2015-07-01 12:29:46 更新

概要

ついに始まったスタンドアイドルの帝王綺羅ツバサとの戦い!冒険もクライマックスッ!


前書き

いよいよラスボス綺羅ツバサとの戦い!穂乃果たちは学校を守るためにツバサを倒すことができるのかッ!?
※キレることで口調等でのキャラ崩壊があります。苦手な方はご注意を。


第41話『ツバサの世界その1』


前回までのμsの奇妙な冒険


希「アルパカさん!にこっち!あぶない!」


にこ「希が死んだなんて!」


絵里「うそをつくなぁぁ!」


真姫「らしくないわね!エリー!」


凛「凛もついていくにゃ!」


絵里「さあ、いくわよ!」


〜Shocking party♪〜


ツバサ「おめでとう絢瀬絵里、星空凛。ようやく最終目的地につけたってところかしら」


絵里「へぇー。なにか祝いでくれるっていうならあなたの命をくれないかしら」


凛「それはいいアイディアだにゃ」


ツバサ「じゃあひとつチャンスをあげるわ。階段を二段降りなさい。私の仲間にしてあげるわ」


ツバサ「逆に死にたければ、階段を上ってこのツバサの元に来なさい」


絵里「私は、初めてあなたに会った時、あなたの恐怖と安心感に屈服した。思えばそこから負け犬だった」


凛「凛もそうだった。凛にはどうしようもないと思った。だけど!」


絵里「今はそんなものこれっぽっちもないわ!ここまで一緒に来た仲間がそんなもの全部吹き飛ばした!」


凛「今あるのは!あなたを倒すための闘志だけだにゃ!」


ツバサ「そう?じゃあかかってきなさい」


絵里「はぁ!」


シュン


凛「絵里ちゃん!?なんで階段降りてるにゃ!?」


絵里「えっ?」


ツバサ「そうなのね。やっぱり私の仲間になりたいのね」


絵里「そ、そんな!確かに私は…」


絵里「上ったはず!」タッタッタ


シュン


絵里「なんなのこれ!」


凛「確かに凛も絵里ちゃんが階段を上がってるように見えたのに!」


絵里「まさか…これが!」


凛「綺羅ツバサのスタンドッ!」


りんえり「世界(ザ・ワールド)!」


ツバサ「ねぇ、あなたたち。人は何のために生きていると思う?」


絵里「えっ?」


ツバサ「人っていうのはね、安心感を得るために生きているのよ」


ツバサ「友達と仲良くしたり、家族と仲良くしたり」


ツバサ「広く言えば世界平和だとか。そういうのも全部安心感を得るため」


ツバサ「それなのに、この綺羅ツバサに仕えることになんの心配があるの?すぐに安心を手に入れられるというのに」


絵里「くっ!」


凛「うるさいにゃ!」


ツバサ「あなたたちは優れたスタンド使いよ。使い方をよく分かってる。今からでも私の仲間にならない?」


絵里(私は揺らいでいるの?)


凛(何が正解なのかわからなくなってきたにゃ…)


絵里(希、アルパカさん。私は…)


希『なーに言っとるんや。えりちはえりちやろ。自分のなすべきことをなすだけやで。ウチは信じてるからな』


アルパカ『ウィィェェ』


絵里(の、希!アルパカさん!…そういうことね)


絵里「何度でも言うわ!私は妹を救いに、そしてあなたを倒しに来たのよ!」


凛「え、絵里ちゃん!」


凛「そうだにゃ!凛たちはやっとここまで来たんだにゃ!倒さないと希ちゃんたちに申し訳ないにゃ!」


ツバサ「そう…なら死ぬしかないわね」 シュイーン


絵里「それがザ・ワールドね!」


凛「一気にカタをつけるにゃ!」


ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」


ガシャーン


絵里「なに!?」


凛「なんだにゃ!」


ツバサ「へぇ」


穂乃果「間に合ったみたいだね」


海未「よかったです」


花陽「大丈夫!?」


ことり「みんな!」


絵里「穂乃果!」


凛「かよちん!」


ツバサ「ふん」スーッ


海未「今のがツバサですね!追いますよ!」


絵里「ちょっと待って。話しておかないといけないことがあるの」


凛「凛たち、ツバサのスタンドを少し体験したの」


絵里「ありのまま今起こったことを話すわ」


絵里「階段を上ったつもりがいつの間にか降りていたの」


絵里「何を言ってるのか分からないと思うけど何をされたのか私自身分からなかった。催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなものじゃない」


