2017-09-22 01:42:09 更新

概要

アホな鎮守府日常の第二幕、開幕です!といっても前作とかあんま関係ないですのでどうぞお気軽に!
いつも通りのクソ文才です、お願いします!!


前書き

初めましての方は初めまして、たくちゃんです
またクソ文才SSでございます、お付き合いいただけると幸いです!
現在は夏イベ編を進めてます!







舞風「ワンツー、ワンツー、」パンパン




舞風「はいそこ!  やっぱりステップが甘いですよ!  もう一回!」




那珂ちゃん「えー!那珂ちゃん今のはよかったと思うんだけどー!」ブーブー




舞風「そんなんでアイドルになるつもりですか!?」クワッ




那珂ちゃん「ぶー…舞風ちゃんきびーしーいー」




舞風「私は那珂さんにトップアイドルを目指してほしいんです!」




那珂ちゃん「くっ、キラキラした純粋な目…!   仕方ない、那珂ちゃんもうちょっと頑張っちゃうよー!」




舞風「ではもう一度!  ミュージックスタート!」




   ♪ズンチャ、ズンチャ~





提督「おーい、少し静かにしてくれないかー…」コンコン




那珂ちゃん「あ、提督も那珂ちゃんの練習を見に来たの?」




提督「ちゃうわ…」




那珂ちゃん「じゃあ何がいけないの?」




提督「あんな、各々がゆっくりと自室で自由時間を楽しんでいる中でな、」




提督「突然会議室から音楽が聞こえてくるってのは若干ホラーだぜ?」




舞風「また怒られちゃったか~!」




提督「ったく、ほら体育館の鍵だ、思う存分やってこい」




那珂ちゃん「いいの!?やったぁ!ありがとう提督!」




提督「あ、あとな、この前にポンテレビの人が来てな、お前らに取材をしたいってさ」




舞風「ななんだってー!?  やりましたよ那珂さん!ついに私たちテレビデビューですよ!」




舞風「ふふん! 振付師として鼻が高いです!」




那珂ちゃん「こうなったら練習あるのみだね!」




舞風「ええ!  じゃあ提督、私たちは行ってくるね!」タッタッタッタ




提督「あ、おい待てい…って行っちゃったよ…」





執務室・・・・




提督「ったくほんと元気だよなー、うちの奴ら…てか取材ってどういうこっちゃねん」




扶桑「提督も一緒に踊ってくればいいのに」フフフ




提督「残念だが俺はダンスなど微塵も知らん! 具体的に言えば小学生の頃のソーラン節くらいしか踊ったことがない!」




扶桑(提督の小学校の頃のソーラン節……見たい!」




提督「声漏れてらっしゃいますよ?扶桑さん?」




扶桑「はっ! い、いえ今のは違うんですよ!?その提督の少年時代を見てどのように成長したのかなーって」




提督「どうぞお好きに見てくれていいのに…といいたいところだが残念、俺の少年時代の写真は一個も残っていないからな」




扶桑「そんな…」




提督「この世の終わりみたいな顔するなよ」ハハハ




扶桑「むぅ…仕方がないですね、この件はあきらめましょう」




扶桑「それで?にポンテレビの取材はどこでやるおつもりですか?」




提督「普通に応接室か会見室とかだろ」




扶桑「あれ?ダンスとか踊ったりしないんですか?」




提督「しないしない、編集で映像は流したりするだろうけどここでやるのは那珂と舞風への取材だけだよ」




扶桑「…それ、お二人に伝えました?」




提督「いや…伝えようと思ったら行っちゃった」




扶桑「お早めに言ってあげてくださいね」




提督「絶対なんか言われるなー…」




扶桑「舞風ちゃんはいつも指導に熱心ですからね」




提督「あいつはここに来た時からダンス好きだったな~すぐ那珂と意気投合してたし…」




提督「そうだ、今度差し入れでもしてやるか!」




扶桑「あ、いいですねそれ」




提督「提督お手製のミックスジュースでも…」




扶桑「それはいけない(戒め)」




提督「えっ…なんで?」











舞風「ふぅ~…今日はこれくらいにしますか」




那珂「だねー、那珂ちゃん疲れちゃった★」




川内「おーう、お疲れさんー」




舞風「あ、どうも! 川内さん!」




川内「いやー、熱心だね二人共!」




舞風「はい!今度私たちにテレビの取材が来るんです!」




那珂ちゃん「だから頑張っちゃおー!ってことなの!」




川内「うんうん、その意気やよし! じゃあ…」




舞風&那珂ちゃん(あ、なんか嫌な予感…)




川内「この勢いのまま、私と夜戦、しy「させるかコラ」ゴツン




川内「っつ~!  何すんのさ提督!」




提督「ったく、お前の要望に応えて週一で夜戦訓練を導入してやったというのに…」




川内「足りないー!私の夜戦欲求なめないでよね!」




舞風「字面だけ見るとすごい変態ね……」




提督「また潜水艦隊と夜戦するか?」




川内「ちぇ、提督のケチ…」




舞風「で、提督、私たちに何か用? それともそろそろ体育館閉めろってこと?」




提督「あー、いや、まだ体育館は閉めなくていいんだがな…」




野分「そろそろやめないと明日に支障が出ると思いまして」ヒョコ




舞風「のわっち~!」ギュー




野分「舞風、やめてください、熱いです」




舞風「ああ、ごめん、汗もかいてるしね」パッ




提督「頑張ってるみたいだし俺はもうちょっとくらいいいと思ったんだけどな」




舞風「えへへ~、褒められたよ!」




野分「まぁ実際那珂さんと舞風はよく頑張っていますしね」




那珂ちゃん「でも那珂ちゃんたちちょうど終わりにしようと思ってたから★」




提督「なら閉めるぞー、手伝ってくれ」




四人「はーい!」




ガラガラガラ・・・  ガチャン




提督「これでよしと、じゃあ帰ろうぜ」




那珂ちゃん「だねー」




川内「夜戦……」




提督「まだ言ってるのかお前は…」




提督「ああ、そうだ、那珂、舞風」




舞風「どったの提督?」




提督「いや~ちょっと言いにくいんだけどさ……」




那珂ちゃん「なになに?気になるよ!」




提督「実は…………」




舞風&那珂ちゃん「実は…?」




提督「テレビの取材にな…歌やダンスを披露することはないんだけど…」




提督「すまん、伝え忘れててさ…」




那珂ちゃん「ちょっと何それー!!」




那珂ちゃん「えー!頑張って練習しようと思ってたのにー!  ねぇ、舞風ちゃん?」




舞風「んーまぁしょうがないですよ、私たちhあくまで軍属の戦闘員です」




舞風「軍で公式にダンスを認めてるなんてことになったら、ねぇ」




提督「いや、決してそういうことじゃ「那珂さん行きましょ! 別にダンスの指導がこれで終わるわけではないですからね!」




提督「……」




川内「あちゃ~……これはちょっとやっちゃったね、提督」




提督「といっても俺にはテレビ業界につてはなんてないからどうしようもないんだよ…」




川内「まぁね…難しいね、たくさんの艦娘を持つって」




提督「だな……」








ガサガサ・・・



青葉「青葉!聞いちゃいました!!」












翌日の座学の時間・・・




足柄「えー、こういう陣形の場合は…  って舞風ー?聞いてるー?」




舞風「………はっ!? は、はい!聞いてます!」




足柄「はい、じゃあ復唱!」




舞風「え…え~っと……」




江風「舞風ー、聞いてねぇのバレバレだぜ?寝不足か?」




足柄「ダメよ?若いうちはしっかり寝て起きて食べて動いて…いえ、本当に大事よ…特に若いころは…若い頃は……」ズーン




生徒(あ、やばいスイッチ入っちゃった…)




海風「だ、大丈夫ですよ! ほら、足柄さんもまだまだ若いですし…」




足柄「ふふ、ありがとう…みんなも気をつけなさい……」




足柄「じゃあ気を取り直して行くわよー…」カリカリ・・・




生徒「あ~あ………」




舞風「あ、え? あーっと…すいませんでした………」




足柄「いいのよ別に…舞風、あなたは気をつけなさい、規則正しい生活、これ重要よ」




舞風「はい…………」







授業後・・・



江風「ンで舞風よー、いつもはキチンと授業聞くお前がボーっとしてるなンてよ」




山風「うん…めずらしい……何か…あった?」




舞風「いや、なんでもないって、なんでも……」




朝潮「どこか具合が悪いのですか? 無理はいけませんよ?」




舞風「いやホントに大丈夫だから…みんなもそろそろお腹減ったでしょ?各々で食事にしようよ」




霰「でも…」




涼風「まーいいじゃねぇか! 本人が大丈夫って言ってんだ、気にしすぎるのもあれだぜ?」




朝潮「まぁ…それもそうですね、では…解散っ!」




生徒「「「はーーーーい!」」」




萩風「………」














萩風「……というわけで、最近舞風に元気がないんです」




嵐「司令なんか知らねぇか?」




提督「ああ、舞風から聞いてないのか…えっとな、今度あいつと那珂のダンスコンビに取材がくるんだよ」




嵐「なんだよそれ!? すげぇな、あいつら!」




萩風「でも…あの落ち込みようを見る限り何かあったんですよね?」




提督「まぁ…うん   今度来るのは取材だけ…つまりあいつらがいつも頑張ってる歌や踊りの撮影はないんだよな」




提督「それを伝え忘れててさ、伝えに行ったら…」




嵐「あーうん、そりゃ舞風じゃなくても落ち込むわ」




提督「完全に無理をしているのが丸わかりでさ…どうにかしてやりたいんだけど」




萩風「司令はテレビの方には関わりないですからね」




提督「ああ…もうどうしようも「諦めるのはまだ早いですよ! 司令官!!」バァン!




提督「……………」




提督「……えっと…どなたでしょうか?」




青葉「えぇ!? 司令官ひどい! 愛人である私のことを忘れるなんてっ!?」




提督「ああ、わかったわ、うん、このウザさは青葉しかいないわ」




提督「もうてっきり陸の方で果ててるかと思ってたよ…ってか」




青葉「?」ムッキムキ!




提督「めっちゃマッチョウーメンになってるやんけ…」




嵐「すげぇなこの筋肉、私ももっと筋肉欲しいなー」ツンツン




提督「陸ってすげぇ…」




青葉「あ、萩風ちゃんもどうぞ?」




萩風「い、いえ……遠慮しておきますね…」ヒキッ




提督「引かれてるぞ、お前」




青葉「くっ、まぁいいです、そんなことは」シュン




三人(筋肉ってそうやって収縮できるんだ…)





青葉「司令官! 舞風ちゃんの件で大事な話が!」




提督「ん?なんだなんだ?」




青葉「ぬっふっふー、実はですねーーーー」














取材当日・・・




インタビュアー「…はい!これにて取材終了です」




インタビュアー「艦娘さんたち、今日はお忙しい中わざわざありがとうございました~」




那珂ちゃん「いえいえー! 那珂ちゃんたち楽しくてやってるので★」




インタビュアー「舞風さんも見た目は小さいのにすごいですよねー」




舞風「私も那珂さんと同じく好きでこうゆうことやってるので…」




インタビュアー「いやいやでもそうできるもんじゃないですよー」




インタビュアー「っと、そろそろ行きませんと…」




インタビュアー「では私たちはこれで!  番組をお楽しみに!」




舞風&那珂ちゃん「はい、ありがとうございました!」ペコッ




舞風&那珂ちゃん「…………」




那珂ちゃん「残念だねー、舞風ちゃん」




舞風「いえいえ! 私たちは誰かに認めてもらいたいのではないんですから!」




舞風「さぁ、明日からはまた練習ですよ!張り切っていきましょう!」




那珂ちゃん「おーー!」



ワッキャワッキャ




インタビュアー「…提督さん、いいですか?」




提督「お願いします」




  バァ!




舞風&那珂ちゃん「「ふぇ!?」」




インタビュアー「さぁ!ではここからは皆さん、行きますよー!」




観客「「「「ウオォォォォォォォォォォォォ!!!!」」」」




インタビュアー「ではでは!那珂さん、舞台に上がって、ほらほら!」




那珂ちゃん「え?えぇ!? 那珂ちゃん、サプライズされちゃったってこと!?」




インタビュアー「はい、マイクです、さぁカメラはもう回ってるんですよ!」




那珂ちゃん「そ、そうだよね!こういうのにも即対応できてのアイドルだもんね!」




イイゾーナカチャーン!    ウタッタレー!     ナカチャンカワイイヤッター!



  ワーワーワー・・・





コツコツコツ・・・



赤城「あら、どこ行くんですか舞風?」




舞風「ああ、赤城さん…いや、体育館に人が多いのではけてきたんですよ」




舞風「ほら、私はいつでも見れますし…」




赤城「……踊りたくないんですか?あなたは」




舞風「私はほら、裏方でいいんですよ」




舞風「今の那珂さんみたいに頑張って輝いてる人の支援ができればいいんですよ」




舞風「私は裏方、それでいいんですよ」




赤城「我慢をしない方がいいですよ」クスクス




赤城「確かにあなたの艦としての生き方は…はい、私も知るところです」




赤城「ですが舞風…そろそろ自由にすればいいんじゃないですか?」




赤城「誰も文句は言いませんよ」




舞風「いえいえ! ほんと、目立つとか私恥ずかしがり屋なんで!」




提督「いやー、素直になれよYOU! 全く、頑固者が」




舞風「提督…!」




提督「だってよ、お前って何でダンスが好きなんだ?」




舞風「えっ!? えーっと…多分、普通に艦として『踊る』のが好きだったんだと思います」




提督「だったらいいじゃないか、レッスンだけとかつまんなくないか?」




提督「踊るのが好きなんだろ?じゃあ踊ればいいじゃないか」




赤城「舞風、実はアイドルとか、興味あるでしょう?」ニヤ・・・




舞風「ええっ!!? い、いやないです! いやホントに!!」




提督&赤城「…ぷ、ぷはははは!」




舞風「な、何がおかしいんですか!?」




提督「だ、だってよ、バレバレなんだもん! 前からああやってみんなの前で踊ってる那珂みて目ぇキラキラさせてたもん」




赤城「それなのに舞風ったら、必死に隠そうとして…」




提督「あのな、やりたいことやった方が得だぜ?人生は」




提督「ましてやお前は軍人、言っちゃ悪いがいつ死ぬかなんてわからない」




提督「なら本当にやりたいことやれるうちにやった方がいいぜ?」




赤城「ええ、その通りです、だから私は食べまくるんです!」




提督「ああ、お前明日から飯2割減量な…」




赤城「そんな非道なことをっ!!」




提督「いや俺知ってるからね? いつも間宮さんに裏メニューで『赤城盛り』あるの知ってるからね!?」




舞風「ぷぷぷ・・・・あはははは!」




提督&赤城「!? どうし(まし)た舞風?」




舞風「い、いえ…なんかもうバカバカしくなっちゃって」




舞風「あの時私にあんな顔を見せた赤城さんが、今こうして提督とご飯のことで口論してるんですもん!」




舞風「ずっと一人で悩んでた自分がバカみたいで…」




赤城「ええ、舞風はいつも一人で背負い過ぎなんですよ、昔から」




赤城「気にしないでください、確かにあの時はああなる運命だったかもしれません、でも」




赤城「今は今です」




赤城「今ここにいるのは、ダンスが好きでみんなに元気を振りまく艦娘、駆逐艦『舞風』ですよ?」




赤城「なら今は好きなことをやりなさい、それが私の願いです」




赤城「いえ、願いなんて大それたものじゃない、それが常識の範疇で好きなことをする、当然のことです」




赤城「だから行きなさい、舞風  やりたいこと、たっぷりやってきなさい!」




舞風「赤城さん…」




舞風「はい……ですよね、そうですよね!   やりたいこと、たっぷりやってきます!」




提督&赤城  ウンウン




舞風「ふふふ…陽炎型駆逐艦、舞風! 華麗に踊ってきます!!」








体育館にて・・・




イイゾーナカチャーン!   ドンドンイコー!   ナカチャンカワイイヤッター!



那珂ちゃん「みんなありがとー!  …次の曲は……」




舞風「ちょっと待ったぁぁぁぁ!!!」バーン!




インタビュアー改め司会進行「おおっと!?ここで突如乱入者だぁー!」




ザワザワ・・・   ダレダダレダ?




司会進行「乱入者の正体は舞風ちゃんです!那珂さんのダンスの師である舞風ちゃんが待ったをかけました!」




舞風「那珂さん、勝負ですよ…」




那珂ちゃん「舞風ちゃん…」




舞風「歌が下手とか恥かしいとかもうどうでもいいです、私は…」




舞風「私はやりたいことをやります! だからまずは那珂さん、私とアイドル対決をしてください!!」




那珂ちゃん「…いいよ、やったげる」




那珂ちゃん「私のアイドル力、見せてあげるよ!」




司会進行「舞風ちゃん、那珂さんに対して宣戦布告だぁー!」




司会進行「それに対して那珂さんも正々堂々勝負をするようです!」




フタリトモガンバレー   ナカチャンガンバッテー!    マイカゼチャンマケルナー!




