2020-04-27 08:34:30 更新

概要

注意事項

エロ本よ

この物語は18禁です
この物語はフィクションです
実在の氏名、団体、あとなんやかんやとは一切合切関係がありません
また、すべてのエロい人達の為に理想と現実の区別は付けてくださいね
まぁ、現実なんてしょーもないものだけど一応ね





広い街、賑やかな市場、大きなお家


豪華な噴水、明るい公園、活気のある大通り


「だったんだろうなぁ…」


マムルが呟いた感想はきっと正しくて、裏切られた期待に口を尖らせた


閑散とした街を歩く女の子


白い、真っ白な女の子


埋もれるほど丈の合わないドレスに身を包み

浮かべる表情は、純心で、無垢でいて、驚くほどに白々しい

唯一の色は真っ白な髪から覗く赤い瞳。そして、彼女に付いて回る影法師だけだった



だからって、人通りが無いわけじゃない


漂う重い空気に押し込められるように 客足が遠のいているだけで

市場や商店街ともなれば、それ相応には人はいた


そんな屋台の一つ

並んだ果物の向こう側に立つ おばさんと目があうと、挨拶の代わりに笑顔を作る


「にぱっ」


マムルはいつだってそうするし、誰にだってそうするし

だってそうすると、みんな笑顔を返してくれるから

笑いかけられるとマムルは嬉しい、マムルが嬉しいと皆も嬉しい


「おや、可愛らしいお嬢ちゃんだねぇ」


お世辞にも似た定型句

正直、聞き飽きたってくらいに言われ慣れた言葉だけれど

それでもやっぱり、可愛いと言われてマムルは嬉しくなっていた


「ねぇねぇ、おばさん。どうして みんな悲しそうなの?」


世間話の一つに花を咲かせて、思うままに首を傾げてみせた


戦争


耳に残ったのはそんな言葉


向こうの森に住み着いている悪魔を退治しようとして

逆に皆やられてしまったと、口ごもりながらも おばさんは答えてくれた


「あらやだ私ったら、子供に何いって…」


マムルが聞きたいことだけ口にすると、慌てて口を閉じるおばさん

それから 怖がらせたお詫びとばかりに、林檎の一つを手渡して「早くお家にかえるんだよ」と背中を押される


「はーい」


元気なだけの返事を返し、手を振るおばさんを無視して街の奥へと進んでいく


「王様がなんとかしてくれるからね」


きっと、子供を安心させるための方便だったんだろう

でもそれは、疲れたようなその言葉は、自分に言い聞かせているみたいだった



しゃり…しゃくしゃく…ごっくんこ


しゃり…しゃくしゃく…ごっくんこ



小さな口を大きく開けて、林檎に齧りつくマムル

お気に入りのドレスが汁で黄ばみ、林檎を抱えた両手がベタベタになってもまるで気にもせず

林檎を齧る軽快な音と手をつなぎ、その足取りはお城へと向かっていた


その途中、齧り尽くされた林檎の芯を誰かが拾ってくれた

その途中、ベタベタになった両手と口を誰かが拭いてくれた

その途中、ドレスの汚れを誰かが拭ってくれた


みんな笑顔だった、マムルは みんなに愛されていた



幸運だったの誰もそれに気づかなかったこと

知らない子供に笑顔を向けて、甲斐甲斐しく世話を焼いていた自分たちに

もし不幸があったのなら、それに気づいた事自体が不幸でしかなかった


「なんだ…」


商店街の入口

その様子を遠巻きに眺めていた あなたには、その光景は異様にしか映っていなかった


明るい、異様に明るい


どこもかしこも厭戦気分に追いやられ

敗戦の空気に押しつぶされる中、その空間だけは異様に明るく見えた


みな、一人の女の子の姿を見つけては、甲斐甲斐しく世話を焼いて その背中を見送っていく

それだけならまだ良かった。子供一人の世話を焼くことで皆の空気が和らぐならそれも良いとも思えた


しかしだ…


初めて見る子供だった

少なくとも、あなたが覚えている限りには居なかった子供

そんな狭い街でもない。知らない子供の一人や二人、それは居るだろう

あるいは旅人だって珍しくもないのだ、それだけなら不思議に思うはずもなかった


しかしだ…


その格好は異様に目立つ


純白のドレス、輝くような白い髪

町娘にしては余りにも豪奢な格好で、旅人にしては余りにも不自由が過ぎた

何より異様なのはその落差。女の子を見送った後の人々が、ぱっと明かりを消したように消沈してしまっている事


多少なら仕方はない


敗戦の後だ、子供一人を愛でたくらいで気が晴れる訳もないが

女の子の姿が見えなくなった途端に、灯りが消えたように笑顔が失せる

普通ならあって良いはずの余韻がまるで無く。どころか、最初から女の子の事なんて見かけて居なかったような変わり様



悪魔が街に入り込んでいる


ふと、あなたの頭に過ぎった嘘とも本当ともつかない噂は不安を掻き立てる


飛躍しすぎだ、とは考えた


こんな状況だし、なんとも言えないのは確かなせいもあって、疑心暗鬼は確実に広がりつつあった

その元凶が、あの女の子だというのなら分かる話のようにも思う


そこに居るだけで周りを明るく出来る


遠巻きに見てもそれは異様な光景だ


でもだからって、いきなり女の子を縛り上げるというのも気が進まない

何よりあの格好。もし、貴族やそれに関わる富豪達の関係者ならとも考える


そんな小説を、一夜の過ちのように劇的に書いた物語も…まぁ…嫌いじゃない


仕方が無い


結論はそんな所


あの子が悪魔にしろ、要人にしろ、放っておくわけにもいかなかった

何かある前に家に届けよう。降って湧いた親切心と、あるかもしれない期待に足が動き出す


もし悪魔だったら怯えながらも、可憐な女の子の背中を追いかける


女の子が角を曲がると、あっという間に活気を失くす商店街

そんな人々に目配せをしながら、女の子の白い影を追って あなたも角を曲がっていった


「おにいさんっ♪」


角を曲がると、女の子の影を探すまでもなかった

待ち伏せる風でもなく、出迎えるように、その真っ白な笑顔を向けられる


つられるように緩む口元、眩しさに細くなる瞼

白々しいまでに可愛い女の子が、あなたを下から見上げてくる


「マムルにご用事?」


首をかしげる女の子、マムルと名乗ったその子から目を逸らせない

その笑顔、瞳に、吸い込まれてしまいそうだった


見つめている、見つめていたい


まるで麻薬のような可愛さが、あなたの体を縛って離さない


それでも何とか、用意していた言葉を取り繕うよに口にすると

それを聞いたマムルが、少し悩むような素振りを見せた


「マムルね、お城に行きたいの?」


その声が耳に響く、その響きに頭が揺さぶられる


案内を、お城に連れて行って上げないと


思いもしない感情に支配されて、あなたの腕は勝手にマムルの手を捕まえていた


なんと答えただろう「案内する」とかそういう言葉だったように思う

そんな簡単な事さえ忘れるくらいに「ありがとう」そう華やぐマムルの姿に捕らわれていた



王城までの道すがら、並んで歩くマムルとの時間は幸せだった


どこから来たの? 誰と住んでいるの?


