秋雨に吹く風
とある しょうねん と
とある かんむす との ひとときです
※一時間クオリティ
とある しょうねん と
とある かんむす との ひとときです
-秋雨に吹く風-
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学校に行く前に
毎日走っていた。
陸上のスポーツ少年団
に入っていたのもあるけど
何より走るのが好きだった。
次々に流れる景色
それを自分で変えていく感覚に
快感を覚えていた。
だから外にでる事のできない
雨の日は嫌いだった。
そう、あの子に会うまでは…
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少年「はっ…はっ…はっ…!」
少年(ゴォール!)
少年(秋の早朝だと気持ち良いなぁ)
少年「…」キョロキョロ
少年(今日はあの子来てないんだなぁ)
少年(あの、ウサギみたいな髪飾り…)
少年(特徴的な伏せがちな大きな目)
少年(だいたいこの時間に走ってくるんだけどな~)
キョロキョロ
タタタタタ…
少年「?」
???「あ」
少年「あ」
???「…オッソイ少年」
少年「ひどい!」
???「ほんとのことじゃない」
少年「んぐっ…!」
少年(そう)
少年「きょ、今日こそ負けないぞ!」
???「ふん、私には誰も追いつけないわ!」
少年(このなかなかきわどい格好をして
僕のランニングコースである、公園で度々会う彼女)
少年「トレーニングだっていっぱいしたし…
絶対勝ってやる!」
少年(度々勝負を仕掛けては返り討ちにあう僕)
???「じゃあ準備は良い?いつも通りあそこが
ゴールね!」
少年「わかってるよ、じゃあ位置について…」
???「ヨーイ…」
少年(彼女との勝負を重ねるうちにいつのまにか
陸上の短距離で様々な賞を受賞していった)
少年・???「「どん!」」
少年(でも僕にとってはそれらは些細なことだった)
少年(だって彼女に勝てなかったら意味がないんだもん)
…
少年「」ゼェゼェ
???「にひひっ♪やっぱりあなたって遅いのね♪」
少年「むぐっ…!」
少年(21戦中…21敗)
少年「次…次会うときまでにまた
速くなってもるもん!次は勝てるもん!」
???「ふ~ん?
まぁ会う度にちょっとずつ速くなってるのは
認めてあげるよ?
でもまだまだ私には追いつけないわね♪」ドヤァ
少年「~!!」イラァ
ポツ…
少年「?」
???「?」
ポツポツ…
…ザァァァァ
少年「うわぁ降ってきたぁ!」
???「オ゛ゥ!?」
少年「は、早く屋根のある
所まで移動しなきゃ!
風邪ひいちゃうよ!」グイ
???「!?」
…
ザァァァァ…
少年(なんとか、公園の屋根のある休憩所までこれたけど)
少年「うわぁ、びしょびしょだよ…」グッショリ
???「オゥッ…クシュン!」
少年(ただでさえ寒そうな格好なのに…これで
濡れたまま放置したら本当に体調崩しちゃうよ)
少年(なんか暖まるもの…
僕のこのジャージじゃダメだよね)キョロキョロ
???「…」カタカタ
少年(…あ!)
少年「ちょっと待っててね!」タッタッタッタ…
???「?」
ザァァァァ…
…
少年「お待たせ!あそこの自販機
こんなモノしか無かったけど…」
???「…ホットミルクティ?」
少年「ごめん、甘いの嫌いだった?」
???「…」
???「ううん、甘いの好き。ありがと♪」ニヒヒ
少年「///」ドキッ
…
ザァァァァァ…
少年「雨、あがらないね」
???「うん」ズズズ
少年「」ブルブル
???「?」
少年「」クシュン
???「ねぇ?」
少年「なぁに?」ガタガタ
???「あなたの分は?」
少年「…手持ちが一人分しか無かったから」
???「ん」ス…
少年「え?」
???「飲んで…良いよ?」
少年「だ、だって、それじゃ間接キッ」
???「言わないで///」
???「風邪ひくと辛いんだからね!///」プイッ
少年「イ、イタダキマス」
ザァァァァ…
…ァァァ
…
少年「ねぇ」
???「なに?」
少年「今更だけどさ」
???「うん」
少年「名前、教えてよ」
???「あれ?まえに教えなかったっけ?」
少年「いや、聞いてないよ!?」
???「そうだったっけぇ?ま、良いか」
島風「『島風』です♪」
島風「『速きこと、島風の如し』です!」フンス
少年「…しまかぜちゃん、か」
少年「僕は―」
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学校に行く前に
毎日走っていた。
陸上のスポーツ少年団
に入っていたのもあるけど
何より走るのが好きだった
次々に流れる景色
それを自分で変えていく感覚に
快感を覚えていた
だから外にでる事のできない
雨の日は嫌いだったけど
これからはちょっとだけ
好きになれそう
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秋雨に吹く風
end
おしまい♪
うん、なんかこういうのもわるくない
こういうのも悪くありませんね〜
で、続きは書きませんかね(AA略
>葉っぱの妖怪さん
コメントありがとうございます。
一時間程度でどれくらい書けるかな?と思って挑戦したら
このザマでした。
続き…うぅ…執筆状況がアレなんで
時間があったらで良いですかね~…