「ゴミ捨て場」
不要な艦娘たちが収容される施設、”ゴミ処理場”の他に、実はもう1つの施設、”ゴミ捨て場”と言う
立場の真逆な施設が存在していて・・・
「おい、何をするんだ!」
1人の人間が”ゴミ捨て場”と呼ばれる施設に収容される。
不要な艦娘が入れられる施設、”ゴミ処理場”の他に、もう1つ似た様な施設が存在する・・・それが、”ゴミ捨て場”。
ゴミ処理場は艦娘が入れられる施設であるが・・・ゴミ捨て場は全くの真逆で、”人間が収容される”施設である。
「おい、開けろ! オレは上官だぞ! こんな事をして許されると思うのか!!」
元大将であった提督は艦娘の手によって、躊躇いも無く入れられる。
「うるさい蠅ね、明日には処分されるんだから、静かにしてなさい!」
壁越しで駆逐艦娘が冷ややかな表情で笑う。
「処分って・・・何だよ、オレに何をするんだよ!!」
駆逐艦娘に言われて、提督は不安になる。
「明日になれば分かるわ・・・火あぶりか、水攻めか・・・切断に、圧死もあれば虫葬や鳥葬(体を動物に食われる刑)
とかたくさんの処分方法があるわよ。」
「な、何で? オレが一体何をしたって言うんだよ? お前らのために朝から晩まで執務して・・・それなのに。」
提督は訴えるも、
「さぁね、この施設に入れられたからにはそれなりの事情があるんだから・・・覚えが無いのは、
自覚が無いって事なんじゃないの!」
そう言って、駆逐艦娘はその場から去る。
「おい! 待ってくれ!! 頼む、オレをここから・・・ここから出してくれ!!」
必死の叫ぶも、提督の声は誰にも届かなかった。
翌日、元大将である提督は、
全身を鎖で縛りつけられ、生きたまま海底へと沈められた。
・・・・・・
「香取さん、今日は2人の提督を連れて参りました。」
「ありがとう、いつも通り施設に入れて置いて。」
香取の指示により、駆逐艦と軽巡の艦娘は提督2人を施設に収容させる。
「1人は〇〇鎮守府の提督・・・階級は中将と、もう1人は〇〇鎮守府の提督 ・・・階級は同じ中将、と。」
収容予定の提督の出身鎮守府と階級を確認する香取。
「この提督は・・・罪が軽いので、この施設での終身刑として、もう1人は・・・これはまた重い罪を犯していますね。
文句なしの火あぶりに致しましょうか。」
香取は判を押すと、艦娘を呼び出し2人の刑の内容を報告していく。
「地下に連れて行きなさい!」
1人は火あぶりで処分が済み、もう1人を地下に連れて行く。
生かされるだけならマシな刑かもしれないが、地下に収容され強制労働を強いられる。
怪我をしようと、体調不良で倒れようと虫の息でも、艦娘たちは救いの手を差し述べない。
あくまで奴隷として扱った後、不要となった時点で放置する・・・ある意味、一番残酷な刑とも言える。
「香取さん、所長から連絡があります。」
軽巡の艦娘から無線機を渡される。
「代わりました、香取です・・・はい、ふむふむ・・・成程。 分かりました、引き続き人間共の処分を決行致します!」
香取はあくまでゴミ捨て場の作業員・・・責任者は別にいるようだ。
後日、ゴミ捨て場の艦娘たちを集めて指示をする香取。
「所長からの通達です、ここでの私たちの働きに大変満足しているとの事です。
更なる頑張りによっては、待遇のいい生活を約束してくれるとの事です!」
香取は報告をしていき、
「ただ、提督らに対しての”処分が適当過ぎる”と叱責を受けてしまいました。 提督らの素性をもう一度、
皆で徹底的に見直した後、正確な処分をしろとの指示を受けました。」
香取の報告が終わり、艦娘は各場所に戻る。
・・・・・・
「はぁ、はぁ・・・誰か助けてくれぇ!」
施設から脱走しようとする提督だった男性。
「くっ! ここも鍵が掛かって・・・他に逃げ道は・・・」
ひたすら逃げ道を探す提督の前に、
「か、鹿島!」
目の前には笑顔で佇む鹿島の姿があり、