絵里「もっと恐ろしいものの片鱗を味わったわ」


凛「凛も全然分からなかった。瞬間移動とかそんなレベルじゃなかった…」


海未「そう…ですか…」


ことり「ことりもツバサのスタンドは見たことないしなぁ」


穂乃果「あれ?他のみんなは?」


凛「……」


絵里「ここまでは…来られなかった…」


絵里「にこは重傷で真姫に運ばれてるわ。希とアルパカさんは…私を守って…」


凛「だから今は凛たちだけ…」


花陽「の、希ちゃん…アルパカさん…」


海未「くっ…」


穂乃果「…切り替えるしかないよ」


絵里「そう。希たちの死は無駄にしちゃいけない」


ことり「でもここからどうなってるか構造がわからないよ?」


海未「そうですね。そのまま行くのは危険ですよね」


凛「ならいい方法があるよ」


ピロン


凛「あ、きたきた」


穂乃果「なにそれ?」


凛「真姫ちゃんが送ってくれた地図だよ。外から建物の中の様子を調べて作ってくれたの」


絵里「ハラショー…」


花陽「真姫ちゃんてなんでもできるんだね」


凛「ここからは一本道で最上階まで続いてるみたい」


穂乃果「じゃあいこう!」


ことり「ちょっといい?あの階段の横に誰かいない?」


海未「人?ですかね」


絵里「あ、あれは!」タッタッタ


花陽「絵里ちゃん?」


???「お、おねぇちゃん?」


絵里「やっぱり!亜里沙ね!」


凛「絵里ちゃんの妹さんにゃ」


亜里沙「おねぇちゃん!」ガバッ


絵里「よかったわ…でもひどい怪我ね」


穂乃果「絵里ちゃんをおびき出すためにここまで無理やり連れてこられたんだね?」


亜里沙「は、はい。亜里沙、怖くて、どうしようもなくて…」


絵里「いいのよ亜里沙が無事ならそれで。早く病院に行きましょう」


凛「なら凛が連れて行くにゃ。さっきの感じだと凛じゃ戦えない。やっぱり凛はサポート役なんだにゃ」


海未「凛…」


花陽「任せよう!凛ちゃんに」


ことほのうみえり「え?」


花陽「凛ちゃんがきちんと考えた結果なんでしょ?ならそうしようよ」


凛「かよちん…ありがとう信じてくれて。みんな、絶対勝つんだよ!」


海未「任せてください!」


凛「あ、そうだ、この紫外線照射装置、絵里ちゃんに預けるにゃ。さっき使ってたの見てたでしょ?あと、吸血鬼は頭が弱点だって。真姫ちゃんが言ってた」


凛「なんか頭以外だと回復ができちゃうからとかなんとか言ってたにゃ」


絵里「了解よ。その知識と装置、使わせていただくわ」


穂乃果「じゃあ改めてツバサを倒しに行くよ!」


ことほのぱなうみえり「おー!」


凛、亜里沙離脱


塔最上階


海未「ここが頂上…」


絵里「ツバサも吸血鬼のはず。先に窓を壊しておきましょう」


穂乃果「日光に弱いんだね?よぉーし」オラァ


ことり「明らかに怪しいベッドが。カーテンがかかってるけど」


花陽「あそこしか逃げ道がないよね」


ことり「花陽ちゃん。2人で飛び道具で攻撃だよ」


花陽「はいっ!攻撃日和、です!」


ことり「氷のミサイルッ!」シュンシュン


花陽「ライシカルスプラッシュッ!」シュシュシュシュ


パッ


海未「な、なんですか!?」


ことり「私たちの攻撃が…」


花陽「当たりもせずに…」


絵里「ベッドの目の前で全て止められてるわ!」


穂乃果「ヤバイ、何かヤバイよ!」


海未「みんな!窓から逃げますよ!」


絵里「くっ…ここまできて!」


海未「何してるんです!絵里!」シュルシュルビシィ


塔から落下中


花陽「な、なんだったんですか今のは…」


ことり「スタンドが全く見えてないのに今までで一番恐ろしい凄みを感じたよ!」


花陽「ま、まるで食べただけでコシヒカリだと分かるくらいに一瞬で分かった」


穂乃果「花陽ちゃん?それ分かるの?」


海未「でもあの場にいたら一人ずつやられていました」


塔の下


海未「まずいです。日が沈んできました」


花陽「ツバサの時間がきてしまいます」


絵里「海未!私はここまできておめおめと逃げ出すようなことはしたくないわ!」


花陽「私も同じ気持ちです」


海未「私もそうです。でも相手のスタンドの能力が分からないまま戦うのでは負けるのは確実です」


海未「そう、頂上もルートも分からないで山に登って遭難するくらい確実です!」


穂乃果「なんか海未ちゃんが言うと説得力あるね」


絵里「いやよ私は!私を守って傷ついた人が多すぎる!一人でもやってやるわ!」タッタッタ


ことり「穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃんはどう思う?」


穂乃果「私が思うに、絵里ちゃんが追いながらツバサと戦う、私たちは逃げながらツバサと戦う。つまり挟み撃ちの形にできるね」


塔の上


ツバサ「ふーん。逃げるのね」シュッ


館の横


絵里「スタンドがわからないならわからないなりに戦いようはあるッ!暗殺よ」


ガシッ


穂乃果「早まらないで絵里ちゃん」


絵里「ほ、穂乃果」


ことり「ことりもいるよ」


穂乃果「穂乃果は絵里ちゃんみたいな直情タイプはほっとけなくてね」


絵里「穂乃果…ありがとう!」


ことり「ことりもいるんだけど!?」


絵里「ご、こめんなさいね。そうだことり、少し頼みがあるんだけど」


ことり「ん?」


大通り


海未「そこの方、そのトラックを売ってくれないですか?」


トラック運ちゃん「商売道具なんだ、売れるわけねぇだろ!」


ファサ


トラック運ちゃん「こ、こんなに!?」


トラック内


花陽「海未ちゃんも運転できたんだね」


海未「花陽ほどじゃないですけどね」


海未「それにしても真姫からエジプトのお金を頂いておいてよかったです」


花陽「なんか完全に便利屋だよね…」


海未「飛ばしますよ花陽!」ブロロロロロ


パーティ会場前


ツバサ「こんなところに良さそうな車があるわね」


SP「おい、その車はジェニファー上院議員の車だぞ!近づくな」


ツバサ「はぁ…」バキッ


SP「うぐあぁぁぁ!」


バタン


ジェニファー「あらあら、大胆なことをする人ね」


バキッ


ジェニファー「な、なにすん、のよ」


ツバサ「この車を運転して軽トラックに追いつきなさい」


ジェニファー(いきなり肋骨を折るなんて、こ、殺される!)バタン


サッ


ジェニファー「あ、あれ!?なんで!?」バタン


サッ


ジェニファー「な、なんで逃げたのに中に!?」


ツバサ「早く行きなさい。死にたいの?」


ジェニファー「は、はいぃ!」キキィッ


トラック内


海未「あのドス黒い殺気が離れないです。追ってきてますね」


花陽「あの車だよ!」


花陽「ハイエロファント!」シュルシュル


議員車内


ツバサ「小泉花陽のハイエロファントね」


法皇「行きます!ライシカルスプラッシュッ!」シュシュシュシュ


ツバサ「ふん」キンキンキンキン


法皇「そ、そんな!シートから少しも動かずに至近距離のスプラッシュを避けるなんて!これならどうですか!」シュン


ツバサ「はぁ」カキンッ


法皇「スプラッシュを集中させてもダメなんて!」


バンッ


法皇「いつスタンドを出したんですか!?うそッ!気づかないなんて!」


世界「……」ドンッ


法皇「うわぁぁぁ!」


ツバサ「射程距離外まで飛んでったわね」


トラック内


海未「花陽!近づきすぎです!」


花陽「ご、ごめんなさい」


花陽(ツバサは言った、そんなに緊張しなくてもいいじゃあないの、安心しなさい、小泉花陽)


