ラーメン屋台「鎮守府亭」
横須賀鎮守府門近くのラーメン屋台「鎮守府亭」
今晩も悩みを抱える艦娘や提督達がラーメン屋の亭主に相談に来るようです。
地の文多目のSS書いていてのんびりしたのが書きたくなって書きました。
後悔はしていない。
人物紹介
【亭主】
東海道武州 女性 褐色肌 銀髪三つ編み 巨乳(over 高雄型)
東海道「女性を見た目だけで判断することは裸で地雷原を走るようなことだぞ?」
【おでん担当】
叢雲 貧乳 is ステータス ツンデレ 隻眼
叢雲「酸素魚雷で死にたいようね?」
【にぎやかし】
電 深夜営業勤務は児童福祉法違反? 知らない子ですね・・・。
電「電は大人なのです!」
叢雲「大人の女の子はクマちゃんパンツなんて履かないわよ?」
【相談者達】
プライバシー保護の為 ??? にて表示させていただきます。
横須賀鎮守府門近く、毎晩フタマルマルマルを過ぎると何処からとも無くラーメン屋台がやって来て店を開いているという。
これはそこに訪れる悩みをもった艦娘や提督達の話である。
???「おっちゃーん、チャーシュ麺もろてええかー?」
東海道「あいよ。」
???「あっ、おっちゃんやのうておねぇさんかいな、かんにんな。それにしても、こんなとこにラーメン屋台があるなんて気付かんやったわ。」
東海道「いいってことよ。よかったらおでんもあるぞ?」
???「ほんまかいな。大根もろてええかな?よく染みてるやつ。いやー、最近毎食牛丼やったから他の食べ物がこいしくてなー。
ギブ言うても食わされ続けて一生分くらいは喰ったな・・・・。」(遠い目)
東海道「そうかい、大変だったんだな。」
叢雲「大根おまち!」
???「この大根!昆布だしかいな!ねぇさん、良くわかっとるやないの、うち、うれしいわー!」
東海道「おでんはそっちの叢雲が担当でな、そっちを褒めてやってくれ。」
???「そうなんねって、叢雲は艦娘やないのなんでこんな所で働いてるねん!いや、ええか、なんか事情があるんやろ。
せや!こんな所で働いとるいうことは叢雲は横須賀鎮守府所属ではないんよな。
実はなうちな、同僚の艦娘の子達に相談できん悩みがあるねん。」
叢雲「嫌な予感しかしないけど、なによ?」
???「うちな、改二になっても胸のサイズが慎ましやかなままやねん。バルジが増えて胸のサイズあっぷやーておもてたんやけどな・・・。
横須賀鎮守府の提督は巨乳好きな所為で肩身が狭くてなー。この悩み同じ胸のサイズの叢雲なら分かってくれるやろ?」
叢雲「わっ、私は少なくとも、しっ、Cカップはあるんだから。アンタみたいに胸は大破してないわよ。」
???「うちの心が今、大破してもうたわ・・・。胸が無いのはそんなに罪なんかいな・・・。」
東海道「胸のサイズはそんなに重要か?」
???「第一艦隊に配属して貰えるかどうかが掛かるくらいに重要です。」(キリッ)
東海道「ふむ。胸は大きくてもいいこと無いぞ?ありすぎると肩が凝るだけだ。私なんか胸だけで1kgは重さがあってな肩こりが酷いのだよ。」
??? 「いやみか!うちは無いから分からんわ!」 精神的撃沈
東海道「まぁ、鎮守府の提督は男が多いからな。男どもはすべからくおっぱい星人とよく言われるが・・・・。
しかたない、幾つか有るといわれる豊胸の為の手段を教えてやろう。もちろん、明石による改造ではないぞ。」
???「ほんまか!教えてくれるんならうち、なんでもするで!」
東海道「まずな、よく牛乳を飲む奴がいるがあれは止めろ。次に食事に野菜を取り入れる際にはエストロゲンが含まれる大豆、
ボロンが含まれるキャベツ、海草なんかではワカメがいいな。そして、肉、これは鳥の胸肉をがたんぱく質が豊富に含まれる。
これらをバランスよく食べ胸筋を適切に鍛えてやれば飛躍的なサイズアップを望むことは難しいが現状よりかはましになるだろう。
