2020-02-08 23:04:27 更新

概要

この作品は【単独行動隊提督 14】の続きです
この作品は合同作品が存在します
合同作品名【反乱軍提督】
こちらの作品もよろしくお願いします


前書き

提督

【過去大きなミスを犯したと言って自ら単独行動隊に入った変わり者 目付きが悪いせいで他の者から距離を開けられる事の多い】
【首にはいつもネックレスをしてるところが特徴 そのネックレスの形も特徴的で1と6…?の形した数字が飾られている】
【単独行動隊66番 コードネーム:a maverick(通訳:はぐれ者) 現在は単独行動隊を辞めて南我原鎮守府の提督をやっている】
【過去 川内が沈んで息絶えた川内の亡骸を見つけた際に夜雷が鳴っていて、それ以来夜雷が鳴っている時に外へ出ると思い出して怖がる(言わばトラウマ)】
【過去 大湊警備府提督だったが伊19と川内が轟沈して提督をやめ、単独行動隊に入ったが再び提督に戻って南我原鎮守府提督になった(追記 伊19だけではなく、川内も沈ませてしまって罪を償おうと単独行動隊に入った…)】
【上官と会う前は北提督と一緒で人間同士の戦争が起きてた場所で育った 人体実験をして腕と足は常人を超えた力を持っていて、腕から日ノ丸と言う艦載機を発艦させることが出来る 搭載数は片手に5機 両手で10機】
【日ノ丸艦載機=戦、攻、爆を取り揃えた万能艦載機 ボーキサイトや弾薬を多く使うのが欠点だが援護射撃や単独行動をしてる提督にとっては優秀過ぎる艦載機である】
【過去のあだ名は特攻隊提督と呼ばれていた】


瑞鳳

【仕事熱心の働き者で面倒見のよい艦娘(軽母) 配属が決まっていなかったが今回の提督の所に着任する事が決まった】
【過去 元横須賀鎮守府の秘書であり元提督の事や横須賀鎮守府の事を聞いたり、話したり、思い出したりすると性格が急変する】
【過去何かをしてこの世界を危険な目に晒した張本人でもあるらしい→過去にした事をなんとかしようと1人で悩み続けていたが提督に助けを求めて手伝ってもらっている】
【如月の睨みつけの劣化版 気迫で敵を怯ませることができる 範囲は半径30m】


金剛

【いつもハイテンションで元気な艦娘(戦艦) 配属は東我原鎮守府に決まっていたが移動が決まって今回の提督の元に着任した】
【ほとんどティータイムの時しか出てない気がする…】




【元気が良くて悪戯好きな艦娘(駆逐艦) 元々は東我原の艦娘だったが上官と東提督が演習で賭けした際に南我原に移動が決まった】
【提督に酸素魚雷をぶつけて遊ぶのが趣味…?】




【礼儀正しく少しおっちょこちょいな艦娘(駆逐艦) 元々は東我原の艦娘だったが上官と東提督が演習で賭けした際に南我原に移動が決まった】
【提督の仲間思いや艦娘思いに心を打たれて好意を抱いている】


吹雪

【元南提督の艦娘(駆逐艦) 単独行動隊管理者の指揮者をやっていたが現在は南我原に着任している】
【瑞鶴と一緒で提督loveな所はあるが瑞鶴と違って人前など二人になれない場所では大胆に抱きついてきたりはしない…だが、二人っきりになった時は物凄く大胆になる】
【南提督の過去と瑞鳳の過去は青葉と同じくらい知ってる】
【元大湊鎮守府に着任していた頃は元秘書艦代理だった(追記 元大湊鎮守府に着任していた時は医務も担当していた)】
【過去、深海棲艦に直撃を食らって沈んだが、提督に救助され 今も滞在している…が、吉を引いたか凶を引いたかはわからないが1度沈んだことによって1ヶ月に1回ぐらいに深海棲艦化の発症が現れる※】
【※上記に追記 深海棲艦化が発症する代わりに駆逐艦とは到底思えないほどの力を手に入れた 駆逐艦でも戦艦だろうがなんだろうが一撃粉砕するほどの力を持っている…が、それを使うと深海棲艦化が一気に襲ってくるため、多用することはできない※】
【※さらに上記に追記 深海棲艦化を抑えるための薬が吹雪が沈んだことによって、すぐに開発された【即効性型深海棲艦化鎮圧粉末】と【長効型深海棲艦化鎮圧錠剤】というものを飲めば深海棲艦化を一時的に抑えることができる】
【提督と同じ睨みつけが使える(限度・制御が効かず、提督程ではないが広範囲で吹雪と目が合った者は敵味方関係なく気絶させる(1度使ったら丸一日目が開かなくなる))】


時雨

【南提督の元艦娘 元は佐世保鎮守府の艦娘だったが現在は南我原鎮守府に着任している(駆逐艦)】
【よくヤンデレキャラとして使われるがこの作品では通常なので予めご了承下さい】
【おとなしい性格で物静かなところが目立つ よく提督が寝ている時に密かに唇を重ねることが多いとか…?】
【自分の意思でキレることができて戦闘力を上げることがてきるが制御が効かないためあまり使えない】
【特殊能力ー直感を使うことができる どんなに選択枝があろうと二つに絞ることができる ただし、二つしかない場合には効果を発揮することができない】


夕立

【南提督の元艦娘 元は佐世保鎮守府の艦娘だったが、現在は南我原鎮守府に着任している(駆逐艦)】
【語尾に(ぽい)や(かも)とつけるなんとも可愛らしい艦娘(作者は瑞鳳が一番です!)】
【元気な性格で提督に甘えてくる時は飛びついて甘えてくる…正直、瑞鶴と変わらない(瑞鶴みたいに人前気にせずイチャイチャしようとは言わない)】
【特殊能力ー野生の本能を使うことができる 使うと獣のように暴れ回り、野生の勘を発揮させることができる …ただし、野生の本能を使うとコントロールがなかなか聞かないうえに野生の勘も勘だから使い時は非常に難しい(ほとんどキレた時と同じ)】


扶桑

【南提督の元艦娘 元は佐世保鎮守府の艦娘だったが今は南我原鎮守府の艦娘(戦艦)】
【不幸艦と言われている艦娘だが現在南我原提督にお前達は不幸艦じゃないと言われ自分が不幸艦だと思うのをやめた】
【元大湊警備府にいた時は戦艦のなかでもトップクラスの性能を持つ航空戦艦】


山城

【南提督の元艦娘 元は佐世保鎮守府の艦娘だったが今は南我原鎮守府の艦娘】
【扶桑と同じく不幸艦と呼ばれていたが現在南我原提督にお前は不幸艦じゃないと言われ自分か不幸艦だと思うことをやめた】
【元大湊警備府のにいた時は戦艦のなかでも二番目に強いと言われていた航空戦艦】


天龍

【元東南我原鎮守府に着任していたが移動が決まって現在南我原鎮守府に着任 子供に人気がある面倒見の良い艦娘】
【提督と一緒に先陣を切って敵艦隊を一網打尽にしたこともある軽巡洋艦準エース 実力は提督も認めるほど】
【特殊能力ー範囲識別 半径50メートル以内に入ったありとあらゆるものを100%識別できる 使うと燃料を大量に使う上に目をずっと開いていないといけないため、目に疲労が溜まりだんだんと痛みが襲ってくる 電探の強化版みたいなもの】


龍田

【元東南我原鎮守府に着任していたが移動が決まって現在南我原鎮守府に着任】
【普段は毒舌で目を細めて相手を睨みつけることが多いが意外にも押しに弱くて、提督にぐいぐい押されると普段の性格とは逆転し、オドオドしながら恥ずかしがる】


如月

【元東南我原鎮守府に着任していたが移動が決まって現在南我原鎮守府に着任】
【提督LOVE塾(っ'ヮ'c)<ウッヒョォォォォオな艦娘(もはや意味不明)】
【第二軍隊最強艦娘と呼ばれていて、一軍隊と比べれば戦力は劣るがなかなかの実力を持っている】
【吹雪とは仲が悪く、少しでも話すとすぐに喧嘩する(如月 吹雪が悪いのよ?私は悪くないわ)】
【睨みつけに近い睨みを使うことができる※】
【※上記に追記 提督たちが使う睨みつけとは違い、目を合わせても気絶はしない その代わりに提督たちよりもはるかに超える半径100m以内の敵に睨みつけると一瞬だけ動かなくなる しかも目を合わせる必要性がない】


東提督

【東我原鎮守府の女提督 艦娘思いの強い一面もあり、かなり人気のある提督】
【過去 南提督に金剛を取られた事で取り返す為、南に演習を挑んだが敗退(七体一 東が七)
その上雷と電も取られた】
【南方海域で第一艦隊がやられそうになった時に南提督に助けてもらって南提督に惚れた】
【過去 辛い事があったらしいが誰にも話していない→過去に好きな人であった元横須賀鎮守府提督が反乱軍になったことによって嫌いとまでは言わないが見損なったと思っている】
【南提督が自ら深海棲艦と戦うのに憧れて東提督も自身で戦う事を決意し、明石が作っていた南提督が使っている重攻撃型装甲を見つけて装備する(武器はいろいろと取り付けられている)】
B:Dって事は教えておくわ
W:キュッとしてるわ!
H:…(小さくて悪かったわね…)


加賀

【ご飯&ボーキサイトをいっぱい食べる東我原のクール艦娘(正規空母) 】
【東我原の艦娘だが元同僚の金剛、雷、電が南我原に居るので時々遊びに来る…が、最近は時々ではなくほぼ毎日来ている気がするが…】


赤城

【加賀と同じくご飯&ボーキサイトをいっぱい食べる東我原の艦娘(正規空母)】
【加賀と同じく南我原に遊びに来るが飯目的で来る ちょっと限度を考えて欲しい(南)】


青葉

【南提督の元艦娘だった現在東我原の艦娘(重巡)】
【提督の過去を一番多く知っている一人…だが、南提督の過去を話そうとはしない 上官に口止めされているのもあるが悲しすぎると言うこともあって口を開かない※】
【※上部に関連する追記 瑞鳳の情報も知っているみたいだが元提督より酷いと言って話そうとはしない】


明石

【工作関係を得意とする東我原鎮守府の艦娘 南提督の換装【重速度型装甲】を治した本人でもある】
【南提督の換装が珍しかったらしく同じのを作ったマニアック】


提督(北)

【北我原鎮守府の提督 南提督とは馴染みで昔南提督の鎮守府に良く遊びに来ていた元気っ娘】
【過去 人間同士の戦争が起こっていた村で生まれ、本当の兄貴が殺され上官に助けられた】
B:聞いたら殺す!(Aカップ)殺す!!
W:体重は気にしてるから痩せてるわ!
H:でかいのかしら?


神通

【元南提督の艦娘 今は北提督の艦娘(軽巡) いつもおとなしい感じが目立つ】
【南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる】
【川内が沈んだことは知らない…?】


那加

【元南提督の艦娘 今は北提督の艦娘(軽巡) 私はアイドルと言うところが一番目立つ元気っ子】
【南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる】
【川内が沈んだことは知らない…?】


瑞鶴

【南提督(元提督)loveの元南提督の艦娘 現在は北我原鎮守府に着任している(正規空母)】
【南提督を見かけた瞬間どこでも構わず抱きついていく】
【過去 初代提督(呉鎮守府提督)に五航戦は要らないと言われ鎮守府から追い出され捨てられた…だが南提督に助けられ、面倒を見てくれた事がきっかけで好きになった※】
【※上部に関連する追記 初代提督は南提督がなんとかしてくれた為、復讐することなどは考えていない】
【青葉程ではないが皆より多少多く知っている】
【特殊能力ー一点集中を使うことができる 10秒間的を見る必要はあるが条件が整ったら狙った的に100%当たる ただし、その的を見てる間は他のことに気を回してはいけないうえに100%当たるが防御されたら意味がない】


翔鶴

【瑞鶴の姉で南提督の元艦娘 現在は北我原鎮守府に着任している(正規空母)】
【おとなしい性格でいつも瑞鶴の面倒を見ている】
【過去 合同作戦を失敗した事があるが南提督が解決してくれたことがきっかけで惚れた】
【青葉程ではないと思っていたが青葉←吹雪←翔鶴の順番で元提督のことを知っている】
【提督と同じく睨みつけが使える(限度・半径五m以内にいる敵味方関係なく目を合わせた人を気絶する程度しかできない上一日一回しか使えない)】


提督(西)

【西我原鎮守府の提督 無口でいつも静かに本を読んでる事が多い】
【性別 女】
【最近は出番が一切ない】


不知火

【南提督の元艦娘 今は西提督の艦娘(駆逐艦) いつもクールでなかなか表情を崩さないところが特徴】
【南提督に睨みつけを教えた本人でもある】
【南提督の過去を青葉程ではないが多く知ってる】


提督(東北)

【東北我原鎮守府のショタ提督 見た目は小さいがかなり頭の良い指揮官(東より頭が良い)】
【提督の中でも評価がかなり高いが見た目が小さい為馬鹿にされることが少々…】


妙高

【南提督の元艦娘 現在は東北我原鎮守府の艦娘(重巡)】
【過去に演習で元提督の秘書艦を沈めようとした事で鎮守府から追い出された】
【元提督の事は酷く恨んでいるらしく、南提督を殺そうと考えている…?】


長門

【現在は東北我原鎮守府に所属する艦娘だが過去瑞鳳と一緒だった元横須賀鎮守府の艦娘】
【過去 瑞鳳のせいで元提督が島流しされた事を今でも忘れておらず、復讐心を今でも持っている】
【元横須賀鎮守府の時では戦艦のエースと言われていた 今現在裏切り説があがっているが本当かは不明…】



武蔵

【大和型戦艦で二番目に強い最強の艦娘(戦艦) いつも上官の補助をしている】
【出番は少なめなのであまり書くことがない為、この前の作品と同様また(また)しても出番があるか不明】
武蔵「…もう何言っても無駄だな?」


night

【単独行動隊の一人 艦娘に手を出して軽犯罪を受けて捕まった変態…だが、紳士である(手を出したと言っても性的な意味)】
【犯罪ランクはA】
【南提督とは仲が良く、共に戦闘を行動した事もある】
【身体能力は南提督程ではないがなかなか高い※】
【※上部に関連する追記 南提督の睨みつけは効かない+駆逐艦程度の攻撃はほぼ当たらない】
【武器は対敵艦隊型三十cm大砲とサーベル】
【南提督の過去は南提督が【誰にも知られて欲しくない事】を知っている(それ以外は良く知らない)】
【嫁である叢雲が一週間に一度会いに来てくれる 最高だぜぇぇぇっっっ!!!!!!(night)】
【過去三番目に最高提督と呼ばれていた提督…だが、その時は現在南我原提督とは面識がなかった】
【腕だけだが人体改造して南提督と一緒でサーベルで戦うほどの力を持っている】


ENDLESS Hell

【単独行動隊の一人 犯罪ランクは最高犯罪度E】
【過去横須賀鎮守府の憲兵をやっていたが瑞鳳を殺そうとした(フリ)事によってランクEの終身刑を言い渡された大犯罪者】
【顔や体中には痣や腫れ、殴られ跡が目立ち元の原形がない】
【武器などは一切不明】













数時間後…



夜ー提督室



提督 「うーん…東 この救出方法ならどうだ?説得も兼ねて作ってみたんだが」スッ


提督(東) 「どれどれ?」ペラッ


提督(東) 「…うーん 作戦内容はわるくないけど、この説得方法でいけるかしら?ちょっと心配ね」


提督 「かなり捻った説得方法にしてみたんだがやっぱりダメか ならこの作戦はやめとくか」


提督(東) 「そうね もう少し考えた方が良さそうね」スッ


提督 「んー…もう少し情報が欲しいな 元横須賀鎮守府提督がどういう頭の回転をしてたのかも知りたいがなんの深海棲艦を連れてるのかも知りたい」


提督(東) 「作戦指揮のことなら瑞鳳に聞いた方がいいわね あの子は元々秘書だったからよく知ってるはずよ」


提督 「そうだな それじゃ今からでも呼んで作戦を…」



コンコンッ


タツタヨ イマイイカシラ?


提督 「っん いいぞ」


ガチャッ


龍田 「失礼するわ」


提督 「どうした?なにかようか」


龍田 「えぇ そろそろ夕飯だから伝えにきたわ もう夕飯の準備はできてるから食べに来ない?」


提督 「っえ もうそんな時間か?」


提督(東) 「はやいわね 時間が経つの」


提督 「わかった 今から俺たちも行くよ」


龍田 「早めに来てねー?はやく来ないと…わたしの槍でその足、切っちゃうからね?」スチャッ


提督 「切れるものなら切ってみろよ 切る前にお前の唇奪ってやるからな?」ニヤッ


龍田 「」///ボンッ!!


提督(東) 「ちょっみなみ!?」///


龍田 「あっえと、その…くっくちびるって……」///カァァ


提督 「んー?なぁに顔を赤らめてるのかな 奪うってもしかして、キスのことを思い浮かべたのかな?」(・∀・)ニヤニヤ


提督 「いつも切り落とすとか言ってるのに唇を奪うって言われるとそっちの意味で受け止めるのか?かわいいなぁ龍田!」


龍田 「ーっ…べっ別にそんなこと思ってないわよバカー!!」///ダッ!!



提督 「はははっ!やっぱり龍田はかわいいなぁ 予想外なことを言われると恥ずかしがって逃げるところはいつ見ても飽きないな!」


提督(東) 「…みなみ あなた悪趣味よ 恥ずかしがらせてどっか行かせるのを見て楽しむなんて気持ち悪いわ」


提督 「いやさすがに趣味とまでは言わないが…てか気持ち悪い言うな さすがに傷つくぞ?」


提督(東) 「ならその性格どうにかしなさい 辱めて喜ぶなんて性格悪いわよ」


提督 「でも東だって女体盛りさせた艦娘の裸体を徐々にあらわにしていくの見て楽しいだろ?」


提督(東) 「…」


提督 「…そうなんだろ?」


提督(東) 「…そっそんなこと、ないわよ?」メソラシ


提督 「…」( ≖_≖​ )ジトー


提督(東) 「…」


提督 「…まぁいい それより早く行くぞ」カタッ


提督(東) 「あっ先に行っててもらえる?わたし加賀ちゃんに電話してから行くわ」


提督 「っん そうか?わかった それじゃ先行ってるぞ」タッタッタッ…


提督(東) 「うん」スッ…ピッピッピッ


プルルルル…プルルルル…


ガチャッ


加賀 『加賀です どうしましたか?提督 なにかありましたか?』


提督 「今日の活動報告をしてもらっていいかしら?」


加賀 『活動報告ですね 分かりました』


加賀 『…いつも通りの遠征、演習は通常通り実行して演習は全てS勝利 遠征は燃料、鋼材、弾薬、ボーキサイトを一日のノルマ達成しています』


加賀 『開発資材や家具コイン、修復バケツも一日のノルマを達成しています 出撃は提督がいないと心配と仰っていたので出していません』


提督(東) 「報告ご苦労さま 赤城ちゃんはおとなしくしてる?」


加賀 『はい 今日はおとなしくしていました ご飯はいつも通り私と同じぐらい食べていましたがボーキサイトには手をつけていません』


提督(東) 『それならいいわ わるいけど今日も泊まるだろうから明日もおねがい 今日はもうみんな休ませて』


加賀 『また泊まるんですか?提督 仮にも相手は男性なんですから連日も泊まるのは些かどうかと…』


提督(東) 「だいじょうぶよ 南はやさしいから平気よ」


提督(東) 「…それに、もしそういうことしてくれるなら本望だし!」///


加賀 『…はぁ まぁあまり問題事を作らないでくださいね 私が言うのもなんですが』


提督(東) 「わかってるわ それじゃあね!」


ブツッ


提督(東) 「…さてと、確認も終わったし早く行かないと!」スッ…


タッタッタッ…













次の日



朝ー提督の部屋



提督 「すぅ…すぅ……」


提督(北) 「すぴー…すぴー……」南の隣で寝てる(北も東と同じく連日泊まり)


…ジリリリリ!!!!


目覚まし時計 『朝だ朝だ朝だ朝だ朝だ朝だ朝だ朝だ朝だっっっ!!!!!!』(ムダムダムダムダァ風)


提督 「…っん」スゥ…


提督 「…ふぁっ!もうあさか…今日は目覚ましつけたから起きれたな いつもは起きれないのに」カチッ


提督(北) 「むにゃむにゃ…お兄ちゃん……」グゥグゥ


提督 「こいつは相変わらず寝相悪いな 熱くなったら布団蹴って…まったく」スッ…パサッ


提督 「さてと、朝飯の準備っと!」スクッ


タッタッタッ…













食堂



提督 「…」ジュゥゥ…


提督 「…」カチャカチャッ…


提督 「…」トントントントン…



タッタッタッ…


瑞鳳 「…あっあれ 提督?おはようございます もう起きてたんですか?」


提督 「おう!おはよう瑞鳳 今日は早く起きれたんだ 珍しくな!」


瑞鳳 「…今日は嵐ですね 昨日に続いて雷が鳴るぐらいに」


提督 「おいそれどういう意味だ 人が早く起きたぐらいで大袈裟だろ」


瑞鳳 「いやだって…今まで提督が早く起きたことってほぼほぼないじゃないですか」


提督 「たしかにないけど、それで今日の天気は嵐とかひどすぎだろ」


瑞鳳 「では大雨の方が良かったでしょうか?」


提督 「どっちもひどいわ!」



吹雪 「…っえ 提督が起きてる…今日は天と地がひっくり返るのでは…?」タッタッタッ…


提督 「おうおはよう吹雪 お前までそういうか」


瑞鳳 「おはようございます吹雪さん 調子の方はどうですか?」


吹雪 「まだ少しだるいですがこのくらいならなんとか…」


提督 「辛いならムリすんなよ?今飯作ってるからできるまで座ってろ」


吹雪 「すみませんがそうさせてもらいます」カタッ…ストンッ


瑞鳳 「提督 わたしも手伝います」シュルッ…キュッ


提督 「っん そうか?なら瑞鳳は玉子焼きを作ってくれ 全員分な」


瑞鳳 「わかりました」カチャカチャ



吹雪 「…ふぅ」


吹雪 「(やっぱりまだムリですね なんとか歩けるものの頭がボーッとして目眩が…)」クラクラ…


吹雪 「(提督と瑞鳳が先に起きててくれて良かった…もし起きてなければわたしが朝食の準備をしようとしてたからほんとに…)」スゥ…



提督 「…っん 吹雪?」ジュゥゥ…


吹雪 「すぅ…すぅ……」


瑞鳳 「…寝てしまったみたいですね やっぱりまだ身体が完全に治ってないから…」


提督 「…テーブルで寝かせるのもなんだし 部屋に連れていくか」カチャッ


提督 「瑞鳳 わるいが吹雪を部屋に連れていくから少しの間飯の支度頼む」タッタッタッ…


瑞鳳 「はい わかりました」



提督 「よっと」スクッ


吹雪 「すぅ…すぅ……」


提督 「(…やっぱりまだ顔色悪いな まだ深海棲艦化を止めてから丸一日経ってないから完全に治ってないな)」


提督 「(もう少し休ませないと)」タッタッタッ…













数時間後…



全員 「「ごちそうさま(でした)」」


如月 「はぁぁ…おいしかったわぁ 司令官の手料理!」


天龍 「まったくだ!朝からこんなにもうまいもんが食えて最高だぜ!」


龍田 「瑞鳳の玉子焼きもおいしかったわよー 後味の悪くない甘さ控えめで!」


瑞鳳 「口に合ってよかったです!」


那珂 「那珂ちゃん 提督のご飯食べてパワーアップ!」


神通 「那珂姉さん 食べたあとに大声出しては体に悪いですよ」


時雨 「さてと、お皿とかは僕が洗うからみんな流し台に持ってってくれるかい?」


雷 「はーい!」カタッ


扶桑 「それじゃおねがいね?」


夕立 「提督さん!今日はなにするっぽい?」


提督 「今日は各自自主練をしてくれ 身体を鈍らせない程度にな」


金剛 「了解デース!」


提督(東) 「それじゃ南 今日は晴れてることだし、砲撃練習の指導をお願いしていいかしら?」


提督 「かまわないけどその前に今日は睦月と客人がくるからその後でもいいかな?」


山城 「睦月がくるんですか?なんでまた」


如月 「わたしが上官に頼んで移動させてもらったのよ!」


電 「移動なのですか?てことはここに着任するのですか?」


提督 「あぁ 今日来るって話だからもうそろそろ来るだろ」


提督 「時雨、瑞鳳 わるいが空いてる部屋の掃除などまかせていいかな?」


瑞鳳 「はい わかりました」


時雨 「了解だよ」カチャカチャ…


青葉 「それで元提督 睦月さんの次に言った客人というのは一体誰のことですか?」


提督 「っん それはだな…」



ピンポーン


提督 「っ!」ピクッ


瑞鶴 「っん 誰かきた見たね 噂をすればなんとやら」


翔鶴 「きっと睦月ちゃんよ ちょっと行ってくるわ」カタッ


提督 「いや 俺が行くからいいよ!みんなは座っててくれ!」(^∇^)ニッコリ


翔鶴 「…っえ?あっはい わかりました」ポカーン


提督 「(やっときてくれたか!昨日からずっと待ちわびてたから早くいって会いたいぜ!)」


提督 「(っあ 浮気じゃないからな?勘違いするなよ視聴者)」←誰に言ってる


タッタッタッ…



翔鶴 「…なんか、元提督すごく笑顔だったわね 」


瑞鶴 「うっうん…一体誰が来たんだろ」


提督(北) 「…?」













南我原鎮守府ー玄関前



足柄 「ーっ…」ウズウズ…


那智 「足柄 そんなソワソワしなくてもすぐくるから大人しく待ってろ みっともない」


足柄 「だって!あともう少しで狼さんに会えるのよ!久々の狼さんに!」


羽黒 「そっそれはわかりますがもう少し落着いては…」


足柄 「ムリ!」ドンッ!!


羽黒 「…」


? 「あぁあの、やっぱりわたしは来ない方が良かったのではないでしょうか?アポも取ってないのにいきなり来ては…」オロオロ


足柄 「へいきよ 狼さんはやさしいからアポ取ってなくても気にしないわ」


? 「でっですが…」



ガチャッ


提督 「…足柄!」


足柄 「っ! おっ狼さぁ〜ん!!」ガバッ!!


提督 「うぉっと!あっ足柄 いきなり抱きつくとあぶないだろ?」


足柄 「ごめんなさい狼さん 久々に会えたのが嬉しくて!」ギュー


提督 「ははっ!それに関しては俺も嬉しいよ ほんと久しぶりだな!」


那智 「久しぶりだなa meverick 元気そうでなによりだ!」


羽黒 「おっお久しぶりですa meverickさん すみません私たちもついてきてしまって」


提督 「おう!那智、羽黒も久しぶりだな 別に構わないよ気にしてないから!」


提督 「…それと」チラッ


? 「はぅっ!!」ビクッ!!


提督 「…おまえ達の提督か?軍服着てるが」


足柄 「そうよ!ほら提督 挨拶あいさつ!」


提督(東南) 「はっはい!えと、東南我原鎮守府提督の椿といいます 階級は中佐で…」オロオロ


提督 「あぁそんなに固くならなくていいよ それに名前と階級は言わなくていいから」


提督(東南) 「はっはい!すすすみませんご迷惑をかけて!」アワワワ


提督 「いやべつにめいわくじゃないが…」


那智 「提督よ この者は優しい方だからそんなに怯えなくて平気だぞ?」


羽黒 「そっそうですよ!顔は少し怖いかもしれませんがすごく優しい方ですよ!」


提督 「顔はよけいだ」


羽黒 「っあ!?すっすみません!!悪気があったわけじゃ…!!」アワワワ


足柄 「ねぇ狼さん 今日は暇かしら?ひまなら一緒にお茶とかしたいわ!」


提督 「あぁいいぞ みんなでお茶でもするか!」


那智 「っお!a meverickのお茶か 貴様が入れるお茶は美味だからそいつはうれしい!」


羽黒 「a meverickさんのお茶…!」

(º﹃º♡)ジュルリ


提督(東南) 「あぁあの、その…わっわたしもいいんですか…?足柄さんは事前に連絡してたみたいですがわたしは…」


提督 「かまわないよ それとそんなオドオドしなくてもなにもしないから落ち着けって」


提督(東南) 「はぅっ!ごっごめんなさい…」


提督 「いやだからなにもしてないのに謝られても…」


足柄 「仕方ないわよ狼さん 如月にあなたのこと話されてからその調子だから」


提督 「っえ そうなのか?」


那智 「うっうむ 如月に貴様のことをよく話されたらしくてな しかも主砲を突きつけながら…」


羽黒 「鎮守府内に悲鳴が響き渡っていました 普段声を荒らげることのない司令官さんの悲鳴初めて聞きました…」


提督 「…あいつは……」ハァ…


提督(東南) 「ーっ…」ビクビク…


提督 「…あーっその、なんだ たしかに俺の見た目からして怖いと思うのはわかるが別にそっちが何もしてこなければ俺も危害を加える気ないから安心しろ」


提督(東南) 「…でっですが 如月さんの話しだと艦娘のためならどんなことをしてでも助ける方だと聞いていますが…」


提督 「そうだが?」キッパリ


提督(東南) 「そっそれで、奪われた艦娘はどんなことをしてでも奪い返すとも聞いたんですが……」ビクビク


提督 「…っは?」


提督(東南) 「わっわたしは奪ってなんかいません!上官さんから頼まれてこちらで引き取ることになったんです!」ガクガクブルブル


提督(東南) 「しかも!まさかあの過去最高指揮官と呼ばれていた方の艦娘だったなんて思ってもなかったんです!天龍さんと龍田さんも!!」


提督(東南) 「なので殺さないでください…なんでもしますから命だけは……!!」ビクビク…


提督 「…」(#^ω^)ピキピキ


足柄 「…えっと、提督 さすがにそれはおかしいと思わない?どんなことをしてでも奪い返すって」


那智 「うむ さすがにそれはウソだとわかると思うが」


提督(東南) 「でっですが!元最高指揮官と呼ばれていた方なのでなにしても許されるのではないでしょうか…?」ビクビク…


羽黒 「司令官さん さすがにそれはないと思いますが…」


提督 「…ちょっと如月呼んでくる」



如月 「あらぁ?誰か来たかと思えば足柄さんたちじゃない どうしたのかしら?」タッタッタッ…


提督(東南) 「ひぃっ!!!?きっ如月さんっー!!!!」ビクッ!!