「た、頼む! オレをここから出してくれ! オレが散々お前を世話してやっただろう?」
提督は必死で鹿島を説得する。
「恩を仇で返す気か? 頼む! この通りだ! オレを見逃してくれ、頼む!!」
提督の必死の願いに、
「駄目ですよ~♪ 脱走した人間にはきつ~いお仕置きが待っているんですから♪」
鹿島は笛を鳴らし・・・その瞬間、駆逐艦娘が数人やって来て、
「この人間を牢屋に! また逃げ出さないように今度は腕と足に枷でも打ち込んであげてください♪」
鹿島は笑って駆逐艦娘たちに指示をする。
「か、鹿島ぁ! 頼む! オレを、オレを助けてくれぇ!!」
提督の必死の説得は無駄に終わった。
「”提督さんが鹿島を世話してあげた?” 世話をしてあげたのは私ですよ、提督さん♪」
鹿島は笑顔で振る舞う。
・・・・・・
「皆さん、今日もお疲れ様です。」
香取が作業員全員を労う。
「明日も頑張って行きましょう、それでは解散!」
香取の指示で各艦娘たちは部屋に戻って行く。
「あの・・・香取さん。」
2人の駆逐艦娘が香取に近づく。
「あら、どうしましたか?」
香取は笑顔で話しに応じる。
「・・・・・・」
何かを言いたそうだが、中々口に出せずにいて、
「そうですか・・・では場所を変えましょうか。」
香取は何かを察して、2人と一緒に別の場所へと連れて行く。
連れて来た場所は会議室、
「ここなら落ち着いて話せますね・・・どうしたのですか?」
鹿島の言葉に、
「じ、実は・・・」
駆逐艦娘の1人が悩みを打ち明ける。
「成程、”この施設から出て行きたい”と?」
2人からの要望、それはこの施設を辞めて別の鎮守府に着任したいとの事。
「お気持ちは分かります・・・この施設で行う事は確かに、非人道的行為ですからね。」
施設に入れられた提督は罪の重さによって強制労働させるか、処刑するかのどちらかであり、
特に処刑に関しては罪の重さに比例して残酷な殺し方をするため、生半可な精神では続けられないだろう。
「でも、あなた達は提督から日々暴力を受けていた身・・・それでも鎮守府に戻りたいと?」
この施設で働く艦娘たちは、過去に提督達に乱暴されたり、不要で捨てられた艦娘たちの集まりである。
「そうですか、それでもまだ・・・”鎮守府での生活がいい”と。」
香取は説得し続けていたが、次第に諦めがつき・・・そして2人に発した言葉は、
「分かりました、今日付けであなた達を自由とします!」
意外にも香取は2人の要望に応じる。
「しかし、覚えておいてください。」
香取が忠告をする、
「もし、2人が鎮守府に戻ってまた暴力や性的虐待を受けても、私たちには関係ありません。
そして、またこの施設に戻ってきても、私たちは貴方たちを”敵”として見なします、なので慎重に判断してください!」
香取は2人に警告をする。
「・・・・・・」
2人はしばらく考えた後、1人は施設に残ることを決意、もう1人は施設から出て行くことを決意する。
「分かりました、貴方はよく思い留まりました。そして貴方は・・・今日から新しい良き生活を願います。」
そう言って、施設から出た艦娘を最後まで温かく見送る。
「・・・・・・」
香取も昔は鎮守府で活躍していた練習巡洋艦、何故彼女はこの施設に入ったのか・・・
・・・・・・
・・・
・
練習巡洋艦”香取”、〇〇鎮守府で新着任した艦娘への指導を行う。
香取の主な指導内容は、”礼儀作法と戦闘の心得”、上官に対しての礼儀と接し方、戦闘では常に初心を忘れず徹底する事。
彼女の徹底した指導は的確で、幾人もの艦娘たちが彼女のおかげで海上に出られた事だろう・・・
しかし、その一方で上官による無理・無謀な作戦と命令を目のあたりにし、何人もの艦娘たちが沈む姿を見てしまった香取。
必死の上官への説得も空しく、遂には指導権利をはく奪される事態に。
上官への不信感を抱いた香取は鎮守府から出て行き、小さな集落で指導係として従事していた時に、
後にゴミ捨て場の所長となる人間と出会う。
