2015-03-17 21:23:03 更新

概要

とある しょうねん と
とある かんむす との ひとときです

※一時間クオリティ


前書き

とある しょうねん と
とある かんむす との ひとときです


-秋雨に吹く風-







--------------------------


学校に行く前に


毎日走っていた。


陸上のスポーツ少年団


に入っていたのもあるけど


何より走るのが好きだった。


次々に流れる景色


それを自分で変えていく感覚に


快感を覚えていた。




だから外にでる事のできない


雨の日は嫌いだった。


そう、あの子に会うまでは…



--------------------------




少年「はっ…はっ…はっ…!」





少年(ゴォール!)





少年(秋の早朝だと気持ち良いなぁ)





少年「…」キョロキョロ





少年(今日はあの子来てないんだなぁ)





少年(あの、ウサギみたいな髪飾り…)





少年(特徴的な伏せがちな大きな目)





少年(だいたいこの時間に走ってくるんだけどな~)

キョロキョロ






タタタタタ…






少年「?」






???「あ」





少年「あ」





???「…オッソイ少年」





少年「ひどい!」





???「ほんとのことじゃない」





少年「んぐっ…!」






少年(そう)





少年「きょ、今日こそ負けないぞ!」




???「ふん、私には誰も追いつけないわ!」






少年(このなかなかきわどい格好をして

僕のランニングコースである、公園で度々会う彼女)





少年「トレーニングだっていっぱいしたし…

絶対勝ってやる!」






少年(度々勝負を仕掛けては返り討ちにあう僕)






???「じゃあ準備は良い?いつも通りあそこが

ゴールね!」






少年「わかってるよ、じゃあ位置について…」





???「ヨーイ…」





少年(彼女との勝負を重ねるうちにいつのまにか

陸上の短距離で様々な賞を受賞していった)




少年・???「「どん!」」






少年(でも僕にとってはそれらは些細なことだった)






少年(だって彼女に勝てなかったら意味がないんだもん)










少年「」ゼェゼェ





???「にひひっ♪やっぱりあなたって遅いのね♪」





少年「むぐっ…!」





少年(21戦中…21敗)






少年「次…次会うときまでにまた

速くなってもるもん!次は勝てるもん!」






???「ふ~ん?

まぁ会う度にちょっとずつ速くなってるのは

認めてあげるよ?

でもまだまだ私には追いつけないわね♪」ドヤァ






少年「~!!」イラァ







ポツ…





少年「?」





???「?」






ポツポツ…



…ザァァァァ






少年「うわぁ降ってきたぁ!」






???「オ゛ゥ!?」






少年「は、早く屋根のある

所まで移動しなきゃ!

風邪ひいちゃうよ!」グイ






???「!?」











ザァァァァ…



少年(なんとか、公園の屋根のある休憩所までこれたけど)






少年「うわぁ、びしょびしょだよ…」グッショリ






???「オゥッ…クシュン!」






少年(ただでさえ寒そうな格好なのに…これで

濡れたまま放置したら本当に体調崩しちゃうよ)






少年(なんか暖まるもの…

僕のこのジャージじゃダメだよね)キョロキョロ







???「…」カタカタ





少年(…あ!)






少年「ちょっと待っててね!」タッタッタッタ…





???「?」





ザァァァァ…










少年「お待たせ!あそこの自販機

こんなモノしか無かったけど…」





???「…ホットミルクティ?」





少年「ごめん、甘いの嫌いだった?」





???「…」





???「ううん、甘いの好き。ありがと♪」ニヒヒ





少年「///」ドキッ










ザァァァァァ…




少年「雨、あがらないね」





???「うん」ズズズ





少年「」ブルブル





???「?」




少年「」クシュン




???「ねぇ?」





少年「なぁに?」ガタガタ





???「あなたの分は?」





少年「…手持ちが一人分しか無かったから」





???「ん」ス…





少年「え?」





???「飲んで…良いよ?」





少年「だ、だって、それじゃ間接キッ」





???「言わないで///」





???「風邪ひくと辛いんだからね!///」プイッ





少年「イ、イタダキマス」






ザァァァァ…







…ァァァ







少年「ねぇ」





???「なに?」





少年「今更だけどさ」





???「うん」





少年「名前、教えてよ」




???「あれ?まえに教えなかったっけ?」





少年「いや、聞いてないよ!?」





???「そうだったっけぇ?ま、良いか」






島風「『島風』です♪」






島風「『速きこと、島風の如し』です!」フンス





少年「…しまかぜちゃん、か」






少年「僕は―」







--------------------------


学校に行く前に


毎日走っていた。


陸上のスポーツ少年団


に入っていたのもあるけど


何より走るのが好きだった


次々に流れる景色


それを自分で変えていく感覚に


快感を覚えていた




だから外にでる事のできない


雨の日は嫌いだったけど


これからはちょっとだけ


好きになれそう



--------------------------





秋雨に吹く風

end


後書き

おしまい♪

うん、なんかこういうのもわるくない


このSSへの評価

3件評価されています


SS好きの名無しさんから
2022-02-26 00:22:38

すずとすさんから
2015-06-14 07:14:53

2015-03-18 03:08:08

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SS好きの名無しさんから
2022-02-26 00:22:38

2015-03-18 03:08:09

ラインさんから
2015-03-17 22:59:39

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: 葉っぱの妖怪 2015-03-18 03:14:11 ID: 8JAT5VZT


こういうのも悪くありませんね〜

で、続きは書きませんかね(AA略

2: らんぱく 2015-03-18 11:27:50 ID: WE0QkB-x

>葉っぱの妖怪さん
コメントありがとうございます。
一時間程度でどれくらい書けるかな?と思って挑戦したら
このザマでした。

続き…うぅ…執筆状況がアレなんで
時間があったらで良いですかね~…


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