如月 「…あれぇ?元司令官じゃない なんでここにいるのかしら…?」ニタァ


提督(東南) 「ひぃぃっ!!!!!!」ゾクッ!!


提督 「…おう如月 ちょうどいいところに来たな」ガシッ!!


如月 「いやーん司令官!いきなり私の頭を掴んで高いたかいさせてくれるなんて…わたしSMプレイは好みじゃないんだ、け、ど?」ウフッ


提督 「おぉそうか ならこのまま屋上から逆さ吊りにしてやろうか てめぇマジでいいかげんにしろよ?」ギロッ


如月 「はぅぅっ!いいわその視線 興奮しちゃう!」///ゾクゾクッ


提督 「そうかそうか ならそのとろけきった脳みそを握りつぶしてやろうか!」ググッ…


如月 「イダダダダダッ!!!!しっ司令官やめて!!ごめんなさい謝るからわたしの司令官のことで頭いっぱいな脳みそを潰さないで!!」ミシミシッ


提督 「安心しろ 潰れてもドッグに入れば治るだろ?」


如月 「いやさすがにムリよ!艦娘でも頭をやられたらさすがに再生は不可よ!!」


提督 「お前なら平気だよ 根拠はないけど」


如月 「無理ムリ無理無理っ!!!!さすがの私でも死んじゃう!!おねがいだからやめてーっ!!!!」メキメキッ…


提督 「もう二度としないか?」


如月 「しない!しないからもうゆるして!!」


提督 「…まったく」パッ


如月 「あぁぁ…っ!!頭が本気でやれるかと思ったわ…」ズキズキ…


提督 「わるいな東南 このバカには後でよーく言っとくから許してくれ」


提督 「あとおれはそんなことしないからそれだけはわかってくれ それと!女がなんでもするなんて言葉使うな」


提督 「ましておれは男だ 男になんでもするなんて言葉使ったらなにされるかわかんねぇからな?二度と使うなよ」


提督(東南) 「…はっはい!すみません 気をつけます!」


足柄 「さっすが狼さん!やっぱり優しいわね まさに、男の中の男ね!」


提督 「そうか?おれは当たり前なことを言っただけだが」


那智 「その当たり前な事ができるからこそだ!普通の男ならなんでもと言われたら、必ず卑猥なことを要求するからな」


提督 「那智 それは女が言わない方がいいような…」


羽黒 「憧れる方…!」( °▽° )キラキラ


提督 「いやこれだけで憧れても…」


提督 「まぁいい とりあえず中に入るか?如月 俺の部屋でお茶の準備してくれ 変なもの入れたら…」ゴキゴキッ


如月 「いっ今すぐいれてきまーす!」ダッ!!


提督 「それじゃ入ってくれ」


足柄 「お邪魔するわ!」


那智 「邪魔するぞ」


羽黒 「a meverickさんのお茶…」

(´・ω・)


提督(東南) 「おっおぉお邪魔します!」


タッタッタッ…













食堂



ガヤガヤ…


明石 「提督 一応機銃の方も作ったのであとで試し打ちしてみてください 重かったらもう少し軽量化してみます」


提督(東) 「わかったわ 後で確かめさせてもらうわ」


若葉 「提督 今日の私たちの仕事はどうするんだ?」


提督(東) 「今日はあなたたちの仕事はなしよ ゆっくりしてなさい」


比叡 「いいんですか?本来なら今日は出撃があったのに」


提督(東) 「いいのよ ただ、今日南たちは各自自主練するみたいだからあなたたちも各自自主練してもらえるかしら」


青葉 「わかりました」


明石 「わたしは戦闘苦手なので、南提督から許可もらったら工房でなにかしてますね」


提督(東) 「わかったわ」



瑞鶴 「翔鶴姉 一緒に練習しよ?」


翔鶴 「いいわよ 一緒にやりましょ!」


那珂 「那珂ちゃんはアイドルだからダンスの練習しないと!」


神通 「那珂姉さん 砲撃訓練をしましょうね?」(╬^∀^)


那珂 「ひっ!?はっはい!」ビクッ


提督(北) 「(お兄ちゃんと遊びたいなぁ…)」



瑞鳳 「(今日は朝から夜まで練習しないと…もっと腕を上げるために!)」グッ…



時雨 「…提督遅いね なにやってるんだろ?」


夕立 「誰かきたのはたしかだけど、おそいね」


扶桑 「睦月じゃなかったのかしら もし睦月だったらすぐ中に入れてここに連れてきてるものね」


山城 「…もしかして、長門さんたちじゃ…?」ボソッ


南の艦娘全員(電&雷&金剛除く) 「「っ!!」」ピクッ


電 「…様子見に行った方がいいでしょうか?」


雷 「そうね ならわたしが見に行ってみるわ!」ガタッ


天龍 「いやまて 俺が行くからおまえ達は座ってろ」


雷 「…っえ?」


天龍 「時雨 わるいが一緒に着いてきてくれないか?念入りにな」


時雨 「わかったよ」


扶桑 「二人で大丈夫?なんなら私たちも行くわよ」


天龍 「いや、扶桑たちはここにいてくれ 人数が多すぎても逆に怪しまれる 主に提督にな」


山城 「…わかりました それじゃ何かあったら呼んでください すぐ加勢しに行きます!」


時雨 「うん その時はおねがい」カタッ


タッタッタッ…


金剛 「…どうしたんデしょうカ?二人とも なんかものすごく真剣な顔してたネ」


電 「なのです」


雷 「?」


瑞鳳 「…」カタッ


扶桑 「瑞鳳 あなたは行ってはいけないわ ここに居なさい」


瑞鳳 「ですが…」


扶桑 「居なさい いいわね?」スゥー 目を細めて瑞鳳を睨みつける


瑞鳳 「っ!」ゾクッ


山城 「お姉さま 睨みが出ています」


扶桑 「あら!ごめんなさい つい出ちゃったわ」


扶桑 「ごめんなさい瑞鳳 睨むつもりはなかったのだけど…」


瑞鳳 「…いえ わたしも後先のことを考えずに行こうとしてたのが悪いんです すみませんでした」


扶桑 「もしあの方たちだったら天龍たちに任せておいて平気だから安心してね」ヒソヒソ


瑞鳳 「はい わかりました」


提督(東) 「(あの方たち…?一体なんの話をしてるかしら さっき山城がボソッと長門たちじゃって言ってたけど)」地獄耳


提督(東) 「(…気になるわね 後で聞いてみようかしら)」














通路ー出入口近く



天龍 「時雨 もし長門たちだったら提督の近くをうろつき回るぞ 長門たちが提督に関する情報を聞いてきたら邪魔するぞ」タッタッタッ…


時雨 「了解だよ 僕も目をハイライトにさせて長門たちを睨みつけるよ」


天龍 「いやそれはやめろ お前が目をハイライトにさせたら洒落にならん」


時雨 「それどういう意味かな!ぼくはヤンデレじゃないからね!」


天龍 「それはわかってる お前がヤンデレじゃないのはみんな知ってるよ」


天龍 「ただお前がそんな目をしたら冗談でも冗談に見えないんだ 主に視聴者視点を考えて」


時雨 「メタいよ!」



提督 「…あれ?天龍 時雨 どうしたんだ?こんなところで」タッタッタッ…


天龍 「提督!…ってあれ?」


足柄 「あら天龍 あなたがここに着任して早々邪魔してるわ!」


那智 「邪魔してるぞ その隣の者はここの者か?」


羽黒 「はじめまして わたしは羽黒と申します」


時雨 「あっどうも ぼくは時雨だよ」


提督(東南) 「あっあの、わたしは東南我原鎮守府の提督です!よよっよろしくお願いします!」アワワワ


時雨 「っえ あっうん よろしく…?(なんでこんなにオドオドしてるの…?)」


天龍 「元提督 そんなにオドオドしなくてもここのヤツらはみんな優しいぜ?」


提督(東南) 「たったしかにそうかもしれませんが!でも、ここにいる艦娘の方たち大半が元最高指揮官の艦娘たちなんですよね?」


提督(東南) 「元最高指揮官の艦娘たちにもし、なにか無礼なことをしたら、なにされるか…!!」ビクビク…


提督 「いやなにもしないからな 変になにかしなければやらないからな?」


提督(東南) 「ひぃっ!ごめんなさい!!」ビクッ!!


提督 「いやだから、なにもしてないのに謝られても…まぁいいか」


提督 「時雨、天龍 俺は今から足柄たちとお茶するから自主練の方はしっかりしろよ?」


時雨 「わかってるよ ちゃんと練習するから安心して?」


天龍 「手を抜くような真似はしねぇから安心しろ!」


提督 「ならいい それじゃいくか」


足柄 「はーい!」


タッタッタッ…



天龍 「…なんだ 来たのあいつらか なら心配は無用だな」


時雨 「今の人たちって東南我原鎮守府の方達だよね 元天龍たちが着任してた」


天龍 「そうだ でも、一体何しに来たんだ?元提督だけなら挨拶しに来たってわかるけど」


時雨 「そうだよね あと秘書を一人連れてるならまだわかった 演習するわけじゃないんだからあんなに連れてこられても困るよね」


天龍 「まったくだ …まぁ、長門たちじゃなかったからよかったけどな」


時雨 「そうだね もし長門たちだったらいろいろと面倒だったからね」


天龍 「うっしゃ!それじゃ俺たちも長門じゃなかったことをみんなに知らせたら自主練するぞ!」


時雨 「しっかりやらないとね!」













提督の部屋



如月 「どうぞ」コトッ


提督(東南) 「あっありがとうございます!」スッ…


足柄 「…あら 意外に美味しい」


那智 「うむ あの如月が入れたお茶がここまで美味いとは…」


羽黒 「(*´▽*)」ホンワカ


提督 「如月が入れたお茶はなかなか美味いぞ?見た目によらず入れるのは上手いからな!」


如月 「はい司令官 お茶よ!」ダンッ!!


提督 「…あのー 如月さん?なんか俺のお茶だけ、お茶っ葉がそのまま入ってるんですが…」


如月 「その中にお湯入れれば?葉がじゃまして飲みにくいかもしれないけどね」プンプン


提督 「…そうか せっかく如月のお茶楽しみにしてたのになぁ?飲めないなんてざんねんだ」


提督 「まっ仕方ないか 如月が入れてくれないなら、自分で入れるしかないな 飲みたかったなぁ?如月が入れたお茶」チラッ


如月 「…そっそんなに飲みたいの?」///テレテレ


提督 「うん 飲みたい(チョロい)」


如月 「毎日…?」///ドキドキ


提督 「いや毎日はあきる」キッパリ


如月 「はいお湯!!」ブンッ!!


提督 「予想してた ポットごとありがとう」ガシッ


如月 「はいこれついで!」ブンッ!!


提督 「きゅうすもありがとう あと投げるな」パシッ


如月 「ふーんだ!」プンプン


提督 「…」コポポ…


提督 「はい如月 お前のお茶だ」コトッ


如月 「…っえ?」


提督 「みんなにお茶を入れてくれたお礼だ 俺のお茶美味いんだろ?俺的には普通に入れてるだけなんだがな」ズズッ…


如月 「ーっ…あっありがとう いただくわ」///ストッ


足柄たち 「(いいなぁ…狼さん(a meverick)さんのお茶が飲めて……)」


提督(東南) 「ふー…ふー……あつっ!」ビクッ


提督 「しかし、こうしてみんなとお茶を飲むのも久しぶりだな 何年ぶりだ?」


足柄 「約一年ぐらいかしら 私たちがあなたに助けてもらってから何度かお茶したことあったけど、それから会わなくなったわね」


那智 「貴様と会えなくなってから足柄は本気で落ち込んでいたんだからな?もしかして、もう飽きられたんじゃないかと何度も口に出していたほどだ」


足柄 「ちょっ!那智!?」


羽黒 「たしかに落ち込んでいましたね せっかく運命の人に会えたのにと、呟きながら布団に潜って…」


足柄 「やめて!それ以上言わないで!」///


提督(東南) 「そっそうなんですか?足柄さん そこまでこの方のことを…っは!?まっまさか!」


提督(東南) 「だっダメですからね!南我原提督さん 足柄さんは渡しませんからね!」


提督 「安心しろ これ以上もらおうとは考えてないから」


提督(東南) 「そっそうですか?ならいいんですが…」


足柄 「なんでよ狼さん!むしろ貰ってよ!」


提督(東南) 「ちょっ!足柄さん!?」


足柄 「提督 移動命令をちょうだい!那智と羽黒の分もお願い!」


提督(東南) 「いやいやいやいやいきなりなにいってるんですか!?あげれるわけないじゃないですか!」


提督(東南) 「私の鎮守府の戦力艦なのに誰かに渡すなんて無理ですよ!天龍さん達だって渡したくなかったのに!」


足柄 「それじゃ狼さん 上官に頼んで私たちも移動命令出してもらうよう頼んで!できるでしょ?」


提督 「…できなくはないが、さすがにまずいだろ?天龍たちは元々、俺のところに属してた艦娘だったから戻したがお前たちは別の鎮守府にいたじゃないか」


提督 「それにそっちの鎮守府の戦力をこれ以上下げたらまずいだろ ただでさえ、天龍たちを抜かれたことによってかなり下がってると思うのに」


足柄 「だいじょうぶよ なんとかなるわ!」


提督(東南) 「無理です!なんとかなりません!おねがいですからやめてください!!」


足柄 「提督邪魔しないで!今ここで婚期を逃したらもう終わりなの!」


如月 「婚期!?」


提督 「まて 俺はお前と結婚できないからな」


足柄 「仮でもいいわ!伊19の次でもいいから!!」


提督 「いやだから、そういう問題じゃ…」


那智 「足柄一旦落ち着かないか 騒ぎすぎだ」


足柄 「だって!!」


羽黒 「おぉ落ち着いてください足柄姉さん!騒いでいると他の方に迷惑かけてしまいます!」


足柄 「ーっ…」ギリッ



如月 「ちょっとどういうこと司令官!!あなた私以外に女を作るなんて!!」ガシッ


提督 「作ってねぇ!てか俺はお前の女じゃねぇ!!あと胸ぐらつかむな!!」


如月 「指輪くれたじゃない!指輪あげといて捨てる気!?」


提督 「Lv上限解放のためにあげたカッコ仮の指輪だろ!本命の伊19には本物の指輪もあげたが」


如月 「わたしもカッコガチの指輪欲しいわ!」


提督 「それはダメだ!ガチの指輪は伊19だけだ!」


足柄 「わたしもほしいわ!狼さん」


提督 「ダメだ!てかお前まで入ってくるな!ややこしくなる!」


如月 「ゆびわゆびわゆびわー!!」ワーワー!!


足柄 「指輪指輪ゆびわー!!!!」ギャーギャー!!


提督 「だーもう!うるせぇやつらだな!二人して騒ぐな!」


如月 「ゆーびーわー!!」


足柄 「ほーしーいーわ!!」


提督(東南) 「あっあの!足柄さん あまり騒いでは他の方の迷惑になるので、もう少し声を抑えて…」



…コンコンッ


ミナミー ナンカキキオボエノアルコエガキコエルノダケド ナカニハイッテイイカシラ?


提督 「っん いいぞ入って」


ジャマスルワ


ガチャッ


提督(東) 「…やっぱり東南じゃない なんであなたがここに?」


提督(東南) 「ひゃい!!!?ひっ東提督さん!」ビクッ!!


那智 「おぉ!これは東提督じゃないか なぜ貴様がここに?」


提督(東) 「ちょっと南に用があってね あなた達もなんでここに?」


足柄 「狼さんに結婚指輪を貰うためにきたのよ!」ドンッ!!


提督(東) 「…狼さん?」


提督 「だから結婚しねぇって言ってんだろ!他人の艦娘と結婚できるか!!」


如月 「それじゃ私となら…!」


提督 「お前にはもう渡してるだろ!カッコ仮の指輪!」


如月 「カッコ仮じゃなくてカッコガチがいい〜!!」ウー!!


提督 「却下!」


如月 「ふえぇぇん!!」(´;ω;)


提督(東) 「…狼さんって南のこと?なんでまた狼なの?」


提督 「かくしかだ(省略)」


提督(東) 「なるほど a meverickだから狼ね 納得だわ」


提督(東) 「にしても、まさかあなたが遊びに来てるとは思わなかったわ東南 いつも他人の鎮守府に行くのは恥ずかしだのなんだのと言って来ないのに」


提督(東南) 「そっそんなことありません!さすがに最低限は行きますよ!」


提督(東) 「私の鎮守府に来たこと、今までで1回ぐらいしかないわよね」


提督(東南) 「そっそれは……」


提督(東) 「それは?」


提督(東南) 「…一度東提督さんのもとにおじゃました際に……見てしまったんです」


提督(東) 「見た…?なにを?」


提督(東南) 「…ひっ東提督さんが、艦娘の胸を触っているのを……」///カァァ



提督 「」ブー!!


如月 「司令官!!!?」



提督(東) 「…っえ?わたしが…?」


提督(東南) 「はい…あっあれはたぶん加賀さんだと思うんですが、なにやら怒られていたように見えましたが……」


提督(東南) 「そっそのときに、東提督さんが…かっ艦娘の胸を触って……いっいぃイカ、かっ身体をはっ跳ね上がっていたので!そっそれでーっ!!!!」///


提督(東) 「っ!!!!!?」ギクゥ!!!!


提督(東) 「(っえ あっあの時!?うそでしょ!だってあの時はちゃんと部屋の鍵閉めたはず…なんで知ってるの!!!?)」ダラダラ…


提督 「…身に覚えがあるようだな?東 おまえ…だれか来てる時ぐらいガマンしろよ いくらそういう気持ちになったからって」ダバー…


提督(東) 「ちっちがうの!そうじゃないわ!あの時は、加賀ちゃんがその……か、勝手にボーキサイト食べたから!」


提督 「勝手に食べたから艦娘にセクハラか?それはいろいろとまずいと思うが」


提督(東) 「うっ…」ギクッ


提督(東南) 「そっそれで…東提督さんには、百合願望があるのかと思い いつ襲われるかと思うと、怖くて……」ブルッ…


提督(東) 「ちょっ!?変な誤解しないで!わたし百合じゃないから!」


提督(東) 「たしかに胸が大きい子とか、女の子の裸を見ると感情が高ぶるけど 断じて百合ではないわ!」


提督(東南) 「むっ胸が大きい方も対象ですか!?そっそれじゃ、わたしEカップなのでその中に……!!」ビクビク


提督 「おい 男の前で胸の大きさ言うな」


足柄 「狼さん わたしもEカップよ!」(wiki検索結果)


提督 「お前も言うな(まぁその大きさからしたらそのぐらいだとは思ってたが…)」


提督(東) 「東南 わたしはあなたの胸には興味ないわ いくら巨乳でも、性格がおとなしくて臆病だから触ってもおもしろくないわ」


提督(東) 「やっぱり加賀ちゃんみたいな性格じゃないと!いつもはクールぶってるのに、私とそういうことすると無表情な顔が崩れてはあま〜い声を漏らして…もうギャップ萌えよ!」ドンッ!!


提督 「」ブー!!


足柄 「狼さん!?」


提督(東南) 「やっぱり百合だー!那智さん わたしやっぱりこの人苦手です!!いつか本当に襲われてしまいます!!」ガバッ


那智 「だいじょうぶだ提督よ a meverickがきっと助けてくれるから!」


提督 「なんで俺なんだよ!てか東 お前はもっと恥というものを知れ!人前で変なこと言うな!」


提督(東) 「ごめん つい熱くなっちゃって!」( •̀∀•́ )b


提督 「熱くなったじゃねぇよ!まったく…」ハァ…


提督(東南) 「…あっあの!南提督さん」


提督 「っん?なんだ」


提督(東南) 「あっえと、その…もっもし、わたしが東提督さんに襲われたら……助けて、くれますか?」


提督 「もちろんだ 俺に言ってくれればすぐ助けてやるから安心しろ!」


提督(東南) 「あっありがとうございます!そっそれじゃ…連絡先を交換してもいいでしょうか…?」スッ…


提督 「いいよ 俺も何かあったとき、東南にお願いしたいことが来るかもしれないから俺からも頼む」スッ


提督(東南) 「はっはい!」(❁´▽`❁)パァァ


提督(東) 「ちょっ!?それずるいわ!なんで私とはしてくれなかったのに南とは交換するのよ東南!差別よ!」


提督(東南) 「ふぇぇ!!!?そっそんなこと言われましても…」アゥゥ…


提督(東) 「南と交換するんだったら私ともしなさいよ 同じ指揮官同士なんだからいいでしょ!」


提督(東南) 「いやその…、あぁの……!!」アワワワ


提督 「…まだ不安だから交換できないだとよ」


提督(東南) 「ふぇっ!?みっ南提督さん!?」


提督(東) 「だから東南は襲わないから安心しなさいよ!わたしは基本加賀ちゃんしか襲わないから!」


提督 「いやそこじゃねぇだろ てか襲ってる時点でアウトだ」


提督 「まぁそのなんだ もう少し時間かけて仲を深めろってことだ こんな警戒された状態で仲良くなるのは無理だから、こまめに電話したりして仲を深めろ」


提督(東) 「…わかったわ そうするわ」


提督(東南) 「お前もそれでいいだろ?東南 こまめに東と接していけば警戒心もだんだんと解けて来るはずだ てかそうしろ」


提督(東南) 「…はっはい!わかりました」


提督 「如月 東にもお茶を出してくれ」


如月 「わかったわ」カタッ


提督 「東 俺の隣で悪いがお前もよかったらお茶しないか?東南たちと交流を深めるなら今俺が間に入ってるときにした方がやりやすいと思うが」


提督(東) 「…そうね 今南がいる時にしないと仲を深められそうにないわね」


提督(東) 「それじゃ一緒にお茶させてもらうわ となり邪魔するわね」スッ


提督 「おう!それじゃ東南 俺の電話番号だが…」


提督(東南) 「はっはい!」


提督(東) 「(やったー!南の隣でお茶ができるなんて最高だわ!しかもこの気に東南との仲も深めることができるなんて一石二鳥だわ!)」


提督(東) 「(…それと、次からは誰も来てないときにお仕置きをしよ 誰か来てる時にやってまた誤解されたら変な噂流されるし…)」


如月 「どうぞ お茶よ」コトッ


提督(東) 「あら ありがとう」スッ…ズズッ



提督 「…っと これでお互いの連絡先交換できたな 何かあった時はよろしくな?東南」


提督(東南) 「はっはい!えへへー これで他の鎮守府の方と連絡先を交換できたのは三人目です 増えてよかったー」( ˶ˆ꒳ˆ˵ )エヘヘ


提督 「っえ 三人目…?」


提督(東南) 「あっはい わたしこういう性格なので、なかなか他の提督さんと連絡先を交換できなくて……」アハハ…


提督 「…それはいろいろとまずいから気をつけろよ 何かあったときに援護要請できないからな」


提督(東南) 「あっその心配は平気なんです 春さんがいつも私のサポートをしてくれているので!」


提督 「春…?春って小春のことか?」


提督(東南) 「っ! 知ってるんですか?北我原提督さんのこと」


提督 「あぁ 俺の妹だからな」


提督(東南) 「っえ!?そうなんですか!?南提督さんお兄さんなんですか!?」


足柄 「私も初めて知ったわ!妹いたの!?」


提督 「義理妹だけどな てか、そんなにおどかなくてもいいだろ?」


提督(東南) 「あっすみません まさか春さんにお兄さんがいたなんて知らなくて…」


足柄 「…てことは、わたしは北提督さんのおばさんになるわけね もしくは娘って設定でも…」ウーン


提督 「足柄 お前は何を考えてんだ?てか結婚しないからな」


足柄 「ゆーびーわ!!」


提督 「まだ言うか!」


提督(東) 「…たいへんね南も」













…演習場



提督(東) 「はあぁぁぁっ!!」ババババババァン!!!! 装備を変えて10cm連装砲を南提督に向けて放つ



提督 「…」ザー… バシャンバシャンッ… 普通に海上を走行して東の砲弾を避ける



提督(東) 「当たらない…ならもう少し先を読んで打たないと!」カチャカチャ…スチャッ 弾を装填して南提督に向けて構える


提督 「先読みの前に構えをちゃんとしろ その標準だと俺のところまで届かねぇぞ」ザー…


提督(東) 「っえ もっと上?」クイッ


提督 「上げすぎだ もっと下げろ」ザーッ


提督(東) 「…えっと、ここ?」スゥ…


提督 「それで打ってみろ」



提督(東) 「わかった!」バァン!!



ヒュゥゥッ!!


提督 「…」ガキィン!!バシャン 東提督が放った砲弾をサーベルで弾いて海に落とす


提督(東) 「あっ今度はちゃんと当たった」


提督 「止まった的にだけどな」


提督(東) 「うーん…やっぱり動く的に当てるのは難しいわね 反動は12.7cm連装砲と比べたら全然楽だけど」


提督(東) 「砲弾も打ったらしばらくは落ちないでくれたら狙いが楽なんだけどなぁ…ロケランみたいに」


提督 「いや海域にロケラン持ち込むやついねぇよ…あっでも対空用のロケランならあるか」


提督(東) 「っえ あるの!?」


提督 「あぁ 12cm30連噴進砲っていう対空装備のロケランがあるがそんなの俺でも装備できねぇからな?」


提督(東) 「っえ 南でもムリなの…?」


提督 「無理に決まってるだろあんな装備 あんなの付けて先陣なんて切れねぇよ」


提督 「手にはサーベル持ってるのにどうやって打つんだ 背中に背負って装備しても見ながら打つことできないからどこに当たるか想定できないしな」


提督(東) 「あっ装備付けることはできるんだ てか背中にって…」




提督(東南) 「おぉ…!南提督さんも東提督さんもカッコイイです!海の上を走って砲撃訓練をするなんて…!!」

(✪△✪)キラキラ 観客席から南たちの演習(砲撃訓練)を観戦している


足柄 「ほんとよね!狼さんの戦う姿ってほんっっっと!カッコよすぎるわ!!」///


那智 「しかし、まさか東提督もa meverickと一緒で自ら戦地に向かうための練習をしてるとはな」


羽黒 「驚きですね 女性なのにすごいです!」


如月 「…まぁ 隣と比べたら司令官たちは平和だけど……」チラッ




翔鶴 「彗星、烈風、流星 全機一斉射撃!!」


瑞鶴 「全艦載機撃てー!!」


全艦載機(翔鶴&瑞鶴) 「「撃てーっ!!!!」」ババババババッッッ!!!!!!



天龍 「ーっ…」ヒュヒュヒュヒュヒュン!!!!!! 艦載機が放つ機銃を無駄のない動きで全て紙一重で避ける


時雨 「っと!ほっはぁっやあ!」ザッ!!ザーッ!!ザパァン!! 華麗な動きで艦載機が打ち込んでくる機銃を全て避ける


夕立 「ポイポイポイポイポーイ!!」ザバァァァァッッ!!!!!! 勢いよく水しぶきを上げて迫り来る艦載機の機銃の弾薬を水で押し退けて届かせないようする



吹雪 「砲弾放ちます 放てー!!」ババババババァン!!!!


扶桑 「ファイヤー!!」ボボボボボォン!!!!!!


山城 「お姉様 それは別の方のかけ声です!」ボボボボボォン!!!!!!



天龍 「うらぁっ!!」ガキンガキンガキィン!!!!!!


砲弾 「」バシャバシャバシャンッ 天龍の刀で軌道を変えられ海に落ちる



時雨 「直感…そこだね!」ザーッザーッザー!!


砲弾 「」バシャバシャバシャンッ 時雨の特殊能力 直感で全ての砲弾の避け道を二分の一に絞らせ華麗な動きで避ける



夕立 「野生の本能!ポオォォォイ!!!!」ザッバァァァァァン!!!!!!


砲弾 「」バシャァァァァ!!!!!!…バシャバシャバシャン 夕立の特殊能力 野生の本能で凄まじい勢いで水しぶきを上げ砲弾が水しぶきに押し負けて海に落ちる



神通 「…三時と九時の方向 酸素魚雷発射!!」バシュシュシュシュシュン!!!!!!


那珂 「あったれー!」バシュシュシュシュシュン!!!!!!



天龍 「…範囲識別」スゥ… 眼帯を外して特殊能力 範囲識別を発動する


天龍の脳内 『ピピピピピピピ…』半径50m以内に入ったありとあらゆるものを識別し、どの位置まで来ているのかを測定する


天龍 「夕立 三時の方向に思いっきり水しぶきを上げろ!神通の放った酸素魚雷の方がはやく着弾するぞ!」


夕立 「りょうかいっぽい!」ザーッ!!!!


天龍 「時雨 那珂の打った酸素魚雷に目掛けて砲撃しろ!」スチャッ


時雨 「りょうかい!」スチャッ



龍田 「させないわよぉ?」ザーッ!!スチャッ 槍を構えて天龍たちに接近する


青葉 「酸素魚雷は止めさせませんよ!」ザーッ!!スチャッ 20.3cm連装砲を両手に装備して時雨と夕立に向けて構える



天龍 「うおぉぉぉっ!!!!邪魔するなァァ!!!!」ババババババァン!!


龍田 「ムダよぉ?はぁっはぁっやぁ!!」ガキンガキンガキィン!!!!



砲弾 「」バシャバシャバシャン 天龍の放った砲弾は龍田の槍の先っぽ部分に当てられて軌道を変えられ海に落ちる



青葉 「よく見えますねー?そんな攻撃当たりませんよ!」ザーッザーッザー!!


砲弾 「」バシャバシャバシャン 天龍の放った砲弾は青葉の無駄ひとつない動きで全て避けられる



天龍 「オラよォ!」バシュシュシュシュシュン!!!!!! 青葉、龍田に向けて無数の酸素魚雷を放つ



龍田 「あぁんもう 天龍ちゃんじゃましないでよ!でも…」スチャッ


龍田 「【わたしに酸素魚雷は効かないわよ?】」ニヤッ


青葉 「龍田さんお願いします!」ザーッ…スチャッ 龍田の後ろに移動して主砲を構える


龍田 「いくわよ!槍技 魚雷救い!!」ブォン!!!!


酸素魚雷 「」ガキンガキンガキィン!!!!!! 龍田の持ってる槍先で当てられて金魚すくいのように海から打ち上げられる



龍田 「今よ!青葉!」


青葉 「…狙い夕立さんと時雨さん 打ちます!」ボンボゥン!!!!



青葉の砲弾 「」ヒュゥゥゥ!!!!!! 夕立と時雨に容赦なく向かって着弾しようと…



天龍 「…邪魔すんなって言っただろ?」スゥ…


天龍 「剣技 弾返し!」ヒュンヒュンッ!!!!


青葉の砲弾 「「」」ガキガキィン!!!!…バシャンッ 天龍の弾返しで青葉の砲弾は打ち返されて動力を失い海へと落ちる



時雨 「ありがと天龍さん これで落ち着いて酸素魚雷に打てるよ」スゥ…


時雨 「うおぉぉぉっ!!」ババババババァン!!!! 那珂の放った酸素魚雷に向けて主砲を放つ



夕立 「ポオォォォイッ!!!!大波警報発令っポオォォォイ!!!!」ザバァァァァッッ!!!!!! 先ほどよりさらに勢いよく水しぶきを上げて高波を作りあげる



神通の酸素魚雷 「」ザバアァァァァン!!!!!! 夕立の手によって作られた波に当てられて、押し流されて軌道が変わり的となっていた天龍たちから外れる



那珂の酸素魚雷 「」ボボボボボボゥン!!!!!! 時雨の砲弾が命中して全部の酸素魚雷にも連爆して巻き込み攻撃を防がれる




天龍 「…ふぅ 全部防げたな やっぱり十字方向から一気に攻められるとキツイな」


時雨 「そうだね すぐに次の対処方を考えないといけないからね」


夕立 「夕立も野生の本能を制御するのつかれるっぽい 使いすぎたら理性が切れるからあんまり使えない」


天龍 「たのむから使いすぎるなよ?お前が暴れたら洒落にならん」



吹雪 「天龍さん、夕立さん、時雨さん 今の評価ですが100点中100点です 見事な判断でした 十字方向から一気に砲撃されても冷静に判断し、対処されて素晴らしかったです」


吹雪 「翔鶴さん、瑞鶴さん 開幕戦の命中精度は完璧です この調子なら開幕で一気に相手を倒すことができます」


吹雪 「那珂さん、神通さん 神通さんに関しては問題ありませんが那珂さんは神通さんのかけ声と共に酸素魚雷を発射された時、若干遅かったので息を合わせられるよう練習してください」


吹雪 「青葉さん、龍田さん 龍田さんは酸素魚雷返しのときの動きなんですが、少し無駄な動きが多かったです 青葉さんも夕立さんと時雨さんに狙って打ってましたが標準がブレブレでした 100点中75点です」



青葉 「あぅ…やはり気づいてましたか さすが吹雪さん…」


龍田 「あらあら 手厳しいこと?」ウフフ



瑞鶴 「いい評価貰ったね!翔鶴姉」


翔鶴 「そうね でも、自己評価的には当てられなかったから100点中30点といったところだけどね」


瑞鶴 「んー…たしかにそうね 当てれたら100点だったわね」



那珂 「那珂ちゃんダメ出しされちゃったー!でも那珂ちゃんはポジティブだから気にしない!」( • ▽•́ )✧キラーン


神通 「那珂姉さん…?」

( ͡ ͜ ͡ )ゴゴゴゴゴッッ!!!!


那珂 「ヒィっ!!」ビクッ!!



扶桑 「あの、吹雪さん 私たちの評価は…」


吹雪 「扶桑さんと山城さんも良かったですよ 私のかけ声と同時に砲撃できていたので」


吹雪 「着弾点もかなり正確だったので注意するべき点はありません 心配しなくても平気ですよ」


山城 「それならよかったです!なにも言われないから、もうどうしようもないぐらいに酷くて言う気にもならないのかと思いました…」ホッ…


吹雪 「いやそんなわけないじゃないですか…というか、わたしの性格からしたら言わないのではなく、はっきりズバッと言ってるじゃないですか」


山城 「…言われてみれば、たしかに」



天龍 「おーっし!あともう3セットやるからお前ら本気で来いよ!」


吹雪 「もちろんその気でやらせてもらいます 全員、戦闘準備!」




提督(東南) 「わぁぁ…なんか、地獄の光景を見てるような感じです うちの艦娘たちの演習とは大違いです」


足柄 「さすが狼さんの艦娘たちね 過去最高鎮守府と呼ばれてただけあるわ」


那智 「というか、天龍も龍田もあんなに強かったのか 私たちの鎮守府にいた頃はあそこまでの動きは見たことなかったが」


羽黒 「たしかにそうですね 言われてみれば、天龍さんと龍田さんがあのような動きをしてるところは一度も…」


如月 「元大湊警備府の艦娘だと知られないために隠していたのよ 移動してきた艦娘が異常に強かったらみんな調べるでしょ?」


如月 「調べられると司令官が単独行動隊に入ったことがバレちゃうから隠してたの 最高司令官と呼ばれてた人が単独行動隊に入ったなんて知られたら大変でしょ?」


提督(東南) 「なるほど…たしかに元最高指揮官と呼ばれていた方が単独行動隊に入ったなんて知られたら大変ですね 騒動が起こることは確実、軍のものはおろか、民衆にもこの事が漏れたら暴動が起きてもおかしくありません」


足柄 「でも天龍たちがこっちに来てから、一瞬にして上位3位を独占したわよね 天龍、龍田、如月の順番で…」


那智 「たしかに…あれで手加減してたと思うと恐ろしいな 手加減しても3位まで常時独占してたしな」


羽黒 「私たちと演習したときも全く歯がたちませんでした…あの方たちは強すぎます」カタ((((꒪꒫꒪ ))))カタ


如月 「いやあの時の演習でも、私と龍田はまだ半分しか出してないわよ?天龍は30%しか出てないし」


足柄 「30%!?嘘でしょ!?あれで半分も出てないの!?」


如月 「それどころか天龍は能力も使ってないから実際のところ20%ぐらいかも…」




天龍 「おい如月!それはさすがに盛りすぎだ!たしかに能力使ってなかったがさすがに20%なわけないだろ!」


天龍 「あれでも30%だ!能力使ってればだいたい25%ぐらいだ!」



那智 「さほど変わってないぞ!てか聞こえてたのか!?」


羽黒 「地獄耳ですね…天龍さん怖すぎます!」;;(∩´o`∩);;


提督(東南) 「…というか、天龍たちもあれですが瑞鳳さんのほうも……」チラッ




比叡 「ひえぇぇぇぇっ!!!!」ザーッ!!


金剛 「crazyネ!あの娘crazy girlネー!」ザーッ!!


雷 「死にたくなァァい!瑞鳳さん私まだ生きてたいわ!」ザーッ!!


電 「いぃぃ電の逃げ足をみるのですぅぅぅ!!!!」ザーッ!!


若葉 「やばいぞ!だが、悪くな…」



彗星 「うてー!!」バババババッ!!!!!!


流星 「当たれー!」バババババッ!!!!!!



バァンッ!!!!


若葉 「ぐはぁ!!痛いぞ!だが、悪くない…!」小破(偽)←演習のため小破判定



瑞鳳 「逃げてないで反撃してきてください!いつまでも逃げていては私に勝てませんよ!」バシュンッ!!



金剛 「勝てるかデース!こんな大量の艦載機に目をつけられて、反撃なんてできるわけないネ!!」


比叡 「パッと見100機ぐらいいますよ!軽空母の搭載数じゃありませんよ!!」


雷 「なんでそんなに多いのよ!対空装備で打っても間に合わないじゃない!」


電 「ひゃわぁぁぁぁ!!」ザーッ!!…


若葉 「やばいぞ!だが、悪くない」



瑞鳳 「あなた達がわたしと演習したいと言ったんじゃないですか ちゃんとやってくれないと困ります!」



金剛 「こっちが困るデース!てか、瑞鳳の搭載数ってたしか48機じゃありませんでしたカ!?明らかに数超えてるネ!」


瑞鳳 「本来なら改だと48機で改二だと57機、改ニ乙だと50機です ですが、私には元提督が作ってくれた搭載数拡張装備を積んでいるのでそこから100機上乗せです」



比叡 「100機上乗せ!?軽空母なのに100機越えってやばすぎます!」


雷 「化け物よ!司令官と同じくらい化け物よあの人は!!」



瑞鳳 「…雷 あなたはほんっと!口が減らないですね」スッギリリ…


瑞鳳 「」バシュンッ!!



ヒュンッ!!


雷 「ひぃっ!!!?」チュンッ 瑞鳳が放った普通の矢が目の前を通り過ぎていく



瑞鳳 「次変なこと言ったら本気で当てますからね 偽物の弾よりこっちの矢の方が当たったら痛いですからね?」



雷 「いやあぁぁぁぁっ!!!!!!」ザーッ!!




那智 「…こっちもまたすごいな 駆逐艦たちは愚か、戦艦たちも逃げる一方だなんて」


羽黒 「あの子も強すぎます…あの子も元a meverickさんの艦娘なんですか?」


如月 「いいえ 瑞鳳は別の鎮守府から来た艦娘よ 別の鎮守府の元秘書をやってたわ」


提督(東南) 「別の鎮守府の秘書さんですか?なんでそのような方が移動してきたんですか?普通秘書艦を移動させるなんて考えられないんですが…」


足柄 「…」


如月 「…」


那智 「…? 如月?どうした いきなり黙って」


如月 「…なんでもないわ 気にしないで」


那智 「…そうか?」


足柄 「提督 そのことは誰にも聞かないでちょうだい いいわね?」


提督(東南) 「っえ?なんでですか…?」


足柄 「なんでもよ いいわね」


提督(東南) 「…?」


如月 「(元司令官は反乱軍もとい、元横須賀鎮守府提督のことをよく思ってないから瑞鳳が元横須賀鎮守府の秘書艦とは言えないわね)」


足柄 「(狼さんたちは元横須賀鎮守府提督を助けようとしてるけど、提督は絶対助けようとしないわね むしろ殺そうと…)」




吹雪 「ーっ…」ハァ…ハァ…


扶桑 「…吹雪 だいじょうぶ?顔色悪いけど」


吹雪 「ーっだいじょうぶです 少し息切れしてるだけです…」ハァ…


山城 「無理はしない方がいいですよ まだ病み上がりなんですから無理するとまた身体を壊しますよ」


吹雪 「へいきです みなさんが演習するのに、私だけしないのはおかしいです なので病み上がりだろうがなんだろうが関係……」



天龍 「…」スッ… 右手を上げて翔鶴たち、神通たち、龍田たちに合図を送る



全員 「「っ!」」ザーッ 全員行動を止めて待機状態に移行する



天龍 「吹雪 一旦休め ムリしてやってもらってもまわりに迷惑がかかるだけだ」ザーッ


吹雪 「平気ですよ わたしは駆逐艦以上の力を持ってるんですからこれくらいどうってこと…」


天龍 「提督ー!ちょっと来てくれ!」



提督 「っん 今行く!」



吹雪 「ちょっ!天龍さん 提督を使うのは反則です!」


天龍 「こうでもしないとお前休まないだろ わるいが無理やりでも休んでもらうぞ?」


吹雪 「うぐぐ…きたないです!」



提督 「どうした天龍 だいたい把握してるが」ザーッ


天龍 「把握してるなら聞くなよ 悪いがたのむ」


提督 「わかった」


吹雪 「休みませんよ 誰がなんと言おうと私は演習しますよ!」


提督 「じゃあ無理やり連れていく」ガバッ


吹雪 「…っへ?」提督に抱きかかえられてお姫様だっこされる



翔鶴 「あら?これは…」


瑞鶴 「」バキッ 手に力入れすぎて弓をへし折る



時雨 「あらら…これは」


夕立 「お姫様だっこだっぽい!」



提督 「これなら抵抗もできないだろ このまま医務室に連れていくぞ?」


吹雪 「っえ あっいや!っちょ 待ってください提督!ななっなんでお姫様だっこなんですか!?連れていくならもっと別の方法ありますよね!」///


提督 「だって運びやすいんだもーん」


吹雪 「気持ち悪いです!そんな女子高生が使いそうな言葉を使わないでください!」///


提督 「きも…あぁそうかい!ならみんなに見せびらかしながらお前をお、ひ、め、さ、だっ、こで運ぶとするかな!」ピキッ


吹雪 「っあ ごっごめんなさい!きもいと言ってすみません!謝りますのでお姫様だっこしながら連れていくのは…!」///


提督 「聞く耳持たない!」


吹雪 「いやぁー!やっやめてくださーい!!」///


ザー…



提督(東) 「…めちゃくちゃ恥ずかしがってたわね よほど恥ずかしかったようね…」


提督(東) 「(まぁこんな人前でお姫様だっこなんてされたら 誰でも恥ずかしがるわね)」



青葉 「いやぁーいいですね!いい絵が撮れましたよ!」ピッ


龍田 「…青葉 あなたいつからビデオカメラで撮影してたの?てかどこにしまってあったの?」


青葉 「吹雪さんとやり取りが始まってから撮影してました!このカメラはいつも懐の中にしまっているんです いつでも撮影ができるように!」(☆∀☆)キラーン


龍田 「用意周到ね…」



翔鶴 「…瑞鶴 その弓…どうするの?あなた折っちゃったけど」


瑞鶴 「……どうしよう………」ダラダラ…



提督(東南) 「…だっ大胆ですね このような大勢いる中でおっお姫様だっこで運んでいくなんて……」///カァァ


足柄 「いいなぁ わたしもして欲しい…」ハァ…


那智 「頼んでみればいいじゃないか 言えばしてくれるんじゃないか?」


足柄 「えぇ!?いっいや、そんな お願いしてまでやって欲しいとは……」///アタフタ


羽黒 「わっわたしも、してもらいたいです…お姫様だっこ……」///カァァ


足柄 「あぁ?」ピキッ


羽黒 「ひぃっ!!ごっごめんなさい……」ビクビク


那智 「やめないかばかもの!大人気ない」ゴンッ


足柄 「あいったー!」


如月 「(後でしてもらおっと♪)」ニヤッ



天龍 「…瑞鶴 お前は工房に行って弓直してもらってこい それじゃ打てないだろ」


瑞鶴 「…うん そうするわ ちょっと直してもらってくる」ザー…


天龍 「時雨、夕立 お前たちはこのまま残った人数で演習をしててくれ」


時雨 「わかった」


夕立 「了解っぽい!」


天龍 「東提督 提督の代わりに俺が教えてやるが、どうする?」


提督(東) 「そう?ならお願いしようかしら」


天龍 「翔鶴 扶桑たちと組んで、護衛しながら主砲を打ってくれ 同時攻撃された時の対処方を訓練してくれ」


翔鶴 「わかりました」



瑞鳳 「天龍さん なんでしたら私がそっちに行きましょうか?合同で訓練した方が効率がいいかと思いますが」


天龍 「…合同って お前それ本気で言ってるのか?」


瑞鳳 「? えぇそうですが」


天龍 「…その状態で合同にするのか?」スッ



金剛 「」プカー… 瑞鳳の艦載機の弾が命中&訓練のし過ぎで気を失い、プカプカと海の上で浮いている…


比叡 「」プカー…


若葉 「」0(:3 _ )~チーン… 瑞鳳の艦載機の弾が当たり過ぎて気絶している


雷 「」プシュー… 後頭部に瑞鳳の放った鏑矢(かぶらや)がクリティカルヒットして気絶している


電 「はぁー…はぁー……!!」ハァハァ… 全力で逃げてなんとか当たらずに済んだが赤疲労(疲労MAX)



瑞鳳 「はい そのつもりですが」キッパリ


天龍 「……いや、それはやめとこうぜ さすがにそれはかわいそうだ………」


瑞鳳 「ですが、強くなるためには訓練しなくてはいけません みなさんにも強くなってもらわなくては」


天龍 「…」スッ 口元に人差し指を立てて話すなと合図をする


瑞鳳 「っ! …すみません ほかの方がいるのに口を滑らしそうになりました」


天龍 「わかればいい それと強くならないといかないのはわかるが、さすがにそれ以上やったら体を壊す だからお前だけ訓練に参加してくれ」


瑞鳳 「…わかりました そうします」


天龍 「よし!翔鶴 やっぱりさっきと同じ作戦にしてくれ 瑞鶴の代わりに瑞鳳と組んで訓練を続行してくれ」


翔鶴 「わかりました」


瑞鳳 「翔鶴さんよろしくおねがいしま なるべく足を引っ張らないよう頑張ります」ザー…


翔鶴 「わたしも引っ張らないようにがんばるわ よろしくね」



時雨 「(…あれ、これ……キツくない?僕たちの援護してくれる天龍さんが抜けたから実質こっちの組が一人抜けたことになる……)」


時雨 「(しかも瑞鳳は艦載機100以上積んでるみたいだし 瑞鶴さんより搭載数が多いから……)」タラー…


夕立 「…ねぇ時雨 これ…まずくない?これ、私たち避けられるっぽい…?」タラー…


時雨 「…うん たぶん避けられないかも……」


夕立 「…聞きたくなかったっぽい」


時雨 「(あっでも吹雪も抜けてるからいけるから…いや、ムリだね どっちにせよ吹雪は本気出してなかった上に駆逐艦の実力までしか出してなかったから いてもいなくても変わらない強さだし、やっぱり変わってないや……)」



翔鶴 「それではいきますよ!」ギリリ…


瑞鳳 「目標捕捉 敵は駆逐艦二人…彗星、流星 発艦!!」バシュン!!


シュボッ!!


彗星&流星 「「了解!」」ブゥゥン… 翔鶴と瑞鳳の艦載機が一斉に時雨たちの元へ近づいていく



時雨 「多っ!?瑞鳳の艦載機多すぎだよ!!」


夕立 「絶望だー!翔鶴さんと合わせて軽く200はいるっポーイ!!」



翔鶴 「200は超えてますよ 私の搭載数は改装前だと75機のままですから」


翔鶴 「瑞鳳も改装前だと48機よね?そこから搭載数を増やす装備を付けてるから、そこから100機上乗せして合計148機よね」


瑞鳳 「はいそうです 今は改装前の姿なので、合計148機です」


翔鶴 「それで私のと合わせれば223機で200は超えてます 二人合わせて200超えるなんて凄いですね!」ニコッ



夕立 「ぜんっぜん凄くないっぽい!夕立達からしたら絶望だっぽい!!」


時雨 「…夕立 僕たちも本気だそうか てかそうしないと洒落にならない」


翔鶴 「いやそっちの方が洒落にならないわ!お願いだからやめて!」


瑞鳳 「私は構いませんが?」


時雨 「そう?なら…」


全員 「「絶対やめて!」」




如月 「あらあら?みんな大変ね あんなに拒んじゃって」


提督(東南) 「あっあの…みなさん 時雨さん達が本気を出すと言ったら拒否していましたが、そんなにやばいんですか…?」


如月 「かなりやばいわよ 時雨たちが本気出したら、司令官しか止められなくなるわ」


足柄 「っえ!?狼さんだけしか止められないの!?天龍たちじゃ無理なの!?」


如月 「ムリじゃないけど司令官に任せた方が一番よ 天龍たちだとケガさせちゃう恐れがあるから…」


那智 「…そうまでしないと止められないのか?」


如月 「えぇ 逆に一瞬でも気を抜いたらこっちが殺されるわ」


羽黒 「えぇ!?こっ殺される…!!」ゾクッ


提督(東南) 「ほっほんとに南提督さんの元艦娘方たちは怖いです…」カタ((((꒪꒫꒪ ))))カタ



…シュンッ!!


? 「…にゃし 背後ががら空きぞよ?如月ちゃん」(☆∀☆)キラーン


如月 「っ! そのこ…」


? 「挨拶初めに我の右手を受けてみよー!」シュッ



ガシッ!!


如月 「あひゃあァァッッ!!!!」///ビクゥン!!!!


全員 「「ッ!!!!!?」」///


睦月 「にゃしし!奇襲攻撃成功!一瞬にして如月ちゃんを倒したぞー!」



如月 「あっあへぇ…!!」///ビクン…ビクン……


足柄 「(っえ!?きっ如月が一瞬にして倒された!?てか、如月がだれにも見せられない顔に!!)」


那智 「(バカな!如月が一瞬にしてアヘ顔ダブルピースするなんて…こいつ、なにやつ!?)」


羽黒 「はわわわわ!?しっ司令官さん!!あぁあの如月さんが一瞬でアヘ顔ダブルピースして倒されてしまいました!!どどっどうしましょう!!!?」ガクガク


提督(東南) 「あっあぁぁあなたは一体、誰ですか!!!?」ガタガタ


睦月 「およ?私のことか てか、あなたここの司令官…?」


提督(東南) 「あぁいえ!わたしは、その…!!」ブルブル


睦月 「おかしいにゃ…たしかここには元大湊警備府司令官が着任してると話を聞いたんだけど…?」( ¯•ω•¯ )


睦月 「…もしかして、間違えた…?」



天龍 「いや 間違えてないぜ そいつらは提督に挨拶しに来たんだ」ザー…ヨット


睦月 「あっ天龍!久しぶりにゃし 元気してた?たしか天龍もここに着任したんだよね?」


天龍 「あぁ!龍田と如月もここに着任したぜ また今日からよろしくな!」


睦月 「にゃし!よろしくにゃー!」スッ 左手を差し出して握手を…


天龍 「…」スゥー… 左手を後ろに回して握手を拒否する


足柄 「…っえ?(拒否した…なんで?)」


那智 「てっ天龍…?」


羽黒 「…?」


提督(東南) 「てっ天龍さん!?」


睦月 「…あれ 天龍?」


天龍 「…睦月 右手出せ」


睦月 「っえ?…っあ ごっごめんにゃし よろしくね!」スッ 左手を引っ込めて右手を差し出す


天龍 「あぁ!」ガシッ 右手を差し出して握手をする



時雨 「…あぶなかったね 今の触れてたら…天龍昇天してたね」


夕立 「ぽい 睦月の左手だけはぜったいに触れられたくないっぽい」


提督(東) 「っえ なにかあるの?」


時雨 「睦月は左利きなんだ その手で握手や触られたりすると…」


時雨 「【相手はほぼの確率で絶頂しちゃうんだ】」


提督(東) 「えぇっ!?さっ触られただけで絶頂!?」///


夕立 「ぽい 如月は睦月ちゃんに弱いから右手でもアヘ顔ダブルピースしちゃうけどね」


時雨 「もしよかったら、東提督も本当の絶頂を味わってみたらどうだい?すごく気持ちいいのは保証するよ 意識が一瞬にして飛ぶけどね」


提督(東) 「絶対いやよ!遠慮しておくわ!」



睦月 「それで天龍さん 司令官はどこにいるかな?みんなが演習してたからここにいると思って来たんだけど」


天龍 「提督なら今吹雪を連れて医務室に行ったぜ …例の症状が出て病み上がりなんだ」ヒソヒソ


睦月 「っ!」


天龍 「お前が来たならちょうどいい 医務室に行って吹雪の様子を見てきてくれ 提督もそこにいるからあいさつも兼ねてできるぜ?」


睦月 「わかったにゃし それじゃ行ってくるね!」タッタッタッ…


天龍 「おう!たのむぜ」


如月 「アハッアハハ…!む…睦月っちゃんたら……激しいん、だから……!」///ビクン…ビクン…


天龍 「お前は敏感すぎだ 右手だけでイくなよ…」


如月 「えっえへへ、だってぇぇ……!!」///ピクピク…ピクピク…



提督(東) 「天龍ー そろそろ教えてもらえないかしら?時間があるうちにもっと練習したいんだけど」


天龍 「おーう!今行くぜ」


天龍 「元提督 如月は放っておけば勝手に治るからそのまんまにしておいてくれ」


天龍 「それと!睦月と握手とか、左手で触られるようなことをしてきた場合にはぜったい触られるなよ!如月みたいになるからな」


提督(東南) 「はっはい!わかりました!」ビシッ


足柄 「でも天龍 如月はさっき右手でやられたわよ?天龍は平気みたいだったけど」


天龍 「如月は睦月に弱いんだ 如月の場合は左右関係なく、触れられたら一瞬にしてアヘ顔ダブルピースしちまうんだ」


天龍 「他のやつなら右手で触れても平気だ 如月が異常なだけだから安心しろ」


足柄 「そう ならよかったわ」


天龍 「それじゃ俺は行くから 時雨たちの演習でも見ててくれ!いろいろと参考になるかもしれないぜ?」


那智 「いやムリだろ…あんな化け物じみた行動 参考にならんよ…」


羽黒 「私も無理です あんな動きしたら死んでしまいます…」


天龍 「いや死にはしないと思うが…まぁこういう動き方もあるということだけでも把握しといてくれ」


那智 「把握できる自信はないが…わかった」


天龍 「よーし!お前ら演習再開だ!俺は東提督と演習するから そっちは頼むぞ?」


瑞鳳 「わかりました」


時雨&夕立 「「(本気出したい…)」」


天龍 「電ー 悪いが金剛たちを引き上げといてくれ そのままにしておくといろいろとまずいから!」


電 「はぁ…はぁ……っはい わかったのです……はぁー……」ゼェ…ゼェ…


電 「(もう瑞鳳さんと演習したくないのです…走馬灯を2、3回見たのです……)」ゼェ…ゼェ…


電 「(みなさん引きあげたら少し休憩しましょう…休まないと身体が持たないのです……)」フゥ…フゥ…



足柄 「…電も相当疲れてるわね 瑞鳳との演習も相当なものだったものね…」


提督(東南) 「南提督さんの艦娘たちとは演習したくありませんね やったらみなさん赤疲労で次の日休みそうです…」


那智 「うむ 私なら休む」キッパリ


羽黒 「すっすみませんがわたしも…」ガクガク…


足柄 「わたしは狼さんとイチャイチャしてるわ!」(☆∀☆)キラキラ


提督(東南) 「…そうですか」













医務室



提督 「…。」


吹雪 「ーっ…♡」///ギュー… ベッドに座りながら提督に抱きついてる


吹雪 「(はぁぁ…しあわせぇぇ♡誰もいないところで提督に抱きしめてもらえて…♡)」///


吹雪 「(まだ少し頭がふらつきますが 提督に抱きしめてもらえれば痛みが緩和される…これぞ抱きしめ治療法(人物提督のみ)!)」ドンッ!!


提督 「…あの、吹雪?そろそろ休まないか?俺に抱きついてるより寝た方が…」


吹雪 「もう少し…♡」///ギュー…


提督 「…この後 東に接近戦闘術を教えないといけないんだが……」


吹雪 「提督 他の女性の名前を出さないでください 今は私を抱いてるのにデリカシーがないですよ!」


提督 「いや二人きりになった瞬間に抱きついてるやつにデリカシーとか…」


吹雪 「いいですね!」


提督 「…はいはい」


提督 「(いつまで抱きしめてればいいんだ…)」


吹雪 「〜♡」///ギュー…



…スーッ…


提督 「っ…」ピクッ


吹雪 「? どうしましたか?ていと…」



睦月 「睦月の奇襲攻撃 受けてみよー!」ガバッ!! 提督の背後から襲いかかろうと…


提督 「」ガシッ 睦月の両腕を掴んで掴まれるのを阻止する


睦月 「にゃんと!?我の奇襲攻撃が防がれた!?」


吹雪 「むっ睦月さん!?」


提督 「おう睦月 あいかわらずお前はイタが過ぎるイタズラをしてくるな?お前の左手に触れたらシャレにならん」


睦月 「にゃしぃ!そんなことないよ!司令官のアへ顔ダブルピース 見たことないから見てみたいぞよ!」


提督 「男のアへ顔ダブルピースなんて誰も得しねぇだろ…てか気持ち悪いだけだろ」


吹雪 「あっわたし見てみたいです 提督のアへ顔ダブルピース」


提督 「なんで!?」


吹雪 「提督のイキ狂ってる顔 見たことないので一度でもいいので見てみたいです」


提督 「俺が得しないから絶対やだ!」


睦月 「それより吹雪ちゃん 体の方は平気そう?結構つらいならマッサージしてあげるよ?」


吹雪 「いえ大丈夫です 提督に抱いてもらえれば痛みなどは緩和されるので…」


提督 「睦月 着任早々わるいが吹雪に痛み緩和のマッサージ頼む」


睦月 「了解にゃし!」


吹雪 「…」( ᯣωᯣ )


提督 「…」フイッ


睦月 「それじゃ吹雪ちゃん 司令から離れてベッドに寝っ転がって!」


吹雪 「…わかりました」スッ…ポスッ


睦月 「にゃしし!さぁて吹雪ちゃん 我の前でそんな無防備な姿を見せるなんて…おじさんがいろんなところを触っちゃうよぉ?」ワキワキ


吹雪 「…普通にやってくださいね もし変なことしたら…絞めますよ?」ギロッ


睦月 「おぉこわいこわい!安心して吹雪ちゃん さすがに吹雪ちゃんにはまじめにやるから!」


吹雪 「お願いします」


提督 「(他の奴にはやるのか…)」


睦月 「よぉし!それじゃ始めるねー!」スゥ…


ムギュッ


吹雪 「んっ…」ピクッ 睦月の手が腰あたりに置かれて押される


睦月 「おぉ…吹雪ちゃん けっこう体調悪いみたいだね?まだ押しただけなのに、結構ガタがきてるよ?」ギュッギュッ…


吹雪 「人をババァみたいに言わないでください…はぁ!」ビクッ


睦月 「だれもおばさんとは言ってないにゃし…」グリグリ…


吹雪 「んんっ!やっあぁぁ〜…!!」ビクンッ


睦月 「ふんふふーん♪」ギュッギュッグリグリ…


吹雪 「あぁぁ〜……!はぁんっんん〜…!!」ビクッビクッ


提督 「…」 イタクナイ?フブキチャン


提督 「(…吹雪 たぶん無意識に出してると思うが、あまり変な声を出すなよ……俺、男だからな?)」 ハイ ダイジョウブデス


提督 「(そんな色っぽい声出されたら反応しちまうだろ…何に反応してるのかは言わないが)」 ソレジャモウスコシツヨクスルネ?


睦月 「ぐりぐり〜♪」グリグリ…


吹雪 「あぁ…そこだめぇ……!気持ち良すぎますぅぅ……」///トローン


吹雪 「睦月ちゃんもう少し弱めにやってぇぇ〜……」///ハァ…ハァ…


睦月 「…ちゃん?」ニヤリ


提督 「っ!」ピクッ


吹雪 「…っは!?なっなんでもないです もう少し軽くしてください」コホンッ


睦月 「はーい!わかったにゃし!」


睦月 「(にゃしし!吹雪ちゃん いま睦月のことちゃん付けで呼んだね?あまりにも気持ち良すぎて 落ちそうになったね?)」ニヤニヤ


睦月 「(いつもは睦月のこと さん付けで呼ぶのに、ちゃん付けで呼んだってことは一瞬思考回路が鈍ったにゃしね!)」ニャシ!


睦月 「(この調子でいけば 吹雪ちゃんとあんなことやこんなことを…!!)」グヘヘ


提督 「…睦月 お前顔がにやけてるぞ?思考だだ漏れだからな」


睦月 「にゃしっ!?」ドキッ!!


提督 「今は普通にやってるみたいだが もしこの後、上手くいけば吹雪とやろうとなんて考えてないか…?」


睦月 「そっそそそんなことないにゃしよ!我はそんなこと、1ミリたりとも考えてなんて!」アワワワ


吹雪 「…睦月さん」


睦月 「にゃっ!?」ビクッ!!


吹雪 「もし私に変なことをしたら…どうなるかわかってますよね?」ギロッ


睦月 「あっえぇと…その……」ダラダラ…


睦月 「…その時は、優しくして?」

(●´▽`●)にぱー☆


吹雪 「あぁ?」ピキッ


睦月 「ごめんなさい お願いします何も手出しはしませんので許してください」


吹雪 「ならいいでしょう ではマッサージの続きをお願いします」


睦月 「はーい…」ショボーン…


提督 「まったく…」ハァ…


睦月 「んしょ!よいしょ…」モミモミ


吹雪 「はぁぁ…きもちぃぃ……もっとそこをお願いします」///


睦月 「了解!」モミモミ


吹雪 「ふぅぅ……」///ウットリ


提督 「(…吹雪のことは睦月に任せて平気かな さてと、それじゃ俺は東提督のところに行って教えに行かないと)」


睦月 「あっそうにゃし」ギュッギュッ…


睦月 「司令官 ちょっと聞きたいことがあるんだけど」ギュゥゥ…


提督 「っん なんだ?」 アァー…///


睦月 「最近吹雪ちゃんとヤッた?」


提督 「」ブー!!


吹雪 「ちょっ!?睦月ちゃん!?」///


睦月 「吹雪ちゃんの身体からすごく欲求不満な臭いがするよ?最近抱いてないでしょ」


提督 「…いや、抱いてはいるぞ?抱きしめては……」


睦月 「それで吹雪ちゃんの欲求不満が解消されると思う?」


提督 「…」


睦月 「もう!ダメだよ?吹雪ちゃんは溜まりやすいんだから定期的に発散させてあげないと」


睦月 「溜まりに溜まって爆発したら 吹雪ちゃん見境なくなっちゃうからね?」


吹雪 「いやなりませんからね!?睦月ちゃんなに言ってるの!」


吹雪 「わたしは提督とだけしかしないからね!ほかの男となんてしないから!」


睦月 「いや吹雪ちゃん たしかに見境なくなるとは言ったけどね?誰も他の男とするなんて言ってないよ」


睦月 「わたしが言った意味は吹雪ちゃんは誰か近くにいると大胆にならないでしょ?だけど我慢してた分が一気に爆発したら如月ちゃんみたいになっちゃうよって意味で言ったんだよ」


吹雪 「いやどっちにしてもしないから!誰かいるところでなんてやりたくないし!」


吹雪 「もしほんとにしたくなったら夜提督の部屋に行って 起こしてからしますから!」


提督 「あっ起こしてくれるんだ それはありがたい」


吹雪 「当然です わたしは寝込みを襲うようなことはしません するなら起こしてからします」


睦月 「その時は睦月もしたいにゃし!久々に3人で一緒に気持ちよくなりたい!」


提督 「…時間が空いた時にな」


睦月 「にゃし!」



ヴゥー…ヴゥー…


提督 「っん?電話か 誰からだ?」スッ


携帯 『着信:馬鹿』


提督 「上官からか なんの用だ?」ピッ


提督 「もしもし」


上官 『おっす!a meverick 元気にしてるか?』


提督 「今のところはな それよりどうかしたのか?」


上官 『うむ ちょっとばかし、お願いがあるんだが』


提督 「おねがい?なんだよ」


上官 『…』


提督 「…? 上官?」


上官 『…いや、やっぱりやめとこうかのう たぶんお主はいいかもしれんが吹雪がものすごく嫌がると思うから……』


提督 「吹雪が嫌がる…?」


吹雪 「…はい?私が嫌がる?」


上官 『うむ ちょっとある者をお主の鎮守府に着任させたいんだが…いいかのう?』


提督 「ここにか?誰をだ?」


上官 『……nightじゃ』


提督 「っ! nightをここに!?」


吹雪 「っ…」ピクッ


睦月 「(あっ…吹雪ちゃん 今一瞬だけ殺意が出た……)」


提督 「っ…ちょ、ちょっと待て上官 それマジで言ってんのか?(やべぇ…今吹雪から殺意が出てたぞ)」


提督 「nightは元々ブイン基地の提督だろ?なんでここに配属しようとするんだ」


上官 『…いや、そのな?最初はそうするつもりでやったぞ?今着任させてる指揮官とnightを共同でやってもらおうとしたんじゃ』


上官 『…だがな あのバカは今着任させてる指揮官と大喧嘩してぶん殴ったんじゃよ……』


提督 「…なんでケンカした?」


上官 『…その指揮官は叢雲に惚れたらしいんじゃ それで叢雲に一度プロポーズして断られたんだが、どうしても諦めきれなかったらしくてな』


上官 『あのバカはnightに直接、叢雲をくれと言ったらしいんじゃ……』ハァ…


提督 「バカだろ」即答


上官 『大バカじゃよ たしかに惚れた女を欲しがるのはわかるが、既婚者を取ろうとするなんてアホとしかいいようがない』


提督 「たしかにな それが俺だったとしても相手ぶん殴ってるわ 顔が変形するまで」


上官 『お主が言うと洒落にならんからあまり言わんでくれ 本気でやるだろうから』


提督 「もちろん」キッパリ


上官 『…それで、nightの着任はいいかのう?』


提督 「いや…おれは構わないんだが、ちょっとほかの艦娘たちがな…?」


上官 『だよな…nightを釈放させたはいいが、今はどこの鎮守府も埋まってるからな』


上官 『憲兵として着任させてもいいんだが、あやつの性格上 絶対なにか起こしそうだから下手に着任させることができないからほんとにどうするか…』ウーン


提督 「…」


吹雪 「…提督 ここに着任なんてさせないですよね?もし着任なんてさせたら……」


吹雪 「【nightを殺しますからね?】」ギロッ


提督 「(おぉこわい…目が本気だ 殺意もめちゃくちゃ出してる……)」


上官 『…ダメそうじゃのう 今吹雪が嫌がる声が聞こえたが』


提督 「…そうだな ちょっとnightをここに着任させるのはムリかな」


提督 「てか、俺もあまり気が進まないしな あいつ小さい子に手を出そうとするから着任させたくないし…」ハァ…


上官 『だから困ってんじゃよ…あのバカはロリコンだから下手に着任させると手を出しそうで……』ハァ…


提督 「仲間としては非常に心強いやつなんだがな あいつもけっこうな手練だから共に戦場に行くことに関しては俺は賛成するが…」


上官 『…ほんとにどうしよう……』


提督 「んー…そうだなぁ」ウーン


吹雪 「…あんなやつ ずっと牢屋に入れとけばいいじゃないですか?釈放なんてさせなくていいですよ」


上官 『a meverick ちょっとスピーカーモードにしてもらっていいか?』


提督 「っん?あぁ わかった」ピッ


上官 『吹雪 今牢屋に入れ続けてもいいと言ったよな?』


吹雪 「はい言いました あんな変態で最低なやつはずっと牢屋に入ってればいいんですよ 罪も載ってるんですから指揮官に戻したりなんてしたら、他の指揮官たちからブーイングが来ますよ」


上官 『たしかにそうかもしれんが それでもあ奴は過去三番目に最高指揮官と呼ばれていたほどの実力を持つものだ そんな有能な指揮官をいつまでも軽犯罪で牢屋に入れておくのはもったいないだろ?』


吹雪 「もったいなくなんてありません いくら三番目に最高指揮官と呼ばれていたほどの実力を持っていたとしても、所詮犯罪を犯した者です そんな落ちぶれを指揮官に戻す必要性がありません」


上官 『今の現状が、でもか?』


吹雪 「っ…」


上官 『お主ならよぉくわかってるはずだ吹雪 今の状況がどれだけ大変なことになっているか』


上官 『元横須賀鎮守府提督が敵側に回ってから今の今までなにも対抗できず

各鎮守府の艦娘たちが出撃後に連れ去られた』


上官 『今はまだ襲撃はされていないがこれでもし、あやつの率いる艦隊が一斉に総攻撃なんてしてきたらどうなると思う?』


上官 『いくらa meverickがいるとはいえど、a meverick一人では到底太刀打ちできない だからどうしても有能な指揮官が必要となるんだ』


吹雪 「…ですが、なにもそれがnightじゃなくとも…」


上官 『それじゃ他に誰を選ぶんとするんだ?』


吹雪 「…にっ西我原提督に……」


上官 『ムリだな 西提督では到底元横須賀提督に太刀打ちはできん いくら現三番目に最高指揮官と呼ばれている者でもな』


吹雪 「っ…」


提督 「っえ!?西提督って現三番目に最高指揮官と呼ばれてるのか!?」


上官 『そうじゃよ あ奴は現三番目に最高指揮官と呼ばれている腕利きの指揮官じゃ 基本無口で何を考えてるかわからんやつだが常に冷静で的確、緊急時でも冷静に指示をして艦隊を勝利に導いている』


上官 『あの者の艦隊も何度か元横須賀提督に拉致されそうになったが西指揮官の的確な判断のおかげで拉致られずに逃げてきている それが4度も成功している』


上官 『…だが、お主たちと比べたらペーペーじゃがな 過去最高指揮官と呼ばれていた者たちと比べたらまだまだだ ヒヨっ子どころかまだ卵から孵化もしてないわ』


上官 『…吹雪 お主がnightの釈放を認めんとする理由は知ってるからあまり強くは言えんが、今の現状からしたら仕方ないことだと思わないか?』


上官 『今の状況だと有能な指揮官を集めて解決しなければならない 過去二番目に最高指揮官と呼ばれていた者を助けるためにはそうしなければならないんだ』


上官 『もし元横須賀提督を助けられなくて処刑、もしくは殺してしまったら…瑞鳳はどう思うだろうな?もしかしたら自害することも考えられるぞ』


吹雪 「っ…」ギリッ…


睦月 「じょっ上官さん さすがにそれ以上は……」オロオロ


提督 「睦月 今は黙ってろ 上官は正しいことを言ってるんだから口出しはするな」


睦月 「でっでも…」


提督 「お前が言いたいことはわかるよ でも吹雪だって上官が正しいことを言ってるのはわかってるんだ 反論しないのがなによりの証拠」


提督 「たしかに犯罪者を指揮官に戻すのはおかしい…けど、そうでもしないと瑞鳳の元提督を助けることができない」


提督 「瑞鳳の元提督も犯罪者だからそいつを助けるのもおかしいと思うだろうがそいつを助けなければ、瑞鳳を助けられない」


提督 「瑞鳳は今まで一人で悩み続けて、他の人に手を借りずになんとかしようとしてたんだ そんな責任感の強いやつを見捨てる方が罪が重い」


提督 「…たとえ、吹雪がnightに襲われたことよりもな」


吹雪 「……」


睦月 「…」


上官 『…吹雪 お主の気持ちはわかるが、nightはまた指揮官に戻す もしくは憲兵として再び海軍に戻す』


上官 『南我原には移動させないようするから安心してくれ 別の鎮守府にでも着任させるから…』


吹雪 「…あんなやつをどこに移動させるんですか それこそまた問題になりかねないじゃないですか!」


吹雪 「また犯罪を犯したら二の舞になるじゃないですか!出所してまた単独行動隊に入れるんですか!?馬鹿なんじゃないですか!?」


吹雪 「そんなことが起きるくらいならここに着任させてください!他の鎮守府で問題を起こされる方が迷惑です!」


吹雪 「わたしは元々単独行動隊管理者です!なのであの変態を見るくらい余裕ですから他の鎮守府に移動なんてさせないでください!」


提督 「吹雪…」


睦月 「吹雪ちゃん……」


上官 『…ほんとにいいんだな?』


吹雪 「構いません!もし私に手を出してきたら提督がぶっ殺してくれますので!」


提督 「おいちょっと待て 最終的には俺がやるんかい」ビシッ


吹雪 「ならわたしがnightに犯されてもいいんですか?」


提督 「うん 絶対殺す」キッパリ


睦月 「即答だね…」


提督 「当たり前だろ 人の艦娘に手を出すなんてとんでもねぇ nightだろうが誰だろうが関係ねぇ」


睦月 「睦月も…?」


提督 「当たり前だろ お前だけ省くわけないだろ みんな一緒だ!」


睦月 「ーっ…ごっごめんにゃし 次からはやらないから許してください!」土下座!!


提督 「っえ…っあ!ちがうちがう!今のは俺の鎮守府以外の奴らが人の艦娘に手を出したら許さないという意味だ!お前には手を出さない!」


睦月 「ほんと…?」


提督 「あぁ 逆に他の奴らがお前に手を出そうとしてきたら、俺はそいつを許さない 容赦なくぶっ殺す!」


提督 「俺の大事な艦娘だからな だれかを省いたりなんかしねぇよ!」ニカッ


睦月 「〜っ…えっえへへ!そっそんなんだ うれしいにゃし!」///テレテレ


上官 『…おーい 盛り上がってるところ悪いが話し続けていいかのう?』


提督 「別に盛り上がってはねぇけど…いいぞ」


上官 『吹雪にはわるいがそっちにnightを送らせてもらう あっそれと叢雲もいいかのう?』


提督 「っえ 叢雲も?なんでまた叢雲もこっちに移動させるんだ?」


上官 『叢雲もそっちに送ればあ奴も多少はおとなしくするだろ 暴走しても叢雲が抑えてくれるだろうしな』


提督 「…なるほどな」


上官 『あともう一つ頼み事していいかのう?』


提督 「もうひとつ?なんだよ」


上官 『ちょっと偵察をしてきて欲しいところがあるんじゃ』


提督 「偵察か 見てくるだけでいいのか?」


上官 『とりあえずわのう ちょっと南方海域に行ってきて欲しいんじゃ』


提督 「南方海域か 別にかまわないけど、なにを見てくればいいんだ?」


上官 『南方海域にいくつか孤島があるだろう?そのどれかの孤島を拠点としてる深海棲艦がいるらしいんだ』


上官 『…a meverick ちょっとスピーカーモードを切ってもらっていいか?』


提督 「っん わかった」ピッ


提督 「切ったぞ それで?その孤島を探せばいいのか?」


上官 『あぁ 見つけたらわしにだけ教えてくれ ほかの者には言わないでくれ』


提督 「っえ…なんでだ?」


上官 『【…もしかしたらなんだが、元横須賀鎮守府提督が拠点としてる基地があるかもしれないんだ】』


提督 「っ!」ピクッ


吹雪 「?」ピクッ


提督 「…わかった 今日は無理だが明日にでも行くよ …一人でな」ボソッ


上官 『たのむぞ 今回に関しては他のものに知られたくないんだ 知るとしたらもう少し対策を考えてからがいい』


提督 「わかってるよ 俺も理解してるから安心してくれ」


上官 『察しが良くて助かる それじゃのう』


ブツッ…


提督 「…」スッ…


吹雪 「…提督 上官はなんと?」


提督 「…」


睦月 「…司令官?」


提督 「…悪いが今回の件に関しては極秘だ 誰にも話せない」


吹雪 「元横須賀鎮守府提督のことですか?」


提督 「…さてな どうだろうな」


提督 「睦月 吹雪のことをたのむ 俺は東に稽古をつけてくる」タッタッタッ…


睦月 「っえ?あっうん わかったにゃし」 ガラッ…



パタンッ…


睦月 「…なにを言われたんだろうね 睦月たちに話せないって言ってたけど」


吹雪 「…」













工房



明石 「」ジジジッ…ジジジッ……


瑞鶴 「…どう?明石さん すぐに治りそう?」


明石 「…もう少し時間もらっていいですか?なにしろポッキリ折れてるので精密なところまでまだ治せてないので…」


瑞鶴 「あぅ…やっぱり……」


妖精 「換装の一部だからね 普通の弓なら新しく作ってたんだけど、そういうわけにはいかないからね…」


明石 「妖精さんはどれくらいで治ると思いますか?わたし的には1時間ぐらいだと思うんですが」


妖精 「私もそのくらいかかると思うよ 精密なところまで治すとなるとそれくらいかかっちゃうね」


明石 「ですよね 瑞鶴さんすみませんがあと1時間ほどお待ちください」


瑞鶴 「ながい……」



提督(北) 「ふぎーっ!!」グググッ…


提督(北) 「はぁ…はぁ……全然持ち上がらない……お兄ちゃんの重防御型装甲重すぎ………」ゼー…ゼー…


明石 「…あの、北提督 いつまでそれやってるんですか?さっきから若干浮いては落ちてますが」


提督(北) 「ちゃんと持ち上げられるまで!ふぎぃぃぃっっ!!!!」グググッ…


明石 「…腰痛めないよう気をつけてくださいね」


瑞鶴 「てか、なんで着ようとしてるの?しかも重防御型なんて」


提督(北) 「これを着てお兄ちゃんを手伝うの!この装備なら前線に出て戦うことないでしょ!」


瑞鶴 「…いやムリでしょ それ並の人じゃ着れないわよ」


瑞鶴 「しかも女じゃよけい無理よ 私なら余裕だけど」


提督(北) 「へいきよ!こんなの余裕なんだから……!!」グググッ…


瑞鶴 「いや さっきより持ち上がってないわよ…」


提督(北) 「ふぎぎぎ…!!こっこれから上がるからっ!!」ヴヴゥ…


明石 「あのー そろそろ本気で腰痛めるのでやめたほうが…」


提督(北) 「だいじょうぶ…!!」グググッ…



提督 「…なんかさっきからうめき声が聞こえるんだが?」タッタッタッ…


明石 「っあ 南提督」


瑞鶴 「提督!」•:*+:.\( °▽° )/.:+*:•


提督(北) 「っえ!?おっお兄ちゃん!?」


提督 「北 お前はなにやってんだ?さっきから姿が見えないと思ったが」


提督(北) 「いやあの、これは…」アワワワ


提督 「…まぁその様子からするとだいたい把握したがな とりあえずそれ脱げ」


提督(北) 「はい…」スルッ…


提督 「瑞鶴 お前はなんでここにいるんだ?なんか弓見てもらってるみたいだが」


瑞鶴 「…弓折っちゃった」


提督 「……なんで?」


瑞鶴 「提督が吹雪をお姫様抱っこしたときにイラついて…」


明石 「おっお姫様抱っこ…」


提督 「…それでいちいち腹を立てるのはやめてくれないかな しかも今回に関しては深海棲艦化が治まってからまだ完全に治ってないんだからどうしようもできないだろ」


瑞鶴 「だとしてもよ!だからってお姫様抱っこで運ぶことなかったじゃない!おんぶでも抱っこでもよかったじゃない!」


提督 「体の負担から考えたらお姫様抱っこの方が負担少ないだろ?それにお姫様抱っこの方がパッと持つことができるしな」


瑞鶴 「吹雪だけずるいわ!だったら私にもして!」


妖精 「っえ!?」///


提督 「結局お前がしてもらいたかっただけじゃないのか…?」


瑞鶴 「…」


瑞鶴 「そんなことないわ!わたしはそんな下心を考えてなんかいないわ!」


提督 「今あいだがあったが気のせいか?」


瑞鶴 「…きっ気のせいよ」メソラシ


提督 「…はぁ あとでしてやるよ 今は忙しいから夕方とかにな」


瑞鶴 「っ! ぜったいよ!」


提督 「あぁ」


提督(北) 「ずるい!なら私もしてほしい!」


提督 「言うと思ったよ お前も一緒にやってやるよ」


提督(北) 「わーい!」o(^▽^)o


提督 「それと北 お前は今日も泊まっていくのか?泊まっていくならいくで構わないけど 一度自分の鎮守府に連絡して今現在の状況を聞いとけ」


提督(北) 「わかった!今聞いてみる!」スッ


提督 「いやあとででも…まぁいいか」


提督 「明石、妖精 わるいが瑞鶴の弓をたのむ 前よりもっと良くしてもらえると助かる 資材は遠慮なく使っていいから」


明石 「わかりました!」


妖精 「了解!」


提督 「(さてと、そろそろいかないと東を待たしちゃってるからな)」


タッタッタッ…













お昼ー食堂



足柄 「…ーっおいしい!いやまって 冗談抜きでほんとにおいしいわ!」モグモグ


那智 「うむ!なかなかの味だ ほんとにうまいな!」モグモグ


羽黒 「ーっ…!!!!」(´✪н✪`)♡モグモグ…


提督 「大げさだな…俺の手料理でそこまで声を上げるほどじゃないだろ?」


足柄 「いやほんとに美味しいわよ!そこらのファミレスや居酒屋より美味しいわ!」


提督 「いっ居酒屋て……」


那智 「んー…!ここの鎮守府にいる者は毎日こんなにもうまいご飯を食べているのか!羨ましすぎる!」


提督 「いや毎日じゃないぞ 基本的には瑞鳳が作ってるぞ」


羽黒 「あっあの…おかわり、もらってもいいですか?ほっほんとに美味しすぎて…!!」(☆H☆)キラキラ


提督 「あっあぁ…構わないけど」



時雨 「…提督のご飯人気だね みんなして目を輝かせてるけど」


山城 「そうですね たしかに提督のご飯は美味しいのは私たちも納得するけど」


夕立 「ポムっもぐもぐ…うまー!!」


扶桑 「…それにしても、東南提督の方もすごいわね あの顔……」



提督(東南) 「ーーーっ…!!!!!!」

(//✧н✧//)プルプル


提督(東) 「…とっ東南 すっごい顔がとろけきってるけど…だいじょうぶ?」


提督(東南) 「っ…だっダメです こっこんなにもおいしいごはん……初めて食べました!」///ンンー


提督(東南) 「っほ ほっぺたが落ちてしまいそうです……だれか、助けてください……!!!!」///プルプル


提督(北) 「いや誰も助けられないから…」



瑞鳳 「…東南提督 すごく幸せそうな顔してますね よほど提督の料理を気に入ったようですね」


天龍 「みたいだな まぁたしかにこんなうまい飯を気に入るのも無理ないな 俺たちもけっこう気に入ってるし!」


龍田 「わたしは天龍ちゃんの顔を見ながら食べるのが好きよぉ?天龍ちゃんがおいしそうに食べてるところを見るとわたしも美味しくなるわ」


天龍 「きもちわるいな!?」


明石 「…あの、なんか人数が足りないような気がするんですが 吹雪さんはわかりますけど」


瑞鳳 「ほかの方たちは自室で休んでるものもいれば入渠してます 先程の演習で電のみ入渠、金剛さんたちは自室で気を失ってます」


明石 「……。」


神通 「…先ほどの演習はすごかったですからね とくに瑞鳳さんが戦艦である金剛さんや比叡さんを完全と言っていいほど推してましたからね」


那珂 「ほんとすごいよねー まさに化け物!って感じ!」


瑞鳳 「那珂さん 午後から一緒にタイマンで演習しませんか?」

(#^ω^)ピキピキ


那珂 「いやだ!ぜったいタイマンでやり合いたくない!私死んじゃう!!」クワッ


青葉 「だいじょうぶですよ 那珂さんは不死身なんですから!(別の意味で)」

(·∀·)ニヤニヤ


那珂 「青葉さんぜったいなにか失礼なこと考えてるでしょ!那珂ちゃんにはわかるんだからね!」


如月 「那珂さんちょっとうるさいわ もう少し静かに食べてくれるかしら?」


那珂 「あっごめん…」


瑞鶴 「っ…」(๐•̆ ·̭ •̆๐)ムスッ


翔鶴 「…瑞鶴 あなたの言いたい気持ちはわかるわよ?提督の隣で食べたかったのは私も一緒だから」


翔鶴 「でもさすがにほかの提督たちがいる時はあきらめてね へんなことだけはしないでね…?」


瑞鶴 「…となりに座りたい」( ー̀ н ー́ )


翔鶴 「……おねがいだからやめてね」


青葉 「…たいへんですね翔鶴さんも」


睦月 「ほんとにゃし…」



提督(東南) 「あっあの、南提督さん 私たちまでお昼ご馳走させてもらってほんとにあるがとうございます!すごく美味しいです!」


提督 「おいしいようでなによりだ どうせみんなの分を作るなら東南たちの分を作ったところでさほど変わらないからな」


提督(東南) 「とっとくにこのひじきなんて最高です!今までこんなにも美味しいひじき食べたことありません!!」


提督 「ひじきは俺の得意料理だからな うまいのは当然だ!」


提督(東南) 「あぁ〜…!!こんなにもおいしい料理を作ってくれる方が春さんのお兄さんだなんて……羨ましいです!」


提督(東南) 「わたしもこのような方がお兄さんだったら毎日おいしいご飯が食べれたのに…ほんとに羨ましすぎます!!」


提督(北) 「いやツバキん さすがに毎日は食べてなかったよ?てか、昔もお兄ちゃんが家にいた頃は作ってくれてたけど お兄ちゃんが指揮官になってからは食べてないからね?」


提督(東南) 「っえ?そうなんですか?」


提督(北) 「うん お兄ちゃんと再開してからはちょくちょく食べてるけど、その間は会いもしなかったよ」


提督 「俺も忙しかったからな 会いに行けるほど暇じゃなかったから指揮官になってからは北のほうから来た時以外会ってなかったもんな」


提督(北) 「そうなんだよね しかも私も昼間はいろいろ用事あったし、土日も暇な時間という時間がなかったからいけなかったんだよね…」ハァ…


提督(東南) 「そうなんですか…それは寂しかったですね」


提督(東) 「ねぇ南 この後も演習するのよね?」


提督 「あぁ 演習内容を少し変えてそうするつもりだ」


提督(東) 「午後からの演習はTSサーベルの扱い方を教えて欲しいのだけどいいかしら?」


南(元含む)の全艦娘 「「」」ピクッ


睦月 「…っえ TSサーベルの扱い方…?」


提督 「あぁいいぞ TSサーベルはほんとにあぶねぇから厳しく指導するからな?」


提督(東) 「わかってるわ 危ないと思ったら容赦なく叱って」


提督 「ならいい」


睦月 「ちょっ!?ま、待って司令官!TSサーベルの扱い方を教えるってどういうことにゃし!?」


提督 「そのまんまだ 東にTSサーベルを授けたんだ」


睦月 「ーっだ、ダメだよ!あのサーベルは司令官以外使っちゃ!」


睦月 「あのサーベルがどれくらい危ないか知ってるよね!艦娘の装甲だろうが深海棲艦の装甲だろうがお構いなしに断ち切ることができちゃうんだよ!」


提督(東南) 「っえ!?そっそんな武器があるんですか!?」


睦月 「睦月が全身全霊をかけて作ったんです 妖精さんにも手伝ってもらって切れ味が悪くなることも無く、折れることも錆びることも無い…何がなんでも斬ることができる悪魔みたいなサーベルです」