花陽(くっ、二度と、二度と負けるものかッ)


海未「花陽、ツバサのスタンドを見たのですか?」


花陽「はい、あと二つわかったことがあります」


花陽「一つ、私は10mの距離から攻撃しましたがそれ以上離れたら追撃がありませんでした。私たちみたいな遠距離タイプじゃない」


花陽「二つ、あのタイミングでの攻撃が打撃だったことから飛び道具は持っていない」


海未「なるほど…ん?後ろの車が止まりました」


花陽「気をつけて!何か飛んでくるッ!」


ガシャーン


海未「だ、大丈夫ですか花陽」


花陽「大丈夫です、ひ、人を飛ばすなんて」


ツバサ「………」テクテクテク


海未「花陽、とりあえずビルの上に逃げましょう」シュルシュル


花陽「はい!」シュルシュル


ツバサ「ふーん、逃げたわね」


ビルの上


花陽「………」


海未「花陽!何をしているのです!」


花陽「…思いつきました。ツバサのスタンドの秘密を暴く方法をッ!」


To be continued…


第42話『ツバサの世界その2』


花陽回想


担任「おたくの花陽ちゃんはクラスに馴染めていません。いや、馴染もうとしないのです」


花陽(花陽の住んでいる街には同級生もたくさんの大人もいる)


花陽(クラスメートの子たちの携帯には同級生のアドレスで一杯。でも私は違う)


花陽(人生で本当に心から理解し合える人はどれくらいいるのだろう。50人くらい?100人くらいかもしれない)


花陽(でも花陽は今まで一人もいなかった。このハイエロファントが見えない人と理解し合えると思っていなかったから)


花陽(今、希ちゃんや、アルパカさんやにこちゃんを思うと背中に鳥肌が立つのはなぜだろう)


花陽(それは人生で初めて心が通じ合った仲間だったから)


花陽(花陽は後悔はない…今までの旅にも、これから起こることにも後悔はない)


花陽(ツバサのスタンドを暴くため、昔のようにハイエロファントの気配を完璧に消しますッ!)


〜孤独なHeaven♪〜


ツバサ「何処へ逃げたのかしら」


プツッ シュシュシュシュ


ツバサ「こ、これは!」キンキンキンキン


プツッ シュシュシュシュ


ツバサ「ハイエロファントの結界ッ!」キンキンキンキン


プツッ シュシュシュシュ


ツバサ「なるほど」キンキンキンキン ピタッ


ツバサ「結界に囲まれているのね」


花陽「ツバサさん、あなたの周り半径20メートルにハイエロファントの結界を張り巡らしました」


花陽「あなたの動きは手に取るように分かるッ!」


ツバサ「面白いことするわね」


花陽「撃ちます!半径20メートル!ライシカルスプラッシュをッ!」シュシュシュシュシュシュシュシュ


ツバサ「マヌケね。私のスタンド、ザ・ワールドはまさに世界を支配する能力だということを教えてあげるわッ!ザ・ワールドッ!」


ドゥーン


花陽「うぐぁぁぁぁ!」


海未「は、花陽!?」


ドカーン


海未「い、一体なにが!?」


花陽(わ、私は今、どうなったの?)


花陽(こ、声も出ない、致命傷みたいです)


花陽(今5時15分、日本は夜中の12時ごろですか)


花陽(お父さん、お母さんはもう寝てるかな)


花陽は意識が朦朧とする中考えたのは両親のことではなかった。両親のことを思っていないわけではなかったがそれ以上に奇妙な疑問に思いを巡らせていた。


花陽(なぜ、ツバサは私の結界を一度に複数切ることができたの?)


花陽(少しの時間差もなく、100万分の一秒の差もなく一度に結界を)


花陽(時間?時間差…)


花陽(!?わ、分かってしまいました。信じられないけどこれ以外考えられない。海未ちゃんに伝えないと)


海未「花陽!…はっ!」


ツバサ「次はあなたよ園田海未。死になさい」


花陽(くっ…)シュシュシュシュ


ガッシャーン


ツバサ・海未「!?」


ツバサ「小泉花陽の最期のあがきかしら?見当違いなところに飛んで行ったわね。華々しく散ろうってところかしら」


花陽(さ、最後の、ライシカルスプラッシュ、です)


花陽(私からの、メッセージ、です。受け取って、ください、伝わって、ください)


海未「は、花陽!」


小泉花陽-死亡-


海未(花陽はそんな意味のないことをする人ではありません)


海未「ツバサァ!」シュルシュル


海未「流れろ波紋ッ!」


ツバサ「甘っちょろいのよあなたのスタンドはァ!」ブチブチ


海未(くっ!今は逃げましょう)シュルシュル


別の建物の上


絵里「あっ!海未が追われてるわ!」


ことり「花陽ちゃんはどこ!?」


穂乃果「……」


上空


海未(なんで花陽は時計台を攻撃したのですか?意味があるはず)シュルシュル


海未(まさかあの間にツバサのスタンドの謎を解いたのですか?)


