2024-10-04 04:36:27 更新

概要

修正が完了しました
この作品は【反乱軍提督】の続きです
この作品は合同作品が存在します
作品名【単独行動隊提督】
もしよろしければそちらもお読みになっていただけると嬉しいです
よろしくお願いしますm(_ _)m


前書き

提督(反乱軍)

敵艦隊を指揮を取る反乱軍の提督
元横須賀の提督だったが秘書だった艦娘が同僚に殺されて同僚に刃を向けて怪我させた事で提督を辞退させられ島流しされた
まだ使った所は見せていないが【睨みつけ】が使えると言う


ヲ級

提督の秘書的な存在の敵艦隊
提督のサポートなどをしているクール&ツンデレ
敵艦隊の中でもトップレベルの戦闘力を持つ最強空母


ヲーちゃん(ヲ級)

提督の第二秘書(サブ)
このヲ級も同じく提督のサポートをしている…が毎回提督の近くに居るわけではない
ヲ級がいない時にサブ秘書として提督の横に付く
他のヲ級とは違い(なの)と言う小尾を付ける
過去 艦娘だった頃の記憶があるみたいだが皆には内緒にしている


敵艦隊の喋り方は読みやすいように平仮名や漢字で書きます

















反乱軍基地ー近くの浜辺(お昼過ぎ)



ザザァ…ザザァ…


レ級 「…ヲ級 だいじょうぶかな」


タ級 「わからん…だがヲ級の事だから多分平気だと思いたいが…」


レ級 「…あいつ、強かったからな 二度も私達やられてるからあんまり考えたくないけど……」


タ級 「…万が一、ヲ級が殺られたら提督にはなんて言えば良いだろうか?」


レ級 「無断出撃だからね どんなに謝っても許してもらえないと思う…」


タ級 「…だよな」


タ級&レ級 「「…」」


レ級 「…私達が先に撤退してから何時間経った?ここまで結構距離あるけど」


タ級 「…約二時間ぐらいだ あの南とかいう提督を倒してればもう帰ってきてもおかしくない」


レ級 「でもいくら経っても戻ってこない…」


タ級 「…ヲ級……」


ザザァ…ザザァ……



レ級 「…っん?なんか…人影が見える」


タ級 「なに!?ほんとか!」


レ級 「ほら、向こうの方から人影が…」


タ級 「…かなり遠いな でもあの方角は!」



ヲ級 「…」ザァー…


タ級&レ級 「「ヲ級!!」」


タ級 「レ級 迎えに行くぞ!」


レ級 「わかってる!」


ザァーッ!!!!…




ヲ級 「…」ザァー…


ヲ級 「(…この私が負けるとはな しかも敵に背を向けることになるなんて屈辱しかない)」


ヲ級 「(反乱軍トップの私が負けては最強の名折れだ もっと鍛えて次は殺せるようにしなくては)」



レ級&タ級 「「ヲ級!!」」ザァー!!…


ヲ級 「…タ級、レ級」ザーッ


タ級 「無事だったんだな!よかった いつまで経っても帰って来ないからもしかしたらと思ってた…」


レ級 「でもちゃんと帰ってきてよかったよ!」


ヲ級 「…心配かけてすまないな 帰ってくるのが遅くなって」


タ級 「謝らないでくれ ちゃんと帰って来てくれたんだから謝る必要はない」


ヲ級 「…そうか」


レ級 「…ねぇヲ級 艦載機大破してるけど、あの南って奴は倒せたの?」


ヲ級 「………」


タ級 「…黙りという事は駄目だったみたいだな」


ヲ級 「…あぁ すまない、二人の仇をとれなくて…」


レ級 「気にしなくていいよ ヲ級が生きて帰ってきただけでも私達は嬉しいから」


ヲ級 「…」


タ級 「…とりあえず早く修理して提督にバレないうちに戻ろう」


ヲ級 「…あぁ そうだな」


ザァー…











本部ー上官室



上官 「…」


コンコンっ


武蔵だ 入っても平気か?


上官 「入っていいぞ」


ガチャっ


武蔵 「失礼する」


上官 「…修理は終わったのか?」


武蔵 「もう平気だ 心配させてすまない」


上官 「お主が謝る必要はない 謝るのはわしの方だ…お主を単体で出撃させたのが一番の原因 本来なら他の艦娘と一緒に出撃させなければいけなかった…その結果、お前さんは沈む一歩手前まで損傷を負った…本当に申し訳ない」スッ


武蔵 「上官…」



…ーっバタン!!!!


大和 「武蔵!!」


武蔵 「うぉっ!?」ビクッ!!


大和 「だいじょうぶ!?もう怪我はしてない?ちゃんと生きてるよね!」


武蔵 「だっ大丈夫だ!それよりなぜ大和がここに?」


上官 「わしが呼んだんじゃ」


武蔵 「上官が?」


上官 「あぁ 武蔵を沈む一歩手前までやられてしまったからな 武蔵の姉、大和にも知らせなくてはいけないと思ってな」


武蔵 「なぜいちいち言う必要が…」


大和 「上官 あんたいい加減にしてくださいよ?本気で殺しますよ 武蔵がここまでやられて!!」ビキッ


武蔵 「大和!上官だってまさかこうなるとは予測していなかったんだから仕方ない事だ そんな怒るな」


大和 「だったらなんで単体で行かされたの!どうぞ殺してくださいって言ってるようなものじゃない!」


武蔵 「そっそれは…」


上官 「大和の言う通り、本来なら単体で行かせてはならない…本当にすまない わしの注意不足だった」


大和 「当たり前です!本来ならあんたに武蔵を預けたくないんですが元帥の命令ですから仕方ありません 次こんな事したら本気で殺しますからね」


上官 「わかっておる もう二度としない事を約束する」


大和 「二度する前に一度目で気づいてください 次はないと思ってください」


上官 「肝に命じる」


大和 「武蔵 何かあったらすぐに連絡してね?無理しちゃダメだからね」


武蔵 「わかっている 大和も無理はしないようにな」


大和 「わかってるわ それじゃ私は行くね?」タッタッタッ…


武蔵 「わざわざここまで来てくれて済まなかったな 今度一杯やろう」


大和 「そうね また今度ね」ガチャッ


大和 「失礼します」


パタンッ…



上官 「…ふぅ、肝が冷えたわ 本当に殺されるかと思ったわ」


武蔵 「だったらなぜ呼んだ?さっきも言った通り いちいち知らせなくても良かったではないか」


上官 「そうはいかんじゃろう 武蔵に何かあったら一番心配するのは大和なんだから知らせるのは当然だ」


武蔵 「その度に肝を冷やしてたら身体が持たないのではないか?」


上官 「わしの事はどうでもいい 自分の命より艦娘の命を優先する…あ奴のようにな」


武蔵 「…まだ過去の事を引きずってるのか?」


上官 「…」


武蔵 「過去の事はもう忘れろとは言わんがいつまでも引きずってたらいつか作戦に支障をもたらすかもしれないぞ?」


上官 「…わかっておる」


武蔵 「…今日の報告だが、今回私を襲ってきた敵艦隊はおそらく【元横須賀鎮守府提督】の敵艦隊だと思う 空母ヲ級の艦載数が異常だったからな?」


上官 「…またあ奴の仕業か あ奴の目的は一体何なんだ?」


武蔵 「艦娘と全提督達を殺す事だと私は思うが」


上官 「…本当にそうかのう?」


武蔵 「あくまでも予測しただけだ 本当の目的はわからん」


上官 「…」


武蔵 「…私は先に休ませてもらうが良いか?」


上官 「あぁ 今日だけじゃなく明日も休暇を出す ゆっくり休んでくれ」


武蔵 「わかった」タッタッタッ…


武蔵 「失礼する」ガチャッ


パタンッ…


上官 「…」










反乱軍基地ー通路



ヲ級 「…」タッタッタッ…


ヲ級 「(なんとか提督にバレない内に修理は終わらせたけど今日の出撃はもったいない事をしたな…)」


ヲ級 「(あのままトドメを刺してればあの忌々しい奴らの戦力はガタ落ちしていたのに…)」


ヲ級 「…はぁ……」タッタッタッ…


提督 「おうヲ級 どうした?そんな落ち込んだ顔をして」タッタッタッ…


ヲ級 「提督…」


提督 「何かあったのか?なんだったら聞いてやるぞ」


ヲ級 「…いや なんでもない 気にしないでくれ」


提督 「そうか?なんかかなり落ち込んでるように見えるけど」


ヲ級 「別に落ち込んでない 用がないなら行くぞ?」タッタッタッ…


提督 「…なぁヲ級 お前、今日の朝からどこ行ってたんだ?」


ヲ級 「っ!!」ドキッ!!


提督 「朝お前がいなかったから探し回ってたんだがどこ行ってた?基地内探したから海に出てただろ」


ヲ級 「そっそれは…」


提督 「…」


ヲ級 「…ど、どこだっていいだろ 私がどこに行こうと」


提督 「…まぁたしかにそうだが だが一言言ってから出かけてくれないか?誰にも言ってないと何かあった時に困る」


ヲ級 「…すまない 次からは気をつける」


提督 「頼むぞ …それともう一つ聞いていいか?」


ヲ級 「なんだ?」


提督 「タ級とレ級も見当たらないんだがどこにいるか知ってるか?」


ヲ級 「っ!!」ギクッ!!


提督 「ヲ級といいタ級とレ級が一緒に居なくなるなんて滅多にないからな 三人でどこかに行ってたのか?」


ヲ級 「…だからどこだっていいだろ 私がどこに行こうと」


提督 「…」


ヲ級 「っ…」タラー…


提督 「…まぁいい 次からは心配させるような事はしないでくれ」


ヲ級 「…わかった」


提督 「それじゃ俺は仕事に戻るから今日明日ゆっくりしてくれ」タッタッタッ…


ヲ級 「…」


ヲ級 「行った…か?」


ヲ級 「(ふぅ…危なかった もう少しでバレるところだった)」


ヲ級 「(もしバレていたら物凄く怒るだろうな 無断で出撃したうえにレ級達を大破させてしまったから確実に怒られるな…)」


ヲ級 「(…あとでレ級達に言っておかないとな 提督が気にし始めてるから気を付けろと)」


ヲ級 「その前に部屋で少し寝よう 今日は疲れた…」


ヲ級 「知らせはあとでも平気だろ」タッタッタッ…













別の通路



提督 「…」タッタッタッ…


提督 「(…ヲ級 どこでもいいだろって言ってたけど明らかに怪しかったな あいつ滅多に焦らないのにめちゃくちゃキョドってたし)」


提督 「(一体どこに行ってたんだ?ヲ級だけじゃなくタ級とレ級もいなかったということは三人で何処かに行ってたんだよな そうとしか考えられない)」


提督 「(でもあの三人が一緒に行く所なんて一つしかないんだよな)」


提督 「(…無断出撃してたのか?)」


提督 「…」タッタッタッ…


提督 「あまり疑うような事はしたくないんだけど、無断出撃してたとしたらちゃんと注意しとかないとな 知らないところで死なれたら困る…」



タッタッタッ…


レ級 「提督ー!!」ガバッ!! 提督の後ろから飛びついて抱きつく


提督 「うぉっと!?」グラッ


レ級 「暇だよー!一緒に遊ぼ?」


提督 「いや俺は仕事があるから…てか、いきなり抱きつくな」


レ級 「いーじゃん!私の目の前に提督がいたのが悪い」


提督 「なんで俺のせいなんだよ…まぁいい ちょうど良いタイミングに来てくれたよ」


レ級 「っえ なに?まさか告白!?いやー!提督も大胆だねぇー!!」///


提督 「【違うから!てか俺もう結婚してるから!】」


レ級 「それは艦娘達の方で提督やってた時でしょ?今はこっち側なんだか関係ないよ」


提督 「…」


レ級 「…あれ、提督?」


提督 「…その話しはどうでもいいだろ それよりお前に聞きたいことがあるんだ」


レ級 「っえ あっうん…」


レ級 「(…一瞬、提督の雰囲気が変わったような…?)」


提督 「今日の朝、ヲ級達とどこいってたか教えてくれないか?」


レ級 「…っえ」ビクッ


提督 「三人揃っていなくなるなんてあまりないからな どこ行ってたか教えてくれないか?」


レ級 「え、えぇっと…それは?」タラー…


提督 「…無断出撃していたのか?」


レ級 「っ!?」ドキッ!!