足柄 「あっ悪魔みたいな…!」ゴクッ


那智 「…そっそんなものを東提督が使うのか…?」


提督(東) 「…なに わるい?」ジロッ


那智 「あぁいや 別に悪いわけではないが…」


羽黒 「…でっですが、たしか東司令官さんは剣道は習っていなかったはずでは…?」


提督(東) 「初心まではやってたわ 多少の構えぐらいならできるわ」


睦月 「それでもダメです!あの装備だけは司令官以外使っては危険すぎます!」


睦月 「たとえ剣道十段の人でも渡すことはできません!そのぐらい危険な武器なのでとてもじゃありませんが東司令官さんなんかに渡せません!」


提督(東) 「だから南に教えてもらうのでしょ?南に教えてもらって その技術を盗めばいいだけよ」


睦月 「ぜったいに無理です 司令官さんの腕を盗もうなんてぜったいに不可能です」


提督(東) 「っ…」ピクッ


提督 「…睦月 そこまでにしとけ それ以上は他の鎮守府の指揮官に失礼だ」


睦月 「司令官からも言ってくださいよ!あの武器は司令官以外使うのは危険すぎると!」


提督 「だから厳しく指導するんだろ?ちゃんと俺が細かく教えるから平気だよ」


睦月 「あの武器がどれだけ危険なのかわかってますよね!」


提督 「分かってるよ だから下手な持たせ方をさせることはさせないし、扱い方を徹底的に教えるから安心しろ」


睦月 「ですが!」


天龍 「まぁまぁ落ちつけって!睦月 そんな怒ってると赤疲労になっちまうぜ?」


睦月 「天龍さんは黙っててください!天龍さんだってあの武器がどれほど危険なのか知ってますよね!」


天龍 「もちろん知ってるぜ だって…」


天龍 「【俺は一度 あの武器で腕を落としてるんだからな】」


全員(南艦娘(元含む)以外)) 「「っえ!?」」


天龍 「いやぁ!あのときはマジで焦ったよ 無断で借りて出撃で使ったら 砲弾の風圧でTSサーベルが吹っ飛ばされて俺の腕を一刀両断したからな!」アハハハ


足柄 「いや笑いごとじゃないわよ!?それ大事よ!?」


那智 「だっだいじょうぶだったのか…?今はなんともないように見えるが」


天龍 「あぁ!今はもう平気だが ケガしてから数日間は腕が痺れたな バケツ使って治したのに痛みだけは引かなくてな」


羽黒 「でっでも 後遺症とかは残らなかったんですよね…?見た感じ残ってるようには見えませんが」


天龍 「そういうのはねぇよ 今はもう完全に治ってるからいつも通りの実力を発揮できるしな!」


提督 「たのむからもうあんなことはしないでくれよ?俺もまさか天龍が持ってってるとは思わなくて見落としてたのもわるいが またあんな大ケガされたらたまらないからな」


天龍 「わかってるよ だからそれからは一度も手にしてないだろ?提督にもこっぴどく怒られたしな」


提督 「当たり前だろ 無断で装備及び左腕断裂、その時の作戦に影響ありで緊急撤退したんだから怒られても仕方ないよな」


天龍 「ごもっとも」


提督(東南) 「(てっ天龍さんの腕が断裂…とてもじゃありませんがそんなことがあったようには全然見えません)」


提督(東南) 「(まして天龍さんの実力は元々私の鎮守府にいた時に見てましたが着任して早々、トップに立ったのでなおのこと腕が取れたなんて思えません)」


提督(東南) 「(TSサーベル…そんな危険なものを東提督さんが……?)」


睦月 「とにかく!睦月は許可しませんよ あの武器だけはぜったいに司令官以外使ってはダメですからね!」


提督 「んー…それはまいったな となると東が戦えなくなっちまうんだが」


睦月 「べつに戦わせる必要ないでしょ?司令官みたいに人体改造してないんだから」


提督(東南) 「…っへ?人体改造……?」


提督 「…睦月 あまりそういう話しはほかの指揮官が来てる時はしないでくれるか?」


睦月 「あっごめんにゃし…」


提督(東南) 「…あの、人体改造って……」


足柄 「狼さんは腕と足を改造してるのよ 普通の人が出せる力よりはるかに超える力をね!」


提督(東南) 「えぇっ!?そっそうなんですか!?」


那智 「あぁ!しかも腕からは…」


提督 「那智 それ以上は言わないでくれ あまり俺の体に関する情報を漏らされるといろいろとな」


那智 「っ! すまない」


提督(東南) 「あっ…もしかして かなり機密なことでしたか…?」


提督 「…まぁ あまり知られたくはないな 人体改造のことも世間では禁止されてるからな」


提督 「わるいが今聞いたことは誰にも話さないでくれ ここにいるみんなは知ってるから平気だがな」


提督(東南) 「はっはい!わかりました!」


提督 「睦月 どうしてもダメなのか?東がTSサーベルを使いこと」


睦月 「ダメにゃし!司令官以外には危険すぎるから絶対ダメ!!」


提督 「なら睦月 お前に頼みがある」


睦月 「? なに?」


提督 「資材はどんなに使っても構わない 欲しい材料があるならすぐに用意するから…」


提督 「【TSサーベルでも切れない防具を早急に作ってくれ】」


睦月 「……っえ」


提督 「切れ味が良すぎるからあぶないんだよな?ならどんな攻撃をくらっても壊れない防具を作ってくれ」


提督 「TSサーベルをも通さない防具をな!」


睦月 「ちょっ!?ちょっと待つにゃし!それはムリだよ!」


睦月 「あのサーベルはいろんな素材を混ぜて作った混合金属にゃし!絶大の耐久に絶大の切れ味を誇りにかけた最強武器だよ!」


睦月 「それを上回る防具は作れなんてムリだよ!作れたとしても最強武器と呼ばれるTSサーベルの名が汚れるにゃし!」


提督 「汚れるならさらにその防具を切れる武器を作ればいいじゃないか 武器の名を汚したくないならそうすればいい」


睦月 「そしたら次は最強防具と呼ばれた防具の名前が汚れるにゃし!それをずっとやってたらキリがないにゃし!」


提督 「武器と防具が二つ揃ってこそひとつの装備だと思わないか?複数作るのが嫌なら一式作っちまえばいい」


提督 「二つでひとつ一緒ならどっちかが汚名を背負うことはなくなる そうだろ?」


睦月 「っ…たったしかにそうだけど!」


提督 「……」


睦月 「ーっ…わかったにゃし 作るよ」


提督(東) 「っ!」


睦月 「でも!一回でも使い方を間違えたらすぐ取り上げるからね!それだけは約束してよ!」


提督 「わかった 約束しよう 東もそれでいいな?」


提督(東) 「えぇ それで使わせてもらえるなら納得せざる得ないわね」


提督 「よし!商談成立だな」


提督 「睦月 納得してくれた礼としてお前の部屋は如月と一緒にする!」



南の艦娘 「「」」ブー!!!!


明石 「きたなっ!?」



睦月 「えぇっ!?いっいいの!?」


提督 「あぁ!ただし お前らの部屋は他のやつの部屋から3部屋分間開けるがな」


如月 「あらぁ?3部屋分だけで足りるかしら?下手すればその階にある部屋分全部使えなくなるかもしれないわよ?」ウフフ


提督 「じゃあ屋上にするか お前らの部屋」


如月 「屋上でいいの?屋上だと広範囲に私たちのアンアン声が響き渡っちゃうわよ?」///ジュルリ


他部の提督たち 「「」」///ブー!!!!


明石 「そっちも!?」


如月 「あっでもそれもいいわね 睦月ちゃんのアンアン声が外に響き渡ってみんなに聞いてもらえれば…!!」///ハァハァ


睦月 「きっ如月ちゃん!みんなのいる前で変なこと言わないで欲しいにゃし!」///


如月 「えぇー だって睦月ちゃんってMっ気強いからみんなにバレそうでバレないところでするのが好きな開放的性癖持ってるでしょ?」


明石 「」///ブー!!!!


睦月 「そっそんなことないにゃし!そんな性癖もってないよ!」///


如月 「ほんとかしら?なんなら今ここでしてもいいのよ?」


如月 「みんなに見られながら睦月ちゃんの色声を聞かせて…!!」///ハァハァ…


提督 「一刀入魂!!」ゴォン!!!!


如月 「アニャヴァァッッ!!!!」ガチィン!! 頭部を拳で殴られて歯と歯がぶつかり合う


提督 「やっぱりなしだ!お前らを一緒の部屋にするとろくなことがない!」


睦月 「えぇ!?そんなー!」


如月 「あっが…頭が……歯が………」オォォ…


提督 「自業自得だ みんなのいる前で変な事言うからだ!」


提督(東) 「(こっこの子達…ほんとにやばいわ いろんな意味で…)」/// ダッテ…ムツキチャントオナジヘヤニシテイイッテイワレタカラ


提督(北) 「(というか 睦月の方も口では嫌がってる割にはあまり嫌がってない…普通にする分には全然いいみたいな口ぶりだけど……)」/// モウナシダ!オマエラヲイッショニスルトロクナコトガナイ!


提督(東南) 「(きっ如月さんがまさか百合だったなんて…わたしの鎮守府にいる時はそんなふうには見えなかったのに)」/// ソンナァ!!シレイカンイッショニシテホシイニャシ!


足柄 「(あぁよかった…如月なんかに初めて取られなくて もし襲われてたらなくなってたかもしれないわ)」ホッ… ダメダ!オマエラノヘヤハベツベツダ!


那智 「(…足柄 なにか別のこと考えてるな その安心しきった顔)」 ソンナァァァ!!


羽黒 「(おっ女の子同士…きっ気持ちいいんでしょうか?そういうことは一度もしたことないのでもし気持ちが良いものなら…)」///


那智 「(…羽黒 お前はなにを考えてる?なんかとんでもないことを考えてないか?)」


提督 「…はぁ はやく飯食って午後の演習するぞ?これじゃいつまで経っても終わらねぇ」


如月 「それじゃ司令官!私と睦月を一緒に…」


提督 「却下」キッパリ


如月 「うわーん!!」


睦月 「しょぼんにゃし…」(´・ω・)













夕暮れー南我原鎮守府出入口



提督(東南) 「あっあの!今日はありがとうございました!急に来てしまって、ご迷惑をおかけしてしてすみません」ペコッ


提督 「なぁに気にしてないよ 何かあったら俺に連絡してくれ その時はすぐ協力するから!」


提督(東南) 「はい!その時はよろしくお願いします!」


足柄 「私もここに移動したかったなぁ…?」チラッ


提督 「できないからな?」


足柄 「…むぅ」(๐•̆ ·̭ •̆๐)ムスッ


那智 「世話になったわ また来る!」


羽黒 「わっわたしもまた来させてもらいます!」


提督 「おう!俺が暇をしてる時ならいつでももてなすよ!」


提督(東南) 「それでは、失礼します!」ペコッ


バタンッブロロ…



提督 「…」










数時間前…演習中



足柄 「狼さん ちょっといいかしら」


提督 「っん なんだ?」


足柄 「…狼さんは元横須賀鎮守府提督を救おうとしてるわよね」


提督 「あぁ してるが?」


足柄 「私たちは協力するけど 私たちの提督には言わないでもらえる?これだけでも理由はわかるわよね」


提督 「…東南は反対派なのか」


足柄 「えぇ…たぶん元横須賀鎮守府提督を助けるのを協力してほしいなんて言ったら、猛反対すると思うわ」


足柄 「私たちの鎮守府に元派遣されてた祥鳳 知ってるよね?」


提督 「あぁ 瑞鳳の姉ちゃんだろ?」


足柄 「あの人が残してった置き手紙を見て 提督は元横須賀鎮守府提督は敵として見てるのよ」


足柄 「理由はそれだけじゃないけど、わたしたちの提督は元横須賀鎮守府提督を助けるのは非協力的たからそれだけは覚えておいて ヘタに話すと面倒なことになるわ」


提督 「…わかった」











提督 「…まさか東南が反対派だとは思わなかったな あの性格で裏切り者を許さないとはな…」


提督 「……これはまた、説得するのが大変だな また考え直さないとな」


提督 「(しかし、まさか祥鳳が鎮守府を出てるとは思わなかったな まだいるかと思って祥鳳のこと聞こうと思ったんだが)」


提督 「(…まぁ いない分警戒はしなくていいからそれに関しては嬉しい限りだが いないことに嬉しさを感じるのはあまりいいことじゃないが…)」


提督 「…さてと、そろそろ飯にするか 食べ終わったら今度は小春も入れて作戦会議しよう」


提督 「あっあと瑞鳳にも参加してもらわねぇと 元横須賀鎮守府提督のことをよく知ってるのはあいつだけだからな 一緒に考えてもらわないと」


提督 「…てか、あいつら今日も泊まるのか?まだ帰らないけど…」


提督 「…自分たちの鎮守府 平気なのか?平気なら別にいいんだが……」


提督 「…まぁいいか 早く飯食って考えよう」


タッタッタッ…
















西我原鎮守府ー司令室



提督(西) 「…」カリカリ…


不知火 「…司令官 そろそろお休みになられてはどうでしょうか?朝からずっと元横須賀鎮守府提督のことをお調べになっていますが…」


提督(西) 「…」フルフル


提督(西) 「…」スッ 人差し指を上に立ててアイコンタクトを送る


不知火 「昨日も零時まで起きて調べていたではありませんか 睡眠時間なんて一時間しか取ってないのに」


不知火 「このままでは体を壊してしまいます 今日は休んでください」


提督(西) 「…」フルフル


提督(西) 「…」ビシックルクル…ギュッ 不知火に指をさしてクルクル回し、両手を掴む


不知火 「わたしの元司令官に協力したいのはわかります 元司令官が東西南北のみんなと協力すると言ってから一度も連絡をとってませんから、少しでも役に立ちたいという気持ちわかります」


不知火 「ですが司令官だってご自分の仕事があります ご自分の仕事もやって元横須賀鎮守府提督の救助をするための作戦まで考えていたら一日では足りません」


提督(西) 「……だったら、時間を作ればいいだけ」


提督(西) 「…今の三番目に最高指揮官と呼ばれてるのだから、時間がなければ作ればいいだけ…睡眠だって、取ってる場合じゃない」


提督(西) 「過去最高指揮官と呼ばれていた現南我原提督…あの人には、わたしの最高の作戦内容を届けなくてはいけない」


提督(西) 「…あの人はすごく強い 艦娘の力を超える者…そしてなにより、誰よりも前に出て 仲間を助ける気持ちが強い、すごく正義感溢れる方」


提督(西) 「それに比べて今の最高指揮官と呼ばれている人達は…外道 自分たちの名誉を守るために、艦娘をひどく使い 重労働、まともに休めず、最悪…隠蔽されて轟沈」ググッ…


提督(西) 「…わたしは、名誉を取りたいがために 今の立場を手に入れたわけじゃない…海を、深海棲艦から…取り戻したかっただけ」


提督(西) 「…みんなにはちゃんと 十分な休息を取らせている…はず ムリな出撃もさせてない…はず」


提督(西) 「轟沈した艦娘も…今まで出してない 一人たりとも…隠蔽もしてない」


提督(西) 「……もし、元横須賀鎮守府提督を助けるために 今の立場を失うことなるとしても、過去最高指揮官と呼ばれていた方がいる」


提督(西) 「今の最高指揮官なんかじゃ期待できない 一ミリ立りとも…期待なんてできない!」


不知火 「…そうですね それは私も同情します」


不知火 「私の元司令官を今の最高指揮官と一緒にされては困ります 今の最高指揮官は自分の立場を守っていますからね」


提督(西) 「そんな人たちなんかに、任せられない 頼れるわけがない!あの人たちは…必ず 元横須賀鎮守府提督を殺すと言う!」


提督(西) 「…これで、もし殺したとしても…海に平和は訪れない 平和どころか……戦争の火種を、作ってしまう」


不知火 「……火蓋が切り落とされますね そうなれば、青い海が真っ赤な血に染まるでしょう」


提督(西) 「それだけはさせない だから…なんとしてでも、わたしの最高の作戦で、南提督のサポートをしなくてはならない!」


提督(西) 「他のみんなとは違って こまめに話ができない分…より良い作戦を考えないと!」


不知火 「…ですが司令官 それで休息を取らないということにはなりませんよ」


不知火 「こまめに体を休めないと脳が働きません まして睡眠時間を削るなんて、一番やってはいけないことです」


不知火 「休息は仕事のひとつです きちんと休んで、万全な状態で作戦を考えなくては何一つ良い案なんて思いつきません」


不知火 「司令官の思いはわかりますが、ここはひとつ 不知火の立場…秘書の権限を使って 休んでください」


提督(西) 「…不知火……」


提督(西) 「……わかった それじゃ今日は休むとするわ さすがに連日だとキツいから四時間ぐらい睡眠を…」


不知火 「八時間寝てください いいですね?」


提督(西) 「…いや、さすがに八時間も取れな…」


不知火 「取ってください いいですね?」ギロッ


提督(西) 「……はぁ やっぱり不知火には叶わない そんな睨みを効かされたら、断れないよ」


提督(西) 「…わかった それじゃ八時間取るよ」カタッ


不知火 「おねがいします 片付けなどは私がやっておきますので」


提督(西) 「うん…おねがい」タッタッタッ…



ガチャッ…パタンッ


不知火 「…まったく 司令官には困ったものですね 毎日ムリして…過労死なんてされたら、こっちがたまりませんよ」


不知火 「…でも 今日はもう休んでもらえたので、とりあえずは平気でしょう」


不知火 「さてと、片付け…の前に 少し元司令官のもとに電話しますか 最近話していなかったので久々に声を聞きたくなりました」スッ…


不知火 「別に話がしたいからと言うわけではありませんからね ちゃんと元気にやってるかを確かめるだけですからね?」←誰に言ってるの?



プルルルル…プルルルル……


ガチャッ


提督 『もしもし』


不知火 「お久しぶりです元司令官 不知火です」


提督 『おう不知火 久しぶりだな?どうした なにかあったか?』


不知火 「いえ 最近、私の出番がなかったので元司令官と話す機会がなかったので生存報告をしただけです」


提督 『せっ生存報告て…まぁたしかに 最後に会ったのはみんなが集まった時だもんな?それから連絡のひとつもしてなかったしな』


不知火 「はい なのでそちらも元気にやってるかを聞くために電話しました そちらの方は大丈夫でしょうか?」


提督 『あぁ こっちはみんな元気にやってるよ 逆に元気が良すぎて困るぐらいだ…』ハァ…


不知火 「主に夕立がですか?」


提督 『あぁ…ほんとに困ったもんだよ?元気がありすぎて着いていけないよ』


不知火 「ふふ!ほんとですね」


提督 『不知火の方はどうなんだ?そっちは元気にやってるのか?』


不知火 「はい わたしも元気にやっています 逆に私ではなく、私の今の司令官がムリして働いているので困っています」


提督 『…かなりムリしてるのか?』


不知火 「はい もう何日も睡眠時間を削って仕事をしてるんです 睡眠時間だって一時間しか取っていないのでもう身体が持たないかと…」


提督 『…まだ起きてるか?』


不知火 「今ご自分の部屋に入って行ったのでシャワーを浴びてるかと思います」


提督 『いやシャワー浴びてるって情報はいらなかったが…まぁ起きてるなら少し話がしたいんだが、今平気か?』


不知火 「少々お待ちを」タッタッタッ…








西提督の部屋



コンコンッ


シラヌイデス ナカニハイッテモヨロシイデショウカ?


シーン…


…シツレイシマス


ガチャッ


不知火 「…」



シャワールーム 「」シャー… シャワールームから水が出ている音が部屋に響いてくる



不知火 「…まだシャワーを浴びていますね もう少し時間かかるかと思います」


提督 『いやだから シャワー浴びてるってことは言わなくていいからな?西って女だよな』


不知火 「おや 女性だとわかりましたか?見た目的にはどちらかわからない顔つきなので間違えるかと思いました」


提督 『声聞いたときに女だってわかったよ しゃべらなければ間違えてたかもしれないがな』


不知火 「では、ちょっと呼んできますので少々お待ちください」タッタッタッ…


提督 『いやいいよ!風呂入ってるのにムリして呼ばなくても!』


不知火 「しかし、元司令官を待たせるわけには…」


提督 『別に待ってもいいよ …てか、明らかにわざと言ってるよな?遊んでるだろ』


不知火 「はて なんの事やら?」


提督 『…まぁいい とりあえず、上がったら折り返し電話してもらえないか?そうすれば俺も待たなくて済むだろ?』


不知火 「…」


提督 『…不知火?』


不知火 「……」


提督 『おーい?しらぬいー ぬいぬーい』


不知火 「………」


提督 『…えっと、切らないで もう少し話すか?』


不知火 「っ! しっ仕方ありませんね 元司令官がどうしてもと言うなら、少し話してもいいですよ」


提督 『じゃあ切るか じゃあな』


不知火 「ちょっ!?今の流れで切ろうとしますか!?おかしいですよね!」


提督 『はははっ!じょうだんだよ 本気にするなって?』


不知火 「…いじわるですね あいかわらず」ムスッ


提督 『ごめんって お前と話してるとなんかイタズラしたくなってな?かわいいやつほどいじめたくなるって言うだろ?』


不知火 「それを言うなら好きな人ほどいじめたくなるでは……っ!」///ハッ


提督 『んー?なに?なにか言ったか?今なんて言った?』ニヤニヤ


不知火 「ーっ…うっうるさいです!人をからかうのも大概にしてください!」///


提督 『別にからかってなんかないぞ?現にお前がかわいいからこそ 軽くいじってるんだから!』


不知火 「っ……やっぱり、司令官はいじわるですね」///カァァ


提督 『おまえと話すのも久しぶりだからな すこしはしゃぎすぎたかとしれないな』


提督 『でもうれしいだろ?俺と話ができて お前も嬉しがってるように聞こえるんだが?』


不知火 「…しらぬい(しらない)です」///プイッ


提督 『はははっ!まぁ俺もうれしいから人のこと言えないんだがな』


提督 『ほんとなら直接会って話がしたいんだが、そっちも忙しいんだよな?話聞く限りだと』


不知火 「…そうですね 今はかなり忙しいので休んでる暇がありません 暇ができるとしてもまだ時間かかるかと思われます」


提督 『そうだよな…ほんとに、今は忙しいからな 俺もどうやって元横須賀鎮守府提督を説得しようか悩んでるからな』


不知火 「一度会って説得をしたんですよね?」


提督 『あぁ 何言っても無駄だったがな…瑞鳳は新しく作られて、記憶を植え付けられた偽物だとほざいてたよ』


提督 『目の前で殺されたから生きてるはずがないと言って なに言っても信用してくれなかった…』


提督 『…あの様子だと なにいっても聞いてくれないだろうな ほんと…まいったよ』


不知火 「司令官が弱音を吐くなんてらしくないですね いつもみたいになんとかさせてみると言わないなんて」


提督 『状況が状況だからな 瑞鳳には絶対助けると口にしたはいいが…正直、絶対という保証はない』


提督 『あのバカにも言ってあるんだが 最悪の場合………』


不知火 「………」


提督 『…他のみんなには言わないでくれよ?俺が弱音吐いてたら みんなに心配かけちまうから』


不知火 「わかっています 東西南北をまとめる指揮官が弱音を吐いてるなんて、口が裂けても言えません」


不知火 「誰かに知らせる気はありませんのでご安心ください」


提督 『わるいな 助かるよ』



カチャッ…


提督(西) 「…」ポタッポタッ…


不知火 「司令官 上がりましたか …てか、髪はちゃんと拭いてください」


提督(西) 「…誰かと電話してるの?」ワシャワシャ…


不知火 「はい 今元司令官と話をしています 司令官と話がしたいと」


提督(西) 「…っえ」


不知火 「元司令官 代わりますね?」


提督 『いやいや待て待て 今髪を拭いてないか?おまえ髪拭けって言ったよな』


不知火 「わたしが拭くので両手は空きます どうぞ司令官」


提督(西) 「っえ あっえと…うん」スッ…


提督(西) 「……えっと、でっでんわ……変わり、ました 西です……はい」ギクシャク


提督 『…えっと、南だ てか、なんでそんなカタコトなんだ?』


提督(西) 「あっそ、その……えぇと……」アワワワ…


不知火 「お忘れですか?司令官は極度の人見知りです 話慣れていない人にはものすごく言葉を詰まらせるんです」ワシャワシャ…


提督 『…でもよ 南我原で話をした時は普通に話してなかったか?言葉をつまらせてる様子はなかったが』


不知火 「近くに東司令官と北司令官がいたので多少は平気だったんです あの二人とは知り合って長いので」ゴシゴシ…


提督 『…なるほどな』


提督 『それじゃ西 あまり無理せずに返答してくれればいいから俺の話を聞いてくれ』


提督(西) 「はっはい…」


提督 『不知火から聞いたんだが、お前無理してるようだな?』


提督 『仕事が多いときは睡眠時間を削って作業してると聞いたんだが それはホントなのか?』


提督(西) 「っえ えと…はい 本当です ここ最近は執務も多く、まとめなくてはいけない書類などが山ほどありまして……」


提督(西) 「睡眠をとってる時間すら惜しむほどに…その、はい……」


提督 『休息の時間は大事だからなるべく摂るようにしろよ?女が過労死なんてしたらシャレにならないからな』


提督(西) 「とっとりたいのは山々なんですが…ほんとに、とってる暇がなくて……」オロオロ


提督 『なら俺が上官に仕事量を減らすよう言ってやるが?』


提督(西) 「……っえ」


提督 『西は現在三番目の最高指揮官と呼ばれているから忙しいのもわかる 自分の執務をして元横須賀鎮守府提督も助けないといけないからそれも考えなくちゃいけない』


提督 『なら執務の方の仕事量を減らせば休息の時間は取れるはずだ 上官も理由が理由なら納得するだろうし、言うなら俺から説得するけど?』


提督(西) 「いっいえ!?そそっそんなこと言ってはダメですよ!」アワワワ


提督(西) 「あぁ相手は上司ですよ!?上司に仕事の量を減らしてとお願いするのはまっまずいですよ!!」


提督 『それに関しては安心してくれ 俺なら上官は聞き入れてくれるはずだから!』


提督(西) 「…っえ あっ……そういえば 上官は…南提督のお父さんでしたっけ…?たしか、北提督さんも…ですよね?」


提督 『義理だけどな 上官は俺の言うことなら、ちゃんとした理由があるなら聞いてくれるから任せてくれ』


提督 『西提督も自分の執務で忙しいのに元横須賀鎮守府提督の救出も考えてくれてるんだ これくらいはさせてくれ』


提督(西) 「……しっ不知火 ど、どうしよう こっこれは受け取っていいのかなぁ……?」オロオロ


不知火 「私は受け取るべきだと思います 現に忙しくて睡眠時間を削ってる状況なのでためらわずありがとうと言うべきです」


提督(西) 「いや失礼だよ!?さすがにそれは失礼すぎるよ!」


不知火 「平気ですよ 元司令官なんですから っね?元司令官」


提督 『…なんか俺なんだからって言い方が引っかかるが まぁいいだろう』


提督 『まぁそんな気にしなくて平気だよ?こっちも協力してもらってる身だし 恩がましいことはしねぇから心配するな』


提督 『逆に無理して倒れて協力して貰えないという方がいやだからな 無理しないで協力してくれた方がいい』


提督(西) 「………そっそれじゃ ほ、ほんとに…いいん、ですね?」オソルオソル


提督 『あぁ 遠慮なんてしなくていいぞ?はっきりと言ってくれ!』


提督(西) 「…わっわかりました それでは、少しでもいいので……しっ仕事の容量を、減らすよう 上官さんに連絡をお願いします……」アセアセ


提督 『任された!』


不知火 「…司令官 髪が拭き終わりました 電話を代わってもらってもいいでしょうか?」


提督(西) 「あっうん…」スッ


不知火 「…元司令官 私からもお願いがあるのですが」


提督 『っん なんだ?』


不知火 「久々にお会いしたいので明日にでも会いに行ってよろしいでしょうか?」ドンッ!!


