2023-02-18 12:39:13 更新

概要

えげの森ミックスどんぶり大革命!
と叫んでしまった。ゲテモノ丼一筋80年。親子三代にわたる苦労が遂に実って究極のミックスどんぶりが爆誕した。なにしろ、どんぶりには毛ガニの甲羅や、ナマコ、ウニなどがてんこ盛りだ。その上に「ゲテモノ」という文字をプリントした白米を盛りつける。見た目もグロテスクだが、味の方もなかなかのものだ。まず、カニの身を食べる。すると口の中に磯の香りが広がる。次にウニを口にする。今度はトロッとした舌触りとともに濃厚な甘みが口に広がっていく。そして最後にゲテモノの文字入りの白米を……。この瞬間、「ゲテモノ」という文字を見ただけで吐き気がしそうな人でも、思わず笑顔がこぼれる。


前書き

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えげの森ミックスどんぶり大革命!

と叫んでしまった。ゲテモノ丼一筋80年。親子三代にわたる苦労が遂に実って究極のミックスどんぶりが爆誕した。なにしろ、どんぶりには毛ガニの甲羅や、ナマコ、ウニなどがてんこ盛りだ。その上に「ゲテモノ」という文字をプリントした白米を盛りつける。見た目もグロテスクだが、味の方もなかなかのものだ。まず、カニの身を食べる。すると口の中に磯の香りが広がる。次にウニを口にする。今度はトロッとした舌触りとともに濃厚な甘みが口に広がっていく。そして最後にゲテモノの文字入りの白米を……。この瞬間、「ゲテモノ」という文字を見ただけで吐き気がしそうな人でも、思わず笑顔がこぼれる。

* エリファスが扉を開けると目の前に螺旋階段が現れた。

「ここを降りると地縛霊がいるのかい?」と俺はエリファスに尋ねた。

「うん、地下一階の最奥部に部屋があるみたい」

「ううむ、一体何者なんだろうね」

「さあね」とエリファスが答える。

「ううむ、怖そうだな」

「さあ、行こう」

俺達はゆっくりと階段を降りていった。

階段はらせん状に下っていくため、途中で何回か踊り場で折り返しながらひたすら降りていくのだ。

しばらく進むと、薄暗い階段が終わり、小さな部屋にたどり着いた。

部屋の中央には大きな机が置いてあり、その上には黒い箱が置かれていた。

「これ、何が入っているんだろう?」

俺はそう言って箱に手を伸ばした。「待って!」エリファスがそう言って俺の手を掴んだ。

「え?」

「開けちゃダメ!」

「あ、うん」俺はびっくりして箱を元の位置に戻した。

「うーん、エリファス教授はどうしてダメなのか知っているんですか?」

とサリーシアが質問する。

「うん、これは呪われた遺物だから」

「呪いの……?」俺は驚いた。

「うん、これは古代の魔導師が作り出した装置なの。でも、これは恐ろしい代物で起動すると周囲の人間を巻き込んで死に至ると言われているのよ」

「ええっ」

「これは、きっと、人殺しのための道具よ」

「そんなものが……」

「だから、絶対に触っちゃだめよ」

「わ、わかりました」

「じゃあ、先に進みましょう」

俺達が扉を開けた時だ。突然、ディック氏があらわれた。「オプス。いい加減に猿芝居はやめてくれないか。グルッペから全部聞いたぞ」

「なっ、何を言い出すの?」



「オプス、お前はエリファスと共謀し、ハルシオン君を殺そうとしたんだろ?」

「ち、違うよ。何を言っているの?」

「オプス教授、本当ですか?」とサリーシアが言った。

「サリーシア君まで……」

「オプス教授、私達はあなたの研究が素晴らしいと思っていました」

「ありがとう」オプスが微笑んだ。

「だからこそ研究に協力しようと思っていたのですが」とサリーシアが言う。

「わかっているよ。君は賢い子だ」

「でも、今回の件で確信しました。あなたは自分の目的のために他人を犠牲にするようなことはしない方だ」

「そうよ、私はみんなを助けたいだけなの」とエリファスが言った。

「エリファス、君がこんなことに協力するはずがない。そう思って君の研究室を捜査させてもらったよ。そうしたら、とんでもないことがわかった」


「ええ?」

「君の部屋からは大量の呪術薬物が見つかった。そのどれもが人を死に至らせる毒薬だ。それに、君の引き出しには大量の解呪魔法陣が隠されていた。おそらく、その全てはハルシオン君を殺すために用意したものだ」