提督 「っ…」ピクッ


レ級 「そっそんな事してないよ?無断出撃なんて…」メソラシ


提督 「…今一瞬ドキッとしたよな?身体が跳ねてたぞ」


レ級 「っ…」ダラダラ…


提督 「正直に答えてくれ 無断出撃していたのか?」


レ級 「…怒らない?」


提督 「怒りはしないけど注意はする」


レ級 「…無断出撃してました ごめんなさい」


提督 「やっぱりか…まったく、勝手に出撃しちゃ駄目だろ?どこに行ったのかわからないと万が一何かあった時に助けに行けないだろ」


レ級 「ごめんなさい…」


提督 「それで被害はどのくらいしたんだ?」


レ級 「私とタ級は大破 ヲ級は艦載機全滅だそうだ」


提督 「…っは?レ級とタ級が大破?それにヲ級の艦載機が全滅?」


レ級 「最初は戦艦武蔵と殺りあってたんだけど、その後南提督が来てやられたんだ…私とタ級の砲撃を跳ね返されて当てられてな」


提督 「跳ね返された!?どうやって跳ね返したんだあの提督!」


レ級 「あの提督 サーベルを持ってただろ?そのサーベルで跳ね返されたんだ」


提督 「四十六cm砲の弾をか!?」


レ級 「うん」


提督 「…化物かよ?普通無理だろ」


レ級 「でも片手で一発跳ね返したら手が痙攣してたからおそらく二〜三発跳ね返すのがやっとだと思う 両手で跳ね返したらわからないけど」


提督 「うーん…睨みつけが使えるうえ弾も跳ね返すか 過去にそんな凄腕の提督いたかな?記憶にないんだよなぁ」


レ級 「新米提督じゃないのか?私の予想だけど」


提督 「いやそれはないだろ 新米にしては頭が回り過ぎてるから新米じゃないと思う」


レ級 「でも記憶にないんでしょ?」


提督 「そうなんだよな?」ウーン…


レ級 「…戦果はこれぐらいだけど、まだ他に聞きたい事はある?」


提督 「いやもう他に聞くことはない けど次からは無断出撃しないようにしてくれ」


レ級 「はーい」


提督 「さて、俺は執務室に戻って書類の整理をしないと」


レ級 「私も手伝おうか?」


提督 「別にいいよ レ級は今日と明日休暇だろ?」


レ級 「でも一人より二人でやった方が早く終わるでしょ?」


提督 「まぁ確かにそうだけど…」


レ級 「仕事が終わったら私と一緒に遊ぼうよ?提督の自室で!」


提督 「俺の自室で?」


レ級 「そう!提督の部屋で」


提督 「なにして遊ぶんだ?俺の部屋特になにもないぞ」


レ級 「なにかあるでしょ?遊び道具」


提督 「うーん…トランプとかオセロ、チェス、将棋 、ダーツ、人生ゲームぐらいなら?」


レ級 「私頭使うの無理」


提督 「ならトランプかダーツ、人生ゲームになるぞ?」


レ級 「トランプと人生ゲームは二人でやってもつまらないからダーツにしよう!」


提督 「かまわないよ 仕事が終わればだけどな」


レ級 「書類だけでしょ?」


提督 「ヲ級とタ級に無断出撃した事でちょっと注意する」


レ級 「oh...」













ヲーちゃんの部屋



ヲーちゃん 「…」ベッドで寝っ転がってる


ヲーちゃん 「…暇なのね」


ヲーちゃん 「…」ゴロゴロ…


ヲーちゃん 「どこかに遊びに行こうかな?でもここら辺は何もないのね」パタパタ… 足をパタパタさせてる


ヲーちゃん 「あぁぁぁぁ…」ゴロゴロ…


ヲーちゃん 「…こんな時、元提督が居たらなにかしらしてくれるんだけどなぁ」


ヲーちゃん 「…提督……」


コンコンっ


ヲーちゃんいるか!?中に入らせてもらうぞ!ガチャッ


ヲーちゃん 「…タ級?どうしたのね そんなに慌てて」


タ級 「ちょっと隠れさせてくれ!」タッタッタッ…ヨイショット ベッドの下に潜り込み隠れる


ヲーちゃん 「…何やってるのね?いきなり私の部屋に来てベッドの下に隠れるなんて」


タ級 「提督が私を探してるんだ!」ゴソゴソ…


ヲーちゃん 「探してるからなんなの?」


タ級 「私とレ級とヲ級で無断出撃していたのがバレて私を探してるんだ!叱られたくない!」ゴソゴソ…


ヲーちゃん 「…子供じゃないんだから素直に怒られるといいのね」


タ級 「絶対やだ!提督に怒られたくない!嫌われたくない!」


ヲーちゃん 「隠れてもいつか怒られるのね それと提督はそんな事で一々嫌いになったりしないのね」


タ級 「たしかにそうかもしれないけど…」


コンコンっ


ヲーちゃん 今いいかな?


タ級 「っ!?」ビクッ!!


ヲーちゃん 「どうぞなの」


タ級 「ちょっ!?」


ガチャっ


提督 「失礼するよ」


ヲーちゃん 「どうしたのね?私の部屋に来るなんて珍しいのね」


提督 「ちょっと聞きたいことがあってだな」


ヲーちゃん 「タ級のこと?」


タ級 「(ちょっヲーちゃん!?)」


提督 「ここに来たのか?」


ヲーちゃん 「来たのね」


提督 「どこにいるかわかるか?」


ヲーちゃん 「ベッドの下に隠れてるのね」


タ級 「ヲーちゃん!?」


提督 「…なるほど そこに居たか」タッタッタッ…スッ しゃがみ込んでベッドの下を覗き込む


タ級 「てっ提督…」


提督 「タ級 そんなところに隠れてないで出てこい 別に怒ったりしないから」


タ級 「…ほんとか?」


提督 「あぁ ただ次からは無断出撃するのはやめてくれ 何かあった時に困るから無断出撃だけはやめてほしい」


タ級 「…わかった 次から気をつける」


提督 「頼むぞ」


提督 「さて、後はヲ級だけだ …ヲ級怒らすと怖いんだよなぁ」ハァ…


タ級 「たしかに…ヲ級は怒ったらほんとに怖いな」


ヲーちゃん 「何回かタ級達がヲ級を怒らせた時は凄かったのね?」


提督 「まさに地獄絵図だったな…基地の四分の一は破壊されたからな タ級達のせいで」ハァ…


タ級 「あの時は本当に殺されるんじゃないかと思った 艦載機を二百機以上出して来て…そのうえ本来ヲ級じゃ持てないはずの四十六cm三連装砲を四丁持って撃ってきたからな」


ヲーちゃん 「ヲ級化物なのね…」


提督 「でも言わないとまたするかもしれないからなぁ 逆ギレされたらマジで怖いな…」


ヲーちゃん 「ヲ級の事だから提督には怒ったり逆ギレしたりしないと思うのね」


提督 「…なんでそう思うんだ?」


タ級 「提督だからだよ」


提督 「…全く意味わかんないんだが?」


ヲーちゃん 「…鈍感にも程があるのね」ヒソヒソ


タ級 「ホントだよな」ヒソヒソ


提督 「?」


ヲーちゃん 「とにかくヲ級は提督だけには怒らないと思うから勇気を出して注意してくるのね!」


提督 「…俺まだ死にたくない」


タ級 「大丈夫だ 提督なら行ける!」


提督 「いや俺なら行けるって…」


ヲーちゃん 「いいから行くのね!」

タ級 「うじうじ言ってないで行け!」


提督 「わ、わかったよ?そんなに怒らなくても…」タッタッタッ…


提督 「それじゃ行ってみるよ」ガチャッ


ヲーちゃん 「気を付けてなの〜」


パタンッ…



タ級 「…行ったな?」


ヲーちゃん 「行ったのね」


タ級 「ヲ級の事だから提督には怒らないと思うけど…大丈夫だろうか?」


ヲーちゃん 「多分大丈夫だと思うのね ヲ級は提督の事が大好きだから怒らないと思うのね」


タ級 「だといいけど」


ヲーちゃん 「と言うかタ級はいつまでベッドの下にいるのね?もう出てくるのね」


タ級 「あぁすまない いきなり入ってベッドの下に隠れて」ヨイショット…スクッ


ヲーちゃん 「構わないのね」


タ級 「それじゃ私は部屋に戻る 邪魔したな」ガチャッ


ヲーちゃん 「邪魔されたのね」


パタンッ…


ヲーちゃん 「…また暇になったのね」


ヲーちゃん 「…港湾凄姫に遊んでもらおうのね!」スクッ


タッタッタッ…













ヲ級の部屋



コンコンッ


ヲ級いるか?


シーン…


…あれ いないのか?


……一応入るぞ?ガチャッ


提督 「ヲ級…?」ソー…



ヲ級 「すー…すー…」ベッドに寝っ転がって寝てる


提督 「…寝てたのか なら返事がないわけだ」


提督 「寝てるなら仕方ない 後でいいか」


ヲ級 「すー…すー…」


提督 「…それにしても、ヲ級の寝顔はいつ見ても可愛いな 普段の感じとは大違いだ」


提督 「なんか…【あいつ】にそっくりだな いつも真面目で俺の事を心配してくれるところ…全部そっくりだ」


ヲ級 「すー…すー…」


提督 「…さて、ヲ級の寝顔も見れたしさっさと自室に戻って仕事でもするか」キィィ…


パタンッ…












提督室



提督 「…」カリカリ… 書類整理をしてる


レ級 「…」ジー…ペラッ 提督が書いた書類に不備がないかを確かめてる


提督 「…なぁ レ級?」カリカリ…


レ級 「なに?」ペラッ


提督 「俺が書いた書類を見て不備がないか確かめてるけど…わかってる?」カリカリ…


レ級 「うん わかってるよ?」ペラッ


提督 「にしては見る速度早くないか?ヲ級でもそこまで早くないけど…」カリカリ…


レ級 「…」ペラッ


提督 「…わかってないよね?明らかに」


レ級 「…」


提督 「無理に手伝わなくても平気だよ?終われば一緒に遊んであげるから」


レ級 「…ごめん」


提督 「謝る必要はないよ 手伝ってくれる気持ちだけでも俺は嬉しいからさ!」


レ級 「提督…」キュンッ


提督 「あと三十分ぐらいかかるけど出来るだけ早めに終わらすよ これが終わったら次は捕虜してる艦娘の様子を見に行って終わったら今日の仕事は終わりだから」カリカリ…


レ級 「それじゃ私が捕虜してる艦娘の様子を見てくるよ」


提督 「いや平気だよ レ級は今日非番なんだから手伝う必要はないよ」カリカリ…


レ級 「少しでも手伝って早く遊びたいから手伝う!それじゃ行ってくる!」タッタッタッ…ガチャッ


提督 「おっおいレ級!」 パタンッ…


提督 「…行っちゃったよ 別に手伝わなくてもよかったのに」


提督 「…そんなに遊びたかったのかな?手伝ってくれるのは嬉しいけど…まぁいいか」


提督 「さて、俺は書類を整理しないと」カリカリ…












牢屋ー艦娘監獄室



レ級 「早く終わらせて提督とゲーム!早く終わらせて提督とゲーム!」タッタッタッ…


レ級 「楽しみだなぁ?提督とゲーム!早く終わらせて提督とゲームしよっと!」


レ級 「まずはここからやろう!」タッタッタッ 艦娘が入ってる牢屋の前に到着する


レ級 「おーい!そこのお前 今の体調はどうだ?早く教えろ!」


艦娘 「…」


レ級 「おい!聞こえてるだろ 私は早く終わらせて提督と遊びたいんだ!早く答えろ」


艦娘 「…」


レ級 「早く答えろって言ってるだろ!私は早く終わらせて…」


艦娘 「うるさい お前に答えることはない」


レ級 「…ほぉ?人がせっかく体調管理を確かめに来たっていうのにそんな態度をとるか…」


艦娘 「お前が来るとろくな事がない 消えろ」


レ級 「…お前 自分の立場分かって言ってるのか?今のお前は捕まってる身なんだぞ なのにそんな事がよく言えたもんだな?」


艦娘 「捕まってるからなんだ?そんなこと関係ない」


レ級 「…どうやら一回痛い目に合わないとわからないみたいだな」ビキッ


艦娘 「…」


レ級 「本来なら提督に怒られるんだけど 不可抗力だったと言えば通るだろ?」カチャンッギィィ…


タッタッタッ…ガッ!!


艦娘 「がぁっ!!」勢いよく喉を掴まれて締め付けられる


レ級 「艦娘が調子に乗ってんじゃないぞ?弱い癖に生意気なんだよ」ギュゥゥッ!!


艦娘 「がぁぁ!!げがっ!!!」ジタバタッ!!!!


レ級 「苦しいか?苦しいよな もっと苦しむ顔を見せてくれよ?」ニタァ


艦娘 「がぁっ!!ぁぁ…」プルプル…


レ級 「早く死ねよ?早くよぉ!」グググッ!!!! …


艦娘 「ーっ…」プルプル… 段々と手が落ちてくる…


レ級 「ふふふ…?」ニヤリ



…おい なにしてんだ?


レ級 「っ!!?」ドキッ!!


提督 「…なにやってんだ?レ級」


レ級 「てっ提督!?こっこれは、その…」アタフタ


提督 「今すぐその手を離せ」


レ級 「いやっだから提督 私の話を…」


提督 「早く離せっ!!」ギロッ!!


レ級 「わ、わかった!わかったからそんなに怒らないで」スッ…ドサッ


艦娘 「かはっ!!げほっ!!ゲホッげほっ!!」


提督 「だいじょうぶか?ちゃんと生吸息えるか?」タッタッタッ…スゥ しゃがみこんで床に座り込む艦娘の状態を伺う


艦娘 「はぁ…はぁ…あぁっなんとか……」ケホッ


提督 「そうか…ならよかった」


提督 「…」スクッ


レ級 「…あの、提督?これは…」


提督 「レ級 お前はなぜ艦娘の首を絞めていた?答えろ」


レ級 「そっそれは…」


提督 「早く話せっ!!」ギロッ!!


レ級 「はいっ!!」ビクッ!!


レ級 「えっと…まず、ここに来てここの艦娘から体調管理を確かめようと声かけたんだ そしたらそこの艦娘は無視して二回三回声かけても無視した上に反抗してきたから…」


提督 「…反抗?なにされたんだ 正直に言ってみろ」


レ級 「えっと…私に話すことはないと私が来るとろくな事がないって言われて…」


提督 「カッとなって首絞めて殺そうとしたと?」


レ級 「…はい」


提督 「…はぁ レ級、艦娘から言われたぐらいでキレるな 敵同士なんだからそう言われてもおかしくないだろ?」


提督 「そんな短気な性格だと作戦に支障が出るから治しておくようにしてくれ」


レ級 「…はい」


提督 「あとで遊んでやるから部屋に戻っててくれ」


レ級 「…はい」


タッタッタッ…


提督 「…まったく ほんとしょうがないやつだな」ハァ…


艦娘 「…あんた なんで私を助けたんだ?敵同士だろ」


提督 「敵だろうがなんだろうが関係ない それより首絞められた場所は大丈夫か?見せてくれ」スッ


艦娘 「やめろ!私に触るな!」パシッ!!


提督 「いてっ!別に痛みつけようとしてるんじゃないんだから見せるぐらいいいじゃないか?」イテテ


艦娘 「うるさい!大体絞められていた場所を見てどうする気だ!」


提督 「赤く腫れていないかを確かめたいんだ 細かい状態を知りたいんだ」


艦娘 「あんなのどうってことなかったから平気だ!」


提督 「本当か?」


艦娘 「あぁ!だからもう私に構うな!早くここから出ていけ!」


提督 「…」


艦娘 「早く出ていけって言ってるだろ!なんだったらお前を今ここで殺してもいいんだぞ!」ギロッ!!


提督 「…無理はしない方がいいぞ?本当は痛いんだろ 首絞められてた場所」


艦娘 「っ!」ドキッ!!


提督 「ちょっと待ってろ 今港湾棲姫呼ぶから」スッ 懐から携帯を取り出す


艦娘 「なんで港湾棲姫を呼ぶんだ!呼んでも意味無いだろ!」


提督 「港湾棲姫は医務担当なんだ だから俺が見るより港湾棲姫が見た方がわかる」ピッピッピッ…


艦娘 「…っえ 港湾棲姫が医務担当?」


ガチャッ


港湾棲姫 『はいもしもし 港湾棲姫ですがどうしましたか?』


提督 「港湾棲姫 今手空いてるか?」


港湾棲姫 『はい 空いていますよ』


提督 「ちょっと艦娘監獄室まで来てくれないか?レ級に首絞められた艦娘の首元を見て欲しいんだ」


港湾棲姫 『…重症ですか?』


提督 「いや、意識はあるから重症じゃない 首絞められてた時間もそこまで経ってないから首元が腫れてるかを見てもらいたいだけだ」


港湾棲姫 『わかりました では今から行きますので少々お待ちください』


提督 「わかった」


ブツっ…


提督 「今から港湾棲姫が来るからもう少し待っててくれ」スッ


艦娘 「…お前 頭おかしいんじゃないか?何故戦闘要員である港湾棲姫を医務担当なんだ?馬鹿なのか?」


提督 「別にいいだろ 俺が決めたわけじゃないし」


艦娘 「っは?お前が決めたんじゃないのか?」


提督 「違うよ 俺なら間違いなく港湾棲姫は戦闘要員にしてる 港湾棲姫が自分の意思で医務担当をやりたいって俺に言ってきたから医務担当にしたんだ」


艦娘 「…変わってるな ここにいる港湾棲姫」


提督 「そう言うなって?港湾棲姫だってなにか理由があったから医務担当をしたいって言ってきたんだろう?まぁその理由は知らないけど」


艦娘 「聞いてないのかよ…」


提督 「別に聞く必要もないだろ それに港湾棲姫が戦闘要員から抜けたとしてもレ級達が居るから平気だしな」


港湾棲姫 「あまり私の話をしないでもらえますか?」タッタッタッ…


提督 「おっと港湾棲姫 もう来てたか?ずいぶんと早いな」


港湾棲姫 「首を絞められた方を見てくれと言われたら急いで来ますよ それでレ級に首を絞められていたという艦娘はこの方ですか?」


提督 「あぁ 俺が見ようとすると嫌がるからいつものやり方で頼む」


港湾棲姫 「わかりました」タッタッタッ… 牢屋の中に入り艦娘に近づく


艦娘 「来るな!近寄るんじゃない!!」


港湾棲姫 「大丈夫ですよ ただ首が腫れているかを見るだけですから」


艦娘 「大丈夫だ!このくらいなんともない!!」


港湾棲姫 「無理はいけません 顔に痛いと出ていますよ」


艦娘 「出てなんかいない!失せろ!!」


港湾棲姫 「…仕方ありませんね 少々強引ですが我慢してくださいね」スッ


艦娘 「なっ何する気だ!?」ガシッ 港湾棲姫に手を掴まれて動きを制限される


港湾棲姫 「よいしょっと」グイッ


ぽすんっ…


艦娘 「っ!!?」///ギュッ… 港湾棲姫に抱きしめられて胸の中に閉じ込められる


港湾棲姫 「よーしよーし 落ち着いて下さいね?」ナデナデ…


艦娘 「(な…なんだこの感じは!?敵艦に抱きつかれているのに…)」/// ナデナデ…


艦娘 「(凄く…落ち着いてしまう……)」///ポー…


港湾棲姫 「怖くないですよ もっとリラックスしてくださいね」ナデナデ…


艦娘 「(この敵艦の豊富な胸の感触…たまらない…)」///ポー…


艦娘 「(だめだ……堕ちる………!!)」トローン…


提督 「…さすが港湾棲姫 お前はすごいよ?あんなに敵対してた艦娘を一瞬にして堕とすなんて」


港湾棲姫 「何故か抱きつけば皆このように落ち着いてくれるんですよ なんでかはわかりませんが…」ナデナデ…


艦娘 「ふぁぁ…」///


提督 「(多分その胸がでかいのと性格が控えめなおかげだろ?それに気付いてない港湾棲姫は天然だな…)



ヲーちゃん 「港湾棲姫〜?帰ってくるのが遅いのね〜」タッタッタッ…


港湾棲姫 「あらごめんなさい もうちょっと待っててね」


ヲーちゃん 「早くなの〜!暇すぎて死にそうなの!」


提督 「ヲーちゃん 港湾棲姫と遊んでたのか?」 ソレデハチョットクビヲミセテモライマスネ?


ヲーちゃん 「そうなのね!あまりにも暇だったから港湾棲姫の所に行って遊んでもらってたの!」 ファッファイ…///


提督 「それは悪かったな 遊んでる所港湾棲姫を呼んじまって」 ウーン…チョットアカクナッテスコシハレテマスネ?


ヲーちゃん 「まったくなの!…でも港湾棲姫を呼んだ理由が理由だから許すのね」 デモ、ソコマデヒドクハナイノデニサンニチシップヲハッテイレバナオリマスネ? カパッ


提督 「ありがとよ」 ハリマスヨ?


港湾棲姫 「ペタっと」ピタッ 艦娘の首に湿布を貼る


艦娘 「冷たっ!」


港湾棲姫 「ごめんなさい でもこのくらいは我慢してくださいね 二〜三日で治ると思いますのでそれまでは冷たいですが我慢してくださいね」


艦娘 「そのくらいは我慢する ありがとう」


港湾棲姫 「どういたしまして!」


提督 「終わったか?」


港湾棲姫 「はい このくらいの症状でしたら湿布を貼り続けて二〜三日ぐらいで治ります」


提督 「そうか それならよかった かなり酷い症状だったらどうしようかと思ったけど軽い症状なら平気だな」


港湾棲姫 「提督は本当に優しいですね 敵である艦娘にも心配なさるなんて」


提督 「まぁな 敵であっても怪我とかしていれば心配ぐらいはするよ 女なんだからな」


ヲーちゃん 「提督優しいのね!」


艦娘 「…なぁお前 私を捕まえた時に艦娘を恨んでるって言ってなかったか?」 ソレジャ ワタシタチハモドッテアソビマショウカ?


提督 「言ったな 少なからず艦娘を恨んでるよ」 ソウスルノネ!


艦娘 「…少なからず?」ソレデハテイトク ワタシタチハモチバニモドリマスノデアトハヨロシクオネガイシマス


提督 「俺が一番恨んでるのはお前らの指揮官だ だから艦娘は多少ながら恨んでるが指揮官程じゃない」 ワカッタ


艦娘 「…なんで恨んでるんだ?それにお前、元々はどこかの提督だったのか?その軍服、私達の提督達が来てる服と一緒だが」 タッタッタッ…


提督 「………」


艦娘 「…話せないなら無理に聞こうとはしないが」


提督 「…本当に聞いてないのか?俺のこと」


艦娘 「いや何も聞いてないけど…」


提督 「【横須賀鎮守府】…そう言えば分かるか?」


艦娘 「っ!!?」ハッ


提督 「…わかったようだな 俺がどういう人物か」


艦娘 「…まさか、お前があの横須賀鎮守府の元提督なのか?」


提督 「あぁ 今は敵側の提督、反乱提督だけどな」


艦娘 「…生きてたのか?確か一年前、島流しされたはずじゃ…」


提督 「流されたな あの時の事…今でも忘れられねぇよ!」ギリッ!!


提督 「運が良かったのか悪かったのかはわからないが島流しされてる時に俺は深海棲艦と遭遇してな そいつらに【何故艦娘側の提督がこんな所に居る?】 と聞かれてなにが起こったのか全部話したら仲間に入れてもらえたんだ」


提督 「【同じ艦娘と提督を殺す事を考える持つ者同士 手を組まないか?】ってな」


艦娘 「…それで敵の指揮官になったのか」


提督 「あぁ それと普通なら俺は単独行動隊に入れられるはずなのになんで島流しされてか知ってるか?」


艦娘 「…たしか【指揮官としては過去二番目に最高の知識を持った人物】だったから単独行動隊ではなく島流しされたと聞いたような」


提督 「別に頭が良いわけじゃない 敵の動きを先読みすることが得意で知識の方はそんなにない」


提督 「恐らく上の奴らが俺を島流しにしたのは【知識ある者を単独行動隊に入れたら犯罪者を上手いこと集めて暴動を起こす可能性がある もしくは単独行動隊管理者から目を盗んで外に出てまた悪事を働く可能性がある】そう考えていたんだろ 大体あいつらの考えは想像つく」


提督 「でもあの提督だけは全く読めない あいつはなにを考えてるんだ?」


艦娘 「…あの提督?」


提督 「お前に聞いてわかるかわからないけど知ってたら教えてくれないか?」


艦娘 「…軍の情報を的に漏らすわけにいかない どんな拷問されようが私は話さないぞ」


提督 「南提督って奴の事を聞きたいんだ なにか知らないか?」


艦娘 「だから私は何も話さないと…って南提督?誰だそれ そんな奴聞いたことないが」


提督 「…聞いたことない?てことは新人提督か」


艦娘 「いや新人提督でもそんな奴聞いたことないが」


提督 「(聞いたことがない?提督自身が戦う奴なんて滅多にいないから聞いた事がないなんてありえないと思うが…小耳に挟んだぐらいはあるはず)」


提督 「(でもこの艦娘が嘘を言ってるようには見えない…となるとあの提督は何者なんだ?)」


艦娘 「…なぁ お前が言ってる南提督って奴はどんな奴なんだ?逆に私自身が気になるんだが」


提督 「提督の中でも珍しい奴でな 指揮官自身が戦って睨みつけただけで敵を気絶させることが出来る奴なんだ」


艦娘 「…提督自身が戦って睨みつけただけで敵を気絶させる?そんな奴聞いたことないぞ」


提督 「あれ おかしいな…本当に知らないのか?」


艦娘 「まったく知らない 逆にそんな凄い奴が居たら絶対忘れないだろ」


提督 「だよな それじゃあいつは一体…?」


艦娘 「…いや、待てよ?昔そんな奴が居たって聞いたことがあるような」


提督 「それは本当か?知ってるなら教えてくれないか」


艦娘 「…まぁ、さっきの港湾棲姫の治療の事もあるし それに本当かどうかもわからない事だから教えても構わないが」


艦娘 「今から約八年ぐらい前だったかな?どこかの鎮守府の提督が凄腕だったと話を聞いた事がある」


艦娘 「提督は艦娘思いが強く、艦娘を使って戦闘をさせたくないから自分自身で戦う程の奴だって聞いたような」


提督 「約八年前?俺が横須賀鎮守府の提督になる五年前か」


艦娘 「過去最強と言われた鎮守府とも言われていたらしい さらにその提督は艦娘を【解体しない】【近代化改装をしない】【他の鎮守府が要らなくなった艦娘を集めてる】って話しだ」


