提督「俺、提督辞めるわ。」
おまけなのでそんなに長くありません。緩い気持ちで読んでみてください。
提督「はぁ~、今日も今日とて書類仕事かぁ・・・」カキカキ
提督「毎日毎日飽きもせず、所在の知れない紙に名前を書いてりゃそりゃ鬱にもなるよ。ハンコを押す手はもう石ですよ?左手なんてもう感覚ないよ?」カキカキ
提督「実際ほかの鎮守府でも提督辞める人が後を絶たないし。」カキカキ
提督「それなら俺だってやめてもいいはずだよな。だいぶ良好に鎮守府運営してきたし、艦娘達との絆だって確かな物になっているはずさ・・・多分。」カキカキ
提督「艦娘達はかわいいんだけど一人一人が個性的過ぎて疲れるんだよね。」
提督「それらを踏まえてさらに自分の時間がないのはキツイ・・・ということで・・・。」ガサガサ
提督「テレテテッテテ~じひょう~(裏声)」
提督「こいつは記入して本営に叩き付けることで俺の人生に半永久的に自由が約束される便利な秘密道具なのだ。」
提督「貯金もだいぶあるから仕事もしなくていいしな」グゥ・・・
提督「む、おなかがすいたな・・・よし!食堂に飯でも食いに行くか!」ガタッ
・
・
・
廊下
提督「何食べようかなぁ~、最後になるしとんと豪華なものを頼むのもありだなぁ・・・」
夕立「あっ!提督さん!こんにちわ~!」ギュ
時雨「やぁ、奇遇だね提督。」ニコッ
提督「お、二人ともこんにちわ。これから食堂に行くのかい?」
夕立「そうなの!提督さんも~?」
提督「あぁ、そうだよ。」
時雨「なら丁度いいね、一緒に食べに行かないかい?」
夕立「名案っぽい!ねぇ~いいでしょ~!」グイグイッ
提督「そんなに引っ張らなくても大丈夫だよ夕立。もちろんご一緒させていただくつもりさ。」ナデナデ
夕立「くぅ~ん・・・」スリスリ
提督(犬だ・・・まるっきり犬だ・・・)
時雨「・・・ねぇ。」クイッ
提督「ん…?どうしたんだい時雨・・・?」
時雨「ボ、ボクにも・・・その・・・お願いしてもいいかな///?」
提督「・・・あぁ、構わないよ。」ナデナデ
時雨「・・・あ///んんっ・・・///」ギュ
提督(・・・頭撫でただけでふつうこんな声出るか?)
夕立「むぅ・・・。速くいくっぽい!」グイッ
提督「うおっ!?」ヨロッ
時雨「あ・・・」
提督(床に腰をクリーンヒット!!超いてぇ・・・)
提督「イテテ・・・コラ、夕立。せっかちはいけないよ?」
夕立「・・・ごめんなさい」
時雨「提督、大丈夫かい・・・?」
提督「ああ、大丈夫だ。さぁ、食堂に行こう。」
夕立&時雨「「・・・うん!」」
提督(いっつもこんな感じなんだよなぁ・・・好かれるのも悪くはないがこれがいつも続くと流石にしんどい。次の提督は苦労しそうだな(笑)まぁ、俺にはもう関係ないか!)
~食堂~
提督「はてさて、何を食べようかな。」
夕立「夕立はこれにするっぽい!」
時雨「う~ん・・・迷いどころだね。じゃあ、僕はこれにしようかな。」
提督「お、二人はもう決めたのかい?・・・どっちもおいしそうだな。」
提督(今日で最後になるかもしれないし、なるべく最高においしいものが食べたい!間宮さんの愛情料理・・・なにか惜しいものがあるな)
「ヘェェェェェイッ!テ~トクゥ~!!!」ガバァ
提督「うわっ!?・・・って金剛か・・・お前はいっつも元気だな。」ナデナデ
提督(またコイツか・・・いっつもいっつもウンザリするテンションの高さだ・・・できれば関わりたくない・・・めんどくさいし)
金剛「ン~!久しぶりの生テイトクデ~ス!」スリスリ
提督「ははっ、大げさなやつだ。少し節度を持っておしとやかにしてみてはどうだい?」(訳:いつでもテンションが高いのはいったいどういう了見だ?少しは落ち着いて行動しろ、俺の手を煩わせるな。)
金剛「もうっ!テイトクはお堅いデス!そんなコトよりもワタシタチと一緒にご飯を食べませんカ?」
提督(チッ、やっぱりこういうやつに嫌味は通じないか。)「悪いが先約が入っているんだ。またの機会に誘ってくれたらうれしいな。」
金剛「ムゥ・・・それなら仕方ないデスね。では、午後のティータイムにはきてくださいネ!」タッタッタ
提督「あ・・・おい!」(えぇ!断る間もなく走り去っていきやがった!)ヒクヒク
夕立「提督さん、大丈夫っぽい?」
提督「あ、あぁ。大丈夫だよ。」ヒクヒク(大丈夫なわけない・・・めんどくさい・・・ぜってぇいかねぇ・・・)
時雨「顔が引きつっているようだけど、本当に大丈夫?」
提督「もちろんだとも、さぁ注文しに行こうか!」(そうだよ、もう今日やめるんだから約束破っても関係ないよな!)
・
・
・
~執務室~
提督「はぁ~、高級Aランチ旨かったぁ・・・もういっその事間宮さんと駆け落ちしようかな。毎日あんなうまい料理が食えたらどれだけ幸せなことか・・・」ケフッ
コンコン
提督「っ!入ってください。」(やばいやばい!演技の準備しないと!!)
赤城「失礼します、提督。」ガチャ
提督「・・・赤城さんではありませんか。何か御用でも?」(ゲッ・・・一航戦の赤い誇りじゃないか!資源消費量が通常の三倍と名高いウチの主戦力・・・)
赤城「先刻行われた演習の結果についての報告に上がりました。」
提督「そうですか、お疲れ様です。それで、結果のほどは・・・?」(まぁ正直勝手ようが負けてようがどうでもいいけどな(笑))
赤城「相手の艦娘を計6隻大破状態にし、こちら側の被害は一切ありませんでした。文句なしのS勝利です」
提督「そうですか、流石ですね。ほかの皆さんにも労いの言葉をかけてあげておいてください。」(思った以上にフルボッコにしてるじゃんwwご愁傷さま。)
赤城「了解いたしました。・・・それで・・・あの・・・///」
提督「?どうかいたしましたか?」(早く出てってくれぇ~!もう地味に疲れてきてんだよ・・・っ!)
赤城「え、と・・・ですね・・・」(頭を撫でてくださいというんです!言ってください私!頑張って!)
提督「・・・・?」(なんだ?震えてるぞ?何を言うつもりなんだ・・・!?)
赤城「あ・・・たまをですね・・・な、撫でていただきたいのです・・・!///」(いったぁ!ナイスです私!!)
提督「・・・構いませんよ。どうぞこちらに。」(ナデナデかい!)
赤城「ではその・・・失礼して・・・///」
提督「・・・よく頑張りました。」ナデナデ(今思えばコイツとの付き合いも長かったな・・・最初の空母だったから大はしゃぎしていたのを覚えている・・・)
赤城「・・・・提督」ギュ(最初の頃はもっと構ってくれていたのに最近は全然かまってくれなくなってしまいましたね?・・・少し寂しいです・・・)
赤城(でも、たまにこうしてもらえるのならば・・・なんとかなりそうです・・・///)
コンコン
提督&赤城「「っ!!!」」
提督「赤城さん、離れてください・・・」ボソッ(ここの鎮守府の艦娘達は俺のスキンシップに敏感だ・・・こんなところを見られた暁には謎の修羅場モードに突入してしまう・・・!そんな面倒ごとはさけるのが鉄則!)
赤城「・・・はい。」(あぁ・・・もったいない・・・)
加賀「失礼するわね。あら、赤城さんもいらしていたのですね。」ガチャ
赤城「えぇ・・・」ショボン
加賀「・・・?元気がありませんが、どうかなされたのですか?」
赤城「い、いえ。何でもありません・・・」(うぅ・・・無念です・・・)
加賀「・・・そうですか。それで提督、早速本題に行かせてもらうのだけれど、次行われる演習の編成内容を教えてもらえないかしら?」
提督「あ・・・そうでしたね。駆逐艦2隻と戦艦1隻、重巡が2隻で旗艦が正規空母の加賀さんの計6隻でよろしくお願いします。」(くっ・・・!うちの鎮守府のクール代表が!コイツ、いつもいつも見下したような目で見やがって・・・敬語ぐらい使えよ!赤城には使ってるくせによぉ!)
加賀「ええ、ではそのように手配させてもらうわ。それで話は変わるけれど・・・その・・・」モジモジ
提督「・・・どうかしたのですか?」(ん?いやに声が小さいな、それにモジモジと世話しない・・・俺に一体何を言う気なんだ!?!?)
加賀「え、と・・・この演習が終わった後に、少し時間をもらえないかしら・・・?」
提督「時間ですか・・・?演習が終わったあとは自由にしていただいて結構ですよ?」(まぁ、俺も今日が終われば文字通り自由になるんだけどなw)
加賀「いや、そうじゃなくて・・・アナタとの時間がほしいの・・・」
提督「へ・・・?」
加賀「最近、仕事が忙しかったようだから・・・その労いも兼ねてお酒でもと・・・///」
提督(顔が赤い・・・!?あのクール鉄仮面加賀が紅潮していやがる!!!これは本気でヤバイ!絶対になにか裏があるはずだ!!!!)