海未(時計台を破壊。時計を破壊。時計の針を破壊。時が…)シュルシュル


海未(と ま る ?)


海未(ま、まさか!そんなことが!)


海未(ツバサのスタンドの能力というのは…)


海未「時を止める能力だったのですかッ!」


海未(伝わりましたよ!花陽!あなたの命をかけたメッセージがッ!)


海未(そんな能力、どうすればいいのですか!今は逃げないと)


海未「!?追ってきていたのに消えた!」


ツバサ「こっちよ園田海未!」ムダァ


海未「な、なに!?」


ピタッ


海未「どうしました?攻撃しないんですか?」


ツバサ「あなた、波紋を流したスタンドを高圧電線のように体に巻いてるわね。抜け目ないわね」


海未「それはお互い様ですよ。寸止めで気づくとは。波紋は太陽のエネルギーだということを真姫に聞いておいてよかったと思ったのですが」ファーン


海未「ここまでで分かったこともあります。あなたの時間停止は数秒しかできない。3、4秒といったところでしょうか」


ツバサ「気付いていたのね。私のスタンドの能力」


海未「見抜いたのは花陽です。私じゃない」


ツバサ「分かったからどうしたというの?結局無力なのよ!」ガシャーン


海未「うわぁぁぁ!建物の瓦礫で!」 ドスーン


モブ「親方!空から女の子が!」


海未「ま、まずいです…はっ!」


穂乃果「海未ちゃん!」


ツバサ「高坂穂乃果、ちょうどいいわね。でも射程距離外。まずは園田海未から」


海未「ダメです!来てはいけません!」


穂乃果「な、なんで?」


海未「よく聴いてください!ツバサのスタンド、ザ・ワールドの能力の正体は時間です!時間を止める能r」


ツバサ「ザ・ワールド!時よ止まれッ!」


ツバサ「今では時間停止を5秒はしてられる。時間が止まっているのに5秒というのも変な話だけど、とにかく5秒止められる」


ツバサ「まあ、よくやった方ね。とどめをさしましょう」ブンッ ピタッ


ツバサ「そうだった。波紋を流しているんだったわね。波紋は丸々100年前くらいの話だったから本当に今でも使える人がいるとは思わなかったわ」


ツバサ「こうしてあげるわッ!無駄無駄無駄ァ!」ヒュンッ ピタッ


ツバサ「ナイフでここまでしてやれば確実に死ぬわね」


ツバサ「残り一秒…ゼ ロ」


サクッ


海未「うわぁぁ!」


穂乃果「海未ちゃん!」


海未「ほ、穂乃果、は、離れるんです。間合いを、とりなさい。か、かなわ、ない…」バタッ


穂乃果「う、海未ちゃん…」


ツバサ「次は高坂穂乃果、あなたね」


穂乃果「………」テクテク


ツバサ「近づいてくるの?園田海未がまるで試験終了直前まで問題を解く受験生のように必死にあなたに教えてあげたのにねぇ」


穂乃果「近づかないとあなたをぶっとばせないんでね」テクテク


ツバサ「ほほぉう。乗ってあげようかしら」テクテク


穂乃果「おらぁ!」オラァ


ツバサ「無駄ァ!」ドスッ


穂乃果「私と同じタイプのスタンドだね」


ツバサ「だとしても私の方が勝っているようね。あなた、脚に怪我してるわよ?」


穂乃果「あなたの言う怪我させるってのは撫でることをいうのかな?お気に入りのズボンが破れちゃったけど」


ツバサ「どうしてそこまで負けず嫌いなの?まあいいわ、くだらない挑発に乗ってあげましょう」


穂乃果「おらおらおらおらおらぁ!」オラオラオラオラオラオラァ


ツバサ「ラッシュ比べね?いいわよ。無駄無駄無駄無駄ァ!」ムダムダムダムダムダムダァ


To be continued…


第43話『ツバサの世界その3』


穂乃果「おらおらおらおらおらぁ!」


ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」


ドン


穂乃果「うっ!」


ツバサ「ふーん。あなたとの力比べ、ちょっと試してみたかったけど、やっぱりその程度なのね。もういいわ」


穂乃果「くっ…」


ツバサ「やはり止めをさすのは私のスタンドの真の能力!」


穂乃果「おらおらおらぁ!」


ツバサ「ザ・ワールド!時よ止まれッ!」


シューン


穂乃果「………」


ツバサ「あっけないわね。もっとも前はここまで時間を止めていられなかったけど」


ツバサ「終わりなさい、高坂穂乃果!」ブンッ


穂乃果「………」ピクッ


ツバサ「!?なに!?今、こいつ動いたの!?」


穂乃果「………」ピクピクッ


ツバサ「そんな!動けるわけ!」


ツバサ「まさか…同じタイプって…」


穂乃果「………」


ツバサ「見えてるのかしら…」


ツバサ「時間切れね」


穂乃果「おらおらぁ!」


ツバサ「…見えて、いるの?」


穂乃果「…………」


ツバサ「見えているのかと聞いてるのよ!」


穂乃果「さあ、なんのことかな」シュタッ ゴォー


ツバサ回想


ツバサ「初めて時を止めたのは半年前、スタンドの精密性を試すために散弾銃をメンバーに撃たせたのがきっかけ」


ツバサ「その時一瞬、全てが止まったようにみえた。訓練されたボクサーや事故にあった瞬間の人間には一瞬が何秒にも何分にも感じられるアレだと思った」


