2016-12-21 01:26:09 更新

概要

提督が艦娘に虐待します

観覧注意


秋月編




提督「質素な食事ばかり出してきやがって」



提督「嫌がらせに違いない…」



提督「陰でうまいもん食ってそうだしな…」



提督「あとパンツ赤いし」



ガチャ



秋月「司令、お手紙が来ています!」



提督「おっ、ありがとな秋月」



提督 (ちょうどいい!!)



秋月「どうぞ!」スッ



提督「うん」



提督「あっ、秋月。昼飯は食べたか?」



秋月「あっ、何かご用意いたしましょうか?」



提督 (どうせ沢庵と握り飯だろ!)



提督「いや、まだなら一緒に食べに行かないか?」



秋月「あ、秋月がですか!?」



提督「あぁ」



秋月「し、しかしもっと他の方が…」



提督 (うまいもん食いに行くつもりだな…させるか!)



提督「いや、秋月がとがいいんだ」



秋月「あ、秋月とが…」///



提督「よし。そうと決まれば早速いこう!」









ーステーキハウスー



提督 (ふふふ…いつも牛缶が奮発だとか心にもないこと言いやがって…)



提督 (これが本当の奮発だ!文字通り食らえ!!)



提督 (HAHAHA!)



提督「うーん…どれにしようかな…」



秋月「…」ジーッ



秋月「あ…あの…」



提督「ん?」



秋月「す…すいません…この、すてーきってなんですか?」



提督 (えっ?)



秋月「ごっ、ごめんなさい!秋月、こういった場所は初めてで…」



提督 (こ…この女は…)



提督 (どこまで貧乏アピールを続けるんだ…もう本性は分かっているんだぞ!)



提督「ステーキは、焼いた肉だな」



秋月「やいいたにく…」



秋月「あの、何故こんなに“れい”が並んでいるのでしょう…」



提督「いや、値段だよ」



秋月「ね、ねだん!!」



秋月「こ、これ一つで牛缶が、ひぃーふぅーみーよー…」



提督 (あぁ、あざとい!あざといなぁ!!)



秋月「…ご、ごめんなさい!秋月には払えません!!」



提督 (こうやって奢らせるんだな…なんて奴だ!)



提督「いや、いいよ。俺が払うから」



秋月「いえ!こんなお値段を二人分も払ったら、司令が破産してしまいます!!」



提督 (こ…こいつ俺を貶すか…許せん!)



提督「じゃあ、俺が二人分を勝手に頼む。すいません、これを二つ…」



ウェイター「かしこまり」



秋月「えっ、あっ、あの司令…?」



提督「気にしなくていい。秋月も普段頑張っているんだからな」











ウェイター「お待たせしました」



ステーキ「じゅー」



秋月「わあぁ…」キラキラ



提督「おぉ、旨そうだな」



提督「ほら、秋月。お前の分だ」



秋月 ジー



提督「…おい?」



秋月「こ、この200gのお肉があの値段…」



提督 (まだやるのか!)



提督「まぁ、するところは結構するぞ」



秋月「た、食べるのが勿体ない…勿体ないです…」



提督「いやいや…あれだったらまた連れてきてやるから…」



秋月「いえ…でも、お金が…」



提督「そんなこと気にしなくていい。全部、俺が負担するよ」



秋月「…」



秋月「そ…その…め、迷惑じゃないですか?」



秋月「それに…わ、私こういった所は初めてで…」



秋月「…おかしな事をして、司令に嫌われたくないです…」ボソッ



提督 (どれだけ引き延ばすんだ…もうネタはあがっているんだぞ!)



提督「秋月…そう謙遜しなくていいんだ」



提督「奢る本人が良いと言ってるんだし、分からない事があれば教えてやる」



提督「もっと自分に自信を持つんだ(そして本性を表せ)」



秋月「司令…」



提督「ほら、さっさと食べないと冷めちゃうぞ。ナイフとフォークはこうやって持って…










ー車内ー



提督 (結局本性を現すことはなかったか…)



秋月 (自分に…自信を…)



提督 (だがまだまだ、次のプランは…)



提督 (…)



提督 (何があるんだ?)



提督 (いやこのままやってても多分平行線を保ったままになるだろう)



提督 (なんかこう、バーンと大きいのは…)



秋月「し、司令!」



提督「ん?どうした秋月」



秋月「あ、あの…その…私…し、司令…が…す、す…」



提督 (す?)



提督 (!)



提督 (分かったぞ!すいません、と言おうとしているんだな!)



提督 (ふっふっふっ…罪悪感に耐えられずに、自分の本性との葛藤で、俺に対する申し訳なさが溢れだし、思わず謝罪してしまった…)



提督 (大方そんなところだろう!)



提督「秋月、今は運転中だ」



秋月「あ…ぅ…」シュン



提督 (まぁ、俺もちょっと大人気なかったな。すまん、秋月)



提督「俺も同じ気持ちだから、この話は鎮守府でしよう」



秋月「!」



秋月 (わ、私と同じ…!?そ、それって…)



秋月 ///



提督 (なんで顔を赤くするんだ?)








ー執務室ー



提督「割りと早く終わったな」



提督「これで秋月の本性が…」



提督「…」



提督「で、どうするんだ?」



提督「俺はただ、適当に難癖つけてるだけなんじゃ…」



ガチャ



秋月「し、司令官…」ソーッ



提督「あぁ、秋月。来てくれたか…」



秋月「は、はい…」



提督「さっきの事なんだが…」



秋月「は、はい!」



提督「考え直したんだが、俺も悪かった」



秋月「は、はい?」



提督「人の態度にどうこう言うべきじゃないよな…」



秋月「はい…」シュン



秋月 (勘違いだったのかな…)



提督「だが、お握りと沢庵おんりーはいい加減止めて欲しいんだが…」



秋月「はい…」



秋月「あっ…で、でもお金がなくて…」



提督 (はぁ…まだ言ってるのか。この際だからいっそ聞いてやるか)



提督「なぁ、幾らくらい足りないんだ?」



秋月「えっ…えぇと…そのですね…」



提督「隠さなくていいぞ、何とかしてやりたいしな」



秋月「…えっと、私まだ新米だから…」



提督 (はぁ?随分前から着任してただろ…)



秋月「お、お給料も貰えない身分ですし…」



提督「はぁ!?ちょっと待て!!」



秋月「はっ、はい!」ビクッ



提督「貰えてないって、本当か!?」



秋月「あっ、えっ、えぇと…も、貰えたことは…」



提督 (何故だ命を張る都合上艦娘には国から直接金が降りるはずそれを貰えてないのは申請を提督が忘れてーーー!)