提督「申し訳ありません、お恥ずかしながら今日中に終わらせなければならない書類が溜まっておりまして・・・」(あくまでやんわりと断るんだ・・・!じゃなきゃどんな目にあわされるかわかったもんじゃない!)
加賀「な、ならば私も手伝うわ。アナタだけに荷は負わせたくないもの。」ギュ
提督(さりげなくアナタって呼ばれはじめた・・・ついに提督とすら呼ばなくなったぞコイツ!つーか手握ってきやがった!ホントマジで謎すぎる!!!)
提督「え、いや、極秘資料なので・・・艦娘に公開はできない決まりなんです。すみません。」ガクガク
赤城「・・・提督?震えていますがどうかしたのですか?」
提督「え・・・っ!?いや、ちょっとお手洗いに行きたくなりまして・・・!し、失礼しますね!」(くっ・・・!状況は劣勢だ!いったん引こう!)バタン
加賀「行ってしまったわ・・・今日こそは大丈夫だと思っていたのだけれど・・・」シュン
赤城「最近、提督は私たちと少し疎遠になってきてしまいましたね。そんなに忙しいのでしょうか・・・?」
・
・
・
提督「はぁ・・・めんどくせー空間から脱出できたぜ全く・・・なんで執務室でまで疲れなきゃいけないんだか・・・」
提督「とりあえず、どこに行こう・・・なるべくゆっくりできるところが・・・」
「あっ!しれぇだ!お~い!しれぇ!」
提督(うそだろぉお前・・・)
時津風「ねぇねぇ!今暇?暇でしょ?暇だったら一緒に遊ぼうよ~!」パタパタ
提督「やぁ時津風、今日も元気そうで何よりだよ。」(こいつかよ!昔から俺を引っ張りまわして疲れさせてくるから苦手なんだよなぁ・・・)
時津風「うんうんっ!私はいつだって元気だよ?しれぇは今日も疲れた顔してるね!お疲れさま!」ニコニコ
提督「・・・あはは、ありがとう。」(お前らのせいだろうが!!なんでそんな邪気のない笑顔で笑えるんだよ!バカにされてる?もしかして俺バカにされているのか!?)
時津風「じゃあ挨拶も終わった事だし早速遊びに行こうよ!雪風も天津風も一緒だからさ!」
提督「悪いんだけど、今からしなくちゃいけない仕事があって遊べないんだよ。」(休み時間にまでおまらに構っていられるか!)
時津風「むぅ~、しれぇのうそつき!この後しれぇには何の用事もないくせにぃ!」プンプン
提督「な・・・っ!?」(なんでばれたんだ!?まさか廊下での独り言聞かれていたとか・・・!?)
時津風「・・・カマ掛けただけだよ、しれぇ。まさか、本当に当たるとは思ってなかったけどね。」ジィ
提督「ご、ごめんな?ちょっと最近疲れてて・・・一緒に遊べるような元気がないんだよ・・・」(えぇ~!?なにそれ!?時津風こんな子だったっけ!?少なくともカマ掛けなんてする子じゃ無かったよね!?)
時津風「・・・じゃあさ、間宮さんのところに行こうよ。そこならしれぇもリフレッシュできるでしょ?」
提督「え、と・・・できればひとりでゆっくりしたいなって・・・」(こわいよ!明らかにさっきと声のトーンがちがうじゃねぇか!そんな状態の奴と誰が一緒に行きたがるっていうんだよ!)
時津風「ふぅ~ん・・・?しれぇは私とは一緒にいたくないんだぁ?へぇ~・・・?」スゥ
提督「い、いや!そういうことじゃないんだ!」(ちょっ!これはアカン!目から光が消えてやがる・・・)
時津風「じゃあ、一緒に行ってくれるよね・・・?」ニコォ
提督「・・・お供させていただきます。」(うわぁヨウジョ強い)
時津風「うんっ!いい返事だね♪じゃあさっそくいこっか!」ギュ
提督「ああ、お手柔らかにな・・・」(さり気に手をつないで来やがった・・・周りの視線が怖い)
・
・
・
~間宮~
時津風「まみやさ~ん!パフェ食べに来たよ~!」
提督「こんにちわ・・・」
間宮「あらあら、時津風ちゃんに提督さん。いらっしゃいませ。手をつないでくるだなんてとても仲がよろしいのですね。」ニコニコ
時津風「うんっ!私としれぇはとってもとぉ~~~っても仲がいいんだよ!・・・ね、しれぇ?」ニコッ
提督「ウン、ソウダネ。」(こいつにつっこんだらまけなんだろうなぁ・・・)
間宮「フフフッ、お席のほうはどうなされますか?今は人がいないので選んでいただいて構いませんよ?」
時津風「・・・それじゃあ端っこのあの席にするね!さ、しれぇ行こ!」グイグイ
提督「あ、ちょ・・・そうせかさなくても・・・!」(なんでわざわざ一番遠い席に行くんだよ!目の前のカウンター席でよかったじゃないか!!)
時津風「しれぇは奥に座って!」
提督「・・・わかった。」
時津風「よし、じゃあ私も座るね!」
提督「・・・あの、時津風?」
時津風「ん、どうかしたのしれぇ?キョトンとしちゃって」
提督「なんでわざわざ隣に座るんだ?向かい側あいてるぞ?わざわざ詰めて座らなくても・・・」
時津風「・・・・・・・しれぇは、私が隣にいたらいや?」シュン
提督「そういうわけじゃないんだけど・・・」(その顔は反則だろ・・・!)
時津風「っ!なら大丈夫だね!じゃあパフェが来るまでお話ししよ!」ニコニコ
提督「そうだな。」(最近の駆逐艦の子はよくわからん・・・)
時津風「しれぇはさ、最近執務室にずっと閉じこもってるみたいだけど何かあったの?秘書艦制度も廃止しちゃったし・・・」
提督(うおっ、直球だな。正直に『お前たちに構うのに疲れただけだ』なんて言ったら何されるかわからないし・・・)
提督「最近、少し仕事の効率が落ちてきてしまってな。集中するために一人で仕事をしているんだよ。」
時津風「それ、おかしくない?だって仕事効率が落ちたならやっぱり秘書艦をつければいいだけじゃないの?」
提督(まずった・・・っ!自ら墓穴をほっちまった・・・なんとかして話をそらさないと!)
時津風「・・・しれぇ、また私に嘘ついたんだね。」ジト
提督「い、いやそういうわけじゃなくてな?・・・それより、天津風達はどうしたんだ?一緒に遊ぶ約束してたんじゃないのか?」
時津風「急に話をそらしたかと思ったらほかの娘の話するんだ・・・」ボソッ
提督「・・・っ」ゾクッ
時津風「・・・別に、しれぇが来てくれるなら誘おうと思ってたから約束はしてないよ。」
提督「そうか、ならいいんだが・・・」
提督(なんなんだ・・・時津風から嫌な気配がする・・・)
時津風「ねぇしれぇ、まさかとは思うんだけどさ・・・」ギュ
時津風「『私たち』の事・・・『嫌い』になった何てこと、ないよね?」
提督「と、きつかぜ・・・?」
提督(背中に手を回して覗き込んでくる・・・頼む、そんな目で見ないでくれ・・・!)
時津風「どうなの・・・?ねぇ・・・答えてよ・・・しれぇ・・・」
提督(・・・俺は嫌いなわけじゃない。ただ、少し、疲れているだけなんだ・・・)
提督「・・・嫌いになんてなってないよ。大丈夫だから・・・」ナデナデ
時津風「・・・・っ!」ビクッ
提督「だいじょうぶ・・・大丈夫だよ・・・」ナデナデ
時津風「う・・・あ・・・しれぇ・・・」ポロポロ
提督「・・・・・」ナデナデ
時津風「・・・寂しかった・・・さみしかったよぉ・・・しれぇ・・・」ギュゥゥ
時津風「さいきん・・・っぜんぜんあそんでくれなくて・・・!はなしかけてもめいわくそうなかおするからきらわれたんじゃないかって・・・!」
提督「・・・時津風。」
提督(だからせめて最後ぐらいは、優しくしてみるべきなのかもしれないな・・・)
時津風「うう・・・ぐすっ・・・」ギュウ
提督「大丈夫だよ時津風、俺は時津風のこと嫌いじゃないよ。」
時津風「じゃあ・・・好き?」
提督「え・・・っ?」
時津風「嫌いじゃないなら、どうなの・・・?」ジィ
提督(この切り返しは想定外だな・・・、まぁでもいいか。)
提督「勿論好きだよ。時津風」ナデナデ
時津風「っ!うれしいよ!しれぇ!」パァァァァ
提督(おおう・・・さっきまでとはちがってすげぇちょろいぞ・・・自分に都合のいいことには寛容なのか・・・)
間宮「はいはい、お待たせいたしました~!間宮特製パフェ持ってきましたよ~!」コトッコトッ
時津風「うわぁ・・・!やっぱりいつみても間宮さんのパフェってすごい迫力だよねぇ!ねっ?しれぇ!」ニコニコ
提督「そ、そうだな。」(うわぁ・・・なんだこの甘いモノだけタワーは!?)
間宮「うふふ、今日は少しだけトッピングにおまけしておきましたから。」
時津風「ホント!?ありがと間宮さん!」
間宮「うふふ、特別ですからね?」ニコッ
間宮「あ、提督。」コソコソ
提督「ん・・・?なんでしょうか?」コソコソ
間宮「ご昼食の時も色んな娘といましたけれど、一体誰が本命なんですか?」
提督「ブッ!!い、いきなりなにを!?」
間宮「いえいえ、あんなにいい娘達に囲まれていましたから。殿方としてはどうなのかなぁと思いまして!」ニコニコ
提督「そう、ですかね?」(正直全員個性が強すぎる・・・もうちょっと普通の娘がいてくれたらなぁ・・・)
間宮「でも、だからといってあまり女の子を泣かせるようなことはダメですからね?」メッ
提督「わかりました・・・善処します。」(間宮さん超かわえぇぇ・・・)
間宮「ええ、気を付けてくださいね♪それではごゆっくり~。」
・
・
・
提督「うえぇあぁ・・・甘い・・・口の中が甘ったるくて仕方ないぞぉ・・・」
提督「時津風はパフェ食べたら満足そうにお昼寝始めたし、逃げれたにはいいが・・・どこへ行こうかな。」
提督(あんまり艦娘と合わない場所がいいなぁ・・・)
提督「あっ!あるじゃないか!とっておきのいい場所が!」
鎮守府裏の桟橋
提督「いやぁ・・・やっぱりこういうところも必要だよ。」
提督「思えば、この鎮守府に着任してから一人になる時間なんてあんまりなかったな。」プラプラ
提督「・・・んん・・・落ち着いたらなんだか眠くなってきた・・・」
提督(まぁ・・・鎮守府最後のお昼寝だ、少しぐらいはいいだろう・・・)
提督「・・・」zzZ
ー20分後ー
提督「んぁ・・・」
提督(アレ・・・橋の上で眠ってたはずなのにさっきまでと違ってなんだか柔らかいぞ・・・)サワッ
「ひゃっ・・・///」
提督(ひゃっ・・・?)
鹿島「び、びっくりしました・・・お目覚めですか提督さん?」ニコッ
提督「ってうお・・・!鹿島!なんでここに!?」ガバッ
提督(つまり今・・・俺は膝枕されているということか・・・)
鹿島「お仕事がまだ残っているのにお昼寝している誰かさんを探していたんです♪」
提督「うぐっ・・・」
鹿島「でも、お疲れのようだったので失礼ながら・・・その・・・膝枕の方を・・・///」
提督「そ、そうか。ありがとう鹿島・・・」
提督(油断した・・・寝ているうちに膝枕とかいう牢獄に閉じ込められちまった!)
鹿島「それにしても、執務室から抜け出してこんなところで眠ってしまうだなんて・・・そんなに疲れていたのですか?」クスッ
提督(そりゃあ疲れるだろ、毎回毎回飽きもせず書類を致死量かと思うぐらい書かされてるんだから。)
提督「そうだね・・・書類とかで色々疲れているのかも。」
鹿島「私達にも書類仕事のお手伝いをさせてくださってもいいのに・・・。」
提督「いや、それは駄目だ。君たちに余計な疲労をためさせるわけにはいかない。」
提督(流石に命を懸けて戦ってる彼女たちにそれ以上の負荷なんてかけさせたくない・・・ストレスとか溜まって謀叛なんて起こされたくないし・・・それに、なんか悪い気もする。)
鹿島「むぅっ、そんなに私達は頼りないですか?私は書類仕事の勉強は済ませてあります、いつでも手伝えるんですよ?」プクー
提督「だから、君たちには海での戦いがあるだろう?そのうえ書類仕事までさせたくない。わかってくれ。」
鹿島「・・・そこまでいうなら、今は我慢しますけれど・・・本当にいつでも頼ってくださいね?」
提督「わかってもらえて何よりだよ、気を使ってくれてありがとう。」ナデナデ
鹿島「んぅ・・・//」
提督(それに加えこんな風に、艦娘とも関係を良好に保たなければならないなんて滅茶苦茶ブラックじゃねぇか。)
提督「さて、そろそろ執務室に戻るとするよ。」
提督(もうこの際執務室でもいいから退避退避っと。)
提督「また後でな」タッタッタ
鹿島「あ・・・」
鹿島「・・・」
鹿島(・・・最近、提督さんに避けられている気がします。出会ってお話ししても今みたいにあしらわれちゃいますし・・・。)
鹿島「提督・・・鹿島は・・・さみしいです・・・」ギュ
・
・
・
~鎮守府内廊下~
提督(なんだか鹿島と一緒にいたら・・・うまく言えないが身の危険を感じるんだよなぁ・・・)
提督(骨抜きにされそう・・・というより、ダメ男にされそうな予感がする)
提督「って俺はもうダメ男かw」タッタッタ
「おぅ~!てぇ~とく~!走るなら島風と一緒に走ろ~~!!」ダダダダダッ
提督「っ・・・!!この声は・・・島風か!」
提督(来やがった!俺の大敵、駆逐艦島風!事あるごとに執務を邪魔し、あまつさえ遊びにしつこく誘ってくる我儘娘!)
島風「あははは~!はっや~い!」ダダダダダダッ
提督「ま、待ってくれ島風!」ザッ
島風「ああっ!なんで止まっちゃうんですかー!?勝負はこれからなのにぃ!」プンプン
提督(コイツとまともに付き合ってたら身体が幾らあっても足りやしない!)
提督「今から俺は大切な大切な執務をしなくちゃいけないんだ、わかるね?時津風とでも遊んでくるといい。彼女もそれを望んでいるはずだよ。」(訳:お前に構っている暇はない、あっちで適当に遊んで来い!)
島風「え~~・・・」
提督「頼むよ、な?」(早くあっちに行ってくれ・・・)
島風「でも、時津風ちゃんはライバルだし。」ボソッ
提督「?今なんか言ったか?」
島風「・・・ううん、なんでもない。提督がそこまで言うなら・・・ちょっと遊んでくるね!じゃあまた今度遊ぼうね~!約束だから~!」ダダダダダッ
提督「わかった、また今度な~!」フリフリ
提督「・・・行ったか・・・ふぅ、嵐みたいなやつだぜ全く。」
提督「まぁいいや、また今度の今度なんて来やしないし!さっさと仕事終わらせてここを出ていく準備でも始めますか~」タッタッタ
廊下の曲がり角
「・・・え・・・え?」
「い、今・・・司令官・・・ここを出ていく準備って・・・え?なんで・・・?」
「確かめなきゃ・・・なんで司令官が・・・あんなこと言ったのか・・・今すぐに・・・!」タッタッタ
~執務室~
提督「んんん・・・思った以上に残ってるな、考え事しながら仕事なんてするもんじゃないな。」
提督「まぁ・・・うだうだ言ってても始まらないし・・・やりますかぁ・・・」カキカキ
提督「・・・」カキカキ
提督「・・・資材の量をなんでこっちで確認しなくちゃいけないんだ、最初からキチンと数えて送ってきやがれ。」ポン
ブゥゥゥゥゥン
提督「ん?なんだこの音?」
ブゥゥゥゥゥゥン
提督(なんだか・・・こっちに近づいてきているような・・・)ガチャ
艦載機「ブゥゥゥゥゥゥン」
提督「・・・は?」
ドカァァァァァン
「へっへーん、どう?少しは反省したかしら?執務サボってどこに行ってたの~?」
「あれ、提督さん?・・・もしかして、強くやり過ぎちゃった!?いけない!早く医務室に連れて行かないと・・・!」
ー30分後ー
提督「ん、ん・・・?」
提督(あ、あれ・・・ここは・・・医務室か・・・?なんで、おれこんなところに・・・)
「よ、よかった・・・提督さん!目が覚めたんだね・・・!ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ギュゥ
提督「いたた・・・、って瑞鶴?・・・」
瑞鶴「うん、私だよ・・・それより、体の方大丈夫?」
提督「・・・そういえば、俺艦載機に襲われたんだったな・・・」
提督(なんだ?遂に、反旗を翻してきたか・・・?そんなに待遇を悪くした覚えはないんだがなぁ・・・)
提督「ん、というよりなんで瑞鶴がここに?」
瑞鶴「だ、だから・・・その・・・執務をサボった提督さんを懲らしめようと、艦載機を発艦させたら・・・思った以上に威力が強くて・・・」
提督(コイツ・・・上官に向けて艦載機ぶつけてくるとか下手すりゃ反逆罪だぞ・・・?)
提督(っ・・・!?まてよ、流石にこんなことをしたら事が重く見られることは瑞鶴にもわかってるはずだ・・・)チラッ
瑞鶴(やっぱり・・・許してもらえないよね・・・大好きな提督さんに嫌われちゃうなんて・・・そんなのイヤッ・・・)ビクビク
提督(まさか、俺を暗殺する気だったのか・・・!それで、不幸にも俺が生きてたからとどめを刺しに来たのか!?)
提督(くっ・・・何というやつだ・・・ここは不審な動きをせずに、ゆっくりと瑞鶴から離れよう。)
瑞鶴「・・・あの、提督さん?」
提督「大丈夫、怒ってなんかないさ。もとはといえば、サボってた俺が悪いんだし・・・」(とりあえずは、警戒させないように信じ切ったふりをするんだ・・・冷静に・・・冷静に・・・)
瑞鶴「・・・えっ・・・ほ、本当・・・?」
提督「ああ、本当だ。」(なわけあるか!こちとら殺されかけてるんだぞ!?)
瑞鶴「うっ・・・うぅ・・・よかった・・・よかったよぉ・・・提督さんに嫌われちゃうんじゃないかと思って・・・不安だったよぉ・・・!!!」ポロポロ
提督「・・・泣かないでくれ、嫌いになんかなったりしないから。な?」ナデナデ
提督(泣くとかなんて演技力だ・・・今までの無邪気なところとかも演技だったりするのか?泣きたいのはこっちだぜ、まったく・・・)
提督「さて、書類もたまっていることだしそろそろ仕事に戻るよ。」
瑞鶴「ま、まって!あの、今晩・・・一緒に夕食でもどうかな?お詫びってわけじゃないんだけど・・・私、提督さんに夕食を作ってあげたいの・・・」
提督「っ、いや今日は忙しくなりそうだから・・・また明日でいいかな?」(はぁ!?手作り料理なんてとんでもねぇ、正面からじゃなくて毒殺するつもりか!?)
瑞鶴「そう・・・だよね。私が提督さんの貴重な時間を無駄にしちゃったんだもんね・・・ごめんなさい・・・」シュン
提督「い、いやいいんだ。すんだことは水に流すから・・・それじゃあ俺はこれで・・・」
瑞鶴「う、うん。明日、お願いね?待ってるから・・・」
提督「ああ、約束だ。」ガチャ
提督(ふぅ・・・やっと抜け出せたぜ・・・明日にはもうここにはいないわけだし暗殺される危険性はほぼないはずだ。)
提督「・・・てか、本当に殺す気なら気絶してたんだしそのままやれば良かったよな」
提督「ま、いっか。そんなことよりお仕事だ。」
執務室
提督「あぁ・・・帰ってきたらきたでこの書類の山かぁ」
提督「つかさ、明日にはここから出るんだから書類とかやらなくてよくね・・・?」
提督「そうじゃん!やらなくていいじゃん!何やってたんだろ俺!」バッサー
提督「あぁ~^^書類が無い机とか久しぶりに見たぞ~^^っていかんいかん・・・今はそんなことよりも、辞職の事を考えよう。」
提督(今のところの唯一の救いは、給料がよかったから貯金があることと送迎用の車が一台車庫に残ってることぐらいだ。)
コンコン
提督「ど、どうぞ・・・入ってくれて構わないよ。」(うおっ!?急に来られたらびっくりするだろjk!!)
文月「し、失礼するね?司令官」ガチャ
提督「どうかしたか文月、なにか用かい?」(なんだ文月か・・・よかったよかった鹿島とかならどうしようかと・・・)
文月「用っていうか、その・・・ちょっと司令官に聞きたいことがあったの・・・」ウツムキ
提督「聞きたい事・・・?」(外出許可とか取りに来たのか?街で姉妹艦と遊びたいとかかな、文月は明るい子だし。)
文月「えっと、ね偶然なんだけど、さっき廊下で司令官が・・・この鎮守府から出ていくとか言ってたのを聞いちゃって・・・」
提督「っ・・・!?」
提督(まずい!!!聞かれてたのか!?だ、だが・・・まだ誤魔化しはきく段階だ!落ち着け落ち着け・・・)
提督「それは・・・出張、そう、近いうちに出張に行かなきゃいけなくなってね!」
文月「出張、ですか・・・本当に?」
提督「ああ、もちろん本当だよ。」
文月「・・・なら、よかった~!もぅ、紛らわしいこと言わないでよ~!」
提督「ごめんな、ついつい独り言でいっちゃって・・・」(駆逐艦チョロすぎwww)
提督「さ、話も済んだことだしもういいかな?」ガサ
提督(ん・・・?ガサ?って!俺が払い捨てた書類どもが足元にぃぃぃ!?!?)
文月「あれ、いまなんか変な音しなかった・・・?」スッ
提督「あっ、ちょっ・・・!」
文月「・・・し、司令官?書類がたくさん落ちていますよ・・・?」
提督「い、いやこれはだな!風で飛ばされちゃって」
文月「ウソ・・・なら、どうして平然と椅子に座っていたのですか?」
提督(まずい・・・非常にまずいぞ・・・!どうする・・・)
文月「ねぇ、司令官・・・?答えてよ、早く・・・」
提督「・・・っ」
提督(駄目だ・・・、今の文月には生半可な嘘は通用しない。そんな目をしている・・・)
提督(・・・仕方ないか。)
提督「・・・俺がこの鎮守府を辞めるからだ。」
文月「っ!・・・やっぱり・・・やっぱりそうなんだ・・・司令官は・・・私たちの事を・・・」ブツブツ
提督「もういいだろ、俺は疲れたんだ。もう放っておいてくれ・・・。」
提督(これだけ強く言えば大丈夫だろ、ちと強引だがこっちのほうが返っていいかもな・・・)
提督(って!よく考えたら文月が他のみんなに言うかもしれないじゃないか!)
提督「って!うおっ・・・!!」ヨロッ
文月「司令官・・・!お、お願いします!!!捨てないでください・・・っ!文月を捨てないでっ!!!」ガシッ
提督「くっ、離すんだ・・・!文月!」
文月「いや・・・いやっ!司令官と離れたくない!!お願いします!お願いします!なんでもしますから・・・っ!!!」
提督(ちょっ、力強すぎ・・・っ!やばい、なんか出てきそうだ・・・)オエッ
提督(・・・っ!待てよ、今文月の奴なんでもするって言ったよな・・・!?これにかけるか!!)
提督「ふ、文月!本当に何でもするのかっ!?」
文月「はいっ!なんでもします!司令官が望むことなんでもします!!!だから、どうか・・・どうかっ!!!」ギュゥゥゥ
提督「だったら文月、俺のモノになれ・・・!!」
文月「・・・ふぇ?」
提督(うわっ!あまりにも痛すぎて変な言い方しちまった!!・・・だが、このまま押し切るぞ!)
提督「だから、俺のモノになってくれ。」
文月「し、司令官のモノになるっていうことは・・・司令官から離れなくてもいいってことだよね・・・?司令官に捨てられないってことだよね・・・?えへへ・・・」モジモジ
提督「それで、どうなんだ?」
文月「うんっ!文月、司令官のモノになる!だ、だから捨てないでね・・・?」
提督(計画(?)通り・・・)
提督「よしっ!なら早速俺の為に働いてもらおうか」
文月「なになに?文月、司令官さんの為ならなんだってするよ!!」
提督「よく言った、じゃあますは俺がここから出ていくための準備を手伝ってもらう!」
文月「え・・・?」スゥ
提督「か、勘違いするなよ!もちろん文月も連れていく!なんたって俺のモノだしな!」(あ、あぶねぇ!!)
文月「っ!本当!?文月、司令官さんと二人っきりでいられるの・・・!?」
提督「あ、ああ。そうだな。」
文月「嬉しい・・・うれしいよぉ・・・文月が、ずっと司令官さんと二人っきりでいられるだなんて・・・」ポロポロ
提督「泣くな泣くな!泣くのは作戦が成功してからにしてくれ、な?」
文月「・・・うん!文月、司令官との明るい未来の為に頑張るね!」グシグシ ニコッ
提督「なら、これから言うものを持ってきてくれないか?誰にも怪しまれないように頼むぞ。」
文月「了解!文月に任せて!」
提督(金には余裕はあるし、文月一人なら養うには十分だ・・・逃げられなくなるリスクに比べればまだましかな)
提督(此処を落としどころとしよう。)
ー1時間後ー
文月「持ってきたよ!」
提督「ん、早かったな。・・・誰にも怪しまれなかったか?」
文月「うん!もちろんだよ!」
提督「ならいいんだ、よくやってくれたな」ナデナデ
文月「っ///・・・ふにゃぁ・・・」
提督(これは予想以上に円滑に物が集まったな、やはり文月を取り込んでおいてよかった。)
文月「ねぇ、司令官。もうこんな時間だけど食堂に行かなくても大丈夫?」
提督「む、もうそんな時間か。怪しまれたくないし、食堂に行こうか。」
文月「うん!」ギュッ
~食堂~
鳳翔「あら、提督に文月ちゃん。いらっしゃい。」ニコッ
提督「こんばんは、鳳翔さん。」
文月「こんばんわ~!」
鳳翔「あらあら、手を繋いでいらっしゃるだなんてとても仲がいいんですね。」
提督「ええ・・・まぁ。」(文月が組んできてるだけだけどな)
鳳翔「なんだか安心しましたよ、最近提督は艦娘を避けているようでしたから。」
提督「・・・そ、そうですか?」(これ余計不自然に見られてるんじゃないか・・・?)
文月「そんなことないよ~!司令官さんは私たちによくしてくれるもん♪早くいこ、司令官!」
提督「ああ、そうだな。では鳳翔さん、お料理の方お待ちしておりますね。」(ナイスフォロー文月!)