ツバサ「しかし、私のスタンドだけは動いた。そして、体ごと弾をかわし、摘んだ」


英玲奈「い、今なにをしたのだ?」


あんじゅ「すごいわ!完全にフルハウス!あなたは無敵のスタンド使いね」


ツバサ「そ、そうね」


ツバサ「それからというもの、時間を長く止めようとしてきた。結果、今5秒まで止められる」


ツバサ「動けるのなら、動けるところを見せてもらうわ!ザ・ワールドッ!止まれ!時よ!」


シューン


ツバサ「うーん、たまたま意識しないで動いただけ?…ん?」スッ


穂乃果「………」ピクッ


ツバサ「ふふふふ、ふはははは!」


ツバサ「こんな小細工を、さっきのラッシュ対決の時にでもつけたのかしら。財布の留め金かなにかかしらね。磁石を反応させていたとは」


ツバサ「でも!それはあなたが動けないことの証拠!少し寿命が延びただけよ!」ブンッ


穂乃果「……おらぁ!」バコーン


ツバサ「な、なにぃ!こいつ!動けるッ!」


ツバサ「あの磁石は動けると見せるためではなく、動けないと見せ、私を十分に引きつけるためのトリックッ!」


シューッ


ツバサ「うぉぉぉ!」ガッシャーン


穂乃果「はぁはぁ、い、一瞬は動けた。でも本当にパンチ一発分ほどの一瞬だね」


宝石店内


店員「キャー!」


ツバサ「店員さん?そこにある私の脚を持ってきてくれない?」


店員「ひぃぃぃ!」


ツバサ「早くしなさい!ファーストクラスの客にワインとキャビアを提供するようにね!」


店の外


穂乃果「なるほどね、吸血鬼っていうのは人の血で回復しちゃうんだ。なおさら早く倒さないと」


ツバサ「ふぅ…」シュン


穂乃果「……」チラッ


ツバサ「今、目で追ったわね」


穂乃果「……」


ツバサ「この時間の中に入ってきたのはあなたが初めてよ。まさか私だけの時間の世界に入門してくるとは」


穂乃果「それはどうも。おかげさまでね」


ツバサ「全く小泉花陽はお手柄だったわよ。あの子のおかげであなたは時の中で動くことを認識できたのだからね」シュン


穂乃果「………」


ツバサ「そこで私は考える。高坂穂乃果はどの程度の間動けるのか、一瞬なのか、それとも私と同じくらい動けるのに動けないふりをしているのか」


穂乃果「さあね」


穂乃果(とは言ったものの、一瞬動くのが精一杯だった)


ツバサ「思うに、まだあなたは少しの間しか動けないようね。だとしても近づいて攻撃するのは賢い選択ではない」


ツバサ「だから!とっても素晴らしい殺傷方法を思いついた!」チャキ


穂乃果「なっ!それは!」


ツバサ「お、青ざめたわね?園田海未の時よりも恐ろしいと感じたわね?」


穂乃果(まずい!逃げないと!)


ツバサ「逃がさないわ!ザ・ワールド!時よ止まれィ!」


シューン


ツバサ「ふんっ」シュシュシュシュ


穂乃果「おらぁ!……」キンキン


ツバサ「やはり一瞬しか動けないようね。見えていることが逆に恐怖を感じさせているわね」


ツバサ「ふんっ」シュシュシュシュ


ツバサ「ふはははは!これで私の勝ちよ!」


ツバサ「あと2秒…1秒…時は動き出す」


シュー


穂乃果「おらおらおらおらおらぁ!」


サクサクサク


穂乃果「ぐはぁ!うっ!」


ツバサ「終わったわね。ダメ押しにもう一本」シュ


穂乃果「くっ!」サクッ ヒューッ ドン


ツバサ「正直言って、早めにあなたを倒せて安心したわ」


ツバサ「まさか止まった時の中に入ってくるとは思わなかったからね」


ツバサ「止まった時の中は一人!この綺羅ツバサだけよ」


地上


穂乃果(やれやれだよ。何本投げたのあれ?)


穂乃果(とんでもないことするね。飛び道具を警戒してラブライブ!スクールアイドルダイアリー《μs9人分》を忍ばせておいてよかったよ。これだけでも結構高いのに…)


穂乃果(まずはこのままやり過ごして反撃のタイミングを探そうか)


ツバサ「………」シュタ


穂乃果(なっ!)


ツバサ「念には念を入れておこうかしら。ここまで生き残ってきたのだから強運の持ち主でしょうし。もしかしたら生きてるかもしれない」


穂乃果(まずいね)


ツバサ「完全な安心という形にしておこうかしら。これで首を切断して」カチャ


穂乃果(今動いてしまうとまたさっきみたいに…どうすれば…)


ツバサ「終わりよ!高坂穂乃果ッ!」シュー


穂乃果(っ!あれは!)


絵里「うぉぉぉぉ!」サクッ


ツバサ「なにっ!」


絵里「死になさいッ!綺羅ツバサ!」


CM


ツバサ「ザ・ワールド!止まった時の中は1人!のはずなのよね」


花陽「ねぇツバサさん。にこちゃんや希ちゃん、アルパカさんを思うと背中に鳥肌が立つのはなぜだと思う?それは心が通じ合った初めての仲間だったから」


ツバサ「そんなもの…」


花陽「そして!またみんなに会えるからだ!みんな!劇場で会おう!」


ツバサ「な、なに!?今なんと!?」


ラブライブ!The school idol movie

絶賛公開中!


