2023-03-15 22:37:51 更新

概要

提督「艦娘に死亡ドッキリ!?」青葉「そうです!」の後編になります、もしまだ前編をご覧になっていないのであれば是非前編からご覧ください


前書き

後編と言ってもいつも通り駄文とめちゃくちゃ文法のままなのでご了承ください
ーリクエストする方へー
いつも通り後編でもリクエストを受け付けておりますが、前編の方で執筆出来なかったリクエストを優先して執筆いたしますのでリクエストを受けてから執筆するまでに、多少時間が空いてしまうと思います、それでもよいという人は是非コメント欄にリクエストをお書きください
又前編で既に出ている艦娘を再度仕掛けるということはしないつもりなのでよろしくお願いします
完結のお知らせ
ドッキリを投稿してから約4、5ヶ月...ついに最後のストーリー完結編を公開しました、これにて死亡ドッキリは終了とさせていただきます、たくさんのコメント、評価、本当にありがとうございます!これからも誤字や文章修正なので何度か更新するのでご了承ください


ー不知火編ー


不知火「...以上で報告を終わります」


提督「分かった、ありがとな不知火」


不知火「いえ、任務ですので礼はいりません、では不知火はここで失礼します」


提督「あっ、不知火...」


不知火「何ですか?不知火に落ち度でもありましたか?」ジッ


提督「い、いや何でもないよ...」


不知火「そうですか、では失礼しました」扉ガチャバタン


提督「はぁ...」


青葉「随分と不機嫌ですね不知火さん」ヒョコ


提督「おわっ...青葉いたのか...」


青葉「かなり怖い目つきしてましたけど...もしかして司令官何かしちゃったんですか?」ニヤッ


提督「いや...あれが普通なんだ...」


青葉「えっ、今のが普通何ですか!?」(青葉たちといる時はあんなに目つき悪くないんですが...)


提督「あぁ...最初も俺は不知火が怒ってるのかなって尋ねたら「別に不知火は怒ってませんよ」って言っててな、一応業務や任務はしっかりとこなしてるんだけど何であんなに怖い目つきしてるのかよく分からなくてな...」


青葉「なるほど....そうだ司令官!ドッキリしかけましょうよ!」


提督「えっ不知火にか?」


青葉「はい、恐らく司令官に怖い目つきをしているのも何か理由があると思うのでこの際ドッキリで不知火さんの秘密を暴きだしましょう!」


提督「なるほどそれはいいな、あのままでも俺が困るし...で今回はどうやって仕掛けるんだ?」


青葉「今回は遺書ドッキリにしたいと思います」


提督「遺書って前に加賀とか霞たちに仕掛けたやつか?」


青葉「はい、それが一番不知火さんの秘密を暴くのにちょうどいいと思います」


提督「なるほど、よしっその作戦で早速始めよう」


...


不知火「司令直々の呼び出し...何かしら...」


ー執務室ー 

 

扉コンコンガチャ


不知火「失礼しますしれ....っ!?」


提督「....」[銃で頭を撃って倒れている]


不知火「司令...司令!」ダッ


不知火「司令!しっかりしてください!」


提督 血ダラ~...


不知火「血が...血が止まらない...司令!目を覚ましてください!司令!」ユサユサ


不知火「司令!司令!司令!!」


提督「...」


不知火「嘘...でしょ...何故...」ヘタッ


遺書 チラリ


不知火「こ..これは...」


ー不知火へー 

先立つ不幸を許してくれ、俺はお前と仕事をやっていくのがもう辛くなってしまった、いつもお前が向ける目がずっと怖かったんだ...俺は何かお前を怒らせるようなことをしてしまったのか...?もしさせていたなら俺の死で償わせてくれ、明日新しい提督がここに来る、そいつは俺よりも優秀なやつだ、どうかそいつにはその怖い目をしないでくれ、俺からの最後のお願いだ、それじゃあなあの世で見守ってるよ

                提督より


不知火「そんな...不知火が...不知火が司令を...」


不知火「不知火が...不知火が...」


不知火「うっ...うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ブワッ


不知火「ごめんなさい...ごめん...なさい...!」


不知火「不知火が...不知火のせいで...」


不知火「司令が...司令がぁぁぁ......」


...


青葉 (これはスクープですね...まさかあの不知火さんがここまで泣きわめくなんて...)


青葉 (いい画も撮れましたしそろそろネタバラシを...)


不知火「...この目が悪い....」


青葉「えっ...」


不知火「こんな目があるから司令は...司令は...」

 

青葉「不知火...さん...?」


不知火「もうこんな罪深い目なんて...いらない...」スッ[ナイフを取り出す]


不知火「ごめんなさい司令...不知火の...不知火のせめてもの償いを...させてください...」


青葉「えっ、ちょ、まずいこれ以上は...!」ダッ


不知火「さようなら...不知火の罪深い目...」スッ


青葉「ストォォォォォォォォプ!!!」扉バンッ!


不知火「えっ...」


提督「不知火もうやめろ!」腕ガシッ


不知火「えっ...しれ...い...?」


提督「もう大丈夫だからな不知火...」ダキッ


不知火「え、な、何が...何がどうなって...」


提督「悪かった不知火これはな...」


青葉「ごめんなさい不知火さん!」プラカード


不知火「ドッキリ...大成功...?」


不知火「えっ..どういうこと...」


提督「不知火、これは全部ドッキリなんだ、騙して悪かった」


不知火「でも...司令の頭から血が...」


提督「これは血糊だよ、ほら触ったら分かるだろ?」


不知火「本当...本物の血じゃない...で、でもあの遺書に...!」


提督「あれは嘘だよ、お前を残してあの世になんかいけないよ」


不知火「そ、それじゃあ...本当に...」


提督「あぁ、本当にドッキリだ不知火」


不知火「うっ...うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ....」ダキッ


...


不知火「最低です...こんな悪趣味なこと仕掛けるなんて...」ゴゴゴゴ


提督「す、すまない不知火!でもこれはお前の為にやったことなんだ...」


不知火「不知火の為...?」


青葉「えぇそうです、不知火さん司令官の前ですごい怖い目つきと顔で見ていますけどあれはどういう意味なんですか?」


提督「あぁ、普段は普通にしているのに何で俺の前ではあんなに目つきと顔が怖いんだ?」


不知火「えっ...こ、怖かったんですか...」


提督「えっ、そ、そうだけど...」


不知火「あれ...笑顔なんです...」


提督・青葉「えっ....?」


提督「え、笑顔...?」


不知火「はい...司令にはいつも感謝しきれないほど大切にしてもらっているのでせめて司令に心地よく業務をしてもらう為に笑顔で話そうと思ったんです...」


不知火「それがまさか怖がられていたなんて...司令本当にすいませんでした...」


提督「あ、あぁ俺はもう大丈夫だよ...」


提督 (あ、あれって...)


青葉 (笑顔だったんですか...)


不知火「その...性格的に今まで笑顔というものをあまり作ったことがなくて...」


提督「そうだったのか...」


不知火「すいません...司令...ご迷惑かけてしまって...不知火の完全な落ち度です...」


提督「いやいや全く落ち度じゃないよ、むしろ俺を気遣って努力してくれてたのはとても嬉しいよ、ありがとう不知火」 


不知火「司令...」


提督「それで提案なんだが不知火...今から俺と一緒に笑顔の練習をしないか?」


不知火「笑顔の練習ですか?」


提督「あぁこのままでいてもらっても周りの人が怖がってしまうかもしれないし今のうちに改善しておきたいと思うんだが、どうだ不知火?」


不知火「は、はいもちろん!お願いします!」


....


提督「どうだ?不知火、一通りのアドバイスはしたけどいけるか?」


不知火「はい、司令のアドバイス通りやってみたいと思います」 


提督「よし、それじゃあ一回やってみよう」


不知火「はい」


不知火 ニカッ 


不知火「ど、どうですか...?」


提督「うん前よりもかなり良くなった!すごい可愛いよ!」 


不知火「か、可愛い!?」 


不知火「可愛い...可愛いって言ってくれた...司令が..//」


不知火「可愛い..って..//」カァッ...


提督「し、不知火どうした?顔が赤く...」


不知火 ボンッ!パタッ[気絶]


提督「不知火!?」


ー初春編ー


ー広場ー


初春「よっ!はっ!」パカラパカラ


提督「は、初春ちょっといいか...?」


初春「おぉ提督ではないか、何じゃ?」


提督「そのさ...乗馬もしてはいいけどそろそろ任務の仕事に戻ってくれないか?」


初春「何を言う!今わらわはこやつと共に乗馬をすることが一番の楽しみなんじゃ!遠征なんぞはあとにせい!」パカラパカラ


提督「あっ...」


ー鎮守府ー


提督「はぁっ...」扉ガチャ


青葉「あっ、司令官どこ行ってたんですか、不知火さんを運ぶの大変だったんですよ!」


提督「あぁ悪い、ちょっと説得に行っててな」

 

青葉「説得?」


提督「最近初春が抽選で馬を手にいれたことは知ってるよな?」


青葉「あぁ、知ってますよ、鎮守府内でもちょっとしたニュースになってましたからね」 


提督「でも馬を手にいれてから初春のやつ遠征とか任務そっちのけで乗馬ばっかやり始めちゃっててさ...」


青葉「そ、そうなんですか...」(だから夜中に足音が聞こえて寝れないっていう苦情が何個もあったんですね...)


提督「何回か説得しにいってるんだけど聞く耳持たなくてな...」


青葉「それならドッキリ仕掛けましょうよ!」


提督「初春にか?」


青葉「はい、ドッキリなら初春さんも印象に残るはずですから説得よりも効率がいいと思います!」


提督「確かにそのほうがあいつに効くかもな、でもどうやって仕掛けるんだ?」


青葉「今回はまず初春さんの馬にこの明石さんが作った生物遠隔装置を取り付けて司令官が説得しにいったとこで馬が暴走してしまうという内容にします」


提督「ついに生物を操れるようになったのかあいつは...」


青葉「明石さんに不可能はありませんからね、ということで早速いってみましょう!」


...


初春「はっ!よっ!」パカラパカラパカ...


初春「ふうっ...いい汗かいたな...」シュタ


提督「いい走りだったぞ初春」


初春「また貴様か...褒めてもわらわはやめんぞ」


提督「そこを何とか出来ないか?俺たちも一応は軍人なんだし...」スッ..カチッ


初春「そう言われてもわらわは乗馬がしたいのじゃ!」


提督「そうか...」(青葉、装置のセット完了したぞ)[通信]

 

青葉 (了解です司令官、それではスイッチオン!) カチッ


馬「...!ヒヒィィン!」ガバッ


初春「えっ...な、ど、どうしたお前!」  


提督「な、何だ!?」


馬「ヒヒィィン!」バタバタ


初春「こ、これ!大人しくせんか!」


馬「ヒヒィィィィン!!」ブンッ


初春「うわっ!」ドサッ


馬「ヒヒィィィン!!」パカラパカラ


提督「えっちょ...」


初春「...っ!提督逃げろ!」


馬「ヒヒィィィィィィン!!」[馬蹴り]


提督「うわぁぁぁぁ!!」ドゴッ!ドサッ...


初春「提督!」ダッ! 


初春「おい!提督大丈夫か!」


提督「....」


初春「しっかりしろ!おい!提督!」


初春「提督!提督!」


提督「....」


初春「そんな...提督...」ヘタッ...


青葉 (十分効いてますね、そろそろネタばらしに...)


初春「貴様....よくも提督を...」ゴゴゴゴ


青葉「えっ...?」


初春「許さん...許さんぞぉぉぉぉぉぉぉ!!」擬装展開


青葉「えっ、ちょ、まずい..馬が...!司令官止めてください!」ダッダッ


提督「初春やめろ!」ガシッ!


初春「放せぇぇぇぇぇぇ!!」ブンッ!


提督「おわっ!?」ドサッ


初春「死で償えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ジャキ


提督 (まずい、このままじゃ...)


青葉「司令官!麻酔銃使ってください!」


提督「そうだ...!初春すまない!」カチャパシュ


初春「がっ...!な...何...が....」ドサッ...


提督「あ..危なかった...」ヘタッ


青葉「大丈夫ですか司令官!?」


提督「あぁ、俺も馬も何とか無事だよ...」


青葉「それにしてもあんなに初春さんが暴走するとは予想外でした...」


提督「あと少し遅かったら悲惨なことになってたぞ...」


青葉「とりあえず司令官は初春さんを自室に運んでください、馬のことは青葉が処理しますから」


提督「分かった、よろしく頼む」


ー初春の自室ー


初春「ん...ここはわらわの部屋...?」


提督「起きたか初春」 


初春「提督...?はっ...!そうじゃ怪我は大丈夫か!?」


提督「えっ...怪我?何のことだ?」


初春「さっき貴様はわらわの馬に蹴られて...!」


提督「う、馬に蹴られた...?初春お前寝ぼけてるんじゃないか?俺はさっきお前の自室に行ってそしたらお前が寝ていたから起きるのを待っていただけだぞ」


初春「えっ...ということは...あれは夢...?」


提督「あぁ俺は無事だし何か嫌な夢でも見てたんだよ」


初春「そ、そうか...それはよかった...」ホッ...


提督「それでな初春あの件何だg「提督」」


提督「ど、どうした初春?」


初春「もうわらわは馬に乗るのはやめる...」


提督「えっ...」


初春「さっき夢をみたのじゃ...わらわが貴様の言うことを聞かないせいで貴様が馬に蹴られて死んでしまう夢を...」


初春「今回は夢であったがいずれは本当に貴様を傷つけてしまうかもしれんと思ったのじゃ...」


初春「すまなかった提督...わらわも身勝手過ぎた所があった...これからは馬のことは忘れてしっかりと仕事をする...」


提督「初春...」ダキッ


初春「なっ...!?き、貴様...!?」アセアセ


提督「ありがとうお前が考えを見直してくれたこと俺は嬉しいよ」  


提督「けどな、俺は別に馬に乗るなとは言っていない、趣味を堪能するのはとても良いことだ、だからこれからも乗馬は全然していい、けど少しでもいいから遠征や任務に参加してほしいんだ、それが俺からの願いだ」


初春「提督...よし分かった、わらわもこれからは乗馬もやりつつ皆の役に立つように任務や遠征も頑張るぞ!」


提督「そうか、それは良かった...」ホッ


...


青葉「で結局夢オチってことでゴリ押したんですか?」


提督「あぁ、ちょっと強引だったけど初春も考えを改めてくれたから結果的に良かったよ」


ー北上編ー


ー食堂ー


大井「ねぇ龍田さん私たちって前に提督にドッキリ仕掛けられましたよね?」


龍田「えぇそうだけどそれがどうしたのぉ?」


大井「そのドッキリを今度は北上さんに仕掛けませんか?」


龍田「北上ちゃんに?でも何でぇ?」


大井「もうかなり長く北上さんといるけどいつも北上さんにからかわれてばっかで...嫌という訳ではないけどたまには北上さんにも一矢報いたいと思いましてね...」


??「....」


ー執務室ー


提督「で、俺のとこに来たのか」


大井「えぇ、もちろん仕掛けられるわよね?」


龍田「断ったらどうなるか分かってるわよねぇ」ジャキ


提督「わ、分かったやるよ...ってあれ青葉どこ行った?」


青葉「ふうっ...」扉ガチャ


提督「あ、青葉どこ行ってたんだ?」


青葉「あぁすいませんちょっと用事があって」


提督「そうか、それで青葉、ドッキリの依頼が来たけど...」


青葉「北上さんにドッキリ仕掛けるんですよね」


提督「何だ知ってたのか」


青葉「あっ...いやさっき扉の前でドッキリの話を聞いてまして...」


提督「そうなのか、それで今回はどうやって仕掛けるか考えているか?」


青葉「そうですね、今回はこれを使おうと思います!」ジャン!


大井「それってVR?」


龍田「あの映像撮すっていう?」


青葉「そうです、今回はまず北上さんを眠らせてその隙にこれを装着させトラウマ体験してもらいます」


大井「いいわね、それなら北上さんもいい反応してくれそう」


龍田「そういうことなら早速やりましょう」


...


北上「.....」テクテク


カチップシュ!


北上「ん?」パシュ


北上「えっ...何...」パタッ


ー仮想空間ー


北上「....ん...あれ...ここは....」


ヲ級「ヲ...」


北上「えっ...ヲ、ヲ級!?」


大井「うぅ....」[大破]


北上「大井っち!?」


艦娘たち「うっ...かはっ...」[大破]


北上「皆!?」


ヲ級「キエロ...」ジャキ


北上「...っ!まずい!」擬装展開


ヲ級「ジャマヲ...スルナ....」


北上「邪魔なのはそっちだよ!これ以上大井っちや皆に手出しはさせない!」


ヲ級「ムダダ...オマエニカチメハナイ...イマスグタチサレ...ソウスレバオマエノイノチダケハタスケテヤル...」


北上「ふざけないで!大井っちたちを見捨てて逃げるなんてこと絶対にしない!」


ヲ級「ソウカ...ナラキエロ...」


北上 (何が何だが分からないけど...とりあえず大井っちたちを守らないと...!)


ーモニター画面にてー


大井「ずいぶんとリアルね...」


青葉「それがVRですから」


龍田「でもこれくらいやったほうが北上ちゃんも信用してくれるわよぉ」


大井「それもそうですね...にしても少し可哀想...」


提督「お前が言い出したことだろ」


大井「そうだけどドッキリにしてもやり過ぎと思って...」


青葉「まぁ大丈夫ですよ、区切りが良いところで目を覚ますプログラムにしてますから」


青葉「そうだ、司令官青葉ちょっと失礼しますね」


提督「ん、どうかしたのか?」


青葉「いえちょっと用事を思いだしまして...司令官は引き続きモニタリングお願いします、では青葉はこれで」扉ガチャ


提督「えっ、あ、あぁ...」


ー再び仮想空間ー


北上「はぁっ...はぁっ...」[中破]


ヲ級「オワリカ...オマエナトナラモウスコシタノシメルトオモッタガ...」


北上「くっ...!」(体が動かない...!)


ヲ級「モウイイ...キエロ...」ジャキ


北上「...っ!」ガバッ (まずい避けきれない...!)


ドォン!


北上「....えっ...?」


大井「グフッ....」ドサッ...


北上「えっ...大井っち!?」バッ


北上「大井っち!大井っち!しっかりして!」


大井「北上...さん...よかった...あなたが...無事...で....」クタッ...


北上「大井っち...大井っち!」


大井「....」


北上「そんな....大井っち....」


ヲ級「フンッ...ウンガヨカッタナ...ダガ...ツギハナイ...コンドコソキエロ...」ジャキ


北上「ふざけないで...よくも...よくも大井っちを...!殺す...絶対に殺す!」ギロッ


ヲ級「ムダダ...」ドンッ


北上「がはっ...!」ヨロッ


ヲ級「アワレダ...ワタシタチニタテツカナケレバコンナコトニハナラナカッタノニ...」


北上「くっ...そ....」


ヲ級「コレイジョウハムダダ...オマエモオトナシクソイツトモニネムレ...」ジャキ


北上「だめ...もう...」


提督「北上ぃぃぃ!!」ブォォォン![船で特攻]


北上「えっ提督...!?だ、だめ提督!...来ちゃだめ!」


提督「北上を放せぇぇぇぇぇ!」ブォォォン!


ヲ級「ナ、ナニ!?」


提督「うぉぉぉぉぉぉ!!」ドゴォォォォォン!


ヲ級「グワァァァァァァァ!!」


北上「うわっ!」


北上「いってて...な、何がおこって...」


提督「...」[船轟沈]


北上「えっ...提督...嘘でしょ...」


提督「...」[残骸が広がる]


北上「嫌だ...そんなの嫌だ....」


北上「嫌だ...嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


ー現実ー


大井「き、北上さん!て、提督これまだ続くの!?このままじゃ北上さんが...」


提督「北上..!このVRまだ終わらないのか!?」


プシュ...カチャガシュ...


龍田「あっ開いたわ!」


北上「ぐぅっ..うぅっ...!」


大井「北上さん!北上さん!しっかりして!目を覚まして!」


北上「うっ...あっ...あれ...ここは...」


大井「北上さん!目を覚ましたのね!」


北上「大井っち...?提督...龍田...?」


大井「北上さんよかった...」


提督「北上、目を覚ましたか」


龍田「よかったわぁ...」


大井「ごめんなさい北上さん実はn「来ないで!」」バシッ


大井「えっ...?」


提督「北...上...?」


北上「嘘だ...アタシは騙されない...これは幻覚だ...あいつの幻覚だ...」


大井「ちょちょっと北上さん!」


北上「離れろぉ!!」ドゴッ


大井「きゃぁ!」ドサッ


龍田「大井ちゃん!?」サッ


提督「き、北上しっかりしろ!」


北上「くるなぁ!!」ブンッ!


提督「おわっ!?」ドサッ


北上「これ以上...アタシを惑わすな...大井っちたちは死んだんだ...」


北上「もうこんな世界で生きる必要なんてない...」スッ [銃を取り出す]


大井「...っ!北上さん!」


北上「大井っち...皆...すぐに行くからね...」


大井「だめ!北上さ...」バァン!


北上 ドサッ...


提督「きた...がみ...」


龍田「嘘でしょ...」


大井「あっ...あぁぁぁ...」ヘタッ


大井「北上さん...北上さん...」


北上「...」


大井「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!北上さぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」ブワッ


提督「そんな...馬鹿な....」


龍田「北上ちゃん....」


大井「ぎだがみざぁぁぁぁぁぁん...」ポロポロ


大井「ごめんなざい...ごめんなざい!」


大井「ぎだがみ...さん....」


北上「...プッ....」


大井「...えっ...?」


北上「あはははははは!!」


一同「!?」


大井「きたがみ...さん...?」


北上「あぁ~傑作だよ、まさかこんなにも引っ掛かってくれるなんてね、ねぇ青葉」ニヤッ


青葉「そうですね北上さん」ニヤッ


提督「青葉...!?」


龍田「えっ...何が起こって...」


北上「実はね皆さん...青葉いい?」


青葉「はい北上さん、せ~の!」


北上「逆ドッキリ大成功!」プラカード


一同「えっ...?」


北上「いやぁ見事に騙されましたね皆さん」クスクス


大井「逆...ドッキリ....?」


提督「逆だと...あ、青葉これは一体...!」


青葉「ごめんなさい司令官実はですね...」


ードッキリ前ー


大井「そのドッキリを今度は北上さんに仕掛けませんか?」


青葉「ほぉ...大井さんたちは北上さんに仕掛けようとしているんですね、これは面白そう...」


北上「本当に面白そうだね~」ヒョコ


青葉「えっ北上さん!?いつからそこに...」


北上「さっき食堂から大井っちの声が聞こえて何かなと思ったら大井っちたちがこの北上さまにドッキリを仕掛けようって、いやぁ中々面白いこと考えるねぇ~大井っちも」ニヤニヤ


青葉「聞いてたんですね...でもどうしましょう...仕掛ける本人に聞かれたら元もこうもないですし...ここは2人に事実を...」


北上「ちょっと待って青葉」


青葉「えっ何ですか?」


北上「2人で大井っちたちに逆ドッキリ仕掛けない?」


青葉「逆ドッキリ?」


北上「うん、このままばらすのも面白くないからさ、せっかくだから逆に大井っちたちを騙そうよ!」


青葉「なるほど...面白そうですね!」


...


青葉「てことがありまして」


提督「えっ、ていうことは騙されていたのは...」


龍田「私たちのほうってこと...」


北上「ご名答~、けどあのVRは知っていても結構ダメージきたけどね...」


大井「えっ...じゃあ北上さんは...」


北上「フッフッフッ、この北上さまを騙そうだなんて100年早いよ大井っち」ニコッ


大井「うっ...うわぁぁぁぁぁぁ!ぎだがみさぁぁぁぁぁぁん!!!よかっだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ダキッ


...


提督「全く...まんまと騙されたよ...」


青葉「司令官を騙すのもスクープになるんじゃないかと思いましてね、北上さんの提案にのったわけですよ」


提案「お前ってやつは...スクープの為なら俺も裏切るのか...」


青葉「そんな悪く言わないでくださいよぉ、今回は特別です、もうやりませんよ」(保証はありませんが...)


提案「本当だぞ...マジでビビったんだからな...」


ー酔っ払い四天王編ー


青葉「次は酔っ払い四天王の皆さんに仕掛けます!」


提督「四天王...伊14、隼鷹、那智、ポーラか?」


青葉「ご名答です司令官、今回はまずあの酒癖の悪い皆さんを飲みに誘いそこでこの装置で眠らせます、そして目が覚めたら司令官がアル中で死んでいるという内容です」


提督「なるほど、よしそれでいこう」


提督 (これであいつらの酒癖が直ればいいが...)


ー夜執務室にてー


隼鷹「がはははははは!ほらほら提督!もっと飲め!」


ポーラ「提督ぅほぉらもぉっと乾杯しましょ~ふへへ♪」


提督「ちょ、ちょっと待ってお前ら...」(き、気持ち悪...)


那智「何を遠慮している、誘ったのはお前のほうからだろ、主催者が楽しまないでどうする!」


伊14「そうだよ!ほらもっと飲も!」


提督 (ま、まさかこいつらこんなにも飲むなんて...まずい、酔いが回ってきた...は、早くあの装置で...)


提督「お、お前らちょっとこっち向いてくれ」


4人「ん?」


提督 カチッチカッ!


4人「えっ...」パタッ


提督「ふぅっ...何とか眠った...」


提督「そうだ、休んでいる暇はない..青葉から貰ったこの呼吸調節機で準備を...」


ー翌朝ー


隼鷹「ん...あれ...何で執務室に....」


隼鷹「あぁそうだ...昨日提督とどんちゃん騒ぎして...提督は....」


提督「....」


隼鷹「いたいた、おい提督もう朝だぞ起きろ」頬ペシペシ


提督「...」


隼鷹「...?提督どうかし...!?」スッ


提督「...」


隼鷹「お、おい提督!ちょっと皆起きろ!」


3人「ん~....」


伊14「何ぃ隼鷹...朝から...」


ポーラ「まだ意識が...」


那智「頭が痛い...」


隼鷹「提督が...提督が息してねぇ!」


3人「えっ...えぇぇぇぇ!?」ダッ


那智「ちょ提督!しっかりしろ!」


伊14「提督!聞こえるなら返事して!」


ポーラ「て、提督ぅ!」


提督「...」


那智「嘘だろ...な、何故...」


4人[呆然]


提督 (よしよしいい反応してる...もう少し反応をみたらネタばらしと...)


伊14「そ、そうだ皆!」


伊14「酒!酒を提督に飲ませようよ!そしたら提督の息が吹き返すかもしれない!」[暴論]


提督 (はっ...?)


那智「なるほどその手があったか!」


ポーラ「そういうことなら早速!」


隼鷹「よし皆じゃんじゃん飲ませるぞ!」スッ


提督 (え、ちょ...)


4人「それ!」ドボボボ


提督「オブッ...ガフッ...!」(お、溺れ...!)


伊14「提督目を覚まして!」


提督「ガブッ...オブッ...や...やめろぉぉぉぉ!!」ガバッ


4人「...っ!提督!」「提督ぅ!」


提督「ぜぇ...ぜぇ...し、死ぬかと思っ...」


4人 ギュウ


提督「!?」


伊14「提督...よかった無事で...」


那智「全く...心配したんだからな...」


隼鷹「助かってよかった...」


ポーラ「提督ぅ...」


提督「お、お前ら...」


....


青葉「...で、あの後ドッキリって言うタイミングがなくなって帰ってきたんですか...」


提督「あ、あぁ俺自身もあいつらの酒で溺らされた(物理)ことでドッキリのことをすっかり忘れてしまって...」


青葉「た、大変でしたね...」


提督「まぁあいつらもこの件で酒癖は少しは治ってくれそうだから結果オーライかな」


青葉「それなら良かったですけど...」


青葉 (酒で蘇生させるとかどんな発想ですか...)


ー那珂・舞風編ー


ー広場ー


那珂「よし舞風ちゃん!今日も艦隊のアイドルとしていっぱい踊ってくよー!」


舞風「うん!いっぱいやるぞー!」


ー執務室ー


提督「あいつら朝から元気いっぱいだな...」


青葉「次はあぁいう純粋で元気な人に仕掛けたいですね~...」(昨日みたいに思考がちょっと変な人に仕掛けるのはもう勘弁です...)


提督「なんだ青葉、次はあいつらに仕掛けるのか?」


青葉「そうですね、もう作戦も考えておりますしあの2人にします!」


提督「どんな作戦なんだ?」


青葉「今回はいつも那珂さんたちが使っているステージに細工をして視察にきた司令官が事故で亡くなってしまうという内容にします」


提督「なるほど、それじゃあ本日一発目のドッキリやってみるか」


...


ズンチャズンチャズンズンチャチャ♪


提督「おっ、やってるな」


那珂「あっ提督、どうしたの?もしかしてこの艦隊のアイドル那珂ちゃんの活躍を見にきたのかな?」


提督「まぁそんなとこかな、それにしてもよく2時間もバテずにぶっ通しで出来るな...」(さすが艦娘...)


舞風「こんなんで疲れる訳がないよ!そんなんで艦隊のアイドル名乗ってないからね!」


那珂「その通り!伊達にアイドルやってないからね!」


提督「すげぇな2人共」(本気でやってるんだな)


提督「それはそれとしてこのステージ随分凝っているな...」


那珂「提督分かっちゃった?実はこれ明石さんに頼んで本場の劇場みたいなクオリティにしてくれたの!その証拠にほらこうやったらステージが上がるの!」ウィィン


提督「す..すげぇ...」(明石のやつ、もはや天才って域じゃねぇな..)


舞風「提督も上がってみる?そこで見るよりもこっちで体感したほうが迫力あるよ!」


提督「おっ、そうか、なら俺も上がってみようかな」(よし、ここあたりで...)


提督「おぉ...確かにすげぇな、あそこで見てるよりも迫力が段違いだ」


舞風「でしょでしょ!ここで踊ると凄い気分が上がるの!」


提督「確かに上がるな...」スッ[青葉に合図を出す]


青葉「おっ、あれは司令官の合図、よしそれじゃあこのステージ遠隔装置スイッチオン!」ポチッ


ガタン!


提督「ん?...おい2人共今何か変な音がしたけど...」


那珂「変な音?」


提督「あぁここら辺でガコンって...」


那珂「ここら辺?どうかしたのかな?」


舞風「明石さんに言われた通り点検はしているつもりだけど...」


ドゴン!バンッ![ステージの一部が崩れる]


那珂・舞風「えっ...?」


提督「...っ!危ない2人共!」ドンッ!


那珂・舞風「きゃぁぁぁ!」


ドンガラガッシャーン!


那珂「いった...」


舞風「な、何が起こって...」


提督「....」[瓦礫に埋もれている]


那珂・舞風「!?」


那珂・舞風「て、提督!!」ダッ


舞風「まずい瓦礫に埋もれてる!那珂ちゃん退かすよ!」


那珂「う、うん!」


那珂・舞風「せーの!」ガラッ!


那珂「よし..提督!だいじょ...ヒィッ!?」ヘタッ


舞風「どうしたの那珂ちゃ...!?」


提督「...」[血だらけ]


那珂「嘘...提督....提督が....」


舞風「てい...とく...」


那珂「嫌...嫌...いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ブワッ


舞風「提督...そんな....」[呆然]


那珂「提督...提督ぅ...うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


舞風「嘘だ...嘘だ...こんな...こん...な...」ヘタッ


青葉 (ほほぉ..いい反応しますね2人共)


那珂「そうだ...那珂が...那珂がこんなこと...していなければ...」


舞風「提督は...提督は...」


那珂「もう...嫌だ...こんな...こんなことして...アイドルなんか....」


舞風「やる資格なんて...もう...ない...」


青葉 (そろそろ行きますか...) ダッ


青葉「お二人共どうかしましたか?さっきここで大きな音が...」


那珂「青葉...提督が...提督が...」


舞風「舞風の...舞風たちのせいで...」


青葉「もう大丈夫ですよお二方、司令官は無事ですよ」


那珂「えっ...何言って...」


舞風「提督は...舞風たちの前で...」


提督「その通り、俺は無事だよ2人共」ムクッ


那珂・舞風「えっ!?」ビクッ


那珂「てい...提督..何で...」


舞風「ど、どういう...」


提督「2人共、ステージモニターを見てくれ」


那珂・舞風「えっ?」クルッ


ド・ッ・キ・リ・大・成・功・![モニターに映る]


那珂「ドッ...ドッキリ...」


舞風「大...成功...?」


提督「あぁそうだこれは全部ドッキリだったんだ」


那珂「えっ...でも提督が血だらけで...」


提督「これは血糊だよ、ほらっ傷口はないだろ?」


舞風「で、でもステージが...」


青葉「それはこの遠隔装置を使って壊したんです!」ジャン!


那珂「えっそれじゃあ...」


舞風「ドッキリって...」


提督「あぁ本当さ、騙してすまなかったな」


那珂・舞風「うっ...うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」ダキッ 


...


青葉「それであの後2人はどうしたんですか?」


提督「あぁ仕掛けられた直後はずっと泣いてたけどしばらくしたら元に戻ってまたアイドル活動をし始めたよ」


青葉「そうですか、いやぁしかし一発目からいいスクープが撮れましたねぇ」ニヤッ


提督「そういえばあの半壊したステージはどうしたんだ?2人を泣き止ませる為に執務室に戻ったからあの後が分かってないんだけど...」


青葉「あぁそれなら大丈夫です、明石さんに頼んでおきましたから」


提督「そうなのか、なら大丈夫だな」


...


明石「もうあの2人は...ドッキリで壊れた物を全て直さなきゃいけないこっちの身にもなってほしいです...」[修理中]


ー神風編ー


青葉「次は神風さんに深海棲艦ドッキリをしたいと思います!」


提督「深海棲艦ドッキリ?てか何で神風に?」


青葉「何となくです!」


提督「な、何となく...」


青葉「はい、そして今回はこの明石さん特製深海棲艦ラバースーツを神風さんに着せて操り司令官を殺してしまうという内容にします」


提督「今回エグすぎない...?いくら神風でももうちょいマイルドに...」


青葉「何言ってるんですか!そんなんじゃスクープは撮れません!


提督「そ、そうなのか...」


青葉「はい!てことで早速いってみましょう!」


...


ーとある地下室ー


神風 (...っん....あれ...ここは....)


神風 (何で私...こんなとこに...)


神風 (確か...さっき遠征から帰ってきて...執務室に...) ムクッ


神風 ガシャ[拘束]


神風「ナッ....!?」


神風 (く、鎖...?何で私拘束されて...)


青葉「あっ、起きましたか?」


神風「...ッ!ア、アオバ...チョウドヨカッタコノクサリヲ...」


青葉「動かないでください深海棲艦」チャキ[銃を向ける]


神風「エッ...?」


青葉「それにしても意外ですね、まさかこんな鎮守府近くの浅瀬で深海棲艦がいるなんて」


神風「ナ、ナニイッテルノ...?」


青葉「まぁそんなこと今はどうでもいいですね、どうせあなたは明日には処刑されるんですから」


神風「ショ..ショケイ...?」


青葉「えぇ、あなたのようなものをいつまでもここに置いておくと思いますか?あなたは司令官の敵、ここにいても皆さんを不幸にするだけです、だから明日あなたを処刑します」


神風「チョ...チョットマッテアオバ!ワタシハカミカゼヨ!シンカイセイカンジャナイ!」


青葉「はっ?何馬鹿なこと言ってるんですか?あなたが神風さんな訳がないです」


神風「アオバアナタナニカオカシイワ!ワタシヲシンカイセイカンダナンテ!キットダレカニアヤツラレテゲンカクヲミセラレテイルンダワ!」


青葉「幻覚?頭イカれちゃったんですか?それとも処刑を逃れる為の苦し紛れの言い訳ですか?」


神風「チガウ!ワタシハカミカゼ!アオバメヲサマシテ!ワタシハカミカゼヨ!」  


青葉「...」


神風「アオバ!アオバ!」


青葉「うるさいなぁ!!」バァン![威嚇射撃]


神風「...ッ!」ビクッ


青葉「さっきから自分は神風、神風って...これを見ても同じことが言えますか!」バッ[鏡で神風を写す]


神風「...ェ....」


神風 (な...何よ...これ...何で私...深海棲艦の見た目に...)


青葉「自覚しましたか?あなたは神風さんではありません、青葉たちのれっきとした敵、深海棲艦なんです」


神風「ウソ...ウソヨ...ダッテワタシハ...シンカイセイカンナンカジャ...」


青葉「まだ否定するんですか...さすがに呆れますね、ここまでやってまだ自覚しないなんて...」


神風「ワタシハ...ワタシ...ハ...」


青葉「はぁっ...もういいや、こんなんじゃ敵の情報すら聞けない...なら...今ここで殺してもいいですよね...」[擬装展開]


神風「エッ....」


青葉「どの道明日にはあなたはもうこの世にはいないのですから今ここで殺したところで何も問題はありません」

 

神風「チョ...チョットマッテ!ゴカイナノ!ワタシガコンナニナッテイルノニハナニカワケガ...!」


青葉「今更何言ったって無駄ですよ、大丈夫です、青葉も鬼ではないので出来る限り苦しめずに殺してさしあげます」スチャ


神風「イヤ...ヤメテ...アオバ...」


青葉「さようなら深海棲艦」グッ 


神風「イヤ...イヤァァァァァァァァ!!」バキッ![拘束を外す]


青葉「何っ!?」


神風「ウワァァァァァァァァ!!」ドガッ!


青葉「うわっ...!」ドサッ


神風 扉バンッ!


神風 (認めない...認めないこんなこと!)ダッダッ!


神風 (こんな...こんなこと...!)ダッダッ


神風 (そうだ、司令官...司令官なら分かってくれるはず...!)


ー執務室ー


神風「シレイカン!」扉バンッ!


提督「ん、誰だ..執務室に入る時はノックを...!?」


神風「シレイカン!タスケテ!ワタシナゼカシンカイセイカンニ「来るな!」」


神風「エッ...?」


提督「お前...あの青葉が言っていた深海棲艦だろ...」


神風「チョ...チガッ..ワタシハ!」


提督「近づくな!」ジャキ[銃を向ける]


神風「...ッ!」


提督「来るな...それ以上来たら撃つ!」


神風「シレイカン...オネガイハナシヲキイテ...ワタシハカミカゼナノ...シンジラレナイカモシレナイケド...ケドホントウニカミカゼナノ!」


提督「そう言って俺を騙して殺すつもりなんだろ...俺は騙されないぞ!」


神風「チガウ!ダマシテナンカイナイ!ワタシハホントウニ...!」


提督「もういい...これ以上お前の戯れ言に付き合ってられるか!」


神風「シ...シレイカン...」


提督「本来は明日のつもりだったが...こんな危険なやつを明日まで生かしてはおけない、今ここで処刑する!覚悟しろ!」ジャキ


神風「...ッ!ヤメテシレイカン!」バッ


提督「ちょ放せ!」ジタバタ


神風「オネガイ!ハナシヲキイテ!シレイカン!」ジタバタ


提督「放せ!俺に触れるなぁ!」


神風「シレイカン!シレイカン!」


バァン!!


神風「エッ...?」


提督「なっ...そん...な...」ドサッ...


神風「エッ...シレイ...カン...?」


提督「...」[血まみれ]


神風「ソンナ...ウソ...シレイカン...」ヘタッ


神風「イヤ...イヤ...」


神風「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」パタッ


...


神風「はっ...!」ガバッ


神風「あれ...ここは...」


提督「目を覚ましたか?神風」


神風「...っ!司令官!?」


神風「そうだ...司令官!私の体!私の体が深海棲艦に!」バッ


提督「えっ深海棲艦?何言ってるんだ?お前は神風だぞ」


神風「えっでも...」


提督「寝ぼけているのか?自分の体見てみろよ」


神風「...あれっ...元に戻ってる...」


提督「神風どうしたんだ?さっき遠征の報告してたら突然寝ちゃて...疲れていたのか?」


神風「えっ...寝ていた?私が...」


神風「じゃああれは..一体...?」


提督「きっと夢だと思うぞ、神風はきっと悪い夢でも見てたんだよ、酷くうなされてたしな」


神風「そう...なんだ...夢...」


神風 ギュウ


提督「えっ、ちょ神風!?」


神風「ごめんなさい...けど少しだけこのままでいさせて...」


提督「あ、あぁ...」


...


提督「そんな酷い夢を見たのか...」


神風「えぇ...目が覚めたら深海棲艦になってて青葉から追われて...そして最後は司令官が私のせいで死んで...」


提督「そうか...」


提督 ギュウ


神風「...っ!司令官...!?」


提督「よしよし辛かったな、だけどもう大丈夫、お前は深海棲艦になんてなっていないし俺も生きてる、だからもう安心していいからな」


神風「司令官....」ギュウ[抱き締め返す]


...


青葉「それでまた夢オチってことでなんとかなったんですか?」


提督「あぁ、神風もしばらくしたらいつも通りになって戻っていったよ」


青葉「よかった...まさかあの時神風さんが気絶してしまってドッキリっていうタイミングがなくて焦りました...」


提督「そりゃあんなの仕掛けられたら誰でも気絶もするとは思うぞ...もうちょいマイルドに行かないとネタバラシも出来ないぞ」


青葉「そうですね...」


ー瑞鳳編ー


青葉「司令官、次のドッキリを仕掛けてもいいですか?」


提督「もう次のやつをやるのか...てか大丈夫か?また過激な内容にしないよな?」


青葉「大丈夫です、今回は前に矢萩さんに仕掛けた時と同じように青葉がメンヘラになって司令官を殺す作戦ですから」


提督「えっ、それって最終的に矢萩が暴走して青葉殺そうしたやつじゃん...それはそれで今度は青葉が危険なんじゃ...」


青葉「大丈夫ですよ、今の青葉には明石さん特性のこの強力麻酔銃があるんですから!」ジャン!


提督「あぁそういえばそうだったな、それなら大丈夫そうか、で、今回は誰に仕掛けるんだ?」


青葉「今回は瑞鳳さんに仕掛けます!」


提督「瑞鳳か...また先が見えないやつを選んだな」


青葉「だからこそ面白いんですよ、それでは早速いってみましょう!」


...


瑞鳳「提督から直接の呼び出し...一体何だろう...」


瑞鳳「何かしちゃったかな...でも提督を怒らせるようなことをした覚えは...」


瑞鳳「いや、自覚がなくても提督を不快にさせてたら謝らないと...」


ー執務室ー


扉コンコンガチャ


瑞鳳「失礼しますていと....えっ!?」


提督「ず、瑞鳳!助けてくれ!」


青葉「チッ...誰か呼んでいたんですか」[銃を向けている]


瑞鳳「青葉!?な、何やってるの!?」


青葉「何って...今から司令官と青葉で愛が結ばれるんですよ、邪魔しないでください」


瑞鳳「あ、愛...?」


青葉「そうです、これからは青葉と司令官は心中して永遠という愛で結ばれ続けるんです、あぁなんて素晴らしいことでしょう...」


瑞鳳「ま、待って!何で結ばれる為に提督と心中なんかする必要があるの!?」


青葉「...瑞鳳さん、愛する人と永遠に結ばれる唯一の方法って...知っていますか?」


瑞鳳「えっ...」


青葉「この世界には司令官と青葉の愛を断ち切ろうとする醜いものがたくさんあります、もちろんあなたも」


青葉「そこで青葉は考えたんです、この世を司令官と一緒に旅立ってあの世に行けば司令官と永遠の愛で結ばれることが出来るって」


瑞鳳「そんな...そんな狂った考えで...」


青葉「狂ったとは失敬ですね、これは誰よりも高潔で純粋な司令官への愛の形です、あなたの薄汚れた愛と訳が違うんですよ」


瑞鳳「あ...青葉...」


青葉「さて、お喋りはこれくらいにしましょう、さぁ司令官今から青葉と永遠の愛で結ばれましょう...」カチャ


瑞鳳「させない!」ダッ!フッ!


青葉「無駄ですよ」パシッ


瑞鳳「なっ!?」


青葉「はぁっ!」ブンッ!


瑞鳳「きゃぁ!」ドサッ


青葉「チッ...余計な手間掛けさせて...まぁいいです、さぁ司令官今度こそ青葉と永遠の愛で結ばれましょう」カチャ


提督「や、やめろ青葉...」


瑞鳳「...っ!待ってあお...!」


バァン!


瑞鳳「ば...」


提督 ドサッ...


瑞鳳「えっ...てい...とく...?」


瑞鳳「そんな...提督...提督が...」ヘタッ


瑞鳳「嫌だ...嫌...だ...」


青葉 (かなり効いてますね...よし恐らくここら辺で瑞鳳さんが怒りで青葉を襲ってくる...その前にこの麻酔銃で対処を...)


瑞鳳「....」


青葉「...」


瑞鳳「....」


青葉 (あ、あれ...?何もしてこない...それどころかあそこから一歩も動かない...)


瑞鳳「....フッ....」


青葉「えっ?」


瑞鳳「フフッ...フフフッ....」


青葉「ず、瑞鳳...さん?」


瑞鳳「アハハハハハハハハハハハ!!」[ハイライトオフ]


青葉「!?」ビクッ


瑞鳳「アハハハッ...」ニヤッ


青葉 (な、何...さっきまでと気配が違う...)


瑞鳳「ねぇ...青葉ァ...提督を殺したのは...あなたよねぇ...」


青葉 (ま、まずい...早く麻酔銃で...!) スッ


瑞鳳 ダッ!ガシッ!


青葉「なっ!?は、速...!」


瑞鳳 ブンッ!


青葉「うわっ!」ドサッ


青葉「い...いたた...」(しまった...麻酔銃があんなとこに...!)


瑞鳳 ザッ...


青葉「...っ!」


瑞鳳「アハハハハ!」[擬装展開]


青葉「くっ...!」ガバッ


パシュ!


瑞鳳「あぐっ!?」ドサッ...


青葉「えっ...」


提督「はぁっ...はぁっ...大丈夫か青葉!」


青葉「し、司令官!」


...


扉コンコンガチャ


瑞鳳「提督ちょっといい?」


提督「ず、瑞鳳...どうかしたか?」


瑞鳳「実はお昼ご飯に卵焼き作ったんだけど...提督も食べりゅ?」 


提督「あ、あぁ後で食べるよ、そこに置いといてくれ」


瑞鳳「そう、よかった!じゃあ後で感想聞かせてね、待ってるから!」扉バタン


提督「...なぁ青葉いるか...」


青葉「は、はい何でしょう...」


提督「冗談でも瑞鳳を怒らせるのはやめよう...」


青葉「そ、そうですね...」


青葉 (まさかあの時のことを由良さん同様全く覚えていないなんて...)


青葉 (怒ると人が変わるというのはよく聞きますけど、瑞鳳さんも由良さんも変わりすぎですよ...)


ー卯月編ー


青葉「ぐぬぬ...青葉としたことが2回も続けてドッキリに失敗...」


青葉「このままじゃ青葉のメンツが...」


青葉「どうしましょう...」


提督「こら!まて!」


青葉「ん、今のは司令官の声...?」


...


提督「卯月!お前また書類にイタズラ書きしただろ!」


卯月「何回やっても気づかない司令官が悪いぴょーん!キャハハハハハ!」ビューン!


提督「な、何であいつ逃げ足あんな速いんだ...!ぜぇっ...ぜぇっ...」


青葉「...また卯月さんはイタズラしたんですか...」


青葉「...っ!良いこと思いつきました...」ニヤッ


ー執務室ー


提督「ったく卯月のやつ...これで何回目だよ...書類にイタズラされると色々大変なんだからな...」


提督「何度言っても直んねぇしどうするか...」


青葉「そんな時こそドッキリですよ!」ヒョイ


提督「おわっ...またお前はいつの間に...」


青葉「口で言って分からないのであれば行動に移してやったほうが手っ取り早いですよ!」


提督「確かに...そうだな、でも大丈夫なのか?ここ2回のドッキリは失敗してるけど...」 


青葉「うっ...だ、大丈夫ですよ!今回は必ず成功する内容にしてますから」


提督「ほぉ、どんなのにするんだ?」


青葉「今回はこれを使います!」ジャン!


提督「何それ、団子?」


青葉「はい、今回はこれを使ってまず卯月さんに執務室へ団子を運んでもらうように誘導しその団子を食べた司令官が死んでしまうという内容にします」


提督「なるほど、衣笠の時と同じ感じか?」


青葉「まぁ根本は衣笠に仕掛けたのと同じ内容ですね、どうです司令官?これなら成功するでしょ?」


提督「そうだな、これを機に卯月もイタズラを控えてくれたらいいな」


...


卯月「はぁ、さっきの司令官の反応最高だったぴょん!アハハハハ!」


卯月「アハハハハ....」


卯月「....」


卯月「でも...このままでいいのかぴょん...?」


...


青葉「卯月さんは...あっいたいた卯月さぁーん」タッタッ


卯月「ん、青葉?どうしたぴょん?」


青葉「あの卯月さんにお願いしたいことがあるんですけど、これを執務室に運んでもらえますか?」


卯月「それは...団子ぴょん?」  


青葉「はい、衣笠がショッピングに行った帰りに買ってきたらしいんですけど用事があるから司令官に渡しといてと言って青葉にこれを押し付けてきて...」


青葉「青葉も青葉で用事があって執務室に行く時間がないのでちょっと困っているんですけど...もし卯月さんに用事がなければこれを司令官に届けて欲しいんですが...」


卯月「...分かったぴょん、その役目卯月に任せるぴょん!」


青葉「ありがとうございます!」(よしっ、誘導成功です...)


青葉「あっそれと卯月さん、いつもみたいにイタズラとかしないでくださいね?これ結構高いやつみたいですから」


卯月「...大丈夫ぴょん、そんなことはもうしないぴょん...」


青葉「えっ...?」(あれっおかしいですね...いつもの卯月さんなら「そんなことしないぴょーんw」とかなのに今回は真面目に答えてる...な、何かあったとか...)


青葉「あ、あの卯月さん...何かありました?そんないきなり口調が変わって...」


卯月「...卯月決めたぴょん、もうイタズラはしないって...」


青葉「えっ...」


卯月「今まではただ司令官にイタズラするのが面白くてイタズラしてたぴょん、けど冷静に考えてみたんだぴょん、それで思ったぴょん、卯月が司令官の立場だったらとても迷惑だって...」


青葉「は、はぁ...」


卯月「だから決めたぴょん、今度司令官と会う時に今までのことを全部謝るって...それともう司令官にあんなことはしないって約束するぴょん」


青葉「そ、そうなんですか...」


卯月「あっ青葉ごめんぴょん、こんな話聞きたくないぴょんね...」


青葉「い、いえ青葉は大丈夫ですけど...」


卯月「あっそういえば青葉、用事があるんじゃなかったぴょん?」


青葉「あっそうでした、早く行かないと...それじゃあ卯月さん、それよろしくお願いしますね」


卯月「了解ぴょん!」タッタッ


青葉 (こ...これはまさかですね...まさか卯月さんが自分から反省していたなんて...これじゃあドッキリする目的が...いっそのこと中止に...)


青葉 (い、いや、ここでまたドッキリがうまくいかなかったら青葉のメンツが潰れてしまいます...ここは卯月さんがどう思ってるであれ成功させなくては...!)


ー執務室ー


扉ガチャ


卯月「失礼するぴょん、司令官」


提督「ん、何だ卯月か、どうかしたか?」


卯月「衣笠のお土産を届けに来たぴょん、はいぴょん」スッ


提督「衣笠からか、どれ...おぉこれは旨そうな団子だな」


卯月「おぉ...確かに美味しそうぴょん...」


提督「そうだ、卯月、どうせならここで一緒に食べるか?」


卯月「えっいいのかぴょん?」


提督「あぁ、一人で食べるのも味気ないしな、一緒に食べようぜ」


卯月「そういうことなら卯月もいただくぴょん!」パクッモグモグ


提督「どうだ?旨いか?」


卯月「うん!とてももっちもちで美味しいぴょん!」


提督「そうか、なら俺も...」スッ


卯月「あっ司令官、ちょっと話があるぴょん」


提督「ん、何だ?」パクッ


卯月「その...今までのイタズラのことなんだけどぴょん...卯月これからは反省して...」


提督「うぐっ...!?」


卯月「えっ...?」


提督「ぐふっ...かはっ...!」[吐血]


卯月「司令官!?」


提督「う...卯月...お前...この団子...」バタッ...


卯月「えっ..ちょ、し、司令官!」


卯月「司令官!司令官!返事してぴょん!」


卯月「司令官!目を覚ましてぴょん!」


提督「...」


卯月「そ、そんな...何で...ぴょん...」ヘタッ...


扉ガチャ


卯月「えっ...」


青葉「失礼します司令官!衣笠のお土産どうでし...えっ...」


青葉「司令官...な、何で...」


卯月「あ、青葉これは...!」


青葉「人殺し...」


卯月「えっ...?」


青葉「いくらイタズラでも毒を入れて司令官を殺すなんて...」


卯月「ち、違っ卯月は何も...!」


青葉「ふざけないでください!」


卯月「ひっ!」ビクッ


青葉「さっきはもうイタズラはしないとか言ってたくせに...その直後にイタズラして司令官を死なせるなんて...」


卯月「あ、青葉!本当に違うぴょん!卯月は何もイタズラなんかしてないしあの時言ったようにもう卯月は...!」


青葉「黙ってください!今まで散々司令官にイタズラをしていたあなたの言葉なんて信用できません!どうせあの時も本心で喋ってなかったんでしょ!」


卯月「...っ!あ、青葉...」


青葉「絶対に許しません...この...司令官殺し!」バタン!


卯月「待って!あお...ば...」


卯月「そん...な...何で...何でこんなことに...」


青葉 (今まで散々司令官にイタズラをしていたあなたの言葉なんて信用できません!)


卯月「卯月は...卯月は本当に...」


提督「...」


卯月「司令官...しれい...かん...」


卯月「うっ...うわァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」ブワッ


卯月「じれいがん...じれい...がん...」グスッ...


青葉(おぉ...この光景久々ですね...やっぱりドッキリにちゃんと引っ掛かってくれるのは気持ちいいですね...) ニヤッ


青葉(おっと...見とれてる場合じゃない...早くネタばらしに行かなくては...)


扉ガチャ


青葉「失礼します」


卯月「青葉....卯月は...卯月は...」


青葉「落ち着いてください卯月さん、司令官は無事ですよ」


卯月「えっ...?」


青葉「ほらっ司令官も起きてください」


提督「よいしょっと...なんか久々だなこれ」


卯月「えっ!?...しれい...かん...?」


提督「悪かった卯月実はこういうことだったんだ」


青葉「ドッキリ大成功!」(久々にキマった...!)[プラカード]


卯月「えっ...ドッキリ...?」


提督「そう、これは全部ドッキリだったんだ」


卯月「えっ、で、でも司令官は...あれを食べて血を吐いて...」


提督「あの団子には何もないよ、それに俺が吐いたのは血糊だ、ほら触れば分かるだろ?」


卯月「ほ、本当だぴょん...本物の血じゃない...」


卯月「えっ...じゃじゃあ本当に...」


提督「あぁごめんな卯月」


卯月「うっ...うわァァァァァァァァァァァァ!!じれいかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」ダキッ


...


提督「卯月!お前また書類にイタズラしただろ!」


卯月「何回やってもすぐ気付けない司令官が悪いぴょん!キャハハハ!」


提督「ったくあいつは...」


青葉「結局変わらないままでしたね卯月さん」


提督「あぁ、ドッキリが成功したから何か変わるかなと思ったけど...そのままだったな、でも正直言うとあのうざカワな卯月が一番安心するかも」


青葉「そ、そうなんですか...」


青葉 (改心しかけていたのをドッキリで元に戻してしまったことは黙っておこっと...)


ー雪風編ー


雪風「しれぇ、これを取ればいいの?」


提督「あぁ、それを取ってくれ」


雪風「分かった、よいしょっと...」スッ


脚立グラッ..


雪風「えっ...」


ズルッ!


雪風「うわぁ!」ドサッ!


雪風「いったた...あれ?痛くない...」


提督「ゆ、雪風...」[下敷き]


雪風「うわぁ!しれぇ!」


雪風「だ、大丈夫!?」


提督「あ、あぁ俺は大丈夫だよ...ゆ、雪風ももういいぞ、後は俺がやっとくから」 


雪風「でもしれぇ...」


提督「大丈夫、すぐ治るよ...」


雪風「そ、そう...それじゃあしれぇ、またね...」扉バタン


雪風「...」


雪風「最近...私の周りに来ると皆不幸になってる...」


雪風「私って...疫病神とか...なのかな...」


ー執務室ー


提督「いってて...」


青葉「あれっ司令官どうたんですか?そんな腰を痛めてもしかしてもうぎっくり腰とか...」


提督「いや、これはさっき雪風と物資を脚立使って取ってた時に脚立が壊れて雪風の全体重が腰にのってずっと痛てぇんだよ...いってて...」


青葉「そ、そうなんですか、てっきりもうぎっくり腰になったのかと思いましたよ」


提督「二十前半でぎっくり腰にはまだなりたくないな、それにしてもあいつってかなりの幸運体質というか...運がめっちゃいいというか...」


青葉「確かに...雪風さんって明石さんの調べではとてつもない幸運パワーの持ち主とも言われてますしね」


提督「ここまでの幸運体質だとどこまで幸運なのか気になってきたな...」


青葉「それならドッキリで解明しませんか?」


提督「ドッキリで?」


青葉「はい、生半可な不幸では全て雪風さんの幸運パワーで浄化されてしまうので司令官が死んでしまうという特大の不幸を投げつけるんです」


青葉「そうすれば雪風さんがどれほど幸運体質なのか分かると思います」


提督「なるほど、つまり今回はドッキリというより検証って感じか?」


青葉「そうですね、今回は血糊とかを使って事故を偽装しそこで雪風さんの幸運がどれほどなのかを検証します」


提督「分かった、それじゃそれでいこう」


...


提督「雪風ちょっといいか?」


雪風「ん、しれぇどうしたの?」


提督「悪いんだけど、もう一回倉庫に行って物資の運び手伝ってくれないか?ちょっと手違いで数を間違えちゃって...」


雪風「えっ...えっと...」


提督「あっもしかして遊ぶ約束とかしてたか?ならそっちにいって全然大丈夫だぞ」


雪風「い、いや別に遊ぶ約束とかはないんだけど...ちょっと...」


提督「ん、どうかしたか?」


雪風「しれぇ...私って疫病神なのかな...」


提督「えっ...?」


雪風「最近..皆が私の周りに来るといつも皆怪我したり災難な目にあってるの..」


雪風「最近は私が500円玉拾ったら近くにいた時津風が捻挫したり、さっきしれぇといた時も私が足を滑らせた時に私は無事なのにしれぇが腰を痛めちゃうし...」


雪風「私って...皆を不幸を与える疫病神...いや死神...なのかな...」


提督「雪風...考えすぎだって、きっと雪風の周りで偶然不幸なことが起きてるだけだと思うぞ」


雪風「で、でも...」


提督「それにもし雪風が疫病神やら死神だとしても捻挫とか腰痛めたりとかだろ?そんなもん大丈夫だって、そんなことで俺や皆はお前を蔑んだりしないし独りにさせたりしないよ、だから大丈夫」


雪風「しれぇ...ありがとう、しれぇのおかげで元気が出たよ!」


提督「そうか、それはよかった」


雪風「それじゃしれぇ!早く倉庫に行こ!」グイグイ


提督「あぁ分かった」


提督 (ここからだな...さて雪風の幸運パワーがどれほどなのか...)


ー倉庫ー


雪風「しれぇこれ?」


提督「あぁそれだ、それをさっき持っていき忘れてな、その段ボールを取ってくれ」


雪風「分かった!よいしょっと...」


提督 (ここらへんだな、青葉頼む)[通信]


青葉 (了解です、それでは脚立崩壊スイッチオン!)カチッ!


脚立 バキッ!


雪風「えっ...?」


脚立 ガシャーン!


雪風「うわぁー!」


...


雪風「いったた...な、何で脚立が...あれっ...しれぇは...?煙で周りが...」


提督 ポタッ...ポタッ... [脚立の折れた部分が刺さっている]


雪風「えっ...」


雪風「し...れぇ...?」


提督 「....」ポタッ...ポタッ...


雪風「しれぇ...しれぇ!」ダッ


青葉 (よしここまでは順調ですね、さぁ雪風さんの幸運パワーはこの特大の不幸をどう乗り越えるか...)


雪風「しれぇ!しれぇ!しっかりして!」


雪風「血が...血が止まらない...!しれぇ!目を覚ましてしれぇぇ!!」


提督「...」ポタッ...ポタッ...


雪風「そんな...しれぇ...が...」ヘタッ..


雪風 (私って...皆を不幸を与える疫病神...いや死神...なのかな...)


雪風「そうだ...私は...私は...死神なんだ...」


雪風「私が...私がいたから...しれぇは...」


雪風「うっ...うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!じれぇぇぇぇぇぇぇ!!」ブワッ


雪風「ごめんなざい...ごめんなざい...ごめんなざい...!」


雪風「しれぇ...しれぇぇ...」


青葉 (ありゃ...?特に雪風さんに幸運現象は起きませんね...いくら幸運の雪風さんでも司令官の死という不幸には勝てなかったんですかね...)


青葉 (そうと分かれば今すぐネタバラシを...)


雪風「しれぇ...」ギュウ


雪風「お願い神様...しれぇを...しれぇを...甦らせて...」


雪風「一度でいい...少しの時間だけでもいい...謝りたい...だから...だからしれぇを...もう一度だけ...生きかえらせて...!」


雪風 ピカーン!


青葉「!?な、何ですかあの光!?」


提督「うっ...あれ...雪風...?」


雪風「!?し、しれぇ...?」


提督「さっきなんか眩い光が...ってあれ..?」


提督(あれ...なんで服が赤くないんだ...?血糊もない...それに脚立の破片も...)


雪風 ギュウ!


提督「おわっ...!」


雪風「しれぇ...!しれぇ...!よかった...よかった生きてて...」


提督「ゆ、雪風...」


雪風「しれぇ...」


...


提督「えぇっと...つまりあの時雪風の幸運パワーがマックスになったことで血糊やら脚立の破片やらが幸運パワーで消えたってことか...?」


青葉「は、はい...信じられませんが司令官が死ぬという特大の不幸をぶつけたせいで雪風さんが突如眩い光を放って次の瞬間は偽装道具...つまり司令官が死んでしまった要因のものが全て消えてしまったんです...」


提督「てことは...雪風の幸運は今回は偽装とはいえ蘇生というか...死ぬという運命でさえも変えてしまうってことなのか...」


青葉「恐らく...そういうことになりますね...」


提督「恐るべし...幸運パワー...」


ーサラトガ編ー


青葉「ふむふむ...ほぉ...これは...」[スマホで情報収集]


提督「何見てるんだ青葉?」


青葉「あっ司令官、実はこれからのドッキリの為に世界の様々な死を調べていたんですが凄いものが見つかりまして...」スッ[スマホを見せる]


提督「服上死?何だそれ?」


青葉「サイトの情報によると性行為中に死んでしまう死に方らしいです」


提督「性行為中に死!?そ、それはエグいな...」


提督「えってかもしかして次のドッキリそれにするとか言わないよな...」


青葉「えっ?そのつもりですけど」


提督「い...いやいやいやいや!流石にそれは無理だろ...そもそもドッキリの為に俺が性行為するとか...」


青葉「あっ大丈夫ですよ、今回は間接的なドッキリにしようと思うので司令官や皆さんに性行為をさせたりはしませんよ」


提督「間接的...?どんなのなんだ?」


青葉「まずは駆逐艦意外のそういうことに関して控えめな人に司令官が夜戦をしてくれとお願いにいきます」


青葉「そしてその後数日放置しその間に司令官が風俗とかに行って服上死してしまったということを伝えるという内容です」


提督「なるほど、それなら間接的だし問題はないか、俺がめっちゃクズな役けど...」


青葉「ドッキリの都合上、司令官を今世間を騒がせてるあの人みたいにしないと成立しないんですよ...」


提督「成立しないなら仕方ないか...けど仕掛ける相手は誰にするんだ?駆逐艦以外でそういうことに控えめなやつって...榛名とかか?」


青葉「いえ榛名さんにはもう仕掛けているのでまだドッキリにかかってない人がいいんですが...」


扉コンコンガチャ


サラトガ「失礼します提督、遠征の報告書を持ってきました」


提督「おぉサラトガありがとな、そこに置いといてくれ、後で見るから」


サラトガ「分かりました、では失礼しました」扉バタン


青葉「...そうだ...サラトガさんなら...」ニヤッ...


...


提督「サラトガちょっといいか?」


サラトガ「提督?どうかしました?」


提督「その...ちょっとお願いがあるんだが...」


サラトガ「お願い?」


提督「その俺と...夜戦...してくれないか...?」


サラトガ「っ!?」


サラトガ「や、や、夜戦!?//」


提督「あっ嫌なら別にいいんだけど...」


サラトガ「い、いえ!嫌という訳では...」


提督「それなら...」


サラトガ「あ、え...」


サラトガ「ちょ...ちょっと...考えさせてください...!」ダッダッ!


サラトガ (oh my god... oh my god...!)


サラトガ (まさか...まさか提督からサラを夜戦に誘ってくれるなんて...//)


サラトガ (うれしい...//さっきは恥ずかしくて逃げちゃったけど今すぐに提督のところに行ってOKを...)


サラトガ (いやちょっと待って...ここでもしサラがすぐにOKを出したら提督から軽い女と思われてしまうんじゃ...)


サラトガ (それは嫌...提督から軽い女と思われるのは...)


サラトガ (あっ、そうだわ!ここはあえて返事をするのに数日空けて思い悩んだ結果提督とすることに決めたということにしましょう、それなら安い女とも思われないわ!)


サラトガ(そして数日たったら提督と...//)


ー数日後ー


サラトガ (数日たったわ...これくらいでいいわね...よしっそれじゃ今から提督のとこに...)


ー執務室ー


扉コンコンガチャ


サラトガ「失礼しますていと...あらっ...?」


サラトガ「いない...出掛けてるのかしら...」


扉バン!


サラトガ「!?」ビクッ


青葉「はぁっ...はぁっ...」


サラトガ「えっ...青葉さん?」


青葉「サラトガさん...司令官が...司令官が...!」


サラトガ「提督...?」


青葉「さっき連絡があって近くの風俗店で司令官が服上死したって...!」


サラトガ「えっ...」


サラトガ「提督が服上死...嘘...そ...そんな訳が...」


青葉「青葉だって信じられません...けど...遺体の指紋からして司令官に間違いないって...!」


サラトガ「嘘...そんな...」ヘタッ...


サラトガ「何で...何故...」


青葉「...店員の話によると...数日前にとある女性と性行為がしたいと頼んだら数日待ってくれと言われ我慢出来なくなりこの店に来たと...そこで司令官は...」


サラトガ「えっ...そ、それって...」


...


提督 (その俺と...夜戦...してくれないか...?)


サラトガ (ちょ...ちょっと考えさせてください!)


...


サラトガ「まさか...サラが...」


サラトガ「サラがあの時...提督を拒んだから...」


サラトガ「提督は...提督は...」


サラトガ「...嫌....嫌....」


サラトガ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ブワッ


サラトガ「...ごめん...なさい...ごめん...なさい...!」


サラトガ「サラが...サラが...あの時...受け入れて...いたら...」


サラトガ「提督...てい...と...く...」ポロポロ...


青葉 (そろそろいいですかね)


青葉「起きてくださいサラトガさん、司令官は無事ですよ」 


サラトガ「嘘言わないで...提督は...提督はサラのせいで...」


青葉「嘘じゃありませんよ、ほら司令官来てください」


提督「サラトガもう大丈夫だぞ」扉ガチャ


サラトガ「っ!?て、提督!?」


サラトガ「何で...提督は...提督はサラのせいで...」


提督「悪かったサラトガ、実はこういうことだったんだ」


青葉「ドッキリ大成功![プラカード]


サラトガ「えっ...?」


提督「サラトガ実はこれ全部ドッキリだったんだ」


サラトガ「ドッ...キリ...?」


青葉「はい、ドッキリです」


サラトガ「そ、それじゃ...提督が風俗店で服上死したのは...」


提督「あれは嘘だよ、そもそも俺は風俗店には行かないしな」


サラトガ「と...ということは...」


提督「あぁ騙して悪かった」


サラトガ「うっ...うわぁぁぁぁぁぁぁぁ...」


...


サラトガ「もう!何て悪趣味なことするんですか!ブラックジョークにも程がありますよ!」プンプン!


提督「ご、ごめんサラトガ...もうこんなことしないから...」


サラトガ「もう...本当に心配したんですからね...」


サラトガ「...もし本当にしたかったら...サラはいつでもOKですからね...//」ボソッ...


提督「えっ?何か言った?」


サラトガ「な、何でもありません!//」


サラトガ「で、ではこれで失礼します!//」扉バタン!


ーダメ提督製造機編ー


雷「はい司令官!今日の書類業務全部終わらせておいたわ!えっ申し訳ない?何言ってるの!これは雷が好きでやったこと、司令官が気にする必要はないわ!」


夕雲「失礼します提督、お背中流しにきました♪フフッそんな慌てちゃってかわいい♪安心してください変なことはしませんよ、まぁ提督がしてほしいなら別ですけどね♪」 


浦風「提督さんあ~ん♪どう美味しい?フフッそれはよかったけぇ♪ご飯の後は耳かきしてあげるけぇ♪楽しみに待っててな♪」


...


提督「ダメになりそう...」


青葉「えっ急に何ですか?」


提督「いや最近雷たちがな...」


青葉「雷さんたちってことは夕雲さんや浦風さんもですか?」


提督「あぁ、最近のあいつらのスキンシップのことなんだが...」


提督「前は肩揉みとか食事出してくれるくらいだったんだけど、最近は風呂に入ってきたりいつのまに書類業務終わらせていたりあ~んしてきたりとちょっと過激になってきてな...」


青葉「えっそれって男性からしたらむしろ夢のシチュエーションじゃないんですか?」


提督「まぁ夢のシチュエーションだし俺も嬉しいけどさ...このままいくとダメ提督にいきそうだからここら辺で一回あいつらに控えて欲しいと思ってな...」


青葉「ならドッキリでそれを伝えませんか?」


提督「ドッキリで?」


青葉「はい、普通に言うよりもドッキリで伝えた方が効果的だと思います」 


提督「確かに、それじゃあドッキリでいくか、今回はどんな内容なんだ?」


青葉「そうですね...今回は刺客ドッキリにしましょうか」


提督「刺客ってことはまた誰かと協力してやるのか?それともまたロボットとか...」


青葉「いえ今回は青葉自身が刺客者となって、雷さんたちの前で司令官を暗殺します」


提督「今回は青葉がやるのか、分かったそれじゃあ早速いくか」


...


扉コンコンガチャ


雷「司令官!一緒にお昼でも...えっ...」


提督「い、雷!」


刺客(青葉)「あぁ...誰か来てしまいましたか...」


雷「ちょ...ちょっとあなた何やってるの!司令官から離れて!」


刺客「離れる?それは出来ない相談ですね」


扉ガチャ


雷「っ!」


夕雲「提督一緒にランチでも...えっ...!?」


浦風「提督さんお昼作っt...なっ!?」


刺客「チッ...次から次へと...」


夕雲「なっあ、あなた何やってるですか!提督に銃を向けて!離れてください!」


浦風「そ、そうや!というかあんたは誰なんや!」


刺客「私...?フフッ...私は大本営の指示で動く掃除屋...いわば大本営公認の殺し屋です」


雷「だ、大本営公認の...」


夕雲「殺し屋...ですって...」


刺客「はい、今回は大本営の指示でここの鎮守府の提督を艦娘への度重なる性的行為と重労働の強要ということで処刑しに参りました」


浦風「なっ、なんてこと言うんや!ふざけるのもいい加減にしい!うちらの提督さんがそんなことするわけが...!」


刺客「と言われましてもここの提督の性的行為と重労働の強要を示す書類がこんなにありますけど...」スッ


刺客「一部を読むと書類仕事を全て艦娘に押し付ける、入浴の際に付き添いとして入ることを強要、膝枕、耳かきを無理矢理させるとか色々ありますが」


夕雲「えっそれって...」


浦風「うちらがいつも提督さんにやっていること...」


刺客「もういいですか?この提督の罪状が分かったならさっさとこの部屋から出てって...」


雷「ちょ、ちょっと待って!」


雷「今あなたが言った内容...それは全部私たちが自主的にやったことよ...司令官は何も悪くない!」


夕雲「そ、そうです!提督が強要したなんて...そんなの嘘です!」 


浦風「そうじゃ!これは何かの間違いじゃけぇ!提督さんは何もしてない、だからあんたはとっと帰れ!」


刺客「...プッ...フフッ...ハハハハッ!」


浦風「な、なに...何がおかしいんじゃ!」


刺客「今さら何言っても無駄ですよ」


夕雲「えっ...」


刺客「別に真相がどうとかそんなのこちらからしたらどうでもいいんです、私は大本営から指示された人を殺すだけですから」


刺客「この書類に書かれていることが嘘だとしても大本営から目をつけられた時点で運のつき、大本営の指示は絶対、ですからこの提督が白だとしても生きる道はもうありません」


雷「なっ...そんな...そんなことが...!」


刺客「そんなことがあるんですよ、今度こそいいですか?もう分かりましたよね、では提督これでお別れです、さようなら」ジャキ


浦風「っ!ま、まっ...!」


刺客 バァン!


浦風「て...」


提督 ドサッ...[血を流して倒れる] 


雷「えっ...しれい...かん...」ヘタッ...


夕雲「嘘...提督...そん...な...」


浦風「...」


刺客「心配停止確認っと...任務完了、では私はこれで失礼...」


浦風 肩ガシッ...


刺客「えっ..?」


浦風「はぁぁっ!!」ブオンッ![投げ飛ばす]


刺客「うわっ!?」ドゴッ!


刺客「いった...い、いきなり何を...」


浦風 ドンッ![壁に押し付ける]


刺客「っ!」


浦風「おらぁぁ!!」バキッ!


刺客「ぐはっ...!」ドサッ!


刺客「ぐっ...うっ...」


浦風「おらぁ!さっさと立てやごらぁ!」ガジッ![胸ぐら掴み持ち上げる]


刺客「くっ...」


浦風「殺す...提督さんを殺したお前を...絶対に殺す...殺す!」ギロッ!


刺客「...フフッ...」


浦風「何...笑ってんじゃごらぁ!」


刺客「...本当に殺したのは...誰でしょうか..」


浦風「はぁっ!?何言って...!」


刺客「確かに殺したのは私...ですがその要因を作ったのはあなたたちですよ...」ニヤッ..


浦風「なっ...!」


刺客「そもそもあなたたちが大本営の誤解を招くような事をしたのが原因ですよね?」


浦風「っ!」


刺客「白だとしてもあなたたちが変なことしなければそもそも提督は疑われずに済んだ、そうでしょ?」


浦風「黙れ....黙れ...!」


刺客「事実を述べたのに黙れとは...責任逃れですか?」


浦風「黙れぇぇぇぇぇぇ!!」ブンッ!


夕雲「もうやめて!浦風さん!」ガシッ!


浦風「放せ夕雲!うちは!うちはこいつをぉぉ!!」


夕雲「もういい...もういいんです浦風さん...この人の言う通りです...」

 

浦風「...っ!」


雷「そうよ...私が...私たちがこんなこと...したから...」


雷「司令官は...じれい...がんは...」ポロポロ...


夕雲「提督...てい...とく...」ポロポロ...


浦風「....そうや...」スッ...[手を下ろす]


浦風「うちが...うちがこんなことしなければ...」


浦風「提督さん...は...」ヘタッ...


浦風「うっ...うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


浦風「でいどぐざん...でいどぐ...ざん...」


刺客 (そろそろいきますか...)


刺客「なぁんてね、もう大丈夫ですよ皆さん」


3人「えっ...?」


刺客「司令官もういいですよ」


提督「よいしょっと...」ムクッ


3人「!?」


雷「えっ...しれい...かん...?」


提督「すまなかった3人共、実はこういうことだったんだ」


刺客「ドッキリ大成功!」[プラカード]


夕雲「ど...ドッキリ...」


浦風「大成...功...?」


提督「実はこれ全部ドッキリだったんだ」


雷「えっ..ドッキリ...で、でもさっき司令官は...」


提督「これは血糊だよ、ほらっ傷口はないだろ?」


夕雲「し、しかし提督は大本営の命令でその刺客に...」


刺客「それも全部嘘です、大本営はそんな暗殺者を仕込んでるような闇深いとこじゃありませんからね、そして...」


青葉「刺客の正体は青葉です!」ガバッ![変装を取る]


浦風「あ、青葉...!?」


雷「えっ...それじゃあドッキリなのは...」


提督「あぁ本当さ、悪かった3人共」


3人「うっ...うわぁぁぁぁぁぁぁ...」ダキッ


...


青葉「であの後はどうなったんですか?」


提督「あぁあいつらもあのドッキリをきっかけに前よりかはスキンシップを控えてくれたよ、まぁ余り変わってないけどな」


青葉「それはよかったです...いってて...」ズキズキ...


提督「あ、青葉大丈夫か?もしかして浦風の拳が...」


青葉「は、はい、ちょっと浦風さんの拳が直撃したので...まだ少し痛みが...」


青葉「青葉は別に青葉たちがドッキリを仕掛けたので浦風さんを恨んではいませんし、浦風さんもドッキリ後誤解とはいえ殴ったことを謝ってきてくれたりと関係に関しては何も問題はないのですが...」


青葉「マジギレした浦風さんの拳が思った以上にダメージが凄くて...」ズキズキ...


提督「痛みが続くようなら医務室に行ったほうが...」


青葉「あっ大丈夫です司令官、そういう時の為にちゃんと明石さんからどんな傷でも一瞬で治る絆創膏をもらいましたから!」ジャン!


提督「そ、そうなのか...」


提督 (あいつ本当に何でも作れるな...)


ー大鳳編ー


大鳳「う~ん..また...」


青葉「あれ大鳳さんどうしたんですか?」


大鳳「あ、青葉さん、いやちょっと私からガスっぽい臭いが...」


青葉「ガス?」クンクン


青葉「あ、確かにほんのりとガスっぽい臭いがしますね」


大鳳「やっぱり...理由は分からないですけど、普段は何も臭いはしないのにたまにこうやってガスっぽい臭いが出てきて...」


青葉「ガスですか...ちょっと青葉でもよく分かりませんね...」


青葉「けど別に臭いは少しなのですごい近くまで来ないと分かりませんし、不快な臭いでもないんで気にする必要はないと思いますよ」


大鳳「そうですか、よかった...ありがとう青葉さん、あなたと話せたおかげで気が楽に

なりました!」


青葉「いえいえ、礼を言われるほどのことはしてませんよ、とにかく大鳳さんの悩みが解消されてよかったです」


青葉 (ガス...)


青葉 (そうだ...)ニヤッ...


...


提督「えっ次は大鳳に仕掛けたい?」


青葉「はい!大鳳さんに仕掛けるいい作戦が思いついたんです!名付けて爆発ドッキリ!」


提督「ば、爆発!?」


提督「爆発ってあの爆発!?いやいくらなんでもそれは...」


青葉「大丈夫です司令官、今回はプロジェクションマッピングを使いますから!」


提督「それって壁とかにリアルな映像を写しだすやつか?」 


青葉「はい、今回は大鳳さんを工房に誘いだしてそこであたかも爆発したかのような映像と瓦礫などを用意して大鳳さんに仕掛けます」


提督「なるほど、でも何で大鳳に?」


青葉「あっ...えっと...な、何となくですよ!」


提督「そ、そうなのか...」


青葉 (大鳳さんもガスの臭いがすることを司令官に知られたくはないでしょうし大鳳さんの臭いで思いついたことは黙っておきましょう....)


青葉 (それにしてもあの臭いは一体...)


...


提督「大鳳ちょっといいか?」


大鳳「っ!て、提督!?ちょ、ちょっと待ってください!」サササ!


提督「えっ...ど、どうかしたのか?」


大鳳 (臭ってないよね...)クンクン...


大鳳 (よし、大丈夫)


大鳳「あっごめんなさい提督、でどうしました?」


提督「あっいやもし暇とかだったら資材整理の為に少しだけ工房で手伝ってくれないか?」


大鳳「えぇもちろんいいですよ、特に予定とかもありませんし」


提督「そうか、ありがとう大鳳」


ー工房ー


提督「よし、これでラスト...」


大鳳「あっ提督持ちますよ」スッ


提督「お、そうかありがとな大鳳」


大鳳「いえいえ、大丈夫ですy...っ!」サササ!


提督「えっ大鳳とうした?そんな離れて...」


大鳳「い、いえ、な、何でもありません!」


大鳳 (嘘...何で提督と2人でいるときにあの臭いが...!)


大鳳(ここは...提督に臭いが気づかれないようにして早く整理を終えないと...)


...


青葉 (そろそろですね...)


青葉「よし、スイッチオン!」カチッ!


...


資材 ピカーン!


大鳳「ん...?」(な、何で光って...)


提督「っ!大鳳危ない!」ガバッ!


大鳳「えっ...」


ドガーン!


大鳳「きゃぁぁぁ!!」


...


大鳳「...うっ...な、何が起きて...」


提督 ポタッ...ポタッ...[血まみれ]


大鳳「えっ...」


提督 ドサッ...


大鳳「て...ていと...く...?」


提督「...」


大鳳「...っ!て、提督!」ダッ!


大鳳「提督!提督!しっかりしてください!」ユサユサ


大鳳「血が...血が止まらない...!提督!提督!」


提督「...」


大鳳「嘘...そんな...」ヘタッ...


大鳳「いや...いや....提督...」


大鳳「うっ....うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ブワッ


大鳳「嫌...嫌...こんな...こんなことで...あなたと...!」


大鳳「離れる...なんて...」


提督「...」


大鳳「てい...とく...」


青葉 (そろそろお時間ですかね)


青葉「失礼しま~...っておおっ...思ったよりリアルですね...」


大鳳「青葉..さん...提督が...提督が...!」


青葉「大丈夫です大鳳さん、司令官は無事ですよ」


大鳳「えっ...?青葉さん何を...」


提督「あぁその通りだ、もう大丈夫だぞ大鳳」ムクッ


大鳳「えっ...て、提督...!?な、何で...こんなにも...血が出てるのに...」


提督「これは全部血糊だよ、ほら触ったら分かるぞ」


大鳳「あっ...ほ、本物の血じゃない...」


大鳳「えっ...なっ...何が何だか...だって提督はさっきの爆発で...でも血は血糊で...」


提督「大鳳、実はこういうことだったんだ」


青葉「ドッキリ大成功!」[プラカード]


大鳳「ドッ...キリ...?」


大鳳「ドッキリって...あの...ドッキリ...?」


提督「あぁそうだ、騙して悪かった大鳳」


大鳳「えっ..で、でも周りは爆発で粉々に...それに瓦礫が...」


青葉「瓦礫は青葉があらかじめ用意してたものです、そしてこの周りの景色は全部映像です、ほら、こうすれば...」カチッ


大鳳「!?、い、いつもの工房になってる...」


大鳳「えっ...それじゃあ...ドッキリは...」


提督「あぁ本当だ」


大鳳「あっ...あぁぁぁぁぁ...」ダキッ...


提督「よしよしもう大丈夫だぞ大鳳」


提督 (あれっ...?な、何か大鳳からほんのりガスのような臭いが...)


...


青葉「とりあえずドッキリは成功...」


提督「あっ青葉ちょっといいか?」


青葉「ん、何ですか?」


提督「その...本人の前では言えなかったんだけど...何か大鳳からほんのりガスみたいな臭いがしたんだが...」


青葉「えっ...」


提督「あれは何だった...?別に今回ガスなんて使ってないし...」


青葉「き、気のせいですよ!多分周りにあった瓦礫の臭いだと思います」


提督「そ、そうなのかな...」


青葉「司令官、女性は体臭とかにとてもデリケートなんですから大鳳さんからそんな臭いがするはずありませんよ!」


提督「そうか...確かに大鳳は酒豪でもないしそんな訳ないか」


青葉 (...まさかあの後明石さんの調査の結果、大鳳さんは擬装とかもあってガスみたいな臭いになって治すことは難しいとは...)


青葉 (別に不快な臭いでもありませんしすごい近くまでこないと臭わないので問題はありませんが...)


青葉 (それだと大鳳さんが精神的にやられてしまいますし...しばらくは青葉だけの秘密にしておきましょう...)


ー五月雨編ー


青葉「司令官次は五月雨さんに仕掛けませんか?」


提督「五月雨?何で?」


青葉「五月雨さんってよくドジをしますよね?」


提督「えっ?あ、あぁ確かに五月雨はドジというか良かれと思ってやったことが空回りすることは沢山あるが...」


青葉「今回はその五月雨さんのドジなとこを活かしたドッキリにします!」


提督「ドジを活かす...どんな内容なんだ?」


青葉「今回も前に大鳳さんに使ったマッピングを使っていきます」


青葉「まずは司令官がドライブに誘いその後五月雨さんを眠らせ目が覚めた時はあたかも外にいるような雰囲気を出します」


青葉「その後五月雨さんのドジを信じて何らかの形で車が事故ったように見せるという内容です」


提督「またずいぶんと相手頼みだな...」


青葉「大体そうじゃないですか、それに相手任せのドッキリは全て成功してますよ」


提督「あぁ、そういえばそうだったな...」


提督「よしっ、次はそれでいこう」


...


提督「五月雨ちょっといいか?」


五月雨「提督?何か用ですか?」


提督「そのお願いがあるんだが...もし暇なら俺と一緒に町に買い出しについてきてくれないか?」


五月雨「えっ!//」


提督「あっ、めんどくさいなら大丈夫だけど...」


五月雨「い、いえめんどくさいなんて!私は大丈夫です!」


提督「そうか、なら私服に着替えてきてくれ、車庫で待ってるよ」


五月雨「はい!分かりました!」タッタッ!


五月雨 (提督と...提督と2人きりでデート...//)


五月雨 (やった!後で涼風に自慢しよっと!)


五月雨「あっそうだった、早く着替えないと...」


青葉 (今がチャンスですね...)


青葉「ごめんなさい五月雨さん」スッ..


五月雨「えっ?」


青葉 プシュ![麻酔銃]


五月雨 ドサッ...


...


五月雨「...っ...あれっ...ここは...」


提督「目が覚めたか五月雨」


五月雨「て、提督!?」


五月雨「えっ...何で...私さっきまで鎮守府にいて...まだ私服にも...」


提督「えっ?何言ってるんだ?ここは外だし、それに私服に着替えてるじゃんか」


五月雨「えっ...?」


五月雨 (ほ、本当だ...私服になってる...)


五月雨 (で、でも何で...確か誰かに打たれたような記憶が...)


提督「夢でも見てたんじゃないか?ドライブ始まってすぐ寝ちゃってたから多分そうだよ」


五月雨「夢....」


五月雨 (そ、そうよね、そもそも今私は外にいるし、服も変わってる...提督の言う通り何かおかしな夢でも見てたのかな...)


提督「あっそうだ五月雨、ちょっと底にあるジュース取ってくれないか?喉が渇いちゃって...」


五月雨「あっ、は、はい!」


五月雨「これですね、はいどうz...」


五月雨 ズルッ..


五月雨「あっ...」


バッシャーン!


提督「おわぁぁぁ!?」


五月雨「えっあ、あぁぁぁぁぁぁ!!提督!!」


提督「な、何が!?ま、前が全く見え...!」


五月雨「す、すみません!すぐ拭いて...」


キキー!


五月雨「えっ...」


ドン!ドンガラガッシャーン!!


五月雨「きゃぁぁぁぁぁ!!」


...


五月雨「うっ...くっ...いっ...た....」


五月雨「な、何が...起こって...」


提督 「....」[車の下敷き]


五月雨「ヒッ!?」

 

五月雨「えっ...なっ...」

 

提督 ポタ...ポタ...


五月雨「てい...とく...提督!!」ダッ!


五月雨「提督!提督!」


五月雨「血が...血がこんなに...!」


提督「さ、五月雨...」


五月雨「っ!提督!」


五月雨「提督!大丈夫ですか!」


提督「良かった...お前は...無事だったんだな...グフッ...」


五月雨「私のことなんかどうでもいいです!それよりも今は提督を!」


提督「いや...もう無理だ...こんな出血じゃ..もう...」


五月雨「何諦めてるんですか!こんなとこで...こんなとこであなたを死なせる訳には...!」


提督「もう...いいんだ...俺は...もう...ここまでだ...」


五月雨「提督...!」


提督「五月雨...お前と過ごせて俺は楽しかった...」


五月雨「やめてください!そんな...そんなもう会えないみたいな...!」


提督「五月雨...ありが...とう...」クテッ...


五月雨「えっ...提督...?」


五月雨「提督...提督...へ、返事...してください...提督...」


五月雨「提督...てい...とく...」


提督「...」


五月雨「いやっ...いやっ....」


五月雨「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!提督ぅぅぅぅぅぅ!!うわぁぁぁぁ!!!」ブワッ


五月雨「でいどぐ...でいどぐ...」ポロポロ...


五月雨 (私が...私があの時あんな失敗しなきゃ...)


五月雨 (提督は...提督は!)


五月雨「うぅ...でい...どぐ....」


青葉 (そろそろいいですかね)


青葉「失礼し...うぉっ...今回もすごいリアルですね...」


五月雨「えっ...青葉さん...何で...」


青葉「司令官もういいですよ」


提督「よいしょと...」ムクッ


五月雨「!?!?て、提督...!?」


提督「もう大丈夫だそ五月雨、俺は無事だ」


提督「それとすまなかった五月雨、実はこういうことをやってたんだ」


青葉「ドッキリ大成功!」[プラカード]


五月雨「えっ...ドッキリ...?な、何言って...」


提督「五月雨、これ全部ドッキリだったんだ、だからこの事故も全てセッティングしてただけなんだ」


五月雨「なっ...何が...何を言って...だ、だってここは外...」


青葉「そう見えますけど五月雨さん、本当はこういうことだったんです!」バサッ!


五月雨「!?」


五月雨「外の景色が...壁に...」


青葉「これは全てマッピングの映像、五月雨さんはこの映像に騙されて部屋にいるのにあたかも外にいるような空間にいたんです」


五月雨「えっじゃあ目が覚めた時に見たものは...」


提督「あぁ全てこっちが仕掛けたフェイク映像だ」


五月雨「で、でも提督血が...」


提督「これは全部血糊だよ、ほらよく触れば分かるだろ?」


五月雨「ほ、本当...本物の血と少し違う...」


五月雨「えっじゃ、じゃあドッキリなのは...」


提督「あぁ本当さ、騙して悪かったな」


五月雨「うっ...うわぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!でいどぐぅぅぅぅぅ!!」ダッ!

 

五月雨 ズルッ!「あっ...」


提督「えっ、さ、さみだ...」


五月雨 ドゴォッ![頭が溝に直撃]


提督「ぐぶぅぇ!!」


ー天城編ー


提督「いってて...溝に入った...」


青葉「まさか飛びついた時にこけて見事に司令官の溝に当てるとは...さすが五月雨さんですね」


提督「感心してる場合かよ...いてて...」


青葉「あっ司令官もう次のドッキリにいってもいいですか?」


提督「もうか...次は誰にするんだ?」


青葉「次は天城さんにします!」


提督「天城か...今回はどんな感じにするんだ?」


青葉「今回は久々に青葉たちが最初の頃にやっていた自殺ドッキリでいきます」


提督「自殺か、そういえば確かに久々だな」


青葉「内容としては鈴谷さんに仕掛けた時みたいにあの作戦で思いつめてるところに天城さんを声を掛けそこで自殺するってのにします」


提督「分かった、それでいこう」


...


青葉「はぁっ...どうしましょう...」


天城「青葉さん...?どうかしましたか?」


青葉「天城さん...実は司令官が...」


...


天城「そんな...提督が...」


青葉「青葉も皆さんの前では笑顔で振る舞っていたので大丈夫なのかなと思っていたのですが...」


青葉「どうやら無理して笑顔を作っていたらしく司令官は今でもあのことを思い詰めてちょっと鬱っぽくなってるんです...」


天城「...」


青葉「先ほど執務室を覗いた時は虚ろな目をして..なんかこう...まるで死んでるかのような...」


天城「ちょっと執務室に行ってきます!」ダッ!


青葉「えっちょ天城さん!?」


青葉 (行っちゃった...まさか青葉がお願いをする前に自ら行くなんて...)


青葉(少し想定外でしたけだ別にドッキリには支障はありませんから大丈夫でしょう、あっそうだ早くモニタリング室へ...)


ー執務室ー


天城「はぁっ...はぁっ...」


天城 (提督...悩んでいるのなら何故...天城に相談してくれなかったんですか...)


天城 (天城は...そんなに頼りないですか...)


扉コンコンガチャ


天城「失礼しますていと...っ!?」


提督「っ!?..あ、天城...」カチャ...


天城「なっ、何しているんですか提督!早く銃を下ろしt..」


提督「来るな!」


天城「っ!」ビクッ


提督「もう嫌だ...もう嫌なんだ!」


提督「俺はやった...誰1人犠牲にしないために...俺は最善を尽くしたつもりだ!」


提督「なのに...上の奴らは俺の考えを聞く気もなく俺を無能だ役立たずと罵倒して...」


提督「挙げ句の果てには他の鎮守府のやつからも罵倒される...」


提督「誰も俺のことを分かってくれない...もう無理だ...こんな思いをするのはもう限界だ!」


天城「提督...」


提督「もういい...こんな思いで生きるよりかは死んだほうがマシだ...じゃあな天城...」カチャ...


天城「っ!待って!提督!」バッ!


提督 バァン!


天城「あっ....」


提督 ドサッ...


天城「えっ...あっ...」


天城「そん...な...」ヨロヨロ...


提督「...」


天城「てい...とく...」ヘタッ...


天城「あぁ...あぁぁぁぁぁぁ....」ポロポロ...


天城「何で...何で誰にも言ってくれなかったんですか...」


天城「何で...相談してくれなかったんですか...」


天城「天城は..天城は...ずっと提督の....」


天城「提督...提督...」


天城「うぁぁぁぁぁぁぁ....」


扉ガチャ


青葉「失礼します司令官」


天城「青葉さん...ごめん...なさい...天城が...天城が提督を...」ブワッ


青葉「落ち着いてください天城さん、司令官は無事ですよ」


天城「えっ...?」


提督「その通りだ天城」ムクッ


天城「えっ!?」


天城「て、提督!無事何ですか!?」  


提督「あぁ、ピンピンしてるよ」 


天城「なっ...えっ...何が...いったい何がどうなって...」


青葉「天城さん実はですね...こういうことだったんです!」バッ![プラカード]


天城「ドッキリ...大成功...?」


天城「えっ...どっ、ドッキリ...?」


提督「天城、これ全部ドッキリだったんだ、だからもう大丈夫だぞ天城」


天城「ドッキリ...つまり提督は...死んでいない...ですよね...?」


提督「もちろんだよ、騙して悪かった天城」


天城「うっ...うぅぅぅぅぅぅ...」ダキッ...


天城「提督...よかった...」


...


天城「もう...提督も悪趣味が過ぎます...」


提督「す、すまなかった天城...それで何だか俺に出来ることはないか?詫びとしてお前に何かしたいんだが...」


天城「詫び...ですか...」


天城「それなら...約束してもらえませんか?」


提督「約束?あぁいいぞ」


天城「もし...これから本当に悩んでいたり苦しかったら天城に言ってください、1人で抱え込むのだけはやめてくださいね」


提督「...あぁ分かった、約束だ」


ー時雨・夕立編ー


提督「...」カキカキ..


ドドドド!


扉バァン!


提督「おわっ!?」


夕立「提督さーん!」ドドドド!


提督「えっゆうだt...」


夕立「ぽーい!」ドゴッ!


提督「おぐぇ!!」ドサッ!


夕立「提督さん!夕立今日の任務でMVP取ったの!褒めて!褒めて!」ノシッ


提督「うぐっ...は、腹の溝に...」


時雨「こらこら夕立、そんな勢いよく飛び付いたたら提督が気絶しちゃうよ」


夕立「ぽいっ!?」サッ


提督「いって...」


時雨「提督、大丈夫?」スッ


提督「あ、あぁ...大丈夫だよ..」


時雨「夕立、早く提督にMVPを伝えたい気持ちも分かるけどもう少し落ち着いて報告しなきゃダメだよ」


夕立「あぅ...ごめんなさいっぽい...」


提督「いやもう大丈夫だよ、それよりも夕立、MVP取ったんだってな、スゴいじゃないか」ナデナデ


夕立「そうっぽい!提督さんの為に夕立頑張ったっぽい!」


提督「ありがとな夕立、お疲れ様」


夕立「ぽいー!」


提督「時雨も任務お疲れ様」


時雨「フフッありがとう提督」


提督「お疲れ様2人共、ゆっくり休んでくれ」


時雨「分かったそれじゃあまたね提督」


夕立「提督さんまたね!」


扉バタン


提督「相変わらずあの2人は微笑ましいな」


提督「そろそろあの全力抱きつきは控えて欲しいけど...でも夕立が聞いてくれるか...」


青葉「そんな時はドッキリですよ!」ヒョコ


提督「また更生ドッキリか、でも大丈夫なの?卯月の時は失敗してたけど...」


青葉「うぐっ...だ、大丈夫です!卯月さんの時は失敗しましたけど雷さんたちの時は成功したじゃありませんか!あの時は運悪く失敗しただけですから、今回は必ず成功しますよ」


提督「そ、そうなのか、内容は?」


青葉「今回は次に夕立さんと時雨さんが任務に行く時に決行します」


青葉「そして決行日、司令官は階段のはしあたりに立っているところを夕立さんが抱きついてきて転げ落ちるという内容です」


提督「なるほど今回はシンプルだな、ってあれ?何で時雨までドッキリにかかるんだ?」


青葉「あっいやぁ最初は夕立さんに仕掛けようと考えてたんですけど、あの2人だいたいの時間は一緒にいますし、離すことも難しそうなんでせっかくだから時雨さんにも仕掛けようってことです」


提督「そ、そうなのか...」(時雨完全な巻き込まれじゃん...)


青葉「まぁそういうことなので、それでは早速いってみましょう!」


ー数日後ー


夕立「ふっふふん♪今日もMVP取ったっぽい♪」


時雨「スゴいね夕立、ここ最近大活躍じゃないか」


夕立「全ては提督さんに頭をナデナデしてもらう為に頑張ってるっぽい!」


時雨「フフッ夕立の場合はそれが一番の原動力なのかもね」


夕立「早くMVP取ったご褒美にナデナデしてほしいっぽい!」


時雨「夕立、今回は気をつけてよ、またあんな抱きつき方したら提督気絶しちゃうから」


夕立「大丈夫時雨、分かってるっぽい!」


ー執務室ー


扉コンコンガチャ


時雨「失礼するよていと...ってあれ?」


夕立「提督さーん!夕立また...ぽいっ...?」


時雨「いない...どこかに行ってるのかな?」


夕立「うぅ...何で提督さんがいないっぽい...」


時雨「多分何か用事があって出掛けてるんだよ、ナデナデはもうちょっと我慢だね」


夕立「ぽいっ...」


ー1時間後ー


夕立「まだっぽい!?」


時雨「おかしいな...何の伝えもなくここを1時間も留守にするなんて...」


夕立「うぅ...」ジワジワ...


プルルルプルルル...


時雨「ん、着信?はいもしもし」ピッ..


提督「もしもし時雨か」


時雨「あっ提督、どうしたんだい?ここを何も言わずに一時間空けるなんて...」


提督「あっ悪い悪い、ちょっと急用で明石から物資運びの手伝いを頼まれてな、お前たちのスマホに連絡するの忘れてた」


時雨「なんだそういうことだったんだね」


提督「今物資運びが終わったからあと1分ほどでそっちに戻るよ」


時雨「分かった、それじゃあね提督」ピッ


時雨「ということみたいだねゆうだ...あれ?」


時雨「いない...?あっ!」


夕立「もう無理っぽい!」タッタッ!


時雨「ゆ、夕立ちょっと待って!今提督から...」


夕立「早くナデナデしてほしいっぽい!提督さんどこー!」ダダダダ!


時雨「ちょ、ちょっと夕立!」


ー工房付近ー


夕立「提督さんは...提督さんは...」


提督「...」テクテク...


夕立「あっいた!提督さーん!」ドドドド!


提督「えっ夕立!?」


夕立「ぽーい!」ピョ―ン!


時雨「はぁっ...夕立待って...って!?」


時雨「ゆ、夕立!そこ階段!」


夕立「えっ...?」


ドゴッ!


提督「うわぁぁぁぁあ!!!」ドガドガ!


夕立「ぽいぃぃぃぃぃぃぃ!!」ドガガガ!


時雨「提督!?夕立!?」ダッ!


夕立「うっ...い、いたいっぽい....」


夕立「提督さん...たいじょうb...」


提督「...」[頭から出血]


夕立「ヒィッ!?」


夕立「えっ...提督...さん...?」


提督「...」


夕立「提督さん...提督さん!」バッ!


夕立「提督さん!提督さん!しっかりして!」ユサユサ!


夕立「お願い!目を開けて!お願いだから!」


夕立「提督さん!提督さん!提督さんっ!!」


提督「...」


夕立「そんな...嘘...」ヘタッ...


時雨「提督!夕立!大丈夫かい!?」タッタッ!


夕立「し、時雨...」


時雨「ど、どうしたんだい夕立、そんな震えた表情で...っ!?」


時雨「て、提督...提督!」


時雨「提督!提督!」ユサユサ


時雨「あ、頭から血が...提督!返事して!提督!」


時雨「提督っ!」


提督「...」


時雨「てい...とく...」


夕立「....夕立が悪いっぽい....」


時雨「...」


夕立「夕立が...夕立があの時飛び付かなければ提督さんは...」


夕立「提督さんは...提督さんは...」ポロポロ...


時雨「....」


青葉 (おぉ見事に引っ掛かってますね、よしっもう少ししたらネタばらしに...)


時雨 ガバッ!


夕立「えっ...」


青葉 (えっ...?)


時雨 ドゴッ!ガシッ![首を掴む]


夕立「!?」


時雨 ギュゥゥゥゥゥ...


夕立「がはっ...!?」


時雨「夕立...」


時雨「君が...君がこんなことしなきゃ...」


時雨「提督は...提督はぁ!!」[ハイライトオフ]


夕立「ぐふっ...!!し、時雨やめっ...」


青葉「し、時雨さん!?」


青葉 (め、目が...あんな仲良い夕立さんをあんな殺気走った目で...) フルフル...


青葉「と、止めないと!」ダッ!


夕立「けほっ...!!や、やめっ..しぐっ...もう息が...」


時雨「許さない...許さない...!」


青葉「やめてください!時雨さん!」ダッ!


時雨「はっ?」ギロッ..


青葉「ひっ!?」


時雨「...」ブンッ!


夕立「ぐはっ!!」ドゴッ!ドサッ...


時雨「...」ジリジリ...


青葉「や、やめてください時雨さん...」


時雨「...」ジリジリ...


青葉 (あっそうだあの麻酔銃で!)スッ


時雨 パシッ...


青葉「えっ...」


時雨 ブンッ!


青葉「うわぁ!!」ドサッ!


青葉「いっ....っ!ま、麻酔銃が...」


時雨「...」ジリッ...


青葉「っ!」ゾワッ...


時雨 スッ...


青葉 (ま、まずい!) 


時雨 ブンッ!


青葉「ひっ...!」


提督「もうやめろ時雨!」ガシッ!


時雨「放して...!僕は提督を殺したこいつらを...えっ...提督...?」


提督「俺は生きてる!だからもう大丈夫だ時雨!」


時雨「えっなっ...何が...どういう...」


提督「危なかった...痺れ薬のせいで中々動けなかった...」


時雨「えっ...痺れ薬...?」


夕立「けほっ...けほっ...」


提督「ゆ、夕立!大丈夫か!」


夕立「えっ...提督...さん...?」


夕立「生きて...たの...?」


提督「ごめん2人共!!」[土下座]


青葉「ごめんなさい!」[土下座] 


時雨・夕立「えっ...?」


カクカクシカジカ...


時雨「なるほど...つまりこれは全部僕たちを騙すためのドッキリだったと...」


提督「はい...」


夕立「もぉ!提督さんも酷いっぽい!こんなことして!本当に心配だったんだから!」プンプン!


時雨「さすがに悪趣味が過ぎるよ提督...」


提督・青葉「すいません...」


夕立「でも...元々と言えば夕立の抱きつきが原因だっぽいから...今回は多目に見るっぽい」


時雨「...」


提督「ありがとう...夕立、もうこういうことはしないから」


夕立「約束だっぽいよ?」


提督「あぁ約束だ」


夕立「ならもう大丈夫だっぽい!」 


提督「ありがとう、時雨もすまなかったな」


時雨「えっあ、うん...僕は大丈夫だよ...それより...」


時雨「夕立...」


夕立「ん、どうかしたっぽい?」


時雨「ごめん!」バッ!


夕立「えっ?」


時雨「ドッキリとはいえ姉妹である君を傷つけてしまった...」


時雨「本当に..本当にごめん!」バッ!


夕立「時雨...」


夕立「時雨顔上げてっぽい...」


夕立「今回は時雨は何も悪くないっぽい、むしろ悪いのは...時雨の忠告を無視し続けて自分勝手にしていた夕立が悪いっぽい...」


提督「夕立...」


夕立「これからは時雨の言うことはちゃんと聞くっぽい...夕立いい子になるっぽい...」


夕立「だから...だから...」


時雨「夕立...君はいい子になる必要はないよ、君は君のままでいい」


夕立「えっ?」


時雨「君は今が一番輝いてる、作った笑顔や性格なんて夕立には似合わないよ」


夕立「時雨...」


時雨「それに君は自分が思うほど自分勝手じゃないよ、ちゃんと周りの意見を聞いて受け入れてることが出来てるじゃないか」


夕立「そう...なのかっぽい?」


時雨「そうだよ、そこまで自分を下に見る必要はないさ」


夕立「時雨...ありがとう...時雨のおかげで元気出たっぽい!」


夕立「これからも夕立は夕立のまま突き進むっぽい!」


時雨「その調子だよ夕立」


時雨「それでいいよね?提督」


提督「あっ...あぁ...」


時雨「それじゃそろそろ僕は失礼するよ、ほらっ行こう?夕立」


夕立「ぽいっ!それじゃあね提督さん!」


提督「あぁまたな」


扉バタン


提督「結果的には元のままだけど...でも時雨と夕立の絆がより深まった感じがするし結果オーライかな」


青葉「そうですね...」


提督「青葉?どうした?」


青葉「いえ何も...」


青葉 (由良さんや瑞鳳さんの時もそうでしたけど...時雨さんがあんなに豹変するとは...)


青葉 (次からはもっと慎重に相手選ばないと...)


ー祥鳳編ー


青葉「ふぅっ...さっきは危なかったです...再び麻酔銃を弾き飛ばされるなんて...」


青葉「明石さんには新たな護身武器頼んでいますけど...明日まで時間がかかると言ってましたし...」


青葉「仕方ない...明日まではちょっと控えめなドッキリにしますか...」


...


青葉「司令官、次は祥鳳さんに仕掛けませんか?」


提督「祥鳳か...でも大丈夫か?時雨と同じようなことには...」


青葉「だ、大丈夫です!今回は鹿島さんたちに仕掛けたような内容ですから」(確証はありませんが...)


提督「鹿島たちに仕掛けたやつ...あぁあの書類のドッキリか」


青葉「はいっあれなら暴走はしませんよ!」(多分...)


提督「...分かった、それでいくか」


...


扉コンコンガチャ


祥鳳「失礼します提督」


提督「祥鳳来たか、悪いな遠征終わったばっかなのに」


祥鳳「いえいえ、大丈夫ですよ、ところで私にお話というのは...」


提督「あぁそのことなんだが」ピラッ


提督「祥鳳、お前にはこの書類を管理してほしい」


祥鳳「管理?何の書類ですか?」


提督「あぁこれ明日大本営に提出するとても大事な書類なんだ、もし紛失したら俺が処刑されるくらいのな」


祥鳳「しょ、処刑!?そ、そんな大事な書類を私が...」


提督「あぁだから祥鳳お願いできるか?、俺が留守にする30分間だけでいい、お前が一番頼りなんだ、頼む...」ペコッ


祥鳳「提督...」


祥鳳「...分かりました、この書類、私が責任をもって管理します!」


提督「そうか、ありがとう祥鳳」


提督「じゃあ俺はちょっと出掛けてくるから、頼むぞ祥鳳」


祥鳳「はい!提督!」


扉バタン


祥鳳「....」


祥鳳 (ど、どうしよう...)


祥鳳 (い、勢いで引き受けちゃった....)


祥鳳 (今冷静に考えてみたら...私...提督の命を預かっているようなものなのよね...)


祥鳳 (もし...これを失くしたら...)


祥鳳「っ!」ゾォッ...


祥鳳 (い、いやいや!変なこと考えちゃ駄目私!提督から頼まれたんだから、私が一番頼りだって...)


祥鳳(それにたった30分だけよ、大丈夫、私ならやれる!)


ー20分後ー


祥鳳「20分...あと10分ね...」


祥鳳 (今のところは何も異常なし...よしっ後10分も気を引き締めていかないと...) 


青葉 (う~ん...祥鳳さんってばずっとあの書類を形見離さず持ってるせいで中々偽物とすり替えるタイミングがない...)


青葉 (このままじゃタイムリミットが...)


青葉 (...こっちから仕掛けますか...)


青葉 ヒュッ![本棚に本を投げる]


ドサッ!


祥鳳「えっ!?な、何!?」パサッ..


青葉(手元から離れた...今のうちに!)シュバババ!


祥鳳「な、何だ本が落ちただけね...」


祥鳳「...っ!そうだ書類!」ダッ


ピラッ...


祥鳳「あぁよかった...ちゃんとあるわね...」


ー10分後ー


祥鳳「あと少しで30分...」


扉コンコン


祥鳳「っ!」


提督「俺だ、祥鳳開けてくれ」


祥鳳「提督...!は、はいっ今開けます!」ガチャ


提督「祥鳳、ちゃんと書類は管理してくれたか?」


祥鳳「はいもちろん!書類はここに!」


提督「おぉよかった...ありがとなしょうほ...ってあれ?」


提督「しょ祥鳳...この書類違うんだが...」


祥鳳「えっ...?」


提督「だってほら...お前に渡した時ここに印鑑があっただろ?なのにこの書類印鑑がないんだけど...」


祥鳳「えっ嘘!?」


祥鳳「な、何で...だって私ずっとこの書類を...」


祥鳳「っ!」


祥鳳「ま...まさか...」


...


ドサッ!


祥鳳 (えっ!?な、何!?)パサッ..


...


祥鳳「あの時...でもそんな...たったあんな数秒で..」


提督「えっしょ祥鳳、お前まさか...失くしたのか!?あの書類を!?」


祥鳳「い、いえ!そんな訳は...!ど、どこかに落としたんです!きっと...」


祥鳳「さ、探せば見つかるはずです!」


祥鳳「えっとここかな...いやここ...もしかしてこっち...」ガサゴソ...


祥鳳「何で...何でないの...!?何で...!」ガサゴソ...


提督 バンッ![机を叩く]


祥鳳「っ!?」ビクッ


提督「祥鳳...お前...」


祥鳳「て、提督...」


提督「俺はお前のことをとても信頼していた...任務も業務もちゃんとこなして俺のことも常に気遣ってくれて...一番信頼できるやつだと思っていた...」


提督「けどそれは...間違いだった...!」


祥鳳「て、提督!私は...」


提督「うるさい!」


祥鳳「っ!」


提督「言い訳なんて聞きたくない...!」


提督「あの書類がなければ俺はもうおしまいだ...今週中にはもう俺はこの世からおさらばだ...」


祥鳳「そ、そんな...こ、これは書類を失くした私の責任です!処刑されるのなら私が...!」


提督「たとえお前が失くしたとしてもお前に管理を任せた俺が責任を取らなくちゃいけないんだよ...それが大本営のルールだ...」


祥鳳「そ、そんな...」ヘタッ...


提督「あぁもう!お前のせいで全てむちゃくちゃだ!!」


提督「こんなことなら俺が管理しておけばよかった...」


祥鳳「っ!」


提督「最悪だ...こんなとこで俺の人生終わるなんて...」


祥鳳「うっ...うぅ...」ポロポロ...


提督「いや...今更何を言っても後の祭りか...」

 

提督 (ヤバい...つい熱が入りすぎて言い過ぎてしまった...)


提督 (扉から出たらすぐネタばらししないと...)


提督「じゃあな祥鳳...俺はこの少ない余命を嘆きながら生きるy...」クルッ


祥鳳 腕ガシッ


提督「えっ?」  


祥鳳「...嫌...行かないでください...」フルフル...


提督「しょ、祥鳳...?」


祥鳳「提督...償いをさせてください...」


提督「つ、償い...?」


祥鳳「全ては私の...祥鳳の責任です...私がこんな失敗しなければ提督は...提督は...!」


祥鳳「だから...だからせめて償いをさせてください...」


祥鳳「私のことを...好きに使ってください...殴っても蹴っても罵倒しても暴行しても構いません...提督の気が済むまでいくらでも私を使ってください...」


祥鳳「どんな辱しめも私はやります...だから...私に償いを!」肩ガシッ!


提督「しょ祥鳳落ち着け!」


祥鳳「提督が望むなら心中だってやります!私をどんな方法で殺しても構いません!」


祥鳳「だから私に償いを!償いをぉ!」


提督「ま、待って祥鳳!これドッキリ!ドッキリだから!」


祥鳳「償いを!償いを.....えっ...?」


提督「あ、青葉!」


青葉「はいはい司令官!」サッ!


祥鳳「あ、青葉さん...?」


提督「祥鳳すまなかった実はな...」


青葉「ドッキリ大成功!」[プラカード]


祥鳳「ドッキリ...大成功...」


祥鳳「ドッキリ...えっじゃじゃあ提督は...!」


提督「あぁ俺は大丈夫だよ、ごめんな祥鳳...」


祥鳳「うっ...あぁぁぁぁ...よかったぁぁ...」ギュウ


...


祥鳳「もう酷いです提督も!こんな...こんな酷いことするなんて!ちょっぴり嫌いになりました!」フンッ!


提督「わ、悪かった祥鳳...もうしないから...機嫌直してくれないか?もし何かしてほしいことがあったらやるからさ...」


祥鳳「...何でもですか...?」


提督「あぁ..俺の出来る範囲だけどな」


祥鳳「なら...」


祥鳳 ギュウ..


提督「えっしょ祥鳳!?」


祥鳳「私の気が済むまでこうやって抱きつかせてください...」ギュゥゥゥゥ..


提督「しょ、祥鳳...」


2時間後ようやく解放されました


ーローマ編ー


青葉「さてとお次はどうしましょうか...」


青葉「ここで終わってもいいですけどまだ時間ありますし...司令官が死ぬ意外の内容で...」


青葉「あっ!そうだ...今度は青葉が...」ニヤッ


ー執務室ー 


提督「えっ?次は青葉が死ぬ役をやりたい?」


青葉「はいっ!いつも青葉ってサポートのポジションだったんで今回はメインを貼りたいんです!」


提督「別にいいけど...それだと俺の役割なくなるんじゃ...」


青葉「大丈夫ですよ、ちゃんと司令官も活躍するシナリオにしてますから」


青葉「詳細は後々伝えるので司令官はその通りに動いてください」


提督「分かった、それで誰に仕掛けるんだ?」


青葉「今回はローマさんに仕掛けます!」(ローマさんなら肝が座ってますし多分大丈夫でしょう...)


提督「ローマか、よしっ分かった、それじゃあいくか」


青葉 (この内容なら...暴走は防げますね...)


...


青葉「ローマさん、ちょっといいですか?」


ローマ「あら青葉、どうしたの?」


青葉「実はお願いしたいことがあって...」


ローマ「お願い?」


...


ローマ「なるほど...最近夜中に謎の人影が出るって噂になってるから私にパトロールをして欲しいと...」


青葉「はい、お願いできますか?青葉も同行するので...」


ローマ「...分かったわ、そんな気味の悪い噂いつまでも流れているよりかはすぐに解決したほうがいいわね、姉さんの為にも」


青葉「本当ですか!?ありがとうございます!」


青葉「それじゃあ今日の夜10時に執務室前に集合でお願いします」


ローマ「分かったわ」


ー数時間後ー


青葉「さてっ..それでは早速パトロールを始めましょう!」


ローマ「しかし...ここって消灯時間過ぎると本当に暗いわね...月明かりしかないわ...」


青葉「執務室とお手洗い以外は節約の為に消してますからね」


青葉「ささっ早くパトロールを始めましょう、ローマさんには懐中電灯をお渡しするので工房あたりをお願いします、青葉は食堂側を見て回りますので」


ローマ「了解したわ」


...


ローマ「ここは...よしっ異常なしね」


ローマ「かれこれ1時間捜索しているけど...何も異常ないわね...」


ローマ「やっぱりただの噂なのかしら...」


スッ...


ローマ「っ!?」クルッ


ローマ「何...今背筋に...」


スッ...


ローマ「っ!」


ローマ「今のは...まさか青葉が言っていた...!」ダッ!


...


ローマ「ちょっと!そこのあなた止まりなさい!」[擬装展開]


??「...」ピタッ...


ローマ「そこのあなた、今から言うことに従いなさい、歯向かったら即刻攻撃するわ!」


??「...」


ローマ「まずは両手を頭の後ろに当てなさい!」 


??「...」スッ...


ローマ「よしいい子よ...次は跪きなさい」


??「...」スッ...


ローマ (素直ね...逃げられないと観念したのかしら...)


ローマ「今からそっちに向かうわ、あなたはそこでじっとしていなさい!」


ローマ「...」ジリジリ...


??「...」


ローマ「...」ジリジリ...


ローマ (もう少しで...)


?? ガバッ!


ローマ「なっ!?」


?? ダダダダ!


ローマ「しまった!ちょ、ちょっと待ちなさい!それ以上逃げたら撃つわよ!」カチャ!


?? ダダダダ!


ローマ「くっ...この!」ドンッ!


??「ぐわぁ!?」ドサッ...


ローマ「はぁっ...や、やったのかしら...?」


ローマ「一体誰なの...」ソロソロ...


??「...」


ローマ「マント?」バサッ


青葉「...」ポタ...ポタ...


ローマ「っ!?」ビクッ..


ローマ「えっ...青葉...?」


青葉「...」


ローマ「青葉!?」ダッ


ローマ「ちょ、ちょっと青葉!しっかりして!」


ローマ「何で...何で青葉が...」


ローマ「青葉!青葉!返事して!青葉ぁ!」


青葉「...」


ローマ「そんな...何で...」ヘタッ..


??「何してんだよ...」


ローマ「っ!?」


ローマ「て、提督...」


提督「さっき大きい音がして何事かと思って飛び出してみたら...何だよこれ...」


ローマ「て、提督!これは...」


提督「やったんだろ...」


ローマ「えっ...?」


提督「お前がやったんだろ...」


ローマ「提督...?」


提督「お前がやったんだろぉ!」


ローマ「っ!?」ビクッ


ローマ「て、提督違うのこれは...!」


提督「違う...?何が違うんだよ!青葉が死んでいてお前は擬装をしている...この状況と青葉を殺せるのはお前しかいないだろ!」


ローマ「ち、違うわ!私はただ不審者を撃っただけで...」


提督「不審者だと...じゃあ何で青葉が死んでいるんだ!」


ローマ「こ、これは...」


ローマ (何...どういうこと...?何で青葉が...私は不審者を撃って...言うこと聞かないから...)


ローマ (でも..私が撃ったのは青葉...?何で...何で私は青葉を...) フルフル...


ローマ「何なの...何なの一体!もう意味が分からない...」


ローマ「分からない...分からない...!」


提督「もういい...」チャキ


ローマ「っ!」 


提督「味方を殺す危険なやつはこの世にいらない...今ここでお前を処刑する!」


ローマ「ま、待って提督!話を聞いて!お願いだから!」


提督「お前の戯れ言など聞く訳がないだろ!青葉を殺したお前なんかの!」チャキ!


ローマ「や、やめて..提督...何でも...何でもするから...だから話を...」フルフル...


提督「...何でもするのか...?」


ローマ「え、えぇ!何でもするわ!だから話を...!」


提督「なら...今ここで処刑されろ!」チャキ!


ローマ「っ!」ビクッ..


提督「ローマ...まさかお前がこんなやつだとは思わなかったよ...」


ローマ「い..嫌...やめて...やめて...」


提督「じゃあなローマ、あの世で青葉に償え!」


ローマ「ヒッ...!」ガバッ


提督 カチッ...


ローマ「...えっ...?」


提督「なんてな、大丈夫だよローマ、青葉は無事さ」


ローマ「えっ...えっ...?な、何言って...」


提督「ほらっもういいぞ青葉」


青葉「よっこらせっと...」ヒョイ


ローマ「えっ!?」


ローマ「あ、青葉...あなた...無事なの...?」


青葉「えぇもちろん、この通りピンピンです!」


ローマ「えっなっ...どういう...こと...」


青葉「ローマさん実はこれ...」


青葉「ドッキリ大成功!」[プラカード]


青葉「だったんです!」


ローマ「えっ...ドッキリ...?」


ローマ「ドッキリ...ドッキリ...で、でも青葉...あなたの胸から血が...」


青葉「あぁこれは血糊ですよ、しかし血糊の量ちょっと間違えましたね、お陰で制服が真っ赤です...」 


ローマ「血糊...」


ローマ「それじゃあ...ドッキリは...」


提督「あぁ本当だ、騙して悪かったローマ」


ローマ「ドッキリ...そう...ドッキリだったのね...」フラフラ...


提督「ローマ?どうかしたか?」


ローマ バタッ...


提督「ローマ!?」


...


提督「まさかローマが気絶するとは...」


青葉「恐らく緊張から解放された反動で気絶してしまったんでしょうね...」


青葉「司令官、あの後ローマさん大丈夫でしたか?」


提督「あぁ、目が覚めた後もちょっと怯えてたけどすぐに回復して今はもう私室に戻ってるよ」


青葉「そうですか、よかったです...」ニヤッ..


提督「青葉?何ニヤついてんだ?」


青葉「えっ?あ、あぁ何でもありませんよ」


提督「?、そうか」


青葉 (ここ数回は少し控えなパッとしない内容でしたけど明日からは明石さんの護身武器も来ますしまた派手なことができる...)


青葉 (次はどんな派手なやつにしましょうかね...)ニヤッ...


ー暁編ー


ー早朝ー


青葉「さぁて護身武器ももらいましたし、本日一発目は誰にしましょうか...」


暁「あらっ青葉じゃない」


青葉「えっ暁さん?随分と早起きですね」


暁「当然よ!レディは身なりを整えて姉妹の誰よりも早く起きるんだから!」


青葉「そ、そうなんですか」(寝癖治ってませんけど...)


暁「あっそうだ!これから熊野さんに一人前のレディについて聞きにいくんだった、それじゃあここら辺で失礼するわね青葉!」ダッ!


青葉「あ、暁さn...」


青葉「行ってしまった...」


青葉 (全く暁さんも...そんなに急がなくてもいずれはあなたの望んでいるレディになれるというのに...)


青葉 (まぁいいでしょう、それよりもドッキリの相手は....そうだ、せっかくなんで暁さんにしましょうか...) ニヤッ...


ー執務室ー


提督「却下」


青葉「えぇ!?何でですか!?」


提督「お前暁だぞ!?下手したら一番トラウマに残ってしまうかもしれないぞ...」


青葉「大丈夫ですって司令官、もしもの時があったら青葉が責任もってメンタルケアしますから」


提督「本当か...?」


青葉「もちろんですとも!」


提督「...分かった、ほどほどのやつにしとけよ」


青葉「了解です司令官!」

 

...


暁「熊野さんに話は聞いたけど...いまいちぱっとこなかったわね...」


暁「一人前のレディになるためには何をすればいいのかしら...」


テロリン♪


暁「ん、通知?何々...」スッ..


<必見!相手を魅了する大人の女性になる秘訣10選>  


暁「こ、これは...!」


...


暁「ふむふむ...なるほど、これはいい記事を見つけたわ!役に立つ情報がいっぱい!、えぇと最後の秘訣は...」


<10、小悪魔な悪戯をして相手をときめかせよう!>


暁「これは...つまり司令官に悪戯をすればいいのかしら...?」


<例1:いきなり背後から頬にキスをしてときめかせる!>


暁「背後から頬にキス...これだわ!」


ー執務室ー


暁 (司令官は...)扉ギィ...


提督「...」カキカキ...


暁 (あっいたわ、よしっこっそりと...)ソロソロ...


暁 (背後まできたわ...確かここで...)スッ..


<耳元で囁いてすぐに頬へキスをする!>


暁 (囁いてキス...よしっいくわよ暁!、これで司令官に一人前のレディとして認めてもらうんだから!)


暁「司令官...」ボソッ..


提督「えっ?」


暁 チュッ..


提督「あ、暁!?..っておわっ!?」グラッ!


暁「えっ?」


提督「うわぁぁ!」ドンガラガッシャン!


暁「きゃぁぁぁ!」ドサッ!


...


暁「うっ...いった...何が...起こっt...」


提督 ポタ...ポタ...[机の角に頭をぶつける] 


暁「えっ...?」


暁「司令...官...?」ヘタッ...


暁「ど、どうしたのよ司令官...そんなとこで寝て...」


暁「ほらっ...起きて司令官...こんなとこで寝てたら...」ユサユサ...


暁「司令官...司令官...」ユサユサ...


暁「起きて...司令官...司令官...」ユサユサ...


暁「しれい...かん...」ユサッ...


提督「...」


暁「...うっ.....」


暁「うぅ...」ポロッ...


暁「うわぁぁぁ....」ポロポロ...


暁「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ブワッ


暁「じれいがん...じれいがん...じれいがん...!」


暁「あがづぎが...あがづぎ...が...」


暁「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


青葉 (このくらいにしましょうか...)


扉ガチャ


青葉「失礼します、司令官」


暁「うぅ...あぁぁぁぁぁぁぁ....」ポロポロ...


青葉「暁さんもう大丈夫ですよ、司令官は無事です」


暁「じれいがぁん...じれいがぁん...」ポロポロ...


青葉 (って全く青葉のほう気づいていませんね...)


青葉「ほらっ暁さんもう大丈夫ですよ」肩サワッ...


暁「うぅぅぅぅ...うぁぁぁ...」


青葉 (全然気づきませんね...仕方ない...)


青葉「司令官もういいですよ!」


提督「よいしょっと..」スッ


暁「っ!?」


暁「えっ...じれい...がん...?」


提督「あぁ暁、お前が知ってる司令官だよ」


暁「なん...で...じれいがんは...じれいがんは...あの場所で...」  


提督「大丈夫、あれは全部血糊だよ、それにこれ全部ドッキリだよ」


暁「えっ...ドッ...キリ...?」 


暁「ドッキリ...ドッキリ...あの...ドッキリ...?」


提督「あぁドッキリだ」


暁「えっ...じゃ、じゃあじれいがんは...」


提督「あぁ俺は生きてるよ、騙して悪かったな暁」


暁「...うっ...」


暁「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!じれいがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」ダキッ


提督「よしよし、もう大丈夫だからな」


...


暁「うぅぅぅぅぅ...じれいがん...ひどいよぉぉぉぉぉ...」ギュゥ...


提督「ホントにゴメンな暁、もうこういうことはしないから」ナデナデ


暁「約束よ!次したら本当に怒るからね!」


提督「あぁ約束だ、暁」


...


提督「...とりあえず暁も最後は笑顔戻ったし精神的なほうは大丈夫そうだな」


青葉「...」


提督「青葉?どうかしたか?」


青葉「いえ別に...」


青葉(ドッキリが成功したのはいいですけど...やっぱりあのドッキリ大成功!がやりたかったです...)


青葉(あれが一番気持ちいいのに...次はあれやりたいですね...)


ー涼風編ー


青葉「ふぅっ...朝風呂は気持ちいいですね~」チャプ...


青葉「さてっ次の相手はどうしましょうか...」


涼風「おっ空いてるな」ガラガラ


青葉「あっ涼風さんおはようごさいます、涼風さんも朝風呂ですか?」


涼風「おはよう青葉、まぁそんなとこだね、しかし夕方と違って朝は人が少ないからゆっくりできるな~」チャプ...


青葉「そうですね」


涼風「ふぅっ...ごくらくごくらk...ってあれ?」


涼風「青葉、このお風呂何度だ?」


青葉「温度ですか?今は42度ですけど」


涼風「42度!?そんなぬるま湯に浸かっていたのか!?」


青葉「えっ?い、いや適温...」


涼風「てやんでい!風呂ってのは48度が適温なんだよ!」


青葉「よ、48度!?」


涼風「てことで温度調節は...おっあったあった!」


青葉「えっちょま、待って涼風さん!」


涼風「えい!」ピピピヒ!


ブワァァァ!


青葉「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


...


青葉「次は涼風さんに仕掛けます...」


提督「涼風に仕掛けるのは分かったが...あ、青葉大丈夫なのか?」


青葉「えぇなんとか...まだ皮膚がヒリヒリしますけど...」


提督「一回明石のとこ行って治してもらったほうが...」


青葉「いや、やります!」


提督「で、でも背中が...」


青葉「いえ!こんな時もあろうかと明石さんにどんなことでも3時間で治る塗り薬を貰ってますから大丈夫です!」


提督「そ、そうなのか...」(塗り薬まで...)


青葉「てことで早速ドッキリスタートです!」


...


涼風 (う~ん...青葉は一体どうしたんだ?急に風呂から飛び出して...)


涼風(まぁいいか、そのことは後で聞こっと..)


提督「お~い涼風ちょっといいか?」


涼風「おっ提督、どうかした?」


提督「その...今から朝風呂に入ろうと思ってんだけど...お前もどうだ?」


涼風「えっ!?」


涼風「て、提督と2人きりで風呂!?//」


提督「あっ嫌なら断っても...」


涼風「い、いやいや!全く嫌じゃないよ!そういうことなら早速入りにいこうよ提督!」グイッ


涼風 (ま、まさか提督から誘ってくるなんて...//後で五月雨に自慢してやろっと!)


...


ガラガラ


涼風「へぇ、提督の風呂ってこんなになってるんだ」


提督「普通の風呂だけどな」


涼風「いや立派だよ!ささっ早く入ろ提督!」チャプ..


提督「あぁ」チャプ..


涼風「ふぅっ...落ち着く...ってあれ?」


提督「ん、どうした涼風?」


涼風「て、提督...何で...こんなぬるいんだ?」


提督「えっぬるい?いや40度だけど...」


涼風「40度!?」


涼風「提督、ダメだよ!そんなゆるいと疲れも取れないよ!」


提督「えっいや疲れはもう...」


涼風「疲れが取れる温度は48度だよ!それが一番!えぇと温度調節は...」


提督 (そろそろ...くるか..)


涼風 「えっと...おっ、あった!」


提督 (くる...!)


涼風「えいっ!」ピピピピ!


ブワァァァ!


提督「ぐっ...!」


涼風「ふぅっ...やっぱ風呂はこの温度だねぇ...ねっ提督?」


提督「...」


涼風「提督...?とうかした?」


提督 ドサッ....


涼風「えっ提督!?」


涼風「嘘っまさかのぼせた!?」


涼風「ちょ提督!」バシャ![引き上げる]


涼風「提督!しっかりしろ!おい!」


提督「...」


涼風「提督!ていとk...っ!?」


涼風「えっ...なん...で...」


涼風「何で...脈が...動いてないの...」


提督「...」


涼風「まさか...そん...な...」ヘタッ...


涼風「嘘だ...嘘だ...」


涼風「あたいが...あたいが提督を...」


涼風「うっ....」


涼風「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ブワッ


涼風「嫌だ...嫌だぁ...」


涼風「提督...でいどぐ....」


青葉「そろそろ...」


ガラガラ


青葉「失礼しま...っておぉこりゃまた凄い光景ですね...」


涼風「あ...あお...ば...」


涼風「あたいが...あたいの...せいで...」


涼風「提督が...提督がぁ...!」


青葉「大丈夫ですよ涼風さん、司令官は無事です」


涼風「えっ...?何言って...だって提督は...」


青葉「もういいですよ司令官」


提督「青葉の言う通りだ、涼風」ムクッ...


涼風「っ!?」 


提督「しかし..このクリーム凄いな、48度なのに全く熱さを感じなかった」


青葉「明石さん特製ですからね」


涼風「えっなっ..なっ何...なんなの...これ...」


提督「涼風実はな...」


青葉「ドッキリ大成功!」(キマった!)[プラカード]


涼風「えっ...」 


提督「すまなかった涼風、これ全部ドッキリだ」


涼風「ドッキリ...えっいやでも!提督の脈が止まってて...」


提督「あれは明石の装置で一時的に脈を止めてたんだよ、ほらっ今は動いてるだろ?」スッ...


ドクン...ドクン...


涼風「っ!、う、動いてる...」


涼風「じゃあドッキリは本当に...」


提督「あぁ、騙して悪かったな」


涼風「うっ....」


涼風「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ダキッ


...


涼風「つまりあたいの風呂の温度の異常さを自覚させる為に仕掛けたと...」


青葉「そうです、涼風さん、さすがに48度は熱すぎますよ!」


涼風「そう...だったんだ...ごめん青葉!あたい生まれた時からずっと風呂の温度は48度だったから全くおかしいと思ってなくて...」


青葉「は..はぁ...」(生まれた時から48度だったんですか!?)


青葉「ま、まぁ...生まれつきなら仕方ありませんよね...」


青葉「仕方ない...あっもしもし明石さん?」ピピッ


...


涼風「ご、ごめん青葉...次からは皆にあわせるよ...」


青葉「いえいえ、そんな我慢しなくて大丈夫です、今明石さんに頼んで涼風さん専用のエリアを作ってくれとお願いしましたから、そこなら涼風さんの適温で入れますよ」


涼風「えっ!ほ、本当か!?」


青葉「えぇもちろん、明石さんも快く快諾してくれました」


涼風「ありがとう青葉!、こんなことまでしてもらっちゃって...」


青葉「いえいえ!青葉は大丈夫ですよ」


青葉 (生まれつきのことを改善するのはさすがに難しいですからね...こちらが涼風さんに合わせないと...)


青葉 (まぁとりあえず、ドッキリ大成功!も出来ましたし、今回はこれくらいでいいでしょう、しかしまだ皮膚の痛みが...いてて...)


青葉 (えっと3時間で効果が出ると言ってましたから...えっまだ1時間!?、嘘ぉ....)


ー漣・朧編ー


青葉「はぁっ...ようやく塗り薬の効果が出てきました...」


青葉「もう痛みもほぼありませんし、次の相手を...」


青葉「ん?あれは...」


ザシュ...サッサッ...


漣「フッフッフッ...」


朧「漣?何やってるの?」


漣「あっ朧、今ね、ご主人様を落とし穴に仕掛ける穴掘ってるの!」


朧「えっ...そんなことして大丈夫なの...?提督に怒られるよ...多分...」


漣「大丈夫大丈夫!後で謝れば許してくれるよ!」


青葉「...なるほど...」ニヤッ...


...


提督「つまり...漣たちが俺に落とし穴を仕掛けようとしてるから逆にこっちから仕掛けようと...」


青葉「はい司令官!やりましょう!」 


提督「まぁいいけど...しかし漣、落とし穴なんか作ってたのかよ...」


青葉「多分テレビとかでドッキリ系でも見て感化されたんじゃないですか?」


提督「それを実行に移す行動力が凄いな...まぁいいや早速やるか」


...


漣「よしっ準備完了!さっ隠れるよ朧!」


朧「さ、漣やっぱやめといた方が...」


漣「もう朧は心配症だな~、大丈夫だって!ささっ隠れるよ!」バッ!


朧「あっちょっと!」


...


漣「ご主人様は...」


提督「...」テクテク


漣「あっきたきた!」


漣「よぉし...あと少しで...」


カチッ...


提督「えっ...?」


ズシャァァァン!!


提督「おわぁぁぁぁ!?」


漣「あははははww!引っ掛かった!」


朧「提督ぅ!?」


朧「えっちょあれ大丈夫なの!?」


漣「大丈夫だよ、ちゃんと安全にしてあるからw」


漣「さぁて、ご主人様はとうなってるかな~」ニヤッ


提督「...」ポタッ...ポタッ... [胸に破片が刺さる]


漣「えっ....」


朧「提督!だいじょうb...ヒィ!?」


漣「な、何で...嘘っ...ちゃ、ちゃんと確認して...」ヘタッ...


朧「...」


提督「...」


漣「いやっ...そんなの...そんなの...!」


朧「...だから...言ったじゃん...」


漣「えっ...」


朧「危ないから...やめた方がいいって...言ったのに...」


朧「言ったのにぃ!!」


漣「っ!」ビクッ


朧「全部漣のせいだよ...漣がこんなことしなければ提督は...提督はぁ!!」


漣「漣が...」


漣 (今ね、ご主人様を落とし穴に仕掛ける穴掘ってるの!)


漣 (大丈夫大丈夫!後で謝れば許してくれるよ!)


漣「そうだ....漣が...漣が...」


漣「うっ....」


漣「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ブワッ


漣「いやぁ...いやぁ...ご主人...様...」ポロポロ


朧「てい...とく...」ポロポロ


青葉 (そろそろいきますか...)


青葉「どうかしましたか?さっき凄い音が...」スッ..


漣・朧「っ!」


漣「青葉...」


漣「ご主人様が...ご主人様が...!」フルフル...


青葉「司令官?司令官がどうかしました?」


朧「そこの穴に落ちて...提督の...胸に破片が...!」フルフル...


青葉「えっ、そこの穴に?」テクテク


青葉「ん?誰もいませんよ?」


漣・朧「えっ..?」


漣「何...言ってるの...そこの穴にご主人様は...」


青葉「本当ですよ、ほらっ見てください」


漣・朧「...っ?」サッ..


漣・朧「えっ!?」


漣「えっなっ...」


朧「いない...提督が...」


青葉「それに司令官は無事ですよ、だってここにいますから」


漣・朧「はっ?」クルッ..


提督「よっお前ら」


漣・朧「なっ!?」


漣「ご主人...様...?」


朧「提督...?」


漣「な...なっ...」


朧「何で...どう...やって...」


提督「2人共実はな..」


青葉「ドッキリ大成功!」[プラカード]


漣・朧「どっ...ドッキリ...?」


提督「あぁドッキリだ」


漣「ドッキリ...って...」


朧「て、提督は...さっき胸から...」


提督「あぁそれは血糊だよ、ほらっこれだ」スッ


朧「っ!?血糊...だ...」


漣「で、でもさっき穴の中に...」


提督「あぁあれは明石にお願いして落とし穴から地上に出れる隠し通路作ってもらったんだ、ここにな」ガチャ


漣「っ!?」


漣「じゃ...じゃあ...」


朧「ドッキリは...」


提督「あぁ本当だよ、2人共」


漣・朧「あっ..あぁ...」


漣・朧「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」ダキッ


...


漣「もうご主人様ひどいよぉ!」


朧「本当に...本当にびっくりしたんだからね!」


提督「ごめんごめん2人共、もうしないから」


漣「もおっ...本当だよ!ご主人様!」


朧「もうやめてね!提督!」


提督「あぁ分かってるよ2人共」


...


漣「まさかこっちが仕掛けられていた方だったなんて...騙されたなぁ...」


朧「...」


漣「朧...?どうかした?」


朧「ごめん漣!」ペコッ


漣「ふえっ?」


朧「さっき...漣に対してひどいこと言っちゃった...」


漣「えっ...」


朧「ドッキリでもあんなこと言って...本当にごめん!」


漣「えっ...えっと...朧に謝られるようなこと言われたっけ...?」[苦笑]


朧「えっ...?」


漣「朧に嫌なこと言われたって記憶もないんだけど...」


朧「あっ...えっ...」


漣「朧、何か漣に嫌なことでも言ったの...?」


朧「い、いや何でも...ないよ...」


漣「?」


ー響編ー


青葉「さてっ次の相手はどうしましょうか...」


提督「何だ、まだ決まってないのか?」


青葉「はい、内容は既に決まっているんですが誰に仕掛けようか迷ってまして...」


暁「いい考えがあるわ!」扉バンッ!


提督「うぉっ!?あ、暁か...びっくりするから扉はノックして...」


青葉「ちょっと待ってください司令官、暁さんいい考えとは?」


暁「次は響に仕掛けてみない?」


青葉「響さんですか...そういえばまだ仕掛けてませんね」


提督「でも何で響に?」


暁「実は...」


...


暁「響っ」肩トントン


響「ん?」


暁「わっ!」


響「....」


暁「どう?驚いた!?」


響「いや...別に...」


暁「えっ...そ、そうなの...」


...


響「...」テクテク


暁 (よしっ...ここから驚かせば響も...)


響「...」テクテク


暁 (今っ!)  


暁「わぁぁぁ!!」ガバッ


響「...」


暁「...」


響「...っ?」


響「暁?私に何かようかい?」


暁「えっ...い、いや...何でもないわ!」ビューン!


....


提督「なるほど...つまり何しても驚かない響のびっくりした顔が見たいと...」


青葉 (そもそもそんな驚かし方じゃ誰も驚かない気がしますが...)


暁「そう、だからお願い司令官!青葉!」


青葉「...分かりましたやりましょう!、しかしそうなると...」


青葉「暁さん...演技って出来ますか?」


暁「え、演技...?」


青葉「はい、今回考えてる内容が暁さんにも演技をしてもらわなければ成立しないドッキリなのですが...」


暁 (演技...どうしよう...そんなのやったことない...)


青葉「あっ出来ないのであればプランを変更して...」


暁「い、いや出来るわ!一人前のレディは演技も完璧なんだから!」


青葉「本当ですか...?じゃあ1つ演技してみてください、テーマは響さんを問い詰めるということで、はいっどうぞ!」


暁「えっいきなり!?え、えっと...」


暁「ひ、響ー、あなた何やってるのー、何であんなことしたのy...」[棒]


青葉「あっもう結構です...」


暁「えっ!?いやまだ演技の序盤よ!?何でもう終わらせるのよ!プンスカ!」


青葉 (予感はしてましたが...やっぱり暁さんは大根演技でしたか...)


青葉 (仕方ない...あれ使いますか...)


...


響「...」


響「...っん...?」


響「...えっ...どこ...?」


響 (何...この薄暗い部屋...さっきまで遠征に...)


響 ガシャ!


響「っ!?」(な、何..何で左腕に鎖が...)


??「お目覚めですか?」


響「っ!?」


響「だ、誰!?」


??「誰...そうですね、ゲームマスターとでも言っておきましょうか...」


響「ゲーム...マスター...?」


??「はい、早速ですがあなたにはゲームをしてもらいます」


響「ちょ、ちょっと待って!何の理由で君は私をこんなとこに監禁してるんだい!?」


??「理由...?フフッ..単純ですよ、あなたの絶望した顔が見たいだけ...ただそれだけです」 


響「なっ...そ、そんな理由で...」


??「そんなとは失礼ですね...まぁいいです、本題に移りましょう、あなたには命を選択するゲームをしてもらいます」


響「命を...選択...?」


?? カチッ..ウィーン


提督「ひ、響!」


暁「響っ!」


響「なっ、司令官!?暁!?」


??「今からあなたにはこの2人のどちらかの命を選択してもらいます」


響「えっ...」


??「そこに拳銃があるのは分かりますよね?」


響「け、拳銃...」チラッ


??「その拳銃で1分以内にどちらかを射殺してください」


響「なっ...!」


??「そしてあなたが命を選択し生き残ったものはここから脱出でき、自由の身になれます」


??「さぁルールは理解できましたか?ではゲームスターt「待って!」」


??「はいっ?何ですか?」


響「....ない...」


??「えっ?」


響「やらない...」


??「聞き間違えですかね?今やらないと聞こえましたが...」


響「やらないと言っている!」


響「君のそんな馬鹿げたゲームのせいで...司令官と暁の命が奪われるなんて...死んでも御免だ!」


響「ゲームマスター...って言ったかな、残念だけど私はこのゲームを放棄する、納得いかないなら...私を殺せばいい!」


提督「響...」


暁「響...あなた...」


??「なるほど...面白い考えですね、ですが残念、そうはいかないんですよ」


?? カチッ..スチャ!


提督「ぐっ...!」


暁「っ!」


響「なっ!?」


??「もしあなたがこのゲームを放棄した場合...あらかじめこの2人の横にある銃が自動的に発射され双方ともに脳天を撃ち抜かれます」


響「な、何っ!?」


??「さぁ分かりましたか?あなたがゲームを放棄したらどんな結末になるか...もうあなたに残っている選択はゲームをやる、ただそれだけです」


響「この...ゲスがっ...!」ギロッ...


??「おぉ..その怒りに満ちた感情たまりませんね...」


??「おっと見とれてる場合じゃない、では...ゲームスタート!」


響「まっ、待て!」


ピッ...ピッ...ピッ...


響「っ!」(タイマーが動いてる、くっ、どうすれば...考えろ...考えろ私...!)


暁「響っ!」


響「っ!」


暁「暁を撃って!暁は艦娘よ!そんなただの拳銃1発食らったって傷がつくくらいよ!」


提督「いや駄目だ響!俺を撃て!その拳銃がただの拳銃だって確証はない!それにこんなことで暁を傷つける訳にはいかない!」


暁「何言ってるの!暁はどれだけ傷ついたっていい!司令官が無事なら!」


提督「何言ってるんだ!お前は自分を大切にしろ!お前にはまだたくさんの未来があるんだ!ここで死んでいいはずがない!」


暁「それは司令官も同じでしょう!あなたも自分を大切にしなさいよ!雷や電たちがあなたの帰りを待っているのよ!暁のことじゃなくて皆のことを考えて!」


提督「皆のことを考えて言っている!俺は誰も傷つけたくないんだ!」


提督・暁「俺が!」「暁が!」


響「司令官...暁...」


??「さぁさぁ喧嘩してる間にもう20秒経過しましたよ~!」


響「っ!?」(あと40秒...!)


響「どうすれば...どうすれば...!」


暁「響ぃぃ!!」


響「っ!?」


暁「暁を撃って...」


提督「な、何言ってる!ここは俺が「黙って!」」


提督「っ!?」


暁「響...お願い...暁を撃って...」


響「なっ...そ、そんなの出来るわけが...!」


暁「撃って!」


響「っ!」


暁「響...あなたにはいつも迷惑をかけた...いつもあなたを私の私情で振り回して...でもあなたはいつも嫌な顔1つせずついて来てくれた...」


暁「そのことにいつも感謝せず当たり前のように振り回して...こんなの...長女失格よ...本当にごめんなさい響...」


響「暁...」


暁「だからせめて...最後くらいは長女らしいことをさせて...」


暁「私を撃っても暁はあなたを恨まない...むしろ本望よ...だから響...」


響「...」


響 スチャ...


提督「っ!響っ!」


暁「そう...それでいいの...」


暁「さぁ響...早く...」


響「...」


響「...」ゴトッ...[拳銃を落とす]


暁「えっ...?」


響「...ごめん...」


響「ごめん...暁...」フルフル...


響「出来ない...私には...暁を殺すなんてこと...」ポロポロ...


響「出来ない...出来ない...」


響「うっ...あぁぁぁぁ....」


暁「ひ、響...」


提督「響...」


カチッ...ビー!ビー!


響「っ!?」


??「はいっ終了です~結果、あなたはどちらも選らばなかった...てことで...」


??「両方とも死刑を実行します!」


響「なっ!?ちょ、ちょっと待って!そんなの聞いてない!」


??「あぁ...そういえば言ってませんでしたね、けど大体察しがつくでしょう、まさか時間内に選べなければどちらも解放される...なぁんて楽観的な考えはしてませよね~」ニヤッ


響「そ、そんな...」


??「さぁそれでは...死刑...」


響「ま、待って...」


??「執行!」カチッ!


響「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


ドンッ!ドンッ!


響「あっ...」


提督・暁 ドサッ...


??「さてっこれにゲームは終了あなたは自由の身です、全く....あなたが早く決断していればこんなことにはならなかったのに...」


??「まぁ今さら何言おうが無駄ですか、では私はここで失礼させてもらいますね、響さん...」ニヤッ


パシュ...[手錠が外れる]


響「うっ...あぁ...」


響「提督...暁...」ヨロヨロ...


提督・暁「....」


響「あぁ....」ヘタッ...


響「あぁぁぁぁぁ....」


響「あああぁぁぁぁぁぁ....」ブワッ...


(全く...あなたが早く決断していればこんなことにはならなかったのに...)


響「私は...私は...」


響「救えた命も...無駄にした...」


響「私の...私のせいで....」


響「ああぁぁぁぁぁぁぁ....」ポロポロ...


青葉 (おぉ...これは久々に大作が完成しましたね、あっそうだネタばらしっと...)


ギィッ....


青葉「失礼します青葉です」


響「えっ...?」


響「あお...ば...?」


青葉 (おおっ...いつもクールな響さんがこんにも顔を崩して...よっぽど効果があっt...)


響 ギュゥ...


青葉「えっ!?」


響「青葉...青葉...司令官が...暁がぁ...」ポロポロ...


青葉「響さん...」


青葉「響さん、もう大丈夫ですよ、司令官も暁さんも無事です」


響「えっ....?」


提督「あぁその通りだ響」ムクッ


暁「...」ムクッ


響「えっ!?」


響「司令官...?暁...?」


提督「響、実はな...」


青葉「ドッキリ大成功!」[プラカード]


提督「ということだったんだ」


響「ドッキリ....」


響「ドッキリ...なの...?司令官と暁は...生きてるの...?」


提督「あぁもちろん、騙してごめんな響」


響「うっ...うっ...」


響「うわぁぁぁぁぁぁぁ....」ギュゥ...


提督「よしよし、もう大丈夫だからな」


暁「...」


...


響「本当に...本当に心配したんだからな!司令官!」


提督「あぁ、本当にすまなかった、もうしない、約束するよ」


響「もう...暁もだよ!」


暁「...」


響「暁...?」


提督「暁?どうした?」


青葉「あっそうだ忘れてた...」


青葉 指パチン


暁「ふがっ!」 


提督「えっ?」


暁「あれ...ここは...」


響「暁...」


暁「えっ響!?何でそんな泣いて...」


響 ギュゥ...


暁「えっ!?なっ響!?」


響「もう...もう二度と死なせないから暁...」


暁「えっ...?」


響「暁...生きてて...よかった...」


暁「ひ、響...」


...


提督「えっと...つまり暁はドッキリ中ずっと催眠にかかっていたと...」


青葉「はい、この手は使いたくなかったんですが...暁さんがあまりにも大根演技なので仕方なく...」


提督「というか、いつ催眠なんか覚えたんだよお前は...」


青葉「いや簡単ですよ?スマホで調べたらすぐに出てきます!」


提督「そ、そうなのか...」(催眠術までヒットするのかよ...)


提督 (てか...催眠にかかっていたということは...暁はドッキリのこと何も分からずに気がついたら響が号泣して抱きついてきたということになるのか...)


...


暁 (う~ん...いつドッキリやってたのかしら...)


暁 (目が覚めたら響が泣いて抱きついてきて...よく分からないわ...)


暁 (まぁ..いいわ...響の新しい表情が見れたしね)


ー翔鶴編ー


提督「次は翔鶴に仕掛けたいと...赤城」


赤城「はいっ、任務もしっかり取り組んでいて優秀な娘なんですけど少し決断力が遅くて...なのでこのドッキリで決断力をつけてもらいたいんです」


青葉「....」


提督「なるほど、分かったやろう」


赤城「本当ですか!?ありがとうございます!」


提督「あぁそれで翔鶴が成長するなら俺も協力するよ」


提督「さてっそれで内容はどうするか...」


青葉「あっ司令官ちょっといいですか?」


提督「ん?青葉どうした?」


青葉「赤城さんちょっと...」


赤城「青葉さん...?」


青葉「赤城さん、今の話...嘘...ですよね?」ニヤッ


赤城「なっ!?」


赤城「そ、そんな訳ないじゃないですか!私はあの娘のことを...」


青葉「へぇ...では、これは何でしょうか」スッ..


赤城「そ、それは...」


青葉「録音機ですよ、えっと再生ボタンは...」カチッ


ー食堂にてー


加賀「えっ翔鶴にドッキリがしたい...ですか?赤城さん」


赤城「はい、そうなんです」


加賀「もしかして...あの娘と何かあったの?」


赤城「いえいえ、翔鶴さんとは仲良くやっていますよ」


加賀「なら尚更何故...?」


赤城「その...皆さんの手本であるべき一航戦の私がこういうことを言うのはあれなんですけど...」


赤城「翔鶴さんが驚いたらどうなるか面白そうだな~って思って...」


加賀「それで仕掛けたいと...」


赤城「はい、でも...そんな考えを知られてしまったら五航戦に限らず皆さんから軽蔑されるのではないかと心配で...」


加賀「なるほど...なら納得のいく理由を作ればいいんじゃないですか?」


赤城「納得のいく理由?」


加賀「はい、正当な理由があれば五航戦や駆逐艦の娘も軽蔑はしないと思いますよ」(元の理由で軽蔑されることもないと思いますが...)


赤城「なるほど、確かにそれなら大丈夫ですね!」


ピッ...


青葉「っていう会話がここに録音されていますが...」


赤城「き、聞いていたんですね...」


青葉「別に元の理由でも軽蔑されるなんてことはないと思いますよ?そんなことで皆さん赤城さんを軽蔑なんてしませんよ」


赤城「だとしても...やっぱり私は皆さんの手本としてこれからもこの鎮守府を引っ張っていきたくて...」


青葉「は、はぁ...」(ポーキサイトを爆食いしてる時点で手本ではない気がしますが...)


赤城「だから青葉さん、宜しければその録音...削除してもらえませんか...?」


青葉「えぇ...いやでも青葉ニュースの記事にしようと思ってますし...」


赤城「お願いします!後で間宮パフェ特盛奢りますから!」


青葉「えっ!マジですか!?」


赤城「はいもちろん!それでも満足しないなら間宮アイスそして間宮羊羮もつけます!」


青葉「おぉっ...!」(どれも前から食べたかったやつですね...)


青葉「...分かりました、ではドッキリ後その3

つを奢ってくれたら消しましょう!」


赤城「分かりました、ありがとうごさいます!」(良かった...)


青葉「ではドッキリの内容を...」


青葉「そうだ、せっかくなんで赤城さんに仕掛けたやつにしますか...」ニヤッ


赤城「私に仕掛けたということは...あのどちらか選べという内容のやつですか?」


青葉「それですね」


提督「2人共なに話してんだ?」


赤城「えっ?い、いや何でもありませんよ!」


青葉「そうです、ちょっとした世間話をしただけですよ」


提督「っ?」


...


翔鶴「珍しいこともあるわね...提督が直接私を呼び出すなんて...」


翔鶴「もしかして...ケッコンカッコカリとか//!?」


翔鶴「いやいやそんな訳ないわよね...何考えてるのかしら私..」


ー執務室ー


扉コンコンガチャ


翔鶴「失礼しますていとk...えっ!?」


提督「しょ、翔鶴助けてくれ!」


赤城「黙ってください」グイッ


提督「ぐっ...!」


翔鶴「なっえっ...あ、赤城さん!何やってるんですか!?」


赤城「何って...見たら分かると思いますよ...」


翔鶴「わっ、分かりませんよ!何で提督に弓を引いているんですか!早く下ろしてください!」


赤城「下ろす...?それは出来ません、だって提督は邪魔な存在ですから...」


翔鶴「じゃ、邪魔な存在...」


赤城「翔鶴さん、私はあなたのことを愛しています」


翔鶴「えっ...?」


赤城「仲間としてじゃない...異性としてです」


翔鶴「い、異性として...」


赤城「私1人を愛して欲しい...あなただけを愛したい...他には何もいりません」


赤城「それ以外は何もいらない...あなたとの永遠の愛が手に入るのなら...」


翔鶴「赤城さん...」


赤城「けどあなたは...私を見てはくれなかった...あなたが見ていたのはいつも提督...」


赤城「一度は提督に譲ろうかとも思いました、しかしそれは私の本心が許さなかった...」


赤城「でもあなたは提督だけを見ている...どうすればいいか...そこで考えたんです、提督を殺せば...あなたが手に入るって...」


翔鶴「そんな...まさかその為に提督を!?」


赤城「えぇそうです、お分かりになりましたか?それでは提督さようなr「待って!」」


赤城「えっ?」 


翔鶴「やめてください赤城さん...今のあなたは...醜いです!」


赤城「っ!?」


翔鶴「私は...いつもあなたに憧れていました...」


翔鶴「強くて凛々しくて...誰にも優しいあなたにずっとなりたかった...」


翔鶴「でも今は...私が憧れていたあなたではない...あの輝いていたあなたは...一体どこへ行ってしまったのですか...?」


赤城「なるほど...それがあなたの考えですか...」


赤城「なら....今ここで選んでください、提督か私か...」


翔鶴「えっ...?」


赤城「私を選んでくれたら提督を殺します...しかし...もし提督を選んだら...その時は私が死にます...」


翔鶴「なっ!?」


赤城「さぁ選んでください赤城さん...」


翔鶴「そ、そんなこと出来る訳が...!」


赤城「早く...早く選んでください...あなたには選ぶ以外の道はありません...」


翔鶴「本当に...そうでしょうか...?」


赤城「えっ?」


翔鶴「道がないのなら...私が切り開きます!」バッ!


赤城「...」


翔鶴「...」


翔鶴「...えっ...?」


翔鶴「何で...何で擬装が展開しないの!?」


赤城「フフッ...無駄ですよ、明石さんに頼んであなたの擬装を封じていますから」


翔鶴「なっ!そ、そんな...」


赤城「言いましたよね...選ぶ意外の道はないと...」


翔鶴「っ!」


赤城「さぁ改めて聞きます...翔鶴さん、あなたはどちらを選びますか...?」


赤城「私か...提督か...」


翔鶴「くっ...」


赤城「さぁ早く...早く!」


翔鶴「...」


翔鶴「....なさい...」


赤城「えっ?」


翔鶴「ごめん...なさい...」


赤城「ごめんなさい?何故謝るのですか?」


翔鶴「ごめんなさい...赤城さん...私は...選べないです...」


翔鶴「提督も...あなたも...どちらも大切なんです...」


翔鶴「だから...選べません...私には...選ぶなんてこと...!」


翔鶴「ごめんなさい...赤城さん...」


赤城「そうですか...」


赤城「なら...もう生きる意味はありませんね、提督も私も...」


翔鶴「えっ...?」


赤城「一途に愛して欲しかった...けどそれは叶わないみたいですね...」


赤城「ならもう...生きる価値はないです...私は提督と道連れにして死にます...」


翔鶴「なっ!まっ、待ってください!赤城さん!」


赤城「もう遅いです...」グッ...


提督「や、やめろ赤城...」


翔鶴「待って赤城さん!」


赤城「さようなら...」


翔鶴「ダメぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


赤城 バシュ!


翔鶴「っ!」


提督 ドサッ...


翔鶴「あっ...あぁ...」ヘタッ...


赤城「翔鶴さん...あなたと結ばれることが出来なかったのは残念です...けど...最後にあなたに本当の想いを伝えることが出来てよかったです...」


翔鶴「...」


赤城「では...さようなら翔鶴さん...」スッ...


翔鶴 プツン...


翔鶴 ガバッ!


赤城「えっ?」


翔鶴 ドンッ!


赤城「きゃっ!」ドサッ!


翔鶴 ノシッ...


赤城「えっ...翔鶴さん...?」


翔鶴「...フフッ...フフフフ...」


翔鶴「アハハハハハハハハッ!」[ハイライトオフ]


赤城「っ!?」ビクッ


提督・青葉 (っ!?)


翔鶴「提督がいない...提督がいない....アハハハハハッ!」


赤城「しょ、翔鶴さん!?」


翔鶴「嘘...そんなの幻覚...提督は生きてる!」


翔鶴「って...あれ提督?どうしました?何で私の下に...」


赤城「えっ...?」


翔鶴「あっごめんなさい!邪魔ですよね!」


赤城「えっちょ待ってください!翔鶴さん!私は提督じゃありません!」


翔鶴「えっ?何言ってるんですか?あなたは提督ですよ?」


赤城「い、いや私は提督じゃ...!」


翔鶴「何ですか提督ぅ~記憶失くしてしまったんですか~?」


赤城「ちょ、ちょっと...」


翔鶴「もぉ...仕方ないな~、なら...思い出させてあげます...」ガシッ


翔鶴「さぁてまずは服を脱がしてっと...」ヌギヌギ


赤城「しょ、翔鶴さん!やめてください!」


翔鶴「もう照れちゃって提督かわいい♪でも安心してください、私に身を委ねれば...」


赤城「や、やめて!翔鶴さんっ!」


青葉 (ま、まずい...早く助けないと!)


提督 (ヤバい翔鶴!)


提督「やめろ翔鶴!」


青葉「そこまでです!翔鶴さん!」扉バンッ!


翔鶴「っ!」フッ...


提督・青葉・赤城「えっ?」


翔鶴「あれっ...私...」チラッ..


赤城「しょ、翔鶴さん...?」


翔鶴「っ!?赤城さん!?」


翔鶴「そうだ....何で...何で私あんなことを...!」


提督・青葉・赤城「はっ...?」


...


ー食堂ー


赤城「えっと...つまりどういうことですか?」


青葉「愛の暴走...ってとこでしょうか...翔鶴さんは自覚していませんが、恐らく翔鶴さんの中には強い愛があるのだと思います」モグモグ


赤城「愛の暴走...」


青葉「まぁドッキリ後、翔鶴さんの性格が変化したとか、何か異常があったという訳ではないので大丈夫だと思いますよ、あれほどのことをしなければ」モグモグ


赤城「そうですか...」


青葉「それにしてもさすが間宮さん、どれも美味ですね~♪」


赤城 (これからはあの娘のこと...もっと気にかけてあげないと...)


...


翔鶴「...」


翔鶴 (何で...何で私あんなことを...)


翔鶴 (赤城さんを提督だなんて...気が狂ってたのかしら...)


瑞鶴「翔鶴ねぇ、どうしたの?もしかして体調悪いとか...」


翔鶴「えっ?ううん、何でもないわ」


瑞鶴「そう?ならいいけど...」


ー熊野・三隈編ー


暁「わ、わたくしは暁ですわ!」


熊野「そうです暁さん!お見事です!」


三隈「それにプラスして名前の後に「りんこ」と付けたらもっといいレディになれますわ!」


暁「わ、わたくしの名前はあ、あかりんこ!ですわ!」


三隈「流石暁さん!前よりもよくなってますわ!」


暁「えへへ..//そ、そう...//?」


熊野「そうですわ!後は自己紹介の後に一回転してキメポーズをすればもっとよくなりますわ!」


暁「えっ...そ、それ本当に...?」


熊野「もちろんです!スマホの情報に間違いはありませんわ!」


暁「わ、分かったわ!よしっ!」


暁「わたくしの名前はあかりんこですわ!」クルリンバンッ!


熊野「完璧ですわ!暁さん!」


ワー!ワー!


青葉「これは...まずいですね...」


...


提督「次は熊野と三隈に仕掛ける?」


青葉「はいっ、やりましょう司令官!」


提督「まぁいいけど...何で?」


青葉「実はですね...」


カクカクシカジカ


提督「なるほど...つまり2人の情報の疑わなすぎなとこを治したいと...」


青葉「はいっ司令官、このままでは熊野さん、三隈さん、それに暁さんに悪い影響が出てしまうかもしれません」(既に若干出ていますが...)


提督「分かった、このまま嘘情報を信じたままは危険だしやるか」


...


熊野「ふうっ...やっぱり午後のティータイムは格別ですわね、三隈さん」


三隈「えぇ熊野さん、最高ですわ」ズズッ...


テロリン♪


熊野「ん、通知?」スッ


<特集:今お嬢様に大ブームのお遊戯!>


熊野「こ、これは!」


三隈「熊野さん?どうかしまして?」


熊野「見てください三隈さん!」スッ!


三隈「っ!これは...!」


...


熊野「メントスコーラを気になる相手に飲ませる...なるほど、最近のお嬢様はこのようなお遊戯をしているのですわね!」


三隈「早速やってみましょう熊野さん!えっと相手は...」


熊野「せっかくなので提督にしましょう!」


...


ー執務室ー


扉コンコンガチャ


熊野「失礼しますわ提督」


三隈「失礼します提督」


提督「おっ熊野に三隈か、どうした?」


熊野「ちょっと提督にやって欲しいことがごさいますの!」


提督「やって欲しいこと?」


三隈「これを飲んでください!」スッ..


提督「これは...コーラとメントス...?」


熊野「そうですわ、これを提督に飲んで欲しいのですの!」


提督「えっ...いや何で?」


三隈「今、お嬢様の界隈では気になる人にこのメントスコーラというものを飲ませるというお遊戯が流行っているのですわ!」


提督「お嬢様のお遊戯...」


提督「い、いや待て、それって危険なやつなんじゃ...」


熊野「大丈夫ですわ提督、これはお嬢様のお遊戯ですのよ、危険なはずがありませんわ!」


提督「そ、そうか...」


三隈「では提督早速飲んでくださいまし」スッ


提督「あ、あぁ...」ポタッ..


提督「じゃあいくぞ...」ゴクッ


熊野・三隈 ドキドキ...


ブシャ!


熊野・三隈「えっ?」


提督「むぐっ!むぐぅ!?」ジタバダ!


提督「ふぐっ!ふごぉっ!」ドサッ!


提督「....」


熊野「えっ...ちょなっ...」


三隈「な...な、何...何が...」


提督「...」


熊野「て、提督!」ダッ!


三隈「提督!」ダッ!


熊野「提督!提督!返事してください!提督!」ユサユサ


三隈「あ、泡が口から...提督!提督!」ユサユサ


熊野「提督!提督!提督ぅ!」


提督「...」


熊野「そ..そんな...」ヘタッ...


三隈「何...で...」


青葉「何...してるんですか...」


熊野・三隈「っ!?」クルッ


熊野「あ、青葉さん...」


青葉「さっきここを通った時...司令官の苦しむ声が聞こえて何かあったのかと思ったら...何ですかこれ...」フルフル...


三隈「あ、青葉さんこれは...」


青葉「最低...」


熊野・三隈「えっ...?」


青葉「最低です...こんな...こんなことを司令官にして...」ゴゴゴゴ...


熊野「あ、青葉さん!これには...!」


青葉「黙ってください!」


熊野・三隈「っ!?」ビクッ


青葉「普通気づくはずです...そんなもの口にいれたら危ないことくらい...」


青葉「なのに...なのに熊野さんたちは...疑いもしないで...お嬢様という言葉だけ見て正しいと思って...」


熊野・三隈「...っ!」


青葉「そのせいで司令官は...司令官は!」ギッ!


青葉「あなたたちのせいで!!」


熊野「...」フルフル...


熊野「...そう...ですわ...」


三隈「何も確証がないのに...お嬢様という言葉に踊らされて...」


熊野「そのせいで...提督は...わたくしたちのせいで...」


熊野「うっ...うぅ...」ポロポロ...


三隈「てい...とく...」ポロポロ...


青葉「許さない...」


熊野・三隈「えっ...?」


青葉 ガチャ...[擬装展開]


熊野・三隈「っ!?」


青葉「死んで償ってくだはい...もうあなたたちにここ...いやこの世にいる資格はありません!」


熊野「ま、待って!青葉さん!」


三隈「落ち着いてください!青葉さん!一回話を...!」


青葉「落ち着け...?ふざけないでください!」


熊野・三隈「っ!?」


青葉「司令官を殺したのに...あなたたちは生き残る...そんなことが許されるとでも...」


熊野「あ、青葉さん...」フルフル...


青葉「死んで償いなさい...」ジャキ..


三隈「や、やめて青葉さん...」フルフル...


青葉「さようなら...」


熊野・三隈「ヒッ...!」


青葉「...」(ここらにしますか...)


青葉「なぁんて嘘ですよ」


熊野・三隈「えっ?」


熊野「青葉...さん...?」


青葉「司令官、起きていいですよ」


提督「よいしょ、ふぅっ...このメントスコーラ、ドッキリだとしても死ぬかと思った...」ムクッ


熊野・三隈「なっ!?」


三隈「えっ...提督...?」


提督「熊野、三隈実はこれは...」


青葉「ドッキリ大成功」[プラカード]


熊野「ドッキリ...大成功...?」


三隈「これは...一体...」


提督「熊野、三隈これ全部ドッキリだったんだ」


熊野「えっ...じゃ、じゃあ提督は...」


三隈「生きて...るの...?」


提督「あぁ、騙して悪かったな」


熊野・三隈「うっ...うぅぅ...」


熊野・三隈「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」


...


熊野「ひどいですわ提督!このわたくしにこのような下劣なことを!」


三隈「いくら提督でも今回は許せませんわ!」


提督「わ、悪かった...けど今回はお前たちの為にドッキリをしたんだ」


熊野「わたくし達のため?」


提督「青葉、説明頼む」


青葉「はいっ司令官」


青葉「ゴホン...熊野さん三隈さん、あなたたちは情報を信じすぎです」


熊野・三隈「えっ...」


青葉「青葉見ていたんです、暁さんに色々お嬢様という名目のもと色々間違っていることを教えているところを」


青葉「お嬢様は名前の語尾にりんこなんてつけませんし、決めポーズもしません、今回のメントスの件もそう、冷静に考えればおかしいと分かることです」


熊野「...た、確かに...今考えてみたらおかしいことですわ...」


三隈「そう...ですわね...」


青葉「熊野さん、三隈さん、スマホは素晴らしいものです、何か疑問に思ったらすぐに調べて情報を手にいれることが出来ます」


青葉「しかし...スマホの情報が全て正しいとは言えません、嘘の情報もたくさんあります」


青葉「だからこそ青葉たちはその情報が嘘なのか本当なのかそれを見極める力が必要なんです」


熊野・三隈「...」


青葉「嘘に騙されずに真実だけを探して見つける、それがお嬢様として...いやレディとしての在り方ではありませんか?」


熊野「...そうですわ...」


三隈「わたくしたちが愚かでした...間違ってるかもしれないのにすぐに信じて...」


熊野「それを暁さんに偉そうに教えて...こんなのお嬢様...いやレディ失格ですわ...」


青葉「そんなに自分を責める必要はありませんよ、今は悔やむのではなくこの出来事をどうやって先に活かすか...それが大事です」


熊野・三隈「青葉さん...」


青葉「自らの行いを糧にして昇華させる、人として成長する一番の方法だと思いますよ」


熊野「青葉さん...ありがとうごさいます、あなたのおかげで目が覚めましたわ!」


三隈「これからはたくさん疑って調べて、真実だけを掴めるよう頑張ります!」


青葉「その調子です熊野さん三隈さん!」


熊野「まずは暁さんに今までのことを謝ってこないと...あっ提督、青葉さんこれからわたくし達は色々やらなければいけないことがあるのでここで失礼させてもらいますわ!」


提督「お、おぅ...」


青葉「頑張ってくださいねお二人共」


三隈「はいっ!今回は本当にありがとうごさいました!」


扉バタン


青葉「ふうっ...ドッキリは成功しましたし、お二人も自身の行いを自覚してくれたので良かったです」


提督「...」


青葉「ん、司令官?どうしました?」


提督「いや...意外でな...青葉があんなまともな事言うなんて...」


青葉「今回は情報の話でしたからね、嘘の情報を信用してしまっては自分にとってデメリットしかありません」


青葉「青葉も記事を書くときは皆さんに嘘情報を公開させない為にとことん調べて記事を書いていますから」


提督「そうなのか...」


提督 (いつも嘘とか本当とか関係なく享楽的に取材や情報収集していたのかと思ったけど...嘘の情報は公開しないっていう青葉なりの信念があったんだな)


ー大和編ー


青葉「さてっお次はどうしますか...」


大和「青葉さん?どうかしましたか?」


青葉「あっ大和さん、いえ何でもありませんよ」


大和「そうですか...ならいいですけど...」


大和「もし何かあったら私に言ってくださいね?大和でよければ相談に乗りますよ」


青葉「分かりました、ありがとうございます大和さん」


大和「あっそうだ、報告書届けないと...」


大和「青葉さん、私はこれで失礼しますね」タッタッ


青葉「相変わらず完璧ですね大和さん...」


青葉「強いのに全く慢心せず常に謙虚の姿勢でいて、周りへの配慮もかかさない...」


青葉「おまけに容姿端麗で気品と常識があると...」


青葉「申し訳ないですが熊野さんたちとは天と地の差ですね...」


青葉「...だからこそ弱い部分が見たいですねぇ...」ニヤッ..


...


提督「次は大和か...あまり想像できないな...」


青葉「だからこそです!やりましょう司令官!」


提督「...分かった、次は大和にしよう、で今回はどうやって仕掛けるんだ?」


青葉「そうですね...今回は蒼龍さんに仕掛けたのにしましょう!」


提督「蒼龍...えっ大丈夫か?あんとき暴走してたけど...」


青葉「ま、まぁ大和さんなら大丈夫ですよ!、多分肝も備わっていますし...」


提督「何か不安だな...」(大和だから多分大丈夫だと思うが...)


...


提督「はぁっ...」


大和「提督?どうかしましたか?」


提督「っ!、や、大和か...」


大和「あの...何かありました?虚ろな表情していましたが...」


提督「あぁ...実はな...」


...


大和「だ、大本営の刺客...」


提督「噂なんだけどな...」


提督「ここ最近提督が謎の不審死を遂げてるという話をよく聞いててな...」


提督「それで一部の奴らが裏で大本営が抹殺してるのではないかと騒がれていてな...」


大和「抹殺...」


提督「まぁあくまで噂だから鵜呑みにする必要なんて全くないんだけど...」


提督「でも...少しだけ不安でな...もし本当に大本営が提督を抹殺していたとなると俺も狙われるんじゃないかってさ...」


大和「...」


提督「ごめん大和、こんな話聞きたくないよな...」 


提督「今のは忘れてくれ...俺は執務室にもどr...」


大和「提督...」


大和 ギュウ..


提督「っ!?」


大和「よしよし...」頭ナデナデ...


提督「や、大和...?」


大和「提督...」


大和「大和は...どんなことよりも提督が苦しんでいるのを見るのが一番辛いです...」


大和「ずっと心が痛むんです...提督がこんなにも苦しいのに何故私は何も出来ないのかって...」


提督「...」


大和「提督...もっと大和を頼っていいんですよ...?」


大和「大和は提督の全てを愛しています...素敵なとこも、弱いとこも...」


大和「全てをさらけ出してもいいんですよ...?大和が全てを受け止めますから...」


提督「...」


大和「だから...1人で抱え込まないでください...」


大和「提督に何かあったら...私が必ず守りますから...」


大和「だから提督...ね?」ニコッ


提督「大和...」


提督「...ありがとう、こんな俺をこんなにも想ってくれて...凄く嬉しいよ...」


大和「当然です、提督は私の一番大切な人なんですから」


提督「大和...ありがとな、お前のおかげで元気が出たよ」


大和「そうですか、それは良かったです...」


大和「あっそうだ提督!これから大和の部屋でディナーをしませんか?」


提督「大和の部屋でディナーを?」


大和「はいっ、日頃の労いも込めてずっと前から提督にディナーを振る舞いたかったんです」


大和「それに...大和と食事をすれば...少しは気が楽になりますよ」


提督「そうだな...」


提督「よしっそれじゃ今夜は大和のディナーを頂こうかな」


大和「本当ですか!?やった...!」


提督「大和の料理...今から楽しみだな」


提督「まだもう少し書類仕事があるから2時間後くらいに執務室に来てくれ、そしたらお前のとこに行くよ」


大和「分かりました!」


ー2時間後ー


大和「よしっ準備万端...えっと時間は...」チラッ


大和「うん、ちょうど2時間後ね、提督呼んでこないと!」タッタッ!


ー執務室ー


大和「提督、お迎えに上がりましたよ」扉コンコン


提督「...」


大和「提督?もう時間ですよ」コンコン


提督「...」


大和 (返事がない...どうしたのかしら...)


カチャ...


大和「っ?」(扉が開いてる...?)


大和 「提督...?」扉ギイッ...


大和「えっ...?」


提督「うぐっ...かはっ...!」[胸から出血]


大和「えっ...て、提督!?」ダッ!


大和「提督!どうしたんですか!?」


大和「な、何が...何が起こって...」


提督「げほっ...!ごほっ...!」ドロドロ...


大和「む、胸から血が...!提督!提督!」


大和「ち、血が止まらない...そ、そうだ明石さんに助けを...!」ダッ


提督 腕ガシッ


大和「っ!?」


提督「や、やめろ...大和...」


大和「て、提督!」


提督「もういい...俺は...ここまでだ...」


大和「な、何言ってるんですか!まだ助かります!諦めないでください!」


提督「いや...もういいんだ...やめてくれ...大和...」


大和「やめません!今すぐに明石さんのとこへ...」


提督「やめろ!大和...!」


大和「っ!?」ビクッ


提督「これは俺の...命令だ...!」


大和「め、命令...」


提督「...あの時言ってたこと...本当だったみたいだな...」


大和「あの時...」


...


提督 (ここ最近提督が謎の不審死を遂げてるという話をよく聞いててな...)


提督 (それで一部の奴らが裏で大本営が抹殺してるのではないかと騒がれていてな...)


...


大和「そんな...まさか....」


提督「そのまさかみたいだな...」


提督「本当に...俺が狙われていたとは...げほっ...!」


大和「っ!提督!」


提督「これが...俺の運命の末路か...」


提督「大和...ありがとう...お前との思い出...あっちでも...絶対に...忘れないから...」


大和「やめて!そんな...そんなもう会えないような言い方...!」ポロポロ...


提督「大和...最後に...お前に看とってもらえて...よかっ...た....」クテッ...


大和「嫌っ..!提督!」ユサユサ!


大和「提督!提督!返事して!提督っ!」


大和「提督!提督!提督ぅ!」


提督「...」


大和「あっ...あぁぁぁぁ...」ヘタッ...


大和「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ...」ブワッ...


青葉 (これは凄い光景ですね...あの大和さんが子供のように泣きわめくとは...)


大和「提督...提督...」


...


大和 (提督...もっと大和を頼っていいんですよ...?)


大和 (提督に何かあったら...私が必ず守りますから...)


...


大和「あんな...あんなこと言ったのに...」


大和「私は...守れなかった...」


大和「ごめんなさい...ごめんなさい...提督...」


大和「うぅぅぅぅ....」


大和「....」


大和 プツン...


青葉 (そろそろ大和さんにネタばらししますか...)


提督 (そろそろかな...)


大和「許さない...」


提督・青葉 (えっ?)


大和「許さない...許さない...」


青葉「えっ大和さん...?」


大和「地獄に堕とす...提督を...提督を殺した...大本営を...!」ギロッ! [擬装展開]


提督・青葉「っ!?」


大和「全員...葬り去る...」[ハイライトオフ]


提督(えっちょ、や、ヤバい!)


提督「大和!やめろ!」ガシッ!


大和「...」ギロッ...


提督「っ!」パッ


大和「あなた...?提督を殺したのは...」


提督「えっ?」


大和「許さない...」


提督「ちょ...落ち着き大和!俺は!」


大和 ドゴッ!


提督「ぐわっ!?」ドサッ


提督「いっ...て...」


大和 ゴゴゴゴ...


提督「っ!」


大和 スッ...


提督「や、大和...やめろ...」


大和「さようなら...地獄で...永遠に苦しみなさい!」カチャ!


提督「くっ!」


パシュ!


大和「あがっ!?」


提督「えっ...?」


大和「うっ...あっ...」ドサッ...


提督「えっ...大和...?」


青葉「はぁっ...はぁっ...大丈夫ですか!司令官!」


提督「あ、青葉...!」


...


大和「はっ!」ガバッ!


大和「あれっ...ここって...」(私の部屋...?)


提督「目が覚めたか?」


大和「っ!?て、提督!?」


大和「だ、大丈夫なんですか!?」


提督「えっ何が?」


大和「な、何がってさっき...提督が...!」


提督「さっき...?寝ぼけてるのか?俺は別に何ともないぞ」


大和「えっ...」


提督「ほらっ傷なんてないだろ?」


大和「ほ、本当...傷がない...」


提督「何か変な夢でも見てたのか大和?」


大和「ゆ、夢...」


提督「あぁ、さっき廊下でお前が寝ててな、地べたに寝かせるのもアレだからお前の自室まで運んでいたんだ」


大和「そ、そうなんですか...」(夢...だったのね...)


大和「よかった...」


提督「大和、最近疲れてないか?さっきも廊下で寝てたくらいだし...」


大和「い、いや私は大丈夫ですよ...多分その時異常に眠たかっただけだと思います」


提督「そうか?ならいいが...」


提督「もし何かあったら言ってくれ大和、出来る範囲なら何でもやるからさ」


大和「...なら...1ついいですか...?」


提督「ん、どうした?」


大和 ギュウ...


提督「えっ大和!?」


大和「ごめんなさい提督...けど少しだけ...このままでいさせてください...」


提督「や、大和...」(抱きしめる力強っ...)


...


青葉 (いやぁ、さっきは危なかったです...)


青葉 (まさかあの大和さんがあそこまでおかしくなるとは...青葉のリサーチ不足でした...)


青葉 (明石さんから貰った強化型麻酔銃があるとはいえ、もう少し気をつけないと...)


青葉 (今回は司令官の命が危うくなりましたし...)


ー陽炎編ー


陽炎「不知火っ」


不知火「はい?」クルッ


陽炎「ばぁっ!」


不知火「っ!」ビクッ


陽炎「あはははw今ビクッってしたw」


不知火「し、してません...」プイッ


陽炎「えぇ~してたでしょ!」


不知火「してません...」


陽炎「ふぅ~ん、そっか...」


陽炎「...」


不知火「っ?陽炎?」クルッ


陽炎「ばぁぁぁぁ!!」


不知火「きゃぁぁぁ!」ドサッ


陽炎「あっははははははw!やっぱしてんじゃんw!」


不知火「っ...//!」カァッ...


陽炎「もうっ、本当は怖がりなのに強がっちゃって可愛いな~♪不知火♪」ダキッ


不知火「くぅ...//」ボシュゥ...


...


青葉「で、陽炎さんに一矢報いたいと...」


不知火「えぇ、お願いできるかしら?」


青葉「大丈夫ですよ、まだ陽炎さんには仕掛けてませんからね」


青葉「では早速司令官にも...」


不知火「あっ待って青葉」


青葉「ん?どうしました?」


不知火「その...司令には言わないで欲しいの...」


青葉「えっ何故ですか?」


不知火「不知火がこんなことしてるなんて司令にバレたら...落ち度って弄られそうで...」


青葉「えっそれが理由ですか?」


不知火「えぇ...」


青葉「別に大丈夫だと思いますよ?司令官はそういう弄りはしないと思いますし」


不知火「だとしてもこれ以上司令に落ち度を見せる訳には...」


青葉 (これ以上...あっそういえばあの時も司令官の前で気絶してましたね...)


青葉「...分かりました、では今回は司令官なかでやりましょう!」


...


陽炎「それでね、驚いた時の不知火がちょー面白くて!」


提督「へぇあいつって意外にビビりなんだな」


陽炎「司令も一回やってみたら?絶対面白い反応してくれると思うよ!」


提督「いや、俺は遠慮しとくよ」(前みたいにぶっ倒れたらヤバイしな...)


扉コンコンガチャ


青葉「失礼します、っといたいた」


提督「おぉ青葉か、なんか用か?」


青葉「いえ司令官ではなくて陽炎さんに用がありまして」


提督「陽炎?」


陽炎「えっ私?」


青葉「はい、さっき不知火さんが自室に来るよう伝えてくれとお願いされたので」


陽炎「不知火が?何だろう?」


提督「行ってこいよ陽炎、多分何か相談とか悩みとか聞いて欲しいんじゃないか?」


陽炎「そうなのかな...」


陽炎「まぁとにかく行ってみないと、じゃあまたね司令!」タッタッ


提督「あぁ、行ってらっしゃい」


扉バタン


...


ー不知火の自室ー


コンコンガチャ


陽炎「不知火~この陽炎様が来てあげたよー!」


陽炎「ってあれ?」


陽炎「いない?何よ...あっちから呼び出しといて...」


ガサッ...


陽炎「ん?」


陽炎「今の音は...寝室から?」サッ...


陽炎「不知火?」スッ...


不知火「...」ポタ...ポタ...


陽炎「ヒィッ!?」ドサッ


陽炎「えっ...なっ...な、何...」


陽炎「何..何なの...何で...何...で...」


不知火「...」


陽炎「っ!し、不知火!」ダッ!


陽炎「不知火!しっかりして!不知火!」


陽炎「血...血が...血がこんなに...不知火!不知火!お願い!返事して!」


陽炎「不知火!不知火!不知火ぃ!」


不知火「...」


陽炎「そんな...嘘...嘘よ...」ヘタッ...


ピラッ...


陽炎「えっ...これは...」


ー陽炎へー

あなたの虐めにはもう耐えられません、あなたは楽しくてやってたのかもしれません、しかし不知火にとってはただ苦痛でした、もう生きるのが辛いです、さようなら


陽炎「嘘...でしょ...」ピラッ...


陽炎「私が...私が不知火を...」


陽炎「いやっ...いやっ....」


陽炎「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ブワッ


陽炎「ごめんなざい...!ごめんなざい!」


陽炎「私が...私がぁぁぁぁ...」


陽炎「あぁぁぁぁぁぁぁ....」ポロポロ...


陽炎「じらぬい...じらぬいぃぃ....」


不知火「....」


不知火「...フフッ...」


陽炎「ふぇ...?」


不知火「フフッ...フフフッ...」


陽炎「えっ?」


不知火「はぁっ...これは面白いわね、青葉の気持ちが分かってきた」ムクッ..


陽炎「っ!?」


陽炎「えっ不知火...?」


不知火「陽炎、実はこれは...」


扉バンッ!


青葉「ドッキリ大成功!」[プラカード]


不知火「だったんです」


陽炎「どっ、ドッキリ...?」


陽炎「えっ...で、でも手首から血がたくさん...!」


不知火「あぁこれですか?これは全部血糊ですよ」


陽炎「ち、血糊...」


陽炎「て、てことは...」


不知火「フフッ、日頃のお返しですよ陽炎」ニコッ


陽炎「うっ....うぁっ...」


陽炎「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!じらぬいぃぃぃぃぃぃぃ!!」ダキッ


...


陽炎「やられたわ...まさかこんなことをしてくるとは思ってなかった...」


不知火「どうでした陽炎?青葉と不知火の死亡ドッキリは」


陽炎「そりゃビックリしたよ...あんな大掛かりなことされたら...」


陽炎「てか、日頃のお返しだとしてもやり過ぎだよ!不知火!」プンプン!


不知火「ごめんなさい陽炎、もうしませんから」


陽炎「もうっ...約束だよ!」


陽炎「これからは私も少しは不知火を驚かすの減らすから...」


不知火 (す、少しなのね...まぁいいわ...)


不知火「分かりました、約束です」


スッ...


青葉「ん?」


不知火「青葉?どうかした?」


青葉「い、いえ何でも...」


青葉 (今、衣笠の影が見えたような...気のせいですかね...)


...


ー執務室ー


衣笠「そろそろかしら...?提督...」ニヤッ


提督「あぁ...もうすぐだ...」ニヤッ..


ー時津風編ー


青葉「司令官、さっきここに衣笠いませんでした?」


提督「衣笠?いや来てないけど」


青葉「そうですか...」(やっぱりあれは気のせい...?)


提督「そういえば次のドッキリはもう決まってるのか?」


青葉「えっ?え、えぇもちろん!」


青葉「次は時津風さんにします!」


提督「時津風か...また分かりずらいやつが...あいつって普段はふんわりしてるけどたまに鋭い一面見せたりするから予想するのが難しいな...」


青葉「そんなトリッキーな性格だからこそやるべきなんですよ!」


青葉「てことで早速やっていきましょう!」


青葉 (そうだ...今回は少しトリッキーなやつにしますか...)


...


扉コンコンガチャ


時津風「しれー入るよー」


時津風「ってあれ?」


時津風「しれー、しれー!、しれーってばー!」


シーン...


時津風「いないの...?」


提督「や、やめろ!」


時津風「ん、しれー?」


提督「うわぁぁぁぁぁぁ!!」


バァン!


時津風「えっしれぇ!?」ダッ


ー寝室ー 


扉バァン!


時津風「しれぇ!何があっ...えっ...?」


提督「...」ポタ...ポタ...


時津風「しれぇ...?」


時津風「しれぇ...しれぇ!」バッ!


時津風「しれぇ!しれぇ!しっかりして!しれぇ!」


時津風「しれぇ!しれぇぇぇ!」


提督「...」


時津風「しれぇ!しれぇ...」


時津風「し...れぇ...」ヘタッ...


??「動かないで」カチャ


時津風「えっ...?」クルッ


時津風「っ!?」


時津風「なっ...えっ...」


??「...」


時津風「あ、あたし...?」


闇時津風「フフッ...まさかご本人も登場してくれるとは...手間が省けたね」


時津風「な、何で...何であたしが...」


闇時津風「あっそっか...貴方からしたらはじめましてだったね...そりゃ混乱しちゃうか...」


闇時津風「こんにちは、もう1人のあたし...」


時津風「もう1人の...あたし...?」


闇時津風「そう、あなたの影...それが具体化したのがこのあたし...」


時津風「う、嘘っ...嘘だよ...だってあたしは...あたしだけしか...」


闇時津風「嘘ねぇ...ならこれなら信じてくれる?」


闇時津風「おとといの夕方、あなたは雪風と共にこっそりネットで買ったゲームを遊んだ」


時津風「っ!」


闇時津風「昨日の夜は0100に目が覚めてトイレに行き、その後中々眠れずようやく寝れた時間は0200」


時津風「何で...何でそのことを...」


闇時津風「だから言ったでしょ?あたしはあなたの影だって」


時津風「そんな...でも...何で!」


時津風「何でしれぇを撃ったの!あたしはそんなこと絶対にしない!」


時津風「あなたはあたしじゃない!あたしの影だとしても...そんなこと絶対にするはずがない!」


闇時津風「絶対にしないね...この世に『絶対』なんてことあるの?」


時津風「えっ...?」


闇時津風「さっきから言ってるしょ?あたしは影だって、あなたに認知されずに生きている負の感情...それがあたし...」


時津風「負の...感情...」


闇時津風「あなたは何故感情であったあたしが具体化出来てたのか分かる?」


闇時津風「その答えはシンプル、あなたがそれほどの闇を抱えていたから」


時津風「闇を...あたしが...」


闇時津風「そう闇よ、そしてあなたはこいつを殺した、あなたの感情でね」


時津風「違う...違う!あたしはそんなことしない!」


闇時津風「あなたの感情なのに?」


時津風「そんな感情知らない!あたしは!あたしはぁ!」


時津風 (嘘だ...嘘だ!あたしがしれぇを殺したなんて絶対に嘘だ!)


時津風 (嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!)


時津風「違う...あたしじゃない...あたしじゃない!」


時津風「あたしじゃ...あたし...じゃ...」


闇時津風「フンッ...呆れる、いつまで自分の非を認めないの?」


時津風「違う...嫌だ...しれぇが...しれぇをわたしが...わたし...が...」ポロポロ...


闇時津風「はぁっ...」


闇時津風「何か可哀想に見えてきた...」


闇時津風「本当は、あなたをあたしに取り込んで影になってもらおうと思ってたけど...」


闇時津風「気が変わった...あなたも殺す」[擬装展開]


時津風「っ!?」


闇時津風「あなた取り込んでもうるさくて哀れなだけだし、見た目は瓜二つだからたとえ1つ人格が失くなったとこで気づかれないからもう生かす必要もないね...」カチャ


時津風「や、やめて...」


闇時津風「ごめんね、でもこれはあなたが巻き起こしたこと、恨むなら自分を恨んでね」


時津風「嫌だ...嫌だ...」


闇時津風「じゃあね、あたし...」


時津風「ヒッ!」


パァン!


時津風「うっ...ぐっ...」フルフル...


時津風「...あれっ...?」


時津風「生きてる...?」


闇時津風「なぁんてね!」


時津風「っ!?」


闇時津風「いやぁ、しかしこれ凄いですね、声や見た目、背丈まで変えてくれるなんて、さすが明石さん...」ニヤッ


時津風「えっ?何...言ってるの?」 


闇時津風「あっごめんなさい、時津風さん」


闇時津風 ピッ


ブゥン!シュゥゥ...


時津風「えっ!?」 


青葉「ふぅっ...」


時津風「えっ...青葉...?」


時津風「な、何...何が..どう...どうなって...」


青葉「時津風さん実はこれ...」


青葉「ドッキリ大成功!」[プラカード]


青葉「だったんです!」


時津風「ドッキリ...大成功...」


時津風「ち、違う...だってしれぇが...しれぇが!」


青葉「あぁ司令官なら大丈夫ですよ、ほらっ司令官」 


提督「騙して悪かったな時津風」ムクッ


時津風「し、しれー!?」


時津風「えっ...無事なの...?」 


提督「あぁもちろん、これ全部血糊だしな」


時津風「じゃあ...ドッキリは...」


提督「本当だ、もう安心していいぞ時津風」


時津風「うっ...ううっ...うううっ...」


時津風「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!じれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ダキッ


...


提督「とりあえず時津風、最初はめっちゃ泣いてたけど直ぐに元に戻っていつもの元気な時津風になったよ」


青葉「そうですか、青葉、ドッキリ用具片付けていたのであの後、見れてなかったので心配でした...」


提督「あいつも合理的というか、割り切りが凄まじく早い時が希にあるからな、状況によっちゃどの艦娘よりもメンタルが強いってこともあり得る」


青葉「なるほど...」


青葉(時津風さんのこともずっと取材してましたけど、やっぱりトリッキーで全容が掴めない人ですね時津風さんは...)


ー天龍・木曾編ー


ー食堂ー


龍田「やっぱり間宮パフェは絶品ねぇ♪ねっ?天龍ちゃん」


天龍「あぁここに勝るものをまだ食べたことがないぜ」


大井「あっ龍田さん」


天龍「あらっ大井ちゃん、皆でパフェ食べにきたのぉ?」


大井「まぁそんなとこですね」


北上「まぁ大井っちがどうしても行きたいって言ったから木曾と一緒に付き合ってあげてるんだけどね」


大井「ちょ北上さん!それは言わない約束では...!」


木曾「もう隠す必要ないぜ姉貴、今更紛らわしても遅いぜ」


天龍「っ!」


大井「うっ...」


北上「まぁそれはいいとして、私たちもパフェ食べよ?ねっ大井っち、木曾」


大井「え、えぇそうね」


木曾「あぁそうだな」


天龍「...悪い龍田、ちょっと用事思い出した」ガタッ


龍田「えっ天龍ちゃん?」


木曾「...」


天龍 ツカツカ...


龍田「ちょっと...」


大井「どうしたんですかね?天龍さん、いきなり用事なんて...」


龍田「私もよく分からないの...何かあったのかしら天龍ちゃん...」


北上 チラッ


木曾「...」ジロッ


北上「なるほどね...」


...


提督「そんなことがあったのか...」


北上「うん、明らかにあの二人仲悪いよ...」


提督「しかし何故...」


青葉「不思議な話ですね...」


提督「青葉も分からないのか?」


青葉「はい、本来ならお二人は相性は抜群なので仲が良いと思ったのですが...」


提督「相性抜群?」


青葉「お二人って何かと共通点が多くありませんか?」


北上「あぁ言われてみれば、二人とも眼帯着けてて俺口調だったり、性格も似ているね...」


北上「えっ待って、めっちゃ似てるじゃん、あの二人...」


青葉「そうです、共通点が多いからこそ仲悪くなるはずがないのですが...」


提督「これは奇妙だな...」


北上「そうだね...」


青葉「あっそうだ!ドッキリに仕掛けて本人たちの心理を暴きだしましょうよ!」


提督「ドッキリか...それがいいかもな、今までだってドッキリで何回も暴いてるし」


北上「龍田さんと大井っちの仲もそれで深まったもんね」


提督「あれに関しては偶然だけどな...」


青葉「では早速準備に取り掛かりましょう!」


...


天龍「...っん...」


天龍 (何だ...ここ...どこだ...?)


ガシャ!


天龍「っ!な、何だこれ...」(左手に手錠が...)


木曾「...」


天龍「なっ!?」


天龍「何でこいつが...」


木曾「うっ...」


天龍「っ!」


木曾「あれっ...何だここ...」ムクッ


木曾 ガシャ!


木曾「えっ?」


木曾「て、手錠...?」


天龍「っ...」


木曾「えっ!?」


木曾「な、何であんたが...」


ブゥン


天龍・木曾「っ!?」


??「おはよう...お二人さん」


天龍「だ、誰だ!」


??「誰...そうですね、管理人とでも言っておきましょうか」


木曾「か、管理人...?」


??「ゴホン...まぁ私のことなんてどうでもいいです、早速本題に移りましょう」


??「あなたたちにはあるゲームをして貰います」


天龍・木曾「はっ?」 


木曾「ちょ、ちょっと待て!」


木曾「まずは何があったかを説明しろ!何で俺たちをこんな場所に...」


??「理由?そんなのないですよ、しいて言うならあなたたちの極限の行動が見たい...ですかね」


天龍「なっ...そんなクソみたいな理由で俺たちを閉じ込めたのか!?」


??「クソって....まぁいいでしょう、本題に移りますよ」


??「まずはこちらをご覧ください」


カチッブゥーン...


提督「天龍!木曾!」


天龍「提督!?」


木曾「お前!」


黒服「静かにしろ」ドカッ


提督「ゴブッ!」


天龍「提督!おいお前!何やってんだ!」


木曾「やめろ!あいつを傷つけるな!」


??「そこまで、今はまだ彼女らを刺激する時じゃない」


黒服「チッ...」スッ...


??「失礼しました、ではゲームの説明に移させていただきます」


??「まず天龍さんと木曾さんどちらかに犠牲になってもらいます」


天龍・木曾「えっ?」


天龍「ぎ、犠牲って...」


??「真ん中に銃があるのは分かりますか?」


木曾「銃...」


??「それで相手側を3分以内に殺してください」


天龍・木曾「なっ!?」


??「撃った側はここから提督と共に解放されます」


木曾「なっ...何だよそれ...」


??「ルールは理解しましたか?では早速スターt「待て!」」


天龍「ふざけるな...そんなクソみたいなゲームで俺たちの誰かが死ぬだと...そんなのやるわけがないだろ!」


??「やらない...そうですか...ならこの提督を殺しちゃうけどいいんですか?」


天龍・木曾「っ!?」


黒服 スチャ...


提督「ぐっ...!」


天龍・木曾「提督!」「お前!」


??「もし貴方たちのどちらがゲーム放棄した場合...その時は提督の脳がぶっ飛びます」


??「貴方たちもそれは見たくないと思います、それを阻止するにはゲームをやる、ただそれだけです」


天龍「この...クズがぁっ!」ガシャガシャ!


木曾「貴様...!」ギロッ!


??「おぉ、その殺気溢れる目線...良いですね...」


??「これはゲーム後が楽しみです...」


??「では...ゲームスタート!」


天龍「待ちやがれ!まだ話は!」


カチッ!


チッ...チッ...チッ...


天龍「っ!」(秒数が進んでる...)


天龍「クソっ!どうすれば...」


木曾「俺を撃て...」


天龍「はっ...?」


木曾「俺を撃てと言っている...」


天龍「なっそんなこと出来る訳g「撃てぇ!」」


天龍「っ!?」


木曾「撃てよ...あんたは俺が憎いんだろ...?」


天龍「えっ...?」


木曾「ずっと俺を避けて...直ぐに場を離れて...俺は何かあんたにしたのか?」


木曾「いや、これほど嫌われてるんだ...無自覚に俺は何かをやっていたのかもしれないな...」


木曾「だから俺を撃てよ、憎い相手を殺すのに絶好のチャンスだろ?」


天龍「...」


木曾「ほらっ早くしろよ...時間が迫ってる...」


天龍 スッ...カチャ... 


提督「っ!天龍!」


木曾「それでいい...早く撃て...」 


天龍 グッ...


バァン!


木曾「...」


木曾「...えっ?」


天龍「...」


木曾 (外した...?)


木曾「な、何やってるんだ!何故外す!?俺を撃てと言っているんだ!ビビってんのか!」


天龍「...」フルフル...


木曾「っ!?」(震えてる...?あんたが...?)


天龍「...ないだろ...」


木曾「えっ...?」


天龍「出来る訳...ないだろ...」


木曾「あ、あんた...」


天龍「出来る訳ないだろぉ!」


天龍「出来ねぇよ...お前を殺すなんて...お前を...」


木曾「なっ、何故...あんたは俺が憎いはずじゃ...」


天龍「憎いわけないだろ...」


天龍「憎かったんじゃない...俺はお前に怯えていたんだ...」


木曾「怯えて...いた...?」


天龍「俺の上位互換を見てる気分だった...外見は似てる、戦い方も同じ...なのにお前と俺は根本的な部分に雲泥の差があった...」


天龍「意志だ...お前は戦争を終結させる信念を持って戦って、つねに提督を気遣っていた...」


天龍「対して俺はどうだ...後先なんて考えずにただ戦いたいって理由で出撃して提督に無理させて...」


木曾「...」


天龍「怖かったんだ...いずれ俺は...俺の存在が失くなってしまうんじゃないかって...」


天龍「そう思い始めるようになってから...俺はお前を見ると無意識に逃げるようになってしまった...」


木曾「あんた...」


天龍「すまなかった...お前をこんな不快な気分にさせて...」


天龍「ハハッ...俺ってとことんクズだな...迷惑ばっかかけて、享楽的に考え続けて...」


天龍「むしろ殺されるのは俺のほu「やめろ!」」


天龍「えっ?」


木曾「やめろ...あんたは自分を蔑む必要なんてない!」


木曾「俺はあんたに憧れていた...」


木曾「駆逐艦をまとめて..楽しそうに戦場で戦って...周りへの配慮もしっかりしていて...」


木曾「凄い人だと思った...この人は俺が目指していた理想像だと思うくらいに...」


天龍「お前...」


木曾「だからもう自分を蔑むのはやめてくれ...あんたは凄い人だ...俺が保証する...」


天龍「っ...」


カチッビー!ビー!


天龍・木曾「っ!?」


??「はいっ時間終了です」


天龍「なっ!ま、待て!時間は3分のはずだ!まだ1分しか経ってない!」


木曾「そうだ!お前が言ったんだろ!3分だって!」


??「いやぁ...本来は3分の予定だったんですけど...」


??「何かもうあなたたちの友情ごっこの話聞いてると虫酸が走って気分悪いので1分にしました」


天龍「そ、そんな理由で!?」


??「では...時間内に決められなかったということで...処刑されるのは提督になります!」


木曾「ま、待ってくれ!やめろ!あいつを殺すな!殺すなら俺を!」


天龍「いや!俺を殺せ!」


??「本当はもっと醜い争いが見たかったんですが...期待外れでしたね」


??「黒服さんお願いします」


黒服 スチャ...


天龍「やめろぉ!撃つな!」ガシャ!


天龍「クソっ!この!外れろぉ!」ガシャガシャ!


木曾「何で外れない!?クソぉぉ!」ガシャガシャ!


??「無駄ですよ、それは絶対に外れない」


??「では...処刑実行!」


黒服「さようなら、提督」ニヤッ


天龍・木曾「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


バァン!


天龍・木曾「っ!」


提督 バタッ...


天龍「あっ...あぁっ...」


木曾「そんな...」ヘタッ...


??「さてっでは私たちはここで失礼します、では...」ブゥン...


カチャ、プシュ...


天龍「てい...とく...」ヨロッ...ヨロッ...


天龍「あっ...あぁぁぁぁぁぁ...」ポロポロ...


木曾「おま...え...」ポロッ...


...


北上「おぉ...あの二人が涙を流すとは...」


青葉「これはスクープですね...」


青葉「あっそうだ、そろそろネタばらししないと、司令官お願いします」


...


提督「もう大丈夫だそお前ら」ムクッ...


天龍・木曾「えっ?」


天龍「提督!?生きていたのか!?」


木曾「お前!大丈夫なのか!?」


提督「あぁもちろん、それと悪い二人共、実はこれは...」


扉バァン!


北上「ドッキリ!」


青葉「大成功!」[プラカード]


提督「だったんだ」


天龍・木曾「はっ?」


天龍「どっ、ドッキリって...まさかあれも!?」


青葉「そうです!あのモニターの人物は青葉がやっていました!」


木曾「あそこにいた黒服は...」


北上「それはこの北上さまの変装だよ、ほらっこれが変装道具」バサッ


天龍「えっじゃあマジで...」


木曾「ドッキリは...」


提督「あぁ本当だ、騙してすまなかったな」


天龍「な、何だ、そうだったのか...」ヘタッ...


木曾「よかった...」ヘタッ...


...


天龍「しかしこの俺をここまで弄ぶとは...」ゴゴゴゴ...


木曾「何でこんなことしたんだお前...」ゴゴゴゴ...


提督「ご、ごめん二人共...でもこれはお前たちの為にやったんだ」


天龍・木曾「えっ?」


天龍「俺たちの為?」


北上「そう、天龍さんと木曾の仲を修復するためのね」


木曾「修復する為...」


北上「でも良かったよ、どちらもすれ違いで仲が悪かっただけだから、純粋に仲が悪かったらどうしようかと思ってたよ...」


木曾「そういうことだったのか...」


天龍「だから俺たちを...」


天龍・木曾「...」チラッ...


天龍「その...今まで悪かったな...誤解を招くようなことずっとしてしまって...き、木曾...」


木曾「っ!」


木曾「こ、こっちもすまなかった...憧れていたのに、何もあんたのことを分かろうとしないで...て、天龍...」


天龍「っ!」


天龍「あ、あの木曾...」


天龍「良ければこれから間宮に行かないか?お前とその...親睦を深めたい」 


木曾「あ、あぁいいぜ、それじゃあ行こう...天龍...」


天龍「お、おう!」


スタスタ...


青葉「行きましたね...」


北上「とりあえず二人の仲が良くなってよかったよ、まだぎこちなさそうだけどね...」


青葉「まぁ時間が経てば自然になりますよ」


北上「だね」


提督「...」


青葉「ん、司令官?どうしました?」


提督「えっあぁ何でもないよ」


青葉「っ?」


提督 スッ...


<こっちの準備出来たよ!>


提督 (よしっ...)


...


衣笠 スチャ...カチャ...!


衣笠「よしっ完璧!」


衣笠「時は来たわ...」


衣笠「さぁ次は...あなたの番よ...」ニヤッ...






ー青葉編ー


青葉「ドッキリ大成功!」


青葉「ドッキリ大成功!」


青葉「ドッキリ大・成・功!」


ー数日後ー


青葉「ついに...ついに全員にドッキリを仕掛けるのに成功しました!」


青葉「いやぁ長かったですねぇ~けど無事に終わって良かったです!」


青葉「さぁてドッキリも終わったことですし次はどんなことしましょうか...」ニヤッ


バァン!


青葉「えっ?」


青葉「じゅ、銃声!?」ダッ!


...


青葉「はぁっ!はぁっ!」


青葉「確かここで...!」


ー執務室ー


青葉「し、執務室!?」


青葉 (ま、まさか...司令官!)


青葉 (念のため明石さんの麻酔銃を...!)


扉バァン!


青葉「司令官!大丈夫ですk「動かないで」」カチャ


青葉「っ!?」


??「持っている銃を下ろしなさい」


青葉「...」ゴトッ...スシャァ...


??「手を挙げなさい」


青葉「...」スッ...


??「フフッ...よろしい...」


??「やっぱり提督を使えば来てくれたわ...」


青葉「あ、あなたは誰ですか!何の為にこんなことを!」


??「あらっ分からない?」


??「それは残念ね...あなたに一番近い存在なのに...」


青葉「えっ...?」


??「はぁっ...まだ分からないのね...なら後ろを振り向いてみなさい」


青葉「誰っ...」クルッ...


青葉「っ!?」


??「どう?ようやく分かった?」


青葉「なっ...き、き...」


青葉「衣笠!?」


衣笠「何って見て分からない?あなたを殺すのよ」


青葉「じょ、冗談だよね...?衣笠がそんな事するはずが...」


衣笠 バァン!


青葉「っ!?」


衣笠「これでも冗談と言える?」


青葉 (じ、実弾!?)


青葉「そんな...嘘でしょ...」


衣笠「全く...ようやく冗談じゃないって分かったかしら?」チャキ...


青葉「何で...何でこんなこと!?」


青葉「青葉たちは姉妹だよ!?なのに...何でこんな...!」


衣笠「...邪魔だったのよ...」


青葉「えっ...?」


衣笠「ずっと...ずっと邪魔だった...あなたが...!」 


青葉「じゃ、邪魔...?」


衣笠「いっつも....いっつも!いっつも!いっつも!いっつも!メス猫みたいに提督の側にいるあなたがずっとウザかったのよ!」


衣笠「私だって提督の側にいたいのに...でもあなたがいつも提督の側にいて...ほっんと邪魔だった!」


衣笠「だから考えたのよ、あなた殺しちゃえば私が永遠に提督の側にいれるって...」ニヤッ...


青葉「そ、そんな...そんなの逆恨みじゃn「うるさいっ!!」


青葉「っ!」ビクッ 


衣笠「あなたには分からないでしょうね!あなたのせいで嫉妬にまみれてしまった私の気持ちなんて!!」


青葉「き、衣笠....」


衣笠「本当にムカつく...あなたのような無自覚に人の幸せを奪うやつが!」


衣笠「さっさと死ねばいい...こんな奴はぁ!」


青葉「や、やめて...衣笠...」


衣笠「命乞い?ハッ...滑稽ね、いい姿だわ」


衣笠「でも駄目、あなたに生きる選択肢はもうない、ここで死ぬ、あなたに残っているのはそれだけよ!」


青葉「い、いや...」フルフル...


衣笠「さようなら、地獄で永遠に苦しみなさい!」カチャ!


青葉「ヒッ...!」


バァン!


青葉「...」


青葉「.....」


青葉「....っ?...」


青葉 (えっ...?何も...起きてない...?)


ポタ...ポタ...


衣笠「うぐっ...がっ...!」


青葉「えっ?」


衣笠「ぶはっ!」ブシャ!


衣笠 ドサッ...


青葉「き、衣笠....?」


衣笠「....」


青葉「っ!、き、衣笠!?」


青葉「衣笠!衣笠!しっかりして!衣笠!」


青葉「は、早く医務室に!」


衣笠 腕ガシッ!


青葉「っ!?」


衣笠「フフッ...アハハハ....」


青葉「きぬ...がさ...?」


衣笠「ただあなたを...殺すと思った....?」


衣笠「ハハッ...そんな訳....ないでしょ....」


衣笠 肩グイッ!


青葉「っ!?」


衣笠「よく...目に焼き付けなさい...あなたのせいで...グフッ...!唯一の妹が...死ぬ姿を...」ポタポタ...


衣笠「あなたが...殺したのよ...私を...カハッ...!あなたが...あなた自身が...私を...」 


衣笠「あなたが全て...悪いのよ...」


青葉「っ!」


衣笠「ハハハッ...いい顔ね...その絶望した顔...ゲフッ...!」


衣笠「青葉...この世で...ゲホッ...!永遠に...苦しみなさい...!」


衣笠「妹を...殺したことをねぇ!」


衣笠 クテッ...


青葉「き、衣笠...?」


青葉「嘘っ...い、嫌っ!返事して!衣笠!」


青葉「お願い!目を覚まして!衣笠!」 


青葉「衣笠!衣笠!衣笠ぁぁ!」


衣笠「....」


青葉「あっ...あぁぁぁぁ...」ヘタッ...


衣笠 (あなたが...殺したのよ...私を...カハッ...!あなたが...あなた自身が...私を...)


衣笠 (あなたが全て...悪いのよ...)


青葉「青葉が...青葉が...」


青葉「衣笠を...妹を....」


青葉「嫌っ...嫌っ....」


青葉「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ブワッ


青葉「ごめんなざい...ごめんなざい!」


青葉「青葉が...気づいていれば...もっと...理解していれば...!」


青葉「こんな...こんなことには...!」


青葉「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ.....」ポロポロ...


扉ガチャ...


青葉「えっ...?」


提督「...」


青葉「っ!?」


青葉「し、司令官...」


提督「青葉...」


青葉「司令官...衣笠が...衣笠がぁぁぁ....」


青葉「青葉のせいで...青葉のせいでぇ!」ブワッ


提督「青葉、後ろを向いてみろ」 


青葉「えっ...?」


青葉 クルッ...


衣笠「.....」


青葉「っ!?」


青葉「き、衣笠!?」


青葉「な、何で...さっき...銃で衣笠は...!」


衣笠「プッ...」


衣笠「フフッ...フフフッ...」


衣笠「あっはははははははははははww!!」


青葉「っ!?」


衣笠「あぁ~いやぁ面白すぎて涙出てきたw」


青葉「えっ?どういう...こと...?」


衣笠「青葉、これはね...」


衣笠「せ~の!」


提督・衣笠「ドッキリ大成功!」[プラカード]


青葉「えっ!?」


青葉「どっ、ドッキリ!?」


提督「あぁドッキリだ、お前が今までたくさん仕掛けてきたやつと同じやつさ」


衣笠「しかし...こんなにもうまくいくとは思わなかったよ!ねぇ提督?」


提督「あぁこんなにも見事に引っ掛かってくれるとは...予想以上に面白かったな」


青葉「じゃあ...これ全部....」


提督「あぁ全てお前を騙す為の作戦だ」


青葉「あぁ....あぁぁぁぁぁぁ...」ヘタッ...


...


青葉「やられました...まさか司令官と衣笠、それに明石さんまでもが共謀していたなんて...予想できませんでした...」


衣笠「フッフッフッ...作戦成功したね提督!」


提督「あぁ、前々から計画していて良かったよ」


青葉「ま、前々から!?」


提督「あぁずっとお前に仕掛ける為に衣笠と明石で何度も会議していたんだ」


青葉「なるほど...だからあんな高クオリティのやつが作れたんですね...納得です...」


提督「しかし...これで本当に全員に仕掛け終わったな」


衣笠「そうね!青葉が最後の一人だし」


青葉「...」


提督「ん、青葉?どうかしたか?」


青葉「えっ?いえ何でもないですよ!」


青葉「あっ司令官、ちょっと外の空気吸ってきていいですか?」


提督「あ、あぁ全然いいけど...」


青葉「すみません、直ぐ戻ってきます!」 


扉バタン


提督「青葉のやつどうしたんだ?急に外の空気吸いたいって...」


衣笠「気分でも悪くなったのかしら...?」


...


青葉 ピッピッ...


青葉「あっもしもし◯◯さん?ちょっといいですか?」


青葉「えっとですね...」


...


青葉「そこで◯◯さんに協力して欲しいのですが...」


青葉「本当ですか!?ありがとうごさいます!」


青葉「では後日詳細を伝えるのでよろしくお願いします!」


青葉 ピッ...


青葉「フフッ...」


青葉「...青葉は...」


青葉「やられて終わるわけにはいきません...」ニヤッ...
















ー完結編ー


衣笠「ふぅっ...おっお昼の時間だね提督」


提督「もうそんな時間か、書類仕事やってると感覚おかしくなるな...」


衣笠「そうだね、お昼どうする?」


提督「そうだな...あっそういえば鳳翔のとこに行かないと...」


衣笠「鳳翔さん?」


提督「昨日電話で明日の昼に来てくれと言われてな、お前と一緒にって」


衣笠「えっ私も?」


提督「あぁ、理由は分からないが一緒に来てくれと...」


衣笠「なんだろう...もしかして新商品の味見とか!?」


提督「それなら間宮にやらせると思う」


衣笠「あっそっか...じゃあ一体...」


提督「まっ、とりあえず行ってみよう」


ー居酒屋鳳翔ー


ガラガラ


提督「失礼するぞ鳳翔」


衣笠「失礼しまーす」


鳳翔「あらっ、お二人共」


提督「鳳翔、用件ってなんだ?」


鳳翔「後で話すので今は座ってていただけませんか?」


提督「えっ?あ、あぁ...分かった」


ー数分後ー


提督「鳳翔のやつ何してんだ?」


衣笠「さぁ...検討もつかいないよ...」


鳳翔「お待たせしました」


提督「おっほうs」


鳳翔 カチャ


提督・衣笠「えっ?」


鳳翔 パシュ!パシュ!


提督「がっ!?」ドサッ...


衣笠「なっ!?」ドサッ...


提督「な、何だ...か、体が...!」


衣笠「うご...かない...!」


鳳翔「ほぉ...艦娘までも一発で沈めるとは...すごい代物ですね」


提督「ほ、鳳翔...何して...」


鳳翔「フフッ...フフフッ...」


鳳翔「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」


提督・衣笠「っ!?」ビクッ


鳳翔「これで...これでようやく鎮守府を私の物に出来る...」ニヤッ...


衣笠「ほ、鳳翔さん...?」


鳳翔「はぁっ...しかし大変でした、他の皆さんにばれないようにあなたたちを誘導するのは...」


提督「ど、どういうことだ鳳翔!お前...」


鳳翔「どういうって...さっき言いましたよね?この鎮守府を手に入れるって聞いてませんでしたか?」


提督「な、何故そんなことを!?」


鳳翔「私...羨ましかったんです、華麗に戦う皆さんを指揮するあなたが」


鳳翔「私も皆さんの指揮をしたい...皆さんのリーダーになりたい!ずっとそう思っていました



鳳翔「しかしあなたがいる限り、私の夢は叶わない...だから考えたんです、あなたを亡き者にすれば私があなたのポジションに就けるって...」


提督「お、お前が...う、嘘だ...!俺の知ってる鳳翔はそんなこと!」


鳳翔「信じれませんか?しかし残念、これが現実です、ここにいる私こそ本当の自分ですよ」


提督「そ、そんな...」


衣笠「や、やめて!鳳翔さん!」


鳳翔「えっ?」


衣笠「提督を殺すなんて狂ったことをするのはやめて!あなたにとっても提督は大切な...」


鳳翔「大切...?そんな訳ないでしょう、この日のために演技してただけですから」


提督「っ!ほ、鳳翔....」


衣笠「そんな...演技って...」


衣笠「何で...何でよ!鳳翔さん!」


衣笠「私たちや提督は皆はずっと支え合ってきたじゃない!大変な時も!」


衣笠「それが...全部演技だと言うの!?」


鳳翔「えぇそうですよ」


衣笠「っ!」


鳳翔「確かにあなたのおっしゃる通り、私たちは今までずっとお互いを支え合い、切磋琢磨してきた光景をずっと見てきて素敵と思いました」


衣笠「なら...!」


鳳翔「だからこそ...その上に立ちたいんです、あなたたちの強固な絆を支配する位置にね...」ニヤッ


衣笠「なっ...!」


衣笠「...分からない...分からないよ!鳳翔さん!」


衣笠「あなたは!提督を!私たちを...ずっと献身的に支えてくれて...労ってくれて...提督と同じくらい私たちにとって大切で大事な人だと思ってた...」


衣笠「あれは全部...嘘だったの...?私たちを...提督を...ずっと騙してたの...?」


鳳翔「...」


衣笠「答えてよ...答えてよ!鳳翔さん!!」


提督「衣笠...」


鳳翔「えぇ、そうです、あれは全部[嘘]ですよ」


衣笠「っ!」


衣笠「そん...な...」


鳳翔「もういいですか?早くこの鎮守府を手にいれたくてウズウズしているんです...」


提督「ま、待ってくれ!鳳翔!」


鳳翔「まだ何かあるんですか?」


提督「何で衣笠を巻き込んだ!?お前の話じゃお前にとって邪魔な存在は俺だけのはずだ!衣笠は関係ない!」


提督「俺を殺すにしてもまずは衣笠を解放しろ!話はそれからだ!」


衣笠「提督...!」


鳳翔「関係ない...違いますよ、この娘は必要なんです、私の計画の為に...」ニヤッ...


衣笠「えっ...?」


鳳翔「ここで提督だけ殺したら怪しまれるのは必然的に私になる...だから偽りの犯人を作る必然があったんです」


提督「偽りの...犯人...?」


鳳翔「そうです、そして偽りの犯人になってもらうのは衣笠さん、あなたです」


鳳翔「あなたがここに提督を連れ込み殺害、そしてその後自分も自殺、私はその事を知らなかった、こうすれば疑惑は必然的に衣笠さんにいく...そして私は嘘ついて逃れれば作戦は完全に成功する...という訳です」


提督「ぬ、濡れ衣を着せる為に衣笠を!?」


衣笠「う、嘘でしょ...!?」


鳳翔「フフッ...私、こういう知恵も回るんですよ」


鳳翔「さてっ...全てを話したことですし、お二人には私の踏み台になってもらいましょうか...」スッ...


提督「そ、それは...!」


鳳翔「拳銃ですよ、艦娘であろうが一発で葬り去ることができます...」


提督「や、やめろ鳳翔!ここでやめれば今回の事はなかったことにする!だから!」


鳳翔 バァン!


提督・衣笠「っ!?」


鳳翔「はっ?今さら引き返すと思っていたんですか?それは楽観的すぎますよ、提督」


提督「ほ、鳳翔...」


鳳翔「さてっまずはどちらから殺りましょうか...」


鳳翔「そうだ、提督にしますか...」カチャリ!


提督「っ!や、やめろ鳳翔...」


衣笠「嫌っ!!やめて!撃たないで!鳳翔さんっ!!!」


鳳翔「大丈夫ですよ、すぐにあなたも提督の元に行かせてあげますから」


衣笠「嫌っ!嫌っ!いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


鳳翔「では...さようなら提督」


提督「くっ...!」


衣笠「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


鳳翔 パァン!


テッテテレー♪ドッキリ大成功ー!


提督・衣笠「...」


提督・衣笠「えっ...?」


鳳翔「うぉ...この銃こんな音出るんですね...」


提督「えっ...鳳翔...?」


衣笠「鳳翔...さん...?」


鳳翔「あっそうだ、あれやらないと...」


鳳翔 コホン...


鳳翔「どっ、ドッキリ....」


鳳翔「だ、大成功ー!」[プラカード]


提督・衣笠「えっ....」


提督・衣笠「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」


鳳翔「フフッ...成功してよかったです」


提督「えっちょドッキリ!?」


衣笠「鳳翔さんが!?」


鳳翔「はい、今回は私が仕掛け人として提督と衣笠さんを騙していました」


提督「な...何で鳳翔が...」


鳳翔「実は少し前、相談されたんです、提督と衣笠さんを騙す為に協力して欲しいって」


衣笠「えっ誰がそんなの...」


??「フッフッフッ...」


提督・衣笠「っ!」


提督「その声は...」クルッ...


衣笠「まさか...」クルッ...


青葉「そうです!鳳翔さんに協力をお願いしたのはこの青葉です!」


提督・衣笠「青葉ぁぁぁぁ!!」


....


青葉「いやぁしかし見事に騙されましたね、二人共w」


提督「そりゃ騙されたよ...まさか鳳翔がそんなことするなんて考えてもなかったから...」


青葉「フッフッ...やはり鳳翔さんにお願いして正解でした!」


衣笠「てか...鳳翔さん!何でドッキリに協力したの!?鳳翔さんってそういうのやらないはず...まさか脅されて...!」


青葉「いや脅してないから!」


鳳翔「あぁ...えっと...その、特に理由がないというか...」


提督・衣笠「えっ?」


鳳翔「青葉さんから話を聞いた時なんか面白そうって思って協力しただけで...特に深い理由はないです...」


提督 (ま、まじか...)


衣笠 (鳳翔さんって...こんなにノリ良かったんだ...)


青葉「まっそういうことです!」


提督「しかし...てっきり青葉に仕掛けて終わりかと思ってたから全く警戒してなかった...」


青葉「青葉はやられたままでは終わりませんからね」ニヤッ...


提督「ほんとお前が恐ろしく感じてきたよ...」


青葉「いやぁそんな褒めてもらっても~♪」


提督「褒めてねぇよ...」












ーエピローグー


青葉「どうも皆さん!青葉です!今回はこの話を最後まで見てくださってありがとうございます!」


青葉「いやぁしかし色々仕掛けましたね~♪途中で大変なこともありましたけど楽しかったです!」


青葉「さてっこれにて青葉たちの話は終了なのでここでお別れ...でももしかするとまた皆さんに会えるかもしれません」


青葉「もしまた皆さんに会えたら次は何をしましょうかね~」ニヤッ...


青葉「あっ話が脱線してしまいました...」


青葉「最後になりますが、青葉たちの物語を見てくれて本当にありがとうごさいます!」


青葉「では青葉はそろそろ...」


青葉「また会える日まで...さらば!」


End...



























後書き

まだ出てない中で出して欲しい艦娘やシチュエーションがあったら是非コメント欄にお書きください


このSSへの評価

16件評価されています


H.Curbler54さんから
2023-02-20 15:07:50

やまりょうさんから
2021-01-21 00:06:29

TMネオさんから
2020-12-04 17:08:30

S.L.KⅡさんから
2020-11-26 00:36:01

shrine01さんから
2020-11-04 23:04:41

SS好きの名無しさんから
2020-10-31 08:51:25

SS好きの名無しさんから
2020-09-22 11:46:31

2020-08-25 01:30:56

SS好きの名無しさんから
2020-08-23 20:19:43

SS好きの名無しさんから
2020-06-29 09:34:33

T提督さんから
2020-06-28 16:47:18

K,Eさんから
2020-05-15 00:36:15

seiさんから
2020-05-14 21:57:29

桃蜘蛛さんから
2020-05-14 02:59:18

SS好きの名無しさんから
2020-05-12 04:14:23

SS好きの名無しさんから
2020-05-12 02:18:30

このSSへの応援

18件応援されています


H.Curbler54さんから
2023-02-20 15:07:51

SS好きの名無しさんから
2022-10-23 17:32:11

SS好きの名無しさんから
2021-02-26 01:38:51

やまりょうさんから
2021-01-21 00:06:31

S.L.KⅡさんから
2020-11-26 00:36:02

shrine01さんから
2020-11-04 23:04:42

SS好きの名無しさんから
2020-11-04 09:07:25

SS好きの名無しさんから
2020-10-31 08:51:34

2020-08-25 01:31:00

ラモン。さんから
2020-07-16 23:20:35

SS好きの名無しさんから
2020-06-29 09:34:34

T提督さんから
2020-06-28 16:47:20

SS好きの名無しさんから
2020-05-26 13:54:56

SS好きの名無しさんから
2020-05-22 11:32:12

K,Eさんから
2020-05-15 00:36:13

seiさんから
2020-05-14 21:57:31

桃蜘蛛さんから
2020-05-14 02:59:16

SS好きの名無しさんから
2020-05-12 02:18:32

このSSへのコメント

14件コメントされています

1: K,E 2020-05-13 01:48:01 ID: S:4OG985

投稿お疲れ様です!

またまたリクエストします!

ターゲット:大和

内容:大和のディナーが食べたいと大和に告げ、大和が喜んで準備する。
予定の時間になり、提督を呼びに執務室に行くと、ナイフで刺殺されている提督がいた
しばらく泣いたあと、(前編の)蒼龍と同じ状態になってしまう
しかし、提督が前もって「麻酔銃」を携帯しておりそれを頭に撃ち眠らせる。
大和が起きた時、心配そうな眼で大和を見つめる提督がいる
大和「て、提督」

提督「トイレから帰ってきたら、お前が寝てたからソファーに寝かせたんだ」

その後、提督にキスをして本物であることを確かめ一緒に手を繋いでディナーにいくで
(ドッキリと言えなくなってしまう)
どうですか?

2: 桃蜘蛛 2020-05-14 02:59:12 ID: S:_d5NCG

お疲れ様です!

前編でもリクエストさせていただきましたが、鳳翔さんの逆ドッキリお願いします!

3: SS好きの名無しさん 2020-06-01 00:46:01 ID: S:D1FsRZ

お疲れ様です。

陽炎のドッキリが見てみたいです。もし可能であれば不知火と共同してほしいです。

4: SS好きの名無しさん 2020-06-29 09:34:11 ID: S:Q7SO7L

お疲れ様です!

時津風にドッキリをお願い致します!!

5: SS好きの名無しさん 2020-08-21 04:02:17 ID: S:0FR1d3

翔鶴さん をお願いしますm(_ _)m

6: SS好きの名無しさん 2020-09-01 08:58:09 ID: S:csAI3x

天龍と木曽のオレっ娘コンビにドッキリをお願いします。協力者は青葉、大井、北上、龍田。
内容は
・天龍と木曽が謎の密室に閉じ込められ、その目の前にはガラス越しに提督が縛られていて、そこに深海棲艦と化した大井と北上が艤装を提督に向けている。
・青葉と龍田(2人も深海棲艦化)はモニター越しで2人に3分以内でどちらか一方で犠牲になったら提督は解放されるという条件を叩きつける。
・天龍と木曽はかなり不仲だが本当は思いやりがある。なので出来ない。よって提督は殺される。
こんな感じで。

7: SS好きの名無しさん 2020-09-12 01:03:53 ID: S:HLvS11

阿武隈が仕掛け人のドッキリをお願いします!
ターゲット→曙、不知火、谷風、磯風、霞

内容
皆が指示に従ってくれず、どうすれば従ってくれるのか→そうだ、自分が責任取ってクビになれば従うだろう!という流れでドッキリ開始。話があると呼びかけて五人を呼び出す。
五人が選ばれた理由

磯風、谷風→毒にしかならない料理を作り、それを止めずに茶化して笑う谷風を窘めなかった
不知火→礼儀はマシだけど、自分の失態を謝らずに逆ギレして謝らない
霞、曙→非常識な態度。上官に暴言を吐いて、礼を言うべき時に言わずに不快な態度を取って感謝の欠片もない

その全ての理由を阿武隈に吹っかけて、その責任をとして柱島にある強制労働鎮守府への異動。五人が「阿武隈さんがそんな目にあうなら自分が!」となるけど提督はずっと阿武隈を責め続ける。最終的に「阿武隈さんの処分は辞めてください!」と泣いて土下座する事になったらネタばらし。

8: SS好きの名無しさん 2020-09-12 01:15:14 ID: S:I3xYoq

(続きます)
でも、提督は阿武隈の指示に従わない事に対してかなり怒っていて、なぜ従わないのかを怒りながら問いただす。その真相が、「阿武隈さんの指示は無茶振りの度を越していて着いていけない。その事に意見を言ったら嫌な顔して溜息つかれ、「ちゃんとやらないからでしょ。文句言うならやめれば?うっざ…」と舌打ちされて言われ、失敗したら怖い目に合うと思い従う事が出来なかった」=五人は元から反抗的ではなくて、阿武隈が怖くて思うように働けなかった。ただし阿武隈は全く悪気なく言ったし、それで怖がるの?とまた嫌な顔。提督らはぽカーン。
結局、五人は態度に関して泣くほどのキツイ説教だけで許されたけど、阿武隈はキツイお灸を据える羽目になった。

9: SS好きの名無しさん 2020-09-12 01:43:32 ID: S:hv5LvB

先程の投稿をした者ですが、内容をしっかり見てませんでした!

訂正ですが、阿武隈が五人の事で酷く提督に責められて、それに逆上して提督の頭部を主砲で撃つ(血糊と空砲)、人殺しをしてタガがはずれた阿武隈は五人に対して狂った態度になり「提督を殺したのは皆だよ?あたしに責任擦り付けておいて、何様なの?」と言ってケタケタ笑って最後に自害(空砲と血糊)その事に大泣きしてごめんなさいと泣いて謝る五人にネタばらし。で、従わない事の真相とオチを上記の内容でお願いします。

10: SS好きの名無しさん 2020-09-12 01:44:38 ID: S:kudBKY

最後になりますが、きちんと見ないで長ったらしいリクエストを書いてすみませんでした!

11: 嵐山 2020-09-12 10:21:40 ID: S:ijzEwo

SS投稿好きの名無しさん、コメントありがとうございます、申し訳ないのですが既に登場したキャラは二度仕掛けないと決めてまして...(不知火、霞、曙、磯風は既にドッキリを仕掛けてます)
キャラを変更してくれれば大丈夫ですがいかがでしょうか?
また内容的にかなりの長編になりそうなのでもしかしたら書ききれない可能性も出てきているのでご了承ください

12: SS好きの名無しさん 2020-09-27 05:30:55 ID: S:vaD5UW

リクエストした者です。確認もせずにすみませんでした。
登場を谷風(磯風のメシマズを茶化して増長させた)と潮(曙の態度を咎めなかった)と島風(勝手に足早に突っ走る)お願いします!

13: 嵐山 2020-09-27 10:44:01 ID: S:w_177u

SS好きな名無しさん、コメントありがとうございます、すみません、既にコメント募集は終了しており青葉編を執筆したのでもう対応は出来ません、ご了承ください

14: 嵐山 2020-10-03 03:04:49 ID: S:f_71w2

どうも嵐山です、桃蜘蛛さん...大変...大変長らくお待たせしました!鳳翔編です、リクエストされた時にオチに使いたいと思った結果、約6ヶ月も伸びてしまい本当にすいません...今回の鳳翔さんを使ったドッキリはいかがだったでしょうか?満足する内容だったら嬉しいです


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