2017-05-28 19:17:03 更新

概要

オネェな提督と愉快な仲間達。まじめに海域攻略しながら日常生活を行ないながら。まったり進行予定のゆっくりコメディです。オリジナル設定等も一部ありますので御了承下さい。


前書き

【 主人公 】

オネェ提督 ゲイとかホモとかではない。あくまでオネェ。ニキでもないので注意。

見た目 吉田沙保里ネキ、或いはカマバックなイワンコフ(おい)

提督「んふ。もっと可愛いって褒めてくれたっていいのよ~。」クネッ

【 登場艦娘 】

電 初期艦にして秘書艦、癒し枠 提督のストッパー。 伝説の頭突き持ち。 喰らうと相手は撃沈する。 

電「どんな方であろうと電は頑張ってサポートするなのです!」

提督「出来る子だわー。もうね、うん!高い高いしてあげちゃう!」

ムンズ。 ボヒュッ!

電「下ろしてくださいなのですーーーー!」 ←上空遙かに向けて絶賛ドップラー効果中

【 艦娘達 】

川内   夜戦好き 但し夜戦(意味深)の方は知らない模様。

深雪   電と衝突し「 I’ll Be Back 」をやっちゃった人。 実艦(前世)はWW2開戦前に沈没。

暁     レディとは?を常に考えて行動するものの空回りしている癒し枠

曙     その口調のキツさから新規で始める提督諸氏においては苦手と言われることが多い艦娘 
       慣れればご褒美に思えてくる不思議。本作品内では弄られ枠。

海風    田舎の恐怖コンビニワンオペバイトから助けてもらい現状事務員として鎮守府に勤務。 
       艤装の入手手段がない為出撃不可。

江風    みなさん御存知 まろーん。 姉と同じ経緯で鎮守府に。同じく艤装が手配できない為出撃不可。
       他の娘が出撃中は提督の遊び相手をしている模様。電が居ないときの突っ込み担当。

任務娘   何かと謎が多い人形。生きているのかそうでないのか。但し飲食はする模様。

ペンギン  開発失敗により生まれたペンギンからなぜか動くものが居た模様。「こいつ、動くぞ!」 
       会話はスケブを利用した筆談。 嘴から人の手らしきものが出てくるのはご愛嬌。 
       アメリカのピザ屋でバイト経験有り。 但し警備員の方ではない模様。

【その他設定】

建造で出てくるものは艦娘の艤装。 
また海上でのドロップは敵の残骸を妖精さんが分析してたまに艤装として使えるものがあるよという体。
なので解体や近代化合成は艤装のみのやり取りの為心が痛みません(ここ大事)
艦娘になれる娘はある種の適正もちのみ。
艦娘になった場合大本営の方で整形その他処置をとられて各鎮守府に配属される。
なので偶に同じ艦種で複数艦(例、駆逐艦種の適性持ちで時雨と雪風の2種適性持ちといった感じ)の適正持ちは配属先の希望する艦娘により決定される。
また、極稀に複数艦種の適性持ちも居たりする(例 駆逐艦と軽空母 或いは 駆逐艦と装甲空母 といった具合)





提督が着任しました!



提督「んまぁー。もう実にボロッちぃ建物じゃないの?!」プンスカ


彼女(?)は乗ってきたバイクから降りると煉瓦作りのかなり古びた様子の建物に悪態をついた。


電「司令官さん、着任お疲れ様なのです!」テコテコ


ビシッ!


提督「んんぅん!何このかわゆい娘?!あっ、あれね?あたし知ってるわ。初期艦っていうんだわ。確か。」ウフ


ムンズ。


提督「うんーーーんん。ふっかふっかでやわらかいのぉおん。んもう。あたしね、この為に提督になったと感じたわ。んふ。」スリスリ


提督「ちょっと、やだ、この娘、ミルクの香がするのねーーー。あぁーーーーえぇわぁーー。」ンホホウホホゥ


電を片手で抱き上げ頬ずりする。


電「はわわわわ。」


小破!


提督「」



錬度1の初期艦には彼女の頬ずりはヘビーな様であった・・・・。



3分後(入渠中)



提督「んもー。本当にごめんなさいねー。あたしったら興奮しちゃうと力の加減が出来なくなっちゃって。」テヘペロ


電「電は大丈夫なのです。」


提督「やだ、もう、この娘、可愛い///。」


提督「そんな可愛い電ちゃんには飴ちゃんあげちゃう!」サッ


つ ロリポップキャンディー


電「はわわわ。ちょっとこれは大きいなのです。」



グッ! ←親指と人差し指で挟んでいます


フン!


キャンディ「グエー、ヤラレター。」


パラパラパラ。



提督「ごめんなさいね。あたしったらうっかりしていたわ。これなら食べやすいかしら?」ウフ


電「あっ、ありがとうなのです・・・。」


提督「さっ、提督業務、張り切ってやっちゃうわよ!」ウフッ


電「なのです!」モグモグ


提督「さて任務の受任(?)ね!」


ニュッ。


任務娘「オッス!オラ任務娘!作者の所に着任してないから任務を伝えるだけのNPCなんだ!話しかけても返答できないからよろしくな!」


提督「んまっ。もったいないわねぇ。」


サワサワサワ。


提督「ちっ、固ぇなこの野郎・・・。」ケッ


電「」


提督「あっ。うふふ。ごめんなさいね?どうもね?マネキンみたいなのこの娘。仕方ないわよね。


    電ちゃん、ちょっと任務の説明してもらっていいかしらん?」


電「任務はデイリーとウイクリーとマンスリーとクオータリーに単発任務があるなのでして・・・。」ウンヌンカンヌン


30分後


提督「分かったわ!じゃぁ、ちょっと、建造とか言うのをまずわしてみるべきね。工廠にいくわよ!」


ムズ。 (小脇に抱えました)


ダッシュ!


電「はわわわぁぁゎゎゎーーーーーーー。」←ドップラー効果で声が流れています。


提督「さっ、着いたわよ。今から新しい娘をつくっちゃうぞ!」


電「」チーン


工廠妖精い「新任提督さん、工廠妖精です。あなたの建造、開発ライフをサポートします!」


提督「ちょっ、すっごく可愛いいんだけど~。何この殺人的可愛ゆさ。」


工廠妖精ろ「本日は如何されますか?」


提督「♪つくっちゃーうぞ、ヘヘイ、ヘイヘヘイ。」


工廠妖精は「建造ですね!では此方の建造炉に資材をセットしてください!」


提督「うん!分かったわ!あたい、資材入れちゃう!」キャッ


提督「大きくって、太くって、黒光りのする鋼材をっ。んま。ちょっと興奮しちゃうわね。」ウフフフ


ポチポチポチ。


グーグーグー!


建造が始まる。


こうして着任一日目が過ぎていこうとしていたのだった。



艦娘が着任する予定です!



