2018-09-14 18:04:15 更新

概要

提督と艦娘たちが鎮守府でなんやかやしてるだけのお話です

注意書き
誤字脱字があったらごめんなさい
基本艦娘たちの好感度は高めです
アニメとかなんかのネタとかパロディとか
二次創作にありがちな色々


前書き

63回目になりました
楽しんでいただければ幸いです お目汚しになったらごめんなさい
ネタかぶってたら目も当てられませんね

それでは本編を始めましょう


 ↑ 前「提督と水着」




夜遊び



落ちる首、毀れたのは刃

最後に一つ、引き金を引くと、当たり障りの無い感覚が指をすり抜けていった


「弾切れですな」

「撃ちすぎですな」

「無駄の極みですな」


辛辣な妖精さんの言葉と、代わりに向けられた敵の砲


提督「あー…」


ミイラとりがミイラになる瞬間、人は一体何を思うのだろうか?

後悔、あるいは恐怖か、稀に死に場所を見つけた人もいるかも知れないが、概ね自業自得


撃って良いのは、撃たれる覚悟のある奴だけだと誰かが言った

分かる話だが、私にその覚悟はないし、きっとそれを言った奴もそんな事考えちゃないだろう


夜の海、交わる砲火、最後の一発(ターン)は敵の手に…


だがそれも、引き金を引ければの話だ

相手の足元が崩れる。掬い上げる様に起きた突然の爆発

ひっくり返る勢いで頭と足が入れ替わり、そのまま炎の中へと溶けていった


ゆー「何をしているの? Admiral?」


呼ばれるままに振り向くと、怪訝な表情を浮かべている ゆーと目が合った


提督「散歩、かな?」

ゆー「刀もって?」

提督「うん」

ゆー「主砲担いで?」

提督「うん」

ゆー「ふーん…」


表情の程はさして変わらず、見つめた視線もそのままに

そうやって、しばらく見つめ合っていると、照れるより先に落ち着かなくなる

なにか、内心まで見透かされているような、そう考えるのは一応でもやましいと思っているからか


ゆー「そう…。じゃあ、もう帰りますって」


手を引かれると、そのまま鎮守府に向かって引きずられ始めた


提督「一人でも帰れるよ?」

ゆー「ゆーがイヤなの」


なるほど、そういう言い方をする

可愛らしいと思うのと同じくらいにズルいとも思っていた

何せ、そういう言い方をされては大人しく手をひかれる以外の選択肢が無くなる


少なくとも私には効果的な一言だった





球磨「何やってるクマ?」


港に付いた途端だった

まるで待ち構えていた様に、球磨が桟橋の上に立っていた

月明かりを背に、宵闇に陰る表情と逆立つアホ毛、見るからにお怒りの様だった


間の悪い、というよりは予定調和なのだろう

タイミング良く ゆーが来たのではなく、頃合いを見計らって球磨が寄越したと考える方が納得がいく


ゆー「それじゃ、ゆーはこれで…」


仕事はしたとばかりに その場を立ち去ろうとする ゆー

その手を慌てて掴み取り手元に引き寄せる


ゆー「なに?」


不思議そうに振り返る

けれど、そんなのお構いなしに彼女を抱き上げると、球磨との間に挟むように抱え直した


提督「ゆーとデート♪」

ゆー「えー…」


耳元には不可解だとか、解せぬとかを愛情で蓋をしたような声


球磨「くまぁ?」


眼の前には解せぬだとか、不可解とかを不満ですり潰した様な声


誤魔化されてはくれないか

適当な事を言って、話を逸らそうとか思ったけど、流石に金剛のようにはいかないらしい


球磨「ま、良い…」


怒られるか…。そう、覚悟した矢先だった

さっと夜風に流されるように怒りの気配は霧散して、そのまま踵を返す球磨


提督「あれ…怒らないの?」

球磨「殴って欲しかったクマ?」

提督「まさかよ…」