那珂ちゃん「じゃあ私から行くよ……『ヘビーローテーション』!ミュージックスタート!」




司会進行「那珂さん、勝負には王道を征く曲を選択!」




♪I want you!   I need you!   I love you!




~~~Singing time~~~




♪ヘビーローテーション・・・




fuuuuuuuuuuuuuuuuuu!





司会進行「いやー、さすが那珂さんですよ、まさにアイドルの王道を征く歌と踊り、素晴らしかったです!」




司会進行「これは後攻となる舞風ちゃんには相当のプレッシャーですが…?」




舞風「いえ!やってみせます! …『恋の2-4-11』!」




那珂ちゃん「まさか那珂ちゃんの持ち曲で勝負する気!?」



ザワザワ・・・



司会進行「おおっと!?これは予想外です!」




♪気づいてるわ みんなが私を  ハートの視線で 見つめてるの




那珂ちゃん(歌は…はっきり言っちゃうと普通クラス、だけど…)




那珂ちゃん(ダンスがうますぎる…!!  まず基礎ができすぎてるし、そこにアレンジがを含めている…)




那珂ちゃん(なんだ、舞風ちゃん、全然いけるじゃん)




那珂「あは、楽しみになってきっちゃった♪」




♪アナタのココロを攻略しちゃうから ~




パチ・・・パチパチパチパチパチ・・・・!!




司会進行「……はっ! は、はい、ありがとうございました!」




舞風「…どう、ですか、那珂さん………」




那珂ちゃん「…………うん、こればっかりは私だけじゃ決められないよね」




那珂ちゃん「みんなはどう思うかな★」




ナカチャン!  イヤイヤマイカゼデショ!   セッカクダカラオレハマイカゼチャンヲオスゼ!  ジャアボクハオウドウヲイク、ナカチャンデ




那珂ちゃん「あはっ! ダメみたいだね♪」




司会進行「これはそうですね、決まりませんね…」ハハハ




ワーワー!   ナカチャンニキマッテンダロ!  マイカゼチャン!   フタリトモデショ!  ダマレユウジュウフダン!





この後観客たちは壇上の二人によるデュエットによって収まりましたとさ・・・






♪セイイッパーイ、カーガヤクー、カガヤーク~    (舞風&那珂ちゃん熱唱中・・・)




青葉「いやぁ、大成功ですねぇ」




提督「まったくだ、お前のことだからろくなことにならないかもと考えていたが…」




赤城「とふぁいへまぁ衣笠さんもきょうひょくしてひましたかはね」モグモグ・・・




衣笠「ふふーん! 衣笠さんのプロデュース力最高でしょ!」




提督「確かに衣笠がいなければこんなに素晴らしい機材やらは確保できなかったな」




提督「てかあんな真面目なこと言っておいておにぎり食べまくってる赤城さんは何なの?我慢できなかったの?シリアスつらかったの?」




青葉「いえいえ! 今回は私も結構頑張りましたよ! 私のつてでこんな企画を提案できたんですし!」




提督「まぁうん、今回は青葉の功績もキチンと認めようじゃないか」




青葉「やりました! これで青葉、記事でっちあg、いえ、真実書き放題です!」




赤城「それ本心隠せてないと思うんですけれど…」




提督「まぁでたらめ書いたらまた〆るしヘーキヘーキ」




青葉「でも…舞風ちゃんが楽しそうにしているので今回は報酬とかどーでもいいです!」




衣笠「お、青葉も粋なこと言えるようになったじゃーん」




赤城「そういえば提督的には、上司的にはああゆうのいいんですか?」




提督「ん? …ああ、軍人的にはアイドルとかに打ち込む奴がいていいのかってことね」




提督「いいと思うぜ、少なくとも俺はな」




青葉「ほうほう、何かネタになるかもですし、聞いておきましょう、その心は?」




提督「ったく、ネタって堂々と言うなし…  単純なことさ、『趣味って大事』ってこと」




青葉「…すいません、よくわかんなかったです」




提督「敵艦めがけて砲弾撃つだけの人生なんてつまらないだろ? 好きなことやれるような奴になれ、ってこと」




青葉「まぁ青葉には縁のないことですね、やりたいことやってますし!」




提督「お前は好き放題し過ぎだ」デコピン




青葉「ったぁ!?」








ライブ終了後・・・




那珂ちゃん「ふふふ、強力なライバル現るだね」




舞風「ええ、次が楽しみですね」




司会進行「いやぁ!素晴らしかった!」




那珂ちゃん「あ、インタビュアーさん、ありがとうございました!」




舞風「あ、ありがとうございました!」




司会進行改めインタビュアー「いやいや、こっちもいいのが取れたからねぇ、こちらこそ感謝ですよ」




インタビュアー「これからは定期的にイベントします? 絶対人集まりますよ~」




那珂ちゃん「あ~、嬉しいんですけどやっぱり「やらせてください!」




那珂ちゃん「舞風ちゃん!? いやでも遠征とか哨戒とかは…」




舞風「合い間を見つければいいんですよ! 那珂さんもそれでいいですよね!?」




那珂ちゃん「えー、いやー、ええっと…」




インタビュアー「あはは! 那珂さんが押されてる、珍しい」




那珂ちゃん「な、那珂ちゃんだって負けてないもん! いいよ、来なよ!!」




舞風「では早速次のライブを…!」




インタビュアー「はいはい、局の方でもそのように…」




那珂ちゃん(那珂ちゃんはとんでもないコを目覚めさせてしまったのかもしれない…!)
















ある日の執務室・・・




提督「でさー…書類増えたんだけどー…」




扶桑「でも舞風ちゃんに好きなようにしろと言ったのは提督じゃないですか」




提督「まさかこんなにも書類が増えるとは思わなかったんや……」




提督「もう青葉に丸投げしようかな…そうすればあいつもやんちゃしずらくなるだろうし」




扶桑「ほかの提督よりも好きにできているんですよ? だから我慢してやりましょう、ね?」




提督「アホガールみたい…」




扶桑「後で、です」




提督「うぅー…」ゴロゴロ




扶桑(いつもの幼児退行ですね)




山城「この人をアホボーイと呼びましょう、そうしましょう」




山城「ああでもボーイというには老けすぎですね、ふふふ…」




提督「黙りたまえ、山城君、俺はまだ22だ」




扶桑「どのみちボーイではないですね」クスクス




山城「さぁ早く姉さまを解放してください、私は一緒にご飯が食べたいんです、さぁ!さぁ!!」




山城「あなたにかかわっていたらお昼ご飯が夜ご飯になってしまいますから!」




提督「失礼なっ! さすがにそんなにかからんわ!」




山城「比喩ですよ比喩、事実提督は執務遅すぎなんですから!」




提督「くっ、弁解できない事実を…!   ったく、もうちょいかかるから先に行ってろ」




山城「はい、許可出ました!! ささ、姉さま、早く行きましょう!!」ダッ!




扶桑「えちょ、や、山城…!  あっ、て、提督、頑張って下さいねー!」ズルズル・・・




提督「はいよー…」



バタン




提督「はい!アニメタァーイム!!」




提督「いやぁー、夏アニメも始まったし、撮りだめもあるし、見ちゃうぞ見ちゃうぞー!」




提督「さぁまずは王道を征くFateからだなー!」




提督「うわしょっぱなでテロップ…しかも震度5かよ、北海道大変ですだな…」




提督「うおお!しょっぱなから戦闘シーンすげぇな!」




提督「これはきたいできs「すみません、忘れ物…」ガチャ




提督「あ…」




扶桑「まぁ…知っていました」




提督「いや違うんですこれは」




扶桑「いえいえ、全く期待していないので大丈夫ですよ」ニコニコ




提督「待って! やめて! せめて叱って! 笑顔が怖い!!」




扶桑「ふふふふ……」ニコニコ




提督はこの後滅茶苦茶執務したらしい・・・  扶桑曰くやる気スイッチ押さないとやらないんですよあの人、とのこと









提督「あー、暇」




提督「扶桑も山城に連れられて飯行ったまま帰ってこねぇし…」




提督「執務も終わっちゃったしなー…」




提督「やっぱアニメでも…」



コンコン




提督「ん?  はいどーぞー」




ウォースパイト「失礼するわね、提督様(クライアント)」




提督「…何それ新しいキャラ付け?」




ウォースパイト「Sorry、違うわ、そもそも私はここの艦隊のウォースパイトではないもの」




ウォースパイト「ネルソンよりクライアントへの任務完了の報告に行けとのご通達なのよ」




提督「あーあ、アイツのところのウォースパイトか、いつもお疲れさん」スッ




ウォースパイト「あら午後ティー、気が利くのね、Thank you」




提督「アイツの下で働くってのがどれだけ辛いことかよーーーーーーーーーーく知ってるからな」




ウォースパイト「あなたみたいな理解者がいて助かるわ」




ウォースパイト「他人に言っても信じないもの、あんな現実離れしたバカ」ハァ




提督「その通りだな」ハハハ




ウォースパイト「まぁいいわ  …ここのグラーフを呼んでくれる? うちのバカの粗相を謝罪したいの」




提督(前回俺の友人(ネルソン)がグラーフをノリと勢いで斬りそうになったんだZE★)




提督(わかんない人は前回を参照DA★(露骨な宣伝))




提督「はいはい、了解しましたー」




館内放送「グラーフ、至急執務室に来てください、説教とかではないので安心しろ」






5分後…




グラーフ「グラーフ・ツェッペリン、招集に従い参上した  っとウォースパイト、あなたもここにきていたのだな」




ウォースパイト「Hello、グラーフ  といっても私はこの艦隊のウォースパイトではないわ」




グラーフ「というと来客ということか、これは失礼した」




ウォースパイト「いいえ、こちらこそ謝らければいけないもの」




グラーフ「? 私とあなたは初対面だろう?」




ウォースパイト「ええそうね、でも私の上司、今回はネルソンだったかしら、そいつの粗相を謝りに来たの」




グラーフ「ああ、あの方か、いや特に私は何かされたというわけでもないぞ?」




ウォースパイト「それでも私は気にするわ、なにか欲しいものがあればなんでも言ってちょうだい」




グラーフ「だがそちらに悪い…」




ウォースパイト「Don't worry 金払うのはあの人だしむしろ何か要求してもらわないと困るわ」




グラーフ「といってもなぁ…  私は物というよりも…」




グラーフ「あの人に剣を教えてもらいたいのだ」




ウォースパイト「…………わかったわ」




グラーフ「よいのか!?」




ウォースパイト「でも後悔はしないで頂戴、いえ、多分するけれど…」




提督「ああ、後悔しないやつはいないな、アイツの指導、特に剣は…」




グラーフ「……?」







鎮守府隣接の滑走路・・・



ウォースパイト「ではしばらくこの子借りていくわ、問題ないわよね?」




提督「ああ、穴なら埋めればいいしな」




グラーフ「では私は行ってくるよ、admiral  帰ってきたら貴様をもしのぐ剣豪になっているだろう…期待して待っていろ!」




提督「……まぁホントに頑張れよ……………」




ウォースパイト「じゃあそろそろ発つわ、See you!」




提督「はいよー、またな~」



   キィィィィン



提督「…てかあいつ無許可で滑走路使ったのか、いい度胸してんな…」




提督「まぁいいや、はやくアニメ見ーよおっと」









提督「さーて、アニメを…」




提督「っと思ったけど」




提督「ふぁ~…眠くなってきた、寝よーっと」ゴロッ・・・




提督「お休m「失礼するわよ、クソ提督」ガチャ




曙「……何やってるのかしら」




提督「いやー、少し寝ようかなーって、いやいや執務は終わってるよ!?」




曙「ああそう、まあ別にあなたが何をしようと勝手だけれど…」




提督「お、あざーす、んじゃ寝るよ」




曙「そう……………」ゴロッ・・・




提督「えーっと曙さん? 何故に俺の隣で寝っ転がってるんでしょうか?」




曙「別に! ……わ、私の勝手じゃない」




提督「まぁ確かにそうだけど…」




曙「でしょ?   ……ていうかこっち見ないでよ!」




提督「いやそれは無理だぜ…  隣で寝てるんだし…」




曙「は、恥ずかしいし…」




提督「えぇー…」




提督「まぁ何でもいいや、ほんとに寝たいから寝るぞー」




曙「え、ええ…おやすみ」




提督「んー、おやすみー…………Zzz……」




曙「寝るの早いわね…あんた………」




提督「Zzz……………」グガー




曙「ふふ、本当に無防備な顔……」




曙「襲っちゃおうかしら………」ボソッ




提督「んぁ~………!  Zzzz…」




曙「!!  な、なんだ起きたかと思ったじゃない…もう……」




曙「うふふ、少しだけ、少しだけ寝顔を独り占めね…」




曙「ぐっすり寝なさい、クソ提督♪」








一時間くらい後・・・



提督「ん、んぁ~…」パチッ




曙「あらクソ提督、起きちゃったの……ふぁ~あ………ねむ」




提督「んだよ、永眠でもしてろってか?」




曙「そ、そうは言ってないじゃない…」




曙「その被害妄想癖、やめた方がいいわよ、正直気持ち悪いわ」




曙(あっ…また言いすぎちゃった…)




提督「………」




提督「別にいいですー、俺にはそういうところも含めて容認してくれる扶桑という素晴らしいケッコン相手がいるのでー」




曙「そう、良かったじゃない」




曙「そろそろアンタに付き合うのも疲れたから帰るわ」




提督「お前からこっちに来たんだけどなー…」




曙「う、うるさいわね! 気まぐれよ気まぐれ!!  もう帰るから!」




提督「はいはい、じゃあねー」




曙「…………ふん!」バタン!






提督「……ハァ…」




提督「すげぇ扱い難しいな曙って……」




提督「まぁツンデレの一種なんだろうけどさ……扶桑の名前出すと途端に機嫌悪くなるし」




提督「なんかホント……提督って大変です!」




扶桑「提督、何を独りでブツブツとおっしゃっているんですか?」ガチャ




提督「おー、おかえり扶桑、どこ行ってたの?」




扶桑「…山城に連れられてあちこちと…楽しかったけれど疲れたわ……」




扶桑「提督は執務はどうされました? きちんとやりましたよね…?」




提督「おう、この通りバッチリよ!」




扶桑「どれどれ……ぱっと見不備はないようですね、やっぱりやればできるじゃないですか」




扶桑「えらいえらい♪」ナデナデ




提督「誰もいないとはいえ恥ずかしいな、やっぱり…」




扶桑「誰も見ていないならそれでいいじゃないですか、ね?」




提督「まぁ、うんそうだね、誰も見てないし……」




この後滅茶苦茶扶桑に甘えt「させませんわ!!」




提督「…熊野君、見てわからないか、今は足りていないフソ二ウムを補給しているんだが?」




提督「そもそもお前はズイウーン教に洗脳されて更生施設にポーイしたはずだが?」 




熊野「そこはご心配なく、この通りばっちりですわ!」バァーン!




熊野「てそんなことはどーでもいいんですの! こんな白昼…でもないけれどこんな素敵な夕焼けの時に…」




熊野「ってあれ? よくよく考えたら恋人同士がイチャイチャするベストタイムではなくって…?」




熊野「あれ、ってことはこの熊野、完全に邪魔?ってことですの?」




提督「ようやく気付いてくれたか、ということで謝罪と即刻退場を命じる」




熊野「……ふっふっふっー、ってことは提督と扶桑さんのイチャイチャラブラブタイムをぶっ壊してやったってことですわね!!」




提督(更生と引き換えに色々と大事なものが頭から抜け落ちてしまったか…)




熊野「いいんですのよ? 私に甘えても……」




提督「えー今日の熊野はアホ要素満載でお送り致します。」




熊野「アホってなんですのアホt「ちょっと黙ってようねー」




鈴谷「なんか熊野最近頭の方がかわいそうになっててさー、マジごめんね?」




提督「知ってる、で何用かな?鈴谷も来るってことはまぁそれなりに真面目なことでしょ?」




鈴谷「そそ、はい、これお願いねー」ピラッ




提督「んー、開発許可書か、まぁこんぐらいの資材なら問題ないか…」ペタッ




提督「ほい、成功させろよー」




鈴谷「あざーす! じゃ熊野行こー」ズルズル・・・




熊野「提督が私の胸で…うぇへっへっへっへ…」ズルズル・・・




扶桑「熊野さん……………」




提督「やめろ…あいつは…もう……」ポン・・・










提督「ってーわけでまぁ執務は終わったわけだが…」




扶桑「暇ですねー…」




提督「うん……………」




提督「飯には早いし、かと言って何かする気も起きないし」




提督「そういえば山城は? 一緒に外出したんでしょ?」




扶桑「山城なら時雨たちに連れられてゲームだそうですよ、あの子は本当に駆逐の子に好かれるわね…」




提督「まぁほら、山城は(面白い)マスコット的な感覚なんじゃね?」




扶桑「まぁ不幸不幸言っていたころよりはマシかしら……?」




提督「だろうね、不幸だと思うとどんどんと気持ちまで不幸な感じになってきて、さらに不幸だと思って…以下無限ループだからな」




提督「ソースは俺」ビシッ!




扶桑「堂々とそんなこと言わないでください……」




提督「まぁいいじゃん、とりあえずニュース…っと……」




扶桑「あ、私も見たいです」ポスッ




提督「……二人だと狭いな、このソファー」




扶桑「そうですか? むしろ私はこの方がいいんですけれど…」




提督「熱くない? こんなにくっついてると」




扶桑「いえまったく?」ギュッ




提督「…へいへーい」ポチッ




テレビ「では今日のトップニュースです」




提督「お、丁度いいじゃーん!」




テレビ「××鎮守府の提督、〇×提督が昨晩、保護されたことが判明しました」




扶桑「あー、この人生きてたんですね、しばらくニュースにすらならなかったからもう亡くなったのかと」




提督「な、俺もびっくり  まぁ裏で処刑じゃないってことは提督業復帰かな?」




扶桑「……でも大丈夫ですかね…この人……だって艦娘に監禁されて…ですよ?復帰、できますかね……?」




提督「…………微妙だな、これは…虚ろな目してるし」




提督「ていうか監禁されて抵抗もできないこの提督もどうかと思うんだがなぁ……」




提督「はらんばんじょーだねぇー、他の鎮守府は……まぁ正直うちが安泰ならいいし…(小声)」




テレビ「軍部では全鎮守府に対して、注意喚起を行うことで今後対応していく姿勢です…次のニュースです」




扶桑(正直この鎮守府も怪しいと思うのだけれど……)




提督「おー、陸もがんばってるんだなー」




扶桑(いいえ大丈夫、この人は私が守るんですからっ!)グッ!






提督「さて…そろそろいい時間か、飯にしようぜ飯」




扶桑「そうですね、私もお腹が空いてしまいました」




提督「では行こうか……今日のメニューはなんだろなー」スタスタ




扶桑「また子供みたいにはしゃいで…」スタスタ・・・








提督は知らなかった……こんな平和な日常の裏で、恐るべき計画が進行しているとは…!




明石「ふっふっふ、ブツはこちらに…………では報酬を……」




鈴谷「お疲れじゃん、はいこれ」スッ




明石「…ええ確かに、ではまたごひいきに……」




提督の運命やいかに!?









ある日・・・




舞風「ハーイ!提督ー、舞風のご登場だよー!」




提督「おう、舞風ー、元気だねぇー…」グデー




舞風「うん! 今度ライブやるんだー、その自慢に来たんだもん! えへへっー!」




提督「知ってるさ、今その書類やったばかりだ」




舞風「あ、そっかー…ごめんね、私のせいで書類増えちゃって」




提督「別にいいよ…100が101になったくらいだし、それに…」




提督「お前らが楽しんでるなら全然へっちゃらだって言ったろ?」




舞風「またまたカッコつけちゃってー……」




舞風「でもまぁ実際カッコイイよ? 無理してでもそんなこと言ってくれるもん」




提督「なんか照れるだろー、やめろよー…」




舞風「ていうか大丈夫? ほんとにダルそうだけど?」




舞風「扶桑さん呼んでこようか?」




提督「大丈夫だ、ちょこっとダルいだけだ…熱もさっき計ったけど平熱だったし」




提督「そもそもそんなことでせっかくの扶桑の休みをつぶしたくない……」




舞風「わかるけどさー…あ、そうだ! 提督って翔鶴さんを最初のころ秘書官にしてたんでしょ?」




提督「ふぇ!?  ま、まあそうだが……」




舞風「じゃあ丁度いいじゃない、翔鶴さんに頼んでくるね!」ダッ!




提督「あちょっ!?  行っちゃったよ……」




提督「そういえば翔鶴とまともに会うの久々だな…」









翔鶴「五航戦翔鶴、招集に伴い参上いたしました」ビシッ!




提督「舞風あいつマジで呼んできやがった…」




翔鶴「提督? どうされたんですか?」




提督「ああ、早速で悪いが今日は少し調子が悪くてな…執務の手伝いをしてもらおうと思ったんだ」




翔鶴「あら、珍しいですね提督が調子が悪いなんて…インフルエンザとかではないといいんですが…」




提督「熱はないからヘーキだと思う…まぁ大方この間屋台で食べたもんの何かにあたったんだろうな」




翔鶴「よいしょっと……提督お祭りに行かれたんですか?」




提督「ああ、この間な、夕立とかが行きたいっぽい!とかいうから付き合わされたよ…」ハハ




翔鶴「……扶桑さんもご一緒に行かれたんですよね…?」




提督「まぁねー…楽しんでたみたいだし良かった良かったー」




翔鶴「そうですか…………」




提督「いやー、饅頭をもっきゅもっきゅと食べる扶桑は可愛かったなー……」