やり過ぎには注意しろよ?かえってバストのサイズダウンになってしまうことが有るからな程ほどを目指せ。
最後に神、というより仏頼みだが龍音寺というおっぱいの聖地と呼ばれる寺が愛知県にあるからそこにお参りに行くといいだろう。」
???「ねぇさん、ほんまありがとな!うち、Aカップ脱出からのMVPとるで!こうなったらすぐに帰って実行や!おおきにな!」(ダッシュ)
叢雲「・・・・。食い逃げされたわね。」
東海道「大淀氏に後で請求書を送っておこう。」
この後、本当に実行をして上手くいったのか不明だが横須賀鎮守府に胸が大きくなったロリ巨乳の軽空母が爆誕したのはまた別の話である。
???「もう、だれもにうちのこと妖怪まな板とか妖怪貧乳娘とかいわさせへんでー!」
東海道「らっしゃい!」
???「こんばんは、先日は私どもの軽空母が支払いを忘れて帰ってしまっていたみたいで・・・。」
東海道「ん?これはわざわざ元帥の秘書艦様にお越しいただけるとは恐縮です。」
???「そんな、畏まらないでください。東海道さんと私の仲じゃないですか。任務の無いときは屋台をひいていらっしゃるんですね。」
東海道「色々あるんでね、今日は叢雲は留守番なんだ。注文はなににする?」
???「お酒と、卵ともちきんちゃくをお願いします。最近大本営の任務で鎮守府内でも牛丼以外の食べ物が禁止されていましたので
他の食べ物が恋しいです。」
電「おでん、お待たせしましたなのです。出来れば、単価のあがるラーメンも頼んでほしいなのです!」(営業スマイル)
-----お酒を飲み始めて30分後-----
???「あっつーーーーーーーーーい!」(上着ポーイ)
電「はわわ、服をぬぎはじめたのです!」
???「だいたい、なんで元帥みたいなしわくちゃ爺の相手をなんで私がしなきゃなんないんですか!
わたしは東海道さんみたいな大人の女性が好みなんですよぅ。」(ウエップ)
東海道「・・・・・。絡み酒の上に脱衣魔か・・・・。」
???「だいたい私が黒幕ってなんですか!確かに艦隊司令部からの作戦連絡はすべて私がおこなっていますけど
私だって好きで同じ艦娘の解体を毎日任務として伝えたりなんてしません!
それに海域攻略の難易度の変更が出来るようにしているのだって仲間の艦娘達を轟沈させるような
愚かな提督を少しでも減らす為の私の真心なんですよ!それをみんなしてスパイだ黒幕だなんて・・・。」(大泣)
東海道 (泣き上戸も追加か。ギャップが激しいなぁ。)
???「だいたい、黒幕っていうなら羅針盤妖精さんが一番の黒幕じゃないですか!どうしてボスマスを華麗にスルーするんですか!
そこでボーキ拾いたいのになんでスルーするんですか!羅針盤まわすよー、じゃねぇよ!羅針盤まわすな!」
東海道「だいぶ鬱憤が貯まっていたんだな。それなら、たまに提督達にお灸を据えてあげるといい。」
???「ヲ級を据える?」
東海道「そのヲ級は据えるな。お灸だ。デイリー任務やウィクリー任務の中に遠征を複数回成功や演習を複数回成功させよ!って任務があるだろ?
あれを後一回で達成といったときにお前さんがつい うっかり 任務解除してしまうんだ。
多くの提督はうっかり押し忘れていたと思うだろうからしょっちゅうやらない限りはばれることはないだろう。」
???「でも、頑張っている提督さん達に悪い気がします。」
東海道「そんなことはないぞ?彼らは間違いなく達成の為に再度選択するからな。そして、演習あるいは遠征に艦隊を向かわせるだろう。
するとどうなるか?艦隊の錬度向上、資源の備蓄が行われることになるだろう。これらは結果として我々人類が深海棲艦に勝利し
暁の水平線に勝利を刻む為の一助となるだろう。」
???「そんなに深い考えが・・・・・。私、これからも頑張ります!