いかな私とは言え、好き好んで殴られる趣味なんてのはない

ただ一つ、不満があるとすれば、思った以上に構ってくれなかったことくらいで


提督「ちゅーはしてくれないのかなーって?」


子供心に気を引きたくなり、少し刺激の強い言葉をこぼしていた


球磨「…」


止まる足。肩越しに振り返る彼女の髪を夜風がそっと撫でていく

今度こそ怒られるかな? 構ってくれるかな? そんな期待に胸を膨らませていると


提督「…ぁ」


腕が、伸びてきた

そう思った頃には首根っこを掴まれ、引き寄せられていた

ぐっと近づく茶色の瞳、見つめ合う暇もないままに、わずかに漏れた吐息も塞がれる


ちゅー だとか キス だとか 口づけだとか、そんな甘い雰囲気はどこにもなくて

良くて挨拶代わりの、ただそうしただけの、それでも触れ合った感触に心が奪われていた


球磨「さっさと風呂入って寝るクマ」


何事もなかったように部屋に戻っていくクマ

その背中を見送るしか出来ない自分。思わず触れた唇に、なぞるように焦がれた感触

これでは、どちらが乙女が分かったものじゃない


ゆー「Admiral?」

提督「ああ、ごめん…。お風呂、いこっか…」

ゆー「うん」


呼ばれて、ようやくと意識を戻すと、抱えていた ゆーを降ろそうと体を屈める

けれど、そうした分だけ落ちないようにと、首に手が回り余計に抱きつかれてしまった

それ自体は別にどうとも、むしろ喜ばしい事ではあったけど、浮かんでくる疑問は解消したい


提督「降りないの?」

ゆー「ゆーは平気」


まじまじと、淡々と、見つめた瞳は言っている


提督「…そう」

ゆー「そう…」


遠回しにも「運べ」と





気に入らない、いらいら する、端的に言って不愉快だった


球磨「くぅぅぅ…っ!」


飛んできた砲弾を蹴り返し、勢いのまま爆雷を投げつける

機銃をばら撒き、牽制と一緒に爆雷に当てて起爆させ、爆風に怯んだ所に主砲を打ち込む


球磨「まぁぁぁぁ…」


残心

そうして一呼吸を入れた後、肘を落とし膝を上げ、間に飛んできた砲弾を捕まえて押しつぶす


球磨「まったく…数だけは多い…」


ぼとり…。捕まえた砲弾を海に吐き捨てる

まだ熱を持っていたのか、悲鳴の様に湯気を撒き散らすがソレも一時

すぐに大人しくなって、海の底へと消えていく


球磨「次はお前がこうなる番だクマ…」


おおよそ戦闘と呼べるものでもなかった

ル級に向かって主砲を撃ちまくる球磨。それを嫌って艤装を前に押し出し盾にするル級

しばらく根比べかとも思えば、先に痺れを切らしたル級が装填の合間を縫って主砲を撃ち返してくる

そこに出来た僅かな隙間、ル級が両手に構えた艤装の合間。砲弾の一つも通さなくても指の1本や2本は容易に入り込んだ


始まったのは力比べ。次第に開いていく隙間、睨み合う球磨とル級

捩じ込まれたのは主砲。一発の砲弾と、上がったのは悲鳴


ぼとり…


艤装を取りこぼし、焼けた肩を庇いながら何とか後ろに距離を取るル級



木曾「荒れてんなぁ…姉貴の奴…」

皐月「うん、まあ、司令官がね…」


「何かあったか?」と訪ねてくる木曾に曖昧に頷く皐月


木曾「ケンカか?」


ありえないと思いつつも

意外と手は出し合ってはいる二人の事、たまたま 引っ込みが付かなくなったりも考えられもするが


皐月「まさか」


仮にそうだとしても、そういう遊びか、そういうじゃれ合いでしかない

木曾さんの言う通り、今の球磨はどう見たって荒れていた


皐月「寝る時に蚊が飛んでたらイヤでしょ?」

木曾「なんだそりゃ?」


解せぬと、首を傾げる木曾さん。でも、これはそういう話だ

手を出させたくない球磨と、面倒をかけたくない司令官の、ちょっとしたすれ違い?