提督 「…そんな艦娘思いの提督が昔居たのか?」


艦娘 「あくまでも噂だ 本当かどうかは知らん」


提督 「その提督は最後どうなったんだ 死んだのか?」


艦娘 「…それが、そこからは色々な噂があってな」


艦娘 「今から五年前【その提督は何か悪い事をして単独行動隊に入れられた】とか【艦娘を沈めたから自ら単独行動隊に入った】とか【艦娘を見捨てた罪で単独行動隊に入れられた】とかいろんな噂があってわからないんだ」


提督 「今から五年前…俺が提督になる時期と一緒だな となると入れ替わりか」


提督 「今の話からするとその提督は単独行動隊にいる可能性が高いって事だな?」


艦娘 「噂を集めるとその可能性が一番高いな」


提督 「てことはあの時見た南提督って奴は違うか 単独行動隊が提督にまた戻るなんてありえない話しだからな」


艦娘 「たしかにありえない話しだ …でもなんか妙な噂が本部で流れていたんだよな」


提督 「…妙な噂?それはなんだ」


艦娘 「これも噂なんだが…なんかお前を倒す為に【単独行動隊から一名提督に戻す】って噂が本部で流れてるんだ 詳しくは知らないが」


提督 「…単独行動隊から提督に?」


艦娘 「あくまでも噂だ 第一そんな事したら周りが黙ってるわけがない 単独行動隊の奴を提督にしたらどうなるかも分からないというのにそんな事するわけがない」


提督 「…いや、分からないぞ その可能性はあるかもしれない」


艦娘 「…なぜそう思う?」


提督 「さっきお前が言った過去最高の提督の噂話…【艦娘を沈めて自ら単独行動隊に入った】が本当だとしたらその過去最高の提督が生きていれば戻された可能性はある」


艦娘 「たしかにその可能性はあるが噂だぞ?現に本当にそんな奴が存在していたかも分からないというのに」


提督 「まぁたしかにそうだが…」ウーン…


艦娘 「…」


提督 「…ちなみにその最高提督の鎮守府はどこだったか知ってるか?」


艦娘 「…たしか【大湊警備府】って聞いたような」ウーン…


提督 「大湊警備府…調べる必要がありそうだな」


提督 「いろいろな情報提供感謝する ここから出す事は出来ないけどなにか聞いて欲しい事とかはあるか?」


艦娘 「…それじゃ、一つ聞きたいことがある」


提督 「なんだ?」


艦娘 「お前の目的はなんだ?」


艦娘 「お前の目的はさっきの話しから推定すると提督を殺すことだと思う…だがなぜ艦娘を捕獲するのかが分からない なぜ提督を殺さないで艦娘を捕獲してる?」


提督 「…そんなことを聞きたいのか?」


艦娘 「…っえ」


提督 「考えればすぐ分かることじゃないか【艦娘を捕獲して戦力を落としてるんだ】」


艦娘 「なら捕獲じゃなく沈めても良いんじゃないか?なぜ一々捕獲する」


提督 「…尋問するため」


艦娘 「尋問なんかされてないんだが」


提督 「…」


艦娘 「お前がなぜ艦娘を捕獲してるのかがわからない 尋問するわけでもないし性処理道具又はストレス発散道具としても使わない…お前は何の為に艦娘を捕獲してる?」


艦娘 「戦力を落とすため?なら捕獲する必要はない そんなめんどくさい事をするなら沈めた方が楽に行えるんだからな」


艦娘 「お前…本当に私達を殺す気あるのか?私にはそう見えないんだが」


提督 「…そうかもしれないな」


艦娘 「…っえ」


提督 「正直言って俺もわからない 提督達は必ず殺そうとは思ってる…でも【艦娘達を殺そうとすると心の中で拒絶するんだ】」


艦娘 「拒絶…?」


提督 「なんでかはわからないけど殺そうとすると拒絶反応が起きて艦娘は殺さないで捕獲してるんだ 本来なら捕獲したら尋問して敵の情報を少しでも集めないといけないのにそれが出来ないんだ」


提督 「ヲ級達にやらせればいいだろとは思う…けどそれもさせたくない」


提督 「おかしいよな?深海艦隊を指揮してる俺が敵である艦娘を殺させないようにするなんて…馬鹿にも程があるよ」ハァ…


艦娘 「…」


提督 「今日は悪かったな レ級が首絞めちまって痛かったよな」


艦娘 「…いや、大丈夫だ 港湾棲姫が見てくれて湿布貼ってくれたからだいぶ痛みが引いてきた」


提督 「そうか?なら良かった」


提督 「それじゃ俺は他の艦娘の様子を見てこないと行けないから行くな」スクッ


艦娘 「もうレ級は来させないでくれ」


提督 「わかってるよ 次からは俺が行くようするから安心しろ?それじゃ」ガチャンッ


タッタッタッ…


艦娘 「…」


艦娘 「(あの提督…なんとか説得すれば仲間に出来るんじゃないか?艦娘に対してかなり優しいから説得すれば味方に付けられそうだが…)」


艦娘 「(…いや、それは無理か あの提督は他の提督達を恨んでるから説得しても軍に関与してる私たちの味方になるわけないか)」


艦娘 「…今は下手な考えを起こさない方がいいな もっと良い考えが思いつくまで大人しくしてよう」


















通路



レ級 「…」タッタッタッ…


レ級 「(やっぱり提督怒らすと怖いなぁ まぁ知ってたけど)」


レ級 「(それにしても提督は誰にでも優しくするな 私たちにはいいけど、艦娘にまで優しくしなくても良くないか?相手は敵なのに)」


レ級 「まぁそこが提督のいい所なんだけど!誰にでも優しくしてくれる所が私は好きなんだよねぇ?」///


レ級 「艦娘を殺せなかったのは名残惜しいけど この後提督に遊んでもらえるからいっか!」


レ級 「早く提督と遊びたいなー!」











提督室ー夕方(艦娘の体調管理終了)



ガチャっ


提督 「ふぅ…やっと終わった」


レ級 「お帰り!早く遊ぼう!」提督の椅子に座って待機してる


提督 「こらこら 人の椅子に座るな」


レ級 「良いじゃん別に それより早く遊ぼう!」


提督 「その前に先夕飯にするぞ もういい時間だ」


レ級 「…もうそんな時間か?どおりでお腹空いたなーと思った」ググゥ〜…


提督 「遊ぶのは夕飯食べてからな それじゃ食堂に行くぞ」


レ級 「了解!」












食堂



ガヤガヤ…


提督 「今日は何食べようかな」タッタッタッ…


レ級 「私は唐揚げが食べたいな!」


提督 「んー…たしかに唐揚げもいいな?唐揚げにするか!」


レ級 「肉!早く食べたい!」


提督 「今頼むから待ってろ?おーい 駆逐棲姫」


はいはーい


駆逐棲姫 「…あれ?珍しいですね 今日はヲ級さんと一緒じゃないんですか?」タッタッタッ…←食事担当


提督 「ヲ級はまだ寝てると思うから今日はレ級と食べに来たんだ」


駆逐棲姫 「珍しいですね このような時間にヲ級さんが寝てるなんて」


提督 「ヲ級は今日非番だからな ゆっくりしてるんだろ」


駆逐棲姫 「そうかもしれないですね それで今日は何を食べますか?」


提督 「唐揚げ定食を二つ頼む」


駆逐棲姫 「二つ?レ級さんも同じのでいいんですか?」


レ級 「大丈夫だよ 早く食べたい!」


駆逐棲姫 「わかりました 少し時間かかるので席に座って待ってて下さい」


レ級 「一分以内に作ってね?」

(・∀・)ニヤニヤ


駆逐棲姫 「流石に一分では…」


提督 「レ級のことは気にするな 気長に待ってるから頼む」


駆逐棲姫 「はい わかりました」


タッタッタッ…



レ級 「まったく提督は優しいんだから 私は早く食べたいのに」


提督 「早く食べたいのは誰だって一緒だろ?でも順番待ち+作る時間があるんだから待つしかないだろ」


レ級 「たしかにそうだけどさぁ」


提督 「さっ早く席に座って出来るまで待ってるぞ」


レ級 「はーい」


タッタッタッ…












提督室ー夜中(夕食&レ級との遊びスキップ)



提督 「…」パサッ…パサッ…


提督 「…だめだ 大湊警備府の情報が全くない」パサッ…パサッ…


提督 「俺が島流しされる前に持ってきた書類には書いてない…おかしいな 全部の鎮守府の事はこれにまとめといたはずなんだけどなぁ?」パサッ…パサッ…


提督 「うーん…」パサッ…パサッ…


提督 「…しょうがない 本来ならやりたくないんだけど」ゴソゴソ…スッ 懐から携帯を取り出す


提督 「…ここじゃまずいな 浜辺に出てするか」カタッ


タッタッタッ…












反乱軍基地浜辺付近…ではなく通路



ヲ級 「…」タッタッタッ…


ヲ級 「(参ったな…昼間昼寝しちゃったから眠くないな?早く寝て明日も提督の朝ごはん作らないといけないのに…)」タッタッタッ…


ヲ級 「この時間だと提督も寝てるだろうし…どうするか」ウーン


ヲ級 「…あまり一人で行きたくないけど浜辺に行って風に当たってくるか」タッタッタッ…


ヲ級 「…っん?」




提督 「…」タッタッタッ…



ヲ級 「…提督?まだ起きていたのか こんな時間に携帯を持ってどこに行くんだ?」


ヲ級 「…付いてってみるか」


タッタッタッ…






浜辺



提督 「…ここまでくれば平気かな?」ザッザッザッ…


提督 「さてと、早く情報を収集しないと 誰かにバレたりするとまずいからな」ピッピッピッ…


提督 「…出るかな こんな時間帯に」プルルルル…プルルルル…



ヲ級 「(…バレたらまずい?一体誰に電話しようとしてるんだ)」離れた岩陰から隠れて見てる



提督 「…」プルルルル…プルルルル…


ガチャッ


? 『…もしもし こんな時間に電話してくるとは一体誰だ?』


提督 「…久し振りだな【長門】」


長門 『っ!? その声…まさか元提督?』


提督 「あぁ 元横須賀鎮守府の提督だ 今は反乱軍だけどな」


長門 『…生きていたのか?あの時…一年前島流しされたはずじゃ』


提督 「なんとか生きてたんだ 今まで心配させてごめんな」


長門 『まったくだ!生きていたならすぐに連絡をよこさないか!』


提督 「…すまない」


長門 『…でもよかった 今まで死んでたと思っていたから生きてて本当に良かった』


提督 「…長門…」


長門 『それで元提督 先程【今は反乱軍】と言っていたが…まさか提督が深海棲艦の指揮官なのか?』


提督 「…あぁ ちょっといろいろあって深海棲艦の指揮官になったんだ」


長門 『…てことは、最近こっちで噂になっていた【深海棲艦側に裏切り者が居る】と話しは…』


提督 「恐らく俺の事だと思う」


長門 『…そうだったのか 最近艦娘が攫われると上の者が慌ただしかったのは…』


提督 「俺を始末しようとしてるんだと思う これ以上被害を出されたら困るからなんとかしようとしてるんだろう」


長門 『…』


提督 「…なぁ長門 お前は…俺に失望したか?」


提督 「敵艦隊の指揮官になって、いろんな鎮守府の艦娘を捕獲して…そんな俺に失望したか?」


長門 『……そんな事ない 元提督はあんな目に遭ったのだからそのような考えを起こしてもおかしくない』


長門 『私だってあのような目に遭ったら元提督と同じ事をしてるだろう だから失望なんかしない』


提督 「…そうか 優しいな?」


長門 『別に優しくしたつもりはないが…それより、こんな時間に私に電話してくるなんて何かあったのか?』


提督 『ちょっと調べて欲しいことがあってな』


長門 『調べて欲しいこと?それなら祥鳳に聞けば良かったんじゃないか?』


提督 「…いや、祥鳳には聞けない 祥鳳に電話したら俺が生きてる事が知られてしまう」


長門 『…なるほど 確かにそうだな 提督が生きてる事を知られればあ奴は』


長門 『【貴様側についてしまうからな】』


提督 「確実と言ってもいいだろう あいつは俺の事を本当に好きで居てくれていたからな だから祥鳳には言えない」


長門 『たしかにな 祥鳳は本気で提督の事を愛していたからな 生きてる事が知られるとまずい事になりそうだな』


提督 「だから長門に聞きたいんだがいいかな?」


長門 『構わないが何を聞きたいんだ?私の知ってる範囲でなら教える』


提督 「南我原鎮守府の提督の情報を何か知ってるか?」


長門 『南我原鎮守府の提督?あぁ あの仕事サボり魔か』


提督 「っえ サボり魔?」


長門 『あぁ あそこの提督は仕事をしない事で有名でな 最近提督を解任されたと聞いた』


提督 「…解任された?」


長門 『解任された提督は特殊単独行動隊に入れられたとかなんとか?それ以上は何も聞いてない』(特殊単独行動隊:怠け者が入れられる単独行動隊の事)


提督 「…その南我原鎮守府に新しい提督が着任したって情報はないか?」


長門 『っえ …そういえば、そんな話しを聞いたような?』


提督 「長門は過去最高と言われていた元大湊警備府の提督の事を知ってるか?」


長門 『元大湊警備府の提督?いや、今の大湊警備府の提督の事なら知ってるが過去の元提督の事までは聞いたことないな』


提督 「過去の大湊警備府の提督の情報と今の南我原の提督の情報を集めてくれないか?ちょっと気になることがあってな」


長門 『わかった 何かしらの情報を手に入れたらすぐ電話する』


提督 「すまないな 敵同士なのにこんなこと頼んでしまって」


長門 『気にするな 私は元提督を敵だと思ってなどいない』


提督 「…そうか」


長門 『それじゃ元提督 情報が入り次第連絡するからその時まで待っていてくれ』


提督 「あぁ 長門も他の奴にバレないように気をつけてくれよ?」


長門 『わかってる それでは』ブツッ


提督 「…」スッ



…提督


提督 「っ!?」ドキッ!!