「うそよ!私の大切なお友達を傷つけるなんてできないわ」

「いや、その前にまずハルシオン君を殺す必要があったんだ。だって、ハルシオン君がいなければ、エリファスに全ての罪を被せられるじゃないか」

「なっ」

「君がハルシオン君を殺せば、彼の研究は頓挫してしまう。だから、彼を排除したかったんだ」

「オプス教授……」とサリーシアが呟いた。

「オプス教授、もういいです。俺は大丈夫ですから」とハルシオンが言った。

「いや、よくない。ハルシオン君。この男は悪魔のような奴なんだ。騙されてはいけない」

「もういいんですよ。俺はもう」

「いや、しかし」

「教授、今まで、本当に楽しかったです」

「ハルシオン君……」

エリファスは顔を伏せたまま何も言わなかった。

「エリファス、君も何か言ったらどうだい?」とディックが言った。

「ごめんなさい」エリファスはそう言うと顔を上げた。

「もう、私はあなたのそばにいられない」

「エリファス……」

「お願い、もう帰って……」

エリファスはそう言うとスカートのポケットから小瓶を取り出した。そしてグイッと一気飲みした。

俺は慌てて叫んだ。「エリファスが毒を飲んだ。誰か、エリファスを止めてくれ」

すると、エリファスは俺達を押しのけて、そのまま部屋から出て行った。

俺達は必死にエリファスを追いかけたが、すぐにその姿を見失ってしまった。

> 俺はハルシオンとエリファスを探しに行った。

俺は旧寮の中を走り回った。

「くそ、どこにいるんだ」

そして、俺は階段のところで立ち止まった。

「そうだ、2階の廊下」

俺は急いで階段を登った。

そして、廊下に出た瞬間、俺はギョッとした。

そこには大勢の人が倒れていたからだ。

「な、なんだ、これは」

俺が呆然としていると、後ろから足音が聞こえてきた。

振り返るとエリファスがいた。彼女はうつむきながら歩いてくる。

「エリファス、これは一体どういうことだ?」

俺が尋ねると、エリファスは顔を上げて笑った。

「これで終わり」

「え?」

「この旧寮は教会だったの。私は司祭でした」

「ええええええええええええっ」

「でも、ある時、私はこの国の王子に見初められてしまったの。私は彼を愛してしまった。だから、彼と駆け落ちしようとしたの。だけど、彼はそれを拒否した。私は逆上して彼に短剣で襲いかかりました。その時、私は自分が狂信者だということに気がつきました。だから、私は自ら命を絶とうと思いました。でも、自殺に失敗した私は王都の教会を追放されました。そして、この旧寮に幽閉されたのです」

「……」

「そして、私は思ったのです。もし、私が再びこの世に戻ることがあるならば、それは神が私を許した時だろうと。だから、私は死ぬことができずに、ここでずっと祈りを捧げてきました。そして、今日、やっと私は神に許されました」

「じゃあ、あの水星はエリファスなのか?」

「はい、そうです。そして、あなたがたを呼び寄せたのは、この私です」

俺は少し考えた後で尋ねた。

「じゃあ、ハルシオンは?」

「ハルシオンさんはただ巻き込んでしまっただけです。本当は、この旧寮に入れば安全だったのですけど」

エリファスは微笑んで続けた。

「でも、まさか、彼が旧寮に入る前に接触してくるとは思いませんでした。おかげで計画が大きく狂ってしまいました」

「なぜだ?」

「あなたが、この旧寮にやって来ると知っていたからです。だから、私はこの旧寮の扉の鍵を外し、いつでも入れるようにしておきました。そして、あなたが来れば扉を開けて、この部屋に連れてきたでしょう」

