2016-05-09 21:29:40 更新

概要



こちらからの続きとなりますm(__)m

細々とやっています。




絵里「…………わ、私が先攻ね」


穂乃果「噛んだ……初めてのバトルなのに……気持ちよく始まりたかったのに……うぅっ……」


絵里「……やりづらいわね。行くわよ穂乃果。ゲッコ・ゴレムをLv2で召喚。ターンエンド」



にこ「……ゲッコ・ゴレム……?」



穂乃果「おぉ!目の前でスピリットが動くのってやっぱりスゴい!!」


絵里「一瞬で元気になったわね」


穂乃果「よーっし!私も!!おいで、ライト・ブレイドラ!ニジノコ!ショコドラ!ターンエンド!」


絵里「スピリットを並べてきたわね。いいわよ、まとめて倒してあげるわ!」



ことり「穂乃果ちゃんは赤と黄色の混色……かな?」


海未「勇猛果敢の赤に変幻自在の黄色、まっすぐであり自由な穂乃果らしい選択ですね」


にこ「……………………」


真姫「どうしたのよ、そんな怪訝な顔して」


にこ「引っかかるのよ。絵里のスピリットが」


希「ゲッコ・ゴレム?」


花陽「普通の青の低コストスピリットじゃないの?」


にこ「ええ。でも、あのスピリットは……たしか……」


凛「なに?どういうこと?」


海未「底を見せていないのは、ことりだけではないということでしょう」


ことり「~♪」



絵里「豹人ベルセルカスを召喚。バーストセット。ターンエンドよ」


穂乃果「マジック、スターリードロー!デッキを上から三枚オープン!その中の系統 光導、星魂、星竜を持つスピリットカード、ブレイヴカードを全て手札に加えるよ。輝竜シャイン・ブレイザー、デブリ・ザード、ライト・ブレイドラを手札に!」


絵里「上手くスターリードローを使えたようね。デッキが上手く回ってるみたいで何よりだわ」


穂乃果「カードも応援してくれてるみたい。バーストセット!ターンエンドだよ!」


絵里「ドローステップ……フフ、穂乃果」


穂乃果「?」


絵里「ここからはずっと私のターンよ。ゲッコ・ゴレムを召喚。ゲッコ・ゴレムのメインステップ時効果、このスピリットに白のシンボル二つを追加するわ」


穂乃果「白のシンボル?」


絵里「来なさい、オニキスドラゴン・ライダー!」


穂乃果「青と白の混色スピリット!なんで!?絵里ちゃんは青属性の使い手じゃあ!!」


絵里「狼の牙は一本だけじゃないってことよ♪」



希「……いや、どういうことや」



絵里「オニキスドラゴン・ライダーの召喚時効果、BP5000以下の相手のスピリットすべてを手札に戻し、この効果で手札に戻したスピリット一体につき、ボイドからコア一個をこのスピリットに置くわ。ライト・ブレイドラ、ニジノコ、ショコドラを手札に戻してコアブースト!」


穂乃果「みんな!!」


絵里「あら、フィールドががら空きね。だからと言って手は抜かないけど♪ネクサス、甲竜の狩り場を配置!そして、『雪原を震わせる三つ角の龍、ガーネットドラゴン』を召喚!ゲッコ・ゴレムのコアを移動してLv2に、ゲッコ・ゴレムはLv1に。これで私のフィールドには五体のスピリットが揃ったわよ」


穂乃果「うぅっ……」


絵里「楽しみにしてたバトルをこんなに早く終わらせてしまうのは忍びないけど、どうやら準決勝は青と白の三つ巴になりそうね。ゲッコ・ゴレム、アタックよ!」


穂乃果「ライフで受ける!!」


穂乃果ライフ5→4


穂乃果「この痛み……じわじわくる……胸に響くスピリットの声……砕け散るコアの輝き……体中が沸騰するこの感覚……!私は……バトルフィールドに帰ってきたんだ……!!」


絵里「誰よあなた」


穂乃果「ダン君かっこよかったんだよ」



ツバサ「わかる。ユースとバトルしたときなんか最高だったわね。それ以上に魔ゐのくだりは号泣したけど」


あんじゅ「あとにしましょーねー」



穂乃果「みんなのコアとライフが私の力になる!ライフ減少でバースト発動!!」


絵里「やっぱり、すぐには終わらせてくれないわね」


穂乃果「マジック、秘剣二天一龍!BP5000以下のスピリット二体を破壊!ガーネットドラゴンは重装甲:赤を持ってる……アタックしてないゲッコ・ゴレムと、豹人ベルセルカスを破壊!この効果で二体のスピリットを破壊したとき、デッキから一枚ドロー!さらにコストを支払うことで、デッキから二枚ドローするよ!」


絵里「回転率の高いデッキね。赤属性らしいわ。まだ私のアタックは続いてる。ガーネットドラゴンでアタック!ネクサス甲竜の狩り場の効果、お互いのアタックステップ、系統 甲竜を持つスピリットとアルティメットのBPをプラス2000!BPは6000よ!」


穂乃果「ライフで受ける!」


穂乃果ライフ4→3


絵里「オニキスドラゴン・ライダーでアタック!ダブルシンボルよ!」


穂乃果「ライフで!!」


穂乃果ライフ3→1


絵里「ターンエンド。このまま勝利はもらうわよ、穂乃果」


穂乃果「まだまだバトルは始まったばかりだよ!」



にこ「序盤は絵里が完全に流れを奪ったわね。一回戦を青属性だけで戦うことで、他の属性を意識から外してみせた」


凛「つまり凛は本気じゃない絵里ちゃんに負けたんだね……」


花陽「よしよし」


真姫「デッキ破壊だけのシンプルなバトルかと思ったら、思わぬ伏兵がいたわね。これは本気で青と白の三つ巴もありえるんじゃない?」


希「エリチはまだキースピリットも出してない。ライフ残り一つのこの状況で、穂乃果ちゃんはここからどんなバトルを展開するんやろ」


海未「穂乃果……」


ことり「穂乃果ちゃん……」



穂乃果「……よし、ライト・ブレイドラ、ニジノコ、ショコドラをもう一度召喚!ネクサス、ワルプルギスの夜を配置!マジック、ソウルドロー!デッキから二枚ドローして、コストの支払いにソウルコアを使用したとき、もう一枚ドローするよ!」


絵里「手札を増やして強がるのはいいけど、忘れていないかしら。私のバトルを。デッキ破壊の前にデッキの回転率を上げるのは自殺行為よ」


穂乃果「さあ、それはどうかな。バーストセット!ターンエンド!」


絵里「すぐに虚勢をひっぺがしてあげるわ。……ワルプルギスの夜は、コアが一つしか乗っていないスピリットのアタックではライフを減らせなくするネクサス……でもそれはコアの少ないバトルの序盤でこそ真価を発揮するネクサスよ。オニキスドラゴン・ライダーの効果でコアを増やした私にはさほど影響は無いわ。鼬の暗殺者ウィゼーブを召喚。そして……」


穂乃果「!!」


絵里「神の降臨に震えなさい!『均衡を司る青き巨人よ、神の名の下、世界に保たれた調停を!天秤造神リブラ・ゴレム!』召喚!!」


穂乃果「きたね……天秤座のキースピリット……!!」


絵里「ウィゼーブのコアを使用してLv3にアップ。力を借りるわね。アタックステップ!リブラ・ゴレム、神の力を見せてやりなさい!アタック時効果!粉砕!」


穂乃果「ぐっ!!一気に三枚……炎の楽園……光の覇王ルナアーク・カグヤ……それに、十字星竜サザンクロス・ドラゴンが破棄された……」


絵里「リブラ・ゴレムLv3効果よ!スピリットが破棄されたとき回復!そしてリブラ・ゴレムの回復状態のときライフは減らないわ」


穂乃果「!!」



ことり「始まったね、リブラ・ゴレム特有のデッキ破壊」


凛「凛もあれにやられたんだよ……」


にこ「スピリットが破棄されたとき回復するなんて、厄介極まりない効果ね。さすがは十二宮Xレアと言ったところかしら」


希「スピリットはデッキの主軸。特別なデッキ編成でない限りほぼ確実にデッキは破壊され続ける」


海未「リブラ・ゴレムを破壊するか、アタックを止めるしか手立てはありません」


真姫「可能性があるとするなら……」


花陽「大量ドローで増やしたあの手札だね」



穂乃果「フラッシュタイミング!」


絵里「マジック!?」


穂乃果「神閃月下!不足コストはニジノコ、ショコドラから確保!相手のフィールドのスピリット、ネクサスが二色以上のとき、このターン黄色以外のスピリットはアタックもブロックも出来ないよ!」


絵里「……まさかリブラ・ゴレムが止められるなんてね。予想してなかったわ。ターンエンド」



英玲奈「十二宮Xレアを止めるか。さすがだな」


あんじゅ「対混色用のカードを備えていたのが功を奏したわね。それでも一時しのぎ。根本的な解決にはなっていないわ」


ツバサ「リブラ・ゴレムを倒さない限り、穂乃果さんに勝利は無いわね」



穂乃果「ショコドラ、デブリ・ザードを召喚!さらに星鳥クージャをLv3で召喚!マジック、ソウルドロー!合計三枚ドロー!さらにエクストラドロー!二枚ドローして一枚オープン!赤のスピリットカードのとき手札に加えるよ!……雷皇龍ジークヴルム!」


絵里「またドロー補助?それ以上デッキを減らすと、本当にすぐに終わっちゃうわよ」


穂乃果「終わらないよ。絶対にね。マジック、ライフレボリューション!ボイドからコアを一つ置くよ!」


穂乃果ライフ1→2


絵里「今さらライフを回復させてもムダよ」


穂乃果「さらに、ライフレボリューションの連鎖(ラッシュ):赤を発揮!BP5000まで相手のスピリットを破壊する!ゲッコ・ゴレムを破壊!ターンエンド!」



にこ「ライフを回復したのはいいけど、余分なコアを残さず使いきったわよ」


真姫「大きな動きを見せないのは何故?」


ツバサ「手札事故……いえ、あれだけ高回転のデッキ編成でそれはほぼありえないわね。考えられるとするなら、待っているのね」


花陽「待ってる?」


凛「なにを?」


海未「この状況を打破する切り札……」


ことり「穂乃果ちゃんのキースピリット……だね」



絵里「どれだけ追い込まれても、自分の勝利を信じる真っ直ぐな眼……穂乃果のそういうところ、私好きよ。でも、勝利はもらうわ。優勝してみんなにジュースを奢ってもらうのはこの私よ!」


穂乃果「絵里ちゃんの優勝のお願いって……」


絵里「来なさい、ゲッコ・ゴレム!穂乃果、更なる星の力を見せてあげる!『神の雫満ちし白き聖杯、宝瓶星鎧ブレイヴアクエリアス!』召喚!」


穂乃果「水瓶座の裏十二宮ブレイヴ!」


絵里「ブレイヴアクエリアスをリブラ・ゴレムに合体!!BP19000!アタックステップ!ライフもデッキも……全て奪ってあげる!!進撃よ、リブラ・ゴレム!!アタック時効果、粉砕!三枚破棄!」


穂乃果「アブソリュートゼロ……イリュージョンミラー……太陽神龍ライジング・アポロドラゴン!!」


絵里「リブラ・ゴレム、回復!」



希「赤の大型スピリット、ライジング・アポロドラゴンが破棄された!」


英玲奈「あれがキースピリットだとするなら……」


あんじゅ「太陽が昇る前に、勝利への可能性を潰されたことになるわね」


凛「このまま穂乃果ちゃんのデッキが破棄され続けたら……」


にこ「ドロー補助が災いして、このままじゃすぐにデッキアウトで穂乃果の敗けが決まるわ」


海未「……本当に、ライジング・アポロドラゴンがキースピリットだったのでしょうか」


真姫「……?どういうこと?」


ことり「ことりも……あれが穂乃果ちゃんが待ってたカードだとは思えない……」


ツバサ「あなたたちは感じてるのね。太陽さえも越える、穂乃果さんの大いなる輝きを」



絵里「さあ、リブラ・ゴレムのアタックではライフは減らないわよ!アタックを受けなさい!」


穂乃果「……ショコドラ、ブロックをお願い!」


絵里「!?」



あんじゅ「ブロック!?」


花陽「リブラ・ゴレムはスピリットが破棄される度に回復する上、回復状態ではライフが減らない!それなのにブロックするなんて!」


真姫「血迷ったの穂乃果!」


にこ「……!いえ、まさか穂乃果のやつ……」



穂乃果「ショコドラは破壊……このとき、星鳥クージャの効果を発動!!自分の黄色のスピリットが破壊されたとき、自分のライフのコア一つを自分のリザーブに置くことで、 破壊された自分の黄色のスピリット一体を疲労状態で自分のフィールドに残すよ!さらにLv2.3効果で黄色のスピリットが破壊されたことでデッキから一枚ドローし、Lv3効果でボイドからコア一つをリザーブに!」


穂乃果ライフ2→1


絵里「そんな小手先の効果がどうしたのよ。穂乃果、悪あがきは――――」


穂乃果「悪あがきかどうかは、絵里ちゃん自身の目で確かめて!」



にこ「穂乃果の狙いは……ドローでもコアブーストでも、ましてやスピリットバックでもない……」


ツバサ「……!!そうか……そういうことね……!」


凛「にゃ?」


海未「なるほど……!本命は……!」


ことり「星鳥クージャのライフ減少効果!」



穂乃果「私のライフは3以下……ライフ減少でバースト発動!!」


絵里「ここでバースト!?なに……この炎の旋風は……!!」


穂乃果「『巻き上がれ、灼熱の烈火!紅の天空より召喚!王の威光を宿せし龍の武神!戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴン!!』バースト召喚!!」


絵里「バーニング・ソウルドラゴン!!」


穂乃果「バーニング・ソウルドラゴンのバースト召喚時、トラッシュにあるコア全てをこのスピリットの上に置く!Lv3、BP22000!!」


絵里「……そう……そういうことだったのね……リブラ・ゴレムのアタックじゃライフは減らない……けれど、私はデッキアウトを狙って他のスピリットでアタックすることをしなかった。だからこそ自分でライフを減らす戦法を選んだ……ライフ減少で発動するバーストを最大限活かすために、リザーブのコアを使いきって……やるじゃない、穂乃果!!」


穂乃果「S(ソウル)バーストを発動させるための起導が手元に無かったから、この方法を思いついたんだ。フルアタックでも私のライフは減らせないよ!どうするの絵里ちゃん!」


絵里「……ターンエンド」



希「戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴン……あの一体がエリチの流れを断ち切った」


海未「いえ、まだです。バーニング・ソウルドラゴン一体では、まだ完全に流れを断ち切れてはいません」


英玲奈「その通りだな。ブレイヴアクエリアスと合体したリブラ・ゴレムは、超装甲:赤を得ている。いかにバーニング・ソウルドラゴンと言えど、その効果は届かない」


花陽「もう一つ……決め手に欠ける……」


真姫「絵里のフィールドにはゲッコ・ゴレム、オニキスドラゴン・ライダー、ガーネットドラゴン、ブレイヴアクエリアスと合体したリブラ・ゴレム」


ことり「穂乃果ちゃんは、デブリ・ザード、ショコドラ、クージャにバーニング・ソウルドラゴン」


あんじゅ「スピリットの質だけで言えば、その戦力差は明白ね。特にガーネットドラゴンは疲労状態でブロック出来る。低コストスピリットはあの一体で阻まれるわ」


にこ「……抜け道はある」


凛「抜け道?」


ツバサ「ガーネットドラゴンは装甲……ブレイヴアクエリアスは超装甲……それぞれブレイヴであったりアルティメットであったりの効果はすり抜けてしまう。穂乃果さんはきっと、そこを狙う」


海未「……………………」


ことり「海未ちゃん?どうかした?」


海未「いえ……なにか引っかかるんです」


ことり「……海未ちゃんも?」


海未「ことりもですか……」


ことり「うん……バーニング・ソウルドラゴン……だよね」


海未「はい。起死回生の一枚であったことは間違いない……ですが」


ことり「……違う……?」


海未「まだ何か……烈火を越える何かが……穂乃果から感じられるんです」


ことり「……穂乃果ちゃんは、まだ何かを待ってる……」



穂乃果「私のターン!!ドロー!!…………!!」


絵里「……何か引き当てたようだけど、何を引いても同じよ。私の勝ちは揺るがない!」


穂乃果「……ダメだよ絵里ちゃん……」


絵里「……!!……なに……私が、穂乃果に……気圧された……?」


穂乃果「誰が相手でもダメ……優勝は渡さない……絶対に叶えたい願いがあるから」


絵里「……………………」


穂乃果「行くよ……絵里ちゃん。マジック、ビッグバンエナジー!!」


絵里「ビッグバンエナジー……!手札にある系統 星竜を持つスピリットカードのコストを自分のライフと同じにする赤マジック……」


穂乃果「『数多の星を統べる天空の王者!赤き破軍を司る北斗の化身!北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン!』召喚!召喚時効果発動!手札にあるブレイヴカード一枚をノーコスト召喚!『魔導を極めし黒白の使徒!双児星鎧ブレイヴジェミニ!』この効果でブレイヴを召喚したとき、デッキから一枚ドロー!」


絵里「双子座の力を……!召喚時効果発揮につきバースト発動!!『鉄の覇王サイゴード・ゴレム!!大地を震撼させる王の一撃を喰らいなさい!』バースト効果!召喚時効果を発揮させたカードのコストだけ相手のデッキを破棄!」


穂乃果「六枚……でもバーストカードは破棄されなかった!サイゴード・ゴレムは召喚されないよ!」


絵里「ええ。でもまさか、それで終わりじゃないわよね!」


穂乃果「まだまだだよ!『雷天を舞う古の龍!雷皇龍ジークヴルム!』召喚!!」



海未「ジークヴルム!これはまさか……」


ことり「これだったんだ……ことりたちが感じていたもの……」


ツバサ「世に名高き新星のコンボね!」



穂乃果「ジークの力を更なるステージへ!!転召!!」



凛「転召!」


花陽「ジークヴルムが、光を纏って……」


真姫「新たな力を……!」



穂乃果「『始まりを司る赤き星よ!新たな命の龍となれ!召喚!超新星龍ジークヴルム・ノヴァ!!』」



にこ「ジークヴルム・ノヴァ!!」


希「これが、穂乃果ちゃんのキースピリット!!」



穂乃果「ジークヴルム・ノヴァの召喚時効果!ジークヴルムと名の付くスピリットから転召したとき、ボイドからコアをライフに置きライフを5に回復!」


穂乃果ライフ1→5


絵里「ライフを回復しても、あなたのデッキは残り僅か!デッキアウトで完全に沈めてあげるわ!」


穂乃果「それはどうかな。輝竜シャイン・ブレイザーを召喚して、ジーク・アポロドラゴンに合体!!クージャをLv1にして、ジーク・アポロドラゴンをLv3に!ショコドラとデブリ・ザード、コアを借りるよ!『星天を射抜く紅穹の神装!射手星鎧ブレイヴサジタリアス!』召喚!ジークヴルム・ノヴァに合体し、ブレイヴサジタリアスの効果で系統 光導を持つブレイヴをもう一つ合体させることが出来るよ!ブレイヴジェミニをジークヴルム・ノヴァに合体!Lv3、BP25000!!クアドラプルシンボル!!」


絵里「……超新星……北斗七星……黄道十二宮……まさに銀河ね……来なさい穂乃果!あなたの全てを受け止めて、私は勝ってみせる!!」


穂乃果「アタックステップ!行くよ!バーニング・ソウルドラゴン!!アタック時効果発揮!真・連刃!!このスピリットのソウルコアを自分のトラッシュに置くことで、相手のスピリットまたはアルティメット二体までを指定して同時にバトル!このバトルで消滅、破壊された相手のスピリット、アルティメット一体につき、相手のライフのコア一個を相手のリザーブに置くよ!ゲッコ・ゴレム!オニキスドラゴン・ライダーを指定!」


絵里「くっ!!二体とも破壊された……!」


絵里ライフ5→3


穂乃果「ジーク・アポロドラゴンでアタック!」


絵里「ガーネットドラゴン!ブロックよ!」


穂乃果「ガーネットドラゴン破壊!ジークヴルム・ノヴァ!!超新星の光でフィールドを照らして!!」


絵里「生憎ね!ジークヴルム・ノヴァの破壊効果はリブラ・ゴレムには届かない!!」



あんじゅ「BP10000までスピリットを破壊できる広範囲の破壊効果も、BP10000を越えるリブラ・ゴレムには通用しない」


英玲奈「それに加えて超装甲……どのみち破壊できはしなかったさ」


ツバサ「ノヴァの激突も通じない。でも、リブラ・ゴレムはブロックするしかない!」



絵里「リブラ・ゴレム、ブロックよ!」


穂乃果「いっけぇーー!!ジークヴルム・ノヴァー!!」


絵里「――――ッ!!リブラ……ゴレム……!!ブレイヴアクエリアスはフィールドには残すわ!このターンを凌いだ!!私の勝ちよ!!」


穂乃果「フラッシュタイミング!!」


絵里「!!」


穂乃果「マジック、イエローリカバー!!自分の黄色のスピリット一体を回復!!不足コストは星鳥クージャから確保!ブレイヴジェミニと合体してるジークヴルム・ノヴァは黄色のスピリットでもある!ジークヴルム・ノヴァを回復!!」


絵里「なん……ですって……」


穂乃果「超新星の輝きは、誰にも霞ませることの出来ない可能性の光!絵里ちゃん……これが私のバトルだよ!!」


絵里「……まったく…………やるじゃない、穂乃果」


穂乃果「えへへ、絵里ちゃんに褒められるとくすぐったいね」


絵里「見事だったわよ。この私を倒すからには、優勝しないと承知しないんだから」


穂乃果「うんっ!」


絵里「さあ、最後のライフをあげるわ!おいで、穂乃果!ジークヴルム・ノヴァ!」


穂乃果「ありがとう、絵里ちゃん!すごく楽しかった!」


絵里「ええ。私もよ」


穂乃果「またやろうね。ジークヴルム・ノヴァでアタック!!」


絵里「……ハラショー♪」




ツバサ「堂々たる決着!バトルフィールドを銀河の饗宴で彩った二人の勇ましきカードバトラー!その勝利を勝ち得たのは、燦然と輝く太陽のごとき超新星!!高坂穂乃果ーーーー!!!」


ワアアァァァァァーーーーーー!!!


穂乃果「いっえーい!!」


ことり「おめでとう!穂乃果ちゃん!」


海未「危なっかしいバトルですね。見ていてヒヤヒヤしましたよ」


穂乃果「いやぁ~」


海未「褒めてません」


花陽「絵里ちゃんもお疲れさま」


絵里「ふぅ~、楽しかったわ。まさかリブラ・ゴレムを攻略されるなんて予想だにしてなかったもの」


凛「凛は白属性を使わない、本気じゃない絵里ちゃんに負けたんだね~……」


絵里「拗ねないで凛。奥の手は隠してこそ奥の手でしょ」


真姫「同じ黄色使いの穂乃果が仇を取ったと思えばいいじゃない」


希「エリチはスピリットでゴリ押ししすぎや。もう少しマジックとネクサスを使って柔軟にバトルするべきやね」


絵里「敗者に手厳しいわね希……」


にこ「逆に、スピリットの火力だけであそこまでバトルできたことは評価に値するけどね。ともかく、ここで二年生組以外は全滅ね。はっきり言って、あいつらは強いわ。誰が優勝してもおかしくないくらい」


希「そうやね。でも、勝者は一人。そして……準決勝はきっと……」




ツバサ「さあ、いよいよ準決勝よ!!激戦を勝ち抜いた三人の戦士よ!!ここに集いなさい!!」


穂乃果「!」


ことり「!」


海未「!」


英玲奈「この三枚のカードが、お前たちの運命を決める」


あんじゅ「あなたたちが真に勝利を願い、戦う覚悟を持つ者ならば」


ツバサ「引きなさい。たとえその先に待つ未來がどんなものであるとしても」


穂乃果「…………引きます!」


ことり「ことりも!」


海未「ここまできて、後ずさりなどありえません!」


穂乃果「二人ともいくよ!」


ことり「うんっ!」


海未「はいっ!」


ほのことうみ「せーのっ!!」




穂乃果「シード……ということは……」


ことり「……………………」


海未「……………………」




ツバサ「決まったようね。準決勝を戦うのは!南ことり!!そして、園田海未!!」


にこ「ことり対海未……」


花陽「白属性対青属性だね」


希「やっぱりこうなったか……神様は本当に残酷やね」


絵里「希?」


希「ううん。なんでもない」


穂乃果「あーん!もっとバトルしたいよー!!」


真姫「うるさっ!」


花陽「私でよかったら相手するよ?」


凛「いいなー!凛も凛もー!」


穂乃果「ホント!?やったぁ!」


にこ「負け組はバトル観戦だけでヒマだから、相手してあげてもいいわよ。ね?真姫」


真姫「誰が負け組よ!」


希「ウチもまーぜてっ♪」


絵里「私もやるわ!」


凛「今穂乃果ちゃんに負けたばかりなのに?」


絵里「過去は振り返らないわ!私は未来に生きるのよ!」


希「ドヤ顔が腹立つなあ」



ことり「盛り上がってるね~♪」


海未「そうですね。ことりも負ければ向こう側ではしゃげますよ」


ことり「ううん♪ことりは勝った嬉しさではしゃぎたいから、その役はマケミちゃんに譲ろうかな♪」


海未「ことりに挑発は似合いませんね。煽るならばその声色を矯正してきなさい」


ことり「海未ちゃん。手加減、無しだよ」


海未「無論です」


ことり「後悔しないでね」


海未「そのままお返ししますよ」


ことり「吹き飛ばしてあげるよ、ことりの翼で」


海未「沈めてあげますよ、大いなる海の底に」



穂乃果「ふ、二人とも……?」



ツバサ「あら、闘争心剥き出しなのは結構だけど、準決勝開始は一時間後よ」


海未「私は今すぐにでも始められますよ」


ことり「ことりも待ちきれないかも」


英玲奈「逸るな。心を落ち着かせ、最後の一秒までデッキを見つめるのもカードバトラーの務め」


あんじゅ「お客さんも疲れちゃうしね」


穂乃果「二人とも焦らなくてもバトルは逃げないよ~」


海未「それもそうですね」


ことり「はーい♪」


英玲奈「聞き分けがいいな」


あんじゅ「μ'sって基本みんないい子なのよ」


ツバサ「決戦の刻が楽しみね」




――――――――




ことり「~♪」


海未「ことり」


ことり「海未ちゃん……」


海未「……ことり、話があります」


ことり「奇遇だね。ことりもだよ」




――――――――




穂乃果「やっぱりバトスピは楽しいな~♪みんなも楽しそうだし、バトスピを始めてよかったよかった♪」



穂乃果「シードは残念だったなー……二人ともバトルしたかったよー……ことりちゃんも海未ちゃんも、どんなバトルするのかなー」



穂乃果「決勝戦に勝ち上がってくるのはどっちかな。決勝戦が楽しみだよ。…………ことりちゃんにも、海未ちゃんにも……優勝はあげない……勝ってお願いを聞いてもらうのは……私だよ」




――――――――







ツバサ「空と海の交わる刻、頂を目指すべく歩みを寄せる二人の戦士もまた、その翼と剣を交える……」


英玲奈「白き静寂を携え、此度もその秘めし翼を広げるか。白天の女神、南ことり!」


ことり「はい」


あんじゅ「青き信念の刃に曇り無く、百花をも霞ませる刹那の煌めき。蒼海の覇者、園田海未!」


海未「はい」


ツバサ「いい表情ね、二人とも。底知れない気迫に満ちているのを感じるわ」


ことり「…………海未ちゃん」


海未「…………ええ」


ツバサ「それじゃーーーー」


海未「待ってください」


ツバサ「?」


穂乃果「?」


海未「ことり、いいですね」


ことり「うん」


海未「……バトルを始める前に、私たちから伝えておかなければならないことがあります



真姫「?」


にこ「なに?」


絵里「穂乃果、これも演出なの?」


穂乃果「ううん。聞いてないけど……」


希「……………………」



海未「穂乃果」


ことり「穂乃果ちゃん」


穂乃果「ほえ?」




ことうみ「私たちは、穂乃果(ちゃん)のことが好きです」




6 人「……………………」


A-RISE「……………………」


……………………




穂乃果「……………………え?」





えええええええええーーーーーーーーー!!!!!




絵里「!?!?」


ツバサ「ちょっ!爆弾発言すぎるわよ!?」


にこ「ななななななななな!!」


花陽「はわわわわわわ///」


凛「はにゃー……」


希「言うてもーたなあ」


真姫「希知ってたの!!?」


希「スピリチュアルやろ?」


絵里「言ってる場合!?」


英玲奈「ライブ中継中なんだろう?大丈夫なのか?」


あんじゅ「いいんじゃない?あの子たち、本気みたいだし」




海未「突然すみません。ですが、穂乃果はもちろん、みんなにも私たちの戦う理由を明らかにしておきたかったんです。逃げ道を無くす背水の陣と取っても構いません」


ことり「私たちの優勝したときのお願いは、穂乃果ちゃんと付合うこと。もちろん、こんなことで結ばれたとしても、それは本当の恋じゃないこと、ことりたちもわかってる」


海未「ですから穂乃果……私たちのどちらが優勝したとしても、この恋を受け止めてくださいとは言いません。ただ、私たちの思いを聞いてはくれませんか?」


ことり「ちゃんと告白して、そのときどうするかは穂乃果ちゃんが決めて。ことりと海未ちゃんは……その権利を賭けて戦う」


穂乃果「……………………」


海未「二人とも告白する……それも一つの方法だとは思います。でもダメなんですよ。私たちの恋は、普通ではないのですから。……これはけじめです。勝てば穂乃果に告白し、負ければ穂乃果を諦める……これが、私とことりとで決めた約束です」


ことり「穂乃果ちゃん……見ててね。ことりたちのバトル」


海未「私たちは全力で戦います。……進行を中断して申し訳ありませんでした」




ツバサ「………二人とも本気なのね……………今一度問う。汝らに覚悟はあるか」


ことうみ「あります!」


ツバサ「正々堂々、力の限りを尽くすことを誓うか」


ことうみ「誓います!」


ツバサ「ならば叫べ!その揺るぎない意志を以て、熱きバトルの開闢を告げなさい!!」


海未「園田海未、推して参ります」


ことり「南ことり、同じく」




ことうみ「ゲートオープン!!界放!!!」




希「始まったね」


凛「まだ状況に追い付いてないよ……」


花陽「はわわわわわわ///」


にこ「ちょっと!アイドルは恋愛禁止よ!!」


真姫「それはもう野暮でしょ」


絵里「……穂乃果」


穂乃果「……………………」


真姫「見て。それよりも、ことりのデッキ」


花陽「はわわ……えぇっ!?何あの枚数!!」


絵里「分厚いデッキね……百枚は越えてるわよ、あれ」


希「デッキ枚数に上限は無い。デッキ破壊に対して最もベターかつ安牌の戦略や。狙ったカードを引きづらいっていう代償を払ってのね」


にこ「それが吉と出るか凶と出るか」


凛「神の味噌汁だね」


花陽「神のみぞ知る……だよ」




海未「私のターンです。ネクサス、海の主の大口を配置!バーストセット!ターンエンドです」


ことり「海の主の大口……コスト2以下のスピリットのアタックを封じるネクサスだね。01ウィニーを警戒したのかな?抜け目無いね」


海未「万全を期す、そんなことは当たり前です」


ことり「それじゃ、ことりも。『白の世界の創造主、全てを遮る不滅の盾。六絶神 鉄壁のクロム・リゼルファー』召喚」


海未「いきなり来ましたか……六絶神……」


ことり「さらに、ノーザンベアードを召喚。バーストセット。ターンエンド」



花陽「お互いに初ターンを終えたね」


凛「ことりちゃんは、海未ちゃんのバーストを警戒してアタックしなかったのかな」


絵里「おそらくね。クロム・リゼルファーは超装甲:青を持っている。海の主の大口の効果は効かない……ブロック時にコアを増やすノーザンベアードに、バースト……手堅く布陣を固めてきてるわね」


真姫「みんなはどう見てる?このバトル」


にこ「7:3でことり」


真姫「ことりが7?」


にこ「単純に属性の相性の差だけの話なら、白属性は青属性にとって天敵と言ってもいいわ」


凛「天敵?」


希「効果を防がれやすいんよ。装甲だけの話に限らず、デッキ破壊を防ぐカードも白属性には多いから」


にこ「もちろん、それはバトラーの実力にもよる。けど、一回戦でほぼ手の内を晒したであろう海未は、ことりに戦略を読まれてる可能性が高い。青属性はライフとデッキのどちらも狙える……けど、それは裏を返せば戦略もワンパターンになりえるということ」


絵里「対してことりは一回戦、二回戦と共に実力の全てを見せはしなかった……。このアドバンテージは大きいわね」


真姫「でも、海未がそんな浅はかな考えでバトルに臨むかしら」


花陽「そうだよね……ただでさえこのバトルは大事な……」


希「花陽ちゃん」


花陽「あ、ごめんなさい……」


穂乃果「ううん……二人とも、そんな風に思っててくれたんだね……」



海未「小波童子を召喚。マジック、マントラドロー。デッキから三枚ドロー。童子と名の付くスピリットにソウルコアが置かれているため、破棄枚数を軽減し一枚のみ破棄します。ターンエンド」


ことり「ことりのターン。ノーザンベアードをもう一体召喚。ターンエンド」


海未「ネクサス、未完成の古代戦艦:羅針盤を配置。黄蛇童子を召喚。ターンエンド」


ことり「マジック、リカバードコアを使用。ボイドからコア一つずつを、自分のライフと白のスピリットに置くよ。ライフは6、クロム・リゼルファーにコアを。ターンエンド」


ことりライフ5→6



あんじゅ「なんて静かなバトル……」


英玲奈「探り合いが続くな。お互いにバーストを意識してのことだろうか」


絵里「でも、攻めあぐねているのは海未ね。バーストだけじゃなく、クロム・リゼルファーのBPはコスト0にしては高い。ノーザンベアードもブロック時にコアを増やすから、Lv2になってBPがあがる」


希「ここまで何もしないのは、きっとお互いに全力……本気の相手を倒したいと思っているからっていうのもある」



海未「戦竜エルギニアス、光の戦士ガイウス召喚。ターンエンドです」


ことり「ネクサス、万本槍の古戦場を配置。ターンエンドだよ」


海未「ドロー、ターンエンドです」


ことり「ことりも何もしない。ターンエンド」


海未「ネクサス、サファイアの彫像をLv2で配置。ターンエンド」


ことり「戦機皇ライドフェンサーを召喚。ターンエンド」



にこ「サファイアの彫像……Lv2効果はバーストが発動することで発揮する七枚のデッキ破壊……。ことりのバーストデッキを逆手に取ったネクサスね」


真姫「ことりも、海未のデッキ破壊を計算してデッキ枚数を増やしてるみたいだけど。戦機皇ライドフェンサー……超装甲:青を持つ上、合体時効果はネクサスを手札に戻してBPを上げるスピリット……完全に対海未を想定したスピリットよ」


花陽「お互いに全力というのは伊達じゃなさそうだね……」



海未「いつまで小手調べを続けるつもりですか?」


ことり「小手先のバトル展開だと思うなら、いつでも仕掛けてくればいいよ」


海未「確かに……このまま膠着状態を続けるのにも飽きてきたところです」


ことり「ことりの挑発に乗ったフリをしてるけど、本当は手札が揃ったからどっちにしろ動くつもりだったんでしょ?アハハ、海未ちゃんは本当にわかりやすいね。海未ちゃんの裏表の無いとこ、ことりは好きだよ♪」


海未「それ以上に、穂乃果のことは好きなのでしょう」


ことり「……うん。そうだよ」


海未「私も、自分の気持ちに正直なことりのことが好きですよ。……だからこそ心苦しいです。同じ思いを抱く友人をこの手にかけることが」


ことり「言わない約束だよ、海未ちゃん。ことりたちは覚悟を決めてバトルしてるんだから」


海未「……でしたね。……いざ、行きます!『難攻不落の城塞、天を穿つ一閃の巨槍!機動要塞キャッスル・ゴレム!!』召喚!!召喚時効果発揮!自分のネクサス一つにつき、相手のデッキを上から五枚破棄!私のネクサスは三つ!さらに光の戦士ガイウスの強化(チャージ)により、合計十六枚破棄です!」


ことり「キャッスル・ゴレム……来たね、デッキ破壊!」



穂乃果「キャッスル・ゴレム!オリハルコン・ゴレムに並ぶ青の遺産だ!」


凛「ほぇ~……おっきい~……」


花陽「でも、クロム・リゼルファーの前には霞んで見えちゃうね……」


希「スピリットの強さは大きさじゃないよ。この状況でデッキ破壊は正しい判断や」


絵里「そうね。デッキ破壊は言うなればプレイヤー自身に振りかかる効果。いくら装甲スピリットを並べても無意味だわ」


真姫「ことりのデッキが一気に減ったわね」


にこ「ま、あの程度で怯むようなら海未も楽なんでしょうけど」



ことり「たった十六枚。それじゃことりの翼は飛ぶのを止めないよ」


海未「羽が尽きないのであれば、何枚でもむしり取ってあげましょう。あなたが地に落ちるその瞬間まで!竜骨棍カノープスを召喚!キャッスル・ゴレムに合体!アタックステップ!進撃なさい、キャッスル・ゴレム!!カノープスの合体アタック時効果、このスピリットを最高Lvとして扱い、キャッスル・ゴレムLv2効果!自分の青のシンボルの数だけデッキを破棄!!破棄枚数九枚に強化(チャージ)!十枚破棄です!!」


ことり「ノーザンベアード、ブロック。ブロック時効果でコアを増やすよ!ノーザンベアード破壊がことりのバーストを発動させる!『天下に名を刻む鋼の荒武者!魁の覇王ミブロック・ブレイヴァー!』Lv2で召喚!!」


海未「ミブロック・ブレイヴァー……ことりの秘めた羽の一枚というわけですか」


ことり「海未ちゃんのターンは終わりかな?」


海未「サファイアの彫像Lv2の効果!バースト発動によりデッキを七枚破棄!1強化(チャージ)で八枚に……ターンエンドです!」


ことり「お互いに大型スピリットを召喚したね。ことりのデッキが三十枚以上破棄されちゃった♪普通のデッキなら終わってたね。穂乃果ちゃんは、バトルが熱くなってきたって喜んでくれるかな。……ことりのターン。『聖女の祈りを星天の地へ!獅子星鎧レオブレイヴ!』召喚!戦機皇ライドフェンサーに合体!Lv2に!バーストセット!アタックステップ!行くよ、ライドフェンサー!!ライドフェンサーの合体アタック時効果!相手のネクサスを手札に戻して、BPをプラス5000!BP11000!サファイアの彫像を手札に戻すよ!」


海未「レオブレイヴ……スピリットで受ければ回復されるのは厄介ですね……ライフで受けます!」


海未ライフ5→3


海未「ダブルシンボルは効きますね……ですが、それすら私の力に変えましょう!ライフ減少でバースト発動!!『戦火を焦がす万の砲撃!英雄皇ロード・ドラゴン・ドミニオン!』召喚!」


ことり「青のロードだ♪海未ちゃんもまだまだ本気じゃないみたいで安心したよ♪」


海未「ロード・ドラゴン・ドミニオンの召喚時効果発揮!手札のバーストカードをセットし、デッキから一枚ドローです!」


ことり「ブロッカーを増やされちゃった。そんな強そうなスピリット出されたら、ことり困っちゃうよ……なんて♪」


海未「!」


ことり「スピリットの召喚時効果発揮でバースト発動だよ!マジック、甲竜封絶破!相手のスピリット、ブレイヴ、ネクサス、どれか一つをデッキの下に戻すよ!さよなら、ロード。もう会うこともないかな?」



凛「ことりちゃんが先を読んだ!」


英玲奈「さすがと言うべきか……」


にこ「バースト勝負でことりに勝つのは難しいわね。どうするの、海未」


希「ニコっちは海未ちゃんを応援してるん?ほのうみ派?」


にこ「まあ、私に勝ったわけだし。負けてもらうのは癪ね。ほのうみどうこうはこの際別にどうでもいいわ」


希「ドライやねえ。メンバーの恋沙汰やのに」


にこ「そういうあんたはどうなのよ。個人的には自分に勝ったことりを応援したいんじゃないの」


希「んー……どうやろうね。どっちが勝ってもきっと、運命は変わらないと思うから」


にこ「?」


希「どっちが勝っても、待ってるのは幸せな未来やって、カードがそう告げとるんよ」


にこ「……あんたが持ってるの、タロットじゃなくてバトスピなんだけど」



海未「……やはりバーストは一歩先を行かれますか」


ことり「ターンエンド。あとライフ三つ……だね」


海未「まだ三つあります。それまでに倒せばいいだけのこと。ロード・ドラゴン・ドミニオンをデッキに還したくらいで調子づかれては困ります」


ことり「……っ」


海未「ことりの羽と同様、私にも秘めた刃の一つや二つありますよ。ネクサス、サファイアの彫像を再びLv2で配置。シャッガイ・バグをLv2で召喚。バーストセット!そして……『神が造りし命の彫像。古代より世を見守る誉れ高き審問者。神造巨兵オリハルコン・ゴレム!』召喚!」


ことり「何かと思えば……無駄だよ。オリハルコン・ゴレムじゃ、ことりはーーーー」


海未「ならば、これならどうです。『神罰執行!雷よ、彼の者に断罪の砲火を!雷神砲カノン・アームズ!』召喚です!不足コストは小波童子、黄蛇童子から確保!」


ことり「カノン・アームズ……!海未ちゃん……!」


海未「カノン・アームズをオリハルコン・ゴレムに合体!Lv2に!アタックステップ、行きなさい!キャッスル・ゴレム!カノープスの効果で最高Lvに!!シンボルの数だけデッキを破棄!合計十二枚破棄!!」


ことり「まだまだ!!万本槍の古戦場の効果でドロー!相手のスピリットが疲労したことでライドフェンサーは回復!ノーザンベアードでブロック!!ボイドからコアを増やす!!」


海未「ノーザンベアードは破壊!続けて、オリハルコン・ゴレム!合体アタックです!!」


ことり「万本槍の古戦場の効果で、相手のスピリットが疲労したことで一枚ドロー!」


海未「オリハルコン・ゴレムの粉砕を発揮!二枚にガイウスの強化(チャージ)!青のシンボルの数だけ破棄枚数をプラスし、合計十四枚破棄!!さらに雷神砲カノン・アームズの合体アタック時効果!相手のデッキを上から一枚破棄!強化(チャージ)で二枚!そして、カノン・アームズの効果です!このバトルの間、このスピリットの効果で破棄したカードと同じ色の手札のカードは使えません!!」


ことり「ッ!!」


海未「オリハルコン・ゴレム!Lv2、3効果!強襲!!自分のネクサス一つを疲労させることで、オリハルコン・ゴレムは回復!!未完成の古代戦艦:羅針盤を疲労!回復です!オリハルコン・ゴレムのアタックは続いています!バーストも無く手札からは何も出来ないでしょう!ダブルシンボルのアタックです!!さあ、どう受けますか!!」


ことり「ライフで受けるよ!!」


ことりライフ6→4


ことり「……!!」


海未「もう一度、オリハルコン・ゴレムでアタック!!合計十六枚破棄!!オリハルコン・ゴレムの強襲は2です!強襲発揮!サファイアの彫像を疲労させ回復!!」


ことり「古戦場の効果でドロー!ライフでーーーー」


海未「ここです!!相手の効果によって相手の手札が増えたことでバースト発動!」


ことり「そんな!このタイミングで発動するの!?」


海未「マジック、グリードサンダー!相手の手札が五枚以上のとき、それを全て破棄してもらいます!!しかし安心しなさいことり、その代わりデッキから二枚ドローさせてあげますよ」


ことり「……ことりの手札が……いいよ。またすぐに増えるからね!オリハルコン・ゴレムのアタックはライフで受ける!!」


ことりライフ4→2


海未「三度のアタック!オリハルコン・ゴレム!!デッキを破棄です!!」


ことり「古戦場の効果でドロー!……クロム・リゼルファーでブロック!!」


海未「消え失せなさい!六絶神!!」


ことり「クロム・リゼルファーが破壊された……でも!これでオリハルコン・ゴレムもキャッスル・ゴレムも疲労状態!海未ちゃんにはガイウスとシャッガイ・バグの二体、スピリットが疲労する度に回復するライドフェンサーは、小型スピリットのアタックを防ぐよ!」


海未「小型スピリットなら……そうでしょう」


ことり「……なにか、あるの……?」


海未「シャッガイ・バグLv2効果、シンボルを二つ以上もつ私のスピリットがBPを比べて相手のスピリットだけを破壊したとき、回復します」


ことり「回復効果!?」


海未「それがどういうことかわかりますね。……このターンで、あなたは終わりです!!クロム・リゼルファーの破壊によりオリハルコン・ゴレム、回復!!アタック!デッキを破棄です!!」


ことり「ドロー!ミブロック・ブレイヴァーでブロック!!」


海未「破壊し回復!!再度アタック!!デッキを破棄!!」


ことり「ドロー!ライドフェンサーでブロック!!ブレイヴレオはスピリット状態でフィールドに残すよ……!」


海未「……これで、終わりにしましょう……ことり!!オリハルコン・ゴレム!最後のライフを奪いますよ!!合体アタック!!」


ことり「ーーーーーーーーー」



絵里「デッキが破棄されたうえ、ことりのフィールドががら空きになった!!」


凛「それにカノン・アームズの効果で手札も使えない!」


英玲奈「園田海未のフィールドには、回復状態のオリハルコン・ゴレム、シャッガイ・バグ、ガイウス、エルギニアス!」


:あんじゅ「海の主の大口でコスト2以下のスピリットはアタック出来ないとしても、完全にフルハウス!」


ツバサ「決まっーーーー!!」




ことり「フラッシュタイミング」




μ's A-RISE「!!!!?」




海未「なに、を……ぐっ!カノン・アームズの効果で、破棄された色の手札は使えないはず!!笑えない冗談はやめなさい!!」


ことり「破棄された色の手札は……でしょ?マジック、トーテンタンツ」



希「紫のマジック!?」



ことり「ことりの手札のスピリット、またはブレイヴカードを一枚破棄することで、相手のスピリット一体に置かれているコアを二個をリザーブへ送るよ。オリハルコン・ゴレムのコアを移動。これでコアが二つしか置かれていないオリハルコン・ゴレムはカノン・アームズと一緒に消滅だよ」


海未「何故……あなたが紫を……」


ことり「それから、マジック、トライアングルバーストを発動。コスト4以下の相手のスピリット三体を疲労させるよ。海未ちゃんのスピリット全てを疲労。疲労したことで万本槍の古戦場の効果でドローするよ」



花陽「今度は緑のマジック!!」


真姫「なによ、あのデッキ編成!!」



海未「白属性使いのあなたが……何故……」


ことり「白は穢れを知らない気高いの色。でも同時に、何色にでも染まれる自由な色でもあるんだよ。ことりはμ'sに入ってから、たくさんのことをみんなに教えてもらった。大好きな穂乃果ちゃんにも、真っ直ぐで強い海未ちゃんにも。みんながことりを強くしてくれた……μ'sの南ことりとしても、カードバトラーとしても」



絵里「まさか……私たちのバトルを見て強くなったっていうの!?」


英玲奈「全色混成のデッキ使い……」


あんじゅ「使いこなすのは熟練のバトラーでも難しいわ……」


ツバサ「いるのね、天才ってやつは……」


にこ「才能なんて生易しい言葉で片付けたくはないけど……ことりの実力は本物……」


希「これまでの何十枚という量のデッキ破壊が、白属性のカードだけやった運も……ことりちゃんに味方してる。いったい何枚他色のカードを入れてるのか知らないけど、全色混成で、しかも百枚を越えるデッキの前半を白属性だけが占めるなんて、そんなことありえるん……?」


絵里「……まさにスピリチュアル……ね」


穂乃果「…………スゴい……」



海未「……ターン、エンドです……」


ことり「ことりのターン。ことりは……負けないんだから!キグナ・スワンMk-Ⅱ、スタードライアンを召喚!」


海未「次は青ですか……!それもデッキ破壊を軽減するキグナ・スワンMk-Ⅱまで……」


ことり「マジック、エリダヌスフラッド!相手の合体スピリット一体を破壊!キャッスル・ゴレムを破壊するよ!」


海未「キャッスル・ゴレム!!くっ……!!」


ことり「『万象を平伏させる翼、正邪混濁を宿す黒き皇(すめらぎ)。黒皇機獣ダークネス・グリフォン!!』召喚!召喚時効果!!相手のスピリット二体までを手札に戻す!戦竜エルギニアス、光の戦士ガイウスを手札に!!」


海未「やられっぱなしは性に合いません!召喚時効果発揮によりバースト発動!!マジック、キングスコマンド!!デッキから三枚ドローし一枚破棄!さらにコストを支払いフラッシュ効果発揮!このターン、コスト4以上の相手のスピリットはアタック出来ません!!」


ことり「そうこなくちゃ、海未ちゃんじゃないよね。ダークネス・グリフォンの連鎖(ラッシュ):紫を発揮!デッキから二枚ドロー!レオブレイヴをダークネス・グリフォンに合体!Lv2、BP15000!!バーストセット!ターンエンド!」



花陽「他色カードを多用してくるかと思えば、王道の白スピリット……ことりちゃんの手の内がまるで読めない……」


真姫「まるで白い闇ね……あの色が他の色を覆い隠して戦略を秘匿している」


凛「お互いにカードを増やした……ここからこのバトルはどうなるの……?」



海未「ことりのデッキも……ライフも残り僅か……焦ってはいけません……冷静沈着に…………着実に勝利を……」


ことり「何をブツブツ言ってるの?海未ちゃんのターンだよ」


海未「わかっています。ドローステップ!……!メインステップ、戦竜エルギニアス、光の戦士ガイウスを召喚!如来の威光をご覧なさい!!『大海に揺らめく一輪の花!後光招来!!顕現しなさい、蓮華王センジュ!!』」


ことり「蓮華王……センジュ……!!来た、海未ちゃんのキースピリット!!」


海未「麗しき蓮華の王に、星の力を与えます!!『秩序と混沌を乗せた金色の神器!天秤星鎧ブレイヴリブラ!』召喚!召喚時効果で手札、トラッシュにあるネクサスカードを一枚ノーコストで配置!トラッシュより鉄壁なる巨人城塞を配置!Lv2に!!ブレイヴリブラを蓮華王センジュに合体!!」



にこ「センジュにブレイヴリブラ!?なによその反則じみた合体は!!」


希「相手のデッキを上から一枚破棄して、この効果で相手のトラッシュにスピリットカード、アルティメットカードが一枚以上置かれたとき、そのスピリットは回復する合体時効果……光の戦士ガイウスがいるから1強化(チャージ)……二枚破棄した中にスピリットカードか、アルティメットカードがあれば回復する……」


絵里「リブラ・ゴレムと決定的に違うのは、回復して尚ライフを削れること。蓮華王センジュはネクサスの数だけシンボルを増やす一撃必殺のアタックを秘めたスピリット。今、海未のフィールドには四つのネクサス。シンボル五つのクインティプルシンボル……」


にこ「ライフで受ければ終わり。それだけでも充分戦略としては合格点。いえ、これ以上無い完璧な戦略だわ。海未の徹底した勝利への執着心は、それに留まらない。鉄壁なる巨人城塞Lv2……あれは系統 闘神を持つスピリットに粉砕を与えるネクサス……ライフだけじゃなくデッキアウトまで狙うなんて……」


絵里「それだけ、思いが強いということなのかしらね……」


穂乃果「……………………スゴいな……二人とも……」



海未「バーストセット!明王の後光にうち震えなさい。行きますよ!!ことり!!」


ことり「いいよ……海未ちゃん!!」


海未「アタックステップ!!蓮華王センジュでアタック!!アタック時効果!!センジュの起導を発揮!!Sバースト!!ネクサス、芙蓉の五重塔!!コスト4以下の相手のスピリット一体を破壊です!キグナ・スワンMk-Ⅱを破壊し、さらに起導でこのバーストが発動したとき、ボイドからコア二個を自分の青のスピリット一体に置きます!!センジュにコアを増やしLv3へ!!この効果発揮後、このネクサスカードをコストを支払わずに配置!!」


ことり「古戦場の効果で一枚ドロー!シンボルを増やす効果で、センジュはセクスタプルシンボルかぁ……」


海未「バースト発動後、コスト合計10まで相手のスピリットを破壊します!!」


ことり「ダークネス・グリフォンは合体したことでコスト13。残念だけど、スタードライアンしか破壊できないよ」


海未「充分です!そして、 ブレイヴリブラのアタック時効果!!相手のデッキを上から一枚、1強化(チャージ)で二枚破棄です!」


ことり「金牛星鎧ブレイヴタウラス……ッ!それに……クロム……リゼルファー……!」


海未「スピリットカード破棄につきセンジュは回復!!粉砕の効果に強化(チャージ)!四枚破棄!さあ、ダークネス・グリフォンでブロックしなさい!!」


ことり「…………やーだ♪フラッシュタイミング、マジック、メロディアスハープ!」



凛「黄色のマジックだにゃ!」



ことり「このターン、スピリット一体は効果の全てを失い新しく得ることもないよ。センジュはただのシングルシンボルだね♪」


海未「……私のセンジュを愚弄するとは、いい度胸じゃないですか!!」


ことり「熱くなった海未ちゃんは可愛いね。ライフで受けます」


ことりライフ2→1


ことり「ライフ減少でバースト発動だよ!絶甲氷盾!ライフを回復して、フラッシュ効果でアタックステップを終了!」


ことりライフ1→2


海未「サファイアの彫像の効果と強化(チャージ)で合計八枚デッキを破棄……このターンは凌いだようですが、状況は変わっていないでしょう?このまま防戦を続ければ、あなたの敗北は必至です」


ことり「負けないって……言ってるよ。ことりのターン!シュライクン、ソードールを召喚」


海未「ブロッカーを増やしたところで、風前の灯に変わりはありません!」


ことり「ことりの翼のはためきは、その灯を大きく燃え上がらせるもん!『月下に冴える純白のライオン、大地を鳴動させることりのナイト♪獅機龍神ストライクヴルム・レオ!!』Lv3で召喚!不足コストはシュライクンから確保!!」


海未「……忌々しいことこの上ありませんね……穂乃果の星座を手にかけることになるとは」


ことり「出来るかな?『星間を駆ける正射必中の穹神!射手星鎧ブレイヴサジタリアス!』召喚!」



穂乃果「私のブレイヴ!!」



海未「ストライクヴルム・レオのみならず、先ほど穂乃果が見せたばかりのブレイヴサジタリアスまで……!」


ことり「さらに、ソードールのコアを使用して黒翼竜バーン・クロウを召喚!ストライクヴルム・レオに合体!ダークネス・グリフォンからレオブレイヴを解除。ブレイヴサジタリアスをダークネス・グリフォンに合体させて、ブレイヴサジタリアスの効果でレオブレイヴを合体!そしてバーストセット!アタックステップ!いくよ!ストライクヴルム・レオで合体アタック!!」


海未「迎え撃ちなさい!センジュ!」


ことり「万本槍の古戦場の効果でドロー。やーん、ストライクヴルム・レオが破壊されちゃった~。海未ちゃんてば容赦ないね♪」


海未「ごたくは結構です……はやくバーン・クロウの効果を発動させたらどうですか!」


ことり「フフッ♪バーン・クロウの合体時、このスピリットがBPを比べて相手のスピリットに破壊されたとき、相手のライフのコア一つをリザーブに置くよ!」


海未ライフ3→2


ことり「さらにバーン・クロウはスピリット状態でフィールドに残り、スピリットは手札にーーーー」


海未「忘れましたか?ことり」


ことり「?…………!!……未完成の古代戦艦……羅針盤……!」


海未「そう。未完成の古代戦艦:羅針盤の効果、相手はトラッシュからカードを戻せない……まさかこのネクサスの効果を忘れるとは、相当切羽詰まっているのはお互い様ということですか。安心しましたよ、ことり。あなたも人並みにバトルに恐怖していることが知れて」


ことり「…………ターンエンド。……ごめんなさい……ストライクヴルム・レオ……」



あんじゅ「息が詰まるわね……」


絵里「尋常じゃない緊迫感。お互いに剥き出しの太刀を振り合い避ける、紙一重の攻防戦……」


希「どこか一つでも綻べば戦況の全てが覆ることもありえる、そんな絶妙なバランス……。現に今、ことりちゃんは一瞬崩れかけた」


凛「うまく言葉が出てこない……二人のバトルは、凛たちのバトルとはまるで違う……」


にこ「凛がそう感じるのも無理ないわ。このバトル、どっちが勝ってもおかしくない。二人は私たちより高いステージでバトルしてる」


英玲奈「白という自らの色に他色を取り入れることで可能性を見出だした南ことりを天才とするならば、徹底的に青という属性の一点を極めてみせた園田海未はまさに達人」


真姫「バトスピを始めたのは同時。なのに、この差はなに?」


花陽「それは……きっと……」


ツバサ「たった一人を思う気持ちが、二人をここまで強くしたのね」



海未「私のターン!緑鳥童子、二体目の戦竜エルギニアス、キャラベル・ゴレムを召喚。バーストセット!バトルは佳境……ならば、私も見せましょう!色の全てを超越した究極を!!」


ことり「!!」


海未「『万雷の銃、黄金の鎧纏いし旧き輩(ともがら)!時空の波に導かれ現代に降臨なさい!!アルティメット・オリハルコン・ゴレム!!』Lv4で召喚!!」


ことり「アルティメット……」


海未「おや、アルティメットは予想外でしたか?」


ことり「そんなことあるわけないよ。海未ちゃんの全てを予想してた。今も海未ちゃんはことりの手のひらの上で踊ってるよ♪」


海未「はたして、手のひらの上で踊っているのはどちらでしょうか?アタックステップ!アルティメット・オリハルコン・ゴレム!アタック!!」


ことり「アルティメットの疲労で万本槍の古戦場の効果が発揮!デッキからドロー!」


海未「手札の増えたこの瞬間を待っていましたよ!バースト発動!!グリードサンダー!!」


ことり「二枚目!?」


海未「ええ。あなたならきっと、トリガーカウンターの一つや二つ引き当てていると踏んだので」


ことり「手札全部を棄てて二枚ドロー……」


海未「キャノンボールに、イリュージョンミラー……やはり持っていましたか。トリガーカウンター」


ことり「!!」


海未「アルティメット・オリハルコン・ゴレムのアタックです。喰らいなさい、アルティメットトリガー!!」


ことり「双銃機神ディルム・ダイナ、コスト……5」


海未「クリティカルヒット!アルティメットトリガーのヒットしたとき!相手のデッキを上から六枚破棄!強化(チャージ)により七枚破棄です!さらにクリティカルヒットにより、相手のデッキが一度に六枚以上破棄されたとき相手のライフのコア一つをリザーブへ置きます!撃ち抜きなさい、アルティメット・オリハルコン・ゴレム!!」


ことりライフ2→1


ことり「ッ!!ライフ減少でバースト発動!!」


海未「おや、いいんですか?バーストを発動させても」


ことり「……そんな、いつの間に……デッキがこんな……!!」


海未「いかにデッキを増やそうとも、私の前には塵の山。吹けば飛ぶ微々たるものです。残り三十枚くらいといったところですか。そんな状況でバースト発動の代償に八枚も払うのは痛いことでしょう」


ことり「……だからって、ここで退いて勝てるわけないもん!!『白銀に聳えし龍神、生者よ、愚者よ、永久に凍てつけ!未来永劫に光は訪れない!召喚、アルティメット・グレイザー!!』Lv5!アルティメットグレイザー!アルティメット・オリハルコン・ゴレムをブロック!!」


海未「キャラベル・ゴレムの効果で、自分の青のアルティメットがバトルしたときボイドからコアを!BPは同じ。相討ちです!」


ことり「させない!!フラッシュタイミング!翼刃グライドを神速召喚!アルティメット・グレイザーに合体!!BP22000!さらにバトル時、グライドの効果でBPプラス5000!!そしてグレイザーのバトル時効果!!アルティメットトリガー!ロックオン!」


海未「天蠍神騎スコル・スピア、コスト5です!」


ことり「ヒット!!蓮華王センジュを手札に!!」


海未「破壊でなければ蓮華の明王は何度でも甦りますよ!フラッシュタイミング!マジック、ゴルディアスウェーブ!相手の合体スピリットのブレイヴ一つを破壊することで、このバトルの間そのブレイヴを破壊されたスピリット一体の効果は発揮しません!レオブレイヴを破壊!さらにもう一枚、ゴルディアスウェーブ!ブレイヴサジタリアスを破壊!」


ことり「ダークネス・グリフォンを……!!」


海未「外装をもがれた機獣など恐るるに足りません。ブレイヴリブラはスピリット状態でフィールドに残しますよ。アルティメット・オリハルコン・ゴレムが破壊されたのは致し方ありません。ターンエンドです」



ツバサ「ターンを重ねるごとに、お互いに持てる力の全てを使って戦力を削り合っている。この2ターンだけでも少なくとも三つ、アルティメット・オリハルコン・ゴレム、レオブレイヴにブレイヴサジタリアスという大きな力が消えたわ」


英玲奈「センジュは手札に、さらにはアルティメットトリガーで白のXレアと蠍座の十二宮Xレアがトラッシュへと送られた。まるで狙い済ましたかのように」


あんじゅ「お互い残された主戦力はごく僅かのはず。なら、バトルは大詰め。きっと……もうすぐ、このバトルは終わりの刻を迎える」



ことり「ことりはダークネス・グリフォンをLv3に!」


海未「懲りませんね。ことりがそんなに愚直な戦い方をするとは思いもしませんでした」


ことり「アタックステップ!!行くよ、ダークネス・グリフォン!フラッシュタイミング!黒蟲の妖刀ウスバカゲロウを神速召喚!ダークネス・グリフォンに合体!!」


海未「それが愚直だと言うのです!!フラッシュタイミング!マジック、ゴルディアスウェーブ!!」


ことり「!!?」


海未「合体スピリットのブレイヴ一つを破壊し、このターンの間、ブレイヴを破壊されたスピリットの効果は発揮しません!!ダークネス・グリフォンのアタックはLv1の戦竜エルギニアスでブロックです!!」


ことり「古戦場の効果!!まだ終わらない!!アルティメット・グレイザーでアタック!!」


海未「ライフで受けます!!」


海未ライフ2→1


ことり「フルアタックでもライフは削れない……ターンエンド!」


海未「あと少し……お互いに、ライフもデッキも満身創痍……スピリットを通して伝わるこの高揚感……熱くたぎるこの思い…………穂乃果と同じだけ……同じ時間を過ごしたあなただからこそ!!私は!!負けたくない!!ネクサス、海帝国の秘宝を配置!『大海を満たす百花繚乱!淡き漁火に導かれ、今一度フィールドに咲き誇りなさい!!蓮華王センジュ!!』Lv3!!」



花陽「センジュが舞い戻った!」


凛「また始まるにゃ!怒濤のデッキ破壊!」


真姫「そして、シンボル七つのセプタプルシンボルによる悪夢のようなライフブレイク!」



海未「マジック湧力招海!デッキから二枚ドローし手札を一枚破棄!このマジックの使用にソウルコアを使用したとき、連鎖(ラッシュ)を持つ相手のスピリット一体を破壊します!!灰塵と消えなさい!黒き獣の皇よ!!」


ことり「ダークネス・グリフォン!!」



にこ「こんなに容易く……ダークネス・グリフォンを破壊するの?」


希「海未ちゃんの力も……留まることを知らない……」


絵里「……!!ちょっと待って!ダークネス・グリフォンが破壊された爆炎の中に……何かいる!!」


にこ「黒い……スピリット……?」



ことり「同じ時間を過ごした海未ちゃんだからこそ……ことりだってその気持ちは同じだよ!!『暗黒を成す九尾の狐!蒼炎点る黒の魔獣!黒天狐ネガ・ナインテイル!!』召喚!!」


海未「……ネガ・ナインテイル。手札にあるときコスト6以上の自分の白のスピリットが相手によって破壊されたとき、コストを支払わずに召喚できる白き闇のスピリット……この状況でなおもそんなスピリットを召喚しますか!!それでこそ……あなたの全てを打ち破ってこそこの勝利には意味があるのです!!ブレイヴリブラをセンジュに合体!!アタックステップ、合体スピリットでアタック!!ブレイヴリブラの効果で一枚破棄!」


ことり「古戦場の効果でドロー!キグナ・スワン……!」


海未「センジュは回復!さらに粉砕で四枚破棄!」


ことり「……そんな、フラッシュタイミング!コテツ・ティーガーを神速召喚!コテツ・ティーガーでブロック!」


海未「再びアタック!!一枚破棄!」


ことり「古戦場の効果!!よしっ!破棄されたのはザニーガン……スピリットだから回復されちゃうけど、フラッシュタイミング!マジック、バーストシールド!!このターン、コスト4以上のスピリットのアタックじゃことりのライフは減らない!!」


海未「ライフが減らないから安心?そんなはずないですよね!あと何枚、あなたの羽は残っていますか!?」


ことり「!!」


海未「落ちなさい!ことり!!センジュ、アタックです!」


ことり「そんな……アルティメット・グリフォン……ライフで受ける!!」


海未「回復!追撃です!!」


ことり「!!……アルティメット……ストライクヴルム……!!ライフで!!」


海未「運も私に味方したようですね……アタック!!」


ことり「ソウルドロー!マジックだよ!ライフで受ける!!」


海未「ターンエンド」



絵里「……圧倒的……いえ、一方的と言うのかしら……」


にこ「もはやこれは蹂躙ね……あのことりをここまで追い詰めるなんて……」


凛「このまま勝つのは海未ちゃん?」


花陽「わからない……でも、ことりちゃんのデッキはあと十数枚……今の間に主戦力になりえたカードが何枚も破棄されたから、あのデッキに何が眠っているのか……」


真姫「センジュを封じることの出来たマジックも破棄されたものね。光速三段突に魔王刃……あれがあればまだ……」


希「……穂乃果ちゃん」


穂乃果「……………………」


希「大丈夫。大丈夫だから。ちゃんと、二人を見守ってあげて」


穂乃果「希……ちゃん……」



ことり「ことりのターン!ドロー!!……ッ……ターン……エンド」


海未「スピリットさえも召喚出来ないほど、デッキも枯渇しましたか……ここが、勝負の決め所……ならば!!」


ことり「……なに、この気迫……!」



英玲奈「園田海未の身体から……青いオーラが立ち上った……」


あんじゅ「神がかりすぎでしょ……演出……」



海未「ことり、これで……終わらせます!!『荒ぶる乱世を切り裂く青き破邪の一刀!!白き軍勢を討ち滅ぼす大いなる武神!!戦国六武将タイダル・ブルー!!!』召喚!!!」


ことり「戦国六武将!!?ここで、そんなカードを!!」


海未「アタックステップ!!タイダル・ブルーでアタック!!」



ツバサ「決めるつもりね、来るわよ……魂の解放……!!」



海未「見なさいことり!穂乃果!!これが……これこそが!!私の覚悟です!!私の愛を!誇りを!!信念を!!!あまねく力を魂に込め、限界をも越えた先で、その全てを解放します!!!ハアァァァァァァァーーーーーーーー!!!!!」


ことり「なに……ことりの……時間が…………!!」


海未「ソウルドライブーーーー!!!!!」


ことり「ソウルコアを……切り裂いた…………!!」



希「ソウルコアをゲームから除外して発動する究極スキル……ソウルドライブ」


絵里「タイダル・ブルー……私もデッキに組み込むことを考えて、でも諦めた。使い勝手が難しいカードだし……なにより、ソウルコアを失う代償が大きすぎたから」


ツバサ「その代償さえ、今の彼女には些細なことなのね」



海未「タイダル・ブルーのソウルドライブ……相手は次のリフレッシュステップとメインステップを行えません!!」


ことり「そん……な……」


海未「そして、フラッシュタイミング!マジック、ハイドロ曝龍!合体しているブレイヴのコストを0として扱い、タイダル・ブルーのアタック時効果!!コスト7以下のスピリットを破壊し、さらにコスト7以下のアルティメットを破壊します!!消えなさい、ネガ・ナインテイル、アルティメット・グレイザー!!!」


ことり「いや……グレイザーまで……そんな……フラッシュ……タイミング……マジック、リミテッドバリア!!」


海未「まだライフを守りますか……その意気は認めます。ですが、デッキはもらいますよ。センジュ、アタック」


ことり「ライフで……受ける」


海未「スピリット破棄につき回復、粉砕……古戦場の効果によるドロー……計五枚が一度に消える……あと、十二枚!アタックです、センジュ!!」


ことり「ライフで受ける……」



希「ことりちゃんの覇気が消えた……」


真姫「スピリット破棄で回復はならなかったけど……あと、七枚……」



海未「ターンエンドです!さあ、あなたのターンです!尤も、タイダル・ブルーのソウルドライブで、あなたには何も出来ないでしょうけれど」


ことり「……ッ……ドロー……ターン……エンド」



凛「あと六枚!」


花陽「前半で破棄された白カードが、今になって響いてきた……」


絵里「そうね。他属性のカードはマジックやブレイヴ主体で、スピリットは白をメインにしていた……だからことりは、スピリットもろくに召喚出来ない」


にこ「いえ、手札にあっても意味がないわ。センジュとタイダル・ブルー……あの二体の前に全て掻き消される……ことりにはもう……」



海未「私のターン。メインステップは何もしません。アタックステーーーー」


ことり「…………やっぱり……海未ちゃんはスゴいよね」


海未「なにを……急に……」


ことり「何度も絶望的な状況はあったのに、それを払い除けて前へ前へと進むんだもん。それどころか、逆にことりが追い詰められちゃった……ことりじゃ一生かかっても、海未ちゃんみたいにはなれない……穂乃果ちゃんの海未ちゃんを見る尊敬の眼差しを見る度に、ことりは胸が締め付けられてた……」


海未「……!」


ことり「ことりは海未ちゃんみたいに武道が出来ない……日舞も……作詞も出来ない……!ことりの知ってる、誰よりも女性らしい女の子……穂乃果ちゃんにはきっと……芯の強い……穂乃果ちゃんさえ引っ張っていける海未ちゃんみたいな人の方が似合ってる!!そんなこと……ッ!!そんなことことりだってわかってるよ!!でも諦められないの!!仕方ないじゃん!!」


ポロッ


ことり「好きに……なっちゃったんだから……」


海未「ことり……」


ことり「他のものなら何だってあげるよ!だから……穂乃果ちゃんだけは取らないで!!」


海未「ッ!!勝手なことを言わないでください!!」


ことり「!!」


海未「胸が締め付けられていた?……そんなの、私がそうじゃなかったとでも思うのですか!?穂乃果がことりを見る憧れの眼差しは、私を嫉妬に狂わせるには充分なものでしたよ!!」


ことり「海未ちゃんが……ことりに嫉妬……?」


海未「お菓子を作れて、衣装を作れて……穂乃果の気持ちを誰よりも理解出来ていて……!私にない女の子らしさをたくさん持っているあなたが、とても羨ましかった!!何故私はことりのように出来ないのですと何度枕を濡らしたのかも知れません!!穂乃果には……穂乃果に誠心誠意尽くせることりのような人の方が似合っている……そんな……そんな言葉でこれまでの思いを終わらせることなど、出来るはずないでしょう!!」


ことり「海未ちゃん…………」


海未「泣き言で自分を惨めにするくらいなら、最後の一瞬まで戦いなさい!!タイダル・ブルー、アタックです!!」


ことり「……そうだよね……ごめんね、海未ちゃん。だらしないところ見せちゃった……最後の最後まで……だよね。まだまだ諦めない!!フラッシュタイミング!マジック、リミテッドバリア!!コスト4以上のスピリット、アルティメットのアタックでことりのライフは減らない!!」


海未「ならばデッキはどうです!!センジュでアタック!!」


ことり「破棄されたのは牡羊星鎧アリエスブレイヴ!ブレイヴカードだよ!」



絵里「タイダル・ブルーのソウルドライブを受けてなお、ターンを凌いだ!」


花陽「でも、デッキは残り一枚です!!」



海未「ターンエンド。瞳に輝きが戻った……それでいいんです!それで…………」


ことり「ことりのターン!」


海未「残ったその一枚に、あなたは可能性を感じますか?」


ことり「感じるよ。可能性も、ことりの勝利も。ことりには、この子が誰かわかってるもん」


海未「随分な信頼ですね」


ことり「それはそうだよ。この子はことりの切り札……ことりのホントのキーカードなんだから」


海未「キーカード……」


ことり「デッキの一番下で、ことりのことを信じて待っててくれたの……」


海未「そうですか。では、見せてください。あなたが選んだその一枚を!!」


ことり「うん!!」



真姫「ことりに、光の翼が生えた……」


にこ「憎らしいまでの演出じゃない……神モブ組……」



ことり「シュライクンを召喚!……行くよ、海未ちゃあぁぁぁぁぁぁん!!!!!」


海未「来なさい!!ことりぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」


ことり「『世界を照らす輝き!!』」


海未「全力で」


ことり「『光の翼の大天使!!』」


海未「勝ちに来なさい」


ことり「『アルティメット・グラン・ウォーデン!!!降臨!!!!』」


海未「そうしてこそ、私は」



あんじゅ「アルティメット・グラン・ウォーデン!!」


英玲奈「ここで来るのか……究極のバウンスアルティメット!!」


ツバサ「これが決まれば!!」



ことり「タイダル・ブルーは疲労状態……このアルティメットトリガーが通れば……ことりの勝ちだよ!!」


海未「いいですよ、あなたにその引き金を引く勇気があるならば!!」



希「アルティメットトリガーが決まればスピリットは一掃!」


にこ「外せば負け!」


絵里「これで全てが決まる!!」



ことり「勇気ならもうもらってる……子どもの頃からずっと……穂乃果ちゃんと、海未ちゃんに!」


海未「ことり……」


ことり「ラストアタック!!飛ぶよ、アルティメット・グラン・ウォーデン!!アルティメットトリガー、ロックオン!!」


海未「!!」



花陽「あのカードがコスト9以上ならことりちゃんが!」


凛「コスト8以下なら海未ちゃんが!」


真姫「なに!?そのカードは!!」



穂乃果「……………………っ!!!」



海未「蓮華王……センジュ……」


ことり「二枚目のセンジュ……」


海未「コストは……8です」


ことり「クリティカルヒット!相手のスピリット三体を手札に戻す!!海未ちゃんのスピリット全てを手札に!!」


海未「ッ!!……………………」


ことり「……………………?」


海未「ここまでですか……」


ことり「海未……ちゃん……?」


海未「あと一歩、及びませんでしたね……」


ことり「なにを……」


海未「ことり、あなたの勝ちです」


ことり「ちょっと待っーーーー」





ツバサ「死闘……このバトルはまさにそう位置付けるのが相応しいかしら。お互いの力を受け止め、それを乗り越え、高め合う……バトスピの歴史に残る名勝負を繰り広げた二人に、そして、このバトルを制覇した南ことりに、盛大な拍手をーーーー」


ことり「ーーーー!!!!」


ツバサ「ちょっと、まだMCの途ーーーー!!」ビクッ


ことり「ーーーー!!!!」


ツバサ「なに……怒ってる……?」


にこ「一直線に海未のステージに向かっていくわよ……」


絵里「ちょっと、まずい気しかしないわよ!?」



ことり「フゥー……フゥー……」


海未「……どうしました、ことり。そんなに息を荒げて。勝者はもっと毅然とーーーー」


ことり「手札」


海未「……………………」


ことり「海未ちゃんの最後の手札を見せて」


海未「……なにをいまさら……すでに勝負は終わったのです。終わったバトルの手札などーーーー」


ことり「いいから見せて!!!」


海未「ッ!!ことり!!やめっーーーー!!!」


ことり「…………やっぱり……持ってたんだ……」


海未「……………………」



真姫「なにを……?」


花陽「青のマジック……?」



ことり「……インパクトロア……!バトルしている相手のアルティメットのコストがヒットしたカードのコスト+3以下のとき、そのアルティメットを破壊する青のトリガーカウンター……」



凛「トリガーカウンター!?海未ちゃんの手札にあったの!?」


希「それを……使わなかった……」



ことり「!!!!」ガシッ



穂乃果「ことりちゃん!!海未ちゃん!!」


にこ「胸ぐらを掴んだ!」


絵里「みんな!止めるわよ!」



ことり「いつからこのカードを持ってたの……?」


海未「……………………」


ことり「答えて!!」


海未「…………最初から。最初の手札からずっと、このカードはありました」


ことり「グレイザーは重装甲を持ってるからトリガーカウンターは効かない……でも、アルティメット・グランウォーデンは違う!!」


海未「……ええ」


ことり「このカードを使えばアルティメット・グランウォーデンを破壊出来た!!なのになんで!!?最後の最後で手を抜いたの!!?全力で戦うって言ったのに!!ことりはお情けで勝たせてもらっても全然嬉しくない!!」


海未「ッ!」


絵里「ことり!!」


ことり「っ!はなして!!」


にこ「はなせるわけないでしょ!!」


凛「う、海未ちゃん……大丈夫?」


海未「……ええ、すみません」


ことり「ギリッ……ことりのことを哀れんだの!?」


海未「そんな……」


ことり「穂乃果ちゃんを譲ってあげたっていう優越感でも味わいたかった!?」


花陽「こ、ことりちゃん……落ち着い……」


ことり「だとしたら満足!?さぞいい気分だよね!?ことりを見下して、穂乃果ちゃんのことまで蔑ろにして!海未ちゃんの穂乃果ちゃんを思う気持ちはその程度だったの!!?」


希「ことりちゃーーーー」




海未「そんなはずないでしょう!!!!」




ことり「じゃあ…………じゃあ、なんで!!」


海未「……………………!!」


ことり「海未ちゃん!!!」


海未「……ッ!………………穂乃果のことが好きなように……やはり私は、ことり……あなたのことも同じように好きなんです。その意味合いや尺度は違えど……好きな人が悲しむ姿など誰が見たいものですか……。そんな考えがインパクトロアを使うことを躊躇わせました……。これを甘さととられても……ただ臆病風に吹かれたと蔑まれても……私は私を恥じません……たとえこの先一生、あなたが私を恨もうとも……」


ことり「そんなの!!……そんなの……ズルいよ……!!」


海未「はい……」


絵里「……にこ」


にこ「…………ええ」


ことり「バカ……海未ちゃんのバカぁ……」


海未「罵倒も罵声も……全てを受け入れましょう……」


ことり「許さない…………許せない…………」


海未「……はい」


ことり「海未ちゃんの気持ちを……考えられなかった……ことりのことが…………許せないの…………」


海未「…………は……い」


ことり「カッコいい海未ちゃんのこと……ことりだって……好きなのに……」


海未「……はい!」


ことり「なのに……ことりは……ことりはぁ……」


海未「ことり」ギュッ


ことり「……み……ちゃ……」


海未「泣かないでください。自分の意志を強く持ち勝利を目指した……それの何がいけないことでしょうか。私もニコに言われました。生きることは戦うことの連続だと。私たちはこの先も、幾度と立ちはだかる大きな戦いを経て強くなっていく。ことりはその戦いの一つに勝ったのです。私は私に勝ったあなたを誇らしく思います。前を向きなさい。あなたに涙は似合いませんよ」


ことり「…………イケメンすぎてヤダ。ことりの幼なじみ……スペック高すぎるよぉ……」


海未「誰がイケメンですか。ことり……しっかり穂乃果のハートを撃ち抜くのですよ。私の分まで、ちゃんと」


ことり「…………うん……わかった。穂乃果ちゃんのハートにラブアローシュート決める!」


海未「それは忘れなさい!」





ツバサ「まったく……MCそっちのけで盛り上がられちゃったわね」


あんじゅ「私は好きよ~♪ああいう青春♪」


英玲奈「お前は四六時中アイドル漬けの三年間だったものな」


あんじゅ「英玲奈もでしょうが」


ツバサ「予定ではこのまま決勝開始だったんだけど、勝手に休憩挟んじゃいましょう。ブレイヴ48話を観たくなっちゃった」


英玲奈「神回か。付き合おう」


ツバサ「カレーが食べたい」


あんじゅ「え、キスされた方がいい?」





花陽「ううっ!グスッ!」


凛「がよぢん泣ぎずぎ……」


真姫「いや、凛もどれだけ泣いてるのよ……」


花陽「がんど……ヒッ……感動的でぇ……」


真姫「まあ……わからなくもないけど……」


海未「冷製になると恥ずかしいですね」


ことり「熱くなっちゃったね」


絵里「次はいよいよ決勝ね。頑張りなさいよ、ことり」


ことり「もちろん!」


希「楽しみやね♪」


にこ「って……さっきからなに黙ってんのよ穂乃果」


穂乃果「え?あ、うん……」


海未「穂乃果……」


ことり「穂乃果ちゃん……」


穂乃果「……………………」


にこ「辛気くさい!」


穂乃果「ええっ!?」


にこ「海未もことりもみんなも、そういう雰囲気にしまいと明るくしてんのに、あんたが率先して空気重くしてんじゃないわよ」


絵里「ちょっとニコ」


希「台無しや」


にこ「なによ。本当のことでしょ」


海未「いいんですよ。むしろありがたいです。ですがちゃんと気持ちに整理はつけましたよ。今まで渦巻いていたモヤモヤが消えて、なんだか晴れやかな気分です」


穂乃果「海未……ちゃん……あの」


海未「ああ、すみません。バトルに白熱しすぎて喉が渇いてしまいました。少し水でも飲んできますね。では、また後ほど」


穂乃果「あ……」


海未「穂乃果」ボソリ


穂乃果「え?」


海未「ことりのこと、ちゃんと受け止めてあげてくださいね」


穂乃果「!」


海未「ことりを泣かせたら承知しませんからね。フフッ」




穂乃果「ッ!うみちゃーーーっ……絵里……ちゃん」


絵里「ダメよ穂乃果。後を追ってはダメ」


穂乃果「でも……」


絵里「海未は全身全霊……自分の持てる力の全てを懸けてバトルした。そして負けたのよ。いえ、負けることを選んだ。海未もことりも、どちらかがこうなるとわかってた。そんなあの子に、穂乃果はなんて言葉をかけるつもり?」


穂乃果「それは……」


絵里「頑張ったね?残念だったね?……あの子の思いをわかってなお、そんなぬるい言葉をかけられるの?敗者に向ける同情は何よりも勝る侮辱にすぎないし、そんなことで海未の心は埋まらない。それに……ことりの思いを踏みにじることにもなる」


穂乃果「ことりちゃん……」


ことり「穂乃果ちゃん……」


絵里「穂乃果……二人のことを思うなら、バトルでそれに応えなさい。それがμ'sにバトスピをもたらした者としての責任、二人の思い人としての義務よ」


穂乃果「…………そうだよね。ゴメン、ありがとう。……もう迷わないよ。私は全力でバトルする!やるったらやる!!ことりちゃん!」


ことり「!!」


穂乃果「負けないよ、絶対」


ことり「……うんっ!!」


穂乃果「海未ちゃん……ちゃんと見ててね。穂乃果たちのバトルを」




希「大人やねえ、エリチは」


絵里「……茶化さないでよ」


希「いい判断だったと思うよ。誰にでも、見せたくないものの一つはあるだろうしね」


絵里「可愛い妹をもつと、お姉ちゃんは苦労が絶えないわ」


にこ「背負うのが苦じゃない苦労ね」


絵里「ニコが背負うと潰れちゃうわよ」


希「身長的に」


にこ「どぅおいう意味よ!」



――――――――




海未「やはりバトスピは疲れますね。ですが、心地良い疲労感です。バトラー一人一人に考え抜かれた緻密な戦略があり、フィールドで熱い魂をぶつけ合う。あの高揚感、焦燥感、すっかりクセになってしまいました。今後のμ'sの精神の鍛練にはピッタリかもしれません。練習の合間に、休憩がてらバトスピを取り入れてみるのもいいですね」




海未「強かったですね、ことりは。あんなに強いことりと最後まで渡り合ったのです。充分に誇っていいはずですよね。まったく、穂乃果は幸せ者です。あんなに可愛い幼なじみに好かれて。ことりの告白が報われるといいですね。それでこそ、私も全力を尽くした甲斐があるというものです」




海未「……ほんの少しの……差でしたね。……あとライフ一つ……あとたったカード一枚……もっと果敢にライフを奪えていたら……一枚でも多くデッキを破棄出来ていたら……今ごろ……」




海未「……ふぅ。……なんて未練がましい。私は負けたのです。自分から進んでことりを応援したのですよ。心のわだかまりが解けて清々しいじゃないですか。私よりもことりの方が、穂乃果を思う気持ちが強かった。それだけのことです。三位なんて大健闘ですよ。大切な親友の勝利を喜べないなんて修行不足の証拠です!まったく私ときたら!たるみすぎです!山頂アタックで心を鍛え直さ……ね……ば…………」






海未「あれ……ぐす…………あはは、おかしいですね。なんで……なみ……だが……ひぐ!あれ?……ッ!あれぇ……?」






海未「悲しく……なんて……ぐすっ!ッ!!泣くんじゃありません園田海未!……ちゃんと……踏ん切りをつけたではないですか……!穂乃果が幸せなら……それで……わた……私でなくとも……大好きな…………うっ……!ぅぁ……っ……ぁ……!……のかぁ…………ほのかぁ……うっ!!ぁあ……うあぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーん!!!!!」






――――――――





ツバサ「刻は来たわ」


英玲奈「もはや余計な言葉で飾ることもあるまい」


あんじゅ「選び抜かれたカード、至高の戦略、バトルを彩る最強のカードバトラー」


ツバサ「究極も限界も、全てを越えたバトルを見せてもらいましょう!バトスピμ'sチャンピオンシップ、決勝戦!!不屈の大いなる超新星!!高坂穂乃果!!」


穂乃果「はいっ!!」


ツバサ「無限の才能溢れる天使!!南ことり!!」


ことり「はいっ!!」


ツバサ「二人とも、あとは任せるわ。この大会を最後まで盛り上げてもらうわよ!」


穂乃果「もちろんです!」


ことり「頑張ります!」



穂乃果「ねえ、ことりちゃん」


ことり「?」


穂乃果「こうしてことりちゃんと勝負するって、じつは初めてじゃない?」


ことり「そういえば……」


穂乃果「ことりちゃんが勝ったら、私に告白してくれるんでしょ?」


ことり「告白する相手によく言えたね……その通りだけど」


穂乃果「嬉しいな~。ことりちゃんから告白かぁ~。まあ、でもさせないよ?」


ことり「ふぇ!?」


穂乃果「勝つのは私だから」


ことり「勝つよ。ことりは。ことりは海未ちゃんの思いも一緒に背負ってるんだもん」


穂乃果「じゃあおいで!二人の思い、私に受け止めさせてみてよ!!」


ことり「行くよ!!穂乃果ちゃん!!」




ほのこと「ゲートオープン!!界放!!!」




穂乃果「私のターン!マジック、リバイヴドロー!デッキから二枚ドローして、バーストセット!ターンエンド!」


ことり「ことりのターン!シュライクン、イグア・バギー、ノーザンベアードを召喚!バーストセット!アタックステップ!シュライクンでアタック!」


穂乃果「ライフで受ける!」


穂乃果ライフ5→4


穂乃果「ライフ減少でバースト発動!『春を謳う燦然の姫君!フィールドに舞うよ!戦国姫 御琴!』このターンの間、相手のスピリット1体をBPマイナス10000し、この効果でBP0になったスピリットを破壊する!ノーザンベアードを破壊!そしてこの効果発揮後、戦国姫 御琴を召喚だよ!」


ことり「さすがだね、穂乃果ちゃん……!イグア・バギーでアタック!」


穂乃果「ライフで受ける!!」


穂乃果ライフ4→3


ことり「ターンエンド!」



海未「……ついに、始まりましたか」


凛「あ、海未ちゃん帰ってきた」


真姫「ずいぶん長い水分補給だったわね」


にこ「目元のメイクくらい直してきなさいよ。赤くなってるわよ」


海未「意地が悪いですね、二人とも」


希「これでも心配してるんよ」


絵里「もう大丈夫?」


海未「ええ。いつまでも落ち込んでいるわけにもいきませんからね」


花陽「強いね海未ちゃん」


希「ほんま、可愛い子やね」


海未「やめてください、気恥ずかしい。さて、二人ともお互いに最初のターンを終えて、状況は五分と五分といったところですか」


真姫「スピリットを召喚して果敢にライフを狙ったことりに」


絵里「ライフと引き換えに黄色のXレアを召喚した穂乃果」


凛「戦国姫 御琴って、どことなく穂乃果ちゃんに似てるね」


海未「サイドテールの辺りがそうですね。まあ、穂乃果の方が百倍可愛いですが」


にこ「見た目はともかく、御琴が持つ起導は穂乃果の赤と黄色の混色デッキには上手く噛み合ってるわよ。ことりには厄介な一枚になりそうね」



穂乃果「まだまだバトルは熱く燃えるよ!戦国姫 御琴をLv2に!バーストセット!アタックステップ!戦国姫 御琴でアタック!戦国姫 御琴の起導を発揮!燃え上がれ!!S(ソウル)バースト!!」


ことり「Sバースト……!」


穂乃果「『巻き上がれ、灼熱の烈火!紅の天空より召喚!王の威光を宿せし龍の武神!戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴン!!』」


ことり「こんなに早くバーニング・ソウルドラゴンを……御琴のアタックはライフで受ける!!」


ことりライフ5→4


ことり「ライフ減少でバースト発動だよ!マジック、アルティメットウォール!このバトルが終了したとき、アタックステップを強制終了!」


穂乃果「やっぱり、そう簡単にライフはくれないよね。ターンエンド」


ことり「万本槍の古戦場を配置!バーストセット!ターンエンド!」



希「速いバトル展開やね。見てるのが楽しいわ」


凛「でも、なんだかことりちゃんやりづらそう……?」


海未「コアブーストとドロー補助、そしてバーストでゆっくりとバトルを組み立てるのが得意のことりとしては、穂乃果の速攻は遠慮願いたいところであるかもしれませんね」


花陽「場の流れを自分のものにする、穂乃果ちゃんならではの強引さが良い方に働いてるね」


絵里「このままだと、ことりは地盤を固める前にライフを奪われるわよ」


にこ「あのことりが、このまま黙って穂乃果に好き勝手させるとは到底思えないわ」


真姫「まだまだバトルは始まったばかり、ということね」



穂乃果「私はバーストセットして、マジック、ライフレボリューションを使用!ボイドからコアを一つライフに置き、さらに連鎖(ラッシュ)赤を発揮!BP5000まで相手のスピリットを破壊!イグア・バギーを破壊するよ!」


穂乃果ライフ3→4


穂乃果「バーニング・ソウルドラゴンをLv2に!アタックステップ!行っけー!御琴!!」


ことり「御琴の疲労で万本槍の古戦場の効果が発揮!相手のスピリットが疲労したことでことりは一枚ドローだよ!」


穂乃果「御琴の起導によりSバースト発動!!雷命刀ミカヅキ!!ミカヅキの効果、このターン相手のスピリットとネクサスは全ての効果を失い、新たに得ることもない!この効果発揮後、雷命刀ミカヅキを召喚!御琴に合体だよ!!BP11000!ダブルシンボル!」


ことり「ダブルシンボルは痛いかな……。フラッシュタイミング!マジック、スティールハート!相手のスピリット一体のシンボルを0にする!そのアタックはライフで受けるよ!」


穂乃果「黄色のマジック……いよいよ全色混成デッキの片鱗が見え始めたね……それじゃ、バーニング・ソウルドラゴンのアタックはどう受ける!?」


ことり「真・連刃は発揮させない!フラッシュタイミング!マジック、コアスティール!不足コストはシュライクンから確保!相手のスピリット一体のコアを一つだけになるようにリザーブに置く!バーニング・ソウルドラゴンのコアを移動させてLv1に!真・連刃はこれで発揮されないよ!バーニング・ソウルドラゴンのアタックはライフで受ける!」


ことりライフ4→3


ことり「ライフ減少がことりの力になる!絶甲氷盾!ボイドからコア一個をライフに置くよ!」


ことりライフ3→4


穂乃果「ターンエンド。いいね、ことりちゃん!楽しくなってきた!」


ことり「ことりも楽しいよ。とっても、楽しい!ザニーガンを召喚!続いて、『万象を平伏させる翼、正邪混濁を宿す黒き皇(すめらぎ)。黒皇機獣ダークネス・グリフォン!!』Lv2で召喚!」


穂乃果「ダークネス・グリフォン!戦ってみたかったんだ!ことりちゃんのキーカードの一枚!」


ことり「召喚時効果で相手のスピリット二体までを手札に戻すよ!戦国姫 御琴、バーニング・ソウルドラゴンを手札に!!」


穂乃果「おっと!雷命刀ミカヅキはスピリット状態でフィールドに残すよ!」



あんじゅ「さすがのダークネス・グリフォンね。一瞬でフィールドをがら空きにしたわ」


ツバサ「万本槍の古戦場の紫シンボルで連鎖(ラッシュ)を発揮して二枚ドロー。安定のフィールド整地効果ね」


英玲奈「両者共自分の持ち味を活かし始めたな。ここからバトルはさらに加速するぞ」



ことり「バーストセットしてアタックステップ!ダークネス・グリフォンでアタック!!」


穂乃果「フラッシュタイミング!マジック、救世神撃覇!デッキから一枚ドローして、手札のバーストカード一枚をセット!さらにフラッシュタイミング!マジック、バブリーコンフューズ!相手のスピリット二体のコアを入れ換える!ダークネス・グリフォンとザニーガンのコアを入れ換えて、ダークネス・グリフォンをLv1に!さらに、自分のバーストをセットしているとき、このバトルの間相手のスピリット、アルティメットのアタックじゃ私のライフは減らないよ!」


ことり「ターンエンド。一筋縄じゃいかないね……」


穂乃果「ことりちゃんこそ。私はニジノコ、ショコドラを召喚して戦国姫 御琴をLv2で再召喚!マジック、エクストラドロー!デッキから二枚ドローして一枚オープン!赤のスピリットカードのとき手札に加えるよ!雷皇龍ジークヴルム!」


ことり「ジークヴルム……感じるよ、超新星の鼓動……!」


穂乃果「雷命刀ミカヅキを御琴に合体!アタックステップ!ニジノコでアタック!」


ことり「古戦場の効果で一枚ドロー!ライフで受ける!」


ことりライフ4→3


穂乃果「続いてショコドラでアタック!」


ことり「古戦場の効果発揮!ここだよ!スピリットのアタックがことりのバーストの発動条件!」


穂乃果「アタックを引き金にバースト!?」


ことり「『光の羽衣纏いし銀河の赤き英雄!星を抱く皇の翼を見せてあげる!召喚!聖龍皇アルティメット・セイバー!!』」



海未「アルティメット・セイバー!銀河を守護する赤き三龍神の一角!なるほど……対穂乃果用にデッキを組み直したのですね」



ことり「アルティメット・セイバーの召喚時効果!自分のライフが3以下のとき、自分のリザーブのコア一個をライフに置いて、このアルティメットを召喚するよ!」


ことりライフ3→4


ことり「ショコドラのアタックはアルティメット・セイバーでブロック!」


穂乃果「スピリット破壊でバースト発動!!マジック、夢幻祈祷!ボイドからコア一個を自分のライフに置くよ!」


穂乃果ライフ4→5


穂乃果「私はこれでターンエンドだよ」



絵里「一進一退ね」


凛「お互いにライフを回復しつつ、スピリットを並べてる」


真姫「ことりのフィールドにはザニーガン、ダークネス・グリフォンにアルティメット・セイバー」


花陽「穂乃果ちゃんのフィールドにはミカヅキと合体した戦国姫 御琴。手札にはバーニング・ソウルドラゴンとジークヴルムが控えてる」


希「戦力はほぼ互角やね。ここまでお互いにバーストとマジックで牽制して、大きな動きを見せるのを阻止してる」


にこ「決勝に相応しい大型スピリットの応酬。目まぐるしく入れ替わる攻撃と防御。悔しいけど、やっぱりあの二人は強いわ。この私がこんなに魅せられるなんて」


海未「ええ、まったくです。あそこに立っているのが私でないことが、ただただ悔やまれます……」



ことり「ことりのターン!…………ねえ、穂乃果ちゃん」


穂乃果「ん?どうしたの?」


ことり「まだ聞いてなかったなって。穂乃果ちゃんの優勝のお願い」


穂乃果「あー…………」



花陽「そういえば……」


凛「えーっと、ていうかみんなのお願いってなんだったっけ?凛はみんなに語尾にニャーって付けてもらうこと」


希「ウチはみんなで焼き肉パーティー」


花陽「私はみんなにおにぎりを握ってもらう……」


真姫「私は特に考えてなかったわ。叶えてほしい願いも無かったし」


にこ「ニコは~次のライブのセンター♪」


絵里「みんなにジュースをおごってもらうつもりだったわ」


海未「私とことりは穂乃果への…こくは……っ……うぅ……」


希「おーよしよし」


真姫「改めてしょうもない願いが揃ったわね。海未とことりは別にしても」


絵里「全国ネットで放送されることなんて想定していないもの。それで?海未たちは聞いてないの?穂乃果の願い」


海未「ぐすっ……ええ、どうせお腹いっぱいパンが食べたいとか、みんなで遊びに行くとか、そんな程度のものだと思っていましたから」


花陽「なんなんだろう?穂乃果ちゃんの願い事って」



穂乃果「やっぱり、言わなきゃダメ?」


ことり「気になるよぉ~」


穂乃果「あー……うん。そうだね。みんなのお願いも聞いたわけだし、勝てばわかることだよね。……いいよ、教えてあげる」


ことり「うん」


穂乃果「私が勝ったらね、告白するつもりだったんだ。私の大好きな人に。結婚してください、って」


ことり「……………………?」



海未「……………………?」




ことうみ「……………………はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」




穂乃果「そんな驚かなくても……私だって女の子だよ。告白くらいしたいお年頃だよ。まあ、バトスピに頼っちゃうあたり勇気が無かったのは、情けない話だけど……アハハ」


ツバサ「なんなの?爆弾発表はμ'sで流行ってるの?」


英玲奈「また会場が異様な盛り上がりを見せているな」


あんじゅ「盛り上がりっていうか混乱じゃない。あそこの幼なじみ二人は発狂じみた顔してるけど」


ことり「告白!?穂乃果ちゃんが!?あの穂乃果ちゃんが!?」


海未「そんな相手などいないはずです!穂乃果に悪い虫がつかないよう、どれだけ私とことりが注意してきたと思っているのですか!!」


ことり「誰!?いったい誰なの穂乃果ちゃん!!」


海未「いったいどこの馬の骨ですか!!言いなさい!八つ裂きにしますから!」


ことり「穂乃果ちゃんが結婚なんてやだぁ!!」


海未「なにが結婚ですか!!その相手を血痕まみれにしてあげますよ!!」


ツバサ「あ、今穂乃果さんと目が合ったわ」


ことうみ「!!!」


英玲奈「おい、ツバサ……今そんな冗談言うと命が危ないぞ」


あんじゅ「今あの二人、アイドルがしちゃいけない目をしてたわよ」


花陽「あの……そもそも優勝の願いを叶える特典って、μ'sの中だけで適応するものだよね……?」


真姫「そうなると……」


希「穂乃果ちゃんの告白したい相手はウチらの中の誰かってことやね」


絵里「ハラショー……」


にこ「仮に私たちの中の誰かとして、穂乃果に告白されればもれなく幼なじみのとめどない殺意も付いてくるわよ」


6人「……………………」


真姫「こんなにドキドキしない告白なんてあるのね」


凛「ある意味ドッキドキにゃー……」


花陽「だ、誰なのかな……穂乃果ちゃんの告白したい相手って……」


絵里「しかも結婚でしょ?まあ、穂乃果にプロポーズされるなら小姑二人の嫉妬も苦じゃないかもね」


にこ「プロポーズっていうか死の宣告もいいところじゃない!天使より先に死神に祝福されるとか絶対イヤなんだけど!」


希「みんないい反応やわぁ」



ことり「そんな……そんな話を聞いたら、なおさら穂乃果ちゃんには勝たせてあげないよ!」


穂乃果「勝つよ!勝って思いを伝えてみせる!大好きって気持ちを、大好きな人に!!」


ことり「絶対させない!!」


海未「そうです!勝ちなさいことり!どこの誰とも知らない有象無象に穂乃果を盗られるくらいならば、まだあなたの方がいいです!誰かに寝取られる前にことりのおやつにしてしまいなさい!!私は穂乃果の愛人で我慢します!!」


ことり「どさくさに紛れて何言ってるの海未ちゃん!?浮気なんか認めません!」


穂乃果「あの、二人とも私のこと好きなんだよね?じゃあ私の恋を応援してくれたり」


ことり「しません。したくありません」


海未「私以外とする恋など無惨に散りなさい」


穂乃果「怖いよ!!」


ことり「穂乃果ちゃんは渡さないよ!穂乃果ちゃん!」


穂乃果「その言葉に矛盾は感じないの!?」


ことり「ことりのターン!」


穂乃果「この流れで続けるの!?」


ことり「エゾノ・アウルを召喚!ネクサス、聖剣の大地を配置!さらに輝きの聖剣シャイニング・ソードを召喚!召喚時効果、BP3000以下の相手のスピリット全てを破壊!シャイニング・ソード自身の強化(チャージ)で1強化(チャージ)!BP4000以下のニジノコを破壊だよ!この効果で破壊したスピリット一体につき一枚ドロー!シャイニング・ソードをダークネス・グリフォンに合体!Lv2に!BP15000!」


穂乃果「闇のスピリットに光の赤きソードブレイヴ……」


ことり「アルティメット・セイバーをLv4、BP13000に!バーストセット!アタックステップ!切り裂け!ソードブレイヴスピリット!!」


穂乃果「ダブルシンボル……フラッシュタイミング!マジック、スティールハート!」


ことり「スティールハート……!」


穂乃果「赤と黄色はことりちゃんにも負けないよ!ダークネス・グリフォンのシンボルを0に!ライフで受ける!」


ことり「アルティメット・セイバーでアタック!」


穂乃果「いいよ、ライフで受ける!」


穂乃果ライフ5→4


穂乃果「くっ……!やっぱり、究極三龍神のアタックは効くね……!」


ことり「エゾノ・アウルでアタック!」


穂乃果ライフ4→3


ことり「ターンエンド!さあ、穂乃果ちゃんのターンだよ!」



海未「その調子ですことり!そのまま穂乃果のライフを啄(ついば)みなさい!」


絵里「ちょっと海未」


海未「いっけー!!」


絵里「……希」


希「希パワー注入。はーいプシュッ!(物理的に)」


海未「いただきましたっ!?……なにをするんですか」


絵里「落ち着きなさい。あなたのファンがドン引くから」


海未「私の醜態など些細なことです。穂乃果の貞操に比べたら」


絵里「海未の中でどんどん話が肥大していくわ……」


希「海未ちゃん、穂乃果ちゃんのこと大好きやねえ」


絵里「十年以上思いを募らせるとこうなるのかしら。私も気を付けないと」


希「んー?エリチには十年以上思いを募らせるような相手がいるんかなぁ?」


絵里「の、予定の人はいるわよ」


希「紫属性使いのスピリチュアルガールとか?」


絵里「…………さあ、どうかしら」


希「ンフフ♪」


海未「いちゃつかないでもらえます?撃ち抜きますよ」



穂乃果「……よし、私はブレイドラ、銀河竜アンドロメテオスを召喚!ネクサス、ワルプルギスの夜を配置!マジック、エクストラドロー!二枚ドローして一枚オープン!!ライト・ブレイドラ!赤のスピリットだから手札に加えるよ!ライト・ブレイドラを召喚!バーストセット!」


ことり「バースト……」



花陽「今仕掛けたバースト……きっとバーニング・ソウルドラゴンだよね」


にこ「これがSバーストの優位性ね。相手の動きに合わせて発動する従来の受動的なカウンタータイプのバーストに対して、随意的に発動することが出来る攻撃型バースト。まさか穂乃果がここまでSバーストを使いこなすなんてね」


真姫「ソウルコアを最大限活かしたこの戦い方……どことなく海未に近いものを感じるわ」


海未「私に?」


絵里「たしかに、私と戦ったときの穂乃果は強かったけど、これほどソウルコアを多様はしなかったわ。穂乃果はきっと、海未を意識してデッキを編成したのね」


海未「……穂乃果」



穂乃果「アタックステップ!御琴、今一度猛りし烈火を巻き上げるよ!起導発揮!燃え上がれ!戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴン!!」


ことり「万本槍の古戦場の効果で一枚ドロー!バーニング・ソウルドラゴン……今度こそ破壊してあげる!」


穂乃果「やれるものならね!バーニング・ソウルドラゴンの効果!自分のトラッシュのコア全てをバーニング・ソウルドラゴンに!Lv3!BP22000!」


ことり「アルティメットでもないスピリットが、BP20000を越えるなんて……!」


穂乃果「フラッシュタイミング!マジック天火烈刀斬!万本槍の古戦場を破壊!さらにコストの支払いにソウルコアを使用しているとき、シンボルを二つ以上もつ相手のスピリット、アルティメット一体を破壊する!シャイニング・ソードと合体してダブルシンボルになってるダークネス・グリフォンを破壊する!!」


ことり「ダークネス・グリフォン!!くっ!スピリット破壊でバースト発動!!マジック、爆烈十紋刃!BP6000以下の銀河竜アンドロメテオス、合体スピリットのブレイヴ、雷命刀ミカヅキ、ワルプルギスの夜を破壊!!さらに、ネクサス、聖剣の大地の効果を発動!!相手によって私の合体スピリットが破壊されたとき、ブレイヴだけを残してスピリットを手札に戻す!シャイニング・ソードはフィールドに!ダークネス・グリフォンは手札に!」


穂乃果「今度は赤のバースト……一気に戦力を削ぎにきたね……!でも、御琴のアタックは続いてるよ!どうする?ことりちゃん!」


ことり「ザニーガンでブロック!」


穂乃果「ソウルコアがトラッシュにあるから、真・連刃は使えない。バーニング・ソウルドラゴンはアタックしないよ。ターンエンド!」


ことり「ことりのターン!ネクサス、剥がれ落ちるウロコ山を配置!おいで、ダークネス・グリフォン!召喚時効果で相手のスピリット二体までを手札に戻す!御琴とバーニング・ソウルドラゴンを手札に!!剥がれ落ちるウロコ山の紫シンボルで連鎖(ラッシュ)を発揮!デッキから二枚ドロー!」


穂乃果「また……!!」


ことり「さあ、ことりの羽ばたきを見せてあげる!『月の光は焔さえも浄化する聖なる剣!フルムーンの守護者!アルティメット・ストライクヴルム!!』召喚!続いて、『銀の絶対神!永久凍土の白き番人!アルティメット・オーディーン!!』Lv4で召喚!アルティメット・オーディーンの召喚時効果!相手のスピリット一体を手札に戻す!ライト・ブレイドラを手札に!」


穂乃果「アルティメットの軍勢!」



あんじゅ「仕掛けてきたわね!」


英玲奈「ダークネス・グリフォンだけならず、あれだけのアルティメットを従えるか……」


ツバサ「このバトルの中で、新たな才能を開花させたというの?末恐ろしいバトラーね……南ことり……」



ことり「バーストセット!シャイニング・ソードをダークネス・グリフォンに合体!Lv2に!アタックステップ!アルティメット・オーディーンでアタック!!アルティメットトリガー!ロックオン!」


穂乃果「太陽龍ジーク・アポロドラゴン……コスト6!」


ことり「ヒット!このターン、アルティメット・オーディーンは相手のスピリットからブロックされない!」


穂乃果「ごめん、ブレイドラ。あなたの力を借りるね!……フラッシュタイミング!マジック、ドラゴニックウォール!自分の赤のスピリット一体を破壊することで、このバトルが終了したときアタックステップを終了するよ!アルティメット・オーディーンのアタックはライフで受ける!!」


穂乃果ライフ3→2


穂乃果「これでことりちゃんのターンは終わりだよ!」


ことり「終わらないよ。ここからずっとことりのターンだよ!自分のエンドステップ、アルティメット・オーディーンは回復!!」


穂乃果「いいね……勝利を目指してギラギラしたことりちゃんも可愛いよ!」


ことり「そんな甘い言葉で惑わされないもん!///」



海未「ああ!羨ましいですよことりぃ!」



穂乃果「ライト・ブレイドラ、ビヨン、イーズナを召喚!マジック、ライフレボリューション!ボイドからコアを一つライフに!」


穂乃果ライフ2→3


ことり「また……!」


穂乃果「さらに連鎖(ラッシュ)発揮でエゾノ・アウルを破壊!三度目の召喚だよ!戦国姫 御琴!バーストセット!ことりちゃん!私も見せてあげる!アルティメットにはアルティメットで迎え撃つよ!」


ことり「穂乃果ちゃんのアルティメット……!」


穂乃果「『光と闇の超越者!運命を切り開く神の剣!究極輝神アルティメット・オーバーレイ!!』召喚!!」


ことり「アルティメット・オーバーレイ!!超新星だけじゃない……光を越えた光の龍……!!そんなカードを……!!」


穂乃果「アルティメット・オーバーレイの召喚時効果!大抜刀!!手札にあるオーバーレイと合体可能な系統 剣刃を持つブレイヴカード二枚までをノーコスト召喚できる!『灼熱より生まれし業火の剣!火星神剣マーズブリンガー!!』、『幻惑を司る金色の明星!金星神剣ヴィーナスサーベル!!』を召喚してアルティメット・オーバーレイにダブル合体!!トリプルシンボル!Lv4、BP30000!!アタックステップ!!戦国姫 御琴!!アタック!起導でSバースト発動!!『魂の烈火をフィールドに灯せ!戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴン!!』バースト召喚!!バーニング・ソウルドラゴンにトラッシュのコア全てを置くよ!」


ことり「ここで御琴には退場してもらわないとね!アルティメット・ストライクヴルムでブロック!」


穂乃果「御琴!!……ありがとう……あなたの力、無駄にはしないよ!バーニング・ソウルドラゴンでアタック!フラッシュタイミング!マジック、双光気弾!聖剣の大地を破壊!そして真・連刃!バーニング・ソウルドラゴンのソウルコアをトラッシュに置くことで、相手のスピリット、アルティメット二体に指定アタック!ダークネス・グリフォン、アルティメット・オーディーンを指定!」


ことり「ダークネス・グリフォンの合体時効果発揮!ターンに一度回復!さらに紫の連鎖(ラッシュ)で相手のスピリットのコア二つをトラッシュに!バーニング・ソウルドラゴンのコアをトラッシュに!」


穂乃果「トラッシュのコアの数が幸いした……バーニング・ソウルドラゴンはLv3のままだよ!同時バトル!このバトルで破壊、消滅したスピリット一体につき、ことりちゃんのライフ一つをリザーブに!!ダークネス・グリフォンとアルティメット・オーディーンは破壊!ライフ二つをもらうよ!」


ことりライフ3→1


穂乃果「これであと一つ!」


ことり「ライフなんかいくらでもあげるよ……0にならない限りことりは終わらない!言ったよね……バーニング・ソウルドラゴンは今度こそ破壊してあげるって!ライフ減少でバースト発動!!マジック、ソウルバースト!」



希「紫のコア除去マジックや!」



ことり「相手のスピリット一体のコアを一つだけになるようにリザーブに置き、コストを支払うことでフラッシュ効果発揮!相手スピリットのコア一つをリザーブに置く!バーニング・ソウルドラゴンのコアを移動させて、コアを0に!バーニング・ソウルドラゴンは消滅!」



花陽「お、お互いに戦力を大きく失いました!」



穂乃果「そうこなくっちゃ!ダークネス・グリフォンは効果で破壊されたわけじゃないから、剥がれ落ちるウロコ山の効果は発動しない!じゃあ、これを受けきれるかな!?アルティメット・オーバーレイでアタック!アルティメットトリガー、ロックオン!」


ことり「スワロウテイル!コスト3!」


穂乃果「よし!ヒッーーーー」


ことり「ヒットさせない!トリガーカウンターは、一枚じゃないんだから!マジック、キャノンボール!」


穂乃果「!!……赤のトリガーカウンター……!」


ことり「バトルしている相手のBP20000以上のアルティメット一体を破壊!!アルティメット・オーバーレイを破壊するよ!!」


穂乃果「こんなに簡単に……オーバーレイが……マーズブリンガーとヴィーナスサーベルはスピリット状態でフィールドに残すよ!フラッシュタイミング!マジック、魂円舞!アルティメット・ストライクヴルムのBPをマイナス6000!さらに、マジック、エンジェルストライク!アルティメット・ストライクヴルムのBPをマイナス5000!この効果でBPが0になったアルティメット・ストライクヴルムを破壊!」



凛「また一体破壊された!」


ツバサ「今の攻防の意味を理解している人が、いったいどれだけいるのかしらね」


にこ「傍から見れば容易なスピリットとアルティメット破壊の連続……でも、実際は高度な戦術が繰り広げられてる……いったいどこまで強くなるのよ、あいつら……」



穂乃果「どうしよう……ワクワクしてきたよ、ことりちゃん!ターンエンド!」


ことり「ことりも……ことりもスゴく楽しいよ!マジック、ソウルドロー!デッキから二枚ドロー!コストの支払いにソウルコアを使用しているとき、もう一枚ドロー!バーストセット!シュライクン、キグナ・スワンを召喚!マジック、リカバードコア!自分のライフと白のスピリット一体にコアを置くよ!」


ことりライフ1→2


ことり「もう一枚!リカバードコア!」


ことりライフ2→3


ことり「アタックステップ!アルティメット・セイバーでアタック!!」


穂乃果「ライフで受ける!!」


穂乃果ライフ3→2


ことり「Sバーストの弱点だね。攻撃っていう一点に重きを置いたバーストは、自分のターンに発動するするから相手の反撃に脆くなる。バーストの警戒をしなくていいのは楽だよ。ターンエンド!」


穂乃果「ライフを増やして余裕のつもり?まだまだ私は全力じゃないよ!!見せてあげるよ!!超新星!!」


ことり「!!」


穂乃果「ライト・ブレイドラ召喚!マジック、ビッグバンエナジー!手札の系統 星竜を持つスピリットカードのコストを私のライフと同じにする!『雷天を舞う古の龍!雷皇龍ジークヴルム!』召喚!ジークの力を更なるステージへ!!転召!!」


ことり「眩しい……これが……超新星の光……!」


穂乃果「『始まりを司る赤き星よ!新たな命の龍となれ!召喚!超新星龍ジークヴルム・ノヴァ!!』」



海未「現れましたか……超新星龍!!」


ツバサ「ジークヴルム・ノヴァ……何度見ても圧巻ね……赤を制する原始の龍!」



穂乃果「ジークヴルム・ノヴァがジークヴルムから転召したとき、自分のライフが5になるようにボイドからコアを置くよ!」


穂乃果ライフ2→5


穂乃果「まだまだぁ!!『星天を射抜く紅穹の神装!射手星鎧ブレイヴサジタリアス!』、『魔導を極めし黒白の使徒!双児星鎧ブレイヴジェミニ』を召喚!!ジークヴルム・ノヴァにダブル合体!!バーストセット!!アタックだよ、ことりちゃん!!」


ことり「裏十二宮の力を宿した超新星!穂乃果ちゃんの力、全部受け止めてあげる!!」


穂乃果「ジークヴルム・ノヴァのアタック時効果!BP10000まで相手のスピリットを破壊する!ライト・ブレイドラの強化(チャージ)でBP11000までスピリットを破壊!キグナ・スワンを焼き尽くす!ブレイヴサジタリアスのアタック時効果!相手のアルティメットに指定アタック!アルティメット・セイバー、勝負だよ!」


ことり「BP勝負じゃアルティメット・セイバーは勝てない……なら、フラッシュタイミング!マジック、サザンクロスフレイム!BP4000以下のスピリット全てを破壊!ブレイドラ、スピリットライト・ブレイドラ、ビヨン、イズーナ、マーズブリンガー、ヴィーナスサーベル……それにことりのシュライクンを破壊!」



希「自分のスピリットの犠牲覚悟で穂乃果ちゃんのスピリットを一掃した!」


英玲奈「火力は負けていないということか!」



穂乃果「アルティメット・セイバーは破壊!これでまた一つ、ことりちゃんの羽が地に落ちたね!」


ことり「さあ、それはどうかな穂乃果ちゃん!スピリット破壊でバースト発動!!マジック、観音千撃掌!相手の合体してるブレイヴ全てを破壊!ブレイヴサジタリアス、ブレイヴジェミニを破壊!!」


穂乃果「!!」



あんじゅ「神装を破壊した!」


絵里「しかも今度は海未のマジックを!」


真姫「お互いに主導権を譲ろうとしない……穂乃果はともかく、ことりがこんなに我を貫くなんて……!」



穂乃果「ターンエンド。伝わるよ……ことりちゃんの勝ちたいって思い……でも、それは私も同じだから!負けない!負けられないよ!!」


ことり「勝ちたいのはもちろんだけど……穂乃果ちゃんとバトルするのが、心の底から楽しいの。海未ちゃんのときもそうだった。全身全霊を懸けて、力の限りバトルする。バトスピって、楽しいね」


穂乃果「うんっ!!」


ことり「μ'sの中で一番バトスピが強いっていうのは、きっとことりの自信になるよね!シュライクン、イグア・バギー、ノーザンベアードを召喚!『月下に冴える純白のライオン、大地を鳴動させることりのナイト♪獅機龍神ストライクヴルム・レオ!!』召喚!さらに蟹座の力をここに!『星を切り裂く魔獣の大鋏!巨蟹星鎧ブレイヴキャンサー』を召喚!ストライクヴルム・レオに合体!Lv3、BP17000!!」


穂乃果「ストライクヴルム・レオにブレイヴキャンサー……!もっと……もっと見せてよ、ことりちゃんの本気!」


ことり「マジック、デッドリィバランス!相手は相手のスピリット一体を破壊!その後自分は自分のスピリット一体を破壊する!穂乃果ちゃんにはジークヴルム・ノヴァしかいない!破壊してもらうよ、超新星!」


穂乃果「ぐっ……こんな方法でノヴァを……」


ことり「ことりはシュライクンを破壊!ゴメンね、シュライクン……。フィールドががら空きだね、穂乃果ちゃん!アタックステップ!行くよ、ストライクヴルム・レオ!!合体時効果!系統 光導を持つストライクヴルム・レオは自身の効果で白のシンボル一つを追加する!トリプルシンボルだよ!」


穂乃果「ライフで受ける!!」


穂乃果ライフ5→2


穂乃果「っ……!ライフ減少でバースト発動!!マジック、イマジナリーゲート!手札の黄色のスピリット一体をコストを支払わずに召喚するよ!『天霊を統べる光の女王!あまねく慈愛の恩寵を!戦神乙女ヴィエルジェ!!』Lv3で召喚!」


ことり「乙女座の十二宮Xレア!ことりの星座のスピリットなんて、嬉しいなぁ♪」



海未「何故双魚賊神ピスケガレオンを……魚座の十二宮Xレアを入れていないのですか!!穂乃果ぁ!!」


希「いや、紫属性やからと違う?」



穂乃果「イマジナリーゲートで召喚したスピリットの召喚時効果は発揮されない……ヴィエルジェ、あなたの力を引き出せなくてごめん……」


ことり「それじゃ、イグア・バギーでアタックするよ!ストライクヴルム・レオの効果で白のシンボル一つを追加してダブルシンボル!そして、系統 星魂を持つイグア・バギーが疲労したことでストライクヴルム・レオは回復!!」


穂乃果「ッ!フラッシュタイミング!手札から雪ガールの効果を発動!自分のライフが2以下のとき、このバトル終了後アタックステップを終了させる!!ヴィエルジェ、ブロック!」


ことり「凌いだ……さすがだね、穂乃果ちゃん!」



絵里「ノヴァの効果で回復したのに、一気にライフを四つも……」


希「戦況はことりちゃんに傾いてる。現状、穂乃果ちゃんはスピリットを三体以上並べられない時点で負けが決まるね」


海未「穂乃果……」



穂乃果「私はブレイドラ、ショコドラを召喚!マジック、ソウルドローで合計三枚ドロー!よし、マジック、ライフレボリューション!ボイドからコアを一つライフに置く!」


穂乃果ライフ2→3


穂乃果「連鎖(ラッシュ)は発揮されないけど、これでまだ戦える!さらにマジック、スターリードローを使用!デッキを上から三枚オープン!その中の系統 光導、星魂、星竜を持つスピリットカード、ブレイヴカードを全て手札に加えるよ!……お願いみんな……力を貸して!!」


ことり「!!」


穂乃果「……!!デブリ・ザード二枚、ライト・ブレイドラ一枚!」


ことり「上手く星竜を引き当てたみたいだけど、それだけじゃことりには勝てないよ」


穂乃果「……小さな力も、ことりちゃんの翼を焼き尽くす大きな太陽になるかもしれないよ!バーストセット!ターンエンド!」


ことり「じゃあ、そうなる前に吹き飛ばしてあげる!『世界を照らす輝き!光の翼の大天使!アルティメット・グランウォーデン!!』降臨!!」



海未「ことりの切り札!アルティメット・グランウォーデン!」


花陽「ことりちゃんが決めにかかった!」



ことり「『月の女神様、あなたの羽をことりにください!月光神剣ウィングオブルナ』を召喚!アルティメット・グランウォーデンに合体!!Lv5!BP33000!!」


穂乃果「これが……アルティメット・グランウォーデンの最強形態……!!」


ことり「さあ、穂乃果ちゃん!これで終わりだよ!!アタックステップ!アルティメット・グランウォーデン、アタック!ウィングオブルナの効果を発動!!相手のバーストを破棄!そしてスピリット一体をデッキの上に戻すよ!ショコドラを指定!」


穂乃果「神閃月下が!!」


ことり「アルティメット・グランウォーデン!アルティメットトリガー、ロックオン!!」


穂乃果「くっ……ショコドラ……コスト1だよ!!」


ことり「ヒット!ヒットしたコストと同じだけスピリットを残して、他のスピリット全てをデッキの下に戻す!!ブレイドラを残して、ヴィエルジェはデッキの下に!!」


穂乃果「ッ!!アルティメット・グランウォーデンのアタックはブレイドラでーーーー」


ことり「させない!!マジック、神威ウィンド!ブレイドラを疲労!」


穂乃果「そんな!!……なら、フラッシュタイミング!マジック、シンフォニックバースト!このバトル終了時、自分のライフが2以下ならアタックステップを終了させる!!さらに、マジック火炎烈破斬!相手の合体しているブレイヴ一つを破壊!ブレイヴキャンサーを破壊!!アルティメット・グランウォーデン、そのアタックはライフで受ける!!」


ことり「ダブルシンボルだよ!ライフは二つもらう!!」


穂乃果ライフ3→1


ことり「粘るね……でも、次は無いよ!ターンエンド!」



英玲奈「ウィングオブルナでなく、何故ブレイヴキャンサーを破壊した?」


あんじゅ「そうね。シンフォニックバーストでアタックステップを終了させる以上、ウィングオブルナを破壊してライフを守るのが定石だと思うけれど」


ツバサ「最強の切り札を倒したかったから……とか?」


あんじゅ「どういうこと?」


ツバサ「アルティメット・グランウォーデンはことりさんの切り札。月の神剣を装備した姿は、彼女の最強のアルティメット。穂乃果さんは、その切り札を真っ向から倒したいのよ」


英玲奈「この追い詰められた状況で、そんなことを考えるとは……」


ツバサ「バトスピに懸ける思いは理屈じゃないのよ。そうでしょ?穂乃果さん」



穂乃果「私のターン」


ことり「……そのドローが、最後のドローになるね」


穂乃果「……そうだね。ここで起死回生のカードを引けなきゃ、私の負け」


ことり「穂乃果ちゃんの手札は四枚。そのうち三枚は小型スピリットだってわかってる。ことりにはアルティメット・グランウォーデンとストライクヴルム・レオがいる。生半可なカードじゃ、ことりは倒せないよ」


穂乃果「……小型スピリットを並べてアタックしても、ストライクヴルム・レオに防がれる……さらにノーザンベアードのコアブーストブロックに、ノーザンベアードが疲労することでストライクヴルム・レオが回復……厄介な組み合わせだね……でも、ストライクヴルム・レオもノーザンベアードもアルティメット・グランウォーデンもまとめて倒せるカードが、私のデッキに眠ってるって言ったら、どうする?」


ことり「……………………」



海未「そんなカードを……まだ持っているというのですか……」



ことり「驚かないよ。穂乃果ちゃんだもんね。だけどそれを今引けるかどうかは別の話だよ」


穂乃果「ことりちゃんは、海未ちゃんとのバトルでアルティメット・グランウォーデンを信じた。アルティメット・グランウォーデンもことりちゃんを主だと認めてデッキの底でずっと待ってた。私も信じてる……私が選んだカードを……ううん、私を選んでくれたカードを!!」


ことり「!!……空気が変わった……まさか、本当に来るの?……穂乃果ちゃんの切り札……!!」


穂乃果「奇跡は起きる!私たちは何度だって奇跡を起こしてきたんだから!!諦めない、信じる思いが光を呼ぶ!!ドロー……ステップ!!」



凛「そっか……これだったんだ」


花陽「なんとなく……最初からわかってた」



穂乃果「ライト・ブレイドラを召喚!」



真姫「どんな戦略」


希「どんな戦術」


にこ「どんな思いが交錯しても」



穂乃果「デブリ・ザード二体を召喚!」



絵里「心のどこかで思ってた」


海未「そしてそれは今、確信に変わりました」



穂乃果「デブリ・ザード!スピリットソウル:赤を発揮!!」




7人「穂乃果(ちゃん)が負けるなんて、考えられない!!」




ことり「これは……この圧倒的な輝きは何!?まるで……太陽……!!」


穂乃果「ことりちゃん」


ことり「!!」


穂乃果「もう一度見せてあげる!超新星の光を!!『星の力の継承者!!紅蓮を極めし銀河の龍神!!アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ!!』Lv5で、召喚!!!」


ことり「アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ!!!ノヴァが……アルティメットの力を得て進化した……!!」


穂乃果「召喚時アルティメットトリガー!ロックオン!」


ことり「双魚星鎧ブレイヴピスケス……コスト7!」


穂乃果「最大5までライフを回復!!新たに宿れ!命の光!」


穂乃果ライフ1→5


ことり「ノヴァ特有のライフ回復効果……!!」


穂乃果「最後の手札……これが、ノヴァの最強の姿だよ!!『夜明けを告げる神の光!太陽神剣ソルキャリバー!!』召喚!!アルティメット・ジークヴルム・ノヴァに合体!!」



ツバサ「全てを掻き消す光の奔流!」


英玲奈「神々しい……」


あんじゅ「これが……最強のノヴァ……」



穂乃果「覚悟はいい?ことりちゃん!」


ことり「っ!!」


穂乃果「行くよ!!アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ!超新星と太陽の光を今一つに!!太陽神剣ソルキャリバーのアタック時効果!BP4000以下、1強化(チャージ)でBP5000以下のスピリット、ノーザンベアードを破壊!!そしてアルティメットトリガー!ロックオン!!」


ことり「絶甲氷盾……コスト4……!!」


穂乃果「クリティカルヒット!!相手は可能ならスピリット、またはアルティメットでブロックしなきゃいけない!!さらにクリティカルヒットのとき、BP12000以下!1強化(チャージ)でBP13000以下のスピリット一体を破壊する!神の光の前に、さよなら、ストライクヴルム・レオ!!」


ことり「このために……ブレイヴキャンサーを破壊したんだね……!!フラッシュタイミング!マジック、ピュアエリクサー!アルティメット・グランウォーデンを回復!!ブロックだよ!アルティメット・グランウォーデン!!」



海未「BPは僅か1000ポイント差……アルティメット・グランウォーデンは……アルティメット・ジークヴルム・ノヴァに……届かない……!!」



穂乃果「いっけぇーーーー!!!アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ!!!」


ことり「最後まで羽ばたくよ!!アルティメット・グランウォーデン!!!」



花陽「アルティメット・グランウォーデン……破壊……」


凛「剣と剣がぶつかり合って、キラキラしてキレイだったにゃ……」


真姫「そうね。まるで……二人の戦いを彩る花火みたいに……」


絵里「そして、これで……決まったわね……」


希「ことりちゃんには手札もバーストも、スピリットもいない……」


にこ「残りのライフは3……穂乃果のスピリットは三体」


ツバサ「フルアタックで勝負は決する」



ことり「はぁっ……!はぁっ……!」


穂乃果「……っ!!よし……!よしっ!!」


ことり「…………ッ!……あーあ、やられちゃった。強すぎるよ、穂乃果ちゃん」


穂乃果「……運が良かっただけだよ。何度もダメかと思った……」


ことり「でも最後には勝っちゃうんだもん。さすがだよ。さすが……ことりの大好きな人だよ!」


穂乃果「ことりちゃん……」


ことり「……ねえ、穂乃果ちゃん」


穂乃果「……………………」


ことり「好きな人にプロポーズしたら……もしその人がプロポーズを受けたら……穂乃果ちゃんは幸せになれる?」



海未「ことり…………」



ことり「ことりたちが羨ましくなるくらい……幸せな笑顔を見せてくれる……?」


穂乃果「そうなるといいなって、思ってる」


ことり「幸せにならなきゃ、ことりも海未ちゃんも許さないよ」


穂乃果「頑張るよ」


ことり「じゃあ、このライフは私たちからのご祝儀ね。…………大好き、穂乃果ちゃん」


穂乃果「ありがとう、ことりちゃん。海未ちゃん。……みんな、フルアタックだよ!!」


ことり「ゴメンね、海未ちゃん。ことり……勝てなかったよ……」




海未「ことり……あなたは最後まで勇ましく、雄々しき翼を広げました。私は……そんなあなたを誇らしく思います。そんなあなたに勝った……穂乃果のことも……また……」


後書き

途中でわかりづらいバトスピネタをはさんでいますが、アニメバトスピ本編を見ていただければ幸いです。


物語は最終章へ。


このSSへの評価

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ことり推しさんから
2016-05-09 03:14:06

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ことり推しさんから
2016-05-09 03:14:08

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このSSへのオススメ

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1: ことり推し 2016-05-09 03:14:00 ID: UoGU6wTD

注意:ネタバレ含む

もはやバトスピのルールとか無視したなんでもありの展開だけど、それを気にさせないストーリー重視の超良作。わりと感動した。

ルール無視してるからバトスピ知らない人も軽い感じで読めると思う。

確かにバトスピのシンボルカラーてμ'sだよな。μ'sとシンボルの色と合わせたせいで若干違和感もあったけど。

見所はことりちゃんvs海未ちゃんかな。海未ちゃんイケメンだわ。てか、ことりちゃんの強敵感ヤバいwww

まあ総合的に何が言いたいかというと、ことりちゃん推しの俺が満足するSS。

この作者、マジでやりおる。


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