ヲ級 「…今誰と話していたんだ?」ザッザッザッ…


提督 「ヲっヲ級!?いつからそこに!」


ヲ級 「提督がバレたらまずいと言っていたところから聞いてた」


提督 「ほぼ最初っから!?」


ヲ級 「それで今誰と電話していたんだ?長門と言ってたが…まさか艦娘と連絡していたのか?」


提督 「…えっと……」


ヲ級 「………」


提督 「(…まいったな よりによってヲ級に聞かれていたとは 下手に嘘ついてもバレるだけだし、どうしよう…)」


ヲ級 「…どうなんだ 艦娘と連絡取り合っていたのか?」


提督 「…」


提督 「…あぁ 元俺の艦娘、長門と連絡を取ってた」


ヲ級 「何の為に?」


提督 「この前ヲ級達が戦った提督 南と言われていた提督の事を調べる為にな」


ヲ級 「…本当か?」


提督 「本当だ それ以外は話してない」


ヲ級 「なら隠れながら連絡取るのはやめてくれないか?提督が我々を裏切る事はしないとわかっているが、そのような行動をされると思ってしまう」


提督 「すまない 俺は艦娘を嫌ってるお前に調べる為に元俺の艦娘と連絡を取り合うなんて言ったら嫌がるかと思って話さなかったんだ」


ヲ級 「確かに私は艦娘は嫌いだ でもあの提督の事を調べる為には敵側の奴に聞くのが一番手っ取り早い」


ヲ級 「理由が理由なら私も受け入れる…だから次から隠れながら連絡取るのはやめてくれ」


提督 「わかった 次からはお前に話してから連絡を取るようにする」


ヲ級 「そうしてくれ」


提督 「それじゃそろそろ戻るか もう連絡は終わったし」


ヲ級 「そうだな 私も早く寝て明日に備えよう」


提督 「ヲ級は明日休みだよな?何を備えるんだ?」


ヲ級 「…そう言えば明日休みだったな 忘れてた」


提督 「明日も休みなんだからゆっくり休むといい」


ヲ級 「そうだな なかなか休みはないから明日もゆっくりしよう」


提督 「それとヲ級 今日の朝の事なんだけど」


ヲ級 「っ!」ドキッ


提督 「レ級とタ級と一緒に無断出撃していたらしいな?何かあったら困るからするなって言っておいたよな」


ヲ級 「…はい 言われてました」


提督 「お前は最強の一番艦なんだからお前がそんなことしてどうする?次からは無断で出撃しないでくれ」


ヲ級 「はい ごめんなさい…」


提督 「わかってくれればいいよ それじゃ自室に戻ろう」


ヲ級 「あぁ」


ザッザッザッ…













深夜 総本部ー元帥室



元帥 「…」カリカリ… 書類整理してる


元帥 「…」ペラッカリカリ…


プルルルル…プルルルル…


元帥 「っん?」スッ 携帯電話を手に取る


着信:上官


元帥 「…こんな時間に電話してくるとは迷惑な奴じゃ」ピッ


元帥 「もしもし」


上官 『おっす!元帥 こんな時間に電話して悪いのう』


元帥 「ほんとに悪い それで何のようだ?」


上官 『今日お主が依頼してきた【謎の敵艦隊】の結果報告じゃよ』 (謎の敵艦隊の事は【合同作品 単独行動隊提督7】を見て参照してください)


元帥 「なにかわかったのか?」


上官 『あぁ わしの若き友に任せたら、まさかここまで情報を持ってきてくれるとは思ってもなかった』


元帥 「どのくらい収穫出来たんだ?」


上官 『名前や換装、特性などを教えてくれた これなら他の提督達にも伝達出来る』


元帥 「そんなにか?」


上官 『あぁ 今から言うからちゃんと聞けよ?』


上官 『【名前は小鬼群 換装は雷装装備重視で回避率が異常】【姿形はやはりイ級見たいな顔をしていて夜戦型の敵】らしい』


元帥 「なるほど…」カリカリ…


上官 『元横須賀鎮守府の提督と関係はあるかわからんが一応警戒はしておいた方がいいだろう 他の所でも被害受けてるからのう』


元帥 「そうだな 警戒せねばならんな」


上官 『報告は以上だ また何かあれば報告する』


元帥 「次は朝とか昼とかにしてくれるとありがたいな?」


上官 『それは無理な相談じゃのう』


元帥 「なんでだよ…」


上官 『それで、あ奴のことなんじゃが…なにか対策は思いついたか?』


元帥 「思いついたらすぐにでも実行しとるわ…」ハァ…


上官 『…まぁ それもそうだな』


元帥 「報告は以上か?ないなら切るぞ」


上官 『おうよいぞ?それじゃあな』ピッ


元帥 「…」スッ…


元帥 「今回の敵は関係があるかわからないか…」


元帥 「関係がなければあ奴の対象はまだ楽だが…もし上官が教えてくれた小鬼群?だっけか そ奴らがあ奴と手を組んでいたら…」


元帥 「…」


元帥 「【…最悪 総攻撃を仕掛けるしかないのう】」


元帥 「だがあ奴に総攻撃したところで【勝つ確率はほぼ0】…勝てるわけがない」


元帥 「上官が言っていた若き友【特攻隊提督】過去最高と言われた最高指揮官…あ奴を使ったとしても勝てるかどうか」


元帥 「…最悪の事も兼ねて今後の対象を考えておこう」













次の日ー朝



反乱軍基地ー提督の部屋



提督 「すぅー…すぅー…」


コンコンっ


提督、起きてるか?


提督 「すぅー…すぅー…」


…まだ寝てるか 入るぞ?ガチャッ


タ級 「…やっぱり寝てるか 本当に提督は朝起きるのが遅いな」ハァ…


タ級 「今日はヲ級が休みだから代わりに起こしに来たけど…提督の寝顔を見るの久し振りだな」


提督 「すぅー…すぅー…」


タ級 「…誰もいないよな 他の奴らも来る様子ない…よな?」


提督 「すぅー…すぅー…」


タ級 「…提督 起きるなよ?」///スゥ… 顔を提督の顔に近づける


提督 「うーん…」ゴロンッ


タ級 「っ!!?」バッ!! 提督か寝返りをうつと同時にするすかさず離れる


提督 「…すぅー…すぅー…」


タ級 「…寝返りをうっただけか ビックリさせるな…」ドキドキ…


タ級 「…提督 起きてるか?」


提督 「すぅー…すぅー…」


タ級 「…よかった 寝てるみたいだな」ホッ…


タ級 「…次は平気だよな?」///スゥ… 再び顔を提督の顔に近づける


提督 「すぅー…すぅー…」


タ級 「提督…」///



…おい


タ級 「っ!!?」ビクッ!!


ヲ級 「…何やってるんだ?タ級 提督の顔に自分の顔を近づけて」ギロッ 出入り口から見て仁王立ちしている


タ級 「をっヲ級!?これはっその…」サー…


ヲ級 「正直に言え 言えば半殺しで許してやるぞ?」(╬^∀^)


タ級 「それ死んでるから!半分殺されたら死ぬから!!」


ヲ級 「なら殺されるか?殺して欲しいなら殺してやるぞ」ゴゴゴゴゴ!!!!!!


タ級 「いっいや…それはちょっと?」タラー…


タ級 「(やばいやばいやばいやばいっ!!よりによってヲ級に見つかるなんて…)」


タ級 「(しかも殺意が出て今にも殺されそうだ…どっどうする!?)」


ヲ級 「覚悟はいいか?言っとくが私にハンデという言葉はないからな」ジャキッ 四十六cm三連装砲を構える


タ級 「ちょっ!?なんで四十六cm三連装砲持ってるんだ!基地内は持ち出し禁止されてるはずだろ!」


ヲ級 「なにかあった時だけは持ち出し許可されてるんだ 何かあった時だけな」


タ級 「何かあった時が今なのか!?」


ヲ級 「そうだ と言うわけで…悪いが死んでもらうぞ?タ級」(#^ω^)


タ級 「っ…」ダラダラ…


提督 「うーん…んんっ?」スゥ…


提督 「なんか騒がしいけどなにやって…」


ヲ級 「………」四十六cm三連装砲をタ級に向けてる


タ級 「………」危機的状況


提督 「…えっと、どういう状況?」


ヲ級 「…起きてしまったか っち!」スチャッ 主砲を下げて構えるのをやめる


タ級 「…た、助かった……」ハァ…


ヲ級 「命拾いしたな 次あんな事したら殺すからな?」ギロッ!!


タ級 「…はい」


提督 「…ヲ級 現状報告を頼めるか?」


ヲ級 「断る」


提督 「…それじゃ、なんで四十六cm三連装砲を持ち出してるのかを教え…」


ヲ級 「断る」


提督 「…」


ヲ級 「私は行く お前も早く顔洗って食堂に行け!わかったな」タッタッタッ…


バタンッ!!



タ級 「…」


提督 「…タ級 一体何をしたんだ?ヲ級をあそこまで怒らすなんて」


タ級 「…いや、ちょっと話しにくいから聞かないでくれ」


提督 「…わかった なにかわからないけど聞かないでおくよ」


タ級 「(提督にキスしようとしてヲ級に見つかったなんて言えるか!!)」///


提督 「さて、ヲ級に早く食堂に行けって言われたから早く行くか」


タ級 「あっあぁ そうだな」


提督 「タ級は先に食堂に行っててくれ 俺は顔を洗ったりしてから行く」


タ級 「わかった」タッタッタッ…


タ級 「失礼する」ガチャッ


パタンッ…


提督 「…それにしてもヲ級なんで怒ってたんだ?タ級はその原因を知ってたみたいだけど」


提督 「…まぁいいか 後で聞けたら聞いてみるか」


提督 「とりあえず早く顔を洗って行くか」スクッ


タッタッタッ…













食堂



レ級 「…」モグモグ… ル級、ヲーちゃんと同じ席で食事を取ってる


ル級 「…」モグモグ…


ヲーちゃん 「…」モグモグ…



ヲ級 「…」ゴゴゴゴゴッ!!!!!! 六人用テーブルをたった一人だけて座り威圧感を漂わせている


南方棲戦姫 「…なぁ なんかヲ級怒ってないか?」


南方棲戦鬼 「怒ってるな あれは確実に…」


ホ級 「なんで怒ってるんだろう」


タ級 「…」



ヲ級 「………」ゴゴゴゴゴッ!!!!!!


駆逐棲姫 「…ハンバーグ定食二人前お待たせ致しました」タッタッタッ…カタッ


ヲ級 「…ありがとう」ゴゴゴゴゴッ!!!!!!


駆逐棲姫 「ハンバーグ定食はなにで食べますか?箸もしくはナイフとフォークがありますけど」


ヲ級 「…ナイフフォークで食べるのは苦手だ 箸で頼む」ゴゴゴゴゴッ!!!!!!


駆逐棲姫 「わかりました 今お持ちしますので少々お待ちください」タッタッタッ…


ヲ級 「…」ゴゴゴゴゴッ!!!!!!



レ級 「…駆逐棲姫 今のヲ級に平然と話しかけてるよ」


ル級 「私達にはあんな事出来ないな…」


ヲーちゃん 「駆逐棲姫やるのね」



駆逐棲姫 「お箸お待ちしました」タッタッタッ…カタッ


ヲ級 「…ありがとう」ゴゴゴゴゴッ!!!!!!


駆逐棲姫 「…もう一つのハンバーグ定食もお箸でよろしいでしょうか?」


ヲ級 「…構わん 箸を置いといてくれ」ゴゴゴゴゴッ!!!!!!


駆逐棲姫 「はい わかりました」カタッ


ヲ級 「…」ゴゴゴゴゴッ!!!!!!


