加古「でも沖久保前元帥の取りなしがあったお陰であたしは不起訴処分。でも鎮守府には規律を乱すからってあたしは大本営の大堂元帥のとこに保護観察ってことで異動、他に関わってた娘は他の鎮守府に異動。あたしは保護観察終わっても大本営にいたし、寝てるしかなくてくすぶりかけてたとこに元帥からお声がかかったって訳。」




初霜「大変だったんですね。」




大川提督「なるほどな、加古がうちに来た理由がわかったよ。お前は見所がありなかなか面白そうだな。」




加古「ありがとうございます!そういえばさぁあれって誰が出来るの?」




そう言って加古が指を指したのは演奏ステージの楽器だった。




大川提督「あそこの楽器か?ピアノは私、ドラムは古鷹、ウッドベースは祥鳳、サックスは初霜、トランペットは名取、トロンボーンとエレキベースは五月雨、ギターとエレキギターは涼風だな。」




加古「へえぇ、皆でやるんだ。いいじゃんいいじゃん楽しそう!だったらさぁバーみたいにしようよ!あたしバーデンやるよ!てかやりたい!」




大川提督「バーデンは酒の種類の問題もあるから追々な、さて皆もういいかな?加古と阿武隈の寮を含めた案内は名取が頼む。この後は自由でいい。夜はリコと加古と阿武隈の歓迎会をやるからな。」




名取「わかりました。」




大川提督「頼むな、では皆合掌!ご馳走さまでした。」




8人「ご馳走さまでしたーー!」




こうして昼も終わり夜の歓迎会でも皆で楽しんだ。夕禅が自前のジャックダニエルコレクションをだし酒盛り状態となった。飲み慣れていなかった阿武隈はダウンしてしまい名取が寮へ連れていった。そんななか




加古「なあ提督?」




大川提督「どうした?おかわりか?いまはシナモンファイアだが良かったか?」




加古「それはロックで貰うけどあたしが聞きたいのは阿武隈のことだよ。あの娘ってどこにいたの?本人に聞いても黙りだし」




その言葉に夕禅、古鷹、五月雨、それとかえってきた名取の表情が変わった。




初霜「そういえば加古さんの話ばかりで聞いてませんでしたね。どこにいたんですか?」




祥鳳「古鷹ちゃんや五月雨ちゃんと名取ちゃんは聞いてたみたいですが?」




顎に手を抑え思案する夕禅の態度に聞いていなかった5人は夕禅が話すのを待っていた。どう伝えるべきか考えている様子が見てとれたからだ。時計の秒針が半分程過ぎたぐらいで夕禅が口を開いた。




大川提督「阿武隈はあの戦いの時は軍病院の精神病棟にいた。」




涼風「へっ……?」




大川提督「阿武隈が所属していたのは第21鎮守府、当時好戦派の中心人物だった三笠中将の部下中込中佐のところだ」




その言葉を聞き、4人は想像が出来納得してしまった。




加古「あそこかよ、あの根性論のスポ根野郎のとこかよ、気の毒過ぎるな。」




大川提督「阿武隈はただでさえ遠征でのオーバーワークに加え作戦が根性論のみで無茶苦茶な出撃を強要させられその隊長にもさせられていた。失敗すれば全責任を押し付けられな。」




初霜「信じられません……その人は何を考えてるんですか!?」




加古「なんも考えてないよ、根性論だけで押し通そうとしてた奴だからね、評判は悪かったよ。」




大川提督「ああ、はっきり言って戦場を知らない無能者だ。最悪なことにこれを助長する者がいた。」




涼風「助長する者?」




加古「三笠から送られてきて実質の指揮を執ってた神通だよ。三笠のお気に入りって有名だったね。」




加古が吐き捨てるように言った。




祥鳳「ちょっと待って下さい提督。それって三笠中将が実質の指揮を執ってるようなものですよね?」




大川提督「その通りだ祥鳳。三笠は自分の部下が不正をしないようする名目で自分の腹心を送った。表向きは監視だが目的は自分の傀儡にするためにだ。」




さらに夕禅は続けた。




大川提督「そんなことを知る良しもない中込は三笠の予想通りに増長し、神通に絶対の信頼を置くようになった。そしてその意向にそぐわないものに対して弾圧同然の行いをするようになった。それの標的にされたのが阿武隈だった。」