では、早速帰っていつも文句いってくるあのクソ提督の任務をつい うっかり 解除してきます!」(ダッシュ)
東海道「支払い・・・・。」
電「様式美なのです。」
後日、支払いをしていなかったことに気付いた彼女が平身低頭で謝罪に来たのは言うまでもない。
???「提督、作戦を実施してください」(暗黒微笑)
リクエストいただいたので書いてみました。名前はどうやら横須賀鎮守府の検閲に遭ってしまったようです。合掌。
東海道「・・・・。願わくは花の下にて春死なむその如月の望月の頃。」
叢雲「西行ね。梅の季節ももうすぐね。」
東海道「あぁ、そういえば知ってるか?西行は人造人間を作ったことがあるそうな。」
叢雲「・・・・。そう。私達みたいなものなのかしら・・・。」
東海道「さぁてね。それにしても、今日は客がこないな。」
叢雲「今日は横須賀鎮守府で観艦式がある関係で各地の鎮守府から多くの艦娘が集まっているはず。
だからうちに客が来ないわけは無いのだけれど・・・。」(溜息フー)
東海道「まぁ、こういう日もあるわな。」
???「すみません、お店やってらっしゃいますか?」
東海道「らっしゃい。ん。海軍さんの関係者さんかい?」
???「えぇ、司令官の付き添いで今日の観艦式に出席してたんです。
ただ、私の司令官はその、未成年なのでお酒の席に入れなくてふて寝しちゃいまして。」
東海道「そうかい、艦娘のお嬢さんも大変だね。」
???「本当は一緒に寝て、司令官の魚雷をいただきたいくらいなのですがベッドをともにするのを断られちゃいまして。」
東海道「まじめな司令官だな。」
???「あの、亭主さんが大人の女性なのでそれを見込んだ上でご相談いただきたい事があるのですが宜しいでしょうか?」(モジモジ)
東海道「かまわないが、その前に何か注文もらえないか?こちらも商売なのでな?」
???「すいません!うっかりしてました。では、ひろうすとラーメンを一つ。」
東海道「あいよ!鶏がらスープラーメンどうぞ!」
???「んふふ。生まれ故郷の味です。懐かしいですね。」
東海道「それで、お嬢さん、大方の予想は付くのだが何を相談したいんだい?」
???「実は私、司令官を愛しているのですがこちらから積極的に振舞っても司令官が慌ててしまって進展が望めないのです。」
東海道「そうかぁ・・・。つらいよな。特に提督が男の場合は鎮守府の同性すべてが敵に回ってしまうからね。」
???「はい、おっしゃる通りなんです。そして、私は2の数字に縁が深い所為で他の艦娘に司令官が取られちゃうんじゃないかって心配で。
私、司令官にとっての2番は嫌なんです!」
東海道「確かにあなたは2に縁が有るわね。同型艦の2隻目、名前は陰暦の2月、沈没したのは先の世界大戦が始まって2番目だし・・・。
しかし、こういっては何だけれどあなたの様な魅力的女性の誘いを断るものなのかね。
叢雲どう思う?私はたぶんあれだと思うのだが・・・・。」
叢雲「ホモか童貞なんじゃない?」
東海道「うむ。彼女居ない暦イコール年齢という奴だろうな。
そういう初心な男性相手では手玉にとるもたやすいだろうが既に積極的に仕掛けているにも関わらず手を出さないか。
以外に自制心が強いようだな。」
叢雲「単純に手の出し方が分かってないだけなんじゃないの?」
東海道「それも一理あるな。で、あればだ、戦略的勝利を何処におくかだが、これはケッコンカッコカリだろうな。
そしてその道中の戦術的勝利はいかに司令官の心を虜にするかだ。」
???「その様な手段があるのですか!」(前のめり)
東海道「押して駄目なら引いてみろが重要だ。いい女というのは攻めてばかりではなく時として引き際を知っているという事が重要だ。
例えるなら甘え上手の猫みたいなもんだ。初心な男ほどこの手の駆け引きに引っかかる。」
???「本当ですか?!」
東海道「普段はお触りオーケーな雰囲気を出しておきながらいざ男が触ろうとするとやんわりと、
そうだな、重巡の愛宕なんかがよくやっているが駄目ですよと軽く諭す。諭した後に二人きりの時にね?などと耳元で囁くといいだろうな。」
???「奥深いですね。」
東海道「そして、男という生き物は女性の普段見せない意外性に極端に弱い。」
???「意外性ですか?」
東海道「普段ロングヘアな事を自慢にしている女性が提督のショートヘアが好きだとの何気ない一言で髪を切ったり、
感情の起伏が少ない女性が偶に見せる猛烈な甘え。好きと告白されたときに無表情を装っているが耳元が真っ赤とかだな。」
???「確かに。そういう意外性は同性でもちょっと可愛く思えます。」
東海道「さらに、つれの叢雲だが普段は厳しく司令官に当たっているがふとした瞬間に甘える。
これも一部の紳士提督には人気の属性だ。愛宕の様なのは小悪魔、叢雲はツンデレとよく言われる属性だ。
初心な提督なら前者の方に弱い。女心の理解が経験で補えないからな。
横須賀鎮守府発行の提督専用情報誌によると金剛のような直情型の愛より愛宕のような焦らし型の愛を求めるそうだ。
アンケートの回答数はかなり多いから鎮守府の提督は実に紳士が多いようだな。」
叢雲「結局何がいいたいのよ。」
東海道「初心な男の心を手玉に取ることなどたやすいということだ。」
???「それは司令官に対して積極的に仕掛けつつ時には他の方にあえて譲ることにより
『あれ? 今日は仕掛けてこないの? 怒っているのかな? どうしたんだろう?』と心配させるということですか?」
東海道「その通り!恋の駆け引きは女性が常に手綱を握ること。
そして、そうやって心配させたなら勝利は目前。あとは二人きりの時にすこーしだけ物憂げな表情の上目遣いで誘惑してみなさい。」
???「こんな感じでしょうか?」(ウットリ)
東海道「あぁ、いい表情だ。童貞なら間違いなくおちる。落ちた後は好きに料理するといい。
全てにおいて重要な事は始めに目指した戦略的勝利の前にはその他の事例は戦術的勝利でしかないということだ。
司令官が他の女と手をつないで居るとかを見てその場で怒るような事はするなよ?
その場の戦術的勝利など他の艦娘にくれてやれ、そして、二人きりの時に『私も甘えさせて欲しいなー(ハート)』
とかいいながら甘えればあなたの戦略的勝利はゆるぎないものになるだろう。」
???「!!」
東海道「最後にもう一つアドバイス、あなたは2の数字に縁が深いから自分も2番になってしまうのじゃって危惧してるようだが
そんなものなんて唯の迷信だ。」
???「迷信ですか・・・・。」
東海道「病も気から、鰯の頭も信心というようにね。その証拠にここの相談者はあなたで3番目。
つまり2ではない。どうだ?これでも2の呪縛が自分にあると思う?」
???「私、司令官を恋の海に撃沈させてきます!」(ダッシュ)
叢雲「命短し恋せよ乙女、紅き唇あせぬ間にって、若いっていいわねー。青春してるわ。甘酸っぱい。」
東海道「艦娘は歳をとらないからなぁ。その点だけは本当にいいと思っているよ。肉体のピークの状態を維持し続けられるというのは素晴らしい。」
叢雲「でも、また食い逃げね。」
東海道「客が来るたびに支払いがされないというのは凹むな。
まぁ、大淀氏に聞けばどこの鎮守府所属か分かるだろうさ。
大淀氏に立て替えてもらって後でその娘の鎮守府にでも請求してもらうさ。」
叢雲「今度から先払い制にでもしたらどうなの。」
東海道「名案だ。」
その後、彼女の所属する鎮守府に手数料込みと書かれた手書きの請求書が横須賀鎮守府より届けられたそうである。
???鎮守府提督「・・・・、高級寿司店並のおでんとラーメンって誰が食べたんだよ。」 (財布 撃沈!) 領収書 is MVP!