提督(西) 「ちょっ不知火!?あぁ明日の秘書艦がいなくなっちゃうよ!」アワワワ


不知火 「平気ですよ 代わりに【球磨】さんを秘書に付けますので安心してください」


提督(西) 「…わかった」


提督 『…球磨?』


不知火 「ご安心ください元司令官 球磨さんには元横須賀鎮守府提督を助け出すことは教えていません」


不知火 「こちらも元横須賀鎮守府に所属していた艦娘のことは既に調べ済みです そして瑞鳳さんから恨まれている艦娘も事前に聞いています」


不知火 「瑞鳳さんがそちらに着任してることも話していません 話すとどうなるかわからないのでそこも抜かりなく」


提督 『…そうか ならよかった』


不知火 「それで、明日はそちらに行ってもいいでしょうか?いいのなら行きたいのですが」


提督 『あー…おれも久々にお前に会いたいんだが ちょっと厳しいかな…』


不知火 「なにか用事でも?」


提督 『…』


不知火 「…元司令官?」


提督 『……わるい 黙秘権を使わせてもらっていいかな?ちょっと話せなくて…』


不知火 「…っえ」


提督 『明日は今後、元横須賀鎮守府提督の救出作戦に影響するかもしれないことを調べないといけないんだ だから空いてないんだ』


不知火 「…元司令官 黙秘権使ったのにもろ話しているんですが…」


提督 『調べる内容までは言ってないだろ?そっちさえ知られなければ平気だ』


不知火 「…左様ですか」


提督 『また時間があった時にでも会って話をしような それじゃあな』



ブツっ…


不知火 「…」スッ…


提督(西) 「…ダメだったの?」


不知火 「…はい 明日は大事な仕事があるから会うことはできないと申されました」


不知火 「…今後の元横須賀鎮守府提督を救出する作戦に影響するかもしれないとも言ってました」


提督(西) 「…」


不知火 「明日の秘書ですがやはり私が受けますので安心してください」


提督(西) 「…わかった」













早朝ー南我原鎮守府 出航口



ガシャッガシャッガシャッ…


提督 「…よっと」バシャンッブォォォ…


提督 「…身だしなみは平気だな 単独行動隊の紋章もちゃんとしてるし 攻撃型装甲も不備はなし」キュッ 単独行動隊の紋章が付いた黒い服を着て袖を捲る


提督 「…特別単独行動隊66番 a meverick 出撃する」


ザー…














南方海域



ザー…



提督 「…」ザー…


提督 「…」キョロキョロ…


提督 「(…今のところ 近くに何かいる気配はなし 小さな孤島はいくつか目撃したがどれももぬけの殻…)」


提督 「(誰かが足を踏み入れた形跡もなければ 孤島自体がどれも小さい島だからとてもじゃないが基地を建てるには無理がある)」


提督 「(…たしか、東たちが元横須賀鎮守府提督の深海棲艦らに襲われたときもこの海域だったな しかもかなりの数の深海棲艦を出してたから基地があるとしたらこの近くだと考えてもおかしくはないか)」


提督 「(奴らがそのとき どこに撤退したかは目が潰れてたから見れなかったが気配的に近くの孤島に行ったような感じがしたからそこら辺を調べた方がよさそうだな)」


提督 「(ここからあそこまでなら…数時間で行けるかな 行ってみよう)」


ザー…
















ザー…


提督 「…」ザー…


提督 「(…そろそろ着くな 今のところはなにかがいる気配はしないな…)」


提督 「(もしここら辺に基地があるとしたら見張りとか付けてる可能性が高いと思うが、何も感じないということはここら辺じゃないみたいだな)」


提督 「(…もう少し進んだ辺りに大きめの孤島がたしかあったな 調べてはないが見た目けっこう広めだったからもしかしたらあの孤島かもしれないな)」


提督 「(あの近くなら誰かいる気配を感じとれるかな?少し警戒を強めとこう)」




ブロロ…



提督 「…っん?この音は…」スッ… その場に立ち止まり、身を低めてできる限り姿を捉えられないように体を小さくする




偵察機 「」ブロロ… 深海棲艦の偵察機と思われる艦載機が数機飛んで辺りを見渡している



提督 「…あれは深海棲艦の偵察機 見張りがいるということはやっぱり、ここら辺に基地があるのか?」


提督 「(けっこう警戒を強めてたんだが気づかなかったな 気配を消しながら偵察させるなんて、あの艦載機の司令塔はかなりの腕を持ってるかもしれないな)」


提督 「(てことはすぐに身を小さくしてバレにくいよう体制を取ったが意味なかったかもしれないな 気配を消すほどの偵察機を出すぐらいだから、おそらく俺の存在も気づいただろ)」


提督 「ならコソコソと動く必要はねぇな 警戒を最大まで強くして堂々と走らせるまでだ!」


ザー…













…反乱軍基地近く海域



提督 「…」ザー…


提督 「…」キョロキョロ…


提督 「(…気配が出始めてきたな さっきからなにか感じる)」


提督 「(…反応からしてここら辺か?何かいる気配はするが…)」キョロキョロ


提督 「(気配的に空母…艦載機もいくつか飛んでるのが見えたからほぼ間違いないだろ)」


提督 「(…だが、気配的に一人だけか?まだ他にもいた感じはするが今は一人って感じだな…他のやつは逃げたのか?)」


提督 「(…やっぱり この辺に元横須賀鎮守府提督の拠点があるのか?上官が言ってた通り)」


提督 「…」ザー…




っ…



提督 「…っ」ピクッ


提督 「(…なんだ?この感じ なんかものすごい数の敵の気配が…)」



…ブーン


各種類の敵艦載機 「「」」ブゥゥゥン!!!!!!… 無数の艦載機が南提督の前に現れて行く道を阻まれる


提督 「っな!?」ザーッ!!


提督 「(かっ艦載機!?めっちゃおおっ!パッと見だけでも300はいるぞ!)」


提督 「(てかこの量の艦載機を出すやつって…まさかあの時のヲ級か!)」スー…スチャッ!! サーベルを構えて戦闘態勢に入る



敵艦載機 「「」」スゥ…ジャキッ 機銃を下に向けて待機体制に移行する


提督 「…っえ(機銃を下に向けた…?なぜ?)」


提督 「(敵を前にして銃口を下げるとか意味がわからん なぜ下げた?)」


提督 「…」ジッ…


提督 「(…しかも一機二機だけじゃないな 全部の艦載機が銃口を下げてる…これは敵意を向けてないということか?)」


提督 「…」スゥ… 目を細め気を張り詰めらせて辺りを見渡す



近くに海から飛び出ている岩に目をつけ、その岩陰から何者かの気配を感じとる


提督 「…」ジッ…


提督 「(…あの岩陰のところになにかいるな 感じ的に空母だな)」


提督 「(かくれて俺の様子を伺ってるのか?でも だとしたらなぜ艦載機の銃口を下げた?)」


提督 「(艦載機を出してなぜ銃口を下げるのかがわからない 出したならそのまま撃つのが普通…もしくは、敵意を向けたくないなら艦載機を出さなくて良かったはず なのになぜ出した?)」


提督 「(さっきまで多くの深海棲艦の気配がしたからそいつらを逃がすために艦載機で壁を作ったのか?でも敵として見られたくないから銃口を下げた…これならまとまるけど)」



ヲーちゃん 「…なに考えてるかだいたいわかるのね 南我原提督」スッ… 岩陰から姿を現して提督に顔を合わせる


提督 「っ!」スチャッ


ヲーちゃん 「おっと!待って欲しいのね 艦載機の銃口は下げてあるからそっちもサーベルを構えないでほしいのね」ザーッ


提督 「…おまえは、南西諸島海域で資材調達をしてたときの」


ヲーちゃん 「そうなのね 久しぶりなのね」


ヲーちゃん 「また会えてよかったのね あなたとはもっと話がしたいと思ってたから…」


提督 「…おれと?」


ヲーちゃん 「そうなのね それよりもここには何しに来たのね?用がないなら帰ってほしいのね」


提督 「用がなければこんなところには来ねぇよ 任務でここに来たんだ」


ヲーちゃん 「任務…」ピクッ


提督 「(…こいつなら話しが通じるか?このヲ級 さっきから俺を警戒してる様子が見えない)」


提督 「(今だって艦載機を待機させたまま動かしてない…完全に敵意を向けてきてないな)」


提督 「(…もう少し様子見て 平気そうなら少し話をしてみよう)」


提督 「なぁヲ級 少し聞きたいことがあるんだがいいかな?」


ヲーちゃん 「あなたの話より私の話を聞いて欲しいのね」


提督 「っえ あっあぁ…わかった なんだ?(おっ俺の話より先に向こうから話してくるか…)」


ヲーちゃん 「…ここにはなんの任務できたのね?」


提督 「…っえ」


ヲーちゃん 「……もしかして 元横須賀鎮守府提督の排除のために来たの…?」


提督 「っ!」


ヲーちゃん 「…どうなのね?」


提督 「…」


提督 「(…まさか向こうから元横須賀鎮守府提督の話をふっかけてくるとは思わなかったな てことはこの近くに反乱軍の基地があるのか!)」


提督 「(このヲ級…わざと居場所がバレるように言ったな だがこのヲ級がバカだとは思えない)」


提督 「(遠征にきてた時も争いごとをしたくないから俺と鉢合わせしたとき 手を出さずに話をしてきた)」


提督 「(普通の深海棲艦なら俺を見つけた瞬間 殺しにくるはずなのにそれをしなかった…)」


提督 「(戦いたくなかった理由までは把握できないが戦闘をしたくなかったのは確実 …向こうが話をふっかけてきたなら俺も素直に話すか 隠す必要もないだろ)」


提督 「…排除じゃない ここの近くに反乱軍基地があるかもしれないと上のやつに聞いて調べに来たんだ」


ヲーちゃん 「あったらどうするのね 上に知らせるのね?」


提督 「一応知らせるが元横須賀鎮守府提督の排除が目的じゃない 上のやつも別の目的があるから俺に偵察を命じてきたんだ」


ヲーちゃん 「…そう 排除じゃないのね それなら良かったのね」ホッ…


提督 「…なぁ 俺からも聞いてもいいか?」


ヲーちゃん 「なに?」


提督 「おまえは前に会った時もそうだが、敵意を向けてないということは戦う気はないということだよな?」


ヲーちゃん 「ないのね 基本わたしは艦娘たちと戦うことはしないのね」


提督 「深海棲艦なのにか?」


ヲーちゃん 「全部の深海棲艦が艦娘たちと戦うなんて思わないでほしいのね あなただって深海棲艦と仲良くしてる人たちがいるでしょ?」


提督 「っ! なんで知ってる?おれお前に教えたことないよな」


ヲーちゃん 「私の提督から聞いたというのもあるけど わたしはあなたの情報をよく調べてるからある程度は筒抜けなのね」


提督 「なるほど やっぱり俺は目をつけられてるか?まぁだいたい予想はしてたがな」


提督 「…そっちは俺の始末をしようとしてるのか?前にお前らの提督と話した時は捕獲するとか言ってたんだが」


ヲーちゃん 「そういう話しはあがってないのね あなたの捕獲より先に新型深海棲艦の対処を優先してるからあなたは後回しにされてるのね」


提督 「そっちの方も新型深海棲艦の対策を立ててるのか?」


ヲーちゃん 「うん この前そいつらのせいでこっちにも被害が出たのね 奴らのせいで仲間が殺されそうになった…!」ググッ


提督 「奴らはお前らと一緒で深海棲艦だよな なのに仲間じゃないのか?」


ヲーちゃん 「冗談じゃないのね!あんな奴ら仲間じゃないのね!」


ヲーちゃん 「【わたしはあいつらのせいで沈んだのね!あいつらさえいなければ!!】」


提督 「……っえ 沈んだ…?」


ヲーちゃん 「っ!」ハッ


提督 「……お前 艦娘だった頃の記憶があるのか…?(…まてよ こいつ…いやでも、そんなはずがないよな……?)」


ヲーちゃん 「なっないのね!今のは…その………」オロオロ


提督 「……な なぁ?ちょっと…聞いてもいいか……?(でっでも こいつの語尾…いやまさか、そんなはずは!!)」ドクンッ


ヲーちゃん 「ーっぜっ!全艦載機 撃てー!!」


全敵艦載機 「「了解!!」」スチャッ 銃口を南提督に向けて構える


提督 「まっまて!お前 昔どこの艦娘だった!?それだけでもいいから教え…」


全敵艦載機 「「撃てーっ!!!!」」ババババババッッッ!!!!!!


提督 「うぉっと!!」ザーッ!! ブースターを一気に吹かせてすかさず後ろに下がって避ける


ヲーちゃん 「って 撤退するのね!時間稼ぎを頼むのね!」


全敵艦載機 「「了解!!」」ババババババッッッ!!!!!!


提督 「ーっち!てめぇら…ジャマだ!!」スチャッ


提督 「【壱ノ太刀 一騎当千!】」バシュンッ!! 水上にブースターを一気に噴出させて空を舞う


ヲーちゃん 「ーっ全艦載機 バラバラに散らばるのね!」


全敵艦載機 「「っ!」」グイッ


提督 「うぉおおらあぁっっ!!!!」シュンッ!!!!



ズバァンッッ!!!!


敵艦載機 「「」」ババババババァンッッッ!!!!!! 多くの艦載機がたった一振で撃墜されて落とされる



敵艦載機 「なっ!?嘘だろ!?一気に150機大破されたぞ!!」


敵艦載機 「じょうだんだろ!?たった一振で!?」


敵艦載機 「だが俺たちだけでも残れたぞ!このままあの提督に撃ち込むぞ!」


全敵艦載機 「「了解!!」」ブーン…




提督 「…」艦載機の間をすり抜けて後ろ側を着く


提督 「(…いま、あのヲ級 艦載機に散らばれって言ったよな?)」


提督 「(この技はまとまってる敵を一掃できる技 散らばったらまとめて倒すことが出来なくなるのが弱点…)」


提督 「(しかもこの技はまだこいつには見せてない ほかのやつに見せてるとしたらこいつとは別のヲ級に一度見せただけ)」


提督 「(そのヲ級が他のやつに知らせたとしてもそれ以来、俺は一騎当千を使ってない たった一度しか使われてない技をこんな完璧によけれるわけがない!)」


提督 「(このヲ級 俺の技を知ってるんだ!だとしたら このヲ級は…!!)」


ヲーちゃん 「ーっち!」スッ…スチャッ 格納庫からしまっておいた武器を取り出す


提督 「まっまて!少しでもいいから俺の話しを!!」


ヲーちゃん 「ダメなのね!あなたとは話しできないのね!!」スゥ…


提督 「っな!?(あれは…甲標的!やっぱりあいつは!!)」


ヲーちゃん 「くらえなのね!!」ブンッ!! 南提督に目掛けて一直線に投げつける


提督 「くらうかよ!剣技 弾返し!!」ガキィンッ!! 甲標的をサーベルにぶつけて空高くはじき返す


ヲーちゃん 「全員低空飛行するのね!!」


全敵艦載機 「「はいっ!」」ブーン…


提督 「…っえ(低空飛行…?)」



甲標的 「」ヒュルヒュル… 上空に打ち上げられた甲標的がクルクル回って徐々に落ちて…



…ピンッ



ボガアァアァァァンッッ!!!!!!




提督 「っな!!!?」ザァァァァッ!!!! 爆発に巻き込まれなかったが爆風でヲーちゃんとの距離がかなり遠ざかる


提督 「(なっなんだあの甲標的!?爆発しないように飛ばしたのに…それにこの威力 甲標的の威力じゃない!!)」



ヲーちゃん 「全艦載機 私の守りをお願いなのね」


全敵艦載機 「「了解っ!」」ブーン…


ヲーちゃん 「…あの甲標的は一般のものとは違うのね 火薬の量は一般のものより2倍、さらに強い衝撃を与えたら数秒後に爆発する構造なのね」


ヲーちゃん 「魚雷としての性能は完全に捨てて 投げて使う小型爆弾と化した私オリジナルの武器なのね」


ヲーちゃん 「軍のデータにはない武器だから情報は何もないの 調べようとしても無駄なのね」


提督 「ーっ…」ギリッ…


提督 「(くそっ!せっかくあのヲ級に近づけたのに…さっきの爆発で距離が伸びちまった!)」


提督 「(あのヲ級にはまだ山ほど聞きたいことがあるのに…なんとかして話がしたい!)」



敵艦載機 「ヲーさん 次の指示を!」


ヲーちゃん 「待機なのね 攻撃は絶対しちゃダメなのね」


敵艦載機 「…っえ りょっ了解……」


提督 「…まだ、話し合いをしてくれるのか?」


ヲーちゃん 「話し合いなんてする気ないのね 特にあなたとは…話はできないのね」


提督 「なぜだ!お前は今艦載機たちに待機命令を出したじゃねぇか!それは=戦いたくないという意味じゃないのか!」


ヲーちゃん 「戦いたくはないのね だけど話し合いもする気ないのね」


提督 「少しでいい!たのむ!」


ヲーちゃん 「………」


提督 「……たのむ 少しでいいから………」


ヲーちゃん 「………」


提督 「(…たのむ 少しでもいいから…お前と話がしたいんだ!)」


提督 「(やっと見つけたかもしれないんだ!今まで…今まで、諦めかけていたことが、今…奇跡が起きようとしてんだ!)」


提督 「(長年探してきて 破片のひとつも見つからなくて…ずっと、死んだと思いたくなくて……探してきたんだ!)」


提督 「(…たのむ 話しを……させてくれ たのむ!!)」ググッ…


ヲーちゃん 「………」スゥ…


ヲーちゃん 「【…まだ、ダメなのね あなたとは話できないのね】」


提督 「っ!」


ヲーちゃん 「…まだ時間がかかるのね もし私たちの提督を救いたいなら…その時がくるまで、待ってほしいのね」


提督 「……その時が、くるまで…」


ヲーちゃん 「…ひとつだけ助言しとくのね」


ヲーちゃん 「私たちの提督が海軍を裏切ったのは瑞鳳が殺されたのが原因なのね …でも、あなたの鎮守府にいる瑞鳳は元横須賀鎮守府に所属してた秘書官 瑞鳳だよね?」


提督 「…あぁそうだ 前に会った時に生きてることを伝えたんだが、頑として信じようとしなかったんだ」


ヲーちゃん 「説得するのはすごく難しいのね …でも、あなたならなんとかできるよね?元大湊警備府提督…もとい、最高指揮官!」


提督 「ーっあぁ!もちろん なんとしてでも助けてやる!反乱軍に所属するやつ全員な!」


ヲーちゃん 「その言葉 信じるのね!」スッ…


ヲーちゃん 「南提督 これを!」ポイッ


提督 「っと!…これは?」


ヲーちゃん 「私たちの提督の携帯に直接 電話できる携帯なのね」


提督 「っ!」


ヲーちゃん 「その携帯は私たちの提督が作った 独自の電波を使った携帯だから私たちの提督とは話ができるのね」


ヲーちゃん 「もし私たちの提督を救う作戦が決まった時は…その時は、その携帯で提督を説得してほしいのね!」


提督 「…ーっ」ググッ


提督 「…わかった!お前のことも、絶対に助けるからな!」


提督 「もしお前たちを助けることができたら…その時は、お前と話がしたい!」


ヲーちゃん 「……いいのね その時は…真実を話すのね」


提督 「約束だからな!」


ヲーちゃん 「信じる信じないはあなた次第なのね!…約束、なのね」


提督 「…じゃあな ヲ級…いや、」


提督 「……なんでもない(まちがいない……やっぱり!)」ツツー…


ヲーちゃん 「…うん またねなの」



ザー…


提督 「ーっ…」ザー…


提督 「(…ぜったい 助けてやるからな!伊19!!)」ポタッポタッ…






? 「…」反乱軍基地がある孤島からヲーちゃんたちの様子を伺っている


? 「…ヲーちゃん 完全に裏切ったな やっぱりお前も記憶が残ってたか」


? 「しかもよりによってあの最高指揮官と呼ばれているやつの艦娘か…なかなか厄介だな」


? 「…まぁいい 早めに対処しておかないとな みんなに被害が行く前に…そして、【元提督が寝返させないために!】」













南我原鎮守府ー出航口



ザー…タタッ


提督 「…」ポタポタ…


提督 「(…すぐに着替えてみんなに知らせねぇと ぜったい、反乱軍に所属してるヤツらを助けねぇと!)」



吹雪 「…提督 おかえりなさい」タッタッタッ


提督 「吹雪か タイミングいいな?俺が返ってくるの見てたのか?」


吹雪 「提督が朝からいなかったので提督室で書類整理してたところ、窓の外から提督が帰ってくるのが見えたのですぐ来たんです」


提督 「…なるほどな」


吹雪 「…それよりも なにやら決心が着いたような目をしてますね?今までみたいにただ目つきが悪いだけの感じではありませんが」


提督 「ひどい言い草だな…まぁいい それよりもみんなを会議室に集めてくれ みんなに知らせたいことがある」


吹雪 「知らせたいこと?元横須賀鎮守府提督のことですか?」


提督 「それもある …もうひとつは、伊19のことだ!」


吹雪 「っ!」


提督 「…やっと、見つけたんだ 数年間探し続けて…やっと、伊19を見つけたんだ!」ググッ…


吹雪 「見つけたって…いっ生きてたんですか!?」


提督 「…正確に言えば、沈んでた 今は伊19の姿の面影がない」


吹雪 「……まさか、深海棲艦に………」


提督 「でも記憶があった 今はヲ級の姿になってるが伊19であることは違いない!」


提督 「昔と変わらず伊19は伊19だったよ?俺とは戦いたくないと言って敵意を向けてこなかった …ほんとに、変わらなかった」


提督 「…だけど、今伊19を戻すことは出来ない 訳あって今救うわけにはいかない」


吹雪 「そのわけとは?」


提督 「わるいがそれは言えない 俺の権限使って黙秘権使わせてもらう」


吹雪 「…わかりました」


提督 「俺は着替えてくるからその間にみんなを呼んどいてくれ」


吹雪 「はい!」













会議室



ガヤガヤ…


提督(東) 「急にどうしたのかしら?みんな会議室に集まれだなんて」


提督(北) 「ほんとだよね 何かあったのかな?」


瑞鳳 「(…もしかして、元提督の作戦のことかな?朝から提督見かけなかったけど……)」


翔鶴 「…」


瑞鶴 「あー…提督といちゃつきたいよぉ?まだ来ないかなぁ」ハァー…


時雨 「瑞鶴さん 今の現状考えて」


夕立 「夕立も提督さんと遊びたい!」


如月 「わたしもぉ!」


睦月 「ふたりとも…」


扶桑 「山城 服装が乱れてるわよ」スッ…


山城 「あっありがとうございます お姉様」


天龍 「あーあぁ?早く会議終わらせて演習の続きしたいぜ 途中でやめちまったから体がうずうずしてるぜ」ウズウズ


龍田 「わたしも天龍ちゃんを見てるとうずうずしてくるわ?」ウズウズ


天龍 「なんで!?」


那珂 「那珂ちゃん早くアイドルの稽古したーい!早く元提督来ないかなぁ?」


神通 「姉さん 少し静かにしましょうね?」(╬^∀^)


那珂 「はいっ!?」ビクッ!!


青葉 「(…先ほどの吹雪さんの様子、なにやら険しかったですが…何かあったんですかね?)」


金剛 「一体なにが始まるんデスかね?」


雷 「ほんとよね 吹雪にみんな会議室に集まるよう言ってたけど」


電 「きっとなにか重要なことなのです」


明石 「それで、なんで私たちまで…?提督たちを集めて話せばよかったのでは?」


比叡 「私たちも今は連合組んでるからじゃないでしょうか?みんなで聞いた方が後でいちいち伝達しなくて済みますし」


若葉 「たしかにそうだな」



ガチャっ


提督 「…」


吹雪 「お待たせしました みなさん今から提督から話がありますので少々静かにお願いします」


全員 「「…」」


吹雪 「…提督 どうぞ」


提督 「…みんな 今から俺が言うことは信用しがたいことだが、聞いて欲しい」


提督 「【…伊19の、生存を確認した】」


青葉 「……っえ」


翔鶴 「…生存って……」


瑞鶴 「ーっい 生きてたの!?」


提督 「…正確に言えば、沈んでた 今は伊19の面影はない」


天龍 「面影ないって…っ! まさか、深海棲艦になってたのか!?」


提督 「あぁ…でも、記憶は残ってた 空母ヲ級になってたが俺のことは確実に覚えてた」


提督 「俺が朝からいなかったのはみんなも気づいてると思う 上官からある調査を頼まれて南方海域に行ってた」


瑞鳳 「っ!(南方海域…まさか!)」


提督(東) 「南方海域に?なんでまたあそこに」


提督 「悪いがそれは言えない 上官命令でもあるし、今話すべきじゃない」


提督 「大体察しがついてるやつもいると思うが、とりあえずは話さないでくれ もう少し俺の方で考えて、良い案がまとまったら話したいと思う」


扶桑 「…わかりました では伊19さんの救助作戦を考えるんですね?」


提督 「いや、今は無理だ 今助け出すことはできない」


時雨 「助け出せないって…どういうこと?」


提督 「今助け出すと今後の作戦に大きく影響する…それだけは言っとく」


瑞鳳 「…っえ?」


提督 「とりあえず報告したかったことはそれだけだ 伊19の生存をみんなに知らせたかったことだけに集めた 迷惑だったかもしれないがそれに関してはすまない」


提督(東) 「全然迷惑なんかじゃないよ むしろよかったじゃない!」


提督(北) 「そうだよ!姿は変わってるけど、記憶が残ってるんだから生きてるのと変わらないよ!」


翔鶴 「早く助け出さなくてはいけませんね っね?瑞鶴」


瑞鶴 「そうよ!なにがなんでも助けるわよ!」


提督 「そう言ってもらえると俺も嬉しい限りだ!それじゃ報告は終わりにする」


提督 「瑞鳳、吹雪 お前たちは残ってもらえるか?少し話がしたい」


吹雪 「わかりました」


瑞鳳 「はい…(南方海域に調査…伊19の生存、救出できない…まさか)」











吹雪 「…」


瑞鳳 「…」


提督 「…わるいな お前たちだけ残ってもらって」


吹雪 「構いません それよりも話がしたいというのは?」


提督 「あぁ そのことなんだが…」


瑞鳳 「………」ソワ…


提督 「…だいたい察しがついてるようだな?瑞鳳 落ち着きがないが」


瑞鳳 「っ!」ビクッ


提督 「吹雪 俺が朝からいなかった理由はだいたいわかってるよな?」


吹雪 「…元横須賀鎮守府提督もとい、反乱軍の情報を集めに出ていたかと思います」


提督 「ご名答 さすが吹雪だ?その通りだ」


提督 「とりあえずはお前たちにだけ話しておくが、俺は朝早くから元横須賀鎮守府提督の基地があると思われる南方海域に偵察に行ってた」


提督 「その結果だが、現物を見たわけじゃないがあることが判明した」


提督 「…さらに 伊19が反乱軍基地に所属してるのも判明した」


吹雪 「っ!」


瑞鳳 「………」


提督 「元横須賀鎮守府提督のことを少し聞いて話を終わらせたが、まさか伊19が反乱軍に所属してるとは思わなかった」


提督 「今は敵艦の姿をしてるが伊19は俺と戦いたくないらしく、戦闘を仕掛けてこなかった むしろ話し合いで解決しようとしてきた」


提督 「だから伊19を敵として見なくても平気だ あの基地には伊19とはまた別のヲ級がいるからそいつと勘違いしないように気をつけてくれ」


吹雪 「わかりました」


瑞鳳 「…あの、提督 わたしの元提督の救助作戦は…今まで通り 続行…ですよね?」


提督 「もちろんそのつもりだが…なんでだ?」


瑞鳳 「…もしかしたら、元提督のもとに伊19さんがいるから怒ってるのではないかと思いまして……」


提督 「なんで?別に怒る理由なんてなくないだろ 逆になんで心配した?」


瑞鳳 「あぁいえ なんとなくです…嫁である艦娘が、今は別の男性の方のところにいるので嫉妬とかそういうので怒ってるんじゃないかと思いまして……」


提督 「いやなんでだよ…別にそれくらいで嫉妬とかしないし そんなことで救助をやめたりしないからな?」


提督 「これで寝盗られてたりしてるなら話は変わるかもしれないがお前の元提督は初めてあった時もそうだが、あいつは仲間思いが強いじゃないか」


提督 「負けが見えてるから争わずに撤退させて欲しいと言ってた時もヲ級を沈めたくないから無茶なお願いを言ってきたんだろ?普通のやつならあんなこと言われて、はいそうですか、なんて言うわけがない」