提督「で、これはいったい何かしら?」


電「これは艤装なのです。」


提督「あー、そういえばあたし、提督養成学校で聞いたことがある気がするわ。教官がイケメンだったのよー。胸板が厚くて熱い夜だったわぁ~。」ハフウ


電「建造で出来るのは艦娘の艤装なのです。艤装を建造してその後に艦隊司令部に建造報告と艦娘適合者派遣要請をFAXしておくなのです。


  すると近日中に艦娘養成学校卒の艦娘が着任するなのです。」


電「後、深海棲艦を倒した際にその残骸を持ち帰ったら妖精さん達が分析してくれて艦娘の艤装として使える場合もあるなのです!」フンス


提督「分かったわ!じゃぁ、あたし報告書書いちゃうわ!えーっと・・・・。ごめんなさい。


    電ちゃんその艤装に適合する艦娘の艦名を教えて貰えるかしら~。」クネッ


電「なのです!えーと!あっ一番初めに出来たのは電のお姉ちゃんで暁お姉ちゃんのなのです。」


提督「あらー。オネェ仲間ねー。ちょっと~、素敵だわ~。」キラキラ


電「・・・・、ちっ、違うと思いたいなのです。」


提督「この作者わねー?やらない確率の方が少ない気がするわ。」


提督「まっいいわ!あたいはどんな娘が来ても仲良くやれる自信があるわ。じゃぁ、続いてどんどんおねがいね。」


電「次は・・・、あっ!曙ちゃんなのです!スラバヤ沖海戦では一緒に敵を助けた仲なのです。ちょっと誤解されやすい性格だけれどいい娘なのです!」


提督「んまぁー。じゃぁ、きっと心優しい娘なのね。会うのが楽しみだわ!」ンフ


電「えーっと、これは・・・、先輩筋に当たる特型の深雪さんの艤装なのです。というか、この艦娘の着任は拒否して欲しいなのです。」アウアウ


提督「何があったのかしら?」


電「昔、演習中に電と衝突して沈没させてしまったので気まずいなのです・・・・。」


提督「あぁー、分かるわ~。あれよねー、ズラの人のズラがずれているのを教えるべきか教えざるべきかで悩む位の気まずさあるわよねー。」ハスン


提督「しかもそういう時に限ってズラの人がブレイクダンスを踊るような激しい動きをしていたりしてこっちが余計にハラハラしちゃうのよねー。」ウンウン


電「なのです。」


提督「でもね。逃げちゃ駄目だと思うのあたし。せっかく艦娘としてこの世に戻ってきたんだからそんなネガティブな娘じゃないと思うわ。


   それに、所詮は後から刷り込まれた記憶に過ぎないわん?だから、これから楽しい思い出を作れば問題ないわ!」キラッ


電「そう思いたいなのです・・・。」


提督「で、他のとちょっと形が違うこれは、一体誰の艤装かしら?」ツマミアゲー


電が確認をするが・・・・、彼女の顔が固まった。


電「こっこれは、伝説の夜叉鬼・・・。人呼んで夜戦クィーン、軽巡川内さんのなのです。」


提督「あら、駆逐艦ではなくその一つ上のクラスなのね。素敵だわ~。」


電「それで済めばいいなのですが・・・。」ガクブル


電「夜になれば鎮守府を徘徊し、夜な夜な敵の血を求め手下の鬼畜艦と伴に出撃をしていく艦娘怪談の代表格なのです・・・。」ガクブル


提督「なにその洒落怖。まぁ、いいわ。とりあえず、書類の完成ね。」


提督「じゃぁ。とりあえずこれを艦隊司令部にFAXすればいいのね。あたしちょっと執務室へ戻ってるわん。」




執務室



任務娘「オッス!オラ、以下略。」


提督「自分で以下略なんて貴方も相当来てるわね。まぁいいわ。今回は許してあげるわ。ちょっと、このFAXをお願いするわねん。」ウフ


提督は任務娘にFAXを依頼する。


だが、当然、初回の紹介から分かるようにその様な雑務を彼女がするわけが無く・・・。


提督「このNHK人形劇みたいなディテールが腹立つわね。ジャーニか!あんたわ!」


フン!


提督の怒りの拳が彼女に炸裂!


・ ・・・・、したはずだった!


フヒュン!


任務娘「いつからそこに私が立っていると錯覚していた?」


提督「何・・・・、だと!?」


提督「って、キャラ付けを忘れちゃう程焦っちゃったわ。うふ。もうこの娘正体がしれないわね。


   いいわ、あたしちょっとコンビニでFAXしてきちゃうんだから。」フン


電「最寄のコンビニはロー○ンなのです!」


提督「電ちゃんは何か食べたいのあるかしら?あたし、買って来て上げるわ!」


任務娘「大五郎か鬼殺しよろしこ。」


提督「あんたには聞いてないわよ!」


こうして、提督は乗ってきたバイクにまたがり最寄のコンビニまでFAXを送りに向かったのだった。


※尚、ディリー建造の間にあるディリー開発ではドラム缶一個とペンギン3個を入手したそうである。



ロー○ンよりセ○ンの方が好きです。



田舎にお住まいの方なら分かるかもしれませんが田舎では最寄のコンビニまで10Kmとかざらです。


提督「田舎って本当に不便よねー。」


提督はバイクを走らせていた。


その後部座席に何者かが乗っていると知らずに。


提督「やっと着いたわ~ん。」クネッ


ペタ。


提督「?」


提督「さて、ついでに御飯も買って帰ろうかしらね~。」


提督がカゴを持って店内を移動する。



サッ!  ポイッ。



提督「?」


提督「?、まぁいいわ~。FAXする前に買い物さっさとすませちゃいまっしょう。」



ササッ! ポイッ!


ドサッ



???「・・・・・、ハッ!、すみません!いやらしさせませー!」


提督「疲れてるのね・・・。いいわ。あたし寛大な心で許してあげちゃう。お弁当暖めてちょうだい!」フフン



ブーーーン。 チン!



提督「・・・、流石にお箸を暖められるとは予想の斜め上だったわ。いいわ。コンビニの店員は大変だものね。オネェさんなんだか泣けて来ちゃったわ。」


つ ハンカチ


提督「あらありがとうって・・、なんでペンギンがこんな所にいるのよ!」


つ 気にするな、胸が凹むぞ? (スケブに書いて会話しています。)


提督「あたいはオネェだから凹む胸もないわよ!胸筋ならありまくりだけど?!だいたいあんた何なのよぅ!」


つ 身も心も日本人。 台湾国籍は捨てました。


提督「どこかの畜ペンみたいな際どい政治ネタはやめなさい!」モンガー!


???「あのー。もしかしてあんた、提督?」


提督「えぇそうよ!あたいは新米の提督よ!ちなみに握力は82Kgよ!」ドヤァ


※成人男性は22歳平均で50kgです。


???「あの!艦娘の空きとかないですか?!自分、いつでもいけます!」


提督「あたいの所はつい最近出来たばかりで艦娘自体が初期の娘しかいないのよー。


    でも、艤装?とか言うのがないと艦娘としてお仕事できないのよん?お嬢ちゃんはそういうの持ってないでしょ?」


つ あきらメロン


???「事務員でもいいんで。お願いします!」ドゲザー


提督「そういう話を勤務中にって・・・、あなたしか居ないの?」キョロキョロ


???「姉貴と二人で交代で勤務してるんです。でも、シフトがきつくて・・・・。」


提督「あー、田舎コンビニ特有のワンオペねー・・・。でも、どうしてそういうことになってんのよ~。」


事情を聞けばこの店員とその姉は孤児。


艦娘になれば生活が保障されるということで養成学校に入り卒業した。


しかし、その艦娘としての適性は艤装の入手手段が限られた艦娘のタイプだった。


その為、養成学校卒業後も艦娘として着任することは叶わず日々の生活費を稼ぐために始めたコンビニバイト。


しかし、田舎である為自分達以外の店員が居らずその勤務状況は極悪・・・。


ゆえに目の前に来た提督に助けを求めたのだった・・・。


提督「なけるわぁ~。」グス


つ 昔、ピザ屋でバイトしていたのを思い出すぜ。


提督「ペンギンがどうやってバイトすんのよ!」キーッ!


つ Let’s Eat って前掛けつけてヒヨコの着ぐるみ着てバイトしてた。


提督「まぁ、いいわん。ちょっと確認してみるわ!」


提督(電話中)「白鶴1P追加で何とかなるのね?分かったわ・・・。」


提督「どんだけアル中なのよ・・・。」マッタク


提督「あっ!大丈夫だって!荷物まとめてうちにきちゃいなさい!まとめて面倒みてあげるわ!」フフン!


こうして提督は艦娘(事務員)2名を雇い入れることを決意したのだった。


尚、正体不明のペンギンも住み着くことになったもよう。


ちなみに任務娘へのお供え物(酒)が予想外に嵩み結構な金額を売り上げに貢献したそうである。(含むペンギンの買い物)


電「お帰りなさいなのです!FAXしたなのです?」


提督「忘れてたわ・・・・。」


つ だろうと思って送っておいたぜ!   ドヤァ!


ということで次回、艦娘が勢ぞろいである!(おい。)



鎮守府に艦娘が着任しました!



任務娘「私はアルコールで動く。以下略。」ゲフゥ (酒を飲んでいます)


提督「常識人が欲しいわ・・・。」ハァ


つ まかされた。


提督「あんたはそもそも人間じゃないでしょ!」キーッ!


電「先日FAXした艦娘の皆さんが着任したなのです!」


提督「やっとあたいの鎮守府のメンバーがそろったのんね!あたい感激!」キラキラ


電「では、自己紹介をお願いするなのです!」


川内「川内、参上。夜戦なら任せておいて!」ドヤァ


提督「やだ、頼もしい~!その時が来たら是非お願いするわね~!」ダキツキ


つ 早速今晩夜戦(意味深)を頼もうか・・・。


ゲシッ!(提督と電にどつかれました。)


暁「暁よ。一人前のレディーとして扱ってよね!」


提督「レディー?うーん、あたいの知り合いのレディと随分ほど遠いわねぇ。」ウフフゥ(頭撫でてます)


電「どんな方なのです?」


提督「一人は右腕にサイコ銃をもつ海賊の相棒をしていたわね。


   それからもう一人も海賊をしていて宝石みたいな名前でクイーンの称号をもっているわ?


   最後の一人は東南アジアでロシアンマフィアのボスをしているわん。


   確か顔に火傷のあとがあってスペツナズの出身だったと思うのだけど?」ハテハテ


電「皆さん経歴が危険なのです・・。」ガクブル


つ 血と油と硝煙の香がしそうだな。


提督「いい女(レディ)ってものは男より逞しいもんよ!?」キリッ!


深雪「深雪だよ。よろしくな!」


提督「あらー。ボーイッシュな娘ねー。よろしくね~。」サワッ(お尻を触っています)


深雪 ゾワッ


電「その節は御免なさいなのです。」


深雪「この深雪様はそんなことは気にしてないよ!これから仲間として宜しくな!」


電「なのです!」(握手)


曙「特型駆逐艦『 曙 』よ。って、こっち見んな!この糞提督!」ツン


提督「あっら~。ずいぶんとくわぁいい娘じゃな~い?」ニタニタ


曙「なっなによう!この糞提督!」アトズサリ


つ 曙のプロフィール帖等を提督に渡しています。


提督「あら~。自作ポエムなんかつくっちゃってるのね~。オネェさん感心しちゃうわ~。」ニタァ


曙「ちょっと!何処からそんな情報を手に入れてるのよ!」顔マッカ


提督「うふふふ。養成学校時代の記録なんて幾らでも手に入れられるのよ~。」ニヤニヤ


提督「可愛い自分の部下の情報くらい把握しておきたいじゃなぃ~?」クスクス


曙「すべて記憶から忘れなさい!」


曙はパンチを繰り出した!


提督は曙の養成学校時代の作品のコピーを彼女の顔に貼り付けた!


提督「はい皆にも冊子にしたのを分けてあげるわね~。」ウフフ


全員に冊子になった詩集が配られた!


川内「いやぁー、これはー。」マジマジ


深雪「恋についての詩かー。」ホウホウ


暁「ちょっ、ちょっと恥ずかしいじゃない?」顔マッカ


電「艦娘は見た目に寄らないなのです。」ミクラベ


その効果は絶大だ!


曙! 精神的撃沈!


海風「白露型駆逐艦七番艦。そして、改白露型一番艦となる、海風です。提督、どうぞよろしくお願いします!」


提督「ごめんね~。艤装がないから出撃させてあげられないけどね~。


   事務員としてお給料はちゃんと出すし三食と寝る場所もちゃんと提供するからゆるしてね~。」ナデナデ


海風「いえ!地獄のコンビニバイトから救っていただき感謝しています!江風と一緒に救っていただき本当にありがとうございました!」キラキラ


つ よせやい、照れるぜ。(俺に惚れるなよ?)


提督「あんたは掘られてなさい!だいたい何もしていないでしょも!とっ。こちらこそ宜しくね?」ゲシゲシ


つ 中身が出る!  


ニョキ(人間の手の様な物が口からはみ出ました)


電「何も見ていないなのです!」


江風「白露型駆逐艦九番艦、改白露型の江風だよ。よろしくな!あ、読み方、間違えンなよ。」


提督「事務員2号さんねー。まぁ、おさんどんさんとかで頑張ってもらうから今後とも宜しくね~。


   もしかしたら偶然で艤装が手に入るかもしれないしね~。今後とも宜しく。」ウフフ


電「なのです!」


デンチャントコロデアレナンテヨムノ?  カワカゼナノデス  エカゼカトオモッチャッタワ カンジノベンキョウガヒツヨウナノデス


電「これで全員の紹介が完了なのです!というところで取り合えず出撃が出来るようになったなのです!」フス


電「ちなみに軽巡と駆逐艦での編成なので水雷戦隊という戦隊になるなのです!」


提督「水雷戦隊ね!あたい覚えた!で!誰がレッドなの?!あたいピンクがいい!」キャァー!


つ その戦隊じゃねぇよ。


任務娘「じゃ、とりあえず一本、いっとく?」眼鏡クイッ


提督「分かったわ、取り合えずデイリー任務をしてみるわね~。」


こうして初心者提督の基本のデイリー任務を実行することとなったのだ!



鎮守府正面海域



川内「敵影確認!砲雷撃戦よーい!撃てー!」


電「電の本気を見るのです!」


深雪「深雪スペシャル!いっけー! (コマンド入力 623) 」


暁「攻撃するからね。」


曙「弱すぎよ!」



1-1-1S勝利!



提督「んまぁ。優秀な娘達じゃないの~。じゃぁ、帰投して頂戴ね!」


電「なのです!」


川内「夜戦~!」


電「帰るなのです!」



こうして1-1-1出撃は無難に終了したのだった。



提督「出撃したらまた任務が増えたわね~。」


電「任務はこなすほどに増えていくなのです。そして達成すれば資源がもらえるなのです。資源が無いと艦隊運営が出来ないなのです。」


提督「そうなのねー。でも、取り合えず錬度を上げましょうかしら~。海域を攻略していく上でも錬度を高めておいて損はないわぁ~。」ハヘー


電「賛成なのです!」


曙「ふん。糞提督の割にはまともな意見をいうじゃない。」


提督「んふふふぅん。素直じゃない娘はオネェさんイタズラしちゃうわよぉ?」ニタァ


深雪 ゾワッ


暁 ガクブル


提督「深雪ちゃん!暁ちゃん!曙を捕まえなさい!」


深雪「了解!」ガッテンダー


暁「分かったわ!」アケボノハギセイニナッタノダ!


ガシッ!


曙「あたしを拘束してなにするつもりよ!」グヌヌ


提督「んふふふふぅん。いえね少―し、素直になれるよう身体で覚えてもらおうかとね~。」


サワッ! サワサワサワサワサワ!


あ~~~っ!(曙の音声でお楽しみ下さい。)


提督「提督四十八の奥義が一つ擽り地獄巡りはどうだったかしら~。」ニタニタ


曙「」昇天!


電「笑いすぎて腹筋崩壊しているなのです・・・。」


江風「んっ、ちょっくら入渠につれてってくらぁ。」


海風「江風、私も手伝うわ。」


こうして初出撃は戦闘での負傷はまったくなかったのだが曙が陸地で中破をともなうダメージを受け無事に終了したのだった。


つ 俺の出番は?!


任務娘「10回出撃任務の達成おめでとうございます!」ゲフゥ


提督「酒臭!」


1-1-1で経験値稼ぎを繰り返していた内にいつの間にか任務を達成していた模様である。


つ おれっちが任務を受けといたぜ!


提督「意外と役に立つのねぇ。御褒美にキスしてあげるわ~。」ンフ


つ 全力でお断りする!


提督「まっ!失礼しちゃうわ!」


提督「じゃぁ、電・・・・。」


提督が後ろを振り返ったときには全員が遠く彼方へと退避していたのだった・・・・。


提督「んまぁーー!!みんなして本当、覚えてらっしゃい!!」キーッ!


艦隊の錬度あげは始まったばかりだ!1-1ボス戦はまだ先送りだ!




レディ!



電「司令官さんはどうして司令官になろうと思ったなのですか?」


提督「そうね~。ちょぅっと昔のお話で長くなるけど大丈夫かしら~?」




それはある大雨が降る日の午後。


鎮守府の皆の任務を提督が『 雨のなか出撃させるのだるい~。女の子が身体を冷やしちゃいけません~ 』の一言で休ませた日。


書類をサクサク片付け午後が暇になった提督が膝の上に載せた電を可愛がっていた時に何気なく電が聞いたことが物語のはじまりだった。


提督「あたいがそうね、まだ腰部に艦橋があった頃のお話よ。あたいはまだ男言葉だったわ。」





2年前



北方海域近く港の酒場


深海棲艦が現れる前、地球温暖化の影響で北極の氷が溶け出した。


その結果一部の船会社達にとっては新航路、それもかなりの時短になる航路として北方海域は活況を呈していた。



提督「今日も寒いな。ホットミルクを一つ頼むぜ。」フィー


男A「はっはっは!ホットミルクだってよ!女の子みたいな注文だな。」


提督「そう笑うなよ。俺は猿は嫌いじゃないんだ。」


男B「おい、あいつに猿なんていうと・・・。」


男A「てめぇ!覚悟しろ!」


提督「やめときな。俺は動物愛護団体にまだ怒られたくねぇや。」


男A「ぬかせ!」




ドカバキグシャ




提督「いわんこっちゃない。」


男B「まさかサンボマスターのアイツがやられちまうなんて!」


男C「ヒュー!見ろよあいつの筋肉!マイクタイソンも顔負けだぜ!」



カラン。



店主「いらっしゃい。」


女「ここに『 提督 』って男がいるって聞いてきたのだが?」


提督「・・・・、俺だがお嬢ちゃん、そいつは誰から?」


女「風の噂で聞いた。」


提督「風とおしゃべりしてんじゃねぇよ。」


男C「ヒュー!」





執務室


暁「それで、どうなったの?!」


川内「提督格好いいー!」ヒュー!


深雪「司令官の今の姿からは全然想像つかないや。」


曙「ふん。クソ提督の過去にしては面白そうね。」


電「男前なのです~。」


提督「あら~。過去の話にいつの間にか皆集まってきたわね~。」


電「それからどうなったなのです!?」


提督「そうね~。いろいろあったわぁ~。」


提督「結局、なんやかやあってその娘と組んでその頃から北方海域に出没し始めていた深海棲艦達を駆除してたわね。


    うん、今でいう所の傭兵稼業みたいな物で暫くは暮らしていたわ~。」





回想


提督「デカブリスト、そっちの首尾は?」


ブリ「司令官、こっちも終了だ。お疲れ様。」


提督「なぁ、ブリよ。俺は軍人じゃないぜ?」


ブリ「すまない。口癖みたいなものでね。気にしないでくれ。」






提督「考えて見ればその時に艦娘ってものじゃないかって気付いてもよかったのだろうにねぇ~。」


電「艦娘さんだったなのです?!」


提督「そうね。なかなか不思議な雰囲気の娘だったわ~。」


提督「見た目はえぇ、ロシアンハーフ?だったかしら?色白で髪は白。


    それも白髪というのもちょっと違う感じでそうね、私の語彙力ではちょっと表現しきれないかしら・・・。」


提督「とにかく美しかったわ。そうね、レディと言う表現がピッタリの娘でもあったわね。」


提督「あるときはロシアンマフィアのアジトを襲撃したり、深海棲艦達を叩き潰したり色々したわね~。」




回想


提督「ブリ、大丈夫か?」


ブリ「あぁ、問題ない。司令は、そうだな、問題ないようだな。」






提督「私が左利きで彼女が右利きでお互いにお互いの半身を預ける関係で。


    そうこうしているうちに深海棲艦がロシアンマフィアと手を組んでね~。」


提督「何度となく敵対していた私達に目をつけて彼女が攫われちゃったのよー。」


電「それでどうしたなのです?!」


暁「ちょっと、電!興奮しないの!」


川内「提督!続き早く早く!」


曙「ふん、クソ提督の過去としてはいけてるんじゃない。」


江風「姉貴、何かすげぇ面白くなってきたな!」


海風「提督の過去って波乱万丈なんですね。」





回想


提督「おい。彼女を捕まえて何処へやった!」


三下A「へへ、ボスがお前に会いたいってさ。」


提督「くそ!」





提督「それで、敵のアジトに侵入したのよね~。」





回想


三下B「グフ!」


提督「おやすみなさいNHK。」


三下C「そこの貴様!誰だ!手を挙げろ!」


提督「へへ。誰だか当ててみな。ハワイ旅行に招待するぜ!」


三下C「グワァー。」






提督「敵は深海棲艦と手を組んでいてね。確か港湾?棲姫だったかしら。そんな名前の姫が居たわ。」


提督「しかもね~。ブリちゃんの変装してくる用意周到ぶりで手ごわかったわぁ~。」





回想


ブリ「提督。敵のボスはこっちよ。」


提督「あぁ、すまない。君は何もされなかったか?」


ブリ「えぇ。自力で脱出してきたわ。」


提督「へぇそうかい。だが、彼女に化けるには少々体のスタイルが足りなかったようだな。」


ブリ「!」


提督「彼女のスリーサイズは上から88。60.。89だ。」


提督「お前は一体なにものだ?」


偽ブリ「港湾棲姫といえば分かるかしら?先程のサイズだけれど私のスタイルが悪いとでも言いたいようね。」


ブリ「えぇ。そうよ。それに私が彼を呼ぶときは司令よ。」


偽ブリ「 クソ! お前たち二人此処で始末してやる!」


ブリ「司令!敵のボスは奥の部屋だ!さぁ!此処は任せて行くといい!」





暁「かっこいい!大人のレディだわ!」


電「すごいなのです!」フスー!


川内「ヒュー!」


曙 身を乗り出して興奮しています(笑)


深雪「司令男前!」


提督「やっだー、あたいは今はおねぇよ~。男前なんていやだわぁ~。」


大淀「続き、よろしいですか?」


提督「ふふ、そうね。彼女と別れた後、敵のボスの居る部屋に殴り込みをかけたのよね~。」





回想


提督「こんにちはーーー!」


バーーーン!←ドアを蹴破った音


ボス「ふっ、やはり来たか。」


提督「何だ、ドアをノックした方がよかったか?」


ボス「いいさ、俺とお前の仲だ。気にするな。」


提督「さぁて、お祈りの時間は済んだかな?」


ボス「なんだ?今日はやけに優しいじゃないか。」


提督「なぁに。誰だってこれから死ぬ死刑囚には優しいもんさ。」


バン!


パン!


パン!


ボス「くそっ!また、負けるのか・・・・・。」ガクッ


提督「あの世で閻魔にあったら俺の名前を出すといい。きっと刑期の割引をしてくれるさ。」


ブリ「終わったようだね。」


提督「あぁ。なぁ、今更だがお前さんはいったい何者なんだい?」


ブリ「・・・・、ロシア海軍所属の艦娘さ。・・・・、そうだな。日本にも『 私 』は居たと思う。でも、私は私だ。謎は多いほうがいいのじゃないのかな?」


提督「違いない。」





提督「というわけでね~?艦娘っていう機密と長く一緒に居た所為でKGBに追われる事になっちゃって(笑)


   流石に軍隊に入っちゃえば追って来れなくなるかなって思って海軍にはいったのよ~。艦娘とも縁があった訳だしね~。」


電「逃亡者だったなのです!?」


暁「女逃亡者!?スパイ映画のレディだわ!?」


川内「暁ちゃん、ちょっと違うと思うけど。格好いい昔話だったよ!提督!夜戦はしたの?!」


提督「う~ん。夜戦はねー?」


曙「まっ、くそ提督の昔話にしては面白かったんじゃない?」


深雪「一番興奮して聞いていたくせに~。言うねぇこの娘は~。」ウリウリ


ペンギン つ いい話だったぜ!


海風「それで、そのデカブリストさんは今どうなされてるんですか!?」


江風「あっ、それあたしも気になった!」


提督「さてねぇ~。何をしていることやら・・・。」ウフフフ


提督「あら、もうこんな時間ねー。皆、夕飯食べるわよ~。」


提督(流石に顔の良く似た暁ちゃんに電ちゃんが着任して来たのには驚いたけど。これも縁ってものかしらね~。)


こうして、雨の日の一日は提督の過去話によりゆっくりと過ぎて行ったのだった。



風邪を引いた曙



曙よ!


風邪を引いてしまったわ!


そして、どうしてこんな状況になっているのかよかったら誰か説明してくれないかしら・・・。



提督「あっ、けっ、ぼっ、のっ、ちゅわーーーーーん。おかゆ、持ってきたわよ!」


曙「静かに・・・ケホッ。」


提督「ほらほら、喉痛めてるんだから声を出しちゃだめよん。」


提督「ほら、あーーーん。」



フイ。



提督「あら?」


提督「では、もう一度。あーーーん。」



フイ。



曙「自分で食べられるったら。」


提督「うぅ。提督ちゃん悲しい。曙ちゃんがあたいの作ったおかゆを食べてくれないなんて・・・。」ベソベソ


曙 うっ・・・・。


曙「しっ、仕方ないわね。ほら。さっさとしなさい。」


提督「んまぁ!あたい嬉しい。はい、あーーーん。」


曙「あーーん///。」



ドアの向こう側



江風「すげえもんが見えてる。」


海風「曙ちゃんも素直になってるね。」


川内「本当は素直ないい娘なんだよー。」


暁「いいなぁ・・・。」


電「暁おねえちゃんは羨ましいなのです?」


暁「そっ、そんなことないわよ!」


深雪「ん、なんならこの深雪様が甘えさせてあげようか?」


暁「いらないわ!」


深雪 ズーン(速攻で断られたので落ち込んでます。)



ガチャ



提督「あら~。皆雁首揃えてどうしたの~(笑)」


一同 「ワーーー」




一斉に退散。




提督「あらあら(笑)」


大淀「リンゴあるぜ?」眼鏡キラッ


提督「あたい、あなたのキャラがたまに分かんなくなるわぁー。」ハフゥー


ペンギン つ こまけぇこたぁいいんだよ!


