深海よりも暗い闇 最終話 誰が為の復讐劇
港湾棲姫戦と言ったな。あれは嘘だ
\ウワァァァァァァァ!/
戦艦棲姫「・・・」
飛燕「全く・・・思うように進まないな。」
戦艦棲姫「・・・そう言うわけでもなさそうだな。」
飛燕「・・・何だと?」
戦艦棲姫「・・・潜水棲姫が宣戦布告された。」
飛燕「・・・は?」
戦艦棲姫「・・・残念だが本当の話だ。」
飛燕「おいおい・・・なに考えてんだ・・・」
戦艦棲姫「・・・攻めるか?」
飛燕「・・・う~ん・・・」
戦艦棲姫「・・・何故迷う。」
飛燕「おかしくないか?前まで宣戦布告する気まんまんだった奴が突然そっぽ向いて他を攻めるなんて。」
戦艦棲姫「・・・何が言いたい?」
飛燕「釣りだよ。」
戦艦棲姫「・・・は?何を言って・・・」
防空棲姫「飛燕!」バタァン!
飛燕「・・・見つけた?」
防空棲姫「エェ。コッチノ領土付近デ大量の伏兵ヲ見ツケタ。」
飛燕「・・・だろうな。」
戦艦棲姫「何だと!?」
飛燕「あっちから攻める気は?」
防空棲姫「・・・無イミタイ・・・」
空母水鬼「こっちも調査が終わった。」
飛燕「・・・居た?伏兵。」
空母水鬼「居なかったわ。完全に油断してる。」
飛燕「そうか・・・さて、作戦は決まった。」
戦艦棲姫「・・・空母水鬼の領土から攻めるのか?包囲されるんじゃ・・・」
飛燕「・・・レ級。」
レ級f「ん?」ガシャァン!
飛燕「・・・窓は割らないでほしかったなぁ・・・」
レ級f「なら開けてくれよ。んで、何?」
飛燕「お前とヲ級の部隊はここの領土から攻めてくれ。」
レ級f「ほーん。中々な無茶言うね・・・」
飛燕「行けるだろ?」
レ級f「まぁね。あの程度には負けない。」
飛燕「んじゃ正面からゲリラ兵叩き潰してくれ。それと空母水鬼。」
空母水鬼「何だ?」
飛燕「お前の領土から突撃させてもらう。」
空母水鬼「もうお前の傀儡国のような物だからな。」
飛燕「ありがとう。それじゃ兵士は送るから絶対にさとられないように。」
空母水鬼「分かった。」
飛燕「・・・」
集積地棲姫「飛燕。」ガチャ
飛燕「ん?」
集積地棲姫「深海海月姫が呼んでたぞ。」
飛燕「修理終わったのか。」
集積地棲姫「そうなんじゃないか?」
飛燕「そうか。んじゃ行くか」
集積地棲姫「よし!行こう!」
~深海海月姫の洞窟~
飛燕「・・・おーい。」
深海海月姫「・・・」ソー・・・
集積地棲姫「・・・」
飛燕「あれ?留守か?」
集積地棲姫「・・・」
深海海月姫「・・・」ツンツン
集積地棲姫「・・・」ガシッ!
深海海月姫「!?」
集積地棲姫「普通に出てこようか?」メキメキメキメキ
深海海月姫「あだだだだだ!」
集積地棲姫「んで、直ったの?濃縮核。」
深海海月姫「・・・何とかね・・・」つ濃縮核
飛燕「ありがとう。」
深海海月姫「・・・そう言えば何かここ最近、ここ周辺の海域で艦娘が目撃されてる。」
飛燕「・・・どう言うことだ?」
深海海月姫「・・・一応迎撃はしてるけど・・・」
飛燕「・・・どんな奴等だ?」
深海海月姫「・・・戦艦は少なめ。空母とかは割と居るね。駆逐艦と空母メインの編成。」
飛燕「・・・そうか。」
深海海月姫「・・・それと港湾棲姫との戦い、頑張ってね。」
飛燕「分かってる。」
深海海月姫「死なれたら実験サンプルに出来ないからね。」
飛燕「・・・あのなぁ・・・まぁ良いや。」
深海海月姫「じゃぁねー」
~戦艦棲姫の鎮守府~
飛燕「それじゃやるか。戦艦棲姫。今から俺が言うことを書いて、港湾棲姫に送ってくれ」
戦艦棲姫「分かった。」
『港湾棲姫、貴殿の再三たる挑発行為は我々の軍の存亡に関わると判断された。それにより我々は貴国に宣戦布告する。』
飛燕「それじゃ作戦通りに。」ガチャ
戦艦棲姫「・・・出掛けるのか?」
飛燕「この戦争が終われば俺の目的はすくそこだ。」
戦艦棲姫「・・・・」
飛燕「もうここに戻ることはないだろう。」
戦艦棲姫「・・・そうか。」
飛燕「・・・」
バタン
~外~
飛燕「・・・うーし武装準備よし。」
防空棲姫「チョチョチョ!」
飛燕「・・・何だ?」
防空棲姫「・・・ドコニ行クノ?」
飛燕「・・・目的の鎮守府にだ。」
防空棲姫「・・・」ギュッ
飛燕「・・・何の真似だ?」
防空棲姫「私モ付イテク。」
飛燕「・・・駄目だ。」
防空棲姫「イイエ。意地デモ付イテクワ」
飛燕「・・・死ぬぞ。」
防空棲姫「良イノ。」
飛燕「・・・」
防空棲姫「足手纏イニナッタラ素直ニ帰ルワ。ダカラ・・・」
飛燕「・・・」
姫『連れてってあげれば?』
飛燕「・・・姫。いつの間に戻ってたのですか。」
姫『そりゃぁもう察するでしょ。』
飛燕「・・・分かった。」
防空棲姫「・・・ジャァ行キマショウ。」
飛燕「んじゃ・・・捕まってろ。」
防空棲姫「エッ」
飛燕「手離したら死ぬぞ。」ガシッ
姫『・・・もしかしなくても・・・』
飛燕「姫、調節頼んだ。」
姫『・・・仕方無いわね・・・』
ドォォン!