提督「また今度二人で行こうかなー…いやでもそれだと駆逐っ子たちに文句言われるかー」




翔鶴「提督」




提督「今年の夏祭りは鎮守府丸ごと休みにするか! そうすればみんなで」




翔鶴「提督!」




提督「!?  な、なんだよ、急に大声で…」




翔鶴「わざとですか、提督?」




提督「え…何が?」




翔鶴「私の前で扶桑さんのことばっかり…私は悲しいですよ?」




提督「……ケッコン相手の自慢はしたいもんなんだよー、許してくれー」




翔鶴「だからってデリカシー無さすぎではないですか?  一応私元秘書官ですよ?」




提督「悪かったってー、お前と初めて会ったころは俺もまだ女性経験とか全くなかったんだよ…」




提督「そんな頃にお前みたいなほら、そのーなんだ、綺麗な女の人がいたら男としては…ね?」




提督「翔鶴性格もいいし……」




翔鶴「もう……じゃあ今も私のこと好きでいてくれていますか?」




提督「嫌いじゃないけど好きじゃないよ」




翔鶴「私はまだ好きですよ? 提督のこと」




提督「……ここでお前のことを好きだって言ったら立派な不倫なんだが?」ハハハ




提督「いつ青葉が見ているかわからないこの鎮守府では…油断はできない」




提督「妄言一つで真実にさせられる……」




翔鶴「別に私は構いませんよ? 提督とならむしろ大歓迎です」フフ




提督「俺が構います」




翔鶴「頑固ですね…提督は  その理性、私が取り払ってあげましょうか?」スッ




提督「えちょ…やめむぐっ」




翔鶴「ほぉら、私のこと、好きにしていいんですよ? …ね?」ギュッ




翔鶴「提督が望むなら…どんなことだって…」ササヤキ




翔鶴「ふふふ、かわいいお顔…♪」ヤバイメ




提督(……( ゚д゚)ハッ!  まずいまずい! 理性がどこか遠い所にぶっ飛んでいきそうになった…)




提督「………でぇい!  はぁはぁ、ったく強引な…」




翔鶴「あら…残念  これなら即OKだと思ったんですけど…」




提督「ふっ、俺をそんじょそこらの童貞と一緒にするんじゃねぇ…!」




翔鶴(その割にはお顔がトローンとしていらっしゃいましたけどね❤)




提督「ったく、話し込んでまったく執務が終わらねぇ…」




提督「まぁなんかだるいのは収まったみたいだし? とりあえず…」




翔鶴「執務されますか?」




提督「いや!腹が減っては何とやら、まず飯だぁ!」




翔鶴「っふふ、そうおっしゃると思いましたよ  では行きましょうか」






食堂・・・




瑞鶴「あわわわわ……!」カベチラ




衣笠「あわわわわ……!」カベチラ




夕立「はわわわ…っぽい」カベチラ




瑞&衣&夕「提督(さん)と翔鶴さん(姉)が一緒にいるっ!?」





提督「やっぱり味気無いなぁ……おかゆだけじゃ」




翔鶴「ダメですよ、提督業にはお身体の健康が必要不可欠なんですから…はい、あーん」




提督「ってもさー……ああ、あんがと………」パクッ




提督「……うーん、やっぱラーメン食べたいなー…」







瑞鶴「あの二人なんかあったの!? すごい新婚さんみたいな雰囲気なんだけど!」




夕立「いわゆる復縁ってやつっぽい!?」




衣笠「いやでも提督には扶桑さんがいるし…まさか…」




三人「不倫(っぽい)!!?」




瑞鶴「いやいやいやいや!! まずい、それはまずいよ提督さん…!」




夕立「扶桑さんに加えて翔鶴さんも…!? 防衛網が固くなって隠れてコッソリ時雨と提督さんの上着嗅ぎに行けなくなるっぽい!」




衣笠「まずいよ…こんなことが青葉にばれたら…いやそれ以前に扶桑さんにばれたら……」




衣笠「ん? どさくさに紛れて夕立ちゃん今すごいカミングアウトしたよね?」




夕立「別に普通っぽい! そんなことよりもどうするの?」




衣笠「扶桑さんが帰ってくる前に真相を聞き出さないと…」




瑞鶴「そっか、扶桑さん今日オフなのか、不幸中の幸いね…」




瑞鶴「でも流石に本人に直接聞くのはちょっと…」




???「あれ? こんなところで何してんの?」




三人「!?」ビクッ




瑞鶴「………な、なんだぁ…鈴谷んか…」




衣笠「びっくりしたなーホント…」




鈴谷「そんなにびっくりしなくてもいいじゃんー……で、珍しい三人組が壁からこそこそ何見てるの?」




衣笠(まずい! いずれバレるにしても今は…)




瑞鶴「べ、別に何でもないよ…そ、それより鈴谷んは何しに来たの?やっぱりご飯?」




鈴谷「んーん? 鈴谷はちょっと落し物を探しにねー…」




衣笠(ズイズイnice!)




瑞鶴「そ、そうなんだー  何だったらその落し物一緒に探そうか?」




鈴谷「え、マジ!? やったぁ!  いやー、一人じゃなかなか見つからなくてねー、助かるよー!」




夕立「それで落し物っていうのは何っぽい?」




鈴谷「あー……ちょっとここじゃ言いずらいから外いこ外」




三人「うん、そうしようかー(っぶねぇ!セーフ!!)」





外・・・



衣笠「それで落し物ってのは?」




鈴谷「うーん、ホント秘密にしてほしいんだけどさー……」




夕立「そういう道具っぽい?」




鈴谷「ちょっ!?  ち、違うし、そーゆーんじゃないし!」




瑞鶴&衣笠(正直そうゆうものだと思ってたなんて言えない…)




鈴谷「あのねーえっとねー……」




瑞鶴「いいじゃん鈴谷ん! もう私たち一蓮托生だよ!」




鈴谷「…ありがとね…  うん、言うよ! 鈴谷が落としたのはねー……」




鈴谷「対提督専用の『受動的になる薬』なんだ!!」





瑞鶴(わかっちゃったー、私この後の展開わかっちゃったー…)




衣笠(私もわかっちゃったー…)




夕立「何それ何それー! 一から教えてほしいっぽい!」




鈴谷「お、夕立ちゃん食いつくねー、いいよ、教えたげる」




鈴谷「……私が熊野と仲いいのはみんな知ってるっしょ?」




三人「うんうん」




鈴谷「で、熊野が提督のこと好きなのもなんとなーく知ってるっしょ?」




三人「うんうん」




鈴谷「ってーことで! 提督と熊野をイイ関係にしてあげようと思ってねー!」




鈴谷「明石さんに頼んでそういう感じの薬を作ってもらったってわけさ!」




瑞鶴「で、でも提督さんには扶桑さんが…」




鈴谷「あー、いやいや、そんな強烈なもんじゃないよ、精々ちょっとだるくなったりしてー…」




鈴谷「まぁアニメとかでよくある看病イベント的なのが体験できちゃうって寸法よ!」




衣笠「でもまたなんでそんなこと…本来熊野んがすることじゃない、そういうこと」




鈴谷「いやー…最近熊野がちょっとかわいそうになってきててさー」




鈴谷「ズイウーン教とかいうのに感染?させられちゃうし」




衣笠(ズイウーン教って病気だったの…)




鈴谷「その治療が終わって帰ってきたと思ったら頭がちょっと可哀想なことになってたし…」




夕立「確かに最近の熊野さんIQが私たちと同じくらいになってるっぽい…」




瑞鶴「すごい短絡的というか……ね」




鈴谷「そっそ、だからいい思いでもさせてあげようかと思ってさ」




鈴谷「あのアホ熊野状態も一時的なもんだって言われてるし、」




鈴谷「治ったらどーにか扶桑さんを言いくるめて作戦を実行しようとしたんだけどね」




鈴谷「肝心のその薬がどっかいっちゃってねー……」




三人「……………………………………」




瑞鶴「……あーあのさー…鈴谷ん…」




鈴谷「ん?なになに?」




瑞鶴「実はその薬のありか…知ってるかもなんだよね…」




鈴谷「マジ!?」キラキラ




衣笠「そう…ね……」




衣笠「じゃあ鈴谷ん…ついてきて…」




夕立「そういえば鈴谷さん、その薬の効果ってどんなものなのかしら?」




鈴谷「さっき言ったように人が死ぬようなもんじゃないよ  明石さん曰く作ろうと思えば簡単に作れるような代物だし」




鈴谷「ただ…」




夕立「ただ?」




鈴谷「すこーし、すこーーーーしだけ媚薬効果も入ってるって…」




三人「………急げぇ!!!」ダッ!









鈴谷「ねーねーどこにあるのー?」




衣笠(食堂にはもう二人はいなかった…ってことは多分…)




鈴谷「執務室?」




夕立「…( ゚д゚)ハッ!  こっちから提督さんの匂いがするっぽい!」




瑞鶴「犬かアンタは…って提督さんの貞操の危機じゃないといいけど!」




夕立「っぽい! 翔鶴さんは確実に提督さんを狙っている…夕立の野生のカンが言ってるっぽい!」




鈴谷「いやだから艦娘の野生のカンってなんだし…」




衣笠「提督! 失礼するね!」ガチャ




衣笠「いない…?」




夕立「いいえ、こっちっぽい! 直接つながってる提督さんの自室…」




瑞鶴「そう、じゃあ一気に行くよ!」




衣笠「ええ、そうしましょう!」




三人「失礼するよ、提督(さん)!!!」バァン!









翔鶴「しーー…」




四人「………」( ゚д゚)ポカーン




提督「Zzz……(安らかな寝息)」




翔鶴「提督ったら、食べたら眠くなってしまったみたいなの…やっぱり疲れてるのかしら」ナデナデ




翔鶴「あなた達も知らなかったとはいえ、執務室で大声出したりしちゃダメよ?」




瑞鶴「え…あ……う、うん、気をつけるよ…」




衣笠「良かった…別になんともないみたいね」ヒソヒソ




夕立「っぽい!」ヒソヒソ




瑞鶴「ていうかよーく考えると私たちすごい失礼なこと言ってたね」ヒソヒソ




鈴谷「…あ、そうだ、翔鶴さん、私落し物しちゃってさー、それを聞きに来たんだよねー」




翔鶴「あら、そうだったの、ごめんなさい、私てっきり瑞鶴がふざけて目的もなく騒ぎに来たのかと」フフフ




瑞鶴「さすがの私もそんなことしないよー! 翔鶴姉ひどーい!」




翔鶴「うふふ   それで落し物っていうのは? 私でよければ協力しますよ?」




鈴谷「うん、これくらいの瓶に入った液体なんだけどー…」




翔鶴「ああ! あれですか、ちょっと待ってくださいね   えーっとこの辺りにー…」ガサガサ・・・




衣笠「やっぱり翔鶴さんか…」ヒソヒソ




夕立「卑しい女っぽい…」ヒソヒソ




瑞鶴「夕立ちゃんそれ私のセリフ」ヒソヒソ




鈴谷「ま、まぁ落としたのは鈴谷だし、翔鶴さんのことは悪く言えないし…」ヒソヒソ




翔鶴「すみません鈴谷さん、これでよかったですか?」コトッ




鈴谷「おー、そうよそれそ…ってあれ?」




翔鶴「あ、やっぱり違いました?  昼間拾ったのでもしかしたら…と思ったんですが…」




鈴谷「い、いいえ、これです、これなんですけど…」




鈴谷「…翔鶴さんこれ、使ってないですよね?」




衣笠「ホントだ、ほぼほぼ満タン」




翔鶴「すみません、実をいうとよい香りだったものでお香代わりに使ってしまったのですけれど…やっぱりまずかったですかね?」




鈴谷「いえいえ全然! 匂いくらいならいくらでもいいっていうか…」




鈴谷「じゃあ鈴谷たちは帰るのでー… 失礼しましたー…」ガチャン




翔鶴「あっ…     ……結局あれは何だったんでしょう…?」








ゼェ・・・ゼェ・・・




鈴谷「と、とりあえず無事でこれを持って帰ってこれたのはいいんだけどさ…」




瑞鶴「どういうことなの? つまり提督さんは普通に体調が悪かったってこと?」




衣笠「いやーそう単純なことじゃないでしょ、あれは」




夕立「どういうことっぽい?」




鈴谷「うんー…だって普段の提督なら翔鶴さんにあーんなんてしてもらわないし…てか人前じゃ扶桑さん相手でも躊躇するっしょ」




鈴谷「つまり、提督にキッチリと薬の効果はあったということ…」




衣笠「そう、しかし瓶の中のなかの薬は一滴も減っていない……」




鈴&衣「「ここから導き出される結論は…!」」




瑞&夕「「結論は…!?」」ゴクリ




鈴&衣「「翔鶴さんは凄まじい『回帰したいオーラ』を持っているの!!」」




瑞鶴「は?」




夕立「ごめん、わからんっぽい」




鈴谷「説明するね! 『回帰したいオーラ』とは、特定の人物、特に女性が自然と発しているオーラのことだよ」




衣笠「このオーラを持つ人は優しい人が多く、ゆえに人が自然と寄ってくるの」




衣笠「例外としては霞ちゃんみたいな子にもこのオーラがあることがあるらしいけどね」




瑞鶴「確かに翔鶴姉はやさしいし信頼できるって言ってみんな寄ってくるね…!」




衣笠「そう、そしてそれは異性には特に顕著に効果が現れるとされているんだよ…」




衣笠「それはもう、この人の言うことなら何でも聞けるってほどにね…」




夕立「はっ!? 提督さん、いつもは平静を装っているけど翔鶴さんと会うのはできるだけ避けてたっぽい…」




瑞鶴「そう…提督さんはそのことに何となく気づいていたんだね」




鈴谷「……でもこのオーラの恐ろしいところはここからだよ…」




夕立「まだあるっぽい!?」




衣笠「ごめん、そこからは私も知らない…」




鈴谷「…このオーラを浴びつづけるとね……そのうち………」




鈴谷「その人に『帰りたい』、つまりその人に体も心も包まれたいって思うようになるんだって…」




瑞鶴「……な、なんて恐ろしい能力なの…」




衣笠「回帰願望の進化形ってところね……」




鈴谷「まぁそういってもそんな状態になったら相思相愛みたいな感じになっていることがほとんどだからハッピーエンドらしいけどね」




夕立「でも待ってっぽい、もし翔鶴さんが提督さんを本気で落としに来たら相当まずいってこと?」




衣&瑞「「!!」」




鈴谷「そういうことに……なるね…」




鈴谷「提督はかなり昔から翔鶴さんと一緒にいたらしいし  下地はバッチリだと思うよ…」




衣笠「くっ! そうなったらこの衣笠、見ていることしかできないのっ!?」




夕立「そうなる前に絶対阻止するっぽい…!」メラメラ




瑞鶴(そうなったら私はどうしたらいいんだろう…姉の幸せのために動く?大事な上司のために動く?)




鈴谷(こーなったらもう意地でも熊野には本気になってもらうしかないじゃん…!  大切な親友としてバックアップしてやるし!)






この事件は幕を閉じた・・・各々に疑問と覚悟を抱かせて・・・



ちなみに『回帰したいオーラ』なんて言葉ないです。  適当に作っただけです、許してください、何でも島k(ドゴォ!












提督「……ぅうん…」パチッ




翔鶴「…おはようございます、提督♪」




提督「………あれ、なんで俺翔鶴に膝枕されて寝てんの?」




翔鶴「あら、提督が眠いからと頼まれたのではないですか、忘れてしまいましたか?」




提督「え…俺全然覚えてないんだけど……」




提督「…っは!?  いや確かに頼んだ覚えがある……がなぜ俺はあんなことを…」




ドサッ




扶桑「提督………」



提督「!?」




翔鶴「あら、扶桑さん、帰っていらしたのですね」




扶桑「今の話は本当ですか…?」




提督「いや、そ、そんなわけないじゃないですかー、はははー…」




翔鶴「はい、提督ならさっきまで1時間ほど、ここで寝ていらっしゃいましたよ?」




扶桑「………」




提督「ち、ちゃうんすよ、これにはわけが」




扶桑「提督は少し静かにしていてくれますか?」




提督「アッハイ」セイザ




扶桑「コホン、そうでしたか翔鶴さん、不在中のこの人のお世話、ありがとうございました」




翔鶴「いえいえ、私も楽しかったですから、全然かまいませんよ」




扶桑「……では秘書官を交代しますので引継ぎを」




翔鶴「そうですね、では書類はこちらに、ええ、少し残ってしまったんです、すみません」




提督「じゃ、じゃあ翔鶴はこれで…」




翔鶴「そうですね、仕方がありません 名残惜しいですが今日のところはこれで…」




翔鶴「私の膝で眠りたくなったらいつでもおっしゃってくださいね、待ってますから♪」ヒソヒソ




翔鶴「では失礼いたしました!」ガチャン








扶桑「提督……」




提督「ハイ、ナンデショウカ」




扶桑「色々と言いたいことはありますが……」




提督「………」ダラダラ




扶桑「お疲れならいつでも膝枕、しますよ…?」カァァ




提督「……」ドサッ




扶桑「えぇ!? て、提督ー? てーいーとーくー!?」




診断の結果、提督の死因は萌え死だったという・・・












ある日・・・




ネルソン「おっじゃましまーす!」




ウォースパイト「お邪魔するわよ」




提督「おじゃまされますー」




扶桑「ようこそいらっしゃいました」




ネルソン「はい、これ返しにきたよー」グイッ




グラーフ「……」チーン




提督「…またやったのか、あのクッソキツイ訓練を…しかもグラーフに」




ネルソン「やっちゃったぜ。」




提督「うちのエースなんだからやめてくれよ」




ネルソン「大丈夫大丈夫、ヘーキヘーキ、ちょっとノビてるだけだから」




提督「まあ体の負担は大丈夫だろ、艦娘だし」




ネルソン「懐かしいねぇ…俺の訓練は死人が出るーなんて噂されたっけ」




提督「…言っておくがあれはマジで死人が出かねない訓練だったぞ」




ネルソン「……結果オーライ!ってことで!」




ウォースパイト「…そのうち起訴されないことを祈るわ」




ネルソン「まぁ昔話なんてどーでもいいや、重要なことじゃない」




扶桑「…私は席を外しておきましょうか?」




ネルソン「いや、問題ないよ、むしろ秘書官の君にはいてほしい」




ネルソン「これから話すことはね…」





ネルソン「『2017年 夏作戦』についてのことだよ」




提督「…ほう」




ネルソン「今回の作戦は太平洋…と思わせておいての西方だ」




提督「そうか、情報をありがとう、で、ソースは?」




ウォースパイト「いつも通りの『勘』だそうよ」




提督「ハイ  まぁお前の勘は大体当たるしな」




ーーーMeeting nowーーー




ネルソン「まぁそんだけだ、帰るぞ」




提督「…そういえばお前は今回も参加するのか」




ネルソン「当たり前田のクラッカーよ!  『艦殺し』こそ俺の本懐さ」




ネルソン「といっても俺は裏方、事後処理メインでしょうよ、今回も」




ネルソン「金払われりゃ何でもするとはいえさー…やっぱキツイわけよ、残党の処理とか」




ネルソン「駆逐クラスまだいいよ、戦艦クラスだと脳天ぶち抜いても死なないときがー…」




提督「そこまでにしておけよ」




ネルソン「あー…はい、すんません  艦娘の前でこういうのはやめた方がいいね、うん」




ネルソン「では今度こそ、お暇しますねー」




ネルソン「ではではー」




ウォースパイト「お騒がせしました、See you」ガチャン




提督「はい、お騒がせされましたー…」







提督「ったく急に来て急に騒いで急に帰っていったな…」




扶桑「やっぱり大規模ですか…」




提督「毎回夏はそうだもん、仕方ないさ」




提督「あ、一応他言無用でね、まだ色々と公表前だし」




扶桑「わかっていますよ、何回目だと思っているんですか」




提督「じゃあ安心だな  ……少し席を外すが、いいか?」




扶桑「ええ、ご安心を   扶桑、ここに待機していますから」




提督「んじゃ、ちょいと外に行ってくるわ」ガチャン










叢雲「アイツは相変わらずのようね」




提督「聞いてたかー…  …ここ防音にしておくかー?」




提督「ったく   で、何の用だ?叢雲」




叢雲「いえ、大したことではないわ  ……夏は気をつけなさいよ」




提督「ん?  ああ、もちろんだが…」




叢雲「そうじゃなくて…」ギュッ




提督「……ああ、もちろんだ」




提督「大丈夫さ、今までも大丈夫だったんだ、今年も大丈夫だ」




提督「…もうあんなことには…させないさ……」




叢雲「絶対、よ…?」




提督「当たり前だ、もうお前を、お前たちをあんな目にはあわせない」














提督「………やべぇ…」




提督「……燃料が足りない………」




扶桑「あの、提督…?  もうすぐで夏作戦始まるんですけど…?」




提督「…もうちょっと頑張って遠征させてればよかったなぁ…(過去形)」




扶桑「ちょ、ちょっと提督!? 遠い目をしないでください!」




提督「いや、いざとなればとっておいたプレゼント箱や艦娘からのバレンタインチョコを使って…」




扶桑「まだ開けてなかったんですか!? あのチョコ!」




提督「…なんか勿体無くて」




扶桑「そんなに手の込んだものじゃないんですから開けてしまえばいいのに…」




提督「いいや、お前らが丹精込めて作ったものなんて食べられるわけないじゃないか(イケヴォ)」




扶桑「あれチョコ型の資材ですよ?」




提督「………はい?」




扶桑「あれチョコみたいな色や形ですけれど資材の集まりですよ?」




提督「…ちょっと冷蔵庫に用があるんで………」ガタッ




扶桑(まさかご丁寧に冷蔵してたんでしょうか…)




提督「まあ4万はあるしバケツも700個以上あるから大丈夫だよね!」




扶桑「It is 『Mansin』」




提督「各資材2万あれば十分なのよ!」




提督「ね?そうだよね、歴戦の提督さんたち! 俺丙だし!丙だし!」カメラメセン




扶桑「提督ー?  どなたに向かってお話しされているんですかー? というか丙ってなんですかー?」




提督「おっとすまん   とはいえつべこべ言わず貯めるしかないよな」




扶桑「それしかないかと  遠征隊の皆さんには大変でしょうけれど頑張ってもらうしか」




提督「うぐっ… またあのクソウサギにやれ給料UPだのやれ有休だの言われるのか…」




扶桑「なんだかんだ言って卯月ちゃんと仲がいいですよね、提督って」




提督「これを見てなぜ仲がいいといえるんだ…」