提督 ゲシッ。


提督「うるさいわよ!生もの」


提督「さぁーて、お夕飯は何にしようかしらねぇー。」フフーン




執務室


提督「ふふ、ふーん。」


電「楽しそうなのです?」


提督「そうねぇ、あれよ、電ちゃん。雨の日に拾った子犬が怯えていたところに


    手を差し伸べたらめちゃくちゃ甘えてきたみたいなー。」グフフ


電「あー、よく分かるなのです。」


提督「でっしょー!?」


提督「もうねー、色々してあげたいわぁー。」ンフフ




こうして提督は曙が完治するまでかまい続けることを決意した。



提督「曙ちゃーん、夕飯よー。食欲も大分でてきたみたいだからおうどんにしてみたのー。」ミャハ


提督「はい、あーーーーん。」フーフー


曙「あーーーーん///。」モグモグ


提督「林檎むいたげるね。はい、あーーーん。」


曙「あーんむぅ。///」シャクシャク



ドア向こう


川内(ちょっと羨ましい)


暁(いいなぁーーーーーーーーーーーー!!!)


深雪(ボノちゃん可愛い。)


海風(仲良くされてますね。)


江風(たーっ、こいつはいい感じだねぇ。)


電(ただ甘空間なのです。)


大淀(今なら砂糖を吐けそうだぜ。)


ペンギン つ ブラックコーヒーを頼む 1ガロン


こうして、曙が病気から回復するまで凡そ3日間。


提督は実に献身的に曙を看病し続けた。


時にはいやがる彼女のあせばんだ服を回収し、洗濯。


また、或るときは湿気を含んだ布団を交換。


実に母親の如く看病をし続けた。


結果、曙は全快した!



曙「風邪も完全に治ったわ!」


曙「でっ、どうして艦隊の皆が風邪引いてるのよ!」


提督「あら~?」





川内「提督~。風邪つらいー。」ズビー


暁「司令官~。風邪ひいちゃったわ。」ヘクチ


電「風邪で喉が痛いなのです。」ガラガラ声


海風「あの、風邪を引いてしまいまして・・・。」テヘヘ


江風「あー、ちょぅっと熱っぽい。まじダルい。」


深雪「風邪がつらいよーぅ。」




提督による献身的な看病に憧れた娘達が自主的に風邪を引いてしまった様である。


この後、曙が提督にすこし文句を言いながらも皆の看病に回るのはまた別のお話。


そして、提督と少し距離が近くなったのか『 くそ 』の枕言葉をつけて話すことが少なくなったとか。


鎮守府は今日も平和です。




戦力を増やそう!




提督「電ちゃん!あたい気づいたの。今のままじゃいけないって。」


電「司令官さんもやっと気づいたのですか。男か女かはっきりしないといけないと。」


提督「ちょぅっと、毒吐いちゃいやぁよぉ。」


電「冗談なのです。」


提督「怖いわぁー。」


曙「で、あんた何に気づいたっていうのよ。」


提督「曙ちゃん、あたいね。思うの。この鎮守府には航空火力と戦艦が必要って。」


提督「素敵よね、戦艦。こう、太くて大きくって、黒光りのする・・・。」



ペンギン つ 主砲(男性)



提督「シモネタに走るんじゃないわよぅ。」


川内「確かにそうだよねぇ。1-3まで何とか気合でしてきたけど。そろそろ敵も大分強くなってきてるもん。」




提督達は海軍の発行する海域図で略番1-3まで攻略、制海権の奪還を順調に行なっていた。


しかし、1-4ともなるとそろそろ敵にも空母や戦艦が出てきだすところなのだ。




工廠




・ワ・「久しぶりに駆逐艦以外の建造なのです!」


提督「ごめんねぇー。資源を節約したいから艤装は毎日の解体任務用しか建造しなくてー。」


・ワ・「仕方ないなのです!」


提督「でも、今日は違うわよー。」


提督「今日は、空母と戦艦をねらっちゃいますぅ!」


電「なのです!」パチパチパチ


川内「おー、流石提督ぅー。」


江風「つーことはなにかい?いよいよ新たな海域に行くってことかい?」


提督「えぇ、そうよ。少なくとも鎮守府近海から先には進みたいわ。」


海風「鎮守府が賑やかになりますね!」


深雪「あたし達の出番が少なくなる?」


提督「そんな訳ないわよー。馬車馬の如くこき使ってあげるわぁー。」ウフ


曙「とかいいつつシフト組むのに毎日悩んでいるのは誰かしら?」


提督「ちょっ、ぼのちゃん、ばらすの禁止。」


大淀「で、親分。今日はどのレシピを廻すっていうんで?」


提督「廻すって・・・、そんな独楽とかじゃないんだから。」


提督「それに何よその時代がかった言い方。もう、あんたキャラがぶれぶれよ!」


提督「本当に、そんなキャラ設定で大丈夫か?」


大淀「大丈夫だ。問題ない。」


暁「死亡フラグって奴じゃないかしら。」


提督「ねー。」


・ワ・「建造に移ってもいいなのですか?」


提督「あらぁー、ごめんなさいねー。ちょっと、お願いしてもいいかしらー?」


・ワ・「まかせろー!」




そして、材料投下で出ました建造時間


みょーん  4時間!


ちーん   4時間20分!




電「4時間は戦艦だと金剛型の時間なのです!」


提督「4時間20分は?」


川内「えーっと空母だと加賀さんで戦艦だと扶桑型かなー。」


提督「妖精さんー、どっちかしら~?」


・ワ・「建造終了するまで分からないのです!」


提督「あら~。じゃぁ、時間潰しにいっぱつ芸いいかしら~?」


曙「ふん、面白いんでしょうね?」


提督「 ♪ アイハブア ア ブロック(コンクリートブロック)」


提督「 ♪ アイハブ ア メリケンサック 」キラン




ドグシャァ!


パラパラパラ。




電「コンクリートブロックが粉微塵なのです・・・。」


深雪「ひぇ・・・・。」ウワァ


暁「大人のレディがすることじゃないわ・・・・。」ヒェェ


提督「ねぇ、もう一度聞くけど4時間20分は何が出来るのかしら?」ウフフフ


・ワ・「空母加賀であります!」ガクブル


提督「やれば出来るのねー。あたいそういう子、好きよー。」


提督「じゃ、ちょっと大本営への報告書を送りに一旦コンビニにいってくるわー。」


江風「高速建造しないの?」


提督「やだぁ、何が出るかなって、どきどきしながら待つのがいいんじゃないー。」


提督「それに、もしかしたら読者の方が四分の一で出てくる娘を決めてくれるかも知れないじゃない?」


海風「次回に続いちゃう感じなんですね!」


提督「そうよー。連載ものの物語に重要なのは次を読んでもらうための『 ひき 』ってやつよー。」


電「では!次回に続く!なのです!」



加賀は暇である



空母加賀は暇だった。


多くの鎮守府において初期から入手可能な空母でありその知名度に比例した実力。


そして、その搭載機数。


全てにおいて初心者の助けとなる空母である。


だけに鎮守府運営が楽になってくる頃には所謂『 秘密兵器 』扱いで最後まで出番がないまま期間限定作戦を終わる・・・・。


なんていう事もしばしば。


通常海域においては中破でも艦載機を発艦できる装甲空母達や低燃費の雲龍型に役割を譲る。


ようすうるに加賀は暇を持て余していたのだ。


その暇を持て余した結果、彼女は接客業という広報活動に出たのだった。


そして、そんな歴戦の猛者である彼女だからこそ、この提督の異様さに気付けたのだ。




♪ ピンポーン(ロー○ン 入店音)




加賀(何!?このおぞましいまでの威圧感!?深海棲艦の水鬼や姫クラスだわ!!)


提督「FAXの一台くらい自腹で買っちゃおうかしら~。」ウフフーン


提督「最近のコンビニFAXはいろいろ操作が複雑ねぇ。」


加賀(私には分かる。この人、ただ者ではない!)


提督「あ!そういえば電ちゃんの為にハーゲンダッツを買ってあげないと。」ウキウキ


提督「電ちゃんはいつも頑張っているものねー。」


提督「そういえば、あのぬいぐるみ共は何を食べているのかしらぁ?」


加賀(圧倒的!圧倒的この威圧感!)


加賀(ちょっと、試してみたくなるわね・・・。)ゴクリ




加賀は手元にあったコンビニ箸から爪楊枝を取り出し暗器の様に構える!


が!しかし!




提督「おぅ、店員のねーちゃん。命が惜しいなら人を試すような真似は止めとけ。」(超低音ボイス)


加賀(後ろを振り返らずに気配で察していた!?)


加賀(よく見れば海軍の軍服、この人は提督というの?)




加賀は振り返る。


自身が所属する鎮守府の提督と比べる。


自身の所属する提督は言いえて凡庸。


とりたてて特筆する事は何もない平々凡々。


目の前にいる提督と比べて明らかに将としての器の違いがあると言わざると得ない。


そして、性格的に難があり、人としては好きにはなれない相手であった。




加賀「あっ、あの。」


提督「あっらー、何かしらー。やだわ、提督ちゃんったら殺気を出したまんまだったわ。」☆キラッ




目に見えて気配が小さく・・・・、いや、先程より小さくなった所為でその凶悪さは凝縮され還って危険度を増しているようだった。


そして、目の前の提督の体の中に全てが納まった。




加賀(まずいわ。話しかけたものの次の一言を間違えると首を飛ばされるかもしれないわ。)ゴクリ




それはまさに獅子の前の兎。


静寂が店内を支配する。


プルルルル


対峙した二人の間に漂う陰鬱な雰囲気を打ち破る音が響く。




提督「電ちゃん?あら、戦艦の艤装の型式が分かったの?そう、比叡なのねー。分かった。」


提督「あっ、電ちゃん、アイスはバニラでいいかしら?」




アイスケースの中を漁りながら電話を続ける提督。


そして、加賀はその続きの台詞に胸を躍らせた。




提督「空母はやっぱり『 加賀 』のだったのねー。妖精ちゃんに愛してるって伝えておいてー。」ムフゥー


加賀(なんてことなの!?この武人の鎮守府には加賀が居ない!?)




千載一遇のチャンス、加賀は大きく息を吸い一吐。




加賀「提督、加賀ならばここに居ます。」


提督「あらん?お嬢さん艦娘だったの?」


加賀「はい。」


提督「んふふぅふぅん。いいわね。気に入ったわ。あたいの鎮守府にいらっしゃい。」




こうして、提督は空母加賀をコンビニからスカウトして来たのだった。




鎮守府へ帰還




電「司令官さん、何してやがるです!」


ペチコーン!


加賀(この武人を殴った!?)


提督「あらぁ?」


電「勝手に移籍させたらまずいなのです!」


提督「あら、そうなの?じゃぁ、後日相手先の提督に御挨拶にいってくるわん。」ウフ


電「やめるなのです。司令官さんの挨拶はM16を持っての挨拶になるから絶対駄目なのです。」


提督「おおげさねぇ、RPGくらいよう。」クネッ


深雪「そいつはゲームなのかロケランなのか気になる所だねぇ。」


川内「提督は怖いなぁ。」フフ怖イ


提督「とりあえず、加賀ちゃんは今日からみんなの仲間―。よろぴくー。」ニコ


暁「一人前のレディとしてよろしくお願いするわ!」フンス


海風「よろしくお願いします。」


江風「おー、宜しくだぜー。」


曙「ふん、まぁ、いいんじゃない。宜しくね。」


提督「あの娘ちょっと色々拗らせてるから気にしないでね?」


加賀「よろしくお願いいたします。」ペコ


着任祝いとして提督から十文字槍が加賀に贈られたのはまた別のお話。


電「なんで槍なのです?」


提督「加賀藩の初代藩主前田利家といえば槍の又左と言われるほどの槍使いだったのよ。」


電「なのですか。」


提督「こう、空母の飛行甲板って盾っぽくない?」


電「勝手にしやがれなのです。」


大淀「今回の台詞はこれだけですか?」


ペンギン つ あつかい酷くない?


提督「お黙り!」


こうして、鎮守府に待望の航空火力が加入したのであった。



空母たる者近接戦闘も出来て一人前  そして、比叡の着任 



正眼から大上段へ。


構を一気にかえ振り抜く。


加賀「何てトリッキーな動きなの。」




イナバウアー!


シターン! クルッ


ペンギン つ まだまだ甘いね(笑)




加賀(あのペンギン、サイン帳に台詞を書きながら私の攻撃を避けているだなんて。)


加賀(随分と余裕ね。)




斬る、突く、引っ掛ける。十文字槍は攻守に長けた武器である。


そもそも槍という武器はそのリーチを生かし敵を自身の近くに近寄らせず己の絶対的優位を保ちつつ戦う近接武器である。


にも関わらず加賀は攻めあぐねていた。


それは対戦相手のペンギンが実に小さく的が絞りにくく尚且つぬいぐるみならではの軟体動物の様なトリッキーな動き、


更にたまにあたれども軟らかい為に致命傷を与えらることが出来ていないことにあった。




加賀(今まで戦ってきた相手がどれだけ手緩かったかが分かりますね・・・。)




そもそも艦娘が近接戦闘を行なうなんてことは想定されていない。


しかし、この鎮守府においては提督たる彼女(?)の一言で近接戦闘、格闘術が日々の鍛錬に組み込まれているのだ。




『 戦場では砲弾の弾が無いから見逃してなんて台詞は通用しないわよ? 』




そう、この台詞が全てなのだ。


ゆえに川内を始めとした皆が近接格闘訓練を行なっている。


なかでも大型艦である加賀には得物を利用した槍術が教えられた。


そして、その演習相手として提督から告げられたのがペンギンだったのだ。




ペンギン つどうした嬢ちゃん? 息切れかい(笑)




昔の香港映画のカンフーマスターの様な構えをしながらサイン帳を見せ付けるペンギン。




加賀(小賢しい。)ギリ


ペンギン つ いい顔してるじゃねぇか 滾るぜ!




加賀視点




敵の息は全く切れていない。


ぬいぐるみだから呼吸の必要が無いという事かしら。


あの動き、提督と同じ達人クラスの動き。


こんな田舎の鎮守府にこんな強者がいるだなんて世間は広いのね。


敵が構えた!


一気に来る!


間合いをつめ懐に入り込む心算か!


くっ、敵の狙いは何処!?


はっ、この勢い、まさか、心臓を狙って!?




ペンギン視点




くっくっく。


流石正規空母だぜ。


さっきから攻撃をかわすように見せかけて全身を眺めさせていただいているが・・・。


ふふふ、実にいい物をお持ちじゃないですか。


何がいいかって?決まってる。


正規空母ならではの胸の大きさ。


駆逐艦や軽巡の嬢ちゃん達じゃどうしたって勝ちようの無いあの大きさ。


素晴しい。


おっぱい、ぷる~ん、ぷる~ん!


必殺技をお見舞いしたくなるぜぇ・・・・。


畜ペン師匠直伝の必殺技 『 パイタッチ 』 を・・・。


グッ。← 地面を踏み込み構える


ダッ。← 全力でジャンプ


いざ!我はゆかん!黄金の谷間へ!




加賀(来る!)


加賀がペンギンの攻撃に身構えた時だった。


槍の穂先スレスレを一本のナイフが飛んでいったのだ。


ペンギン つ ぐわぁぁぁーーーぁぁああ!


