戦国ラブライブ! ♯9
今回がこちらのサイトで投稿するのは最後になります。続きが見たい方がもし、仮にいるのであれば、ハーメルンへどうぞ。
盗聴します。
今回も短編です。
「同盟は結べませんね」
「「何をぉぉぉぉぉぉおお!!?」」
さて、開幕絶叫でお送りしていきます。
「ちょ!絵里ち、海未ちゃん!うるさいで!!聞こえてまうやろ!?」
「いいえ!!それどころではありません!!穂乃果が斬られてしまいますぅぅ!!」
「あー、もう!うるさい!ちょっと落ち着きなさいよ!!」
「そうよ、海未。お、おお落ち着きなさい?」
「絵里が賢くないにこ…」
穂乃果と謙信が対談中の客間前。そこでこんな馬鹿騒ぎをしているのは勿論、高坂の家臣達である。(七幕参照)
「でもまさか、同盟を蹴るなんてね…」
「それも、謙信からのをよ?」
「肝が座ってるなぁ…。うちらの御屋形様は」
「さっき真姫が言ったように、何か裏があるとしても…」
「同盟を結ばないなんてねー…」
高坂家臣達は穂乃果なら同盟は簡単に結ぶものだと思っていたようだ。
「そいで、海未ちゃん?ちょっとうるさいで?」
「はっ!?私、騒がしかったでしょうか!?」
「ええ。凄いうるさいわよ?…行動がね」
海未は腕を振り回し、目を回しながら城の廊下をあっちこっち走り回っていた。
…漫画でしか見たことがない光景だ。
「あはは…。海未ちゃんは穂乃果ちゃんのこととなると凄いからね」
「凄すぎるわよ」
「チ、チカァ…」
「絵里ち〜?ポンコツゾーンに入ったらあかんで?」
高坂家の軍師2人はメンタルが弱いようです。
「あ!海未ちゃん!!鼻血が!!」
「ほぇぇ…?」
——しかもまさかの両方の穴から——
海未の顔の下半分は一瞬にして血の色で染まった。
「う、海未ちゃんっ!!」
「ぁぁあ…。わ、私は死ぬのですね…」
「海未ちゃん!!死んじゃダメにゃぁあ!!」
「いや、死なないから」
「高坂の終わりチカァ…」
「絵里ち〜?一回落ち着こか?」
「賢いエリーチカはどこへいったのよ!!」
「賢い可愛いエリーチカァ♪」
——衝撃——
「あーあ、絵里ちが壊れた。にこっち?どうしてくれるん?」
「ぬぅあんでにこなのよ!!」
穂乃果と謙信が真剣に対談している間、お外ではこんなことがおきていたのだ。
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「…で、どうしよか?」
高坂家臣達は大広間に集まった。…ポンコツ2人を除いて。
議題は勿論、今後の上杉と高坂の関係について。 今回の穂乃果の無礼は、下手をしたら戦ものである。
「どうするもこうするもないでしょ?戦よ、戦。まぁ私は受けて立つけど」
「真姫ちゃん…。縁起でもないこと…」
「いいんじゃない?戦でも。にこの騎馬隊に任せなさい!」
「…にこっち、死ぬで」
「絶対死んじゃうにゃ」
「ぬぅあんでよ!!」
恒例のくだりである。(第二幕参照)
「でも、仮に上杉が何かを企んでいたとしたら…。穂乃果の判断は正しかったことになるわ」
「そうだね。さっき話してたみたいに、上杉さんが高坂を滅ぼすためにとった手段が同盟なら…」
「真正面から上杉とぶつかれるだけましっちゅうことやな」
「ええ。背後から攻められるより、絶対正面の方が勝ち目があるからね」
「それじゃあ策を考える必要があるにゃ」
「それは勿論。ポンコツ達が復活したら3人で考えるわ…。毘沙門天討伐の策をね」
「それじゃあ凛は上杉に潜りこんで来たほうがいいかな?」
「お願い出来る?…でも無理はしないで」
「分かってるって!真姫ちゃんは何だかんだ優しいことも!」
「は、はぁ!?何いってんのよ!!」
「真姫ちゃん、照れんでええって♪」
「別に照れてなんかないわよっ!!」
真姫の顔は真っ赤である。トマトのようだった。
「そんじゃ、うちは絵里ちを直してくるけど…。ことりちゃん、海未ちゃんお願い出来るか?」
「大丈夫!任せておいて♪」
「真姫ちゃぁん!にこと遊ぼ「遊ばないから」
「ぬぅあんでよ!!このにこにーが折角遊んであげるって言ってるんですけど!?」
「誰も頼んでないんですけど?」
「はぁ!?いいじゃない!にこまきするわよ!!」
「しないから」
「ぬぅあん「うるさいから。私は策を考えなきゃダメなの。分かった?」
「にこぉ…」
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一方、対談の終わった客間には1人、謙信が残されていた。
「戦のない世界…」
「そんなもの…!!」
「とっくの昔に…!!」
謙信は物凄い勢いで立ち上がる。
「高坂穂乃果…。そなたともう少し早く逢いたかった…」
謙信は誰もいない部屋にそう言い残し、客間から立ち去った。
SS投稿速報さん、ありがとう。
そしてさようなら。
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