木曾「ぅゎ…指輪まで使いやがった…」


やる気満々は文字通りに。苛立ちは桜色の光となって噴出している

艤装を取りこぼしたル級なんてのは後は目障りなだけだと、徹底的に破壊の限りを尽くしていく


まるで見せしめにでもするかのよう


ボロ雑巾になったル級を打ち捨てると、辺りを睥睨する球磨

その姿に、深海棲艦でさえたじろいでいた。ル級を助けるはおろか、じりじりと距離が開いていく

もう一声でも上げれば、そのまま逃げ出しそうなほどに張り詰めていく空気


皐月「お気の毒。とは思うけど…」


そいつらの退路を断つ様に後ろに回って魚雷を一つ

その爆発を皮切りに、戦線が崩壊した。頭をなくして散り散りに逃げていく深海棲艦たち


皐月「逃がすわけにもいかないんだよね」


理由はまあ…きっとそう、球磨と一緒でさ。君たちがあんまり うるさいと ボクも困るんだ




大鳳「はぁ…。加減って言葉しらないのかしら、あの娘達」


蜘蛛の子散らすように逃げていく深海棲艦達を、これまた蜘蛛の巣で絡め取るみたいに沈めていく二人

それでも上手く逃げる奴は何処にもでもいるもので、実力だったり運だったりするけれど

そういうのがきっと姫だったり鬼だったり、泊地を形成してみたりするのかしら…


そう、たとえば逃げ込んだ先だとかで…


大鳳「見つけた…」


放っておいた彩雲からの報告

ひーふーみーよー…と、数は少なくても深海棲艦のたまり場になっているだろう海域


大鳳「エンゲージ…」


銀色の指輪に口づけを一つ。ふわりと、桜色の光に包まれる

艤装のリミッターを外して、力の全部を引きずり出して口にする


大鳳「全機発艦。何も残さなくていいわ」


本当に、どうせやるなら全部やってしまわないと



北上「んー♪ 大分きれいになったねぇ…」


一仕事終えて、ぐっと背伸びをする北上様

若い娘達が残敵を片付けていくのを遠巻き眺めながら、ほっと胸を撫でおろす


その内情は、無事に片付きそうだと言う安堵よりも、これで提督も大人しくするだろうという安心からだった


北上「で、どういうつもりだい?」

夕張「なにが?」


対空電探に水上電探、聴音機に探信儀。ありあらゆるピコピコを使って周囲の索敵を続けている夕張

その姿は頼もしくもあったが、そもそもがそもそもの話で


北上「どうして提督をいかせたかねぇ…」


装備の予備は基本的に夕張が管理している

もちろん、提督がこっそり持ち出したそれだって例に漏れず


そりゃさ、庭先で弾幕ごっこをするなら構いやしないが

一人でこそこそ、戦争ごっこでもされたら敵わないってものだ。いくら心配したって足りやしない


金剛「ゴーッ、トゥーッ、ヘールっ!!」


奇声と共に放たれた46cm砲が戦いの幕引きになっていた


ほらみなよ、金剛さんなんて心配しすぎてキャラ変わってるじゃない

ティーカップでも投げつけてる方が余程彼女らしいってのに


夕張「知らないわよ。勝手に持ち出したのは提督でしょう?」

北上「だろうけどさぁ…」


お門が違う

本気でコソコソする提督を補足しろってのは、レ級を殴り倒すより難しいのは分かるけど

まぁ、感情のやり場に困っているのだろう。愚痴を聞かされる夕張には ごめんね さ

いっそ球磨(姉)みたいに提督にもグーぱんち出来ればいいが、北上様は か弱い乙女だからして


夕張「その心配を、毎日提督がしてるって思えば少しは溜飲も下がるんじゃない?」

北上「なるほど。正しい物の見方だね」


これで お相子、それで お相子、通じ合えたらハッピーエンドだ

しかし、そうは問屋が卸さない。たとえ卸しても、売りには出さないのが北上様さ


北上「それはそれ、これはこれ、なんだよ ゆうばりん」


だって、北上様はわがまま であるがゆえ


夕張「ま、分かる」


そう言って苦笑した、二人で苦笑いだ。まったく仕方の無い人だと呆れ果てる

今はそれでいいだろう。きっと今頃は大井っちに ぐちぐち 言われているだろうから

それで チャラ にしてやろう。北上様は優しいからね





ポーラ「聞きましたよーていとくー、くーまさんとケンカしたんですってー?」


夜。赤ワインと同じ顔をしたポーラが、さも楽しそうに提督に絡んでいた


提督「ケンカとかじゃないと思うけど…」


ただ、思った以上に構ってくれなかったから、それが物足りないと言うか

まぁ、素直に言ってしまえば寂しいとも言えるかも知れない


ポーラ「言っても聞きませんしねぇ提督は。ポーラだって悲しくなっちゃいますのよ? もう飲むしかありませんねっ♪」

提督 「そう言って、何時も飲んでるよね?」


だらしない顔をして、幸せそうにワインを飲んでいるポーラ

程々にしろと散々言われ、今や鎮守府の壁紙のように当たり前の光景になっている飲んだくれ