提督「 あ 」



秋月「?」



提督「…」



秋月「て、提督…?」



提督「あ、秋月…その…」



秋月「?」



提督「すいませんでした!」ドゲザ



秋月「え、えぇっ!?」






ー提督説明ー






秋月「そうだったんですね…」



提督「すまない秋月…。全て払っておくから…」



秋月 「!」



秋月「あ、あの!お金は要らないので…」



提督「ん?」



秋月「暫く…い、一緒に暮らしてくれると…」ゴニョゴニョ



提督「えっ」



秋月「て、提督のお手伝いができますし!しょ、食費は負担してください!」



提督「お、おう…(何だかよくわからんぞ…)」



秋月「だ、駄目ですか…?」



提督「いや、俺はいいが…」



秋月「じゃ、じゃあ!荷物取ってきますね!」タッタッタッ



提督「あぁ…」



提督「…」



提督「あれ?じゃあ、す…何て言おうとしてたんだ?」




おわり







金剛



提督「やたらとくっついてくるが」



提督「只の機嫌取りだろう。内心は嫌々に違いない…」



提督「大体あんな可愛い奴が俺に惚れるわけないしな」



提督「実は金剛にすることはもう考えてあるのだ…フフフ」






ー執務室ー



金剛「Hey!テイトク!!」バァーン!



扉「ぼっろぼろやで」



金剛「バーニング…」グググ



提督「らぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああぶ!!!!!!」ガシッ ギュー



金剛「キャアアアアアアアアア!!!!!!!!」/// ブンナグリ



提督「ぐわあああああ!!!!!」 critical!








ー医療室ー



提督 ムクッ



提督「…」



提督「いてて…」



提督 (あいつがしてくる事をそのまま返したらぶん殴られた…意識が吹っ飛ぶ程に)



提督 (どれだけ嫌われていたんだか…)



提督「ん…誰だ手を握ってるのは…」チラッ



金剛 スースー



提督「本人が見舞いに来てどうするんだ…」



ガチャ



明石「あっ、提督!」



提督「明石か…」



明石「よかった…目が覚めたんですね…3日間も寝たきりだったんですよ…」



提督「あぁ、まぁ…」



提督 (そんなに重症だったのか!?)



明石「話は金剛さんから聞きました…艦娘の力ですから、何分…」



提督「まぁ、先に手を出しのは俺だしな…金剛は悪くないよ」



明石「…その件なんですが、上の方で金剛さんが故意に力を向けたのではないかと問題になっていまして…」



提督「それは大変だな。俺から直接言っておくし、少なくとも金剛に被害が及ばないように手配しておくよ」



明石「ありがとうございます…」



提督「何度も言うが、先に手を出したのは俺だからな…」



金剛「んぅ…」ムクッ



提督「おっ、金剛。目が覚めたか」



明石「三日間の間、提督の世話は全部してくれていたんですよ」



提督 (なんか嫌だ。表現が)



提督「そうか…金剛、世話をかけたな」ナデナデ



金剛「ん…テイトク…?」



金剛「…テイトクぅぅぅぅぅ!」ギュゥゥゥゥゥ



提督「ぎゃああああ!!!!!!!」バキボキゴッキ



明石「も、もう少し安静が必要ですね…」







ー食堂ー



提督「ほら金剛、間宮のアイスだ。あーん」



金剛「ま、まいせるふで…」///



提督「気にするな、ほらあーん」



金剛 パクッ



金剛 ///



提督「美味いか?」



金剛 コクリ



提督 (散々な目に遭わせやがって…まだまだ続けてやるからな!)



金剛 (へ、ヘブンが近いデース…)






ー執務室ー



金剛「テイトク!この書類はこれでオーケーデスカ!?」



提督「あぁ、ありがとな金剛」



提督 (フフフ…秘書艦にしてやったぞ…)



金剛 (ひ、秘書艦を任されマシタ!頑張マス!)






ー食堂ー



提督「ほら、あーん」



金剛「テ、テイトク…皆が見てるネ…」///



提督「関係ないさ。ほら、あーん」



金剛 パク



提督「今日はありがとな。明日も秘書艦を頼みたいんだが、いいか?」



金剛 コクコク



提督「世話になるな。金剛」



金剛 ///






ー金剛型部屋ー



比叡「お姉さま!司令とラブラブじゃないですか!!」



榛名「榛名、少し羨ましいです…」



霧島「あの堅物だった提督が…いったいどうしたのでしょう」



金剛「きっと普段のアピールの効果ネ!」



金剛「私、嬉しくて泣きそうだヨ…」



比叡「司令とはケッコンするのですか!?」グイグイ



金剛「ま、まだ分からないヨ…突然の事で…」



金剛「け、ケッコンなんてー」/// プシュー



金剛 パタリ



比叡「ヒ、ヒエー!お姉さま!!」



霧島「酷い熱…これまさにバーニングラブ…」



榛名「お、お姉さまぁ~!」






ー執務室ー



提督「…あいつ遅いな」



バタン



比叡「失礼します!」



提督「おぉ、比叡…」



比叡「お姉さまが熱で…とても動ける状態じゃないんです…」



提督「それは…大変だな。何か手伝えることはあるか?」



比叡「あっ、えぇと司令が来ると逆効果で…」



提督「…そうか」



提督 (やはり嫌われていたか…)



比叡「では、失礼します!」



提督「比叡」



比叡「はい?」



提督「金剛は何て言ってた?」



比叡「お姉さまですか?えぇと…」





金剛『私、嬉しくて泣きそうだヨ…』






比叡「…泣きそうって言ってました!」



提督「そうか…もういいぞ。金剛を大切にな」



比叡「?…はい!」ガチャ



バタン



提督「…」



提督「泣く程なら止めるか…」







ー翌日ー



ガチャ



金剛「テイトク、昨日はごめんなさいネ…体がバーニング



提督「あぁ、別に構わん」



金剛 (…ア、アングリー?)