飛燕「いやっほぉおおい!」
防空棲姫「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
~鎮守府近海~
飛燕「・・・ここだな。」
姫『ふっふーん!これもすべて計算済!』
防空棲姫「・・・死ヌカト思ッタ・・・」
飛燕「・・・よいしょぉ!」ザバァ!
防空棲姫「・・・ここが例の?」ザバァ!
飛燕「らしいけど・・・主犯は死んだらしいが。他の奴は知らん。」
???「・・・何者だ。」
飛燕「・・・おっとぉ・・・これはこれは・・・三笠さんか。」
三笠「・・・飛燕か。」
飛燕「・・・お久しぶりですね。」
三笠「何のようだ。」
飛燕「・・・前からいたろくでもないものをぶち殺しに来た。それだけです」
三笠「・・・前から・・・加賀達の事か。」
飛燕「・・・あぁ。」
三笠「・・・あいつらは死んだ。」
飛燕「・・・何と」
三笠「処刑されたんだ。」
飛燕「一部の駆逐艦が上告したか。」
三笠「そうだ。だが駆逐の子を恨まないでほしい。」
飛燕「・・・恨む?とんでもない。」
三笠「・・・」
飛燕「むしろ感謝したいぐらいです。」スタスタ
三笠「どこへ行く気だ。」
飛燕「大本営ですよ。」
三笠「・・・」
飛燕「腐った海軍を潰す。それだけです。」
三笠「・・・」
飛燕「そうだ。これを返しておきましょう」
三笠「!これは・・・」
飛燕「貴女が昔下さった拳銃と俺の刀です。死ぬ前に渡しておこうと。刀は天龍に渡してください」
三笠「・・・」
飛燕「・・・弾は入ってますよ。」
三笠「!」
飛燕「・・・撃ちたきゃご自由に。避けも撃ち返しもしません。行くぞ、防空。」
防空棲姫「了解。」
三笠「・・・」ガチャ!
飛燕「・・・」スタスタ
防空棲姫「・・・」スタスタ
三笠「・・・」
龍飛『偶然拾ったのよ。』
三笠『お前に拾われるとは、この子は不幸だな。』
龍飛『どういうことかしら?』ゴゴゴゴ
土佐『そのままの意味だろ』ケラケラ
龍飛『・・・』バキッ
土佐『そげぶ!?』
三笠「・・・」
飛燕『・・・誰?』
三笠『三笠だ。』
飛燕『三笠おばあちゃん!』
三笠『三笠お姉さん、よ?』
飛燕『三笠おばあちゃん。』
三笠「お姉さん。』
飛燕『おばあちゃん。』
三笠「・・・」
三笠『・・・陸軍になるのか。』
飛燕『はい。』
三笠『・・・そうか・・・ほら。』
飛燕『・・・これは?』
三笠『私の愛用してる拳銃だ。』
飛燕『・・・どうしてこれを』
三笠『私の命をさんざん救ってくれた拳銃だ。飛燕、お前は人を殺すためではなく、助けるためにこれを使うんだ。』
三笠「・・・」
飛燕「・・・」
三笠「・・・私が撃てば多くの者が助かる。だが・・・」
飛燕「・・・」
三笠「だが・・・私には・・・出来ない・・・!」
飛燕「・・・」
~大本営~
飛燕「・・・」バタァン!
艦娘「止まれ!」
飛燕「・・・」
艦娘「・・・」
飛燕「・・・」ガチャ!
艦娘「!」ドォン!
飛燕「オラァ!」メキャァ!
艦娘「グハッ!」
防空棲姫「・・・階段、アッタワ」
飛燕「・・・ほんじゃ・・・確か元帥は二階か・・・」ダッ!
~二階~
ガチャ!
飛燕「・・・!」
ババババババババ!
飛燕「グッ・・・」
防空棲姫「食ライナサイ!」ガチャ!ドォン!
飛燕「・・・痛てぇなクソ・・・」
防空棲姫「・・・大丈夫?」
飛燕「あぁ。行くぞ」
~元帥室前~
飛燕「・・・・」バタァン!
元帥「!」
防空棲姫「・・・動クナ」ガチャ
飛燕「・・・さて、と。」サッ
防空棲姫「・・・ヤッパリソノツモリダッタノネ・・・」
飛燕「・・・」
元帥「・・・飛燕か。」
飛燕「あぁ。そうだよ、元帥殿。」
元帥「・・・何のためにこんなことを・・・」
飛燕「海軍を一新するためです。こんな腐りきった場所は一度破壊して、作り直さなくちゃいけない・・・貴方は殺すには惜しいですが、一新する以上犠牲は要ります・・・」
元帥「・・・三笠大将は生きているのか?」
飛燕「・・・俺の知ってる限りでは・・・生きてますね」
元帥「・・・なら心残りはない・・・」
飛燕「・・・そうですか。防空、お前は?」
防空棲姫「・・・貴方ト供ニ死ヌナラ悔い悔イナンテ無イワ」
飛燕「・・・」ピッ!
ドォォォン!
深海よりも暗い闇最終回、いかがだったでしょうか。本来なら港湾棲姫との戦闘を書きたかったのですが気づいたらこうなってました(´・ω・`)
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