呆れられたか、諦められたか…。反面教師にするべきか、からかうにしろ困らせるにしろ、結局はそうなんだから


そんな風にポーラを眺めていると、何ともなしに目が合った

「にへら~」と、向けられる笑み。気恥ずかしさと、後ろめたさもの手伝って逃げるように目を逸らした


ポーラ「お、照れてるんですか~? 可愛いですねぇ~」

提督 「…」


無言で押し通す

一つに、それが事実ではあったから。何を言い繕っても墓穴にしかなるまいと思ったから

ただ、言われっぱなしなのも性に合わないのか、考えるよりも前に口は動いていた


提督 「まあ、ポーラは美人だしね」

ポーラ「おや? 褒めたってお酒(ワイン)しか出ませんよ?」


なみなみと注がれるワイン

「さぁ、どうぞ」と、満更でもない顔をして差し出してくる


グラスを受け取り、触れ合う指先

ちょっとした ときめき は、悪戯をする前の どきどき にも似ていた


提督「黙ってればね…」


そして、余計な一言もついでに伝えておく


ポーラ「…」


今度はポーラが固まる番だった

そう、黙ってればポーラは美人なのだ。それは認めても良いが、その時点でポーラではないのが悩ましい

結局、ポーラの魅力はなんだと言われれば、ポーラだからと答えるしか無い


ワイングラスを境に指先を触れ合わせ、しばらくそのままかと思えば


ポーラ「ぼっしゅーでーす」


グラスを取り上げられた

最後に跳ねた一滴が指先に残り、それが提督の取り分だと言うように奪ったワインを飲み干すポーラ


が、そうでもなかった


提督「ぁ…」


なんて声を出してる間に手を掴まれ、引っ張られ、そのまま最後の一滴までも ぺろり と舐めとられた


提督「…酔っぱらい」


悪態。つけたのはその程度、他に言葉を投げつける前に頭は真っ白になっていた


ポーラ「そうですよ? そうですともっ。だからね、提督?」


掴まれた手を今度は握られた


優しく、大切そうに、両手で、そっと、ぎゅっと…


振りほどこうと思えば簡単に出来たんだろうけど


ポーラ「あんまり悲しい理由でポーラに飲ませないでくださいな?」

提督 「…」


もう何も言えなかった。怒られたほうが幾らかマシな気がする程だ

元からそのつもりで、構ってもらおうかなって、そんな子供心を、拳じゃなくて、抱擁で…


彼女の手の中、そっと握り返す


素直に謝れるほど素直じゃなくて、だからって何もしないわけにもいかなくて、それが精一杯で


ポーラ「約束ですよ?」


握りあったままの手が、そのまま胸元まで引き込まれる

努めて気にしないようにはしていたが、胸元を飾っていたリボンタイは既になく、探せばその辺に転がっている始末

開けた胸元、白いブラウスと相まって、お酒で上気した彼女の素肌がより鮮やかに目に映る


見飽きたと、切って捨てられれば格好も付くのだろうけど、そこまで大人にもなれず

むしろ、引き寄せられているのを言い訳にして、その次を期待しているまではあった


触れたのは柔らかい感触。ただし、指先にではなく手首に

それが掴まれていると分かった時には、万力の様に捻り上げられポーラから引き剥がされていた



球磨 「何をやっているクマ」

ポーラ「あら、球磨さんごきげんよう」


目を細める球磨に、酔いどれた笑みを返すポーラ


ポーラ「何って? そりゃもう ち…ぃったぃっ!?」


言葉の先が途切れた代わりに悲鳴が上がる


ゆー 「その先を言ったら叩くから」

ポーラ「そゆのは、叩く前に言ってくださいな」

ゆー 「善処しますって」


そうは言っても、その前からも言った後でさえ、犯人(ゆー)はポーラを小突くのをやめはしないけど


球磨「お前も…」


「何をやっているクマ」その視線は暗に問い詰めていた

それはポーラとじゃれ合っている事よりも前の話。一人で海に出たことを未だに根に持っているような感覚


提督「別に、いつものことじゃない…」


後ろめたさとバツの悪さ。もしかしたら、邪魔をされた事も相まって、ぶっきら棒に言葉を返していた


球磨「そうだな、そうだったクマ…」


呆れたように、諦めたように、ため息と一緒に肩を落とす球磨

久しく忘れていたと、今更ながらに思い出した気分だった


悪戯の好きの臆病者

好き勝手に動いたと思えば、人を困らせて楽しむような


ただの悪戯であれば放ってもおくが、万一でもあったら目も当てられない様なそんな事を

ああそうだ、言いたくはないが、言わなきゃ分からんなら言うしかない


球磨「あんまり心配かけんなバカ」

提督「バカって…あ、ちょっと…っ球磨ちゃん痛いってっ」

球磨「知らんクマ。キリキリ歩くクマ」

提督「もうっ! なに怒ってんのさっ」