金剛「今日の仕事は



提督「いい、俺一人でやるよ」



提督「元々、秘書艦なんて居なかったしな。今まで通りやるさ」



金剛「で、でも提督



提督「あー、いいんだもう。何も言わなくていい。全部分かってるから」



金剛「提



提督「もうお前の態度には飽き飽き…。すまん、どっか行ってくれ」



提督「ついでに秘書艦解任だから…もう来なくていいぞ」



金剛「!」ジワッ



ガチャ



金剛 ダッ



バタン



提督「…」



提督「何にイラついてるんだ?俺は…」








ー金剛型部屋ー



ガチャ



金剛「…」



比叡「あれっ、お姉さま?」



金剛「比叡…テイトクがぁ…」ポロポロ



比叡「ひ、ひえっー!お姉さま!何があったんですかー!?」







比叡「えっ、昨日の事で?」



金剛 コクリ



比叡「でも、昨日まではあんなに…その…仲がよかったじゃないですか…」



金剛「私が役に立てないから…愛想尽かされたのかナ…」



比叡「いやあり得ません!たった1日で…もしそうなら、私!提督を怒ります!!」



金剛「じゃ、じゃあ私が調子に…」



比叡「あり得ません!お姉様に惚れられている立場なのに、態度がどうとか言うなんて!!」



比叡 ムカムカ



比叡「私、司令に聞いてきます!!」











比叡「司令!」バン!



提督「ん?なんだ?」



比叡「お姉さまをあんな目に会わせてどういうつもりですか!」



提督「あんな目?」



比叡「とぼけないでください!司令の事を慕っているお姉さまの気持ちを弄ぶなんて



提督「えっ、ちょっと待って?」



比叡「ヒエ?」



提督「慕ってる…?泣きそうなのに?」



比叡「はい!提督がやっと振り向いてくれたって!!」



提督「うん?」



提督「俺と一緒に居るのが嫌で泣いてたんじゃないのか?」



比叡「違います!普段のお姉さまの何を見ていたんですか!!」



提督「えぇ…えーと」



提督「謝ってくる!」ダッ



比叡「…」








ー金剛型部屋ー



コンコン



ガチャ



提督「金剛!!」



金剛 ビクッ



金剛「な、何か用ですカ?」



提督「ごめんなさいぃぃぃ!!」スライディングドゲザ



金剛「ワ、ワッツ!?」








金剛「そ、そうですカ…」



提督「すまない…色々勘違いして…言ったことは取り消せないが、謝らせてほしい」



提督「ごめん」ドゲザ



金剛「そ、そんな…頭を下げなくてもいいデス…」



金剛「わ、私も…浮かれ過ぎてたネ…」



金剛「…全て、私の勘違いデース」



提督「…金剛…俺はお前が好きだ…」



金剛「…エ、ええっ!?」



金剛「と、突然どうしたノ!?」



提督「その…お前を追い出した時…」



提督「多分…心のどこかで裏切られた、って気分になってたんだ…」



金剛「…裏切られタ?」



提督「好かれてるって思い込んでたんだ…普段のスキンシップからな」



提督「だから、あれは本心ではないと知った時に、怒りを感じたんだ…」



提督「まぁ、俺の勘違いだった…勘違いでよかった…」



金剛「…て、提督?」



提督「俺は金剛が好きだ。思えば四六時中お前のことばかり考えてた」



金剛「て、提督!?」///



提督「すまない…ムードも何もないけれど…俺と…」

























比叡「これでよかったんです…お姉様…提督」













提督「いやもう悪口とか越えて一種のプレイの領域に達してるんだけど?」



提督「許さんぞ…俺にも面子がある…」



ガチャ



曙「クソ提督!総員おこし、よ!!」



提督 (来たか…堪忍袋の緒が切れるときが来たようだな…)



提督 (ちょっとガツンと言って、言われる方の辛さを知ってもらうか)



曙「な、なに睨んでんのよ!文句あるの!?」///



提督「…貴様」



提督「上官に向かってクソとは何事だ!!」



曙「ーーーーえ?」



提督「命を掛けてもらっているから下手に出てれば調子にのりやがって…」






提督「大体なぁ…いくら何でも度が過ぎてると考えたことがあるのか?」



提督「会うたびにクソ、こっち見んな。誰も見ていないんだ、被害妄想は大概にしてくれ」



提督「お前は秘書官だし、初期艦の長い付き合いだけどなぁ…だからこそーー」






提督「正直、もう解体も視野に入れるレベルだな。雰囲気も悪くなるし、その方が互いに色々楽…」



提督「…艤装だけは必要だな。お前の戦闘経験は近代化回収においては重宝されるだろう」



提督「言ってはなんだが…別に曙を贔屓する理由もないしな。お前じゃなくてはならない理由はない」






提督 (…っと違う。言葉を選ぶべきだった。ちょっと誤魔化そ。ごめん、曙)



提督「…な?言われる方は辛いだろ?」



曙 フラッ



提督「って、曙!?」ガシッ



提督「お、おい!?どうかしたのか!?」



曙「ーーー」



提督「目を覚まさない…」



提督「や、やばい!明石さーーん!!!」ダキッ ダダダツ













明石「何してるんですか…」



提督「いえ…その…面目ないです…」



明石「提督…曙ちゃんは本心で言ってる訳ではないですよ…」



提督「…え?」



明石「大体、心の底から嫌っているなら、態々毎朝おこしに行きますか?提督、自分で起きてますよね?」



提督「いや…義務だし…」



明石「嫌いは好きの裏返しですよ…曙ちゃんには謝ってあげて下さいね」



提督「ワカリマシタ」



明石「じゃあ、私はこれで…曙ちゃんを頼みますね」



提督「…」



提督 (やべー…少しナイーブすぎないか?)



提督 (それとも俺の言い方が不味かったのかなぁ…)



提督 (目が覚めたらどうなるんだろ…殺されるのかな)



提督 (はぁ…神よ…)



曙 モゾッ



提督「…お」



曙 パチッ



提督「…目が覚めたか」



曙「…」



曙 (私…工廠…なんで?)







提督『解体も視野にーーー』







曙「!」



曙「あ、ああ…ぁ?」



提督「曙…その…すまない…」



曙「そ、そんな…」



曙「い…いや!私はまだ戦える!!」ガバッ



提督「お、おい!?」ガシッ



曙「出撃します!離して!!」



曙 (戦果を挙げればーーーきっとまた必要として!!)



提督「ちょっ、どうした!?」



曙「艤装!私の!!」バッ



提督「ぬわっ!!」



提督「お、おい!?曙!待て!!」



提督「何処へ行くんだ!止まれ!!」












艦娘「ーー海域にて曙のものと思われる艤装の破片をーーー」



提督「…そうか」



提督「…下がっていいぞ」



艦娘「…あまり気を落とさずに」ガチャ



提督「…」



提督「…」



提督「…」



提督「…」



提督「…」



提督「…」



提督「…曙」













許してくれ
















『ー提督』










『こーくー提督』











『このクソ提督!!総員お越し、よ!』
















提督 バッ!



曙「あ、やっと起きたのね。寝坊するなんて珍しいわね」



提督「…」ギュー



曙「…何でほっぺつねってるのよ?」



提督「おぉ…神よ…」ドゲザ



曙「ちょっ!なにいきなり土下座してるの!?意味わかんない!気持ち悪い!!」



提督「もっと罵ってくれ!頼む!!」ダキツキ



曙「ちょっ!離しなさいよ!!」///



提督「曙ー!愛してるぞー!!もう離さないからな!!!」ギュー



曙「はわぁあぁああぁぁぁ!?」///










ー終わりー






扶桑



提督「毎日毎日不幸だなんやと…」



提督「…まぁ、確かにそうは思うがな」



提督「聞かされる身にもなれよ…もううんざりだ!」



コンコン



テイトク?シツレイシマス



提督(ちょうど来たな…今日一日は不幸だと言わせないぞ!)



扶桑「大本営からたくさんの書類が…きゃぁ!」ツマズキ



提督「!」



提督(不味い!ここで転ばれると書類はぶちまけられた挙げ句不幸だと呟かれる事態に…!!)



提督「扶桑危ない!!」ガシッ ギュー



扶桑「はえっ?」///



提督(よしっ!扶桑を支えるだけでなく、書類を互いの体でプレスことにより散乱を防いだ…)



提督(問題があるとすれば俺と密着することによる彼女の不幸発言だが…)



提督「…大丈夫か?」



扶桑「は…はい…」///



提督(よし…不幸回避成功だ)



提督「悪いな…いつも任せっきりで…」スッ



提督(自然な形で書類を回収することにも成功…)



扶桑「い、いえ…秘書艦としての職務を全うさせて頂いてるだけで…」



提督(不幸だと言わせないためには…幸せにすればいいのか…)



提督「そうだな…何かして欲しい事とかないか?」



扶桑「して欲しい事?」



提督「今日くらいはお礼をしたいと思ってな…突然だが」



扶桑「そんな…当然の事をしているだけで…」



扶桑「むしろ、こんな欠陥戦艦を見捨てないで…改二にまでして貰って…」



提督(まずい!この流れは最後に、不幸だわ…で終わるパターンだ!)



提督「そんなに謙遜しなくていい。そうだな、じゃあ間宮さんのアイスでも食べに行こう」



扶桑「え、えぇ…えーと、私だけでなく、山城や、皆さんにも…」



提督「あぁ、分かってるよ」



扶桑「…ありがとうございます」ニコッ



提督(よし、不幸カウント無しだ…)










ー食堂ー



提督「間宮さんのアイスはやっぱり美味しいな」パク



扶桑「そうですね…特に今日は、とても美味しく感じられます」パク



提督「ん?なにか特別な理由があるのか?」



扶桑「…提督と一緒ですから」///



提督 ガタッ



扶桑「きゃあっ!」ボト



扶桑「つ、冷たい!」



提督「ああああ!」



提督(し、しまったアイスが扶桑の胸に…不幸カウントが何とかしなければ!!)



提督「す、すまん!扶桑!すぐ拭くから!!」モニュフキフキ



扶桑「え、え、あ、あぁ、のちょっと」///



提督「こ、これで…よし…」



提督「大丈夫だったか?…すまない」



扶桑「は…はい…」///



提督(よし!不幸カウントなしだ…)







ー話変わってしばらく後ー







ー某海域ー



提督「いや、すまなかった…折角の休みを、奇襲の対象で潰してしまって…」



扶桑「いえ…あれ以上は望みすぎですから…」



提督(よしよーし…未だに不幸カウントは0…完璧だ)



提督「じゃあ、帰投しよう…」



扶桑「はい。分かりました」



提督「それにしても暗いな…探照灯がなければどうなっていた事か…」



扶桑「すいません、提督…態々ボートで…」



提督「いや、結局扶桑のお陰だからな…どうってことないさ」





潜水カ級「…」フジョー






扶桑「そんな…私の力なんて…」プスプス



扶桑「あら…艤装が…」



提督「…故障か?」



扶桑「はい…推進力が…」



提督「まぁ、いいさそのくらい待つよ」



扶桑「申し訳ありません…」



提督「探照灯は消しておくか…今攻撃されたら不味いしな…」パッ




潜水カ級「gank」つ魚雷



潜水カ級パシュパシュつ====魚雷> ======魚雷>




パシュ つ======魚雷>




提督「おっと…多数魚雷の反応が…不味いな」



扶桑「!…提督、離れてください!」



提督(これは…扶桑に直撃するな)



提督「扶桑、動けるか?」



扶桑「…ごめんなさい。無理な様です」



扶桑「危険ですので、離れていて下さい…」



提督「…あぁ、分かった」



一発目



扶桑「くっ」中破 critical!



二発目



扶桑「きゃあっ!」大破 critical!



提督「お、おい!扶桑!!」



扶桑「だ、大丈夫です!」



扶桑(提督の恩があってこそのこの体…沈むわけには…)



提督(…次の魚雷が当たれば…扶桑は恐らく沈む…)



潜水カ級「commend me ty」ワクワク



提督(沈む=不幸カウント…これは不味い!!)



提督「間に合うか?」ブーン



扶桑「!?…提督!」



提督「扶桑を不幸にはさせんぞ!」



扶桑「提督!何を言って!!」



三発目



提督「1発くらいなら ドカーン over kill!!



潜水カ級「!」



扶桑「提督!」



潜水カ級顔 (´・ω・`) センスイ



扶桑「て、提督!提督!!」プシュー



扶桑「艤装が今頃…提督!提督!!」



提督 ヒョウリュー



扶桑「!提督!返事を!!」スクイアゲ



提督 チーン



扶桑「提督!…す、直ぐに鎮守府へ!!」










ー医務室ー



提督「…ん。ここは…」



扶桑「提督…て、てい…と…く…」ポロポロ



提督「うわっ!扶桑!号泣じゃないか!!」



扶桑「てい、とく…どうして…」



提督「?…おい、提督はこっち…」



提督の死体



提督「うわっ…なに俺死んだの?」



扶桑「ていとく…ていとく…ごめんなさい…」ポロポロ



提督「あぁ、扶桑を庇ったんだったな…あのボート脆すぎだろ…」



提督「…いや、魚雷なんてそんなもんか」



提督「…まぁ、扶桑の不幸カウント…略して扶幸カウントは0だからいいか…」



提督「…心なしか体が浮いてきた気がする」フワ~



扶桑「ていとく…わ、わたしは…ふ…は…」



提督「なんだって?ふこうだわ!?」



提督(いや態々死んだのに、ここで不幸だと言われるのは癪だぞ!)



提督「ふざけるな!これ以上扶桑に喋らせてたまるか!俺は生き返らせてもらう!!」ルパンダイブ












扶桑「…提督…私は…扶桑は…貴方の事を…」



提督「…ふ、ふそー…」



扶桑「…!?提督!!」



提督「も…もう何も言わなくていい…」



提督「お、お前は…俺が…不幸にしない…」



扶桑「!……うぅ…そん…な…卑怯…すぎ、ます…!」ギュウ



提督「…ごめ…ん…痛い……」















時雨




提督「あいつ一人称が僕で、男の癖にやたらとくっついてくるんだよな…」



提督「男同士というのもあるのか、何かあるごとに俺を頼るのはいいが」



提督「漢隊これくしょんに興味はないんだ。すまない時雨」



提督「でも、初期艦で秘書艦なんだよなぁ…はぁ、あの容姿で男は勿体ない…」



提督「…どうするかな」



ガチャ



時雨「提督、おはよう。時雨だよ」



提督(…そうだな、とりあえず無視してみよう…過度なスキンシップを取りすぎてきたしな)



提督(…いや、突然無視はおかしいな。徐々に口数を減らすか)



提督「あぁ、おはよう」



時雨「今日もいい天気だね」



提督「そうだな」



時雨「これ、今日の仕事だよ。置いておくね」



提督「ありがとう」



時雨「何か手伝うことは無いかい?」



提督「ない」



時雨「そ、そうなんだ。ごめんね」



提督「…」



時雨「…」



提督「…」



時雨「…提督」



提督「…」



時雨「て、提督?」



提督「…はぁ…なんだ?」



時雨「あっ、ご、ごめんなさい…その…僕、何か怒らせるようなことをしたかい?」



提督「怒ってなんかいない」



時雨「で、でも…今日の提督…少し怖いんだ…」



時雨「か、かまってくれないし…」ボソッ



提督「…それは時雨の思い込みじゃないのか?」



時雨「え?」



提督「お前は俺じゃないだろ、どうして俺の感情が分かるんだ」



時雨「えっ、え…ご、ごめんなさい…」



提督「何に謝ってるんだ?時雨は悪いことはしてないぞ」



提督「…それともなんだ、ごめんなさいって言っておけば何でも解決できると思ってるのか」



時雨「ち、ちがっ」



提督「何でもいいが、今は仕事中だ。特別な用事がないなら出ていってくれ」



時雨「…はい」



時雨「で、でも…提督…」



提督「…」サムラゴウチ



時雨「…」ガチャ



提督「…」



提督「や、やばい…これはキツいぞ…」



提督「時雨のあの悲しそうな顔…今からでも遅くないな…謝った方がいいような…」



提督「…いや、時雨は男…強く育てなければ(使命感)」



提督「はぁ…本当に、時雨が女の子だったらケッコンカッコカリ待ったなしだったんだが…」



提督「実際、その気はないんだが男だとしてもクルものが、ね…」



提督「…さっきは言い過ぎたな、もう少しオブラートにいこう」









ー執務ー



提督「…」カリカリ



ガチャ



時雨「提督、お昼だよ」



提督「そうか」



時雨「…ひ、久し振りに一緒に食べないかい?」



提督「…」



提督(流石にこの程度は…)



時雨「いや、その…駄目だったらいいんだ…」



提督「…いや、そうだな。一緒に食べよう」



時雨「!…ありがとう」










ー食堂ー



提督「…」パクパク



時雨「…」モグモグ



時雨「美味しいね」ニコッ



提督「…そうだな」



提督(…なんで隣に座るんだいい匂いがする)



