モンハン×ラブライブ! 第16話
ゴア・マガラを撃退した三人のその後の話。
一年間、本当にすいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!(土下座)
詳しくは「謝罪とあったこと」をご覧ください。
第16話 旅立ち
穂乃果「なんだか一年以上寝てた気がす…」
海未「それは言ってはいけません。理由はわかりませんがダメな気がします。」
こ、ここはもちろんミストル。
ゴア・マガラとの一戦を終え、ことりと出会い、絵里に出会う目的を立てた三人だった。
今はその日から数日後。
三人がミストルを旅立とうとしていた日だ。
穂乃果「しかしびっくりしたね、絵里ちゃんがあんなポンコツガールになってるなんて…」
凛「あれじゃ『かしこいかわいいエリーチカ』なんてもんじゃないにゃ。かわいいにステータスを振りすぎた絵里ちゃんにゃ。」
海未「ことりの話によれば数学がダメとは言え他は問題ない口ぶりでした。とはいえイザコザに巻き込まれる可能性は日本にいた時の彼女より格段に上がっているかと…」
穂乃果「よし!善は急げっていうからね!早く絵里ちゃんに会いに行こう!」
うみりん「おぉ!!」
掛け声と共に三人は思い思いにミストルを出る支度を進めた。
〜ミストルハンターズギルド〜
三人は旅立ちの報告と食事のためにギルドに訪れていた。
しかし中に入ると…
ハンターA「お!あの時の嬢ちゃんたちじゃないか!調子はどうだい?」
穂乃果「あ、どうもどうも。問題ないです。」
ハンターB「ゴア・マガラの時は大活躍だったな!」
海未「いえ、皆さんの援助のおかげです。その節はどうも…」
ハンターC「また何かあったらすぐ呼べよ!俺たちが助けてやるからな!」
凛「あ、ありがとにゃ…」
進もうとすれば話しかけられ、話が終われば話しかけられ、三人はゴア・マガラの一件でかなり有名になったようだ。
三人は数秒の距離に何分もかけていた。
凛「ぜ、全然進めないにゃ…」
海未「よくしてもらうのはいいですが…」
穂乃果「穂乃果達、朝ごはんまだなんだけど…」
三人が困り果てていると…
リエ「ちょっとあんた達!!むっさ苦しい男どもが女の子に寄ってたかってほんっとに!!
ほら、どいたどいた!
ギルドの端で塊作られると邪魔なんだよ!!」
厨房から威勢のいい声とともにリエが出てきた。
リエはハンター達を押しのけ声をかけながら三人の元にやってきた。
リエ「や、おはよーさん。朝から大変だね。」
グレートマザーよろしくリエは今日も朝からお元気だ。
ほのうみりん「おはようございます!」
リエ「どうだい?疲れは取れたかい?」
海未「はい。おかげさまで。」
そりゃよかった。と言いたげにリエは頷く。
穂乃果「今日はミストルを出ることを伝えるためにと朝食をとるために来まし…」
リエは頷いた直後に穂乃果の言葉を聞き、
目を見開いた。
リエ「ミストルをもう出るのかい!?!?」
とてつもなくデカイ声を出すものだから周りのハンター達もこちらを向いてしまった。
リエ「おいおい聞いてないよ!ゴア・マガラ撃退の立役者のあんたらを立てたお祝いをやるつもりだったのに!なんで!突然!」
ワラワラワラワラワラとハンター達も「んなバカな!」と言いたげにリエと三人の元に集まってきてしまった。
凛「ドン・ドルマにいる友達に会いに行かないといけないにゃ、それも早急に…」
リエは凛の言葉を聞くと見開いた目を閉じ、
息を整えてから三人を見つめた、
一人一人をじっくりと。
一通り見終えると、
リエ「まぁ、なんだい。声を荒げてすまなかったね。」
普段の落ち着いた様子に戻った。
テンションのアップタウンがとても激しい。
リエ「個人的にはパーティーを開きたかったんだけど、それよりもこれよりもその子に会いに行く方が優先されんのかい?」
穂乃果「はい。」
リエ「ならしゃーないね。」
ふーー。っとリエはため息をつくと、
リエ「ほら、男どもは帰った帰った。大声出したのは悪かったから席に戻んな!!」
男どもよろしくハンター達は蜘蛛の子を散らすように元に戻って行った。
リエ「事情はわからないけど止める権利はあたいには無いからね。でもお世話になったやつに声はかけなよ?女ハンター三人、ハナ、カイル。礼も言えないような奴はハンター名乗る前に人としてどうかと思われるからね。」
海未「わかりました。ご丁寧にありがとうございます。」
穂乃果「リエさんもありがとうございました。短い期間でしたけど本当にお世話になりました。」
凛「またご飯食べに来るにゃ!!リエさんの食事のためならどっからでも帰ってこれるにゃ!」
海未「またお会いできる日を今から楽しみにしています。」
三人は思い思いの言葉を紡ぐとリエに深々とお礼した。
三人が顔を上げるとリエは背を向けていた。
リエ「現役の頃から今までいろんなハンターを見てきたけどここまで丁寧に礼を言われたのは初めてだね。」
少し声が上ずっている。
威勢のいい背中からは少し寂しげな雰囲気が漂っている。
何を言おうか迷っているのか中々リエから続きの言葉が出てこない。
たっぷり時間をかけてからリエは口を開いた。
リエ「最後にババァのお節介を聞いておくれ。
飯を食うときは『いただきます』を。食い終わったら『ごちそうさま』を言うようにしな。
食に感謝してる奴は死ににくいらしいからね。
こんな深みもクソも無い話で悪いね。」
短く話を終わらせるとリエの肩が小刻みに震え始めた。
リエからズビズバ鼻をすする音が聞こえる。
周りのハンター達は茶化すような目で見るものもいれば、感極まってもらい泣きするものもいれば、静かに見つめるものもいた。
穂乃果達三人は黙ってリエの話を聞いていた。
少しの間ギルドは静まり返っていた。
不意にリエは振り返りと三人に言った、
リエ「さ、湿っぽい話はもう終わりだ!今度ミストルに帰ってきたら絶対にパーティーを開くから覚悟しときなよ!!」
バシッ!バシッ!バシッ!
っと三人の肩を力強く叩くとリエは早足にその場を去っていった。
周りにいたハンター達からも徐々にガヤガヤが増していき、立ちすくんだままの三人を取り残したまま日常へと戻っていった。
三人はその場に立ったまま。
穂乃果「ウゥ…ヒック……ズルズル…」
凛「リエさん…ウゥ…カッコイィ…ニャ……」
海未「かっこつけない感じがもうなんと言いますか…(嗚呼)…心に響きました…」(ホロリ)
三者三様リエの言葉に心打たれていた。
ハナ「あれ?皆さん来ていらしたんですね!」
その直後、ハナがギルドに帰って来た。
泣いている三人を見ると、
ハナ「あれ…なんで皆さん泣いているんですか?」
当然の質問をした。
〜数分後〜
ハナ「エェ!!モウデルンデスカァ!!」
ハナの叫びがギルドを貫いた。
〜王都ミストル市街地〜
三人は「アラ達が穂乃果達に会いたい」と言っていたという言伝をハナから受け取り、アラ達の家へと向かっていた。
穂乃果「ウゥ…リエさん…ズルズル…」
凛「凛…この世界から出れなかったらあの人に弟子入りするにゃ…ズルズル…」
海未「さ、流石に長過ぎませんか…?」
涙やら鼻水やらでぐしゃぐしゃの二人と海未達はアラ達の家になんだかんだ到着した。
穂乃果「うわっ、本当にここ?」
海未「間違いありません…ですがこれは…」
凛「おっきい家だにゃ…」
三人の前には三階建ての大きな家があった。
極太の柱が四隅にそびえ立ち、壁はいかにも頑丈そうなレンガ造り。
屋根は平坦な作りだが、二階、三階にはベランダが、一階部分には広い庭が付いている。
その庭には見慣れたハンターが立っていた。
見慣れた装備姿ではなく、シンプルなデザインのシャツとスカート姿のアラだ。
アラ「あら、皆さん。お久しぶり。」
アラはこちらに気づくと玄関先までやって来た。
アラ「教えてもないのに家に来るなんて、何か伝えたいことでもあるの?」
余裕ありげに穂乃果の目を見つめる。
城門付近で興味があると言われていたとはいえ、やり手のハンターに見つめられ穂乃果は少し背筋を伸ばした。
穂乃果「は、はい!私達、もうミストルを出ようと思いまして、お世話になった皆さんにせめてもお礼だけでもと…」
アラ「もう出てしまうのね。残念だわ。」
リエの時とは打って変わって冷静な反応を示すアラ。
アラ「じゃあ、少しお茶してかない?
二人も今日は出かけていないから丁度いいわ。」
そう言うとアラはくるりと向きを変え、三人に手招きをし家の方へと向かっていった。
三人も慌てて付いていくが、
凛「玄関の上にあるあのマークはなんにゃ?」
突如として凛が声を上げ、玄関の上を指差した。
指の先には盾の形のエンブレムが。
エンブレムの中には飛龍が三匹、地平線から飛び出るようなデザインがされている。
アラ「これは私達、チームA-RISEのエンブレムよ。」
ほのうみりん(そこはまんまなんだ!!!)
アラ「私達三人にみたてた龍が現れてくるようなデザインでしょ?三人とも気に入っているの。」
穂乃果「へぇ…かっこいいね!!穂乃果達も作る?」
海未「そうしたいのは同意出来ますが、私達のような放浪者がエンブレムを持っていてもどこかに定住するわけではないので無意味な気もしますね。」
凛「ていうかμ'sでいいにゃ。」
アラ「ほら、この部屋よ。」
そう言いながら扉を開けると中には私服姿のイローエとドルセッザがいた。
二人とも珍客に多少驚きつつもすぐ落ち着きを払い、
イローエ「ゴア・マガラ以来だな。あの時はありがとう。」
ドルセッザ「あの時はかっこ良かったわよ。」
三人は軽い会釈を返す。
アラ「三人はもうミストルを出るらしいの。だから最後くらいお話ししたくて。」
そう言いながらアラはキッチンに向かっていった。
ドルセッザ「ほら、いつまでも立っていないでここに座って?私達もあなた達に話したいことがあるの。」
そう言いながら二人が座っているのと反対側のソファを勧めてきた。
三人が腰を下ろし二人と向かった。
アラがティーポットを持って現れる…かと思った三人はアラの持っているものに首を傾げた、
穂乃果「アラさんそれは…?」
海未「玉…水晶ですか…?」
そう、アラの手元にはまさしく落葉の魔女よろしくことりが持っていた水晶と酷似したものがあった。
アラ「下手な芝居を打ってごめんなさいね。」
ドルセッザ「私達はあなた達に問わないといけないことがあるの。」
イローエ「お前達はどこから来たんだ?」
三人は面食らった。
何故A-RISEの三人は自分たちにそのような質問をけしかけたのか。
何故水晶を持っているのか。
アラ「私達を助けられるのはあなた達だけかもしれないの。」
To be continue?
これからもがんばるびぃ(恍惚)
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