マムルの事を知りたくて、質問攻めにしているにも関わらず

彼女は笑顔を崩さないまま、楽しげに答えを返してくれる


あっちと指した小さな指、不満はありながらも楽しくやっているだろう家族の様子


その一挙手一投足が、あなたの心を揺さぶっていた


足が止まる


石畳の上に硬い足音が響くと、それにならってマムルも足を止めた


目の前には立派な城門


これを越えれば王城に入れる


そうして、あなたが案内できるのもここまで


「おっきいねっ」


マムルが両手を拡げてみせるも当たり前に届かない

比べるのが間違っているが、それでも「大きい、大きい」とはしゃぐ姿は愛らしい


離れたくない…


ふと、そんな事を考えてしまった


いやずっと、考えていた


ばれない程度と、わざと大回りして歩いて

それでも立ちふさがる城門を前に、絶望にも似た感情に あなたは押しつぶされそうになっていた


「おにいさん?」


呼ばれて気づく


手のひらに吸い付く柔らかさ、温かい感触

ずっと握っていた、ずっと握っていたい小さな手のひらを捕まえて、一つの欲望が鎌首を持ち上げ始める


このまま攫ってしまおうか…


明確になってくる欲望は、痛いくらいにマムルの手を潰しているはずだった


なのに…


「こっちにきて?」


笑顔を浮かべたマムルに手を引かれるまま路地裏へと誘われる



「つれてきてくれたお礼」


背伸びをするマムル

子供っぽく突き出された唇が、それでも何か魅力的な物に思えてしょうがない


ませた子供の精一杯


そう言って嗜めることも出来たのに


届かない背丈を埋めるように伸ばされた細い両手

求められるままに膝を折り、背中を曲げると、その小さな手に抱き寄せられた



ちゅっ…



口づけには余りにも短い

マムルの体温を感じる間も無いほどに短いふれあいは、それでもあなたの心に染み渡っていた


視線がマムルを捉えて離さない


交わした口づけを確かめるように薄い唇を見つめてしまう


早鐘を打つ心臓、熱くなるほどにボヤける頭

震える口は曖昧にも彼女の「マムル」の名前を求めて動く


「おにいさん?」


小首を傾げるマムル


不思議そうに見上げてくるマムル


答えるように笑顔を浮かべるマムル


可愛いマムル、愛しいマムル…


ここまでされて、ここまでして、こればっかりでは全然たりない…


お礼なんていらなくて、もっとお礼をして欲しくて…


そう、お礼、お礼、お礼、お礼、お礼…そう、お礼だっていうのなら

朧げに動く あなた口が一つだけと、期待を口にしていた


「マムルに出来ること? 何でも良いよ?」


何でも…


まるで免罪符のよう


何でも良い、何をしても良い、受け入れてもらえる


ありえもしない思考の流れに疑問を挟む余地もない

今やあなたの頭はマムルで一杯で、彼女を手放す選択すら失くなっている


見上げてくるマムルの瞳に あなたの顔が落ちていく


近づいてくる顔の意味も分からないまま


その真っ白な女の子に、その唇に、あなたは唇を重ねていた


「んっ…」


身じろぐ小さな体


逃さないように、その頬を抑え込む

触れるだけのキスとは違う、明確な性欲の証

子供の遊びでは届かない快楽に、いやでも興奮が高まっていく事を自覚する


教えてやる、教え込んで上げる


キスの意味を


彼女に、女の子に、マムルに、男をからかったらどうなるかって



温かい、柔らかい、湿った唇の感触

押し返してくる薄い唇。あなたは舌で割り開くとマムルの口の中に差し込んでいった


熱いくらいの口の中


息苦しいのか、繰り返されるか細い呼吸を舌先に感じる


触れる歯の固さ、根本と歯茎、頬の裏の感触まで

自分とは全く違う、女の子の口の中を確かめるように舌を動かす


やがて、あなたの舌先はマムルの小さな舌を捕らえていた

怯えたのか、引っ込むその舌を捕まえて、逃さないように絡みつかせる


よく甘いと言われるその感触を あなたは舌で感じている

柔らかくて温かい、熱っぽい吐息に頬をくすぐられると頭が冷えるどころか興奮が煽られる


舌と舌を絡ませるたびに、湧き上がってくるマムルの唾液にあなたの舌は喜んでいた

それが生理的な反応に過ぎなくても、苦しげな吐息と重なれば甘美な蜜にも思えてくる


すがりつき、吸い付いて、マムルの唾液を飲み込んだ


喉を通る粘ついた感触、胃の腑に満ちる熱い欲望が、そのまま下腹部の熱へと変わっていく

その感触をマムルにも味あわせたくなり、今度は自分の唾液を彼女の口の中に流し込んだ


「んっ、ぅっ、ぅぅぅぅ…んっ…」


苦しいのだろう


上を向かされ、唇を塞がれて、呼吸すらままならないままに、唾液を流し込まれる

どれだけ舌を動かしても抵抗できず、こくこくと溜まっていく唾液に屈服したかのように


ごくん…


マムルの喉動く


ごくん…ごくん…


何度も、何度も喉を鳴らして、口の中に溜まった唾液を飲み込んでいくマムル


感動…すら覚えた


ただの唾液を飲ませただけなのに、射精にもにた満足感が胸の内に渦巻いていく

それは同時に、射精への欲望へと繋がり、気づけばあなたの両手はマムルを壁際に押し込んでいた


「はぁ…はぁ…」


荒い息を吐くマムル


見上げてくる視線は涙に濡れ、口の端からは飲みきれなかった唾液が溢れていく


背徳的な光景


年端も行かない女の子を押し込めて、唇を奪い唾液を飲ませている

許されないのは分かっている。この子がお家に帰り、大人たちに話したら終わりだと

分かる、分かっている、分かっているからこそ、最初で最後、取り返しのつかない行為に酔っていく


「おねがい…は、もう良いの?」


途切れ途切れの問いかけ

苦しげなマムルの表情に、一瞬と頭を過る罪悪感


「マムル…上手に、できた?」


拙い笑顔


乱暴なキスの後、整わない呼吸をいっぱいに押し込んで浮かべる笑顔


手が伸びる


頭を撫でたつもりだった、頬をさすったつもりだった

涙を拭って、唾液で汚れた口元を拭いて、ごめんと謝るつもりもあった



そんなつもりじゃなかったと


ただもう少し、君に触れていただけだったんだと


君がキスなんかするから悪いんだと


そんな事されたもう我慢が出来ないじゃないかと


謝罪は言い訳に変わり、その言い訳は あなたを正当化しようと理屈を並べ立てる



あなたの指先が マムルの肩に掛かる


白いドレスの隙間に入り込むと、上等な果実を剥く様に、そのまま胸元まで下ろしていった


幼い肌を滑る指の感触、染みの一つもない真っ白な肌を視姦する快感

目の前に広がる膨らみ、僅かに色づいた淡い色

女性と呼ぶにはほど遠い女の子の体、普段では目も掛けない色が、今は何より愛おしいものに見えてしまう


吸い付く唇


その素肌に唇を押し付けるたびに、柔らかな感触に押し返される

くすぐったそうに ゆれる体、わずかに上がっていく小さな吐息

伸びた舌が乳首に振れる。初雪のように沈む肌の上に浮かぶ明確なしこり

それを舌全体で受け止めて、舌から上へと舐め上げていく感触


「んっ…ぅぅぅぅっ」


マムルの体が震える


くすぐったいのともまた違う、上ずった吐息が鼻を付く


それだけで射精してしまいそうだった


マムルを自分の手で感じさせられている

もっと、もっと、彼女を愛したい、感じさせたい

そう思うばかりの一心は、同時に彼女の中を満たしたいと、自分の精液でマムルを汚したいという下心に押し出される

右に、左に、女の子の胸の膨らみを

性感を覚え始めた乳首の色を舌先で感じながら、あなたの愛撫はより快感を求めて落ちていく


石畳の上に広がるドレス


胸元をはだけて、引っかかるものが失くなったドレスは

マムルの体から力が抜けていくのに合わせて、あっさりと地面に落ちていた


何一つ、隠すものの無くなったマムルの素肌。その上を あなたの舌が滑っていく


なだらかなお腹をおへその凹みを

くすぐったさから逃げようとする体を抑え、あなたの舌先は真っ白なショーツに触れていた


「はぁ…はぁ…」


鼻にかかったようなマムルの吐息が聞こえてくる

恥ずかしさに震えて擦り合わされる太もも。押し込まれた羞恥の向こうには、濡れたショーツが幼い割れ目を映していた


吸い込まれるように あなたは指を伸ばす


「だめ…」


初めての抵抗らしい抵抗


太ももの間に伸びた指先を捕まえて、マムルが小さく首を振っている


弱々しい抵抗


いや、本当は精一杯の抵抗かもしれない

けれど、男と女、まして大人と子供では、力の差があり過ぎた

結果として、受け入れるだけだったマムルが見せた抵抗は、より強くあなたの欲望を刺激しただけだった


虐めたい、だとか、もっと泣かせたい、だとか

そんな被虐心に浮かされて、あなたの指先は太ももの隙間に入り込んでいく



濡れた感触


ショーツを撫でる指先が挟まれた太ももの間で大きく滑る

むずがり、首を振るマムルを無視して指先を動かすと、嫌がる彼女に反してショーツの染みは広がっていった


太ももが閉じる

押し込まれた指先は、ショーツに押し付けられてマムルの割れ目へと落ちていく


上がった声は、乳首の時よりも強いものだった

腰が跳ね、体をよじって、ふいに浮かんだ刺激から逃げようと捩った体は、あなたの指先を深くへと誘い込む


自覚があった訳じゃない


ただ逃げようと、隠そうと、太ももを強く擦り合わせて、股の間から湧き上がる感触に小さな体を震わせている

後ろへ、後ろへと、腰を引いて、壁にぶつかって押し戻される

知らず知らずに、自慰にも近い行為を繰り返すマムル

その薄いショーツの一枚越しに、あなたの指先は彼女の濡れた割れ目の感触を確かなものにしていた


温かく、濡れそぼった割れ目の隙間

その襞の感触を、白い肌に浮かぶであろうピンク色の隙間を


指を引き抜く


刺激がなくなり、心持ち緩んだ隙間を狙って、あなたはマムルのショーツを引き下ろしていた


「あっ…」


上がる小さな声を聞こえない振りをしてショーツを脱がせると

その向こうに隠されていた幼い割れ目に目を奪われる

幼いながらに湧き出した愛液は太ももを濡らし、拙い快楽でゆるんだ割れ目がピンク色の内側を覗かせていた

息を吸う度に、ショーツの中で籠もっていたマムルの匂いが胸に広がり、あなたの理性を溶かしていく


遠くで音がしていた


けたたましい鳥の鳴き声にも近い煩わしさ

騒がしい衣擦れの音を立てながら、肌にまとわりつく自分の服を乱暴に脱ぎ捨てていく


このままむしゃぶりつきたい


マムルの割れ目を舌で愛撫して、溢れ出る愛液を飲み干したいと息も飲んだ

けれども、立ち上がるマムルの匂いに、目の前に広がるマムルの体の前に、あなたの欲望は限界を迎える


ズボンを下ろすと直ぐにも熱り立った肉棒が姿を現す

大きくなるマムルの瞳。気圧されたように後ろへ下がるも、その小さな背中が無慈悲な壁に押し返される



真っ白な、マムルの体に手をかける

様子の違った あなたに怯えたように体を隠すマムル

嫌がる彼女に業を煮やしたあなたは、マムルを後ろに向かせるとお尻を抱えあげた


マムルの小さな体が伸びる


地面を求めてつま先を伸ばし、縋るように壁に掛かる指


不安げな表情を浮かべて振り返る視線があなたに向けられる

けれど直ぐに、その視線はあなたの肉棒に釘付けになってしまう

マムルの視線を受けて跳ね上がる あなたの肉棒

不安げに見えても一心に注がれる視線に、期待をされていると勝手な解釈も浮かんでくる


小さな小さなマムルの割れ目

それでも、先端が、亀頭が埋まればスムーズなものだった


亀頭の傘に広げられる膣の中、そこへ導かれるように肉棒が続いていく

割り開く亀頭の感触、ぴったりと吸い付いてくる膣壁に肉棒を撫でられて堪らず腰が跳ねる

震えるマムルの小さな腰を抑えて、気を抜けば押し出されそうになる中、強引に肉棒を推し進めていく


やがて、先端が押し付けられる感触


堪らず浮き上がるマムルの両足が、彼女の奥へと届いたのを自覚させてくれた