時雨「…提督、この後は時間あるかい?」



提督(うーん…いや、時雨のためだ…)



提督「悪いな。ない」モグモグ



時雨「そう…ご、ごめんね。急に」



提督「いや、気にしなくていい」モグモグ



提督「ごちそうさま」



時雨「…」



提督「じゃあ俺は行くよ。食事に誘ってくれてありがとな」



時雨「…うん」シュン









ー執務室ー



提督「はぁ…やばい…時雨は男…男なのに…」



提督「しっかりしろ、俺…」



提督「罪悪感も半端がないし…いっそ止めようかな…」



提督「…時雨は男…いや、だからどうした?」



提督「人を好きになるのに理由なんて要らないな」



提督「よし、構うもんか。もう吹っ切れた。時雨に好きだと伝えて終わりにしよう…」



提督「時雨も傷ついている様だし、こんなことしてても意味はないな」










提督「時雨はどこだ~」



時雨「…」トボトボ



提督「おっ、居たな…時雨ー」



時雨「!?…な、なんだい?」



提督「その…すまなかった。今までの態度を謝らせてほしい」



時雨「えっ?…突然どうしたんだい…」



提督「俺のやり方が間違ってたよ…時雨、俺はお前が好きだ」



時雨「え、えぇっ!?ほ、本当にどうしたんだい!?」///



提督「こんなことはいけないとは分かっていたんだが…俺は、俺の感情に従うことにしたんだ」



時雨「…だ、だって僕は…艦娘だよ…」



提督「そんなことはどうでもいいんだよ…(問題は男だと言うことだ)」



提督「時雨…その…ケッコンして欲しい」スッ



時雨「!…ほ、本気かい?」



提督「指輪まで用意してるんだ、嘘をつく要素はないぞ」



時雨「…」ジワッ



時雨「ぼ、僕…て、提督に嫌われたと思って…何か悪いことしてしまったのかって…」



時雨「こ、怖かったんだよ?」



提督「…すまない。謝るよ」ギュ



ムニッ



提督(ん?)



提督(むにっ?)



時雨「…提督!…好きだよ…」ギュウ



ムニュー



提督(あれこれおっぱいじゃね?)




提督「時雨…ごめん…」サワッ



時雨「ひゃっ!…そ、そういうことはまだはやいんじゃないかな…」///



提督「…ない」



時雨「へ?」



提督「玉がない!」



時雨「弾?」



提督「うっひょーーー!!!!!」ダキシメ



時雨「ちょ、ちょっと提督!?」



提督「やったぞーー!!!時雨と結婚できるーー!!!!!」オヒメサマダッコ ダッシュ



時雨「て、提督!止めてよ!恥ずかしいじゃないか!!おろして!!!」///



提督「神様ありがとー!!!時雨ー!!!絶対幸せにするからなぁーー!!!!」



時雨「きょ、今日の提督おかしいよぉ!!」///











山風



提督「新しい駆逐艦が大本営から送られてきて」



提督「曰く、問題があるからよろしくとか…」



提督「案の定着任早々タメ口+ガン避け…上司をなんだと思っているんだ…」



提督「我慢ならん!虐待DA!!!」












ー執務室ー



山風「わ、私が…秘書艦…するの…?」



提督「あぁ、まぁ、着任したてだし、コミュニケーションも大切だと思ってな」



提督(我ながら意味不明だ)



山風「いいの…私…何も分かんない…よ…?」



提督「あぁ、気にしなくていいよ。みんな最初はそうだったんだしな」



山風「…提督…変わってるのね…」



提督「そ、そうかな?」



提督(ひ、人を変人扱いするだとぉ…?こ、この…)



山風「…私…色んな提督に…鬱陶しいって…言われてたから…」



山風「秘書…艦…やるなんて…思ってなかった…」



提督「…」



山風「…が、頑張る…」



提督「あ、あぁ、頑張ってくれ。できるだけ教えてやるから。分からないことがあったら言ってくれ」



山風「…うん」



提督(あ、あれぇ?なんかおかしいな…)










山風「…」スッ



提督「…?」



山風「…」スタスタ



山風 ガチャ



提督「…なんだ何も言わずに…トイレかな?」













提督「…全然帰ってこないぞ…職務放棄か?」



提督「はぁ…あー、これは虐待不可避ですね」



ガチ ガチャ ガチャ



提督「ドアを開けるのに手こずるのか…(困惑)」



ガチャ



提督「お…山風、お前…」



山風「…ん…しょ…て、提督…あ、朝…ご飯…」ヨロヨロ



提督「!お、おい、危ないぞ!!」ダッ



山風「…だ…だいじょうふ…構わない…あっ!」ヨロッ



提督「危ない!」ギュ



ドンガラ パリーン! バシャー



提督「うおっとぉ!」ツルン



山風「きゃっ!」ギュ



提督「痛ってぇ!」ハヘングサグサ



提督「ああ熱っ!!」ミソシルシミル



山風「あ…あ…提督…」



提督「あー…痛…山風…怪我はないか…?」スクッ



提督(痛って…この野郎こんな怪我をさせやがって…)



山風「ご…ごめんなさい…!」



提督「怪我は無いみたいだな、よかった」



山風「背中…見せて!」



提督「おう」



山風「あ…」ソウハク



山風「す、すぐ医務室へ!」グイグイ



提督「あぁ、分かったよ」














ー医務室ー



山風「…」ホウタイマキマキ



提督「いつつ」



山風「…なんで…構ったの…」グス



提督(…ん…泣いてる?…泣くほど構われるのが嫌なのか?)



