2023-05-01 21:48:45 更新

概要

立場上あまり本能や欲望をひけらかすことが出来ない艦娘...そこで明石達は彼女達の本能の欲望を解放し、彼女達の本当の心を見つけようとする...


前書き

リクエスト系SS第4弾です
今回もリクエストを取りたいと思います
出して欲しい艦娘、どんな欲望が見たいか、是非コメント欄にお書きください
この鎮守府は前三作の鎮守府とは別の鎮守府になっています


提督「....えっ?」


明石「ですから出来たんです、欲望を解放させるスイッチが!」


提督「言ってることが分からん....」


明石「う~ん....まぁ簡単に言うと理性を消して本能に飢えた状態にするんです」


提督「本能!?」


明石「色々あるじゃないですか♪美味しいものたくさん食べたいとか、遊びまくりたいとか」


明石「けどそれは理性によって封じ込められてる...」


明石「それを解放させるのがこのスイッチです!」


提督「何でそんなもん作ったんだよ...」


明石「いや、気になるじゃないですか!?皆さんの欲望とか!」


提督「まぁ...気になるは気になるけど...」


明石「じゃあやりましょうよ!ちゃんと欲望スイッチの対抗として元に戻す理性スイッチも用意してますから!」


提督「....分かったやるか」


提督 (艦娘達の欲望....一体何だろう....)


....


明石「さてっ...最初は榛名さんにしましょうかね...」


提督「榛名?」


提督「榛名って何か欲望とかあるか?いつもと同じになると思うが....」


明石「やってみないと分かりませんよ...」ニヤッ...


....


扉コンコンガチャ....


榛名「失礼します」


提督「おぉ榛名来たか」


榛名「あの...用というのは...」


提督「あぁちょっとな」


提督「榛名、少しこっちに来てくれ」


榛名「っ?」スッ...


提督 カチッ...


榛名「ひゃう!?」ビクッ!


榛名 ドサッ...


提督「えっ榛名!?」ダッ!


明石「っ!?」


提督「榛名!榛名!」


榛名「....」


提督「ど、どういうことだ明石!?」


明石「あれぇ...なんかミスりましたかね...」


提督「いやミスっておい!?」


榛名 ムクッ...


提督・明石「っ!」


榛名「....」


提督「は、榛名...?」


榛名 ガバッ!


提督・明石「なっ!?」


提督に勢いよくのし掛かる


榛名「はぁっ...//」


榛名「提督....♡」


提督「いっ!?」


息が荒くなり目からハートのような模様が浮かび上がる 


榛名「提督...実は榛名ずっと...//」


榛名「提督を...犯したかったんです!♡」


提督「はっ!?」


榛名「だから提督...♡今から榛名と...//」


提督「ま、待て榛名!?早まるな!?」


榛名「待てません!もう...我慢出来ない!♡」


カチッ!


榛名「ぐっ!?」ビクッ...ドサッ...


提督「えっ...?」


明石「危ない危ない...」


提督「あ、明石!」


....


提督「つまりあの発情は...」


明石「はい、あのスイッチによって...」


明石「そして榛名さんの本能に眠る欲望です」


提督「マジか....」


提督 (そんなに溜まってたのか...榛名...)


...


明石「提督、これで分かりました?このスイッチの威力」


提督「あぁ...嫌というほど分かったよ...」


明石「それで何ですが...」


明石「実は私、艤装のチューニングとか色々と用事があって...」


提督「えっ?」


明石「ですのでこれ、提督にお貸しします!」


提督「はっ!?」


明石「理性スイッチもお渡しするので好きに使ってくださいね!」ガチャ!


提督「えっちょ!?」


2つのスイッチを提督に押し付けその場を後にする 


提督「マジかよ....」


提督 (どうすんだよこれ...)


....


明石 (艦娘の本能の欲望を解放させるスイッチです!)


...


提督 (本能の欲望か...)


提督 (つまり本心ってことだよな...)


提督 (...この際だ、皆の本当の心を分かっておくのもいいかもしれないな)


提督 (理性スイッチもあるし、確かめに行くか...) 


....


ー廊下ー


提督 (さてっ...まずは誰にするか...)


??「おっキミ」


提督「ん?」クルッ...


提督「あっ松風...」


松風「おはよう提督、こんな時間にどうしたんだ?」


松風「もしかして....僕に用かい?」ニコッ...


提督「っ!」ドキッ.....


提督 (イケメン....)


提督 (はっ!いけないけない...)


提督「あぁその通りだ」


松風「えっ?本当に?」


松風「冗談で言ってたつもりなんだけど...当たるものだね...ハハッ...」


予想外の嬉しい展開に笑みが溢れる


提督「松風ちょっと...」


松風「ん?どうしたんだい?」スッ...


提督 カチッ...


松風「っ!」ビクッ...


松風「.....」


提督「....どうだ....?」


松風 スッ....


ゆっくりと顔を上げる

そして....


松風 ガシッ...!


提督「えっ?」


松風「提督....//」ジッ....


提督「っ!?!?」


普段のクールな彼女は絶対に見せないであろう女の表情を出しながら上目遣いで提督を見つめる


提督「ま、松風!?」


松風「いつも私...あんな風に振る舞ってるけど...」


提督 (私...!?)


松風「実はずっとこうしたかったの...」


松風「こうやって...提督に甘えたかったの//」


松風「お姫様みたいに甘えたかったの//」


提督「ま、松風....」


提督 (これが松風の...)


松風「だから...提督...」


提督 カチッ...


松風「っ!」ビクッ....


松風「....あれ...?」 


松風「僕...今何を....」 


提督「松風」


松風「っ?」


提督「たまには...飾らずに甘えて来てもいいからな」


松風「えっ...?」


提督「それじゃ...」コツコツ...


松風「っ....」


...


提督 (たまには...飾らずに甘えて来てもいいからな)


....


松風 (あの発言は一体....)


松風 (まるで本心を見透かされた気分だ...)


....


提督 (さてっ次は....)


提督「ん?」


迅鯨「....」ツカツカ....


提督 (あれは迅鯨...)


提督 (そういえば...)


...


迅鯨「えっ、買い物に行けない...?」


提督「あぁ...ちょっと急用で次の作戦を大淀とかと会議しなくちゃいけなくなって...」


提督「悪い、埋め合わせは必ずするから...」


迅鯨「そう...ですか...」


迅鯨「私のこと...好きって言ったのに...!」ボソッ...


提督「えっ?」


迅鯨「分かりました、では私はこれで...」クルッ...


提督「えっちょじんげ...」


迅鯨 ツカツカ...


....


提督 (っていう感じで何処か危なそうな発言してたからな....)


提督 (やってみるか...)


提督「迅鯨!」


迅鯨「えっ?」クルッ


迅鯨「っ!提督!」タッタッ!


カチッ...


迅鯨「っ!?」ビクッ!


迅鯨「.....」


提督「どうだ....?」


迅鯨「てい....とく....」[ハイライトオフ]


提督「!?」


迅鯨「提督...!」ガシッ!


肩を掴み生気のない目で上目遣いをする


提督「じ、迅鯨!?」


迅鯨「私はこんなにも提督のことが好きなのに....」


迅鯨「何で貴方は...振り向いてくれないんですか....?」


迅鯨「何で...何で...」


迅鯨「ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ」


提督「いっ!?」


提督「ま、まずい!」カチッ!


迅鯨「っ!」


迅鯨「あれっ...私...」


提督「迅鯨...」ギュッ...


迅鯨「っ!?て、提督!?」


提督「ごめん...お前のこと俺は蔑ろにしてたのかもしれない...」


提督「出来る限りお前が望む結果になるように努力する...だから暴走はしないでくれ...」


迅鯨「て、提督...//」


....


提督 (あの目...完全にヤバかった...)


提督 (これは...全員確かめといた方がいいかもな...)


....


??「あの...提督...」


提督「っ!」クルッ...


??「ヒッ!?」ビクッ...


提督「あっ潮か...」


潮「ご、ごめんなさい急に...」


提督「いやいや大丈夫だよ、それで潮は俺に何か用か?」


潮「い、いえ偶々見かけたので声を...」


提督「そうか...」


提督 (潮か...どんな本能が....)


潮「あの...提督....?」


提督 カチッ...


潮「ひゃぅ!?」ビクッ...


潮「....」


提督「どうだ...?」


潮 ヌギッ...


提督「えっ...?」


おもむろに制服を脱ぎ始める


提督「えっえっちょ潮!?何で脱いでるの!?」


潮「提督....」


潮「私...ずっと...こうしたかったんです...//」


潮「全裸になりたいんです..//」


提督「全裸!?」


潮「いけないと分かっていても...この背徳感がたまらなくて...//!」ヌギヌギ...


提督「いや待て待て!!脱ぐな!!」


潮「無理です...もう本能が刺激されて...!!」


提督「ぐっ!」カチッ!


潮「ひゃぁ!?」ビクッ...


潮「.....あれっ...私...!?」


下着以外全て脱げている状況に困惑する


提督「う、潮...」


潮「っ!?」


潮「あっ...あっ...」カァァァ...


潮「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ダダダダ!!


提督「えっいや待て潮!?」


....


提督「はぁ....」


提督 (何とか誤解が解けた...危ない危ない...)


提督 (しかしあの潮があんな性癖があったなんて....)


??「あっ司令官!」


提督「ん?」クルッ...


吹雪「おはようございます司令官!」


提督「あぁ吹雪か、おはよう」


提督 (吹雪...真面目で謙虚な性格だし、大丈夫か...)


提督 (いや固定観念に捕らわれるな....)


吹雪「っ?司令官?」   


提督「吹雪、ちょっとだけ目閉じて」


吹雪「目ですか?」パチッ...


提督 カチッ...


吹雪「っ...」ビクッ...


吹雪「...」ムクッ...


吹雪「司令官!!」ガシッ...


肩に強く手を置く


提督「うおっ!?」


吹雪「何で私ってこんなにも目立たないんですか!?」 


提督「め、目立たない!?」


吹雪「私主役ですよね!?主人公ですよね!?なのにアニメではパンツ以外見所ないとか言われて!」


吹雪「主人公も時雨ちゃんに奪われて!見た目も「叢雲以外区別つかないよねw」とか言われて!!」


吹雪「もういやぁぁ!!もっと私は目立たいぃぃぃぃぃぃ!!」


提督「お、落ち着け吹雪!?お前は十分目立っt「嘘っ!!」」


吹雪「そんな訳ないでしょ!?艦これ知らない知り合いに私含めた五人の艦娘見せ、主人公誰?ってなって一番最初に「これは違うな」って除外されたんですよ!?」


※実話です


提督「えっ!?」


吹雪「あぁもう!こうなったら島風ちゃんの服着て大衆に媚びを!!」


提督「おいやめろ吹雪!?お前はお前なりの魅力が!!」


吹雪「そんなものないですよぉぉぉ!!」


提督「あぁもう!」カチッ...


吹雪「っ!」ビクッ...


吹雪「......あれ...?」


提督「吹雪...」


吹雪「っ!は、はい!」


提督「お前は十分魅力がある...その真面目で純粋な性格、王道をいく主人公だと思ってるぞ...」


吹雪「へっ?」


提督「じゃ....」


吹雪 (司令官...一体何のことを...)


吹雪 (けど...なんか嬉しい...)


....


提督 ツカツカ...


?? クン...クン...


提督 ツカツカ...


?? クン...クン...


提督 (何か...後ろから気配が...)


提督「誰かいるのか?」クルッ...


??「きゃっ!」


提督「えっ?」


提督「って由良!?」


由良「あっ提督さん...」


提督「どうしたんだ?後ろを付いてきて...」


由良「えっと....つい見かけたので...」


提督「そうか...」(怪しい...)


提督 カチッ...


由良「ひうっ!?」ビクッ


由良 ガバッ!


提督「っ!?」


スイッチを押した直後に背中に手を回し顔を埋める


提督「ゆ、由良...?」


由良「スー...//ハー...//」


提督「えっ?」


由良「はぁぁ//いい匂い...//」


提督「に、匂い...?」


由良「提督さん...私ずっと隠してましたけど...」


由良「提督さんの匂いが...大好きなんです...//!」


提督「はっ!?」


提督 (えっ匂まさか由良って匂いフェチなのか!?)


由良「はぁぁぁ...//たまらない...//」


提督 (やばっ...由良のいい匂いが...って何考えてんだ!?)


由良が匂いを嗅ぐように、提督も由良から出る妖艶な匂いに理性をぐらつかせる

その時...


??「由良姉ー」


提督「っ!」


鬼怒「由良姉どこだー?」


提督「なっ鬼怒!?」


提督 (ヤバい...ここ見られたら...!)


提督「由良!鬼怒が来てるぞ!」


由良「はぁぁぁぁ...♡」


提督 (聞く耳持ってねぇ...)


提督 (仕方ない...離れてからやりたがったが...)


提督 カチッ...


由良「はぁぁ...//」ビクッ...


由良「いいにお....えっ....?」ムクッ...


由良「っ!?」


提督「ゆ、由良....」


由良「えっ....なっ....!」カァァ...


全てを理解し羞恥心が彼女を襲う


由良「ご...ご....」


由良「ごめんなさぁぁぁぁぁいい!!!」ダッ!


提督「えっいや待て由良!?」


鬼怒「由良姉どこに行ったのよ...」


由良 ダダダダダ!!


鬼怒「ん?あっ由良姉!一緒にご飯n」ドガッ!


鬼怒「うわっ!?」


由良「いやぁぁぁぁぁ!!」ダダダダ!!


鬼怒「ゆ、由良姉!?」


提督「待て由良!」ダダダダダ!


鬼怒「提督!?」


ダダダダダ....


鬼怒「....」


鬼怒「何があったのよ....」


....


提督「はぁっ...また...」


...


由良 (ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!!)


提督 (落ち着け由良!俺別に迷惑とか思ってないから!むしろ....)


由良 (えっ?)


提督 (あっいや何でもない...)


...


提督 (さっきから動いてばっかだ...疲れる...)


提督 ヨロッ...


提督「おわっ!?」ドサッ...


足が絡まり派手に転ぶ


提督「いって...ん?」


カチッ....


提督 (っ!?やばっ押しちまった...)


提督 (あっでも近くに誰もいないから大丈b「うぅ....」)


提督「えっ?」ムクッ...


白露「うっ...ぐっ...」


提督「っ!?白露!?」 


白露「うわぁぁぁぁぁん!!」ブワッ...


恥やプライドを捨てたように大声で泣きわめく


提督「うぇ!?」


提督「ちょ白露どうした!?」


白露「うわぁぁぁぁぁ...」


提督「落ち着け!何があったんだ!?」


白露「うぅっ...」


白露「提督が...構ってくれない...」


提督「えっ...?」


白露「構ってくれないよぉぉぉ!!」


提督「構ってくれない!?」


白露「だって...わたしもっと提督と遊びたいのに...グスッ...業務ばっかして...」


白露「昔はもっと遊んでくれたのに....改二になってから構ってくれなくて...」


白露「寂しいよぉ...グスッ...」


提督「白露....」


提督「そうだったのか...」カチッ...


白露「っ!」ビクン...


白露「あれ...わたし何して...」


提督「白露」


白露「っ!提督!?」


提督「すまなかった...」ペコッ...


白露「えっ...?」


提督「ここの鎮守府が大きくなり始めて新しく着任した艦娘と接していて...お前のこと...言い方は悪いが放置していた...」


白露「提督....」


提督「これからは出来る限り、お前と一緒にいる...だから悲しまないでくれ...」


白露「....」


白露「フフッ...」


白露「分かった、約束だよ提督!」


提督「あぁもちろんだ」


白露「じゃあね!」タッタッ!


...


提督 (やってみて分かったが...意外と皆、建前とは違う本能があるな...)


??「っ!ちょっと!」


提督 (ヤバい欲望持ったやつがいなければいいが...)


??「ちょっと!!」


提督「うえっ!?」


曙「何ボケッとしてんのよ!!」


提督「曙!?」


曙「こっちが話しかけてるというのに...ふざけんじゃないわよこのクソ提督!!」


提督「わ、悪い....」


曙「チッ...何なのよ...」


提督 (曙か...)


提督 カチッ...


曙「いっ!?」ビクッ!


曙「あっ....」


提督 (どうだ...)


曙「....」


曙「....」


提督「....っ?」


提督「曙?」


曙 ガシッ...グイッ!


提督「えっ!?」


強引に頭を掴み引き寄せ...


曙 チュッ...


提督「ん!?」


曙「うっ...//ん...//」


一方的な接吻をし、舌を濃厚に絡ませる


提督 (えっちょなっ!?)


曙「プハッ...」


提督「っはぁ!...」


提督「ゲホッ...あ、曙....?」


曙「はぁっ...」


曙「クソ....いや...提督....」


曙「抱いて...//」


提督「はっ!?」


曙「貴方のことが大好きなの...//」


曙「貴方の物になりたい...貴方だけの女になりたい...//」


曙「貴方に染まりたい...貴方に....犯されたい...//!」


提督「ちょ曙!?」


曙「だから...提督...」


曙「私をめちゃくちゃにして...//!」ヌギッ...


制服をめくりあげ下着が露になる


提督「いっ!?」


曙「提督...早く...//」


提督 (っ!まずい!) カチッ!


曙「ひっ!?」ビクッ!


提督 (あ、危な...)


提督 (あれ...でもこれって...)


曙「っん....何を...」ムクッ..


曙「っ!?」


下着が丸見えになっている状態に驚愕する


曙「なっ何!?何で下着を!?」


曙「っ!」ジッ....


提督「えっ...?」


曙「まさか...私を...」


提督 (っ!やっぱりこうなった!!)


提督「いや違う違う!!俺は何も!!」


曙「最低....!!」


曙「襲おうなんて...」


曙「...場所をわきまえなさいよ....!」ボソッ...


提督「えっ、今なんて...」


曙「っ!何でもないわよこのクソ提督!!」バチィィン!!


提督「おぐぇっ!!」


凄まじい平手打ちを叩き込む


....


提督「いって....」ヒリヒリ....


提督 (何でビンタされたんだよ...下着見られたからか....?)


??「っ!」タッタッ!


??「提督殿」


提督「えっ?」クルッ...


神州丸「提督殿、おはようございますであります」ビシッ...


提督「おぉ神州丸か、おはよう」


提督 (...相変わらず無表情だな...)


まるで人形のように表情を変えずたまに生きているのかどうか、不安になる時がある


神州丸「ではこれで...」


提督「あっちょっと待ってくれ神州丸」


神州丸「っ?何でありますでしょうか?」


提督 (やってみるか...)


提督 カチッ...


神州丸「っ...」ビクッ....


神州丸「....」ムクッ...


提督「神州丸?」 


神州丸「提督殿...」


提督 (っ...変わらない...少し希望があったが駄目だったか....)


神州丸 ニコッ...


提督「えっ?」


神州丸「提督殿♪」


神州丸「おっはようございますであります!!」ビシッ!


提督「っ!?!?!?」


提督「えっ神州丸!?」


神州丸「はい!本艦は神州丸でありますよ♪」


提督「いやそうじゃなくて!表情が...いつも人形のように顔に出なくて...」


神州丸「あぁ....あれは恥ずかしいからであります!!」


提督「恥ずかしい....?」


神州丸「実は本艦、本当は感情豊かであります!けど恥ずかしくてつい無表情になってしまって...」


提督「っ!」


提督「そ、そうだったのか...」


神州丸「けど今は何故か素直になれるであります!」


神州丸「だから...ずっと提督殿に想っていたことを言うのであります!」


提督「思ってたこと...?」


神州丸「提督殿...大好きであります!♪」


提督「っ!?」


神州丸「いつも感情が出せない本艦にここまでずっと寄り添ってくれて...感謝しかないのであります!」


神州丸「好き!大大大好きであります!!」


提督「...」


提督 クルッ....


神州丸「っ?提督殿?」


提督 (あぁやべっ...ギャップの破壊力が尊すぎる...!!)


....


提督 ツカツカ...


提督 (ふぅっ...)


提督 (いっけね...神州丸のギャップに悩殺されるところだった...)


提督 (これ別の意味でも、ヤバいかもな...) スッ...


??「きゃっ!」


提督「えっ....?」モニュ...


下を見ながら袖を直そうと腕を前に出す際に柔らかい感触を感じる


提督「何.....」


提督「っ!」


瑞鶴「.....」ゴゴゴゴ...


提督「っ!?瑞鶴!?」パッ...


鬼のようなオーラを放ち、顔を赤めながらこちらを睨む


瑞鶴「提督さん....何してるの....」ゴゴゴゴ...


提督「わ、悪い!つい考え事してて気づかなくて!!」


瑞鶴「....言い訳はそれで終わり....?」ゴゴゴゴ...


提督「えっ...?」


瑞鶴「全機爆装! 準備でき次第発艦! 目標、提督さん!!」バッ!


提督「いっ!?」


艤装を展開し、爆撃準備に入る


提督「ま、待て瑞鶴!、すまなかった!!悪気はないんだ!!」


瑞鶴「言い訳無用!!お灸を据えてやるわ!!」


瑞鶴「こういう事はもっとロマンチックな時に...」ボソッ...


提督「えっロマンチック...?」


瑞鶴「っ!うっさい!!これでも食らって頭冷やせー!!」


提督「ぐっ!」(クソッ...こうなったら!)


カチッ...


瑞鶴「はぅ!?」ビクン...


迫っていた艦載機が全て落ちる


瑞鶴「....」


提督「あぶねぇ...」


難を逃れたことに安堵するのもつかの間...


瑞鶴 ダッ!


今度は彼女自身が彼に近づき...


瑞鶴 モニュ...


提督「っ!?!?」


彼の手を誘導し自身の胸を触らせる


瑞鶴「嬉しかった...」


提督「えっ?」


瑞鶴「私って翔鶴姉とかに比べて胸がなくて自信がなかった...」


瑞鶴「けど提督さんが触ってくれたの...めっちゃ嬉しかった...」


瑞鶴「ごめんいつもは爆撃とか酷いことばっかして...恥ずかしくて...」


瑞鶴「けど今はやれる...何故か自信が凄い沸いてる...」


瑞鶴「だからもっと感じて...私の胸を....」


提督 (大きさは並みだけど美乳で柔らか....いやそうじゃなくて!!) 


提督 (ど、どうする....この状況で押したら間違いなく終わる...)


翔鶴「瑞鶴ー?どこ?」ツカツカ...


遠くから白髪の美女が呼び掛ける


提督「っ!」(そうだ!)


提督「あっ翔鶴!!どうしたんだ!?」


瑞鶴「えっ...?」


提督「今だ!」ダッ!


瑞鶴「っ!?」


手を放し全速力でその場を去る


瑞鶴「ま、待って提督さん!」


カチッ...


瑞鶴「ひぅ!?」ビクン...


追いかけようとする彼女をスイッチで強制的に制止させる


提督 (悪い瑞鶴...けどお前の本能...いや本心...しっかりと分かったから...!)


...


瑞鶴「はっ!」


瑞鶴「あれ....提督さん...?」


翔鶴「っ!瑞鶴、ここにいたのね」


瑞鶴「あっ翔鶴姉...」


翔鶴「ちょうど良かったわ、私の艦載機訓練の相手をして欲しいんだけど...」


瑞鶴「...」


翔鶴「瑞鶴?」


瑞鶴「えっ?」


瑞鶴「あっううん!何でもない」


瑞鶴「それよりも訓練の相手探してるんでしょ?もちろん喜んで!」


翔鶴「そう、なら行きましょ?」ニコッ...


瑞鶴 (何だろう...この気持ち...)


瑞鶴 (さっきまでは恥ずかしくて怒ってたのに...今は凄く嬉しいような...)


....


提督 (そういえば...) スッ...


手元のスイッチを見ながら考え事をする


提督 (これって相手指定せずに誰もいない時に押したらどうなるんだ...?)


提督 (少しやってみるか...)


提督 カチッ...


提督「.....」


提督 (何もおきない...)


提督 (遠隔での操作機能はなかっt「きゃぁぁぁ!!」)


提督「っ!?」ビクッ!


提督「な、何だ!?」ダッ!


悲鳴がする方向へ足を運ぶ

そこには....


ドガッ!


蒼龍「きゃっ!」


壁に押し付ける


飛龍「蒼龍....」ゴゴゴゴ...


提督 (っ!飛龍!?)


蒼龍「ひ、飛龍....?」


飛龍「何で...」


飛龍「何でいつも貴女の胸が目立つのよ!!!」


提督「.......えっ?」


蒼龍「む、胸...?」


飛龍「私って巨乳なのよ!?なのに貴女のせいで全く目立たない!!」


提督 (えっキレてる理由それ!?)


飛龍「私と貴女、大きさほぼ変わらないというのに!!」


飛龍「ちょっと貴女の方が胸にはりがあるから九九艦爆乳とかって有名になって!!」


飛龍「そのせいで私はじゃない方みたいになってるのはどういう事よ!?」


提督 (いや理不尽すぎるだろ...)


提督 (って!早くスイッチで...)


蒼龍「そうだよ」


飛龍「えっ?」


提督「えっ?」


蒼龍「その通り...私は飛龍よりもはりがあって爆乳...」


飛龍「なっ!?」


提督「そ、蒼龍...?」


蒼龍「なんなら、今見せてあげようか?私の爆乳を...」ヌギッ...


躊躇なしに服を脱ぎ始める


飛龍「っ!?」


提督「いっ!?」


飛龍「ちょ蒼龍何やってんの!?」


蒼龍「何って、見せようとしてるの胸を...」


蒼龍「貴女との決定的な違いをね...」ニヤッ...


飛龍「いやここで脱がなくても!?」


蒼龍「いいの、私、こういう方が興奮するから...//」


飛龍「へっ?」


蒼龍「いつもの私は知らないと思うけど...本当は皆に見せびらかしたかったの...//こんな風に胸を...//!」バッ...!


服がはだけ上半身が下着のみとなる

九九艦爆乳の名に恥じない胸が勢いよく飛び出す


提督「ぶっ!?」


提督 (そ、蒼龍もおかしくなってる!?)


提督 (てか、でっか...)


提督 (いやそうじゃなくて!止めないと!)カチッ!


蒼龍・飛龍「っ!」ビクン...


蒼龍「....あれ?」


飛龍「何して...って!?」


飛龍「そ、蒼龍!服!!」


蒼龍「へっ?」チラッ...


蒼龍「うわぁ!?」バッ!


羞恥心から素早く上半身を腕で隠す


蒼龍「な、何ではだけてるの!?」


蒼龍「ちゃんと着物着てたはずなのに...」バッ...


乱れた衣服を戸惑いながら直す


ピロリン...♪


蒼龍・飛龍「ん?」


二人のスマホのメール通知がなる


飛龍「提督...?」 


蒼龍「あっ私も...」


[飛龍、悩みや不満があったら言ってくれ、あと、姉妹とは仲良くな]


[蒼龍、その本能には気づかない方がいい...]


飛龍「....どういうこと?」


蒼龍「さぁ....」


...


提督 (今ので分かったが...遠隔操作も出来るみたいだな...)


提督 (無差別でだけど...)


??「「あっ!!」」


提督「えっ?」クルッ


提督「っ!」


満潮「ちょっと司令官!!」


霞「何やってるの!?」


ズカズカ!!


提督「えっ二人共!?」


満潮「ちょっと!!こんなとこうろついて何やってるの!?業務は終わったわけ!?」


提督「あぁ...いやまだ...」


霞「はぁっ!?冗談じゃない!業務もしないでこんな所で油売ってるわけ!?信じられない!このクズ!!」


満潮「ほっんとバカね!!そんなんでよく提督業出来るのか、今世紀最大の謎だわ!!」


提督「ぐっ....」(相変わらずのトゲっぷりだな...)


提督 (まぁ言ってることは間違ってないけど....)


提督 (あっそういえばこの二人は...)


満潮「ちょっと聞いてるの!?」


霞「ボケっとしてんじゃないわよ!!」


カチッ...


満潮・霞「っ!?」ビクッ!


提督 (さぁ...二人はどうか...) 


満潮・霞 ダキッ!


提督「うえっ!?」


迷いなく近づき強く抱き締める


提督「ふ、二人共...?」


霞・満潮「ご、ごめんなさい...」


提督「えっ?」


霞・満潮「ごめんなさい!!」


提督「ごめんなさい....?」


霞「私....司令官のこと大切だと思ってるのに...いつも酷い言葉をぶつけて....」


満潮「バカなんて言って...ごめんなさい!!」


霞「これからはもうそんな事絶対に言わない...」


満潮「私達は司令官を愛してるから...!」


提督「お前ら....」(そうだったのか...)


提督「ありがとう...そんなに思ってくれてたなんて、俺も嬉しいよ」


霞・満潮「司令官....」


提督 カチッ...


霞・満潮「っ!」ビクッ!


提督 (嫌いのかと思ってたけど...そう思ってくれてたとはな...本心が知れて良かった...)


提督 (....あれっ...でもこれ...)


霞・満潮「っん...?」ムクッ....


霞・満潮「っ!?」


提督 (あっ.....)


おかれている現状に困惑する


霞「な、何!?何!?どうなって!?」


満潮「何で司令官に!?」


霞・満潮「っ!」チラッ...


提督「いっ!?」


霞「まさか....」


満潮「あなた...!!」


提督「ちょ、ちょっと待て二人共!!これは!!」


霞「ふざけるんじゃないわよ...この....」スッ...


満潮「変態....」スッ...


霞・満潮「クズ司令官!!」「バカァァ!!」


バチバチィィィィィン!!


提督「ぐがぁっ!?」


.... 


提督 ヒリヒリ...


提督 (いった...顎外れるかと思った...)


提督 (次からは使い方気を付けないとな...)


ギャー!ギャー!!


提督「ん!?」


提督「何だ...今騒ぎ声が...」スッ...


...


天津風「あの人の心を掴むのは私よ!!」


ジョンストン「No!!手に入れるのはあたし!!」


提督 (天津風とジョンストン....?何で口喧嘩を....)


提督 (あっいやそういえば...)


少し時が遡り...


提督「えっ?天津風とジョンストンの仲が悪い?」


フレッチャー「Yes...あの二人、何かある度に競いあって子供がやるような口喧嘩を何回もやっているんです...」


提督「あの二人が...」


...


提督 (とか前にフレッチャーが言ってたな...まさかここまでとは...)


天津風「大体!貴女、私のキャラパクってるんじゃないわよ!!」


ジョンストン「好きでパクった訳じゃないわよ!!偶然よ!偶然!!」


提督 (キャラ被り!?えっそんなにあの二人って....)


ツインテール

ツンデレ

提督への言い方「あなた」

口調も同じ

駆逐艦

嫁力トップクラス

料理出来る


提督 (....めっちゃあった....)


天津風「とにかく!私と提督との邪魔はしないで!!貴女みたいなネコ被りなアメリカン○ッチが来ると迷惑なのよ!!」


ジョンストン「はぁっ!?」カチン...!


ジョンストン「あたしは○ッチじゃないわよ!!まだしょじy...って何言わせてんのよ!!」


天津風「貴女が勝手に言ったんでしょう!?」


ジョンストン「と、とにかく!貴女みたいなあるのかないのか分からないペチャぱいに言われる筋合いはないわ!!」


天津風「ペチャぱい!?」


天津風「ふ、ふざけるんじゃないわよ!!スレンダーって言いなさい!!そもそも巨乳が正義なんて考えは古いわよ!!」


ジョンストン「ハッ....迷信ね、あの人はあたしのような柔らかいBigな胸が好きに決まってるわ!!」


天津風「フッ...甘いわね...あの人は貧乳好きよ!!」


提督 (はっ!?そんな事言った覚えは...まぁ貧乳も巨乳もあり...いやいや!何考えてんだ...)


ジョンストン「何!?」


天津風「貴女のように中身が溢れてぐちゃぐちゃになったシュークリームみたいな胸なんかより、私のはりのある美乳の方が勝つに決まってるわ!!」


ジョンストン「冗談じゃない!!何が美乳よ!!まな板みたいな胸して!!」


...


龍驤「っ!」グサッ!!


鳳翔「龍驤さん?どうかしました?」


龍驤「あっいや...どっかでうちがディスられたような気がして...」


...


天津風「まな板!?よくも言ってくれたわね!!このデブ胸!!」


ジョンストン「あぁ!?何言うのよ!このぺったら!!」


天津風・ジョンストン シャァァァ!!!


提督 (マジか....あそこまで....)


提督 (って!早く止めないと!)ダッ...


提督 (いや待て...)スッ...


提督 (本当はどう思ってるか気になるな...)


カチッ...


天津風・ジョンストン「っ!」ビクン!


天津風「...」


ジョンストン「...」


提督 (どう...だ...?)


天津風「とか言ってるけど...本当は貴女のこと尊敬してるわ....」


天津風「強くて、華麗で...私の憧れとも言える...」


ジョンストン「....あたしも...」


ジョンストン「しっかりもので、料理の腕もあたしより高くて...海外艦として色々学ばさせてもらってるわ....」


天津風・ジョンストン「っ....」


天津風「...ごめんなさい....いつも酷いこと言って貴女を怒らせて...」


ジョンストン「謝るのはあたしもそうよ...Sorry....何でも競いあって貴女のことを考えずにマウントばっか取って...」


天津風・ジョンストン「っ...」


天津風「フフッ...なんか不思議ね、今だけは何故か貴女に素直でいられる...」


ジョンストン「同じく...ひねくれずにちゃんと本心を話せる...」


天津風「...ねぇ、仲直りしましょ?今までの事全て消すために...」スッ...


静かに彼女の前に手を出す


ジョンストン「...そうね...」ギュ...


それに受け答えるように優しく彼女の手を包み込み和解の握手をする


提督 (なるほど...そうだったのか....)


カチッ...


天津風・ジョンストン「っ!」ビクン!


天津風「あれ...私...」チラッ...


ジョンストン「何を...」チラッ...


天津風・ジョンストン「っ!?!?」


握手していることに驚き反射的にお互いに手を放す


ジョンストン「な、何してるのよ!?握手なんかして!?」


天津風「し、知らないわよ!!」


ジョンストン (あれっ...でも何...この気持ち...)


天津風 (嫌いな相手なのに...心地よく...心が暖かく感じる...)


ジョンストン・天津風「っ....」チラッ...


ジョンストン・天津風 (いやないないない!!)


ジョンストン「それよりも!デブ胸とか侮辱するにも程があるわ!!」


天津風「人の胸をペチャぱいとかいう貴女には言われなくないわよ!!」


ジョンストン「何を!!」


天津風「このぉ!!」


ギャー!ギャー!


フレッチャー「ジョンストンー?一体どこに...」


フレッチャー「あっ!」


天津風・ジョンストン ワー!ワー!!


フレッチャー「あぁ...また...」


フレッチャー「あの二人はどうすれば仲良くなれるの...」


提督「いや、意外にもうなってるかもしれないぞ?」


フレッチャー「っ!提督...」


フレッチャー「えっ...もうなってるというのは...」


提督「その言葉通りだよ」


提督「喧嘩するほど仲がいいってことさ」


フレッチャー「っ...?」


...


提督 ツカツカ....


提督 (次は無表情な奴にやろうかな...)


提督 (っ!)


若葉 ツカツカ...


提督 (若葉か...そういえば若葉って余り顔に出ないタイプ...)


提督 (やるか....)


提督 カチッ...


若葉「っ!?」ビクン...


若葉「....フッ....」


若葉「フフフッ....」


提督 (っ?何だ...何笑って...)


若葉 バッ!


提督 (えっ?)


不穏な笑いと共に懐から鞭を取り出す


若葉「アハハハハハハハハッ!!!」バシッ!バシッ!!


提督「っ!?!?!?」


取り憑かれたように笑いなりふり構わず鞭を振り回す


若葉「あぁ~....ハハハハッ!!」バシッ!


提督 (なっ....若葉!?)


若葉「はぁ...この感じ...//!!」


若葉「最高....」


若葉「普段はこんなことやったら....軽蔑の目で見られると思い閉まっていたが...」


若葉「今の私に羞恥心はない....!」


若葉「誰でもいい...」


若葉「あぁ...//貶したい...殴りたい...蹴りたい...躾たい...四つん這いにして喘がせたい...//!」


提督 (マジかよ!?あいつドSだったのか!?)


若葉「誰か...誰か...」キョロキョロ...


若葉「っ!」チラッ...


提督「えっ...?」


若葉 ニヤッ...


獲物を見つけ狩りにいく獣のような眼光を向ける


提督「っ!?」


若葉「提督...ちょうど良かった...」


若葉「この欲望を...発散させてくれ!!」ダッ!!


提督「いっ!?」


提督「っ!まずい!」カチッ!


若葉「ぐあっ!?」ドサァァァ!!


走っていたこともあり勢い余って転ぶ


提督「はぁっ...はぁっ...」


提督 (危ねぇ...勢いに負けてスイッチ押し忘れるところだった...)


...


若葉「っん...」ムクッ...


若葉「あれっ...何でこんなとこに...」


提督「若葉...」


若葉「っん!?」ビクッ!


若葉「な、何だ提督か...脅かすな...」


提督「若葉、一ついいか...?」


若葉「ん?何だ?」


提督「一線は超えるな...それと他人を傷つけないようにな...」


若葉「えっ...?」


提督「じゃ...」ツカツカ...


若葉 (何だ...何かの暗号か?)


若葉「ん?」チラッ...


若葉「何!?」 


手に持った鞭を見て咄嗟にしまいこむ


若葉「な、何でこれが!?」


若葉 (そんな...バレてはいけないと懐に入れていたのに...)


若葉 (こんな劣情が知られたら...)


若葉 「っ!」 


...


提督 (一線は超えるな...それと他人を傷つけないようにな...)


...


若葉「まさか...いやそんな訳ないよな...」


....


提督「一線は超えるな...それと他人を傷つけないようにな...」


??「っ...」


物陰から不安の目で見つめる


提督「じゃ...」


??「っ!」トコトコ...


....


??「あのっ!」


提督「ん?」クルッ


提督「っ!」


電「し、司令官さん...」


提督「っ!電...」


提督「どうかしたのか?」


電「それ...」スッ...


提督「えっ?」


彼の手にあるスイッチを指さす


電「そのスイッチを押したら若葉さんがおかしくなったのを見たのです...」


提督「っ!」


提督「お前...見てたのか...」


電「は、はいなのです」


提督「実はな...」


明石が作ったこと、スイッチの能力を全て話す


電「じゃあそれを押したらその人の本心が分かるということなのです?」


提督「まぁ簡単に言うとそうだな」


電「...あの司令官、一つお願いがあるのです」


提督「お願い...?」


....


電「ふぅっ...」


深雪 ツカツカ...


電「っ!」


電 (落ち着くのです...頑張るのです私!)


電 ダッ!!


深雪「おわっ!?」


電「っ...」


深雪「い、電...?」


カチッ...


電「ふぐっ!?」ビクン!


深雪「っ!?」


電「....」


電 ギュッ...


無言で彼女の腰回りを抱き締める


深雪「えっ....?」


深雪「電...?」


電「大好き...」 


深雪「大好き?」


電「大好きなのです...深雪ちゃんが!!」


深雪「っ!?!?!?!?」


深雪「ど、どうしたんだ電!?頭でも打ったのか!?」


本来内気で大人しい彼女がここまで直接ラブコールをすることはあり得ないこと

だが、それが今起こっていることに思考が追い付かない


電「打ってないのです...」


電「これは電の本心なのです!!」


深雪「本心...?」


電「ずっと...言えなかったのです...」


電「あの前世のことがあって...申し訳なくて...」


電「深雪ちゃんが話しかけてくれても...罪悪感から話すことが出来なくて...」


深雪「....」


電「深雪ちゃんが仲良くしてくれてくれるのに一方的に避けて...本当にごめんなさいなのです...」


電「けど本当は大好きだったのです...あんな事があったのに何も気にせずに話しかけてくれて...仲良くしてくれて...」


電「そんな深雪ちゃんが...大好きなのです!!」


電「言えなかったけど...今は言えるのです!」


電「だから深雪ちゃん...」


電「これから....電と友達になって欲しいのです....」


深雪「...」


深雪 ポンッ...


電「っ!」


茶髪の美しい髪に優しく手をのせる


深雪「嬉しい...」


電「っ...」


深雪「ずっとさ...避けられてる感じがして...」


深雪「嫌われてるのかな...って思ってたけど」

 

深雪「安心したよ、電がそう思ってくれてたなんて...」


深雪「あぁよかった!」


電「じ、じゃあ...」


深雪「もちろん、前からそうだったけど...」


深雪「これからもずっと友達でいよう!」


電「っ!深雪ちゃん!」


....


提督「深雪と仲良くしたい?」


電「はいなのです...」


電「深雪ちゃんの事は大好きなのですけど...けど色々考えちゃって素直になれなくって...」


提督「だからスイッチを使って本心をぶつけたいと...」


電「はいなのです...」


...


提督 (うまく言ったみたいだな...)


提督 (使い方によっては役に立つのかもなこれ....)


....


ー1000ー


提督 グゥ...


提督「っ!」


お腹から空腹を知らせる合図が鳴る


提督 (いっけね、まだ朝食ってなかった...)


提督 (....間宮のとこにでもいくか...)


ー間宮食堂ー


ガラッ...


間宮「ん?」


間宮「あっ提督!」


提督「おはよう間宮、今から作れるか?」


間宮「えぇ、もちろん!」


提督「朝だから少しさっぱりしたものをお願いな」


間宮「了解です」ニコッ...


提督 (やっぱり間宮は癒されるな...)


提督 (まるで聖母だ...)


提督 (けど...)


過去の出来事を振り替える


提督 (間宮にも...食った後やってみるか...まぁ何もないとは思うが...)


数十分後....


提督「ふぅっ...ご馳走さま間宮、美味しかったよ」


間宮「フフッ...お粗末様です」


提督「あっ間宮、食器洗い終わったら少し用があるんだが大丈夫か?」


間宮「用...?分かりました...」


.....


間宮 パサッ...


間宮「すいません、お待たせしました」


提督「いやいや、全然大丈夫だよ」


間宮「それで用というのは....」


提督「あぁ...」スッ...


カチッ...


間宮「っ!」ビクッ...


間宮「....」


提督 (どうだ....)


間宮「フッ...フフッ...」


提督「っ?」 


間宮「提督...//」スッ...


提督「っ!?」


顔が赤く息が荒くなり、まるで発情したかのような雰囲気を出していた


提督「ま、間宮...!?」


間宮「提督...//今日...私...凄い興奮してます...//」


提督「へっ?」


間宮「いけないとは分かっているんですけど....ずっと前から提督が私の料理を食べる度に心が踊るんです...//」


間宮「私の料理が...提督の血肉になってると思うと凄い興奮して...//!」


提督「えっ!?」


提督 (嘘だろ...普段からそういう事考えていたのか!?)


間宮「はぁっ...//はぁっ...//」


間宮「駄目...抑えきれない...//!!」


間宮「ごめんなさい提督!」


提督「えっ?」


間宮 ドンッ...


提督「おわっ!?」ドサッ...


勢いよく畳の上に倒し乱暴に提督に股がる


カタン...!


提督「っ!」(や、ヤバいスイッチが!?)


倒された衝撃で手元からスイッチが離れる


間宮「はぁ..//はぁ...//」


間宮「提督...//」ファサ...


服を脱ぎ始め豊潤な胸が露になる


提督「えっちょ間宮!?」


間宮「ずっとしたかったんです...//」


間宮「提督を私の胸で授乳プレイして甘えされて...私の身体を堪能させて...//」


間宮「快楽に溺れさせて私の身体なしではいられない甘えん坊な提督に...したいんです...//!!」


提督「はぁっ!?」


間宮「だから...//」


提督「いやいや!ま、待てまみy」


間宮 ムニュ...


提督 (ふぐっ!?)


胸の中に顔を引き寄せる


間宮「どうですか提督...//いい匂いでしょ...//」


提督 (フェ...フェロモンが...!)


胸から出る甘美で妖艶な女性のフェロモンを吸わされ理性が崩壊寸前に近づく


間宮「提督...甘えていいんですよ...//私の胸で授乳プレイしてもいいんですよ...//」


追い討ちをかけるように甘い背徳的な誘惑を投げ掛ける


提督 (ヤバい...これ堕ちる...)


提督 (っ!いやダメだ!間宮を戻さねぇと!)


誘惑に敗北寸前まで追い込まれるがギリギリのとこで理性を保つ


提督 (あのスイッチを...ぐっ!届かない...!)


間宮「あぁん//逃げちゃ駄目...えい...//」


提督 (ぐっ!?)


更に深く顔を沈めさせる


提督 (まずい...早く取らないと堕ちる...!)


提督 グッ...!


提督 (届け....届け...!)


提督 パシッ...


提督 (っ!取れた!)


間宮「さぁ提督...次は私の身体を...//」


提督 カチッ!


間宮「っ!」ビクッ...


間宮 トサッ...


提督「はぁっ...はぁっ...」


提督 (あっぶな...堕ちるとこだった...)


間宮「っん....」ムクッ...


提督「っ!」


間宮「あれっ...何...」


間宮「....へっ...?」


今の状況に理解が追い付かずただ呆然とする


提督「ま、間宮....」


間宮「っ!」


間宮「......っ!?!?」カァァァ...!


ようやく全てを理解し自身の羞恥心が膨れ上がり顔を真っ赤にする


間宮「なっ...!?こ、これは...!?」


間宮「ご...ごめんなさい提督!!」ダッ!!


この場に居続けることに耐えかねて服を戻しながら場を離れる


提督「えっ間宮!?」


提督「ちょ、ちょっと待って!!」ダッ!


.....


提督「はぁっ...何とか大丈夫だった...」


あの後、間宮に追い付き誤解を解くために事情を全て話した

一つの嘘をそえて...


....


間宮「じゃ、じゃああれは...」


提督「あぁ...スイッチを押すと発情してしまうらしくてな...」


間宮「だから....」


提督「あぁ...明石が使ってくれというからお試しで...」


間宮「そう...」


間宮「って何でお試しが私なんですか!もう~~~!!」ポカポカ!


間宮「恥ずかしかったんですよ!!」


提督「ご、ごめん間宮!駆逐艦にやる訳にもいかなかったから...」


間宮「むぅ....」


間宮「ま、まぁ...私はいつでもいいですけど...」ボソッ...


提督「えっ?」


間宮「な、何でもありません!」


間宮「とにかく!今回は大目に見てあげます、けどもうやらないでくださいね!それと他の娘にはやらないこと!いいですか!」 


提督「わ、分かった約束するよ」


間宮 (....)


間宮 (発情したから....)


間宮 (本当に...?だって私....昔から提督をずっと...)


提督「っ?間宮どうかしたか?」


間宮「い、いえ何でも!」


...


提督 (間宮の名誉のために何とか誤魔化せたかな....)


提督 (けどまさか間宮が...分からないもんだな...本当に...)


ムワァン...


提督「っ!」ビクッ...


提督 (やべっ...まだあの匂いが鼻に...)


....


ウォースパイト「っ...」ジッ...


なんとも言えない表情をしながらスマホを凝視する


ウォースパイト「いやっ...」


ウォースパイト (駄目よ...こんな事したら...Qneen Elizabethの名を汚してしまう...)


ウォースパイト (けど...)ゴクッ...


「ウォースパイト?」


ウォースパイト「っ!?」ビクッ!


ウォースパイト「...ってアドミラール...」


提督「何かあったのか?凄い形相でスマホ見てたけど...」


ウォースパイト「えっ?あっいや何でもないわ!」スッ...


愛想笑いをしながらそっとスマホをしまう


提督 (あの動揺っぷり...何か隠してるはず...)


提督「ウォースパイト」


ウォースパイト「えっ?」


提督 カチッ...


ウォースパイト「ひゃぅ!?」ビクン!


ウォースパイト「っ!」ゾクゾク...!


謎の感情が彼女の身体をかけ上がってくる


ウォースパイト「フッ...」


ウォースパイト バサッ!!


提督「えっ....?」


勢いよく高級感ある衣装を乱雑に脱ぎ始める


提督「っ!えっウォースパイト!?」


ウォースパイト「はぁっ!もう我慢できない!!」


提督 (ま、まさかウォースパイトも露出性癖が!?)


提督「ま、待てウォースパイト!!」ガシッ!


ウォースパイト「邪魔しないで!」ドンッ!


提督「うぉぁ!?」ドサッ!


戦艦の腕力により数メートルほど吹き飛ばされる


提督「いって....」


ウォースパイト パサッ...


提督「っ!」


うずくまっていた間は彼女が衣装を脱ぎ終わるのに十分な時間であった

再び彼の目に映ったのは上品な下着...ではなかった


提督「はっ....?」


ウォースパイト「はぁっ...//」


提督「え...えぇぇぇぇぇぇ!?」


褌一丁とさらし...そして手には太鼓をたたくバチのようなものがあった


提督「な...なっ!どどどどどういうことだ!?」


英国気質でまさにお嬢様を体現した存在と思っていた彼にとってこの姿は衝撃的過ぎた


ウォースパイト「ごめんなさいアドミラール...けど私...ずっと...ずっと!こういう日本文化の漢臭いことがやりたかったの!!」


提督「えぇ!?」


ウォースパイト「汗にまみれて大太鼓を鳴らして...こういうことがしたかった!!普段はプライドが邪魔してたけど...今はこの気持ちを解放出来る!!」


ウォースパイト「さぁアドミラール!!大太鼓を持ってきて頂戴!早く叩きたいわ!!」


提督「いやいやいや!!待て待て!ここ廊下だぞ!?やるにしても場所を!」


ウォースパイト「そんなのどうでもいいわ!!今は恥なんかどうでもいい!さぁ早く!!」


提督 (ぐっ!こうなったら!)スッ!


提督 (いや待て...ここで押したら...)


....


ウォースパイト「な、何これ!?何で!?」


ウォースパイト「っ!まさか...アドミラール...」フルフル...


提督「えっちょ!?」


ウォースパイト「変態!!」バチィィン!!


提督「ぶぐぁ!!」


...


提督 (てことに...!)


提督 (ヤバい...戦艦のビンタなんか食らったら...)


想像するだけで頭が恐怖に支配され冷や汗が出る


提督 (どうする...どうする...!)


コツコツ...


曲がり角から微かに音がする


提督「っ!」チラッ...


提督 (そうだ...!)


... 


金剛「.....」


提督「金剛!!」ダッ!


金剛「ん?」クルッ!


金剛「あっ提督!!」


金剛「バーニング!ラァァa「力を貸してくれ!!」」


金剛「へっ?」


金剛「力ですカ...?」


提督「あぁ!とにかく来てくれ!」


金剛「っ!おっ、OK!」ダッ!


....


ウォースパイト「早く!!早く叩きたい!!」


金剛「What!?ウォースパイト!?」


金剛「な、何が...」


提督「理由は聞かないでくれ...」


金剛「わ、分かりましタ...」


提督「それとこの事は誰にも言わないでくれ」


提督「それで金剛...お前イギリスの服の仕組みは一番知ってるよな?」


金剛「えっ?あっyes、大体の服装なら手入れも出来ますヨ?」


提督「そうか...」


耳打ちをしながら作戦を立てる...


提督「いけるか?」


金剛「OK!提督とウォースパイトの為にやってみせまース!!」


提督「よしっ!行くぞ!」ダッ!


ウォースパイト「っ!あっアドミラールどこ行ってたのy」カチッ!


ウォースパイト「ひぅっ!?」ビクン!


提督「今だ金剛!!」


金剛「任せるでース!!」


金剛 シュバババババ!!


目にも止まらぬスピードで全裸に近い彼女に服を着せる


.....


ウォースパイト「.....っ....」


ウォースパイト「あれっ....私....」


ウォースパイト「ん?」


提督「ウォースパイト...」


金剛「H、Hey...」


ウォースパイト「コンゴー?いつの間に...」


提督「ウォースパイト....」


ウォースパイト「ん?」


提督「大丈夫、今のイメージがあったとしても皆受け入れてくれるはずだ」


提督「それとごめん...」


ウォースパイト「....っ?」


....


金剛「なるほど...つまりそのSwitchがウォースパイトの本能をさらけ出したという訳ですカ...」


提督「あぁ...隠された本心を出してくれるらしい...」


金剛「そうですカ....」


金剛「.....」


提督「っ?金剛?」


金剛「えっ?」


金剛「あっ何でもないでース!では私は失礼しまーース!!」ダッ!!


提督「えっまっ金剛!」


提督 (あいつ....どうしたんだ?何か表情が暗かったような...)


提督 (いやまさか...あいつに裏はないよな...)


....


タッタッ!


タッ....


金剛「っ....」


金剛「本心...ですカ....」


...


提督 (皆、色々な裏があるんだな...)


ガヤガヤ....


提督「っん?」


...


摩耶「それでな、愛宕姉ったらワタシの作ったびっくり箱にめっちゃ驚いてな!」


鳥海「全く摩耶ったら....いくら愛宕姉さんが温和だからってイタズラしずきは駄目よ?」


摩耶「分かってるって!」


提督 (摩耶と鳥海か...)


....


提督「摩耶、鳥海!」タッタッ!


摩耶「おっ?」クルッ


鳥海「ん?」


摩耶「あっ提督!」


提督「ちょうど良かった、今大丈夫か?」


鳥海「あぁ大丈夫ですよ」


提督「悪いな...」


カチッ...


提督「....」


摩耶・鳥海「....」


提督「....あれっ?」


摩耶・鳥海「っ?」 


カチッ...カチッ...!


提督「えっちょどういうことだ!?」カチッ!カチッ!


摩耶「お、おい提督...?」


鳥海「何してるんですか....?」


提督「えっ?あっいや...ハハハッ...」スッ...


苦笑と共にスイッチを懐にしまう


提督 (どういうことだ...一体....)


提督 (っ!)


...


明石 (艦娘の本能の欲望を解放させるスイッチです!)


...


提督 (そうだ....このスイッチは本心をさらけ出すスイッチ...裏がある者には有効だが...)


提督 (ない者には...) 


提督「フッ...そういうことか...」


摩耶「えっ?何が?」

 

提督「摩耶、鳥海」


摩耶・鳥海「っ!」


提督「良かったよ、安心した...」


提督「それじゃあな...」ツカツカ...


鳥海「あっ!しれいか...」


ツカツカ....


鳥海「司令官さん...一体どうしたのかしら...」


摩耶「さぁ...」


...


川内「じゃ行ってくるよ!」


神通「ごめんね...いつもお留守番で...」


那珂「ううん大丈夫!那珂ちゃん出撃するよりも踊ってる方が楽しいから!」


神通「そう...」


川内「じゃ行くよ!神通!!」


神通「あぁちょっと!」


那珂「いってらっしゃーい!」


笑顔で手を振りながら二人を見送る


那珂「....」


那珂「はぁ....」


那珂 (...最近踊っていても楽しくない...何で...)


....


那珂 ツカツカ....


「那珂?」


那珂「っ!」


那珂「あっ提督...」


提督「どうした?何か暗そうな顔してたけど....」


那珂「ううん!何でもない、那珂ちゃんは那珂ちゃんですよ!!」


提督「そうか...」


提督 (明るく振る舞ってるが...)


一瞬不満げがあるような表情をしたことを見逃さなかった


提督 (何かあるのか...)


提督 カチッ...


那珂「っ!」ビクッ!


那珂「したい....」


提督「えっ?」


那珂「出撃したい...」


提督「出撃...?」


那珂「出撃したぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」


提督「っ!?」ビクッ!


提督「な、那珂!?」


那珂「提督!!」


提督「は、はい!?」


那珂「那珂は....もっと...出撃したい...!」


那珂「姉さん達みたいに敵をぶっ飛ばしたぁぁぁぁぁぁい!!」


那珂「艤装使って暴れたいのぉぉぉぉ!!!」


提督「えぇぇ!?」


那珂「こんなアイドルやってられっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ブォン!!


提督「危なっ!?」


商売道具と言えるマイクを凄まじい速度で乱暴に投げ提督の顔を横切る


那珂「なぁにが「那珂ちゃんだよ☆」だぁぁぁ!!あんな「キャピ☆」ってするやつよりも那珂は出撃したいんじゃぁぁぁ!!」


提督「お、おぅ...」


提督 (マジか....)


カチッ....


那珂「っ!」ビクッ!


那珂「あれっ....って!」


那珂「あぁぁぁぁ!!マイクがぁぁぁ!!」ダッ!!


那珂「大丈夫!?壊れてないよね!?」ガチャ!


中を開き故障してないことを確認する


那珂「あぁ良かった...明石さんの特注品だから怒られるとこだった...」


提督「那珂...」


那珂「っ!提督...」


提督「出撃してこい...」


那珂「えっ?」


提督「練度も高い、大体の海域なら十分やりあえるはずだ」


那珂「て、提督?急にどうしたの...?」


提督「いや...いつも川内達を出撃させてお留守番が多くて申し訳ないと思ってな...」


那珂「いやいや!那珂ちゃんは大丈夫!那珂ちゃんには歌も踊りもあるかr」


提督「いや!行ってこい!」


那珂「へっ?」


提督「とにかく!近辺の海域でもいいから出撃してこい!このままじゃ...ストレス爆発するぞ...」 


那珂「ストレス!?」


提督「いいから!早く!」


那珂「わ、分かったよ!」ダッ! 


那珂 (もう何なのいきなり...これからダンスの練習もしなきゃいけないのに...)


那珂 ドクッ...


那珂「っ!」


那珂 (何...この沸き上がる気持ち...)


那珂 (熱い...それに心が踊ってる....)


那珂 (何で...アイドル以外でこんな気持ちになるなんて...)


....


グラーフ「っ....」


ビスマルク「グラーフ?どうかしたの?」


グラーフ「えっ?」

 

グラーフ「いや...何でもない...」


ビスマルク「っ?」


....


グラーフ (何だ...この気持ち...やりきれない..未練の感情...)


グラーフ (そんなはずはない...私に未練なんか

....)


「あぁぁぁぁ!!」


グラーフ「っ!?」


グラーフ「何だ!?」ダッ!


....


那珂「こんなアイドルやってられっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


グラーフ「あ、あれはアイドルの...!」


カチッ...


那珂「っ!」


那珂「あれっ...」 


グラーフ「っ!」


グラーフ「今のは...」


....


グラーフ「アドミラール!」ダッ!


提督「っ!」


提督「あっグラーフ」


提督「どうしたんd「それは!」」


提督「えっ?」


グラーフ「その手にある、スイッチのことだ...」


提督「っ!」


提督「お前...見てたのか....?」


グラーフ「あぁ...」


提督「そうか...実はな...」


スイッチの詳細を全て説明する  


グラーフ「なるほど...それを使えばその相手の本能が分かると...」


提督「まぁ簡潔に言えばな...」


グラーフ「そういうことなら...」


グラーフ「アドミラール!私にそれをやってくれ!」


提督「えっ....?」


グラーフ「ずっと...どこかすっきりしないんだ...」


グラーフ「何か...私にも分からない...感情が眠っていると思って...」


提督「それで...」


グラーフ「あぁ...いけるか?」


提督「....分かった、やろう」


提督 (グラーフの本能...一体...)


提督「よしっ、いくぞ」スッ...


グラーフ ゴクッ...

 

提督 カチッ...


グラーフ「っ!」ビクッ...


グラーフ「.....」


提督「どうだグラーフ...?」


グラーフ「...せない」


提督「えっ?」


グラーフ「許せない...許せない!!」


グラーフ「許せなぁぁぁぁい!!」


提督「グラーフ!?」


グラーフ「あのドイツのやろう...私を未完成のまま出撃させやがって...」


グラーフ「お陰でまともな活躍も出来ず...」


グラーフ「何故完成させなかった!?出来たはずだ!?なのに!!」


グラーフ「私は完全な姿で戦いたかった...完全で全力で戦いたかった!!誇りある艦として!」 


グラーフ「なのに....あのクソドイツが!!」 


提督「ぐ、グラーフ...」


グラーフ ガシャン... [艤装展開]


提督「えっ?」


グラーフ「破壊する...」


グラーフ「全て破壊してやる!!」


提督「っ!まずい!」カチッ!


グラーフ「っ!」ビクッ...


グラーフ「....っん....あれっ私....」

   

提督「グラーフ...」


グラーフ「っ!アドミラール!」


グラーフ「どうだった、私は!?」


提督「....一つだけ言っておく...」 


グラーフ「えっ?」 


提督「お前はお前だ、不完全だろうと十分な強さがあるし、魅力がある...」


提督「だから誰かを恨むのはやめてくれ...」


グラーフ「っ...」


提督「俺から言えるのはそれくらいかな...」


提督「じゃ...」ツカツカ...


グラーフ「あっアドミラ...」


...


提督 (だから誰かを恨むのはやめてくれ...)


...


グラーフ「恨む...何を...」 


グラーフ (でも...いい様子ではないみたいだな...アドミラールの表情も雲っていた...)


グラーフ (知りすぎるのも罪...もう気にしない方がいいのかもな...)


...


提督 (凄い闇を見た気がする...)


提督 (使い方間違えれば恐ろしくなるなこれ...)


...


時は遡り...


ー執務室ー


村雨「ねぇ提督、息抜きに私と遊ばなぁい?♪」


提督「いやいいよ、遠慮しておく」


村雨「むっ...そうですか~...」


村雨「あぁ~あ~せっかく私がいいことしてあげようと思ったのに...♡」


提督「っ...!」ゴクッ...


提督「べ、別にいいから...」


村雨「もぉそんな事言っt「あっ!」」


村雨「えっ?」


提督「ん?」


雪風「しれー!」タッタッ!


提督「おぉ雪風どうした?」


雪風「しれー!遊びましょー!」


提督「えっ遊び?あぁ...すまん、まだ業務が...」


雪風「えぇ!嫌だ遊んで遊んで!!」


提督「....よしっ分かった」


村雨「えっ?」


雪風「やったぁぁ!!」


雪風「じゃあ遊ぼっ!しれぇ!」グイッ!


提督「分かった分かった」


提督「悪い村雨、少し外すよ」


村雨「え、えぇ....」


村雨「....」グッ...!


...


提督 (さてっ次は誰に....)


提督 (ん?)


村雨 ツカツカ...


提督 (村雨か...)


提督 (あいつって...裏なさそうに見えるけど...)


提督 (まぁやるか...) ダッ!


提督「村雨!」


村雨「ん?」クルッ...


村雨「あっ提督!」


カチッ!


村雨「ひゃうん!?」ビクッ!


村雨「あっ...」ガクッ...


提督「えっ村雨!?」


力が抜けたように膝から崩れかける


提督 ガシッ...


村雨「っ...」ムクッ...


提督「村雨大丈夫か...?」


村雨 ガシッ!


提督「へっ?」


彼の肩を強引に掴む


村雨「提督....」ゴゴゴゴ...


提督「っ!!??」


背後から殺気染みた気配を出す


提督 (さ、殺気!?)


村雨「どうして...」


村雨「どうして...!」


提督「えっ...?」


村雨「どうして遊んでくれないの!?」


提督「えっ!?」


村雨「昔は構ってくれたのに...改二になってから冷たくなって...誘っても全然乗ってくれなくて....」


村雨「なのに雪風ちゃんとかの誘いには乗って!!何で私だけなの!?何で蔑ろにするの!?」


提督「お、落ち着け村雨!俺はそんなつもりは....!」


村雨「じゃあ答えてよ!!何で私を蔑ろにするの!?雪風ちゃん達とは遊ぶのに!!同じ駆逐艦なのに何で!?」


提督「それは...」


村雨「早く答えてよ!!何で私だけ!!」


提督「っ....」


村雨「何で答えないの...答えてよ!?あぁ...やっぱり私は嫌われt「エロいからだよ!!」」


村雨「......へっ?」


提督「....こんな事言ったらあれだと思って言わなかったけど...」


提督「先に謝っておく...お前が改二なってから...ずっと色気づいた目で見てた...」


村雨「えっ....えっ//!?」ボンッ!


提督「そんな抜群のプロモーションにダメになりそうなフェロモンの匂い...お前の近くにいると意識しちまうんだよ...!」


提督「だから俺は...お前のことを...」


村雨「そ、それで...!?」


村雨 (嘘っ...提督が私のことを女として//!?)


提督「けどごめん...そんな辛い思いさせてたとは知らなかった....」


提督「すまない村雨....」


村雨「えっ?あぁ!ううん!ならいいの!嫌われてた訳じゃないし...」


村雨 (むしろ...//)


提督「っ...?」


....


提督「はぁ...」ツカツカ....


提督 (ヤバっ...勢いに圧されて全部言ってしまった...)


提督 (ま、まぁ他に誰もいなかったし、村雨も気づいてないからいいけど...)


提督 (けどなんか...色々と晒ける感覚になるな...)


提督 (俺の本心がバレたら...まずいだろうな...)


....


村雨「っ...」


村雨「何なの...」


村雨 (急に提督から謝罪されて...もっと構うようにするって言われて...)


村雨 (ま、まぁ嬉しいからいいんだけど...)


村雨 (けど...)


村雨 ドキッ....ドキッ...


心臓の鼓動がいつもより早く感じる


村雨 (何...この高鳴りは...)


村雨 (凄く...嬉しい気分...)


...


再び遡り...


初霜「提督、遠征の報告書です」スッ...


提督「おっありがとう、お疲れ様」


初霜「い、いえ!褒められることでもないですよ」


提督「そんな謙遜しなくてもいいぞ、十分頑張ってるんだから」


初霜「提督....」


初霜「.....あの実h「Hey!!提督!」」


初霜「ふぇっ!?」


金剛「バーニングラァァァァブ!!!」


提督「ちょ金剛!?」


ドゴォ!!


提督「おぐぇ!!」


初霜「提督!?」


全力で溝をつかれ、勢いよく倒れる


提督「いって...」


金剛「提督!今日もカッコいいデース!!」


提督「お、おぅありがとう...」


提督「褒めてくれるのは嬉しいんだけど...もう少し勢いを緩めてほしいというか...」


金剛「Why?そう言われましてもこれが私の愛の表現デース!」


提督「っ...」 


初霜「あの提督...大丈夫ですか...?」


提督「あ、あぁ...」


金剛「それよりも提督!早く私とケッコンカッコカリしてくだサーイ!!」


初霜「っ!」


提督「えっ金剛と!?」


金剛「そうデース!練度も十分ですし私はいつでもいけマース!」


提督「あぁ確かにいいかもな...」


初霜「っ....!」


初霜「し、失礼します!」ダッ!


提督「えっ?初霜!?」


金剛「っ?初霜どうしたネー?」


提督「...さぁ...何で急に...」


...


初霜「はぁっ...」


初霜 (もう数日も前の話なのに...何でまだ思い出しちゃうんだろう...)


初霜 (いけないいけない...私なんかが...)


初霜 (早く忘れよう...)


...


初霜 ツカツカ...


ドンッ!


初霜「きゃっ!」ヨロッ...


提督「うおっ!?」ヨロッ...


提督「いって....わ、悪いよそ見して...ん?」


初霜「...」


提督「初霜....?」(何でうつ向いて...)


提督「ん?」チラッ...


手に何かを押したような感触が残る


提督「っ!」


提督 (や、ヤバっ!無意識にスイッチを!)


初霜「提督...」


ドンッ...


提督「うわっ!?」ドサッ!


初霜「提督....」


初霜「ケッコンしたいです...」


提督「えっ...?」


初霜「ケッコン...したいです!!」


提督「け、ケッコン!?」


初霜「私なんかって思って...ずっと我慢してました...」


初霜「けど本当は...大好きなんです!!おかしくなりそうなほど!!」


初霜「金剛さんなんかより...私は何倍も提督の事を愛しています!!」


初霜「だから...ケッコンしたいんです!!」 


提督「は、初霜...」


初霜「はぁっ...はぁっ...全部言っちゃった...」


提督 (そう思ってたのか...)


カチッ...


初霜「っ!?」ビクン!


初霜「.....」


初霜「ん...?」


初霜「あれっ...って提督!?」


倒れている提督に焦りながら駆け寄る


初霜「大丈夫ですか提督!?」サッ!


提督「あぁ大丈夫、少し尻もちついただけだから...」ムクッ...


提督「それよりも初霜...」


初霜「っ?」


提督「....俺は、今のお前からその言葉を聞きたい....」


初霜「えっ?」


提督「自分の本当の気持ちを、押し止めるな」


提督「そういうことだから...」スッ...


初霜「あっちょ...」


初霜「一体何なの...」


...


提督 (自分の本当の気持ちを、押し止めるな)


...  


初霜「自分の本当の気持ち....」


胸に手を当てながら思う


初霜 (....本当か...)


初霜 (...私...本当は提督と...)


初霜 (もう隠さなくていいのかな...)


初霜 (....よしっ!決心がついたら...ケッコンを申し込もう...!)


迷いを捨て、決意の道を歩き出す.....


....


曙「このクズ!!」


曙「もう何でそうなの!?」


曙「ほんと駄目ね!」


提督「ごめんな曙、次はもっとやるから」ナデナデ...


曙「っ//!」


曙「さ、触らないでよ!!」


曙「フンッ...!」


朧 チラッ...


朧「あぁすれば...」ゴクッ...


....


曙(貴方のことが大好きなの...//)


曙(貴方の物になりたい...貴方だけの女になりたい...//)


曙(貴方に染まりたい...貴方に....犯されたい...//!)


...


朧「あのスイッチで...」


....


タッタッ!


提督 ツカツカ...


タッタッ!


提督 (っ?)クルッ...


パシッ!


提督「っ!」


手元にあるスイッチが奪われる


提督「えっなっ!?」


朧「はぁっ...はぁっ...」


提督「お、朧!?」


朧「これが...これさえあれば...」


朧「えいっ!」カチッ!


提督「ちょ待て!?」


朧「っ!?」ビクン!


スイッチを自分に向け、自ら起動させる


朧 カタッ...


力が抜け手元からスイッチが落ちる


提督「お、朧...?」


朧「....ズ」


提督「ず...?」


朧「このクズ!!」


提督「っ!?!?」ビクッ!


提督「クズ!?」


朧「全くだらしない...そんなんでよく提督が務まるわね!」


朧「ほっんと見てられない!」


提督「ちょ朧!?


朧「最低よ貴方は!本当に最低!!」ビシッ!!


暴言をぶちまけながら指をさす


朧「....」(よしっ...これで...)


....


.....


........


朧 (.....あれっ?)


朧 スッ...


提督「っ.....」


驚愕した表情でこちらを見つめる


朧「っ!?」


提督「朧....?ど、どうしたんだ...?」


朧「えっ....あっ!いや違っ!」


提督「もしかして...何か不満が...」


朧「ち、違う!違います!!」


提督「けどそのスイッチで....」


朧「あっえっと....」


朧「ご、ごめんなさい!!」


朧「実は...朧...曙ちゃんになりたかったんです!!」


提督「へっ?」


朧「提督はいつも...曙ちゃんに頭撫でて...朧もしてほしくて....」


朧「曙ちゃんみたいなツンデレになればいいと思ったけど...その勇気がなくて...!」


朧「その時に曙ちゃんがおかしくなってるのを見て...そのスイッチが欲望を開放してくれるって知って...」


朧「だからその...スイッチでツンデレになって...撫でてもらうと思って...」 


朧「ご、ごめんなさい!決して悪意があって言ったわけでは...!」 


提督「あぁなるほど...そういうことだったのか...」


提督 (まさかの逆パターンかと思った...)


提督 カチッ...


朧「っ!」ビクン!


朧「....」


朧 パチッ...


朧「......っ!」


朧「あれっ...何して...」


朧「スイッチ押した後の記憶が...」


提督「朧」


朧「っ!!」


提督「スイッチ...」


朧「っ!!ごめんなさい!提督の私物を勝手に!!」


提督 スッ...


朧「っ!」


提督の腕が近づく


朧「ヒッ...!」


ポンッ...


朧「えっ...?」


殴られると身構えたが、彼の手は優しく彼女の頭に触れた


提督 ナデナデ...


朧「っ///!?!?」


朧「て、て、提督!?」


提督「朧」


朧「は、はい!」


提督「こんな事しなくても...してくれって言ってくれたらいつでもしてあげる」


提督「それに無茶して曙にならなくていい、お前はお前」


提督「十分魅力があって可愛いんだから...」


朧「っ....////!!!」


朧「あっ....」


提督 ナデナデ...


提督「....ん?朧?」


突如動かなくなった彼女を不安そうに見つめる


朧 ボンッ!!


提督「っ!?」


朧 ドサッ...


提督「朧ぉぉ!?」


....


提督 (朧のやつ...いきなり気絶するからビックリした...)


金剛「....」


影から覗く


金剛「っ!」ダッ!


金剛「提督ー!」


提督「ん?」


提督「あっ金剛」


金剛「私にもやってくだサーイ!」


提督「えっ?」


金剛「そのスイッチでス!」


提督「あっこれ!?」


金剛「YES!さぁ早く!私の本心が知りたいんデース!」


提督「あ、あぁ...」


提督 (金剛か...裏はないと思うけどまぁやっえみるか...)


提督 カチッ...


金剛「っ!」ビクン!


提督「えっ...!?」(この反応ってまさか!)


金剛「.....」


金剛「りません....」


提督「えっ?」


金剛「分かりませン...」


金剛「本当に...提督が好きなのカ...」


提督「こ、金剛...?」


金剛「...提督...私...貴方のことが好きでス....けど何故貴方が好きなのか...分からないんでス....」


提督「っ....」


金剛「提督のことまだほとんど知らないのニ....貴方がどんな人なのか分かっていないのニ...」


金剛「私は...とりあえずラブコールしテ...」


金剛「けど...そんなの違いまス...」


金剛「相手のことを知らない...一方的なものなんて...愛じゃないでス...!」


金剛「でも...私は目を背けて無理して...心のモヤモヤを消しテ...」


金剛「でも...もう限界なんでス...自分の心に嘘をつくのハ...!」


金剛「でも勇気がなイ...知りたくなかったんでス...知るのが怖かったんでス...」


提督「それで...」


金剛「Yes....」


提督「そうか...」


カチッ...


金剛「っ!」ビクッ!


金剛「....」


金剛「...っ...」スッ...


ゆっくりと顔を上げる


提督「金剛...」


金剛「提督...」


金剛「本心の私は...なんて言ってましたカ...?」


提督「っ!」


金剛「知りたかったんでス...この心のどこかにあるモヤモヤヲ...」


提督「.....理由が分からない...何で好きなのか分からないと...」


金剛「っ!」ズキッ...


金剛「そ、そうですカ...」フルフル...


金剛 (そうだったんですネ...このモヤモヤは...)


金剛 (私...本心で...)


金剛 (でも...でも私は...!)


提督「だから金剛」


金剛「っ...?」


提督「明日執務室に来い」


提督「教えるよ、俺の全てを」


金剛「えっ...?」


提督「何故好きなのか分からない...もう少し具体的に言うと好きだけど何が好きなのか分からないってな....」


提督「だから...俺のことを知ってくれればお前のモヤモヤも解消されるんじゃないかって思ってな...」


金剛「提督...」


提督「金剛...無理に好きと言わなくていい...今は本心が疑問を抱いているんだから」


金剛「っ...」


提督「だからこれから俺の全てを見て...それから判断してくれないか?俺が好きなのか、そうでないのか...」 


提督「ちゃんと本心と向き合ってな...」


金剛 (本心...)


金剛「フフッ...そうですネ...」


金剛「分かりましタ!今は提督のこと好きとは言いませン!」


金剛「明日...提督の全てを知ってから...改めて私のバーニングラブが本物かどうか確かめたいと思いマース!!」


提督「フッ....そうか...」


金剛「では失礼しマース!絶対明日見せてくださいネー!」


提督「あぁもちろんだ」


提督 (金剛も...無理してたんだな....)


提督 (ダメだな俺...皆のこと分かった気でいたけど....)


提督 (もっと皆のこと...しっかりと分かっておかないとな...提督として....)


....


提督「ん?」


北上「大井っちこれあげる~」スッ...


大井「き、北上さんこれは!?」


北上「昨日ショッピングした時に安く売ってたイヤリング、これ大井っちにあげるよ」


大井「ありがとうごさいます北上さん...!!」


提督 (相変わらずの仲良いな...あの二人は...)


提督 (まぁ友達といっても二人の感覚は違うんだろうけどな...)


提督 (....そういえば...大井は本当は何考えてるんだろう...)


提督 (恐らく北上LOVEと思うが...金剛とかの件があるからな...)


...


提督「大井」


大井「っ?」クルッ..


大井「っ...何だ提督ですか...」


提督「いやそんな落胆されると落ち込むんだが...」


大井「知りませんよそんなの、勝手に落ち込んどいてください」


提督 (相変わらずのトゲっぷり...)


大井「では私はこれで...北上さんのとこに行かないといけないので...」ツカツカ...


カチッ...


大井「はひっ!?」ビクッ!


提督「っ!」(この反応...!)


大井「....」クルッ...


大井 ジッ...


提督「っ!?」


いつもの冷たい目線は影も見えず、頬が赤くなり瞳孔には♡の印があった


大井「提督...」フラッ...


ゆっくりと不安定な歩行で近づく


提督「大井...?」


ギュ...


提督「っ!?」


彼に密着し、優しく抱擁する


大井「不思議...」


提督「えっ?」


大井「今だけは何故か...全部言える気分...」


大井「提督...本当は...貴方を愛してるの...」


提督「っ!」


大井「貴方を...貴方だけを愛してる...」


提督「いや...待て!お前には北上が!」


大井「北上さんとは仲の良い姉妹にすぎない...恋愛感情なんて微塵もないわ...」


提督「でもいつも愛してるとかって...」


大井「誤魔化してただけ...」


提督「誤魔化してた...?」


大井「確かに最初は北上さんを愛していた...けど貴方と過ごしていく内に...私は北上さんよりも貴方に目がいくようになった...」


大井「心のどこかでは分かってた...私は提督が好きなんだって...けど気持ちに整理が出来なくてずっと押し殺してた...私が好きなのは北上さんだって...」


大井「けど...もう押し止められない...!」


大井「私は...貴方を愛しています...貴方のことが好きです...!」


提督「っ!」ドキッ...


彼女の上目遣いからのラブコールはギャップもあって彼の心を揺さぶるに十分過ぎるほどのものだった


提督 (大井....)


提督 (そうだったのか...)


彼女のそばから少し離れ...


カチッ...


大井「ぐっ!?」ビクッ!


大井「っ....ん...?」


大井「あれっ.....」


提督「大井」


大井「っ!」


提督「ありがとな俺のこと...好きでいてくれて....」


大井「へっ...?」


大井「はっ?貴方のことが好き?まさかそんな訳n」ドクッ...


大井「っ!」


鼓動が高鳴る


大井 (な、何...この気持ち...)


提督「それと...無理とかはするなよ...じゃ...」


大井「ちょ、ちょっと!」


大井 (何なのよいきなり「俺のこと好きでいくれて」って...ナルシストにでもなった訳...?)


大井 (アホらしい...私が好きなのは北上さん...提督じゃない...)


ドクッ...ドクッ...


大井 (けど何なの...さっきからこの感情は...)


大井 (まさか....私もしかして...)


...


提督 (次は...)


ツカツカ...


提督「っ!」


青葉「さてっ、次のネタはどうしましょうかね~」


提督 (青葉...)


提督 ニヤッ...


提督 (青葉の新聞にはいつも困らされてる...こらしめも兼ねて使うか...)


提督 (あいつにも絶対何かはあるはずだ...)


...


提督「青葉」タッタッ


青葉「ん?司令官?」クルッ...


提督 カチッ...


...


....


.....


青葉「....」


提督「....」


青葉「ん?」


提督「えっ?」


青葉「な、何ですか...?」


提督「っ...!」クルッ...


提督 (マジかよ...裏表ないのかい!)


提督 (あぁ...せっかくこらしめてやろうと思ったのに...)


提督 (まぁ薄々なさそうとは若干思ってたけど...)


青葉「司令官?」


提督「おわっ!?」


青葉「さっき何したんですか?」


青葉「それにそのスイッチ...」


提督「えっいや何でもないよ、ハハハッ...」


青葉「嘘をつく癖」


提督「えっ?」


青葉「司令官っていつも嘘つこうとすると頭の右をかるく掻く癖があるんですよ」


提督「えっ!?」


青葉「嘘です」


提督「へっ?」


青葉「司令官にそんな癖はありませんよ」


提督「おまっ!ひっかけたのか!?」


青葉「フッフッフッ...まぁそんなとこです」


青葉「そして反応...何か隠してますよね~」ニヤッ...


提督「うっ...」


青葉「司令官、言い逃れは...出来ませんよ~♪」


提督 (くっそ...まんまとやられた...)


観念しスイッチの詳細を全て話す


青葉「なるほどなるほど...それがあれば皆さんの本性や欲望が丸見え...面白そうですね~」ニヤッ...


提督「それで青葉にやったんだが...お前は裏がなかったから反応がなかった訳...」


青葉「青葉に裏なんかありませんよ!この姿が青葉なのです!」


提督 (安心したというか残念というか...)


青葉「残念でしたね~司令官」ニヤッ...


提督「チッ...」


青葉「えっちょっと舌打ちやめて!心にくるから!」


提督「冗談だよ冗談、じゃあ俺はこの辺で...」


ガシッ...


提督「えっ?」


立ち去ろうとする提督の肩を掴む


青葉「待ってください」


青葉「司令官、そのスイッチの検証...青葉も参加させてくれませんか!」


提督「えっ無理」


青葉「即答!?」


提督「だってお前の場合絶対に記事にするだろ!プライバシーガン無視で!」


提督「協力させるかってんだ...」


青葉「いやいや!今回は違いますよ!純粋に気になるから青葉もやりたいんです!」


青葉「だからお願いです司令官!記事には絶対にしないので参加させてください!」


提督「....」


提督「....本当だな...」


青葉「はい、もちろん!」


提督「分かった、お前の参加を許可する」


青葉「ありがとうごさいます!司令官!」


提督 (一人じゃ大変だったこともあるし...協力者がいたほうがやりやすいだろう...)


....


青葉「で、そのスイッチの威力ってどのくらいあるんですか?」


提督「試してみるか?貸すから」


青葉「あ、はい」スッ...


提督「まぁとりあえず近くにいる艦娘にそれを押してみろ、お前も驚くほどのものが見れるぞ」


青葉「青葉が驚くって相当なものですね...」 


...


青葉 (さてっ誰にしますか...)


青葉「おっ?あれは...」


阿武隈「えっと...次の編成は...」バサッ...


青葉 (阿武隈さんですか...)


青葉 (ニヒッ...やってみますか...)


青葉「阿武隈さん!」タッタッ!


阿武隈「ん?」


阿武隈「あっ青葉さん、何か用ですか?」


青葉「あぁはい、ちょっと...」


阿武隈「っ?」


カチッ...


阿武隈「っ!」ビクッ!バサッ...


体が硬直し、手元にあった書類が散乱する


青葉「えっ...?」


阿武隈「.....」


青葉「阿武隈さん...?」


阿武隈「っ....」スッ...


青葉「!?」


再び顔を上げた彼女の目に♡らしきものが浮かび、体から汗が流れていた


阿武隈「はぁっ...//」


青葉「えっちょな、何!?」


阿武隈 ドンッ!


青葉「うわっ!?」ドサッ!


青葉「いって...」


阿武隈 ノシッ...


青葉「っ!」


阿武隈「ごめんなさい...青葉さん...」


阿武隈「けど...もう我慢できない//!この性欲は//!!」


青葉「はっ!?性欲!?」


阿武隈「本当は提督としたいけど...けどもう...誰でもいい...//」


阿武隈「青葉さん...//貴女にする...//」ヌギッ...


青葉「ちょ!?何脱がして!?」


青葉 (ま、まさかこれが!?)


阿武隈「さぁ青葉さん...//」


青葉 (っ!そうだ、あのスイッチで!)


カチッ!


阿武隈「っ!」ビクン....!


青葉「っ...」(あっぶな.....)  


驚愕の出来事に唖然としながら下着まで見えるほど着崩れた制服を直す


青葉「これが...阿武隈さんの...」


提督「....分かっただろ...」  


青葉「っ!」


物陰から見つめていた彼が静かに現れる


提督「このスイッチの威力...」


青葉「....えぇ、確かに驚きました...」


....


阿武隈「っ....」


阿武隈「あれ...何してたんだっけ...」


ファサ...


阿武隈「えっ?」


阿武隈「っ!?ちょ書類が!?」


散らばった書類をすぐさまかき集める


阿武隈 (何でこんなにも散らばってたの...)


阿武隈 (それに何か少しムラムラするし...)


阿武隈 (変なの....)


.....


演習場...


青葉「二人は...」キョロキョロ...


翔鶴「ふぅ...いい汗かきましたねホーネットさん」ニコッ 


ホーネット「えぇ、貴女との演習はとてもやりがいがあって楽しいわ」ニコッ


提督「相変わらず仲良いな...」


青葉「だからこそ...」 スッ...


カチッ...


翔鶴・ホーネット「っ!」ビクッ...


翔鶴・ホーネット「....」


提督「どうだ....?」


翔鶴「ホーネットさん...」


翔鶴「貴女は優しく気品で...私の憧れ...そして大切な仲間です...」


翔鶴「けど...一つだけ不満があります!!」


提督・青葉「えっ!?」


提督 (不満!?)


....


ー艦娘用BARー


ホーネット「翔鶴、これ飲んでみない?」スッ...


翔鶴「それは?」


ホーネット「外国のお酒でね、スピリタスって名前なの」


ホーネット「少し度が強いけど...とても美味しいウォッカだわ」


翔鶴「へぇ...」


翔鶴 (度が強いのは苦手だけど...けどホーネットさんのオススメだしな...)


翔鶴「よしっじゃあ飲んでみます!」コトコト...


蓋を外しグラスに注ぐ


翔鶴 (まぁ強いって言ってもそこまでじゃないでしょう...)


翔鶴「では...」グビッ...


翔鶴「っ!?」


ホーネット「どう?お口にあった?」


翔鶴「....」


ホーネット「翔鶴?」


翔鶴 ドサッ...


ホーネット「翔鶴!?」


泡をふき気を失いながら倒れる


....


翔鶴「あのお酒、後々調べてみたら度数が96度もあったんですよ!?」


翔鶴「いや殺す気ですか!?96なんて聞いたことありませんよ!!」


翔鶴「普通高いっていったら30くらいを考えてたのに96!?もう馬鹿ですよそれは!」


翔鶴「ずっと言えなかったですけど、あの出来事がずっと不満なんです!!」


翔鶴「あの酒に限らず強い度数をどんどんオススメしてくるのは!」


ホーネット「.....」


ホーネット「.....そう...それは悪かったわ....」


ホーネット「けどね...私にも不満があるのよ!」


翔鶴「えっ?」 


...


ー食堂ー


翔鶴「ホーネットさん、これ食べてみませんか!?」グイッ...


ホーネット「それは...?」


彼女が見せたものは白い正方形のパッケージに身を包んでいた


翔鶴「納豆ですよ!納豆!」


ホーネット「ナッ....トゥ....?」


ホーネット「面白い響きね...」


ホーネット「じゃあそれを頂こうかしら」


そう言ってパッケージの蓋を開けた瞬間


ムワァァァ....


ホーネット「っ!?!?」


強烈な臭いが彼女を襲う


ホーネット (く...くっさい...!)


ホーネット (嘘でしょ!?日本人てこんなものを食べてるの!?)


翔鶴「どうです?いい臭いですよね?」


ホーネット (いい臭い!?)


翔鶴「さっ早速混ぜってっと...」グルグル...


ホーネット (うっ!?)


醤油を入れ彼女が箸を使い混ぜる度に強烈な臭いが放たれ、追い討ちをかけるように米国の彼女にとってはグロテスクとも言えるネバネバが目に写る


ホーネット (くっ、くっさ!!それに何あの見た目!?エイリアン!?)


翔鶴「さっ食べてみてください」ニコッ...


ホーネット「....」


翔鶴「ホーネットさん?」


ホーネット ドサッ...


翔鶴「ホーネットさん!?」


視覚と聴覚を襲う不快感に悶絶していたが遂に耐えきれなくなり意識を失う


...


ホーネット「あのナットゥとかいう食べ物...あれを押し付けてくるのは嫌いよ!」


ホーネット「臭いしネバネバだし!あの時私がどれだけ苦しい思いをしたか!」


ホーネット「なのに貴女は平気そうな顔でほれを押し付けて!さすがにそれだけは不満よ!!」


青葉「ふ、不満って...」


提督「それ...?」


深刻な亀裂が生じていたと身構えていた二人だが余りにもしょうもない喧嘩に肩透かしをくらう


青葉「まぁ...逆を言えば、特に問題はないということで...」


提督「そ、そうだな...」


カチッ...


翔鶴・ホーネット「っ!」ビクン...


翔鶴「あれっ....?」


ホーネット「何して...」


翔鶴・ホーネット チラッ...


翔鶴 (何...何でこんな...)


ホーネット (申し訳ない気持ちでいっぱいなの...)


お互いに謎の罪悪感に襲われ気まずい空気が流れる


翔鶴「えっと...ホーネットさん...」


翔鶴「ごめんなさい....何かは分からないけど貴女に申し訳ないことをした感覚がして...」


ホーネット「私も...ごめんなさい...」


ホーネット「何か貴女に嫌なことをした気が...」


翔鶴・ホーネット「.....」


翔鶴・ホーネット「....フフッ...」


謝ったことをきっかけに罪悪感が消え、逆にこの状況におかしく感じ、同時に笑う


翔鶴「フフッ...何でしょうこの空気...」


ホーネット「おかしくて笑えてくるわ...」


翔鶴「...ホーネットさん、この後一緒にご飯食べにいきません?」


ホーネット「おっいいわね、行きましょう?」ニコッ...


翔鶴 (おかしいけど...)


ホーネット (凄く心がすっきりしてる...)


心の爽快感にひたりながら二人は笑顔で食堂へ向かう


....


提督「あっそうだ...試したい奴がいた...」


青葉「試したい人?」


提督「あぁ...」


ー数日前ー


ガングート「っ....」


タシュケント「.....」


一つの本を凝視しながら考え込む


ガングート「やはり...憧れがあるな...」


タシュケント「えぇ...昔の血が騒ぐというか...」


タシュケント「まぁ今の時代にする必要はないけど...」


ガングート「分かっている....社会主義は理想なだけで脆い...それにこの国は平和だ...」


ガングート「必要性はない...」


ガングート (だがっ...)


提督「二人とも?」  


ガングート・タシュケント「っ!?」


ガングート「き、貴様!?」


タシュケント「同志!?」


提督「どうしたんだ?そんな眉潜めて...」


タシュケント「あぁ....いや何でもないよ!」


ガングート「そうだ、特に何もない、アハハッ...」


提督「っ?そうか...」


ガングート「行くぞタシュケント...」


タシュケント「えぇ...」


提督 (二人は何を見て...) チラッ...


『歴史書:社会革命の発生』


少しだが彼女らの持っていた本のタイトルが見える


提督 (社会革命...!?)


...


青葉「えっまさか二人が社会革命を!?」


提督「あぁ...」


青葉「いやいや!まさかそんな訳!」


提督「とも言い切れねぇぞ...」


ー図書室ー


ガングート「これは....」スッ...


『社会革命:格差を失くした英雄レーニンの活躍』


タシュケント「レーニン...社会主義の第一人者....」ゴクッ...


興味津々に本を見続ける


提督「二人は...おっいたいた....」スッ...


提督 カチッ...


ガングート・タシュケント「っ!」ビクッ!


ガングート・タシュケント「......」


青葉 (あの反応って....)


ガングート「フッ...何だこの気持ち...とても熱く...私達に語りかけている...!」


タシュケント「そうだった...私達の理想は...民主主義でも資本主義でもない...」


タシュケント「皆が平等で...労働者達、弱者を救う理想的主義...」


ガングート「社会主義であった!!」


提督・青葉「っ!?」


ガングート「ならば...我が誇りの師...レーニンの思い再び叶えてやろうではないか!」


青葉「えぇ....!?」


?? コツコツ...


大声で話す二人に不機嫌な顔をして寄ってくる


響「誰だい?図書室では静かに...」スッ...


ガングート・タシュケント メラメラ!!


響「っ!?」


熱い激情に燃える二人に困惑する


提督「ひ、響!?」


響「が、ガングート!?タシュケント!?何やってるんだい!?」


ガングート「おぉ!ヴェールヌイではないか!」


響「えっ?いやまだ私は響で...」


タシュケント「何を照れ臭いことを言う同志!私達の仲ではないか!」


ガングート・タシュケント ガシッガジッ!


響「えっ...?」


小柄な彼女を掴み同じ高さまで上げる


響「えっ!?二人とも!?」


ガングート「さぁ行こう!私達で新たな社会革命を起こすのだ!!」


タシュケント「同志達三人なら必ず成し遂げられる!さぁ共に新たなソ連を!!」


響「いやいや!?待って!!」


彼女な意見を無視するように明後日の方向に歩き出す


提督「まずい響!」カチッ!


ガングート・タシュケント「っ!」ビクッ!スルッ...


響「うわっ!?」トサッ...


彼女を力強く掴んでいた腕が解け、スルりと地面に着地する


響「えっ...?」


ガングート「っ....?」パチッ...


タシュケント「あれ....何でここに...」


響「二人とも....」


ガングート・タシュケント「っ!」


ガングート「ひ、響!?」


響「社会主義は...もう古い...」


ガングート・タシュケント「っ...!」


響「/確かに理想的で素晴らしい考えだった...けど蓋を開ければ人間のあるべき姿、競争意欲を無に返す空虚で矛盾した社会...」


響「君たちがソ連や社会主義に憧れることにとやかく言う必要はない...君達の母国...そして未来の私の...」


響「けど...今はもう必要ない...ここは日本、ロシアじゃない、それに社会主義じゃなくてもこの国は平和...」


響「変革はいらない」


ガングート・タシュケント「.....」


言い返しのつかない正論を言われ言葉が詰まる


ガングート「....そうだな...」


タシュケント「同志の言う通り...ここは日本...革命なんていらない...」


ガングート「...すまなかった響


ガングート「それにしてもよくわかったな、本を読んでいただけだというのに...」


響「えっ本?いや君達は実行に移そうとしてて...」


ガングート・タシュケント「えっ?」


ガングート「いやまさか...実行に移すはずは...」


タシュケント「憧れてはいたけど...さすがにやるのは...」


響「えっ....?」(覚えてない...!?)


....


提督「ほらっ、言った通りになっただろ?」


青葉「これは意外でしたね...本能というのは分からないものです...」


...


ートイレ前ー


提督「....」


彼は一人女性トイレの前で青葉の帰りを待っていた


提督 (長いな青葉...壊してるのか?)


そう少しだけ不満を漏らしていたその時...


愛宕「提督?」


提督「ん?」


高雄「あらっこんにちは提督」


提督「おっ高雄、愛宕」


愛宕「提督じゃない~ぱんぱかぱ~ん!提督♪」


提督「お、おう...」


提督「相変わらずのテンションだな...」


愛宕「フフッ、褒め言葉として受け取っておくわ♪」


提督 (この二人か...)


提督 (しっかりしてる二人だが...)


提督「高雄、愛宕」


高雄・愛宕「っ?」


カチッ...


高雄「っ!」ビクッ!


愛宕「ひゃん!?」ビクン!


提督「っ!」(この反応ってことは...!)


愛宕「....提督」


愛宕「子供になってください...」


提督「えっ...?子供?」


高雄「実は私達....隠していましたけど...」


高雄「ショタが好きなんです!!」


提督「はっ!?ショタ!?」


愛宕「そう!ほらっあの小学生くらいの年齢の少年のこと!」


高雄「それに提督がなって、私達で甘えさせたいんです!!」


提督「えっ...いやいやいやいや!!!何言ってるんだ!?俺はもうとっくに成人した二十前半の男で!」


愛宕「それなら安心して!これがあるから!」ジャン!!


提督「それは?」


高雄「明石さんが作った幼児退行薬!これがあれば提督を少年姿になることができるわ!!」


提督「明石!?!?」


提督 (あいつ....!!!)


...


明石「ヘックション!!」


明石「....何か寒気が....」


....


提督 (あいつ後でしばく...!!)


ズイッ...


提督「っ!?」


高雄「さぁ提督...」


愛宕「私達と....お姉ちゃんプレイしましょう...!!」


提督 (お姉ちゃんプレイ...!)ゴクッ...


提督 (っ!いやいや何迷ってんだ!!)


カチッ!!


愛宕・高雄「っ!」ビクッ!!


提督 (薬も...) バッ...


意識を失っている間に薬を奪い取り懐に隠す


....


愛宕「う~ん...何してたのかしら一体...」


高雄「何故か記憶があやふや...」


愛宕「そうね...」スッ...


愛宕「....ん!?」


愛宕「あれっ!?ない!?」


高雄「えっ?」


愛宕「ないのよ...明石ちゃんから貰ったあの薬!!」


高雄「えっ嘘!?」


....


青葉「ふぅ...すいません司令官、少し時間が...」


提督「....」


青葉「っ?司令官?」


提督「えっあっいや何でもないよ...」


青葉「っ...?」


....


ブツブツ....


ブツブツブツブツ...


下を向きながら念仏を唱えるかのようにブツブツと独り言を話す


??「.....のに.....あんな....」


提督「綾波?」


綾波「っ!」クルッ!


綾波「あっ...提督....」


提督 (何だ...今ブツブツと...)


青葉「何かあるんじゃないですか?」ヒソッ...


提督「あぁ...そうかもな」ヒソッ


綾波「あの...提督?青葉さん?」


提督 カチッ...


綾波「っ!!」ビクッ!!


綾波「あっ....」フッ....


青葉「さぁさぁどんな結果が...」


綾波 ギロッ![ハイライトオフ]


提督・青葉「っ!?」


綾波「提督....」


禍々しいオーラが彼女から放たれる


綾波「なんでこっちを見てくれないんですか....」


提督「えっ?」


綾波「いつも敷浪に構って....私の相手はしなくて...」


綾波「なんで...なんで...」


綾波「ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ」


提督・青葉「いっ!?」


怒りや悲しみ、妬み、彼女の中にあった全ての負の感情が爆発する瞬間であった


青葉「ちょ司令官!早くスイッチを!」


提督「あ、あぁ!」


綾波 ブオッ!!


提督「えっ?」


ドサッ!!


提督「うわっ!」


青葉「司令官!?」ダッ!!


綾波 ドカッ!!


青葉「きゃっ!」ドサッ


提督「青葉!?」


瞬く間に提督の上に又借り青葉を押し退ける


綾波「もう限界...ここで既成事実作って私だけしか見れないようにします!!」


提督「既成事実!?」


綾波「さぁ提督...今ここで私と...!!」


提督「ぐっ!」


提督 (....っ!?スイッチがない!?)


提督 (しまった!飛ばされたか!)


綾波 ガシッ...


綾波「提督...♡」


提督 (あっ...終わった...)


ソロモンの鬼神に押し付けられ終わりを悟ったその時...


青葉「させません!」カチッ!


綾波「っ!!」ビクッ!


提督「っ!青葉!」


飛ばされたスイッチを使い間一髪で綾波を止める


青葉「大丈夫ですか司令官!」


提督「あ、あぁ何とか...ファインプレーだったぞ青葉...」


綾波「っん....」


提督・青葉「っ!」


綾波「あれっ...何で寝転んで...」


提督「綾波....」


綾波「っ!提督!」


綾波「って、えっ!?」


彼を押し倒し乗っている状態に困惑する


綾波「ご、ごめんなさい!何でこんなことを!?」バッ!


提督「綾波...」ギュ...


綾波「えっ...!?」


提督「すまない...お前のこと蔑ろにしていた...」


提督「確かに敷波と関わることが多くて、お前との時間を取ることをしていなかった...本当にすまない...」


提督「これからはお前との時間も必ず取る...だから暴走しないでくれ...」


綾波「て、提督...//」


抱き締められ彼からの言葉に心を打たれるが...


綾波 (あれっ...でも暴走って...?)


...


提督「.....綾波」


青葉「さすがはソロモンの鬼神...恐ろしかったですね...」


提督「あぁ...お前がいなかったら終わってたよ...」


....


提督「他は誰がいるかな...」


青葉「イタリア艦とかどうです?」


提督「イタリアか....あそこって比較的享楽的な奴が多いし裏表も少なそうだが...やってみるか」


.....


提督「イタリア....イタリア艦は....」


リベッチオ ツカツカ...


提督「っ!」(リベッチオ....)


リットリオ「次のイタリア料理なににしようかしら...」


提督 (リットリオも...丁度いい)


カチッ...


リベッチオ「うっ!?」ビクッ!


リットリオ「っ!」ビクッ...


提督「どうだ....」


青葉「RRコンビはどんな結果に...」


リベッチオ「提督!!」ダッ!!


提督「っ!」


迷いなしにこちらに近づく


リベッチオ「提督!お嫁にして!!」


提督・青葉「えっ?」


提督「お、お嫁!?」


リベッチオ「そう!日本ではそういうんでしょ!!」


提督「まぁ言わなくはないが...」


リベッチオ「そう!だからお嫁に!」


リベッチオ「リベ...確かに戦艦にも憧れてるけど...それ以上に提督のお嫁になりたいの!!」


リベッチオ「提督のことが大好きなの!!」


提督「っ!」ドキッ....


真っ直ぐな告白に胸を打たれそうになる


リットリオ「いやリベッチオ...お嫁になるのは...このリットリオよ!」


提督・青葉「えっ!?」


リベッチオ「っ!リットリオさん...!」


リットリオ「提督....」ズイッ...


提督「うっ!?」


豊満な胸を提督の目の前で揺らし挑発させる


リットリオ「どう提督...この胸の中で甘えたくないですか...?」


リットリオ「私をお嫁にしてくれたら...この胸で存分に甘えさせてあげます...」


リットリオ「心の疲れも体の疲れも私が癒してあげます...だから私を...」


リベッチオ「ぐぬぬ...!」


リベッチオ「り、リベだって負けてないから!リットリオさんよりも提督を甘えさせることが出来るんだから!」


リットリオ「いや....甘えさせるのはリットリオの方です!」


リベッチオ「提督!どうなの!?」


リットリオ「提督...!」


提督「えっあっ...」


二人からのアプローチに戸惑いが隠せない


提督 (豊満な胸のリットリオ...大きくはないが健康的な体つきのリベッチオ...)


提督 (どっちも...)


青葉「司令官...?何かやましいこと考えてません?」ジッ...


提督「えっ?いやいや!何も下心なんか!」


青葉「ならなんで直ぐにスイッチ押さないんですか?」


提督「あっ...」


リベッチオ「提督!リベを!」


リットリオ「私を...!」


提督「ぐっ...」(名残惜しいが....)


カチッ...


.....


提督「いやしかし、あの二人はまだ健全だったな...闇が深いとかじゃなくて良かったよ...」


青葉「まぁその反面、司令官がむっつりスケベということが分かりましたが...」


提督「えっ!?いやあれは!」


青葉「司令官はド変態と...」カキカキ...


提督「やめろ!メモるな!!」


....


提督「はぁ...全くひやひやさせるなよ...またありもしない悪評を...」


青葉「でも今のは本当っぽかったですけど...」ニヤッ...


提督「い、いやいや!そんな訳ないから!」


提督 (少しは意識したけど...)


青葉「ふぅ~ん...まぁいいでしょう、それで?次の相手は?」


提督「そうだな...」


提督「ん?」


サラトガ ツカツカ...


提督「サラトガ...」


上品でおだやか...そして一級品の強さ...

まさに理想の女性を体現したかのような彼女...


提督 (だからこそ気になるな...)


提督「よしっ、次はサラトガにしよう」


....


提督「サラトガ!」タッタッ!


サラトガ「あらっ提督、Hello」ニコッ...


サラトガ「何かサラに用ですか?」


提督「あぁ少しな」


提督「サラトガ少しだけ前によってくれ」


サラトガ「っ?こうかしら?」スッ...


提督 カチッ...


サラトガ「っ!」ビクッ...


サラトガ「....」


提督 (サラトガはどうか...)


サラトガ「キャハ☆」


提督・青葉「えっ?」


サラトガ「はぁい♪皆がどこにいても笑顔を届けるアメリカ生まれのサラトガよ♪よろしくね!」


提督・青葉「っ!?!?!?!?!?」


提督「えっちょサラトガ!?」


サラトガ「くぅぅぅ!!やっと出来たわ!」


青葉「出来た...?」


サラトガ「実はサラ...ずっと日本のアイドル文化に憧れていたの!」


提督「アイドル文化!?」


サラトガ「そう!キュートな衣装に身を包んでポップで皆を笑顔にする歌を届ける...最高の仕事だと思うの!!」


サラトガ「けど皆に言うのは恥ずかしくて...幻滅されるかもしれないから...」


サラトガ「けど今はそんなものないわ!ありのままのサラがやりたい自分を表現出来る!」


サラトガ「さぁ!こうしちゃいられない!早くアイドルの先輩であるナカちゃんに弟子入りしてこないと!!」ダッ!、


提督「えっちょストップサラトガ!!」


...


提督「危ねぇ...ギリギリでスイッチが押せた...」


提督「しかしまさかアイドルに憧れていたとは....」


提督 (日本文化LOVEなことは知ってたけどまさかだったな....)


青葉「....あの司令官...」


提督「ん?どうかしたか?」


青葉「サラトガさんがどんな文化に興味を持つことにとやかく言うことはありませんし、サラトガさんの意見も尊重したいですけど...」


青葉「アイドルって那珂さんみたいに若くてキャピ☆っていう人がやるもので...」


提督「っ....」


青葉「心身ともに大人びてるサラトガさんがやるのは...」


青葉「青葉としては正直イタi」


提督「やめとけそれ以上言うな」


....


提督「次は掴みどころのない奴がいいな...」


青葉「掴みどころがない?」


提督「あぁ例えば...」チラッ...


荒潮「ふっふ~ん♪」


独特のテンションで鼻歌を歌いながら歩く


提督「荒潮とか....」


青葉「あぁ~確かに荒潮さんって未知数の人ですよね...」


提督「だろ?だからこそ本心が見てみたくてな...」


....


提督「さてっ荒潮は...」


スッ...


不意に目線を隠される


提督「っ!」


「だ・れ・だ♪」


提督「その声...荒潮だな...」


荒潮「フフッ...せいか~い♪」


掴みどころのない柔らかいトーンで話す


提督 (やっぱり掴みどころないよな...)


提督「荒潮、ちょっといいか?」


荒潮「ん~?、どうしたの?」


提督 カチッ!!


荒潮「っ!?」ビクッ!!


荒潮「....」


青葉「どうです?」ヒョコ...


提督「あぁ、今の反応からして何か隠してる...」


荒潮 スッ...


提督「荒潮は一体...」


荒潮「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


提督・青葉「いっ!?」


突然、凄まじい獣のような咆哮を放つ


荒潮「このキャラでやってられるかぁぁぁぁ!!!」


青葉「あ、荒潮さん!?」  


荒潮「挨拶で少し個性持とうと思ってあぁいう喋りしたらなんか勝手に定着してぇ!!」


荒潮「本当はあんな掴みどころのない性格じゃないのに!!もっと素直に提督とか色んな人に接したいのに!!」


荒潮「そういうのやるとドン引きされそうだから結局このままのキャラで進んでどんどん戻れなくなる!!」


荒潮「あぁぁぁぁ!!何やってんのよ!?私!?」


荒潮「いつの間にか勝利の女神とかよく分からない称号つけられるし!世間からは「荒潮って性格ヤバいんじゃね?」「狂気染みてるよね」とか言われるしさぁぁ!!」 


荒潮「あぁもうやだぁぁぁぁぁぁ!!」


提督・青葉「えぇ....」


提督 (あの性格作ってたのかよ...)


青葉 (てっきり素であぁいうタイプなのかと....)


カチッ...


荒潮「っ!?」ビクッ!


荒潮「.....っん...?」


荒潮「あれぇ...何してたの私....」


荒潮 ズキッ...


荒潮「っ!?」


大声を出しまくった反動で喉に少々の痛みが走る


荒潮 (な、何か声がかすれてるような...)


提督「荒潮....」


荒潮「っ!....って青葉さん?いつからそこに...」


青葉「あぁ...今通りかかったところで...ハハハッ...」


荒潮「っ....?」


提督「荒潮...無理するなよ...」


荒潮「えっ?」


提督「ありのままの姿を出していいんだからな...それじゃ...」ツカツカ...


荒潮「ありのまま....?」


荒潮「ありのままって...」


荒潮 (まさか....このキャラバレた!?)


荒潮 (いやいやそんなはずは...)


荒潮 (けど...もしバレてるなら...)


ふわふわした表情が多い彼女が珍しく真剣な表情を作る


荒潮 (ちょっとこのキャラもきつくなってきたし....打ち明けようかしら...)


....


青葉「司令官、次は鳳翔さんとかはどうです?あの人は変な裏側とかはないと思いますよ?」


提督「鳳翔さんか...」


提督 (確かに何もなさそうに見えるが...)


彼の頭にあの光景が過る


提督 (間宮の件もあるからな...下手したら鳳翔さんも...)


青葉「司令官?」


提督「...よしっ分かった、次は鳳翔にしよう」


提督 (まぁ青葉もいるし...何かあってもどうにかなるだろう...)


....


ー居酒屋鳳翔ー


ガラッ...


鳳翔「あっすみません、まだ開店時刻では...って提督!青葉さん!」


提督「あぁ悪い鳳翔さん、少し用があってな...」


鳳翔「用?なんですか?」


提督「ちょっとこっちに...」


鳳翔「っ?」


カチッ...


鳳翔「っ!」ビクッ!!


鳳翔「....」


提督「っ...」グッ...


間宮の件を踏まえて身構える


提督 (どうだ...)


鳳翔「提督♪」グッ!


提督「えっ?」


青葉「えっ!?」


満面の笑みで提督の左腕に恋人にするような腕のくるませ方をする


提督「ほ、鳳翔さん...!?」


鳳翔「むぅ~!その言い方やめてください!鳳翔って!「さん」は入りません!」


提督「えっ!?」


鳳翔「私はもっと今の娘たちがやる恋人のようなやつがやりたいんです!」


青葉「こ、恋人!?」


鳳翔「そうです!もっとこう!今風の!」


鳳翔「皆さん、私のこと鳳翔さん鳳翔さんって...お母さんのような言い方をして...」


鳳翔「それも嬉しいです...けど私も一人の恋する乙女です!まだまだこういうことがしたいんです!!」


提督「そ、そうだったのか...」


提督 (鳳翔さんってそういうのやりたいって心があったのか...)


鳳翔「ということで提督...」


鳳翔「しばらくの間...このままでいさせてください...//」


提督「えっ!?」


鳳翔「駄目ですか...?」ウルッ...


提督「っ...!」ドキッ!


彼女の上目遣いは他の艦娘とは比にならないほどの破壊力を持っていた


提督「い、嫌じゃない...」


鳳翔「じゃあしばらくこのままいましょう♪」


提督 (これはしばらく離れられないな...)


提督 (まぁいいか...スイッチも後でしよう...)


青葉「....」


青葉 (青葉がいること忘れてません...?)


....


アトランタ ツカツカ...


艦娘1「だよねー!」


艦娘2「っ!ちょっと!」


艦娘1「ん?っ!」


艦娘2「ア、アトランタさん!」


アトランタ「えっ?」


艦娘1「こ、こんにちは!!」


艦娘2「いつもお疲れ様です!」


アトランタ「え、えぇ..」


....


ー演習場ー


アトランタ「あの...」


艦娘「っ!?は、はい!」


アトランタ「よろしくね...同じチームだから...」


艦娘「よ、よろしくお願いします!アトランタさんの足手まといにならないように頑張ります!!」


アトランタ「あっいや、そこまで言わなくも...」


艦娘「っ!も、申し訳ごさいません!私の失礼な発言お許しください!!」


アトランタ「っ....」


...


アトランタ「はぁっ....」ツカツカ...


「アトランタ?」


アトランタ「っ!」


アトランタ「あっ提督さん...」


提督「どうした?そんな不機嫌な顔して...」


アトランタ「あぁえっと...何でもないよ...」


アトランタ「じゃ....」ツカツカ...


提督「....」


青葉「何かありますよね...あれ...」ヒソッ...


提督「恐らくな....」


カチッ...


アトランタ「っ!」ビクッ...


アトランタ「....」フルフル....


アトランタ「提督さん!!」ダッ!


提督「えっ!?」


180度回転し、迷いなしに彼の元に走る

ダウナーな彼女がここまで声を上げるのは珍しかった


アトランタ「提督さん....あたし...怖がられてるのかな...」


提督「こ、怖がられてる....?」


アトランタ「皆あたしの事怖がってるの...」


アトランタ「横切るだけで震えながら挨拶してきたり....声を掛けたら凄くオドオドしてるし...演習が同じになった娘は皆、緊張してるのか動きがおかしいし...」


アトランタ「あたし...別に怖がらせる気なんて毛頭ないのに怖がらせて...」


アトランタ「それが凄く申し訳なくて...」


提督「そんな事が...」


アトランタ「摩耶とかガングートとかには皆笑顔で話してるのに何であたしだけ...」


アトランタ「提督さん何で!?何であたしだけこんな怖がらせるの!?」


提督「っ.....」


提督 (多分...)


青葉 (無意識に出てる威圧感と目付きの鋭さかと...)


カチッ...


アトランタ「っ!」ビクッ...


アトランタ「....あれっ...あたし....」


提督「アトランタ....」


アトランタ「っ?あれっ...何で提督さんの前に...」


提督「笑顔」


アトランタ「笑顔...?」


提督「あぁ...それが一番いいと思うぞ」


提督「お前が常に優しい笑顔で接していたら皆も怖がらなくて済むと思うぞ...」


アトランタ「笑顔....」


...


アトランタ「笑顔か...」


アトランタ (あれっ...そういえば何で提督さんその事を....そんなに顔に出てた...?)


アトランタ (まぁいいや、それよりも...)


アトランタ「笑顔....よしっ...」


アトランタ ニコッ...


不器用である彼女が今出せる最大限の笑顔をする


アトランタ「....こんなかな...」


??「へぇ!」 


アトランタ「えっ?...っ!?」


暁「アトランタ!貴女の笑顔初めて見たわ!」


アトランタ「ア、アカツキ!?」


暁「これは妹達に報告しないと!」ダッ!!


アトランタ「あっ!ちょ待て!!」


....


艦娘1「...てことがあってs「待てぇぇ!!」」


艦娘達「っ!?」ビクッ!


アトランタ「待て!アカツキ!!」


暁「それで待つ人がいるかしら!」ダッ!


アトランタ「てめぇ....!!待ちやがれぇぇ!!」


艦娘達「.....」


艦娘1「ねぇ...やっぱアトランタさんって何か怖いよね...」


艦娘2「うん...番長って感じが...」


....


青葉「次はお調子者系いきます?」


提督「お前とか?」


青葉「違いますよ!!」


提督「えっ違うの?」


青葉「いや青葉のこと、どう思って単ですか!?」


提督「お調子者のプライバシーガン無視鬼畜マスゴミ」


青葉「そこまで言います!?」


提督「事実だろ!いつも事実無根の内容だっだり誇張して報道したり!」


青葉「あっ....」


言われてみれば....と自分の行いを再認識する


青葉「ま、まぁそれは置いといて...」


提督 (置いといて....?)


青葉「青葉じゃなくて漣さんとかに仕掛けませんか?」


提督「漣か...」(確かにお調子者だな...)


提督 (ご主人様とか謎の呼び方で言うし...あいつも腹の中が掴めん...)


....


提督「漣」


漣「ん?」クルッ...


漣「あっご主人様!」


漣「どうかしたの?もしかして漣に何か如何わしいご相談とか...」ニヤッ...


提督「ちげぇよ...」(相変わらずのテンション...)


漣「フッフフフッ♪で?何か漣に用?」


提督「あぁ少しな...」


カチッ...


漣「!?」ビクン!!


漣「......」


青葉「さぁどんな感じに...」


漣「....」


提督・青葉「.....」


漣「....」


提督・青葉「....っ?」


青葉「動きませんね...」


提督「あ、あぁ...」


提督 (漣のやつ一体....)


恐る恐る彼女にジワジワと近づく


提督「漣...?」


漣「ひゃい!?」ビクッ!!


提督「っ?」


漣「あっ....ご...ご主...あっなっ....!」カァァ...


提督「えっ漣...?」


呂律が回らず徐々に顔が赤くなっていく


漣「ご....ご....」


提督「ご....?」


漣「えっ....いや.....!」


漣「これ....違っ...今までのは....!!」


提督「さ、漣....?」


漣「うわぁぁぁぁぁん!!」ドガッ!


提督「ぐあっ!?」


青葉「指令官!?」


漣「うわぁぁぁぁ!!」ダダダダダ!!


提督「ちょ!待て!漣!?」 


....


青葉「えっとつまり...」


提督「あぁ...本当は凄まじいほどのコミュ障だったのだが、無理矢理にでも自分をどうにかするためにあのキャラでやり過ごしていたとのこと....」


青葉 (漣さんが...まさかのコミュ障...)


青葉 (世の中は...本当に謎だらけですね...)


....


ー数日前ー


陽炎「初風ー?何かAMAZONから貴女宛に届いてるけど」


初風「っ!?」ダッ!!


初風 ガシッ!!


陽炎「えっ?」


彼女から若干強引に奪い取る


初風「あ、ありがとう陽炎...もういいから...」


陽炎「初風...?何そんな焦ってるの?」


陽炎「あっ!」


陽炎「もしかしていけないモノ頼んでたりとか...」ニヤッ...


初風「っ!」ギクッ...


初風「た、頼んでない!頼んでないから!!ほらっえっと...そう!これはシャンプーよシャンプー!」


陽炎「貴女が使ってたやつってまだあったけど...」


初風「あっ....」


初風「と、とにかく!これに卑猥なモノは入ってない!!いいわね!?」


初風「ふん!」ツカツカ...


苦し紛れの言い訳をし、その場を後にする


陽炎「ほぉ....」


陽炎「お盛んだね~」ニヤッ...


....


初風「はぁっ....」


初風 (大丈夫....陽炎には怪しまれたけど何とか誤魔化したはず...)


初風 チラッ...


箱に入っていたモノを見ながら考えにふけようとする


初風 (買ったはいいけど...どうしよう...誰かに言う訳にも...)


初風 (バレたくないし....特に提督さんとかには...)


初風「提督さんにバレないようにしないと...」


提督「俺がどうした?」


初風「うわぁ!?」ビクッ!!


いきなり背後から声を掛けられ咄嗟にモノを隠す


初風「ちょっと脅かさないでよ!?ビックリしたじゃない!」


提督「わ、悪い...別に驚かせる目的でやった訳じゃ...」


初風「全く....」


初風「いきなり声をかけるのやめなさいよね!」ツカツカ!


その場を立ち去ろうとする


青葉「司令官...」ボソッ...


提督「あぁ....」(あの驚きよう....)


カチッ....


初風「ぐっ!?」ビクッ!!


初風「....」


初風 クルッ....


初風 スッ...


提督 (ん?何出して...)


提督「って!?」


彼女が懐から取り出したもの...


青葉「む、鞭!?」


黒で統一された、SMで使うような鞭であった


初風 ツカツカ...


鞭を持ちながら徐々に近づく


提督 (まさかドSキャラ!?)


初風 ツカツカ...


提督 (ヤバい早くスイッチで!)


初風「叩いて....」


提督「えっ?」


初風「これで....私を叩いて...」


提督「叩く....?」


初風「これで私を叩いて!!」


提督「えっ!?」


初風「こんな性癖...言ったら馬鹿にされると思って言わなかったけど...」


初風「提督...私本当は提督に四つん這いにされながらお尻部分をこの鞭で叩いて欲しかったの!!」


初風「調教されながら...快感を味わいたいの!!」


提督「えっ....はぁぁぁぁ!?」


青葉 (まさかのドM!?)


初風「さぁ提督...早くこの鞭で....」


提督「い、いやいや!そんな事出来るわけが!?」


初風「お願い!!貴方にぶたれて喘ぎたいの....//貴方に屈服されたいの...//!!」


提督「っ...!」ゴクッ...


Sの感情を刺激する誘惑的な言葉に唾を飲み込む


提督「喘ぎ...屈服.....」


青葉「司令官.....?」ジッ...


提督「っ!」


再度、疑惑の眼差しを送った彼女への呼び掛けに我を取り戻す


提督 (い、いやダメだ!!今は...)


カチッ....


初風「っ!?」ビクッ!!


初風「.......っん....あれっ....」


初風「何して....」


再び意識が戻った頃には近くにいた、提督や青葉は姿を消していた


初風「提督....?青葉さん....?」


初風「....って...えぇ!?」


右手に何かを掴んでいる感触がし、確認するとそこには彼女の性癖を体現したとも言える、黒い鞭があった


初風「ちょ!?」バッ!


咄嗟に懐に鞭を急いでしまう


初風 (な、何でこれを....)


....


提督「しかし初風がドMだったとは...これはまた意外な...」


青葉「それもおりますがドM初風さんに唾を飲んで欲情したような態度を取った司令官も意外でしたね...」ニヤッ...


提督「っ!?いやあれは別に変な意味は!!」


青葉「司令官はドSの鬼畜司令官と...」カキカキ...


提督「だからメモるな!!」


....


提督「次は誰にするか...」


青葉「目星はあるんですか?」


提督「そうだな...あっそうだ、加賀と赤城とか...」


青葉「一航戦コンビですか...」


青葉「まぁた裏がありそうな...」


提督「う~ん....そうでなければいいのだが...」


ー食堂ー


赤城 パクッ...


赤城「っん~!これ美味しい!」


加賀「ですね」ニコッ...


特大のパフェを頬張りながら二人一時の幸せを堪能する


赤城「ふぅ~!間宮さんもう一つお願いします!」


間宮「えっまたですか?もう4杯目ですが...」


赤城「大丈夫です!まだまだ!」


加賀「私もお願いします」


間宮「は、はい...」


間宮 (やっぱり凄まじい食欲ですね...)


赤城「あぁ~やっぱり最高ですね!食というのは!」


加賀「フフッ...そうですね、私も同感です」


....


提督「....やはりここにいたか...」


青葉「うっわ...パフェが4杯も...」


提督「相変わらずだな....」


提督「よしっ....」タッ...


提督「赤城、加賀」


赤城「ん?」クルッ...

 

赤城「あっ提督、こんにちは」ニコッ...


提督「悪いな二人とも、少し用があって...」


赤城「用ですか?」


加賀「何....?出撃とか?」


提督「いやそういうのじゃなくてな...」スッ...


カチッ...


赤城・加賀「.....」


提督「.....」


青葉「....」


....

......

.........


提督・青葉「......えっ?」


赤城「ん?」


加賀「はっ?」


提督「あれっ...反応なし....!?」


提督「っ!あっなるほど...そういう事だったな....」ホッ...


何も起こらなかった事実に対する安心から胸を撫で下ろす


赤城「て、提督....?」


加賀「何をしたの....?」


提督「あっいや何でもないよ」


提督「とりあえずお前達がその通りのままで安心したよ」


提督「じゃ、そういう事で...」ツカツカ...


赤城・加賀「.....」


赤城「何がしたかっのかしら...」


加賀「私に言われても...」


....


提督「ふぅ...とりあえず加賀と赤城はそのままだったし一安心だな」


青葉「....そうですね」


提督「っ?どうしたんだよそんな不貞腐れて」


青葉「いやね...何もないのは安心しますけどぉ...やっぱり何か波乱は起きて欲しいなって...」


提督「えっ...」


青葉「だってつまらないじゃないですか!何事もなく終わりました~良かったね~♪は味気ないですよ...むぅ...」


提督「お前なぁ....」


....


ー大広間ー


提督「次は....ん?」スッ...


青葉「っ?」


後ろポケットからブザー音が鳴る


提督「もしもし?あぁ大淀?」


提督「えっ書類に間違い?あぁ...分かった、直ぐ戻るよ」


気だるそうな声を発しながら電話を切る


提督「悪い青葉、少しだけ離れる、ここで暇を潰していてくれ」


青葉「あっはい、分かりました」


提督「悪いな」タッタッ...


青葉「暇を潰すと言われても...」


青葉「少し昼寝でもしますか...」


近場のソファーに座り少しばかり眠りにつく


....


青葉「っ...」ズルッ...


次第に寝相が崩れ始め...


カチッ...


無意識に身体の重みでポケットに閉まっていたスイッチを押してしまう


....


??「っ....!」ビクッ...


??「あっ....あっ...!!」ダッ!


....


瑞鶴 コツコツ....


瑞鶴「ん~....演習終わりっと....」


瑞鶴「さぁて...帰ったら間宮さんのパフェでm「瑞鶴さん!」」


瑞鶴「ん?」クルッ...


瑞鳳「はぁっ....はぁっ...」


瑞鶴「瑞鳳?」


息を切らしながらこちらに訴えかけるような目を向ける


瑞鶴「どうしたの...?」


瑞鳳「ごめんなさい!!」


瑞鶴「.....えっ?」


瑞鶴「ご、ごめんなさい...?」


唐突に見に覚えのないことで謝罪をされ頭の整理がつかず困惑する


瑞鶴「えっ....いや別に私、貴女に何かされた覚えは...」


瑞鳳「違う...今じゃない...私が謝りたいのはエンガニョ岬でのこと...」


瑞鶴「っ....!」


瑞鳳「あの時...私は怖くて何も出来なくて...」


瑞鳳「瑞鶴さんを救えたはずなのに...私は見ることしか....」


瑞鳳「そのせいで...瑞鶴さんを...!!」


瑞鶴「っ...」


瑞鳳「ごめんなさい...ずっと言いたかったのに勇気が出なくて....」


瑞鳳「本当に...ごめんなさい!!」


今にも泣きそうな表情で声を震わせ深く謝罪の意を示すお辞儀をする


瑞鳳「ごめんなさい...ごめんなさい...」


瑞鶴「....」


ダッ...


瑞鳳「っ...」


無言で彼女の目の前に立つ


瑞鳳「っ...!」


罵声を浴びせられる...もしくは痛め付けられる...それを覚悟し拳に力を入れ静かに身構える


瑞鶴 スッ...


瑞鳳「ぐっ...!」


モニッ....


瑞鳳「ふぇっ...?」


ぶたれる目的で向けられたと思っていた手は彼女の柔らかい頬を優しくつねった


瑞鶴「あはははははっ!!おかしな顔!!」


瑞鳳「ひゅ...ひゅういほふはん....?」(ず...瑞鶴さん...?)


瑞鶴 パッ...


瑞鶴「そんな事を私が根に持ってると思ってた?」


瑞鳳「えっあっいや...」


瑞鶴「フフッ...」


天使のような優しい微笑みを彼女に向ける


瑞鶴「あれは仕方がない...あの状況で瑞鳳が悪いなんて思ってないし、恨んでもない」


瑞鶴「私の力不足もあるしね...」


瑞鶴「それに...今は違う」


瑞鳳「今...?」


瑞鶴「確かに私たちはあの頃の記憶や魂を持っている...」


瑞鶴「けど私は私、瑞鳳は瑞鳳、昔とは違う今を生きる唯一無二の私達がいる」


瑞鶴「いつまでも過去に縛られる必要なんて何処にもない、だってあの時と今は違う」


瑞鶴「それに今はこうやって私と貴女は一緒の場所で共に生きることが出来てる!」


瑞鶴「だから...もういいの、過去を悔やんだって何も戻らない、だから今...そしてこれからの未来をどうするか、それを考えていきましょうよ!」


瑞鳳「瑞鶴さん....!!」


...


青葉「っ...」スッ...


青葉「ふわぁ...結構寝ましたね...」


青葉「ん?」スッ...


腰部に堅い感触を感じる


青葉「っ!?やばっ!スイッチ!!」


青葉「は、早く理性スイッチを!」カチッ!!


...


瑞鳳「っ!!」ビクン!


瑞鶴「えっ!?」


瑞鳳「.....あれっ....私...」


瑞鶴「ず、瑞鳳....?」


瑞鳳「っ!?瑞鶴さん!?」


瑞鳳「いつの間に...」


瑞鶴「えっ?いやさっき瑞鳳が私の所に...」


瑞鳳「へっ?何のことですか?」


瑞鶴「えっ....?」


....


青葉 (いっけないいけない...無意識にスイッチを...)


提督「青葉!」ダッ!


青葉「っ!司令官」


提督「悪い悪い、少し待たせてしまったみたいだな...」


青葉「いえいえ!大丈夫ですよ、アハハハッ...」


提督「っ?何か冷や汗みたいなの出てるけど...」


青葉「あっ...いやその少し暑くて!ほらっ青葉暑がりなので!」


提督「そ、そうか...」


....


瑞鶴「っ....」


瑞鶴 (瑞鳳ったら...何でいきなりあんな...本当に覚えてなさそうだったし...)


瑞鶴 (あれっ...何かこの感覚見覚えが....)


...


提督「一息ついたとこだし次は誰にするか...」


青葉「そうですね...」


艦娘「任務お疲れ様!長波ちゃん!」


長波「あぁそっちもな!」


提督「っ!」


提督「長波か...いいな....」


....


長波「ん~~はぁ!」


長波「つっかれたぁ...帰ったら寝よっと...」


提督「長波!」ダッ!


長波「あん?」クルッ...


長波「おぉ提督」


長波「どうしたんだ?」


提督「あぁ、ちょっと用があってな...」


長波「用?」


長波「あぁ....悪い...用なら後にしてくれ、今から昼寝タイムだからな」


提督「そうか...」


長波「じゃあな」ツカツカ...


提督 (長波には悪いが...)


カチッ...


長波「ぐっ!?」ビクン!!


長波「....」


提督 (どうだ...)


長波 クルッ...ジッ...


提督・青葉「ん!?」


普段の血気づいた勝ち気な視線は姿を見せず頬を赤らめとろけたような目線


提督「な、長波...?」


いわゆるメスの顔を表したような表情を醸し出していた


長波「提督....!」ギュ...!


提督「!?」


長波 ムニュ...


提督 (っ!む、胸が...!)


抱き締められた際に彼女の隠された豊満な胸が彼の理性を襲う


長波「私さ...ずっと恥ずかしくて...素直になれなくて言えなかったけど...」


長波「けど好きなんだ...大好きだったんだずっと!!」


長波「提督のことが...//」


提督「っ!」ドキッ...


上目遣いと大胆な告白のコンボは彼の理性を更に刺激する


提督 (な、長波...)


青葉 ジィ....


提督「はっ!」クルッ...


彼女の疑念の目に我に帰りギリギリの所で理性を保つが


提督「そ、そうだったのか...」


提督「ありがとう長波...俺のことをそこまで想っていてくれて...」


長波「提督...//」


長波「少し...顔を寄せてくれないか...?」


提督「っ?顔か?」スッ...


チュ...


提督「っ!?」


青葉「!?」


長波「愛してる...提督...//」ボソッ...


提督「!?!?」

 

発情した彼女からの頬への愛のキスと囁き...


提督「あっ...」


青葉「っ?司令官...?」


提督 ドサッ...


長波「えっ!?」


青葉「っ!?」


遂に彼の理性は崩壊し、その証拠に地面に伏せる


長波「て、提督!?」


青葉「司令官!?!?」


...


「まだ遊ぶっぽい!」


「うん!またね!!」


...


夕立「っ!」


夕立 (何...今の...)


彼女の頭に何かが過る...


...


青葉「全く司令官ったら...照れすぎで気絶とか前代未聞ですよ...」


提督「わ、悪い...」


青葉「はぁっ...」


青葉「っ...!」ブルッ...


提督「ん?青葉?」


青葉「あっすいません司令官...少しトイレに...」


提督「えっ?あぁ行っていいぞ」


青葉「ありがとうごさいます!」ダッ!


青葉 (いっけないいけない...漏らすとこだった...)


...


提督「さてっ...あいつか来るまで少し休んd「提督さん?」」


提督「えっ?」


夕立「やっぱり提督さん!」


提督「おぉ、夕立」


夕立「そこで何してるっぽい?」


提督「ん?あぁ少し待っててな...」


提督 (....そうだ...)


提督「夕立、少しこっちに来てくれるか?」


夕立「ぽい?」スッ...


提督 カチッ...


夕立「ぽいっ!?」ビクン!!


夕立「.....」


提督「どう...だ...?」


夕立「久しぶりっぽい....」


提督「へっ?」


夕立「お久しぶりっぽい!」


提督「はっ!?ひ、久しぶり!?」


提督「ちょ、何のこと言ってるんだ!?」


夕立「えっ...覚えてないっぽい...?」


夕立「夕立と提督さんはどっちもまだ子供だった頃に遊んでいたっぽい...」


提督「子供...?」


提督「っ!」フッ...


...


ー河川敷ー


幼提督「タッチ!」


幼夕立「わぁ!捕まっちゃったっぽい~...」


幼提督「じゃあ次は夕立が鬼ー!」


幼夕立「よぉし!捕まえるっぽい!」ダッ!


...


ー別の日ー


幼夕立「見つけたっぽい!」


幼提督「あぁ~見つかっちゃった....」


幼夕立「夕立から隠れるなんて100年早いっぽい!」


幼提督「むぅ...言ったなぁ!!」


ーまた別の日ー


幼提督「いくよ夕立!」ブンッ!


幼夕立「ぽい!」パシッ...


幼夕立「よぉし!今度は!」ブォン!!


幼提督「えっ!?強!?」


ボォン!


幼提督「ふごっ!?」ドサッ...


幼夕立「あっ!?」


勢いよく飛んできた球は彼の顔面に直撃する


幼夕立「だ、大丈夫っぽい!?」ダッ!


幼提督「いった...」


幼夕立「ご、ごめんっぽい...強く投げすぎちゃった...」


幼提督「あぁ大丈夫!むしろ目が覚めたよ!」


幼夕立「ほ、本当...?」


幼提督「うん!」


幼提督・幼夕立「....プッ....」


幼提督・幼夕立「アハハハハハッ!!」


面白おかしい状況に耐えられず同時に吹き出し大笑いをする


....


幼夕立「ねぇ...」


幼提督「ん?」


幼夕立「これからも...一緒に遊んでくれるっぽい...?」


幼提督「一緒に...?」


幼夕立「うん...大人になってもずっと...」


幼提督「もちろん!ずっと一緒に遊ぼう!」


幼夕立「っ!本当っぽい!?」


幼提督「うん!本当!」


幼夕立「じゃあ指切りするっぽい!」スッ...


幼提督「分かった!」ギュ....


幼提督・幼夕立「指切りげんまん!嘘ついたら針千本の~ます!指切った!」


夕日が照らす河川敷で幼い二人は約束を誓った

だがその約束は無情にも引き裂かれるのであった


ー1ヶ月後ー


幼夕立「◯◯!遊ぶっぽい!!」ダッ!


幼夕立「....あれ?」


変わらぬ日常...だが一つだけ...いつもの光景とは違った


幼夕立「◯◯...?」


彼がいない

何処を探しでも呼び掛けても何処にもいなかった


幼夕立「何処にいるっぽい...?まさか風邪引いたとか...」


ワイワイ!!


幼夕立「っ!」ダッ!


幼夕立「ねぇ!」


少年「ん?」


幼夕立「◯◯って...何処に行ったか知ってるっぽい...?」


少年「っ...知らないのか?」


幼夕立「えっ?」


少年「あいつなら...昨日の夜引っ越したよ」


幼夕立「えっ...」ポテッ...


衝撃的な内容に思わず持っていたボールが生い茂った草むらに落下する


....


幼提督「.....」


母「本当に良かったの?何も言わずに...」


幼提督「いいさ...あの娘の前で泣きたくない...」


....


提督「っ!?」


提督 (な、何だこの記憶!?)


提督 (馬鹿な...夕立は艦娘で...俺達は3年前に出会って...)


提督 (なのに...これは一体!?)


夕立「.....何でっぽい...」


提督「えっ...?」


夕立「何で何も言わずに出てっていったっぽい!?」


夕立「私...悲しかったっぽい!お別れも言えずにいなくなって!!」


夕立「ずっと....悲しかったっぽい....」


提督「夕立....」


夕立「けど...またこうやって会えたっぽい!」


夕立「また二人で...何年もかかったけど...」


夕立「お久しぶりっぽい...提督さん...いや◯◯....」


提督「っ...!?」(俺の本名を...!?)


提督 (何だ...どういうことだ!?)


青葉「お待たせしました~!」ダッ!!


提督「っ!」カチッ!


夕立「ぽいっ!?」


夕立「.....あれっ....?」


提督「夕立....」


夕立「っ!」


提督「後で執務室に来てくれ...少し話したいことがある...」


夕立「話したいこと...?」


提督「あぁ...大丈夫か...?」


夕立「わ、分かったっぽい...」


...


青葉「ふぅ~!すっきりしました!」


青葉「あれっそういえばさっき夕立さんいませんでした?」


提督「えっ?あぁ...少し任務についての話をな...」


青葉「あっそうですか」


提督 (....何だ...あれは...)


提督 (俺の記憶が...間違っているのか...?)


提督 (いや...そんなはずは...)


青葉「司令官?」


提督「っ!あっ悪い...」


提督 (と、とりあえずこの話は置いておこう...)


...


夕立 ツカツカ...


夕立 (何...この気持ち...)


夕立 (何か心の穴が埋まったような...)


....


青葉「さてっ...次はどうしましょうか...」


提督「そうだな...」


提督「あっ...そういえば」


青葉「?」


ー数日前ー


提督「よしっ...報告書ありがとな長良」


長良「いえいえ!褒められることでもありませんよ」ニコッ


提督「フフッ...謙虚だな...」


長良「......」


長良「あの....司令官...」 


提督「ん?どうした?」


長良「あっいや....何でもないです...」


提督「っ?」


....


提督「てことがあってさ....」


青葉「なぁるほど...これは何かありますね...」ニヤッ...


...


提督「長良!」ダッ!


長良「あっ司令官!」


提督「丁度良かった...」


長良「司令官?何か長良にご用ですか?トレーニングの誘いなら喜んで乗りますよ!」


提督「いや...悪いそういうんじゃないんだ」


長良「そうですか...」シュン...


提督「長良、ちょっとこっち来てくれ」


長良「っ?」


提督 カチッ...


長良「はぅっ!?」ビクッ!


長良「あっ....」


長良「...」


青葉 (さぁさぁ長良さんは一体...)


長良「っ...」


ゆっくりとスローモーションのように顔を上げた


提督「えっ....!?」


長良 [ハイライトOFF]


彼の目には...それは涙を流しながらまるで光を失ったような彼女の狂気染みた視線が鮮明に写った


提督「な、長良....?」


怒っているのか...はたまた悲しんでいるのか...具体的に言い表すことが出来ない表情に困惑することしか出来ない


長良「....なさい....」


長良「ごめん....なさい...」


提督「へっ?」


唐突に謝罪の意を述べる


長良「長良...ずっと我慢してました...」


長良「司令官は上官....あくまで長良とは上司と部下の関係...そうやって自分の気持ちを抑えていました...」


長良「けど...もう...限界です...」


長良「長良は....貴女のことが好きです!!」ギロッ!


提督・青葉「!?」


これまでも愛の言葉をぶつけられる事はあったが彼女は今までの純粋な告白ではなくまるで不純物が混じった歪んだ告白に二人は思わず怖じ気づく


長良「けど...司令官は長良を見てくれはしない...当然です...長良は金剛さんのように司令官に愛を伝えていないから...」


長良「身勝手で理不尽なのは分かってます...けど長良は!!司令官が欲しい...他の人に取られたくない!!」


長良「だから長良...」


長良「ここで司令官と既成事実を作ります...//」


提督「はっ!?」


青葉「えっ!?」


長良「簡単なことでした...既成事実さえ作れば...誰も口出しは出来ない...司令官も責任を取らざるを得ない...」


長良「そうすれば...司令官は永遠に長良のモノになる...//」


提督「っ...!」ゾクッ...


彼女の狂気の中に若干の妖艶な雰囲気を感じ、無意識に頭の何処かで彼女を意識し欲情していた


提督「な、長良...」


長良「さぁ司令官.....」


長良「今から長良川と一緒に...愛を育みましょう!!」ダッ!!


提督「っ!」


青葉「っ!?司令官!?」


彼女のまるで獲物を捕らえるような眼光に、恐怖と性的な感覚を覚え身体が思うように動かず石化されたようにその場に止まる


長良「司令官...!!」


青葉「あぁ!もう!!」バッ!


カチッ!


長良「あぐっ!?」ビクッ!


間一髪の所で彼のポケットからスイッチを取り出し暴走した彼女を止める


青葉「ちょっと司令官!」


提督「はっ...!」


支配から解放される共に意識が戻り我に帰る


....


青葉「しかし...さっきの長良さん恐ろしかったですね...」


提督「あぁ...恐怖で動けなかったよ...」


提督 (それに...)ゴクッ...


恐怖の中にあった性的な興奮を思いだし思わず唾を飲み込む


提督 (何だったのか...あの感情...)


青葉「まぁ長良さんには後で司令官にメンタルケアしてもらうとして....って司令官?」


提督「あっいや何でもない...」


....


提督「はぁっ...寿命がすり減った気分だ...」


提督「次はマイルドな奴がいいな...」


青葉「マイルド....あっ!」


青葉「舞風さんとかどうですか?」


提督「あぁ舞風か...確かにマイルドっぽいな...」


提督 (しかし...)


....


那珂 (アイドルなんかやってられっかぁぁぁぁ!!!)


...


提督「...てことがあったからな...」


青葉「っ?」


提督 (いや...そうじゃないと信じよう...)


提督 「分かった、次は舞風にしよう」


....


ー体育館ー


青葉「舞風さんはっと...」


舞風「はい!はい!ワンツー!」グルッ!


体育館でキレのあるプロ顔負けとも言える踊りを一人練習に励む


提督「相変わらず凄い踊りだな...那珂と同じくらいまでいってるんじゃ...」


青葉「あり得ますね...」


青葉「って司令官スイッチを...」


提督「おっそうだった...」ダッ!


提督「舞風」


舞風「っ?」クルッ!


舞風「あっ提督!」


スピーカーの音を止め彼にとびきりの笑顔を見せる 


舞風「こんにちは提督!」


提督「あぁ、悪いな練習中に」


舞風「ううん!大丈夫だよ!」


提督「っ...!」


舞風「っ?提督?」


遠目だと分からなかったが、彼女の制服は汗が染み込み身体が透けていることに気づく


提督 ゴクッ...


妙に背徳的な色気を感じ無意識に唾を飲み込んでいた


舞風「提督?どうしたの?」


提督「っ!」


彼女の疑念の感情を含んだ上目遣いの呼び掛けに我に帰る


提督「あぁ...悪い、少しな...」


カチッ...


舞風「っ!」ビクン!!


提督 (....どうだ....)


舞風 ギュゥ...!


提督「うっ!?」


青葉「へっ!?」


舞風「えへへ!つっかまえ~た!」


汗ばんだ身体で彼の腰部分に、抱きつき満面の笑みを浮かべる


提督「ま、舞風!?」


提督 (ちょ!そんなに近づくと...!)


彼女のフェロモンと滲み出る汗が混じった匂いは媚薬に匹敵する効果を持っており彼の理性を徐々に蝕んでいった


提督「は、離れろ舞風!」


舞風「い~や!抱きついちゃうもん!」


提督 (なっえっ!?これは何なんだ!?)


舞風「これでも艦娘だからさ、少し我慢してたけど...ちょっともう出来なくなっちゃった!」


舞風「だから提督...」


舞風「キスしよ...//」


提督「っ!」


メス顔を晒した彼女の誘惑に心を打たれる


提督「ま、舞風...」


舞風「んっ...」


目を瞑り彼に顔を近づける


提督「いやっ...ちょ...」


最後の理性で彼女の行いを否定しようとするが限界が既にそこまで来ていたその時...


カチッ...


舞風「っ!」ビクン!


提督「えっ?」


青葉「はぁっ...全く...」


提督「あ、青葉!」


舞風「っ!」パチッ!


舞風「あれっ...って!?提督!?」


彼に抱きついている事に気付き慌てて距離をとる  


舞風「ご、ごめん!舞風何して...」


提督「あっいや大丈夫だよ...」


提督「それよりも...お前はマイルドで良かったよ...」


舞風「マイルド...?」


提督「じゃ...」


舞風「あっ....」


舞風 (マイルドって何が...?)


...


提督「はぁっ...」


提督 (いっけね...またやられるとこだった...)


青葉「....一ついいですか?」


提督「えっ?」


青葉「司令官ってかなりのむっつりスケベですよね?」


提督「はっ!?」


青葉「いやだって舞風さんに抱きつかれた時、完全に理性死にかけてましたし」


提督「いやあれは!その...あれで理性を保つなんてキツイって...」


青葉「ほぉほぉ...」ニヤッ...


青葉「司令官はむっつりスケベ...」カキカキ...


提督「だからやめい!何回目だ!!」


....


萩風 コソコソ...


嵐「はぎぃ?何してんだ?」


萩風「っ!?」グルッ!


萩風「あ、嵐!?」


嵐「えっ?」


慌てて振り返った腕の中には彼女が最も毛嫌いし、無縁の存在であるポテチやコーラなどが大量に持たれていた


嵐「は、はぎぃ?それ...」


萩風「廃棄するの!」


嵐「廃棄?」


萩風「え、えぇ!これ全部賞味期限きれてるから...お腹壊すのは嫌でしょ?」


嵐「えっ?あぁまぁ...そうだな...」


萩風「じゃあそういうことだから!」ダッ!


足早にその場を去る


嵐「.....」 


嵐 (あれっ....そんなに経ってたか....?)


嵐 (まだ二週間くらいしか経ってないはずだったけど...)


萩風 タッタッ!


萩風「っ....」


...


タッタッ!


提督「っ?あれは...」スッ...


青葉「ん?」


萩風 タッタッ!


青葉「萩風さん....?」


青葉 (何...何か手に持ってるような...)


かなり焦った表情をしながら逃げるように走り続ける


提督「.....何かあるな...」


青葉「ですね...」


ー倉庫ー


萩風「はぁっ...」ガサッ...


萩風「よしっ....ここなら...」


提督「ここなら何だ?」


萩風「うわぁぁ!?」ビクッ!


萩風「し、しし司令!?」


提督「どうしたんだ?そんな焦って...」


萩風「い、いえ!何もごさいませんよ!ハハハッ...」


不自然すぎる笑顔を見せる


提督「.....」


カチッ...


萩風「はひっ!?」ビクッ!


萩風「...」


萩風「....」


提督「....?」


萩風「あぁ...」


萩風「あぁぁぁぁ!!」


提督・青葉「っ!?」ビクッ!


萩風 ガシッ!


萩風「もう健康は御免だぁぁぁ!!」


提督「えっ!?」


萩風 バリッ!!ゴクッ!!


青葉「うぇぇ!?」


勢いよく高カロリーのポテチを食いまくり豪快にコーラを飲み干す


萩風「ぷはっ!さいっこう!!」


普段の彼女なら見れないであろう光景に二人は驚愕する


提督「は、萩風!?」


萩風「司令!聞いてください!」


提督「お、おぅ....」


萩風「私、こういうものが大好きなのに...健康マニアってレッテル張られて...」


萩風「お陰で健康料理!健康運動!健康的な生活をするはめに!!」


萩風「でももう限界!!私だって夜更かししたいし!!肉を食いたぁぁぁいんです!!」


提督「そ...そう...なのか...」


提督 (誰もレッテルを張った覚えは...)


萩風「もぉぉぉ!!野菜料理は無理ィィィ!!」


萩風「肉!ポテチ!コーラ!ウォォォォォ!!!」


提督・青葉「.....」


カチッ...


萩風「はぅっ!?」


萩風「...あれ....」


萩風「って!?」


自身がポテチやコーラを乱暴に飲み食いしていることに羞恥と困惑の感情が次第に現れ始める


萩風「ななな何!?何で私!?」


提督「萩風...」


萩風「っ!」


提督「無理はするな...好きな物を食べていいんだぞ...誰も咎めるものはいないよ...」


萩風「えっ...?」


....


ワ...ワタシ....


これは....


ワタシ...ハ....


誰なの...?


今の私は...

今ノワタシハ...


春雨「っ....!!」


....


提督「あれっそういえば青葉この後、演習なかったっけ?」


青葉「あっそういえば....」


提督「行かないと怒れるんじゃないのか?衣笠とかにさ」


青葉 ギクッ....


青葉「あぁ....」


青葉「...わかりました行ってきます...直ぐに戻ってきますからね!」ダッ!!


提督 (こういう時はやる気なんだよな...)


提督 (よしっ...青葉がいない間も進めとかないとな.....) ツカツカ..


....


提督「まだやってない奴は...」 


春雨「....」


提督「っ!」(春雨か...)


提督「春雨!」


春雨「っ!?」ビクッ!クルッ...


春雨「あっ司令官....」


提督「っ?」


彼女の顔は何処と無く憂鬱とした表情を醸し出していた


提督「春雨?何かあったのか?」


春雨「.....いえ....何でもありません....」


春雨 ツカツカ...


提督「あっ....」


提督 (あれは何かあるな....)


カチッ...


春雨「っ!」ビクン....


春雨「っ....」


提督「.....」


春雨「司令官....」


春雨「私のこと....覚えていますか....?」


提督「えっ?いや....覚えるも何も春雨とは一緒に....」


春雨「本当に...そうですか....?」


提督「っ!?」


振り返った彼女の瞳は光が無くまるで深海を表しているようだった


提督「は、春雨....?」


春雨「司令官...私ですよ...」


春雨「1ヶ月前...貴女の艦娘...春雨が駆逐棲姫と交戦しタことを...覚えていますカ....?」


提督「1ヶ月前...あぁ...確か春雨が襲撃にあって...でもあの時は春雨が返り討ちにしたと...」


春雨「本当ニそうでシょうカ...?」


提督「えっ...?」


春雨「アノ時生きテいたノハ...勝利シテイたノハ...アノ娘ジャないとシタラ....」


提督「なっ!?何を言ってる!?確かにあれは春雨が駆逐棲姫をやったんだ!!そう報告書にも!!それに他に見ていたやつも!!」


春雨「貴方ノ目でハ見てハイナイノですよね...」


提督「えっ?」


春雨「貴方自身ハ...アノ光景ヲ見テイない...」


春雨「イヤ...見てイタとしテも...分かるコトはナカッたでスね....」


提督「お、お前...どうしたんだよ!?いつものお前じゃ....」


春雨「ネェ司令官...似てるト思いマセンか?」


春雨「春雨ト駆逐棲姫...トテモ似てるト思うんでス...」


春雨「マルで瓜二ツ....」


提督「瓜二つ....っ!?」


提督「ま....まさか....!?いやそんか馬鹿な!?」


春雨「エェ...ソの通リデスよ....」


ザッ....


提督「ヒッ!?」


静かに...ゆっくりと彼に近づく


春雨「私ハ...春雨ジャナイ....」


春雨「デモ...貴方ハ私ヲ愛シテクレタ...」


春雨「偽物ダト知ラズニ...アノ娘ハ未ダニ海デ泣イテイルトイウノニ...」


提督「やめろ...やめろ...!」


恐怖という鎖に縛られ足が石像のように動かなくなる


春雨「司令官...」


春雨「アノ時生キ残ッタノハ....」











































駆逐棲姫「私ダヨ」


































「....かん...れいかん....!」


「司令官!!」


提督「おわっ!?」


春雨「あぁ良かった...」


提督「は、春雨...?」


春雨「大丈夫ですか司令官...?酷くうなされてましたけど...」


提督「うなされてた...?」


春雨「はい...かなり酷く...震えていました...」


提督「っ!」


提督 (そうか....夢だったのか...)


先程までの悪夢から目を覚ましたことに深く安堵する


提督「良かった...」


春雨「あの司令官...?」


提督「あぁ悪い、少し嫌な夢を見てな...お前が深海棲艦になった...」


春雨「えっ?」


春雨「まさか...そんな訳ありませんよ、艦娘から深海棲艦に変わるなんて聞いたことがありませんし...」


提督「だよな....」


提督「よしっ...」


提督「悪かったな春雨、でももう大丈夫だから、それじゃあな」


春雨「あっはい!」


提督 ツカツカ...


提督 (何だったんだあの夢...最悪だ...)























...


春雨「.....」


春雨「知りすぎるのも....」


春雨「罪なんですよ...司令官....」





....


提督「ん...さっきのは...」


青葉「さっきの?」


提督「あぁ...何か変な夢見て...」


青葉「はぁ...」


??「ど、どうすれば...」


??「いやここまで来たのならやらないと...けど...」


提督「ん?」


ー食堂ー


アイオワ「っ....」


ビスマルク「っ....」


間宮「あの...無理しない方が...」


アイオワ「Don't worryマミヤ...これくらい...!」


ビスマルク「いやでも...」


提督「....何やってんだ?あいつら....」


青葉「何か見てるような...あっ!」


ビスマルク「このワサービは強敵...プリンツが死にかけたって話よ...」


アイオワ「っ....」


提督「わさびか....」


青葉「あぁ...確かに海外からすれば異質ですよね...」


アイオワ「どうするMe...これに挑戦するか...」


顔をしかめながら目の前にある緑の異物に挑戦しようか否か真剣に考える


提督「あぁ...だからあんな険しい表情を」


青葉「あっそうだ....」ニヤッ...


スッ...


提督「えっちょ青葉!?」


青葉「まぁいいじゃないですか!えい!」カチッ!


提督「まっ!」


アイオワ・ビスマルク「っ!!」ビクッ!


アイオワ「....いや迷っている暇はないわ!食べて見せる...そして私はWINNERとなる!」


ビスマルク「ドイツ艦の力...見せてあげるわ!」


アイオワ「マミヤ!もっとこのワサービをスシにつけて!!」


間宮「えっ!?い、いやこれ以上は...」


ビスマルク「構わない!来て!!」


間宮「は、はい...」


....


間宮「どうぞ...」ゴトッ...


提督「いっ!?」


遠目からも分かるほどしゃりの上に大量のわさびがのせられていた


アイオワ「よしっ...Lets try!!!」


ビスマルク「はぁっ!」


バクッ!!


アイオワ・ビスマルク「ん!?!?」


アイオワ「か...か....」


アイオワ・ビスマルク「辛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


....


提督「....で、二人は医務室に直行と...」


青葉「まぁあの量を食べたら日本人でもさすがにやられますよ....」


提督「無事だといいが...」


...


海風「っ...」


江風「海風の姉貴?何してんだ?」


海風「えっ?」


江風「いや...さっきからお菓子前にしてそんな険しい顔してるから...」


海風「あぁ...ちょっとダイエットしててね...」


江風「へぇ珍しいな海風の姉貴が」


海風「ちょっと太っててね...アハハッ...」


山風「....」


山風 グッ...


...


海風「よしっ...我慢よ...」


海風 (耐えるのよ私...ダイエットの為に今は...!!)


提督「海風?」


海風「ひゃい!?」


海風「あっ...提督...」


提督「ん?」


提督 (あれっ...何か海風前見たときよりも肉付きが...)


海風「えっとどうしました提督?」


提督「あっそうだった...」


提督 カチッ!


海風「ん!?」ビクッ!


海風「あっ.....」


青葉 (海風さんはどんな...)


海風「はぁ....はぁっ...」


提督「っ?」  


何処か彼女の息が荒くなることを認知する


提督「海風?」


海風「あぁ...もう....」


海風「ダイエットなんかやってられない!!」


提督・青葉「えっ?」


海風 バッ!バリッ!!


何処からか出したのかポテトチップスを取り出し豪快に開ける


提督「えっ海風!?」


海風「お腹出てきたから我慢してたけど...この食欲には我慢出来ない!!」


海風「あむっ!」バリッ!!


青葉「ちょ...」


海風「はぁ!最高!!」バリッバリッ!!


感情を高めながら野性的にポテチを食い漁る


青葉「えぇ....」


提督「う、海風...そんなにも...」


提督「ん...?」


青葉「えっ?どうしました?」


提督「いや何か視線が...」


青葉「視線?」


青葉「あっ...」


山風「っ...」ジッ...


青葉「あれは...山風さん?」


提督「何してんだ?あんな所で...」


山風 ダッ!


提督・青葉「えっ?」


山風「海風ねぇ!!」


海風「へっ?」クルッ...


ドガッ!


海風「うぐっ!?」


提督・青葉「っ!?」


猪突猛進で姉である彼女の腹部に突っ込む


海風「や、山風....?」


山風「はぁ...//いい...//」


山風「海風ねぇのふっくらお腹...//」


海風「えっ?」


提督・青葉「えっ?」


山風「あたし...ずっ....と触りたかった!!」


山風「そのぽっちゃりしたお腹...柔らかくて...暖かくて...触りたくて堪らなかった!!」


提督「えっ....」


山風「だから...山風ねぇ...!」ムグッ!


海風「ちょ山風!?」


山風 ギュゥ!


海風「ちょグリグリやめて!?あっ//ちょそこ//感じちゃうから//!」


山風「海風ねぇ...海風ねぇ...!」


海風「あぅ!?ちょやめっ///あぁん///」


提督・青葉「.....」


青葉 (カオス....)


...


提督「うん...色々ヤバかった...」


青葉「途中で来た江風さんドン引きしてましたからね...」


青葉「まぁあそこは仲良しですしいいとして」


青葉「次は....」


ザワザワ...


青葉「おっ?」


天龍「これは...」


木曾「あぁ...」


提督「あれは眼帯コンビ...?」


青葉「何かしてますね...」


...


提督「天龍?木曾?」


天龍・木曾「っ!?」


天龍「て、提督!?」


木曾「いつの間に!?」


提督「いや少し前からいたんだけど...」


青葉「ん?」


ピラッ...


青葉 (あれは...)


咄嗟に隠した為全てを隠すことは出来ておらず、一部から明らかに女性向けの写真が貼られていることを確認する


青葉 (あれは...)


木曾「そ、それで何だ?俺達に何か用か?」


提督「あぁ少しな」


カチッ...


天龍・木曾「っ!?」ビクッ!


提督「どうだ?」


天龍「っ...提督....」


木曾「軽蔑せずに聞いてくれるか...?」


提督「えっ?あ、あぁ...」


天龍「実は俺達かわいいものが好きなんだ!」バッ!


提督「っ!そ、それは...」


青葉 (やっぱり...)


彼女が向けた雑誌は青葉の予想通り女性向けのモノであった


木曾「俺達...「俺」とかの口調だし、噂では胸があるイケメンとかって言われてるからずっと言えなかった...柄に合わないとか言われると思って...」


天龍「でも本心に背くことはもう御免だ!提督!俺達はかわいいものが好きだ!かわいいものを着たい!かわいいものを食べたい!」


天龍「それでも...俺達を認めてくれるか...?」


提督「...何だ、そんなことかよ」


天龍・木曾「えっ?」


提督「別にお前らがかわいいものを好きだってこと聞いたとこで何も思わないし、寧ろいいと思ってるぞ」  


木曾「っ!本当か!?」


提督「あぁ、ギャップもあってより魅力的になるんじゃないか?」


天龍・木曾「っ!」ドキッ...


天龍 (み、魅力的...//)


木曾 (俺達が....//)


提督「っ?どうした?」


青葉「司令官....分かってます?自分が天然たらしだって...」


提督「えっ?」


...


提督「お次は....」


プリンツ「ん~!遠征終わりっと!」


提督「あれはプリンツか...」


青葉「プリンツさんって一体どんな...やっぱりビスマルクさんLOVEとか...」


提督「やってみないと何とも言えないな...」


...


提督「プリンツちょっといいか?」


プリンツ「うぇ?」クルッ


プリンツ「あっアドミラールさん!」


提督「悪いな、遠征帰り直ぐに」


プリンツ「いえいえ大丈夫ですよ!ところで何か私に?」


提督「あぁちょっと...」


カチッ...


プリンツ「っ!」ビクッ!


プリンツ「....」


青葉 (さぁ天然娘はどんな本能が...)


プリンツ「フフッ...」


プリンツ「アドミラールさん...」


提督「っ?」


プリンツ ピラッ...


提督・青葉「えっ!?」


妖艶にいやらしくスカートを局部が見れるすれすれまで上げ見る者のチラリズムという欲情的衝動を刺激する


プリンツ「どうですか...見えそうで見えない...凄く刺激されません...?」


提督「っ!」ゴクッ...


プリンツ「フフッ...アドミラールさんそんながっついた目で見つめて...興奮してます...?」


提督「なっ!?」


今まで全く表立って出ることがなかった色気やフェチズムが解放された彼女の甘美な挑発に戸惑うことしか出来ない


プリンツ「見たいですか?見たいですよねぇ...」


プリンツ「なら...ここで...大好きですプリンツ様ぁ...//貴女のスカートの中身を見せてください...//僕の下心をお許しくださぁい..//ってね♪」


提督「なっ...そ、そんなこと言うわけが...」


プリンツ「いいんですかぁ?それを言うだけでぇ...私の生パンツ見れるんですよぉ~フフッ...」


提督「っ!!」


度重なる誘惑に段々と理性がバグを起こし始める


提督「はっ!いや!違う!」


カチッ!


プリンツ「ひゃう!?」ビクッ!


ギリギリの所で理性を保ち、彼女の一線を超える誘惑に耐えきる


提督「....なぁ青葉...」


青葉「はい....」


提督「今の...凄くヤバくなかった...?」


青葉「えぇ...女性である青葉ですら今のは少しばかり興奮しました...」


青葉 (プリンツさんにこんな色気の感情があるなんて...)


...


ー工房ー


夕張「ということで雪風さんは練度も十分なので丹陽への改装が可能と...」


雪風「....」


夕張「雪風さん?」


雪風「ごめん...やっぱ改装はいいかな...」


夕張「えっ!?な、何でですか!?ようやくここまで上がったのに...」


雪風「....」


....


??「しれー!」


提督「っん?」


提督「おぉ時津風、どうした?」


時津風「えっと実は...」


提督「ん?」


純粋であり裏表がない彼女が珍しく言葉を詰まらせる


時津風「雪風が...」


提督「雪風?」


....


雪風「はぁ...」


時津風「雪風?どうしかしたの?」


雪風「いや...何でもないよ...」


時津風「そうなの?凄く悩んでそうだけど...」


雪風「本当に何でもない...」


時津風「そ、そう...」


時津風「あっ!じゃあ一緒に遊ぼうよ!天津風と島風も入れて!」


雪風「....ごめん、そういう気分じゃないの...」


時津風「えっ...」


...


提督「なるほど...珍しく雪風に元気がないと...」


時津風「うん...何言っても反応してくれないし...今日の雪風何か変だよ...」


青葉「司令官」ボソッ...


青葉「それこそこれ使うべきじゃないですか?」


提督「っ!」


提督「....確かにそうだな」 


時津風「えっ...?」


....


雪風 ツカツカ...


夕張 (雪風さんは練度も十分なので"丹陽"への改装が可能と...)


雪風 (雪風...じゃないんだ...)


時津風「雪風!」


雪風「っ!」クルッ


雪風「あっ...時津風...」


時津風「....」


雪風「っ?どうしたの...?」


時津風「ごめん雪風!」カチッ!


雪風「!?」ビクッ!


...


時津風「本能スイッチ...?」


提督「あぁ、それを押せば特定の人物の奥にしまわれた本心を表に出すことが出きるんだ」


時津風「じゃあ...雪風も...?」


提督「そうだな...うまく行けば雪風がどう思っているのか分かるかもしれない」


....


時津風 (しれーはあぁ言ってたけど...本当に...?)


雪風「っ...」


時津風「っ!」


ゆっくりと彼女の顔が上がり目の前を陰鬱そうに見つめる


雪風「時津風....」


雪風「私...私じゃなくなるのかも...」


時津風「えっ?」


雪風「....今日の朝、夕張さんから言われたの...改装したら雪風って名前じゃなくなるって...」


雪風「丹陽って名前...それに見た目も変わる...」


時津風「た、丹陽...」


雪風「ずっと改装された後も雪風のままでいられると思ってた...」


雪風「けど違う...雪風は雪風ではいられない...」


雪風「私はもう雪風じゃなくなって丹陽って存在になる...」


雪風「....それが怖いの...」


時津風「怖い...?」


雪風「皆から嫌われるんじゃないか...私の姉妹は姿も見た目も変わった私を受け入れてくれるのか...」


雪風「そう思うと私...改装したくなくて...」


雪風「けどそうしないと強くなれない...いつまでも雪風ではいられない...」


雪風「だとしてとやっぱり怖いの!雪風から変わるのは....」


時津風「っ....」


雪風「...ごめん...八つ当たりみたいなのしちゃって...」


雪風「今のは忘れて...」


諦めと憂鬱な新庄が混ざった声を口にしてその場を立ち去ろうと体を回そうとする


時津風「待って!!」


雪風「っ!」


だが彼女の真っ直ぐな静止の呼び掛けに実行に移されることはなかった


時津風「何言ってるの...」


雪風「えっ?」


時津風「名前や見た目が変わっただけでそんな事思うわけないじゃん!」


雪風「っ!」


時津風「わたしは貴女が好きなの!名前や見た目じゃない!わたしは貴女自身が好きなの!」


時津風「名前だって丹陽って言えばいいだけ!見た目が変わって姉妹じゃないなんて思わない!!」


時津風「あたしだけじゃない!あたしの...陽炎型の皆そんな事絶対に思わない!」


時津風「仮に皆が嫌っても...あたしはずっと雪風...いや丹陽のことを守る!ずっと姉妹で...友達でいる!」


時津風「だから...そんな事思わないで...」


雪風「....」


時津風「ごめん...つい大きな声d」


ギュ....


時津風「っ!」


自己的な感情をぶつけてしまい罪悪感で下を向いた彼女の背中に手を回し優しく抱擁する


雪風「ありがとう時津風...」


雪風「私...馬鹿だった...こんなにも想ってくれてるのに私が勝手に怖くなって...時津風から避けて...」


雪風「本当にごめん...!」 


時津風「雪風...」


雪風「嬉しかった...私を...私自身を好きって言ってくれて...」


雪風「これでようやく...決心がついた...」


時津風「っ!それって...」


雪風「うん...私、丹陽になる!もっと強くなる!!」


時津風「雪風...!」


雪風「時津風、最後にもう一回いい?」


雪風「丹陽になっても...姉妹として...友達としてこれからもずっと一緒にいてくれる...?」


時津風「そんなのもちろんだよ!」


時津風「これからもずっと一緒にいよ!雪風!そして丹陽!!」


提督「雪風...」


提督「...今回はこのスイッチが役に立ったな」


青葉「そうですね...ホント使い方によっては凄くいい機械です」


....


青葉「あっそういえば司令官、これって対象決めなくても発動することは出来るんですか?」


提督「えっ?あぁ出来なくはないが...」


青葉「へぇ...」カチッ!


提督「はっ!?お、おい!」


青葉「いいじゃないですか~一回くらいこうしても!」


提督 (二回目なのだが...)


青葉「さてさて一体誰が....」


「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


提督・青葉「っ!?」


提督「な、何だ!?」


青葉「何か凄い熱量の声が....」


...


霧島「うぉぉぉぉぉぉ!!!サウスダコタァァァァ!!!」


サウスダコタ「霧島ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」


提督「っ!?あの二人は!?」


青葉「霧島さんと...サウスダコタさん!?」


フッ!


二人とも手を上げ勢いよく相手の方へ下げる


提督「っ!まずい!」


ガシッ!!


提督「....えっ?」


その手は相手のがっちりとお互いに掴み熱い握手をする


霧島「貴女は素晴らしいわサウスダコタ!!今も昔も私にとっての良きライバル!!戦友よ!!」


サウスダコタ「こちらこそ!貴女の活躍は日本の誇るべきことよ!!貴女とこういう関係になれて本当に感謝している!!」


霧島「そうだろう!ならば共に最後まで行こう!!深海棲艦を残滅するまで!!」


サウスダコタ「Off course!!!最後まで二人で歩みましょう!!私達二人ならどごでもいける!!」


霧島・サウスダコタ「うぉぉぉぉぉぉ!!!」 


提督・青葉「.....」


青葉「あ...暑苦しい...」


...


艦娘1「....」


艦娘1「ねぇ何か暑くない...?」


艦娘2「うん...まだ2月なのに...」


...


艦娘「おぉ!吹雪ちゃんMVPじゃん!凄い!」


艦娘「やっぱり特型駆逐艦は違うね~」


吹雪「そ、そんなに褒められることじゃないよ...エヘヘッ...//」


神風「....」


...


神風 ツカツカ...


神風 (特型...)


「神風?」


神風「っ!」クルッ!


神風「あっ...司令官...」


提督「どうしたんだ?そんな俯いて」


神風「......」


神風「....何でもない」


提督「えっ」


神風「関係ないことよ...それじゃ...」


提督「....」


青葉「....何でもない...訳ないですよね?」


提督「あぁ...」カチッ...


神風「っ!!」ビクッ!!


神風「あっ....」


神風「....」


神風 グッ...


提督「っ?神風?」


神風「はぁぁぁ.....」


提督・青葉「っ!?」


全ての闇を請け負ったような禍々しいオーラが彼女を包み込む  


青葉「神風さん!?」


神風「何で...何で...」


神風「何で特型や最新鋭駆逐艦はあんなに活躍してこっちの旧型の私達はこんななの...」


提督「えっ...?」


神風「何で何で何で!!旧型ってだけで私は活躍出来なくて...!!!」


神風「もういや...艦娘なんかやってられっか...」


神風 ブツブツブツブツ....


提督「うっ!?」


サラに禍々しいオーラが増大する


青葉「ちょ、ちょっと司令官!!」


提督「あ、あぁ!!」


カチッ!!


神風「っ!!」ビクッ!


理性が戻るのと同時に禍々しいオーラは影を潜める


神風「.....あれっ?私....」


提督「か、神風...」


神風「えっ?」


提督「大丈夫...お前にだって強みはある、特型とは別の能力が、だからそんなに気を落とさないでくれ...」


神風「へっ?」


提督「じゃ....」


青葉「闇堕ちする前に何か相談してくださいね....」


神風「はっ?」


神風「....何....いきなり....」


神風「けど...」


神風 (何か図星をつかれたような...凄くムズムズする...)


...


三日月「ん~....」


三日月「全く...司令官ったら...」


....


提督「おっ?あれは...」


青葉「えっ?」


三日月 ツカツカ...


青葉「三日月さんですか...」


青葉「ってまた何か嫌な予感がする表情してますけど...」


提督「まさか三日月にも何か...」


...


提督「三日月!」


三日月「っ...!」クルッ...


三日月「っ!司令官!」


提督「っ....」


確信はないが、何処か彼女の背後から不満を示したようなオーラが漂っていることを確認する


提督 (な、何か凄いオーラが...)


提督「み、三日月...何かあったのか?」


三日月「えっ?」


提督「ほらっ何か不満があるとか...」


三日月「....いえ何も、大丈夫ですよ」


提督 (やはり言わないか...仕方ない...)


カチッ...


三日月「っ!」ビクッ!


三日月「.....」


三日月「....司令官....」


提督・青葉「いっ!?」


神風のように禍々しいオーラが解き放たれる


青葉「ちょ、ちょっと司令官!?これまずいんじゃ!?」


三日月「司令官...」


提督・青葉「っ!」


三日月「いい加減にしてください...」


提督「えっ...」


三日月「いい加減初霜ちゃんとみ間違えるのやめてください!!」


提督「.....はっ?」


提督「み、見間違える...?」


提督「あっ...」


...


提督「初霜、次の編成で...」


三日月「えっ?」


提督「ん?」


提督「っ!?」


提督「わ、悪い三日月!」


提督「見間違えてた...」


三日月「...いえ、大丈夫ですよ」


...


提督 (そういえば...よく俺、初霜と三日月を...)


三日月「いつも高確率で初霜ちゃんも見間違えて!!」


三日月「三日月がどれだけ悲しい思いをしたか!!」


三日月「三日月として見て欲しいのに...いつも...いつも....」


三日月「イツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモイツモ」[ハイライトオフ]


提督・青葉「なっ!?」


瞳から光が消え、念仏のように同じ言葉を呟き続ける


青葉「ちょ司令官!!」


提督 カチッ!!


三日月「っ!」ビクッ!


三日月「....あれっ...?」


提督「三日月....」


三日月「っ!」


提督「すまなかった....」


三日月「えっ?」


提督「これからは間違いないように気をつける...絶対だ...」


三日月「へっ...?」


....


三日月「....」


三日月 (何で...)


三日月 (何で司令官は三日月の不満を....)


....


ー自室ー


「おらっ!聞いてんのか!!」


「よっしゃ行くぞゴラァァ!!」


文月「.....」ゴクッ...


日差しが昇る昼間から一人テレビを凝視する 


...


青葉「はぁ...最近エグいの多くないですか?」


提督「あぁ...ここまで連続で来るとはな...」


提督「少し息抜きもしたいとこだが...」


提督「っ...!」


文月 ツカツカ...


提督「文月...」


青葉「文月さんですか...また何かありそうか気がするんですけど...」


提督「いや文月に限って...そう断言は出来ないな...」


提督 (しかしやらない訳にもいかないからな...)


...


文月「えっ?顔を寄せる?」


提督「あぁ少しだけな」 


文月「う、うん...」


カチッ...


文月「ひゃう!?」


文月「....」


青葉「どうだか...」ゴクッ...


文月「オラッ...」


提督「えっ...?」


文月「オラオラオラオラァァァ!!!」


提督・青葉「っ!?」


提督「ふ、文月!?」


文月「あぁん!何見てんだよ司令官!!ガン飛ばしてんじゃねぇよ!!」


提督「うえっ!?」


緩く柔らかかった物腰の彼女からここまで過激な言葉がぶつけられるのは予想外であった


提督 (う、嘘だろこれか!?)


文月「チッ...話しかけるんじゃねぇ!!」


文月「フンッ!!!」


青葉「し、司令官!」


提督「っ!」カチッ!


文月「っ!」ビクッ!!


罵倒の勢いに押されていたが我に帰り咄嗟にスイッチを押し元に戻す


文月「.....あれっ....」


提督「ふ...文月....何かあったのか...?」


文月「へっ?」


提督「ほらっ何か不満があるとか...何処かでお前が荒れた口調で話しているということを聞いてな...」


文月「荒れた口調?あぁ!DVDのことですね!」


提督・青葉「えっ?」


青葉「DVD....?」


文月「ごめんね司令官...実は最近ヤクザモノの映画にハマってて...ついつい真似したくなっちゃって...」


提督・青葉「っ!」


提督 (じ、じゃあさっきのは....)


青葉 (映画の影響....?)


文月「っ?どうしたの?二人とも...」


提督・青葉 (紛らわしい...)


文月「っ?」


...


提督「ややこしかったが文月は健全だったな...」


青葉「ですねぇ~この調子ならいいですけど...ん?」


提督「ん?」クルッ...


古鷹 ツカツカ....


提督「古鷹か...」


青葉「見た目に対して純粋な心優しい性格をした大天使古鷹さん....これは面白そうですね...」


...


提督「古鷹!」


古鷹「っ?」クルッ...


古鷹「あっ提督!」


提督「今、時間大丈夫か?」


古鷹「時間ですか?大丈夫ですけど...」


提督「良かった...少し来てくれないか?」


古鷹「っ?」


カチッ...


古鷹「ひゃう!?」


青葉 (さぁ...心に眠るのは天使か悪魔か...)


古鷹 ガシッ!!


提督「えっ?」


青葉「はっ?」


彼の肩部に強く腕を回し


チュッ!!!


提督「むぐっ!?」


青葉「なっ!?」


古鷹「ん...//レロッ...//」


強引に彼の唇を奪い舌を絡め、本能を刺激する情熱的な接吻を行う


古鷹「ぷはっ...!」


提督「げほっごほっ...!!」


咳をしながら息を整える


提督「ふ、古鷹!?」


古鷹「提督...」


古鷹「もっとキス...しよ...//?」


提督「っ...!!」


彼女の甘い匂いや吐息が直に当たり再び彼の理性を揺れ動かす


古鷹「ほらっ...もっと...//」


再度彼の舌と自身の舌を絡めようとした瞬間


カチッ!!


古鷹「あうっ...!?」


提督「っ...!!」


青葉「はぁっ...またこれですか...」


提督「あ、青葉...」


古鷹「...っ?あれっ...」


提督「あっ....」


古鷹「っ!?えっなっ!?」


古鷹「ちょ...」


古鷹「ご...ごめんなさぁぁぁぁぁいい!!」


提督「へっ!?いやちょ待て古鷹!?」


羞恥心が爆発し反射的に全速力でその場から逃げる


...


提督「危ねぇ...誤解のままおわるとこだった...」


青葉「古鷹さんは天使の河を被った淫魔だったとは...」


青葉 (....何か変態な人多くない...?)


....


提督「さぁて次はどうするか...」


青葉「今度は戦艦とかいってみません?」


提督「戦艦?」


青葉「そうです!ほらっ例えば武蔵さんとか!」


提督「あぁ武蔵か...」


提督 (武蔵って何かあるのだろうか...あの武人気質のあいつに...)


....


提督「えっと武蔵は...」


提督「おっ、いたいた...」


...


提督「武蔵!」


武蔵「っ?」


武蔵「おぉ提督ではないか」


武蔵「どうした?何かあったか?」


提督「いや少しな...」


カチッ!!


武蔵「ぐっ!?」ビクッ!


武蔵「.....」


提督「さぁどうだか....」


武蔵「.....タレ.....」


提督「えっ?」


武蔵「この....ヘタレ!!」


提督「えっ!?」


提督「へ、ヘタレ!?」


武蔵「そうだ!!」


武蔵「貴様の場合自覚していないと思うが...」


武蔵「貴様のせいで私含む大半のものが苦しめられているんだ!!」


提督「苦しめられてる!?」


青葉「えっ....まさかそういう趣味....」


提督「ちげぇよ!!」


武蔵「大半の者が貴様のことを異性として見ているというのに...貴様は全くその先へ進もうとせず...」


武蔵「そのせいで私達がどれだけ性欲などが溜まり続けているか!!」


提督「性欲!?」


武蔵「大半は夜の自家発電で済ませるが...さすがにそれではきつくなる者が現れ始め...」


武蔵「最近では性欲が抑えきれずに任務に支障が出るは!!言動が少々おかしくなったりと!!」


武蔵「こちらもさすがに限界だ!!」


提督「っ!?」(いつのまにそんなことに!?)


提督 (っ!ま、まさかスイッチ押したときに性欲系が多かったのって...!!)


武蔵「相棒!!」


提督「っ!」


武蔵「そろそろ覚悟を決めろ...いつまで一人で済ませているんだ!!貴様にもあるだろう性欲が!!それをこちらにぶつけろ!!」


提督「い、いやいや!?お前達にぶつけるのは...」


武蔵「男だろう!!いつまでむっつりスケベでいるつもりだ!!覚悟を決めろ!!」


提督「っ.....」


青葉「司令官...」


提督「えっ...?」


青葉「明石さんにはこちらから伝えておきますよ...超強力な精力剤を...」


提督「ちょ!?」


青葉「大丈夫です、記事にはしませんから!」


提督「いやおい!?」


....


提督「はぁ...ようやく抜け出せた...」


青葉「てか司令官、なんか久々な気がしません?半年くらい時止まってた感じが...」


提督「っ?何を言ってるんだ?」


青葉「あぁいや何でもありませんはい」


青葉 (なんか忘れ去られていた雰囲気が...)


青葉「まぁ気を取り直して...それよりも次の目標決めないとですね」


提督「そうだな...次は誰にするか」


秋月「はぁ....」


提督「ん?あれは秋月?」(なんか元気なさそうな顔してるが)


青葉「ただならぬ雰囲気を感じますね~行ってみます?」


提督「そうだな...やるか」


....


「秋月!」


秋月「ふえっ?あっ司令!」


提督「ちょっと今大丈夫か?」


秋月「はい!大丈夫ですけど何かご用ですか?」


提督「すまない」カチッ


秋月「ひう!?」ビクッ!


提督 (さて秋月は何を考えているのか...)


秋月「司令...」


提督・青葉「ん?」


秋月「私達に食事を与えすぎです!」


提督「はい....?」


秋月「朝は白米に味噌汁に魚....昼は和食や洋食の数々...途中には間宮さんのスイーツが出て夜は肉に野菜に料理の数々!」


秋月「ここまで与えられるとこう...何か申し訳ない罪悪感に満たされるんです!私含め妹達も!」


秋月「だからもっと質素にして構いません!いやしてください!もっと安上がりに!そうでもしないと落ち着きません!」


提督・青葉「え、えぇ....」


....


提督「なぁ...何で俺怒られたんだ...?俺秋月達の為にいつも多めに食事手配してたんだけど...」


青葉「昔からの風習は根強く残りますからね~いきなり食事が豪華になったら嬉しさよりも困惑や罪悪感が勝った結果こうなったのかと、不満を自分で抱え込むタイプの秋月さんなら尚更」


提督「嘘だろ!?」


提督 (俺...独善を押し付けてただけ...?)


青葉 (めっちゃ分かりやすく落ち込んでる)


……


提督「はぁ……」


青葉「いつまで落ち込んでるんですか。豆腐メンタル。あぁそれは豆腐に失礼か」

 

提督「うるせぇな! 良かれと思ってやったことが嫌がられるほど傷つくことないんだぞ!」


青葉「皮肉な結末ですね〜ってあれは……」


 目の前から歩いてくるのは大和撫子の塊。

 誰かの為に生きる淑女。


青葉「あれは瑞穂さんですね」


提督「瑞穂か……」 


青葉「あの人は他人主義というかお人好しというか人たらしというか、優しい方ですよね」


青葉「まぁそういう人ほど中身には黒いものが……ありますよね?」


提督「何だそのいやらしい目は。でもそれも有り得そうだな……」


……


提督「瑞穂」


瑞穂「あら提督、瑞穂に何か御用でしょうか?」


提督「少しな、すまない瑞穂」


 カチッ……。


提督「……」


瑞穂「……」


提督「……えっ?」


瑞穂「ん?」


提督「あっいや……」


提督 (あれ、押し間違えたか?)


 カチッ……。


提督「えっ!?」


 カチカチカチカチカチ……。


提督 (あれ機能しない!?)


 何度押そうとも彼女の身体に異変などは起きずきょとんと疑問を浮かべる瑞穂だけが目の前にいる。


提督 (まさか……裏表がない?)


提督「瑞穂、なんか我慢していないか?」


瑞穂「我慢? 何をですか?」


提督「ほらっ瑞穂って周囲を気遣い過ぎてなんか疲れてるかなとかさ」


瑞穂「フフッ……提督は優しいのですね。瑞穂は何も不満も我慢もしていません。提督達皆さんの気を遣うのは瑞穂がやりたいからです」


瑞穂「それが瑞穂の幸福。寧ろ申し訳ありません。余計な心配をかけてしまって」


提督「……」


瑞穂「提督?」


提督「えっ? あ、あぁそうか。それなら良かったよ」


提督 (めっちゃ天使だこの娘! 腹黒とかでもなくて普通にいい娘だったよ!)


瑞穂「お気遣いありがとうございます提督」


提督「しかし……いつも瑞穂には世話になってるし何か俺からもしてあげたいのだが」


瑞穂「瑞穂にですか? いえ気遣いは結構ですよ」


提督「いやいや! 尽くされるだけじゃこっちも悪いし……」


瑞穂「そうですか……なら、提督少しこっちに来てくださいませんか?」


 可愛らしく手招きをすると瑞穂は提督の耳に安らかな声で囁いた。


瑞穂「遊女ごっこをしてみたいです」


提督「へっ? 遊女……?」


瑞穂「私も少し興味がありまして……もし提督がよろしければですけど」


提督「あ、あぁ俺は構わないが……」


瑞穂「そうですか、ありがとうごさいます提督、では今日の夜……お待ちしておりますね」


提督「っ!」


 妖艶な声が身体全身を駆け巡る。


瑞穂「では失礼します」


提督「あ、あぁ」


……


青葉「いやぁまさか変化なしのただ良い人だったとは……肩透か……いえ良かったですね」


提督「お前とは大違いだな」


青葉「またまたつまらない冗談を! そういえば最後に瑞穂さん耳打ちしてましたけど何を話されていたんですか?」


提督「あぁいや別に……」


青葉「あれ? 何かあるパターンですか!?」


提督「ない」


青葉「隠し通すなら強行的に!」


提督「それをやるなら今ここでそのカメラを壊す」


青葉「えぇ!? なんて野蛮な……」


提督「お前が言うな! ほらっもう行くぞ」


青葉「は、はい」


青葉 (ん? 何故そこまで隠したがるのでしょう……)


提督 (瑞穂のイメージを守るためにもこいつにだけは絶対にバラしちゃ駄目だな……)


……


提督「さて次は誰にするか」


「びぇっくしゅ!」


提督「ん?」


 遠慮のない男のようなくしゃみ。

 それが誰なのかは明白だった。


提督「やっぱり天龍か……」


 眼帯をつけたオレっ娘の姉御肌。

 ガサツだがわがままなボディをこれでも見せびらかす彼女。


青葉「天龍さんですか、なんな裏表とかなさそうですね」


提督「確かに、一時期荒れていたがあいつが何かを隠す奴でもないしな」


……


提督「お〜い天龍」


天龍「あっ? って提督じゃねぇか。どうかしたか?」


提督「いやちょっとした確認だ」


天龍「確認?」


カチッ……。


提督(天龍のことだ。瑞穂みたいに表裏がなくて反応せずに……) 


天龍「っ!」ビクッ!


提督(あれぇ反応したぁ!?)


提督(えっなんか裏あったの天龍に!?)


天龍「……提督」


提督「天龍……?」


天龍「すまない!」


提督「えっすまない?」


天龍「一時期……俺、荒れてたことあるだろ?」


提督「荒れてた……あぁ確かに改二になる前はちょっと怖かったな」


提督(龍田でさえ荒れっぷりに心配していたほどだし)


天龍「実はな……中々改二になれなくて、そんでもって俺の失態がおもしろおかしく連日新聞に載ったりして……本気で精神を病みかけてたんだ」


天龍「でもそれを悟らせないように引きこもってグレて……結局迷惑かけて、本当にすまなかった!」


提督(新聞って……青葉じゃねぇか!)


提督(マジかよ単にキレてたんじゃなくて精神的にまいっていたとは……)


提督「頭を上げてくれ天龍、俺は怒っちゃいない」


天龍「そ、そうなのか?」


提督「寧ろすまなかった。お前の気持ちも分かってやれないで、提督として恥ずべきことだ」


天龍「いいんだよ提督……あれは俺が一方的にコミュニケーションを遮断していただけだから」


提督「これからは何か悩みがあったら好きに言ってくれ。いつでも相談に乗るぞ」


天龍「あぁじゃんじゃん愚痴に付き合ってもらうからな!」


天龍「……さて」


天龍「もう全部ぶちまけたことだし……仕返しと行こうか」


青葉「……えっ!?」


殺意が目に宿り端で見ていた青葉に対してゆっくりと歩み寄っていく。


天龍「人が悩んでるときに下らねぇことで笑いものにしやがって……!」


青葉「ちょ、ちょっと待って下さい!? まさか天龍さんがそんなにダメージを負っていたとは知らず!」


青葉「ご、ごめんなさい悪気はなくて!」


天龍「言い訳は……それだけか?」


パキッポキッ……。


天龍「なます、バラバラ、ミンチ、好きなのを選べ」


青葉「全部死ぬじゃないですか!? ち、ちょっと司令官!」


提督「天龍、好きにやれ」


青葉「ちょぉぉぉぉ!?」


天龍「よしっ分かった青葉、特別メニューとして……」


天龍「全部やってやるよ……!」


青葉「ヒッ!? ま、待ってください天龍さん! 待っ_____」


青葉「ウギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


後書き

何かリクエストがありましたら是非コメント欄にお書きください


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25件評価されています


SS好きの名無しさんから
2023-05-24 01:56:11

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2023-05-02 22:36:41

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2022-10-27 09:47:35

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2022-05-29 14:32:18

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2021-11-10 12:07:51

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2021-09-10 01:17:27

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2021-03-17 02:19:39

あだっちさんから
2021-03-13 18:51:14

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2020-12-31 13:33:51

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2020-12-31 13:33:07

このSSへのコメント

102件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2020-12-31 13:48:36 ID: S:08CL4C

初コメです!
普段は清楚に振る舞っているがスイッチの影響により提督とヤりたいという欲望が爆発してしまった榛名お願いします!

2: 安部鬼 2020-12-31 13:57:49 ID: S:9N3QMM

スレ立て乙です
普段はイケメンな振る舞いだけど本当は提督にお姫様みたいに可愛がられたい松風くんをお願いします!

3: 嵐山 2020-12-31 15:42:54 ID: S:VvHzih

1さん榛名のリクエストありがとうございます!!

4: SS好きの名無しさん 2020-12-31 23:09:30 ID: S:asHZkn

ヤンデレが全面に出た迅鯨が見たいです!

5: SS好きの名無しさん 2020-12-31 23:16:40 ID: S:f7yNkU

露出狂になった潮お願いします!

スイッチ押した瞬間、服や下着を脱ぎ出すみたいな。

6: 多聞丸 2020-12-31 23:28:09 ID: S:Swq2iL

吹雪…目立ちたいとねだってくる。でお願いします!

吹雪「酷くないですか?!」

7: クサガメ二世 2020-12-31 23:46:03 ID: S:BC3UhO

ニオイフェチな由良さんが見たいです!
スイッチ押した途端に提督の胸元やワキのにおいを嗅いで悦に浸ってる感じで

8: 白露型提督になりたい 2021-01-01 21:21:13 ID: S:5Lt8Gz

実は、姉妹で一番泣き虫な白露が見たいですけれども…。大丈夫ですか?

9: SS好きの名無しさん 2021-01-02 09:14:20 ID: S:CEopLy

寂しがりやで提督が襲いたいぐらい大好きな曙を見してください!!!

10: 嵐山 2021-01-02 18:18:18 ID: S:mRL-0e

安部鬼さん、4さんコメントありがとうございます!!
松風と迅鯨のリクエストでしたがいかがだったでしょうか?

11: 昌一 2021-01-02 22:06:03 ID: S:iH29ak

神州丸やってほすぃです!!

12: 安部鬼 2021-01-03 01:57:32 ID: S:1rusFT

松風が可愛かったのですんごい良かったです
更新毎日楽しみにしてます!

13: 嵐山 2021-01-04 18:40:58 ID: S:Gd7j0R

5さん、多聞丸さんコメントありがとうございます!!
今回は露出狂の潮と目立たい願望が爆発した吹雪でしたがいかがだったでしょうか?

14: SS好きの名無しさん 2021-01-04 20:36:27 ID: S:UcK6Fb

提督が好きすぎて曙は無理やり襲う姿みたいです

15: 多聞丸 2021-01-05 20:26:00 ID: S:PU_yun

飛龍、蒼龍、瑞鶴でお願いします!

飛龍…なんか訳の分からないことでキレる(ジョジョ5部のギアッチョのように)

蒼龍…服をぬぎはじめる

瑞鶴…大丈夫だと言って抱きつく(爆撃はスキンシップと言ってくる)

16: SS好きの名無しさん 2021-01-05 22:05:42 ID: S:Wn90_b

霞と満潮が提督を泣きながら抱きつく姿見てみたいです

17: SS好きの名無しさん 2021-01-06 20:31:15 ID: S:nwdIiq

ジョンストンや天津風をみたい

18: SS好きの名無しさん 2021-01-06 22:06:38 ID: S:weXEpH

若葉をお願いします!
相手を大泣きさせるまでいじめないと気が済まない性悪ドSでお願いします!

19: SS好きの名無しさん 2021-01-07 20:27:43 ID: S:YFEJGp

曙作品ありがとうございます!おもしろかったです
あの次は霞満潮が曙以上提督を襲う姿見たいです
お願いします!

20: 嵐山 2021-01-07 20:45:57 ID: S:knTK8B

白露型提督さん、9さん、リクエストありがとうございます!!
他にもリクエストがあったら是非コメント欄にお書きください
霞と満潮は順番がまわりしだいやりたいと思います

21: 50AEP 2021-01-08 23:31:10 ID: S:sMNgMX

またナパームをぶち込みたくなるようなハチャメチャ劇が展開されてますね!リクエストさせていただきます。

深雪&電
深雪:特型末妹の電を甘やかしたい
電:深雪に甘えたい(普段は前世の衝突事故の事で気が引けて甘えられない)

間宮:提督に授乳(出るか出ないかはお任せします)しながら甘やかす
実は普段から自分が作る料理が提督の血肉となっていることにひそかに興奮している。

ウォースパイト:潮の露出狂みたいな動機で、漢臭いことがしたいと言い放ち、いきなり脱衣して褌一丁+両手にバチ装備で和太鼓を叩きまくりたいとせがんでくる。

22: SS好きの名無しさん 2021-01-08 23:39:35 ID: S:9yLKsP

摩耶と鳥海が好きなのでお願いしたいです。
欲望を開放したけど普段とあまり変わらなかったっていうはどうでしょう。かわいいと思うんですよね。

23: SS好きの名無しさん 2021-01-09 12:15:47 ID: S:L4RMTV

口の悪い那珂をみたいです
例えば(私はアイドルなんかしたくねぇんだよ!みんなが期待するから、隠してたんだけどよ。姉さんと一緒に前衛で暴れたいだよ!悪ぃか!?)みたいな感じてお願いします

24: SS好きの名無しさん 2021-01-09 19:45:16 ID: S:WOSoOs

グラーフをみたいです。
史実空母グラーフは未完成で終戦を終えたのでこう言う風にして欲しいです
(この人類を憎んでいる何もかも憎い)って感じてお願いします

25: SS好きの名無しさん 2021-01-10 11:55:31 ID: S:JP4Ei_

嫉妬深いな村雨をみたいです
(どうして!みんなと楽しくして構っているのに前は私にも構ってくれたのに改装したら構ってくれんと)みたいな感じでお願いします

26: SS好きの名無しさん 2021-01-10 12:02:38 ID: S:NO3J2B

どうも9番のものです。
毎日投稿を楽しみに待ってます
あの質問ですが、
新キャラでエンタープライズって出せないのでしょうか?まだ実装はしてないですけど、もしも出るなら、赤城と加賀三人出してもらえないでしょうか?
返信お願いします

27: 嵐山 2021-01-10 12:24:51 ID: S:z-ID1w

9、26さん、返信ありがとうございます!
すいません、このSSで未実装の艦娘は...
もしエンタープライズなどの未実装組、オリジナル艦娘に値する者は、ミューロックのような感じで出そうと思っています、オリジナル艦娘一人に一作品という感じです

28: SS好きの名無しさん 2021-01-10 12:44:06 ID: S:azz34J

9です
わかりましたありがとうございました

29: SS好きの名無しさん 2021-01-10 16:18:22 ID: S:Xj4MS6

ケッコンは後で言う初霜はボタンを押すと本当は提督を押し倒して(あたしは本当は提督とケッコンしたいのです大好きです)言う初霜がみたい

元に戻ると提督は自分の気持ちを押し止めるなって言うかっこいいセリフをいいなから去って欲しいです

30: SS好きの名無しさん 2021-01-10 20:22:10 ID: S:DeEcAJ

どうも26番です
前質問送信してくださりありがとうございました。
自分は第七駆逐隊が好きなので朧の作品をみたいです。曙と同じぐらいのツンデレをみたいです

31: 50AEP 2021-01-10 20:23:14 ID: S:AeUdun

蒼龍、飛龍のくだり、上手い事組み合わせましたね。面白かったです!

32: SS好きの名無しさん 2021-01-11 07:23:03 ID: S:ZoLUGO

金剛をみたい。
本当は提督のこと少し苦手なのでーすみたいな感じで。

33: 嵐山 2021-01-11 23:56:37 ID: S:RxjWSo

多聞丸さん、16さんコメントありがとうございます!!
今回は満潮と霞、そして瑞鶴、蒼龍、飛龍のリクエストでしたがいかがだったでしょうか?またリクエストがあったら是非コメント欄にお書きください 

そして50AEPさん、お褒めの言葉ありがとうございます!!

34: SS好きの名無しさん 2021-01-12 20:31:12 ID: S:mLy8lb

⚪大井を見たいです。
本当は提督のことが大好きで、北上のことはただの仲間しか思ってない。レズではないって感じでお願いします

提督は人生初めての驚きをした感じで

35: SS好きの名無しさん 2021-01-12 20:48:14 ID: S:912hxf

どうも17番です。毎日の更新を楽しみにしてます作品作ってくださりありがとうございました
次は青葉を出して欲しいです
スイッチ押しても変化なしで青葉に説明する提督を見たいです。そして、青葉は面白そうだから私も参加したいって感じでお願いします(個人的になんか提督のこと見てると可哀想に見えてきたので、助手ってきなもの出したかったです)

36: SS好きの名無しさん 2021-01-13 14:29:12 ID: S:Kjn1h_

阿武隈を出してください
押すと、性欲の塊の阿武隈ちゃんを見たいです(提督~イチャイチャしましょう?)って感じでお願いします

37: 嵐山 2021-01-14 23:06:50 ID: S:qWtvbe

14さん、16さんコメントありがとうごさいます!
今回の出来はいかがだったでしょうか?
また何かあったら是非コメント欄へ😌

追記 14、19さん感想ありがとうごさいます!

38: 嵐山 2021-01-14 23:11:36 ID: S:GDicv1

17さん18さんコメントありがとうごさいます!
今回のはどうでしょうか?
またリクエストがあったら是非コメント欄へお書きください

39: SS好きの名無しさん 2021-01-16 20:13:51 ID: S:vXc9ji

翔鶴とホーネットを見たいです。
ボタンを押す前の記憶がよみがえって(ずっと文句言いたかったこと)喧嘩するみたいな感じでお願いします

40: 50AEP 2021-01-17 21:08:31 ID: S:HLfJ2r

執筆していただき、ありがとうございました!
深雪と電の可愛くて尊い様子が見れて良かったです!
そして禁断の欲望を内に秘める間宮さんとMs.ウォースパイト、単語のチョイスと構成が素晴らしくとても興奮できました!

41: SS好きの名無しさん 2021-01-17 22:46:27 ID: S:ZQkf1r

ガングートとタシュケントが本格的に社会主義を目指してる姿を見たいです後響も道連れでお願いします

42: 嵐山 2021-01-17 23:21:43 ID: S:ZiuLh6

50AEPさん、コメントありがとうございます!
お褒めの言葉、とても光栄です!!
これからも頑張っていくのでまた何かあったら是非コメント欄にお書きください!

22さん、コメントありがとうございます!
今回は何も影響がないという初めての試みでしたがいかがだったでしょうか?
また何かありましたら是非コメント欄にお書きください!

43: SS好きの名無しさん 2021-01-18 22:58:35 ID: S:j0aMDU

22です、ありがとうございました。
わりと殺伐とする展開が多そうなので、こういう癒しな展開もいいかなぁと。提督に幸あれ。

高雄と愛宕も見てみたいです。そちらはお任せします。

44: SS好きの名無しさん 2021-01-19 07:27:17 ID: S:UVAojE

⚪リベッチオ…リベッチオは戦艦になりたいけど本当は提督のお嫁さんになるのが夢なのって言うリベッチオを見たいです
⚪綾波…本当はずっと提督のこと敷波に譲ってるからとうとう不満が爆発して提督を襲う感じでお願いします

⚪リットリオ…雷みたいに私に甘えてもいいのよ!みたいな感じでお願いします

45: SS好きの名無しさん 2021-01-19 11:50:47 ID: S:Apx3ms

23です那珂作品ありがとうございました。ほのぼのの物語で面白かったです
・口の悪い荒潮を見たいです例えば(何が勝利の女神よ!意味わからない!)って感じでお願いします

・サラトガを見たいです。例えば(私はアイドルになるのが夢なの!名前はサラトガちゃんよ🎵)って感じでお願いしますこれからの作品楽しみに待ってます

46: 50AEP 2021-01-19 21:16:52 ID: S:btNiBM

またリクエストさせていただきます。

鳳翔:さん付けで呼ばれるみんなのお母さん的立場だが、本人風に言えば「私だって、恋する乙女なんですよ」。さん付けなしで恋人みたいに甘えたい。

アトランタ:航空機搭乗員の妖精さん達を愛でたい(普段は日本やドイツどころかアメリカ機の妖精さんにまで怖がられていて内心悲しい&寂しい イメージイラスト:pixiv.net/artworks/79676494)

47: 50AEP 2021-01-19 21:21:48 ID: S:UxmWEF

↑追記
アトランタ「サラトガみたいにいい子いい子したり、イントレピッドみたいに語らったり…摩耶や秋月たちは怖がらないのに、何でアタシだけ…」みたいな感じでお願いします。

48: SS好きの名無しさん 2021-01-20 07:26:31 ID: S:mbAyR3

・ドMの初風の作品を見たいです。

・人見知りの漣を見てみたいです。

49: SS好きの名無しさん 2021-01-20 07:32:09 ID: S:VpE0W6

赤城と加賀を見たいです。
ほのぼの系をお願いします
内容は作者さんに任せます。

50: SS好きの名無しさん 2021-01-20 12:15:31 ID: S:Pb3jUa

どうも23ですまたクエストさせていただきます。

過去に囚われてる瑞鳳を見たいです例えば(エンガンノ岬で瑞鶴を助けれなかったごめんね…瑞鶴…)って言う感じてお願いしますそしてまた瑞鶴を出してください。そして瑞鶴は(大丈夫だよ!瑞鳳…謝らなくたって)でお願いします

51: SS好きの名無しさん 2021-01-20 18:04:15 ID: S:ANGkls

本当は提督のことを大好きでとても憧れな長波を見たい。そして甘やかして欲しいです(戦上手の生き方下手)的な感じでお願いします

52: SS好きの名無しさん 2021-01-20 20:18:50 ID: S:S_Gdeq

どうも25です
毎日の投稿を楽しみにしてます。村雨編ありがとうございました。とても面白かったです。またクエストなんですけど。ボタンを押すと夕立が(私は言わなかったけど…実は小さい頃に遊んだ提督の幼馴染みたぽい!×××(夕立本名)って言えばわかる?) って感じお願いします後半は読者さんに任せたいと思います。よろしくお願いいたします

53: SS好きの名無しさん 2021-01-20 21:06:19 ID: S:v4JbYW

上官だから恋愛ダメって感情を我慢してとうとう爆発してヤンデレ化になった長良を見たいです泣きながら(ごめんなさい司令官やっぱり我慢できなかった大好き)って感じてお願いします

54: SS好きの名無しさん 2021-01-20 23:39:14 ID: S:FE1FCt

提督を甘えまくる舞風お願いします(提督ハグして~とかキスしてー)な感じてお願いします

55: SS好きの名無しさん 2021-01-21 10:51:47 ID: S:N7NWjs

健康オタクじゃない萩風をお願いします実は(夜、スナック菓子油っこいものを食べてるのです)でお願いします

56: 嵐山 2021-01-22 00:04:12 ID: S:ZGRMd1

23さん、24さんコメントありがとうございます!
また何かリクエストがありましたら是非コメント欄にお書きください

57: SS好きの名無しさん 2021-01-22 14:04:21 ID: S:_Dqb73

春雨を見たいですボタンを押すと(実はあの時戦ってた駆逐棲姫だったの…)提督が(知ってるよ!)春雨(あの時は嬉しかった。暗い暗闇の中で小さな光が見えたのそこを救ってくれたのが司令官なんです本当にありがとうございました)って感じでお願いいたします

58: SS好きの名無しさん 2021-01-22 17:27:19 ID: S:vy8Zcg

どうも24です初霜編ありがとうございました。嵐山さん質問したいけどよろしいでしょうか?
まだ気が早いですけど、最後は明石にしてもらえませんか?ボタンを押すと(提督には迷惑ばっかりかけてしまい、実私はあんまり感情表現が苦手なのでこのスイッチを作りました。)ポロポロと泣く泣明石をお願いします。このリクエストは最後で大丈夫なのでたくさんリクエスト書こうと思います返信よろしいお願いします

59: SS好きの名無しさん 2021-01-22 17:29:14 ID: S:xa7u_3

⬆️
参考してくださればお願いします。
             24より

60: 嵐山 2021-01-24 11:45:54 ID: S:-1Sza4

58さんコメントありがとうごさいます
了解です、最後は明石にしたいと思います

61: SS好きの名無しさん 2021-01-24 20:10:02 ID: S:Bk_cwu

アイオワとビスマルクのほのぼの系をお願いします

62: SS好きの名無しさん 2021-01-25 14:23:38 ID: S:ZMm-Vw

リクエストです
・お菓子の食べ過ぎでお腹がぽっちゃりしてしまった海風。
ダイエットでお菓子断ちしているところにボタンを押されて食欲暴走。
お菓子をドカ食いしてさらに太ってしまう…
・ぽっちゃりお腹を気にしている海風を見てしまった山風。
柔らかそうなお腹を触りたい欲望がボタンにより暴走。
太った海風のお腹を人前で揉みしだいてしまう…

63: SS好きの名無しさん 2021-01-25 20:28:39 ID: S:fef6sl

木曽と天龍をお願いします。
本当は女の子らしい感じになりたくてうずうずしてるような感じでお願いします
できれば(摩耶も道ずれ)にしてほしいですね

64: SS好きの名無しさん 2021-01-26 07:37:22 ID: S:G9Cbmd

お断り勢を全員出してください。(筑摩と比叡と千代田と山城と龍田)この五人は本当は提督のことが好きで姉のことを関わらなかったら素直な五人を見たいです

65: SS好きの名無しさん 2021-01-26 11:58:41 ID: S:qgfS-M

妖艶なプリンツを見たいです。

66: 嵐山 2021-01-27 02:04:56 ID: S:mYNy2h

25さん、29さんリクエストありがとうございます!!
また何かリクエストがあったら是非コメント欄へ😌

67: SS好きの名無しさん 2021-01-27 17:31:57 ID: S:HP_OQU

丹陽(雪風)を見たいです自分の改装を
戸惑ってる丹陽を見たいです例えば(響さんの姉妹はヴーェルヌイとして受け止めてくれたけど私の姉妹はどうなんだろう)そして誰でもいいので陽炎型の姉妹を出してください

68: SS好きの名無しさん 2021-01-27 20:23:18 ID: S:RkwFbx

霧島とサウスダコタを出してください。
熱く友情みたいな感じでお願いします。
青葉が(暑苦し…)言ってる姿もお願いします

69: SS好きの名無しさん 2021-01-27 21:14:50 ID: S:kN8Fuz

嫉妬と挫折になりかけの神風を見たいです(特型駆逐艦や最新鋭の駆逐艦で活躍を見て嫉妬挫折で本気で艦娘やめよう)って感じでお願いいたしますそして提督が止めて励ます姿見たいです

70: SS好きの名無しさん 2021-01-28 23:04:43 ID: S:TZrHPZ

初霜に見違える三日月を見てみたいです
(私は三日月です。初霜ちゃんじゃありません)怒る感じてお願いします

71: SS好きの名無しさん 2021-01-29 22:21:51 ID: S:V_f9TB

大和を見たいです過去に囚われる感じでお願いします(例えば過去に戦争のことで謝罪する感じで)お願いします

72: SS好きの名無しさん 2021-01-30 20:48:51 ID: S:eHvKpB

口の悪い喧嘩腰な文月を見たいです。(なに、眼をつけてるだよ!!あぁん!?)ってきなかんじでお願いします

73: 嵐山 2021-01-30 23:05:06 ID: S:Un_eJl

30さん、32さんコメントありがとうごさいます!!
またリクエストなとがありましたら是非コメント欄へ😌

74: SS好きの名無しさん 2021-01-31 11:00:31 ID: S:tWy3uc

抱きつき魔&キス魔の古鷹お願いします!

75: 50AEP 2021-01-31 19:55:59 ID: S:OuMhru

再度リクエストさせていただきます。

武蔵:自分を含め提督に好意や愛欲を抱いている娘が多数いながらもその先へ進まない事、その影響で戦闘(発散しようとして突出、オーバーキル、暴走して指示を受け付けないなど)や私生活(自家発電で夜更かし、発情して言動が危なくなる)に影響が出ている娘がいる現状に不満を持っている。
スイッチを押したら暴走して、良く言えば紳士的、悪く言えばヘタレな態度に暴言(「大和型以下、世界各国の主力艦を率いる大物指揮官がそんなヘタレでどうするんだ」「仕事と右手(自家発電用)が恋人かこの腰抜けムッツリ」「男なら全員娶ってみせるぐらいの気概を持たんかこのモヤシ」という様な感じで)でまくし立ててくる。



ハチャメチャ、ほのぼの、シリアスと読んでいて飽きません!いつも続きが楽しみです!

76: 50AEP 2021-01-31 20:18:45 ID: S:AeNZuh

秋月型:いろいろな料理をお腹いっぱい食べたいとせがんでくる。普段は生まれ持って?の貧乏性で粗食&一日二食で済ませており、間宮や鳳翔以下調理担当の娘泣かせな事を素でしてしまっていることに気づいていない。みんなのために食事を充実させてきた提督は「泣いていい?」と崩れ落ちて涙目に。

瑞穂:自分の事は二の次で提督や周囲に尽くす大和撫子。本当は何か我慢させてしまっているのではと心配してスイッチを使うも、それが本心からの事であることが判明(つまり変わらず)。余計心配になりなにかご褒美をあげたいと尋ねたら、提督にだけ聞こえるようにウォースパイトみたいな欲求を抱えていることを耳打ち。蚊帳の外だった青葉に内容を尋ねられるも、取材禁止にすると脅して次へ直行。

77: 50AEP 2021-01-31 20:19:20 ID: S:mMa0e0

天龍:改二になって戦闘、遠征、指導役と目覚ましい活躍を続け以前にも増してみんなに慕われているが、改二になるまでの長いトンネルの中で特に辛かった時にちょっとした失敗やドジなエピソードを青葉にたびたび新聞にされ恥ずかしい思いをしたことがある。
そのとき本格的にやさぐれかけて提督や龍田以下みんなに心配や迷惑をかけたことを今でも悔やんでいる事を涙ながらに打ち明け、それが終わるといきなり凄まじい殺気をむき出しにして青葉に襲い掛かる。
「人が悩んでるときに下らねぇことで笑いものにしやがって!」と「なます」か「バラバラ」か「ミンチ」か選べと暴走。

以上です。
改めてとなりますが、ハチャメチャ、ほのぼの、シリアスと読んでいて飽きません!いつも続きが楽しみです!

78: SS好きの名無しさん 2021-01-31 23:21:19 ID: S:AXYCyC

ボタンを押すと夕張はこう告白してきた
(私は提督を監視していました盗聴や監視カメラを使っていましたでも今はもう我慢できません)って提督を襲うけど、理性が片隅でやっていけないってとどまる感じて泣く夕張を見たいですそして提督が泣いてるじゃないか、無理だけはするなって言う感じでお願いします

79: SS好きの名無しさん 2021-01-31 23:35:52 ID: S:HKCl8f

どうも78です
追記します⬆️

ボタンを解除したら、夕張は気づく(提督?このボタンを使ったのですね?ありがとうございます)って感じでお願いしますそして提督が(なぜをそれを)って戸惑って夕張が(だって明石と二人で作ったですから)って感じでお願いしますそして提督が明石のところに向かって欲しいです

80: SS好きの名無しさん 2021-02-01 20:24:02 ID: S:TB93LD

今週の物語はすごく面白かったです
サラトガをアイドルってリクエストした人良かったと思いますww
なんかアズールレーンのサラトガそっくりだったけど楽しめました。

81: SS好きの名無しさん 2021-02-01 22:07:05 ID: S:Xj5oZJ

清霜をお願いします。
ずっと夕雲のお姉さま達に譲ってばっかりだったとうとう我慢できずに清霜は泣きなから提督僕も見てよ!って叫んでる清霜をお願いします。

82: SS好きの名無しさん 2021-02-02 22:13:14 ID: S:Vx8Y5d

フレチャーを見たいです。
提督とイチャイチャしたいって風な感じでお願いします。また、ジョンストン出してください。(提督がジョンストンに説明して姉を止める)感じでお願いします

83: SS好きの名無しさん 2021-02-03 23:47:39 ID: S:UAmJ7Z

人見知りの浜波がボタンを押すと髪の毛をぶぁさ!ってして両眼をあけて笑顔で司令大好きっていう表情豊かな浜波を見たいです

84: SS好きの名無しさん 2021-02-04 20:47:30 ID: S:Nwz0rY

暁を見たいです。最近レディ仕草が飽きてきた雰囲気な感じでお願いします
そしてアトランタ(前の仕返し的な)に見られて第六駆逐に報告する感じでお願いします。

85: SS好きの名無しさん 2021-02-05 00:44:26 ID: S:ZzSyYR

サミュエルを見たいですボタンを押すとドジで落ち込んで泣きながら提督に抱きつくみたいな感じてお願いします

86: SS好きの名無しさん 2021-02-05 22:52:13 ID: S:LXBf5J

岸波のほのぼのを見たいです
そして途中曙(先輩)を出してください

87: 50AEP 2021-02-05 23:55:40 ID: S:aMSz9A

リクエスト受託ありがとうございました。
鳳翔さん可愛い!
アトランタ、目標から全力疾走で遠ざかってるよ…。
リクエストの結果ですがここの七駆、行動力の方向音痴に素直になれなさすぎる提督Love,日々荒療治に励む極度のコミュ障に露出狂…アク強すぎや!

88: 嵐山 2021-02-06 00:10:06 ID: S:Hc1fJO

34さん、37さんリクエストありがとうごさいます!!また何かあったら是非コメント欄にお書きください😌

89: SS好きの名無しさん 2021-02-06 06:27:58 ID: S:y76P3c

温存され出撃させてもらずストレスがたまり、普段は隠してるものの、ついに広島弁(呉生まれという事で)で提督にキレる大和!

90: SS好きの名無しさん 2021-02-08 20:30:54 ID: S:l8FKS1

葛城を見たいです。瑞鶴提督の前で(提督お願いします!ケッコンしてください!!だって憧れの先輩に越えたいし旧一航戦の先輩方(赤城・加賀)にも負けたくありません)みたいな感じでお願いしますそして瑞鶴も慌てて(どうしたの葛城!?)そして提督が事情を話してもらったら嬉しいです

91: SS好きの名無しさん 2021-02-10 22:14:12 ID: S:2Gxt9L

ボタンを押すとぴょんって言わないで御淑やかな卯月を見たいです(あらこんにちわ?司令官)感じでお願いします

92: SS好きの名無しさん 2021-02-11 22:31:36 ID: S:cfKlpn

ロリコン変態のアークロイヤルを見たいです

93: SS好きの名無しさん 2021-02-15 20:14:16 ID: S:UzaG-d

提督と小中の同級生だった浜風を見たいです。(司令…いや、⚪⚪!久しぶりね?私のこと覚えてる?あなたなら覚えてるでしょ?⚪⚪(浜風本名)よ!宿題とか見せてたものね?)で提督も気づく、(なっ!?どうしてお前が艦娘になってるだよ?)って感じでお願いします

94: 50AEP 2021-02-15 20:57:00 ID: S:R4LhV3

まだリクエストよろしいでしょうか?
可能なら、時雨お願いします。
内容は…嵐山さんのお好みで!

95: SS好きの名無しさん 2021-02-16 12:15:46 ID: S:IiyOmy

リクエストお願いします
提督を見たいです南雲機動部隊も出してください。ボタンを押すと(戦いたい!!そうか…そうだったんだ、なぁ?赤城加賀蒼龍飛龍翔鶴瑞鶴提督っていったいなんだろうな。俺はみんなに作戦を偉そうに言って戦ってるのは君達なのに、帰って来てもみんなが怪我してるのに、励ますことや俺はただ見てることしかできない俺はその為に提督になったわけじゃないのに…俺もみんなと戦いのに何がここの連合艦隊司令長官だよ!!!ごめんよ…本当にごめんよ…みんな…)ってボロボロ泣く提督を見たいですそして赤城達が励ましてください(そんなことありません)感じでお願いします

96: SS好きの名無しさん 2021-02-16 12:22:31 ID: S:MklRtg


ども95です追記します
青葉が気まずいくなってボタンを戻して正気になった提督が顔が真っ赤になって(このことは他のみんなには言わないでくれ)そのあと(あおばぁぁぁ!!!!!)大激怒の提督をお願いします

97: SS好きの名無しさん 2021-02-17 20:41:41 ID: S:pF_VY-

まだリクエストできますか?
できるなら、名取を見たいです
提督のことが好きすぎて我慢できずに既成事実をはかろうとする感じでお願いします

98: SS好きの名無しさん 2021-02-20 20:10:24 ID: S:ZKhX_q

リクエストお願いします
ヘレナを見たいです。
内容は嵐山さんにお任せします

99: SS好きの名無しさん 2021-02-21 21:07:51 ID: S:IImWC5

嵐山さん。この作品は凄く面白いです
文字数が足らなかったら続編(その2)も作ってもらいたいぐらいです。
大変かもしれませんけど頑張ってください。
(曙作品作ってくださりありがとうございました。)

100: SS好きの名無しさん 2021-09-21 03:13:32 ID: S:y-H0NQ

再開してくれて嬉しいです!応援してます

101: SS好きの名無しさん 2021-12-03 00:34:56 ID: S:q4Ro93

ウマ娘作品も見たいです

102: 50AEP 2022-06-05 00:33:57 ID: S:zGozWr

執筆ありがとうございました!
瑞穂ちゃんとの遊女ごっこ…一体ナニを頼まれるのか!?
そして天龍姐さん、木曾とコンビで既出だった事をコメント後に思い出したのですがまさか書いていただけるとは!
…青葉。自業自得やからな。RIP.


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5件オススメされています

1: 多聞丸 2020-12-31 21:55:53 ID: S:0pzqJH

頑張ってください!応援してます!!

明石「私にも作れますかね?」
夕張「やってみます?」
幸光「やめとけ」

2: SS好きの名無しさん 2020-12-31 23:10:01 ID: S:oD9ufo

これは面白いなる予感...!

3: 昌一 2021-01-02 22:07:45 ID: S:BY6Jq_

俺「もっとエロくなれよおおおおおお!!」

昌一「榛名可愛すぎてはなぢ出た。」

一般人「ダメだこいつら」

4: SS好きの名無しさん 2021-12-03 00:36:25 ID: S:W5tL5g

復活してほしい。
艦これとウマ娘クロスオーバーも見てみたい

5: SS好きの名無しさん 2023-05-24 01:59:35 ID: S:patUP8

もう辞めれば


オススメ度を★で指定してください