〜東方私立幻想学園高等学校〜
※東方Projectの学園風二次創作ssです
※自分が執筆中の幻想郷〜英雄の章〜の主人公セイヤが東方キャラとハチャメチャな学園生活を送るというイタいssです。
設定としてはセイヤを含めてのキャラがほとんど同学年の高校2年生です。霊夢と魔理沙とは幼稚園の頃からの幼なじみで腐れ縁という設定になっています。
※なんだか行数余ってるんで番外編を書こうと思います…他のお話を読んでから読む事をオススメします
※水奈月セイヤのイメージイラストを投稿しました
http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=50649900
チュン
チュン
チチチッ
「クゥ〜…カァ〜…」
時計〈ピピピピピピピピピッ
「うぅ〜ん…」
時計〈ピピピピピピピピピピピピピピピピピッ
「…」
時計〈くぁwせdrftgyふじこlpくぁwせdrftgyふじこlpくぁwせ
「ウッセェェェェェ!!」バキィッ
ドカッ
壁 |時計
「ったく、もう少し寝かせろよ…」
ドンドンッ ドンドンドンッ
「おーい!セイヤー!起きてるかー?」
「馬鹿ね魔理沙、あいつが今まで自分で起きてる事なんて中々無いわよ?」
「そうですよ魔理沙、霊夢の言う通りですここはいつも通りに起こしましょう」
「全く…少しは自分で起きてほしいもんだぜ…
」
「「それはあんた(貴方)もでしょう!!」」
「うぅ」ショボ〜ン
合鍵で鍵を開けズカズカ俺の部屋の中へと入ってくる、頼むから後五分だけ寝かせてくれ
「いくわよ?魔理沙!咲夜!」
「おう!」「はい!」
「「「せーの!!」」」バッ
「「「起きろぉぉぉぉ!!」」」ドスッ
「URYYYYYYYYYYYYY!!??」ゴッハァッ
「やっと起きたわね〜、手間掛けさせて、全く…」
「ほら、早く着替えて学校いくぜ?」
「着替えが終わるまでに朝御飯の用意はしておきますので早く着替えてください」
「ぁぁ〜、眠ぃ〜」ゴシゴシ
「男の癖にだらしないわねぇ…どうせ夜遅くまでHな動画やら画像やら観てたんでしょ?いやらしい…」
「勝手に俺の夜の事情を決めるなよ!?」
「まぁセイヤも男だしなぁ…」
「え、Hな動画…画像…///」カァ
「咲夜はウブねぇ…男なんて毎日寝る前にそうゆうもん観てスッキリ☆してから寝るんだから、覚えておきなさい」
「は、はぁ///」シュ〜…
「はぁ、もういいや、これ以上何言っても無駄だろうしな…」シャツぬぎっ
「ちょっ!?ここで着替えるなよっ!?」アタフタッ
「あんた女の子がいるのよ!?少しは周り見てから行動しなさいよ!!」
「はうぅぅぅ〜」ボシュゥ〜
「だったら早く出てけよ…」上半身裸〜
「この馬鹿セイヤッ!」
「咲夜、出るわよ?ハァ〜ほらシャンとしなさい…」がしっ
「あうあうあうぅぅぅ〜///」ズルズル〜
バタンッ
「あぁ、眠ィ…」下ぬぎぬぎっ
このやり取りが俺の毎朝の日課の様なものになっている。
俺は東方私立幻想学園高等学校に通う2年生、水奈月セイヤ、さっきの3人の女の子も同じ高校に通う同級生である。
俺の両親は中学一年の時に事故で死んでしまってこの高校に入るまである人の所で世話になっていた、事故の怪我で右目の所に消えない傷ができてしまいそれからは髪を伸ばして右目だけ隠している。
さっきの赤と白の大きなリボンをした女の子が博麗霊夢、この幻想町の小さな山の上にある神社で巫女さんをやっていて俺が小さかった頃から知り合いの幼馴染みである。(腐れ縁ともいう)
もう一人の長い金髪のウェーブをかけた女の子が霧雨魔理沙、こいつも霊夢と同じ幼馴染み(腐れ縁)である、珍しいものや面白そうな事があればとにかく首を突っ込みだがるトラブルメーカーのような人物である。
最後の一人の銀髪の少女は十六夜咲夜、一年生の頃魔理沙が作った部活《誰かを助け隊》の最初の依頼者でその依頼解決の成功報酬が部員に
なる事だった為部員になってから付き合いが多くなり今ではよく行動を共にしている、炊事洗濯なんでも御座れの完璧超人で掃除も得意、一年生にしてお嫁さんにしたい女の子ランキングで見事2位を獲得した凄い人物、趣味は手品。
セイヤ「着替え終わったぞぉー…」
咲夜「朝食の用意はできてますよ」カチャ
魔理沙「私もうお腹ペコペコだぜ〜…」
霊夢「私も〜」
セイヤ「お前らも食うのかよ…てか配膳くらい手伝え…」カチャ カチャ
咲夜「いえ、私がいいと言ったんです。セイヤも座っててください、私がやりますから」カチャ
セイヤ「飯作ってもらってる時点でかなり助かってるんだ、配膳と片付けくらい俺たちがやるよ」
霊夢・魔理沙「「えぇ〜…」」
セイヤ「ごちゃごちゃ言うな!ほら箸!」つ箸
霊夢と魔理沙は小さい頃から両親のいない俺の所にちょくちょく遊びに来ていたのだが今では咲夜の他にいる部員2人も来る始末、俺の家はアパートなので人数はそれで目一杯、嫌ではないがなんとも言えない感じである。
咲夜「よしっ、ではいただきましょう」
霊夢・魔理沙・セイヤ「「「いただきます!」」」
今日の朝食はアサリの味噌汁、高菜の明太マヨネーズ和え、鮭と春キャベツの煮物、そしてホカホカの白御飯である
セイヤ「いつ食べても咲夜の料理は美味いな…霊夢も魔理沙も少しは見習ったらどうだ?」
咲夜「い、いえそんなに大したものは作っていませんよ///」テレッ
霊夢・魔理沙「「むむむ、確かに…でも料理覚えるの面倒くさい…」」ぐぬぬっ
セイヤ『これが出来る女と出来ない女の差というやつなのだろうか…』もぐもぐ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
台所
ジャー
カチャカチャ
セイヤ「にしても今日も美味かったな、咲夜の料理」カチャカチャ
霊夢「そうねぇ…私も本気で料理覚えようかしら…」フキフキ
朝食を食べ終え片付けをする段階で3人は多いので霊夢か魔理沙、ジャンケンに勝った方は免除という取り決めで決まったのが今の状況、そして最後に洗ったお皿を霊夢に渡す
セイヤ「ほいっ」つ皿
霊夢「はいよっと」フキフキ
ジャー
キュッキュッ
セイヤ「んじゃ戻るか」スタスタ
霊夢「そうね」スタスタ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
セイヤ「皿洗い終わったぞぉ」
リビングに戻ると咲夜と魔理沙は朝のニュース番組を観ていた
魔理沙「おー!セイヤお疲れー、霊夢もお疲れさん!」ヒラヒラ
咲夜「お疲れ様です」ペコッ
霊夢「あ〜、疲れたぁ」ノビッ
セイヤ「皿拭き如きで何が疲れただ…」ゴソゴソ
学校に行く準備を整えながら霊夢に一言いう
咲夜「もうそろそろ出た方がいいですかね?」
魔理沙「あー、もうそんな時間かぁ…よっこいしょっ!」シュタッ
霊夢「じゃあいきましょ、セイヤー?鍵忘れずに締めなさいよ〜?」
セイヤ「わかってるよ…」タッタッ
セイヤ「じゃあ父さん、母さん、行ってきます…」
バタンッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
通学路
セイヤ「所で俺たちの部活は部員募集するのか?」スタスタ
四月という事もあり通学路は桜が満開で地面は桜の花びらで綺麗に彩られていた
咲夜「私もそれは気になっていました…」スタスタ
魔理沙「あったり前だぜ!一年生の部員が入ればつまり!一年生の間でも私達の部活《誰かを助け隊》の名が広がるんだからな!」グッ
霊夢「悪い意味で広がらなきゃいいけど…」ハァ
通学路を歩いていると突然、咲夜がいきなり走り出しある人物の名前を叫んだ…
咲夜「レミリアお嬢様!おはようございます!」タッタッ
「あら、おはよう咲夜」クルッ
咲夜が呼んだ人物、彼女の名前はレミリア・スカーレット、スカーレット財閥の令嬢で将来は財閥を継いで社長になる事が約束されているが本人次第らしい。
透き通った薄紫色の髪に、まるで磨かれたばかりの美しいルビーの様な瞳を持つ彼女は、魔理沙設立の《誰かを助け隊》の部員の一人でもある。
彼女も家庭の問題で塞ぎ込んでいた所を俺たちが依頼を受けそして解決した、皆さんも予想通り部員が足りなかった状態なので依頼の成功報酬は部員になる事だった。
最初はカリスマ溢れる気品に満ちた女性だと思っていたが、蓋を開ければあらビックリ、怖い物が苦手で運動音痴、オマケに炊事洗濯が全くできない、そして《妹》とも仲直りができないという頑固なダメダメお嬢様だった。
何故咲夜がレミリアをお嬢様と呼ぶのかは小さい頃に虐められていた咲夜を身を呈して守り「私の事はお嬢様と呼びなさい!返事は!?」という事がきっかけで今でもその呼び方は変わってないらしい。お嫁さんにしたい女の子ランキングは5位で、趣味は読書と美味しい紅茶を飲み比べする事らしい。
セイヤ『まぁお嬢様っていうのは間違ってないよな…すごい綺麗だし、金持ちだし…』じー…
レミリア「な、何!?セイヤ、私の顔に何か付いているの!?」アタフタッ
セイヤ「いや、何も付いてないぞ?あ、でも髪に花びら付いてるな…」わしゃわしゃ
レミリア「な、ななな…///れ、レディーの髪に気安くさわるなぁ…///」ドゴッ!
セイヤ「ヘブンズタイムッ!?」ごはぁッ!
レミリア「ふんっ///」プイッ スタスタ
咲夜「あ、お、お嬢様〜!」タッタッタッタッ
魔理沙「おーい、セイヤー生きてるかー?」
霊夢「あんた本当にデリカシーの欠片も無いわねぇ…」
セイヤ「髪に花びら付いてたから払ってやっただけだろ…」は、腹が…
霊夢・魔理沙『『はぁ〜…駄目だこいつ…』』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜校門前〜
ワイワイ☆ガヤガヤ☆
ワイワイ☆ガヤガヤ☆
霊夢「クラス分けどんな感じになってるのかしらねぇ…」
魔理沙「部活仲間全員集合!みたいな感じになってほしいぜ!」
セイヤ「俺は別にクラス分けなんてどうでもいいけどな…」
咲夜「でもセイヤは私達とその知り合い以外で友人はいるのですか?」
レミリア「男の知り合いなんてモブキャラ数人ぐらいしかいないでしょうに…それで一年間学園生活していけるのかしら?」
セイヤ「グハァっ!!」LP8000→LP0 ビー
魔理沙「おい!ニャメロン!セイヤのLPはとっくに0だぜ!!」
霊夢「事実だからしょうが無いじゃない…」
セイヤ『く、くそ…言い返せない、なんで俺は男の知り合いが少ないんだ…』グヌヌッ
下駄箱を目指して校庭を喋りながら歩いていると一人の女性が声をかけてきた…
「あ、おーいみんなー!おはよー!」タッタッ
此方に駆け寄ってきた金髪の女性はアリス・マーガトロイド、綺麗な金色の髪とサファイアの瞳、そして彼女といつも行動を共にしている人形の上海ちゃんはアリスの母親が作った手づくり人形で彼女の宝物らしい。
彼女も魔理沙設立の部活《誰かを助け隊》の部員でそれとは別に演劇部でも活動している、俺達の部活に入る事になった理由は演劇部での練習で緊張からか一人で演劇の練習をしている時よりも実力が出せずに困っている、なので練習に付き合ってほしいというのが依頼の内容だった、成功報酬は兼業でもいいから書類にサインだけでもしてほしいという幽霊部員のような条件だったのだが何故か演劇部よりもこちらの部活の方に来る頻度の方が多い。
彼女もお嫁さんにしたい女の子ランキングで4位とかなり高い順位に選ばれた、成績は学年1位のレミリアに次いで2位とかなり頭が良く品行方正で弾けるような笑顔が堪らないと校内で男女問わず人気がある。
週末には百鬼夜行商店街で子供向けの人形劇も行っている。
魔理沙「おう!アリスおはよう!」ニカッ
アリス「おはよう魔理沙、今日も笑顔がとても素敵ね」フフッ
魔理沙「お、おうそうか?なんだか照れるぜ///
」
霊夢「アリスおはよう」
レミリア「おはよう」
咲夜「おはよう御座います」
アリス「霊夢、レミリア、咲夜もおはよう」
セイヤ「よう、おはようアリス」
アリス「あ、セイヤ、居たんだね…」
セイヤ「俺の扱い酷くね…?」
アリス「冗談だよ、おはようセイヤ」ニコリ
セイヤ「最初から普通に挨拶してくれ…」
アリス「セイヤを揶揄うのは楽しくてつい」フフッ
セイヤ「俺で遊ぶな…」プイッ スタスタ
魔理沙「あっ、待てよセイヤー!」タッタッ
霊夢「全く…」
アリス「セイヤに不快な思いをさせちゃったかな…」シュン
咲夜「多分セイヤはどう返したらいいのかイマイチ良くわからなかっただけですよ」
レミリア「セイヤは不器用だものね…」
霊夢「ま、そういう事、別に嫌だとか思ってないから気にしなくていいと思うわよ?」
アリス「でも…」
霊夢「だったら今行って適当に謝ってきなさい、本人はなんで俺に謝るんだって言うわよ絶対」
アリス「…うん」テッテッ
「あのセイヤ…さっきは変な事言ってごめんね…」
「ん?何でアリスが俺に謝るんだ?」
「お前なぁ…」
霊夢「ほらやっぱりね…」ハァ
咲夜「流石幼馴染みですね、バッチリ的中してますよ」
霊夢「べ、別に幼馴染みとか関係ないから///ま、魔理沙だって分かってただろうし///」
レミリア「霊夢、相手が誰であろうと私は負けないわよ?」
霊夢「す、好きにすればいいじゃない!あんな変態木偶の棒!!」ダダダダダダダダー
「おーい霊夢どうしたー?」
「うっさい馬鹿魔理沙ーーーー!!」
「何だとーーー!?待ちやがれ霊夢ーーー!!」
「何やってんだ?あの2人は…」
「さ、さぁ…?」
咲夜「さぁ、お嬢様私達も行きましょう」
レミリア「ねぇ咲夜、さっきの言葉は何も霊夢だけに言った訳ではないのよ?貴方もその中に入ってるんだから…」
咲夜「なっ///わ、私は別にセイヤの事なんてなんとも///」
レミリア「ふふ、まぁいいわ…お互い悔いのないよう全力を尽くしましょう」スタスタ
咲夜「待って下さいお嬢様〜」タッタッタッタ
ッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜下駄箱〜
この幻想学園のクラス分けは少し変わっている。
自分の下駄箱の中に今年一年間のクラスが書かれている紙が入っていてそれに従って各々その紙に書かれているクラスに行くというなんとも変わったクラス分け方法なのだ。
因みに俺の今年のクラスは
セイヤ「2年2組か…」カサッ
魔理沙「セイヤー!クラス分けどうだった?私は2年2組だったぜ!」
セイヤ「お、なら同じクラスだな」
魔理沙「本当か!?よし、後は霊夢達が同じクラスなら…」
霊夢「セイヤー、魔理沙ー、クラス分けどうだった?私達みんな2年2組なんだけど」スタスタ
魔理沙「マジか!?よっしゃー!部活仲間全員同じクラスだぜー!」ヒャッハー☆
霊夢「咲夜達は先に教室に行ってるって、私達も早くいきましょ?」
魔理沙「そうだなー!楽しい一年になりそうだぜ!!他のクラスメイトはどんな奴等かなー!!先行ってるぜ?」ズダダダダッ
霊夢「こら!廊下は走るんじゃないの!全く全然進歩してないわねぇ」
セイヤ「でも楽しい一年になりそうだとは俺も思うぞ?」
霊夢「…あんたがそんな事言うなんて珍しいわね…」
セイヤ「そう…かもな…」スタスタ
霊夢「あっ、コラ待ちなさい!私を置いていくなぁ!」タッタッ
セイヤ『本当に楽しい一年間になりそうだな…』スタスタ
自分の本心を心の中で呟き、俺と霊夢は階段を昇っていった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2年2組 教室
魔理沙「お、やっと来たか!席の場所決まってるみたいだから黒板の所見てみろよ!」
霊夢「どれどれ〜」
セイヤ「俺一番後ろの真ん中かよ」
レミリア「私はセイヤの隣の席ね…」
咲夜「私はセイヤの前の席ですか」
アリス「私窓際の一番前…」うぅ
霊夢「私廊下側かぁ、なんか嫌だなぁ…」
魔理沙「私はアリスの右斜め下だな、夏暑そうだぜ…」
アリス「暑いのは苦手なのに…」
セイヤ「得意なのは熱血馬鹿くらいだろ」
???「私は暑いのは平気ですけどね!」
レミリア・咲夜「「美鈴!?」」
この赤のロングヘアーの女性は紅美鈴、彼女の家は古代から続いている武術紅闘流と呼ばれる流派を教えている道場やっていて卒業後はその流派は継ぐ事になっているという体育会系少女。(武術系少女でも可)
体育会系なだけあってスポーツは何でも得意で特に水泳では全国大会に出場し見事ベスト5入りするなど中学の頃から色々な賞を貰っていたらしい。
レミリアと咲夜、そして先輩の《パチュリー》さんやレミリアの妹で今年入学してくる《フラン》とは幼馴染みであり第二の家族の様なものだと話していた、レミリアも咲夜も「そう言われると恥ずかしいけれど」と肯定している。
授業中によく居眠りをしている居眠り常習犯として先生や生徒の間ではかなりの有名人、嫁にしたい女の子ランキングでも8位と人気もある様子。趣味は武術の鍛錬と水泳、そして寝ることらしい。
紅美鈴「皆さんと今年一年同じクラスで生活できるなんて、とても嬉しいです!」
魔理沙「だなぁ…体育祭も文化祭も修学旅行もみんな一緒に出来るなんて感激だぜ!」
紅美鈴「ですよね?ですよねー!?」キャッキャッ
レミリア「美鈴も朝からテンション高いわね…」
咲夜「まぁそこが美鈴のいい所ですよね?お嬢様?」ふふっ
レミリア「まぁ…ね…」プイッ
霊夢「所で今年の担任の先生は誰なのかしら?」
セイヤ「さぁな、もうそろそろ来るんじゃねぇの?」
ガラッ…
???「はい、みんな席についてー」パンパンッ
霊夢「ゲッ!あいつが今年、私達の担任なの!?」
???「ゲッとは失礼ね…こんなに綺麗で美人なお姉さんが担任なんだからもっと喜んだらどう?」
魔理沙「お姉さんなんて言える歳でもないだろうに…早く結婚した方がいいと思うぜ?」
???「あぁん?魔理沙、あんた新学期そうそう留年決まっちゃってもいいのかなぁ?」ギロリン
魔理沙「ウ、ウワーコンナビジンナオネイサンガコトシイチネンタンニンナンテユメノヨウダゼー」アハハ
???「うんうん♪そうでしょ〜♪あ、それとセイヤ元気にしてた?あんたに何かあったらあんたの親に顔向けできないからね」
セイヤ「あぁ、別に何も不自由はしてねぇよ紫さん」
紫「そう、なら良かったわ♪ほらみんな早く席に着きなさい!」
この腰まで長い金髪の女性は八雲紫さん、俺の両親が死んだ時に引き取ってくれた人物で、俺の母には返しきれない恩があるらしい。
元々はこの幻想学園の学園長を務めていたのだが俺を引き取ってから時間に余裕が無くなってしまい自分の妹である八雲藍さんに学園長をやってもらい自分はパートでお金を稼いで俺をこの高校に入るまで面倒を見てくれていた。
自称IQ300%の天才で「私に解けない謎はない!」との事、俺がこの高校に入ったのをきっかけに学園長ではなく教師としてこの高校に赴任してきた。
この幻想町で知らない人はいない超が付く程の有名人アンド人気者である、去年の嫁にしたい女の子ランキングに乱入し騒ぎを起こしてから面白キャラが定着しつつある。
趣味は家でゴロゴロする事と合コン?だそうです。
紫「はい皆席に着いたわね?じゃあ入学式で進入生に付けてあげる花を渡すから後ろにどんどん回していってねぇ」つ花
咲夜「はいセイヤ、どうぞ」つ花
セイヤ「あぁ悪いな…」受け取る
セイヤ『あれ、確かこの花って…』
受け取ったそれは小さな布で丹念に作られた3つの花が一つになっているブローチのようなものだった…
セイヤ『スイートピー、ポインセチア、それに赤のガーベラか…確かスイートピーが門出、青春の喜びでポインセチアは祝福、赤のガーベラって何だったっけ?』うむぅ
レミリア「赤のガーベラは常に全進って意味よ、セイヤ」
セイヤ「っ!?な、なんで俺の考えてる事が分かったんだ?」アセッ
レミリア「あら、私はセイヤが考えてる事なら大抵分かる自信があるわよ?」ウフフ
レミリアは悪戯っぽく笑う、俺ってそんなに単純な思考してるんだなと思った
咲夜『セイヤはきっとこの言葉の本当の意味を分かってはいませんね…』ハァ
セイヤ「咲夜、なんで溜息付いてるんだ?」
咲夜「なんでもありませんよ…」ハァ
また溜息つかれたよ…
レミリア「それにしても凄いわね、こんなに豪華なブローチを貰えるんですもの」
セイヤ「お前も入学式で貰っただろ?俺は正直勘弁してほしかったね、小学生じゃあるまいし
…」
レミリア「まぁこの学園の伝統の様なものなのでしょう?私は今でも部屋に飾ってあるわよ?」
咲夜「私も写真立ての隣に飾ってありますね、セイヤは?」
セイヤ「ん?ラーメン溢して捨てた…」
レミリア・咲夜「「最低(ですね)ね」」
セイヤ「冗談だって、ちゃんと取って置いてあるよ」
レミリア「本当かしら…」
咲夜「信用できませんね、帰りに確認しに行きましょうお嬢様」
レミリア「あら、それはいいわね♪」
セイヤ「俺ってそこまで信用ないのかよ…」
紫「はいはい静かにして!じゃあ今から体育館の方に各自移動してちょうだい!着いたら2組の椅子に出席番号順で座わりなさい」
クラス全員「はーい」
紫「はい、じゃあ移動しなさい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
体育館に向かって移動中
魔理沙「そういえばフランも今日からこの幻想学園の一年生になるんだろ?レミリア?」
レミリア「えぇ、元々別の高校に行く筈だったのに何処かのお馬鹿さんの所為で急遽行く高校を変更したのよ…」チラ…
霊夢「あんたの事だって分かってる?セイヤ?」
セイヤ「俺か?俺は何もやってないだろ…」
咲夜「よく何もやってないなどと言えますね、妹様を誑かしておいて…」ジトー
セイヤ「いや何で俺が悪いみたいになってるの?それとお前ら、その犯罪者を見る様な目を今直ぐやめろ…」
アリス「あれ?ロリコンは犯罪なんだよ?」ウフッ☆
セイヤ「いや俺ロリコンじゃないから!?」
霊夢「あらそう、ならベットの下の《いやん❤︎未熟な私を開発してね❤︎》っていう同人誌はダストシューティング☆しちゃっていいのね?」
魔理沙・咲夜・レミリア・アリス「「「「うわぁ〜…」」」」ヒキッ…
セイヤ「おい霊夢なんでその事知ってんだ!?それとお前らもヒクのやめろ!」
魔理沙「安心しろセイヤ、例えお前がどうなろうと私は見捨てないぜ?」肩ポン…
咲夜「私も美味しい料理を沢山作ってあげますからどうか犯罪者にだけはならないでくださいね?」
レミリア「フランに手を出したら許さないけど、そ、その///わ、私なら別に///ごにょごにょ…」モジモジ…
アリス「レミリアがデレてる…まぁ私はセイヤ好みの可愛いロリロリなお人形をプレゼントしてあげるよ♪」
霊夢「だってさセイヤ、良かったね?」ちら
セイヤ「全然良くない…」ズーン
俺の大事なナニかを失ったが俺達は体育館を目指す…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜体育館〜
セイヤ『相変わらず広いなこの学園の体育館は…』
入り口を抜けると広大な空間が広がっていた、この学園の体育館はただ広いだけではなく体育館入り口の内側の壁はロッククライミング専用の凹凸があり、体育館内部にはトレーニングルームまで完備されているというとんでも体育館だ。
雨の日に外の野球部やサッカー部、陸上部なども練習出来る様にとの事らしい。
霊夢「ほらセイヤ、ボーッと突っ立ってないで早くイスに座りなさい!」チョイチョイ…
セイヤ「わぁーったよ」スタスタ
自分の所定のパイプイスに腰掛けポケットからスマホを取り出し電源を切る…
レミリア「あ…私も忘れる所だったわ」ポチ…
後ろでレミリアの声がしたので振り返る…
レミリア「きゃあっ///いきなり振り返らないでよバカァ///」シュッ!
セイヤ「危な…」手を掴む
レミリア「な///!?て、手を放しなさい///」
セイヤ「いやだって放したら叩くだろ?だから放さ無い…」ギュッ…
レミリア「え、そ、それってその///」カァ
紫「コラァ!なに入学式前でラブコメ展開してるのよ!独身の私に対する当てつけかオラぁ!」キシャーッ!
セイヤ「やべっ、紫さんに怒られる方のがキツいな、おいレミリア、俺前向くけど叩くなよ?」パッ
レミリア「ぁ…」しゅん…
咲夜『後でセイヤには紫さんのお説教よりもキツイお仕置きが必要みたいですね…』ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!
紫『なんか咲夜ちゃんがジ◯ジョに出てくるキャラみたいになってるんだけども…』汗
「はい皆さん、おはようございます。春休みは如何お過しでしたでしょうか。皆さんの元気な顔を見られて私はとても嬉しいです。」
学園長の休み明けテンプレご挨拶を話しているのはさっき話した紫さんの妹で現学園長の八雲藍さんである。
紫さんの妹だけあって綺麗な金髪であるが紫さんとは違って髪型セミロングで帽子?の様な物をいつも被っている、帽子の形が狐の耳の様な形をしているが決して耳が生えているという訳ではなくそういう仕様らしい、紫さんに小さい頃に貰った誕生日プレゼントでそれ以来肌身離さず被っている(お風呂に入る時はとる)そうな、紫さんの後任で学園長になった彼女だが紫さん以上に立派に務めており見た目も綺麗な為学園全体で驚異的な支持を受けている。趣味?は紫さんのお世話らしい。
藍「去年の一年生は二年生に上がり二年生だった者は三年生に上がりました。三年生は今後の人生をどの様に進むのか少しづつ考えていかなければなりません。二年生もまだ後一年あるからと言って油断しているとあっという間に過ぎてしまいます。そんな皆さんも一年生の時はワクワクとドキドキで胸が一杯だった事でしょう。今年入学する一年生を優しくそして時には厳しく接してあげるのがあなた達上級生の務めでもあります。では皆さんお待ちかねの新入生の皆さんを拍手で迎えてあげましょう。」
「新入生入場!」
パチパチ
パチパチ
セイヤ「パチパチパチパチ」
アリス「口で言わないで手を動かしなよ…」パチパチ
前の席に座っているアリスが手を鳴らしながらこちらを向いた…
セイヤ「へいへい…」パチパチ
レミリア「今年の新入生はどんな子がいるのかしらね」パチパチ
セイヤ「さぁ?興味ないね」パチパチ
レミリア「私はフランが他の子と仲良くできるのか心配だわ…」パチパチ
セイヤ「大丈夫だろ、あの子社交的だし」パチパチ
レミリア「馴れ馴れしい奴だって思われなければいいのだけれど…」パチパチ
セイヤ『本当妹思いな奴だな…フランにもっと甘えさせてやればいいのに……いや十分甘えさせてるのか』パチパチ
そんな事を話している間に新入生が入場し着席しようとしていた…
「着席!」
新入生 スッ
「では二年生全員起立!!」
セイヤ「面倒臭いな…」ガタッ
咲夜「文句を言ってないでキチンと背筋を伸ばしてください、見っともないですよ?」ガタッ
アリス「そうだよセイヤ、新入生の所に今から行くのに…」ガタッ
セイヤ『マジで小学生の入場式かよ…』ハァ
「では二年生の皆さん、先生の後に続いて新入生にブローチをつけてあげてください」
紫「はい、じゃあアリスを先頭に先生について来て」スタスタ
そのまま新入生の所にまで歩いていき俺は二列目の所を曲がって新入生の前まで来た
「あっ!セイヤだ!」
セイヤ「あぁ、なんだフランか…」
このちっこ可愛い金髪の女の子がレミリアの実の妹、フランドールスカーレット。
スカーレット財閥のお嬢様だが財閥を継ぐ予定はない、それでもレミリアが継いだ後には自分も一緒に働きたいという程のお姉様大好きっ娘。
レミリアに厳しく教育していたせいかこちらは奔放に育てられたらしく(レミリア談)性格は甘えん坊で我儘、つまり見た目通りという事である。
レミリアと同じルビーの様な瞳をしていて身長も余り変わらない、レミリアの家庭の事情に首を突っ込んだ時彼女に会って以来懐かれている。
可愛い人形が好きでアリスとよく遊んでいるとの事。趣味は人形集めと甘い物を食べる事、そしてレミリアと一緒に寝る事らしい。(一緒に寝るって趣味か?)
フラン「やっと会えたね!春休み中は全然家に
遊びに来てくれなかったんだから!」プンスコッ
セイヤ「いやだってお前達の家に行くと親父さんに「剣術の修行だ!」…って言われて全然休みにならないんだよ…」
フラン「私寂しかったのに…LINEしたって無視するんだもん…」シュン…
セイヤ「いやちゃんと返しただろ?まぁ少し遅れたが…」
フラン「少し!?丸一日放置して少しはないでしょ!?」
セイヤ「わ、悪かったって。今度からはこまめにチェックするから、な?」
フラン「う〜、じゃあナデナデして?」プク〜
セイヤ「は?ここでか?それはちょっと…」
フラン「セイヤは私の事、嫌い…?」ウルッ
セイヤ「いやだから…」アセアセッ
フラン「お願いっ…」上目使い〜☆
セイヤ「ハァ〜」ナデナデ
フラン「えへへ〜///」ニコニコ
どうやら俺は上目使いに弱いらしい、いやていうかきっと全員無理だろ、これを断るのは
フラン「う〜☆う〜☆///」
セイヤ『そういやレミリアも頭撫でると、う〜☆とか言うけどこれ遺伝なのか?』ナデナデ
「はい、では新入生の子にブローチをつけてあげてください」
セイヤ「おいフラン、つけるから少し大人しくしてろよ?」
フラン「うん!」
俺は彼女の制服にブローチをつけた
フラン「わぁ〜可愛いブローチ!セイヤ、これ私の宝物にするね?」
セイヤ「んな大袈裟な…」
フラン「だってセイヤに付けて貰ったんだもん…」ボソ…
セイヤ「ん?何か言ったか?」
フラン「う、ううん!何でもないよ?///」
セイヤ「そうか?んじゃそろそろ戻るみたいだから、また後でな」
フラン「うん♪またねぇ〜♪」手フリフリ
セイヤ「はぁ…」どっこいしょ
レミリア「フランにブローチを付けてあげたみたいね?」
セイヤ「偶々フランに付ける事になっただけだって」
レミリア「でもあの子凄く喜んでたわね、ありがとう」
セイヤ「だから偶々だって…」
レミリア「それでも…よ。感謝してるんだから、素直に受け取ったらどう?」
セイヤ「分かったよ…どういたしまして…」
レミリア「…最初からそう言えばいいのよ」
「新入生代表の言葉!新入生代表!フランドールスカーレット!」
フラン「はい!」スクッ
セイヤ「あれ、フランが新入生代表の言葉言うのか?」
レミリア「私の妹だもの♪」ふんすっ
セイヤ『姉バカに妹バカ…シスコン同士お似合いだな…』呆れ
レミリア「フランったら「緊張しちゃうからお姉様練習付き合ってぇ〜…」って涙目で言うんだもの///本当に困った妹だわ///」
セイヤ『皆さん、レミリアに重度のシスコンって設定付け加えておいてください』(切実)
フラン「新入生代表の言葉!私達新入生一同はこの東方私立幻想学園高等学校に入学できた事を心から嬉しく思います。これからの学園生活の三年間、きっと辛い事や悲しい事も沢山あると思いますが、それと同時に楽しい事も沢山あると私達は思っています。優しい先生方や先輩方と共にこれからこの学園で生活出来るのだと思うと期待で胸が一杯です。これからはこの学園の名誉と歴史を大事にし清く、正しく、前向き、に学園生活を送れるように努力したいと思います。新入生代表、フランドールスカーレット。」
パチパチパチパチパチパチ!!
レミリア「フラン…立派になったわね…」グスンッ
クラスメイト『泣く程感動したのか…』
「では続いて在校生代表の挨拶!生徒会長西行寺幽々子!」
おおお 幽々子様だ
幽々子様〜
この盛り上がり様相変わらずだな…今壇上に上がっている女性は西行寺幽々子先輩、三年生でこの幻想学園の生徒会長を務めている。
淡いピンクの色をした髪を肩の所まで伸ばしていて瞳の色も綺麗な桜色をしている。
二年生の時には生徒会長の座についていて三年生おも引っ張って行ったという。
男子生徒からの支持は学園一でファンクラブも存在する程の人気っぷり、お嫁さんにしたい女の子ランキングでも堂々の一位を獲得し今やこの学園での模範生徒として先生からの信頼も厚い。
掴み所のないような性格をしているせいで男子生徒が勘違いをして告白するなんてケースはざらにあり、他校の生徒も幽々子さん目当てでこの学園に放課後デートを申し込みに来るなんてこともある。家がお寺で周りは墓地のため霊感が強くお祓いの様な事を神社で巫女さんをやっている霊夢と一緒にやっている。(お金を取られますご注意ください)見た目に似合わず大食いで週末には大食いチャレンジをする事、しかしタダにしてもらうだけで賞金などはもらわないらしい。趣味は前述話した通り食べる事。
幽々子「新入生の皆さん。御入学おめでとう御座います。」
セイヤ「相変わらず凄い人気だな、幽々子先輩」
レミリア「それも頷けるわ、容姿端麗で頭脳明晰しかも二年生で生徒会長、ファンクラブもあるぐらいだものね」
セイヤ「お前も容姿端麗で頭脳明晰だろ?生徒会長とかならないのか?」
レミリア「え?い、今なんて言ったの?」
セイヤ「ん?容姿端麗で頭脳明晰?」
レミリア「容姿端麗…セイヤがわ、私の事、かかか可愛いって…///はわわ///」しゅ〜
セイヤ『なんで頭から煙噴き出してるんだ?』
セイヤ「咲夜とアリスは生徒会とか興味ないのか?」
咲夜「私は今の部活をやるのが楽しいので…他の所に余り時間は使いたくないですね」
アリス「私も演劇部と掛け持ちしてるからこれ以上は無理かな〜…」あはは…
セイヤ・咲夜『『お前(あなた)は最近演劇部で活動してる(んですか?)のか?』』
レミリア「う〜…///」しゅ〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
入学式終了
霊夢「やっと終わったわねぇ〜!ていうかあんた達ずっと喋ってたわね…」
魔理沙「霊夢も私と喋ってただろ?」
咲夜「やはりお二人も話を聞いていなかったんですね?」
霊夢「だって偉い人の話とか長いじゃない…」
魔理沙「つまらない話ばっかりで退屈だっただぜ…」
レミリア「同感だけれども話位きちんと聞いたらどうなの?」
アリス「あれぇ?セイヤの言葉に一喜一憂していたのはどこの誰だったかなぁ?」
レミリア「あ、アリス?何を言っているの?わ、私そんな一喜一憂なんて…///」カァ
霊夢「ほほう…是非その話聞かせてほしいわねぇ…ねぇ魔理沙?」ちら…
魔理沙「おう!アリス聞かせてくれ!」
アリス「私は別にいいよ?」チラッ…
レミリア「ちょ、ちょっと!駄目よアリス喋っちゃ!」アセアセッ
霊夢「邪魔しようとしたって無駄よ! 美鈴!レミリアを抑えつけておきなさい!」
美鈴「了解です!」ガシッ!
レミリア「ちょっと美鈴離しなさい!命令よ!」ジタバタ!
美鈴「いやぁ〜♪私もその話聞きたいなぁと思いまして☆」グググッ…
魔理沙「観念するんだなレミリア!多勢に無勢とはこの事だぜ!」
霊夢「ま、そういうことね♪」
レミリア「うぅ〜…」
セイヤ「…」ぼー…
咲夜「セイヤ、どうしたのですか?ボーっとして」
セイヤ「あぁ…これから一年間どうなるのかなと思ってさ…」
咲夜「そうですか……では、これから始まる学園生活一年間の始めに、一番痛い事を経験しておけば後々他の痛みが薄れると思うのですが如何でしょう?」ニコッ☆
セイヤ「ん…?今痛みがどうとか聞こえたんだけど?どういう事だ…?」タジッ…
咲夜「入学式の前にお嬢様の手を紫先生に怒られるからという理由で放しましたよね?」ニコニコ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!
セイヤ「あ、あぁ…でもそれがどうした…?」後退り〜☆
咲夜「それが?今それがと言いました?あの時お嬢様がどれ程悲しい顔をされていたか、セイヤに分かりますか?…いえ、分からないでしょうね…それならとっくに皆さんの気持ちにも気付いている筈ですから…」ふふふ ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!
セイヤ「いや、なんかよく分からないが謝るからその世紀末っぽいというかジョジョっぽい雰囲気やめてくれ、マジで怖いから…」
咲夜「問答無用です…覚悟は宜しいですか?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!
セイヤ「いやあのだから話を聞いtゴッッ!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁああああ!!」
「ふはははははは!貧弱貧弱ぅ!!」
霊夢「何をやってるのよあの二人は…」
魔理沙・レミリア・アリス・美鈴「「「「さぁ…?」」」」
再び教室に戻る事になった俺たち、今日は半日授業なのでこの後の予定をみんなで話合っていた…
霊夢「そう言えば今日は半日で学校終わるけどこの後どうする?」
レミリア「私は特に予定はないけれど…」
咲夜「私もありませんね…」
アリス「私も…」
セイヤ「揃いも揃って悲しい奴等だな、彼氏くらい作ったらどうなんだ?」
霊夢・咲夜・レミリア・アリス「あぁぁ〜ん…!?」ドギロリンッ!
セイヤ「御免なさい…許して下さいお願いします」orz
美鈴「なんでセイヤは土下座してるんですかね?」
魔理沙「どーせまたいらん事言ったんだと思うぜ?」
セイヤ「で学校終わったらどうするんだ?」orz
霊夢「あ、ならうちの神社でお花見なんてどう?今桜が見頃だしうちにも大きい桜の木があるしさ」
咲夜「お花見ですか…いいですね、私は是非参加したいです」
レミリア「私も参加させてもらうわ、フランも一緒に参加させてあげたいんだけどいいかしら?」
霊夢「全然いいわよ?魔理沙はどうする?」
魔理沙「私が参加しなけりゃ始まらないぜ!」
霊夢「はいはい、参加って事でいいわね?美鈴はどうする?それとアリスも勿論参加するわよね?」
美鈴「面白そうですね〜!私も参加させていただきます!」
アリス「私も参加という事でお願い」
霊夢「了解〜。あ、後セイヤは買い出しお願いするから、勿論費用はあんた持ちね♪」キャピッ☆
セイヤ「俺は強制参加かよ…しかも買い出し行かせる上に自腹ってどういう事だおい!」土下座解除☆
霊夢「あら〜?男が女の子にもお金出して貰おうっていうの〜?」
咲夜「セイヤ、買い出しのお手伝いは私も付き合いますので」まぁまぁ…
セイヤ「わかったよ…」はぁ…
「おぉー!宴会の話かー!だったら私も参加させろー!!」
全員「萃香(先生)!!」ギョッ
この見るからに小学生なナリをした女性は伊吹萃香先生、れっきとした成人女性である。渾名は歩くアルコール摂取機。
いつもお酒の入っている瓢箪を持ち歩いていてそれを没収すると大泣きする、俺たちの部活誰かを助け隊の顧問でもある。
橙色をした長髪を紐で縛っており頭の上に真っ赤なリボンを付けている、霊夢とは昔からの知り合いで仲がよく呼び捨てで呼び合う程、そのせいか俺や魔理沙も小さい頃からよく遊んでもらっていた、腕相撲が得意で並の男の人では勝てない程の馬鹿力の持ち主。趣味は勿論お酒を飲むこと、そして強い人と腕相撲をする事である。
萃香「私を置いて宴会しようだなんて酷いぞ霊夢!」
霊夢「あんたが来ると楽しい宴会が酒の匂い漂う戦場と化すじゃないの!」
萃香「そういうイベントには引率の先生が必要だろう!いいから私も参加するー!」
紫「あら、だったら私も参加させてもらおうかしら、いいわよね?」
咲夜「紫先生が居てくれるなら大丈夫ではないでしょうか?」
セイヤ「逆だ逆、余計にカオスな事になるぞ?」
紫「はいはいじゃあ決定ね!午後3時にはみんな博麗神社に集合するように!ほら早くホームルーム始めるから教室に行きなさい」
魔理沙「色々勝手に決められたぜ?いいのか霊夢?」
霊夢「はぁ、もういいわよどうでも…」
レミリア「考える事を放棄したわね…」
美鈴「仕方ないですよね、この状況じゃあ…」
セイヤ『頼むから騒がしいのは勘弁してほしい…』
ちょうどそんな事を考えていると教室の前に
ついた、細かい事は明日決めるという事になっているらしいので席に着くと直ぐにホームルームが開始され下校という形になった。
霊夢「さぁーてじゃあ花見の準備もあるから私達は先に帰るわね?ほら魔理沙!アリス行くわよ!」
魔理沙「えぇー!私も準備するのかよ!?」
アリス「私は手伝うよ、霊夢」
霊夢「アリスは良い子よね〜、ほら魔理沙早く行くわよ!じゃあみんなまた後でね」
咲夜「はい」
レミリア「わかったわ」
セイヤ「あぁ」
「魔理沙!はやく来なさい!」ガシッ!ズルズル!
「HA☆NA☆SE☆」ジタバタ!ズルズル!
「魔理沙、観念しようよ…」スタスタ…
咲夜「では私達も行きましょうか」
セイヤ「はぁー買い出し係とか面倒いな」
レミリア「ねぇ、咲夜にセイヤ私もついて行ってもいいかしら?できればフランもそのまま連れて行きたいのだけれど」
咲夜「私は構いませんよ?」
セイヤ「俺も構わないが今の内にフランに校門前に居るようLINEしといた方がいいんじゃないか?」
レミリア「ええ、そうするわ」スッスッ
ピロリンッ☆
レミリア「あら返信早いわね…是非参加させてほしいそうよ。後今友達と一緒みたいなのだけれどどうしましょう?」
咲夜「出来れば新入生との交流も兼ねてお花見に参加させてあげたいですね…」
セイヤ「まぁとりあえずフランの所に行ってその子達に会ってみるか」
そう言って俺達は校門に向かう為、教室をでた
美鈴「皆さん遅れてすみません!少し御手洗に
行っていたら遅くなってしまって!」ガラリラッ
美鈴「あれ?咲夜さん?お嬢様?皆?私、置いてけぼり?」ポツ〜ン…
咲夜「何か忘れている様な気がするのですが…気の所為でしょうか?」
セイヤ「何を忘れたんだ?」
レミリア「きっと咲夜の気の所為よ、早くフランの所に行きましょ?」
皆に忘れられてしまった紅美鈴、でも大丈夫!お花見には参加しますから!
フラン「あ!お姉様〜!」タッタッタッ
レミリア「フラン、代表の挨拶しっかり言えていたわね?偉いわ」ナデナデ…
フラン「えへへ〜///お姉様が練習に付き合ってくれたからだよ!ありがとうお姉様!」
レミリア「フラン…」ぎゅっ
フラン「あっ///えへへ、嬉しいけどなんだか恥ずかしいな///」
セイヤ「おい、これはどういう状況だ…?」
咲夜「所謂《萌え》というやつですね…おぜう様も妹様も可愛らしい///」鼻血ダラー
セイヤ「そうか…取り合えずこれで鼻に栓して上向いとけ」つティッシュ
咲夜「すみません、有り難く使わせていただきます…」上向き〜↑
そんなやり取りをしていると校門の方から声がした…
「おーいフラン!あたい達待たせて何してんのー!」
「先輩達とお話してるのかー?」
「あ、えーと…こんにちはです」ペコッ…
セイヤ『この子達がフランの言っていた友達なのだろうか…』
フラン「あ、お姉様達に紹介するね?入学式で仲良くなったチルノちゃんにルーミアちゃんそれとこいしちゃんだよ!」
「こんにちは!」ペコリ
咲夜「はい、御丁寧にどうも」ペコッ…ポロッ…
セイヤ「おい、ティッシュ取れたぞ?」
チルノ「あはは!面白い先輩だねフラン!」あはは!
ルーミア「鼻血が出てるのかー?」
こいし「あの、良かったらこれどうぞ」スッ ティッシュ
咲夜「あ、すみません使わせていただきます…」
レミリア「…なんで咲夜は鼻血を出してるのよ」
セイヤ「聞いてやるな…」
セイヤ『それにしても個性的な子達だな、フランと仲良くなる訳だ…』ふむ…
チルノ「じゃあ先輩方に挨拶するよ!あたいはチルノ!将来天才になる凄い子だ!」
セイヤ『何だか⑨の様な事を言っている水色の様な髪色をした子がいるがスルーしよう、そうしよう…』
ルーミア「私はルーミアっていうの、宜しくお願いします」両手広げ〜
この両手を大きく広げている子はルーミアちゃんというらしい、金髪の頭に小さな赤いリボンをしていて、お人形さんの様な可愛らしい容姿をしている。髪は整ったショートヘアーである、なんか俺を見て美味しそうとか聞こえるけどきっと気の所為だろう…
こいし「あの、初めまして…古明地こいしっていいます、宜しくお願いします…」ペコリンッ
こちらの緑っぽい銀髪をしているのがこいしちゃんか、この子もお人形さんの様な可愛らしい容姿をしていて、少し髪にクセがあるのかフワフワしている、首から目玉のようなネックレスをしてるけど何処かでみたような、ていうか古明地ってまさか…
セイヤ「あの、こいしちゃんってまさか《さとり》の妹さんか何か?」
こいし「お姉ちゃんを知ってるんですか?」
セイヤ「知ってるも何も…会えば必ず弄られるからな…」遠い目…
こいし「あの、すみませんお姉ちゃんが迷惑を掛けているみたいで」ペコッ…
セイヤ「いや、こいしちゃんが謝る事じゃないし別に迷惑とも思ってないから」ニコ ナデナデ…
こいし「はぁぅ〜…///」カァ…
咲夜「出ましたね、セイヤの特殊スキル女の子キラー…」ちら…
レミリア「出会って間も無い後輩をも落とすとはとんでもないわね…」はぁ…
フラン「これ以上ライバル増えるのはやだよぉ…」うぅ…
セイヤ「そういえばこれから別の先輩の神社でお花見やるんだが、皆も来るか?」
チルノ「え!?お花見!?行ってもいいの!?」
ルーミア「邪魔にならない?」
こいし「御迷惑になりませんか?」
セイヤ「フランに友達が居るって聞いててその時から、じゃあ新入生の歓迎も兼ねてって話をしてたから大丈夫だと思うぞ?一応その先輩に聞いてみるがな」つスマホ
セイヤ「あ、霊夢か?」
霊夢『どうしたのセイヤ?買い出しのメモは渡したでしょ?』
セイヤ「いや、今から行く所なんだがフランの友達も連れて行って大丈夫か?」
霊夢『なんだそんな事?全然いいわよ、で何人来るの?』
セイヤ「三人追加で頼む」
霊夢『わかったわ、三人ね?用意しておくから他にも色々買ってきなさいよ?』
セイヤ「わぁーってるよ…」
霊夢『それじゃ切るわよ?コラー!!魔理沙!!ちゃんと準備しなさいよ全くー!!』わぁー助けてくれセイヤー!!
セイヤ『アーメン…』
その言葉を胸の中で唱えた瞬間、通話は終了した…
セイヤ「いいってさ」
三人「やったー!!」わーい
咲夜「では買い出しに行きますか」
レミリア「そうね、もう2時過ぎてるし」
フラン「おっ花見♪おっ花見♪」ルンルン
こうして後輩の三人を加え俺達は商店街の方に向かって歩き出した
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜百鬼夜行商店街〜
安いよ安いよー!!
ヘイらっしゃい〜!!
奥さん!今日は魚が安いよぉー!
咲夜「ええと後は、牛のバラ肉と豚の粗挽き肉、それと揚げ物系ですね」読み読み
レミリア「あともう少しね、ほら頑張りなさいセイヤ」
セイヤ「結局俺が全部持つ羽目になるんだな…あぁ分かってたよったく…」ゼェ〜ハァ〜
フラン「ほらセイヤ頑張って!あと少しだよ!ファイト!」
こいし「が、頑張ってください!セイヤさん!」
頑張ってと言われても飲み物ボトルで5.6本入った袋にお菓子や何故か生活雑貨まで入った袋を全部俺一人が持っている状況だ。
しかもこれ全部俺の自腹だし。
セイヤ「悪い、残りはそんなに重くないだろうからお前達が持ってきてくれ、俺は先に博麗神社の方に向かってる」
咲夜「わかりました、ではお気を付けて」
ルーミア「頑張ってね?」
チルノ「行ってらっしゃい!」手ブンブン
セイヤ「はいはい…」ガサガサ
暫く歩くと博麗神社前の大きな階段の所まで来ていた、この階段をこれ持って上がるとか何かの修行かよ
セイヤ「ハァ〜疲れた〜」ドサッ
鳥居を潜って縁側の所まで歩くと荷物を下ろして俺は寝転んだ
セイヤ「マジでキツいわ、勘弁してほしい…」
一息付いて気付いたが魔理沙が縁側の端っこで白目を剥いて倒れている…
魔理沙「」ち〜ん☆
セイヤ『ま、いっか』
霊夢「あらセイヤおかえり、他のみんなは?」
セイヤ「ん?あぁ残りの買う物は重いものじゃなさそうだったから俺は先に神社の方に向かってたんだ」
霊夢「そう、ならあんたも手伝いなさい、そこの馬鹿の代わりにね」チラ
魔理沙「」ち〜ん☆
セイヤ「いや、でも俺疲れて…」
霊夢「なに?あんたもそこの馬鹿みたいになりたいの?」
セイヤ「…わかったよ、何すればいいんだ?」
霊夢「蔵に行ってこの書いてあるもの持ってきて♪」つメモ
セイヤ「…随分と準備がいいな、メモまで書いてあるなんて…」受け取り
霊夢「本当はそこの馬鹿に持ってきてもらおうと思ってたのに、今じゃこれだからね…」
セイヤ「わかったよ、鍵は?」
霊夢「開いてるから勝手に入っちゃっていいわよ〜」スタスタ
セイヤ「んじゃ行くか…」スタスタ
〜博麗神社の蔵(倉庫)〜
ガチャッ
セイヤ「げほげほっ!煙いな…」
中は埃っぽく、蜘蛛の巣が天井にできていて床にはガラクタが多数転がっていた
セイヤ『蔵の整理くらいしておけよ…』ガチャガチャ
セイヤ「えぇと、バーベキューセットにバケツが3つ、紙コップに紙皿、あと木炭にチャッカマンか…」
見つけては出し、見つけては出しを繰り返しようやく紙に書いてあるもの全てを外に出した
セイヤ「おーい霊夢!バーベキューセットとかどこに置いておくんだ!?」
霊夢「普通に縁側の前に置いておいてー!出来ればいつでも焼ける様に木炭に火をつけておいてちょうだい!」
セイヤ「りょうかーい!」ガチャ
バーベキューセットを縁側の方に運び高さの調節などをしていると、縁側の前の大きな桜の木が目に飛び込んだ
セイヤ『本当に立派な桜だよな…』
「ふふふ、毎年綺麗に咲いてくれて私は嬉しいわ」
セイヤ「あ、霊夢のお母さん…お久しぶりです
」
霊夢母「ふふ、霊夢から聞いたわよ?今日みんなでお花見なんですって?」
セイヤ「はい、すみません、場所をお借りしてしまって…良ければ霊夢のお母さんも一緒にどうですか?紫さんや萃香先生も来ますよ?」
霊夢母「あら、じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかしら」ふふっ
セイヤ「紫さんや萃香先生も喜びますよ」ははっ
このちょっと抜けてそうな人が霊夢のお母さん博麗霊菜さんである、膝の所まで伸びた茶色のロングストレートで性格も霊夢と正反対、オマケに巨乳で本当に霊夢とは外見も中身も似つかないぐらいの美人である。
霊夢の父親も事故で亡くなってしまい女手一つで霊夢を育てている。
紫さんや萃香先生とは同期であり親友だったそうなそこに自分の母や魔理沙のお母さんも一緒で幻想学園の5柱なんて呼ばれていたらしい。趣味は天気のいい日にお庭のお掃除をする事。
咲夜「遅くなってすみませんセイヤ!あ、こんにちは霊夢のお母様」ペコリッ
霊菜「こんにちは咲夜ちゃん、相変わらず綺麗ね」
咲夜「あ、ありがとう御座います///」
レミリア「ご無沙汰しています」ぺこっ
フラン「あ!霊夢のお母様だー!」わーい
霊菜「あらあらまぁまぁ///レミリアちゃんもフランちゃんも可愛いわぁ///」ナデナデナデナデッ
レミリア・フラン「「うー☆///」」カァ
チルノ「こんにちは!」
ルーミア「こんにちは」
こいし「あ、あのこ、こんにちは…」おずおず
霊菜「あらぁ///可愛い娘達がこんなに沢山…///セイヤ君、この子達は後輩さん?」
セイヤ「はい、フランの友達で自分達の後輩です」
霊菜「そうなのぉ、こんな所だけどゆっくりしていってね☆」
チルノ・ルーミア・こいし「「「は、はいお邪魔します!」」」
霊夢「あら、この子達が電話で言ってた後輩?」
アリス「わぁ〜可愛い娘ねぇ」
食器やらなにやらを両手に抱えながら霊夢とアリスが台所から歩いてきた
魔理沙「ん〜、なんか頭が痛いぜぇ〜…」ヨイショ
セイヤ「お、魔理沙ようやく起きたか…」
咲夜「さっきからずっと思っていたのですが、何故魔理沙は居間に倒れていたんですか?」
レミリア「きっと手伝いをしたくなくて駄々を捏ねていた所、霊夢の怒りに触れて殴り倒された…という所でしょう?」
霊夢「正解……皆が色々やってくれてたのにあんたときたら…」ジトー…
魔理沙「わ、悪かったって……お!この子達が後輩か!?私は霧雨魔理沙!宜しくな!」
チルノ「あたいはチルノ!宜しく魔理沙!」
ルーミア「チルノちゃん先輩なんだからさんとかつけないのかー?」
こいし「ルーミアちゃんの言う通りだよ、チルノちゃん…」
魔理沙「私は細かい事は気にしない達だから好きに呼んでくれて構わないぜ?」
ルーミア「寛大な先輩なのかー、私はルーミア宜しく魔理沙先輩」
こいし「あの、古明地こいしっていいます。これから宜しくお願いします、魔理沙先輩」ぺこっ
魔理沙「おぉー!おいお前ら聞いたか?魔理沙先輩…だってよー♪」キター☆
霊夢「はいはい…よかったわねぇ〜…」
アリス「皆、これから宜しくね?」
このあと紫さんに萃香先生、そして美鈴が加わり各々自己紹介をした後、お花見兼新入生歓迎会第2弾が開始された…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
セイヤ「んで結局…こうなる訳だ…」ハァ
萃香「わっはっはっはっ!!酒をもっと持ってこーい!」がっはっはっはっ
紫「それでね?合コンにね?呼んでくれなアーーーハァーーーーーンッ!!」野々村〜
霊菜「あらあら」ヨシヨシ
魔理沙「おい!霊夢!そのお肉は私が育てたやつだ!返せ!」ガー
霊夢「嫌よ!いつまでも食べないでとっといてるのが悪いんでしょ!?」
魔理沙「とっといてた訳じゃねぇ!育ててたんだぜ!」
アリス「ま、まぁまぁ2人共落ち着いて…」
レミリア「ふぅ、まったく落ち着きがないわね…ゆっくり紅茶も飲めやしないわ」カチャン
咲夜「少し騒がしすぎますね…これがセイヤの言っていたカオスというものなのでしょうか…」
フラン「いっくよーチルノ!!」
チルノ「バッチコーイフラン!!」
ルーミア「ピッチャービビってるのかー!?」
こいし「み、みんなやめようよ〜…」おろおろ
フラン「きゅっとして〜…ドカーン☆」ビシュッ
チルノ「あっ!コース逸れた!」
咲夜「お、お嬢様危ない!!!」
レミリア「なによ…騒がsパコーン!!
美鈴「お嬢様の顔面にゴムボールが直撃…」あわわわ…
レミリア「フ〜ラ〜ン〜…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!
フラン「ひぃ!!お姉様が怒ったぁ!!」ダッ
レミリア「待ちなさい!!フラン!!」ダッ
咲夜「あ、お嬢様〜!妹様〜!」
こいし「だからやめようよっていったのに…」
チルノ「ど、どうしよう」
ルーミア「どうしようもないのかー?」
セイヤ「ドクペうま…」ごくっ…
ある程度騒いで落ち着いたようです…
霊菜「落ち着いた?紫?」ヨシヨシ
紫「うん…」こくっ
萃香「ごくごくごくっ、ぷはーっこの為にいきてるぅ〜!」
アリス「やっと落ち着いたね…」
セイヤ「そうだな…」
魔理沙「まったく、やれやれだZE☆」ふぅ
咲夜・霊夢「「あんたが(あなたが言わないで下さい!!)言うな!!」」
フラン「お姉様御免なさい〜…」えぇ〜ん
レミリア「ヨシヨシ、今度からはちゃんと周りを見てから遊びなさい?」
チルノ「ご、ごめんなさい…」
ルーミア「すみませんなのかー…」
こいし「御迷惑お掛けしてすみませんでした…」
レミリア「いいのよ、これからもフランと仲良くしてあげてね」ニッコリ☆
チルノ・ルーミア・こいし「「「は、はい勿論です!」」」
魔理沙「そういえば、フラン達はどこの部活に入るのか決まってるのか?」
フラン「私は勿論お姉様達と同じ部活に入るよ!」
魔理沙「おぉそうか!じゃあ今度入部届けレミリアに渡すからサインして先生に渡しておいてくれ!」
フラン「うんっ!」
霊夢「他の3人はどこの部活に入る予定なの?」
チルノ「あたいは氷塊から舞い降りた天才!だからあたいは麻雀部!」
ルーミア「私は体を動かすのが好きだから新体操部なのかー」
こいし「わ、私はお姉ちゃんと同じ部活に入りたいなぁって…」
アリス「さとりと同じ部活っていうと占い学部だっけ?」
咲夜「確かそうだった様な気がします…」
レミリア「姉妹は仲良くなければいけないものね?…ね、フラン?」なで…
フラン「うん!お姉様!」ニコッ
こいし「あ、あの!」
全員「ん?」
こいし「え、えっとフランちゃんがこれから入る部活ってどのようにしてできたんですか?」
フラン「あ、そういえばまだ聞いてなかった!」
レミリア「私も途中から入ったから作った当初の事は聞いてなかったわね…」
霊夢「別に取り分け話す事なんてないと思うけど?」
美鈴「では今この席を借りて今までどのようにして部員を集めたのかも話してくださいよぉ、ずっと気になってたんですよね!」
魔理沙「そうかそうか!みんな聞きたいか!そりゃぁもう聞くも涙話すも涙の大長編なんだぜ?」
セイヤ「おい…まさか咲夜が入る前から話すつもりか?尺後で足らなくなるぞ?」
魔理沙「元々長編執筆って事になってるんだし今までの事話さないと過去に何があってこうなのかがわからないだろ?」
霊夢「そりゃあそうだけど…」
魔理沙「そう…あれは…私達3人が高校1年になったばかりの春の事だったぜ…」
セイヤ「おい、マジで話すのか?」
魔理沙「おーい!霊夢ー!セイヤー!」タッタッタッタッ
霊夢「あんた、廊下を走るなって中学の時から言ってるでしょ?」
セイヤ「それにどうしたんだ?そんなに慌てて…」
魔理沙「部活作ろうぜ!!」シャキーン☆
セイヤ・霊夢「「は…?」」
魔理沙「だから!ぶ・か・つ!部活作ろうぜ!!」デーン
霊夢「んじゃ、私帰るから…」スタスタ
セイヤ「俺は職員室行ってプリント渡さねぇと…」スタスタ
魔理沙「うおーい!待ってくれ!私達幼馴染みだよな?な?」ガシッ
霊夢「アレーソウダッタッケー?ワタシアナタノコトワカリマセーン」
セイヤ「腐れ縁でも可、それじゃ…」
魔理沙「頼むから待ってくれー!私どうしてもやりたい部活があるんだ!2人とも聞いたらきっと入りたくなる筈だから!まだ入る部活決まってないんだろぉ…?」なぁなぁ〜…
霊夢「はぁ、分かったわ参考までに聞いてあげる」ふぅ
セイヤ「で?どんな部活をやりたいんだ?」
魔理沙「よくぞ聞いてくれた!その名も《誰かを助け隊》!!」
セイヤ・霊夢『『な、名前がダセェーー!!』』
魔理沙「ふふん!驚いてる様だな!その名の通りこの部活はこの学園で悩みを抱えている生徒に手を差し伸べ問題を解決してあげようという素晴らしい部活なのだ!!」デデーン☆
霊夢「部活名はともかくとして内容はしっかりしてるわね…」
セイヤ「でもそれって生徒会や先生なんかで十分なんじゃないか?」
魔理沙「甘いなぁセイヤ!この年齢になってくると先生は愚か親に相談するなんて事出来ない子の方が多い、友達なんて以ての外だ!だから依頼を受ける上で私達は依頼者が他の者には黙ってほしいと言われればその通りにする、そうする事で安心して相談してもらう環境をつくり依頼解決に全力を注ぐのが私達部活メンバーの鉄則であり使命なんだZE☆!!」ドンッ☆
セイヤ・霊夢『『ま、魔理沙がかなりまともな事を言っている…明日は桜の花びらではなく雪が降るのかもしれない…』』唖然…
霊夢「魔理沙がここまで言うなんてよっぽどだわ…分かったわ、その部活に私は入部する、セイヤは?」
セイヤ「俺も入部させてもらう、退屈しなさそうだしな…」
魔理沙「よっしゃー!なら早速職員室行こうぜ!!」
霊夢「所で部活名は《万屋幻ちゃん》って名前にしない?」
セイヤ・魔理沙「「それは駄目だろ…」」
〜職員室〜
魔理沙「えぇぇぇっ!?部員が6人集まらないと部として認められないー!?」
紫「そうなのよ…唯でさえこの学園は部活が多いからね、部費の額の話なんて常にあるし大変なのよ…」
セイヤ「そういえば紫さんが学園長の時もそんな事家でボヤいてましたね…」
霊夢「あちゃー、どうすんのよ魔理沙?」
魔理沙「ぐぬぬ…こんな所で諦められないぜ!紫先生!期限って後どれ位なんだ!?」
紫「えぇ〜っと確か……残り丁度二週間みたいね…」ペラペラ…
セイヤ「残り二週間で3人か…厳しいな…」
霊夢「ねぇ紫、仮部活として入部希望を募るとか期間中にしたい活動をする事ってできる?」
紫「ん?まぁ期間中であれば可能だよ?勿論部費も下りないし期間中に人が集まらなければそのままなかった事になっちゃうけど…」
霊夢「ふふ、それだけ聞ければ充分よ、で結局どうするの魔理沙?」
魔理沙「…決まってるだろ?やるっきゃないぜ!!行くぜ2人共!?」
セイヤ・霊夢「「おう(えぇ)!!」」
紫『青春ねぇ…』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とある空き教室
セイヤ「紫さんがここなら期間中好きに使っていいってさ」
魔理沙「おぉ!ここが私達の部室かぁ」キラキラ
霊夢「仮、だけどね…」
魔理沙「これから本当の部にする為に頑張るんだろ?なら早速この埃塗れの教室を掃除しようぜ?」
セイヤ・霊夢『『魔理沙が進んで掃除をする…だと…?』』
バシャーー!
「うわっ魔理沙バケツ蹴っ飛ばしてるぞ!?」
「きゃー蜘蛛の巣が髪に!?」
「雑巾雑巾っ!!うわっ!?」
「くそっ!物置にモップないか…うわっ箒がカビてる…」
〜1時間後〜
キラキラ☆キラキラ☆
キラキラ☆キラキラ☆
霊夢「ようやく綺麗になったわね…」
魔理沙「疲れたぜ〜…」机にグター
ガラッ…
セイヤ「飲み物買って来たぞ?」スタスタ
霊夢「わぁやった!」
魔理沙「サンキューセイヤ〜私もう喉カラカラだぜぇ〜…」
セイヤ「さて…取り敢えず今日はここまでにして各自家でビラ作りでもして放課後にでも配るか」
霊夢・魔理沙「「賛成〜…」」
翌日
霊夢「それじゃあ各自紫先生に許可をもらった所にビラを貼り付けて、余ったビラは各自下校中の生徒に渡すっていう事でいいわね?」
魔理沙「異論はないぜ!」
セイヤ「大丈夫だ…問題ない…」
〜1時間30分後〜
霊夢「ふぅ〜なんとか配り終えたわ…」
魔理沙「これで人が来てくれればいいけどなぁ…」
セイヤ「まぁ待つしかないだろ…」
キーンコーン…カーンコーン…
魔理沙「結局完全下校時刻になっちゃったぜ…」ショボン
セイヤ「まぁまだ始めたばかりだし気を落とすなよ」ポンッ
霊夢「んじゃ今日はセイヤの家ですき焼きパーティーでもしましょう!」
魔理沙「おぉ!すき焼きかぁ!早くスーパー行こうぜ!」ガタッ
セイヤ「ったく、霊夢貸し1つだぞ…?」
霊夢「はいはい☆」
更に翌日、翌々日と依頼人は来なかった
魔理沙「うぅ…」ドヨーン
霊夢「どうすんのよセイヤ、魔理沙もう完全にグロッキー状態よ?」
セイヤ「んな事言ったって…ん?」チラ
ススッ…
霊夢「どうしたのよセイヤ?」
セイヤ「いや…気の所為だったみたいだ…」
ススッ…
セイヤ『ドアの向こうで誰かが行ったり来たりしてる?』ガタッ…
ガラッ…
セイヤ「誰もいない」キョロキョロ…
バタンッ…
霊夢「さっきからどうしたのよ…」
セイヤ「いやさっきから誰かが…」
ススッ…
セイヤ「今だっ!!」
ガラッ!
「きゃあ!?」どてっ…
セイヤ・魔理沙・霊夢「「「ん…?」」」
ドアの前には純白のパンゲフンゲフンッ!銀色の髪をした女性が転んだ状態で俺達を見ていた
魔理沙「えっと…その…なにか依頼が?」
「あ、えっと、はい…」
霊夢「おお!やったわね魔理沙!初の依頼者よ?」
セイヤ「取り敢えず中に入ってくれ…それと悪かったなビックリさせて」手差し伸べ
「い、いえ私も緊張していたので其方が行動を起こしてくれて助かりました…」手を握る
霊夢「取り敢えずお茶出すから魔理沙、あんたしっかり話聞きなさいよ?」
魔理沙「当たり前だぜ!私はこの部活誰かを助け隊の団長、霧雨魔理沙だ!宜しくな!」
『ぶ、部活名がダサい…』
セイヤ『この顔は部活名ダサいって思ってる顔だな…』
魔理沙「じゃあ早速だけど学年と名前聞いてもいいか?」
咲夜「は、はい私の名前は十六夜咲夜と申します、学年は1年生です…」
霊夢「あら、なら同い年じゃないの、それなら別に敬語じゃなくてもいいわよ?」お茶どうぞ
咲夜「いえ、私は敬語の方が喋りやすいので…」あ、ありがとうございます
魔理沙「そっか、じゃあ咲夜。咲夜がここに来た理由を話してもらいたいんだけどいいか?」
咲夜「…」俯き…
霊夢「ごくりっ」
咲夜「…」ぽろぽろっ
セイヤ「!?」ギョッ!
咲夜「ひっく…えっぐ」ボロボロ…
霊夢「ちょちょちょ、待ってどうしていきなり泣くの!?」
咲夜「すみ…ませ…えぐっ」ボロボロ…
魔理沙「と、取り敢えず落ち着いて、な?」
咲夜「その…親にもっ…大切な友人にもっ…えぐっ…話せなくてっ…ひっく…怖くてっ…」ボロボロ…
セイヤ「ほ、ほら新品のハンカチだこれで涙拭け」つハンカチ
咲夜「すび…ばぜん…」グスッ…
魔理沙「で、その言いづらいと思うんだが、どんな事で悩んでるんだ?」ヨシヨシ
咲夜「その…お股から血が…」
霊夢・魔理沙「「セイヤーーーッ!!!!」」
セイヤ「押忍ッ!!!!!」バッ…!!
霊夢・魔理沙「「外ッ!!!!!」」
セイヤ「イエス!マム!!!」クルッ!!
バタンッ…!!
咲夜「あの…なんであの人は外に…」グスッ
霊夢「男が居ない方がいいからよ?」
魔理沙『しかし遅い方なんだなこいつ…』
〜少女説明中〜
廊下…
セイヤ「」スマホいじいじ
30分経過…
セイヤ「♪」音楽鑑賞中
1時間経過…
セイヤ「糞また闇の神仮面かよ…」
1時間30分経過…
ガラッ…
霊夢「終わったわよ…」ゲソォッ…
セイヤ「おう…お疲れ様…」肩ポン…
部室に入ると顔を茹で蛸の如く染めている彼女がいた
魔理沙「依頼…解決…だぜ…」
セイヤ「魔理沙…お疲れ様…」肩ポン…
咲夜「す、すみません…こんな事に時間を使ってもらっちゃって///」
セイヤ「携帯とかで調べなかったのか?」
霊夢「テンパってて完全に忘れてたらしいわ…」
魔理沙「私はまだキテなかったって事に驚いてるぜ…」
セイヤ「まぁ個人差があるだろうしそこはしょうがないだろ?」
咲夜「本当にありがとうございました…それで依頼の解決料とかは?」
魔理沙「あ、そ、それ何だけど今この部活3人しかいなくて、6人集まらないと部として認められないらしいんだ…だからもし良かったら私達の部に入ってくれないか?」
咲夜「え?私が…ですか…?」
霊夢「いやなら無理しなくてもいいわよ?都合のいいお願いだって分かってるし」
セイヤ「まぁ依頼料とかも俺たちは取るつもりがないからな、今回は偶々部員不足って事で依頼に来た人を勧誘してるってだけだし」
咲夜「いえ…是非私もこの部活に入れてください!お願いします!」ガタッ!
魔理沙「い、いいのか?人数が足りなかったらそのまま部はなくなっちゃうんだぜ?」
咲夜「部活が無くても私達はもう友人ですよね?何も部活が全てでは無い筈です!」
セイヤ・霊夢・魔理沙「「「な、なんていい子なんだ…」」」
魔理沙「よ、よし!じゃあ自己紹介だ!私はさっきも話したが団長の霧雨魔理沙だ!」
霊夢「私は博麗霊夢、一応博麗神社って所で巫女をやってるわ。宜しく咲夜」
咲夜「はい、宜しくお願いします、霊夢」
セイヤ「俺は水奈月セイヤ、これから宜しくな咲夜」
咲夜「はい、これから宜しくお願いします、セイヤ」
魔理沙「よーし!これから頑張って部員集めるぞー!」
セイヤ・霊夢・咲夜「「「おー!!!」」」
これが俺たちの部活、誰かを助け隊の作る事になったきっかけと始めての新入部員、十六夜咲夜との出会いである。
しかしこの後、咲夜の幼馴染みレミリア・スカーレットの家庭の事情に首を突っ込んだ事によって俺達があんなに大変な想いをする事になるのを俺達はまだ知る由も無かったのである。
咲夜が入部してからの翌日、部室にて…
魔理沙「さて、咲夜が入ってくれる事になって部活を続けるに至るまでには後2人部員が必要なんだがこれからどうする?」
霊夢「どうするって言っても依頼が来なけりゃ仕方がないじゃない…」
セイヤ「無理矢理勧誘したって意味無いしな」
咲夜「あの…私、悩みを抱えていそうな人は知っています…」
魔理沙「おお!誰なんだそいつは!?」ガタッ
咲夜「その、《レミリア・スカーレット》という人なんですが…」
霊夢「レミリアってあのレミリア・スカーレット?」
咲夜「はい…私の恩人でもあり親友なのですが、前からご両親はお嬢様に厳しく遊ぶ暇も無い様な生活を送っていたんです…それが最近酷くなっているらしくて…」
セイヤ「家庭の問題は厄介だな…ていうかお嬢様って?」
咲夜「小さい頃に私が虐められていた所をお嬢様に助けて貰って、それからお嬢様とお呼びする様になったんです。小さい頃からスパルタで勉強や習い事をしていたお嬢様とは中々遊ぶ暇もなくて…」
霊夢「ふ〜ん…でも私達がいきなり出て行ったんじゃ唯の変質者だし…」
セイヤ「本人が頼みに来なけりゃ俺達は基本動けないしな…」
魔理沙「あくまで相談を受けるって形で始まるからなぁ、依頼の内容によるかもしれないけど」
咲夜「最近は妹様とも口を聞いていないそうですし心配です…」
霊夢「ん?なんでそこで妹がでてくるのよ?」
咲夜「お嬢様と妹様は全く別の形で育てられたんです…お嬢様には厳しく教育していますが妹様の方はお嬢様に厳しくしているからか奔放に育てられているんです…」
魔理沙「それってどう考えてもおかしいぜ!!片方を厳しくしてもう片方を甘やかすなんて!!どんな親だよそんな教育方法するなんて!」
セイヤ「魔理沙、怒鳴りたくなる気持ちも分かるが落ち着け…でも確かにそうだな、そんな生活環境じゃ妹を憎んだっておかしくない…」
咲夜「小さい頃から仲が良かったのですが、大きくなるにつれてお嬢様の方から妹様を遠ざける様になったんです…」
霊夢「お金持ちの考える事って分からないわね…貧乏で良かった、良くないけど…」
セイヤ「そういやレミリア・スカーレットってスカーレット財閥の娘かなんかか?」
咲夜「今更ですか…」
魔理沙「1年で1番の有名人だぜ?なんで知らないんだよ…」
セイヤ「いや、興味ないし…」
霊夢「そんなんだから友達できないのよ」ハァ
セイヤ「それは今関係ないだろ…まぁ相談するかしないかは本人次第だな…」
咲夜「だったら……私が!お嬢様が助けを求めてくれる様背中を押します!皆さんは廊下で見守っていて下さい!」ガタン!
勢いよく立ち上がり彼女が叫んだ…
霊夢「それはいいけど大丈夫なの?変に足踏み入れると地雷踏むわよ?」
咲夜「このままではお嬢様が塞ぎ込んでしまいます!私は親友としてお嬢様の力になってあげたいんです!」
魔理沙「よし!その意気だ咲夜!セイヤ、霊夢!私達も協力してやろうぜ?」ガタッ!
霊夢「わかってるわよ、困ってる人が居るんなら助けてあげなくちゃね」ガタッ…
セイヤ「不安だらけだが仕方ないな、取り敢えず咲夜に任せてみるか…」よいしょ…
咲夜「はい!任せてください!」メラメラ
と意気込んで彼女に聞きに行ったんだが…
レミリア「咲夜、私は別に悩みなんてないわ…今は気分が優れないから話掛けないでちょうだい…」
咲夜「お嬢様!何故話してくださらないのですか!私はお嬢様が心配で…」
レミリア「あぁもう!鬱陶しいわね!悩みなんかないって言ってるでしょ!?」
咲夜「で、ですが最近お嬢様は…」
レミリア「何!?咲夜に私の何が分かるっていうの!他人の癖に!!」
咲夜「っ!?た、他人…?」ポロッ…
レミリア「っ!!いいから消えなさい!目障りだわ…」フイ…
咲夜「うぅ…ヒック…」ボロボロ
魔理沙「っ!!もう我慢できないぜ!」バッ!
霊夢「ちょ!?ちょっと魔理沙待ちなさい!」ダッ!
セイヤ「くそッ!」ダッ!
魔理沙「おい!あんた!幾らなんでもそれは言い過ぎだぜ!咲夜が誰の為にここまで必死になってると思ってるんだ!」
レミリア「……誰よ貴方達」ジロ…
魔理沙「私達は咲夜の部活仲間だ!お前達親友なんだろ!?なのに他人とか抜かしやがって!」
レミリア「それがどうかしたのかしら?他人に他人って言って何が悪いのよ」
魔理沙「このっ!」ダッ!
霊夢「魔理沙!落ち着きなさい!」ガシッ!
レミリア「…いいわよね、貴方達は好きな事が出来て…私は小さい頃から勉強や習い事の毎日、遊ぶ暇なんて殆ど無かったわ…それはこれからもそう…だから私には親友なんてもの、邪魔でしかないのよ!」
霊夢「だったら親に言えばいいじゃない!私の人生なんだから私の好きにさせてって!親に反抗の一つもしないで勝手に不機嫌になってんじゃないわよ!」
レミリア「…私の好きにですって?…っ!貴方達に分かる!?将来財閥を支えて行かなくちゃいけない私の気持ちが!?分かる訳ないでしょうね!私達は住む世界が違うのよ!咲夜とも本当は出逢うべきじゃなかった!私は親が敷いたレールの上をひたすら走る《運命》なのよ!」
「あんたはその《運命》って言葉でただ逃げてるだけのお子様だ…」
レミリア「なん…ですって?貴方、今なんて言ったの?」ギロッ…
セイヤ「何度でも言ってやるよ…あんたはただ逃げてるだけだ、咲夜からも両親からも妹からも…そして、自分自身からもな…」
スタスタッ…ガシッ!ぐいっ…!
レミリア「貴方、私が女だからって甘くみている様ね……もう一度だけチャンスをあげる。誰が逃げてるですって?」グググッ…
彼女は背伸びをすると細い腕で俺の胸ぐらを掴み自分の顔に近づけた…
セイヤ「あんた以外誰が居るんだよ…」
レミリア「私は…私は逃げてなんかいないわ!私はずっと前だけを見て進んできたの!したい事を我慢して、将来の為に、自分の為に!それを逃げているですって!?今日会ったばかりの貴方になんで私の今までの人生を否定されなくちゃならないの!?答えなさい!!答え…なさい…よぉ…」ポロポロ…
なで…
セイヤ「別にあんたの今まで歩んで来た人生全てを否定してる訳じゃない…でも、辛い事や悲しい事を分かち合うのが、家族や友達の在り方だ…勿論楽しい事もな……間違ってるのはあんたの両親だが、あんたもそれを良しとして今まで生きてきたんだろ?それを運命なんていう言葉で片付けるのは間違ってるってだけの話だ…」なでなで…
レミリア「でも…私にはお父様やお母様に…そんな事を言う勇気なんて無いわ…」ポロポロ…
セイヤ「勇気が無いなら分けて貰えばいい…幸い今ここにあんたの親友が居るんだからな…」ほれ…
レミリア「咲…夜…」グスッ…
咲夜「お嬢…様…」ポロポロ…
ギュッ!
レミリア「御免なさい…御免なさい咲夜!酷い事を言っちゃって…私…本当は咲夜に言いたかった!助けて貰いたかったの…!!」えぐえぐっ…
咲夜「私の方こそ…!お嬢様の本当の気持ちに気付かずに…!申し訳ありませんでした…!」ボロボロ…
レミリア「咲夜…他人だなんて言って御免なさい…こんな私でも友達で居てくれる?」グス…
咲夜「はい!勿論です!お嬢様!」ニコ
咲夜ー!! よしよし
霊夢「一件落着ね…」ふぅ…
セイヤ「まぁ一件じゃ終わらない訳だがな…」
魔理沙「あと難件落着させればいいんだ?」
セイヤ「さぁ?後2、3件じゃねぇの?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レミリア「それじゃあ、改めて自己紹介させてもらうわ、私はレミリア・スカーレットよろしくね」
魔理沙「私は霧雨魔理沙!部活動、誰かを助け隊の団長だ!!」
レミリア『部活名…ダサいわね…』ウワー
セイヤ『またこの顔だよ…』
霊夢「私は博麗霊夢、博麗神社で巫女をやってるわ、よろしくレミリア」
レミリア「あら、博麗神社ってあの有名な?」
霊夢「あら!私の神社も随分と有名になったものねぇー!」
レミリア「金汚い巫女がいるっていうので有名な神社でしょ?」
霊夢「だぁ〜れが金汚いですってー!!」
セイヤ「お前だよお前…俺は水奈月セイヤ、宜しくなスカーレット」
レミリア「レミリアでいいわ。その代わり私もセイヤって呼ぶけどいいわね?」
セイヤ「好きに呼んでくれ…」
咲夜「それで、どのようにお嬢様のお父様と
お母様を説得なさるんですか?」
魔理沙「そりゃあもう正面から私の好きにさせろって言うしかないだろ!」
レミリア「む、無理よ…そんな事をお父様とお母様に言うなんてやっぱり…」
霊夢「でも現状を変えるにはそれしか方法がないのよ?私達も影で応援してるから頑張んなさい」
レミリア「だ、だったら家の外からでいいから見守ってて頂戴!お願い!」
セイヤ「まぁそれ位なら別にいいが不法進入になるだろ、それ」
咲夜「御安心ください!なるべく見つからないような道を通って行けば館に入るのは容易です!警備員さんがいますが…」
魔理沙「マジかぁ…まぁやるしかないか!逝くぜー!!皆ぁっ!!」
レミリア・霊夢・咲夜「「「おー!!」」」
セイヤ「おい行くが逝くになってるぞ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜レミリアの家(紅魔館)〜
咲夜「さて…お嬢様はお父様の書斎に向かうと言っていたのでそこまで行きましょう…それと3人にはこれを渡しておきます」つインカム
魔理沙「なんだこれ…?」
霊夢「これ無線よね?どうしたのよ…」
咲夜「警備員さんのロッカーの中から借りてきました…」
セイヤ「っていう事は警備員の連絡も聞こえるんだな…?」
咲夜「はい…私達のチャンネルは6ですが警備員さんのチャンネルは3です…状況を知りたい時にチャンネルを変更してください…」イヤホン装着
魔理沙「このボタンみたいなのを押しながらマイクに向かって喋ると同じチャンネル同士の
奴に聞こえるんだな…?」
咲夜「その通りです…さぁ書斎に向かいましょう…」
匍匐前進〜…
〜紅魔館(書斎)〜
レミリア「失礼します…お父様…」
レミ父「レミリアか…どうした、私は今忙しいのだが…」
レミリア「今日はその…お父様にお話したい事があって来ました…」
レミ父「話したい事…か。そんな事よりレミリア…この成績はなんだ!!」バンッ
レミリア「は、ハイッ!なんの事でしょう、お父様」ビクッ
レミ父「惚けるな!!学力テストの点数、何故満点ではない!あの様なレベルの低い高校でこの点数とは!お前は親の顔に泥を塗るつもりか!!」
レミリア「そ、そんなつもりは…」ビクビク
レミ父「もうよい!話は終わりだ!おいメイド!この恥晒しを部屋に連れて行け!私がいいと言うまで決して部屋から出すな!鍵もしっかり掛けておくのだぞ!?よいな!?」
メイド「は、はいっ!!さ、さぁお嬢様早くお部屋に」ガシ
レミリア「やめて!離しなさい!私はお父様に話したい事が!」
レミ父「貴様の様な出来損ないの娘と話す事などない!今すぐ私の目の前から消えろ!!これが終わるまで寝る事は許さんぞ!」ドサッ
レミリアの前に分厚い三冊の本が投げられた
レミリア「そんな…お父様少しだけでも話を…」
レミ父「ええい!くどいぞ!!メイド何をしている!早くそいつを部屋まで連れて行け!」バンッ
メイド「も、申し訳ありませんっ!さ、お嬢様!お早く!」
レミリア「…わかったわ」スタスタ
バタンッ…
レミ父「…ふん」
〜紅魔館の書斎側(外)〜
魔理沙「なんて糞爺だ!一発ぶん殴りに行ってやる!」
霊夢「馬鹿!騒ぐんじゃないわよ…バレるでしょ?」
魔理沙「だったらどうするんだよ…!これじゃあレミリアが可哀相だぜ…」ウル
咲夜「こうなったら…プランBで行きましょう…」
セイヤ・霊夢・魔理沙「「「プランB…?」」」
咲夜「さぁセイヤ…これに着替えて下さい…話はそれからです…」
セイヤ「おい、これってまさか…」汗タラー…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜紅魔館(館内廊下)〜
メイドA「それでメイドDったらさぁー」
メイドB「そうなの?ウケるー!」
「どうも、今晩は…」
メイドA・B「「あ、今晩は…」」
セイヤ「どうかなさいました?」燕尾服〜
メイドA「あ///いえ、初めて見るお顔だったのでつい」
セイヤ「申し遅れました…私、今夜からこの紅魔館で執事をさせて頂く事になった水奈月セイヤと申す者です。以後お見知りおきを…」ニコ
メイドB「そ、そうだったんですね///これからよろしくお願いします///」
セイヤ「はい。では私は旦那様にご挨拶しに行かなければならないので、名残惜しいのですがこの辺で…」ペコリ…
メイドA・B「「は、はぃ///」」
やだイケメン… 身長180くらいあったわよぉ…
セイヤ「ふぅ…こちらセイヤ、紅魔館内部の潜入に成功した…どうぞー」
咲夜『了解です、そのまま階段を上がって突き当たりを右に曲がってください』
魔理沙『しかしこの為に無線を用意しておいたんだな、準備がいいぜ!』
霊夢『取り敢えず頑張んなさいセイヤ!レミリア奪還作戦はあんたの腕に掛かってるんだからね?』
セイヤ「分かってるよ…てゆーかメイドとして霊夢か魔理沙が潜入した方が良かったんじゃないのか?」
咲夜『すみません…警備員さんのロッカーに燕尾服が1着あったんで取り敢えず持ってきたんです。まさかこんな事になるなんて思いもしなくて』
魔理沙『思ってなかったのかよ!?』
霊夢『じゃあこれなんの為に持ってきたの!?』
咲夜『え、えっと…かっこいいからです…///』
セイヤ「まぁ結果オーライって訳だ…咲夜、道案内の続きを頼む…」
咲夜『了解です…突き当たりを曲がったらウンタラカンタラピロピロプルプル』
セイヤ「了解した…レミリアの部屋の前に着いたらもう一度連絡する…どうぞー」
咲夜『了解です…任務が無事成功する様祈っています』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜レミリアの部屋〜
セイヤ「ここか……おい、レミリア聞こえるか?」
「セイヤ…?何しに来たのよ…?」
セイヤ「何しにってお前を助けに来たんだんだよ」
「…それなら結構よ、今すぐ帰りなさい」
セイヤ「は…?おい、どういう事だ」
「どうもこうもないわ。お父様は私の事なんかよりもスカーレット財閥の事の方が大切なんだってよく分かったわ…だから私はもう諦めたの…もうこれでいいのよ。やっぱり運命なんてものはそう簡単に覆せる物ではなかったという事ね」
セイヤ「逃げるのかよ…また、自分の気持ちに嘘をついて…」
「ええ、そうよ…」
セイヤ「っ!!お前な!俺逹はお前を助ける為にここに来たんだ!それをお前自身が先に諦めるなんてどういう事だ!俺はともかく咲夜や魔理沙それに霊夢の気持ちはどうする!?あいつらの気持ちを踏みじるつもりか!?」
「そうね…そうしたくは無いけどしょうがないじゃない…咲夜逹にはあなたの方から謝っておいてちょうだい…」
セイヤ「いい加減にしろ!おい!このドア開けろ!直接お前に言ってやる!」ガチャガチャ…
「残念だったわね…このドアは内側から開けるのは不可能よ…表から鍵が掛かっていて専用の鍵じゃないと開かないわ…」
セイヤ「チッ…」スタスタ
部屋の中
レミリア「何よ…偉そうな事言っておいて、私の事なんか本気で助けるつもりなんてない癖に…」ウルウル
レミリア「本当に…勝手な奴ね…何が助けるよ…ちょっとでも信用した自分が馬鹿みたいだわ」ポロポロ
レミリア「漸く…素直に…グスン…なれたのに…咲夜も…今度ばかりはヒック…愛想を尽かしたえぐっ…でしょうね…」ポロポロ
レミリア「えぐっ…ひっく…勉強…しないと…」ぐしぐしっ
「ラフメーイカー!!じょーだーんじゃなーーーーい!!」
レミリア「何よ…この声…」
「今更あんた一人を置いて!!」
レミリア「外…?」
「構わず消えると思ってんのかー!!!!」ガッシャァァン!!
レミリア「キャアァァァァ!!!!」
〜書斎〜
レミ父「むっ?」
〜とある部屋〜
フラン「っ!?」ビクッ…!!
レミリアの部屋
「痛ってぇ…やっぱり映画みたいに上手くはいかないか…」
レミリア「セイ…ヤ?」
セイヤ「ったく、咲夜のやつロープ離すタイミング速すぎだろ…あと少しで下に真っ逆さまだったわ…」
レミリア「なん…で?帰ったんじゃなかったの…?」
セイヤ「はぁ?誰が帰るなんて言ったよ?ドア開けられないからって咲夜に相談したら屋上まで急いで来いって言われて行ったらこのザマだよ…」
レミリア「どうして?どうして私の為にここまで…」
セイヤ「なんでだのどうしてだの面倒臭い奴だな…ほれっこれで咲夜逹の声でも聞けよ」つインカム
レミリア「なに?これ?」受け取り
咲夜『お嬢様!?聞こえますか!?駄目ですよ諦めちゃ!私の憧れるお嬢様はそんな弱い人間では無い筈です!最後まで闘ってください!私は小さい頃、そんなお嬢様に助けられたんです!』
レミリア「咲夜…」
魔理沙『おーいレミリア聞こえてるかー?親父さんとの会話聞いてたがあれはもう手遅れだぜ!一度殴っておかないと駄目だなあの糞爺は!という訳で今から一発ぶん殴ってこい!』
レミリア「魔理沙…」
霊夢『まったく魔理沙は物騒ね…レミリア!今から家の全財産掻っ払ってきなさい!そしたら私の家で面倒見てあげるから…ね?…だから勇気を出して親父さんに言いたい事全部ぶち撒けてきなさい!いいわね!?』
レミリア「霊夢…」
セイヤ「ま、そういう事だ…で?どうする?決めるのはあんた自身だが」
レミリア「…」ポロポロ
セイヤ「はぁ…」ギュッ…
レミリア「あ…」ポロポロ
セイヤ「悪いな…俺みたいな奴がお前を慰める役で…」なでなで
レミリア「そう…よ…なんで私が…貴方みたいな…男に…」グス
セイヤ「レミリア…もう一度、あんたの本当の気持ちを聞かせて欲しい…俺逹はその想いに、全力で答えてやる…」
レミリア「…お願い……いいえ、命令よセイヤ!私を…助けなさい!」ニコッ
彼女は泣き腫らした顔で精一杯の笑顔を俺に向けてくれた…部屋は月夜で照らされ、彼女を更に美しく輝かせていた。俺はその彼女の願い…いや、命令に片脚を地面に着き服従のポーズをとった、そしてある執事の様にこう呟く
「御意…ご主人様」
今日だけはあんたの執事になってやるよ。レミリアお嬢様…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レミリア「で、これからどうするの?」
セイヤ「お嬢様には…家出してもらいます」ニコ
レミリア「い、家出ぇっ!?」ギョ
セイヤ「まぁそれが一番簡単で手っ取り早いからな」
レミリア「だからって家出してどうするのよ!その後の事が問題でしょ!?」
セイヤ「まぁ衣食住の問題は霊夢の所で解決するし…後は果たしてあんたの親があんたを連れ戻しに来るかどうかだけど…連れ戻そうとする動機が不純そうだな…」
レミリア「きっとまた恥晒しだの何だのと罵声を浴びせられるのでしょうね…」
セイヤ「ま、取り敢えず行動しない事には事態は良い方にも悪い方にも傾かないしな…よし行くぞ…っと」お姫様抱っこ
レミリア「なっ///ちょっと!!なにしてるのよ!!///」
セイヤ「こっちの方が逃げるの楽だしな…それに今はあんたの執事だ」
レミリア「貴方みたいな執事なんて死んでも御免だわ!いいから降ろしなさい!」ジタバタ
セイヤ「暴れるなよ!さっきの音で警備員逹がこっちに向かって来てるんだ!あんたどうせ走るのとか苦手だろ!」
レミリア「勝手に決めつけないでほしいわね!まぁ足には自信があるけれども…その…走り続けるのは苦手だわ…」モジモジ
セイヤ「…時間の無駄だな、手早くやるか」つピッキングセット
レミリア「そんなものどうしたのよ…」
セイヤ「咲夜から借りた女の七つ道具の一つ、ピッキングセットだ」片手でカチャカチャ
レミリア「なんで咲夜はそんな物を持ってるのよ…」
セイヤ「それは是非俺も聞きたいねっと」カチ
セイヤ「よし…行くぞ?」
レミリア「ええ!……その…セイヤ…ありがとう…///」モジモジ…
セイヤ「それを言うのはまだ早いっての!!」バンッ
居たぞ!! 侵入者だ!
捕らえろ!
セイヤ「やべっ、早速見つかった…」タタタタタタッ
レミリア「貴方の言う通りだったわね」
セイヤ「逆にあそこまででかい音出して様子見に行かせない方のがおかしいっての!レミリア!エントランスまで案内頼む!」タタタタタタッ
レミリア「わかったわ、そこの通路を左!」
セイヤ「了解!」キュッ
警備員A「逃がすな!追え!」
警備員s「「「「「了解です!!」」」」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜紅魔館(エントランスホール)〜
セイヤ「しかし広いなこの館は…」タタタタタタッ
レミリア「当たり前でしょ?スカーレット財閥の現社長の家よ?まぁここは先祖代々から当主に受け継がれてきた由緒ある館なのだけれどね…」
セイヤ「ふぅん……っと、やっぱり待ち伏せされてて当然だよな…」ピタ
レミ父「…」
レミ母「…」
メイドs「…」
警備員s「…」
セイヤ「よくもまぁ男1人と女1人にここまでの人数集めたもんだな…」お姫様抱っこ解除…
身長2m近い大男と綺麗で小柄な女性、そしてメイドと警備員が複数エントランスの真ん中に立って俺とレミリアを見上げている
レミ父「レミリア?これはどういう事だ…納得のいく説明をしてみろ」
レミリア「御言葉ですがお父様、私はもうお父様の言いなりにはなりません…私は私のしたいように、これから生きていきます」
レミ父「好きな様にだと…?ふざけるな!!!レミリア!親に向かってその口の利き方はなんだ!?お前は将来このスカーレット財閥を支えていかなければならない大事な存在だ!それを好きな様に生きるだと!?私はそんな事認めんぞ!!」
レミリア「認めてもらわなくても結構よ!私は
ずっと我慢してきたの!友達とも遊べず毎日勉強に習い事に作法の練習、私だって普通の生活がしてみたかった!普通に友達と遊んで、普通に学校で勉強して、明日を楽しみにしながら寝る、そんな当たり前の事を望んでるだけなの!」
レミ父「そのお前が望む生活で将来お前は人の上に立つに相応しい立派な人間になれるのか!?なれぬだろう!?私はその為にお前を…!」
レミリア「結局お父様は私の事なんて全然考えてくれてないわ!お父様が大事にしているのは私じゃなくて会社とその会社の将来だけ!一度も私を褒めてくれた事なんて無かったじゃない!!さもそれが当たり前の様に突き放して!私がどんな気持ちだったのかも知らないで!」
レミ父「ふぅ…退く気はないのだな?」
レミリア「もう…私は逃げないわ…」
レミ父「そうか…貴様だな…ウチの娘を誑かしたのは…」ギロッ
セイヤ「…あぁ、そうさ…それで?それがどうした?」
レミ父「貴様も退く気はないのだな?」
セイヤ「退く気があるなら最初からこんな事しねぇよ……あんた頭大丈夫か?」頭トントン…
レミ父「口の減らない小僧が…おまえ、あれを持ってきてくれ…」
レミ母「っ!?あなた、でもあれは…」
レミ父「頼む…あの馬鹿娘と小僧を一から教育し直してやる…」
レミ母「止めても…聞かないのね?」
レミ父「あぁ…」
レミ母「わかったわ…私はあなたを信じるわ…」
レミ父「…すまない。おい貴様…名を名乗れ」
セイヤ「俺は水奈月セイヤ。今は1日限定でこいつの執事だ」
レミ父「そうか…私の名はブラド・スカーレット、スカーレット財閥の現社長だ。そして今ある物を取りに行っている女性が私の妻アスワン・スカーレットだ」
セイヤ「ご丁寧にどうも。だけどすんなり通して貰えそうもないな」
ブラド「当たり前だ。貴様が私に勝てれば娘を連れて何処へなりとも行くがよい…しかし負ければ貴様は2度と娘に近づかないと誓え…よいな?」
セイヤ「別にいいが何で勝負するんだ?」
ブラド「この館の娘であるレミリア、お前なら気付いているだろう?」
レミリア「っ!?お父様!まさか刀による勝負で勝敗を決めるつもりなんですか!?下手をしたらセイヤが!!」
ブラド「降りるも降りないもこの小僧次第だ…私は降りてもらっても構わないがどうする?セイヤ君…」
セイヤ「聞かなくてもわかるだろ?」ギロッ…!!
ブラド「ほう…いい眼をしているな…」
レミリア「止めなさいセイヤ!お父様は紅魔流抜刀術の使い手、大怪我じゃ済まないわよ!?」
セイヤ「紅魔流だか蒼魔流だか知らないが俺は興味ないね、やれるだけやってみるさ」頭ポンッ…
ブラド「決まりだな…」
アスワン「あなた…持って来たわよ」
ブラド「済まないな…受け取れっ!」ヒュッ!
パシッ…
セイヤ「なんだこれ?木の刀?」カチャ…
ブラド「それは竹光という刀を模した木の塊だ…普通の竹光よりも凝固な素材で出来ているから折れる心配はないぞ?普通の斬撃ならば、な」
セイヤ「そうかよ…だったら早く始めようか…録画してるガキ使が観たいんでな」スッ…
ブラド「その減らず口…何時まで叩けるかな?」スッ
暫しの沈黙…それはレミリアの父ブラドによって掻き消された…
ブラド「ゆくぞ!!!」ダッッッ!!
その巨体からは想像も出来ない速さで俺との間合いを瞬時に詰める
セイヤ『速い!?』身構え
ブラド「ぬぅん!!!」ブォンッ!!
セイヤ「ちぃ!!」ガッ!
辛うじて斬撃を刀で防いだが
セイヤ『なんて重い斬撃だ…!!』
ブラド「それで防いだと思うな!!」ゴッ
ブラドは俺の両手が塞がっているのを確認すると俺の腹に蹴りを入れた
セイヤ「ぐっ」ヨロッ
ブラド「その程度かっ!!」ブンッッッ!
セイヤ「なっ!?」ガギィッ!
セイヤ『完全にあっちのペースだ…!!このままだと確実に負ける…!!』ググググ…!
セイヤ「…」スッ…
受けていた刃をそのまま去なす
ブラド「!?」グラッ…
斬撃に全ての力を込めていたブラドはそのままよろけ、俺はその隙に体制を立て直す為ブラドとの距離を置いた
セイヤ「ふぅ…」カチャ…
ブラド「口だけだと思っていたが案外やるようだな…」
セイヤ「悪いが今度は…あんたが受けに回る番だ!!」ダッ
ブラド「おもしろい…来い!!」カチャ…
セイヤ「はぁ!!」ブォン!
まずは牽制でブラドに向かって刀を振るう
ブラド「…」スッ…
だがそれは軽々と避けられた
セイヤ「…!?やぁ!!!たぁ!!!でりゃぁ!!!」
ブラド「…」スッ スッ ガキッ
セイヤ『マジかよ…俺は本気でやってるが、全く歯が立たない…』ガキキッ!
ブラド「どうした?これではつまらないな…」グググッ!
鍔迫り合いでもブラドが勝っているのは一目瞭然だった
セイヤ『負ける訳にはいかないんだ…何か手は…』
ブラド「どうだ?今なら降参を認めやってもよいぞ?」グググッ
セイヤ「はっ…冗談だろ?寝言は寝て言えよ、糞爺!!」バッ
ブラド「なっ!?」
別に避けるだけが戦法じゃない…これは別に本物の刀じゃないんだからな、だったら軽く去なした斬撃くらいなら…!!
セイヤ「食らっても平気だっ!!」ガッ!!
セイヤ「ぐはっ!?っ!!」ビュッ!
俺の渾身の一太刀はブラドの腹に当たり俺はそれをそのまま振り抜いた
ブラド「くっ!?」ガクッ
ブラドはそのまま片脚を地面に突き俺を睨んだ
ブラド『なんて奴だ…この様な発想、常人には不可能だ…幾ら鍔迫り合いの最中の斬撃とはいえ自らそれ受けようなどと…』
セイヤ「ってぇな…軽く去なしたとはいえやっぱりキツかったか…」
ブラド「…よかろう、私に一太刀浴びせた礼だ…貴様に紅魔流抜刀術を見せてやろう…」
レミリア「お父様!!紅魔流抜刀術は一般人に対して使う事は禁止の筈です…!!」
アスワン「そうよあなた…流石にそれは危険すぎるわ…」
ブラド「この小僧は常人などではない…幾ら去なして威力が落ちた斬撃だからといってそれを自らの意思で受けるなどという発想は普通の人間だったらしない筈だ…」
セイヤ「さっきから聞いてりゃ人の事を常人じゃないだの普通じゃないだのと失礼な奴等だな…」
ブラド「目上の人間に敬語を使わぬ貴様に言われる筋合いはないと思うがな…」
セイヤ「俺はあんた達を目上の人間なんて思ってないからな、自分の娘の願いも聞く耳持たない屑に、敬語を使う程、俺は馬鹿じゃないんだよ…」
ブラド「次の一撃で貴様は敗北する…これはもう逃れる事の出来ない運命だ…」
セイヤ「その運命って言葉を多用している辺りは親子だな…生憎俺は運命って言葉が好きじゃないんだ、まぁ咲夜やレミリアに会えたのが運命って言うなら、悪い気はしないがな…」
レミリア「セイヤ…」
ブラド「お喋りはここまでだ…ならば貴様が敗北する運命を変えてみろ…」スッ…
セイヤ「…」スッ…
バッ!
刀を構え俺に向かい最初と同じように突撃してくる
セイヤ『同じ手は食わないぞ!!』バッ
軌道を読みブラドが来るで在ろう場所に斬撃を放ったがそこにブラドの姿は無かった
セイヤ『何処に行った…!!』キョロキョロ
「紅魔流抜刀術奥義一ノ型…」
セイヤ『なっ!?後ろっ!?』バッ!
後ろを振り返る前に俺の左脇腹に激痛が走る
ブラド「《紅桜》!!!」ビヒュッッッ!!
ドゴォォッッッ!!ミシミシッ…!!
骨の軋むような音がした後、今度はその衝撃が内臓に伝わるを感じた
セイヤ「ぐはぁっ!!?」ドゴォォォォォオオオオンッ!!
ブラドは刀を振り抜く事無くそのまま俺を力任せに壁へと叩きつけた
レミリア「セイヤっ!!」
ブラド「紅魔流抜刀術…それは我々スカーレット家が代々受け継いできたものだ…スカーレット家は昔、吸血鬼の一族だったとされている、吸血鬼を恐れた人間は数で我々を圧倒しようとしたというが100の人間がたった1人の吸血鬼に斬殺されたという伝承がある。それを可能とするのがこの紅魔流抜刀術…100を殺し1を生かす、生きる事ができるのはこの抜刀術を使えるものだけだ…」カチンッ…
アスワン「あなた…!彼は大丈夫なの…!?」
ブラド「心配するな…手加減はしておいた…まぁ今は気絶しているらしいがな…」
レミリア「お父様…!あなたという人は…!」
ブラド「何を勘違いしている、レミリア…勝負の受けたのはお前達だろう?私は勝つために刃を抜いただけだ…違うか?」
レミリア「でも…こんなのおかしいわ…」
「ちょっとこれどういう事よ!?何時まで経っても来ないから様子を見に来たら」
「お、おい…セイヤの奴血ぃ吐いて倒れてるぜ…」
「っ!!セイヤっ!どうしてこんな事に…!」
ブラド「咲夜君に…後の2人は何者だ…?」
魔理沙「私は霧雨魔理沙だ!お前だな!セイヤをこんな目に合わせたのは!」
霊夢「私は博麗霊夢、ていうかなんでセイヤはこんな状態なのよ!説明しなさい!」
ブラド「説明も何もない…彼と闘い、彼が勝てば娘を好きにするがいいと言ったんだが、まあ結果は御覧の通りだ…」
咲夜「ブラド様…」
ブラド「やはり君が一枚噛んでいたのか…この館は自分で言うのもなんだが広過ぎる。この館に詳しい者がいなければ、レミリアの部屋に辿り着く事など不可能に近いからな…さぁ決着はついたぞレミリア、お前には今一度教育をし直す必要がありそうだとよく分かった。覚悟しておけ…」ギロッ!
レミリア「ひっ…」ビクッ
「誰が…負けたっ…だって…?」スクッ…
ブラド「っ!?貴様!何故立てる!?もうその様な力は残ってない筈だ!!」
ひょこ…
フラン「あれは、お姉様とお父様…お母様まで…あれ?誰かな、あの執事服の男の人…」階段から見下ろす
「なんで…立てるかって…?決まってるだろ…護りたい物が…あるからだよ…」グラッ
レミリア「セイヤ!もういい!!もういいから!!」
「今更…なに言ってんだ…また途中で…あき…らめるの…か?」ゴホッ… カハッ!
レミリア「なんで!?なんでセイヤは今日会ったばかりの私にそこまで…自分を傷付けてまで助けようとしてくれるの!?」ポロポロ
「廊下でも…会ったばかりが…どうのこうのって…言ってたな…そういや…」刀掴み
レミリア「そうよ!なんで…なんでなのよ…」ポロポロ
「さぁな…でも…今日あんたの部屋で…頼み、いや違うな…命令してくれた…だろ?私を…助けなさいって…俺は…もう一度…」よろっ
レミリア「もう…一度…?」ポロポロ
セイヤ「あんたのあの…笑った顔を見たいだけだ…!!」カチャ…!
レミリア「え…?///」カァっ…
フラン「か、かっこいい…///」キュンっ❤︎
ブラド「ふふ…はっはっはっはっはっはっ!!!実に愉快な気分だ!まだその身体でやるつもりか?」
セイヤ「当たり前だろ…いいからかかって来い…」ポタ…ポタ…
魔理沙「お、おい!セイヤの奴大丈夫なのか!?あんな身体で!」
霊夢「他でもないあいつが決めた事よ…私達がとやかく言う様な事じゃないわ…」
咲夜「そうですね…ここはセイヤに任せましょう…悔しいですが私達にできる事はセイヤが勝つ事を祈っている事位しかできませんから…」
魔理沙「そう…だな…でもセイヤなら大丈夫だなんてったって!」
魔理沙・霊夢・咲夜「「「私達と同じ部活仲間(ですから)だから!!」」」
セイヤ『なんてカッコつけたのはいいが…身体は正直ガクガクで…後1撃食らったら終わりだ…』
ブラド「どうした…?来ないのか…?」
セイヤ『方法は1つ…だがそれは、俺を本気で潰すつもりが、あいつにあるかどうかで決まる…』
ニヤ…
ブラド『笑っている…?この状況で笑う事が出来るのか…』
セイヤ『考えるより先に!…行動する!!』ダッ
ブラド『来るか!!』
俺はブラド目掛けて全力で突っ込んだ、そしてブラドの目の前に来ると渾身の力で刀を振るった
セイヤ「はあぁぁっ!!!」ブォンッ!
しかしまたもブラドの姿はそこにはなかった
ブラド「惜しい奴だ…」スチャ…
その言葉はやはり背後から聞こえる、あぁブラド…あんたは、俺を本気で潰しにかかってくれるんだな
ブラド「紅魔流抜刀術奥義一ノ型!!」カチ…
俺は瞬時に後ろを向きブラドが放つであろう斬撃の軌道上に刀を片手で逆手に持って構えた
ブラド「その様な生半可な守りでこの抜刀術を受け切れると思うな!!これで終わりだ!!」
「紅桜!!!!」ビヒュッッッ!!
バキィッ!!
俺の構えていた刀は無残にも折れ刀身は宙に舞う、だがブラドの放った斬撃は再び俺の脇腹に命中し生々しい音がエントランス内に響いた
セイヤ「あんたの…負けだ…」ガシッ…!
俺は脇腹で受けた刀をそのまま力一杯握り締めた
ブラド「なっ!?」
セイヤ「何故俺が片手で刀を持ってあんたの斬撃を受けたと思う?それは左手を空けておく為だ…まぁあんたが抜刀術を使うか使わないかの賭けだったんだがな…」グッ…
ブラド「何故…!?何故貴様はそこまでレミリアの為に…!!」
セイヤ「さっきも言っただろ…?」グググッ…!!
俺は左手の拳を力一杯握り締める…
セイヤ「あいつの笑顔をもう一度見る為!!そして…この腐った運命を断ち切るためだ!!」バッ!
ブラド『あぁ…私は何処かで間違っていたのか…?こんな小僧に負ける事になろうとは…』スッ
ブラドは両目を閉じ刀から手を離して両手をだらりと力無く下ろした…
ピタッ…
ブラド「何故……殴らない…?」パチリ
セイヤ「俺は…あくまでレミリアを助ける為にあんたと闘った…勝負を放棄したあんたを、俺は殴る事は出来ない…それに…」
ブラド「それに…?なんだ…?」
セイヤ「あんたを殴れるのは本来、同じ家族のレミリアだけだ…親を殴るのは最低だが、あんたは殴られるだけの事を今までしてきたんだ…一発あいつに殴られてくるんだな…」スッ
ポイッ…カランカラン…
俺は折れた刀を適当な所に放り投ながらレミリアの所に歩み寄る
セイヤ「あとはレミリア…お前自身が決着を付けろ、自分のありのままの気持ちをぶつけてやれ…」頭ポン…
レミリア「えぇ…」コク
そう頷くと彼女は自らの父、ブラド・スカーレットに歩み寄って行く、ゆっくりだが確実に。
ブラド「レミリア…」
ポコッ…
力無く放たれた彼女の拳は身長差の所為でブラドの腹に当たった
レミリア「お父様…私はずっとお父様が大嫌いでした…小学生の頃から厳しかったお父様に認めて貰おうと必死に勉強をして、習い事をして…でもお父様は一度も褒めてはくれなかった…でも……たった一度だけ…幼稚園の頃…お父様とお母様…そしてフランとの家族の絵を描いてお父様に見せた時、お父様は私を笑顔で褒めてくれました……覚えていますか?」
ブラド「あぁ…」
レミリア「私はその時の事を忘れられませんでした……だから…もう一度…グス…お父様にグスン…褒めて…貰い…たくて…」えぐっ
ブラド「…レミリア、すまなかった…!!すまなかった…!!!」ぎゅっ
レミリア「お父様…!お父様ぁぁぁぁぁぁ…!!!!」ウワァーン
そこには何処にでもいる普通の父と娘、そう家族の姿があった…
「お姉様…」
レミリア「フラン…?」グス
フラン「お姉様…御免なさい…私知ってた…お姉様が辛くて苦しんでる事…でもお父様とお母様が怖くて…何も出来なかったの…」グス
レミリア「フラン………おいで?」
両手を広げて実の妹に優しい言葉を彼女はかけた
フラン「……お姉様ぁぁ!!」ダッ
ぎゅっ…
レミリア「フラン…私の方こそ御免なさい…あなたは悪くないのに…」なでなで
フラン「また…私と、仲良くしてくれるの…?お姉様…?」グスン…
レミリア「えぇ…だってあなたは私のたった1人の妹だもの…」
フラン「お姉様ぁ……お姉様ぁ…!!」ぎゅう…
アスワン「あなた…」スッ
ブラド「おまえ…私はどうやら間違っていたらしい…レミリアの言う通り、いつ間にか家族よりも…会社の事を第一としてしまっていた…私はお前達の父親失格だ…」
アスワン「それは私もですよ…でも大丈夫、それに気付けたのだから…これからはレミリアとフラン…家族全員で頑張りましょう…ね?」
ブラド「あぁ…そうだな……おい少年…礼を言うぞ…」
セイヤ「ん?別に…俺は団長の意向に従っただけだよ…」ヒラヒラ…
ブラド「貴様は言っていただろう…レミリアの、いや…我が娘の笑顔をもう一度見たかっただけだと…」
セイヤ「あぁ…その事か…今思うと恥ずいから、それ言うやめてくれ…」プイッ…
ブラド「そうか…」ニコ
あんた…そんないい顔で笑えたんだな…
「「「セイヤ!!」」」
セイヤ「あぁ…お前らか…」クル…
魔理沙「やったな!これで依頼は解決だろ?」
セイヤ「あぁ…みたいだな…」チラ…
そこには家族4人仲良く笑い合っている姿があった
霊夢「しかしあんた身体ボロボロじゃない…大丈夫なの?」
セイヤ「正直かなりキツイ…ったくなんで俺がこんな面倒臭い事…」
咲夜「でも、お嬢様の為に闘っていたセイヤは
…とてもカッコよかったですよ?」ニコ
セイヤ「別に…成り行きだろ…」
咲夜「素直じゃない人ですね…」はぁ…
霊夢「こいつは普段不器用な上に人に興味持たない奴だからね…」
セイヤ「取り敢えずこれで一件落着接着剤だな…」
魔理沙・霊夢・咲夜「「「…」」」シラー…
セイヤ「今のところカットで頼む…」指ぱちん…
「セイヤ…!!」
セイヤ「ん?あぁレミリアか、どうした?」
レミリア「私の妹がセイヤとなんだか話をしたいらしいのだけれど…今大丈夫かしら?」
セイヤ「あぁそういえば妹いたんだったな、この子がそうか?」
レミリア「えぇ、ほらフラン挨拶しなさい」
フラン「あの…フランドール・スカーレットって言います…今晩は…」
セイヤ「あぁ、俺は水奈月セイヤ。宜しくな、フラン」微笑み
フラン「ぁ///宜しくね…///あの…///セイヤって呼んでもいいかな…?///」ドキドキ…
セイヤ「好きに呼んでくれて構わないぞ?」
フラン「えへへ///じゃあセイヤ!これから宜しくね?///」
セイヤ「あぁ」ニコ
霊夢「はぁ…またか…」
咲夜「またか…とは?」
魔理沙「セイヤは女性キラーEL持ちなんだ…普段は冷めてる性格な所為で女や男からは根暗な木偶の坊認識なんだがなぁ…」
霊夢「ある程度関わると案外いい奴だっていうのが分かってオチるケースが多いのよ…」
魔理沙「まぁそれでも普段が普段だから全くモてないんだがな」
霊夢「大方あのフランって子もあいつの闘い観てて惹かれたってのがオチでしょ…」
魔理沙「でも確かにカッコ良かったからな…」
咲夜「それは…まぁ…言えてますね…」
霊夢「あいつは本当の家族が今は居ないから特に頑張ったのよ…私達より頑張っていたのは確かだわ…あんなにボロボロになってまで…」
咲夜「そうですか…セイヤのご両親は亡くなっているんですね…」
霊夢「あいつが中学の時にね…その時は酷かったのよ?私と魔理沙は中学も一緒だったんだけど、あいつは隣町の中学行っててね…こっちにまで噂がくる程荒れてたみたい…」
魔理沙「で、部活作る時に相談もした八雲紫さんに引き取られてから真面になって、今この高校に通ってるって訳だ」
咲夜「そんな事があったんですね…」
霊夢「小さい頃は元気があって可愛げがあったのに、久しぶりに会ったら髪伸びてるし性格捻くれてるしでビックリしたわ…」
魔理沙「なんか霊夢、お前婆さんみたいだぜ?」
霊夢「なんですって!?魔理沙!もう一度言ってみなさい!!」
魔理沙「うわっ!?霊夢婆さんが怒ったぞ!?逃げるぞ咲夜!!」ガシ!
咲夜「ちょっと魔理沙!私まで巻き込まないでください!」キャッ…
霊夢「2人共待ちなさーい!!」ダダダダッ
セイヤ「騒がしいな…」やれやれ…
レミリア「あの…///セイヤ……ありがとう…///とってもカッコ良かったわよ…」ニコ
そこには俺が望んでいた笑顔があった…俺は思った、またこの笑顔が見れてよかった…と
レミリア「その…///セイヤがよかったらだけど…///これからは私の執事として雇ってあげても…その……いいわよ…?///」
セイヤ「ん?あぁ面倒臭いから断る」さらり☆
レミリア「えぇっ!?即答!?」ガーン
セイヤ「…でも」
レミリア「?」うるうる
セイヤ「レミリア…あんたがピンチに陥った時には…俺が必ず助けてやる…それでいいだろ?」ニコ
レミリア「///」ぶしゅー
フラァッ…
フラン「お姉様ー!?」ガシッ
セイヤ『?…なんで倒れたんだ?』キョトン…
ブラド「やはりあの小僧は斬り捨てた方がいい様な気がする…」
アスワン「ふふっ、あなたったら…」
こうして高校1年になったばかりなのに高校1年で一番デカい問題に関わってしまった俺達の話はこれで終わりだ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こいし「わぁ〜セイヤさんカッコいいですね…///」
ルーミア「たらし男なのかー?」
チルノ「でもあたいにはかなわないね!!」
魔理沙「まぁこれが私達の部活ができた軌跡だって事だ!」
アリス「ちょっと待ってよ!!私の話忘れてない!?セイヤも寝てないで起きてよ!」
セイヤ「んあぁ…?別にいいんじゃね?眠いから寝かせてくれよ…」むにゃむにゃ
レミリア「貴方は話始めた時から寝ていたのに何言ってるのよ…」
フラン「ほら、セイヤ!膝枕してあげるからこっち来て?」ポンポンッ
セイヤ「あぁ…?あ、じゃあ失礼します〜…」寝ボケ〜
フラン「んっ///セイヤぁ…くすぐったいよぉ…///」ビクッ
霊夢「ちょっと何やってるのよ!セイヤ!私が膝枕してあげるからこっち来なさい!!」がぁー
レミリア「ちょっとフラン!お姉ちゃんの物を横取りしないの!!」
フラン「こればっかりはお姉様にも譲れないよ!!それにセイヤは物じゃないもん!」
レミリア「いいから渡しなさい!お姉ちゃん怒るわよ!?グングニル出すわよ!?」
フラン「だったら私だってレーヴァテイン出しちゃうもん!!」
咲夜「またセイヤの言葉を使わせてもらいましょう…カオスです…」
美鈴「いやぁ、セイヤはモテモテですねぇ…」
セイヤ「くぅ〜…」z z z
アリス「もう!いい加減にしてぇ!お願いだから私の話をしてよぉ!!」
魔理沙「わかったわかった!アリス!話すから落ち着け!!」
アリス「最初から繋げて話してよぉ〜!」
魔理沙「じゃ回想チェケラッ!!」ビッ
アリス「なんか入り方雑!?」ガーン
〜誰かを助け隊 仮部室〜
魔理沙「と言う訳で私達の新たな部活仲間のレミリア・スカーレットだ!!」
レミリア「これから宜しく」
霊夢「よろしくね?そういえばあの後どうだったの?」
レミリア「久しぶりに家族4人水入らずで食事をする事が出来たわ、お父様も私には無理に跡を継がなくてもいいと言ってくれたし…これからは『自分の正しいと思った道を進みなさい』…だって、これもあなた達のお陰だわ…ありがとう…」
咲夜「良かったですね、お嬢様…それにお嬢様と一緒に部活ができるなんて…私は…とても嬉しいです…」グス
レミリア「咲夜……えぇ、私もとても嬉しいわ!」
咲夜「そういえばセイヤは何処にいるんですか…?遅刻ですか…?」ぐしぐし
魔理沙「あぁ…セイヤは…」チラ…
霊夢「えぇ…逝ってしまったわ…円環の理に導かれて…」遠い目…
レミリア・咲夜「「え…?」」
魔理沙「まさか…あいつが…こんなにも早く逝っちまうなんて…」俯き…
霊夢「あんたの所の親父さんが放った一撃で…内蔵が破裂してたみたいで…それで…内出血してそのまま…」
レミリア「そん…な…」ガク…
咲夜「嘘…ですよね…?」
霊夢「…」ふるふるっ
咲夜「っ!?」ウルッ…
魔理沙「まぁ嘘なんだけどなw!!」
霊夢「こんな嘘に騙されるなんてあんた達もまだまだねw!」m9 ぷげらぁw
レミリア・咲夜「「っ!!」」ブチッ…!
バコッ!!
魔理沙「調子こいてすみませんでした…」ボロッ…
霊夢「まさか引っ掛かるなんて思わなくてつい…」ボロッ…
レミリア「全く…で?結局どうしてセイヤは来ないのよ?」
魔理沙「なんだぁ?そんなにセイヤに会いたいのかぁ?」ニヤニヤ…
レミリア「もう一発いっとく?」ニコ
魔理沙「すみません!!」orz
霊夢「まぁ本当の所は怪我もしてたから1日だけ休ませた方がいいと思って紫さんに話してみたら案の定休ませろって言われたから、あいつは自宅療養中よ」
咲夜「そうならそうと言ってくださいよ…」
〜その頃…とあるマンションの一室〜
セイヤ「あっはっはっはっ!!やっぱり松っちゃんはおもしろわ!あっはっはっはっはっはっ!!」ヒーwヒーw
家でガキ使の録画を見ていた…
魔理沙「さて!部員も残り1人になった訳だがこれからどうするか今日は作戦会議をしよう!」
霊夢「そうね、後1人入れば部として認められるんだしね」
咲夜「ですが依頼が来ない事には私達はどうしようもないですからね…」
レミリア「逆に考えるのよあなた達…依頼が来ないなら…悩みがありそうな子を探せばいいのよ!!」バーン
魔理沙・霊夢・咲夜「「「な、なんだってーーーーーー!!」」」
魔理沙「そこに気付くとは流石スカーレット財閥の御令嬢!!目の付け所が違うぜ!」
霊夢「むむむ、レミリア…あんたはやっぱり天才のようね…」
咲夜「流石お嬢様!そこに痺れる憧れます!!」
レミリア「ふふん!もっと褒めていいわよ!」無い胸を張る☆
魔理沙「ならば!レミリアと言えば!?…立てばカリスマ!!」シャキーン☆
霊夢「座れば幼女!!」シャキーン?
咲夜「歩く姿はおぜう様ー!!」シャキーン☆
レミリア「ちょっと!?霊夢あなたそれ褒めてないでしょ!?」
〜その頃…とあるマンションの一室〜
セイヤ「やっぱりゼル伝は最高だな…」カチャカチャ…
64版ムジュラの仮面をプレイしていた…
魔理沙「じゃあ早速悩める少年少女を探しに行くぞー!!」
霊夢・咲夜・レミリア「「「おー!!」」」
〜廊下〜
魔理沙「んー、しかし皆楽しそうな姿ばっかり目に止まるなぁ…」スタスタ
咲夜「ですが必ず悩みを抱えた子が居る筈です」スタスタ
レミリア「そうね…諦めたらそこで試合終了だって何処かの偉い人が言っていたわ、私も今思えばその通りだと思うもの」スタスタ
霊夢「どうでもいいけどそれアニメの台詞だからね?ちょっと皆ストップ!」ピタ
魔理沙「どうした?霊夢」
霊夢「ちょっとあそこ見て!」ビシ
魔理沙・咲夜・レミリア「「「ん?」」」チラ
霊夢が指差す方を見てみると中庭で如何にも悩みがありそうな金髪ショートの美少女がベンチで人形を抱えて俯いていた
「はぁ…なんで皆の前だとちゃんと演技できないのかな…ねぇどうしてだと思う?上海ちゃん…」
上海「」
「はぁ…」
魔理沙「おーい!そこの金髪の女の子!悩みがあるなら私達に相談しろー!」
霊夢「魔理沙!いきなりそんな事言ったらビックリするでしょ!?」
「あの…あなた達は誰ですか?」
咲夜「すみません…いきなり失礼しました…私達はその…えっとぉ…」
魔理沙「誰かを助け隊って部活をやってるんだぜ!!」
「…」うわー
レミリア『やっぱりダサいわよね…ここはやっぱりタスッケ団という名前に変えましょう…うん!そうしましょう!』
咲夜『お嬢様…御言葉ですがそれは駄目です』
レミリア『っ!?こいつ!直接脳内に!?』
〜その頃…とあるマンションの一室〜
☆ピキーンッ☆
セイヤ『今…誰かが部活名をダサいなっていう心の声が聞こえたような…』
パキンッ…
セイヤ「ま……気の所為か…」ずるずる…
小腹が空いたのでブタメンを啜っていた…
〜中庭〜
「あの…私の名前はアリス・マーガトロイド、よろしく」
魔理沙「私は霧雨魔理沙!宜しくなアリス!」
霊夢「私は博麗霊夢、宜しく」
咲夜「私は十六夜咲夜と申します、以後お見知りおきを」ペコリ
レミリア「私はレミリア・スカーレット、宜しく」
アリス「あの、それでなんで私が悩んでるって分かったんですか?」
霊夢「そりゃあベンチで俯いてるんだからねぇ…誰だって分かるわよ」
レミリア「それで?悩み事があるのかしら?」
アリス「はい…私…演劇部に入っているんですけど、1人で練習してる時はなんとも無いんですが、人前で練習すると緊張してしまって…」
咲夜「つまり人前でも1人で練習している時のような演技をしたいと…」
アリス「はい…」シュン
魔理沙「よし!だったら私達に任せろ!私達が練習相手になってやるから!」
レミリア「でも私達だから緊張しないって最終的にはなりそうだから目標を決めておいた方のがいいんじゃないの?」
霊夢「そうねぇ…あ!なら幻想幼稚園で劇をやるってどう?」
咲夜「それは良い考えですね、でも劇をやるにも幼稚園の先生に許可を取らないと…」
魔理沙「それなら任せろ!私と霊夢、それにセイヤは先生と今でも知り合いだからな!」
霊夢「そういう事、明日には連絡取り付けておくから」
アリス「あの…なんで初対面の私にそこまでしてくれるんですか?」
レミリア「それが私達の部活ルールみたいな物だからよ」
咲夜「そうですね…私もお嬢様もこの魔理沙に
霊夢、それにセイヤに助けてもらいましたから、まぁ私の場合はちょっと恥ずかしくて人には言えないんですけど…///」
レミリア「そういえば咲夜がこの部活に入る事になった理由をまだ聞いてなかったわね…」
咲夜「あ、えーとお嬢様!私自販機で紅茶花伝買ってまいります!」ダッ
レミリア「あっ!ちょっと咲夜!?私はリプトン派なのだけれど…忘れちゃったのかしら…」
アリス「あの…セイヤって水奈月セイヤの事ですか?」
霊夢「あら、あいつの事知ってるの?」
アリス「知っているも何も同じクラスですから…」
魔理沙「そうだったのか!?あいつクラスでどんな感じなんだ?」
アリス「どんなって言われると…授業中は寝てて…偶にサボってて…休み時間は机から動かないで音楽聴いてて、昼休みも1人で購買のパン食べながらゲームやってますね…」
レミリア「セイヤは学校に何しに来ているのかしら…」
霊夢「あいつ未だに友達1人もできてないのね…まさか1人もいないなんて…」
魔理沙「ていうか授業サボってるって言ってるけど…」
咲夜「お嬢様〜買ってきましたぁ!皆さんの飲み物も買ってきましたよ」タタタタッ
レミリア「あら戻ってきたわ、ありがとう咲夜」
咲夜「すみません…自販機に着いてからお嬢様がリプトン派なのに気が付きました…」
レミリア「いいのよ…ありがとう咲夜…はいお金」
咲夜「ありがとうございます…あ、皆さんもどうぞ」
魔理沙「ありがとな咲夜!じゃあ私はこれに決めたZE☆」グレープフルーツ
霊夢「ありがとう咲夜、はいお金、じゃあ私はこれで」綾鷹
咲夜「さ、アリスさんもどうぞ?」
アリス「あ、すみません…それと私の事はアリスでいいですよ?じゃあ私はこのグレープジュースを…それとお金も」グレープジュース
咲夜「はい、ではアリスこれから宜しくお願いしますね?それと敬語じゃなくても大丈夫ですよ?」余ったミルクセーキ開ける
アリス「あ、うん!じゃあこれからも宜しく咲夜」
魔理沙「じゃあ今からセイヤの部屋に突撃するか!!」おー
霊夢「いいわね!セイヤの部屋で焼肉パーティーでもしながら劇の演目とか決めましょう!」
レミリア「え!?セイヤの部屋に…///ま、まだ心の準備が…///」アワワ
咲夜『お嬢様…可愛らしい…///』タラ〜
アリス『ふふっ、おもしろい人達…』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜マンション(セイヤの部屋)〜
セイヤ「で?なんで俺の部屋なんだよ…お前達が受けた依頼なんだから他でやれよ…」
霊夢「なによ〜…だからお肉沢山買ってきてあげたでしょう?主にレミリアが出してくれたんだけど…」
セイヤ「だからってこの部屋に6人は多いっての…」
魔理沙「まぁまぁ、5人の美少女に囲まれて内心ドキドキしてるんだろぉ?」ウリウリ…
セイヤ「いや別に?興味ないし」アッサリ
レミリア『興味…ない…』ガーン…
咲夜「興味ないとは女性に対して失礼ですよセイヤ!!」
セイヤ「あー…俺が悪かったよ……正直言うとお前ら全員可愛いからな、ちょっと恥ずかしかったんだ…悪い」ぺこり
霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア・アリス『『『『『いきなり正直に言われても困る…///』』』』』
セイヤ「で、この子がさっき言ってた依頼主のアリスか…宜しくな、俺は水奈月セイヤだ」
霊夢「……この子あんたと同じクラスよ?」
セイヤ「え?マジか、それ?」
レミリア「これはアリスが言ってた事が本当だって事の証明になるわね…」
咲夜「授業中寝てたりサボったりしてて…」
魔理沙「尚且つ休み時間は音楽聴いてて昼休みは1人で購買のパン齧りながらゲーム…」
霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア「「「「あんた(あなた・お前)学校に何しに行ってる(んですか・んだ)のよ!!??」」」」
セイヤ「っ!?」ビクゥッ!
「ふふっ…」
セイヤ・霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア「「「「「ん…?」」」」」
アリス「あははははは!!お腹いたぁ〜い!!」
魔理沙「あははは!よーし!皆乾杯しようぜ!!」
霊夢「そうね!」
咲夜「はい!」
レミリア「ええ!」
セイヤ「あぁ…」
魔理沙「かんぱーい!!」
セイヤ・霊夢・咲夜・レミリア・アリス「「「「「かんぱーい!!」」」」」
カンッ☆
ジュージュー…ジュージュー…
霊夢「所で幼稚園でやる劇の演目どうする?」
咲夜「アリスは何かやりたい劇はありますか?」
アリス「え…え〜と…笑わないでね?」
レミリア「決まってるのね、聞かせてちょうだい!」期待の眼差し
アリス「え、え〜と…不思議の国のアリスをやりたいなって…///」
魔理沙「アリス…」
アリス「ん?なに魔理沙?」
魔理沙「ヤらないか…?」チャックを開ける動作…
アリス「?」キョトン
セイヤ「おい、魔理沙それ何処で覚えた…?」
霊夢「まぁ魔理沙の事はほっといて、じゃあ演目は不思議の国のアリス!それでいいわね!」
咲夜「はい!精一杯頑張ります!」
レミリア「私もやるからには全力でいくわ!」
魔理沙「スルーされたのは痛かったけど私も異論は無いぜ!!」
セイヤ「俺も取り敢えずやるだけやるさ…」
アリス「みんな…ありがとう!!」
魔理沙「まぁ取り敢えず皆!どんどん食べようぜ!明日から体力使うんだからな!」
アリス「あ、言い忘れてたけど私が入ってる演劇部は演劇部でも人形劇専門でやってるから皆が想像しているような奴とは違うよ?」
セイヤ・霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア「「「「「え…?」」」」」
アリス「あ、えっとね?演劇部にも2つあって、人が演じるのと人形を使って演じるやつの2通りあるの…」
セイヤ・霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア「「「「「……先に言おうよぉ」」」」」
アリス「御免なさい☆」コツン…てへぺろ☆
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日 仮部室にて
魔理沙「よぉーし!じゃあ始めるか!!」
霊夢「一応連絡して明後日の祝日って事になったから時間は今日と明日だけ!時間も無いからまじめに行くわよ!!」
霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア「「「「「おー!!」」」」」
セイヤ『はぁ…貴重な休みが…』
レミリア「それでアリス、私達用の人形はあるのかしら?」
アリス「ええ、この中から好きに選んで!」ズラッ
ウサギ、クマ、コアラ、鳥、亀の人形が机の
上に並べられた
咲夜「凄いよくできてますね…これ市販ではないですよね?」
アリス「うん、私が小さい時にお母さんが作ってくれたの」
霊夢「よくできてて可愛いわね…じゃあ私クマね!」
レミリア「じゃあ私はコアラにするわ」
魔理沙「なら私は鳥に決めたぜ!!」
咲夜「では私はウサギちゃんで…(可愛いなぁ///)」
アリス「よかったらそのウサギの人形咲夜にあげるわ」
咲夜「え!?い、いえ悪いですよ!お母さんが作ってくれたんですよね!?」
アリス「ううん!いいよ、咲夜なら大切にしてくれそうだしウサギちゃんも喜んでくれるわ」
咲夜「ありがとうございます!大切にしますね!!」ぎゅ〜
レミリア「よかったわね、咲夜」
咲夜「はい!…あれ?セイヤどうしたんですか?人形と睨めっこして…」
亀の人形を見ていたら咲夜が俺に話し掛けた
セイヤ「ん?いや別に…」
魔理沙「あはははは!そういえばセイヤって亀に似てるな!」
霊夢「のろのろした性格なんか特にね」
セイヤ「ほっとけ…」
取り敢えず適当に演劇をする事になりました
クマット「調子はどうだ?メイ鳥ックス?」
メイ鳥ックス「こっちに来て確かめろ…」
クマット「いいや結構!」
メイ鳥ックス「クマット…その子は関係ない…離してやれ…利き腕をやられた…お前でも勝てる…それとも俺が怖いか?」
サァギー「パパ!!」
メイ鳥ックス「大丈夫だサァギー!パパが必ず助けてやる!来いよクマット!楽に殺しちゃつまらんだろ?銃なんか捨ててかかってこい!」
クマット「誰がてめぇなんか…てめぇなんか怖かねぇ!!弾きも必要ねぇや!ははは!」
クマット「ヤロォオブクラッシャァァァァァ!!!!!」
カット!!
セイヤ「おい…なんでよりによってコ◯ンドーなんだよ…」
霊夢「え?まさかセイヤはプレ◯ター派だった?じゃあ……化け物めぇ!居たぞぉぉぉぉぉぉ!!」
魔理沙「やっぱりコマンド◯だよな!幼稚園がドンパチ賑やかになるぜ!!」
レミリア「幼稚園でドンパチはマズイでしょ…」
咲夜「なんだかよく分かりませんでしたがお二人共凄いですね…」
アリス「本当…まるで映画を観ている気分だったよ…」
霊夢・魔理沙「「まじめに演劇をやると言ったな?あれは嘘だ…」」
セイヤ「うわー…」
アリスを加えて練習再開…
コアラ「あら?そこのお嬢さんどちらに行かれるの?」
上海「あ、えっとその…」
カット!
霊夢「まさかいきなり躓くなんて…」
アリス「うぅ御免なさい…」
魔理沙「まぁこれから慣れていけばいいんだ!さぁ頑張ろうぜ!!」
アリス「ええ!!」
それから2日間俺達はアリスの為に演劇の練習をした、部活の時間だけでは足らなかったので俺の部屋でもみっちり練習した、その甲斐あってアリスは人前でもあまり緊張しなくなった、そして幼稚園で劇を披露する日がやって来た
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜幻想幼稚園〜
幼稚園先生「今日はよろしくね、霊夢ちゃん魔理沙ちゃん、それにセイヤ君も。他の娘達もよろしくね?」
霊夢「最高の劇を園児達に見せてあげるつもりよ」
魔理沙「あぁ!頑張るぜ!」
セイヤ「お久しぶりです、今日は精一杯頑張ります」
咲夜「初めまして、私達も園児達に喜んで貰えるよう頑張ります」
レミリア「えぇ、きっと成功する筈よ…ね?アリス?」
アリス「///」ドキドキ
霊夢「ちょっとアリス…大丈夫?」
アリス「あ!うん!大丈夫だびょ!?」
魔理沙「言えてないぜ?アリス…」
咲夜「まだ園児達とも挨拶してないのに…」
レミリア「先が思いやられるわね…」
セイヤ「まぁ成るように成るだろ…すみません自分達は今日どこの組に行けばいいんでしたっけ?」
幼稚園先生「あぁそれはチューリップ組の子達よ、小さい子達だから退屈せずに楽しんでくれると思うわ」
セイヤ「そうですか…お心遣い感謝します…おいお前ら行くぞ?」
咲夜「はい、ほらアリス行きますよ?」
アリス「う、うん…大丈夫かな…」
レミリア「諦めたらそこで試合終了よ!さぁアリス気合い入れなさい!」
霊夢「だからそれ安西先生の言葉…それに試合じゃない上に始まってすらいないからね…」
魔理沙「まぁまぁ!レミリアなりの叱咤激励だと思って!」
アリス「うん!アリス!行きまーす!!」ガシャン
幼稚園先生『なんかあの子ガンダムみたい…』
セイヤ「はぁ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜チューリップ組(教室)
ざわざわ…ざわざわ…
「ククク…ロンっ!」パタン…
ぐにゃぁ〜…
「地下…!地下行きっ…!!」
幼稚園先生「はい皆静かに!今日は皆の為に幻想学園高等学校のお姉さんとお兄さんが劇をしてくれるみたいよー!」
園児A「ククク…失せな…!!ババア…!俺達は今勝負の最中…邪魔だ…!!」
幼稚園先生「こら園児A君!先生に向かって駄目でしょ!そんな言葉使っちゃ!」めっ
園児A「あらら…怒られちゃった……それよりそこの片目隠してる兄ちゃん…俺と勝負しないか…?」ざわ…!
セイヤ「ん?俺か?」
園児A「ククク…なかなかいい目をしてるからな…!!修羅場を潜ってきた…男の目…!!」
セイヤ『なんなんだ?この園児…』
園児A「ルールは簡単…!このドンジャラであんたはドラえもんの絵柄が付いた牌を引けたら勝ち…!引けなかったら…」
全員「引けなかったら?」
園児A「あんたのその…!手首から先を!…貰う!!」
ざわ…!!
セイヤ「ん?別にいいぞ?」アッサリ…
ざわ…!?
園児A「っ!?へぇ…じゃあ…!裏返しにするからあっち向いてろ…!!」
セイヤ「あぁ…時間無いから早くしろよ?」クル…
魔理沙「お、おい…!セイヤ…!本気か…!?」
セイヤ「何が?」
霊夢「惚けるな…!負けたら手首…!どう足掻いても手首切断…!いいのか…!それで…!?」
セイヤ「いやたかが子供の言う事だろ…」
咲夜「子供だからって甘く見てると…!殺られるぞ…!速攻…!!」
レミリア「セイヤは甘く見てる…!!あの園児…!只者では…!無い…!!」ざわ
アリス「降りろ…!今ならまだ…!間に合う…!!」
セイヤ『どうでもいいけどなんでこいつら顎がこんなに尖ってるんだ…?』
園児A「ククク…準備完了だ…!さぁ…!引け…!!」
セイヤ「あ、じゃあこれで」スッ
園児A「!?」
俺は机の下に隠してあった4牌の内の一つを持ってきた…
園児K「こいつ…!気付いてやがった…!園児Aが机の下に隠しているのを…!!夢だろ…!?これ…!?」
園児I「ところがどっこい…!!夢じゃありません…!!これが現実…!!」
園児A「何故わかった…俺が机の下に牌を隠すのを…!!」
セイヤ「いや、子供が考えそうな事なんてたかが知れてるだろ?それにその机にある牌…さっき数えた時より4牌足らなかったしな…」
魔理沙「さっきの一瞬で牌の数を把握していたのか…!!」
霊夢「なんて奴だ…!」
咲夜「なら…!セイヤが勝つのは必然…!!」
レミリア「これは…圧倒的な勝利…!圧倒的勝利…!」
アリス「あの園児の発想も凄い…!でもセイヤはその策を掻い潜り…!勝利を掴んだ…!!」
セイヤ「お前らいい加減その顔やめろ…可愛い顔が台無しだぞ?」
霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア・アリス「「「「「か…可愛い…///」」」」」
セイヤ「あ、戻った…」
幼稚園先生『辞めようかな…ここの先生…』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
幼稚園先生「はい!じゃあ今日皆に劇を披露してくれる幻想学園高等学校のお姉さんとお兄さんに拍手〜!」
パチパチパチパチ☆
幼稚園先生「じゃあ霊夢ちゃん達、悪いけど自己紹介してくれる?」
霊夢「えぇ、私は博麗霊夢宜しくね皆」
清楚な女性…!いい…! お茶を一緒に飲みたい…!
魔理沙「私は霧雨魔理沙だ!皆宜しくな!」
気の強そうな女…! 踏まれてみたい…!
咲夜「私は十六夜咲夜と申します、今日は皆さん宜しくお願いします」
良い体…! まさしく…!ボン…!キュッ…!ボン…!
レミリア「私はレミリア・スカーレット、よろしく」
胸ちっちぇな… 絶壁は引っ込め…!今すぐ…!!
レミリア「今絶壁とか言ったガキィ!表出ろコラァ!!」
咲夜「お嬢様!落ち着いてください!」
霊夢・魔理沙『『幼児体型なの気にしてた(んだな)のね』』
セイヤ「俺は水奈月セイヤ…よろしくな」
身長が高い癖にモヤシ…! 華奢な男…!ヤらないか…!
アリス「あ、えっと…アリス・マーガトロイドっていいまひゅ!よろひくお願いしましゅ!」
セイヤ・霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア『『『『『また噛んだ…』』』』』
上玉揃い…! 行かなきゃ損だ…!この状況…!!
幼稚園先生「はい!じゃあ早速劇をして見せてもらいましょう!じゃあ皆準備お願いできる?」
セイヤ「分かりました…ほらお前ら準備するぞ?」
魔理沙「よし!霊夢そっちの机持って来てくれ!」
霊夢「はいはい、咲夜そっち持ってくれる?」
咲夜「分かりました!3つあれば机は足りますかね?」
アリス「大丈夫だと思うよ?後は私達が持ってきたテーブルクロスと小道具で大丈夫だからね」
セイヤ「んじゃ俺は小道具の確認でもしとくか…」ガサガサ…
レミリア「ねぇ…セイヤ…」ズーン
セイヤ「なっ!?どうしたレミリア…なんか暗いな…」
レミリア「セイヤは…私みたいな幼児体型な女の子よりも、咲夜みたいなモデル体型の女の子の方が好みなの?」
セイヤ「???…質問の意図がよく分からないが俺はレミリアみたいな女の子、可愛らしくて好きだぞ?」
レミリア「そ、そう///?良かった…///じゃあ私も皆の所行って手伝ってくるわね///」テッテッテッ…
セイヤ「なんだったんだ…?」ガサガサ…
「くくく…あんた…とんでもない男だな…」
セイヤ「あぁ…なんだお前か…」ガチャ…
園児A「女の子の気持ちを弄んで…そんなに楽しいか…?」
セイヤ「あ〜はいはい、準備の邪魔だからあっち行ってろ…」シッシッ…
園児A「…」しょぼん…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
セイヤ「ではこれより、幻想学園高等学校から来た自分達が、チューリップ組の皆様に人形劇を披露したいと思います。物語のナレーションは僭越ながら自分、水奈月セイヤが担当します。皆様…どうか後寛ぎながら演劇鑑賞をして頂けると幸いです。今回の物語は不思議の国のアリス。それでは心行くまでお楽しみください…」ペコリ…
全員『堅い…堅すぎる…』
セイヤ「とある御屋敷にごく普通の少女が居りました。名前はアリス、性格は人の事を一番に考えられる心優しい女の子でした。ですがそんなアリスは、普通の日常に飽きていました。」
アリス(アリス)「はぁ…何か面白い事ないかなぁ…」
セイヤ「アリスは御屋敷の中をウロウロしながら面白い事が無いか探していました。するとどうでしょう、其処には洋服を着て懐中時計を持った白兎が忙しそうにアリスの前を横切ったのです。」
白兎(咲夜)「忙しい忙しい…早くしないと女王様に怒られてしまう…」スタタタッ…
セイヤ「白兎はアリスの前を横切ると、普段は入っては行けないよと言われている通路の中に消えて行ってしまいました…」
アリス「あ、待って兎さん!何処に行くの!?」タッタッタッ
セイヤ「アリスは白兎を追い掛けて入っては行けない通路の中へと進んで行ってしまいます…あぁアリス…入っては行けないと言われている筈なのに…」
白兎「あぁ忙しい忙しい…」スタタタ
アリス「待って!待ってったら!白兎さん!?」
セイヤ「2人の鬼ごっこは白兎の勝ちで、一旦幕を引きます…」
アリス「あれ?白兎さん…消えちゃった?」
セイヤ「どうした事でしょう、目の前から突然白兎が消えてしまったのです。アリスは辺りを見回すと、地面に大きな穴があるのを発見しました…」
アリス「あれ?こんな所に大きな穴が…」スッ
セイヤ「お馬鹿なアリス…大きな穴の中を確かめようとその身体を乗り出してしまいます」
アリス「大きな穴…何処に続いてるんだろう…っ!?きゃあっ!?」ズルッ!
セイヤ「穴の外側に置いていた両手が滑ってしまい、アリスは穴の中に真っ逆さま…哀れなアリス…これからどんな事が起こるかも知らずに…まぁそれはこれから分かる事…さぁ私達も穴の中に入ってみましょう……え?怖くないかって?大丈夫ですよ…これは物語です…始まりがあれば終わりがあります…それにこれはアリスだけの物語です…私達はそれをただ見守るだけですからね…さぁ行きましょう!貴方達を不思議の国に御招待しますよ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜色々あって迷いの森〜
チェシャ猫(霊夢)「アリス…あんたはなんで白兎を追い掛けるんだい?」
アリス「…わからない、けど私はなんで此処に来たのか…その答えが知りたいの!」
チェシャ猫「そうかい…それがあんたの答えならきっと、この迷いの森を抜ける事が出来るだろう…さぁお行きアリス…」スゥ…
アリス「あ!待ってチェシャ猫さん!なんでチェシャ猫さんは私を助けてくれたの?」
チェシャ猫「何言ってるんだい?猫って言うのは気紛れな生き物だろう?私も例外じゃないよ、私はアリス…あんたが面白いから協力した…ただそれだけさ…」
アリス「そうなんだ…でもありがとね!…ねぇ、また会えるかな?チェシャ猫さん…」
チェシャ猫「さぁねぇ…それはあんたがこれから選ぶ選択肢によって変わるよ…まぁ後悔しない様に生きな…じゃあ私は今度こそ消えるからね?じゃあアリス…元気でね…」スゥゥ〜…
アリス「あっ!…消えちゃった…………うん!行こう!!ハートの女王様が居るお城へ!」スタスタ
セイヤ「アリスはゆっくりと森の中へと足を踏み入れて行きます…さぁチェシャ猫が言っていた選択肢とは一体どういう事なのでしょう…さぁ私達も後を追いましょう…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜トランプの城〜
セイヤ「トランプの城に着いたアリス…しかしアリスはトランプ兵にアッサリ捕まってしまいました。アリスはハートの女王の所まで連れていかれ今、まさにアリスの処遇についてハートの女王が判決を下そうとしていた時でした…」
ハートの女王(レミリア)「この者、アリスを死刑に処す事をここに命ずる!」
キング(魔理沙)「お、おい!いくらなんでも死刑はやり過ぎではないのか!?」
ハートの女王「あなたは黙っていなさい!この者は私の邪魔になる存在よ!そんな奴は皆死んでしまえばいいの!トランプ兵!あの小娘を串刺しにしておやりなさい!」
アリス「待って下さい!私の話を聞いて下さいハートの女王様!」
ハートの女王「ええいうるさい!私の名を気安く呼ぶな!」
キング「おまえ!幾ら何でもそれは横暴だ!話くらい聞いてやっても良いだろう!?」
ハートの女王「黙れ!黙れ黙れ黙れ!あなたが逆らうんなら!まずはあなたから!」ザスッ
キング「うっ!?お…おまえ…」がくっ
アリス「きゃぁぁぁぁっ!?」
ハートの女王「ふん!私に逆らった罰よ!さぁトランプ兵!その女を処刑しなさい!今すぐに!」
トランプ兵「…」カチャ!
アリス「」
霊夢『あれ…?この後確か「どうしてそんな酷い事をするの!?あなたはそんな事をする人じゃない筈でしょ!?」って台詞の筈なのに…っ!?まさかっ!?』
アリス「あ、えっと…」
咲夜『この場面でまさか台詞を忘れたんですか!?』
レミリア『どうするのよ…台詞を覚えてる霊夢はアリスの近くに居ない…かと言って霊夢以外は自分の台詞を覚えるのに精一杯でアリスの台詞は覚えてない…』
魔理沙『マズイ…マズイマズイマズイ!!セイヤ!気付いてくれ!』チラチラ
セイヤ『っ!?マジか…クソこんな場面で』
「ねぇーなんでいきなり止まったの〜?」
「台詞でも忘れたんじゃねぇの?」
「早くーーー!!」
「話を続けられないんなら…!地下…!地下行き…!!」
アリス「うぅ…」ウルウル…
セイヤ『やばいな…何か手は…っ!?あの園児が持ってる人形…』スタスタ
セイヤ「おい…悪いがその人形貸してくれないか…?」ヒソヒソ…
園児A「あ…?さっきは人の事を邪魔者扱いした癖に…ピンチになると手の平を返す…高校生も汚いな…反吐がでる…!!」イジイジ…
セイヤ「いやさっきは悪かった…頼む!その人形を貸してくれ!」ペコリ!
園児A「……いいぜ…ただし条件がある…」
セイヤ「…条件?」
園児A「この劇が終わったら…俺と…ドンジャラをしてもらう…!!」ニヤ
セイヤ「…あぁ!その申し出受けさせてもらおう!」ニヤ
園児A「ククク…交渉成立だな…」つ人形
セイヤ「悪いな…借りるぞ…」スタスタ
「ノーカン…!ノーカン…!」
「金返せ…!」
「やめろぉっ!死にたくなぁい!死にたくなぁぁぁぁい!!」
アリス「ひっく…ぐすっ…」ポロポロ…
咲夜『ここまで…ですね…』
レミリア『えぇ…残念だけれど…これ以上アリスのこんな顔見てられないわ…』
霊夢『じゃあ私達でうまく幕引きしましょう…』
魔理沙『セイヤ…何やってるんだよ…』
「あぁ…!なんと憐れな姿だアリス…!!!貴方が選んだ選択肢はそれで宜しいのですね…!!??では貴方を助けましょう…!我が身を持って!!!」
「なんだ?」
「なんでナレーションの人が舞台の方に?」
アリス「セイ…ヤ…?」
セイヤ「アリス…しっかりしろ…今はお前が主役なんだ、お前がやらないで誰がアリスを演じる…アドリブでいい…俺がそれに合わせてやる…」
アリス「で…でも、アドリブなんて無理だよ…」
セイヤ「アリス…劇っていうのは言わば人生だ…たった一つの出来事で世界はガラリと変わる…お前が今望む一番のハッピーエンド、そのルートをお前が声に出して演じる、たったそれでいいんだよ…何も難しい事じゃないだろ?」
アリス「……うん!やってみるね!」
アリス「あ、あなたは誰…?」
「よくぞ聞いてくれました…私はず〜っと貴方を見てきたこの物語の語り手…そう」
「ジョーカーです!!」
セイヤ『レミリア…!頼む!合わせてくれ…!!』チラ…
レミリア『っ!!わかったわ…』コクッ…
ハートの女王「じょ、ジョーカーですって!?あなたはトランプの城から追放され死んだはずじゃ!」
ジョーカー「おや?私の死体を貴方はその目で見たのですか?ハートの女王様…」
ハートの女王「ぅ…し、しかし追放されて生き残る事などこの不思議の国では不可能な筈!」
ジョーカー「あぁ…それなら頭のトチ狂った帽子屋達と毎日甘〜いケーキと紅茶をご馳走になっていましたから食料の心配は無かったんですよねぇ♪」ふふ…
ハートの女王「くっ!えぇいトランプ兵!あの小娘と道化師を処刑せよ!何をしている!」
トランプ兵「…」ザザザッ!
ジョーカー「おやおや…囲まれてしまいましたね…仕方がありません、アリス失礼しますよ?」お姫様抱っこ☆
アリス「きゃっ///」
ハートの女王「逃げるつもりだ!トランプ兵早く奴等を殺せ!!」
トランプ兵「…」ヒュッ!
ジョーカー「おやおや槍の使い方がなっていませんねぇ、止まって見えますよ?」サッ!
ハートの女王「待てぇ!逃がすなぁ!!」
ジョーカー「勝てない戦はしない主義です、これにて私達は退散させていただきます」タッ
ハートの女王「おのれぇ!ジョーカー!!」
それから私はジョーカーさんに抱きかかえられ、城を飛び出し。迷いの森を抜け。そしてとある大きな木の所までやって来た
ジョーカー「さてアリス、そこの木の幹にある大きな穴の中に入りなさい…そのまま上を目指して登っていけば元の世界に帰れますよ」
アリス「あの…私の事をずっと見ていたって仰っていましたけど…」
ジョーカー「深い意味はありません…私は道化師、面白い事があるならそれを笑いながら見届ける…それが趣味なんですよ」
アリス「あまりいい趣味じゃありませんね…」
ジョーカー「その通りですね…では私はこれで、中々面白い物を見させて頂きました」
アリス「待ってください!ジョーカーさん!」
ジョーカー「なんですか?」チュッ…
ジョーカー「……おや?」
アリス「助けてくれてありがとう///…カッコ良かったですよ…///それではさようなら!」タッタッタッ スッ
ジョーカー「…おやおや、とても大切な物を…私は貰ってしまった様ですね…」頰に手を当てる…
それからアリスは登り続けました、すると奥の方に小さな光が見えてきたのです。光が大きくなりそこを抜けると御屋敷の大きな木の穴に通じていました。アリスは現実の世界に帰ってきたのです、しかしこの話を両親や友達、姉や妹に
しても馬鹿にされるだけでした。そしてこの出来事から一ヶ月後…
アリス「はぁ…何か面白い事ないかなぁ…」スタスタ
アリス父(咲夜)「アリス!今日は新しい執事さんが来るから皆で迎えようと話をしてあっただろう?こっちに来なさい、もう着いている頃だろうから」スタスタ
アリス「はぁ〜い……執事かぁ…そういえばジョーカーさんも執事みたいだったな…」スタスタ
「お久しぶりです…アリス…」
アリス「え…?ジョーカーさん…?」
ジョーカー「はい…今日から貴方の執事として、お仕えする事になったジョーカーです」
アリス「……ずっと…会いたかった…」ウルウル
ジョーカー「あの様な大切な物を貰ってしまったんです、この身が朽ちるまで…貴方の側に居る事を約束しましょう…アリスお嬢様…」
アリス「えぇ!これからも宜しくね!ジョーカー!」ニコ
ジョーカー「はい…」ニコ
こうしてアリスの不思議な冒険はここでお終いです…どうでした?面白かったでしょう?え?これじゃあただの惚け話じゃないかって?ふふその通りですよ…では皆様また会う日まで御機嫌よう
パチパチパチパチパチッ!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜演技終了後〜
セイヤ「あぁぁ…何とかなったぁ…」はぁ
魔理沙「一時はどうなる事かと思ったけど持ち直せて良かったぜぇ…」
霊夢「しかし良く咄嗟にあんな物思い付いたわね…」
セイヤ「…あぁ、あの園児がジョーカーっぽい人形を持ってたから思い付いたんだ…で、レミリアの時に執事の真似事しただろ?後はその路線でアリスにも突っ走ってもらったって訳だ」
レミリア「つまり私のお陰という訳ね!」ふんす
咲夜「お嬢様…100%セイヤの機転のお陰です…」
アリス「あの…皆ごめんね…大事な所で台詞忘れちゃって…」ウルウル
魔理沙「気にするなって!結果的には大成功だったんだからさ!」
霊夢「そうね、終わり良ければ全て良し、よ」
セイヤ「ま、そういう事だな…っと」
レミリア「あらセイヤ何処行くの?」
セイヤ「ん?ああ…人形を借りる条件としてあの園児とドンジャラするって約束しちまったんだよ…」
咲夜「そうだったんですか…アリスの為に考えたんですからね、大した人ですねセイヤは」
セイヤ「そんな大袈裟なモンじゃないだろ、結局俺は最初だけで後はアリスに任せてたからな」
アリス「あ…あの、セイヤ…」
セイヤ「ん?」
アリス「ありがとね?それとセイヤと演技してる時…凄くドキドキして楽しかった…また私と演劇してくれる…?」
セイヤ「まぁ…気が向いたらな…」スタスタ
レミリア「う〜…」
咲夜「お嬢様…ヤキモチですか?」
レミリア「ち、違うわよ!!」
霊夢「あいつは本当に…」チラ
魔理沙「どうしようもない奴だなぁ…」はぁ…
「ククク…!さぁ勝負だ…!!」
「お手柔らかに頼む…」
「負けたら地下…!!地下行き…!!」
「ククッ…ドンジャラなんてのは…単純に確立…!!」
アリス『なんだかライバル多そうだなぁ…でも頑張ろう♪』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こいし「わぁ、いいなぁ…私もセイヤさんと演劇やってみたいなぁ」
ルーミア「やっぱりタラシ…」
チルノ「あの園児A…私と同じ天才か…」
魔理沙「まぁそれで演劇部でもアリスは緊張しないで演劇が出来るようになったんだよな?」
アリス「うん!で、話を聞いたら後1人部員が足らなかったみたいだから掛け持ちでもいいならっ、て申し出たらアッサリOK貰っちゃって私もこの部活に入る事になったの!」
霊夢「まぁその後も色々あったんだけどね…それは今度話すわ」
ルーミア「この話以外にも何かあったのかー?」
魔理沙「これまでの一年間色々ありすぎだろって言う位はあったぜ?」
こいし「では是非次の機会の時に話して下さいっ!」
アリス「いいよ、お姉さんの話も今度話してあげるよ」
こいし「お姉ちゃんの話ですか!?凄く楽しみです!」
チルノ「それよりフランはまだレミリア先輩とやりあってるんだ…」
フラン「お姉様の分からず屋!くらえ!禁忌レーヴァテイン!!」ブン!
レミリア「フラン!どうやら一から教育し直す必要があるようね!神槍スピア・ザ・グングニル!!」バッ!
霊夢「なんで御玉とトングにそんな大層な名前付けてるのよ…」
魔理沙「ほらーレミリアー!お姉ちゃんの威厳見せてやれー!」
アリス「フランちゃんも頑張れー!」
萃香「いいぞー!やれやれー!」
霊菜「あらあら、可愛い姉妹喧嘩だこと」
紫「おーい…誰か私を慰めてくれ〜…」ぐすっ
こいし「す、すごいね…フランちゃん達…」
ルーミア「たしかに…」
チルノ「ある意味すごい…」
ワイワイ!ガヤガヤ!
セイヤ「ふぅ…」
スタスタスタスタ…
「どうしたんですかセイヤ、月なんて見上げて…そういうのは中学生までですよ?」
セイヤ「咲夜か……別に…偶にはいいだろ?月見ながら黄昏たって…」
咲夜「……そうですね…でもなんでセイヤは泣いているんですか…?」
セイヤ「ん?……本当だな…なんでだ…?」
咲夜「私は分かりませんよ…何か悲しい事でもありましたか?」
セイヤ「……普段は言えないから今言っておく…俺はお前達が居るから…」
咲夜「私達が居るから…何ですか…?」
セイヤ「……いや…やっぱいいや…さっきの無しで頼む…」グシグシ
咲夜「セイヤは卑怯ですね……分かりました…それ以上は聞きません…」
セイヤ「悪いな…………ありがとう…」ボソ
咲夜「今何か言いました…?」
セイヤ「いや…月が綺麗だなって…」
咲夜「そ、それを女性の前で言わないで下さい!!」
セイヤ「…あ……はは、でもお前達と過ごした一年間の方が月なんかよりもずっと綺麗で美しい一年だったぞ…?」
咲夜「も、もう知りません!このお馬鹿ぁ!」タタタ
セイヤ「…お馬鹿か…」くいっ
俺は缶に少しだけ残っていたドクペを飲み干しながら思った
セイヤ『神様…もしもあんたが存在するならば…この楽しくて、儚くて、けれど掛け替えのない時間を永遠に…』
そう願いながら俺はまた涙を流した、永遠なんて言葉はこの世界に存在しない…俺はいつかアリスに言った。始まりがあれば終わりがある、と俺はその終わりに耐えられるのだろうか、きっと今のままの俺じゃ耐えられない。
無様に泣いて喚いて空に向かって叫ぶだろう…あいつらともっと一緒にいたい!あいつらとずっと楽しく過ごしたい!笑って、泣いて、また笑う、それを永遠に繰り返せるなら俺は何だってする!と
セイヤ「いつから…こんな気持ちになったんだろうな…父さんと母さんが死んで…枯れるまで泣いた筈だったのに…気がついたらまた泣いてる…」
弱いな…俺って人間は………そう思った途端俺は泣いた、考える事をやめて泣いた、泣いて、泣いて、泣いて泣いて泣いて泣いて…その時後ろから声が聞こえた
霊夢「あんた…なんでそんな泣いてんのよ…」
魔理沙「うお!?なんでセイヤ泣いてるんだ!?何か悪いもんでも食べたのか?」
アリス「魔理沙じゃないんだから…大丈夫?セイヤ…」
咲夜「なんでさっきより更に泣いているのでしょう…」
レミリア「え?え?なんでセイヤ泣いてるの?フラン、お姉ちゃんどうしたらいいの?」オロオロ
フラン「お、お姉様落ち着いて!こういう時は抱き締めていい子いい子するのが一番だよ!」
こいし「あ、あのセイヤさん…泣かないで下さい…私まで…泣きたく…ぐすっ」
ルーミア「こいしを泣かしたー!」
チルノ「いーけないんだー!先生に言ってやろー!!」
萃香「あははは!セイヤもまだまだお子様だなー!」
霊菜「こら!萃香!そんな事言っちゃいけません!」
紫「…」
紫さんだけは俺の目をじっと見るだけで何も声をかけなかった…何と無くだが…俺の思っている事を理解してくれているような気がした
セイヤ「何でもねぇよ…」スクッ
俺は涙を拭いて全員に向かってこう言った
セイヤ「これからもよろしくな…」ニコッ
霊夢「何言ってるのよ…当たり前でしょ?」ニコ
魔理沙「そうだぜ!これからも、いつまでもな!!」ニッ
咲夜「こちらこそ…宜しく御願いしますね?セイヤ」ペコ
レミリア「ええ、よろしくセイヤ!」ニコ
アリス「うん、宜しくね!」ニコリ
フラン「うん!よろしくね!セイヤ!」わーい
こいし「宜しく御願いします!セイヤさん!」ペコリン
ルーミア「宜しくなのかー?」両手広げー
チルノ「宜しくするからあたいに感謝するんだね!」ふんっ
萃香「おーう!よろしくー!」ヒラヒラ
霊菜「こちらこそ、霊夢の事も他の女の子の事もよろしく御願いします」ペコリ
紫「ねぇ…天国で見てる?あんたの息子は大丈夫そうよ…」
こうしてお花見兼新入生歓迎会part2はこれからの一年間みんな宜しく的な感じで幕を閉じたのだった…
「本当……退屈しないな……」
高校生活は残り後2年間、その2年間を悔いの残らないように過ごそう……この代わりが効かない、大切な人達と
to be continued……
ここから番外編が始まります、良い子の皆は部屋を明るくしてスマホやパソコンを自分の顔から離してご覧下さい…(先に続編を見る事をオススメします)
ある日の休日…
〜紅魔館(レミリアの部屋)〜
咲夜「お嬢様…紅茶をどうぞ」スッ…
レミリア「ありがとう咲夜、悪かったわね…休日にいきなり呼び付けて…」コク…
咲夜「気になさらないで下さい…それよりいきなり私達を呼び出したので何事かと思いましたが…」
フラン「まさか御茶会を開きたい…なんてねぇ…」
レミリア「偶にはいいじゃないの、それより美鈴とパチェ、それに小悪魔はまだなの?」カチャン…
咲夜「もうそろそろ来る頃だとは思うんですが…」
ガチャ…
パチュリー「やっぱり御茶会を開くつもりだったのね、レミィ…いきなりLINEをして来たと思ったら」スタスタ…
美鈴「うわぁ〜、いい匂いですねぇ☆」スタスタ
小悪魔「あ、あの…私もお邪魔して良かったんですかね?」スタスタ
咲夜「他でも無いお嬢様のご指名ですので、気になさら無くても大丈夫ですよ」ニコ
レミリア「そうよ、セイヤや霊夢、それに魔理沙を見ていたらあなた達となんだか話がしたくなってしまってね…迷惑だったかしら?」
小悪魔「とんでもありません!是非参加させて下さい!」アセアセ
フラン「それより早く御茶会始めよーよぉ!」
美鈴「妹様は食い意地が張ってますねぇ!」あはは
パチュリー「どうせあなたもなんでしょ?美鈴…」
美鈴「あはは…バレちゃってました?」
パチュリー「バレバレよ…」ふぅ
レミリア「それじゃあ御茶会を始めましょうか…合言葉は?」
全然「楽しい御茶会になりそうね☆」シャキーン☆
レミリア「正解よ!」
咲夜「それではケーキを切り分けましょう」ナイフキラリ☆
スパスパスパスパッ☆バババババッ…
全員「おぉ〜!」パチパチパチパチ!
咲夜「さぁ召し上げれ☆」ニコ
全員「いただきます♪」パクン…
小悪魔「やっぱり美味しいですねぇ…」モグモグ
美鈴「流石アスワンさんですねぇ…」モグモグ
フラン「お母様がお母様で良かったぁ…」モグモグ…
咲夜「私も早くアスワン様の様になりたいです…」モグモグ…
パチュリー「相変わらず紅茶も美味しいわね…」コクッ…
レミリア「当然の事だわ、私が厳選した茶葉のみを使用して淹れてるんですもの」コク…
咲夜「それなら早くご自分で淹れられる様になって下さいよ…お嬢様…」コクッ…
レミリア「その心配は無用よ咲夜…今セイヤを私専属の執事にする為の計画を練っている所だわ…」パク…モグモグ…
美鈴「その計画…何回失敗しましたっけ?」カチャン…
パチュリー「さぁ?数えるのを諦める位には失敗している筈よ…」パク…
フラン「お姉様が1年生の頃からずっとやってるんでしょ?その計画…」ズズズー…
咲夜「そうですね…それより妹様、音を立てて紅茶を飲むのははしたないので止めた方が良いですよ?」パクン…
フラン「はぁ〜い…」ゴク…
レミリア「今度こそ絶対の絶対の絶っっ対に成功する筈だわ!」ふんす!
小悪魔「毎回そんな事を言ってますよね…」パクン…
パチュリー「そして最後には玉砕するパターン…もう見飽きたわ…」
美鈴「その度に大泣きして慰める私達の身にもなって下さいよ…」はぁ
フラン「だからカリスマ(笑)なんて言われるんだよ?お姉様…」モグモグ…
咲夜「そうですよ…いい加減諦めましょう…お嬢様…」はぁ
レミリア「絶対嫌よ!一度はここで働いてくれたんですもの!必ず私の執事になってくれる筈だわ!」
パチュリー「確かに一度だけあったわね…そんな事が…」コク…
小悪魔「まだセイヤさんとパチュリー様の仲が悪かった頃ですよね?確か…」
パチュリー「そうね…それよりもレミィ、何でレミィ専属の執事なのよ…普通の使用人としては駄目なの?」
レミリア「駄目よ!おはようからおやすみまでずっと一緒に居て貰うんだから!」
フラン「ズルいよお姉様!私もセイヤにおはようからおやすみまで一緒に居てもらいたい!」
咲夜「こきげんようですか、おはようからおやすみまでって…」
美鈴「御茶会が作戦会議になってるんですが気の所為ですか?」
小悪魔「いえ…美鈴さんの言う通りです…」コク…
パチュリー「そういえばレミィにフランは家に居る時は常にその帽子を被ってるわよね…似合っているけれど…」
咲夜「こっちの方が何だかしっくりきますよね…何ででしょうか?」パクン…
レミリア「それは勿論セイヤにプレゼントして貰ったからよ!」
フラン「ここで働いた時のお給料で買ってくれたんだよね!」
パチュリー「はいはい、良かったわねぇ…」コク…
レミリア「自分で話を振って置いて何でそんなに反応薄いのよパチェ!」
パチュリー「惚気話には興味無いもの…咲夜、おかわりもらえるかしら?」つ空のカップ
咲夜「畏まりましました…」受け取る
レミリア「納得いかないわ…」むむむっ
フラン「でも私達の宝物だもん!ね?お姉様!」ニコ
レミリア「そうね…」ニコ
小悪魔「セイヤさんってそんなに良い人なんですか?美鈴さん?」
美鈴「そうですね、見た目通りの人ではありませんよ?とっても優しい人ですし、なにより皆さんの為に自分を犠牲に出来る芯の強い男性です」ニコ
小悪魔「ほぇ〜…私は詳しくは知らないんで怖い人かと思ってましたよ…」
咲夜「怒ると死ぬ程怖いですけどね…セイヤは絶対に怒らせない方が良いですよ?下手をすれば怒ったブラド様よりも怖いです…」はは…
小悪魔「そ、それは怖いですね…」あはは…
フラン「でも私達にはあんまり怒らないけどね!」
レミリア「愛されてる証拠だわ!」
パチュリー「あなた達姉妹はポジティブね…」コク…
コンコン…
レミリア「誰かしら?……入ってもいいわよ」
ガチャ…
セイヤ「よっ」
全員「せ、セイヤ(さん)!?」
セイヤ「なんだ、御茶会中だったのか……何だか女子会っぽい空気だな、それじゃあ俺はこれで」スッ…
咲夜「ちょ、ちょっと待って下さいセイヤ!何でセイヤが紅魔館に?」
セイヤ「剣術の修行、もとい稽古だ…」はぁ
美鈴「お、お疲れ様です…」
セイヤ「それじゃあ今度こそこれで…」スッ…
パチュリー「だから待ちなさいって!何で帰る必要があるのよ!」
セイヤ「まさかこんな事になってるなんて知らなくてな…軽いノリで来たんだが邪魔したな…」ヒラヒラ
フラン「邪魔じゃないから!邪魔じゃないから御茶会に参加して!」
セイヤ「いや無理に誘わなくたっていいって…それじゃあ俺はこれで…」スッ…
レミリア「どんだけ帰りたいのよ!失礼よセイヤ!」
セイヤ「そんなつもりは無いが…何だか楽しそうな顔してたからな、邪魔するのは不粋だと思ったんだ」はは…
咲夜「気にしなくて良いですから早く座って下さい、今ケーキを切り分けますから…お茶は何を飲みますか?」
セイヤ「コーヒーで…」
小悪魔「あの…セイヤさん?御茶会ですよ?」
セイヤ「あ…そ、そうだったな、じゃあダージリンをストレートで…」すっかり忘れてた…
咲夜「分かりました、少し待ってて下さいね?」スッ…カチャン…
パチュリー「そういえばセイヤも紅茶を淹れられるのでしょう?」
セイヤ「はい、まぁ…そこのピンクドアノブカバーに厳しく躾けられまして…」はは…
レミリア「誰がピンクドアノブカバーよ!自分でプレゼントした癖に!」
セイヤ「いやまさか家で毎日被ってるとは思わなくてな…」
フラン「セイヤはそんな事言うんだ…大切にしてるのに…」ウルウル
セイヤ「いや?レミリアとフランがそれを被ってると凄く可愛いと思うぞ?似合ってるしな」ニコ
レミリア「さ、最初からそう言いなさいよ…///」
フラン「ズルいよ…セイヤは…///」
咲夜「はいセイヤ、どうぞ」紅茶とケーキ置く
セイヤ「悪いな…いただきます」クイッ…
咲夜「どうですか?」
セイヤ「あぁとっても美味しいよ、咲夜…」ふぅ
咲夜「そ、そうですか///良かったです、お口に合ったみたいで…///」
小悪魔『皆さんはどうしたんですかね?』
セイヤ「そういえば小悪魔さん、お久しぶりです」ペコ カチャ…
小悪魔「いえいえ、セイヤさんもお元気そうでなによりです」ペコ
セイヤ「ははは、元気な所為でブラドさんには扱かれまくりですけどね…」
小悪魔「まさかセイヤさんが紅魔流抜刀術を体得するとは思っていませんでした…あの抜刀術はスカーレット家の人間でも体得するのにかなりの年月が必要な筈なのに…」
セイヤ「まぁまだ完全では無いですけどね…まだまだブラドさんには敵いませんよ…」コク…
小悪魔「これからも頑張って下さいね?」
セイヤ「えぇ、勿論です」ニコ
美鈴「そういえばセイヤ、格闘術の方はどうですか?」
セイヤ「ん?あぁ…まぁ使い物になるのは今の所3つ位だな…美鈴と考えた技全てを体得するのにはまだまだ時間が掛かりそうだ…」
咲夜「セイヤは凄いですね…紅魔流抜刀術だけで無く自分で格闘術も体得しようだなんて…私もお嬢様や妹様達を護れるような…そんな力が欲しいです」はぁ
セイヤ「咲夜…お前は勘違いしてるぞ?」
咲夜「勘違い…ですか?」
セイヤ「あぁ…俺がこの力を欲した理由は咲夜や妖夢の護りたい人を俺も一緒に護りたいからだ…だから咲夜はそのままでいい……俺はそのままのお前に、側に居て貰いたいんだ…」コク…
咲夜「え…///は、はい…///分かりました…///」俯き…
パチュリー『相変わらずのたらしっぷりね…よく平然とそんな言葉がポンポン出てくるわ、最早尊敬に値するレベルよ…』パク…
フラン「私にも構ってよセイヤ!」
セイヤ「いきなり何だよ…だったら何か話題を振ってくれ…」カチャン…
フラン「じゃあねぇ…この中でお嫁さんにするなら…///だれ…?///」
咲夜・レミリア・美鈴・パチュリー「「「「っ!?」」」」ガタッ!
小悪魔「?」
セイヤ「何だよその質問…」はぁ
フラン「い、いいから答えてよ…///」
セイヤ「ん〜…」考え中…
小悪魔「この質問って何か意味があるんですか?」
咲夜「…大有りです」
パチュリー「べ、別に私は興味無いけれどね…///」
小悪魔「パチュリー様、顔が赤いですよ?」
美鈴「あ、あはは…わ、私も別にきょ、興味無いですからねぇ…///」
レミリア『セイヤはきっと私を選んでくれる筈よ!』
フラン「ねぇセイヤぁ…早くぅ…///」椅子ガタガタ…
セイヤ「ん〜……悪い、分からん」あはは
全員「えぇ〜…」
セイヤ「まだ女性と付き合った事も無いからな…結婚なんて……出来るか…どうか…そもそもまず女性と付き合えるかどうかも分からないからな…」あはははは…
全員『暗い…』
セイヤ「わ、悪いな空気悪くしちゃって…」
咲夜「い、いえ気にしないで下さい…」
フラン「そ、それじゃあ気を取り直して…」
パチュリー「御茶会の続きをしましょうか…」
暫くして…
レミリア「そしたらその時パチェがね…」
セイヤ「…」
レミリア「ちょっとセイヤ…聞いてるの?」顔覗く…
セイヤ「くぅ…くぅ…」コックリ…コックリ…
レミリア「人が話をしているのに居眠り…酷過ぎるわ…」はぁ
セイヤ「すぅ…んぁ…」コックリ…コックリ…
レミリア「咲夜もそう思うでしょう?」ちら
咲夜「し、縞パンが…いいと思います…」zzz
レミリア「……パチェ?美鈴?」ちら
パチュリー「この泥棒猫ぉ…返しなさいぃ…」zzz
美鈴「誰にもぉ…負けませんよぉ…」zzz
レミリア「フラン?小悪魔?」ちら
小悪魔「パチュリー様ぁ…本は自分で戻して下さいよぉ…」zzz
フラン「私はぁ…狂気キャラじゃないよぉ…」zzz
レミリア「何よ皆して…」ちら…
セイヤ「うぅん…お、奥義だけは勘弁してくれぇ…」う〜ん…う〜ん…
レミリア「………ねぇセイヤ、私はあなたに救われたわ…あなたのお陰で私は…本当の友人、そして本当の家族を手に入れる事が出来た……私の決まっていた筈の運命を覆してくれた…そして、私の心情を理解して…自分を傷付けてまで私の為にお父様と闘ってくれた…」
セイヤ「ん〜…」コックリ…コックリ…
レミリア「私はあなたに心から感謝しているわ…それと同時に…あなたをとても愛おしいとも思ってる、誰にも渡したくない…私以外の誰にも触れないで欲しい…でもあなたは私のその気持ちには気付いてくれない…」
セイヤ「だ、駄目ですよ…霖之助さん…」コックリ…コックリ…
レミリア「皆の為に傷付いて…皆の為に頑張って…皆の為に自分を犠牲にして…そして皆が好きだなんて言葉を平然と口にする……どうして私だけを護ってくれないの?どうしてその言葉を私だけに言ってくれないの?ねぇセイヤ…答えなさいよ…」ウルウル…
セイヤ「レミリア…泣く…なよ」コックリ…コックリ…
レミリア「っ!?…それが…セイヤ、あなたの答えなのよね?」スッ…
カプッ…
セイヤ「っ…」ビクン…
レミリア「この行為は吸血の儀…スカーレット家の女性が…愛した男性にのみ行う…愛を示す為の行為よ…私は…あなたを絶対に…他の皆には渡さないわ…」スッ…
セイヤ「さ、咲夜…俺の首筋に…ナイフを刺すな…よ…」いたぃ…
レミリア「……どうやらこれ位じゃ足りないみたいね」スッ…
チュッ…
セイヤ「んっ…」ビクンッ…
レミリア「ん…ちゅっ…れろ…んちゅ……ぷはぁ…」
セイヤ「り、霖之助さん…な、何を…」ビクビク…
レミリア「セイヤ…見てなさい、必ずあなたを私だけの物にして見せるわ…」クル…
全員「…」じーーーーーー…
レミリア「ひゃぁぁぁぁぁあああ!?///」ビクゥッ!!
パチュリー「咲夜…見た?」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
咲夜「はいパチュリー様…見てしまいましたね…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
美鈴「まさかお嬢様がそこまでするなんて…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
フラン「私も人の事は言えないけど…お姉様…覚悟してね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
小悪魔「だ、大胆ですね…お嬢様は…」あはは…
レミリア「いいいいいつから見ていたの!?///」
パチュリー「丁度セイヤとキスしている所でよ?…まさか初めてでディープな方をチョイスするとはね…」
美鈴「おませな小学生ですねぇ…」
レミリア「小学生じゃないわよ!高校生よ!」
フラン「まぁ今はそんな事はどうでもいいよね?咲夜…」
咲夜「お仕置きのお時間ですよ?お嬢様…」スッ… ナイフ構え☆
レミリア「ちょ、ちょっと咲夜!?主に向かってナイフを向けるとは何事よ!」
咲夜「今のお嬢様は…恋敵です!」シャキン!
レミリア『さ、咲夜が怒ってるぅ…』ガクガク…
咲夜「玩具ですので…ご心配なく!!」ヒュッヒュッヒュヒュ!!
レミリア「っ!?」サッ! しゃがむ
ザクザクザクザクッ!!
セイヤ「ひぎゃぁぁぁあああ!?」ブシューーーーーッ!!
全員「あ…」
グラッ…ドシィィィィイイン☆
レミリア「ちょっと咲夜ぁ!玩具じゃ無かったの!?ザクザクッて言ったわよぉ!?セイヤの額やら体やらに刺さりまくったわよぉ!?」
咲夜「……間違って本物を投げてしまいました☆」こつん… テヘペロ☆
レミリア「私に当たったらどうするつもりだったのよ!?」
咲夜「す、すみません…でもセイヤなら大丈夫ですよ!頑丈ですから!」あはは
「だぁ〜れが大丈夫だってぇ〜…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
小悪魔「ひっ!?」ビクゥ!
セイヤ「中々面白い事を言いますねぇ…頑丈だから大丈夫…ですか…」ズボッ…ぴゅ〜☆
フラン「せせせセイヤ!?お、怒ってる?」ガクガク
セイヤ「いえいえ…全然!全く!これっぽっちも!怒ってませんよ?」ニコニコ
パチュリー「お、怒ってるじゃないの!お、おこじゃないの!激おこプンプン丸じゃないのよ!」ガクガク
セイヤ「だから怒ってないですよ?…決して激おこスティックファイナリアティぷんぷんドリームなどでは御座いませんよ?」ニコニコ…
咲夜「まさかのおこ最終形態!?」ガクガク
セイヤ「…紅魔流抜刀術零ノ型奥義」ボソ…グググググッ…
美鈴「こ、紅魔流抜刀術ぅ!?」ビクゥ!
小悪魔「それも奥義ぃ!?」ビクゥ!
レミリア「し、しかも零ノ型…せ、セイヤ!私は何も悪く無いわ!だから私だけは助けてぇ!!」ガクガク
フラン「ず、ズルいよお姉様!セイヤ!私も助けてぇ!」ガクガク
咲夜「せ、セイヤ!ワザとでは無いんです!どうか御慈悲をぉ!」orz
セイヤ「……紅魔館の仲間と仲良く……逝け」ニコ
全員「ひぃぃぃぃぃぃ!?」ダッ!!
セイヤ「《紅魔転生(超究極手加減ver)》!!!!」バッ!
スパスパスパスパスパスパァァァァァン!!
セイヤ「ったく…」ハリセン肩にトントン…
全員「」ち〜ん☆
セイヤ「いってぇ…アスワンさんの所行って止血してもらうか…」スタスタ…
ガチャ…
セイヤ「それと……紅茶とケーキ、ご馳走様…美味しかったよ」ニコ
バタン…
パチュリー「…こあ、分かったでしょ?」ピクピク…
小悪魔「はい…ハリセンじゃ無かったらと思うとゾッとしますね…パチュリー様…」ピクピク…
咲夜「うぅ…私への好感度がかなり下がってしまったでしょうか…」ウルウル
美鈴「あんな事位で嫌いになる位ならとっくの昔に嫌われてる筈ですよ…霊夢と魔理沙はもっと酷いですからね…」ピクピク…
フラン「それよりお姉様…どうだった?セイヤとキスをした感想は…」ピクピク…
レミリア「愚問ね…好きな人としたのよ?……気持ち良く無い訳…無いでしょう?」ふふ…
フラン「…そうだね♪」ニコ
セイヤ帰宅後…
〜脱衣所〜
セイヤ「…何で首筋に歯型が付いてるんだ?俺、もしかして呪怨的なアレに呪われてるのか?………霊夢ぅぅぅぅぅ!?妖夢ぅぅぅぅぅ!?幽々子先輩ぃぃぃぃぃ!?助けてぇぇぇぇえええええ!?俺呪い殺されるぅぅぅぅぅうううう!!」いやーーーー☆
この事実を知る者は…レミリア・スカーレット本人だけである…
レミリア「ふふ…さて、《レミリア専属♪セイヤを執事に☆》計画の企画書を完成させなくちゃね♪」カキカキ…
〜紅魔な休日〜 【完】
〜博麗神社(縁側)〜
霊夢「ふぅ〜…」コト…
魔理沙「いやぁ〜…」コト…
セイヤ「平和だなぁ〜…」コト…
霊夢「本当ねぇ〜…中々無いわよねぇ〜…こういう平和な1日は〜…」
魔理沙「全くだぜぇ…最近はドタバタしてたからなぁ…偶にはこういうのほほんとした感じもいいぜぇ…」
セイヤ「だなぁ…番外編だからこそ、の日常だな…」
霊夢「こんな物を書いてる暇があるなら続きを書けとか思われないかしらねぇ…?」
魔理沙「別に誰も期待なんかして無いんだから関係ないぜぇ…」
セイヤ「そうそう…評価なんか気にしてたら書きたい物が書けないだろぉ?」
セイヤ・霊夢・魔理沙「「「うんうん…」」」ズズズー…
魔理沙「ん〜♪それにしてもこんないい天気の日に縁側でお茶を啜る…やっとこの良さがわかったぜぇ…」コト…
霊夢「やっと魔理沙もわかってくれた様ねぇ…」コト…
セイヤ「このお茶が心の奥深くまで染み込んでくるなぁ…」コト…
霊夢「それにかつての幼馴染3人でお茶を啜る…そこがまた良いわよねぇ…」
魔理沙「まさかセイヤとまたこうして一緒に学校に通えるなんて思いもしなかったからなぁ…」
セイヤ「それもこれも紫さんのお陰だ…あの人には感謝しても仕切れないな…」はは…
霊夢「でも紫もセイヤの親になんだか返しきれない程の恩があるって言ってたわよね?…キャラ紹介でだけど」
セイヤ「まぁな、内容は教えてくれなかったが母さんの事を他人とは思えない程信頼してるみたいだな…」
魔理沙「なんだか気になるぜ…」
セイヤ「紫さんもいずれ話すって言ってたしいつかは話してくれるとは思うがな…」
霊夢「それにしても…」
セイヤ「やっぱり…」
魔理沙「平和だぜぇ〜…」
セイヤ・霊夢・魔理沙「「「うんうん…」」」ズズズー…
霊夢「今後もまたドタバタするだろうし今の内にこの優雅で平凡な一時を噛み締めておかないとねぇ…」
魔理沙「そうだなぁ…夏と云えばイベント盛り沢山だからなぁ…体育祭にプールにマラソン大会、それに夏休みでは海に川に山、それに祭と色々あるからなぁ…」
セイヤ「夏は去年も凄かったからなぁ…夏だけでどれだけ続くのか…」
霊夢「まぁ今年の夏も楽しい事になるのには違いないわ…また皆で馬鹿みたいにハシャギましょう…」
魔理沙「それに賛成だぜぇ〜…」
セイヤ「夏と云えば…去年の肝試しはヤバかったよなぁ…」
魔理沙「そうだなぁ…霊夢や妖夢、幽々子先輩が居てくれて助かったぜぇ…」
霊夢「まさかあそこまで大変な事になるなんて予想してなかったから驚いたわ…」
セイヤ「まぁ遊び半分で心霊スポットに行くなって事なんだろうなぁ…」
霊夢「そうねぇ…あれはちょっとタチの悪い幽霊だったものねぇ…」
魔理沙「ああいう類の霊を地縛霊って言うんだっけか?」
霊夢「そうよ、此の世に強い恨みや憎しみを抱えた霊がああなるのよ…」
セイヤ「いやぁ…あの時は本当に大変だったなぁ…本怖に投稿出来る位の体験だぞ?あれは…」
魔理沙「それは間違いないぜ…あんな体験は二度とごめんだからなぁ…」
霊夢「怖がりの癖にさとりやレミリアが調子に乗ってズカズカとあんな得体の知れない心霊スポットなんかに入るからよ…」
魔理沙「皆バラバラになって肝心の霊夢、妖夢、幽々子先輩3人が固まるっていうお約束の展開で幕が上がったんだよな?」
セイヤ「俺なんかレミリアとさとりと3人だったんだぞ?ぎゃーぎゃー喚くから霊なんかよりもあいつら2人の方がよっぽど怖かったわ…」はぁ
霊夢「私達の忠告を無視してあの2人は先に進んで行ったものねぇ…」
魔理沙「まぁ結局、霊夢と妖夢と幽々子先輩の3人であの霊を成仏させたからなぁ…誰も呪われなくて良かったぜ…」
セイヤ「だなぁ…それにしても…」
霊夢「今日は…」
魔理沙「平和だぜぇ…」
セイヤ・霊夢・魔理沙「「「うんうん…」」」ズズズー…
ゴーン…ゴーン…
魔理沙「お〜…もうお昼かぁ…」
霊夢「セイヤぁ…お昼ご飯作ってぇ…」
セイヤ「はいはい…冷蔵庫の中の物使っても大丈夫か?」スクッ…
霊夢「大丈夫よぉ…お母さんにはもう言ってあるからぁ…」ヒラヒラ…
魔理沙「美味しいお昼ご飯を頼むぜぇ、セイヤぁ〜…」
セイヤ「了解…」スタスタ…
昼食の準備…整いました☆
霊夢「いやぁ…セイヤは分かってるわねぇ…」
魔理沙「流石セイヤだぜぇ、伊達に私達と長く幼馴染をやってるだけの事はあるなぁ…」
霊夢「お味噌汁に鮭の塩焼き…」
魔理沙「ほうれん草のおひたしに卵焼き…」
霊夢「そして納豆と白いご飯…」
魔理沙「これぞ古くからの良き日本の食事…だぜ…」
セイヤ「そいつはどうも…今日みたいな日は完全和風の方が良いかと思って作ったんだが気に入ってくれた様で何よりだよ…」
霊夢「それじゃあ…」パチン…
魔理沙「手を合わせて…」パチン…
セイヤ・霊夢・魔理沙「「「いただきます…」」」ペコ…
パクン…
霊夢「んん〜♪美味しいわぁ♪」モグモグ…
魔理沙「お味噌汁も私達好みの薄さと味付けだぜぇ♪」ずず〜…
霊夢「それに具はお豆腐とワカメ…セイヤ大好きよぉ♪」
魔理沙「だぜぇ♪」
セイヤ「流石に褒め過ぎだ……照れるだろ///」ふい…
霊夢『激アツ演出ね…///』ずず〜…
魔理沙『確変大当たり確定だぜ…///』ぱく…
美味しくいただきました☆
セイヤ「さて…洗い物も終わったしこれからどうする?」スタスタ
霊夢「いい天気だしお昼寝でもしましょうかぁ…」
魔理沙「賛成だぜぇ…」
セイヤ「食べて直ぐ寝るなよ…」
霊夢「大丈夫よぉそれ位…布団持ってくるから魔理沙、手伝いなさい」ちら スクッ…
魔理沙「っ…分かったぜ!」スクッ…
セイヤ「ふぁあ〜…確かに眠くなってきたなぁ〜…」グシグシ…
少女布団移動中につき…
霊夢「はいどうぞ…」バサッ…
セイヤ「おい…何で一つなんだ?」
霊夢「私の布団よ?」
セイヤ「いや、意味分からないからな?」
魔理沙「いいから…寝ろっ!」ドンッ!
セイヤ「おわっ!?」ドサッ…
霊夢「それじゃあ私達も…」スッ…
魔理沙「失礼するぜ!」スッ…
セイヤ「お、おい…///」ドキッ…
霊夢「小さい頃から変わらないわね…///」ぎゅぅぅ…
セイヤ「な、何がだよ…///」ドキドキ…
魔理沙「あったかいなって事だぜ…///」ぎゅぅぅ…
セイヤ「あ、当たり前だろ…///生きてるんだから…///」
霊夢「心が…よ…///」
セイヤ「こ、心?」
魔理沙「小さい頃からセイヤは暖かい心持ち主だって事だぜ…///」
セイヤ「言ってて恥ずかしく無いのか?」
霊夢「恥ずかしく無い訳ないじゃない…でも、またこうして小さな頃の様に一つの布団でお昼寝が出来て…私は幸せよ」
魔理沙「私も霊夢に同感だぜ…セイヤは隣町の中学に行って、中学2年に上がる前にセイヤの両親が亡くなって…それから2年間…全く連絡が無かったんだぜ?…こっちは心配してたのに…」
セイヤ「霊夢、魔理沙…」
霊夢「だから…今日位大目に見なさい…」
魔理沙「私達を2年間心配させた罰だぜ……軽いだろ?」
セイヤ「…」ぎゅぅぅ…
霊夢「なっ!?///」ビク…
魔理沙「せ、セイヤ!?///」ビク…
セイヤ「悪かったな…霊夢、魔理沙…俺はもう、お前達2人から…絶対に離れない…離れたく無い」
霊夢「…当然でしょ♪」ニコ
魔理沙「だぜ♪」ニコ
セイヤ「それじゃあ…」フッ…
霊夢「この平和な日常に…」フッ…
魔理沙「おやすみ…だぜ…」フッ…
夕方…
ガラガラガラ…ガラガラガラピシャ…
「ただいまー霊夢〜…」スタスタ
〜居間〜
霊菜「霊夢〜?居ないのかしらぁ〜…」スタスタ…
ピタ…
霊菜「あらあらぁ…3人仲良くお昼寝してたのね…ふふ、仲が良いわね…この3人は…」うふふ…
霊夢「ん〜…すぅ…すぅ…」zzz
セイヤ「くぅ…くぅ…」zzz
魔理沙「ますた〜すぱ〜く…むにゃ…」zzz
霊菜「カメラ♪カメラ♪」スタスタ…
〜平凡な日常こそ至高♪〜 【完】
バッッ☆バッッ☆バッッ☆ 照明が灯る音
魔理沙「Ladies and Gentlemen!!」バーン☆
霊夢「これより!」バーン☆
咲夜「東方私立幻想学園高等学校の!」バーン☆
レミリア「生徒達を!」バーン☆
アリス「紹介しちゃうよ!」バーン☆
フラン「それじゃあプリズムリバー三姉妹さん!ミュージック…スタート!」ビッ!
ルナサ「…」ちら…
メルラン・リリカ「「…」」こくん…
デデンデ☆デデンデ☆デデンデ☆デン☆デン☆
デデンデ☆デデンデ☆デン☆デン☆デン☆デン☆
霊夢「それじゃあ早速行くわよ皆!」
魔理沙「私達が余っている東方キャラに代わって〜!」
咲夜「千本桜に乗せて歌いあげます!」
レミリア「そう…その名も…」
アリス「《幻想桜》!」
フラン「じゃあまずは〜…霊夢から!」ビッ!
デデンデデン☆
霊夢「大胆不敵に新キャラ革命、さっさと私を出しなさいよね!」〜♪
魔理沙「幻想印の校章取り出し、見ている奴等に…」〜♪
全員「私はここだ!」カッ!
咲夜「幻想町を〜駆け抜けて〜、鞄を引っ提げ何のその〜」〜♪
レミリア「皆で一緒にボイコット!」〜♪
アリス「物語の狭間で〜」〜♪
フラン「さんはい♪」
全員「幻想桜〜月と交じり、今日も君を〜、照らすだろう〜、今日も月が〜綺麗ですね!さぁ楽しい夜の幕開けだ!」〜♪
全員「三千世界〜、SSの闇、新キャラクター、出せないよ!私の出番〜遥か彼方、なら今すぐ作者をブチ殺せ〜☆」〜♪
セイヤ「待ってぇぇぇぇ!?待て待て待ってぇぇぇぇ!?何!何なのこの歌!?謝れ!今すぐ黒うささんに謝れよぉぉぉ!!」
セイヤ「ルナサ!命令だ!今すぐこの曲を止めろ!ヤバいから!著作権的にヤバいからぁぁぁぁ!!」
ルナサ「セイヤが言うなら…」フッ…
霊夢「何よセイヤぁ〜…いい所だったのに…」ぶーぶー
フラン「せめて私がソロパート歌うまで待っててよぉ…」ぶーぶー
魔理沙「そうだぜそうだぜ!お前がキチンと他のキャラと本編で出会わないから私達が…」
セイヤ「余計なお世話だわぁぁぁ!!」
レミリア「他のキャラはそう思って無いと思うわよ?」
アリス「そーそー早く出せってきっと喚いてるよ…」
咲夜「と、言う訳で…」
霊夢「ミュージック再スタート!」ビッ!
セイヤ「だからやめろ!!」機材に向かって抜刀術!!
ガシャァン!
メルラン「あぁ…機材がぁ…」
リリカ「何すんのさセイヤ!」
セイヤ「えぇい黙れ!こうなったら会議だ!会議するからこれ以上変な行動はしないでくれ!」
全員「はぁ〜い…」渋々…
セイヤ『はぁ…何とかこの場を収める事に成功したな…』
物語の狭間(会議室)
作者「で、俺にどうしろと?」椅子に縛られてる…
セイヤ「なんだか新キャラを早く出せ…と」
作者「あのねぇ…簡単に言うけど俺だって大変なの、今執筆中の物語で3人の自己紹介どんな感じにすっかな〜とか今後の物語の展開どうすっかなぁ〜とか色々考えてる訳よ…現実でもやりたい事一杯あるってーのにさぁ…」やれやれ
セイヤ「そこを何とかお願いしますよ…」
作者「まぁおいおい書いていくつもりだよ…もう夏編だけどな…」
セイヤ「夏と言ってもまだ初夏ですからね、まだまだチャンスは沢山ありますよね?」
作者「そうそう…別に誰も読んでないんだからキャラの紹介が早かろうが遅かろうが関係無い無い…」
セイヤ「でぇ〜すぅ〜よぉ〜ねぇ〜?」
セイヤ・作者「「あははははははw」」ゲラゲラ
全員「笑うなぁこの馬鹿共ぉぉぉぉぉ!!」バキィ!
セイヤ・作者「「続きは劇場で!?」」げはぁ!!
霊夢「いいからさっさと進めなさい!これじゃあ会議をしている意味が無いわ!」
魔理沙「そうだぜ!おらさっさと進めろ!」ゲシッ!
作者「痛いから蹴るな!大体何でお前らがこの世界に干渉出来るんだよ!お前らは二次創作のキャラクターなの!分かる!?Do you understand!?」
咲夜「少し口を閉じていて下さい…このナイフの餌食になりたくないのならば…」スッ…
作者「はっ!別にそんな物怖くないな…お前らなんかdeleteキー一つで木っ端微塵に消し飛ばす事だって俺には可能なんだよ!…作者舐めんなよコラぁぁぁぁぁ!!」ザクッ…
作者「痛いよママぁぁぁぁ!?」ぴゅ〜☆
レミリア「呆れた…さっさと認めてしまいなさい…」
フラン「そうそう!そっちの方が色々楽だよ?」ニコォ…
作者「……へいへい、分かりましたよ、で?具体的にはどう改善して欲しいんだ?」
霊夢「それは勿論新キャラを…」
作者「ふぅ〜ん…まぁお前らがそれで良いなら俺も別にいいけどな…」
魔理沙「なんだか引っ掛かる言い方だな…」
作者「んじゃ…そんな感じでこの会議は終了って事で…」
咲夜「待って下さい…皆さん、今一度良く考えてみて下さい……ここに居るのは低脳作者です、つまり私達が今ここで脅せば…自分達の好きな様に物語を進められるという事では無いでしょうか?」
作者「おいこのPAD長とんでも無い事言い出しやがったよ…」ザクゥ!
作者「すみません…生乳(笑)でしたねw」ザクゥザクゥ!
作者「…もう出しゃばりません」ボタボタ…
咲夜「ふぅ…皆さんはどう思いますか?」
妖夢「いい考えだと思います!」みょんす!
さとり「その意見に賛成ね…」
こいし「あ、この前喫茶店に居た変な人だ…」
セイヤ「お前らどっから湧いて来た!?」
こころ「紫さんに連れて来て貰った♪」火男
紫「久し振りね…底辺作者…」ニコ
作者「てめぇらぁ…こんな事してタダで済むと思ってんのかコラぁぁぁぁ!?」ガタガタッ!
セイヤ「すみません…なんだか雑魚キャラが言いそうな台詞を言ってるんですけども…」
霊夢「それじゃあセイヤ…」ガシ…
魔理沙「少しだけ眠ってろ…だぜ」ガシ…
セイヤ「え…?いきなり何だよ2人共…」ビク…
霊夢・魔理沙「「らぁ!!」」グギィッ!!
セイヤ「Light!?」ゴポォッ!!
ドサ…
セイヤ「」ち〜ん☆
レミリア「さて…セイヤは気絶したみたいだし…」
フラン「作戦会議ver2…」
アリス「開始しよっか♪」ニコ
作者「え…何これ…お〜いセイヤく〜ん起きて〜?俺をこの脳筋女達の中、一人にしないでぇ〜…」
セイヤ「」ち〜ん☆
作者「…マジすか?」
全員「マジです☆」ニコ
作者「…分かった、分かったから…どんな展開をお望みなのかなお嬢さん方…」くそぅ…
全員「R18な展開を☆」
作者「おいぃぃぃぃぃ!!物語で1番重要なレーティングの引き上げを要求してきやがったよこの馬鹿女共ぉぉぉぉぉ!!」
咲夜「お嬢様や妹様との組んず解れつの濃厚百合展開を希望します☆」ボソ…
作者「えらく欲望に忠実なメイドだなおい!てめぇを冥土に送ってやろうか!?メイドの土産に冥土に連れてってやろうかこのPAD長ぉぉぉぉぉ!?」
霊夢「勿論私達は!」
魔理沙「セイヤとの!」
レミリア「複雑に絡み合う!」
アリス「R18な展開を!」
フラン「希望するよ!」
作者「黙ってろこの淫乱雌豚共がぁ!却下だ却下!ド却下だ!!」ガタガタッ!
妖夢「今のあなたに拒否権はありませんよ…」スチャ…
さとり「黙って書きなさい…さも無いと…」
こいし「こころ先輩…お願いしますね♪」
こころ「任せて♪」ヴィィィィィイイン!! ジェイソンのお面
作者「まさかのR18な猟奇展開が来たぁぁぁぁ!?」
紫「正直納得はいかないけれども霊夢達が望むならそれもまた良いわね」
作者「待てぇぇぇぇえええええ!!早まるな!おいセイヤ起きろ!お前の純潔がこの雌豚共に駆逐されるぞ!?」
セイヤ「」ち〜ん☆
作者「起きろぉぉぉぉぉおおお!!」
霊夢「それじゃあ早速…」
魔理沙「スタートだZE☆」ビッ!
〜セイヤの部屋〜
ベッドの上…
セイヤ「ん…」パチ…
「んふ…起きたかい?セイヤ君」ニコ
セイヤ「霖之助…さん…?」ムク…
霖之助「昨日は凄かったね…セイヤ君って…あんなに高い声が出せたんだね…知らなかったよ」んふ…
セイヤ「は…恥かしいので…思い出させないで下さい…///」
のし…
霖之助「もう一度…あの声を聞かせてくれるかな…?セイヤ君…」
セイヤ「今度は…自分の番ですよ…霖之助さん」バッ!
グルン…ドサ…
霖之助「ふふ…それもまた…愛の形だね…」
セイヤ「今度は俺が可愛がってやるよ…霖之助」スッ
霖之助「お手柔らかに頼むよ…セイヤ君…」ニコ
アーーーーーーーーーーッ♂!!
全員「おぃーーーーーーーーー!!」ガーン!
霖之助「いい出来だね…宝物にさせて貰うよ、一度でいいからセイ×霖が読みたかったんだ♪」んっふ☆
作者「」ビクンビクンッ…
霊夢「な、何で霖之助さんがここに!?」
魔理沙「霖之助…殺されたんじゃ…」
霖之助「残念だったね…トリックだよ☆」ニコ
レミリア「よくも私とセイヤのLOVE❤︎LOVE❤︎ベッドシーンの邪魔をしてくれたわね!覚悟しなさい!」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
咲夜「お嬢様と妹様とでアクセルシンクロをする展開を……許しませんよ霖之助さん!」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
フラン「霖之助のありとあらゆるもの全てを破壊してやるっ!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
霖之助「おやおや物騒だねぇ…ならこれを使って僕とセイヤ君は元の世界に帰るとするよ…」つスマホ
妖夢「そ、そんな物でどうするつもりですか!きっちりと罪は償って貰いますよ!」チャキ…
さとり「その通りよ!こっちには超女子高生のアリスよろしく金曜の死神・ジェイソンこころが付いているんですもの!」
こいし「アリス先輩!こころ先輩!お願いします!」
アリス「任せて…」パチバチバチッバチチッ 超女子高生3
こころ「…」ブィィィィィィイイン!! ジェイソンのお面
霖之助「んっふ…まぁ精々頑張るんだね…宜しく頼むよ…堕天使セイヤ君?」セイヤを抱える
スッ…
堕セイヤ「任せな…」ニヤ…
霊夢「なっ!?せ、セイヤが2人!?どういう事よ!?」
堕セイヤ「どういう事もこういう事もねぇよ…ここは物語の狭間の世界…俺は霖之助さんに呼ばれてここに来たんだ…そのスマホを使ってな」バサァァ!
魔理沙「ま、まさか堕天使セイヤを相手にするなんて…さ、流石にキツイぜ…」
霖之助「それにこの堕天使セイヤ君…君達を傷付ける事を躊躇しない様にちょっとだけ設定を弄ってあるから気を付けてね♪」んっふ☆
全員「はぁぁぁぁぁ!?」
堕セイヤ「ま、そういう事だ…愉快に不状に…地に伏せな…」サッ… 手を空に掲げる
ギュゥルルルルルルルル!!!!
全員「なんかドス黒いオーラでできた剣が出てきたぁぁぁぁぁ!?」
堕セイヤ「他人の剣を振り翳そうとする輩に、舞い降りる翼は無い…まずはお前らから始末してやる…」バサ…スッ…
レミリア「ブラピ様ぁぁぁ❤︎」ドキィィン☆
レミリア以外全員「厨二病かぁぁぁぁぁ!?」
霖之助「ここは言うならばイメージの世界だ…それじゃあ僕達はこれで…」ポチ…
シュンッッッッッ!!!!
さとり「き、消えちゃったわ…」
ピコン☆…この狭間から抜け出すには本気モードの堕天使セイヤ君を倒す事です☆がんば(笑)
全員「がんば(笑)、じゃねぇぇぇええええ!!」
妖夢「どうやらやるしか無いみたいですね…」カチャ…
紫「私のスキマが封印されてる…」
堕セイヤ「いくぞ…」バッ!
霊夢「くっ…!」
ゴォォオオオオオオオ!!
フラン「禁忌・レーヴァテイン!!」ブンッ!
ドゴォォォォオオオオオオオオン!!
フラン以外全員「ぇぇぇぇえええええ!?」ガーン
フラン「やったぁ!これ!これだよ私が求めてたレーヴァテインの真の姿は!」わーい☆
レミリア「え…?え…?フラン?何時の間に人間辞めちゃったの?お姉ちゃん聞いてないわよ?」アセアセ…
こころ「っ!!ここは…イメージの世界…」狐
こいし「そ、そうです!さっき霖之助さんが消える前に言っていました!」はっ…
アリス「だったら話は早いね…」
妖夢「イメージの世界なら…私はこれで行きます!!」シュゥゥゥン☆
ピカッ☆
妖夢「ここでは私の事を…《黒の剣士》と呼んで下さい…」ふっ…
紫「あぁ…妖夢までもが厨二病キャラに…」
咲夜「だったら私は…」フッ…
ピカッ☆
咲夜「私は…こんなにも素晴らしい力を手に入れたぞ!セイヤ!」ドドドドドドッ!!
堕セイヤ「はははは!流石お前ら…退屈しなくて…済みそうだなぁ!」バサッッッッ!!
魔理沙「と、飛んだッ!?」
堕セイヤ「黒き雨よ降り注げ!!漆黒の剣は飛散し、悪しき欲望は姿を消すであろう!」バッ
堕セイヤ「《堕天の雨》!!」シュッ!
ヒュバババババババババッ!!
さとり「言葉が滅茶苦茶な上にトンデモ無く厨二病な技ね…」
咲夜「ここは私に任せて下さい…ザ・ワールド!!」バッ…
フッッッッッ…
咲夜「時は止まる…」スチャ…
ヒュッヒュヒュヒュヒュヒュヒュ!!!!
咲夜「そして…時は動き出す…」フッ…
ドゴォォォォオオオオオオオオン!!
こいし「えぇ〜…」
レミリア「私もブラピなセイヤと闘いたいわ!《神槍・スピアザグングニル》!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
フラン「お姉様見て見てぇ!虹色の翼が生えたよ〜♪」クルクル
レミリア「だったら私も!」バサァッ!
フラン「よぉ〜し♪お姉様!堕天使退治に…レッツゴー♪」バッッ!
レミリア「足を引っ張らない事ね…フラン!」バッッ!
魔理沙「よっしゃ!なら私も…来い!ファイアボルト!」バッ!
ヒューーーーーン…キキィーーー!
魔理沙「よっと…この八卦炉の力を思い知らせてやるぜ!」スチャ…
霊夢「つ、ついて行けないわ…」
アリス「考えるんじゃ無い…感じるんだよ?霊夢…」バチチッバチバチッ!
こころ「駆逐艦…こころ…突貫します!」狐
ビシッ!
レミリア「神槍・スピアザグングニル!!」ブンッッ!!
堕セイヤ「《滅黒槍・ロンギヌス》!!」ブンッッ!!
ドゴォォォォオオオオオオオオン!!
レミリア「やるわね…」ふふ…
堕セイヤ「お前もな…」ふっ…
「私達を!」
「忘れないでよね!!」
堕セイヤ「よっ!」バッ!
魔理沙「くそっ!なら…マスタースパーーーク!!」ギュオーーーーーー!!
堕セイヤ「《ソード・オブ・アポカリプス》!」シャキシャキシャキシャキシャキン!!
ギュオン!!フッ…
魔理沙「ま、マスタースパークが…消えた…?」
フラン「フォーオブアカインド!」フッ!
フランb「よぉ〜し!」
フランc「これなら!」
フランd「セイヤと5Pが出来るね…///」
フラン・b・c・d「「「「うんうん…///」」」」
全員「闘いに集中しろぉぉぉぉ!!」
フラン・b・c・d「「「「はぁ〜い…」」」」ちぇっ…
堕セイヤ「数を増やしたからといって…俺に勝てると思ってるのか?フラン…」スッ…
ズズズズズズズズズズズズ…
堕セイヤ「ゲートオブバビロン…通称、王の財宝だ」ニヤ…
全員「パクリ嫌いの奴が一番ヤバい奴パクって来たーーーーー!?」
堕セイヤ「我こそが真の王だ!行け、我が宝具達よ!!」スッ…
バシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュ!!
霊夢「はぁ…仕方無いわね……変身!!」バッ!
仮面ライドォ…イマジン…
幻想仮面霊夢「変身完了!!」シャキーン☆
全員「ぇぇぇぇえええええ!?」ガーン☆
霊夢「スペル発動…!」スッ…
スペル発動…イマジンフィールド…
霊夢「はいこれで安心ね♪」ニコ
ドドドドドドドゴォォォォオオオオオオン!
さとり「……こいしっ!」ヒュッ!
パシッ…
こいし「っ!?…分かったよ!お姉ちゃん!」右耳に付ける
グンッ!!カッ!
ことり「よっしゃぁ!!」グッ!
全員『ポ◯ラで合体したぁぁぁ!?』
ことり「さとりとこいしで…安直だけどことりってとこかな…そして…」グググッ!
超ことり「こいつが超ことりだぁ!!」バシュゥウン!…シュインシュインシュイン…
アリス「やっと仲間が出来たよ!これから宜しくね!ことり!」
超ことり「無駄口を叩く暇があるんならあの堕天使をさっさと地に堕とすぞ…」シュインシュイン…
アリス『キャラ変わり過ぎでしょ…』うわぁ…
妖夢「セイヤを地面に叩き落として下さい…私の二刀流でケリを付けます…」スチャ…
超ことり「任せろ!」バシュゥ!
アリス「行ってきます!」バシュゥ!
堕セイヤ「ワクワクしてくるなぁ…」グググ…
バッ…
堕セイヤ「《黒天魔弾》!!」バシュバシュバシュ!!
ヒュンヒュンッ!
超ことり「遅いっ!」ヒュッ
バキィィィィィッ!!
アリス「地に伏せるのは…セイヤの方だったみたいだね!」ドゴォォォォ!!
ドガァァァアアアアン!
堕セイヤ「く、くそ…」ゲホッ…
バッッ!
妖夢「行きますよセイヤ!私が習得した二刀流最終奥義を見せてあげます!!」ヒュンッ!
堕セイヤ「負けるかぁ!月夜の剣・ダークネスルーン!冥月の剣・クレイジールーン!」チャキチャキ!
妖夢「スターバースト…!」
堕セイヤ「ルーンナイト…!」
妖夢「ストリームゥゥゥゥゥゥ!!」バッッ!
堕セイヤ「ロンドォォォォォォォ!!」バッッ!
ガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!
妖夢「はぁぁぁぁぁ!!」ガガガガガガガッ!
堕セイヤ「うぉぉぉぉぉ!!」ガガガガガガガッ!
こころ「セイヤ…真剣勝負の最中…ごめんね?」つ大タル爆弾G
ゴトゴトゴト…ゴトゴト…
堕セイヤ「おい…本来持てる数をオーバーしてないか?」ガガガガガガガッ!
こころ「チート♪」火男
てってってってってってってってっ…
こころ「妖夢…お疲れ様♪」ニコ
妖夢「さよならです…セイヤ」ニコ バッッ
堕セイヤ「なっ!?」スカッ…
ドサ…
こころ「えい…」石ころポイッ…
コツン…
ドガァァァァァァァァァアアアアアアアン!!!!
ヒューーーーーン…ドサッ…
堕セイヤ「」ち〜ん☆
【目的を達成しました】
全員「終わった…何もかも…」
霊夢「さぁ〜てこれで帰れるわね!」
魔理沙「それじゃあ紫先生頼むぜ!」
紫「はいはい…それじゃあ皆どうぞ」スキマ開く…
咲夜「中々楽しめましたね」スタスタ
レミリア「まさかこんな所でこんなに楽しめるとは思っていなかったわ」スタスタ
アリス「また来たいね♪」スタスタ
フラン「セイヤの事でストレス溜まったらまた来よっか♪」スタスタ
ことり「それに賛成だ…」スタスタ
妖夢「あの…いつになったら戻れるんですか?」スタスタ
ことり「これが終われば自然と戻るだろ…」スタスタ
こころ「ユニーク…」スタスタ
ワイワイ…ワイワイ…
フッ………
作者「…」ムクッ…
この物語を保存しますか?
→はい いいえ
作者「…」スッ…スッ…
はい →いいえ
ポチ…
この物語を保存せずに消去しました…
作者「いや……これは無いわぁ…」ポイッ…
《大胆不敵に新キャラ革命!?》 【完】
〜博麗霊夢の場合〜
〜博麗神社(玄関)〜
ガラガラ…ガラガラピシャ…
「ただいま〜…」フラフラ…
「お帰り霊夢…妖怪退治御苦労様…」スタスタ…
霊夢「ホント参っちゃうわよ〜…どうして最近になって急に妖怪やら悪霊やらが蔓延ってるのかしら〜…博麗の巫女としての役割を果たさなくちゃならないのは面倒臭いわ…」靴脱ぐ…
セイヤ「文句を言っても始まらないだろ?夕飯の支度は出来てるから…風呂に入るか飯にするかどっちか選べ…」スタスタ…
霊夢「そこは「俺が疲れを癒してやるよ…」くらい言いなさいよ…気が利かないわねぇ…」スタスタ…
セイヤ「俺はそういうキャラじゃない…それに、本来そういう台詞は女性が言うものだ…」スタスタ…
霊夢「……それもそうね。それじゃあ私はお風呂入ってくるからその間にご飯とかお味噌汁とか準備して置いてちょうだい…」スタスタ…
セイヤ「はいはい…」スタスタ…
〜博麗神社(居間)〜
TV「」君が悪いんじゃない!君をここまで追い詰めた人達が悪いんだ!
霊夢「料理の腕も高校生の時と比べると比じゃないわよね…」凄く美味しい…まぁ高校生の頃から美味しかったけど…
セイヤ「まさか専業主夫としてお前と結婚するとは思っても見なかったな…」パク…
霊夢「でもあんたは結局色々な仕事請け負ってるじゃない…紅魔館の執事然り、白玉楼の墓地の管理手伝い然り、亡くなったお父さんが働いていた土木作業の手伝い然り、他にも…」モグモグ…
セイヤ「もういい…これ以上話してたらキリが無いからな…」ズズズ…
霊夢「今度他所で浮気とかしたら殺すわよ?」モグ…
セイヤ「だからアレは誤解だって言っただろ…」パク…
霊夢「な〜にが誤解よ…紅魔館のメイドと抱き合って顔赤くしてた癖に…」パク…
セイヤ「だからアレはメイドが躓いたから転ばない様に…」お箸置く…
霊夢「言い訳は聞きたく無いわ!下心があったのか無かったのかハッキリ言ったらどうなの!?」ちゃぶ台バンッ!
セイヤ「結局あの後神社に帰ってから嫌という程お前の相手してやっただろ……その時に許すって言ってくれただろうが…霊夢は案外嫉妬深いな…」俺は浮気されなくて安心だが…
霊夢「うっ…///あ、あの夜の事は忘れてって言ったでしょ…///」プイッ…
セイヤ『はは…こういうちょっと素直じゃない所も可愛いよな…霊夢は』ニコ
霊夢「な、何よ…///こっちは怒ってるのにヘラヘラした顔して…///」むっ…
セイヤ「別に……そんな事より早く食べないと冷めちゃうだろ?折角作ったんだから温かい内に食べてくれ」パク…モグモグ…
霊夢「わ、分かったわよ…『私達の高校生活は終わりを告げた…その時には色々あったんだけども……今、私とこの目の前に居る馬鹿はこうして同じ屋根の下で生活を共にしている』」パク…モグモグ…
セイヤ「まだまだだな…何か足りない気がするんだが…一体何が足りないんだ…?」ブツブツ…
霊夢『私達の想いに漸く応えてくれた。そう思った途端にこの馬鹿は…私と付き合って欲しいと、いきなり告白してきた…正直最初は戸惑ったけど……凄く嬉しかった…小さい頃からずっと想い続けて、中学の時には離れてしまったけど…それでも…やっぱり私は…この馬鹿の事が忘れられなかった…』ズズズ…
セイヤ『今度霖之助さんに案でも貰おうかな…』モグモグ…
霊夢『最初は皆との関係がギクシャクするんじゃないかって凄く怖かった…でも皆は笑って祝福してくれた。だから今の私達が在る…』パク…モグモグ…
セイヤ「どうしたんだ霊夢…何か考え事か…?それとも体の調子でも悪いのか…?」パク…
霊夢「ちょっと考え事してただけよ……ねぇセイヤ…」お箸置く…
セイヤ「ん?なんだ…真剣な顔して…」お箸置く…
霊夢「私と結婚出来て…嬉しかった…?」
セイヤ「何当たり前な事聞いてんだよ…嬉しくなきゃ今俺達はこうして無いだろ…」はぁ…
霊夢「そう…よね…」
セイヤ「急にどうしたんだよ…いつものお前らしく無いぞ?」やっぱり疲れたのか?
霊夢「な、何でも無いわよ!///ご馳走様!///」スクッ…ガチャガチャ…
スタスタスタスタ…
セイヤ「何であんなに不機嫌なんだ…?」俺なんかしたか…?
〜博麗神社(寝室)〜
セイヤ「おい霊夢…いい加減機嫌直せよ…」
霊夢「べ、別に機嫌が悪い訳じゃないわよ…///」
セイヤ「だったらこっち向けよ…」
霊夢「い、嫌よ…///そっち向いたらイヤらしい事する癖に…///」
セイヤ「随分と今更な事言うな…お前…」それと勝手に決め付けるなよ…
霊夢『な、何今更恥ずかしがってるのよ私…///い、いつも通りに接してれば良いのよ…///もう私達は夫婦なんだから…///子供じゃ無いんだから…///』ドキドキ…
セイヤ「はぁ…」ギュッ…
霊夢「っ///」ビクッ…!
セイヤ「巫女の癖にもう処◯では無い博麗霊夢さん…どうしてそんなに不機嫌なんですか?」なでなで…
霊夢「本気で怒るわよッ!?」クルッ…
チュッ…
霊夢「っ///」バッ!
セイヤ「はい引っ掛かった…相変わらず騙され易いな…霊夢は」ははは…
バチィン!
セイヤ「痛ぁっ!…どうして叩かれたの俺!普通だよね!?キスくらい夫婦の間じゃ普通だよね!?」ヒリヒリ…
霊夢「い、いきなりじゃなくて…///キチンと目を合わせてからしなさいよ…///」
セイヤ「分かったよ……霊夢」
霊夢「……何よ」
セイヤ「愛してるよ…」スッ…
霊夢「……私もよ」スッ…
チュッ…
永遠にこの時が続けばいいなと…私は思った…
ガバァッ…!!
霊夢「ゆ、夢……何よ…ぬか喜びさせられちゃったわ…」はぁ〜…
ボフッ…
霊夢『もう一度だけ…後一回だけ…同じ夢を見させなさいよ………それと出来れば…あの夢が…現実になります様に…』瞼閉じる…
〜博麗霊夢の場合(完)〜
〜霧雨魔理沙の場合〜
今日は晴天、季節は春。新入生やら新入社員やら、世間は歓迎ムード一色である。だが、今俺は何故か、家で掃除機を掛けていた
セイヤ「はぁ…」ガーガー…
魔理沙「セイヤぁ…早くご飯作って欲しいぜぇ…」ダラダラ…
ピッ…ブォォン…
セイヤ「あのなぁ魔理沙…夫にばかり掃除させて、妻のお前が掃除しないってこれどういう事なの?」
魔理沙「私は昨日から徹夜で疲れてるんだぜぇ…偶の休みくらいダラダラしたいんだよぉ…」ゴロゴロ…
セイヤ「『俺もその、偶の休日なんだがなぁ…』またパチュリーさんと魔法の実験してたのか?魔法の研究も良いが、少しは家事を手伝って貰いたいもんだ…」ピッ…オオォォンッ…!
魔理沙「あ、買い出しに行くんだったらアイス買って来て欲しいぜっ!」ゴロゴロ…
セイヤ「へいへいほー…」ガー…ガー…
暫くして…
セイヤ「ほら、魔理沙様のご要望にお応えして…お昼はカルボナーラパスタに致しましたよ…」コトッ…
魔理沙「サンキューだぜっ♪…おぉ〜♪相変わらず美味そうだぜぇ〜♪」じゅるりっ☆
セイヤ「他の食材も安くて助かったわ…今月色々出費が重なったからな…少しでも食費を切り詰めないとやってられねぇよ…」チュルチュル…
魔理沙「流石専業主夫っ!家計簿まで付けてるし頼りになるぜっ!」チュルチュル…
セイヤ「なぁにが頼りになるぜっ!だよ、ったく…一応俺にも仕事があるんだ、お陰様で眠間も惜しんで家計の遣り繰りだっての…」チュルチュル…
魔理沙「若い内に色々苦労しとけば後々楽だぜ?」チュルチュル…
セイヤ「いや…もう高校時代に嫌と言う程苦労しましたんですけど…」チュル…
面白いです。でもこシリーズおおくてどの順番で読めばいいのか迷ってます(笑)更新頑張ってください
これからも頑張ってください❗
どの順番で読めばいいんだろうww
頑張って下さい! 面白い作品を期待しています!!
作者さん他の小説どうしてか無くなっていますけど?・・・・・まさか書き直しですか?
一から修行し直しだバーロー!
マジですか?どれも面白いのに?