涼風「おかしいじゃんかよ!?なんだよそれ!!?」




大川提督「実質体罰、拷問等はない、これは蓮次の調べで判明している。しかし失敗したことに対しての辱しめ、口答えをしたならオーバーワークの遠征をさせ艤装の補給をさせず心身共に消耗してるその状態で神通との演習をさせ見せしめにされた。他の連中に逆らったらこうなるぞと意味合いでな。これらを受けて阿武隈は追い込まれてしまった。」




パリィン!!!




古鷹「ちょっと名取ちゃんなにやってるの!?」




五月雨「リコちゃん、拭くものと包帯持ってきて下さい!」




リコ「ハイ!スグニオモチシマス!」




音がした方を見ると右手を血だらけにした名取がいた。恐らく持っていたグラスを中の氷ごと握り潰したようだった。




名取「ごめんなさい…昨日提督さんから前もって話してもらってたんですけど、また腸煮えくり返っちゃって。」




名取はそう周りに言うが全く笑っていない、その目には怒りの色しかなかった。




名取「こんなの…許せませんよ?確かに阿武隈ちゃんとは血なんて繋がってませんし赤の他人ですよ、でも、だからって妹がこんな酷い目遭わされたら許せる訳ないじゃないですか。」




名取は淡々とそう言った。確かに艦娘は艤装が適合しなければなりたくてもなれない。姉妹で適合するなんてことは珍しいくらいだ。五月雨、涼風のように赤の他人同士が姉妹同然なることもよくある。それでも名取が阿武隈を妹と言い切る所を見るとその決意がわかった。




初霜「名取さん…」




大川提督「だがその中込はあの戦いで乗っていた護衛艦ごと戦艦棲姫に吹き飛ばされ死亡が確認され、神通もリュウの部隊と交戦し戦死している。」




加古「ああ、それはあたしも確認してるよ、敷嶋提督に脳幹に弾丸ぶちこまれてたから即死だろうね。」




大川提督「その通りだ、阿武隈を辱しめた連中はもうこの世にいない。だから私はこれから阿武隈には心から笑えるようにしたい。それには皆の協力が必要だ。」




古鷹達を始めリコや加古もそれに同意するように頷いた。




大川提督「明日から訓練を始めるが軽くからやるつもりだ、だが阿武隈には辛いと思う、だからこそ皆で支えてほしい。これは私からのお願いだ。」




8人『はいっ!!』




大川提督「皆ありがとう。名取、新しいグラスを持て」




名取はリコから新しいグラスを受け取りそれを確認した夕禅は一人一人のグラスにジェントルマンジャックを注いでいった。




大川提督「では、私達の新たな門出を願って乾杯。」




皆がグラスを合わせジェントルマンジャックを飲んだ。こうしてこの第7鎮守府最初の歓迎会は静かに終わった。




後書き


読んで頂いてありがとうございます。
コメディって難しいですね、どこで入れるか考えてると真面目な話ばかりになります。
今回のさばの味噌煮はcookpad調べで大体40分のものが目についたのでそれを書きました。登場人物に深海棲艦も出てきたので次回はこの物語の設定回をしたいと思います。


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トキヤですさんから
2018-12-01 21:56:01

SS好きの名無しさんから
2018-11-11 23:11:03

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SS好きの名無しさんから
2018-12-01 21:56:03

SS好きの名無しさんから
2018-11-11 23:11:05

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-: - 2018-11-10 23:58:24 ID: -

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1: SS好きの名無しさん 2018-11-10 23:52:44 ID: S:fmfQ2p

🍅『対馬』🍅がリアルに💀危険💀

西暦2020年『東京五輪🗼』の時、💀『韓.国.🇰🇷』が『侵略』してくる。

🍅『対馬war』の勃.発である。🍅

かが『流石に気分が高揚します。』


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