「やぁ、香取・・・久しぶりだね。」
「お久しぶりです、提督。 しかし、貴方様がどうしてこちらに?」
「いや、香取が鎮守府から出た後、この辺りで見かけたと言う情報を聞いてね・・・」
どうやら香取と提督は顔見知りのようだ。
「少し話をしたいけど、いいかな?」
「? 構いませんが。」
そう言って、提督は香取を連れてその場を離れる。
少し離れた喫茶店に入り、提督が香取にある提案を持ちかける。
「オレは近いうちに”ゴミ捨て場”って名前の施設を建てる。」
「? ゴミ捨て場、ですか?」
この時は香取にとって、ごみを集める集積場くらいにしか思っていなかったが、
「ゴミ処理場は知ってるよね?」
「はい・・・不要な艦娘を収容する施設の事ですよね?」
「うん、香取はあの施設をどう思う?」
提督の質問に、
「・・・はっきり言えば、酷いとしか言いようがありません! 提督達の勝手で都合よく建造、着任をしておいて
いらなくなった途端、あの施設に入れて・・・無責任にも程がありますよ!」
香取は怒りを露わにする、
「そうだね、オレも無責任としか言いようが無い。 艦娘は兵器だけど女性でもあり、この世界に生を授かった人間と同じ
存在だと思っている。 それを使い捨ての道具みたいに簡単に切り捨てる、はっきり言って人間以下の行為だ。」
提督は香取と同じ不平を述べた後、
「そこでオレは真逆の立場の施設として、ゴミ捨て場を建てようと思う。 施設に入れるのは、今まで艦娘たちを
散々苦しめ、簡単に切り捨てて行った提督達だ。」
「・・・・・・」
「提督達が艦娘たちを切り捨てるのと同様に、こちらが逆に提督達に制裁を与えるんだ。」
「・・・・・・」
「はっきり言って、やろうとしている事は人の道から踏み外している行為だと言える・・・
批判や抗議がもちろん殺到するだろうね。」
「・・・・・・」
「でも、オレからすれば”この世界で一番不必要なのは何か?”と問えば、迷う事も無く”人間”と答えるね。」
「・・・・・・」
「艦娘に指示をして自分はただ待つだけのみ、傷だらけで帰還しても一言も労わない、戦果しか目に無い提督達を何度も見て来た。」
「・・・・・・」
「もちろん全ての提督が悪い人間と言うわけでは無いよ。 でも、その中に1人でもクズな提督がいればそれだけで
世間から冷ややかな目で見られてしまう、世の中とはそう言う物なんだ。」
「・・・・・・」
「だからオレは、そのクズな提督のみをこの世界から消したい・・・ゴミと同様に捨てる、それがオレの望みだ。」
「・・・・・・」
「どうかな? もし、協力してくれるなら今すぐにでも施設の主任として働いて欲しいんだけど?」
提督は地図を差し出し、
「もし、来てくれるならこの場所に施設を開設する。 もちろん無理にとは言わない、香取の好きな方を選んでくれ。」
そう言って、提督は清算をして喫茶店から出て行く。
・・・・・・
そして香取は悩んだ末に、ゴミ捨て場の主任として就いた。
再び提督達の手によって罪のない艦娘たちが捨てられ、乱暴され、施設に収容される・・・
皆の被害を減らせるなら・・・ずっと指導係として従事した練習巡洋艦として、香取は働くことを決意したのだ。
ゴミ捨て場の作業員の中で香取は一番の働きを見せている。
罪人とはいえ相手は元上司であり、中には命乞いをする提督もいて、心が揺れる艦娘も多くいる。
「もう反省しているから、処刑は思い留まろう」とその提督を解放する艦娘も実際にはいる。
しかし、提督はあくまで”処刑を思い留ませるためだけの行為”であり、艦娘たちの慈悲で施設から解放させるも、
再び同じ行為に及ぶ提督がほとんどである。
その点、香取はその感情は一切持っていない。
この施設に収容された時点で、”罪人”として判断し、躊躇いも無く制裁を与える。
施設にとっては理想の存在であるが、周りからすれば残酷非道と思われるだろう。
「香取さん、新たに3人提督がこの施設に収容されました。」
仲間からの知らせを受け、
「ありがとう、いつも通りに牢屋に入れて頂戴。 後、3人の資料も提出して。」
いつもと同じ、刑を言い渡すまで、牢屋に収容。 そして、渡された提督の鎮守府での活躍資料に目を通す。
「・・・・・・」
この時、香取はある提督の資料に目をやる。
「そうですか・・・遂にこの時が来ましたか。」
香取の表情が一瞬険しくなる。
・・・・・・
この施設では、特殊な待遇がある・・・それは、
”過去に提督に危害を加えられた艦娘が、施設にその張本人が収容された場合にその艦娘が、刑を執行してもいい”
昔、提督に性的虐待された軽巡の艦娘は、施設に来た本人に”火あぶりの刑”を言い渡した。
提督に「不必要」と烙印を押され、捨てられた駆逐艦娘は、施設に来た提督をその場で”ナイフで刺して”殺害した。
結局”復讐”と言う形になるが、この施設では復讐でも犯罪ではない・・・あくまで”処刑”なのだ。
この日、香取にとって因縁ある提督が収容された。
「お久しぶりです、元帥殿。」
香取は敬礼し、挨拶をする。
元帥閣下・・・香取が務めていた鎮守府の提督であり、無理な出撃命令をさせ何人もの艦娘を轟沈させた悪人である。
「貴様、この私にこんなふざけた真似を! 私を誰だと思っている? 元帥閣下だぞ!」
収容されても、自身の偉そうな態度を変える様子は無い。
「少し言葉が足りませんよ? 貴方の無謀過ぎる作戦で何人もの艦娘を沈ませた”無責任な元帥閣下”でしょ?」
香取の言葉に、
「貴様、この私を愚弄してただで済むと思っているのか?」
状況が分かっていないのか、元帥閣下は態度を改めない。
「元帥閣下、貴方はたくさんの部下である艦娘たちを沈め、そして数々の汚職と粉飾・・・人として最低ですね。」
「はっ! 私は元帥だぞ? 下っ端は私の指示に従っていればいいのだ! それ例えが無謀でも不可能でもだ。」
「・・・そうですか、やはり貴方は救いようが無いですね。」
香取は興ざめしたかのように、
「貴方は今まで他の提督たちにした刑よりも最も苦しく重い刑を受けていただきます!」
「何? この私を裁くだと? 私は元帥閣下だぞ! ふざけるのもいい加減にしろ!」
それでも元帥は態度を改めない・・・自分勝手な人間である。
「元帥閣下・・・貴方は今まで沈めた艦娘の数だけ”切断の刑”を与え、その後火あぶりにした後、海に沈めます!」
「なっ!? 貴様、私を裁く権利があるのか! 私の下で着任していた分際が、恥を知れ、恥を!!」
元帥閣下の罵声が施設内に響き渡る。
「・・・連れて行ってください。」
香取の指示で仲間が元帥とその他2人を牢屋へと連れて行く。
香取の指示で、2人は粉飾・暴力を行っていたため、罪は軽めの強制労働となり、
元帥閣下は、数々の汚職と粉飾に加え、たくさんの艦娘を轟沈させたとして施設の中で最も重い、切断・火あぶり・水攻め等の
複数の刑に処された。
「皆、今日も仕事ご苦労様~。」
所長が施設に立ち寄り、皆を労う。
「・・・お疲れ様です、所長。」
香取は何故か表情が険しい。
「? どうしたんだ香取?」
所長の質問に、
「・・・先ほど、私にとって因縁ある提督に刑を執行致しました。」
「・・・そうか。」
2人の会話に他の艦娘たちは察して、その場から去る。
「それで? 気が晴れていない様な表情に見えるけど?」
「・・・はい。」
香取が重い口を開く、
「当然、気が晴れませんよ・・・散々仲間を沈めた上に私を陥れ、のうのうと生きているあの悪人に
ただ刑を言い渡しただけです! 気が晴れるわけがありません!!」
「・・・・・・」
「私も実行役の皆さんと同じ様に、恨みを晴らしたい限りです! 特にあの提督に対しては!!」
香取は拳をわなわなと震わせる。
「それに・・・私たちがしている事は、”悪人を処刑している”事ですが、最近では自分たちの”自己満足”なのでは?