扶桑「いえ、文句を言いつつも卯月ちゃんとよく話したりしているじゃないですか」




提督「ただの古い付き合いだよ、だから双方勝手知ったる仲なのさ」




提督「別に仲がいいわけじゃない」




扶桑「むぅ~… 知っているですからね、さっきもドアの前で同じく鎮守府早期からいた叢雲さんと話していたの!」




提督「え、マジ!?  会話聞こえてた?」




扶桑「会話までは聞き取れなかったですけど、声で叢雲さんだとはわかりました」




提督「そ、そうか」



扶桑「でも…いいですよね、古い付き合い って」




提督「……」




扶桑「、私もそんな風に呼ばれるくらい前から提督と一緒にいれば「いや」




提督「そんなにいいもんじゃない、こと俺の『古い付き合い』ってのは」




扶桑「………」




提督「ロクなやつがいない、いや…」




提督「ロクでなししか残らなかった」




提督「もし…もし昔の俺の隣に扶桑がいても……」






提督「だが今は違う」




扶桑「…!!」




提督「今は俺の隣に扶桑がいる  バカ話して、執務して、出撃して」




提督「俺を守ってくれる人がいる」




提督「だから扶桑、お前は『今ここにいて』くれ」




提督「過去なんてどうでもいい、今隣にお前がいてくれることが、俺の幸せだ」




扶桑「ふふ、当たり前じゃないですか、だって私は」




扶桑「あなたの嫁艦なんですから♪」



























某所・・・




提督「ったく、いちいち遠いんだよ…もっとアクセス良くしろっての」




提督「ほれ、あんたの好きだった酒だ、安物だがな」コトッ




提督「あんたは飲めれば何でもいいもんな、これでいいだろ」




スッ・・・ビシャー


提督「線香置くところもねぇままかよ、忘れてて持ってきちゃったよ」




提督「まあいいや、とりあえず……」




提督「もう夏だな、俺たちももうすぐ夏作戦だよ」




提督「思い出すよなー…俺が左も右もわからないままぶち込まれた七年前の夏作戦」




提督「新兵? 関係ないさ、君は兵士だろう?…って」




提督「本当に、良く生きてたもんだよ」ハハハ




提督「ふぅ…あんたのせいで、俺はこうして生きて提督やってるよ」




提督「巷では提督業はみんなの憧れ、『ヒーロー』だそうだぜ?」




提督「人生わからないことだらけだよな、あんたじゃなくて俺が『ヒーロー』なんだってさ」




提督「俺としてはあんたの方がよっぽどヒーローだと思うんだがなぁ」




提督「…………」




提督「っしょっと…んじゃ俺はあんたと違って友人が多いんでね、ここで時間食ってるわけにもいかない」




提督「家族にもあわなきゃだし、502戦の人たちややいろんな人に用がある」




提督「じゃあな、精々あんたのせいでなっちまった『ヒーロー』を堪能するさ」





提督「……あんたのおかげで得られたもんを、抱えて生きていくさ」




提督「じゃあな、師匠(バカ)」スタスタ…












提督「ふぅ、これで最後か」




提督「じゃ、俺は行ってくるよ、また今度…つってもいつになるかわからないけどな」ハハハ




提督「…行ってきます」






ピリリリリ・・・




提督「…む、なんだよ、人が感傷に浸っている時に」




提督「…なんだよ」




友提『む、なんだよとはなんだ、せっかく私から電話しているというのに』




提督「へいへい、で、ご用件はなんでしょうかー?」




友提『今日の午後9時からだからな、会議』




提督「こっちは今終わったところだ、大丈夫だ、全然間に合う」




友提『ならいいんだ、貴様のことだ、忘れているかもしれんと心配して電話したが…杞憂であったな』




提督「さすがに俺でも大切な会議を忘れたりはしないさ」




友提『2016年秋作戦…』ボソッ




提督「あー聞こえないなー、きーこーえーなーいー!」




友提『まったく……ではまた会議で会おう』ブツッ




提督「ああ、またな」ブツッ




提督「…さて、帰りますか」


















第五作戦司令部・・・




提督「では! これにて夏作戦にむけての会議を終了する!」




提督「異議、質問等はこれから俺に個別で聞いてくれ」




提督「では、解散!」



ガヤガヤ・・・





???「少しよろしいでしょうか、中将どの」




剣崎提督「私、〇〇鎮守府の『剣崎 智弘』と申します」




提督「ん、ああ、よろしく頼む  私は…あれ?剣崎……どこかで会ったことがあるか?」




剣崎提督「おお、名前だけでも覚えていて下さるとは、ありがたい限りです」




提督「…いや、剣崎…!?  まさか…君……」




剣崎提督「やはり中将ほどのお方であれば…やはりご存じですか」




提督「ああ、だがだからと言って君をどうこうする気はない、キッチリと役目は果たしてもらうぞ」




剣崎提督「ええ、もちろん   深海棲艦の撃滅、それこそわれら人間の悲願ですから」




剣崎提督「ではこちらの質問をよろしいですか?」




提督「ああ、何なりと質問してくれ」




















友提「ふぅ、何となく緊張はするな」




提督「作戦前日の夜にウィスキー片手に夜風にあたっている奴のセリフかよ」ハハハ




友提「ふ、わかっていないな、これは緊張を消すためのものさ」




友提「…今回は西方、しかもアラビア海のあたりまでの作戦だ」




友提「私たちはいい、だが艦娘たちには大きな負担だ」




友提「未だわが身に艤装をつける力が残っていたならな……」




提督「心配しすぎだ、昔から」




提督「アイツらは俺たちなんかよりずっと強いだろ? 大破したら帰ってくればいい、ボスを倒したら褒めてやればいい」




提督「損傷したら入渠させればいい、失敗しても次頑張れと励ましてやればいい」




提督「だが絶対沈ませない、一人たりとも」




提督「『最後には、全員生きて、帰ってこい』  あの夏からずっと言われてきた標語だろ?」




提督「俺たちの仕事は敵の殲滅じゃない   ……平和だ」




友提「まったく、貴様は昔から立派なことを言う」




友提「響、いやヴェールヌイがああなるのも理解できるよ」




友提「ま、なんにせよ俺は貴様の指揮下に入る」




友提「何なりとお申し付けください、中将殿」




提督「褒めてんのかバカにしてんのかどっちだよ、ったく…」


















E-1






提督「ということでお前らは今回、偵察と敵艦の殲滅を目的とする主艦隊としての行動だ」




暁「ふふん! まかせなさい! この暁がサクッと倒してきてあげるわ、一人前のレディとしてね!」




響「ああ、レディかどうかはともかく、速攻で終わらせてくるさ」




雷「そうね、司令官はどーんと構えてなさい!」




電「なのです!」




ダヨダヨ  ドーントネ  アサメシマエサ




提督「ったく、威勢がいいな、お前らは」




提督「ともかくいつもそうだが無理はしないこと、大破が出たら撤退な」




ハーイ  モチロン  ワカッテルヨー  




提督「ん、ならいいんだ、知ってるやつも多いが今回は色々な鎮守府との合同作戦だ」




提督「別の艦隊同士でばったり遭うこともあるだろう、その時は協力するもよし、損傷艦がいれば護衛してやるもよしだ」




提督「だがどんな時も警戒を怠るなよ、これは俺の体験談なんだが・・・」




時津風「しれー! 話が長ーい!!」




天津風「こ、こら、時津風、一応作戦前の激励よ!?」




雪風「そうですよ! しれーのいつも通りで長くなるでしょうけれど、一応上司なんですからきちんと聞かないと」




陽炎(正直雪風の言動が一番辛辣な気がするのは私だけ…?)




不知火(そうですね、司令はメンタルの弱い人ですから今夜は枕を濡らすでしょうね、間違いない)




黒潮(雪風ちゃんも悪意があって言っとるわけやないのがこれまたなぁ~)




陽炎(こいつら、私の脳内に直接…!?)




提督「ま、まぁいい……では諸君、武運長久を」




艦娘たち「はい! 勝利を!わが手に!!」








・・・この世界では作戦は大本営が計画、それぞれの鎮守府に作戦行動を割り振る(偵察任務や撃破任務、また支援任務や物資の輸送や臨時の前線基地の設立まで、鎮守府の規模によって様々な作戦が存在する)   時には海外の鎮守府に相当する施設も協力し、作戦を遂行する   また六隻編成の艦隊を鎮守府ごとに派遣し(艦隊数は自由)、その作戦の主目標を発見、撃破することを基本としている

そのため発見とともに目標を討伐するために追撃戦の様相を呈することも珍しくない





陽炎「今回の目標は……また潜水艦なんだよねー…」




不知火「まあ、駆逐艦としては当然かつ妥当な任務ですが」




陽炎「ふ、私はそんな任務に収まる器じゃねぇ!!」




不知火「はいはい」




ーーー今回はこの陽炎艦隊に焦点を当ててみよう







黒潮「そうゆうてもなー、小さい体に小さい主砲、やっぱり輸送や対潜任務だらけになるのはしゃーなしやで?」




不知火「そうですね、むしろ作戦に使ってもらっているだけありがたいかと」




山城「そうね、戦艦なのに潜水目標相手なんて…不幸だわ…」




祥鳳「で、でも扶桑さんだってこの作戦に参加しているし、何より山城さんには瑞雲があるじゃないですか!」




山城「そうね、大してダメージも与えられない瑞雲ね、ふふふ」




山城「どうせ私は攻撃二順要因ですよ、あはは…」




艦隊全員(めんどくせぇ~!!)




川内「まぁ山城はこの後も使ってもらえ…」




祥鳳「川内さん、どうしましたか?」




川内「…いるね、この辺」




祥鳳「えっ、偵察ではまだ……いえ、ごめんなさい、たった今捕捉しました」




山城「…編成」




祥鳳「重巡リFが1、軽巡ホE2、へF1、駆逐イ後期2です」




山城「すぐに航空機を出すわ、そっちもお願い」バシュッ




祥鳳「了解です、航空機の皆さん、お願いします」バシュッ




川内「ま、戦闘開始かな」




不知火「とはいえあのお二方の攻撃でお相手様は半分以下になってしまいますがね」




川内「そーね、もしかしたらあの二人で全部終わっちゃうかもね」ハハハ




陽炎「まさかー、そんなことー……あるか」




黒潮「じゅーぶんあり得るなぁ~」




数十分後・・・




山城「まぁ、こんなものかしら、姉様がいないのが悔やまれるわ…」MVP




陽炎「本当にやりおった…!」




黒潮「さすがやわぁ、『戦艦』って感じやわぁ」




川内「さすがね、やっぱ昼ではかなわないわー」




祥鳳「うう、MVP取れなかった…」




不知火「いえ、この不知火、航空機には疎いですが、祥鳳さんの攻撃にも素晴らしいものを感じました」




祥鳳「慰めはいらないわ、次に生かすもの!」




山城「……とは言っても、あの重巡の足止め、見事だったわよ」




祥鳳「へ…?」




山城「あれがなかったらあの重巡の腹にぶち込めなかったもの、だからありがと」




祥鳳「山城さん…!」




祥鳳「やっっったぁ!!  山城さんに褒められたぁ!! やった、やったぁ!」ピョンピョン




山城「え…何よその気持ち悪いほどの喜び方は」




祥鳳「提督から聞いたんです! 『山城に褒められたなら一流だ、あいつの人を見る目は本物だから』って」




不知火「ああ、それなら私も聞いたことありますね」




山城「へ、へぇ、あの人も、案外いいこと言うじゃない、ま、まぁ?ちっとも嬉しくないけれど…?」




陽炎「あれ、でもその後『あと、アイツは重度のシスコンでしかもツンデレだから、褒められるってすごいぜ?』って言ってたよね」




川内「あちゃー……」




山城「…この任務が終わったらすぐに帰投するわよ」




不知火「一応聞いておきます、なぜ?」




山城「提督を、あの勘違い野郎に一発くれてやるからよ! 顔面に!どぎついのを!!」




川内「ほどほどにねー」




黒潮(あはは、何が『勘違い』なんやろね、乙女山城はん)クスクス









川内「……うーん」




祥鳳「敵ですか!?」




川内「違う違う、さすがに手持ち無沙汰だなーって」




山城「ですね…特に目標の発見の伝達もないですからね」




川内「暇ー!」




陽炎「うーん、なんか嫌な予感はするんだけどねー」




黒潮「……陽炎ちゃん、予感的中っぽいで?」




川内「マジ?   ……マジじゃん」




山城「三式もってるあなたが気が付かなくてどうするのよ」




川内「はいはい、サーセン、目標かはわからないけど潜水艦だね、対潜用意」




山城「瑞雲飛ばしとくわ」バシュッ




祥鳳「今度は負けませんよ」バシュッ




川内「さすがに今度はあの二人だけで終わることはないでしょ」




不知火「ええ、川内さんの独壇場かと」




川内「なーに言ってんのさ、駆逐の一番の頑張りどころじゃん」




陽炎「そうよ、川内さんにも負けないくらいの気でいなきゃ!」




川内「お、言うねー、陽炎  燃えてきたよー、昼だけど本気、出しちゃおうかなー!」




山城「あなた達、そろそろよ」




川内「あいあい、わかってますよーっと」ガチャン




黒潮「魚雷、来るで~」




川内「あいよー……って舵全力!!!」




黒潮「なっ!」ドゴォン!




祥鳳「きゃっ!」ドゴォン!




不知火「ぐっ」ドゴォ!




川内「クッソ、アイツら、三射線からやってくるとはね」




山城「…損害」




陽炎「はい、黒潮大破、祥鳳中破、不知火中破です」




山城「不知火と黒潮をくっつけて、その二人は回避専念」




山城「祥鳳は私が面倒見るわ、いざとなったら盾にでもなってあげるわ」




川内「緊急打電終わったよ、目標と見ていいよね」




山城「そうね、恐らく」




川内「応援呼んだから、早いのだと10分以内に来てくれるかも」




山城「了解、これ以上低速の私が艦隊に居る意味はないわね」




山城「これより旗艦を川内に移譲、陽炎とともに目標を追跡」




川内「了解、あんたたちは…」




山城「損害がこれだし帰還するわ、無理に倒そうとはしないで、追跡だけでいいから」




川内「…了解」




山城「じゃあ、武運を」




川内「はいよー  …さて」




川内「ね、ね、陽炎」




陽炎「はい?」




川内「あの目標、二人で倒さない?」




陽炎「はい…はい!?」




陽炎「で、でも山城さんが」




川内「ここで活躍すれば目標を二人で倒した英雄だよ~?」




陽炎「いえ、川内さんはともかく私は……」




川内「自信もちなよ、この先に機雷原はないぞ?」




陽炎「ぐっ、人のトラウマをたやすく…」




陽炎「わかりました! ただし被弾したら元も子もないですからね!安全第一、で行きますよ!」




川内「あはは、わかってるってー!」




川内「じゃあ……」




川内&陽炎「どっちが先に倒せるか、競争だぁーーー!!」







山城「聞こえたかしら、提督」




提督『ああ、バッチリと』




提督『川内はほんともう……勘弁してくれって感じだよ…』




提督『陽炎も便乗したし…まぁ、早めに救援を送るようには伝えたし』




提督『まぁ、こう前向きなのはいいんだけどさぁ……』




山城「ま、あなたの育て方の問題でしょう」




山城「まぁいいです、帰ったら言いたいこと山ほどあるんで」




提督『えっ…?』








川内「さすが、ボスだけあって硬ったいねー!」




川内「手ごたえはあるんだけど、なかなか沈まない!」




陽炎「当たるだけいいです、こっちは避けられてばっかですよ!」




川内「これが、装備の差ってやつだねっ!」ドォン!




陽炎「それはずるくないですか!?」ドォン!




川内「ははは! 先輩による理不尽な難題にも対応してこそ真の後輩よ!」




川内「…って、魚雷、来るよ!!」




陽炎「はい! …ってこれ…!!」




川内「四射線魚雷っ!?  陽炎、被害最小限に!!」




陽炎「くっ……!」




陽炎(クソッ、もはや一本は確定で食らう……その後も避けられるか……)




ドゴォン!!!         ドゴォン!!!!




陽炎(ああ、二本目…)




陽炎(でも…三本目は…)




陽炎「避けるっ!!」




川内「………!」




川内「陽炎、大丈夫!?」




陽炎「なんの…これしき……」ボロッ




川内「陽炎、すぐ帰るよ、すぐ!!」




陽炎「ええ、帰りましょうか、でもその前に…」




川内「どうしたの!?」




陽炎「ふふ、ささやかな、お返しよ、深海棲艦さん………」




川内「ほんとに大丈夫!? 沈まないでよ!?」




ドォォォォォン!!   イヤァァァァァ!!!イタイ、イタイィィィィィ!





川内「……へ?」




陽炎「手ごたえ……あり、これは相当なハズよ」




陽炎「舵あたりやったんじゃないかしら、あれは」




川内「…はぁ、バカね、あんたは」




陽炎「どんな艦娘だって深海棲艦だって攻撃必中コースの攻撃だったら、自分が目標を倒した瞬間が見たくて油断が生まれるでしょう?」




川内「敵の油断を悟って刺し違える覚悟で爆雷ぶち込んだってわけね、あの一瞬で無茶するわ」




陽炎「あはは、運がよくなかったら沈んでいたかもしれませんね…」




川内「はいはい、もうしゃべるな、自慢は鎮守府に帰ったらたっぷり聞かせてもらうからさ」




扶桑「扶桑以下、第一艦隊、ただいま到着しました」ビシッ!




川内「あ、扶桑さん、悪いんだけどさ、この子がこんなだから、追撃は任せるよ」




扶桑「わかりました、みなさんはあの深海棲艦を追ってください、陽炎ちゃんを大破に追い込むほどの敵です、注意して」




五十鈴「了解したわ、みんな続いて!」




扶桑「頼みました……それよりも陽炎ちゃんは…」




川内「ああ、大丈夫っぽいよ、大部分は艤装で吸ったみたい」




扶桑「そうですか、でもこれ以降こんな無茶はやめてくださいね」




陽炎「あはは……善処します」




扶桑「あ、あと二人とも帰ったらお叱りがあると思ってくださいね!」




川内&陽炎「「えっ……」」





14:28  潜水目標  潜水新棲姫、撃破        しばらくの追撃戦の後、最終的に五十鈴により撃破







ちなみに川内と陽炎が提督からのお説教を受けた時、彼の頬は紅葉型に腫れていたという ナンデダロウネ























提督「というわけで第二作戦だ」




提督「今回の作戦は輸送船団の護衛、揚陸地点はそれぞれに伝えたポイントだ」




金剛「遠くないデスカー…?」




提督「まぁまぁ、確かにオマーンの方まで行かないとだけどさ」




提督「俺たちの今回の作戦での活動はここまでだし、この後はたっぷりバカンスといこうぜ」




金剛「Oh! Yes!  整備士クンとバカンス! 最高デース!」




鳳翔「あはは…」




島風「はやく終わらせてはやくバカンスしようよー!」ピョンピョン




由良「島風ちゃんったらそんなにはしゃいで」フフフ




古鷹「とはいえそんなに休みを取れないのでは…?」




加古「確かにアタシらは精々潜水新棲姫倒したくらいだし、そんなに多く休み支給されねぇだろ」




提督「そこはほら、書類の誤魔化しで、さ」




加古「いつも通りのテキトーマンだな、ほんと」ケラケラ




提督「とにかく! これが終わればちょっととはいえ夏休みだ!」




提督「ほかの鎮守府の哨戒やらがあるとはいえ、気を抜かずに任務にあたってほしい」




艦隊「「「了解!」」」














ある海上・・・




金剛「ーーーーーーとはいえ」




艦隊「「「暇ー…」」」




金剛「敵との遭遇もナシ、そもそも哨戒の人たちが優秀すぎマース…」




島風「ううーーーー! ただ走ってるだけなのもつまらないよー!」




由良「しかも暑いですからねー…」




金剛「あ、先行する哨戒部隊の人たちが揚陸地点に着いたみたいデース」




鳳翔「ということはもう少しで到着ということですね」




加古「シャワー浴びてぇー…」




古鷹「ほら加古! もう少しなんだからシャキッとして! 最後まで気を抜かない!」




金剛「古鷹は真面目デース…」





揚陸地点の港・・・




海自A「お疲れさん!艦娘の人たち!」




古鷹「あ、お、お疲れ様です!」




加古「へぇ~、ここにも日本人がいるんだな」




海自B「おうよ、この辺は今は作戦中だってことで基地が置かれてるからな」




金剛「なるほど、最前線、フロンティアってわけデース」




海自C「いいや、本当の前線は欧州だからな、ここは欧州への物資輸送ルートを確立するための基地さ」




海自A「まぁそんなことはどうでもいい、疲れたろう、宿はあるからぜひ休んで行ってくれ」




鳳翔「え…でも……」




海自B「いいからいいから! 中将さんとこだろ? 丁重に扱わないとこっちがお説教くらっちまう!」




島風「じゃあお言葉に甘えちゃおう!」




由良「そうですね、提督に確認をとってからそうしましょうか   少しお電話、お借りしていいですか?」




海自C「もちのろんよ! あっちに大きな建物があるだろ? あの中の受付に相談すれば貸してもらえると思うぜ」




由良「ありがとうございます、では行きましょう!」




金剛「では! 物資はキチンと届けましたからネ!」




海自A「あいよー」




古鷹「みなさんもお仕事、頑張ってください!」




海自B「あんたらこそなー!」フリフリ












貸し部屋・・・




金剛「なんかあっけなさすぎデース!」




由良「提督さんも『ああ、ゆっくり帰ってきてくれ』って言っていましたし」




加古「欧州のことは欧州でーってことなのかな」




金剛「それよりも聞きましたカー?『中将さんとこだろ?丁重に扱わないと云々…』って」




古鷹「やっぱり世間的には偉い人だったんですね、提督って」