提督 「あいつが部下を思う気持ちは俺にも伝わってるからそんなことするやつだとは思ってない だから安心してくれ」


瑞鳳 「そっそうですか それなら、よかった……」ホッ…


吹雪 「…それで提督 今後の方針は?」


提督 「とりあえずは元横須賀鎮守府提督の救助作戦を考えながら全員の腕を磨き上げる 今まで通りでいい」


提督 「1週間に一辺くらい東たちを呼んで作戦会議をしたいと思うからそれは覚えといてくれ」


吹雪 「了解です!」


瑞鳳 「はっはい!」


提督 「よし 解散!」













提督室



上官 『…やはりあったか また厄介なところに建てたのう』


上官 『しかも伊19も深海棲艦となって所属してるとは…運がよかったのか悪かったのか……』


提督 「…それで、どうすんだ?元横須賀鎮守府提督はまだ助けられないぞ」


上官 『わかっておる とりあえずお主らは今まで通り救助作戦を考えてくれ こっちはこっちでまた別の救助作戦を考える』


提督 「わかった もしそっちで良い案が出た場合にはこっちにも送ってくれ」


上官 『わかった それじゃのう』


ブツ…


提督 「…ふぅ」スッ…カタッ 携帯を懐にしまって椅子に腰掛ける


提督 「(…これはまた、忙しくなりそうだな 早くみんなの腕を上げさせて作戦考えねぇと)」


提督 「(あとで不知火たちにも知らせて むやみやたらに反乱軍に着任してる深海棲艦に攻撃しないよう言わないとな?まぁ あいつらがそんな行動を取るとは思えないが)」


提督 「…伊19……」


提督 「(…ほんとに、生きててくれてよかった 今は姿が違うけど、記憶が残ってくれてたことが幸いだった……)」


提督 「(ほんとなら川内も生きてて欲しかったが…それはさすがに欲張りだよな 生きてたらもっと嬉しかったが……)」






小鬼群 『じゃあね【元提督 私は夜戦が好きだから夜に合わないようにね?】』






提督 「…まてよ たしかあのとき、あいつも記憶が残ってるみたいな事言ってたよな…?」


提督 「しかも夜戦が好きだとも言ってた…俺のことも元提督と言ってたよな……?」


提督 「………まさか、な?まさかあいつも生き返って………るのか?伊19みたいに沈んで生き返ってるのか!?」


提督 「いやでも あいつの亡骸は俺の手で埋めたはず…埋めたのに、深海棲艦になったのか…?」


提督 「………論より証拠 行ってみたほうが早いな」


提督 「よし!」ガタッ


タッタッタッ…













工房



明石 「」バチバチバチバチ…


妖精 「」バチバチバチバチ…


睦月 「ふたりともどうにゃし?新しい装備の作成は順調?」バチバチバチバチ…


明石 「はい!睦月さんに教えてもらった通り この方法で溶接などをしていけばものすごくはやく出来そうです!」


妖精 「やっぱり睦月さんはすごいですね 本部に所属してたときにも腕を見せてもらいましたがさすがです!」


睦月 「むっふふー!当然にゃし 睦月の手にかかれば、作れないものなんてないにゃし!」(。・ω´・。)ドヤッ


明石 「でもなんで駆逐艦なのに工作を得意とするんですか?駆逐艦が工作を得意としてもあまり役立ちませんよね」


睦月 「………」


妖精 「…? 睦月さん?」


明石 「……あれ もしかして…わたし、なにか聞いてはいけないことを聞きましたか?」


睦月 「……まっまぁそんなことは置いといて!それより早く新しい装備つくるにゃし!」


明石 「あっはい わかりました(これはなにかありますね 過去のことはあまり触れないようにしましょう)」




提督 「ーっ…!」タッタッタッ!!…


睦月 「…およ?司令官 そんな勢いよく走ってきてどうしたの?」


提督 「今から中部海域に行く!もしかしたら、川内が生きてるかもしれないんだ!」カチャカチャ…スチャッ 重速度型装甲を身につけて装備する


睦月 「…っえ 川内さんが!?」


提督 「それじゃ行ってくる!お前たちは留守番たのむぞ!」タッタッタッ!!…


睦月 「ーっちょ まつにゃし!ひとりで行くのはあぶないよ!しかも中部海域までいくなら最低でも手練3人ぐらいはいないと!」


提督 「いらん!これは俺の独断だ 独断で他のやつを巻き込めるか!」


提督 「しかも行く場所が中部海域だ 今から中部海域まで行けば必ず明日の朝になっちまう!」


提督 「みんな演習で体動かしてんのに、さらに無理なんかさせられねぇ!だから俺ひとりで行く!」


睦月 「でっでも…」


睦月 「……わかった だったら睦月も行くよ!」


提督 「……っえ」


睦月 「わたしはずっと工房で作業してたから体動かしてないよ みんなと比べたらわたしは弱いけど、いないよりかはマシだよね!」


睦月 「司令官がひとりで行くならわたしも一緒に行く!…もっ問題はないよね?」ブル…


提督 「問題大ありだ!おまえ本気で言ってるのか?換装を身に纏えない奴がなにを言ってる!」


明石 「…っえ 換装を身に纏えない……?」


睦月 「つっ付けられるよ!水上歩行するための靴なら…」


提督 「主砲は持てるのかよ?主砲じゃなくても、副砲や対空砲とか持てるのか?」


睦月 「………」


妖精 「…っえ 睦月さん……?」


提督 「持てねぇだろ?お前は過去に監禁されてたことがあって、その監禁されてた間に精神がやられて その後遺症として武器を持てなくなったんだから」


明石 「っえ!?かっ監禁されてた!?」


妖精 「どういうことですか?睦月さんは最初から提督のもとに配属されていたんじゃないんですか?」


提督 「いや 元々はリンガ泊地に如月と一緒に着任してたんだ その鎮守府で建造されてすぐに如月と一緒に個室に閉じ込められたんだ」


提督 「監視カメラを四十方向に取り付けられて どこからでもふたりの様子を確かめられるよう作られた個室にな?」


睦月 「…」


提督 「閉じ込められてる間にな…睦月は精神がおかしくなっちまったんだ ずっと監禁され続けて、如月と一緒にいたんだが……」


明石 「…」


妖精 「…」


提督 「…如月がそこの提督を半殺しにしたあと ふたりは俺の鎮守府に着任させたんだが、睦月は一度精神をおかしくしたことによって後遺症が残っちまったんだ」


明石 「…それが、換装を身にまとえなくなったことですか」


提督 「あぁ 艦娘にとって一番失っちゃいけないのを睦月は失った 俺の鎮守府じゃなければ、今頃解体されてただろうな?」


提督 「だけど俺は艦娘を解体させることは一切しなかったから、なにかできることはないかと思って探した結果 工作を身につけさせることにしたんだ!」


提督 「俺も得意とは言えなかったけど 教えられる程度で教えたら意外にも飲み込みが早くてな?教えたことをすぐ覚えてくれたんだ」


提督 「換装を持てなくても役立てることがあってよかったよ もし工作を覚えられなかったとしたら間宮に頼んで料理担当にしようと思ってたからな!」


睦月 「それだけはいやにゃし 間宮さん料理のことになると鬼になるにゃし…」


提督 「…うん まぁ…鬼になるな」


提督 「……てか、話しが脱線したが俺は一人で行くからな?お前を連れていくなんて絶対しないからな」


睦月 「ダメだよ!ひとりでいくのは危ないよ!行くなら誰かと一緒に行かないと!」


提督 「いらないって言ってるだろ!とにかく 俺はひとりで行くから後で吹雪に鎮守府のことは頼むと言っといてくれ それじゃ!」タッタッタッ!!…


睦月 「ーっま 待つにゃし!!」


睦月 「(まっまずいにゃし!このままだと司令官がひとりで行っちゃうよぉ!!)」


睦月 「(中部海域は深海棲艦が大量に出てくる場所だからひとりで行かせたら危なすぎるにゃし!だれかついて行かないと!!)」




イーヤッフゥゥゥ!!!! 工房の外から謎の発狂音が響いてくる



提督 「…っん?この声は……」



バッターン!!!! 工房の扉が勢いよく開かれる


night 「ヒャッハァァァ!!!!汚物は消毒だァァァ!!」ズザーッ!!


night 「我、着任!!久しぶりだな a meverick!」ドンッ!!


提督 「…night おまえどんな登場のしかたしてんだ?てか扉を勢いよく開けるな やかましい」ハァ…


叢雲 「ほんとよ あんた来てそうそう騒ぐんじゃないわよ!」ベシッ


night 「痛い!ひどいぜ叢雲 なにも叩かなくたっていいじゃないか?」


叢雲 「あんたがバカなことやってるからよ?それより挨拶しなさい」


night 「おっと!そうだった」


night 「a meverick 今日からこの鎮守府に憲兵として着任することになったnightだ!よろしくな!」


叢雲 「同じくこの鎮守府に着任することになった叢雲よ 知ってると思うけど、nightの嫁でもあるわ」


叢雲 「このバカが今のブイン基地提督とケンカしたせいで追い出されたから迷惑をかけるわ」


night 「だってよ!あいつがお前を嫁にしたいなんて言うから!」


叢雲 「はいはいわかってるわよ!何回も聞いたから」


提督 「…ちょうどいい night着任早々わるいが任務だ!」


night 「おっ?早速か いいぜ!どこ行くんだ?」


提督 「中部海域のとある孤島まで一緒に来てくれ 調べたいことがある!」


night 「……っえ 中部海域…?」


叢雲 「今から中部海域まで向かうって…本気で言ってるの?」


提督 「あぁ 帰りは明日の朝ぐらいになるがどうしても今すぐに知りたいことがあるんだ!」


提督 「いやなら着いてこなくていい 俺ひとりでも行く!」


night 「おいおいまてまて だれも嫌なんて言ってないだろ?勝手に話し進めるな」


night 「…なにがあったかはしらないがお前の目 いつも以上に目つき悪いぞ?眉間にしわ寄せて」


night 「だけど こういう時のお前は本気でなにかをしたい時の顔だ!あの時と同じだ 俺と一緒に牢屋入ってたときにお前が檻をぶっ壊して出た時の顔とな!」


night 「いいぜ 付き合うぜ!それでお前の気が済むなら元三番目に最高指揮官と呼ばれていた俺の力を貸してやるぜ!」ニヤッ


睦月 「っえ!?元三番目の最高指揮官!?」


提督 「助かるよ それじゃ準備してくれ!すぐ行くぞ!」


night 「あいよ!っと その前に…」


night 「むらくもー!」ガバッ!!


叢雲 「ちょっ!?あんた人前でなに抱きついてんのよ!」///


night 「だって今から中部海域に行くんだもん!帰ってくるの朝になるから今のうちに叢雲ニウム補充しとかないと!」

ギュー


叢雲 「なにわけわかんないこといってんのよ!離れなさいバカっ!」///



提督 「睦月 これならいいよな?過去三番目に最高指揮官と呼ばれてたやつと行くんだ 文句はないよな?」


睦月 「…えっと、ほんとに 過去三番目に最高指揮官と呼ばれてた人なの?全然そうは見えないんだけど…」


提督 「…まぁ見た目はそんな感じしないよな?だけど、あいつの腕を見ればわかると思うぞ」


睦月 「うで?」


提督 「night 睦月にお前の腕見せてやってくれ」


night 「っお?いいぜ 小さい子に触られるなんてさいこ…!」


叢雲 「はい少しは落ち着きましょうね元司令官?」グググッ…


night 「イダダダダッ!!あっ頭が割れる!叢雲のことでいっぱいな頭が潰れるぅぅ!!」ウギャァァァッ!!!!


叢雲 「だいじょうぶよ あんたの頭はそう簡単につぶれないから?」パッ


night 「いや普通に潰れるから!おれはa meverickみたいに化け物じゃないから!」オーイテー…


提督 「だれが化け物だ!てか暴れてないで早く見せてやれ」


night 「はいはいっと!それじゃお嬢ちゃん 俺の腕を十分に堪能してくれ!」


睦月 「それじゃ失礼して…」スッ… 左手でnightの腕をつかもうと…


明石 「ーっ! むっ睦月さん!左手はまずい!!」


提督 「へいきだよ 今の状態ならな?」


明石 「…っえ」



睦月 「…」ムニュムニュ


night 「どうだ?なにかわかったかい?」


睦月 「…この腕 改造されてるね?だれにやってもらったの?」


night 「っお?わかるのか これは俺の知り合いに頼んでやってもらったんだ!」


night 「なかなかマッドなやつでな?人体実験や人体改造を趣味とする奴がいてな!」


night 「腕はたしかなんだが なにがなんでも改造しようとする悪い癖を持っててな?…この前 捕まった」


睦月 「…ふーん」トントンットントンッ


睦月 「……たしかに腕は良いみたいだね?触っただけでも精密に細かく作られてるのがわかるにゃし」


睦月 「腕の構造って見れる?開けられるなら見せてほしいにゃし」


night 「いいぜ?普段は開けないんだがお嬢ちゃんの頼みとあらば、見せないわけにはいかないぜ!」ググッ…


night 「ーっ…と よし!開いたぜ?」パカッ 腕の上腕部分が横向きに開いて中の構造があらわになる


睦月 「…」ジッ…


睦月 「(内装のガードはちゃんとしてる…鉄を何重にもして圧縮した鉄板を使ってるから これならちょっとやそっとじゃ壊れない)」


睦月 「(蓋の防水も耐熱ゴムを三重にして海水が入らないようになってるから耐水も心配ない 蓋を開ける時は拳を作って力を入れれば開けられる構造も良い)」


睦月 「(腕の力…出力を上げるエンジンやベルトも型はちょっと古いけど物はいい 油やオイルも今のところ適)」


睦月 「(このくらいのエンジンなら最大で握力300kgはくだらない 動物で例えるならチンパンジーと同じくらい…)」


睦月 「(司令官は通常で握力180kg エンジン作動時は握力500kgまで上がるから、それと比べたら衰えるけど決して弱くはない)」


睦月 「(…実力の方はどうなんだろう?過去三番目に最高指揮官と呼ばれていたみたいだけど、それは指揮として言われてたのか もしくは戦力として呼ばれていたのかがわからない…)」


睦月 「(…でも、改造されてるってことはおそらく戦力として過去三番目に最高指揮官と呼ばれていたんだよね?指揮なら腕を改造する必要ないし)」


睦月 「(しかもこの腕…少し微調整すればすぐ強くなれるかも この構造ならすぐにできる!)」スチャッ すぐにドライバーを手元に用意する


night 「…っえ おっお嬢ちゃん?一体なにを……?」


睦月 「【…神の手ー技巧!!】」シュンッ!!



ガチャガチャカチャカチャッッ!!!!!! 一秒とかからずに一瞬にして改造されているnightの腕を微調整する


night 「っ!?」


睦月 「……神がかっている にゃし!」

( • ω•́ )✧キラーン


night 「(…うっうそだろ?今……俺の腕を調整した?)」


night 「(なんとか目に捉えることができたが一瞬にして多数箇所を調整したぞ!しかもマイナスドライバー一本で!?)」


night 「(この子、一体なにものだ!?駆逐艦なのにこんな高度な整備ができるなんて!!)」


睦月 「どうにゃし?すこーし調整したけど、今まで以上に力出せそうかな?」


night 「っえ あ、ちょっと待ってくれ 今確かめてみる」カチャッゴキゴキ 蓋を閉めて指の骨を鳴らして作動の準備をする


night 「(今の調整でどれくらい変わったんだ?微調整とはいえ 多数箇所を調整すればそれなりには変わるはず…)」カチッ



プシューッ!!!!シュゥゥ… 腕から煙が出て一気にエンジンが回り作動する


night 「おおっ!?一瞬にして作動したぞ!いつもなら数十秒かかるのに!」


night 「しかも作動させた時の負担がめっちゃ軽くなってる!作動させた直後は二秒ぐらい置いてから使用しないとエンジンの回転が悪くてすぐオーバーヒートしてダメになるのに全然重くない!!」


睦月 「握力はどのくらい上がったかわかる?メーターってどこかについてるかな」


night 「あるぜ?メーターは今開けたところの裏についてるんだ 裏の蓋を開ければ…!」ググッ…パカッ


night 「お嬢ちゃん わるいけど握力どれくらい出てるか見てもらってもいいかな?力入れてるときはちょっと見れなくてな」


睦月 「了解にゃし!」スッ


night 「それじゃやるぜ?ふんっ!!」ググッ!!



メーター 「」グググッ… 握力計の針が徐々に上がり350kgのところで止まる


睦月 「…握力350kg ちょうど止まったよ」


night 「おぉっ!!握力50kgも上がってるのか!これはすごい!!」


night 「お嬢ちゃん一体なにもんなんだ?駆逐艦なのに こんな工作ができるなんて?」


睦月 「ふっふっふー!聞いておどろくにゃし 睦月は……」


提督 「睦月 わるいがその話しは帰ってきてからにしてくれ?時間がおしい」


睦月 「むー!」(`・н・´)プクー


提督 「それじゃ行くぞnight 早く行って確かめるぞ!」タッタッタッ…


night 「はいよっと!お嬢ちゃん 君のことはまた後で話を聞かせてくれな?チャチャッと終わらせて帰ってくるから!」ニコッ


叢雲 「あーはいはい 目の前で浮気なんかすんじゃないわよ!早く行きなさい!」ギュゥゥ…


night 「アイダダダッ!!!!浮気なんてしてないよ ただ帰ってきたら話を聞かせて欲しいと言っただけで…」イタタ…オシリガ……


提督 「nightはやくしろ!」


night 「はいよっ!それじゃ行ってくるよ 叢雲!」チュッ


叢雲 「ーっんな!?」///ボッ!! nightに頬にキスされる


睦月 「にゃしっ!?」///キャー!!


明石 「ーっ!?」///カァァ!!


妖精 「きゃーっ!?」///


night 「帰ったら続きしてあげるからな!」タッタッタッ…


叢雲 「ーっば バカじゃないのあんた!?人が見てる前でっ!!」ウガー!!



提督 「単独行動隊66番 a meverick出撃する!」ザー!!


night 「単独行動隊7番 night出撃するぜ!」ザー!!


ザァー………



明石 「…いっ行きましたね ふたりとも……」///


妖精 「そっそうですね…」///


睦月 「にゃしし!叢雲さん愛されてるね?しかも帰ってきたら相手してくれるなんて!」ニシシ


叢雲 「はっはぁ!?べ、べつに期待なんてしてないわよ!帰ってきたら普通におかえりぐらいしか言わないわ!」///


睦月 「ほんとかなぁ?その表情からして 少なからず期待してるんじゃないかにゃ?」ニヤニヤ


叢雲 「ーっし してるわけないでしょ!!なにバカなこと言ってんのよ わたしはあんな変態じゃないわ!」///


叢雲 「別に帰ってきたら抱きしめてもらったり 頭撫でてもらったりして欲しいなんて思ってないんだから!!」///


睦月 「いやもろ言ってるにゃし もろ口に出してるよ?」


叢雲 「ーっく 口に出してるだけで、して欲しいなんて思ってないんだからー!!」///


睦月 「うーん…それはちょっとムリがあるよ?」(´・ω・)



明石 「あっあはは…叢雲さんも愛されていますね?さっきの方に」///


妖精 「ほんとですね …にしても、さっきの人 出撃する際に単独行動隊と言ってましたが……」


叢雲 「そうよ あいつは元ブイン基地の司令官で他の鎮守府の女に手を出して捕まったのよ」


明石 「…っえ てことは、浮気……?」


叢雲 「ちがうわよ 別の鎮守府のわたしに手を出して捕まったのよ わたしだと勘違いしてね?」


明石 「あぁ…なるほど 理解しました」


妖精 「手を出したって…完全にしちゃったの?」


睦月 「おっおぉ…妖精さん ド直球に聞いてくるね?」


叢雲 「いいえ ただ後ろから抱きしめただけみたいよ?ガバッとやられたから溝に肘を入れて 顎をアッパーしてぶっ飛ばしたみたい」


睦月 「おぉ…他の鎮守府の叢雲さんもなかなかやるね?普通なら怖くてそんなことできないのに」


叢雲 「しかもその鎮守府の指揮官がまためんどくさいやつでね?オラの嫁に何するだー!!とか言って大事にしちゃったのよ」


叢雲 「しかもこっちが一方的に悪かったから軍法会議かけられて Aランクの単独行動隊行きを言い渡されちゃってね?もうほんっと!ろくなことしないわよ」


明石 「そっそれは大変でしたね…」


睦月 「…それで、その大事にしてきた司令官はどうしたの?」


叢雲 「っ…」ピクッ


妖精 「…っえ?」


睦月 「睦月ね?ここに着任する前、長いあいだ本部にいたの どこかの鎮守府が問題起こしたり、艦娘に何かあったりするとすぐに情報がくるの」


睦月 「その鎮守府ってタウイタウイ泊地だったりしない?」


叢雲 「……へぇ あなた、本部にいたのね?まさかここに本部所属の艦娘がいるとは思わなかったわ」


叢雲 「まぁでも?大したことはしてないわ たーだ!指揮官としての資格を剥奪しただけよ!」ニヤリ


明石 「……っえ」


叢雲 「こっちは元三番目に最高鎮守府と呼ばれていたところよ?そこに着任してる秘書艦の権限だって少なからず他の鎮守府に通用するわ」


叢雲 「しかも上官が味方についてくれたから なおのこと良かったわ!三番目の最高鎮守府を単独行動隊に移すとはなにごとだ!!って言って怒鳴り散らしていたわ」


叢雲 「そしたらタウイタウイ泊地の指揮官 土下座して上官やわたしに謝ってきたわ?立場上、あいつの方が下なのに舐めた口を叩いてすみませんって泣きじゃくりながら謝ってきたわ」


叢雲 「しかもオレの嫁って言いながら そっちの叢雲は結婚どころかまだそこまで親密度は高くないうえに日々セクハラを受けていたそうよ?これはもう勝てると思ったわよ!」


叢雲 「そいつすぐに軍法会議かけられて指揮官を下ろされたのよ 単独行動隊に入れろって言ったのだけど、それは受け入れてもらえなかったわ」


叢雲 「まぁでも!わたしてきには指揮官を辞めさせられただけよかったと思ってるわ どうせこのままやってても大して戦果も上げないだろうし、いつかはセクハラで捕まってるだろうから それを早めてあげただけよ?」(*∀´*)ケケケ


明石 「…叢雲さん ものすごくあくどい顔してますが……」


睦月 「叢雲さんもなかなかわるよのぉ?まぁでも やり返したい気持ちはわかるけどね!」


睦月 「旦那さんが捕まったらやり返したくなるよね?睦月も司令官がそうなったら鎮守府全員に協力してもらって集団暴動を起こすにゃし」


叢雲 「…うん そっちの方がシャレにならないわ 私のときより酷いことになるわよ?」


睦月 「だいじょうぶだよ!現に何回か暴動起きてるし」


明石&妖精 「「っえ!!!?」」













海上走行中…



提督 「…」ザー…


night 「いやぁ しかしお前とまた出撃する時が来るなんて思ってもなかったな?」ザー…


night 「おまえと会わなくなってからずっと一人だったから 久々に心が踊るぜ!」


提督 「遊びに行くわけじゃないんだぞ?しかも今回向かう先は中部海域なんだ」


提督 「深海棲艦がうじゃんといるところなんだからもっと警戒しろ 今だっていつ深海棲艦が現れてもおかしくないんだからな」


night 「おぉ…いつにも増して固いな?そんなに固くしてると疲れるぜ?」


提督 「ほっとけ おれの勝手だろ」


night 「…なにがあったよ 調べたいことがあるって言ってたがなにを調べに行くんだ?」


提督 「………」


提督 「……もしかしたらなんだが 川内が生きてるかもしれないんだ」


night 「……なに?」


提督 「…伊19の生存が確認できたんだ 今は…深海棲艦だが 俺のことをちゃんと覚えていた」


night 「っ! ……伊19 深海棲艦になって生きてたのか?」


提督 「…あぁ 信じ難い話だが、目の前で生きてたのを確認した 確証もついてる」


提督 「それで今回、川内も沈んでるから もしかしたら…生きてるかもしれないと思ってな?」


night 「…なにか思い当たる節があるのか?川内みたいなやつを見かけたとか」


提督 「……あるんだ 新型深海棲艦のやつが川内がいつも付けてた白いマフラーを付けてたんだ」


提督 「しかも話をしたときに俺が元大湊警備府提督であることを知ってたんだ もう数年も経ってるんだぞ?まして新型深海棲艦が俺のことを知ってるなんてありえない!」


提督 「さらに言うと 川内がよく言ってた言葉…私は夜戦が好きって言葉も使ってた だから可能性としては……」


night 「…高いな 俺なら本人だと疑うな?」


night 「たしかに そこまで川内と重なる点があるなら調べたくなるよな?お前にとって川内は伊19の次に大切な艦娘だったんだよな」


提督 「みんな大事だよ 大事にしてない艦娘なんていない…みんな 俺の大事な艦娘だ!」


night 「ははっ!そうだったな?少し言葉をまちがえた」


night 「まぁお前の気が済むまで付き合ってやるよ?今はお前の下についてるからな」


night 「下についてなかったとしても 協力して欲しければいつでも協力してやるけどな?」


night 「お互い戦海をかけた仲だ 必ず情報を手に入れて帰るぞ?」


提督 「あぁ!」






深海棲艦 「…っ! 三時の方向に敵艦隊発見!」


深海棲艦 「なにっ!数は?」


深海棲艦 「目視できるだけで二体…でも、なんの艦種かはわかりません」


深海棲艦 「…電探で調べた結果 敵艦は二体だけ……でも艦種は不明です」


深海棲艦 「不明…?どういうことだ」


深海棲艦 「まぁどちらにしてもだ こっちに向かってるなら倒すまでだ」ジャキッ


深海棲艦 「…そうだな 全員戦闘態勢に入れ!」


全深海棲艦 「「了解!」」ジャキッ






night 「…おっと 九時の方向に深海棲艦発見!」


提督 「数は四体 戦艦1、重巡1、駆逐艦2…しかも初めて見る深海棲艦だな」


提督 「顔見知りなら戦闘しないで済んだんだが…まぁ仕方ない 手っ取り早く終わらすぞ?」スー…スチャッ


night 「あいよー!まかせとけ!」スー…スチャッ 提督と同じくサーベルを抜いて構える


ザーッ!!…




深海棲艦 「ーっな 謎の艦隊が速度を上げてこちらに向かってきます!」


深海棲艦 「時速約60km 艦種は…なんだあれ?男…が換装を身につけてる?」


深海棲艦 「肉眼で見える限りだと武器は両者サーベルを持ち 先頭を走ってる者はサーベル…のみかと思います」


深海棲艦 「後ろを走ってる者はサーベルの他に大砲と思われる武器を背中に乗せています」


深海棲艦 「なんだ ただの雑魚か?艦娘でないやつがそんな武器を持ったところでたかが知れてる 海軍は資源不足なのか?」


深海棲艦 「まぁ向こうはやる気みたいなんだ こっちも奴らを殺す気でやるぞ!」


全深海棲艦 「「了解!!」」スチャッ




night 「おっとー?奴ら一斉射撃してくるつもりか しかもこの距離なら当たり前の射程圏内で俺たちに当たる可能性も半分ぐらいはある」


night 「俺なら避けて接近してサーベルで切りつけて倒すけど…どうする?」


提督 「いや 避けないでわざと当たるぞ?お前とならあれができる」


night 「っ! 了解!それじゃあの技を出すぜ?」ニヤリ


提督 「しくじるなよ?」ザーッ…


night 「おまえもな!」ザーッ… 提督の背後直線上にまわって海上を走らせる




深海棲艦 「っん 奴ら一直線に並んだな これなら同じところに狙いを定めても当てられそうだな」


深海棲艦 「全員狙いを定めろ 目標は換装を身につけた男ふたり!」


深海棲艦 「行くぞ!……放てー!!」



ドドドドォーン!!!!



提督 「…ーっnight!」チャキッ


night 「あいよーっ!!」ザッパァン!! 海上ブースターを一気に噴出させて空に舞いあがる


提督 「剣技 弾返し!!」ヒュンッ!!


ガキキキキィン!!!!!! 深海棲艦が放ってきた砲弾を全て上空に打ち上げる


night 「お返しだ!剣技 スナイパー・ショット!!」ガキキキキィン!!!!!! 上空に打ち上げられた砲弾を全て深海棲艦に向けて打ち返す



ヒュヒュヒュヒュン!!!!!!


深海棲艦 「ーっな!?」



ババババァァンッ!!!!!!


全深海棲艦 「「ぐあぁぁっ!!!!」」中破



night 「よっと!うまくいったな?a meverick やっぱりおまえとは息ピッタリだ!」バシャンッ


提督 「ほんとだな?打ち返した弾をさらに打ち返すことができるのはお前だけだ おまえの腕はほんとすごいよ!」


night 「だろ!」( *¯ ꒳¯*)キラーン



深海棲艦 「ーっな なんだあいつら!?砲弾を打ち返してきたぞ!」プスプス…


深海棲艦 「たかが人間風情がこんなこと…ありえない!あいつら人間か!?」


深海棲艦 「おぉおちつけ!取り乱すな まだ中破だ!主砲はまだ生きてるんだ 反撃のチャンスをうかがえ!!」アタフタ


深海棲艦 「いやあなたが一番落ち着いてください!!」


提督 「おいおまえら」ザーッ


全深海棲艦 「「ひぃっ!!!?」」ビクッ!!