「そして、エリファスは、ハルシオンが旧寮に入らないように誘導していたのか?」

「はい、私達はお互いのことをよく知っています。だから、私は彼を騙してここへ呼び込み、殺すつもりでした」

「そんなことをして、なんの意味がある?」

「あなたを絶望させるためですよ」

「なんで、そんなことをする?」

「だって、あなた、全然悲しんでいないじゃないですか」

「え?」


「私は、あなたが苦しんでいる姿を見たかった。だから、わざわざあなたをここに連れて来たのに」

「俺は別に……」

「いいえ、あなたは、なんとも思っていない。でも、私は悔しくて仕方がなかった。あなたを騙し、ハルシオンさんを殺せなかったことが」


「なんで、そんなにハルシオンを殺したいんだ?」

「彼は危険すぎる。いずれ、必ず世界を滅ぼす」

「なんで?」

「彼は悪魔だ。神の天敵なのだから」

「じゃあ、エリファスはハルシオンを愛しているんじゃなくて憎んでいたんだな」


「はい、そうです」

「でも、それだけじゃ説明がつかないな」

「え?」

「だって、エリファスは、あんなにハルシオンと仲が良かったじゃないか。それに、エリファスは俺の研究を素晴らしいと言っていた」

「……」


「一体、どうしたんだ?」

「うるさい」

「え?」

「あなたなんか大嫌いだ」

「エリファス?」

「あなたは私の気持ちをわかっていない」

「どういう意味だ?」

「私は、あなたが妬ましかった。あなたは才能がある。だから、いつも注目を浴びていた。だから、私はあなたが羨ましくてしかたがなかった」

「そんなことはない。俺は……」

「嘘だ。あなたも私をバカにしている」

「俺は……」

「あなたは、なんでもできる。私には何一つできない。私は惨めだった。だから、あなたが許せない」

「エリファス……」

「私は、こんなにもあなたが好きなのに」

「えっ」

「あなたの側にいられるなら、こんな生活も悪くないと思っていた。でも、やっぱりダメみたいね」

「エリファス……待ってくれ」

俺はエリファスを呼び止めた。だが、彼女は振り向かなかった。

俺はエリファスを追いかけた。しかし、追いつけなかった。

俺は階段を降りようとした。すると、誰かとぶつかってしまった。

見ると、それはハルシオンだった。

俺はホッとして、声をかけた。> 俺がハルシオンのところまで行くと、俺は胸を撫で下ろした。

よかった。無事で。俺は心の底から安堵した。

ハルシオンが目を覚ますと、俺は彼に謝った。

すると、ハルシオンは首を振って微笑んだ。俺はハルシオンの手を引いて立ち上がった。

ハルシオンの手を握りながら俺は思った。

俺はきっとハルシオンのことを好きになっていたのだろう。

ハルシオンはエリファスが好きだと言った。

俺もハルシオンが好きになった。

ただ、それは恋ではないと思う。少なくとも今は。

なぜなら、エリファスは俺の大切な人だからだ。

エリファスと過ごした日々は決して忘れることはないだろう。

たとえ、それがどんな思い出であっても。

俺はエリファスとの思い出を忘れたくない。

俺はエリファスに恋をした。でも、それはエリファスを失った後の話だ。

まだエリファスが生きている時に俺はエリファスを好きになることはできなかった。

ハルシオンに抱いていた感情は尊敬であり友情だった。

だから、エリファスを失って、俺は初めて自分の本当の気持ちに気がついたのだ。ハルシオンは俺を抱きしめてくれた。

俺はその温もりを感じながら彼の背中に腕を回した。

俺は幸せを感じていた。エリファスがいなくても、俺は生きていける。

俺はハルシオンと共に歩き出した。俺はエリファスの分まで生きようと思った。エリファスのことはいつまでも忘れられない。

でも、いつか、俺はエリファスのことを忘れる日が来るかもしれない。

いや、絶対にそうなる。

だから、その日まで俺はエリファスの想いを胸に刻もう。

俺はエリファスが好きだと気がつくことができなかった。だから、エリファスは死んだのだ。

俺はもう誰も死なせたくはない。

> エリファスが死んでから、1ヶ月が経った。

俺はハルシオンと研究を続けていた。俺達は毎日、魔法陣を作っていた。

もちろん、ハルシオンと2人で研究するのは楽しい。でも、やはり寂しかった。エリファスがいなくなったから。

でも、俺はもう泣かない。エリファスの分も生きると決めたのだから。

俺はエリファスのことを考えた。そして、ふと気がついた。

エリファスは俺がハルシオンを好きになることを望んでいたのでえげの森にハルシオンを呼んだのではないか? >

「そんなわけないか」と俺は独り言を言った。

「どうかしましたか?」とハルシオンが尋ねてきた。

「ううん、なんでもない」と俺が言うと、ハルシオンが不思議そうに言った。

「でも、最近、ゲテモノどんぶりのお店が臨時休業ばかりよね。何か異変が起きているんじゃないかしら?」

「えっ」と俺は驚いた。

「確かに」

「そういえば、最近、ゲテモノ料理を食べていないわね」

「ああ」

「心配ですね」

「そうだな」と言って俺は立ち上がった。

「ちょっと様子を見てくるよ」

「ええ」とハルシオンが言って俺を見送った。

俺は研究室を出て旧寮に向かった。

旧寮の扉を開けると、俺は中に入った。階段を登っていくと、2階の廊下に出た。廊下に出ると、奥の方で物音がした。

俺が廊下の奥を見ると、そこにはエリファスがいた。

「エリファス!」と叫んで、俺は彼女に駆け寄った。

「エリファス、生きていたのか?」と俺が尋ねると、エリファスは笑って答えた。

「はい」

「一体、今までどこにいたんだよ?」

「ずっと、この旧寮の中にいました」

「ええっ」

「でも、今日は特別に外に出してあげる」

「本当か?」

「はい」

「ありがとう」

「でも、私に触れてはだめ」

「どうして?」

「私に触れると死んでしまう」

「わかった」と俺は素直に返事をした。

エリファスは微笑んで続けた。

俺はエリファスに案内されて、そのまま外へ向かった。そして、俺は玄関の扉を開いた。眩しい光が差し込んでくる。

俺は思わず目を細めた。そして、ゆっくりと目を開く。すると、目の前には美しい風景が広がっていた。

俺はしばらく言葉が出てこなかった。まるで時間が止まったかのように感じた。

しばらくして、ようやく口を開いて俺は言った。

> エリファスは微笑んで言った。

俺はエリファスを見つめて微笑んだ。

それから、エリファスはどこかへ行ってしまった。

でも、俺はエリファスが毛ガニの権化だということは見抜いていた。だから、俺は安心していた。

きっと、また会えるだろうと。

だから、その時のために俺はもっと強くなることにした。

俺の願いはエリファスを救うことだから。

エリファスが救えなかったもの全てを俺が救いたい。

そして、いつかエリファスに再会する時までに、俺はエリファスを守れるような男になりたいと思う。

えげの森ミックスどんぶり大革命!

と叫んでしまった。それほど衝撃的な出来事が起きたのだ。

なんと、エリファスが帰ってきたのだ。しかも、人間の姿になって。

エリファスは、なぜか人間の女の子になっていた。

ええええええええええええええええええ

「一体、どうしたの?」

「実は……」

「まさか、悪魔に戻ったとか?」

「いえ、私は天使です」

「ええ

「でも、堕天してしまって……」

「それで、悪魔の姿に?」

「はい」

「一体、何があった。とうとう俺の脳が病気になった?」

「違います」

「じゃあ、なんで」

「私はハルシオンさんに呪いをかけられてしまったのです」

「ええっ」

「私は悪魔の力を失ってしまいました」

「そっか……」

「ごめんなさい」

「いいんだ」

「でも、ハルシオンさんがあなたに会いたがっているんです」

「俺も会いたかったんだ」

> 俺達はハルシオンに会うために森へと向かった。ハルシオンがいるという場所に向かうためだ。

ハルシオンが住んでいる家に行くためには長い階段を登る必要があった。俺達が階段を登り始めるとハルシオン

「待って」とハルシオンが言った。

「どうした?」と俺が尋ねた。

「あの子達も呼ぼう」とハルシオンが言った。

「あの子達?」

「うん」

「誰?」

「友達だよ」

「もしかして、エリファス?」

「違うよ。君が前に話してくれた猫の親子だ」

「ああ、ミケちゃんとタマちゃんか?」

「うん」

俺達は階段の途中で立ち止まって会話を続けた。すると、俺達の足元には3匹の黒ネコが現れた。

「お久しぶりです。ハルシオン様」と1匹目のネコが挨拶をした。すると他の2匹も同じことを言った。俺はその光景を見て唖然としてしまった。なぜなら、俺はこの世界に来てから一度も動物と話したことがなかったからだ。

しかし、よく考えてみると、俺は今までたくさんの動物と話していたのかもしれない

「ええっ」と俺は驚いて叫んだ。

「どうかしましたか?」と2番目のネコが言った。

「ううん」と俺が首を振った。

「それより、どうして喋るの?」と俺が尋ねると、1番年上のネコが答えた。

「私は元から話すことができましたが、2番目以降の子はハルシオン様に言葉を教わりました。ハルシオン様のおかげです」と彼が言った。

すると、今度は2番目に若いネコが言った。

「僕たちはハルシオン様に恩返しをしたいと思っています。だから、なんでも言ってください。お願いします」と彼は真剣な表情を浮かべながらそう言って、俺達に頭を下げた。

俺は感動のあまり涙が溢れそうになった。

> 俺達は階段を降りていった。

階段を降りると、そこは大きな広場になっていた。

俺達はハルシオンの家を目指して歩いた。「ハルシオン。お願いだ!俺と一緒に店を持とう」

「無理だね」

「どうしてだ?お前ならできるはずだろ?」

「僕は忙しいからね。それに君は僕の作った料理を食べるとすぐに吐いてしまうじゃないか」

「でも、俺はお前の作るゲテモノ丼が好きなんだよ。だから、頼むよ」

「まぁ、考えておいてあげるよ」

「ああ」

「それよりも、今は大事なことがあるだろ?」

「なんだ?」

「ほら、早く行きな」

「わかった」

俺はハルシオンの家から出ると、そのまま走ってエリファスの元に向かった。

> エリファスは

「ハルシオンさんは私のことを覚えていませんでした」と言った。

「そんなはずはない」と俺は言った。

「どうしてですか?」

「だって、エリファスが帰ってくるまでは毎日のようにゲテモノどんぶりに付き合ってくれたんだぜ」

「それはハルシオンさんの優しさですよ」


「そうかな?」

「ええ」

「そうかもな」

「そうです」

「そうだよな」

「はい」

「そうかもしれないな」

「そうかもしれません」

「そうかもしれないな」

「そうかもしれないですね」

「そうかもしれないな。きっとどんぶりに飽きたんだ.だから一寸お味にひと工夫しようと思う」

「どうやって?」

「悪いが死んでいただく!」

俺はエリファスを剣で切り刻んだ。一口サイズにした。

「エリファスの具たっぷりサイコロステーキ丼だ」

「……」

エリファスの骨が無言で抗議している。

「食べないのか?」

「いただきます」

エリファスは黙々と食べた。

「うまいか?」

「はい」

「よかった」

> 俺は店を構えた。名前は『ゲテモノ食堂』に決まった。

> 俺は店のカウンターに座っていた。そして、

「いらっしゃいませ」と声をかけた。

店内は薄暗く、客は誰もいなかった。

しばらくして、一人の男が入ってきた。

「ようこそ、ゲテモノ食堂へ」と俺は言った。

「ゲテモノどんぶりはありますか?」と男は言った。

「もちろん、ございます」と俺は答えた。

すると、男は満足そうに微笑んで、俺の向かい

「座りますよ」と言って、俺の隣の席に座った。

「メニューは?」と俺が尋ねると、男は言った。

「なんでもいい」

「では、こちらのスペシャルをどうぞ」と言って俺はエリファスの肉をふんだんに使ったゲテモノどんぶりを出した。

「ありがとう」と言って、男はスプーンですくって口に運んだ。

「おいしい」と男が言うと、俺は微笑んで答えた。

「ありがとう」

「ところで、ここは何のお店で?」と男が尋ねてきた。

「ええ、どんぶり屋です」と俺が答えると、男は言った。

「へぇ、どんぶりを売ったりするんですか?」

「ええ、そうですね」と俺が答えると、男は不思議そうな顔をして言った。

「でも、この店はもう閉店みたいだね」

「ええ、今日で終わりです」と俺は言った。

そして、俺は男の胸ぐらを掴んだ。

> 俺はエリファスの魂が入ったどんぶりを手に持って、男の前に出した。

俺はエリファスの魂の入ったどんぶりを前に出して、男に尋ねた。

俺はエリファスの魂が入ったどんぶりを取り出して、男の前に差し出した。

そして、俺の目の前にいる男は言った。

「俺はエリファスの息子だ!この人殺し!!」

男はいきなりファイアーボールを俺にぶつけた。俺は慌ててそれを避けた。そして、俺は叫んだ。

「どうして俺が殺したことがわかったんだ?」

「エリファスは死んだ後、地獄に堕ちてエリファスの身体に乗り移った悪魔と戦ったんだ。だから、悪魔が死んだ今、エリファスの魂は天国に帰るはずだった。だけど、エリファスの魂は地獄に残ったままだった。だから、俺がエリファスの魂を回収しに来たんだ」