リクエストお応え第二弾。名前は今回も前回に同じく検閲が入ってしまってます。軍令部は怖いね!
夕立は作者の能力不足により絡ませられませんでした。 南無。
東海道「今日は雨が降ったりやんだりだな。また雨が降ってきたから今晩は冷え込むぞ。」
叢雲「おでんの稼ぎどきね!」(キラキラ)
東海道「・・・。雨雲って叢雲の仲間なわけだよな。雨、何とかならない?」
叢雲「あんた本気で言ってるの?酸素魚雷食らわすわよ?」
電「お店が壊れちゃうなのです・・・。」
暖簾(パラー)
???「雨はいつか止むさ。早速だけどお酒をもらえるかい?」
東海道「いらっしゃい。日本酒でいいかい?」(一升瓶ドン)
???「へぇ、こんな名前のお酒なんてあるんだ。」
東海道「扶桑山。山田錦使用の吟米酒。お嬢さんはいける口でしょ?呉の助平に佐世保の飲兵衛。」(ニヤ)
???「僕のことをよく知ってるみたいだね。」(クス)
叢雲「ちょっとぉ、お酒だけじゃなくておでんも頼みなさいよう。」
???「それじゃぁ、大根貰おうかな?チャンポンなんかは出来るかい?」
東海道「へい、おまち!」
???「ありがとう。あごダシなんて、おねぇさんは生まれは長崎かい?」
東海道「あぁ、まぁね。お前さんにしても住み慣れた街の味だろ?」
???「亭主さんは色々と僕達艦娘のことに詳しいようだね。」
東海道「こういう場所に屋台を開いている関係でね。」
???「僕の事にも詳しいようだし、僕の悩みの相談相手になってもらえるかな。」
東海道「・・・・。答えが出せるかどうか分からんが話を聞こうか。」
???「知ってのとおり僕は幸運艦として幾つもの戦役を生き残って来た。
僕は多くの仲間達の死に際を看取ってきたんだ。僕自身が輸送任務の途中で沈むそのときまで。
僕自身があんまりにも沈まないから呉のあの娘と同じように一部には死神とまで呼ぶような人も居た。」
東海道「口さがない者はいつの時代にも居るものだ。」
???「だから、僕は沈んでいくときにやっと皆の所にいけるって幸せを感じたんだ。
でも、本当は凄く悔しかった。悲しいとかの感情じゃなくて悔しい。それが僕自身でもなんでか分からないんだ。
同じ鎮守府に居る夕立や村雨といった姉妹に聞いてもはっきりとした答えが出なくて胸の奥でいつももやもやしてる。
亭主さんは何でか分かるかい?」
東海道「そうだな・・・・・。お前さんは否定するかも知れないがそいつは生への執着というやつかな・・・・。」
???「執着かい?」
叢雲「そうね、一緒に戦ってた艦娘達が自分を残して沈んでいく。それはとても悲しいことよ?