文月「~♪」ウインク
・
・
・
赤城「おなかすきましたねぇ、加賀さん。」
加賀「・・・。」
赤城「加賀さん・・・?」
加賀(提督が、駆逐艦の娘と一緒に食堂へ・・・何故?私との晩酌は断ったのに・・・何故・・・)
加賀「やはり、私は嫌われてしまっていたのね・・・」ボソッ
加賀「・・・」ギュゥ
赤城「・・・加賀さん」
夕立「ねぇ、時雨!提督さんがきたよ!一緒にご飯さそうっぽい!」
時雨「そうだね。あれ、文月と一緒にいるじゃないか。提督は文月と食べるんじゃないかい?」
夕立「むぅ~、でも夕立も提督さんと一緒に食べたいよぉ!」
時雨「僕もそうだけど、さ。司令官と文月なんだか楽しそうだし・・・入り込むのはちょっと・・・」
夕立「確かに・・・提督さん、最近は夕立たちといてもなんだか無理してるように見えたわ。」
時雨「・・・」
夕立「・・・」
・
・
・
提督(なんか居心地悪いなぁ・・・みんなチラチラこっち見てるし)
文月「どうかしたの司令官?」ギュゥ
提督「・・・いや、俺たち目立ってないかこれ?相当見られてる気が」
文月「確かに、そうだね♪」(ふふ~ん、みんなに見せつけてるからかな~?もっとやっちゃお!)
提督「お、おい文月流石にくっつきすぎだ目立ちたくないから離れ・・・」
瑞鶴「提督さん・・・?」
提督「っ」ビクッ
提督「あ、ああ瑞鶴じゃないか・・・何か用か・・・?」
提督(やべぇ!瑞鶴の誘い断ったのに堂々と他の娘と一緒に食堂に来ちまった!)
瑞鶴「あのね・・・私、こんな事聞いても仕方ないとは思うの・・・でも、でもね?」
瑞鶴「なんで、私の誘いは忙しいって断ったのに他の娘と食堂に来ているの・・・・?」スゥ
提督(うん、絶対そう来ると思った!)
提督「その事なんだがな・・・」ツンツン(文月、お前の出番だぞ!なんとかフォロー頼む!)
文月(っ!わかったよ司令官、文月司令官の役に立つからね!)
文月「ごめんなさい瑞鶴さん!頑張ってお仕事してる司令官さんが放っておけなくて・・・文月が無理やり・・・」ショボン
瑞鶴「あ、そ、そうだったの・・・?なら、いいんだけど・・・」
提督「そういうことだ、すまないな瑞鶴。今日のところは食堂でいただくことにするよ。」
瑞鶴「・・・うん、でも・・・今度は私に作らせてね?・・・約束だから。」
提督「あ、はい。」
瑞鶴「じゃあ、またね提督さん!」ニコッ スタスタ
提督「ふぅ、どうにか乗り切ったか・・・」
文月「今度なんて来ないし、来させないけど・・・」ボソッ
提督(なんだか文月の顔が怖いなぁ・・・)
鳳翔「お待たせしました提督、文月ちゃん。こちら、鳳翔特製カレーです。」コトッ
提督&文月「「おお~!!」」キラキラ
提督「いただきます!・・・うん、うまい・・・うますぎる・・・」
文月「いただきます・・・おいしぃ~」フニャ
提督(間宮さんの昼食もすごく美味いが・・・鳳翔さんの夕食も美味すぎる・・・食事だけが俺の癒しだよ・・・)
文月(美味しぃ・・・美味しすぎるよぉ。文月も司令官にこんなおいしい料理作ってあげられたら・・・練習しなきゃ!)
鳳翔「うふふ、ゆっくり味わってくださいね。」ニコッ
~執務室~
提督「ふぃ~、くったくった~」
文月「美味しかった~」
提督「って、これからが大事なんだからのんびりはしてられないな。」
提督「文月、取り敢えず持っていく荷物をまとめてくれ。俺は車庫に止めてある車の状態を確かめてくるから。」
文月「はーい!」
・
・
・
~車庫~
提督「久しぶりに来たなぁ、ここにも。車は・・・おお、意外にきれいだな。」
提督(明石とか夕張が整備してくれてたのかな?)
提督「まぁ、なんにせよ使えるに越したことはない。あの二人には感謝として今まで勝手に使ってきた開発資材の事については許してやろう・・・」
提督「よし、そろそろ戻るかぁ。」スタスタ
島風「おう?」タッタッタ
提督「っっっ!?!?!?!?!?」
提督(な、なんだとぉ!?!?このタイミングで島風と出会っちまうとは・・・!)
島風「わ~!提督だ~!時津風ちゃ~ん!こっちに提督がいるよ~!」フリフリ
提督「ちょっ、まっ・・・!」
提督(なんでこれ以上に状況を悪化させられるんだよ!)
時津風「あ、ホントだ!こんばんわ~しれぇ!」
提督「こ、こんばんわ二人とも。どうしたんだいこんな時間まで外を出歩いているだなんて。」
提督(相手するのは面倒だ、それらしいことを適当にぱっぱと言って追い返そう)
島風「時津風ちゃんと遊んでたんだよぉ~!提督も遊ぼ~よ~!!」ピョンピョン
提督「遠慮しとくよ、俺はもう執務室に戻るけど二人ともあんまり遅くまで出歩かないようにな。」スタスタ
時津風「むぅ・・・しれぇなんか冷たい!お昼は私のこと好きって言ってくれたのにぃ!!」
島風「えっ?」ピクッ
提督(ちょっ!なに余計なこと言ってくれてんの!?)
島風「・・・ねぇ提督・・・その話、本当ですか?」
提督(ちょっw声のトーンがマジだこえぇぇぇぇっ!)
提督「えっと、まぁそうだな。」
島風「ふぅ~ん、そう。ならさ、私にも聞かせてほしいな。」グイッ
提督「っ!?」
島風「提督は、島風のこと好き?」ジィ
提督(こんなことになるなら時津風に構ってやるんじゃなかったぜ・・・)(白目)
島風「ねぇ?答えて?答えるだけだよ?できるよね?思ってる事言うだけなんだよ?」
提督「も、もちろん!島風の事、好きだよ。」
提督(とりま、意思に沿うように言っておけばいいだろ。さっさとずらからなきゃ・・・)
時津風「へぇ、しれぇってそんな簡単に好きっていうんだ。」スゥ
提督(は~い!無理ですかそうですか!時津風にやさしくって思ってた俺を殴ってやりたい!!)
提督「そういう訳じゃなくて・・・っ!本当に好きだから言ったんだって!」
島風「なにムキになってるの~?提督は私の事が好き。ただそれだけのことだよ?」ニコニコ
時津風「は?」
提督(子供とは思えない声でたよ!?もうやだこの二人・・・っ!!)
提督「取り敢えず俺はもう執務室戻るからな!?早く部屋に戻るんだぞ!?」タッタッタ
島風&時津風「「あっ・・・!」」
~執務室~
提督「ふぅ、酷い目にあったぜ・・・全く」
文月「あ!司令官さんおかえりなさい!車どうだった?」
提督「ただいま、文月。車の方は問題なかったよ、そっちは?」
文月「えっへへ~!もう完璧に準備できてるよ~!」
提督「上々だな、よしよし。」ナデナデ
文月「・・・んん///」
提督(うむ、やはり協力者がいるのといないのでは全然違うな。これから一緒に暮らすことになるけど、従順でいい子だし世話もないだろう。)
文月(本当に前よりも司令官と触れ合っていられる・・・司令官のモノになれてよかった・・・これからもずっと一緒だよ?)
提督「なら、あとは時間を待つだけだな。」
文月「うん!なんだかドキドキするね!」
提督「ああ、ドキドキするよ。文月とは違う意味で・・・」
コンコン
提督「っ!」ビクッ
提督(まさか島風たちが追ってきたのか!?でもあいつらノックしないしなぁ・・・なら、こんな時間に誰だろう。)
赤城「赤城です。夜分遅くにすみません、提督・・・少々お時間をいただいてもよろしいですか?」
提督(赤城か、安心したようなそうでもないような・・・)
提督「えぇ、構いませんよ。少々片づけをしますのでお待ちください」チラッ
文月「っ!」コクッ ガサガサ
赤城「え?すみません、なにかお取込み中だったのですか?」
提督「いえいえ大したことではありませんからお気になさらず。」
文月「」ウィンク
提督「片づけ終わったので、どうぞ入ってください。」
赤城「では、失礼します。あら、文月ちゃんもいらしたのですか?」
文月「赤城さん、こんばんわ!」
提督「ああ、実は文月には秘書艦をしてもらっているんですよ。最近仕事が忙しくなってきているので一人では回せなくて・・・」(嘘がペラペラそれっぽく出てきたなw)
赤城「へぇ、提督が秘書艦をつけるだなんて珍しいですね・・・」
赤城(でも、秘書艦を付けるようになったということは私たちを頼ってくださるようになったということよね・・・?)
赤城(それに・・・)チラッ
文月「司令官ってなんで一人一人口調を変えて接してるの~?」
提督「・・・まぁ、いろいろあるんだよ。」
文月「いろいろって~?」
提督「色々は色々だ!」
赤城(以前よりも提督とお話しする機会もふえるみたいですしね・・・少し、うらやましいです。)
提督「そ、それで赤城さん。私に何か用ですか?」
赤城「はっ、そうでした!その・・・加賀さんの事で少し、提督にお話があってきたんです。」
提督「加賀さん・・・ですか。」(うわぁ、嫌な話題が来ちまったなぁ・・・)
赤城「はい・・・その、食堂での事なのですが提督は普段はお一人でいらっしゃるじゃないですか。」
提督「まぁ、そうですね・・・」(一人のほうが気楽だからな、食事の時まで疲れたくない・・・)
赤城「なのに、今日は文月ちゃんと一緒に夕食をいただいていたので・・・それを見て加賀さん、すごく落ち込んじゃって」
提督「あの加賀さんが・・・?にわかには信じがたいですね。」(俺がぼっちじゃなくて落ち込むとかひどすぎだろw)
赤城「本当ですよ?・・・それも、よりによって勇気を出して提督を晩酌に誘った後に見ちゃったので・・・」
提督「・・・」(やっべぇ!そういや誘われてた・・・っ!極秘書類を言い訳にして逃げてたけどあれ嘘だし!!!)