小さなマムルの割れ目の中


肉棒はまだ少し余っているようだけれど

それを包み込む快楽は、今まで慰めていた自分の手とは程遠く、すぐにも射精感が込み上げてきた


まずいと思い腰を引く、膣壁に撫でられた肉棒がイヤでも跳ねてしまう


まるでやり返されているようだった


あなたの指で自慰のマネごとをしていたマムルに、知らずに快楽を求めていたマムルに

引いても押しても、纏わりついてくるマムルの膣の感触

狭いくらいの割れ目の中に逃げる場所なんて何処にもなく、刺激を求めた肉棒が勝手に動き始めていた


頭が真っ白になった


肉棒から伝わる快感が爆発して、腰が勝手にマムルの奥へと突き進む

根本から先端へ、肉棒から噴出した欲望は神経を焼き、あなたを快楽で満たしていく

震える肉棒から波のような快感が伝わり、堪らず声がもれてしまう


ぽと…ぽと…ぽと…


マムルの割れ目から何かが溢れていた

濁った白い液体。白い彼女の肌を汚しながら、足元に広がった純白のドレスに落ちていく


「はぁ…はぁ…ぅっ」


荒い呼吸の中、息を呑むマムル

ぼぅっとしたまま、焦点の合わない瞳は、自分の割れ目から溢れる精液を見つめているようだった

そんな彼女の姿を見ていると、あなたの中に猛然とあたらしい欲望が湧き上がってくる


肉棒が跳ねる…


射精をしたばかりの肉棒にまた射精感が蘇ってくる


初めての経験


一人ではあり得なかった欲望が、はけ口を求めて肉棒を固くしていく


「あっ…」


自分の中で再び大きくなった肉棒の広がりを感じて、マムルの口から声が漏れた


広がる、広がっていく


マムルの小さな割れ目が、あなたの肉棒の大きさに合わせて広がっていく

溢れていた精液の雫が止まり、焦れったく揺れるマムルの腰に



あなたはもう一度、その奥まで突き入れた


一度射精をしたせいか、それともマムルが慣れてきたおかげか

最初よりもスムーズに動く腰を調子に乗って動かす

掘り進むうちに、余っていた肉棒が根本がどんどんと根本まで埋まっていく


そのたびに高まる快楽の刺激

幼い女の子を好きにして、自分の物へと変えていく興奮にすぐにも射精感が近づいてくる


乱暴に腰を打ち付ける度に、浮ついていたマムルの腰が跳ねて、つま先が地面から遠のいていく

壁を掴んでいた指先が力をなくして、もう上半身が寄りかかっているだけになっていた


「あっ、あっ…やぁっ、まってっ、マムル…だめ、なんかっ…」


切羽詰まったマムルの声、鼻に掛かる涙声

震える体に合わせて、膣壁があなたの肉棒を締め付ける


すぐにそれは引きつって、膣の中が痙攣すると同時にマムルが大きな悲鳴を上げる


「ふぁぁぁぁぁっぁあっ!?」


肉棒に突き上げられて、浮き上がったつま先が何度も震えている

掻き出された愛液が太ももを伝い、つま先からドレスの上へと落ちていく


崩れ掛かるマムルの体を抱え直すあなた


重いとは感じなかった


それよりも、より強くなったマムルの感触が肉棒から強い快楽を伝えてくる


マムルの体を抱きしめる あなたの両手が、幼い膨らみを捕まえる

指先に沈み込む柔らかさ、直ぐに硬い感触にぶつかる不器用さ

肉棒に動きに合わせて揺れる体に合わせて、あなたの掌の中で小さな胸が潰れて形を変えていく


快楽に溶けるマムルの体


抱え上げられ、支えをなくしたマムルは完全にあなたに身を任せていた


あなたとマムルを繋ぐ肉棒と割れ目


一突きと繰り返す度に、高まっていく射精感に我慢が効かなくなっていく


掌をくすぐる乳首の固さ、悪戯をするように指先を伸ばすと、直ぐに甘い声が返ってくる

堪らずよじれる小さな背中、乱れる髪の向こうから漂うマムルの匂い

汗の滲む項に、吸い込まれるようにマムルの首筋へキスをする


気持ちいい、気持ちがいい


マムルに触れている全部から快楽が伝わってくる


肉棒で突き上げて、両手で弄って、唇で吸い付いて

何をやっても、マムルは快楽の声を上げてくれる


上ずった嬌声を上げ、泣いたような笑いを零し、熱い吐息繰り返すと、感極まって絶頂に達する

欲しがるように震える膣に肉棒が刺激され、絶頂を繰り返すマムルの中であなたは更に動きを強めていく


どくんっ…


心臓が脈を打つ

下腹部に溜まった熱が一気に先端まで駆け上がっていく


最後の瞬間に向けてマムルの体を抱え直した あなたは、そのまま肉棒で彼女を突き上げた


どくんっ…


肉棒が震えた

遂には子宮口まで突き刺さったのだろうか、肉棒の全てが彼女の中に押し込まれ歓喜に震えている


どくんっ…


大きな脈動

その一つ一つが、今まで感じた射精の快感を上回っていた


どくんっ…


マムルを抱きしめる

肉棒から伝わる快楽を、堪らない射精感を耐えるように

そのはけ口をマムルに求めて、逃さないようにと抱きしめた


どくんっ…


どくんっ…


どくんっ…


どくんっ…


射精の度、肉棒が震える度に、マムルの体も震えていた

びくびくと背中を反らし、精液の脈動に下腹部が震えている

悲鳴とも喜びともつかない鳴き声を漏らしながら

あなたの両手にすがりついてき必死に快楽の波に耐えるマムル


そんな彼女の中を、あなたの精液が真っ白に汚していく


遠のいていく快感、遠のいていく意識


終わっていく世界の中で、あなたの心は急速に冷えていく

その正体が何かと定まる前に


「これでまんぞくした…? おにいちゃん?」


遠くに聞こえるマムルの声を最後に、あなたの意識は途切れた







王は消沈していた


今やこの国の誰もがそうしているように、この王もまた自室に籠もって息を吐く


自室から見下ろす城下町


目に見えて減った往来からは、閉ざした窓越しにさえ悲嘆の声が届いて来るようだった


繰り返すため息


去来する後悔の念



触れなければ良かったのだ、あんなものに


霧の麗人。またの忌み名を 触られぬ神


実態の無い霧の悪魔だと、そう思っていた

だが違った、違っていた

触れてはいけなかったのだ、関わってはいけない、触らぬ神に祟りはなかった


そう、ただ黙認していれば良かったのだ


年に数度、町娘が居なくなる


森の外れで見つかることもあったが、戻ってきた娘たちは何も覚えてはいなかった

しかし、時折 思い出す娘たちもいた。それは決まって情事の最中

突然に声を上げ、泣き叫び、怯えて震えながらも こびり付いた快楽の残滓に身悶える


見るに耐えたものじゃない


子もうめず、女としての未来は望めないと知った周囲の落胆

あまりの様子に、さらわれた向こうで行われた凶行を想像するのも躊躇われた


だが、それも年に数度の話し


季節的な流行病、恒常的な怪我や事故に比べれば無視できる数字でしかない

被害者たちに箝口令をしいてしまえば、流れるのは風の噂程度で、その実情を知るのは一部のみ

実態として、町民達からは悪い娘を攫ってしまう悪魔と、何処にでも居るような存在に落ち着いていた



ー貴方はそれで良いのかっー


娘に、エリスに言われた言葉が胸に刺さる

王である前に父として、私は私の父がそんな腰抜けであって欲しくはないと


「だから言ったであろう…」


絞り出すような声は、言い訳のような後付に変わる

生贄と言えば随分と時代錯誤にも聞こえるが、扱いとしては大差はない

実際そうしていれば、それ以上の被害は無かったし、国として解決しなければならない自体は余程に多い


ただ、そんな言い訳を建前にして、末娘を、自分の妹を軟禁しているのにエリスは耐えられなかったのだろう


娘が可愛くない父親が居るわけがない

ましてやそれが、妻が最後に残した忘れ形見ともなれば可愛さもひとしおだ


「仕方がないではないか…」


悪魔が嗤うのだ

娘を、エリスをくれないなら、他の娘を差し出せと

それは過去に交わした契約

以降、街の娘たちは気まぐれに悪魔に攫われて

代わりに、国からは それ以外の悪魔的な災害は発生することはなかった


その見返りは大きい


悪魔祓いに手を割く必要のなくなった結果、国は発展した


やがてエリスは大きくなり、妻との間に次の娘が生まれ


妻は流行病でなくなった


消沈した王を支えたのは妻の残した最後の娘


あの悪魔との契約の外にある娘


触れさせてなるものか、渡してなるものか

脅迫的な感情に支配された王は末娘を城に閉じ込めてしまっていた





あの娘はいつから居たんだろう


白くて白い、真っ白な女の子


窓の外、庭先に見えるその姿

遠目に見ても可愛らしいのは伝わってくるし、周りにいるメイドたちも随分と甘やかしている様に見えた


決して、その娘の事が嫌いな訳じゃない

ううん、嫌いと言えるほどその娘の事を知っている訳じゃないのだから

きっと、この胸にわだかまる感情は苦手意識なんだと思う


私は体が弱いらしい


この前まではそうでもなかったのに


お母様が亡くなってからは特にそう、お城の中だけが私の世界

それも、あまり人の居る所には降りられなくなっている


だから余計にそう思ったのかもしれない


気味が悪い、不気味だと


狭い自分の世界の足元で、知らない誰かが我が物顔で可愛がられている

それを気に入らないと思うのは、決して間違った感情ではないはずだ


「あの娘はだあれ?」


耐えかねて、いつも世話をしてくれているメイドに訪ねてみた

しかし、望んだ答えは返ってこないどころか、そんな娘は居なかったとまで言われてしまった


そんな筈がない、あんなに目立つ娘なのに

あんなに白くって、白々しいまでに可愛い女の子を忘れられるわけがない


お父様なら分かってくれるはず


急かされる様な感情に耐えかねて、こっそり部屋を抜け出していた

焦っていたのかもしれない。日に日に大きくなっていく白い女の子の影に

だれも知らないはずの女の子が誰からも愛されている


なのに…


自分は狭い部屋に一人きり…


そのうちに、誰も自分の事を見なくなるんじゃないかって

そんな不安ばっかりが胸の内で大きくなり続けていた



「お父様…」


お父様の部屋の前

ゆっくりと伸ばした指先が、取っ手に触れる前に止まってしまう

まるで冬場に感じる痺れの様に、上がりそうな声を飲み込んで指を引いていた


「んっ…ぁっ、ぁっ…」


扉の向こうから声が聞こえる


聞き慣れない女の子の声


耳慣れない上ずった声


泣く様に甘えていて、悩ましげに喜んでいる

それを受け止める男の声も、興奮に喘いでいるようだった


「ぉ…とう…さま…」


その紛れも無い父親の声に堪らず口を抑える

そうでもしないと叫んでしまいそうで、そうでもしないと気づかれてしまいそうで


指先が震えている


口元を抑えながら、一歩たじろいで…

それでも、空いた手を扉に向けて伸ばしてしまう


扉の奥、お父様が何をしてらっしゃるのか


それ以前に、一体誰と居るのか


薄々分かっているのに、確かめずには居られない

確かめてはいけない気がするのに、確かめなければ収まらない


なるべく音を立てないように静かに扉を開くと、漏れてくる薄明かりの隙間に視線を滑り込ませていく



ベッドの上には人影が2つ


一つはもちろんお父様の形をしていて

もう一つは、知らないはずなのに、良く良く知っている女の子

横になったお父様の上に、その姿が可愛らしく跨っていた


焦がれた様に女の子を見上げるお父様

その視線を受けて、恥じ入るように頬を染める女の子


身に余る白いドレスは開けて、ロウソクの灯りに白い肌が浮かび上がる

幼い体が揺れている。ドレスの向こうがどうなっているか分からないけれど

お父様が腰を動かすのに合わせて、弾んでいるように見えた

その度に上がる声は色を深めて、二人の呼吸は切ない焦りへと上りつめていく


どうしてかは分からない


見てはいけないと思いながらも、その光景から視線を外せない

揺れる女の子の体と、上がる男性の吐息

包容にしては暴力的なのに、ちらつくのは愛情にもにた感情


心臓を潰されるようだった


ヤキモチにも似て、もっと深く焦げ付いた感覚

もやもやとした鼓動に合わせて、お腹の奥が疼いているようだった


堪らず扉から後ずさる


忘れようとしても後から後から付いてくる光景

愛にあふれた父親の視線と、それを嬉しそうに受け止める女の子の笑顔

向けられたことの無い視線と、見たことのもない笑顔


あのドレスの下がどうなっていたのかは分からない

けれど、女の子の体が揺れる度に、粘つくような水音が耳から離れないでいる

水音と、粘つくような女の吐息が重なって、重なり合って耳鳴りの様に耳障りで


「っ…!」


逃げ出していた


これ以上聞いていたくない、見たくもない

考えれば考えるほど落ち込んでいきそうで、その場から逃げ出すよりもなかった





男が女の子の腰を掴む


男の指先が合わさりそうほどに細い女の子の腰

なだらかなお腹に沈む男の太い指が、女の子を捕まえて乱暴な腰の動きが重なっていた


苦しげに漏れる男の声


同時に、一段と強く突き上げられた女の子の体が跳ねる

背中を反らし、凹凸の薄い体に浮かんだ小さな乳首の先まで震わせて

泣くような甘い声が薄暗い部屋の中に響き渡った


2度、3度、男の腰が女の子を突き上げる

それに合わせ、女の子の体も震えを重ねていく


『はぁ…はぁ…はぁ…』


どちらのものともつかない声が重なる

やがて、震えの収まった小さな体は、支えを無くして男の上へとしなだれかかった


「おじさま…」


甘えるような声を上げ、顔を近づける女の子

それを呆けた顔で受け入れる男の顔は、もはや王のものとは思えないほどに崩れている



白い、気崩れたドレス。その広がったスカートの下

3人には見えなかった暗がりの奥に、ロウソクの灯りが差し込む

忍び込んできた白い指先が、男の体を撫でながら ゆっくりと股間へと近づいていく

指先に掛かる粘ついた感触、男と女の濁った体温をかき混ぜながら引き抜かれていく女の子の指先


薄明かりのもとに晒された指先は、濁った白濁で汚されていた


ちろ…


短い舌が伸びる

白い肌に重なった薄い赤い色は、幼さを感じさせるよりも強く女を意識させてくる


舌に溶け、女の子の口に飲み込まれていく白濁

涎と、残った白濁が、薄い唇との間に糸を引いていき


ごくり…


喉を鳴らす姿に男は心を奪われていた


「あっ…」


声を上げた女の子をベッドの上へと押し倒し

邪魔なドレスを拭い去ると、再び固くなった男の肉棒は幼い割れ目へと沈んでいった





その光景が頭から離れない


父親の上で喘いでいる女の子の姿。そんな女の子を熱の籠もった視線で見上げている父親

ベッドに入る度に思い出して、おぼつかない感情のまま疲れて眠る


そんな夜を数日繰り返しいた


そうして今日もまた胸が苦しくなる


自分にさえ向けられた事のない視線で、父親に見つめられている女の子

それを見ている私と、こっちを見て欲しい私

考える度に鼓動が高まり、熱くなった呼吸は、あの夜に女の子が溢していたものへと近づいていく


お父様を盗られたくない、お父様に私を見て欲しい


乾いていく愛情を慰めたくて、私もと…あの夜に自分を重ねていった


お父様に抱きつく私、お父様の胸に顔を埋める私

悪戯にお父様を押し倒して、その上に跨る私…


そのくらい、子供の時にもやった事があるのに、ついぞ あんな視線は向けては貰えなかった


あの子と私の何が違うのか…


そう考えると、私はパジャマに指を掛けていた


お付きのメイドにしか晒したことのない肌

それを、着替えるでも、お風呂に入るでもなく、自分のベッドで開いていく

脱いだパジャマもそのままに、下着姿のまま、丸めた布団の上に跨った


あそこにお父様のお顔があって


あの女の子は腰を抱かれていて


お父様のお腹の上で何をしていたのか…あの白いドレスの内側がどうなっていたのか


わからない


けれど、分からないなりにも、女の子がされていた様に体を、腰を落としながら体を揺すってみた


「あっ…」


一瞬、背筋が震えるような感覚に体を支配された

お腹に溜まっていた わだかまりが少し解けていくようだった


自分がどうなったのか分からない


けれど、股間から感じる刺激に引っ張られる様に、もう一度と腰を押し付けていた

熱くなっていくお腹の奥、勝手に震える背中。上がりそうになる声を抑えながら、そんな行為を何度も繰り返していく

恐る恐るに続けていた行為は、次第に抵抗がなくなってくる


お腹の熱に浮かされたのか、風邪でも引いたみたいに体中が熱っぽくなってきた

敏感になっていく肌の感覚。太ももに挟む布団の柔らかさや、肌をなでる風の一つにも不自然な刺激を覚えてしまう

荒くなっていく呼吸に、抑えていた声が押し出されそうになる

強めに腰を落とすと、押し返してくる布団の刺激に遂には短い悲鳴を上げてしまった


ぼんやりと、力が抜けていく

腰だけでは体を支えていられずに、両手を着いて前かがみに体を倒す


「おとう、さま…」


父親の影を求める

その温もりを、匂いを、感触を、愛情を…

抱きしめて欲しい、頭をなでて欲しい、そして…


布団を抱きしめる


太ももで余った布団を抱き上げて、そこへ股間を押し付けていた


お腹の奥から溜まった熱が体中に広がっていく

それに浮かされて、体中から力が抜けていくと大きく息を吐く

ぼんやりとする頭、胸の隙間が埋まるような幸福感と、冷えていくお腹に若干の物足りなさも感じていた


「あ…これ…」


戯れに熱の引いていったお腹を撫でていると

ショーツの向こうに濡れたような違和感を感じていた


指先をずらし、そこへ忍ばせると、ショーツを濡らすほどに濡れていたのが分かる

あの日の水音の正体。きっと、あの女の子もこんな感じだったのかと思うと


少しだけ…


それ以上は考えられず、ぼやけた思考は眠りを求めて落ちていった





その日の夜も少女は行為を思い返す


部屋にこもる熱気

その熱に唆されるように小柄な少女が物憂げに声を上げている

掻き集めた布団に覆いかぶさり、ベッドのきしみに合わせて体を揺らしていた


「ぁっ…」


気の抜けたような声、鼻に掛かる甘い吐息

伝わる刺激に背筋を反らし、気が抜けたようにベッドの上に崩れて落ちた


頬に張り付く金色の髪、涙で濡れる鈍色の瞳

少女の肌は薄く染まり、唇の隙間から呆けたように息を吐く


「こんばんはっ」


突然と、降りかかる声に少女の肩が跳ね上がった

慌てて布団を盾にして、気だるい体を叩き起こすと、その声へと向き直る


「あなたは…」


白い女の子だった


白くて真っ白で、白々しい笑顔を浮かべる女の子

それなのに、その仕草を可愛いと、愛らしいと感じる矛盾に、得も知れない不快感と恐怖がせり上がってくる


そう、言ってしまえば不気味だと…


「マムル? マムルはマムルだよ?」


求めてもいない自己紹介に、笑顔を深めるマムル

私からすれば、自分の家をうろついていた不審者でしかない以上、その笑顔を素直に受け入れられはしなかった

だがそれ以上に「アリスおねえちゃん」と、私の名前を呼ばれたことに一層の警戒が先に立つ


「だって おじさまからいっぱいきいてるもん」


親しげに話を続けるマムル

その口からは、身近なものしか知らないような話や、お父様との内緒話まで

その全部を他人から聞かされても、自分が愛されていると自覚にするに足りるほどなのに

どうしても、お父様への不信感が募っていく


何故と、考えずにはいられない


これほどまでに深い話をマムルにした理由

それに始まり、私を城に閉じ込めた理由に首を傾げ、自覚した愛情に入るひび


「何のつもりなの…あなたは…」


口をついたのは嫉妬だった

初めての感情。自分の声音の冷たさに、内心で冷や汗でもかいた気分になる


「みてたとおりだよ?」


悪戯に笑うマムル

その笑顔に感じる後ろめたさに吹き出る冷や汗に背筋をなぞられた


「わたしは…何も…」


口にする否定の言葉は逆に自分を追い詰める

確信を持ったマムルの笑顔の前に、拙い言い訳は遠回しの肯定と代わりはしなかった

遂には返す言葉もなくなり、盾にした布団に縋るのが精一杯になる


「あんしんして、べつに おじさまを とろうなんて かんがえてないから」


ちょこん と、私のベッドに飛び乗るマムル

それが妹だとか、せめて友達であったのならその仕草が可愛らしくも思えた

けれど、無警戒に擦り寄られ、覗き込まれる視線に浮かぶ笑顔


可愛いと…


その白い髪に、その小さな頭に手を伸ばしかけ、慌てて指を引っ込める

素直にそう思えない理由が分からない

おかしい、オカシイと、鳴り響く心臓の音に混じって、恋心のような ときめきが聞こえてくる


体を引く


縋っていた布団を手放してさえも、私はマムルから逃げ出したかった


「どうして?」

「ひっ…」


手を掴まれる


たまらず上がった小さな悲鳴

背中は枕に押し返されて、頭は硬い壁に叩かれる


逃げ場をなくした私の膝に、マムルが小さな体を乗せてくる

それはちょうど、お父様とそうしていたように。足を広げて、私のお腹の上へと跨っていた


「離れて…」


その顔を真正面から見られない

視線を合わせた途端に、抱きしめてしまいそうになる衝動に恐怖を掻き立てられる


「マムルのこときらいなの?」


声がでない、言葉に詰まる

嫌いだと言い放ち、突き放してしまいたいのに、正反対の言葉が喉に詰まっていた


背けた私の横顔は、耳を貸している見たいに見えただろう

近づいてくるマムルの唇。つぶやかれた「マムルはすきだよ」その言葉に心がざわつく

頬を撫でられながら、耳にかかる甘い吐息

くすぐるみたいに何度も言葉を重ねられ、その度に嫌悪感が薄れていく


「やめ…て…」


入り込んでくる

マムルが私の心の中に染み込んでいく

可愛い妹の様に、愛しい恋人のように、私の心に居場所を作り始めていた


「おねえちゃん…こっちをみて?」


その言葉に、逆らうなんて出来なかった



マシュマロみたいだと思った


柔らかく口に触れ、その甘さが優しく広がっていく

遅れて、キスをされていると気づいた。けれど、あるはずの羞恥も嫌悪も何もない

2度、3度、啄むように繰り返される口づけ

上に下に、口元に、場所を変えながら私の形を確かめるようだった


くすぐったい…


けど嫌じゃない、嬉しくって、どこか切なくもなってくる

頬を撫でるマムルの手に自分の手を重ねていた

やめて欲しい訳じゃない、引き剥がしたいわけでもない

ざわつく胸の内を抑えるように、くすぶるもどかしさを誤魔化したかっただけ

自分から顎を持ち上げる。そうとしやすいように、触れて欲しい所に向けて顔を傾ける


マムルの薄い唇が、私の唇に沿うように重なった。まるで最初からそうであるようにピッタリと

逃げ場の失くなった吐息が鼻から抜けていくと、そこに感じるマムルの匂い

呼吸の度に力を無くし、開いていく唇の隙間にマムルの舌が入り込んでくる


舌っ足らずに私の唇をなぞるマムル

精一杯に伸ばした舌で歯茎をくすぐっては戻っていく

まるで、足りない背伸びに飛び跳ねる子供みたい

そんな子供の手を引くように、自分から舌を差し出すと、すぐにもマムルの舌が触れてくる


絡め合うにはお互いに幼すぎたけれど

触れ合った舌先に感じるマムルの温もりが、胸のざわつきを強くしていく


流れ込んでくる


顎を上げ、唇を開き、無防備になっている私の口の中にマムルの唾液が落ちてくる

触れ合った舌先から、つながった唇を伝って、私の中で私と混ざり合う


息苦しい


飲み込みたい


けど…


一瞬の葛藤と開放は、躊躇いながらも私の喉を鳴らしていた


「おねえちゃん…」


呼ばれてマムルを見上げる

私の可愛い…愛しい…なんだろう、なにか大切な…人のはずなのに、誰なのかが分からない

マムルを見ているだけで、すぐにでも抱き締めたくなるほどなのに


この子はだあれ?