駆逐棲姫 「…あの、ヲ級さん?」


ヲ級 「なんだ?今私は最高に機嫌悪いんだ 話しかけるな」


駆逐棲姫 「…なんでそんなに機嫌悪いんですか?何かあったんですか?」


ヲ級 「…」



南方棲戦姫 「あいつヲ級になんで機嫌悪いのか聞きやがったぞ!?」


南方棲戦鬼 「馬鹿だろ!あんな事言ってもヲ級が話すわけがないだろ!!」


タ級 「(…死んだな 駆逐棲姫)」



ヲ級 「…お前には関係ないだろ 一々聞こうとするな」


駆逐棲姫 「話せば少しはスッとするかもしれませんよ 私でよければお話聞きますよ」


ヲ級 「…」


駆逐棲姫 「…無理にとは言いませんが」


ヲ級 「…少しはスッとするか?」


駆逐棲姫 「はい!愚痴をこぼすとけっこう楽になるものですよ」


ヲ級 「…そうか なら少し聞いてもらおうか」


駆逐棲姫 「はい!」


ヲ級 「実はな…」



レ級 「あのヲ級が話し始めたぞ!!」


ル級 「嘘だろ!?あのヲ級が提督以外の他人に愚痴をこぼすなんてありえない!!」


ヲーちゃん 「駆逐棲姫やるのね!」












数十分後…



提督 「やべやべっ!すっかり遅くなっちまった!?」タッタッタッ!!…


提督 「早く行かないとヲ級に怒られ…」タッタッタッ



ヲ級 「それで提督がな?いつもアタックしてるのにあいつは…」ブツブツ…


駆逐棲姫 「うんうん それは皆知ってるから安心して」



提督 「…」


レ級 「あっ提督おはよう 今日の朝食は駆逐棲姫のハンバーグ定食らしいよ?」


提督 「…それはいいけど、ヲ級は今何してんだ?俺には駆逐棲姫に愚痴を吐いてるようにしか見えないんだが」


ル級 「まさにその通りだよ ヲ級が駆逐棲姫に愚痴を吐いてるんだ」


提督 「まじで!?あのヲ級が!?」


提督 「いつも俺に愚痴を吐いてくるヲ級が駆逐棲姫に吐いてるのか!?」


ヲーちゃん 「そうなの 今日は駆逐棲姫に吐いてるのね」


提督 「…珍しいな 俺に吐かないで駆逐棲姫に吐くなんて何かあったのかな?」


レ級&ル級&ヲーちゃん 「「(おそらく提督の事で愚痴吐いてるから提督には話せないんだと思うけど…)」」


提督 「朝も怒ってたみたいだし…俺なにかしたかな?全く見に覚えないんだけど」ウーン…


提督 「…もしかして俺のことじゃない?」


レ級&ル級&ヲーちゃん 「「(いやいや、完全に提督のせいだから)」」


提督 「…まぁ、それは後でヲ級に聞けたら聞いてみよう?今は早くヲ級の所に行こう」タッタッタッ…


レ級&ル級&ヲーちゃん 「「(いや、提督に話せる事だったら最初っから提督に話してるから?話せないから駆逐棲姫に話してるんでしょ)」」


提督 「ヲ級 遅くなって悪いな?ちょっと着替えるのに時間かかってな?」タッタッタッ…


ヲ級 「言い訳するな 遅れたことには違いないんだから素直に謝れ?」


提督 「遅れて悪い」


ヲ級 「それでいい」


駆逐棲姫 「ふふ!機嫌が戻ったみたいですね?」


ヲ級 「あぁ 溜まってた事を吐いたらすぅっとしたよ 愚痴を聞いてくれてありがとな?駆逐棲姫」


駆逐棲姫 「お役に立ててなによりです?それでは私は自分の持ち場に戻りますね」カタッ


ヲ級 「すまないな?仕事中に聞いてもらって」


駆逐棲姫 「構いませんよ?それでは」


タッタッタッ…


ヲ級 「…」


提督 「…なぁヲ級 駆逐棲姫に愚痴吐いてたみたいだけど、なんで今回は俺じゃなくて駆逐棲姫に吐いたんだ?」


ヲ級 「お前には関係ないだろ そんな事よりさっさと座れ ハンバーグが冷める」


提督 「あっあぁ…」タッタッタッ カタッ


ヲ級 「いただきます」


提督 「いただきます」



レ級 「…今回は暴れないようで良かったな?」


タ級 「確かに ヲ級が暴れたら洒落にならないからな?」


ヲーちゃん 「基地半壊するのね…」













提督(朝食&色々スキップ)



提督 「…」ペラッ…ペラッ… 書類を見ている


提督 「うーん…やっぱり見直しても書いてないな?南提督のこと」ペラッ…ペラッ…


提督 「元大湊鎮守府の提督の事も何も書いてない…おかしいな?ちゃんと全部の鎮守府の情報は書いておいたはずなんだけどなぁ?」ウーン… ペラッ…ペラッ…


提督 「…まぁ、長門に調べるよう頼んであるから今はいいか?」パタンッ


提督 「とりあえず書類の整理でもしとくか?」スッ…カタッ 机の引き出しにしまう


ガチャッ


レ級 「提督ー!」


提督 「っん?レ級か どうした?てかノックしてから入ってくれないか?」


レ級 「そんな事気にしない気にしない〜?」


提督 「いや気にしてくれ…」


レ級 「そんな事より暇なんだ!一緒に遊ぼ?」


提督 「俺は忙しいから他の奴にあたってくれないか?」


レ級 「えぇ〜!良いじゃん少しぐらい!少しでもいいから遊ぼうよ!」


提督 「ヲーちゃんとでも遊んでくれ?俺は今から書類整理しないといけないんだ」


レ級 「嫌だ嫌だー!!提督と一緒に遊びたいんだ!他の奴は嫌だ!!」


提督 「あのなぁ?」ハァ…


レ級 「提督と遊ぶんだ!!少しでいいから遊べー!!」


提督 「…」チラッ


時計 「現在九時過ぎだよ!」


提督 「…仕方ないな?お昼までなら遊んでやるよ」ハァ…


レ級 「わーい!!ありがとう提督!!」


提督 「(はぁ…レ級は一度駄々をこねるとなかなか止まらないからな?今日中に終わらせないといけない書類があるのに…)」


提督 「(…まぁ、枚数は少ないんだけどな?)」


レ級 「それじゃ提督何して遊ぶ?早く遊ぼう!!」


提督 「決めてなかったのかよ…」


レ級 「遊ぶなら提督と決めて遊んだ方がいいと思って決めてなかったんだ!感謝しろよ?」


提督 「なんで俺が感謝するんだよ…」


レ級 「それで何して遊ぶ?私はなんでもいいぞ!」


提督 「うーん…俺もなんでもいいけど、レ級はなにか遊びたい事ないのか?」


レ級 「そうだなぁ?頭使う遊びはいやだし、ダーツはこの前やったばかりだからそれ以外ならいいかなぁって思ってただけで何して遊ぶかまでは考えてなかった」


提督 「だとすると残ってる遊びは…」ウーン


提督 「…外でかくれんぼとか鬼ごっこか?」


レ級 「提督の口からそんな言葉が出てくるとは思わなかったよ…」


提督 「仕方ないだろ?基地の中で遊べる物は全部却下されたんだから外で遊ぶ以外ないだろ?」


レ級 「でもかくれんぼとか鬼ごっことかって子供がやる遊びだよね?ほっぽちゃんならまだしも私はさすがに…」


提督 「…なら他に何があるんだよ?他に思いつく遊びってないだろ?」


レ級 「(いや、私は【なんでも】って言ったのになんで変な事とか思いつかないかな?提督って本当に鈍感だねぇ)」


提督 「うーん…他に遊べる事と言ったら?」ウーン…


レ級 「…」


提督 「…麻雀?」


レ級 「おっいいね?やろうよ麻雀!」


提督 「でも面子が揃ってないとつまらないぞ?他に誰かやる人いるかな?」


レ級 「ヲ級はやりそうだな?あいつ麻雀好きだからな」


提督 「確かにヲ級麻雀好きだけど…さっき不機嫌だったからやるかな?」ウーン


レ級 「多分やると思うぞ?ちょっと聞いてくる」タッタッタッ…


提督 「あっあと港湾棲姫も入ってくれるか聞いてみてくれないか?確かあいつも麻雀好きだったはずだから」


レ級 「了解!それじゃ提督は準備しておいてね?」ガチャッ


提督 「わかった」


パタンッ


提督 「…さて、準備するか?」タッタッタッ…













ヲ級の部屋



ヲ級 「…」カチャカチャ… 艦載機を整備してる


コンコン レキュウダ!ナカニハイッテモイイカ?


ヲ級 「帰れ 今私は忙しいんだ?」カチャカチャ…


ガチャッ


レ級 「入るよ!」


ヲ級 「…人の話を聞いてなかったのか?私は今忙しいんだ わかったら出ていけ」


レ級 「提督が麻雀しないかって誘いが来てるんだけど?」


ヲ級 「よし すぐ行こう」カタッ


レ級 「…忙しかったんじゃないのか?」


ヲ級 「整備なんていつでも出来る それより早く行くぞ」タッタッタッ…


レ級 「あ、ちょっと待って?あと港湾棲姫も誘うから…」


ヲ級 「港湾棲姫?あいつ麻雀出来るのか?」


レ級 「提督の話だと出来るらしいぞ?私は知らないが」


ヲ級 「…まぁいい とりあえず行って聞いてみるか?」


レ級 「そうだな?聞いた方が早いからな」


タッタッタッ…












医務室



港湾棲姫 「…」カリカリ… 仕事中


ガラッ


ヲ級 「入るぞ?港湾棲姫」タッタッタッ…


レ級 「おじゃまー?」タッタッタッ… パタンッ


港湾棲姫 「っん?ヲ級にレ級 珍しいですね?2人が一緒にいるなんて どうかしたんですか?」


レ級 「提督と今から麻雀するんだけど一緒にどうなって思って聞きに来たんだ?」


港湾棲姫 「麻雀ですか?」


ヲ級 「提督の話だと港湾棲姫も麻雀するってレ級から聞いてな?港湾棲姫も麻雀出来るのか?」


港湾棲姫 「一応出来ますよ?そこまで強くはないですが」


レ級 「それじゃ一緒にやらないか?面子があと一人欲しくてな?」


港湾棲姫 「…そうですね?仕事もそこまであるわけじゃないので少しくらいならやりましょう?」


レ級 「よし!これで面子が揃った!」


ヲ級 「それじゃ行くか?レ級 場所はどこでやるんだ?」


レ級 「提督の私室じゃないかな?多分だけど」


港湾棲姫 「私とやった時は提督の私室でやったのでおそらく私室かと思いますよ?」


ヲ級 「そうか?なら提督の部屋でやるかもしれないな」


レ級 「よし!それじゃ早く行こう!」


タッタッタッ…













提督の部屋



提督 「よいしょっと?」ガタンッ 卓を設置する


提督 「ふう…後は麻雀牌を用意してっと?」スッ…バンッ!! 卓の上に麻雀牌を置く


ガチャッ


レ級 「提督 準備出来たか?」タッタッタッ…


提督 「ノックして入れってさっき言っただろ?」


レ級 「気にしない気にしない?」


提督 「あのなぁ?」ハァ…


ヲ級 「準備は出来てるようだな?これならすぐ始めれるな」


港湾棲姫 「失礼します」


提督 「まともなのは港湾棲姫しかいないようだな?お前ら二人は失礼しますも言えないのか?」


レ級 「めんどい」


ヲ級 「別に言わなくてもいいだろ?」


提督 「いやせめて入るなら入るって一言言ってくれても良いんじゃないかな?」


レ級 「入るよ提督?」ニヤニヤッ


提督 「遅いよ!」


ヲ級 「そんな事はどうでもいいから早くやろう?」


提督 「…もういいや 早くやるか?」


レ級 「提督 フリテン上がりあり?」カタッ


提督 「なしに決まってるだろ」


港湾棲姫 「カン上がりありですか?」


提督 「国士の限りありにする」


ヲ級 「オープンありか?」


提督 「構わないけど上がれる確率下がるぞ?」


ヲ級 「構わない」


レ級 「それじゃ、始めますか!」


ヲ級 「腕が鳴るな!」


港湾棲姫 「よろしくお願いします」


提督 「あっちなみにオール伏せ牌でやるからな?それだけはわかってくれよ」ジャラジャラ…


レ級 「了解!」ジャラジャラ…













お昼近く



提督 「…」コトッ 二索を捨てる


レ級 「ポン!」スッ コトッ


レ級 「…これ捨てるか?」コトッ 南を捨てる


港湾棲姫 「ロン 国士無双」カタンッ


レ級 「うぇっ!?マジで…?」


港湾棲姫 「はい マジです」


ヲ級 「しかも十三面待ち…」


提督 「ヤバすぎだろ…」


港湾棲姫 「これでレ級はハコテンですね?」


レ級 「うぅ…私の点棒が…」


ヲ級 「ほんとに強いな?なにかイカサマしてるんじゃないか?」


港湾棲姫 「気づけれなければイカサマとは言わないんですよ?」


提督 「それ使ってたって言ってるようなもんだぞ?港湾棲姫」


港湾棲姫 「でも気づきませんでしたよね?皆さん」


レ級 「全然気づかなかった」


ヲ級 「全くわからなかったな?」


提督 「てかただの遊びに使うなよ?博打してるわけじゃないんだから」


港湾棲姫 「ついやってしまうんですよね?【ツバメ返しや左手芸】など」


レ級 「ツバメ返し!?その手で出来るの!?」


港湾棲姫 「出来ますよ?やって見せましょうか?」


レ級 「やって見せて!」


港湾棲姫 「わかりました 一瞬なのでよく見ていてくださいね?」カチャッ 自分の牌山の下に国士で上がった牌を置く


港湾棲姫 「」カチャカチャッ!!!! 一瞬にして国士牌を上に置く


レ級 「おぉーっ!!!?」


ヲ級 「はやっ!?全然わからなかったぞ!?」


提督 「よくその手で出来るな?」


港湾棲姫 「何度も練習しましたからね?」


提督 「俺も練習しとこっと?」


ヲ級 「イカサマする気満々かよ…」


レ級 「私も練習しとこう!」


ヲ級 「…」


提督 「てか、今何時だ?」


時計 「現在お昼十分前」


ヲ級 「もう昼か?なんかあっという間だったな」


レ級 「だね?もっと遊びたかったなぁ…?」チラッ


提督 「午前中までの約束だろ?諦めろ」


レ級 「ぶー…」(・ε・` )