赤城「だから、提督にお願いしにきたのです・・・どうか加賀さんを励ましてあげてください。」
提督「で、ですが・・・」
赤城「・・・見たところ、書類仕事はすべて終わっているのでは?提督はそれを理由に誘いを断ったはずですから問題は・・・ありませんよね?」ニコニコ
提督「・・・っ!わ、わかりました。加賀さんのもとへ向かいます」(こえぇ~~~!!!断らせない目をしていた・・・断ったら殺されてたかもしれないぞ!?)
赤城「はい、よろしくお願いします。私もお供しますので、まいりましょう。」
文月「わ、私も・・・!」
赤城「文月ちゃんはお留守番していてくださいね?」ニコォ
文月「で、でもっ!私は司令官のモ」
提督「大丈夫、すぐ帰ってくるから・・・!な?少し待っていてくれ。」(ちょっ!今そんなこと言われたら余計状況が悪化しちまう!)
赤城「お話もまとまったようですし・・・さ、行きましょう提督。」ギュゥゥゥ
提督「あ、あはは・・・そんなに強く腕を組まなくても逃げませんって・・・」(いたいいたいいたいいたい!!!どんな馬鹿力してんだ!?)
赤城「うふふ・・・一応ですよ、い・ち・お・う♪」
文月「・・・っ」ギリィ
~艦娘寮~
赤城「さ、提督・・・加賀さんをよんであげてください。」
提督「ええ、わかりました。」(はぁ・・・なんたってこう最後に限って面倒ごとがひょいひょいとはいってくるかねぇ・・・)
提督「私です、加賀さん・・・いらっしゃいますか?」コンコン
ガチャ
加賀「てい・・・とく?・・・何故、ここに・・・?」
提督(・・・確かに、いつもより表情が暗いな・・・それに、泣きはらしたのか少し目元が赤い・・・)
提督(くそっ・・・こんなの見せられて俺にどうしろってんだよ!)
提督「その、書類仕事が終わったので・・・加賀さんが誘ってくれた晩酌に突き合わせてもらおうかと・・・ね、赤城さん?」
赤城「ええ、提督は加賀さんの為に文月ちゃんと協力して早く仕事を片付けてくれたんです。」
提督(おうぅ・・・言い訳づくりがうまいな赤城・・・でも、ここは乗っとくか)
加賀「それは本当なの・・・?じゃあ、あの食堂の時のも・・・」
提督「仕事で一緒になったから、夕食も一緒にとっていただけです・・・深い意味はありませんよ。」
加賀「そう・・・ですか。・・・・・よかった」ボソッ
提督「・・・?今なんと?」(は~い、ばっちり聞こえてますよ~・・・でも、まさかあの加賀が俺に好意を寄せていたとは・・・意外だ・・・)
加賀「な、なんでもありません・・・っ!///それよりも・・・どうぞ、中へ。赤城さんも・・・」
提督「あはは・・・では、失礼しますね。」
赤城「お邪魔します。」
~加賀の部屋~
提督「・・・」
赤城「あらまぁ、うふふ。」
加賀「あ、あまり部屋をジロジロ見ないでほしいのだけれど・・・///」
提督(な、なんだこのファンシーな空間は・・・っ!俺が想像していた簡素な部屋とは全然違うじゃぁないか!!!)
提督「あ、ああ・・・すみません。なんだか、少し意外に感じてしまって・・・」
赤城「そうですか?加賀さんは純然たる乙女ですよ。」クスクス
加賀「もうっ・・・・赤城さん///」
提督(昔はすっごい心配だったからな、普段から少々根を詰めすぎるところがあったし休みもなかなか取らなかったっけ・・・)
提督「・・・なんだか安心したな。加賀もプライベート満喫できているようで・・・」ボソッ
加賀「っ!?!?///////」
赤城「・・・っ!?」
加賀「提督・・・?今、加賀って・・・それに安心したとも・・・」
提督「っ!?」(やべっ!まずった声に出てたのか!!!)
提督「そ、そのすみません!呼び捨てにしてしまって・・・今の事は忘れてください!」
加賀「・・・い、嫌です。できれば・・・その、これからも・・・加賀とお呼びいただければ・・・それに、敬語も・・・やめて?」モジモジ
提督「・・・・・・ああ、わかったよ加賀。」
加賀「ありがとうございます。・・・提督」ニコッ
提督(・・・そんな顔もできるのか、初めて見たな。それに・・・いつから俺は素直に彼女たちを心配することができなくなっちまったんだろう。)
赤城「・・・」
赤城(加賀さん・・・羨ましいです・・・私も提督にそんな風に接してもらいたいのに・・・)ウツムキ
加賀「・・・・っ。その提督・・・私が言うことではないと思うのだけれど」
提督「なんだ?」(これ以上にまだなにかあるのか・・・?)
加賀「赤城さんも、きっと今以上に提督と親しくしたいと思っているはずです・・・ですから、赤城さんにも・・・気楽に・・・」
赤城「っ!加賀さん・・・っ」
提督「そう、か。わかったよ・・・赤城は、それでもいいか?」
赤城「・・・も、もちろんです・・・私も・・・提督ともっと・・・・仲良く・・・」ポロポロ
提督「あ、赤城!?どうかしたのか?」
赤城「いえ・・・うれしくて・・・っ、最近、提督・・・私たちに冷たくて・・・っ!嫌われてるんじゃないかって・・・!」ギュゥゥ
提督「っ・・・大丈夫、大丈夫だよ・・・赤城。」ナデナデ
赤城「てい、とく・・・?」
(一体何が大丈夫なんだよ・・・)
提督「俺も、赤城達との接し方がよくわからなかったんだ・・・そのせいで心配させてしまった。でも・・・」
提督「俺は・・・お前たちの事が好きだよ。」
赤城「・・・っ!!!」
赤城「うれ・・・しい・・・ですっ」ニコッ
(『もう』そんな事思ってないクセに)
加賀「わ、私も頭を撫でてほしいのですが・・・」ソワソワ
提督「ああ、いいよ。」ナデナデ
加賀「・・・ん///」
(俺はいつまで彼女たちを苦しめるつもりなんだ?)
~執務室~
提督「・・・ただいま、文月。」
文月「お、おかえりなさい・・・司令官。」
文月「・・・」ウツムキ
提督「どうかしたのか、文月・・・」
文月「・・・ウソ、ですよね?」
提督「え・・・?」
文月「私となんともないなんて誤魔化すためのウソなんですよね?赤城さんたちの事を好きだって言ってましたけどそれもあの場を乗り切るためのウソですよね?だから、文月を捨てたりなんてしませんよね?だって私は司令官のモノになりましたもんね?ずっと文月の事を持っていてくれますよね?他の人に情が移ったからって私以外にも連れて行こうとなんてしませんよね?二人だけで暮らすって言いましたもんね?大丈夫なんですよね?司令官を信じても大丈夫なんですよね?私にも大丈夫って言ってくださるんですよね?」
提督「ふ、文月・・・聞いていたのか・・・?」
文月「はしたない事だとはわかっていました・・・それでも、不安で・・・不安で・・・私よりも赤城さんたちのほうが魅力的だから・・・私・・・捨てられるんじゃないかって・・・っ!」
提督(・・・もう、疲れたな・・・こんな事ばかり・・・早く・・・早く逃げて楽に・・・なりたい・・・)
提督「大丈夫だ、最初からいってるだろ?俺はお前だけを連れて行くって・・・だから、な?落ち着いてくれ。」ナデナデ
文月「・・・文月は司令官のモノ。」ギュゥゥゥ
提督「ああ・・・文月、お前は俺のモノだ。」ギュ
提督「・・・さぁ、もうすぐ時間だ。行くぞ、文月・・・」
文月「うんっ・・・」
提督「とりあえず、車のところまで荷物を運びに行くぞ。」
文月「荷物は私が全部持つよ、司令官はドアとかを開けてくれたらうれしいな!」
提督「ああ、わかった。文月、頼んだぞ。」ガチャ
文月「初めての共同作業だね・・・」ボソッ
~鎮守府廊下~
提督「・・・みんな、もう寝静まってるな。」
文月「そうだね、なんだか悪いことしてるみたいでドキドキするねっ♪」
提督(普通に悪いことしてるんだよなぁ)
鹿島「・・・あら?提督さん・・・に、文月ちゃん?」
提督&文月「「!?」」ビクッ
提督(しまった・・・っ!まだ起きているやつがいたのか!しかも鹿島かよ!)
鹿島「こんな時間にどちらまで?というより、文月ちゃんすごい荷物ですね・・・」
提督「あ、え、これは・・・そう、大本営から緊急招集がかかったからすぐに行かなくちゃいけないんだ。」
提督(なかなか苦しい言い訳をしてしまった・・・っ!だが、ここから出れれば問題はないから突き通してしまおう!)
鹿島「ふぇ・・・?緊急の招集ですか・・・でもそんなに大量の道具が必要なんですか?」
提督「そ、そうなんだよ!大規模作戦への準備で色々とな?」
提督(うおぉぉ!!絶対誤魔化せない!誤魔化せないよ!!)