島風「鎮守府ではただの面白い人なのにねー!」ニシシ




鳳翔「こらこら、提督はあれでも立派な人なんですから」




みんな「「「……………………」」」




金剛「暇デース…」




みんな「「「はい(うん)……」」」























プルルルル、プルルルル




提督「ん?誰だ、金剛達か?」




提督「はい、どなたでしょうか?」ガチャ




元帥『うぃいいいいいいいいいいい↑っす! どうもぉー、元帥でぇぇぇぇすぅぅぅぅ!」




提督「どなたか存じ上げませんが不振なので切りますね」




元帥『あ、ちょちょちょ、待って待って、結構真面目な要件だから』




提督「はぁ…?」




元帥『あのさ、この先の作戦、参加する気ない?』




提督「ないです。」




元帥『即答!?』




提督「それだけですか?切りますね、元帥話長いんで」




元帥『グサッ…  そうかい…』




元帥『だがいいのかい…?』




提督「? 何がすか?」




元帥『……戦艦金剛の特別休暇の申請書の偽造』




提督「…ナンノコトデショウカ」




元帥『それから哨戒の報告書のコピペ…』




提督「………」




元帥『普通なら別に問題にしないけどさぁ…』




元帥『でも、会議に出せば降格は必至だよねぇ…?』




提督「……くっ…」




元帥『じゃあもう一回だけ聞くわ』




元帥『この先の作戦、参加する気、ない?』




提督「……」




提督「謹んでお受けさせてもらいます!」




元帥『よし、中将くん参加ね、ありがとー、人手不足だったんだよねー』




元帥『じゃあ作戦の説明はあとで書類送るから頼んだよ』




元帥『じゃあね~』ブチッ




提督「……………」




提督「………はめられた………クソ…」




提督「俺の…俺たちのバカンスが…………」




扶桑「ど、どうされました!? 提督!?」




提督はこの夜、悲しみで枕を濡らしたという・・・


















金剛「うぅ~……朝ですカ~」ゴシゴシ




由良「おはようございます」




鳳翔「ほら島風ちゃん、起きて」




島風「ぅうー…おはようございます…」




古鷹「加古!島風ちゃんですら起きてるんだよ! 起きて! 姉妹として恥ずかしいから!!」




加古「Zzz…………」




由良「ダメみたいですね」フフフ




古鷹「お恥ずかしい限りです……」




コンコン・・・




金剛「ハーイ、どなたでしょうカー?」ガチャ




海自A「おはようさん! 金剛の姉さん!」




金剛「Oh、あなたは昨日の」




海自A「おお、覚えていて下さり光栄だ」




海自A「早速だが、この後3階のここの司令室に出頭するように、とさ」




金剛「テイトクですかネー?  了解デス! すぐに支度をして向かいマース!」




海自A「助るぜ  あと出頭は旗艦のアンタだけでいいってさ」











司令室・・・




金剛「派遣第一艦隊、旗艦金剛、ただいま参上シマシター!」




海自司令「ああ、朝早くからすまないね、そこにかけてくれ」




海自司令「まずは昨日の物資揚陸、大変助かった、ここの代表として感謝しよう」




金剛「Non,Non! それよりも要件というのはなんデスカー?」




海自司令「ああ、早速だが君には中将殿から伝言を預かっていてね」




海自司令「『うちの鎮守府はこの先の作戦にも参加することになった』」




海自司令「『それに伴って今次段作戦の実施場所に近いお前らには…悪いがそこに残って作戦に参加してもらうことになる』」




海自司令「『俺も作戦参加部隊を連れてすぐにそちらに向かう、指令あるまで待機で』」




海自司令「とのことです」




金剛「……………………えぇ…………?」




海自司令「?  どうされたんですか、金剛さん」




金剛「ワタシの…ワタシと整備士クンとの………」




海自司令「……?」




金剛「最ッ高のヴァカンスタァイム(超巻き舌)がぁァァァッぁァァァぁァァァ!!!!!」ドーン!




海自司令「うるさっ(小声)」ミミフサギ




金剛「こんなぁ…こんなことぉ……! 殺生なァァァ!!!」




海自司令「こ、金剛さん? ど、どうされました!?」




金剛「いえ…もう……いいデス……………」サラサラサラ・・・・




海自司令「金剛さん!? 真っ白になって、灰に…!?」




海自司令「え、衛生兵ー!!!!」




























提督「ホントすんませんしたぁー!!」ドゲザ




海自司令「中将が……艦娘に……土下座…!?」ゼック




金剛「物か、お金か、どっちだ!」




扶桑「金剛さん口調…」




提督「ちゃうん、あの老いぼr元帥のせいで…」




金剛「問答無用ォ! これは休暇をいくらもらいましょうカー…」




提督「3日…(小声)」




金剛「あ?」




提督「一週間とさせていただきますぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」ナミダメ




金剛「ちっ、まぁそんくれーで許してやりマース」




金剛「まぁMeは艦隊の主力デスし、仕方ないから協力してあげマース!」




提督「助かる」




海自司令「え、えぇっと、中将?」




提督「ああ、すまんすまん、置いてきぼりにしちまって」




海自司令「いえいえ、これからの作戦への参加、大変感謝します」




海自司令「こちらも資材や入渠施設等、全面的に協力させていただきます」




提督「そんなかしこまらなくてもいいのに」




海自司令「そうでしょうか?    ……では」




海自司令「じゃあまぁテキトーに使ってねー」




艦娘s「「「軽っ!?」」」




海自司令「だってこの人にいちいち気を遣うのなんて面倒ですし」




鳳翔「提督とお知り合い、なんですか?」




海自司令「はい、昔ですがね    部隊は違いましたけど交流があったので、今も時々同僚と一緒にこの人と飲むことがあるんです」




提督「ってなわけでここは鎮守府みたいなもんなんだから、ゆっくり…」




海自司令「してはいられないんだよねぇ……」




提督「……俺ここに来たばっかで」




海自司令「すぐに出撃して欧州行って、どうぞ」




提督「……はい」













第一艦隊:金剛 榛名 熊野 摩耶 翔鶴 五十鈴



第二艦隊:阿武隈 時雨 響 加古 大井 北上





≪作戦名:敵艦倒して欧州まで行っちゃおう作戦≫





艦娘s「「「は? なんですかそのセンスない作戦名…?」」」




提督「もうちょいオブラートに包んでくれてもいいじゃないか…」




加古「まー提督のどーしようもない命名センスはおいておくとして」




提督「オレノカラダハボドボドダ!」




金剛「どういった作戦なんデスカ~?」




提督「あ、はい…ここにいるやつらには話したけど、スエズ運河にいる奴をぶったたく(意訳)って感じ」




提督「適当に言っちゃえばそんな感じ」




加古「スエズって…あの狭いとこでか?」




提督「そう、あそこを確保できれば日本からの物資補給も円滑になるから最重要なんだって」




提督「お前が言ったようにあそこクッソ狭いから精々1連合艦隊くらいしか戦闘に出せないんだよ」




加古「支援は?」




提督「それに関しては心配いらない、我が有能なお友達たちが支援してくれるそうだ」




提督「ただ、姫クラスだからな、そう簡単に撃破はできないだろう」




加古「んなことわかってるって」




加古「で? いつ出発だ?」




提督「明日の朝一で頼む、支援艦隊に関してもそのくらいの時間に調整している」




加古「おう、わかった」




金剛「いつもは立って寝てるような加古がなんかイケメンデース…」ヒソヒソ




古鷹「あはは…あの子、昔からああなんですよね、血の気が多いというか、戦闘狂?っていうか…」




金剛「へぇ~…あんまり一緒になったことなかったから知りませんデシタ」ヒソヒソ




提督「というわけで今日は早いが寝てくれ、明日は4時起床だ」




艦娘s「「「了解!」」」ビシッ!





















ーーーー敵艦の撃沈を確認!



よっしゃ!鬼畜米艦の首とったりぃ!!  大したことねぇじゃねぇか、なぁ


古鷹?


帰って酒でも飲もうぜ! なぁ


古鷹?


ーーーあれ?古鷹? おーい  ……あれ?


なんで、誰もいないんだ…?


なんで、目の前、真っ暗なんだ…?


なんで……なんで………なんで…………………


ナンデ?





加古「はっ!?」ガバッ




古鷹「あ、起きた、加古が時間前に起きるなんて珍しいね」




加古(よかった、夢か……)




古鷹「どうしたの? ボーっとして」




加古「ああ、いや、何でもないよ、寝起きで頭が働かないだけだよ」




古鷹「そう、まぁとにかく支度しちゃいなよ、せっかく早く起きたんだし」




加古「そ、そうだな」




古鷹「ふふ、お茶持ってくるね」スクッ




加古「ありがと」




加古(…久々だな、あの夢)




加古(………まぁ気持ちが沈んだままなのもあれだし、切り替えっか)パンパン!




加古「よっし!顔洗ってくっか!」



















ーーー紅海



翔鶴「雷撃機、そちらに向かいました!」




阿武隈「わかりました   みなさん、回避行動をお願いします!」




摩耶「へっ、そんなもん!  こうしてやらぁ!」バババババ




シューーーーン・・・ドボーン




摩耶「回避なんか必要ねぇんだよっ!」




阿武隈「す、すごいですね、やっぱり…」




摩耶「ふっふーん、お返しと行こうじゃねぇか、くらえぇー!」ドンドンドン!




阿武隈「あちょ、う、撃つときはみんなで一斉にって…」




提督『そうだぞー、旗艦様がそうおっしゃっているんだ、従えー』




阿武隈「ほら、提督も言ってますよ…ってひぃっ!?」




熊野「油断するからですわ、少しずれていたらそれこそ大破でしたわよ、気を付けてくださいまし」ドンッ




五十鈴「提督も話しかけるタイミングを選んだらどうなの?」




提督『反省しまーす』




金剛「みんなおしゃべりしすぎデース、なのでラスワン賞はいただきデス!」ドォーン!




比叡「あっ」




チュドーン!




金剛「ふっふーん、栄えあるラストショットは私に…ってあれ?」




比叡「お姉さま、すみません…私が、先に…」




金剛「ぬぁにー!?」




比叡「ひえー! ごめんなさいー!」




金剛「待つデェース!」




北上「相変わらず元気だねぇ、あの人たち」




大井「そうですね~(っせぇな、私の北上さんに水しぶきがかかるだろうが)」




響「まあ遊びはその辺にして、そろそろ昼だ、休憩にしてもいいかい?」




提督『ああ、どうぞ、水分補給も忘れずな』




時雨「しかし暑いね、季節もそうだろうけど、この辺は特に」




響「赤道付近だろう、暑くないわけがないだろう」




時雨「君、北の方にいただろう? なんでそんなに平気そうなんだい?」




響「…痩せ我慢だ、ほら、実は汗びっしょり」




熊野「我慢せずに上着を脱げばよくて? 夏用とはいえさすがにずっとその恰好は見てるこっちが暑いですわ…」




提督『マジであれ着たままなの?  なんで?』




響「…司令官がこの服がかわいいって言ってくれたから……あまり脱ぎたく、ないんだ//」カァッ




金剛「……このロリコン!」




提督『えぇ…』




大井「とりあえず帰ったら青葉さんにリークしますね♪」




北上「お、それおもしろそーじゃん」ニヒヒ




大井(ああ、北上さんのにひひ笑い………尊い…!)




提督『ってか加古は?大丈夫?』




比叡「加古さんですか? 哨戒してくれているのでここにはいませんから、個別で連絡を取ってみては?」




五十鈴「というかなぜ加古さんを名指しで心配するの? …まさか不倫の前兆!? これは大ニュースだわ!」




提督『えぇ…(困惑) なんでそうなるんですか…』




提督『古鷹が言ってたんだよ、珍しい加古が朝早く起きたから何か起こるかもって』ハハハ




阿武隈「早起きするだけで姉にそこまで言われるのね…」




提督『まぁいいや、なんかあったり支援艦隊到着しそうだったら連絡するよ、じゃ』プツッ









加古「まったく、じゃんけん負けたからってなー、一人哨戒は面倒だぜ…」




提督『そうかそうか、なら俺が話し相手になってやろう』




加古「うわっ、びっくりしたー、急に無線開くなよー」




提督『大丈夫か?一人で』




加古「ははは、ガキじゃねぇんだからよ、大丈夫だよ」




加古「心配しすぎだってー…」




提督『お前が早起きかー、怖い夢でも見たかー?』ケラケラ




加古「んー……まぁそんなとこだよ」




加古「ちょっと昔の夢」




提督『そっか、まぁ気負うなよ』




提督『そりゃ色々あるんだろ? お前らにも   詳しくは聞かないけどさ』




提督『…まぁ無理だけはすんなよ、頼むから』




提督『もう二度とな、誰かを失いたくはないから』




加古「…………」




提督『……加古?』




加古「……ん、お、おう、がんばるわ」




提督『おう、頼んだぜ』プチッ




加古「……はぁ」




加古「さて、そろそろ飯が食いたいな、戻るか」














12:20 全艦補給終了、敵目標への進軍再開






14:32  ーーー敵艦隊発見




翔鶴「!!」




翔鶴「偵察隊が敵主力と思われる艦隊を発見しました!」




金剛「マ・ジ・デ・ス・カ! 総員戦闘配置!」ガチャン




比叡「恐らく相手方もすぐ航空隊をよこしてきます、対空警戒厳となせ!」




翔鶴「阿武隈さん、第二艦隊の対空戦闘はお任せします、お願いします」グググ・・・シュパッ!




阿武隈「わっわかりました! みなさん、キチンと従ってくださいね!」




リョウカイダヨ  リョウカイ  ハイハーイ  キタカミサンノシレイナラトモカク・・・チッ  Zzz・・・  




提督『阿武隈、気を落とすな、いずれお前の努力は結ばれ…うっ…(涙)』




阿武隈「それどういうことですかー!」





15:23  空襲開始  




摩耶「クッソ、さすがにさばききれねぇぞ!」バババババ




熊野「とはいえ敵機も対空砲火とこちらの航空機の攻撃でロクに照準が付けられないはずですわ!」パパパパパパ




阿武隈「あ、え、えーっと…! と、とにかく避けてくださいー!」ダンダン!




大井「何よその適当な指示!?」ボン!ボン!




・・・・・・・・・15:51 空襲終了




響「すまない、司令官」中破




大井「ちっ、阿武隈さんの指示が悪いのよ、指示が…」中破




比叡「このっ程度ではっ!」小破




金剛「Non,Non! 大破を生まなかったんだから大健闘デス!」




提督『俺の励まし台詞が……』




翔鶴「ここからは私たちの反撃、です」




加古「ようやくボスか、へへっ、みなぎってきたぜ!!」




提督(加古は大丈夫そうだ、俺の杞憂だったか…)




金剛「さぁ皆さーん! 一気に行きまショーウ!!」




阿武隈「はい、戦闘、開始です!」





ーーーーヤメテ…




一同「「「!!」」」



ーーーコナクテ、イイノニ…ッ! ナンデクルノ…? 




ーーーソウカ、ソウナノネ




ーーーーーーアナタタチモ、テキ、ナノネッ…!!




金剛「っ! 敵目標、目視で確認!」




比叡「四連装…? なんですかあれ…!?」




翔鶴「提督、見えていますか?」




提督『ああ、こちらも映像で確認した    ……おっきいな…』




翔鶴「…あとで爆撃機飛ばしておきますね」




提督『すみませんでした   そちらの敵艦隊発見の報を受けてから陸攻隊を出撃させたんだが…』




阿武隈「まだ時間かかりそうですかね」




提督『ああ、すまない、代わりといってはなんだが支援艦隊の用意は完璧だ、要請でいつでも動ける』




翔鶴「了解しました、まずはこちらの航空隊で様子を見てみます」




提督『頼んだ』





時雨「どう、だろうね…」




翔鶴「あとは祈るしかありません、航空隊のみなさんの活躍を」




ブゥゥゥゥン・・・  ドドォォン・・・  ドォンドォン!   ズドォン・・・




摩耶「結構水柱あがってるっぽいがなー」




提督『金剛、そろそろお前らの有効射程に入るだろう』




金剛「ハイ、有効射程に入ったらすぐに撃ちますカ?」




提督『航空攻撃の戦果を確認でき次第そうしてくれ』




熊野「観測機より暫定の戦果、駆逐ロ 撃沈!  空母ヲF 小破から中破!」




提督『よくやった! では金剛!頼んだぞ!!』




金剛「わかりました、ではカウントいきマス…!」




金剛「3  2  1   全主砲、Fire!!!」ドドドドォン!!!




比叡「てぇーーー!!」ドドドドォン!!!




提督「続いて阿武隈、大井、北上、雷撃開始!」




阿武隈「はい! 魚雷!やっちゃって!!」パシュッ!




大井「海の藻屑に!」パシュッ!




北上「なりなよー!」パシュッ!




金剛「弾着ーーーーーNow!!」




比叡「やりました! ルF撃沈です! 損傷していたヲFも沈めたようです!」




翔鶴「…提督、支援艦隊によるダメ押しを提案します」




提督『了解した、すぐに手配する   扶桑、支援艦隊の友提に連絡してくれ!』




提督『よし、発射タイミングはこちらで、安心してくれ、すぐに準備が終わる    …次!重巡隊、順次発射!!』




熊野「魅せますわ!!」ドン!ドン!ドン!




摩耶「防空だけじゃ、ねぇんだよっ!」ドン!ドン!ドン!ドン!




加古「いっけぇ!!」ドン!ドン!ドン!




ヒューーーーーーン ドドン! ドォンドォン!




熊野「重巡隊の戦果、型不明ながら駆逐4撃沈ですわ!」




提督『そうか!    ……支援艦隊、射撃を開始した!  すぐにそっちに砲撃が届くぞ!』




ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーン・・・     ドドドドドド   ドォン・・・!!!!




提督『どうだ!?』




熊野「……戦果確認中      暫定戦果、ナE撃沈、ツ中破ですわ」




提督『まぁ友提にしてはよくやったか  トモテイニシテハトハナンダ!  はいはい支援ありがとうございました』




提督『では残った敵第二艦隊のツ級とナ級Eを…』




阿武隈「提督、その必要はないと思いますよ?」ニッコリ




提督『え、なんd…あっ(察し)    敵とはいえあの数の魚雷に一斉に襲われるのか…なんか不憫……』




ドドォォン・・・  ドォン!    ズドォン・・・




熊野「ツ級とナ級E撃沈確認、ついでに深海仏棲姫にも当たったみたいですわ」




提督『圧倒的ではないか、わが軍は…!』




時雨「僕たちの出番はなかったね」ハハハ




響「まぁそういう時だってあるだろう、気を落とす必要はないさ」




時雨「だね」




金剛「接近しますカー?」




提督『いや、いいだろう、陸攻だって送ってる、もうすぐつくだろ』




比叡「あー…さっき上空通って行ったような…」




提督『…本当だ、打電来た、これより攻撃を開始するって』




熊野「…敵はもう深海仏棲姫ただ一人…陸攻隊は無傷……」




摩耶「さすがにむごいな…ありゃ」




加古「あーあー、爆弾もろにくらってるじゃん、かわいそ」




提督『なんか俺が悪いことしてる気になってきたんだけど』




翔鶴「とはいえこれで終わりでしょう、熊野さん、戦果確認を」




熊野「ええ、暫定ではありますが目標沈黙、撃破と考えてよろしくて?」




一同「「「うんうん」」」




提督『キッチリと確認はしたか? こちらからでは画質の関係上あまり確認できない』




比叡「ええ!しましたとも! 金剛お姉さまと私で、キッチリと!」




提督『そうか…』




加古「なんか不満そうだねー、提督」




摩耶「私たちが信用できねぇってかー!?」




提督『違う違う、上官として確認はキッチリとしなければいけないのだ!』




北上「あははー、提督が上官って全然実感ないよね~」




北上「同僚かなんかだと思ってましたし」




提督『ちょ、お前らぁー!  まぁいいや、帰ってくるときにはよりそこに近い港に停泊してくれ、俺も今からそこに向かう』




提督『まぁ、夜道には気を付けてな、特に加古! お前帰路で寝るなよ!?』




加古「へぇー、へーい、わかってますよーっと ったく提督は心配しすぎだってー…」




提督『前科があるから言ってんだよ!?』




アハハハハ    ゲラゲラ




提督『ったく、じゃあな!』プツッ




翔鶴「…では帰りましょうか」




一同「「「おーーー! 今日はドン勝だぁー!!」」」
































ーーーーーマタ、イイトコナシナノネ…



ーーーーイツモソウ、マエダッテソウダッタ、マタナニモナセズ、シズムノネ



ーーー……………



ーーイヤダ、イヤダ、イヤダイヤダイヤダ!!  ͡コノガキハムダダロウ、ジョウキョウハカワラナイダロウ…ソレデモ



ーソレデモワタシハ…! 武勲ヲアゲテシズミタイ!!  ミナゾコ二テブラデナンカイキタクナイ…!




沈めてやる!! 深海仏棲姫トシテジャナイ、艦トシテ、武勲ヲアゲテヤル!!!












金剛「デハ帰りましょう! 輪形陣を組んで周囲警戒しながら航行しマース!」




陣形移行中ーーー




摩耶「予想以上に簡単だったなー、今回」




熊野「まぁ、たしかに拍子抜けではありましたわ」




翔鶴「みなさんの実力が着実についている証拠でしょうね」




金剛「最古参の翔鶴に言われるってことはソートーデース!」




ヒュルルルルルルル・・・・・・・・・