提督 「それじゃ、そろそろお開きにして昼にするか?」


港湾棲姫 「そうですね?お昼食べないと体に悪いですからね」


ヲ級 「今日の昼は何にするんだ?」


提督 「そうだな?自分で作ってもいいんだけど、駆逐棲姫に頼んで食べてもいいんだよな?」


レ級 「肉!私肉がいい!!」


提督 「お前はほんとに肉好きだな?」


レ級 「肉最高!!特に牛肉が最高!!」


港湾棲姫 「お肉ばかりでは体に悪いですよ?野菜も食べないと栄養バランスが偏ってしまいますよ」


レ級 「えぇ〜?野菜嫌い」


提督 「お前なぁ?」ハァ…


ヲ級 「てか、牛肉を取りに行くのも大変なんだから少しは控えろ?お前のせいですぐになくなるんたぞ?」


レ級 「そんなこと知らない 私悪くなーい?」


港湾棲姫 「…」


提督 「…まぁ肉はなんとかなるから別にいいんだけど、野菜はちゃんと食えよ?」


レ級 「やだ!」キッパリ


提督 「…」


ヲ級 「ならレ級の昼食は抜きだな?」


レ級 「ちょっ!?それはマジで勘弁だよ!?」


港湾棲姫 「そうですね?野菜を食べないならご飯抜きでもいいかもしれませんね」


レ級 「やめて!?私のご飯なくなっちゃうのはやめて!!!?」(((((((( ;゚Д゚)))))))ヒィィィィ!!!!


提督 「だったら野菜も食べろ いいな?」


レ級 「…わかったよ?次からは少しでも食べるよ」(・ε・` )


ヲ級 「よろしい」


提督 「それじゃ、片付けて食堂に行くか?」


全員 「「はい(了解)」」












提督室(昼食スキップ)



提督 「…」カリカリ… 書類整理中


提督 「…」スッ カリカリ…


コンコンッ ヲキュウダ ナカニハイッテモイイカ?


提督 「いいぞ入って」カリカリ…


ガチャッ


ヲ級 「邪魔する」


提督 「どうした?なにかようか?」カリカリ…


ヲ級 「昨日連絡を取り合ってた艦娘の事を聞きにな?」


提督 「いや、いくらなんでも早すぎだろ?さすがに昨日の夜電話して今日くるわけないだろ?」


ヲ級 「…それもそうだな?さすがに早すぎたか」


提督 「早すぎだよ?もうちょっと待ってやろうぜ?」


ヲ級 「…そうだな もう少し待ってやるか」


提督 「情報が送られ次第作戦を実行するからもうちょっと待ってくれ?」


ヲ級 「作戦?」


提督 「【あの南提督って奴の情報が入り次第あいつを捕獲する作戦を実行しようと思ってな】」


ヲ級 「…あの提督をか?」


提督 「あぁ あの提督が過去最高提督と言われてたらしい?だとしたらおそらく向こう側の最終兵器だと考えたんだ 元々は単独行動隊に入れられてたって話しも聞いたからな?噂でしかないらしいけど」


ヲ級 「…その情報は誰情報だ?」


提督 「監獄部屋に入れてる艦娘の話だ?噂話だと思うから教えてくれたんだ」


ヲ級 「…お前、よくその艦娘の話を間に受けたな?」


提督 「しかたないだろ?情報が全くないんだからそれを信じるしかないだろ」


ヲ級 「確かにそうかもしれないが…」


提督 「情報が入り次第すぐ行動に移すからその時は頼むぞ?」


ヲ級 「作戦内容は?」


提督 「【至って普通 そいつの鎮守府に一斉襲撃する 事前に艦娘は追い出してな?】」


ヲ級 「どうやって艦娘を追い出すんだ?」


提督 「【俺がその南って奴の鎮守府にある固定電話に電話して嘘の情報を流す 嘘の情報を流して艦娘を追い出すんだ】」


ヲ級 「どうやって電話するんだ?提督はあそこの電話番号知ってるのか?」


提督 「一応全部の鎮守府に取り付けられてる固定電話の番号はメモってるから知ってるよ」


ヲ級 「…てか、艦娘が居ても一斉襲撃して倒せばいいんじゃないか?一々艦娘を追い出さなくても」


提督 「相手の戦力を少しでも落とすためだ そうすればお前達の被害も最小限に抑えられるだろ?」


ヲ級 「…まぁ、確かにそうだが?」


提督 「一応皆に知らせといてくれ 今回の作戦はかなり重要だからな?失敗したらかなりまずい」


ヲ級 「…わかった 知らせておこう?」


提督 「他に聞きたい事はあるか?」


ヲ級 「いや、もう大丈夫だ?失礼する」タッタッタッ…


提督 「あぁ」 ガチャッ


パタンッ


提督 「…」


提督 「今回の作戦だけは絶対にミスは許されないな?万が一あの提督を捕まえられなかったら…」


提督 「…絶対成功させないとな?」













レ級の部屋



レ級 「…」グテー… ベッドに寝っ転がってる


レ級 「…暇だなぁ?暇すぎてマジ暇だ…」


レ級 「でも提督は今書類があるから遊んでくれないしなぁ?…てか、書類なんか作って何の意味があるんだ?誰かに見せるわけでもないのに」


レ級 「…まぁそんなことはどうでもいいか?」


レ級 「マジで暇だなぁ?誰か暇な奴居ないかな?」


レ級 「ヲ級は絶対遊んでくれなさそうだな?ヲーちゃんは…港湾棲姫と遊んでそうだな?」


レ級 「タ級は…そうだ!タ級と遊ぼう!!」スクッ


レ級 「あいつもどうせ暇だろうし遊びに付き合って…って駄目だ?あいつは今日暇じゃなかった」


レ級 「タ級は今その他大勢と演習場で射撃練習してるんだった…だとしたら、今ここにいる奴らは…」


コンコン ヲキュウダ ナカニハイッテイイカ?


レ級 「ヲ級?入ってもいいぞ?」


ガチャッ


ヲ級 「邪魔するぞ?」タッタッタッ… パタンッ


レ級 「どうしたんだ?ヲ級が私の部屋に来るなんて珍しいな 何かあったのか?」


ヲ級 「ちょっとな?次の作戦内容を知らせにな」


レ級 「作戦?」


ヲ級 「まだ実行日は未定だが、この前会った南って奴の鎮守府に奇襲をかけて捕まえる」


レ級 「…まじ?」


ヲ級 「大マジだ 提督の推理だとあの南って奴は向こう側の最終兵器らしい?だからそいつを捕まえれば相手の兵力はガタ落ち あとは大和と武蔵を倒せば」


レ級 「【世界は私達の物になる!!】」


ヲ級 「そうだ この世界に艦娘や提督達が居なくなれば私達は自由になれる!私達の提督だって他の提督を殺す事が目的なんだ!」


ヲ級 「あともう少しだ?あの南って奴をどうにか出来れば私達の野望は叶う!」


レ級 「この前武蔵と戦ったけど相手にならなかったらなぁ?大和も大体同じぐらいだろ?」


ヲ級 「一応警戒はしないとやられる可能性はあるからな?武蔵はともかく大和には気をつけよう」


レ級 「だな?」


ヲ級 「それじゃ、いきなり作戦が始まってもすぐ行動できるようにしておけよ?」


レ級 「了解!」


ヲ級 「邪魔したな?じゃあな」タッタッタッ…


ガチャッ パタンッ


レ級 「…」


レ級 「あともう少しか?あともう少しで自由が手に入る!」


レ級 「【それにあいつだって殺せる!あいつさえ殺せれば私は!!】」ニヤッ!!



? 『ー…』 脳裏に蘇る記憶



レ級 「…あいつだけは絶対に許さない あいつを見つけたら」


レ級 「【必ず打ち殺してやる!】」ニタァ













ヲーちゃんの部屋



ヲーちゃん 「ゴロゴロなの〜?」ゴロゴロ… ベッドの上でゴロゴロしてる


ヲーちゃん 「暇すぎて非常に暇すぎるのね〜!」ゴロゴロ…


ヲーちゃん 「あぁぁぁぁぁ…」ゴロゴロ…


コンコンッ ヲーイルカ?ヲキュウダ ナカニハイルゾ?


ヲーちゃん 「ヲ級?入っていいのね」


ガチャッ


ヲ級 「邪魔をするぞ」


ヲーちゃん 「どうしたのね?何かあったの?」


ヲ級 「次の作戦内容を知らせに来ただけだ?」


ヲーちゃん 「作戦?私も参加するの?」


ヲ級 「多分お前も参加するだろう 今回の作戦は重要だからな?」


ヲーちゃん 「…そんなに重要な事なの?」


ヲ級 「あぁ 次の作戦はあの南と言う奴を捕獲することだ」


ヲーちゃん 「…っえ?」


ヲーちゃん 「(南って確か、元提督の今の鎮守府だったはずなのね…)」


ヲ級 「その提督は過去最高提督と言われていたらしい?だからそいつを捕まえれば相手の戦力はガタ落ちすると提督が考えたんだ」


ヲ級 「今回の作戦はそいつの鎮守府に奇襲をかけて南提督を捕獲する わかったか?」


ヲーちゃん 「…」


ヲ級 「…ヲーちゃん?」


ヲーちゃん 「…その作戦はいつ実行するの?」


ヲ級 「まだ決まってない 情報が入り次第すぐ実行すると言ってたからいつでも出撃出来るよう準備しといてくれ?」


ヲーちゃん 「その情報はどこから来るのね?」


ヲ級 「…」


ヲーちゃん 「教えて欲しいのね その情報はどこから来るのね?」


ヲ級 「…一応お前は第二秘書だから教えとくか?絶対誰にも言うなよ?」


ヲ級 「提督が敵である艦娘にスパイをさせた その艦娘から情報が入り次第実行すると決まったんだ」


ヲーちゃん 「…スパイ?」


ヲ級 「名前は長門 ビッグ7と言われた奴を使って南って奴の情報を集めてもらってる」


ヲ級 「そいつから情報が来るから今はそいつの情報待ちだ?わかったか?」


ヲーちゃん 「(…艦娘にもスパイが居るの?まずいのね このままだと大変なことになるのねね!)」


ヲ級 「報告は以上だ それじゃ」タッタッタッ…


ヲーちゃん 「ちょっと待って欲しいのね!(このままだと元提督が危険な目に会うのね!それだけは絶対にさせないの!!)」


ヲ級 「なんだ?」


ヲーちゃん 「そのスパイの艦娘は信用出来るの?逆に利用されるって事も考えられるのね!」


ヲ級 「…確かにそれは考えられるな?でも、提督の元艦娘だって言ってたからいくらかは信用できるだろ?」


ヲーちゃん 「提督の元艦娘だったとしても疑うのね!私達は深海棲艦なの いくら提督の元艦娘だったとしても艦娘が深海棲艦の私達に手を貸してくれるとは思えないのね!」


ヲ級 「…ふむ?確かにそう言われるとそうだな よく良く考えてみると艦娘が私達に協力してくれるとは思えないな?」


ヲーちゃん 「そうなの!だからもうちょっとよく考えてからの方がいいかもしれないのね」


ヲーちゃん 「ヲ級だって万が一、提督の身に何かあったら困るのね?だからもう少し考えるのね」


ヲ級 「…そうだな 万が一、提督に何かあったら困るからな?もう少し考えてから実行した方がいいな?」


ヲ級 「もう一度提督と話して考え直してみよう 話が決まり次第また報告する」


ヲーちゃん 「わかったのね(っほ…良かったのね?なんとかなったのね)」


ヲ級 「それじゃ私はもう一度提督のところに行って聞いてくる 邪魔したな?」


ヲーちゃん 「っえ!?今からなの!?」


ヲ級 「そうだ すぐに聞いて決めた方がいいからな?」


ヲーちゃん 「ちょっ、ちょっと待つのね!?別に今すぐじゃなくてもいいんじゃないかと思うのね!?」アセアセ


ヲ級 「なんでだ?早い事に越したことはないだろ?」


ヲーちゃん 「そっ、それはそうだけど…」


ヲーちゃん 「(まずいのね!?すぐに話されたら考え直させる意味がなくなるのね!どうにかしないと!)」アセアセ


ヲ級 「ならいいじゃないか?それじゃ私は提督の元に行く じゃましたな」タッタッタッ…


ヲーちゃん 「まっ、待つのねヲ級!」


ヲ級 「なんだ?早く提督のところに行きたいんだが?」


ヲーちゃん 「私も行くのね!」


ヲ級 「…っえ?」


ヲーちゃん 「私も提督の所に行って南我原鎮守府提督の捕獲作戦を私も考えるのね!」


ヲ級 「…珍しいな?お前がそんな事言うなんて?」


ヲーちゃん 「今回の作戦は慎重に考えた方がいいと思って言ったのね!だから私にも作戦を考えさせて欲しいのね!」


ヲーちゃん 「(ここで一緒に行かなかったら確実に元提督の捕獲作戦が実行しちゃうのね!それだけは絶対にさせないのね!!)」


ヲ級 「んー…確かに二人で作戦を立てるより三人で立てた方がより良い作戦が出来るかもしれないな?」


ヲ級 「よし それじゃお前も一緒に付いて来い?行くぞ」


ヲーちゃん 「わかったのね!(やったのね!後は作戦を実行させないようにすれば完璧なのね!)」スクッ


ヲーちゃん 「(絶対に元提督を捕獲させないのね!!)」タッタッタッ…


パタンッ













総本部ー元帥室



元帥 「…」カリカリ… 書類整理中


大和 「…」カリカリ… 同じく書類整理中


プルルルルル…プルルルルル…


元帥 「っん?電話か 一体誰からだ?」スッ 携帯を懐から取り出す


着信:上官


元帥 「上官か 一体何のようだ?」ピッ


元帥 「もしもし?」


上官 『おっす!元帥 元気にしてるか?』


元帥 「元気にしてるかって…この前あったばかりだろ?」


上官 『まぁそんな細かいところは気にするな!それでどうじゃ?あの馬鹿の対象法は思いついたか?』


元帥 「思いつくわけないだろ…どんなに考えても勝率0%にしかならんよ?」


上官 『…そうか やはりどんなに考えても勝率0%か?本当に困った状況だのう』ウーン…


元帥 「お前さんはなにか良い作戦が思いついたのか?」


上官 『あいにくだがお前さんと一緒でさっぱりじゃよ わしの若き友を使えば多少ながら勝率が上がるがまだ手伝わせる事が出来る状況じゃないからのう?』


元帥 「あとどのくらいかかるんだ?」


上官 『【あ奴の元横須賀鎮守府の秘書艦がわしの若き友を信用して自分の起こした過去の話しをしてくれればすぐ行動に移せるんだがまだ時間かかりそうじゃ】』


元帥 「…そうか」


上官 『今はこれ以上艦娘を取られないよう警戒することしか出来ないからな?お前さんも大和を連れて行かれないように気をつけろよ?』


元帥 「それはわかってる 大和が居なくなったらわしらはもう終わりじゃよ?」


上官 『大和が連れていかれたら武蔵だけじゃどうにもならんからな この前武蔵が大破されて沈む一歩手前までやられたからのう?』


元帥 「あの馬鹿の深海棲艦にだろ?あの馬鹿は深海棲艦になに装備させてんだか…」


上官 『今のところそっちの被害は?』


元帥 「今のところはない そっちは?」


上官 『この前武蔵がやられたそうになった以外はない』


元帥 「今の所はそれ以外被害なしか…あ奴は今何を考えているんだ?」


上官 『それはわしにもわからん…だが、あ奴は何かしら考えてるはずじゃ?』


上官 『【頭はそこまでいいとは言えんが相手がどう動くかを先読みするのがあ奴の十八番 今こちらから攻めればあ奴の思うツボじゃ】』


元帥 「確かにあの馬鹿は過去最高提督と呼ばれていた者とは違って先読みする事が得意とするからな?過去最高提督と言われていた者は考える事より自ら特攻して敵を叩いていく奴だからな?」


上官 『だがそれが強い 人間の身体なのに艦娘を使わないで自ら特攻して行く…それが元大湊鎮守府の提督じゃ?』


元帥 「あ奴の身体は一体どうなってんだか?普通対敵艦隊用サーベルで敵艦隊を倒していくなんて無理だろ あ奴の腕にはどんだけ力があるんだか?」


上官 『…まぁそれはさておき、考えが出ない以上むやみやたらに動く事は出来ないから今は警戒しながらじっとしてるのが良さそうだな?』


元帥 「その方が良いな?お主の若き友もまだ動かせない状況だから今は動かない事が賢明な判断だな」


上官 『何かあったらすぐ連絡してくれ それじゃのう』


プツッ


元帥 「…」スッ…


大和 「…またあの人からですか?元帥」


元帥 「あぁ 上官からじゃよ?あ奴の対策はどうかを聞きに来ただけだ?」


大和 「あの人からの電話なんか取らなくてもいいじゃないですか?ろくな話してこないんですから」


元帥 「そうはいかんよ?万が一あ奴が攻めてきて危うい状況だった場合困るだろ?」


大和 「あんな人早く死ねばいいのに…」


元帥 「そんな事言うんじゃない?一応あ奴は上官だぞ?」


大和 「あんな糞司令塔の事を上官なんて言いたくありません」


元帥 「…お主相当嫌ってるのう?そんなにあ奴の事信用できないか?」


大和 「全く信用できません あんな艦娘殺しと言われた奴のことなんか一切信用できません」


元帥 「それは過去の事だろ?今はそんな事絶対しないと思うが?」


大和 「わかりませんよ?口だけなら誰でも言えます いざ行動するとなるとあの糞上官は艦娘を置いて逃げると思います」


元帥 「わしはそうは思わん【あの一件であ奴はどれだけ自分を追い詰めたと思う?自ら単独行動隊に入ろうとしたうえ、切腹しようともしたんだぞ?」


大和 「私はその時居ませんでした なので信用できません」


元帥 「…あぁ言えばこう言う奴だな?」ハァ…


大和 「あの糞上官の事だけはなんと言われようが信用できません 今から目の前で切腹を披露するとなれば話は別ですが?」


元帥 「今切腹されたら困る あ奴が居なくなったら本部の司令塔が居なくなる」


大和 「元大湊警備部提督大尉を本部の司令塔にすればいいじゃないですか?あの方は過去最高指揮官と言われていたんですから」


元帥 「特攻隊提督は駄目じゃ あ奴には元横須賀鎮守府提督を止めてもらわねばならんから上官には出来ない」


大和 「私は良いと思いますけど?あの方は艦娘思いなうえに自ら戦うので糞上官より何億倍も良いかと思います」


元帥 「特攻隊提督が上官になったとしたら指揮はどうなる?あ奴は自ら突っ込んで戦うのだぞ?」


大和 「突っ込みながら指揮を…」


元帥 「いや無理だろ?さすがに突っ込みながら指揮出すのは難しいだろ」


大和 「それでは元大湊警備部提督を突っ込ませないで指揮だけをさせるのは…」


元帥 「特攻隊提督とあだ名が付いてるのに特攻させないでどうすんじゃよ…」


大和 「…それじゃ?」ウーン


元帥 「お主はどんだけ上官を外させたいんじゃ…」


大和 「殺してでも降ろさせたいです」


元帥 「さすがにそれは言い過ぎだ 絶対やるなよ?」


大和 「…」


元帥 「…やるなよ?」


大和 「…わかりました」


元帥 「はぁ…」


大和 「やらない代わりに一つ良いですか?」


元帥 「やらない代わりにってなんだよ?まぁ良い なんだ?」


大和 「明日休暇を取っていいですか?」


元帥 「明日?どこか行くのか?」


大和 「元大湊警備部提督の事を聞いてたら会いたくなりました 明日会いに行ってもよろしいでしょうか?」


元帥 「…お前さんまだ諦めてなかったのか?特攻隊提督のこと」


大和 「当たり前じゃないですか!あんなにもカッコイイ方他に居ませんよ!!」(«·»д«·»´)


大和 「あの人は私がやられそうになった時に自分を盾にして私を助けてくれたんですよ!?カッコ良すぎますよ!!」(≧∇≦)


大和 「でもあの方には伊19が居る上に重婚しないじゃないですか?しかも私はあの方の鎮守府に着任していないので余計にあの方との関係がないじゃないですか?」


元帥 「…また始まったよ?あ奴の事を話し始めると何十分以上も話すんだよなぁ?」ハァ… ドウニカシテカンケイヲツクルコトハデキナイデショウカ?


元帥 「はぁ…こ奴の相手疲れるわ?」 ウーン…













反乱軍基地ー提督室



提督 「…」カリカリ…


提督 「うーん…これじゃ駄目だな?この作戦じゃあの提督を捕まえることは出来ないな」クシャクシャ…ポイッ


ストンッ ゴミ箱に捨てる


提督 「うーん…もっと安全に考えて作らないとな?」カリカリ…


コンコンッ ヲキュウダ ヲーチャントイッショダガナカニハイッテモイイカ?


提督 「いいよ?入って」カリカリ…


ガチャッ


ヲ級 「失礼する」


ヲーちゃん 「邪魔するのね!」


提督 「どうした?ヲーちゃんと一緒に来るなんて珍しいな?」カリカリ…


ヲ級 「ちょっと南我原鎮守府の提督を捕獲する作戦について話しに来た」


提督 「すまん まだ細かい作戦内容が出来てないんだ?出来てから話すからそれまで待っててくれないか?」カリカリ…


ヲ級 「いや、そうじゃなくてだな?」


提督 「違うのか?」


ヲーちゃん 「作戦についてじゃなくて中止にするべきだと思うのね?」


提督 「…どういう意味だ?ヲーちゃん なんで中止にするべきなんだ?」


ヲーちゃん 「ヲ級から聞いたのね 提督の元艦娘、戦艦長門に南提督の情報を集めてもらってるって?」


ヲーちゃん 「深海棲艦に協力する艦娘なんていないのね もしかしたらそれを利用されて提督が危ない目に遭うかもしれないのね!」


提督 「生憎だが長門は元俺の艦娘の中でもかなり信用出来る奴だ?長門が裏切るなんて考えられない」


ヲーちゃん 「そんなのわからないのね!それに艦娘が深海棲艦とは敵同士なのにその敵に協力する艦娘が居ると思うのね?協力して最後は殺されるって私は思うのね!」


ヲ級 「そこは私も同じ考えだ いくら提督の信頼出来る艦娘だったとしても私達にも協力してくれるかと言ったら正直信じ難いな?」


提督 「…まぁ確かにお前達からしたらそう思うよな?俺だけに協力してお前達には協力しないと思ってもおかしくない」


提督 「だけど安心してくれ?あいつは下手な命令や動きを見せなければ俺の言うことを聞いてくれる もちろんお前達にも協力しろと言えば協力する」


ヲーちゃん 「そんなの信用出来ないのね!提督だけ信用出来ても私は信用出来ないのね!」


提督 「…今日はずいぶんと頑固だな?ヲーちゃん いつもならそれでいいみたいに言うのに?」


ヲーちゃん 「どうしても信用出来ないのね!敵である艦娘を信用しろなんて絶対出来ないのね!!」


提督 「…」


ヲーちゃん 「(絶対に実行させるわけにはいかないのね!もし作戦が実行されたら元提督に危険が晒されるのね!! 絶対に止めさせるのね!!)」


ヲ級 「…どうする?提督 この事を話したら信用出来ないと言う奴が他にも出てくるかもしれないぞ?私も信用出来ないがな」


提督 「うーん…?二人とも信用出来ないか…となると他の皆に伝えても信用してくれないな?」


提督 「…考え直さないといけないな?」


ヲーちゃん 「(やったのね!これで元提督の所に襲撃されることはなくなったのね!)」


ヲ級 「皆が信用してくれなかったらどうするんだ?何かいい案が思いつけばいいが…」


提督 「うーん…そうだなぁ?」


ヲーちゃん 「…思いつかないならまだ南提督を捕獲するのは後でもいいんじゃないのね?」


提督 「そういうわけにはいかないんだ おそらくあの提督は向こうの最終兵器だと思われるから早めに手を打っとかないと何されるかわからないからな?」


ヲーちゃん 「でもいい作戦思いつかないのね?」


提督 「そうなんだよ?皆が長門の事を信用してくれれば楽に進めることが出来たんだが二人が信用してくれないと他の皆も信用してくれないからなぁ?」


提督 「うーん…」


ヲ級 「…まぁとりあえずは保留ということでいいか?」


提督 「…仕方ないけどそうするしかないな?良い作戦が思いつくまで待機だ」


ヲーちゃん 「了解なのね!(やったのね!これでもう安全なのね!)」


ヲ級 「了解だ それじゃ私は部屋に戻って自由にさせてもらう」タッタッタッ…


ヲーちゃん 「私も部屋に戻るのね?じゃあねなの」タッタッタッ…










この続きは【反乱軍提督 3】になります

これ以上書き込むことが出来なかったので新しく作ることにしました

申し訳ございませんm(_ _)m

今後とも反乱軍提督をよろしくお願いします


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