2019-06-12 05:11:20 更新

2017年10月28日(土) 凡矢理美術館


千棘 「わーー、見てよ楽!

おっきな美術館!

こんなところ、凡矢理にあったのね!」


楽 「ああ、俺もここには初めて来た。」



楽と千棘は、

お互いの学祭の準備が大体終わったので、

その日の定期デートに凡矢理の美術館に来ていた。



千棘 「でも、意外よねーー。

あんたがこういうところにも興味があったなんて。」


楽 「ああ、前から一度来てみたいと思ってたんだ。

たまにはこういう所も良いと思ってな。」


千棘 「でも、せっかく学祭の準備も終わったんだから、

もっと楽しいところに行きたかったなー………。

ボーリングとか、ビリヤードとか、焼肉とか………。」


楽 「ああ、それなら大丈夫だ。

みんなの大学の大学祭巡りが終わったら、

集と2人でみんなで打ち上げ計画を立ててるんだ。

学祭の次の土日にな。」


千棘 「え?ホント?」


楽 「ああ。

さっきお前が言ったような、焼肉やボーリングも行く予定だ。

小野寺達も誘ってな。」


千棘 「わーい!

楽しみ〜〜!」


楽 「だから今日は、

この美術館で芸術鑑賞を楽しもうな?」


千棘 「はーい!」


楽 (現金だなこいつ………。)



そして、2人は美術館に入り………



受付の係員 「はーい。

お二人様で、入館料1,000円になりまーす。」


楽 「はい。」


ジャラ


スタスタ………



千棘 「わーー、

見てよ楽、中結構広いわよ!」


楽 「そうだな。」



楽と千棘が入ったその美術館は、

白い壁と床に、

いくつもの絵画や彫刻が飾ってあった。



千棘 「あ!楽、これってあの有名な「モナリザ」じゃ無い?」


楽 「お、ホントだな。

美術の教科書にも出てたな。」


千棘 「こっちはドイツの画家の、「9匹の猫」よ!

それにこっちはイタリアの「赤い町」、

それでこっちは………。」


楽 「お前、結構美術品に詳しいんだな………。」


千棘 「え?

だって、アメリカでもパパに何回も、

もっと大きい美術館に連れて行って貰ってたもん。」


楽 「なるほど………さすが………。」



そして、2人は色んな絵画や彫刻を見て回り………。



千棘 「ふーー。

この美術館も、中々良い作品が揃ってたわね。」


楽 「ああ。

俺も初めての経験で楽しかったよ。

千棘、腹も減ったし、近くにファミレスあるから帰りに寄ってくか?」


千棘 「あ、行く行くー!

私もお腹空いたーー。」


楽 「フッ、でもなんか今日のお前、

いつもと違う雰囲気だったな。」


千棘 「え?そう?」


楽 「だってお前、

いつものデートだったら、楽しみまくって子供みたいにハシャいでただろ?

でも、今日のお前は優雅に美術品を眺めて、なんだか………おしとやかな女の子っぽかったぞ。」


ドキッ


千棘 「そ、そう………?

ありがと………。」


千棘 (楽にお淑やかって言って貰えた………。

嬉しいな………。)


第1巻 第243話 完


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください