第1巻 第44話 ゲームデ
6月中旬になり、今日は日曜日
スペクトル凡矢理 705号室
楽 「で、このアプリをダウンロードすればそのゲームが出来んのか?」
千棘 「うん。てゆーかあんた、スマホゲームもやった事無かったの?」
楽 「だって高校卒業するまではずっとガラケーだったからな。」
千棘 「あー、そーいえばそうだったわねぇ。」
楽 「おっ、ダウンロード出来たぞ。」
ピロリロリ〜ン
「マジカルボンヤリクエスト」
楽 「さて、職業は何にすっか………」
千棘 「あたし、魔法使いだからあんたは魔法使い以外にしてよね。
被るの嫌だから。」
楽 「は?お前が魔法使い?」
千棘 「何よ?似合わないの?」
楽 「あ、いや………」
楽 (格闘家のイメージしかないなんて、絶対言えねぇ)
千棘 「あ!そうだあんたコレにしたら?
「モンスター召喚士」だって、動物好きのあんたにはピッタリじゃない?」
楽 「お、いーなソレ」
千棘 「じゃあ、私はレベル20だけどあんたはまだレベル1だから色々教えるね。」
レオン 「頑張ってよ、楽。」
シルフ 「人間はこんな娯楽もあるのね。」
楽 「わっ!?レオン?」
千棘 「シルフ?」
楽 「お前ら、いつの間に星匣から出てたんだよ?」
レオン 「だって、楽ったらずっとボクらを星匣に入れて野良星獣が出た時以外全然呼んでくれないんだもん。
暇だよー」
シルフ 「私もよ。」
千棘 「星獣って、以外と人間と変わらない性格なのね………」
楽 「そういやあ、橘の羊の時も思ったが、シルフお前メスなのか?」
シルフ 「そうよ。メスの星獣はオスに比べて珍しいけど、天皇属性と月属性は比較的いるは。
両方とも、愛情で増幅する星の光だからよ。
女性星神が多くなるの。」
千棘 「そーなんだ。」
ピロリロリ〜ン
千棘 「あっ楽、そろそろ始まるわよ。」
ゲームの文章 「このマジカルボンヤリクエストは、iPhone端末ごとにアバターを持ち、オンラインで世界中のプレイヤーと協力しながらプレイするスマホゲームです。」
ゲームの文章 「まず、始まりの草原でプレイして下さい。」
始まりの草原
召喚士ラク 「おー、モンスターが一杯いるなー。」
魔法少女チトゲ 「まずはスライムから倒してみなさいよ。危なくなったら私が助けてあげるから。」
召喚士ラク 「おう、まずはモンスターを召喚して………」
スライムA 「ギャッ」
スライムB 「ギャッ」
スライムC 「ギャッ」
召喚士ラク 「?」
栞
魔法少女チトゲ 「え?スライムが一瞬で3匹も?」
スライム一同 「ギャーーヤラレタ」
召喚士ラク 「どーいう事だよ?やっぱりはじめのステージだから滅茶苦茶弱いのか?」
魔法少女チトゲ 「え?いや、確かにHPは低いから一撃で倒せるけど、ゲーム始めたばかりであんな簡単にたくさん倒すには銃士が銃で倒すしか無いし……
でも、初めはばかりであんなに正確に狙い撃ちできる人なんて………」
プレイヤー 「ふー、やはり所詮ゲームだな。実戦の銃撃戦に比べればこの程度のカーソル操作など私には造作も無い。」
召喚士ラク 「あ!コレ全部あんたがやったのか?」
楽はスライムを一掃したプレイヤーにチャットで話しかけた
銃士ツグミ 「ん?ああ、すまない。あまりに簡単な射撃だったので………ん?」
召喚士ラク 「アレ?銃士………ツグミ?お前もしかして?」
銃士ツグミ 「貴様、一条楽か?」
召喚士ラク 「つぐみか?」
魔法少女チトゲ 「何やってんのよ、あんた………」
銃士ツグミ 「あ!?お嬢まで?」
召喚士ラク 「へー、意外だな。つぐみがこんなスマホゲームやるなんて。」
銃士ツグミ 「いや、私も今まではまるでやらなかったのだが………LABの友人に「鶫さんに合いそう」と勧められてな………
というより一条楽、こんなゲームで遊んでいるが、星神の鍛錬は進んでいるんだろうな?」
召喚士ラク 「最近、蒼也があの誕生パーティーで壊れた千棘ん家の修理を手伝いに行ってるからあんまり教えて貰えねーんだよ。
ちゃんとやるから心配するなって」
銃士ツグミ 「精々精進するんだな………さらばだ。」
ゲームの文章 「銃士ツグミさんがログアウトしました」
召喚士ラク 「意外な遭遇だな………」
魔法少女チトゲ 「そうね………」
そしてゲームは続く
第44話 完
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