球磨「別に怒ってねークマ。こ れ が ふつー だ クマ」


そのまま提督の抗議も聞かずに、ずるずると引きずって歩く球磨だった



ポーラ「可愛い怒り方するんですね。案外と…」


その意外さにすっかりと酔が覚めるほどには面白い光景だった


ゆー 「球磨は何時も可愛いよ?」

ポーラ「ふふっ、そうですね。 呼んだのは ゆーちゃんさん?」


可愛らしく小首を傾げる ゆーの頭を撫でながら問いかける

たまたまタイミング良くって事もあるけれど、それが二人ではそうもいかない


ゆー「はい。これが一番早いと思いましたって」


もっと褒めろと頭を押し付けてくる ゆー

その気が済むまで、ひたすらに撫でじゃくり続ける

気をつけなければいけないのは、ここで提督さんみたいに雑に撫でると臍を曲げてしまうこと

この指をすり抜ける銀髪のように、なかなか繊細な娘なのだ


ゆー 「じゃあ、ポーラのもわざと?」

ポーラ「いえ、本気でしたよ?」


流石に戯れであそこまで出来ませんって

まあ、そうだと答えるのが楽だとは思いますが、嘘を付くほどの事でもなし


ゆー「ポーラ?」


案の定、不可解な視線を向けられる


ゆー 「えっちなのはいけないって…」

ポーラ「ふふっ。ゆーちゃんさんはまだまだ子供ですねぇ」


年頃の娘には良くある話。興味津々なのにどうしてかそれを悪し様にいってしまって

あるいは好きな女の子に ちょっかいをかける男の子と同じ心境なのか

付き合い方、分からないんでしょうね。感情の置き場所にとまどって、もうかわいいったら


そうして今度は、からかう様に彼女の頭を撫でじゃくる


ゆー「子供じゃありません。ゆーはもう大人ですって、Admiralよりはっ」


それを嫌い、頭を振って手の届かない所へ逃げる ゆー

それはそれで可愛いと思ってしまうと、くしゃくしゃに撫で回したがる 提督さんの気持ちも分かるものだ


ポーラ「あははは。提督さんと比べたら誰だってそうでしょう」


背伸びしたがる子供と、身の程を下げたがる大人、果たして どっちがマシなのか


一つ分かるのはどちらも可愛らしいって





提督「ねぇ、皐月?」

皐月「しーらない」


助けを求めるような提督の声を、にべもなく返す皐月


執務室にいたのは、仕事をしている皐月とソファに寝そべっている望月


そうして、球磨に監視されている提督だった

特に拘束をしているわけじゃない。誰かに悪戯をしたって放っておいているし

自分に悪戯をした所で好きにもさせている。いわば軟禁状態ともいえる状況

ただ、そこにいるだけでプレッシャーを掛け続けてくるのは提督にとってはたまったものじゃなかった


提督「なんで、皐月まで怒ってるのさ?」

皐月「怒ってないもん」

提督「もんって…」

皐月「ふんっだ…」


怒らないわけがない

ボクらだっているのに、好き好んで危ないことしにいって。当分は球磨さんに監視されてば良いよ


皐月「…」


けど、少し可笑しかった、思わず笑いそうになるほどには


退屈しのぎ球磨にじゃれ付いている司令官

頭の先から伸びた長いアホ毛を、指の先で巻き取って伸ばしてみたり

手持ち無沙汰を絵に書いた様な光景でも、球磨が文句も言わずに好きにさせてるのが いじらしい


望月「どした?」

皐月「別に、可愛いなってさ」

望月「司令官がか?」

皐月「まさかでしょ」

望月「だよな」


そうして二人で苦笑する

執務室には、可愛らしい球磨と、可愛げのない司令官が並んでいる、そんな変な光景がしばらく続いていた



ーおしまいー




後書き

提督「ねぇ、球磨ちゃん…ココお風呂だよ?」
球磨「見られて困る様なもんも無いクマ」
提督「困るっ、私が困るのっ、まって恥ずかしいからっ」
球磨「何を今さら…。気持ち悪い声だしてんじゃないクマ」

提督「やっぱり、ソファに二人は狭いよ…」
球磨「じゃあ、こうすりゃ良い…」
提督「…いや、重い…」
球磨「しらんクマ」
提督「…」

金剛「ねぇ、皐月?」
皐月「ダメだよ、金剛さん。そのさきはダメ」
金剛「けどぉ…」
皐月「言ったら我慢出来なくなるでしょ?」
金剛「ぶー…」
皐月「ほんとにね」



皐月「そんな事より、コメント返しするよ?」
金剛「いいですよー。口車にのってやりますよー」
皐月「口車って…」



・すけべな回

長月「異議ありだ。そもそも私は何もしてない」
如月「異議ありね。私はちゃんと出来てない」

如月 「そもそも、文月ちゃん なんて やり切ってるじゃないのっ。すけべだって言うならよっぽどよっ」
文月 「異議ありだよっ、お姉ちゃんっ
    文月はちょっと自分に素直なだけだよっ。ねっ、水無月(みぃ)ちゃん」
水無月「巻き込まないでよっ、水無月は関係ないでしょっ!?」

文月 「だいだい すけべすけべってさ、それがもう下心だよっ。そんなだから三日月ちゃんなんだよっ」
三日月「まってっ!? 私関係ないっ」

皐月「収集がつかない…」
金剛「むしろ、燃え広がってるまでありますよ…」

弥生「そりゃ、全部燃やせば火は消えるもの」

皐月「…」
金剛「…」

・菊月のお姉ちゃん離れ

菊月「そうか? 離れるだなんて、姉さんの事はちゃんと好きだが?」
金剛「そういう意味じゃ…」
皐月「まぁ、4年? そんくらい経てばいろいろ変わるよね」

皐月「妹離れしようぜーってさ? 確かに、そろそろ子供扱いも出来ないんじゃない? お姉ちゃん?」
長月「別に、私は…」
皐月「意地はっちゃって。可愛いんだ?」
長月「うるさいっ。子供扱いするんじゃないっ」
皐月「はいはい」

・皐月はそんなこと…

金剛「しないの?」
皐月「しないよ」
文月「そりゃもう、下着の好みまで把握してる皐月さんは レベルがちがうんだよっ
   いつスカート捲られても平気なんだよっ」
皐月「文月っ!?」
金剛「皐月っ、そこんとこ詳しくっ」
皐月「知らないよっ、そんなの金剛さんのが詳しいじゃんかっ」
金剛「人をハレンチみたく言わないでっ!」
文月「でも金剛さん、悩んだ挙げ句だんだんと布面積が小さくなってたよね? ハレンチそのものだねっ」
金剛「ひぃぃっ!? なんで余計なこと言うんですかっ!」

大鳳「…」
弥生「どこに行くの? 大鳳さん?」
大鳳「いえ、別に…」
弥生「ふーん…」
大鳳「…弥生ちゃん、アイスたべる?」
弥生「…もちろん、ハーゲンナントカだよね?」
大鳳「…」
卯月「うーちゃんはバニラが良いなぁ?」
睦月「睦月はチョコレートっ!」
菊月「いちご…」
望月「ラムレーズな?」
大鳳「…」
弥生「弥生はマカダミアで良いよ?」
大鳳「あなた達、やっぱり姉妹だわ」
弥生「それほどでもない」



ここまでご覧いただきありがとうございました
また、いつも コメント・オススメ・評価・応援も合わせ、重ねてお礼申し上げます

相変わらず成立しない球磨ちゃんとのラブコメ。照れの重要性

HTML化に置いて、皐月達のスカートより透けるようになった…やったねっ


ー以下プロフィール(長いー


提督
練度:神頼み 主兵装:刀 物理無効・神出鬼没
「触らぬ神に祟りなしって、言うだろう?」
長髪の黒髪、何時も気だるげな表情をしてる癖に、人をからかうときだけはすっごい楽しそう
一応、白い制服を着けてはいるが、上から羽織っている浴衣が全てを台無しにしている、不良軍人
そもそも、軍人どころか人ですら無い、元土地神様
覚えている人もいなくなり、ようやく開放されたと思えば、深海棲艦が湧いてきて…
3食昼寝付きの謳い文句も手伝って、提督業を始めだした
性格は、ほとんど子供。自分でやらないでいい事はまずやらない、明日できることはやらないで良い事
悪戯好きで、スカートめくりが好きなお年ごろ
また、結構な怖がりで、軽度は人見知りから始まり、敵は全て殲滅する主義

三日月と一緒にお風呂に入れる券;残り…

皐月ー愛称:さつきちゃん・さっちゃん・さっきー
練度:棲姫級 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「え、司令官かい?そりゃ…好き、だよ?なんてな、えへへへ♪」
初期艦で秘書艦の提督LOVE勢。提督とは一番付き合いの長い娘
その戦闘力は、睦月型どころか一般的な駆逐艦の枠から外れている程…改2になってもっと強くなったよ
「ボクが一番司令官の事を分かってるんだから」とは思いつつも
まだまだ照れが抜けないせいか、ラブコメ時には割とヘタレである

睦月ー愛称:むつきちゃん・むっつー・むっつん
練度:褒めてっ 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「提督っ、褒めてっ!」
わかりやすい提督LIKE勢、「ほめて、ほめて~」と、纏わりつく姿は子犬のそれである
たとえその結果、髪の毛をくしゃくしゃにされようとも、撫でて貰えるのならそれもよしっ
好感度は突っ切っているが、ラブコメをするにはまだ早いご様子

如月ー愛称:きさらぎちゃん・きさら
練度:おませさん 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★MAX
「司令官?ふふ…好きよ?」
提督LOVE勢。良い所も悪い所もあるけれど
むしろ、悪い所の方が目立つけど、それでも あなたが大好きです
だから、何度でも言いたいし、何度でも言われたいの、ね?司令官?