でもね、自分じゃなくてよかったって思う感情もときどきあるわ。あの魚雷が自分に当たっていたらって思うときはね。
でも、それは正常よ?」
???「・・・・。左目が無いのと佇まいから察するに僕よりずっと長く艦娘人生を送っているようだけど、そんな君でもそういう風に思うことはあるのかい?」
叢雲「えぇ、いくさばでは誰が死ぬかなんて分からないもの。敵の砲弾や魚雷なんてものはね当たると思った娘から当たるものなのよ。」
???「・・・・。運の話かい?」
叢雲「違うわ。己の意思の問題よ。足が二本あって海面に立ち敵を蹴る。拳を握って敵を殴る。
私達艦娘の宿命はこの戦争を勝ち抜くこと。自分が生き抜くと確固たる意思を持っていれば運命なんてどうとでもなるものよ。
あなたの前の艦生が死の瞬間に悔しさを感じたのならその己の運命に勝てなかったことに対する悔しさなんじゃないの?」
???「それは、最後まで生き残り戦いに勝つということが出来なかったことに対する悔しさということ?」
東海道「あぁ。運命に抗い沈むその瞬間にまで遣り残したことがあった、だから悔しさを感じたんだろう。」
???「だから、僕らは艦娘として新たに生まれ変わったというの?」
東海道「あぁ、新しく得た艦娘人生だ。前の軍艦のときと違って感情を持ち言葉を発し、今ここに居るみたいに食事も楽しめる。実に素晴らしい人生だろ?」
???「でも、僕達は深海棲艦を倒す為に存在しているだけの人生だよ?」
東海道「さて、そうだろうかな。君の口癖の雨はいつか止むというのと同じ事でいつかはこの戦いも終わる。
その後の人生について考えて見てもいいんじゃないかな?
君達艦娘という娘達の人生に限らず我々の人生は得てして旅に例えられるが、そうだな、君ら艦娘の人生は船旅のような物だ。
天候や荒波といった障害を乗り越え自分達の目標である港に寄港する。そして、出会いと別れを繰り返しまた港を出港する。
深海棲艦との戦い何て船旅の途中での嵐みたいなものだ。」
???「なんだか寂しいね。船旅はずっと一人なのかい?」
東海道「なに、港からの出航時間なんて自分が決められるんだ。居たいだけ港にいればいい。
その港が気に入ったのなら錨を下ろして留まっちまえばいいのさ。
鎮守府の入渠施設の様に時間が来たら追い出されるようなことなんて無いぞ?」
???「ふふ。亭主さんは優秀な指揮官さんだったんだね。なんとなくそんな気がするよ。」
東海道「過去に生きる必要は無い。死んだ奴のことを覚えていてあげることはいいことだがそれに縛られる必要性は無い。
君は今を生きているんだからな。今をひたすら我武者羅に生きていれば死ぬときに悔いなんて残らんよ。」
???「今のこの瞬間を悔いの無いように生きていくことが大事ってことなんだね。」
東海道「そういうこと、人生はもっと楽しむものさ。深海棲艦との戦いなんざおまけよ。
前の駆逐艦としての人生が終わって新しく始まった人生だ。
誰かは知らんが生まれ変われせてくれた奴に感謝して毎日を悔いなく生きていけばそれで幸せになれるものさ。」
???「亭主さんありがとう。その言葉、僕の好きな戦艦の姉達にも聞かせてあげたいな。
今度また横須賀に来ることがあれば連れてくるね。お金はここにおいて置くね。」(ガタッ)
電「みんなで待ってるなのです!」
東海道(おぉ、初めてまともに払ってもらえた!)
