2015-12-27 10:58:35 更新

概要

別物と別物を混ぜ合わせるのは難しいですね…架空キャラに登場していただく形にしました。


前書き

モンハンの世界に飛ばされた穂乃果!!
一緒に飛ばされたメンバーに会えるのか!?
いつまで伸びるかわからないお話第2話です!!


第2話 狩人生活を始めよう


立ち上る煙。独特な硫黄の匂い。

(草津温泉に来たみたい…)

穂乃果はふっと思った。



旅人「さぁ、着いたぜ。ここが、ユクモ村だ!!」


穂乃果「ありゃ〜マジか〜。」


そう穂乃果はまさしくユクモ村に来ていたのだ。


ゲームのまんまのユクモ村。

ほっぺを抓る。めちゃくちゃ痛い。

夢では無い。ため息が出る。


旅人「そういや、嬢ちゃんここらじゃ見ない格好だな…」


旅人は唐突に聞いてきた。


旅人「腰に巻いてる布の色は華やかだし。上着も無駄に白い…」


旅人「今更だが…お前…何もんだ…?」


穂乃果は元から隠す気も無かったので…


穂乃果「話すと長くなるんですが…」


洗いざらい全て話すことにしたのだった。


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〜ユクモ村飲み屋〜



旅人「じゃああんた異世界から来たってか!?!?」


穂乃果「まぁ、おそらく…」


旅人は昼からビールを飲んでいる。ウワバミなのだろう。もう3本目だ。


旅人「そりゃー、そんな格好してるわけだ!!」


旅人「で、これからどうすんのさっ。」


穂乃果「どうしたらいいんでしょう…帰る方法がわかりませんし、なによりみんなに会えていないので…」


すると旅人は待ってましたと言わんばかりに穂乃果に提案してきた。


旅人「なら、狩人生活を始めてみないかい?」


穂乃果「え?狩人生活?」


旅人は立ち上がり椅子に足をかけると意気揚々と語り始めた。


旅人「そう!狩人生活!!ハンターズライフ!!」


旅人「ハンターをしてれば嫌でもいろんなところに行ける!!」


旅人「ハンターをしてれば嫌でもいろんな人に出会う!!」


旅人「ハンターをしてれば必ず何か不思議なことが起こる!!」


旅人「俺はこの村の奴らにゃ顔がきくぜ。どうだい?やってみないか?」


言い切ると旅人は右手を出してきた。握れば交渉成立。めでたくハンターの仲間入りだろう。


穂乃果(モンハンの世界に来た以上避けては通れないとは思っていたけど…)


迷いが生じる、


しかしこの世界でも高坂穂乃果は高坂穂乃果らしい。


穂乃果(でもこうでもしないと手がかりは掴めなさそうだし…)


穂乃果(…っていうか、面白そうだし…)


穂乃果「私やります!!ハンターやります!!」


旅人「よっしゃ!!決まりだな!!」


穂乃果も右手を伸ばし硬い握手。


互いに「にっ」と笑いあった。



カイル「俺の名前はカイルってんだ。よろしくな!嬢ちゃん!!」


穂乃果「はい!!お願いします!」


すると店の奥から声が聞こえた。


???「カイルさーん!椅子の上に足乗っけないでって言ってるでしょー。」


カイル「んぁ!ごめんごめん!」


穂乃果のやる気は少し落ちるのであった。



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〜ユクモ村〜


結局ビールを5本も飲んだカイルは意気揚々と歩いている。


カイル「とりあえずハンターズギルドに行くぞ。そこに登録していないと狩りにも行けないし。神の加護を受け取れない。」


聞きなれない単語が混じっていた


穂乃果「神の加護?」


カイル「そう、神の加護。各ハンターギルドには神が存在している。そこのスタンプを体の好きな部位に押してもらうんだ。」


カイル「そしたら契約完了。クエストに出ている間は、二回まで力つきることが出来るようになる。三回力尽きちまうと、半強制的に村の入り口に戻される。」


そんなので命が増えるとは流石ゲームの世界である。


穂乃果「へぇ…契約がない人が力尽きるとどうなるの?」


カイル「死ぬ。」


穂乃果「あ、うぃっす。」


簡単に死ぬと言われ間の抜けた返事を返してしまった。


カイル「だから契約は全ハンターに義務付けられてるんだ。例にもれなく全員にな。」


カイル「ほら、着いたぜ。」


カイル「ここがユクモ村ハンターズギルドだ。」


穂乃果「はぁ…ゲームと全く一緒だ…」


硫黄の匂いがひときわ濃くなった時ハンターズギルドに着いた。


ユクモ村の最も高い地点に存在するギルドは赤を基調に作られたいかにもと言ったような造りだった。


カイル「あん?なんか言ったかい?」


穂乃果「な、なんでもないです!」


二人はハンターズギルドの中へ入っていった。


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〜ギルド受付〜


受付「はい、穂乃果さんですね。登録が完了しました。」


病院で問診表を書くような感覚で登録が済んでしまったことに驚きを隠せない穂乃果だった。


なんでもこの後の処理が大変なだけでハンター側は大した事はしないらしい。


すると受付の女性が不思議な玉を取り出した。


受付「最後にこちらの玉に触れてください。」


透明な綺麗な玉である。

中を覗くと逆さまに映る自分がいるだけであった。


穂乃果「え?なんで?」


受付「玉が示した色に応じて穂乃果さんが今後使用する武器が決定されます。」


くじ引きのようなものだろうか?

穂乃果は半信半疑玉に触れる。


穂乃果「ふーん。私片手剣がいいなぁ…」


すると玉はオレンジ色に薄く色がつき始めた。


受付「はい、片手剣ですね。」


穂乃果「うそ?やったぁ!!」


願ったり叶ったりである。



受付「では、こちらの装備一式をお渡しします。同時に神の印も押させていただきますね。」


というと受付は籠に入った服を一式渡してきた。


ユクモ村の初期装備、ユクモ装備である。




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〜ギルド前〜


ユクモ装備に身を包み意気揚々とギルドから出ると、カイルが甘酒を飲んでいた。


常人には無い特殊な臓器が備わっているのだろうか?

全く顔が赤くならない。



カイル「よぉ、手続きは済んだかい?」


穂乃果「はい!おかげさまで!!」


カイルは嬉しそうにマジマジと穂乃果のことを見てくる。


昔の自分と重ねるように。


カイル「武器は…片手剣か。」


カイル「よし、ちょっとついてこい。」


カイルは突然歩き出した。


穂乃果「へ?なんで?」


カイル「いいもんをくれてやるよ!」


いいもん?穂乃果はとりあえず着いて行くことにした。

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〜鍛冶屋〜


メインストリートをググッと下ったところにその店はあった。


鍛冶屋だろう。

様々な種類の武器が並んでいる。


カイル「ここは鍛冶屋だ。狩りで手に入れたモンスターの素材を渡せばなんでも作ってくれんだ。」


カイル「んで、ここの店主が…」


???「…………。」


カイルに呼ばれ大柄な男性が出てくる。

なぜか目元が見えない。


しかしこの男ある人物によく似ているのだ、


穂乃果「えっ!?お父さん!?」


カイル「はぁ!?お前ら親子なのか!?」


そう、和菓子職人穂乃果の父によく似ているのだ。



???「…………?」


穂乃果の父によく似た男性は口を開かずただ首を傾けただけだった。


寡黙な人物なのだろう。


カイル「んだよ、違うのかい。」


カイルはこの男の紹介を始めた。


カイル「この人はホノチチってんだ。武器、防具ならこの人にまかせりゃハズレない。名人だ。」


日本では和菓子職人として成功し、こちらでは鍛冶屋として成功している穂乃果の父はめぐまれているのだろう。


穂乃果(ありゃ〜。そっくりさんというか、本人なんだけどな…)


穂乃果「勘違いしてすいません。よろしくお願いします。」


ホノチチ「……………!」


聞き取れなかったのか?

それとも何も話していないのか?


穂乃果「え?」


カイル「この人は滅多に喋らないからな。とりあえずきにいってもらえたらしいぜ。」


ここもやはり日本の自分の父によく似ている。


カイル「なぁ、旦那。あの剣できてるかい?」


ホノチチ「…………。…。」


カイル「そうかい!今受け取りたいんだが…」


二人の間に会話は成立していたらしい。


スッ


赤い鱗で作られたその剣をカイルは受け取らず、


カイル「ほら、嬢ちゃん受け取りな。」


穂乃果に受け取らせた。


穂乃果「え?私?」


カイル「そう、新米ハンターへのプレゼントだ。ありがたく受けとんな。」


穂乃果「ありがとうございます!」


ホノチチ「………な、」


穂乃果「え?」


ホノチチ「がんばりな。嬢ちゃん」


(喋れるじゃん!!)


穂乃果「はい!」


カイルは穂乃果の前に立つと改まって言い出した。


カイル「俺が手伝えんのはこれくらいだ。次の村にも行きたいんでね。」


カイル「いいか、可能性ってのは無限大なんだ。次会うときは嬢ちゃんの成長を期待してるぜ。」


期待している。その言葉が穂乃果を奮い立たせた。


穂乃果「はい!」


カイル「そうそう、ギルドに嬢ちゃんの寝泊まりするところ頼んどいたから、後でいきな!!」


穂乃果「何から何まですいません!」


_______________________


〜ギルド受付〜


受付「はい、穂乃果さんは201番地の家です。」


穂乃果「家を一軒もらえるんですか…?」


受付「はい、カイルさんはギルド本部の重鎮の方なのでその方からの依頼でしたのでそれ位…」


穂乃果「本部の!?重鎮!?」


受付「聞いていませんでしたか?」


ただのウワバミの気のいいおっさんだと思ってたとは口が裂けても言えない。


受付「カイルさんからの紹介を受けるほどなんですから…穂乃果さん強いんでしょう…?」


穂乃果「い、いやぁ?ま、まぁ?」


はぐらかす他無かった。


受付「そうですか!!では明日町の案内をしますので8:30にはここに来てください。」


8:30無理な相談だ。一人で早起きなんざ不可能に近い所業である。

_______________________


〜ユクモ村201番地〜


時刻は夕方になりつつある。


穂乃果「あ、ホノカって書いてある。」


メインストリートから少し離れたところにその家はあった。

和風な厳かな雰囲気を放つ家だった。


穂乃果「そこそこいい家だなぁ…四人くらいなら住めそう。」


穂乃果「これで家賃が月に900円なんだからカイルさんに感謝しないと…」


穂乃果「武器も貰っちゃったし…」


穂乃果「ぃよぉぉぉし!!頑張るぞォォォォォ!!」


西日が眩しい住宅街を穂乃果の声がこだましたのだった。



穂乃果


防具

頭 ユクモノカサ

胴 ユクモノドウギ

腰 ユクモノオビ

腕 ユクモノコテ

足 ユクモノハカマ

武器 バーンエッジ(レウス下位片手剣)


後書き

そろそろ他のメンバーを出したいです。


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2016-02-19 15:36:32

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