鹿島「なるほど・・・わかりました。」
提督(乗り切った!乗り切れちゃったよ!!!)
鹿島「そういうことなら、私が文月ちゃんの代わりに行かせてください。」
提督「え?」
文月「え・・・・?」スゥ
提督(もっとややこしいことになりやがったぁぁぁぁ!)
提督「で、でも急にじゃ鹿島にも悪いし・・・」
鹿島「いいえ、迷惑だなんてそんな・・・!ただ私が提督さんのお役に立ちたくて・・・それに、文月ちゃんもこんな夜中じゃ大変でしょうし。」
文月「あの・・・っ!」
鹿島「?なぁに、文月ちゃん?」
文月「私が最初に司令官のお手伝いをし始めたんです・・・邪魔しないでください。」キッ
提督(ふ、文月・・・!言い方が直球すぎる!もうちょっと軽く受け流すことをだな!!)
鹿島「そんな邪魔だなんて・・・っ、ただ私は」
文月「聞きたくありません、さっさと部屋に戻ってください。いこ?司令官」
提督「文月、少し言い過ぎだ。すまないな鹿島、文月もこういってるし・・・悪いんだが・・・」
鹿島「うぅ・・・ごめんなさい・・・私、本当に提督さんの・・・役に・・・」ポロポロ
提督「鹿島・・・!?」
提督(な、泣き始めてしまった・・・!どうすればいいんだ!?)
文月「司令官、忘れたんですか・・・?」ボソッ
提督「っ、すまない・・・」ゾクッ
鹿島「あっ・・・待ってください・・・っ!お願いします・・・!待って・・・っ!!」
提督(・・・くそっ!!なんで今更こんなに気になるんだよ・・・!)
~車庫~
文月「ふぅ、やっと着いたね司令官!」ニコッ
提督「・・・ああ、そうだな。」
文月「むぅ、なんだかあんまりうれしくなさそう~」プクゥ
提督「そんなことは・・・ないさ。」
提督(何故だろう、あんなにここから出たがってたのに今はなんだか体が重い・・・)
提督「とりあえず、荷物は後部座席に詰めておいてくれ。」
文月「は~い♪」
提督「・・・車の運転なんて久しぶりだな。」
文月「ふぅ、おわったよ!司令官!」
提督「よし・・・なら、助手席に乗ってくれ。」
文月「うん!よいしょっ、と!・・・司令官の横ってなんだか落ち着くなぁ♪」
問題なく鎮守府の門を通過し、離れた町を目指す。心に何かが引っかかったような妙な感覚があるが、平穏に暮らしていれば消えて行ってくれるのだろうか・・・
結論だけ言うと、逃避行は成功した。
今は活気あふれる街の一角にある一戸建てを購入し文月と二人で暮らしている。
それこそ、最初は追っ手だとか大本営からの再着任の要求とかが来ないか心配で仕方なかったがそんな事もなくただただ平穏な日々が流れるばかりだ。
文月「あなた、朝食の用意ができましたよっ♪」
提督「どうしたんだ?今日は随分と機嫌がいいじゃないか。」
文月「むぅ~、覚えてないの?今日はあの日から丁度一カ月の日・・・つまり私と司令官が結ばれてから一カ月の記念日だよ?」
提督「・・・そう、だったな。」
提督(もうそんなに経つのか、鎮守府から逃げ出して・・・もう、そんなに・・・)
だが、何故だろう。何故こんなにも俺の心は晴れないのだろう?落ち着くことのできない鎮守府からも、地獄のような書類仕事からも逃げ出せたというのに・・・
文月「もう!また司令官考え事してるぅ!最近ずっとそう・・・」
提督「そんなことないと思うんだが」
文月「まさか・・・司令官、まだ鎮守府の事考えてるんじゃないですよね?」
提督「っ」ビクッ
文月「もうやめて、もう忘れてよ・・・司令官には文月がいるでしょ?」ギュゥ
提督「ああ、そうだね。わかってるよ・・・」ギュゥ
文月はすっかり俺の妻気取りだ、いや、実際はその直向きさに助けられてもいるがすこし俺にべったりすぎる・・・俺たちは年の離れた兄妹同士っていう設定で通しているのに。
文月「うん、わかってくれてるならいいの!さ、朝ご飯食べて?」
提督「いただくよ、文月。・・・いただきます。」
文月「・・・どうかな?」
提督「うん、今日も美味しいよ。文月」
文月「えへへ・・・よかったぁ。」ニッコリ
提督「そうだ、今日の事なんだが・・・買い物に出かけようと思う。」
文月「買い物?うん、わかった!準備するね!」
提督「違うんだ・・・文月、今日は・・・その、一人で・・・」
文月「・・・っ!」ダンッ
提督「っ!」ビクッ
文月「なんで一人で出かけるの?私と一緒じゃなにかまずいことでもあるんですか・・・?」
提督(鎮守府から離れても、文月の束縛で疲れてしまう・・・少しは一人の時間がほしいんだ。)
提督「ああ、困る。・・・なんせ、記念日のプレゼントを買いに行くつもりなんだからな。」ニコッ
文月「ふえぇ・・・?///」
提督「そういうことだから、お楽しみということで・・・少し家の掃除をして待っててくれないか?」
文月「そ、そういうことなら・・・待ってるね?」モジモジ
提督「いい子だ・・・じゃあ、行ってくる。」
文月「行ってらっしゃい!」
~街~
提督「はぁ・・・しんどいなぁ。鎮守府から逃げれても、結局はこうなるのか。」
提督(やっぱり一人で逃げるべきだったかな・・・でも文月いないと苦しい場面あったしなぁ)
「わ~!色んな建物があるっぽぉ~い!」
「こら、そんなにはしゃいでると人にぶつかっちゃうよ?」
ドンッ
提督「うおっ・・・!?」
「きゃっ・・・!」
提督「いてて・・・大丈夫かい?」スッ
「う、うん大丈夫だよ!えへへ・・・」
提督「なら、よかった・・・・」
提督(なんだか、見覚えがある気が・・・いや、気のせいか。)
「ほら、いったそばから。ごめんなさい、ボクの妹が。」
提督「いいんだよ、子供は元気なのが一番だからね。」
提督(ボク・・・か、つくづく彼女たちを思い出すな。)
「ふふ、やっぱり優しいんだね。」クスクス
提督「・・・やっぱり?それはどうい・・・っ!!?」ガンッ
夕立「こういうことだよ・・・提督さんっ♡」
提督「お前・・・達は・・・」バタリ
時雨「ふふっ・・・もう離さないからね?提督・・・」
・
・
・
提督(あれ・・・俺・・・なに、してたんだっけ・・・?)
提督(一人になりたくて・・・街にでたら・・・女の子にぶつかって・・・)
提督「・・・っ!!」バッ
提督「そうだ・・・俺はあの時、時雨と夕立にあって気絶させられたんだ!」
提督「ここは・・・執務室か!?くそっ、連れ戻されちまったってわけかよ・・・!!!」ガンッ
提督(だが、手足は拘束されてはいない。まだ逃げ出せるか・・・?厳しいな、車は街に置きっぱなしだろうし・・・)
提督「・・・いやまてよ、俺をここまで運べたということは何かしらの交通手段があるはずだそれをさぐりさえすれば!」
提督「よし、早速行動しよう。誰もいないうちに動いちまうのが一番だ・・・!」ガチャ
鹿島「・・・あら、提督様目覚めたのですか?」ニコッ
提督「ッ!?」ビクッ
提督(ドアを開けたら目の前に鹿島が!?くそ、なんてタイミングの悪い)
提督「って・・・鹿島、お前・・・今俺の事・・・」
鹿島「はい、提督様のことを・・・なんですか?」ニコニコ
提督「いや・・・なんだよ、その『様』っていうのは・・・」
鹿島「申し訳ございません。提督様に負担を掛けてしまい、鎮守府からお逃げになるほど追い込んでしまった自分への戒めでこう呼ぶように致しました。不快ならば、どうぞお申し付けください。」ペコリ
提督「・・・そ、そうか。」
提督(だめだ・・・鹿島の目、よくみたら光がない・・・話は通じそうにないな・・・)
鹿島「あのっ・・・それで、提督様。お戻りになられたばかりで申し訳ないのですが・・・提督が鎮守府を不在にされている間にこのようなことをさせていただきました。ご覧ください。」
提督「ああ・・・わかった。」ペラ
提督(顔写真に経歴・・・俺よりも階級が上の奴らが多いなそれに、悪徳人ばかりだ・・・最後に追放理由・・・!?追放理由ってなんだ!?)
提督「・・・か、鹿島・・・この書類は・・・一体?」
鹿島「提督様をよく思っていないクズ共と、提督様の後釜に座ろうとしたクソ共を処分した報告書です!」ニコニコ
提督(ちょっと待てちょっと待て・・・!処分した報告書?この書類には俺より階級が上の奴らがゴロゴロいるんだぞ?なぜ鹿島がそんな奴らを処理することができるんだ!?)
鹿島「どうかなされましたか・・・?提督様。」
提督「・・・何故、こんなことをしたんだ?」
鹿島「以前も言いました通り、私は・・・鹿島は提督様のお役に立ちたいのです。提督様のおそばにいられなくとも提督様が幸せに生きていけるように少しでもお手伝いできればと思い実行させていただきました。」ニコッ
提督「そんな理由で・・・」
提督(ありえない・・・いくら艦娘が強力な存在とはいえ非常識すぎる!)