叢雲「・・・・。旅人と 我名呼ばれん 初時雨。・・・・。暖簾仕舞いましょうか。」
東海道「そうね、あの娘にはああ言ったけど私達もまた旅人だものね。冬の雨は体が冷えるわ。願わくば彼女の船旅に幸多からんことを・・・。」
その後、佐世保鎮守府において嘗ての大戦時の様にMVPを獲得しまくる駆逐艦が出たという。ただ、その表情には他の同名艦のような物憂げな雰囲気は無くどこか吹っ切れたようであったという。
???「雨はいずれ止むさ。そして、僕の勝利への船路。ここは譲れないよ!」
叢雲 「ねぇ、どうして終わってるはずの所にこんな話を載せてるの?」
東海道「あぁ、実はな作者提督が最新話のネタ集め中に海軍の秘匿情報を得た所為でまともに公開できなくなったんだ。」
電 「どういうことなのです?」
東海道「いつもは一話読みきりのオムニバス形式なんだがなその形式をとることすら危険と判断したんだ。」
叢雲 「よっぽど危険な事を知ってしまったみたいね。」
東海道「あぁ。だからこんな読む人も少ないような最初の回に掲載しようと頑張ったらしい。この手紙を見てくれ。」
『拝啓 東海道様
いつも力技で解決をしていただき有難うございます。
この度、次回の最新話へ向けて情報収集中に海軍の秘匿情報に触れてしまい命の危険を感じたためこの手紙に託します。
この手紙が届いた時には私はきっとこの世に居ないでしょう。
ですが、書かずにはいれませんでした。
この情報が多くの提督達が気を付ける切欠になればと思います。
私が入手した秘匿情報とは艦娘と深海棲艦達とで声が同じ娘が居るという事実です。
つまり、深海棲艦と通じている・・・、いえ、深海棲艦が艦娘になりすましているという可能性があるということです。
この情報を知ってしまった私はきっと消されるでしょう。
深海側の者か海軍側の手の者か・・・、どちらによるものかは分かりませんが。
あなたの手によってこの情報が多くの提督に届けられるよう祈っています。 』
電 「かなり危険な情報なのです。」 ガクブル
東海道「これは、私の手に負えないな・・・・。」
叢雲 「本気で危険な情報じゃない・・・。」
??? 「あらあら、気付いてしまわれたんですね・・・。」
??? 「アイドル活動って情報収集しやすいから何処に敵が居るか調べやすいんだよねー。」
東海道「お前さんがたは忍者姉妹次女、三女!」
???「秘密を知ってしまった以上は消えて戴きます。」 スチャ
???「だね。」 スチャ
東海道「にっ逃げろ!!」 ダッシュ
こうして、深夜に悲鳴と怒号が飛び交う結果となったのだが触れてはいけない事には触れてはいけないのである。
ここをお読みいただいている提督諸氏、夜は背後に気をつけよう。
なぜならあなたもこの秘匿情報を知ってしまったのだから・・・・。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメントはよくチェックしております。
力技で解決相談所。
コメントで受けてるのか滑っているのかの判断しておりますので
割とコメントをガシガシいただけた方がありがたかったり。
最後の番外編を読まれたあなた!
夜道には気をつけましょうね!
では、良い提督ライフを!
?の意味が無いんですがそれは
>1様
コメントありがとうございます。
分かる方には分かる。
胸の話といえば出オチ担当軽空母のあの方ですね。
ですが、本人の名誉の為に名前は伏せさせて頂いております。
貧乳 is ステータス。
気まぐれ更新予定です。
どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。
良いね!如月とか出してくれると嬉しいな〜
ポテ神様
いつも見ていただきありがとうございます。
如月は良い娘ですよね。
燃費がいいので遠征でよくお世話になっています。
リクエストに応えれるよう頑張ります。
これからも応援よろしくお願いいいたします。
更新乙
...東海道...お、お前...なんて言うことを...
Jpanther様
コメントありがとうございます。
実は私、最近被害にあったばかりでして。
遠征30回の解除をやられるとびっくりですね!
眼鏡の素敵なあの方を怒らせることはお互い避けましょう!
時雨お願いします
更新頑張って下さい
マツ様
コメントありがとうございます。
有名な武勲艦ですね。
シリアス方向で書くべきか
キャラ崩壊気味のギャグ路線で書くべきか・・・。
どちらがお好みでしょうか?
これからもどうぞお付き合いの程よろしくお願いいたします。
シリアス系がいいかな
シリアス系に時雨が出るなら夕立もお願いします
リクエストありがとうございます!
心なしかうちの鎮守府の如月が来たかと思いましたよ←考え過ぎかな?
一応その場合の提督の反応を書いたんですが文字制限が・・・・
500文字では足りませんでした・・・・
収められたら書きます!
おんぼろ鎮守府提督「ん?請求書?こ、これは・・・」
提督は考えた。如月がこんな事をするなんて・・いや、給料が少な過ぎたのかもしれない
口では言えないからこう言う形で訴えているのか?
提督「如月・・・・・・・」ツー
涙が頬を伝う
最初は要らないと言っていた
でも、それはいけないと言った
だから少なくても給料は出していた
だが、足りないなら足りないと言って欲しかった・・・
提督「如月・・今すぐ来てくれないか?」ピッ
その後呼び出した如月になけなしの1万円を渡したら
提督なら要りませんよ?と上目遣いで迫られ危うく大人になりかけたのは秘密だ
西提督ではないが、女の子というのが分からなくなった
噂で聞いたが、何処かの食堂が相談にのってくれる所があるらしい
女心について聞いてみるか?
いや、それより先に後頭部が薄い事を相談してみようかな・・・・
視線が・・・辛い
そう思いつつみんなの給料を見直していたのだった
提督「とりあえず電は少なめでいいな」
ポテ神さま
素敵なその後ありがとうございます。
うちの屋台は良心価格と東海道が申しておりました。
きっと元帥の手によって0が書き加えられてしまったのですね。
ひでぇくそ爺だ。
東海道曰く、いつでも御来店おまちしていますだそうです。
感想コメントありがとうございました!
金剛の『提督が私のLOVEを受け取ってくれない』的な感じのってお願い出来ますか?
13番様
リクエストありがとうございます。
イギリス生まれのあの方ですか。
なかなかうちの鎮守府に来てくれない・・・。
書いたら来てくれますかね・・・・。
なんてこった、、、忍者が、、、、ああそうだ
アイエエエエ!ニンジャ!ニンジャナンデ!よしこれで大丈夫だ、問題n
???「ドーモ。15番サン。 ヤセンニンジャデス。」
???「提督死すべし!」 スチャ
???「さあ、ハイクを詠め。」
海軍の秘密を知ったものには死が訪れる!
古事記にもそう書かれてある。
・・・知ってしまったからには粛清か
どうせ死ぬのなら、真正面から女の子に抱かれて死にてぇなぁ・・・
頸動脈なり心臓なりザックリ刺されてでも良いから・・・うん
と言う訳で、川内さん抱いてください
お願いします!!(土下座)
駄猫様向け小話(小話中は駄猫表記なのはお許しを!)
???「ドーモ。駄猫=サン。ヤセンニンジャデス。」
???「提督死すべし!」 スチャ
駄猫「同じ殺されるなら正面から殺してくれ!」
土下座 ガバッ
ナムサン!
古代ローマカラテ奥義 ド=ゲーザが炸裂した。
駄猫はあからさまにニンジャなのだ!
この状況は『キュウソーは猫を噛んだら殺す』である。
下手に動くと『コイン一枚が足りずにサンズ・リバーが渡れない』になる!
???「ブッダシット!」
注意は一秒、後遺症が死ぬまでである。
ここは撤退が正解なのだ!
???「オタッシャデー!」
こうして駄猫はキュウシーに年金を得たのである。
しかし、立ち去っていくニンジャのそのバストは豊満であった。
何とか500字に収まった。
雰囲気のみお楽しみ下さい。
コメント有難うございました。
ネタ被ったSS削除したんですね。 楽しみにしていたのですが残念です。
でも他にこんな面白いSSがあるので、これからはこのシリーズを楽しみにしてます。
19番様
ネタ被りの方は考えた結果さくっと削除した方が良いと判断した次第で。
お読みいただいていたのでしたら申し訳ありません。
内容自体はあそこから別に持っていく感じを予定していたのですが
えぇ、あれは あ艦これ です。
導入をさっさと本題に持っていった物にやり直していますので
公開した際には期待と違うものになるかもしれませんが
一読いただきますればと思っております。
19番です。
僕みたいな艦これした事ない人間でも楽しめるテンポの良いSSなんで次作も楽しみにしてます。
21番様
コメント有難うございます。
艦これやっていない方にも楽しんでいただけてるとは
なかなかありがたきお言葉。
テンポ良いSSを書けるようこれからも精進してまいります。
削除したものについては御迷惑をお掛けしました。
新たに仕切り直してあげてますので宜しければお読みください。