鎮守府の壁にペンギンが磔になる。




提督「そこまでよ~ん~。」ウフフフ


加賀「提督、その、今のは・・・。」


提督「そうねぇ、加賀ちゃん?もっと精進なさい?」




加賀は提督の武人としての極め方に驚愕をした。


そして、気配を加賀に察知させず、尚且つ高速移動をしていた小さな的を的確に貫いた提督の腕前に背筋が寒くなる感覚を覚えた。



加賀「提督、その、いずれ稽古をつけていただけないでしょうか?」


提督「あらぁ~、あたいのレッスンはつらいわよぉん?」ウフフフフ


加賀 ゾクゥ


加賀「・・・・、宜しくお願いいたします。」


提督「分かったわん。いずれね。じゃ、皆ごはんよー。」




ミニスカエプロン姿の提督が加賀と同じように鍛錬をしていた艦娘一同に声をかけ一同は鎮守府食堂に入っていったのだった。




ペンギン つ 中身でそう。



執務室


電「先日建造された戦艦比叡の艤装適合者さんは今日、着任予定なのです。」


提督「あら~、戦艦比叡ちゃんやっとねぇ~。どんな娘なのかしら~。楽しみね。」ウフフゥ


提督「電ちゃん、一緒に迎えにいきましょ!」ガタッ


電「なのです!?」


提督「電はいそげっていうじゃない!?」


電「それをいうなら善は急げなのです!」



いうが早いか電にバイクのヘルメットを被せ自分のヘルメットをとり執務室から足早に出て行く提督達。



大淀「おいこら、あいつ仕事から逃げやがった。」



大淀人形が提督達が出て行ったのに気づいたのは大量の書類を執務室に持ち込んだ後のことだった。



大淀「とりあえず、提督は尻バットだな。」チッ



鎮守府最寄駅



比叡「はぁー・・・、鎮守府の方まで行くバスは後一時間も待たなきゃいけないのかぁ。」アチャァー


比叡「私、上手くやれるかなぁ。」


比叡「前に着任した所では直ぐに異動を言い渡されたし。」


比叡「やっぱり旧式の金剛型は需要がないのかなぁ。」ハァ


提督「そんな事はないわ!」


提督「というかあなた随分ちいさいわね?」イヤン、キュートォ


比叡「あっ、あなたは?」


電「ちゃっ、着任予定先の・・・。」


そして、電は言い切る前に倒れた。


提督「結構飛ばしたからねぇ~。まぁ、いいわ!自己紹介は帰ってから聞くわ!」


提督「さぁ!乗って頂戴!」



提督が指差すはバイクの横についているサイドカー。



比叡「あの、電ちゃんは何処に座るのですか?」


提督「心配ないわ!おんぶ紐を持ってきたの!」ウフン


比叡(やばい、この司令まじもんのおかまかも。)


提督「おぅ、おかまじゃねぇ、お姉ぇだ。間違えんじゃねぇ。」ドスの効いた低音ボイス


比叡「あっ、はい!すみません!」




こうして田舎の鎮守府に待望の戦艦、それもちょっとサイズがちっちゃな比叡が着任したのだった。




ひなまつり


※ 今回の話はリクエストシチュでございます。




提督「まって、まって、ちょっとまって。」




提督が加賀、ひいては艦娘一同にストップをかける。




提督「どうして『 雛祭り 』の準備をしてって言ったのにそうなるの?」




そこには完全武装をした艦娘一同がいた。




加賀「ひ(め級の深海棲艦達を)な(ぐりにいく)祭、なのではないのですか?」


提督「えっ、加賀ちゃん、えらく物騒じゃない?」


加賀「祭といえば基本、かちこみ。」


提督「えっ。」


加賀「えっ。」




どうやら二人の間には意志の疎通が出来ていなかったらしい。




提督「で、電ちゃん、どうして鎮守府の良心のあなたまで?」




電もまた重武装だった。




電「あの、雛祭りの歌を歌ってみたのです。」




電が歌う。


♪ 灯りをつけましょ ボンバァーイエィ!




提督「猪木かぁーーー!?」


江風「元気ですかー!」


提督「ちっがーーーーぅ!」


提督「どうしてこうなったのぉぅ!?」


ペンギン つ そりゃ自分の所為だろ


提督「えぇ!?」


大淀「ですね。」キリッ E:ロケラン装備




思い返すこと2日前




電「ひな祭って何をするなのです?」


提督「そうねぇ、以前は北方に展開した敵を襲撃してひし餅を奪ってたみたいよー。」


電「敵がひし餅を持っているなのです?」


提督「あれよぉぅ。北海道の食品加工会社を襲っているのよきっと。」


提督「陸上型の敵ってきくしぃ。まぁ、そんなのはあたい達には関係ないんだけどぉ。」ウフフン


提督「着物はレンタルでいいかしらーん。」フフン



回想終了




電「なのです。」


提督「あぁー、あぁー、これあたいの落ち度だわ。」


加賀「ですので、ひ(め級の深海棲姫を)な(ぐりに行く)祭り。」ドヤヤァ


提督「ごめんなさい、5分考えさせて。」




5分経過




提督「いいわ!あたいも覚悟を決めた!みんなカチコミに行くわよ!」




提督 漁船in


電「何気に提督の戦闘能力高いなのです。」


加賀「流石提督。」ムフー


大淀「銛で敵の軽巡を仕留めるたぁ驚きだぁ。」


提督「ところで大淀ちゃん、羅針盤お願いしてたのだけどここ何処かしら?」


大淀 メソラシ


提督「ちょ!あんた羅針盤どうしたのさ!」


大淀「真の強者には羅針盤など不要!」キラッ


ペンギン つ さっき海に落としてた


大淀「この裏切り者―!?」


提督「へぇ、いい度胸してるじゃない。」ペキポキ


加賀(提督の本気が見れる!)キラキラ


電(やべぇーなのです、大淀さんが跡形ものこらねぇ可能性があるなのです)


川内(巻き込まれないようにしとこう)コソコソ


江風(あっ、これやばいやつだ船の隅に逃げとこ。海風の姉貴もこっちに……。)コソコソ




提督が構えに入る。


周囲の空気の温度が下がったように感じたとは暁の証言。




深雪「やばい!なんかとにかくやばい!」


比叡「あっ、これ確殺のやつです。」




冷静に言うのは戦艦であるがゆえの余裕か。


大淀が逃げの態勢に入るが一足遅かった。




北斗百烈拳!




提督の背中に手が千本程見えたとは加賀の証言。


そして、大淀は自爆する敵にやられた某Z戦士の如く息絶えたのだった。




提督「とりあえず、ここどこなのかしら?」




提督が双眼鏡を取り出し周囲を見回す。




提督「あら?あんな所に人がいるわん?!」


提督「ほら、ぼのちゃんも見て。」


曙「銀河鉄道999のメーテルみたいな感じね。」


曙「って、あんた、どうみても怪しさ100%じゃないの!ばっかじゃないの!?」


曙「あっ、なんか艦載機が……。」


加賀「対空戦闘用意!艦載機全機発艦!」




鳥の様な、例えるなら烏、そんな敵機が飛んできていた。




提督「愚かな、本気の私に勝てると思うてか。」




一際ドスの効いた声で提督が呟いた次の瞬間。




北斗剛掌波!



提督から放たれた圧縮した闘気が敵の艦載機をすべて落とした。




電「マジカヨなのです……。」


川内「提督だけで深海棲艦に圧勝できるんじゃないかな?」


比叡「ひぇー。」




そして、改めて構えなおす提督。




提督「そこの者!汝に問う!汝、我らの敵なりや!」


???(ヤバイ、アレ人外ダ。随伴ガ居ナイ現状勝テル気ガシナイ)


???(イヤ、居テモ勝テルカドウカ……。)


提督「今一度聞く、汝、我らの敵なりや?」


水姫「違ウヨー!北極海ノアイドル、北方水姫チャンダヨー!」


水姫「迷子ヲオ家ヘ送リ届ケル所ダッタンダヨー!」キラッ


水姫「迷子ノ艦娘チャンヲ置イテイクカラ保護ヨロシクネー!」


深雪「胡散臭い。」


暁「同感だわ。」


海風「詐欺師は自分の事を詐欺師とは言いませんし。」


江風「姉貴と同意見さねー。」


ペンギン つ とりあえずやっとくか?