比叡「ですね! よーし、これからも気合!入れて!いきまs「!! あぶねぇ!!!!」ドンッ




比叡「え…?」




ドガァァァン!!!




ーーーー疲れてた



ーーー連日の戦闘でな   



ーーまぁ例え完全な高揚状態でもアタシは舵のききが悪いから避けられたかどうかわからないけどね



ーはぁ、また帰り道でかー、集中力ないんかね、アタシ



今回は比叡を守れたし、それでよしかな



「良くないよ!!」



…おかしいな、深海のあまりの孤独感から幻聴聞こえるようになっちまったか?



「良くないよ!! 加古、絶対沈んじゃだめだから!!」



「ううん、加古がよくても私が嫌だよ!!」



古鷹…



「加古は知らないでしょ、あなたがいなくなった後のこと」



知ってるよ、6戦隊は青葉以外すぐ壊めt「違うよ!」



「みんな何も言えなかった、あの青葉ですらしばらくずっと俯いて黙ってたもん!」



「もうやめて、加古だけ先に行くのは…今度は…」



「今度はみんなでかえってお酒飲もうよ!!」



「待ってるから、加古が好きな高い焼酎、買ってあるから…!」



「絶対、生きて帰ってきてね…!!」



…はぁ   そんなこと言われたらさ、言われたらさぁ!



ここで沈むわけには…いかなくなるじゃねぇか!!






加古「はっ!?」パチッ




古鷹「加古!? 起きたの!?」




加古「アタシはあの時敵の攻撃から比叡をかばって…」




古鷹「加古ぉーー!!」ダキッ




加古「うわっ!? 急に抱き着くなよ」




古鷹「私、加古が大破して沈むかもしれないって聞いて…」




古鷹「もう…心配で、心配で…」グスッ




古鷹「また、また加古が私を置いて行っちゃうんじゃないかって…!!」




加古(そっか、幻聴なんかじゃなかったのか…)




加古「悪かったな、古鷹、心配かけさせて」




古鷹「ん、じゃあ約束」スッ




加古「ん? なんで小指だしてんだ?」




古鷹「指切り、加古が無茶したり沈んだら針千本飲ませるから」




加古「…そうか、じゃあ約束するよ」スッ




古鷹&加古「「指切拳万、嘘ついたら針千本呑ます」」




古鷹「ふふっ」




加古「ははは」




古鷹「絶対だからね、加古…絶対、無茶しちゃ…ダメ……だか…ら……」




加古「あーあ寝ちゃったよ、ったく、もしかしてアタシが目が覚めるまでずっとそばにいたのか…?」




古鷹「Zzz・・・」スヤスヤ




加古「…約束するよ、絶対、もうお前を不安にさせるようなことはしない」





戦闘報告書ーーー



敵目標である深海仏棲姫をはじめとするスエズ運河内の深海棲艦を撃滅



損傷・・・大破:加古(戦後処理)  中破:響 大井  小破:比叡



備考:大破した加古については深海仏棲姫からの砲撃と思われる

しかし深海仏棲姫は戦後処理の時点で撃破を確認しており、またその後の調査でも完全に活動を停止している(つまり沈んでいる)状態でありなぜ加古が砲撃を加えられたのかは要調査である





















???「へぇ…沈むという概念を恨みの、『想い』の力で引き延ばし、敵に最後の抵抗を行った深海棲艦と…」




???「そしてそれによって沈むという運命を生きたいという『想い』の力で覆した艦娘と」




???「初っ端から面白いね、今回は…     期待ができるよ」




???「…さて私はこうやって傍観させていただこうかな、その時が、来るまで」
















提督「ふぅ…」




提督「まったく、やらかしてくれたな、奴さん」




提督「加古は大破…っつうか入院でこれ以上戦闘無理だし」




提督「まぁ加古は大丈夫らしいけどさ…」




扶桑「提督、艦隊帰投するようです」




提督「了解、ドック開けとくわ」




ーーーー



翔鶴「第一艦隊、第二艦隊、ただいま帰投いたしました」




金剛「デース」




提督「おかえり、お疲れさん  とりあえずすぐ入渠してくれ、響、大井、比叡、それから次に損傷している北上」




三人「「「了解!」」」ビシッ!




比叡「……」




提督「どうした…? 比叡」




比叡「いえ…私が……加古を…………私がキチンと警戒をしていたら……」




提督「あのさぁ…お前が責任感じるのは勝手だよ」




提督「でもな、あの時誰だって敵を倒したと思ってた、無論俺だってな」




提督「むしろ敵がイレギュラーだっただけだ、あの状況は」




比叡「でも、でもっ…! 加古はもしかしたら沈んでしまっていたかもしれないんですよ!?」




比叡「むしろ損傷はしたかもしれませんが、私が被弾していた方が安全で「そこまでですよ」




比叡「…?」




古鷹「比叡さん、加古はあなたをかばって大破しました  そう、大破です」




古鷹「…あなたが攻撃を受けていたら沈んでいたかもしれないんですよ?」




比叡「そんなことはないです!  私は戦艦ですよ!?」




提督「…攻撃を受けた時のお前は完全に艦舷を敵に向けていた   金剛型は巡洋戦艦だ、あの主砲を喰らっていたら…」




提督「VPに直撃し……最悪轟沈もありえた」




提督「一方攻撃を察知した加古は的確な防御姿勢であの攻撃を大破で抑えた」




比叡「それは…   それは結果論です!」




古鷹「そうです、結果論ですよ!!   でも結果的に二人とも生きて帰ってこれた、それでいいじゃないですか」




古鷹「加古がそこまで考えて行動に出たかは分かりません…でも」




古鷹「加古はあなたを体を張って守ろうとしました、だから、胸を張って出撃してください」




古鷹「そのまま縮こまって、「私が喰らっていたら」なんて考えないでください!!」




比叡「古鷹…」




古鷹「お願いします」ペコッ




古鷹「加古に胸を張って戦果を自慢できるくらいには、頑張って生きてください」




比叡「ごめんなさい…そうだよね、加古に助けてもらったんだもんね」




比叡「…司令」




提督「どうした」




比叡「次段作戦に、私を編入していただけませんか?」




提督「…作戦上、次段作戦には高速戦艦が必要だ」




提督「本来なら今作戦に参加しなかった榛名、霧島を投入するつもりだったが…」




比叡「お願いします、とにかく加古の分まで働きます」




提督「…力不足とこちらが感じたら即刻艦隊から外すぞ」




比叡「構いません」




提督「…はぁ…  古鷹、いいのか?」




古鷹「ええ、加古もよろこんで承諾するでしょうね」ニコッ




提督「わかった…   戦艦比叡!」




比叡「はい!!」




提督「貴艦をこれより第一艦隊旗艦に指名、これより開始される第四作戦への参加を命じる!!」




比叡「…!   はい! よろこんでお受けいたします!!」




提督「ではすぐに準備しようぜ、俺についてこい!」





第四作戦



提督「はーいというわけで今回も輸送でーす」





みんな「「「……」」」




提督「あ、あれ?みんなどうした!?  元気ないぞぅ?」




比叡「決意返してください!!」




提督「えぇ…   いいか、輸送も大切で」




比叡「そんなことはわかっています! いやおかしいでしょ!? なんか艦隊決戦みたいな雰囲気出しておいて! 輸送とか!?」




提督「一応輸送といっても機動艦隊で」




比叡「いやむしろ私の出番減りますよ!?  開幕航空戦で敵艦ドカーンですって!!」




提督「い、一応ボス戦ならそんなことないと思うし…」メソラシ




比叡「道中はないんですね…」




提督「あ、ほ、ほら! 輸送終わった後はジブラルタルにいる空母おbお姉さん倒すし! しかも喜べ、水上打撃隊だぞ!!」




扶桑「提督、輸送量ノルマが2000ほどなのですが…」




提督&比叡「……」




提督「……その、あれだ、臥薪嘗胆ってやつ  輸送の怒りを空母棲姫にぶつけろ!的な…」




比叡「…艦隊、今すぐ出撃しましょう  この行き場のない怒りをあんの港湾にぶつけてきます」




提督「む、むりはするなよー…」




輸送作戦はその後ほかの鎮守府との連携もあって2日で達成されたのだった

なお港湾夏姫ちゃんはぼっこぼこにされた


港湾夏姫「…ナンデサ………」ブクブクブクブク・・・










比叡「ふっふっふ…さぁ、これで! 目標である空母棲姫を倒しに行けます!!」




比叡「みなさん、気合!入れて! 行きましょう!!」




艦隊「「「おーーー!!」」」




ーーー軍事病院・・・




加古「おーおー、気合入ってんねー」




提督「お前の敵をとろうって意気込んでるよ」




加古「なんかアタシ死んだ子みてーになってねぇか?」




提督「実際死んだようなもんだろ」アハハ




提督「そんな包帯だらけで松葉杖ついてたら、ねぇ?」




加古「…実はな、マジで一回沈んじまった、そんな気がするんだ」




提督「一度、沈んだ…?」




加古「まぁあれだ、何となくそんな感じがするだけだよ、意識朦朧としてたしな」ハハ




加古「三途の川わたりかけじゃねぇかってレベルだったよ、マジで」




提督「…今生きてるんだからいいじゃねぇか」




加古「ま、その通りだな   …ほれ、あいつらの指揮しなきゃだろ? 帰った帰った」




提督「はいはい、んじゃ、お大事に」ガラガラガラ




加古「ああ、またな」




ピシャ




提督「…一度沈んだ、か……」




提督「……」














比叡「敵艦隊発見です! みなさん、交戦準備を!」




比叡「ちとちよは攻撃機を発艦させておいて!」




千代田「同期だからって芸人みたいに呼ばないでよね!」バシュッ




千歳「うふふ、了解、航空機の皆さん、やっちゃってくださいね!」バシュッ




摩耶「んじゃ、あたしは対空戦闘の用意しとくぜ」




阿武隈「わ、私、何回出撃すればいいんですか…」




暁「私知ってるわ! そうゆうの、さーびすざんぎょうっていうのよね!」




電「ち、ちょっと違うと思うのです…」




大井「こき使われてんのはこっちも同じなんだから我慢なさいな」パシュッ!




北上「そうだよー、私たちなんてもっと前からこき使われまくってるんだからー」パシュッ!




木曾「そーだキソー!」パシュッ!




青葉「お、なんですかなんですかー!? 青葉、司令官をいじれるようなネタなら大歓迎ですよー!  あだっ!?」




衣笠「また提督に怒られたいのかなーー? あ・お・ばー?」




青葉「あだだだ! ほっぺつねらないでー!  もー、なんで衣笠は青葉の取材を邪魔するんですかー!」




衣笠「え? そりゃ提督に報告すれば謝礼が…おっと口が滑った」




青葉「エ――!? なんですかなんですか!!? ちょっとそれ詳しk「うるさいですよ!青葉さん! もう戦いは始まってるんですよ!」




青葉「もー、面白そうな話題だったのに…  青葉の取材を邪魔する悪い奴らは全員灰にしてやらぁ!!」




青葉「おらぁ! 敵はどこですかぁー!!」




シーーーーーン・・・・・・




千歳「あらごめんなさい、  私と千代田でほとんど倒しちゃった」




北上「それに加えて私たちの雷撃もあったからねぇー、敵さんみんないなくなっちゃったよー」




木曾「ヲ級を取りこぼしたが、さすがの戦艦比叡さんだ、火力が違ったぜ」




比叡「ふふん! 今日の私はいつもより! 気合! 入れて! 来ましたから!!」ドドン!




提督『指揮するまでもねぇな、これ…』




青葉「あ! 司令官司令官!! 衣笠さんに賄賂を贈っていたという件について一言お願いします!」




提督『…何も話すことはありません、事実無根です』




暁「ほんとぉ? そういうのごまかすと後々大変なことになるのよ?」




提督『誰だ、このレディに社会の汚さを教えたのは…』




電「雷ちゃんが『司令官のお手伝いをするにはまず大人の厳しさを知らなきゃいけないのよ!』って言って毎日ニュース見たり池〇彰先生の番組を6駆の部屋で見ているからなのです」




提督『まぁ池上先生のお話ならいいか』




比叡「池上先生のお話はともかく、司令、もうすぐでジブラルタル海峡付近となりますが…」




提督『ああ、幸いイタリアの部隊が偵察情報を共有してくれたからある程度場所は絞れている』




大井「イタリアの艦隊がやればいいのに…」




木曾「向こうも向こうで掃海やら英国さんへの支援やらやることがあんだろ」




千代田「まぁ私としてはやることが減るからいいけどね」




提督『千代田、今から送るデータが30分前の敵艦隊の目標位置だ、これをもとに偵察機を頼む』




千代田「了解   …あら、イタリア軍にしてはきちんとしたデータじゃない」




提督『お前はイタリア軍をなんだと思って…』




艦隊「「「酒飲み重巡の国」」」




提督『それ主に一人のこと指してるだけだよね…』












ーーー


比叡「…こちら、敵艦隊を目視で確認」




提督『ああ、こっちも映像で確認した』



ーーーキサマラ…




艦隊「「「!!」」」




ーーーヨクモ、ヨクモォォ!!




提督『やはり前段の輸送作戦で剣崎大佐の艦隊が撃退した空母棲鬼か、強い怒りを感じる…』




電「なのです…! 気迫を感じます…」




ーーーワタシヲ『BBA』ヨバワリシテクレタナァ!!!!




摩耶「は?」




千歳「『BBA』呼ばわり…?」




ーーーソウダヨ!! ムセンデ会話キコエテルンダロ!?  サンザンBBABBAイッテクレタオマエダヨ!!




提督『あー…俺?』




ーーーイママデモBBABBAヨバレテガマンシテタガ…モーゲンカイダ




ーーーセキネンノウラミ! ココデハラシテヤル!!




比叡「って! なんかギャグ時空始まってたから気づきませんでしたけど、艦載機来てるじゃないですか!?」




比叡「た、対空戦闘用意!」




艦隊「「「とっくに対空戦闘姿勢!」」」ガチャン




バババババ   ドドドドドド    ドンドンドン!




摩耶「ってかあたし阿武隈よりかなり酷使されてねぇか!?」バババババ




提督『対空要員として大事な戦力なんだからしょうがないだろ!!』




摩耶「ならそれ相応の給料と休みをよこせぇ!!」ドドドドドド




阿武隈「もうそろそろ空襲が終わりそうです、大井さん北上さん木曾さん、魚雷準備!」




大井「あんたに言われなくたってわかってるわよ!」




阿武隈「発射角、右27,56に固定、先制魚雷、発射!」



パシュッ! パシュッ! パシュッ! パシュッ!




阿武隈「さーて、当たるかなー♪」




提督『陸攻による攻撃、もうすぐ始まるぞ』




比叡「了解です! 詳しい指示はこちらがしますのでお任せを!」




比叡「艦隊、このまま敵に向けて前進、射程内にとらえ次第同航戦に移行します!」




艦隊「「「了解!」」」




提督『はっはっはっ! どうしたどうした!空母棲姫! そのような攻撃ではこちらは倒せんぞ!』




ーーークソッ!!




千代田「なんか提督、悪役みたいなこと言ってるわね  しかも中ボスレベルの」




青葉「演習の時もあんなこと言ってましたね」




阿武隈「…8、7、6、到たーーーつ…今!」




ドォン!  ドォン・・・!!!!   ドォン・・・!!!!




阿武隈「敵被害、ネ級撃沈! ナ級撃沈! ヌ級中破です!」




比叡「了解! よくやりました!  ちとちよ、もうすぐ航空隊が到着します、それに合わせてこちらも攻撃機を発艦させてください!」




千代田「だから一緒にしないで! お姉に失礼でしょ!!」バシュッ




千歳「ふふっ、りょーかい!」バシュッ




比叡「ほかの皆さんは対水上戦闘用意! 特に重巡部隊は射程内に入り次第すぐに射撃をしますからね!」




青葉「もちろん! 取材も戦闘も! 青葉、頑張れちゃいますから!」ガチャン




衣笠「ふふん! いまさら逃げても無駄よ!」ガチャン




摩耶「だからあたし働き過ぎじゃね!?」ガチャン




暁「ほとんど活躍する摩耶さん…まさにレディだわ…!」キラキラ




摩耶「お、そっそうか? そ、そう言われると、わ、悪い気はしないな… へへっ」




提督&大井『「ちょっろ」』




摩耶「うっせ!」




提督『っと、比叡、航空隊到着だ、頼んだぞ』




比叡「了解です! ちとちよ! 航空機のみなさん、やっちゃってください!!」




ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーン・・・   ズガァン!!  ザパーン   ドドォォン・・・  ドォン・・・!!!!  ドドドドォン!!!   




千代田「偵察隊から暫定戦果! ナ級E 2撃沈! ロ級 2撃沈!  ツ級にも損害!」




提督『上等! 雑魚散らしには十分だ!』




提督『続いて支援艦隊からの砲撃がすぐに来るぞ、備えろ!』




比叡「了解です! どこまで減らせますかね…」




ヒューーーーーーン  ドドドドドドドドドドォン!!!   





千代田「…暫定戦果、中破だったツ級撃沈のみね」




提督『…おい友提ィ!! お前のとこの支援どうなってんだ!!』




友提『ハァ!? 少し前の時の全艦ミスの時よかマシではないか!!』




提督『あれはミスって補給し忘れただけですー』




友提『それがダメだったといってるんだ! お前のようなアホのせいで無補給での支援ができなくなるという機能ができたんだからな!?』




提督『俺のおかげといってほしいな』




無線『キサマー!  オ、ナンダヤルキカ!』




比叡「あのアホはほっておきましょうか」




艦隊「「「だな(ですね)(満場一致)」」」




比叡「ではーーー艦隊、砲撃準備ー!」




比叡「……てーーーーー!!!!」




ドンドンドン!  ドドォォン・・・




比叡「くっ、うまく避けますね…!」




衣笠「ふふ、とらえた♪ じゃあ…!」




衣笠「もう一発!!」ドドン!




ズドォン・・・




衣笠「やった! ヌ級やったよ!」




青葉「負けてられないですねー、クォレハ…!」ドドン!




比叡「…ですね!!」ドドン!




ヒューーーーーーン  ドガァァァン!!!




青葉「おお! 私と比叡さんでネ級2撃沈ですよ!  これは記事用に写真を撮っておかないとー!」パシャパシャ




ザパァン・・・   ドガァァァン

大井「きゃあぁー!!」




北上「大井っち!? 大丈夫!?」




木曾「っ!? 姉さん危ない!!」




阿武隈「大井さん木曾さん!? 大丈夫ですか!?」




摩耶「高高度からの航空爆弾か…クソッ!」ドドドドドド



ーーーハハハハハ!! ソンナ攻撃ガアタルトデモ…オモッテイルノカ?




提督『…摩耶、無駄撃ちは避けろ、敵から狙われやすくなる』




提督『阿武隈、被害は?』




阿武隈「はい、大井さんは大破、木曾さんは北上さんをかばって中破です」




提督『戦闘続行で、昼でできるだけ敵を減らしてくれ、大井は回避専念、というか戦線離脱用意を』




大井「…完っ全に作戦の指示が悪いのよ…(わかりましたぁ)」




阿武隈「ふぇ!? 私!?」




大井「あらごめんなさい、つい本音が…」




阿武隈「本音!? 今本音って言いましたよね!?」




比叡「阿武隈さん! 戦闘中ですよ! 集中してください」




阿武隈「やっぱり私ですかぁ!?」ドンドンドン!




比叡「っ! まずい、戦艦棲姫の砲撃が来ます! 回避用意を!」




ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーン・・・  




青葉「あ、マズッ「青葉!!」ドンッ




摩耶「衣笠ッ!!?」




青葉「が、ガサ…! 血が、血が出てるじゃないですか!!  あ、青葉のせいで…!」




衣笠「だ、だいじょぶ、大丈夫だから…」ボロッ




提督『…中破か?』




衣笠「う、うん、中破で抑えたよ、えへへ」




提督『…無理せず戦闘続行だ、本当に無理はするな』




比叡「また、み、皆さんが…」




比叡「私だ… 私の指揮が下手だから…!」




比叡「また私のせいで、皆さんが…」ポロポロ




金剛『Hey! 比叡! なーにennuiな気分になってるデース!』




比叡「金剛お姉さま!?」




霧島『金剛お姉さま、アンニュイはフランス語です!(小声)』




金剛『Oh! マジデスカ!  ま、まぁここは英語っていうことで勢いで押し通しマース(小声)』




比叡(丸聞こえなんですがそれは…)




金剛「というわけで比叡! Flagshipのあなたがそんなんじゃ、みんなやる気が出まセーン!」




比叡「でもっ、でもっ!! 確かに私の指揮が悪いから!」




衣笠「何言ってんのさ!」




青葉「そうですよ! 比叡さんが敵艦の発砲を教えてくれるから、みんな回避できたりするんです!」




大井「その通りね、まぁ爆弾はどうしようもなかったけれど、それは比叡さんの専門外だし」




木曾「というか比叡じゃなく阿武隈が指揮だったらと思うと、なぁ?」




阿武隈「『なぁ?』って何ですかー!」




金剛『ホラ、気にするだけ無駄なんデスよ、比叡』




榛名『というか比叡お姉さまはもっと自信持つべきです!』




霧島『『気合い入れて』とか言っている割には、すぐ意気消沈しちゃうんですよね』アハハ




北上「あ、それわかる~」




艦隊「「「あはははは!」」」




比叡「も、もう!バカにしないでください!」




金剛『アッハッハッハ    …ってわけで、戦闘に集中しているといいデース!』




金剛『Don't worry!  比叡はワタシの自慢の妹デース!  自信持って戦うといいデース!!』




比叡「はっ、はい!  そうですね、私、また諦めそうになりました…でもっ!」




比叡「でも! この金剛型戦艦二番艦、比叡、お姉さまの応援を胸に…!  改めて…!」




比叡「気・合!」ドン!




比叡「入・れ・て!」ドドン!




比叡「行きまぁぁぁす!!!!」ドドドン!







戦艦棲姫「ナッ!? グァァアアアア!!」