と思うようになってきました。」
「・・・・・・」
「私たちにとっては悪人でも、鎮守府の艦娘たちにとっては良き提督でいる場合もあります。単に私たちが被害を受け、
私たちの手で処刑する・・・それは本当に正しい事なのかと?」
香取の質問に、
「そうだね、香取の言う通りただの”自己満足”とも捉えられるし、”悪人を制裁した”とも言える。
もちろん鎮守府にいる艦娘からすれば意見が分かれるだろね。」
「・・・・・・」
「でも、鎮守府の内情はオレたちには分からない・・・艦娘たちが”良い提督”と思っている一方で、
そう”言わせている提督がいる”のもまた事実だ、だから香取達は今まで通りに収容された提督達を罰せばいいと思うよ。」
「・・・・・・」
それでも、香取の表情は険しい。
「1つ確かな事があるよ。」
「?」
香取は顔を上げる。
「香取達のおかげで、”犠牲者が減っている”・・・それは間違いない。」
実際に鎮守府内の艦娘の被害艦(暴力や虐待・轟沈等)に関する統計を調べたところ、
ゴミ捨て場が開設する前と比べて、半数の被害艦が無くなったとの結果が出ている。
「だから、香取達がしている事は”自己満足”ではなく、”艦娘たちを救っている”事だとオレは思うよ。」
所長の言葉に、
「ありがとうございます・・・それを聞いて、私も気持ちが落ち着いてきました。」
そう言って、敬礼をした後、その場から去る香取。
「さてと、オレももう一仕事、済ませるか。」
所長も追加の仕事のため、施設を後にする。
・・・・・・
「おい、鹿島! この私をこんな姿にして! 一体何のつもりだ!!?」
先程、香取に刑を執行された元帥閣下が地下で騒いでいる。
しかも、何故か全裸にされ手足は重い鎖で縛られ、立ったまま拘束されている状態だ。
「〇〇鎮守府の元帥閣下・・・裏ではたくさんの粉飾・汚職をしておきながら秘書艦に罪を擦り付け、
高難度海域に無理やり出撃を要請、大破撤退でも進軍指示・・・つまり口封じによる轟沈狙い、残酷極まりないですね。」
そう言って、鹿島は何故か鉄の棒を火で焙っている。
鹿島の後ろには、他の艦娘たちも待機していて・・・少し離れた牢屋内には、強制労働を言い渡された提督達が収容されている。
「この私に危害を加えたらどうなるか分かっているのか!! お前らなんか即刻解体だ!! 早く私を解放せぬか!!」
元帥閣下は相変わらず騒いでおり、はっきり言ってうるさい。
「元帥閣下は、駆逐艦娘の子達を部屋に連れて行っては性的虐待を繰り返していたそうですね~。」
鹿島は十分に焙り、真っ赤になった鉄棒をしっかりと握り、
「しかも、悪趣味で”駆逐艦娘の肛〇に異物を入れて苦しむのを楽しんでいた”そうじゃないですか~。」
鹿島はにっこりと微笑んで、
「今度はぁ~、元・帥・閣・下・が・・・苦しむ番ですよ♪」
そう言って、真っ赤になった鉄棒を・・・
じゅううう~
元帥閣下の肛〇に挿入する。
「!!? ああああああああがぁぁあぁぁぁあぁ!!!!!!」
元帥のうめき声とも言える声が地下で響き渡る・・・その光景を見た他の提督たちは恐ろしくて震える。
鹿島が時間を見て鉄棒を引き抜く・・・元帥の肛〇は高温で焼けて黒くなり、血まみれになっている。
「うふふ、これで元帥閣下は、二度と排〇出来ませんね~♪」
鹿島が笑いながら元帥に話しかける。
「おおお・・・き、貴様ぁ~・・・」
あまりの苦しみに元帥は涙ながらに鹿島を睨みつけ、
「絶対に復讐してやる・・・次に会ったら絶対に・・・鹿島もオレを陥れた香取も、この施設にいる艦娘全員!!