提督(つまり…構う=虐待に十分なるな…)



提督「なんで構ったの…構っちゃダメだったか?」



山風「だ…って…提督…酷い怪我…」



山風「火傷…血いっぱい…お皿の破片…痛いで…しょ…?」



提督「いや、山風に怪我がなかったんだから、この程度どうってことないな」



山風「な…んで…?」



山風「…わか…らないよ…」



提督「分かる必要ないさ。ところで、朝ごはん持ってきてくれたんだよな?」



提督(ふふふ…always涙目だ…相当効いてるな)



山風「あ…ごめ…なさ…もう…しません…」



提督「あぁ!怒ってなんかない。ただ、ああなってしまったからさ、朝は間宮にしようか」



山風「…間…宮…?」



提督「あぁ、知ってるだろ?間宮さんの食堂」



山風「…間宮!?」



提督「お、おう。そうだ」



山風「…い…一度…行って…見たかった…!」パアア



提督「そうか…じゃあ早速行こう」



山風「ま…待って…提督…怪我…」



提督「この程度の傷、大丈夫だ。ほら、行くぞ」スッ



山風「あっ…手は…やだ…構わないで…」ビクッ



提督「?」



提督(こ、この怯え方は異常だな…流石に止めるか)



提督「そ、そうか。じゃあ行くぞ」パッ



山風「…あっ…手…」シュン



提督「ん?」



山風「…ご…ごめんなさい…なんでも…ない…」



提督「??」



提督「行くぞ?」



山風「…う…ん…」













提督「無難に定食だ」



提督「いただきます」



山風「…」



提督「ん…どうした?山風」



山風「…考えた…の…私は…食べるべきじゃ…ない…」



提督「急になんだ?」



山風「…私…提督…に…迷惑だけ…かけて…」



山風「何も…役に立って…ない…のに…」



提督「あぁ、気にするなって。着任してすぐなんだから」



提督「むしろ、頑張ってくれてる方だと思うよ」



山風「…ほん…とう…?」



提督「あぁ、嘘言っても仕方がないだろう?」ナデナデ



山風「あっ…や…」ビクッ



提督「っとすまない。触られるのは嫌だったな…」サッ



提督(フフフ…こうしてじわりじわりと追い詰めてやる…)



山風「…」スッ



提督「ん?どうした、手を握って…」



提督(や、やばい…折られる?)



山風「…あたたかい…」



提督「…?」



提督「や、山風ー?」



山風「…な…に…?」



提督「構われるのは嫌だって…」



山風「…うん…だけど…」



提督「だけど?」



山風「…だめ…?」ウルッ



提督「あっ、いや!山風がいいならいいんだ!」



提督「それよりご飯を食べよう!ご飯も温かい内に食べた方が美味しいぞ」



山風「…分かった」



















山風「すっごく…美味しかった…秘書艦…してよかった…」



提督「ははは、まだまだ仕事はあるぞ」



提督「ただ、折角だから…ほら」



山風「ん…冷たい…なに…これ…」



提督「間宮の棒つきアイス。美味しいぞ」



山風「いいの?…間宮の…あいす…限りがあるのに…」



提督「あぁ、あげたい奴にいつもあげてるからさ」



山風「…いい…あたしには…もったいないよ…」



提督「もったいなくないさ。山風も頑張ってくれてたんだからな」



提督「少しこういったものも必要さ」



山風「…」



提督「ほら、開封したぞ」ビリッ



提督「少しでもいいから…な?」スッ



提督(ふふふ…相当嫌がってるな…)



山風「…」ニギッ



山風「…ペロッ」



山風「っ!」パァァァ



提督「…どうだ?」



山風「うん…うん!…」コクコク



提督「そうか…ならよかった」ナデナデ











山風「…」ウトウト



提督「…ん」チラッ



提督(眠たそうだな…虐待の疲れもあるか)



提督(今日はこれくらいで勘弁してやるか)



提督「山風、もういいぞ」



山風「っ!」ビクッ ガタッ



山風「…い…いま…なん…て…?」ブルブル



提督「ん…もういいぞって…」



山風「…い…いや…」ブルブル



提督「? 」



山風「ごめんなさい!提督!頑張るから!見捨てないで!」ガシッ



提督「うぉっ!山風!?」



山風「お願い…見捨てないで…!」ギュー



提督「お、おいおい落ち着け…眠たそうだから、もう休んでいいぞって意味だ」ナデナデ



山風「本当に…?」ウルウル



提督「あぁ、本当さ。」



山風「山風…何も悪いことしてない…?」ウルウル



提督「してないよ。安心してくれ」ナデナデ



山風「…」ギュー



提督(弱ったなぁ…)ナデナデ



提督「…どうしてほしい?」ナデナデ



山風「…」ギュー



提督「…」



山風「一緒に…いて…」ギュー



提督「分かったよ…とりあえず、俺はまだ仕事しないといけないから…」



山風 ギュー



提督「…膝の上に乗っていてくれ」











提督「…」カリカリ



山風「…」ギュー



提督(うーん…二つ返事で山風を受け入れたはよかったが、訳ありだったようだな…)



提督(…)




山風『鬱陶しいって…』




提督「…はぁ」ナデナデ



山風「…」モゾ ギュー



提督「…山風」



山風「…ん」ギュ



提督「大変だったな…」ナデナデ



山風「…」ギュー



提督「俺はお前を見捨てない。約束する」



山風「…あり…がと」



提督「…そんな簡単に信用していいのか?」



山風「提督…あったかいから…」ギュー



提督「そうか」



山風「それに…優しいし…」ギュー



提督「そうか」



山風「あたし…ずっと…ここに居られる…?」



提督「あぁ。見捨てないって言っただろ?」



山風「…提督」



提督「ん?」



山風「…白露型駆逐艦…八番艦…山風…」



提督「…うん」ナデナデ



山風「よろしく…ね…」



提督「あぁ、分かった。よろしくな」ナデナデ



山風「…えへへ」///




終わり


後書き

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このSSへのコメント

30件コメントされています

1: matu 2016-02-09 13:33:27 ID: 3D4VSMp2

これは続きはあるんですかね?

2: Abcdefg_gfedcbA 2016-02-09 20:47:42 ID: NxU5TlZO

コメントありがとうございます

続きます。※再投稿、に語弊がありましたら申し訳ないです

3: SS好きの名無しさん 2016-02-11 15:20:26 ID: xjYUyecu

秋月の口座には結構な大金がありそう

4: SS好きの名無しさん 2016-02-13 00:07:58 ID: QwEemh09

金剛…殴っておきながら尚も上司に媚びへつらうか…卑しい女め…

5: Abcdefg_gfedcbA 2016-02-13 01:36:30 ID: vqHheG9X

コメントありがとうございます


一体何人の♂から巻き上げてきたのか…


金剛レベルまでいくといっそ清々しくて良いと思います

6: matu 2016-02-18 06:11:18 ID: FePw1FLU

時雨出してくれるかな?

」チラ

7: Abcdefg_gfedcbA 2016-02-19 02:23:48 ID: X2SOWbH8

コメントありがとうございます

段々、ネタが無理矢理になってきましたが、時雨…頑張ります

8: SS好きの名無しさん 2016-02-22 19:15:44 ID: 64vrgSUS

無理する必要はないで
好きな事を書けばええんやで

9: XLIV Lotus 2016-03-02 03:14:09 ID: 04mcjsR_

あ、あ!やった!復活してる!w
こっちでも頑張って!

10: Abcdefg_gfedcbA 2016-03-04 01:04:57 ID: qEN8gVsH

コメントありがとうございます

できる範囲で頑張ります

11: SS好きの名無しさん 2016-03-22 01:15:58 ID: eAdhrfbp

比叡は可愛いなあ

12: SS好きの名無しさん 2016-04-25 23:32:02 ID: pXKeUGct

曙提督は張り手で突き飛ばされても文句言えないレベル
流石にクズすぎて草

13: SS好きの名無しさん 2016-06-09 03:37:13 ID: lm6t5jYu

↑それがええんやで

14: SS好きの名無しさん 2016-11-28 00:55:36 ID: gXVe6e8L

山風?うーん、知らない子だなあ
山雲と間違えてるよ、ねー?(甲掘りしたくない感)

15: Abcdefg_gfedcbA 2016-11-28 01:04:18 ID: amk0KQeN

堀る時間はまだまだありますよ^^

あと遠回しな運営批判はNG

16: SS好きの名無しさん 2016-11-29 19:43:40 ID: 6Pp_dsnr

コメ14れす
ああ~、山風最高なんじゃ~^^
存分に甘やかしたいのう
(手首くるくる山風ぺろぺろ)

17: Abcdefg_gfedcbA 2016-12-01 01:19:53 ID: uCaOz9l1

存分に甘やかしてあげてくださいね

あ^~山風ぺろぺろするんじゃぁ^~

あへあへあぺろぺろ

18: SS好きの名無しさん 2016-12-03 05:34:36 ID: MKU9yBL9

久々に更新されたと思ったら山風とは…
最高すぎるチョイス!更新頑張ってください!

19: 冴月 2016-12-21 11:52:18 ID: Auvw-LmU

この山風ちゃんはどこで会えますかね?
堀どころか攻略すら間に合わなかった……orz

20: Abcdefg_gfedcbA 2016-12-21 14:57:12 ID: OH9Gz9Ij

コメントありがとうございます

山風ちゃんは...あなたの心の中にry

...まぁ、山雲がいますよ。ねー?

21: SS好きの名無しさん 2016-12-25 03:17:23 ID: a8HTxfII

あぁ^〜山風めっちゃかわええんじゃ^〜
ほんと最っ高っスよマジで

22: masaマサ 2016-12-25 06:50:15 ID: hHmpvX_T

大井出ませんか?

続き楽しみに待ってます

23: Abcdefg_gfedcbA 2016-12-25 15:21:38 ID: RsE5xq_T

コメントありがとうございます


山風がかわいい?あたりまえだよなぁ?おら、掘りに行くんだよあくしろよ(無理難題)


続き…は現在予定していませんが、考えておきます…大井可愛いですしね

24: SS好きの名無しさん 2016-12-26 18:33:52 ID: x3rxXczn

ながもんとかたけぞうだったらどうなるんだろうか?

25: Abcdefg_gfedcbA 2016-12-26 18:40:08 ID: FzDMyO9_

コメントありがとうございます

長門さんは既に書いています!

旧アカウントの方をよろしければご確認ください…

26: ウラァー!!ハラショー!! 2019-07-11 15:47:09 ID: S:92p6CQ

虐...待?なのか?

27: SS好きの名無しさん 2019-08-27 22:13:52 ID: S:V6PDzF

↑こんなに酷い虐待ほかにないぜ?

28: SS好きの名無しさん 2019-09-26 01:55:40 ID: S:ahD0ux

↑おっそうだな(適当)

29: SS好きの名無しさん 2020-01-01 03:42:49 ID: S:EqlIoR

そうだよ(確信)

30: SS好きの名無しさん 2020-05-08 07:07:04 ID: S:HsohIJ

酷い…なんて酷い虐待なんだ!こんないたいけな少女たちに…許さん!俺も虐待してくる


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1: SS好きの名無しさん 2016-02-17 22:03:00 ID: MFucJdAL

酷い勘違いを見た

2: SS好きの名無しさん 2016-02-22 19:16:26 ID: 64vrgSUS

秋月型はかわいい(確信)

3: SS好きの名無しさん 2016-04-30 12:00:01 ID: 0hrKi4Xp

楽しいです

4: SS好きの名無しさん 2016-06-29 15:14:58 ID: 6ov7E0qS

あなたの作品は全て素晴らしい

5: masaマサ 2016-12-25 06:51:31 ID: hHmpvX_T

艦娘可愛い

6: SS好きの名無しさん 2016-12-26 18:34:11 ID: x3rxXczn

いいね〜。

7: SS好きの名無しさん 2017-04-25 00:10:28 ID: ZWxLZV3L

とても癒されました

8: SS好きの名無しさん 2019-09-04 01:07:48 ID: S:JySqpz

虐待とは…σ(´・д・`)

9: SS好きの名無しさん 2019-10-06 06:31:29 ID: S:AI0s19

好きの反対、嫌いの反対どちらも無関心なんだよなぁ


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