空母棲姫「戦艦棲姫!?  クソッ!」ドボーン




戦艦棲姫「マダ…ダァ!!」ドドドドォン!!!




比叡「敵艦発砲確認! 全艦、取り舵ー!!!」




ザパンザパンザパン・・・




戦艦棲姫「オノレェ…! チョコマカトォ…!」




摩耶「…!  航空機視認! お前ら!対空戦闘行くぜ!」ガチャン




比叡「了解です!  大井さん、木曾さん、衣笠さんはお互いをカバーしあいながら回避優先で!」




ーーーー落チロ!!





ヒューーーーーーン  ダダダダダ    ドンドンドン!   バババババ




比叡(敵の攻撃が激しいっ…! いや、これは敵が冷静さを欠いている証拠か…!)




比叡「みなさん! 敵は今冷静さを失っています! 攻撃は苛烈ですが合い間を見てどんどん打ち込んでください!」




暁「なら駆逐艦の私たちにも活躍のチャンスがあるってことよね!」ドンッ




電「なのです!!」ドンッ




摩耶「おうおうおう! 駆逐なんかには負けらんねぇよなぁ!?」ドンドンドン!




ーーーッ   オノレェ!! チマチマトケズリヤガッテェ!!




比叡(っ! 射線が通る! 微風、波は穏やか、目標への偏差距離測定完了…今しかないッ!!)




比叡「いっけぇぇぇぇ!!!!!」ドドドドォン!!!




ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーン・・・




比叡(決まった! 偏差は完璧、これは直撃コース…!)




戦艦棲姫「サ、セ、ル、カァァァァアア!!!!」グググ・・・




ドガァァァン!!!





空母棲姫「ア…アア……アアアアアアアアアア!!!!」




空母棲姫「戦艦棲姫…頼ム、目ヲ、目ヲアケテクレ…」




空母棲姫「…ソウカ、モウ、オマエハ眠ルノカ」




空母棲姫「サラバ我ガ盟友、ユックリ休ムガイイ」




空母棲姫「ダガ安心シロ、オマエノ敵ハコノワタシガッ「全艦、砲撃開始」ドドドドドドォォン!!!




提督『なっ!?  砲撃!?』




比叡「いったいどこから!?」




提督『…ッ   ともかく俺もすぐにそちらに向かう   大佐! すぐに高速艇の準備だ! 今すぐ!!』









???『いやはや、だいぶてこずっておられたようですね、中将?』




提督「お前、剣崎かッ!」




剣崎提督『ええ、そうです、独断ながらこちらからも支援砲撃を送らさせていただきました』



                 

剣崎提督『ああ、安心してください、「落ちた」艦娘などはそちらにお任せいたしますゆえ』




提督「なぜ、なぜあのタイミングで砲撃を行った?」




剣崎提督『戦果をかすめとってしまったことに対してならご安心を、私が情報改ざんをして…「違う」




提督「俺が聞いているのはあの瀕死の敵に対してあそこまでの火力で叩き潰す必要があったのか、ということだ」




提督「そもそもあいつは俺たちだけで倒せた、敵も味方も正々堂々最後まで戦わせる、それが敵に対する礼儀ってもんだろ」




剣崎提督『ふふっ、あの老いぼれもぬるいですよねぇ、敵に対する礼儀? はっ、バカじゃないですか?』




剣崎提督『数でボッコボコにすりゃ余計な犠牲も減るものを…』




提督「剣崎」




剣崎提督『あはは…なんです?』




提督「怨みだけで人は生きてはいけないぞ」




剣崎提督『…とことんまでムカつく人ですね、あなたは』




剣崎提督『まぁいいです、事後処理、お任せしましたよ』プツッ




海自司令「終わりましたか、中将?」




提督「ああ、すまんな  あとどれくらいでつきそうだ?」




海自司令「ええっと、あと20分とそこらってところですね」




提督「よし、できるだけなるはやで頼む」




海自司令「はいはい、わかってますよー!」ビューーン!

















空母棲姫「ゥ、ウウ…ン?」




比叡「よかった、目が覚めたみたいです!」




空母棲姫「…アナタタチハ…艦娘…」




提督「よかった、喋れるみたいだな」




空母棲姫「ソシテ…提督ダトッ!?」ガバッ




提督「おっと、急に起き上がると傷が開くz「イヤイヤイヤ!? オマエ、指揮官、ワタシ、深海棲艦!!」




空母棲姫「殺ソウトオモエバ、今スグニデモ」ガキン




空母棲姫「……」




提督「まぁさすがに、こっちも対策はしているさ」




空母棲姫「ナルホド  …ソレデ? ワタシヲ捕ラエテドウスル気ダ? 見セシメカ? 拷問カ?」




提督「まぁ一応、研究対象、としての鹵獲、ってことになるよな」




提督「基本深海棲艦は沈まなくとも艦娘への性質転換するから、『深海棲艦』そのものがゲットできるの珍しいし」




空母棲姫「フッ、読メタゾ、ソウシテ貴様ノ鎮守府ノ地下デアーンナコトヤ、コーンナコトヲスルンダロ!!」




空母棲姫「エ〇同人ミタイニ!エ〇同人ミタイニ!!」クワッ!




提督「はい、はい? はい??」




比叡「うっわ司令最低」




摩耶「さすがに引くぜ…提督…」




大井「北上さん逃げて!!  この変態の魔の手が及ぶ前に!!」ササッ




電「…エ〇同人って何なのです?」




暁「え、あ、え? レ、レディだもの、そ、そのくらい、ししし、知ってる…わよ…」




衣笠「駆逐s!  見ちゃだめよ! あんなののそばにいたら!!」




青葉「いやー! ボイス付きでアカン発言頂きましたぁ!!  ねぇねぇ司令官、NDK?NDK?」




提督「ち、ちがっ!」




空母棲姫「男トイウ生物ハソウイウコトシカカンガエラレナイノカ…」




艦隊&空母棲姫「「「「嫌だよねー!(ダヨネー!)」」」」




提督「ああああ! ただ助けに来ただけなのにどうしてこうなったぁぁ!!!」




海自司令(見てて飽きないなー)




空母棲姫「…エッ、助ケ二来タ?」




提督「ハァハァ、そうだって言ってるだろ」




提督「俺だって提督って立場だけど、できれば敵とも話し合いたいんだ」




提督「無駄な戦いばかりなのは、みんな嫌だからさ」




提督「だからできれば、一緒に来てくれないか?」スッ




空母棲姫「…」ウルウル・・・




提督「え、ちょ、どうした!?」




ウワーテイトクナカシター  ナンパマー  ウワキモノー   ダカラチゲェッツテンダルォ!?




空母棲姫(アア、コイツハイツカ損ヲスルノダロウ、モシクハモウシテイルノカモナ)




空母棲姫(デモ…ワタシハ)




空母棲姫「はい、喜んで…!」





提督「…! よっし! そしたらすぐにでもこの作戦を終わらせて歓迎会だ!」




艦隊「「「おー! 呑みだぁー!!」」」




空母棲姫「あ、でもその前に…」




提督「?」




空母棲姫「私をBBA呼ばわりしたことは許されねぇからなオォン!?」グググ・・・




提督「ちょ、やめ、ギブギブ、死んじゃう…!」




イイゾイイゾモットヤレー!   テ、テイトクシロメデスケド!?  ケ、ケンカハダメナノデスー!






前線基地・・・



無線『ゴブラツイストォ!  チョ、ソレシャレニナラ  アハハハハ』




扶桑「…寂しいんですけど、提督…」








提督「…!」ビビーン!




提督「今俺の脳に扶桑からの寂しいシグナルが伝わってきた、はやく帰投しなければ!」




空母棲姫「えぇ…バカップルかよ…」




提督「伝わってきたものはしょうがないだルォ!?」




空母棲姫「いや、まぁ、そのさっきとのギャップが、こう…」




摩耶「まぁ提督はそうゆうやつだからな!」




提督「ほんと俺ってどう思われてんの…?」




艦隊「「「天然たらしでバカな人」」」




提督「チクショウメ―!!」




アハハハハ






















ネルソン「残念でした~、剣崎クーン?」




剣崎提督「…あなたがどうやってここに入り込んだかどうかは置いておきましょう」




剣崎提督「『残念』とはどういう意味でしょうか」




ネルソン「そのまんまだよ、あの空母、取り逃したこと、悔しいかなって」




剣崎提督「…まぁ軍人としt「『剣崎 麻尋』としては?」ニヤニヤ




剣崎提督「…失礼いたします」




ネルソン「あはは、この後はどうするのかな? 失敗した艦娘たちに暴行?解体?」




剣崎提督「…あなたのようなサイコキラーと一緒にしないでいただきたい」




ネルソン「そっかー   てかひどい言い草だね」アハハ




ネルソン「まぁいいさ、俺もこの辺でー」




剣崎提督「次はどのような暗躍をするんでしょうね」コツコツコツ・・・




ネルソン「あはは、そっくりそのまま返すよ」コツコツコツ・・・
















提督「お前らぁ!最終作戦だぁ!!」




提督「きっと、多分、絶対大変だけど、頑張っていくぞぁ!!」




提督「当然ながら今回も支援艦隊と航空隊フル活用でいくぞ!」




瑞鶴「提督さーん! なんでイングランドの方の航空基地を使わないんですかー?」




提督「あっちはイギリスが使ってるから…」メソラシ




矢矧「…こっちは頼まれて出撃するっていうのに、配慮が足りないんじゃないの?」




飛龍「そーだそーだー! 謝罪と謝礼としてこれが終わったら休み一週間を要求するー!」




蒼龍「するー!」




提督「お前らは休み欲しいだけだろ!! いい加減にしろ!」




提督「ったく、作戦詳細はこの書類を見てくれ」




提督「空母棲姫からの情報をもとに作成した作戦要綱だ」




榛名「…さっき仲間になったような女を信用するんですか」




提督「うおっ!? お前なんか貞子みてーだぞ…」




榛名「……」ジトー




大井「提督、確かにそれには同意します、仮にも深海棲艦である空母棲姫の言葉を信用しきるのもどうかと」




響「問題ないよ」




大井「…何を根拠に…」




響「司令官が信用できると判断したんだろう? なら大丈夫さ」





北上「プ、ププ……!   あっはははははは!!」




北上「いやー、向こうの先輩北上から聞いてはいたけど、まさかここまでとはねー」




響「そうさ、私は全面的に司令官を信用しているからね」




阿武隈「まぁ響ちゃんの提督愛はともかくとして、鎮守府の先輩として、翔鶴さんはどう思いますか?」




翔鶴「提督は抜けているところもありますけど、こういう人の言っていることの真偽はよく見分けられる人なんですよ?」フフフ




大井「翔鶴さんがそういうならまぁ…」




翔鶴「はい、提督のことなら私が『一番』知っていますからね」




響「…」ムッ




翔鶴「どうしたんですか? 響ちゃん?」ニッコリ




響「…いや、なんでもないさ」




提督「ま、ということで、出撃地点がここ、目標がここ」




みんな「「「ふむふむ」」」




提督「基地航空隊は届かないから空母棲姫曰く戦艦棲姫が出現しやすい、このあたりのポイントに出撃させる」




提督「航空隊の支援がないから、少し目標撃破が難しいかもな」




蒼龍「でもいつも通り支援ぶっぱでしょ? 大丈夫でしょ」




提督「…それがそうもいかないんだな」




ブォン




提督「このスクリーンを見てくれ、これが目標の『欧州棲姫』だ、こいつをどう思う?」




みんな「「「すごく…」」」




みんな「「「強いです…!!」」」




提督「まー、化けもんだわな」




提督「事実今現在もあの欧州棲姫は活動を続けている」




提督「なんでも『あと一歩』が足りないんだと」




提督「向こうさん方も史実特攻やらなんやら調べているみたいだがあまり効果はなしだ」




飛龍「てぇとなにかい?  単純にクッソ強いと」




提督「そーゆーこった」




提督「ただ、対策はある」




提督「これは本作戦に参加している世界中の主艦隊の提督たちと話したことなんだが」




提督「『艦隊ひっかき集めて物理で殴る』」




瑞鶴「うわぁ、小学生でも思いつきそう…」




矢矧「…でもわざわざ私たちが参加するまでもないんじゃないかしら」




阿武隈「確かに! 私過労死しちゃいますよ!?」




提督「それがな…」







みんな「「「ハァ!!? 『戦果独り占めしたいから他国と連携したくない』ですって!?」」」




榛名「ちょっとそれは…提督並の屑の集まりじゃないですか…」




提督「うん、うん?」




北上「まぁでもわからないでもないよね」




北上「『独力でもうちょっとで倒せる』から、他の国に参加されると取り分が減っちゃうんだよね」




大井「さすが北上さん! なんて洞察力!  さす北!!」グッ




提督「そういうことだ、というわけで誰か意見出して(他力本願)」




みんな「「「は?」」」




提督「噓噓ごめんなさい、きちんと考えます! ああ蹴らないで!どうか蹴らないで!」




???「ふっ、考える必要はねぇな…」




提督「なっ、その声は…!」




ネルソン「この私、ネルソンが来たからにはなっ!!」バァーン!





ネルソン「つってももう俺の出番はねぇ」




提督「じゃあ何しに来たんだよ…」




ネルソン「だって俺はもう、話はつけてあるしー」ピラピラ




提督「…? なんだその紙    …!? ロイヤルネイビー第一艦隊との合同作戦、だとっ!?」




提督「英国第一艦隊といえば英国のエースもエース、英雄クラスの艦娘たちの集まりじゃないか!」




提督「お前どうやってイギリスにこんな作戦許可出させたんだよ…」




ネルソン「んー、まぁ」




ネルソン「私は世界中に『お友達』がたくさんいる、とだけ言っておこうか」ククク




飛龍「この人怖っ」




蒼龍「近寄らんとこ」




ネルソン「えちょ、私君たちに協力した側なんだけど…」




提督「そりゃやり方はわからんが英国第一艦隊を(一応)ただの民間人が動かしたら、ねぇ…?」




ネルソン「そ、それもそうだな、うん…」




ネルソン「じゃ、じゃあ私、帰ってモンハンやるから…」トボトボ




提督「あいつ、ああ見えて寂しがり屋なんだよ」




瑞鶴「可哀想(小並感)」












提督「…というわけで作戦開始だ!」




提督「こちらは南から、英国艦隊は北からという挟撃の形となる」




提督「あの英国第一艦隊ですら撤退の続く海域だ」




提督「無論こちらも基地航空隊、支援艦隊、すべてを動員してあたる」




提督「みんな、用意はいいか!!」




艦隊「「「おーーー!!!」」」




提督「では、最終作戦『ドーバー海峡沖海戦』発動!!」














翔鶴「先行する偵察隊からの報告、前方に敵艦隊を発見したとのこと」




提督『了解、偵察隊に向けて打電、無理せず撤退しつつ、可能であれば交戦を!』




翔鶴「了解、打電します」









天龍「はぁ!? 撤退とかマジかよ!」




龍田「これからが面白かったのにねぇ~」グシャ




提督『やめて、もうすでに龍田のやってることがモザイクかけないといけないレベルのことやっちゃってるから』




龍田「これぐらい普通ですよ~」




提督『…ハァ、頼むから帰ってきて』




天龍「しょうがねぇなぁ…」




天龍「よし、龍田ー、偵察(という名の惨殺)終わりー  帰るぞー」




龍田「はーい♪」





天龍『てー、ことで報告な』




天龍『とりあえず駆逐棲姫他は倒したから、もういない』




提督『うんうん…うん? 倒した? 駆逐棲姫の艦隊を?』




天龍「そうだよ』




提督『二人で?』




翔鶴「相変わらずですね、お二人は」




提督『もうあいつら二人だけでいいんじゃないかな』




天龍『ただ、その先にあのー、潜水新棲姫?とかいうのがいたからそっから先はノーマークだ』




響「ということは私の出番ということだね…!」キラキラ




大井「とりあえず雷巡の役目はなしね」




提督『ただ潜水艦相手だと辛いものがあるよな』




天龍『しかもあの野郎、結構正確に魚雷撃ってくるぜ』




龍田『天龍ちゃんも当たりそうになったのよ~』




天竜『きっちり避けたけどなっ!』フンス!




提督『第二艦隊は全員当たればダメージ必至だからな…』




提督『全艦、対潜、ならびに回避行動用意!』




提督『いつ来てもおかしくはないからな、気を引き締めろよ!』














大井「…! 雷痕確認!」




阿武隈「方位は!」




大井「112、113、115、118」




阿武隈「了解、全艦、回避行動!」




翔鶴「敵艦発見しました! 距離5,67  方位223!」




響「了解、後で爆雷をプレゼントしにいこう」




夕立「っぽい!」




足柄「ふむ…これ、三射線魚雷か」




北上「っ!? ってことは後ろからも…」




大井「前からもっ!?」




夕立「横からもっぽい~!?」




提督『クッソ! 陽炎から報告のあったやつか!!』




足柄「落ち着きなさい」




阿武隈「足柄さん! でも…!」




足柄「響! 足元に対潜迫撃砲!」




響「!! り、了解だよ!」ドドドン!




足柄「夕立! 大井の足元に主砲発射!」




夕立「了解っぽい!」ドンドンドン!



バシャン!  ドガァァァン・・・  ドガァァァン・・・




阿武隈「す、すごい…」




足柄「ふふん! こんなものよ」




足柄「使えるものは何でも使う、これが狼の魂よ!」




提督『俺が口をだす必要がないくらい完璧な指示だったな』




北上「提督いらないんじゃない?」




提督『うっせ! さぁ一転攻勢だ…』




第二艦隊&提督『「「「じゃあ、今までのちかえし(仕返し)をたっぷりとさせてもらおうじゃないか」」」』






ドガァァァン!!!  ドドドン!   ダンダンダン!!   ドガァァァン!!!




矢矧「すごいわね、向こうの潜水艦に対する殺意…」




飛龍「私達がまざれないのが惜しいねぇ」







響「ふぅ、てこずらせてくれたね、これで、チェックだよ」




ドガァァァン!!!




11:17  潜水新棲姫  撃破












提督『さーて、見えてきたな』




瑞鶴「うわー、もう空気だけでわかるよ」




飛龍「すっげぇピリピリしてる、はっきりわかんだね。」




矢矧「いつも思うのだけれど、なんかあれよね、鬼ヶ島みたい」




夕立「わかるっぽい!」




提督『個人的には去年の夏の方がそれっぽかったけどな』




足柄「あれはやばかったわね、本当に」トオイメ




提督『さて、少し英国さんと歩幅を合わせたい、速度を第三船速に』




大井「栄光あるイギリス第一艦隊が日本の一鎮守府よりも遅く到着なんて恥ずかしいわね」




北上「確かにね~」




足柄「…うーん、珍しいわね、そんなこと」




響「先生は一度、イギリスに行ったことがあるんだったね」




足柄「といってもすっごい昔だけどね、てか艦娘としてじゃなく艦の時だし」




蒼龍「その時の印象的に、うちに負けるような艦隊ではなかったと?」




足柄「そうね、うちの鎮守府を過小評価するわけではないけれど、少なくとも威厳と誇りがある素敵な艦隊だったわ」




提督『あー、足柄の言う通りだったようだ』




阿武隈「どういうことです?」




提督『向こうは普通に駆逐棲姫の艦隊、潜水新棲姫の艦隊、空母棲姫の艦隊、戦艦棲姫の艦隊と全部殺ってきたらしい』




瑞鶴「ファッ!?」




翔鶴「うちは空母棲姫の情報をもとに一番交戦の少ないルートを選んだはずなのに…」




提督『な、向こうから「うちは燃料ほとんど使ってしまったから決戦では君たちに期待するよ」って皮肉言われたよ』




榛名「さすがイギリス」




提督『しかも超優秀ダメージコントロールで全艦小破以下』




飛龍「マジですげぇ」




提督『俺もそんな指揮してみたい』




蒼龍「多分(提督の腕じゃ)無理だと思うんすけど…」




提督『でしょうねぇー!』




提督『というかそろそろ航空機は出していいんじゃないか』




翔鶴「ですね、会話で盛り上がってしまいました」フフフ




蒼龍&飛龍「「二航戦攻撃隊、発艦始め!」」バシュッ




翔鶴&瑞鶴「「五航戦攻撃隊、発艦始め!!」」バシュッ



ーーー




赤城「ハクシュン!」



加賀「どうされました赤城さん」



赤城「すみません加賀さん、風邪ですかね?」



赤城「あー! 働かずに食べるアイスはおいしいですねぇー!」モグモグ



加賀(赤城さん……)



ーーー




瑞鶴「てめぇも働けやァ!!」




矢矧「!?」ビクッ




翔鶴「ど、どうしたの瑞鶴…?」




瑞鶴「あ、い、いや、なんでもないよ、うん」




提督(溜まってるんやろな、不満やらなにやら…)




提督『翔鶴、とりあえず基地航空隊は全部欧州棲姫に向けて出撃させたが』




翔鶴「ええ、基地航空隊と支援艦隊のタイミングはお任せください」




提督『要請ありしだいすぐに撃てるからな』




翔鶴「ありがとうございます、提督」




提督『…進軍再開の報告あり! 全艦、第二船速で目標に突撃!』




翔鶴「!! 了解しました!」




翔鶴「全艦、第二船速で目標に対して向かいます!」




翔鶴「対空、対水上戦闘用意!!」




ガチャン   ガチャン   ガチャン




翔鶴「突撃…」




翔鶴「開始ッ!!」




艦隊「「「了解!!」」」






ブゥーーーン・・・




阿武隈「十時の方向、敵機来ます、全員備えて!」




飛龍「ふふん! あんなの」




蒼龍「私たちでやっつけちゃうんだから!!」




バババババ    ドドドドドド





大井「ま、さすがといったところね」




北上「そんなに数もいなかったしねー」




翔鶴「提督、陸攻隊はあと何分ほどで目標に達するでしょうか」




提督『ちょっと待ってくれ   …このペースだとあと20分といったところだそうだ』




翔鶴「了解しました、こちらもそれと同時に攻撃を開始します」




翔鶴「またその時に砲撃支援もお願いすると思うので」




提督『ほいほい、了解』