弥生ー愛称:やよいちゃん・やよやよ・やーよ
練度:無表情 主兵装:3式爆雷 好感度:★9
「司令官?好きだよ、普通に」
普通の提督LOVE勢。変わらない表情をそのままに平気で悪戯をしてくる娘
表情が変わらないならと、大袈裟なリアクションも いつもの澄まし顔で本気に取ってもらえない
結局は卯月の姉、卯月絡みで何かあったら半分くらいは弥生のせいと思っていい

卯月ー愛称:うーちゃん・バカうさぎ、うーちゃんねーさん
練度:ぴょんぴょん 主兵装:超10cm高角砲★MAX 好感度:★7
「司令官?そんなの大好きに決まってるぴょんっ」
ぴょんぴょんする提督LIKE勢。毎日ぴょんぴょんと、あちこちで悪戯しては怒られる毎日
主な対象は瑞鳳、「だって、からかうとおもしろいだもん」なんのかんので構ってくれる瑞鳳が好き
口が滑る水無月と違って、一言多いタイプそれもわかった上、いらん事をよく言う2人である

水無月ー愛称:みぃ・みーな
練度:うん、わかるよ 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★8
「司令官、呼んだかい?」
よく笑う提督LOVE勢。艦娘として姉として妹として仲間として
頼って欲しいと自己アピールは欠かさない。欠かさないけど裏目にでる
胸を張った途端の平謝りが板についてきた
一言多い卯月と違って、よく口が滑るタイプ、いらん事を良く言う2人である
自分が結構ツンデレ気味のやきもち焼きだと気づいたこの頃、降って湧いた恋愛感情と格闘中

文月ー愛称:ふみ、ふーみん、文月さん
練度:ほんわか 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★9
「しれいかん?えへへー…なーいしょっ♪」
ふんわりとした提督LOVE勢。ちゃっかりと美味しい所はいただくタイプ
ラブコメをする姉妹たちの背中を押したり、喧嘩の仲裁に入ったり
緩衝材みたいに立ち回りつつ、実際はプロレスのロープみたいに跳ね飛ばしてくる
二人っきりになるとそこはしっかりと、ラブコメだってやってみせる
本人曰く「大福餅」白くて甘くて…その先は内緒

長月ー愛称:なつき、なっつん、なっつ
練度:頼りになる 主兵装:5連装酸素魚雷 好感度:★8
「司令官…いや、まあ…いいだろ別にっ」
おでこの広い提督LOVE勢。司令官に ちゅーしてこの方
自分の感情を見ない振りも出来なくなり、最近は割りと素直に好意を見せてくれたりもする
自分の感情に振り回されるくらいにはラブコメ初心者。あと、シスコン(菊月)

菊月ー愛称:菊→菊ちゃん→お菊さん→きっくー→くっきー
練度:威張れるものじゃない 主兵装:12・7cm連装砲B型改2★MAX 好感度:★8
「ながなが?ながなが ながなが」
箱入り提督LIKE勢。おもに長月に過保護にされてるせいでラブコメ関連はさっぱり
しかし、偶に見せる仕草はヘタなラブコメより攻撃力は高い。やっぱり如月の妹である
大艦巨砲主義者、主兵装は夕張に駄々を捏ねて作らせた。それとシスコン(長月)
最近、司令官との共通言語が出来た。合言葉は「ながなが」

三日月ー愛称:みつき・みっきー
練度:負けず嫌い 主兵装:12・7cm連装砲(後期型 好感度:★9
「し、しれいかん…そ、その…好きですっ!」
おませな提督LOVE勢。どこで仕入れたのか変な知識は一杯持ってる
そして、変な妄想も結構してる。すぐ赤くなる、可愛い、むっつり
提督と望月に、からかわれ続けたせいで、たくましくなってきたここ最近
ラブコメモードは基本に忠実

望月ー愛称:もっちー、もっち
練度:適当 主兵装:12・7cm連装砲(後期型  好感度:★MAX
「司令官?あー、好きだよ、好き好き」
適当な提督LOVE勢。とか言いつつ、好感度は振り切ってる
だいたい司令官と一緒に居られれば満足だし、司令官になんかあれば不言実行したりもする
ラブコメには耐性があるが、やるとなれば結構大胆

球磨ー愛称:ヒグマ・球磨ちゃん
練度:強靭・無敵・最強 主兵装:46cm…20.3cm(3号 好感度:★MAX
「提督?愚問だクマ」
突き抜けてる提督LOVE勢。気分は子グマの後ろに控えている母グマ
鎮守府と提督になんか有ろうものなら、のっそりと顔を出してくる、こわい
積極的にラブコメをすることもないが、昔は提督と唇を奪い合った事もある
大艦巨砲主義者。最近、私製46cm単装砲の命中率があがった、やったクマ

多摩ー愛称:たまちゃん・たまにゃん
練度:丸くなる 主兵装:15・2cm連装砲 好感度:★6
「提督?別にどーとも思わないにゃ?」
気分は同居ネコ。とか言いつつ、なんのかんの助けてくれる、要は気分次第
絡まれれば相手もするし、面倒くさそうにもするし、要は気分次第
特に嫌ってるわけでもないし、いっしょに昼寝もしたりする、要は気分次第
ラブコメ?何メルヘンなこと言ってるにゃ