強烈な違和感に思考が乱される

頭がまとまらないままに、マムルに触れられた所が熱くなっていく

触れられて、喜んで、痺れるみたいに、震えるように、鼓動が勝手に高鳴って、胸のざわつきが強さをます


それっきり、力が抜けていった


自分の胸を撫で、布団に落ちる手を横目に忘れていた羞恥を思い出す

隠すものの無くなった体。知らない女の子の前で裸を晒す私

見られるのを恥ずかしいと感じながら、もっと見て欲しいとこがれる自分に戸惑う私


ちぐはぐになっていく自身に歯止めは掛からず

伸びてくるマムルの指先に、期待するように息を飲む


「ぁぁ…」


甘ったるいため息

それが自分の口から溢れた事に顔が熱くなる


私の胸に振れるマムルの指先

ゆっくりと、膨らみの輪郭を謎るように円を描きながら、その上へと昇っていく


1周して、2周を返し、3周目へと差し掛かる


くすぐったさも引き連れて、昇ってくる指先の感触に行為の熱を思い出していた

あの日から、毎夜、毎晩、お父様とマムルの行為に自分を重ねて


もし…と


ありもしない想像に恋い焦がれる

お父様の上で、気持ちよさそうに声を上げる自分を思い浮かべ

熱くなった体を慰めるように、丸めた布団の上に体を落とすと少しは気が晴れていた

お腹の奥が熱くなり、高鳴る鼓動が全身にその熱を運んでいく

股間をくすぐる刺激に身を捩っていると、その内に ふわっと体が震えて力が抜ける


「んっ…」


慌てて声を飲み込んだ

気づけば、マムルの指先が私の乳首に届いていた

その刺激に体が震えると、お腹に灯る熱を思い起こさせる


するりと落ちたマムルの指が、私の体をなぞっていく

その行く先に思いを馳せて、知らず私は足を閉じて腰を引いていた


名前も知らない行為


けれど、誰かに見られて良いものでもないし

まして、触れさせるなんて考えもしなかったその場所へ

私の股間にある割れ目を、マムルの指先が撫で上げた


声が上がる


我慢なんか考えもしなかった

行為の終わり、体が震えて力が抜けるあの感覚に全身が支配されている

お腹に溜まった熱が鼓動に押し流されて、私の思考も一緒に流されていく


「さわっただけなのに…おねえちゃんって…」


呆けた耳に、視界に、マムルの仕草がちらついている

子供みたいな、子供のような、悪戯をする前のような

ただ、それを理解する前に、また上がってくる熱に全身を押し流される


「あっ、あぁぁっ、やめっ…まむ、る…」


股間に潜り込み、割れ目をなぞるマムルの指先

下から上に、刷り込まれる度に腰が跳ねて、声が出てしまう

一度すれば満足するはずだった高ぶりを、何度も重ねられて抵抗する余裕を失くしていく


「ココをこうしたらねぇ…♪」


上機嫌なマムルの声が私を責め立てる

強めに割れ目をなぞられて、指先が何かに引っかかった瞬間だった


背筋が反り返る

頭の中が白黒と繰り返す

体が震えて、わけもわからないまま声を上げて


その刺激が終わると同時に、体がベッドの上に崩れ落ちていた


「あ…あ…あ…」


何も言えない、何だったのかも分からない

ただ、私の上に覆いかぶさるマムルを見つめながら、まだ終わらないことに漠然とした不安が忍び寄ってくる


「あれだけひとりでしてたのに、いちどもイッたことなかったんだね」

「い…く?」


なんとなくでも、それが行為の最後の事を指すのは理解したけれど

今の刺激が、いつもの感じとまるで違うのも分かる

あれをもっと煮詰めて、焦がしたような…


「まかせて。マムルがちゃーんとしてあげるから」

「や…まって、まむる…」


それを言うのが精一杯

あんな刺激を何度も繰り返されたりしたらと

想像したのは、イク度に自分が削れてこわれてしまうんじゃないかという恐怖だった



マムルの指先が割れ目の中の引っ掛かりを弄り始める

もうそれだけで私は自由を奪われた。触れられるだけで気が触れてしまいそうな刺激が全身を駆け巡る

一人で慰めていた時の刺激が、どれほど拙いものだったのか思い知らされていた


「しりたかったんでしょう? おじさまとマムルがなにをしてたか?」


その言葉に息を呑む


おとうさまはこんな小さな女の子に、こんな事をしていたのかと

そしてその子は、こんな事を受け入れて、あんなに気持ちよさそうにしていたのかと


聞きたくない、知りたくない、もう許して欲しい


そう願いながらも、マムルが耳元でささやき続けている


お父様が自分に何をしたのか

どんな言葉を掛けて、どんな風に触れて、自分がどれだけ気持ちよかったのかと


触れる、触れられる


その行為を思い返しながら、マムルが私の体に触れていく


割れ目の引っ掛かりを弄られながら胸を触られる

すると、お腹に溜まった熱が胸に移ってきたみたいで、揉まれる度に胸の奥にも熱が膨らんできた

「ほら、きもちいいでしょう?」マムルの声が頭の中に響いてくる

「それからね…」と、お父様の指の動きを真似るように私の体を弄り続けた


胸を揉まれ、胸の奥に溜まっていく熱さ

焦りにも似たざわつきが、逃げ場所を求めるみたいに私の心臓を急かし始める


また…割れ目の引っ掛かりをいじられる


堪らず声を上げ、背中を反らして体を震わせた

同時に感じる乳首への刺激に目を開く

その瞬間に、胸の奥で溜まった熱が乳首から飛び出すみたいに思えていた


「はぁ…はぁ…」


まだ、小刻みに体が震えている

ぼぅっと見つめる乳首の先は、いつも以上に固くなっていて、イッた後の余韻に浸るように震えている


「あっ…」


休むまもなく、マムルが指の動きを再開する

イッたばかりの体は撫でられるだけで震えてしまっていた

もう全身が、割れ目や乳首をいじられた時のように反応して、自分がどうなっているのかも分からない


おとうさま…


おとうさまは、どうして、こんなことを…

分からない、分からないけれど

気持ちよさそうだったマムルの表情と私が重なっていくように見えた

おとうさまに触れられて、私も気持ちよくなりたいとどこかで思ってしまっていた

そして、そんな私に熱い視線を向けるおとうさま。その視線を独り占めにもしたかった


「おとうさま…」


たまらず声が漏れる

何を求めていたのか、助けてほしかったのか、それとも私は…


「うん、おとうさまがもっといっぱいきもちよくしてあげるから」

「はい…」


頷く、頷いていた、目の前の誰かに私は頷いていた

もう何も考えてはいなかった

おとうさまに触れられて気持ちよくなっている私を思い浮かべて、望むように身悶える

そうすれば何も考えなくて良くなった


また乳首に熱が集まってくる

割れ目の引っ掛かりと一緒に弄られている内に、そこが気持ち良い場所だと覚えこまされていた

胸の奥に溜まった熱が、逃げ場を求めて乳首に集まる


きゅっ…


抓るよりは優しく、触れるよりは強く

乳首が指に潰されると、胸の奥の熱が絞り出され一気に溢れ出す

みっともなく声を上げ、体を震わせる私

すっかりイクことを覚えた体は、それが気持ちがいいことだと鵜呑みにしてしまっていた


イッた後の余韻が体を焦がす


高ぶった体はそのままに、今度は割れ目の引っ掛かりを潰されてまたイッてしまう

力の抜けた体。緩んだ割れ目から何かが溢れ股間を汚していく


多分、いつもショーツを汚していたあの粘つき


気持ち良くなればなるほど、よく出ていたけれど

こんなに溢れるなんて初めてだった

これがイクってこと、イクってこんなにすごい事だったんだ

おとうさまは私にコレを教えてくれたかったんだ


嬉しい、幸せ…


何処か、一人では物足りないと思っていた刺激が初めて満たされた気分だった


「それで、さいごにね…」


誰かが耳元で囁いている


なんでもいい、だれでもいい


おとうさまが私をもっと気持ちよくしてくれている

愛情が胸にいっぱいに広がっていくと、お腹の奥にも熱が集まりだす

割れ目を弄られ、乳首を弄ばれて、それでも私は全身を震わせている

体が熱くなっていく、気持ちよさに急かされる

遂には自分から体をゆすり、おとうさまに擦り付ける


お腹の奥が潰されるようだった、胸の内が急かされる


はやく、はやく、はやく…


焦りにもにた高ぶりが全身を震わせる


「いきたい? ねぇ? いきたーい?」


そんな、誰とも知らない声に私は必死に頷く

それがどんなに滑稽だったか。身を捩り、腰を震わせて頷く私はどんなに浅ましかったか


「だーめ。ちゃんとゆって?」


その先が、傍からみてどれほど惨めだったとしても

わたしの心は、おとうさまにイかせてもらえる喜びに満ちていた


「イキたい、イキたいっ。お願いです、おとうさまっ、私はっ、アリスはもうっ…」


一度口を開いてしまえば止まらなかった

なんどもイキたいと泣き叫び、父親の幻影に縋り付く


きゅっ…


終わりはあっけなかった


乳首と引っかかりに感じる刺激

指先で優しく潰された瞬間。体を焦がしていた焦りは一気に全身から弾けていく


「あ、あ、ああぁあっ。おとうさまぁぁぁぁぁっ!?」


泣いて叫んで…


愛液が溢れるのも、涙が溢れるのも、涎を垂らすのも、みっともなく声を上げるのも

そうして自分が崩れているのを何処かで理解しながらも止められず

私は、全身を蝕む気持ちよさに潰れていった


「ぁっ…ぁっ…ぅぁ…」


初めてイッた、初めてイケた

深い、深い余韻。今までの、何処か物足りない刺激とは違うものに私は心を潰される


「おねえちゃん…」


誰かが私を見下ろしている

緩んだ私の頬を支えて、瞳を覗き込んでくる


「わたしはだあれ?」


不思議な問いかけだった


そんな当たり前の問いかけに私は答える


