第1巻 第141話 キョウト
電車の車掌さん 「京都駅に到着でーす。」
楽達一行は京都駅で降りた。
ゾロゾロ………
千棘 「わぁ〜〜!ここが京都か〜〜。」
紅葉(もみじ)キレ〜〜!」
京都はこの10月に入ったばかりの秋真っ只中のシーズンで、赤いモミジや黄色いイチョウの木と葉っぱで美しく彩っていた。
楽 「今から丁度(ちょうど)2年前の凡高の修学旅行でもここに来たけど、
やっぱりこの季節の京都って、いいモンだよな〜〜。」
小咲 「そうだね。綺麗(きれい)な景色だね。」
集 「そういやああの時楽は、桐崎さんと万里花ちゃんに矢を撃たれまくってて、大変だったよね〜〜。」
楽 「ああ、そんな事もあったよな………」
羽(ユイ) 「みんな〜〜、このバスに乗って、旅館に乗るよ〜〜!」
一同 「あ、はーい!」
そして楽達はバスの中に乗り………
万里花 「桐崎さん!このバスの中でもトランプで勝負ですわよ!
それに買った方が、このバスの中で楽様の隣に座れるという事で!」
千棘 「望むところよ!
かかってきなさい、万里花!」
万里花 「でわ、今回のゲーム名は………」
ガタンゴトン………
楽 「あいつら、またやってるよ………」
羽(ユイ) 「楽しそうでいいわね〜〜♪
とにかく楽ちゃん、このバスで20分も走れば、私達が今日と明日に泊まる旅館に着くからね。」
楽 「ああ。
しっかし羽姉(ユイねえ)、この京都旅行を思い付いたの昨日にいきなりだったのに、
いきなり旅館の予約なんて良く取れたよな。」
集 「ああ、それには俺も一枚絡んでるからだよーん♪」
楽 「わっ!集!?」
集 「昨日、羽姉(ユイねえ)からお前と桐崎さんの交際半年記念に京都に行こうって誘われた3秒後に、ネットでの俺の情報網をフル活用して、お前と桐崎さんの記念日に似合いそうな場所を徹底的に探したんだよーー♪!」
楽 「お前絡みかよ………まさかまた、変な噂とかあるトコじゃねーだろーな?」
集 「大丈夫、大丈夫ーー!
お前と桐崎さんが盛り上がるようなサプライズは幾つかあるがなぁ………」
ニヒヒ………
楽 「不安だ………」
第141話 完
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