北上ー愛称:北上様・北上さん
練度:Fat付き 主兵装:Fat付き酸素魚雷 好感度:★9
「提督?愛してるよん、なんちって」
奥手な提督LOVE勢。気分は幼なじみだろうか
このままゆるゆると、こんな関係が続くならそれで良いかなって思ってる
初キッスはチョコの味がした

大井ー愛称:大井さん・大井っち
練度:北上さん 主兵装:北上…53cm艦首(酸素)魚雷 好感度:★8
「提督?愛してますよ?」
分かりにくい提督LOVE勢。そうは思っていても口にはしない、絶対調子に乗るから
足と両手が埋まったなら、胸…艦首に付ければいいじゃない、おっぱいミサイルとか言わない

木曾ー愛称:きっそー、木曾さん
練度:悪くない 主兵装:甲標的 好感度:★7
「提督?まあ、アリなんじゃないか?」
カッコイイ提督LOVE勢。提督に赤くさせられたり、提督を赤くしたりと、まっとうなラブコメ組
そういうのも悪くはないが、本人はまだまだ強くなりたい模様
インファイター思考だけど、甲標的を使わせたほうが強いジレンマ

金剛ー愛称:こう・こうちゃん・こんご
練度:Burning Love 主兵装:Burning…46cm3連装砲 好感度:★MAX
「提督…Burning Loveです♪」
分かりやすい提督LOVE勢。提督の為ならたとえ火の中水の中
何時からだったのか、出会った時からか
ならそれはきっと運命で、この結果も必然だったのだろう
けれど、鎮守府ではオチ担当、艦隊の面白お姉さん、取り戻せ、お姉さん枠

見た目の割に子供っぽい

瑞鳳ー愛称:ずいほー・づほ姉ちゃん
練度:卵焼き 主兵装:99艦爆(江草 好感度:★6
「だれがお姉ちゃんよっ」
気分は数ヶ月早生まれな幼なじみ。ラブコメルートもあった気がしたけど、何処行ったかな
卯月にからかわれて追っかけまわすのが日課。弥生に唆されてモヤモヤするのも日常
だからって、別に卯月を嫌ってるわけでもなく実際はその逆である

夕張ー愛称:ゆうばりん
練度:メロン 主兵装:軽巡に扱えるものなら何でも 好感度:★6
「ゆうばりんって…気に入ったのそれ?」
気分は一個上のお姉さん。卯月や菊月の駄々に付き合ったり
球磨や提督の無茶振りで、アレな兵装を作ったりと、信頼と安心の夕張さんである
特に決まった装備は無く、戦況次第でなんでも持ち出すびっくり箱、安心と実績の夕張さんである

大鳳ー愛称:大鳳さん
練度:いい風 主兵装:流星改 好感度:★9
「提督、愛してるわ」
素直な提督LOVE勢。金剛見たいにテンションを上げるでもなく、息を吐くように好意を伝えてくる方
ラブコメに悪戯にと我慢強い方だが、許容量を超えると…
その落ち着いた物腰からは、艦隊の保護者っぽくなっているが、内心は見た目通り歳相応だったりもする

見た目以上に大人気ない

U-511ー愛称:ゆー、ゆーちゃん
練度:ですって 主兵装:WG42 好感度:★8
「Admiral…提督さん、次は何をすれば良い?」
好きとか甘いは良く分からないけれど、Admiralの お手伝いが出来ればいいなって思います
素直、とても素直、素直すぎてすぐ手が出るくらい素直
鎮守府の番犬・猟犬・あるいは狼も通り越して、やっぱり番犬の位置に落ち着いている
如月に貰った三日月型の髪飾りは宝物

ポーラ-愛称:ポーラさん
練度:赤ワイン 主兵装:白ワイン 好感度:★7
「提督さん?面白い人ですよねー」
ゆーの舎弟。あんまりな言い方をすれば、そういう立場
酒は飲んでも飲まれるな。口も態度も緩くなるが、意外と理性は残ってる


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1件コメントされています

1: 十六夜月乃 2018-09-15 22:41:36 ID: r8GVeT4t

こんにちはーアーケード提督でっす
今回は球磨ちゃんの回でしたなっ!
怒ってる球磨ちゃん可愛すぎ……マジ天使!!

いーなぁ、私も球磨ちゃんに怒られたい←
ラブコメはできなさそうですけども……
想像できないし。思いつかないし。
うちの球磨ちゃんは嫁っていうか、愛玩動物なのよなー
嫁は皐月(キリッ

次回も楽しみにしてまーす!
頑張ってください!


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