翔鶴「提督が演習で使用したという、二方向からの同時攻撃」




翔鶴「これで敵も混乱に陥るでしょう」フフフ




瑞鶴「翔鶴姉悪い顔してる…」




飛龍「まるで提督の部屋に忍び込んでいる時のようね」




提督『うん、うん?』




提督『なぁ今聞こえちゃいけないことが聞こえたようn「さささ! 提督、指令に戻ろう! 戻ろう」




提督『お、そうだな』










瑞鶴「お、翔鶴姉! 陸攻見えたって、妖精さんから!」




翔鶴「あら、本当ね、じゃあ合流して、一気に行きましょう」




翔鶴「提督! 砲撃支援、用意を!」




提督『もう完璧!』




翔鶴「了解しました、では蒼龍さん、飛龍さん、爆撃機の方は頼みましたよ!」




蒼龍「はーいよ!」




飛龍「まっかせなさい!」




翔鶴「瑞鶴、こっちもいくわよ」




瑞鶴「うん、一気にねっ!」




蒼龍&飛龍「「急降下爆撃…いっけぇっ!!」」




ブゥーーーーン  カチャン   ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーン・・・




翔鶴&瑞鶴「「雷撃、届けぇっ!!」」




ブゥーーーーン   パシャン  




提督『陸攻隊!! 支援艦隊!! 攻撃開始ィ!!』




妖精さん「「イクヨー!!」」




扶桑『六基十二門、主砲発射用意!!  艦隊! 一斉射撃、ぅてぇーーーー!!!』




ドドドドドドドドドドォン!!!




提督『頼むぞー…この戦果が勝利につながる』




ドガァァァン!!!   ドガァァァン!!!   ドガァン!




翔鶴「報告!」




飛龍「ナ級改F、撃沈 ツ級Eに損害」




提督『…支援砲撃、弾着ー………今!』




ドガガガガガァン!!



飛龍「…先ほどのツ級E撃沈、空母棲姫に軽損害…」




飛龍「っ!!  提督! 即時第二攻撃隊の発艦許可を!」




提督『ダメだ、それは必要ない!』




瑞鶴「なんでよ!! 敵を二隻しか撃沈できていないなんてッ!」




提督『焦るな、お前ら』




蒼龍「そうだよ、飛龍」




翔鶴「落ち着きなさい、瑞鶴」




提督『よく考えろよ、俺たちは』




『所詮日本の一艦隊に過ぎないんだぜ?』





   ドドドドドドドガァァァァァァン!!!!!!





瑞鶴「…へっ?」




提督『はい、はい、了解しました、はーい』




提督『英国さん、4隻沈めたってさ』




提督『あ、阿武隈たち魚雷頼むよー』




阿武隈「もうとっくのとうにやってます!」




提督『MJK』




瑞鶴「びっくりしたぁー! 急に爆音聞こえてきたんだもん!」




飛龍「まさかこっちの攻撃すら前戯だったとは…」




阿武隈「あ、もうすぐ魚雷届きますー」





ドガァン!





飛龍「おー、ナ級改F撃沈、だね」




北上「うーむ、二隻くらい沈めたかったねぇー…」




足柄「ちょっとちょっとー、私たちの分も残しておいてよね」




夕立「っぽい!」




北上「ふっふっふ、なら、みんなで突撃して戦果あげるんだよっ!」




足柄「もちのロンよ!」




提督『…足柄、多分最近の人間は『もちのロン』なんて使わないぞ…』




足柄「え、まじ?」




提督『マジマジ』




足柄「………」




阿武隈「さ、さぁ! みんなであの欧州棲姫を倒しましょう!!」




艦隊「「「お、おーーー…!」」




足柄「…おー」






ザパンザパンザパン・・・   ダダダダダ  




ドドドドドド   ドガァン!




提督『ははっ(乾いた笑い) すげぇなあいつら』




瑞鶴「まーさかあの英国第一艦隊様がボスに攻撃できないなんてねぇ…」




飛龍「流石のダメコンだ、耐久が違うよ」




阿武隈「あの戦艦棲姫がものすごーくやっかいですね」




響「ダイソンと呼ばれるだけはあるね、あのケツババア」




ダレガババァジャボケェッ!!?   ダレガババァジャボケェッ!!?




響「…ごめんなんだよ」




夕立「あはははっ! 二人同時にババアが否定してて面白いっぽい!」




大井「おいおいおい」




北上「死ぬわ、アイツ」




足柄「ふぅーん、戦艦棲姫二隻をBBA呼ばわりで笑うと」




提督『度胸あんなあいつ…』




阿武隈「ただアホなだけだと思うんですけれど…」




ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーン・・・   ザパン!!ザパン!!ザパン!!




夕立「のわっちょっ!?? あっぶねぇっぽぉぉぉぉいいい!!!」




ハナセクウボセイキッ!    アノクソガキニハイッパツクレテヤラナイトキガスマナイッ!!   テメェラオチツケ




提督『俺ちょっと向こうに同情するわ』




空母棲姫『あんた私のことBBA呼びしてたよわね?』




提督『のわっちょっ!??  急に現れんなビックリすんだろ』




阿武隈「そういえば提督、もう少しで駆逐の子達以外のみんなが、敵を射程に入れられると思うんだけど」




提督『おっ、そうだな』




足柄「やっとこさ砲撃戦ね、腕が鳴るわ!」




翔鶴「では攻撃機を上げますね」バシュッ




瑞鶴「私もっ!」バシュッ




飛龍「あ、待ってくださいよ!」バシュッ




蒼龍「私も仲間に入れてくれよ~」バシュッ




矢矧「…無数の攻撃機、うっ、頭がっ…!」




榛名「落ち着いてください…」




提督『んじゃ、砲撃戦は指揮しよう』




提督『榛名、矢矧、阿武隈、北上、大井、足柄!』




提督『全艦、ジェットストリームアタtじゃなかった目標、欧州棲姫!』




提督『方位角調整』




矢矧「了解、方位角調整、阿武隈、大井、北上、足柄の20.3cm砲」




矢矧「射角24 方位28」




「「「「了解、射角24 方位28に固定」」」




榛名「こちらも調整完了しました!」




提督『よし、全艦、主砲斉射よーい』




提督『斉射ッ…!!!』




ドドドドォン!!!  ドドドドォン!!!  ドドドドォン!!!  ドドドドォン!!!  ドドドドォン!!!  ドドドドォン!!!







榛名「…35.6cm、弾着ーーーーーー   今ですっ!」




矢矧「遅れて20.3cm、弾着ーーーーー  今ッ!!」





ドガァァァン!!!  ドガァァァン!!!





提督『戦果っ!』




飛龍「推定戦果、空母棲姫中破破、戦艦棲姫中破!」




提督『十分! 翔鶴、追い打ちは任せたぞ!!』




翔鶴「…もちろんです、決めます」




翔鶴「二航戦攻撃隊、五航戦攻撃隊ッ! 攻撃、開始ーーー!!」




ブゥーーーン・・・   バババババ   ドドドドドド   バシャン・・・




翔鶴「っ! 蒼龍さん、飛龍さん、ツ級を優先して攻撃していただけますか!」




瑞鶴「このままだと的だね」




蒼龍「私たちに…」




飛龍「まかせんしゃいっ!!」




ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーン・・・   ドガガガガガァン!  ザパンザパンザパン・・・




蒼龍「いよっし!」




翔鶴「ありがとうございます、瑞鶴、行くよ…」




瑞鶴「もちろん、一気に決めようっ!」




ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーーン・・・





翔鶴「攻撃…開始っドガガガガガァン!!





提督『っ!!!』




瑞鶴「翔鶴姉っ!?」




矢矧「っ!! 欧州棲姫っ!! なんて射程と弾速ッ!!」




翔鶴「構わないで…攻撃、続行っ…!」




飛龍「でもっ!」




提督『…流星隊、即時展開! 攻撃続行ッ!』




蒼龍「提督!!」




提督『瑞鶴は翔鶴を連れ戦線離脱』




翔鶴「そんな! 私はまだ…!」




提督『瑞鶴航空機は攻撃後母艦に帰還、翔鶴機は…』




英国提督『任せたまえ』




艦隊「「「…!?」」」




提督『っ! よろしいのですか!?』




英国提督『構わない、それよりもそちらの傷ついたレディの傷の方が大事だ』




英国提督『受け入れ体制は整えておく、君たちは戦闘を続行したまえ』




英国提督『England expects that every man will do his duty.』




英国提督『over』




提督『…! よし、瑞鶴!今すg「提督!まだやれます!」




翔鶴「私はまだっ…!」




提督『これはお前の問題じゃないんだ!』




翔鶴「っ!  しかしまだ戦える瑞鶴を!」




提督『お前の勘病には瑞鶴が適任と判断しただけだ!』




提督『休め! 帰ってこい!』




提督『今回ダメでも次がある! 次がダメでもその次がある!』




提督『俺が何度でも頭下げればいいっ!!』




提督『だがな、それでもな…! ここでお前が死んだら何もなくなる』




提督『お前の強さは知っている、もしかしたらこれ以降お前は一発も食わらず、生きて帰れるかもしれない』




提督『だが、もう一発でも喰らえば? その時点で終わりなんだ!』




提督『死んだら何も残らねぇ…! なんも残らねぇんだよ……!』




提督『失わせないでくれ…せめて』




提督『せめて、お前らだけは…』




提督『艦娘だけは、もう俺の知っているところで死なないでくれ……!!』




提督『だから翔鶴……生きて』




提督『ボロボロでも泣きべそかいてでもきちんと生きて、俺のところへ帰ってきてくれ……』




瑞鶴「…提督……」




提督『…他のものは戦闘を続行、指示は適宜俺が出す』




提督『全艦、第一船速で敵に接近、命中精度向上と夜戦に備えるぞ』




艦隊「「「……了解」」」





瑞鶴「翔鶴姉、行くよ…」




翔鶴「……」コクッ



提督『…よし、主力艦が二人抜けたが…』




飛龍「なーに言ってんのさ、五航戦がいなくったてねぇ!」




蒼龍「まだ私たちがいます!」グッ!




足柄「まだ戦い足らないわよ!」




響「それにこんなところで撤退なんてまだ戦おうとした翔鶴さんに悪いさ」




矢矧「そうね、ここで帰るなんて名折れよ」




提督『フッ、だろうな』




夕立「さー! 翔鶴さんの敵討ちいってみよーー!」




榛名「翔鶴さんまだ死んでないって」




北上「さーて、魚雷を磨いておこうか!」




大井「ええ!」




提督『さぁ、翔鶴のくらった分を、お返しに行こうか』




阿武隈「何倍にして返します?」ニタァ




提督『そうだねぇ…』




提督『ざっと20倍返し、ってところだな』ニヤァ・・・














提督『全艦回避用意! 取り舵ー!』




夕立「くっ、かわし切れないっぽい!」中破




提督(やはり射撃後の弾道を見てからでは遅いか…)




提督(……もうすぐ日が暮れる)




提督『…第二艦隊、攻撃中断、攻撃中断』




夕立「くっ」




提督『攻撃を受けても多少平気な艦のみ攻撃させる、それ以外の艦はこれ以上の交戦やめ、夜戦に向け体力温存』




阿武隈「二十倍返しはどうするんです?」




提督『そんなもんお前らが魚雷をぶち込むんだよ!』




北上「この言葉だけ聞くとブラック鎮守府みたいだね」




大井「提督最低です」




提督『と・も・か・く・! 英国の方は恐らく弾薬の方がやばいのでこれ以上はあまり期待しないでくれとのことだ』




足柄「あんな連戦の後でさらにツ級と戦艦棲姫を一隻ずつ倒したんだし十分でしょう!」




提督『まぁな   …できれば夜戦前に随伴艦をすべて倒してほしいんだが…』




飛龍&蒼龍「「ちょっときつい!」」




提督『…そうか』




矢矧「まぁでも」ドドドン!




榛名「きつくてもやらなきゃですもんね!」ドドドドォン!!!




提督『…!! そうか…!』




ドガァン!ドガァン!




提督『第二艦隊、回頭! 大回りして敵の裏をつくぞ!』




提督『阿武隈! 夜戦突入まで指揮は頼んだ!』




阿武隈「了解しましたっ! みなさん、取り舵いっぱい! 大きく迂回しますよ!」




ザザーン…



提督『…よし』




提督『さーて第一艦隊諸君! 君たちはいわば囮だ』




提督『夜戦まであいつらにターゲットを向けさせないように戦うんだ』




提督『はっきり言ってすごいキt「あーもーそういうのいいって!」




矢矧「ようはいつも通り、死なないように必死に戦えってことでしょう?」




提督『ははっ! 話が早くて助かる!』




飛龍「ほんと、いっつもそれだもん!」バシュッ




蒼龍「私たちを心配してくれてるのは嬉しいけどねっ♪」バシュッ




榛名「心配されなくったって、榛名たちだって…」ザパンザパンザパン・・・




榛名「死にに来てるんじゃないんですよっ!!」ドドドドォン!!!




ドガァン!ドガァァァン!!!




飛龍「はるちゃんnice!! 空母棲姫やったよー!」




提督『んじゃ次行ってみよう!!』




矢矧「言われ…」




飛龍&蒼龍「「…なくてもっ!」」










・・・




矢矧「さぁ、提督、ノルマは果たしたわよ?」




榛名「これは帰ったらご馳走ですよねぇ~? ねぇ~…?」




飛龍「ごっちそう!」




蒼龍「ごっちそう!」




提督『お前ら気が早いー! まだ残ってるって』




蒼龍「…そうだね」




ピピピーーーー




阿武隈『提督ー! なんとか到着しましたー!』




提督『よしでかした! 時間通り!!』




阿武隈『すぐにでも仕掛けますー?』




提督『んなもん…』




提督『当たり前ェだぁーー!!』




提督『全艦、全兵装展開!』




提督『阿武隈、魚雷用意!』




提督『響、探照灯用意!』




提督『夕立、砲雷展開!』




提督『大井、北上! 全射線の魚雷、砲、展開!』




提督『足柄、砲雷用意!』





提督『ーーー俺らの夜戦をッ!』




提督『見せてやれェッ!!』





ガチャン   ペカーーーー



欧州棲姫「ッ! ナンダッ!?」




阿武隈「先手、必勝ッ!!」ガチャンガチャンガチャン!




阿武隈「酸素魚雷ーー発射ッ!!」




欧州棲姫「クソッ!! ヨケラレナイッ!!?」




ドガァァァン!!!




欧州棲姫「ゲホッゲホッ… 貴様ラァァァッ!!!」ドンドンドン!




提督『響っ!』




響「遅いよ」




響「こんなの、あっちの北上さんの魚雷に比べたら…」




ヒュンヒュンヒュン・・・




響「抜け目がありすぎだよ」




夕立「そのとーり!」ピョン




欧州棲姫「!?? チョクジョウッ!?」




夕立「ソロモンの悪夢、たっぷり堪能させてあげるっ♪」ガチャン




ドガァァァン!!!




欧州棲姫「クッソガァァァァ!!!」ガチャーン!




夕立「おっと危ないっぽい」ヒョイ




夕立「夕立、怖いから交代するね~」




夕立「後はよろしくー」




夕立「姫喰いさんたち♪」




欧州棲姫「っ!! 後ロカァッ!!」ガチャン ドドドドォン!!!




ドガァン!ドガァン!ドガァン!   フラッ




北上「大井っちー、盾ありがとうねー」




大井「北上さんの…ため…なら……ガクッ」




提督『うわぁー…(ドンビキ)』




北上「まっかせなさいー! 大井っちの無念は晴らしたげるよ!」ガチャン




北上「全魚雷、発射ァ!!」バシュンバシュンバシュン





欧州棲姫「グッア…アアアアアアアアアアアアアア!!!!」




足柄「…まだ生きてるとはねー、あんた相当狂ったタイプね」




欧州棲姫「オカシイッ! 狂ッテイルノハキサマラダ!!」




欧州棲姫「ナゼコンナトコロマデ来ルノダ!?  バカナノッ!? シニタイノッ!!?」




足柄「私達が狂ってるー? そんなん…」




足柄「そんなんわかってんのよ!!  あんたも私もみんなも提督もねェッ!!」ガチャン




足柄「そんでもね、私たちは明日生きてぇっていう自分勝手で高尚な目的のために生きてんのよッ!!」




足柄「そのためにはこんな所まで来てやるわよ!」

  



足柄「あんたにはそういうの、あるかしら?」




欧州棲姫「…」




足柄「少し考えたわね」




欧州棲姫「ッ!!」




足柄「それが」




足柄「あなた達が」




足柄「私達に」




足柄「勝てない理由よ」ガチャン




欧州棲姫「…ソウカ、モウ、ウゴカナイナ」ボロボロ




欧州棲姫「ココマデカ」




足柄「ええ、さようなら」



   

足柄「深海棲艦(艦娘のなりそこない)さん」ドガァン!
















提督「どうも提督です!」




提督「さーて。多分ながったるい挨拶はどうせ聞かないだろうから短く」




提督「2017年 欧州支援作戦! 完遂おめでとーーーーー!!!」




イエエエエエエエエエイ!!!   フューーー!!   




提督「よっしゃぁ!! みんな踊れー!!」




提督「ダイナモ感覚ダイナモ感覚 YO!YO!YO! YEAH!」




ダイナモカンカクダイナモカンカク!  ソウイエバダイナモカンカクッテナニ?




隼鷹「いいんだよ!! 酒が飲めりゃぁ!」ゴクゴク




千代田「あなた何もしてないじゃないの!」




千歳「まぁまぁ」




飛龍「ちょwwなにこれクソうめぇwww」バクバク




蒼龍「おフランスさすがだなって」バクバク




提督「…」




提督「…大淀」




大淀「はい?」




提督「…翔鶴は大丈夫か?」




大淀「…体の方は、もう」




大淀「ですが少し憔悴しているようで」




提督「そうか」




提督「出発は明日だからな、あまり翔鶴に負担がかからないように頼むぞ」




大淀「…はい」




提督「さーて…執務するかー…」




提督「はぁ」




扶桑「提督、一杯、飲みませんか?」




提督「…明日以降秘書艦のお前が辛くなるだけだぞー?」




扶桑「もう、今日くらいいいじゃないですか、変なところで真面目なんですから」




扶桑「それに…」




オーイテイトクドコイクンダヨー!  コッチコッチ!  ニゲンジャネェヨオラァ!  




扶桑「…ね?」




提督「…しょうがねぇなぁー」




提督「酒たらふく持って来いー!」




提督「今日は! 呑むぞ!!」






簡易作戦報告書

目標達成  しかして目標の死体の確保はできず

貢献国: ★英国 ★日本 ドイツ フランス イタリア (アメリカ ロシア)

撃沈者: 艦娘、足柄(夜戦における砲雷撃による)

報酬:獲得資源ならびに艦娘の分配





















ザザーン・・・ザザーン・・・



欧州棲姫「…」パチッ




欧州棲姫「ココハ…」




ネルソン「おー、まだ生きてた、私の応急手当が活きたね!」




欧州棲姫「貴様ハ…ッ!?」




ネルソン「唐突だけど君には来てもらうから、あ、拒否権はありませーん」




欧州棲姫「待テ、ナゼダ…! ナゼ貴様ガッ…!? 」




ネルソン「まま、そう焦らないで、きちんと説明するから」




欧州棲姫「ナニガ目的ダッ!!?」




ネルソン「あ、その問いには答えてあげるよ」




ザパンザパンザパン



欧州棲姫「……!?  ナンダコレハ…! 深海棲艦ト、艦娘ガ…」




ネルソン「あっはは」




ネルソン「私たちはね」




ネルソン「『アヴァロン』を目指しているんだ」





後書き

お読みいただきありがとうございます!   もう正直モチベが死んでいるんで相当つまらなくなってきました…
次は心機一転、単発ものやっていきますね!
出して欲しい艦娘のリクエストやコメントは随時受け付けておりますのでどうぞ!!


このSSへの評価

3件評価されています


SS好きの名無しさんから
2018-05-02 12:49:01

SS好きの名無しさんから
2018-04-30 23:30:55

SS好きの名無しさんから
2017-08-13 03:37:31

このSSへの応援

4件応援されています


SS好きの名無しさんから
2020-03-11 04:33:11

SS好きの名無しさんから
2018-05-02 12:49:05

SS好きの名無しさんから
2018-04-30 23:30:57

SS好きの名無しさんから
2017-08-13 03:37:34

このSSへのコメント

6件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2017-07-13 23:30:32 ID: EoFKJ9pB

2章来てる〜〜!
前回での響のリクエストありがとうございます!続き楽しみに待ってます。

2: たくちゃん 2017-07-14 23:13:05 ID: 2Nd6Z8P4

1さんコメントありがとうございます
これからも頑張っていくつもりですので応援よろしくです!
またリクエストがあればぜひ!

3: Hazime 2017-07-22 01:19:29 ID: uJgD4g5J

舞風は健気で、少し不器用なところが可愛い。リクエストにお答えいただきありがとうございます!これからも頑張ってください!

4: たくちゃん 2017-07-22 22:08:03 ID: QtoCFUAT

3さん、コメントありがとうございます!
ぶっちゃけてしまうと実は舞風全然使ってなくて性格とかもリク貰ってから速攻ボイス聞いて「こんなんかなー」という感じで書いてたんですよねw
キチンと書けていたら幸いですw

5: (^o^)ssマン 2018-01-02 01:19:26 ID: FnjkzcpP

更新はよ

6: たくちゃん 2018-01-04 01:48:17 ID: tEZFxA4F

5さん、コメントありがとうございます
正直、この作品はちょーーっとやる気というかなんというかー…
あまり続ける気がないんです…ごめんなさい


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください