2022-04-04 20:06:31 更新

概要

この作品は『東方project』の二次創作作品にあたります。ご了承願います。


前書き

急いで博麗神社に帰るルミィーティア、さあどうなるのかな?ゆっくりしていってね!


空を飛び立ったルミィーティアはすぐさま博麗神社に帰った。

暗闇の中、勘などを頼りに飛行していると、すぐに博麗神社に着いた。


ルミィーティアは急いで縁側に降り立って、靴を脱ぎ、そのまま先代の巫女を寝かせてあった茶の間に向かう。

すると、そこには先代の巫女が被っている布団を深く被って同衾する霊夢と、すっかり容態が良くなったのか、身体を起こして霊夢の頭を撫でながら絵本を読んでいる先代の巫女の姿があった。



ルミィーティア「巫女!大丈夫なの?!」



ルミィーティアは驚き、声を上げた。

当然だ。何せつい午前中辺りには倒れ、声も出せない程に衰弱したのだ。



先代「私は大丈夫よ。ほら立ってないでとりあえずこっちに来なさいな」



ルミィーティアは先代の巫女に呼ばれ、とりあえず先代の巫女のすぐ側まで歩き座る。

先代の巫女は一瞬、俯くとパッと顔を上げてルミィーティアを見つめる。

ルミィーティアは唾を飲んだ、いつになく真剣な先代の巫女の顔を見て、もしかしたら重病を患ったのかもしれないと考えたからだ。

ただただ、静かで真っ暗な神社の中で、ルミィーティアと先代の巫女は見つめ合っている。

時間がゆっくり進んでいる様に感じる。本当は数十秒だが、もしかしたら数十分間も見つめ合った気分になる。


すると、先代の巫女の方が先に口を開いた。



先代「ついさっき紫と永琳が家に来たわ」


ルミィーティア「....それで?風邪だったの?」


先代「えぇ、まぁそうよ」



とりあえずは風邪であっていたようだ。

どうやら人里などの人混みが多い場所に通ったり、季節の変わり目のせいで身体を壊した様だ。


ルミィーティアは深く安堵して、肩の力を抜く。



先代「私のために頑張ってくれたんだってね」


ルミィーティア「うんまぁ、訳も分からずって感じだったけど」


先代「そう...ありがとう。ルーミア」


ルミィーティア「別に大丈夫よ。このぐらい」


先代「ふふっ....?ねえルーミア?」


ルーミア「なんだよ?」



何故か首を傾げながら名前を呼んだ先代の巫女。

ルミィーティアは不思議そうに問い返した。



先代「いやほら、貴女泣いて...」


ルーミア「え?あ、あれ?おかしいな...」



先代は心配そうに声をかける。

ルミィーティアは頬を右手の指で突くと、冷たい感覚が手に感じる。

ルミィーティアは驚き、目を服の袖でがむしゃらに擦る。


しかし、自身が涙を流している事に気付くと、いきなり目頭に涙が込み上げている感覚に襲われ、両腕の服の袖で精一杯拭く。

でも止まることの知らないそれは、永遠と流れ続ける。



ルミィーティア「なんで...おかしい...」


先代「ルーミア.......」


ルミィーティア「ご、ごめん巫女!すぐ止めるから...ってわっ」



何としてでも止めようとするルミィーティアを、先代の巫女は思いっきり抱きしめる。



ルミィーティア「えちょ、巫女?!」


先代「心配させたわね。でも大丈夫。私は死なないから」


ルミィーティア「...知ってる...知ってるてば......」



先代の巫女にかけられた言葉に頑張って返事をしようとするか、それを嗚咽が阻む。

先程までは涙を流してるだけだったのが、遂には声をも張り上げるほどのものに変わっていく。



ルミィーティア「うっ...あぁぁぁぁ.....ぁぁぁぁあ!」



閑静に包まれた夜の神社に、ルミィーティアの泣き声が響き渡る。

先代はしっかり、優しく抱きしめ、背中を摩ってやる。

ルミィーティアはそれでも泣くのを止めれず、子供の様に声を上げ続ける。

そして、先程までは一方的に抱かれるだけだったが、気付けばルミィーティアは先代の巫女の首の後ろに手を回す。

力一杯に抱きしめられ、先代の巫女は微笑む。



先代「今は好きなだけ泣きなさい。大丈夫。私しか聞いてないから」



そんなルミィーティアを先代の巫女は優しく受け止める。

大粒の涙が二人のスカートにかかっていく。



ルミィーティア「ね“ぇ”、せ“んだい“」


先代「...何かしら?」


ルミィーティア「ほんと”に“.....ほ”んと“にだいじょう“ぶ”?」



尚も心配そうに顔をぐしゃぐしゃにしたルミィーティアを見て、先代はゆっくりと答える。



先代「永琳のお墨付きよ、心配しすぐだって」


ルミィーティア「だっで....皆んな先に死んじゃう”もん“....」



ガラガラな声で、ルミィーティアは哀しげに言う。

先代は一瞬、背中を摩るのを止めると、またすぐに摩り始めた。



先代「...私も人間だから、いつかは死ぬわ。それは仙人ろかじゃない限り運命は帰れない」


ルミィーティア「.......」


先代「でもね、ルーミア」



ゆっくりと言葉を続ける。



先代「大切なのは、”今“なのよ。こうやって3人...いやもっと沢山の人と今を過ごす。そうする事が重要なの」


ルミィーティア「....うん...」


先代「確かに貴女は妖怪...出会いと別れじゃ、別れの方が多かったと思う。だからルーミアは出会いの方を大切にすれば良いと思うの」


ルミィーティア「......うん....」


先代「あくあでも私の考えなんだけどね。確かに別れも大切よ。でも出会いもそれと同等に大切なのよ」



先代の巫女はゆっくりとルミィーティアに言葉を述べる。

ルミィーティアは先代の巫女を強く抱きしめながら、短い相打ちを打つ。



先代「あら。今日は新月なのね」


ルミィーティア「いきなりすぎよ...」


先代「だって辛気臭いだけじゃ嫌じゃない?」


ルミィーティア「全く.....まぁその....ありがとう」


先代「....良いのよ別に。私は貴女の家族として言ったんだから」


ルミィーティア「家族..?」



先代の巫女の言葉に、またしてもルミィーティアは目頭に涙を溜め始める。

慌てる先代の巫女を尻目に、ルミィーティアはもっと強く先代の巫女を掴む。



先代「ちょ、痛いわよ」


ルミィーティア「ねぇ、暫くこのままでいい...?」



ルミィーティアの半泣き顔で上目遣いで聞く。

先代の巫女は珍しく顔を少し紅らめて、そっぽを向く。



先代「べ、別に好きにすればいいわ」


ルミィーティア「ありがとう...」


先代「...全く、まだまだ世話が焼けるなぁ」



この後、ルミィーティアは泣き疲れたのか急に睡魔が襲い、すぐに眠ってしまった。

先代の巫女は近くにあった毛布をルミィーティアの肩にかけてやる。


そのまま先代の巫女も夜空を見つめながら、静かに眠った。


後書き

ご愛読ありがとうございます。なんとギリギリ間に合いました。できればもう少し長くしたかったのですが、まぁダラダラさせるぐらいなら....ってことでこの様な形になりました。これぐらいが丁度良いのかな?

では次回も、ゆっくりしていってね!


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