ツバサ「そしてCMは明ける」




ツバサ「ザ・ワールド!」


シューン


ツバサ「惜しかったわね。絢瀬絵里」ドスッ


ツバサ「時は動き出す」


シュー


絵里「うはぁぁ!」ガッシャーン


ツバサ「暗殺狙いね。いい作戦だわ。でも私は殺せない」


絵里「な、なぜ…今、何が起きたの?」


ツバサ「先にあなたから殺してしまいましょう」


穂乃果(ま、まずい。私から絵里ちゃんに注意が向いた。このまま絵里ちゃんへの攻撃を止めるのは簡単だけど、そうしたらさっきと同じパターンになるだけ)


穂乃果(とんでもない皮肉だね。さっきは必死に動こうとしたのに今は動かない努力をしてるなんて)


穂乃果(な、なんとかしないと…なんとか…)


ツバサ「さよならね絢瀬絵里!」ブンッ


穂乃果「………」ピクッ


ツバサ「ん!?」シュタッ


穂乃果「………」


ツバサ「今動いたような気がしたけれど」


警官「け、警察だ!動くな!」


ヒュン


ツバサ「ちょうど良かった。あの倒れてるのを撃ちなさい」


警官「ひ、ひぃ!」


ツバサ「どこでもいいから撃ちなさい」


パン


穂乃果「………」


ツバサ「はぁ」ドスッ


警官「うへぇ!」バタッ


ツバサ「やはり気のせいね」


穂乃果(ひ、ひどいことするね…なんとかスタープラチナで弾丸は止めたけど。今ツバサは疑心暗鬼、本当にまずいのはここからだね)


ツバサ「呼吸音は?」


穂乃果「………」


ツバサ「ふん、呼吸はしていない。じゃあ心臓の鼓動音は?」ピタッ


穂乃果(くっ!)ガシッ


穂乃果(こ、これは予想以上につらい…。このまま意識を失ったら本気で死んじゃう。シャレになんないよ!)


ツバサ「うーん…」


穂乃果(は、早く地面から離れてよ!)


ツバサ「鼓動もしてないのかしら?」


穂乃果(ま、まずい、ほんとに、まずい…)


シュンシュンシュン


ツバサ「っ!?」サクッ


穂乃果(氷が飛んできて…まさか!)


ツバサ「氷…あいつね…」


ことり「あなただけは、許さないッ!」バッ シュンシュンシュン


穂乃果(ことりちゃんが来てくれたおかげでツバサは地面から耳を離した…ひとまず自殺なんていう最悪の事態は免れた…)


ツバサ「ふん、近づきつつ氷を放つことで数打ちゃ当たる作戦ね。無駄よッ!ザ・ワールド!」


シューン


ことり「………」


ツバサ「いい狙いだったわね。でも無駄なのよ」ドスッ


ツバサ「時は動きだす」


シュー


ことり「うわぁッ!」ドンッ


ツバサ「仲良く高坂穂乃果と並んでくれたわね。ちょうどいいわ。まとめて首を落としておきましょう」


ピカァァァァァァ!


ツバサ「な、なにぃ!わ、私の脚に穴が!」


ことり「ゆ、油断してたようだね。ま、真姫ちゃん特製紫外線照射装置。当てられただけマシだった…ね」


ツバサ「き、貴様ァ!よくもこのツバサをッ!」


ツバサ「もういい!そのなんたら装置の傷も少しだけよ!このまま死になさい!」


穂乃果(こ、ことりちゃん!ナイスだよ!ツバサは冷静さを失って何も考えずに穂乃果に近づいてくる!これなら!)ガシッ ドクドクドクドク


ツバサ「死になさい!」ブンッ


ガコンッ


ツバサ「な、なぜ!なぜお前が!確実に死んでいたのに!」


穂乃果「待っててよかったよ。時を止めようが関係ない間合いまで来てくれるのを!」


ツバサ「ま、まずい!ザ・ワールド!」


穂乃果「間に合わないよッ!おらぁ!」オラァ!


