第1巻 第138話 オオカミ
楽 「何だぁーー!?どういう事だよ、コレ?」
千棘 「レオ君が………黄色に!」
羽(ユイ) 「フフ………それが、「太陽融合」だよ、楽ちゃん。」
楽 「そう。
太陽属性の星神だけが持つ特性でね。
自分と気持ちを1つにした、同じ感情を源とする星の光を持つ星神からの星の光と共鳴して、その力を借りれるの。」
楽 「太陽属性に、そんな力が………」
蒼也 「本当はもう少し楽が強くなってから、教えるつもりだったけどね。
パピヨンコクーンの奴らの動きが活発になって来て、そんな事も言ってられなくなった。」
千棘 「すごい………」
ロンシー 「ムウッ、なんて事だ。
まだ覚醒して半年の新米星神が、「太陽融合(たいようゆうごう)を使うとは………」
羽(ユイ) 「さあ楽ちゃん、その力で戦うのよ!」
楽 「おう!」
ロンシー 「フン!少し力を仲間から借りたからって、所詮は同じ星獣と星神だ!」
スッ
カシャンッ
ロンシーの星匣 「飼の札(カイノフダ)」
ロンシー 「飼の札(カイノフダ) 解(カイ)! 水星ガニ!」
ヒュンッ
ガリュウの腹のポケットから、今度は水星ガニが現れた。
水星ガニ 「タラタラタラ」
バシュウッ
水星ガニは、楽に向かって水鉄砲を発射した。
ロンシー (結局は太陽属性なんだから燃える特性があるはず………水星属性には弱い!)
スッ
カシャンッ
楽の星匣 「銃の札(ジュウノフダ)」
楽の右手に、黄色いヒョウ柄の銃が現れた。
バシュウッ
ジュウウッ………
楽がそれを放つと、水星ガニの水鉄砲を相殺した。
ロンシー 「ナニ!?」
バシュウッ バガーン!
水星ガニ 「タラタラタラァッ!」
楽がもう1発放つと、水星ガニを倒した。
楽 「スゲー威力だ………」
千棘 「楽、あんた銃の札(ジュウノフダ)なんて持ってたっけ?」
蒼也 「それが太陽融合(たいようゆうごう)の力ですよ、お嬢。」
千棘 「えっ?蒼也くん、どういう事?」
蒼也 「太陽融合(たいようゆうごう)した太陽属性の星神は、属性も融合の相手と一時的に同じになり、融合相手と同種の札も融合中は使える様になります。」
千棘 「それで、楽が銃の札(ジュウノフダ)を!」
ロンシー 「クソッ!」
羽(ユイ) 「楽ちゃん、トドメよ!」
楽 「おう!」
スッ
カシャンッ
楽の星匣 「終の札(ツイノフダ)」
ギュルルウゥ………
レオンと楽は、いつも通り星の光の火車車(かしゃぐるま)になった。
しかし、光の色はオレンジでは無く、黄色だ。
ドン!ドン!ドンッ!
ガリュウ 「ぐわっ!」
回転中に、幾つかの金星の光の弾丸でガリュウを攻撃した。
楽 (!終の札(ツイノフダ)まで、少し変わってる………)
バガァンッ
ガリュウ 「ギャアァッ!」
第138話 完
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