オビトが逆行
思いつきで書いた話、オビトが逆行して幸せを(主にリンの)願う話
初めてです、文才がない、逆行もの、それでもいい方ぜひご覧になって下さい。
カカシに火影の夢を託し、リンのことを長らく待たせ、ようやく眠りにつくことができる。
オビト「・・・そう思ってたんだけどなぁ・・・」
自分の目が覚めれば天国・・いや自分にはそんな甘い場所は似合わない。リンには悪いけど俺は地獄に行くんだろうなぁ。
そう思って意識を手放したというのに目が覚めてみれば懐かしき幼い頃の自分の部屋、カレンダーには「明日は初任務!!」などと書かれている。
オビト「・・初任務、か。」
また草むしりやら何やら雑用をやらねばならんのか・・・。
オビト「そんなこと言ってる場合じゃねぇな。」
日付は分かった、後は現状の把握だ。
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
一日中里を歩き回って情報を集め、公園のベンチで整理する。
オビト(ここは幻術でも、まして無限月読でも、ないという事。俺のばあちゃんもいるし里も俺の記憶と差異は無いように感じる・・)
まぁ、無限月読だとしたら破ることは出来ないがナルトやカカシ、それに俺で防いだはずだ。
その選択肢は1番に捨てた。
オビト(つまり俺は過去に戻った事になる。にわかに信じがたいが幻術でない事も確かだ。
ならばやるべきことは決まっているな)
そう、今度こそ幸せを、たとえ自分を犠牲にしてでもナルトやカカシ、誰よりもリンの幸せを守らなくてはならない
オビト(勝負は、神無毘橋の戦いか・・、あの戦いを何としても切り抜けなくてはならないな。そのあとの事も心配だ、マダラは必ずいるんだろうから俺を捕まえられなくとも別のコマを探すだろう・・・。一体どうすればマダラの計画を破綻させられるのだろうか)
そんな事を考えてるうちに公園に人がいなくなりだした事に気がついた。西の空を見れば真っ赤な太陽が沈もうとしている。
オビト「もうこんな時間か・・」
オビトにとって帰る場所があるというのは何とも不思議な心地である。
おまけに腹の虫も鳴り出した。
オビト「帰るか、あまり遅いとばあちゃんが心配するな。」
不思議な心地ではあるけれども久しぶりのこの感覚にオビトは思わず胸が躍ってしまった。
ー次の日の朝ー
オビトは朝早くから任務の集合場所に来ていた。無論通りすがりのおばあちゃんも助けてきた。それを計算した上で集合時間の2時間前に来た理由、それは
オビト(写輪眼が使えるかの確認、更に他の忍術も)
幸いここは演習場、朝から大きな音を立てても多少は大丈夫・・なはず
オビト(まずは写輪眼からだ!)
目の奥にチャクラをこめる、だんだん目の奥が熱くなってくる。そして
オビト「出来ちゃった・・」
見慣れた視界、動体視力が上がりチャクラを見る事ができる目。まぁ、それだけじゃないけど
オビト「まぁいい。儲けもんだろ。出来ないと思ってたしな。」
その後次々に「前の」自分ができた事を試していく、火遁はもちろん体の動きやチャクラまで調べた。
オビト「なるほど、、ハァハァ、筋力やチャクラ量は、ハァ、この頃の年相応って事か、ハァ」
オビトは立て続けに確認していたので息は切れているし、立っていられなかった。今は木にもたれて座っている。
オビト(だが、収穫の方が大きいな。チャクラが足りてないだけで術のノウハウは分かっていた、それに・・)
オビトの前には異様な形をした大木があった
オビト(木遁まで使えるとは・・・)
正直ここまで出来るとは思ってもいなかったので驚きを隠せない。それに、オビトは術のノウハウは分かっているのでチャクラ量さえ鍛えれば使えるという事になる。だが
オビト(なぜ万華鏡写輪眼だけは使えないのだ?)
ぶっちゃけ他の術はいいから神威だけは使えて欲しかった。
オビト(無い物ねだりしても仕方がないか、確認は済んだ。時間もちょうどいい頃だろう。)
そう、今から任務、しかも一応初任務なのだ。
しかし、オビトはみんなの前で「火影を志しているオビト」を演じる気はない、少しは愛想をよくするつもりではいるがあまり馴れ合いたくない。
オビト(別れないといけない時に辛くなるだけだからな・・)
怪しまれるとは思うが、言い訳は何とでも言える。
オビト(俺が幸せを感じていいのは、俺の危惧している事を全て取り除いた時、だよな」
??「何1人でブツブツ言ってるの?オビト?」
オビト「っ!?」バッ
いつの間にか声に出ていたようだ、この安らぐ声は・・あぁ本当にここは過去なんだな。そう改めて思う。
一呼吸おいてからオビトは言う
オビト「・・・何でもないよ。それよりおはよう」
「リン」
リン「うん、おはようオビト!」
それからしばらくして、カカシとミナト先生も来て任務を始めた。
ミナト「ん!おはよう皆!今日の任務はこの畑の草むしりだよ。簡単だけどしっかりやってね!」
カカシ「・・はい」
リン「分かりました!」
オビト「・・・了解です。」
3時間かけてようやく草むしりが終わる。後は火影様に報告に行けば任務完了だ。
ミナト「ん!皆お疲れ様。報告は今日は俺がやっとくから皆は帰って休むようにね。明日も今日と同じ時間に演習場に集合だよ。それじゃ解散!」
そう言って先生はその場から消えた。
リン「くあぁ!疲れた。」
伸びをしながらリンが言った。
リン「ねぇ?2人とも、これから甘味処に行かない?あんみつが美味しいお店があるの!」
カカシ「・・ごめん、俺はパスで。これからまた任務があるから」
そう言ったと思うとカカシも消えてしまった。
残ったのは俺とリンだけ、だが俺は馴れ合いたくないので、俺も断ろうとした。
リン「オビトは?これから用事ある?2人きりなら少し聞きたい事があるの。」
真剣な表情で俺を見つめてくる。何か大事な話かもしれない、ならば聞かないととダメだろう。
オビト「分かった。何を聞きたいんだ?」
リン「・・朝言ってたのは、どういうことなの?」
オビト「と言うと?」
わざととぼける
リン「オビトが朝言っていた(俺が幸せを感じていいのは、俺の危惧している事を全て取り除いた時、だよな)っやつ。あれってどういうこと?」
オビト「(バッチリ覚えられてるし)何でもないよ、少し疲れてただkリン「嘘」
少し目を見開いてリンを見つめる。
リン「だって、オビトの目に力が入ってなかったし光がないようだったの。ああいう顔してる人は何か抱え込んでる人の顔だよ。・・そう、少し前からのカカシと同じ目をしてた」
分かりやすすぎるな、俺。
そんな事を思いながら口を開く。
オビト「・・そうだな。確かに今の俺は抱え込んでるのかもな。けど、これは自分で何とかしないといけないんだ。」
リン「・・そう。でも、抱え込みすぎたら何か相談してよ?・・ちゃんと見てんだからね?」
オビト「・・あぁ、ありがとう、リン」
それからは毎日任務をこなし、毎日鍛錬しリンやカカシとは近すぎず遠すぎない距離を保った。そして、
オビト「いよいよ、か」
今日は運命の日、神無毘橋の戦いである。
額あてを結び直し気合を入れる。
オビト「・・負けるわけにはいかねぇ!」
強い意思と共にオビトは阿吽の門へと向かう。
駄文でしたが読んでいただきありがとうございました。
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