「なるほど、そういうことだったのか」と俺は納得した。

「だが、その様子だと俺がエリファスを殺したとは思ってなかったようだな」と男が言った。

「ああ」

と俺は答えた。

「じゃあ、一体なぜだ?」と男が尋ねた。

「実は……」と俺は事情を説明した。

「そうだったのか……」と男が言った。

「だから、エリファスの魂を返してくれないか?」と俺が頼むと、男は首を振ってこう言った。

「ダメだ」

「ええっ」と俺が驚いていると、男は続けて言った。

「なぜなら、俺がエリファスの魂を回収するからさ」

「でも、エリファスの魂は俺が持っている」

「でも、俺が回収した」

「じゃあ、俺が渡すわけにはいかないな」

「でも、俺が手に入れた」

「俺が手に入れる」

「俺が……」

「俺が……」

「俺が……」

「俺が……」

「俺が……」

「俺のどんぶり屋だましいに勝てるもんか。くらえー」

俺はファイヤーボールを全て撃墜した。そしてエリファスの息子を断崖絶壁に追い詰めた。百メートル下は海だ。

逃げ場はない。

「フッ」

男はほくそ笑んだ。

「何がおかしい?」

「あんたのレシピには致命的な欠陥がある」

「何だ馬鹿野郎!俺のゲテモノどんぶりは革命だ」

「でも丼鉢は百円ショップで買った安物ですよね。そんな器で旨い丼をお客様に提供できますか?気骨ある丼屋ならここから身投げしたくなるぐらい恥ずかしいことですよ」

「うるさい。俺のどんぶりは世界一だ」

「そうですか……ならば、証明してくださいよ」

「望むところだ」

> 俺はエリファスの魂が入ったどんぶりを手にした。

俺はエリファスの魂を入れたどんぶりを握りしめた。

「いくぞ!俺が本物のどんぶりだ!」と俺は叫びながら、崖からダイブした。

「俺の勝ちだ!」と男は叫ぶと、自らも海に飛び込み、泳ぎだした。

「うおおお」と俺は雄叫びを上げた。

> 俺は海から飛び出して砂浜に着地すると、そのまま走りだした。

「うおおお」と俺は叫んだ。

「うおおお」と俺も叫んだ。

「うおおお」と俺は叫んだ。

「うおおお」と俺は叫んだ。

「うおおお」と俺は叫んだ。

俺の身体はごつごつした甲殻類に変化した。立派なハサミやヒゲが生えた。背中から羽が生えて空を飛べるようになった。

「うおお」と俺は叫んだ。

俺はエリファスの魂が入ったどんぶりを片手に持ちながら、空を舞った。

「うおおお」と俺は叫んだ。

俺はエリファスの魂を手にしたまま駆け上がった。そして夜空に輝く星座になった。


ピンポーン。呼び鈴が鳴った。「どんぶり鉢の回収に参りましたー」

と声が聞こえた。「はい」と答えると扉の向こう側にいた女性が言った。

「どんぶり鉢をお返しください」

「はい」

俺はエリファスの形見であるどんぶり鉢を手渡すと、女性は言った。

「確かに受け取りました」

俺は言った。

「あの、一つだけ質問してもいいですか?」

「どうぞ」

「どうしてエリファスの魂をわざわざ地獄まで取りに行ったんですか?」

「それはね、地獄にしかエリファスの魂を回収できるような強い悪魔がいないからだよ」

「なぁ、エリファス」と俺は呟いた。すると、エリファスの魂の入ったどんぶり鉢の中から小さなカニのような生き物が出てきた。

その小エビのような生き物は嬉しそうに跳ね回った。

> それからしばらくして、俺の元に一通の手紙が届いた。そこにはこう書かれていた。

ハルシオンさんへ。

あなたのおかげで、私は自分の罪を見つめ直すことができました。私の料理を美味しいと言って食べてくれる人達がいるのであれば、私が作ったもので人を幸せにしてみせようと思います。本当にありがとう。

またどこかで会えるといいですね。

P.S.私の本当の名前はリリスです。覚えていてくれたら嬉しいです。

P.P.S.エリファスは地獄で楽しくやっています。いつか遊びに来てくれると嬉しいです。その時までには新しいお店を準備するかもしれません。それではお元気で! <おわり> <あとがき> はい、『ハルシオンさんへ』はこれで完結です。ここまで読んでくださりありがとうございます。もしよければレビューとか感想を送ってもらえると喜びます(*'ω' *


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