ツバサ「くっ、クソォ!」


穂乃果「このまま頭を打ち抜かせてもらうよッ!」


ツバサ「うげぇぇぇ!」ヒューッ ドガーン


穂乃果「よ、ようやく頭に攻撃できた。真姫ちゃんに聞いといてよかったよ。これで回復は難しいはず」


穂乃果「だとしても止めをきちんとささないと」


ツバサ「うっ、うぅぅ。こ、殺してやるぅ…。ぬぅ!?あ、脚が動かない!頭痛もする!吐き気も!こ、このツバサがァ!」バッシャーン


ツバサ「うへっ!」


穂乃果「匂いでわかると思うけどガソリンをかけたよ。敗者に鞭打つようで心が痛む…いや、あなたの場合全く痛まないね」


ツバサ「……ふふ、ふふふふ、ふははは!」


穂乃果「ん!?」


ツバサ「ザ・ワールドッ!」


シューン


穂乃果「くっ…」


ツバサ「あ、あの場所へ、あの場所へ行けば!」ガシッ


ツバサ「と、時は動きだす」


シュー ブロロロロロ


穂乃果「地面に耳を当てて、逃走用の車が来るのを待ってたんだね」


穂乃果「でも、逃がさない!おらぁ!」ヒュン


プスッ キキーッ


ツバサ「な、なにぃ!?」


ツバサ「あ、あの場所へ!」ガガガガ


ツバサ「どうにかして…あの場所へ!」ガコッ


穂乃果「マンホールから地下を通ろうとしても無駄だね。ここは満員だよ」


ツバサ「な、なんだとぉ!」


ツバサ「ザ・ワールド!」


穂乃果「遅いんだよ!おらおらおらおらおらおらぁ!」


ツバサ「うぉああぁぁあ!」ヒュー


ツバサ「はっはっは!穂乃果!あなたは私との知恵比べに負けたのよ!これがわたしの逃走経路!この通りに見覚えはないィィ!?」


穂乃果「はっ!こ、ここは!」


ガッシャーン


ツバサ「そう、この道は、園田海未の血をもらうための!逃走経路よ!」


穂乃果「き、貴様ァァァ!」


To be continued…


第44話『終焉の時 日本へ帰ろう』


ツバサ「ふふふふ!はっはっは!やっぱり同年代スタンド使いの血はよく馴染む!よく馴染んで体に力が湧いてくるわ!」


ツバサ「ふふふふ、ふははは!」


シューッ


穂乃果「!?あ、あれは!」


海未『穂乃果…』


穂乃果「海未ちゃん?」


海未『穂乃果。これから下の私の体にツバサが何をしようと決して怒ってはいけません。私はなるべくしてなったんです』


穂乃果「海未ちゃんの、魂?」


海未『ねぇ穂乃果。この旅は本当に楽しかった。あなたには昔からいつも振り回されっぱなしでしたが、後悔はしたことがないです』


穂乃果「海未ちゃん!死んじゃダメ!」


海未『ツバサの能力に対抗できるのはあなただけ。最初に全員で戦っていたら全滅していました。私はあなたに花陽からのメッセージを伝えられたので満足なんです』


海未『あくまで冷静に、何度も言いますが怒ってはいけませんよ。では…本当に楽しい50日間でした。ありがとう』フワァー


穂乃果「げ、幻覚だったの?」


ツバサ「何処を見ているの!?穂乃果!」ザシュッ


穂乃果「なっ!」


ツバサ「ふふふふ…」ドクドク


ツバサ「まあ、もらえるだけもらっておくとしましょう」


穂乃果「き、貴様ァァァァァ!」タッタッタ


穂乃果(海未ちゃんは怒るなと言っていた。でも!そんなの無理な話!こんなもの見せられて怒らずにいられるわけがない!」


ツバサ「最終ラウンドね」タッタッタ


CM


希「ウチがインドで死ななかったのはあの場でにこっちたちを守るためだったのかもしれんな」


にこ「あんたって人は…」


絵里「いつも人のことばっかりじゃない!」


希「ははは!気にせんでええ!泣かんでええんよにこっち!えりち!劇場で会おう!」


ラブライブ!The school idol movie

絶賛公開中!


希「スタンド使いは惹かれ合う…スピリチュアルやね!」


CM明け


穂乃果「おらおらおらおらおらおらぁ!」


ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」


ツバサ「ザ・ワールド!時よ止まれ!」


シューン


ツバサ「1秒経過、2秒経過!3秒…」


穂乃果「おらおらおらおらおらぁ!」


ツバサ「うぐぅ!」ドゴドゴ


ツバサ「5秒経過!ははは!時間停止の最後の2秒に勝負をかけたのね。残念だったわね」


穂乃果(海未ちゃん。海未ちゃんの言った通り、怒ったら少々まずくなったよ。でもね!)


穂乃果(こんなものじゃあない!まだまだ怒り足りないよ!)


ツバサ「7秒経過!まだまだ止めていられるわッ!」


ツバサ「どんどん力が湧いてくる!こんなに気持ちがいいことはなかったなぁ!」


ツバサ「最高にハイってやつよぉぉ!歌でも歌いたい気分ね。Private warsがいいかしら?ははは!」


ツバサ「9秒経過!今は9秒が限界かしら」


ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」ドゴドゴドゴ


穂乃果「……」 バキッ ボキッ


ツバサ「時は動き出す」


穂乃果「うわぁぁ!」


ツバサ「怒ってるとか言ってたわね!あなたの怒りなんてその程度!」


穂乃果「ふぅ!」


ツバサ「無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」


穂乃果「うぐぁぁぁ!」 シュイーン ガガガガ


穂乃果(な、なんとか、衝撃はスタープラチナを使って緩和できた…)


ツバサ「間髪入れずに最後の攻撃よ!正真正銘最後の時間停止だ!」


穂乃果「くっ!」


ツバサ「ザ・ワールド!時よ止まれ!」


シューン


ツバサ「1秒経過」 シュタッ


穂乃果(ん!?)


ツバサは姿を消した。どこへ行ったのだろうか。だが!穂乃果はそれについて考えるのをやめた!これからツバサが何をしてこようと、もらった2秒という時間に攻撃を叩き込むだけだ!


ツバサ「これで終わりよ!」


穂乃果(なに!)


ツバサ「ロードローラーよッ!」


穂乃果「おらおらおらおらおらおらぁ!」


ツバサ「もう遅い!無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」


ガッシャーン


ツバサ「終わった…ついに高坂穂乃果を倒した。これでこのツバサが最強のスタンド使いだということが証明された!」


ツバサ「取るに足らないと人間ども!支配してやるわ!はっはっははぁ!」


ツバサ「最後に穂乃果の血でももらっておきましょうか。もっとも残っていればの話だけどね」 カチッ


ツバサ「ん?なに?動きが、鈍い?」


ツバサ「鈍いのではない!う、動けない!」


穂乃果「11秒経過だよ、ツバサ。止められるのはそこまでだったようだね」


ツバサ「な、なぜ!」


穂乃果「あなたが9秒止めた段階で私が時を止めた。そのおかげで逃げることができた」


穂乃果「どんな気分?例えるなら、神田明神の階段ダッシュのメニューが終わったあとにすぐに次のメニューであるランニングを始めさせられる気分に似てるかな」


穂乃果「でも、あなたに対する慈悲は全くない。倒すことしか考えていない」


穂乃果「おらぁ!」ゲシッ


ツバサ「うぐぅ!」


穂乃果「時は動き始めた」


シュー


ツバサ「馬鹿なぁ!」 ドサ


穂乃果「その脚はまた回復するんでしょ?4秒くらいかな」


穂乃果「今、この場でぶっ飛ばすこともできるけど、それじゃあ私の気が収まらない」


穂乃果「回復と同時に攻撃する。西部劇のガンマン風に言うと、抜きな、どっちが早いか勝負しようぜってところだよ」


ツバサ(な、なめやがって!だが穂乃果!あなたはやはり人間よ!短い時の中でしか生きられない人間の考え方をする!)


ツバサ(人生を充実させるだとか、満足感だとかそんなものは気にしてはいけない!)


ツバサ(だがこのツバサにはそれはない。たったひとつ、シンプルに勝利することだけを考えている!)


ツバサ(過程や手段など…)


ツバサ「どうでもいいのよ!」ベチャ


穂乃果「うっ!?」


ツバサ「どう!この血の目潰しは!くらいなさい!」ブンッ


穂乃果「……」ガシッ シュイーン


穂乃果「おらぁ!!!」ガコーン


ピキッ


穂乃果「なっ!」


ツバサ「ふーん」


ピキピキ ピシィ


ツバサ「な、なんだとぉ!この、ツバサがぁ!この、ツバサがァ!」パーン


穂乃果「お、終わった…」


穂乃果「ツバサ。あなたの敗因はたったひとつ。たったひとつのシンプルな答え」


穂乃果「あなたは私を…」


穂乃果「怒 ら せ た」


綺羅ツバサ-世界(ザ・ワールド)-死亡

完全敗北


CM


ツバサ「私は高坂穂乃果に敗れた。いや、高坂穂乃果が率いるチームに敗れた」


ツバサ「真の強者とは1人で全てを支配する者!だと思ってた。でも違った」


ツバサ「彼女たちに敗れ、彼女たちの音楽を聴いて、初めてわかった!人は繋がることで強くなるッ!」


ツバサ「ミはμsicのミ 好評発売中!」


ツバサ「彼女たちは…奇跡だった…」


CM明け


まきまきまー財団員1「こちら一号車、ツバサの死体は回収した。繰り返す。ツバサの死体は回収した」


まきまきまー財団員2「ツバサの体は太陽の光に当たるまで生きている。十分に注意せよ」


まきまきまー財団員3「小泉花陽の遺体はヘリが輸送中」


まきまきまー財団員4「絢瀬絵里、南ことりは意識不明、三号車で治療中」


まきまきまー財団員2「ところで一号車に問う。なぜ園田海未の遺体をツバサの体と一緒に載せた?」


穂乃果「まだ終わってないからだよ。ツバサには貸しているものがある」


医療班1「なんのことだ?」


穂乃果「ねぇ、死体から死体への輸血ってのはできるのかな?」


医療班2「な、なにいってるんだ!?そんなの無理だ!聞いたこともない!」


穂乃果「無理?私たちの旅は無理なことの連続だった。無理だとか無駄だとかいう言葉は聞き飽きたし、私たちには関係ない」


医療班1「で、でも心臓も動いてないのに全身に血液を行き渡らせるなんて」


穂乃果「つまり、心臓が動いてるならできるかもってことだね?」


穂乃果「好都合だね。ツバサのおかげで心臓を止めたり動かしたりする方法は練習済みだよ」


穂乃果「おらぁ!」ドクドクドク


ピーピーピー


医療班2「し、心拍音だ!もしかしたらできるかも!」


穂乃果「……」ドクドクドク


医療班1「の、脳波がもどった!」


医療班2「肌にツヤもでてきたぞ!」


海未「……ん?」


医療班1「め、目を覚ました!」


海未「……ふっふっふっふ」


ブチブチブチブチ


穂乃果「なっ!」


海未「穂乃果!あなたのおかげで蘇りました!」ゴゴゴゴゴゴ


穂乃果「ツ、ツバサァァァ!」シュイーン


海未「まっ、待ってください!冗談です!本物です!」


穂乃果「……」


海未「本物の園田海未です!3月15日生まれ!16歳!血液型はA型!好きな食べ物は穂むらのおまんじゅう!嫌いなのは炭酸飲料!」


穂乃果「……私の誕生日は?」


海未「8月3日!」


穂乃果「好きな食べ物と嫌いな食べ物は?」


海未「好きな食べ物はいちご!嫌いなのはピーマンです!」


穂乃果「じゃあ海未ちゃんの弓道とスタンドを合わせた必殺技は?」


海未「ラブアローシュート!って!なに言わせてるんですか!」


穂乃果「やれやれ、この知識と恥ずかしがり方は間違いなく海未ちゃんだよ」


海未「すいません。いつも穂乃果にいろいろやられてるのでお返しに脅かしてみようと」


穂乃果「しゃれになんないよ…」


まきまきまー財団員1「信じられません!園田海未が生き返りました!」


荒野


海未「このまま朝日を待てばツバサの体はチリになる」


穂乃果「思えば多くのものを失ったよね」


海未「そうですね。それに、大きすぎる」


シュー サラサラ


穂乃果「希ちゃん、アルパカさん、花陽ちゃん…終わったよ」


空港


海未「本当にロシアに立ち寄るのですか?」


絵里「えぇ、すぐに日本に行きたい気持ちもあるけど、亜里沙もいるし、おばあちゃんも心配してるだろうから顔を出ないと」


凛「寂しくなるにゃ…」


絵里「何言ってんのよ。すぐに日本に行くわよ。少しだけだから」


にこ「そうよ、すぐ会えるんだからいいでしょ?」ウルウル


真姫「にこちゃん泣きそう…」


にこ「そ、そんなわけないでしょ!」


ことり「あの二人、病院で一緒だったから本当に仲良くなったよね」


にこまき「誰がよ!」


絵里「そういうところよ」フフフ


穂乃果「絵里ちゃん…」


絵里「穂乃果、あなたには何度も助けられたわね」


穂乃果「それはお互い様だよ。すぐに日本にくるんだよ?」


絵里「分かってるわ!任せなさい!忘れないでよ!」


凛「忘れたくてもそんなキャラしてないにゃ」


一同「はっはっは!」


絵里「楽しかったわ!またすぐに会いましょう!」


穂乃果「よし!それじゃあ帰ろう!」


エピローグへ…



後書き

エピローグを別につくりました。そちらも読んでいただけると嬉しいです。


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SS好きの名無しさんから
2015-07-15 10:33:51

ワタルさんから
2015-06-26 06:55:00

SS好きの名無しさんから
2015-06-26 01:54:18

xxxvさんから
2015-06-25 19:56:49

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1: ワタル 2015-06-26 06:55:41 ID: A64tvxcK

更新が楽しみな作品です!


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