提督 「これ以上戦うのは厳しいだろ?撤退したいなら撤退しろ」


深海棲艦 「……っえ」


night 「んー?a meverick 逃がすのか?やるなら大破までした方がいいんじゃないか?」


提督 「いや 大破までさせなくても中破までさせとけば標準合わせての砲撃は難しい これ以上損傷させる必要はない」


提督 「俺とお前なら普通に避けられるだろ?まして中破した奴らの砲撃なら難なく避けられるだろ」


night 「状況にもよるけどな」


提督 「今の状況だと?」


night 「余裕!」( • ω•́ )✧


提督 「というわけだ まだ戦うなら相手してやるが戦いたくないなら今すぐ自分たちの基地に戻れ」


提督 「あっちなみに言っておくが 撤退すると言って俺たちに攻撃しようとしても意味ないと思えよ?さっきみたいに打ち返してまた当てるだけだから」


深海棲艦 「………」


深海棲艦 「…なぜトドメを刺さないで逃がす?敵同士だろ」


提督 「たしかに敵同士だが 俺はムダな殺生はしないと決めてるからな?今ここでお前たちを殺したところでなんも得することがない」


提督 「それにお前らの命はひとつしかないんだ いくら量産できるとはいえ、自分の命は量産できない」


提督 「ひとつしかない命をなんの意味ないことで失わせるのはおかしいだろ?だからこれ以上お前たちを痛みつける気はない」


提督 「逃がすわけじゃない 命の大事さを知ってほしいだけだ?また俺と会ったら戦闘しても構わない いつでも相手してやる!」


深海棲艦 「……変わってるな おまえ?」


提督 「よく言われるよ いつか死ぬぞって警告されてるしな?」


深海棲艦 「それ自分で言うのか…?」


提督 「現にその通りだからな?なにも言えない」


提督 「…あっそうだ?お前らにひとつ聞きたいことがある」


深海棲艦 「…なんだ?軍事情報は話さないぞ」


提督 「いや多分だが、軍事情報じゃないと思う お前らと同じ深海棲艦だと思うんだが…」


深海棲艦 「…? 同じ深海棲艦だと思う?」


提督 「…小鬼群って奴らを知ってるか?」


全深海棲艦 「「っ!!」」ピクッ


night 「…なにか知ってるみたいだな?」


提督 「知ってるなら教えてくれないか?とくにマフラーをつけた新型深海棲艦のことを知ってるなら教えてくれ」


深海棲艦 「…マフラーをつけた新型深海棲艦?」


深海棲艦 「そんなやつ見たか?」


深海棲艦 「いや わたしは見たことないな?おまえは?」


深海棲艦 「ううん わたしもない」フルフル


提督 「そうか…なら新型深海棲艦のことを知ってるなら教えて欲しいんだ なんでもいい」


深海棲艦 「なんでもと言われてもな…」


深海棲艦 「私たちにわかることで言ったら回避が異常だったり、酸素魚雷しか積んでないことぐらいしか……」


提督 「…そうか」


深海棲艦 「わるいな それしか情報がなくて」


提督 「いや かまわないよ?それだけでも教えてもらえて」


提督 「それじゃ俺たちは行くからお前たちも安全に帰ってくれ?ケガさせて悪かったな」


提督 「night 行くぞ!」


night 「おうよ!」


ザー…



深海棲艦 「………」プスプス…


深海棲艦 「…不思議なやつらだったな 人間なのに私たちを中破させるなんて」


深海棲艦 「異常でしたよ 私たちの砲弾を弾き返して打ち返すなんて…」


深海棲艦 「……驚異的な奴らだったな 次会ったときは警戒しないとな」


深海棲艦 「そうだな」













夜ー海上走行中



提督 「…」ザー…


night 「…近くに深海棲艦の姿なし 燃料補給するなら今のうちだな?」ザー…


提督 「…」ザー…


night 「…a meverick?」


提督 「…っえ あっわるい?そうだな そろそろ補給しとくか」ゴソゴソ…スッ 懐から小サイズの燃料タンクを取り出す


night 「…やっぱり気になるんだな 川内のこと」


提督 「…」トポポ…


night 「…急ぐ気持ちはわかるがムリするなよ?俺も人のこと言えないが お前と同じ状況になったら急ぐかもしれないが」


night 「おちつけとは言わない ただ冷静さだけは失うな?いいな」


提督 「…わかってる わるいな?心配させて」


night 「かまわないさ それより少し休憩するか?燃料は補給したが俺たちの腹は補給してないけど」


提督 「…メシ持ってきてるのか?俺は携帯食料持ってるけど」


night 「モチのロン!俺も携帯食料持ってるぜ?ほんとは叢雲のお弁当を食べたかったが…さすがに作ってもらう暇なかったからなぁ?」ハァ…


提督 「ここまで来て愚痴をぼやくな 俺は休んでも構わないが少し休むか?」


night 「んー…そうだな?俺的にはずっと海上走りっぱなしだったから地面に足つかせて飯食べたいが」


提督 「なら近くの孤島で休むか もしくはどこかに休めそうな岩が飛び出てればいいんだが…」キョロキョロ


提督 「……っん ちょうど良さげな岩が出てるな?あそこで休むか」ザー…


night 「りょうかーい!」ザー…








ザブゥーン…ザバァー……



提督 「…」モグモグ… 海からとび出てる岩場で休憩して携帯食料を食べている


night 「…a meverick おまえよく電気つけずに食べれるな?てか俺がライトつけてんだからこっち来て食えよ」モグモグ


提督 「明かりつけてたら俺たちがここにいること敵にバレるだろ?電探使われたら一発だが、肉眼だけでもバレないようするためにも明かりは厳禁だ」


night 「いやたしかにそうかもしれねぇけどよ?」


提督 「それに俺は目がいいからな?暗くても何がどこにあるかぐらい見える」


提督 「…てか おまえも目いいだろ?夜間出撃したとき何度も深海棲艦を肉眼で倒してたろ」


night 「戦闘時と休憩時を一緒にしないでくれ…さすがに休憩してるときぐらいは明るい方がいいよ?暗いと落ち着かねぇし」


提督 「…暗いの苦手だったか?」


night 「いいや?そんなことないぜ!」


night 「夜ベッドの上で叢雲と一緒に寝れるから好きだぜ!しかも寝るだけじゃ収まらずまあんなことやこんなことを…!!」グヘヘ


提督 「………」モグモグ…


night 「…なんか言えよ さすがにツッこまれないと気まずいんだが」


提督 「……逆にツッコミも入れずれぇよ というか、人にツッこませるな」


night 「手厳しいこと」


提督 「…そういえば おまえのコードネームってnight(夜)だけど、それ自分でつけたのか?」


night 「っん そうだが?」


提督 「なんで夜なんだ?俺ははぐれ者って意味でつけたが夜の意味で付けるのは変じゃないか?」


night 「っ…」ピクッ


提督 「っ!」


night 「………そういえば、俺のコードネームの意味 教えてなかったな?まぁ誰かに教えることでもないから教えてなかったが」


提督 「…なにか理由があるのか?」


night 「…まぁな まっそんな深い理由じゃないけどな!ただ俺は……」


night 「【夜が大ッ嫌いなだけだ】」


提督 「……っえ?」


night 「なぁa meverick 俺の過去って聞いたことあるか?おそらく一般家庭で育ったとかって話が通ってると思うが」


提督 「あぁ 上官からもそう聞いてるが?」


night 「やっぱりそうだよな 表ではそう伝わってるよな?」


提督 「…表では?」


night 「考えてみろ 一般家庭で育ったやつが深海棲艦を目の前にして平然としてられると思うか?普通のやつなら発狂もんだ」


night 「まぁ例外はいるけどな?艦娘が近くにいれば安心できるってやつもいるし お前や俺みたいに単体でも平然としてられる奴もいる」


night 「お前は幼い頃、戦争地帯で生まれて育ったんだよな?だから深海棲艦を目の前にしても平然としてられる」


night 「【…そして俺は 元暗殺者だったから死を恐れていないんだ いつ死んでもおかしくなかったからな?】」


提督 「っな!!暗殺者!?」


night 「もとな ターゲットを殺しては金を手に入れて、邪魔してくる奴らもいたからそいつらも殺して、そいつの依頼を強奪して金を手に入れてたんだ」


night 「老若男女関係なく殺してきた 今後の人生を見ることができなくなった子供も……ターゲットにされたやつはみんな殺した」


night 「泣きまくる子供、命乞いする大人ども、俺を恨んで殺してやるといったやろうも…血も涙もない 冷酷な俺に殺された」


提督 「………」


night 「…おれは、幼いときに親父を亡くしたんだ お袋は俺と妹を養うために睡眠時間を削って働きずめでな」


night 「俺はそのとき学生でな 妹の学費や俺の学費、毎日の食費や生活における出費を全部ひとりで稼いでくれた」


night 「俺もバイトして稼いでたが学生の収入なんてたかが知れてる 月10万稼げればいいほうだった…」


night 「妹はまだ中学だったから働くことができなくてな 俺とお袋でなんとか食いつないでたんだ…でも お袋が仕事中にケガしたんだ」


night 「仕事場の階段から落ちて両足複雑骨折して入院 働くことができなくなったお袋の代わりに俺が働くことになった」


night 「学費が払えないんじゃ学校も通えないから退学して仕事を専念することにしたんだ …でも、お袋はそれを断じて受け入れなかった」


night 「内職してでも働くから高校だけは卒業しろって俺に叱ってきたんだ 考えられるか?足を折ってなお働こうとするなんて…とてもじゃないが俺には考えられなかった」


night 「たしかに俺の学費だけなら俺のバイト代でなんとかなった メシだってそこらのスーパーで値引きされたものを買いあさって食いつないでいけばギリギリいけた」


night 「…なら 妹の学費はどうなる?中学の妹はまだ働けない いくらお袋が内職して働いてくれたとしても、それだけじゃどうにもならない」


night 「しかもお袋は保険をかけていなかった ほんとならかけたかったが保険に入るにしても金がかかる…その払う金すら、生活費の方に回してたんだ」


night 「べつにお袋のことは恨んじゃいねぇ 仕方なかったんだ その保険に入れる金は俺たちのために回してくれてたんだ…恨むことなんて、できるわけがねぇ」


night 「自分の入院費すら払えない状況でよく俺に学生辞めるなって説教できたよな?自分のことをよく考えてから言ってくれよ」


night 「結局おれは高校をやめていろんなところでかけ持ちして働きまくった 妹の学費、お袋の入院費、生活費を稼ぐために睡眠時間を削りにけずって働いた」


night 「…でも、その結果お袋と同じことになった ケガはしてないが疲労困憊(ひろうこんぱい)と睡眠不足が続いて体調を崩しかけてた」


night 「このままじゃ身体が持たないとわかっていたが休むわけにはいかなかった 休んだらその分、収入が減っちまう…それだけは絶対したくなかった」


night 「その日の仕事をなんとかケリつけて家に帰ってる途中に…ある男に出会った」


提督 「…おとこ?」


night 「一見、ただの一般人に見えた…だが そいつは俺にある仕事をすれば大量に金が入ると言ってきたんだ」


提督 「言ってきたって…まさか!」


night 「あぁ 俺の人生を変えた男、暗殺者の管理者だ!」


night 「そいつが俺に仕事を進めてきた時は怪しすぎて最初は断ろうとした…でも、現状を考えると大量に金が入るならやらざる得ないとも思った」


night 「現に俺の身体も限界が近かった…だから、その仕事を引き受けることにした」


night 「そしたら初っ端から政治家の暗殺だったよ?どんな方法でもいいからそいつを殺せって…報酬は50万って言われた時はすぐ飛びついたよ」


night 「50万ならお袋の入院費どころか妹の学費、生活費すら余裕で払えるから二度返事して引き受けちまった …ひとなんて、殺したことなかったのにだ?」


night 「……今でも忘れねぇよ 初めての暗殺した瞬間、頭ん中に焼きついてる」


night 「なにでどうやって殺したかは言えねぇがターゲットを殺すときに、命だけはって泣き叫びながらションベン漏らしながら命乞いしてきたんだ」


night 「すげぇためらったよ ひとが絶望に落ちたらこうなるんだって改めて知った瞬間だった…おれも絶望におちたらこうなるんだろうなって思った」


night 「……人を殺したときってすごいよな?目がグルンって一気に上向いて白目になって 殺したら神経がまだ生きてるからビクンビクンって身体が跳ね上がって…気持ち悪かったよ」


night 「ナイフとか切るところによっては血が吹きでたり、逆に血が出にくかったりと…いろんなことを知ったよ」


night 「………でも、気持ちいい思いはしなかった ひとによっては快感を覚えるやつもいるみたいだが、おれは快感どころか罪悪感に陥ってた」


night 「見ず知らずの人を殺して ひとの人生を台無しにしてきたんだ?…ほんとに、胸くそ悪かったよ」


提督 「………」


night 「……幸いにも、俺が殺してきた奴らは未だ事件解決に至ってなく 証拠も全部隠蔽したから完全犯罪として片付けられたんだ」


night 「ほんとなら罪を償わないといけないのに…俺はなんも罪をつぐなってねぇ 今まで悪いことしてきたのに……まったく、なんも反省してねぇんだ」


night 「おかしいよな?ほんとなら警察に捕まってないといけないのに 今こうして海軍の憲兵やってるんだぜ?元々提督でもあった」


night 「犯罪者が公務員なんて…ふざけた話だぜ 国を守るやつらが犯罪者なんて………笑っちまうぜ」


提督 「………その事は、叢雲に話したのか?」


night 「………あぁ 結婚するとき、包み隠さず ぜんぶ話した 今まで殺した人の名前も全部伝えた」


night 「そしたらなんて言ったと思う?過去は過去、今は今でしょ?って言ってきたんだぜ?」


night 「バカじゃねぇのか?普通のやつならドン引きしてすぐ警察呼んで捕まえてんのに…叢雲は、今してないなら別にいいって言ったんだぜ?」


night 「挙句の果てには…今まで良く頑張ってきたわねって……慰めてくれたんだぜ?おかしいと思わないか……?」グスッ…


night 「おれは…今までやっちゃいけないことを、してきたのに!なのにあいつは……!!」ツツー…


提督 「…もういい それ以上話すな」


提督 「ここで泣き叫ばれてもこまる 敵にバレたらどうすんだ?」


night 「……わるい 場違いな話だったな」グシッ


提督 「まったくもってその通りだな?今ここで話すことじゃないし 泣かれても俺は叢雲じゃないから慰めることはできねぇ」


提督 「…まっ話してくれたことに関しては嬉しい限りだがな?おかげでおまえのことをよく知れた」


night 「……失望したか?」


提督 「失望?バカかおまえ んなわけねぇだろ」


提督 「逆によくやったよ 決して褒められることじゃないがお前は家族を養うためにやったんだろ?なら仕方ないことだ」


night 「っ!」


提督 「他のやつが聞いたらおかしいって言うやつもいるかもしれないが俺はそんなこと思わねぇよ むしろ褒めてやるよ?」


提督 「だからそんな気に病むことはねぇ てか、お前が落ち込むなんて気持ち悪くてたまんねぇよ?早く元の性格に戻ってくれ」


night 「…a meverick……」ジーン


提督 「…はやく飯食えよ?手止まってるぞ」


night 「っえ あっわるい すぐ食べる!」モグモグ…


提督 「それ食べ終わったらすぐ出るからな まだ孤島に着くまで何時間もかかるんだから?あんまり休んでられないぞ」


night 「あぁ!ちょっと待ってくれ あと一分で食べるぜ!」モグモグ…


提督 「いやゆっくり食えよ 急いで食べて喉につまらせたらめんどくせぇから」


night 「あいよ!」モグモグ…


提督 「はぁ…ほんと忙しないやつだな?」ハァー…


night 「…a meverick ありがとな 褒めてくれて」


提督 「どういたしまして?」


night 「ー…っ」ゴクンッ


night 「よーし!エネルギー補充完了!!これでいけるぜ!!」グッ!!


提督 「よし それじゃ行くぞ?」スクッ


night 「おう!」








深夜ー中部海域



提督 「…見えてきた あそこだ!」ザー…


night 「んー?…あぁ あの孤島か あそこに川内の亡骸があるのか」ザー…


提督 「あぁ おれの手で自ら埋めたからな 島も完全に覚えてる」


提督 「……川内………」


night 「…」


ザァー…











ザァー……パシャパシャッ


提督 「…よし 無事ついたな」カチカチッ


night 「そうだな 途中深海棲艦に襲われたが無傷でこれたしな?」カチカチッ


提督 「………」ザッザッザッ…


night 「…っておいおい 置いていくなよ?行くなら行くって言えよ」ザッザッザッ…


ザッザッザッ…



せんだいのはか 「」ボロ…


提督 「………」スゥ…グググッ


night 「…おいa meverick なにやってんだ?」


提督 「…見てわかんないか 掘ってんだよ?」ザクッ…バサッザクッ…バサッ


night 「いやそこじゃねぇよ なんで手で掘ってんだよ?まさかスコップとか持ってきてないのか?」


提督 「持ってきてるわけないだろ あったとしても使えるか」ザクッザクッ…


提督 「もし川内の死体があったら傷つけちまうだろ 傷つけないためにも手でやんねぇと」バサッ…バサッ…


night 「マジかよ…まぁいいけどよ?おれも手伝う」ザクッ…バサッ


提督 「わるい たすかるよ」


ザクッ…バサッザクッ…バサッ


提督 「…」ザクッ…ザクッ…


night 「……なんか、いやだな?墓場荒らしみたいでちょっと気が引ける」バサッ…バサッ…


提督 「いやなら手伝わなくていい お前を連れてきたのは護衛のためであってそれ以外は頼む気はない 俺が掘り終わるまで待ってても構わない」ザクッ…ザクッ…


night 「待ってる時間が暇すぎるよ だったら一緒に確かめたほうが早いだろ?」バサッバサッ…


提督 「なら文句言わずにやってくれ はやく確かめたいんだ」


night 「わかってるよ」


提督 「………」ザクッ…ザクッ…


night 「………」ザクッ…ザクッ…


ザクッ…ザクッ……


提督 「………ウソだろ?」


night 「っん どうした?」


提督 「この深さぐらいまで掘ればそろそろ死体が見えてきてもおかしくないのに…なんで出てこない?」ザクッ…ザクッ…


night 「……っえ」


提督 「(まさかっまさかまさか!ほんとに…あいつは生き返ったのか!?)」ザクッザクッ…


提督 「(もう死体が見えてきてもいいのに、なんで出てこない!こんなに深く埋めた覚えはない!!)」ザクッザクッ…


提督 「(腐敗してなくなったのか?艦娘の亡骸を埋めたら腐敗してなくなるのかはわからない…でも、何日も経った川内の死体を発見した時は綺麗なままだった)」


提督 「(海の水に浸かりまくった挙句、陸に打ち上げられていたのに腐敗の腐すらなかった…土に埋めて腐敗するとは思えない)」


提督 「(だとしたらなんで出てこない!誰かが掘り起こしたのか?いやでも、ここ最近掘り起こしたような跡はなかった 掘り起こしたら必ず土の色が違う)」


提督 「(月一とはいえ、俺はここに線香あげにきてるんだ 掘り返されてたらすぐ気づく!)」


提督 「(…でも、それなら もし川内が生き返ってたとしても土から出てこないといけない 出てきたときに必ず掘り返した跡が残るはず)」


提督 「(その掘り返した跡は今まで見たことがなかった…なら、やっぱり川内の亡骸は腐敗して……)」


提督 「………いや、まてよ?確か埋めたときに照明も一緒に埋めたはず あれは腐敗できない」


提督 「(いやでも、錆びて朽ちたって可能性もあるか いくら腐らないとはいえ、錆びてなくなることはある)」


提督 「(……それじゃ、やっぱり川内は生き返ってなんて………)」


night 「……っん なんだこれ?」ザクッザクッ…ズボッ


提督 「……っえ」


night 「んー…?これ、指輪入れか?なんでこんなものが」


提督 「………それ、川内に渡した指輪入れ」


night 「っ!」


提督 「ーっみ 見せてくれ!」


night 「おう!」スッ


提督 「(なんで…なんで指輪入れだけが残ってるんだ?照明は朽ちてなくなったなら指輪入れもなくなっておかしくないはず…なのになんで朽ちてない!)」ガシッ


提督 「(この入れ物だって至って普通の材料で作られた物だ 朽ちてなくなるなら指輪入れがなくなる方が先のはず!)」


提督 「【(なにか行為があってやんない限り 残ってるはずが…!! )】」パカッ



指輪入れを開けると そこには指輪は入っていなかった……だが、代わりに指輪を収める穴に小さく折りたたまれた紙が挟んであった



折りたたまれた紙の先は少し汚れていた…汚れは見た感じ、土汚れだとすぐわかった 何者かが土で汚れた手でこの紙を指輪入れに差し入れたのは間違いないだろう



しかもよく見ると指輪入れのケースにはコーティングがされていた サビを防止するための塗料が塗られていることに改めて気づいた



買った当初はこのようなものは着いていなかった…となると、あとから付け足したものだとすぐ理解した 誰かの手で、この指輪入れにサビ防止を付けて埋め直した



提督以外にこの場所を知ってるものは…いるとしたら瑞鳳や電、大和ぐらいだろうか?いや、反乱軍の元横須賀鎮守府提督と空母ヲ級もいた 俺の話を聞いてたなら、ここに川内の墓があることは知ってたはず



だがあいつらがこんなことをするとは思えない 瑞鳳たちがこんなことするか?いや、ありえない 電や大和だってこんなふざけたことをするとは とてもじゃないが思えない



なら反乱軍か?あいつらが川内の墓を掘り起こして 指輪入れに手を加えて埋め直した?



そんなことをする必要があるか?どういう考えでやったかまではわからないが、やったところでメリットがあるようには見えない 奴らがやったとも考えにくい



ならだれがやった?他にやることができる奴と言えば、ひとりしかいない …そう、川内だ!



生き返っているなら川内自身がやった…これならわかる なにか理由があって手紙を書いて埋めた 俺と一度あった時のマフラーを付けた小鬼群…あいつが言っていた 俺がわからなくちゃいけないと言ってたこと



おそらく自分の口からじゃ言えないからこの手紙を残した…これなら筋は通る 口で言えないことをいつか、知ってもらうために手紙を残した だれにも知られないために…他の誰にも、この手紙を見られないために!



提督はおそるおそる 指輪入れに収められた紙を抜き取り、畳まれた紙を広げていった…やはり手紙であった 丁寧な時で一つ一つ、細かく文が刻まれていた



…そこには、予想通りのことが書いてあった




ー拝啓 大湊警備府提督ー


この手紙を広げているということは、わたしの存在に気づいたことだと見受けます お察しの通り、わたしは生き返っています。


ですが、生き返っていたとしても 艦娘としてではありません それは提督自身もお気づきだと断定します。私は現在、深海棲艦と化して 現在活動しています。


深海棲艦でも今までの深海棲艦とはちがく、新型の深海棲艦と化しています 名は小鬼群 またの名はPT小鬼ともいいます 私自身は単体で動いてますが基本、三体でグループを作り、活動を行っている深海棲艦です。


わたしと伊19がやられた相手でもあります ただし、私たちがやられた相手は小鬼群ではなく、大鬼群という全装備を積んだ超大型深海棲艦といいます。


私たちふたりで、全力で対抗したのですが虚しくも敗退…多少の損傷をさせることに成功しましたが、中破にも至っていませんでした。全装備を積んでいるということもあり 私たちの攻撃はほぼほぼ防がれていました。認めたくありませんが…私たち以上の強さを持っています


わたしは現在、その大鬼群がいる新型深海棲艦の軍にいます そこでは新型深海棲艦を仕切る【指揮官】も存在します しかも人間ということに驚きでした。


新型深海棲艦を仕切る【人間の指揮官】がいるということにも驚きですが、まさか私自身が生き返っていることにも驚きです またこうして、違う形ですが 提督にお会いできることに関して 心が騒ぐほど嬉しいです


…ですが、今はまだあなたにお会いすることはできません 今あなたにわたしの存在を知られてしまっては…わたしは、新型深海棲艦を抑えることができなくなってしまいます


今の新型深海棲艦はかなりの戦力を持っています 新型深海棲艦が海軍に総攻撃を仕掛けたら…陸地は火の海になるでしょう そのくらい強いです


なので、この手紙を見て知ったとしても わたしの前では知らないふりをしてください でないと……今すぐにでも、あなたの元に帰りたいです………!


なのでおねがいします。世界を守るためにも 私のことは忘れていてください 少しの間だけでもいいので…おねがいします


…ですが、もし もし!私のおねがいを聞いてもらえるなら……聞いてください わたしの、一生の一度のお願いです 叶えられなければ………それでも構いません



…た てい……といっしょ…いたいよ!!(最後の分だけ、涙や消した跡でクシャクシャになっていて読めない…)




提督 「ーっ…川内!!」ツツー…


night 「…最後の文【また提督と一緒にいたいよ】か……泣かせるじゃねぇか 忘れてくれって言ってんのに、ほんとは忘れて欲しくないってよ」


提督 「…でも、よかった……川内が生きてて 伊19と同じく、記憶が残ってて……!!」ポタッポタッ…


night 「…そうだな ここまで来た甲斐があったな」


night 「またひとつやらないといけないことが増えたな?a meverick 川内も助けないとな!」


提督 「ーっ…もちろんだ!全員助けるに決まってる!!」グシッ


提督 「night お前も手伝ってくれるよな?元横須賀鎮守府提督を助けるだけじゃなく 伊19や川内のことも!」


night 「なに当たり前のことを聞いてんだ?協力するに決まってるだろ!」


night 「ここで手伝わないなんて言うバカがどこにいるんだ むしろ手伝わさせてもらうよ!」


提督 「ありがとよ night!」


night 「例には及ばねぇ!…しかし 解せないな?その手紙に書いてある新型深海棲艦の指揮官がいること」


提督 「あぁ…たしかにそうだな しかも人間が新型深海棲艦の指揮官みたいだしな」


提督 「元横須賀鎮守府提督もそうだが深海棲艦の指揮官になること自体ほぼの確率でありえない 人間が深海棲艦の指揮官になるなんて…」


night 「でも元横須賀鎮守府提督はなったからな?ありえない確率で」


提督 「そうなんだよな だから否定は出来ないんだが…まぁそれ以前に川内が嘘をついてるとは思えないしな」


提督 「とりあえず鎮守府に戻ろう 帰ってみんなに知らせねぇと!」


night 「そうだな 情報整理もしないといけないしな?」


提督 「(待ってろ川内…必ず助けてやるな!)」スクッ…



ポロッ…コトンッ 指輪入れを砂浜の上に落とす


提督 「……っん?」


night 「…なんか、指輪入れから変な音しなかったか?」


提督 「あっあぁ…なんかまだ中に入ってるような音したな?」スッ…ツカミッ


提督 「(なんだ?他になにが入ってんだ?)」パカッ…カサッ






この続きは単独行動隊提督 16になります

気になる方はこの続きもよろしくー!!


後書き

提督の装甲&技


重攻撃型装甲

攻撃重視の機装
武器は機関銃片手に四丁(計八丁)(二十口径)
サーベル二刀
ミサイル(直径4cmの小型ミサイル)【5発】
バズーカ(直径1mの小型バズーカ)【1発】
ブースター(主に海上を走るために必要な機械)

攻撃(火力) 40 物理武器(サーベル) ?
防御(装甲) 10+5
速度(速力) 普通
殆んど戦闘用


重防御型装甲

防御中心の換装
武器はサーベル二刀のみ
超最速ブースター(重いため速度は出ない)
全体的にミサイルを受けてもなかなか壊れない鉄の盾防御装備
艦娘を治す機材付き(時間かかる)
バケツスプレーも付いてる(一瞬で修理できる)

攻撃(火力) 0 物理武器(サーベル) ?
防御(装甲) 100
速度(速力) 低速
使い時が難しい


重速度型装甲

速度重視の装甲
武器はサーベル二刀のみ
最速ブースター

攻撃(火力) 0 物理武器(サーベル) ?
防御(装甲) 0
速度(速力) 超高速
殆んど遠征用…?けっこう戦闘にも使っている





提督の技


睨みつけ(手加減)

メリット 「相手を気絶させるだけだが戦闘不能にする事が出来る」

デメリット 「これを使った後、目が一時間ほど開かなくなる上に手加減をしているので相手に傷が付く事はない為、攻撃性がない」


睨みつけ(本気)【禁技】

メリット 「【半径十m以内に居る者を大破】 【半径十m〜二十mに居る者をを中破】【半径二十m〜三十mに居る者を小破】【半径三十m〜五十mに居る者を被弾程度】のダメージを与える上、目を閉じていても関係なしにダメージを与えるとができるチート技」

小メリット 「手加減の睨みつけとは違う為、使ったら目が一時間ほど開かなくなることはない」

デメリット 「敵艦隊だけでなく味方にも被害を与えてしまう為、味方が近くにいると被害を受けてしまう上に避け方がいくつかあり、それを知られていれば避けられてしまう為油断できない」





提督の刀技


弾返し

メリット 「相手が打ってきた弾をはじき返す(はじき返した弾を相手に当たる確率はかなり低い)」

デメリット 「両手ではじき返せばそこまで体力を使わないが片手ではじき返すと両手ではじき返すより二倍体力を使うのであまり連続では使えない」



高速弾返し

小振りにして振る速度を早めて小さい弾を跳ね返す剣術

メリット 「早く振れる為、艦載機の弾や弱い対空系の弾なら素早く多く弾き返せる」

デメリット 「艦載機の弾と弱い対空系の弾以外ははじき返せない」



装備剥ぎ取り斬り

空中に飛んで敵の装備している武器をサーベルで斬りつける技

メリット 「装備を外すだけであって相手にダメージを与えるわけじゃない為メリットはあまりない」

デメリット 「ダメージは一切与えることが出来ない上、敵が一箇所に纏まって居れば一気に装備を外すことが出来るがバラバラだと一体一体に斬りつけないといけない為、正直使いづらい」



一ノ太刀 一騎当千

一振りで数回切り 貫通性のあるなんとも凄い剣術

メリット 「艦載機などは一片に片付けられ、戦艦凄戦姫なども一撃で倒すことが出来る」

デメリット 「連続で出せない上に大振り攻撃の為、外した時のスキが大きいため出すタイミングが難しい」



禁止技一覧


睨みつけ(本気)【禁技】

メリット 「【半径十m以内に居る者を大破】 【半径十m〜二十mに居る者をを中破】【半径二十m〜三十mに居る者を小破】【半径三十m〜五十mに居る者を被弾程度】のダメージを与える上、目を閉じていても関係なしにダメージを与えるとができるチート技」

小メリット 「手加減の睨みつけとは違うので使ったら目が一時間ほど開かなくなることはない」

デメリット 「敵艦隊だけでなく艦娘にも被害を与えてしまう為味方が近くにいると被害を受けてしまう上に避け方がいくつかあり、それを知られていれば避けられてしまう為油断できない



二刀剣乱舞【禁技】

サーベルと小刀を持ってキレる技
はっきり言って禁技の中でもかなり危険な技

メリット 「ー」

デメリット 「敵味方関係なく攻撃する上、自分で制御できない」



即死 居合い斬り(禁技)

首元に小刀で切りつける単純&最大的に危険な技
キレた時しか使わないがこれを食らったものは即死で済めばいい方だろう?痛がって死ぬよりかは…

メリット 「ー」

デメリット 「敵にさえ傷をつけたくないこの提督にとって苦痛だろう」


東提督の装甲


重攻撃型装甲(南提督の装甲とほぼ一緒)

攻撃重視の換装
南提督の換装とは違って武器がかなり多くつまれている
右腕に12.7cm連装砲(装弾数5発)と左腕に軽量型鉄板盾(長さは縦1mの横0.5m)
背中にミサイル(直径4cmの小型ミサイル)
背中にロケラン(直径15cmの小型ミサイル)
両足に12.7cm連装砲の弾の小型弾薬庫を2つずつ付けている(一つの小型弾薬庫に付き3発で計12発)
両足にブースターを付けている
腰にはサーベルを二刀付けている

攻撃(火力) 40 物理武器(サーベル) 0に近い
防御(装甲) 20
速度(速力) やや低速


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