オレが絶対に殺してやる!!!!」
元帥の言い分に、
「あらあら・・・元帥さんは何か勘違いをしていませんか?」
今度は錆びたのこぎりを持った駆逐艦娘たちを前に出し、
「元帥閣下に・・・”次がある”と思っているんですか?」
鹿島の発言に、
「何だよ、一体どう言う意味だよ!!?」
次が無い・・・つまり、今日の時点で”自分の命が終わる”、と言う意味であるが・・・
「・・・何が望みだ?」
今度は急に交渉を乗り出してきて、
「金か? それとも最優遇な待遇か? 何でも叶えてやるぞ!!」
元帥は言葉を続ける。
「頼む・・・助けてくれ・・・オレはまだ死にたくない、頼むから・・・金も名誉も全てやる! だから助けて・・・頼む。」
命乞いまでする始末の元帥に、
「生憎、私たちは十分なお給料を貰っておりますので、お金に困ってはいませんよ~♪」
鹿島は元帥の要求を拒む。
「じゃ、じゃあ何をしてやれば・・・見逃して・・くれる?」
最早元帥には、怒りよりも恐怖・・・これから殺される事は明白である。
必死で鹿島に”助けて欲しい”と願うも、
「駄目ですよ~、元・帥・閣・下・には~♪」
鹿島が手を挙げると、錆びたのこぎりを構えた駆逐艦娘が準備しており、
「これから切断と水攻めの刑が待っているんです、楽しんでください~♪」
鹿島は躊躇せず指示をした。
・・・・・・
「あ~・・・あ~・・・」
切断の刑を受け、散々絶叫していた元帥が永遠に続く激痛に言動がおかしくなる。
「駄目ですよ! そんな真っ直ぐに刃を立てては!」
鹿島が注意する。
「もっとこう・・・斜めに、そう、そうです! 真っ直ぐに立てたら簡単に肉が削ぎ落ちるじゃないんですか~♪」
鹿島が丁寧に説明する。
錆びたのこぎりや刃の欠けたナイフを用いるのは理由がある、それは”簡単に切断できない”事にある。
悪人に自分が今まで犯した罪を知らしめるために、永遠の苦しみを与えるため、
刃が食い込んでも簡単には削ぎ落とさず、それどころか錆びた箇所が追加の痛みを発し相手を更に苦しめるのだ。
そうやって散々苦しめ、絶望に追いやった後に”ごみを捨てる”かのように重りを付けて海底に沈めてしまう。
「垂直だと切断に掛かる時間は一瞬ですからね・・・斜めに向けてジグザグでやるとほ~ら、
垂直と比べて長い時間も肉に食い込むんですよ~♪」
鹿島は艦娘たちに指導する・・・鹿島が実行役の指導者である。
強制労働で収容された提督達はその光景にただ震え上がり、絶望する・・・これも、逃亡防止策の一環である。
「香取姉、今日もお疲れ様です!」
作業を終えた鹿島が地下から出てくる。
「鹿島もお疲れ様・・・それで、元帥はどうなったのかしら?」
「ふふ・・・元帥閣下はですね~♪」
鹿島は笑顔で、
「終わりのない激痛に耐えられず、次第に言動がおかしくなって、今は涎を垂らしながら、「あ~あ~」と言っておられますよ♪」
「・・・そう。」
鹿島もまた、複数の提督から性的な乱暴をされた艦娘、
しばらくは心を閉ざしていたが、香取がこの施設で働くと聞いて一緒に働き出してからは、まるで
提督達に今までの復讐と言わんばかりに、喜んで刑の実行を躊躇なく行っていた。
元々の笑顔な表情も相まって、提督達に恐怖を植え付ける・・・末恐ろしい妹である。
・・・・・・
・・・
・
「今日もお疲れ様です~♪」
空母の仲間(蒼龍・翔鶴・大鳳・サラトガ)が集まり女子会を開いていた、
「あら、もう空になりましたか・・・待っていてください、新しいのをお持ちします。」
サラトガは空の容器を持って、奥の方へと姿を消す。
「そう言えば知っていますか? ここから少し離れた場所に新たな施設が開設されたそうですけど?」
翔鶴の言葉に、
「そうなんですか~、それで、一体どんな施設なんですか?」
蒼龍が口を開くと、
「詳しくは分かりませんが、確か施設名が・・・”ゴミ捨て場”と聞きました。」
「ゴミ捨て場? ふ~ん、最近ゴミの不法投棄とかが多いから、新たに国が改善策を設けたんじゃない?」
翔鶴と蒼龍は互いにゴミ捨て場についての考察を述べる。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
しかし、大鳳は何故か顔をしかめる。
「あら、どうしたの大鳳さん? そんなに難しい顔をして?」
「! い、いえ・・・何でもありません。」
表情に出ていたようで、大鳳は笑顔で返す。
「そう・・・ならいいんだけど。」
大鳳の態度に気になる蒼龍だったが、次第に気にならなくなり、以降は皆で女子会を満喫する。
「・・・・・・」
蒼龍と翔鶴・・・ゴミ捨て場が開設される前から何不自由のない生活をしているため、施設の詳細を知らないが、
大鳳は”元ゴミ処理場出身の艦娘”・・・何の施設かは鮮明に知っていたのだ。
・・・・・・
・・・
・
「香取さん、報告です!」
施設の駆逐艦娘が香取の前に立つ。
「新たに提督を4人、この施設に連れて参りました!」
「ありがとう! では、いつもと同じで広場へと案内して。」
香取は指示をし、準備を始める。
「・・・・・・」
これまで、何人もの罪を犯した提督達を罰してきたが、衰退する様子は無い・・・いつになれば、鎮守府に平和が訪れるのだろう?
「・・・・・・」
それでも、香取は歩を進める・・・全ては艦娘たちが、鎮守府で安心して生活出来るようにするために。
「では・・・行きましょうか。」
準備が整うと、香取はまた提督達が待つ広場へと向かって行った。
「ゴミ捨て場」 終
ブラ鎮提督が駆逐艦の少女達を散々●イプしてゴミの様に扱うss
見て吐き気した経緯有るだけにガチのブラ鎮提督なら処分しても
別に良いやって気分になっちゃうな。
香取…裁きをするのは
ブラ提督のみにしてくれよ?
問題は無実の罪で処分された提督が仮に居たら大問題だなって
あれ?処刑されているシーンは無いんですか?
4さん、
ありますよ、香取さんはあくまで刑の執行役で、
実行役は別にいます。
???「さあ、お前の罪を数えろっ!」
って・・・そんな話じゃないか
提督も艦娘も知る人ぞ知る程度とはいえ一水戦鎮守府くらい
平和やったらいいのにね