「おとうさま…」





ベッドの隅でアリスは膝を抱えていた

他に居場所なんて無いと、そんな風に自分の体を抱きしめる


「お姉ちゃん…」


呟いた名前がもれないように膝の隙間に顔を埋めると

その暗がりに、心まで沈んでしまいそうだった


強くて、綺麗で、かっこよくて、何でも出来て

いつも助けてくれて、守ってくれて

皆から頼りにされていて、お父様にも頼られて


大好きなお姉ちゃん


でも…


大嫌いなお姉ちゃん



「私がいない間、父上を頼む」


そういってお姉ちゃんは戦いにいった

国を守るって、皆を守るって、私を守るって


その後は…それっきり…


みんな私には隠したがっていたけれど

騎士たちが戻ってきたのに姉の姿はなく

何よりも、覗いた表情に刻まれた恐怖と、逃げ帰れた安堵が滲んでいた


子供だと思って…


たとえそれが姉を失くした私への配慮だとしても

その場限りの言葉の数々は、ひどく私を不快にさせる


それでも、お姉ちゃんに頼まれたのだ


お父様を頼むって、初めて姉にされた頼まれごと

お父様を王様を支えるのは国を支えること、守られてばかりの私が出来る初めての守ること


「お父様…」


顔が見えない、声が掠れていく

白くかかったモヤの中に溶けていく


まって…


手をのばす


置いて行かないで


手を伸ばして


「アリスおねえちゃん?」


伸ばした手は、聞き慣れない声に掴まれた


白くて、真っ白で、白々しい笑顔を浮かべる何か


「ぁ、ぁ、ぁ…っ」


声がでない、息が詰まる

目の前の何かから、目を逸らしたいのに体が動かない


近づいてくる何かの瞳に真っ直ぐ魅入られると


一つ…


問を掛けられた


「だあれだ?」


聞き慣れない声が すっと入ってくる

知らない声の筈なのに温かく、私が求めていた声にも似ていた


「おとう…さま…」


言葉にすると簡単だった

白い仮面が剥がれたように、何かは父の顔を作り、その声で私の名前を口にする


「ああ、お父様…私は…」


その胸に飛び込んだ


あの日に壊れたと思った愛情を確かめるように、私はお父様の体を抱きしめていた



「マムルしってるよ。めのうえのたんこぶっていうんだよね、これ」


誰にでもなく口を開いたマムルが、おもしろおかしく その光景を眺めていた

淀んでいく白い靄。少女に抱きつかれた端から黒く染まっていく


アリスを覗き込んだ時、見えたのは2つの顔


よく似た顔をした姉と面影の残る父親の顔

似たりよったりな愛情の中、アリスが縋ったのは姉ではなく父親の方


姉のことは嫌いじゃないけど、父親の愛情が姉に向いているのが許せない


「そんなんじゃないわ…ただの嫉妬よ…」


返る筈のない答えを、自分の口で返すマムル、誰とでもなく自分と会話を重ね

それでも一人頷くと、その場で白いドレスを翻す


「もういいや」


飽きたと、言ってしまえば簡単な一言を、もっと簡単に口にする


途端…


靄が腫れた


そして、寄る辺を失くしたアリスの体がその場に崩れ落ちる


「ねぇねぇアリスおねえちゃん。そんなに おじさまにあいされたいの?」


唐突に戻った正気をに惑うアリス。そこへ、白い笑顔を浮かべたマムルが言葉を重ねた


「そんなに おじさまをひとりじめにしたいの?」

「いや…ちがう…わたしは…」


見せつけられた願望に、アリスは力なく首を振る

否定の言葉は弱い。だって私は、この子とお父様の行為に自分を重ねていた

愛されたい、愛して欲しい、その感情を自分にだけ向けて欲しい


「いけ…ないの…何が悪いのよ…」


仕事だからと会えない父、仕事だからと構ってくれない姉

仕事だからと毎日合っている二人

愛されてる自覚はあっても、足りない愛情は何にも変えられない


好きなのに嫌いで、羨ましいほど憎らしい姉

お父様に嫌われるのが怖くて良い子にしている自分


我慢して我慢して我慢をして、やっと姉がいなくなって

お父様を独り占めに出来るって、少しでも思って…何が悪いっていうの


「だから、すくってあげる」


差し伸べられたマムルの小さな両手が、アリスの頬を捕まえる


「マムルがおねえちゃんをすくってあげる。もうなーんにもこわくないからね?」


重なる視線


白い笑顔の向こう側、赤い瞳の向こうに映る自分


魅入られる、落ちていく、吸い込まれる


体から力が抜けて、視界に瞼が蓋をして、白い笑い声が意識を崩していった





気づけば、懐かしい布団の上に落ちていた


いつか、こうなる前


まだ国も平和だったころ、お父様のベッドに姉と二人で潜り込んだっけ


朧げな思い出に浸る様に、大きく息を吸い込むと

胸いっぱいに広がる父親の匂いに、少し恥ずかしくもなった


沈み込むベッド、感じた人の気配に顔を向けると、いつのまにかお父様が隣りにいた

優しい笑顔を浮かべ、未だに夢心地の私の頭を撫でてくれた


気持ちいい…


心が安らぐ…


胸に溜まった不安が洗がれるていくみたいだった


やっぱり夢だったのか、それともこれが夢なのか…


どっちもでも良い、どっちでも良いけれど、醒めないでは欲しい


「んっ…」


くすぐったさを感じて、堪らず体が震えてしまう

ぼぅっとしている間にも、お父様の手は私の髪を梳きながら頬を撫で始めていた


真っ直ぐに見つめてくる お父様を見つめ返していると

行き交う二人の視線に、だんだんと熱が籠もってくるみたいだった


頬を撫でるお父様の手を握り返し、どちらからでもなく顔が近づていく

やがて、頬を撫でていた手は私の顎を捕まえて、私はお父様の瞳に落ちていった


ちゅっ…


キス…初めてのキス、好きな人と、大好きなお父様で胸がいっぱいになる


優しく重なる唇


愛おしく撫でてくる お父様の舌先を受け入れるように私は口を開いていく

求められるままに私は舌を差し出して、お父様の大きな舌に絡め取られる

溢れてくる唾液を啜られて、乾いた口に流れてくるお父様の唾液は薄まること無く喉の奥へと落ちていった


「んっ…」


喉が鳴る、お腹が熱くなる

お腹のもっと奥の方から、鈍い痺れが這い上がってくるようだった


満足そうに頷くお父様


褒めるように私を撫でる大きな手を受け止めて目を細める私

感じる幸せが胸の中で大きくなる程に、もっとと、貪欲に愛情が欲しくなっていた


「あっ…」


お父様が私の上に跨ってくる

吐息も荒く、熱の籠もった視線の向こうに愛情以上の何かを見つけて、私の胸が期待で膨らんでいく


パジャマの裾から、お父様の大きな手が忍び込んできた


ゆっくりと、這い上がってくる掌。くすぐったさが焦れったい

願っていたこと、望んでいたこと

もっとお父様に触れて欲しいと、もっとお父様に愛して欲しいと


体を弄るお父様の手

それにつられて開けていくパジャマは、もう私のお腹を隠してはいなかった

気恥ずかしさもそこそこに、私は期待を隠せない

捲らていくパジャマ、胸の膨らみが晒される前に、お父様の掌に包み込まれる


「ぁぁぁ…」


思わず吐息が漏れる

感嘆と感動が幸せを揺すぶって、堪らずに体が震える

胸の奥から湧き上がる熱を、お父様の手に優しく揉まれると、どんどんと幸せが膨らんでいくようだった


苦しい、切ない


お父様の温もりが胸の中で大きくなっていく

初めての感覚に我慢を知らない体が悶え始めて、熱のこもった息が感覚を短くしていった

次第に、大胆になっていくお父様の手の動き

開けたパジャマは胸元まで上げられて、私の膨らみがお父様の視線に晒される

恥ずかしい、よりも見て欲しい。そう思うと、羞恥に強張った両手から力が抜けていく


胸を揉まれながら、お父様の手が私の体を這い回る

反対側の胸を、お腹を、背中を、太ももを…

撫でられた箇所が温かくて気持ちがいい、お父様に触れられる程に幸せに体中を染められていく


やがて…


お父様の手は、私の一番気持ち良い所を探り当てていた

閉じる太ももの隙間に指を忍ばせ、パジャマの上から指を添わせる


ぞくり…


体が震える

感じていた幸せがもっと直接的な熱に変わっていった

単純な上下運動に浮かされる体

胸いっぱいに広がっていた幸せが苦しいくらいに膨らんで、今にも弾けそうになっていく


お腹が熱い、胸が苦しい


パジャマの上から割れ目をなぞられて、それだけの刺激に私の体は痺れを切らしそうになっていた

胸の内に熱が溜まっていく。幸せが行き場を求めて乳首を膨らませていく


「ひゃっ!?」


唐突な刺激

胸を揉んでばかりだったお父様の指が、私の乳首を捕まえていた

幸せが弾ける。声を上げると、張り詰めていた心地よさが抜けていき、それがまた気持ちがいい

割れ目をいじられ、胸に幸せを溜め込んで、乳首の刺激でイッてしまう


幸せで、気持ちがいい


お父様に愛されている実感に、心が満たされていく


繰り返される気持ちよさに、お腹の熱もだんだんと高まっていく

苦しくて、切なくて、焦れったい

もっと強い刺激を求めて、腰が勝手に揺れてお父様の指に割れ目を押し付け始めていた


それに気づいたお父様が笑顔を浮かべると

パジャマに指を潜らせて、下着の奥へと指を忍ばせる


沈み込んでいく指先


割れ目の中に感じる違和感


お父様の太い指


自分の細い指とは違う無骨な指先に、割れ目の中が掻き回される


「あぁぁぁっ…んぅっ!?」


上がった声に慌てて口を抑えていた

声を出すほど気持ちが良いのに、あまりの恥ずかしさにお父様から顔を背けてしまう

そんな私を満足そうに見下ろしながら、お父様は指で私の中を弄り続けていた

次第に聞こえてくる水音。無意識に揺れる腰から力が抜けて、両足がだらしなく開いていく

胸を揉まれながら、時折り来る乳首への刺激に高まる幸せ

もう一杯だと思っていた感覚は、さらに上へと上りつめて、自分では届かない所へと昇っていった


その向こうは怖くて止めてしまった一歩

とりあえずの満足で言い訳をしてしまった先


「やっ、だめっ…おとうさまっ、おとうさまっ」


名前を呼んで、お父様の腕を捕まえる

それ以上はダメだった。気持ちよさがが私の体を包んでいく、心地良さに窒息してしまいそうになる

乳首を弄られてイッてしまう。体から力が抜けて、気持ちよさが流れていくと、直ぐに割れ目のからの刺激に叩き起こされる

休んでいる暇が無い、快感が終わらない。頭が白くなって、体中が震えだす


「おとうさまっ、わたし、ありすは…おねがい…」


止めてはくれない、けど、止めて欲しくもなかった

いやだと言いながらも私は、お父様に願っていた


また、乳首を弄られる


気持ちよさが体が抜けていく、割れ目を掻き回される

イッているのに、イキながら、また気持ちよさが大きくなっていく

お腹の奥が熱い。ぐるぐると気持ちよさが渦を巻いて、次に乳首をいじられると同時にお腹の奥から気持ちよさが吹き出していた


「あああああああっ、ひっ、うぅっ、はっはぁはぁ…!?」


引きつる体。勝手に伸びる背筋に、通りの良くなった喉が声を上げる

濡れた叫び声は、絶え絶えになりながらも体から気持ちよさを吐き出していた



気だるい…


けれど、体は幸せで満たされている


お父様に愛されて、幸せで、このまま死んでもいいとさえ思えるほどに


「あ…」


肌を撫でるパジャマの感触

イッたばかりの体はそれでさえも気持ちよかった


するりと脱がされたズボンと下着


晒された割れ目を隠すように私は力なく足を閉じていた

続く衣擦れの音は、お父様から衣服を剥ぎ取って、私と同じ様に裸になると

私は慌ててそこから目を逸らしてしまう


お父様の股間に揺れる熱い膨らみ


私には無い、肉の棒


見てはいけないと思いながらも、勝った興味は視線でそれを追いかけてしまう


お父様の手が伸びてくる


私の両足を掴むと、簡単に拡げられてしまった


晒された割れ目はひどく濡れていて、自分が感じていた快感を形にしている

そこへ、ゆっくりと近づいてくるお父様の肉棒


あれが…私に…


指であれだけ気持ちよかったのに

それより太い肉の棒は、どれだけの幸せを私におしえてくれるのか

そう考えるだけで、期待に胸が高鳴るのを抑えられない


先端が割れ目に触れる


まだ幼い入り口を押し広げて、太い肉棒がアリスの、少女の奥へと入り込んでいった


「はっ、あっ…うぁ…」


お腹が無理やり開かれて、何かが押し込まれてくる

熱くて、固くて、太い…苦しくて、少し痛いくらいなのに


お父様が入ってくる


お父様を受け入れられている


お父様と一緒になれる


そう考える程に、幸せが勝ってしまう


「あっ…」


肉棒が奥まで入り込み、その先端にお腹の奥を突き上げられた

満足そうに微笑むお父様。伸ばされた手に頭を撫でられると、体から力が抜けていく

びくびくと、私の中で脈打つ肉棒。我慢できず時折り揺れるお父様の腰


「お父様…良いよ、動いて…」


動きたいんだろう

そう感じた瞬間に、私は口を開いていた

多分、私も動いて欲しかったんだ

熱いお父様の肉棒を私の中で感じていると、いままで以上の焦れったさに急かされてしまう

指より一回り以上も太い肉棒に、割れ目の中を掻き回されたらと


ごくり…


自分の想像に喉を鳴らし、同時に動き始めた肉棒の刺激に声を上げる


案の定


私の想像は、私の予想を上回る

私の中を一杯に広げる肉棒。上も下も右も左も、肉棒が動く度に私の全てに触れていく

刺激に震える私の中が、お父様の肉棒に合わせて形を変えていった


それが嬉しい


お父様の物になっていく

お父様の形に変えられていく


幸せが体に刻まれて少しも我慢できなかった


「あっ、あっ、いいっ、わたし、おとうさま、おとうさまはっ」


荒くなっていくお父様の吐息を感じながら、堪らず問いかけていた

私の体でお父様が気持ちよくなれていたら、どんなに幸せなかと感じずにはいられない


「ん…ちゅっ…あっ、はぁ…ぅぁっ…」


答えの変わりにキスを返され、繰り返されながら耳元呟かれる言葉に身悶える

心が満たされる。幸せで一杯になると、直ぐに次を求めて熱くなる体


すっかりほぐれた私の中はお父様の形に合わせて変わっていた

激しくなる動きも受け止めて、僅かな苦しさや、痛みも、気持ちよさに変えていく


体が震える


私の中を突き上げる肉棒の刺激が体を震わせると

触れられてもない乳首が震えだし、すぐにでもイッてしまいそうなる

我慢は出来なかった。知らず伸びた手が自分の胸に落ちていく

それに気づいたお父様に両手を捕まえられると、ベッドの上に押し付けられてしまう


「あ、だめ。おとうさま…わたし、はやく…だめなんです…」


絶え絶えの懇願に頷いて「一緒に」と言われると、私は大きく頷いていた

抑えられた両手から力を抜き、お父様のなすがままに体を突き上げられる

お腹の奥から広がる気持ちよさが、肉棒に突き上げられて全身へと広がっていく


乳首が震える、声が止まらない

どれだけ はしたなくても、気持ちよさを求めて腰が勝手に動き出す

それでも、お父様と一緒にイケる瞬間を夢見て、すぐにでもイッてしまいそうな自分を必死に抑え込む


「もう」と「だめ」と繰り返す泣き言

私の中で、お腹の奥で膨らんでいくその瞬間に、体の震えが抑えられない

焦れったくても、動きそうになる両手は抑えられ、上からお父様に伸し掛かられると体の自由が効かなくなる

同時に、更に奥まで押し込まれる肉棒に、私は堪らず声を上げて泣いていた


アリス…


名前を呼ばれた


おとうさま


その声に名前を返す


ぷつりと、糸が切れたみたいだった


お腹の奥に流れてこんでくる熱い物

突き上げる肉棒の先端よりも、更に奥へと気持ちよさと一緒に流れ込んでくる


イク、イク、イク…イッている、イッているのにそれが分からない


自分の体が自分のものではなくなったみたいに浮ついていた

体は動かない、頭も動かない。確かに感じるのはお父様の肉棒と、満たされていく私の中

次第に落ち着いてくる心に襲ってきたのは、途方も快感だった


「あっ、ひゃっ、あぁぁっぁぁぁぁ!?」


思い出しかのように体が震える

お父様の手を握りしめ、震える腰が跳ね上がり肉棒を更に奥へと誘っていく

全身が気持ちいい。自分の声で震える喉も、快感で醉がる乳首も、身悶えながらベッドに擦りつける背中の感触まで

その全てが私をイカせようと、気持ちよさを煽ってきていた


お腹に広がる熱


お父様の肉棒が脈打ちながら私の中を満たしていく


お父様もイッてくれたんだ


その実感が胸を染め上げる


私と、お父様と、一緒に…


微笑むお父様に頭を撫でられて、夢見心地の中、体から力が抜けていった





「ほら、これでこわくなくなったでしょ?」


白い声が聞こえてくる、白い笑い声に囁かれる


「おじさまのあいじょうはアリスおねえちゃんのもの。もう、おねえちゃんにしっとなんてしなくていいんだよ?」


よかったね…


とてもそうは聞こえない声音だった

何も良くはない。他のすべてを壊してまで与えられた愛情に、急速に私の意識が冷めていく



ーふわぁぁぁっ、あっ、あっ、また、もうっ…ああああっ!?ー


突然に上がった鳴き声は、さっきまで私が出していた声と似たものだった

億劫な体をなんとか持ち上げ、その向こうに見えたのは

幾人の男たちに乱暴をされている姉の姿だった


「お姉ちゃんっ」


手をのばす

お父様の横をすり抜けようとしてベッドの上から転げ落ちるのも構わずに

転がったまま、なんとかして床を這う

未だに残る気持ちよさに体が囚われていても、目の前の痛ましい姉の姿を放っては置けなかった


「あ、やめっ、おとうさまっ、あっぁぁっ…」


唐突に腰が浮いた

後ろを向けば、父親の手に掴まれて肉棒が入り込もうと近づいてきていた

腰を振って逃げようにも、大人の男の力に叶うはずもなく、一度形を覚えた割れ目はその肉棒をあっさりとくわえ込む


二人の少女の声が重なった


少し大人びていて、少し幼くて、それでも似通った声が男の肉棒に嬌声を上げる


「おねえちゃっ、たすけっ、あっやっ…」


姉を助けようと伸ばした手は、直ぐに快楽の刺激に崩れて落ちる

我慢しようと歯を食いしばっても。覚えたての快楽に抗うすべもなく、直ぐにも快感の刺激に自由を奪われていた


頭は冷えている、なのに体ばっかりが熱くなり、絶頂の予感にアリスの体は震え始めていた

いや、いや、と頭を振り、姉の名前を叫ぶアリス

けれど、目の前に浮かぶ姉の姿は、男たちの肉棒に犯されていた

痛ましいと思う、助けたいとも。けれど、男に犯される姉の姿は何処か幸せそうで、降りかかる白濁の液体に打ち震えていた


「あ…あぁ…」


絶望


そんな言葉が頭を過る


「お父様…やめっ…」


振り返り、その顔を見上げても、それは父親の顔には見えなかった

姉を取り囲み犯し抜く男の一人が私を犯している、そんな印象さえ抱いてしまう


力なく落ちる視線の先に、自分の割れ目が目に入る


肉棒を目いっぱいに咥え込む自分の割れ目

そこから流れ出てきたのは、姉に降りかかる白濁の液体だった


割れ目の隙間から、水音に合わせて掻き出されてくる白濁の液体

それは留まることを知らずに股間から流れ出し

持ち上げられた体を這い上がるように、お腹から胸元まで流て体を汚していく