水姫「チッ違ウヨー!?コンナ可愛イ娘ガ敵ナ訳ナイヨー?」


加賀「怪しさが三割増しですね。」


水姫「マッテ、マッテ、ホラ証拠!」


つ ガングート


ガン子「ん?もう日本についたのか?」


電「艦娘さんなのです!」


ガン子「貴様が提督という奴か?」


⊃ ガン子 ⊂ 顔の両方から頬を摘んでいます


提督「口が悪いこねぇ。」ブニィー


ガン子「貴様!銃……。」


⊃ ガン子 ⊂


ブニィー


ガン子「ほへんははふぁい。」




提督がガングートに尋問を始める。


そして、その間に北方水姫はいつの間にか逃げていた。




提督「母親の故郷と聞いたので、派遣に応募したと。」


ガン子「あぁ、そして、今だ顔を知らぬ父が暮らす国でもあると聞いた。」


ガン子「もっとも道を聞いた相手が悪かったようだが。」


曙「あんた、艦娘と人間の両親を持つってことなのね。」


ガン子「あぁ、だから戦艦ガングートの適正もあったと言える。」


ガン子「最も、父の遺伝子が規格外だった所為でこの戦艦の艤装でも力を100%生かせていないらしいが。」


川内「へぇ、お父さんはすごいんだねぇ。名前は?」


ガン子「いや、知らない。ただ、母の名前はデカブリスト、海軍大佐だ。」


提督「」


電「どこかで聞いた事のある名前なのです?」


ガン子「あぁ、そうかも知れない。母は元々日本の艦娘だったようでな。日本での名前は響だったか?」


暁「 ! 私の妹じゃない!」


電「きっと数いる響ちゃんの一人だったのです。」


暁「じゃあ、暁達の妹みたいなものじゃない!宜しくね!」


深雪「うーん、おばさん?」


電「プラズマインパクトなのです!」!スデノナ


深雪「ごべんばさい。」シュゥー


川内「お母さんの名前、聞き覚えあるなぁ。」


提督「まっ、まぁ、いいじゃない?!とりあえず、うちに新たな戦力が加わったって事で。」


提督「ね!?」汗ダラダラ


比叡「戦艦同士、宜しくお願いしますね!」握手


ガン子「あぁ、宜しくお願いする。」


大淀「父親は果たして一体誰なんでしょうねぇ。」


つ おねぇしてるとか知ったらショックで自沈ものだな


提督「お黙り!」ゲシゲシ


曙「あんた、やっぱり……。」


提督「忘れなさい!」




こうして、本来は着任するはずのない艦娘ガングートが着任した。




ガン子「ほう、ひな祭か。」


提督「えっ、何、あんた知ってるの?」


ガン子「あぁ、母が雛人形を飾っていたのでな。」


提督「着物着てみる?」


ガン子「スパシーバ。」


提督「似合うわね。加賀ちゃんはどう?」


加賀「似合いますでしょうか?」テレッ


提督「いいじゃない。」




そして、提督は全員が着物を着て雛壇にあがったところで気づいた。




提督「あっらぁー。あたいとした事がお内裏様がいないわぁん。」


電「司令官さんがやらないのです?」


提督「えっ、あたいが?」


電「なのです。」


江風「そーだぜ、そーだぜ。提督、お内裏さまやってくれよぉ。」


海風「きっと似合うと思います。」


川内「だねー、提督ならきっと似合うって。」


深雪「なんならあたしが。」


電「だまってやがれなのです。」


暁「司令のお内裏様みてみたいわ!」


比叡「司令、絶対似合います!」


深雪「ここはこのみゆ……。」


大淀「黙ってろ。」


深雪 シュン


提督「じゃぁ、あたいちょっと化粧落としてくるわねぇ。」




10分後




電「眼帯をつけてダンボールを被って潜入工作しそうな人が出て来たなのです。」


提督「待たせたな。」


暁「化粧の力ってすごいのね。」


加賀「流石は提督。只者ではないと思っていました。」キラキラ


大淀「やだ、格好いい。」


比叡「比叡には金剛お姉さまが……。」ブツブツ


ペンギン つ 化粧一つでここまで印象が変わるんだな。


大淀「抱いて!」


比叡「あの、握手……。」モジモジ


提督「なんだ、大淀、比叡。お前さん達、枯れ専だったのか。」(低音イケボ)


大淀 比叡 昇天! ビクビク


提督「深雪、すねるな。後で着物を貸してやろう。」


深雪「本当かい!?やったぁ!」




こうして化粧を落として例のあれな潜入工作員な姿の提督と一同で賑やかにひな祭りは行なわれたそうである。





明日の方向は羅針盤でどっちだ!(次回へ続く)


後書き

がんばって更新11回目

ひな祭、なるほどそういう事だったのか。

提督達が北方水姫をぼころうとした所為でこの間の侵攻作戦が行なわれたんですね。

提督は悪いやつだ!

皆様前回のイベントはいかがだったでしょうか?加藤隼を6-5で早速使っていますが強いの一言です。

今までボカスカ落とされて陸攻がそれなりに落とされていたのがかなり減りました。

これから先大分楽になりそうです(ボスに辿り付けるとは言っていない)

ではでは、また次回の更新にてまたお会いいたしましょう!


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1: SS好きの名無しさん 2016-09-05 21:37:32 ID: 3NbZmwoH

乙です。暁ちゃんが提督にレディの極意を教わろうとするのはどうかな?頑張ってくださいませ。

2: SS好きの名無しさん 2016-09-05 22:43:25 ID: Tu2EXJ0f

ぼのたんお願いします。

3: SS好きの名無しさん 2016-09-05 22:57:10 ID: 3LI6liZj

これはまた…かめはめ波とか打てそうな大淀さんだなぁ

リクエストは深雪で

4: SS好きの名無しさん 2016-09-06 03:38:44 ID: DyQ9sOKA

川内オナシャス

5: T蔵 2016-09-06 17:13:27 ID: NbfrSekx

皆様コメントありがとうございます。
リクコメ戴いたのを改めて見返してみると電と関係のある娘を偶然なのか選んでいただいたような形で少々驚きです。
川内はネタ枠・・・、如何料理してくれようかこのお嬢様は・・・。
ネタな感じとあくまで作者の考える部分での設定等も入りますが今後とも宜しくお願いいたします。

6: SS好きの名無しさん 2016-09-10 16:02:14 ID: QKNqpkef

このペンギンはしゃべったり、動きまわったり装備スロットに紛れこんだりしますか?

7: T蔵 2016-09-10 19:39:06 ID: MXFKgSIM

6番様

コメントありがとうございます。

ペンギンが動き暴れる。『 加賀さんは開発に失敗しました。 』の感じでしょうか?

自分のやってるコメディは一人か二人、暴走気味なボケ要員がいますのでペンギンに活躍いただくのは有りですね。

次回に早速登場いただくことにします。

次回の更新もどうぞ宜しくお願いいたします。

8: SS好きの名無しさん 2016-09-12 20:13:14 ID: BYc_xlpy

オネェ特有の過剰なスキンシップすき。大本営はこの鎮守府にFAXを設置してあげて、どうぞ。

9: T蔵 2016-09-13 09:41:35 ID: nQWiTxqh

8番様

コメントありがとうございます。

オネェだからセクハラにならない!という軽い気持ちではじめちゃったあんぽん作者でございます。

あんぽん作者なので気まぐれ進行でございますがこれからもどうぞ宜しくお願いいたします。

10: SS好きの名無しさん 2017-02-15 20:04:29 ID: bM8r3O3c

前書きの「複数艦種の適性持ち」の例…誰のことだろう(すっとぼけ

11: T蔵 2017-02-17 19:17:17 ID: 7UmXDGB1

10番様

コメントありがとうございます。

はて、誰のことでしょうか?名誉駆逐艦?知らない子ですねぇ・・・・。

12: SS好きの名無しさん 2017-02-28 13:30:04 ID: V-haU-uo

十文字槍は攻防に加え技量まで上がる素晴らしい武器ですね(空戦司令感)

13: SS好きの名無しさん 2017-03-03 20:07:27 ID: dvzZvGxy

ひなまつりシュチュおなしゃす

14: T蔵 2017-03-03 22:16:27 ID: jk0IpGv6

12番様

コメントありがとうございます。

他の作品でもコメントをよく残していてくださり感謝です。

自分の作品に出てくる加賀は大体はっちゃけてますので

これからもはっちゃけ加賀さんに御期待下さい。

13番様

雛祭りですね、一回戦艦比叡を出すのを挟むような形になるかと思いますが

対応させていただきますので宜しくお願いいたします。

15: SS好きの名無しさん 2017-05-30 22:39:54 ID: Cq8VVRtL

つまりジャンゴウがいれば比叡が惚けっぱなしに…

16: T蔵 2017-06-02 19:11:03 ID: yWpSZQUM

15番様

コメントありがとうございます

ジャマイカ生まれのジャンゴウは比叡には刺激が強すぎるかと……

最近更新がスローペースではございますが宜しければ次回の更新も宜しくお願いいたします

17: SS好きの名無しさん 2019-07-19 09:45:32 ID: S:2WByTy

お初です
読んでて思ったんですけど、ペンギンのバイト先ってFN◯Fですよね?
レッツイートって単語で大体分かった感じですけど本当にそうなのかなっと思いましてね…w
あ、一応全部読みましたし面白かったですよ!


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