「いや…いや…」


汚されてしまった


それは父親の愛情ではなく、ただの欲望だと理解した途端に異様に汚らわしく感じてしまっていた


ドクリ…


男の肉棒がアリスの中で震えだす

途端に粘ついた熱さがお腹の奥に広がると、堪らずに体が震え始め


「あ、おねえちゃんっ、おねえちゃんっ!?」


声を上げ、姉に手を伸ばしてもその手が届く事はなかった

姉の姿が、男たちの間に隠れていく、そうしてアリスも父親の顔をした男に犯され続ける





お腹に広がる熱さに、嫌悪感を覚えても

私の体は、それ以上の気持ちよさに包まれていた


力なく落ちた手は何も掴まず、直ぐに再開された肉棒の動きに震えだす


私の体を男が抱えあげる


つながったままの肉棒が、私の奥へと沈み込んでいった


男に後ろから抱きしめられている

それは、いつの日にか父親の膝の上に乗った体勢と似ていて、覚えた安心に目眩がしそうになる


「おとうさま…もう…やめて、わたしは…」


絶望で胸が潰されそうな中、僅かな期待を込めて男を見上げる

父親の顔、父親の声、父親の匂い

涙で滲んだ瞳の向こうに男の顔が近づいてきた

同時に、奪われる唇。せめてと閉ざした唇も強引に割り開かれ、男の舌に口内を嬲られてしまう


逃げようと体を動かす度に、割れ目に突き刺さった肉棒の先端が、私の奥を刺激する

どれだけ悔しくても、男の肉棒はしっかりと私に気持ちよさを植え付けて、抵抗する余裕を失くしていった

力が抜ける体を支えるように、大きな掌に胸の膨らみを覆われる

その指が這い回り、私の胸を揉み始めると、お腹の奥で生まれた気持ちよさが掻き回されていくみたいだった


ごくり…


喉が鳴る


首を振って逃げようとしても、息苦しさには変えられず

飲み込んだ男の唾液が、私の中へと流れていく

開放された口が慌てて呼吸を繰り返し、落ち着く暇もなく腰の動きが再開される


肉棒が私の中で暴れている


男の上に抱えられ、自分の体重も手伝って、その先端はしきりに奥を刺激した

声が漏れる、気持ちよさが止まらない

お腹の奥からくる直接的な快感が、胸に揉まれて不器用に形を変えていく

予想の出来ない快感が広がり、私の中で大きくなっていた


きゅぅ…と、お腹が渦を巻いた気がした


寒気がする


次の瞬間に自分がどうなるのかを予想をする暇もなく


「あっ、あぁぁぁぁっぁぁぅぁ!?」


肉棒の刺激に私はイカされてしまっていた

快感に頭まで焦がされる。忘れていた父親との行為を思い出すほどに、その熱に体を浮かされてしまう

肉棒で突き上げられる、胸を揉まれて乳首でイカされる

抵抗する気力も、体力も、溢れ出る快楽の前に削り取られていく


きもちいい、きもちいい、きもちいい…


認めてしまえば、どうしても心が楽になっていく

考えることを止め始めた頭に、男の顔がチラつくとそれが父親のものだと認めたくなっていた


愛されたいと願ってしまう


だってそう、さっきまで、愛されて、あんなに気持ちが良くて

きっとお姉さまも気持ちが良くて、でも…お姉さまはお父様にこんな事してもらえなかったはず


「ちがう…ちがう…こんなの、こんなこと…」


頼りない言葉は直ぐに快楽の声にかき消された


男の指先が、お腹を撫でながら割れ目の隙間に滑り込む

すると、そこにあった膨らみに引っ掛けて指の腹でこね始めた


目が覚めるような快感に体が跳ね上がる


快感に慣れ始めていた体に、新しい刺激が差し込まれて快楽を思い出させる

割れ目への刺激に合わせるように、肉棒と胸への刺激が変化していく

強い快感に身を震わせて、それを支えるように胸と肉棒で快楽を持ち上げられる

何度も何度もイッているはずなのに、その垣根は際限なく上がっていき自分の輪郭が崩れていった


ビクリ…


肉棒が。私の中で震えだす

更に硬く太くなった先端は、容赦なく私の一番奥を突き上げていく


「や…やだ…」


力なく揺れる首

白濁に塗れた姉の姿と、自分の割れ目から溢れるそれを思い返す


快感は終わらない、胸一杯に幸せが溜め込まれ

お腹に渦巻いた熱はすぐにでも次の快楽を運んでくる


イク…イッてしまう…


その瞬間を想像して、お父様と一緒にイッた時を思い出して心が軽くなる

違う違うと、どれだけ頭を振っても、お父様の顔をした男に抱かれ、幸せを覚えた体は後戻りは出来なくなっていた


ドクン…


肉棒が私の中で弾けた

同時に、割れ目の突起を摘まれ、乳首を潰された私は快楽に全てを終わらせていく

イクと同時に割れ目が震え、勝手にお父様の肉棒に縋り付く

震える肉棒は更に固くなり、私の一番奥で白濁を吐き出し続けた


ドク…ドク…ドク…


焦がれるように波打つ刺激

広がっていく粘ついた熱さは肉棒の先へと広がり、私を快楽と幸福で染めていった

イキながら、声を上げる私の口が塞がれれる

顔を向かされ、苦しさに喉を鳴らしながら、腰は勝手に震えて肉棒を刺激し続ける


キスをされながら割れ目を弄られる、イキながら乳首を潰される

男の口の中でなんども声を上げながら、私はまた快感の予感を高めてしまう


苦しい、苦しくて、頭がぼうっとする

頭がぼうっとして体が熱い、熱いのがお腹の中で広がって気持ちがいい

気持ちいいのが一杯になって、またイッてしまう


「んんぅぅうぅっぅぅ、あっぁぁぁぁっ!?」


遂には男の口を振りほどき私は声を上げていた

広がる快感に耐えられず、男の体にしがみつきながら


何度も、何度も、何度も、体を震わせる


「おとうさまっ、おとうさまっ、おとうさまっ」


もう縋れるのはそれしか無かった

それを口にする度、幸せに胸が潰される。お腹を埋め尽くしている白濁が心を酔いつぶしていく


ドクン…


一際大きく跳ねる肉棒に、私は体を震わせた

その拍子に太い肉棒が中から抜け出ると

飛び出した白濁が、体を汚していくの構わずに私はお父様に体を預けていた


「ぁ…ぁっ…ぁぁ…」


幸せ、幸せだった


お父様に愛されて、私はとても幸せだった

もう、そう思うことが私の幸せだった


肉棒の形に広がった割れ目、未だにひくついているそこから白濁がこぼれ出ている

どれだけ出されたのか、一つ二つと溢れてもまだ終わらず、その内に床に広がっていた


ちゅっ…


体にかかった白濁を掬い上げ、朦朧とした頭は気づけばそれを舐め取っていた

味は分からない、お父様の匂いがする、そんな事を考えながら、私は幸せに溶けていく





ガシャリと、金属質な音が石畳の上に広がった


広い街、賑やかな市場、大きなお家

豪華な噴水、明るい公園、活気のある大通り


「なんにもないな…」


零した言葉通りにそこには何も無くなっていた


いや、正確にはそこにある、そこにはあった

影も形も建物も、街と呼べるその形は覚えているままなのに

その命と呼ぶべき人の気配が何もない


静かで、静かすぎて、機械じかけの噴水が時間通りに形を返るすがたが虚しく映る


あの女に囚われて、一月も経ってはいなかった…

自分が戻るのが遅れただけ、そもそも自分が敗れたせい


戦火で崩れた跡は何もない、ただただ人命だけが失われた廃墟をエリスは歩いていた


そう、戯れにアイツが私を開放した時点で予想はしていた


全てが終わったんだと


ただ、それを考えたくなくて、もしもの希望を頼みに帰ってみれば


「裏切りは重罪でしょう? 騎士も悪魔もねぇ?」


アイツの声が煩わしく私の耳に響く、何処にもいないのに何処かで見られているという不快感は予想以上のものだと思い知らされる



これで最後…


街を見て歩き、誰もいない王城に辿り着く

向かう先は自分の部屋と、妹の部屋…そして、王の父親の寝室の前


「あ、や、おとうさま、わたし、アリスは…しあわせで、イク、イッちゃっ…ああああっ!?」


その扉を開くことは出来なかった


あの暗闇の中、父親に犯される妹を目にして、その姿に興奮さえも覚えた自分

そんな光景を正気で見られる程強くはない。扉一枚挟んだ向こう側で壊れた妹を救い出す気力も残ってはいなかった


「もう、良いだろう…止めてくれ」


膝を崩し、扉により掛かるように倒れ込む

流そうな涙を抑え込み、震える声でソレに願う


「もう、十分だろう…私は、良いから…妹は、アリスだけは…」

「じゃあ、自分ですれば?」


だが、それに答えたのは酷く冷たい声

薄笑いを浮かべたアイツの声ではなく、雪のように白い真っ白で冷たい声が扉の向こうから聞こえると


私は体勢を崩していた


扉に寄りかかった体は寄る辺を失くして、王の寝室に転がり込む

目の前には裸の妹と、もはや王とも父親とも呼べない黒く歪んだ何か

転がり込んだ私には目もくれず、二人はただ嬌声を上げて情事を続けている


「さあ、どうぞ?」


渡された剣は誰の手にも止まらず床に転がる

その尖った切っ先に映る私の顔は酷く怯えていた


「あんな無様、生きてる方が可愛そうでしょう?」


女の子が微笑む

白い、真っ白な女の子が、黒く表情を緩ませる


その声に唆されたのか、震える私の手は落ちた剣を拾い上げる


そうして…


腰を抱えられ、後ろから割れ目を突き上げられている妹の前で大きく剣を振り上げた



後書き

あはははははははっ。たーのしかったー
でもあれだね、思いつき書いちゃうと雑になるね
最初から二人をやっちゃうつもりなら、もっと壊せたのに、惜しいこと
ねー

それじゃー今日はココまでだよ
いっぱい幸せになれたかな。ちょっとでも楽しくなってると嬉しいよね

それじゃあ、また次の夜にねー、ねー?


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