鹿島「そんな理由・・・?いえ、私からしたらこれは私の命よりも大切な理由です!恐れ多くも提督様の幸せを願わせて頂けているのですから・・・」ウットリ
提督(やっぱり話が通じていない!ここはさっさと逃げた方がいい!!)
提督「わ、悪いが少しトイレに行ってくるから・・・」
鹿島「はい、わかりました。」
提督(はぁ・・・よかったなんとか離れられそうだ・・・)スタスタ
鹿島「~♪」スタスタ
提督「・・・あの、鹿島?なんでついてくるんだ?」
鹿島「いつでも提督様のお役に立つために、常時お傍に付き添わせて頂こうと思ったのですが・・・」キョトン
提督「いや、必要ないから!」
鹿島「・・・必要、ない・・・?」
鹿島「もしかして・・・まだ、足りませんでしたか・・・?」
提督「は?」
鹿島「な、何なりと!お願いします!提督様の役に立って見せます!ですから、どうか、どうか・・・」
提督(こんなところでそんな声出されたら誰か来てしまうかもしれない・・・!)
提督「な、なら頼みたいことがあるんだが。」
鹿島「はい、なんでしょうか提督様っ!」
提督「俺がトイレから帰るまでの間、執務室の掃除を頼みたい。・・・いけるか?」ギュゥ
鹿島「っ!はい!この鹿島にお任せください!////」ギュゥ
提督「じゃあ、頼んだぞ!」
鹿島「はい!提督様はごゆっくりとお手洗いしていてくださいね!」タッタッタ
提督(ふぅ・・・やっと一人になれた。)
提督「俺は・・・これから、どうなるんだろう。」
「しれぇ・・・つ~かまえた。」ギュゥゥゥゥゥゥ
提督「痛っ・・・!?」
提督(痛い痛い!!!急に後ろから誰かに・・・!?いや、この独特な呼び方は・・・!)
提督「と、きつかぜ・・・!」
時津風「しれぇはひどいなぁ、私を好きだって言ってくれたのに・・・その日に私の前からいなくなるなんてさぁ?」
提督「ちが、これには訳が・・・」
時津風「訳?どうでもいいよそんなの、私の前から居なくなった事に変わりはないよね?」
時津風「皆はさぁ、優しすぎるよねぇ?私はしれぇが逃げないように鎖でガチガチに締め付けようって言ったのにさぁ・・・『提督が居なくなったのは文月に唆されたからで提督は悪くない』ってさ。」
提督(そんな風に捉えられていたのか・・・というより、時津風の発言が危険すぎる・・・このままじゃまずい・・・!!)
時津風「そんなことないよねぇ?提督は自分の意思で逃げたんでしょ、私たちを騙してさぁ。」
提督「・・・っ」
提督(随分と好きかって言ってくれるじゃないか・・・!俺が悪いみたいな言い方ばっかりしやがって!!)
時津風「だからさ、もうしれぇが居なくならないように・・・私の部屋で縛ってあげるね?逃げられるだなんて考えられないほどに・・・ね?」
提督「・・・ざけるな」
時津風「・・・しれぇ?」
提督「ふざけるなよ!何も知らねぇくせに俺の事を滅茶苦茶に言いやがってっ!」
提督「だれがお前たちをどれだけ守ってきたと思ってるんだ!上層部の汚ねぇ連中や大衆の暴言から・・・っ!その矛先が誰に向かったなんてお前にもわかるよな!?」
時津風「・・・」
提督「全部俺が受けてきたんだよ・・・!それなのにお前たちはヘラヘラしやがって!!!!海の平和?そんなのしるか!自分の事も守れねぇくせにそんな御大層なものが守れるかよ!!!!!」
提督「・・・っ!こ、これは違っ!」(しまった、つい頭に血が上って・・・!これじゃあ場が荒れちまう!)
時津風「知ってるよ、しれぇ。しれぇが私たちの事守ってくれてたのも、解体命令も無理して断ってくれてたことも・・・。」
提督「え?」
時津風「だからね、私たちは笑顔でしれぇの傍にいようと思ったんだ。しれぇのおかげで笑えてるんだよってね。」
提督「そ、そんな・・・」
提督(彼女たちは俺の事を気遣って笑ってくれていたの言うのか・・・?こんな浅ましい事で吠える俺の為に・・・)
時津風「だから私たちはしれぇの事が大切なんだ・・・しれぇが私たちの事を嫌いでも・・・それでも、私たちは・・・わたしは・・・」
提督「・・・」
時津風「ごめんね、ダメみたい・・・私はしれぇに嫌われたくないよ・・・!」ポロポロ
提督(俺には・・・目の前の少女を抱きしめる資格なんてないのかもしれない・・・。)
提督「時津風、ありがとう。」ギュゥ
時津風「し、れぇ・・・?」
提督「ごめんな、俺も勘違いしてたんだ。お前たちだって俺の事を思ってくれてたんだな・・・」
時津風「・・・っうん。そうだよ、みんなしれぇの事が大好きだよ!」
提督「そうか・・・そうか・・・。」
提督(俺は彼女たちを勘違いしていたようだな・・・文月との誤解も解いて皆とやり直し・・・)
時津風「だから、余り抵抗しないでね?」ガシャン
提督「・・・は?」
時津風「あ、しれぇもしかしてこの手錠が気になってるの?これはねぇ、明石さんに作って貰ったんだぁ♪艦娘の力でも壊れない頑丈なやつなんだよぉ~」
提督「そうじゃなくて・・・なんでつけたんだ?俺はもう、お前たちを裏切ったりはしない!」
時津風「ごめんね、しれぇ。その言葉が本当だったとしても・・・もうしれぇからは離れたくないから・・・」
それからの事は・・・あまり良く覚えていない。
気が付いたら、俺は執務室の椅子に縛り付けられていた。
今では毎日、俺のお世話係という艦娘が交代で執務室まで来て甲斐甲斐しく俺の面倒を見にきている。
夕立「提督さん、今日は夕立が提督さんと一緒にいるよ♪」
提督「・・・ゆう、だち。」
夕立「なぁに、提督さん?夕立にしてほしい事でもあるっぽい?」
提督「こ、ここからだしてくれ・・・」
夕立「ダメ、絶対にださない。もう夕立は提督さんと離れたくない・・・だから、ね?」ギュゥ
提督「・・・」ギュゥ
ただただ自分が生きていくために艦娘達に愛想をふりまかなければならない、こんな愛玩動物のような生活の中でも
提督(文月・・・助けてくれ・・・)
まだ、希望はあった・・・外に置いてきてしまった文月の事だ。
全く根拠のない希望だがそれでも、心を保つにはもう文月が救出をしてくれると思うしかない。
夕立「さ、お腹空いたでしょ?夕立が作るから一緒に食べるっぽい♪」
提督「あはは・・・楽しみだなぁ。」
文月、助けてくれ。俺を・・・彼女たちを救ってあげてくれ。
艦
またヤンデレですかい?(歓喜)
1≫私の読者なら・・・わかってしまいますかねぇ?(歓喜)
ヒャッバー新鮮なyazora氏のヤンデレSSだぜぇ!(待ってた)
3≫ありがとうございます!ほぼその場の思い付きで書いてるので新鮮といえば新鮮です(笑)
で・・・最終的に狩られる鹿みたいになるんですねw
5≫また痛いところを・・・マンネリ化してきましたよw
どうして同時進行ssを増やして修羅の道を進むんだ…?(大歓喜)
間宮さんと駆け落ちすれば美味しいご飯を
毎日食べれるよw生き残れるならねw
でも、追いかけっこをするのは確定なのでしょう?
エタってるザマァ
コメ返しくっさ
これでいい?
7≫飽き性だからじゃないですかねw
8≫最後が不穏すぎてやばいですねw間宮さん可愛い・・・
9≫それは言わない約束です(´▽`)
10≫え、えーっと・・・?ネットスラングはよくわからないんですよねw
乙です。早速ですが、じひょうがじしょになっていますので、ご報告します。これからも頑張って下さい。
ヤンデレ大好物です。
いやぁ、これからどんな風に病んでいくのか考えるとニヤニヤが止まりません。
続き、頑張ってください!
15≫誤字報告ありがとうございます!毎回本当に助かっています!頑張りますね!
16≫コメントありがとうございます!どう病ませていこうかまだ考え中です・・・続き頑張ります!
間宮さん助けてw
憲兵さんに仮装連行して貰い祖のまま
逃げるんだーw
今までと違って根っからのクソ提督じゃん
糞提督というのはステージクリアの為に効率のためにと棄て艦を用いても勝てない半端者をいうのだよ。まあこの子はもう御機嫌取りに疲れて上に辞表を一ヶ月前に出さずに逃げようとしてる事だね。
19≫ohなんとスムーズな逃走経路!実現できますかね?(・∀・)ニヤニヤ
20≫ああ・・・今までの提督も碌な人が居なかったような・・・いえ、なんでも
21≫おお!正論御尤もです!辞表を前日に出すという暴挙に出ることで提督の疲労を表現してみました(適当)
この続きまだでスカイツリー?
他のSS職人まで見に来るSSは良いものばかり。この作品とても良いです!やりますねぇ~。
提督の性格が一貫してないのが気になる
クズが急に優しくなるとか違和感しかない
実際、提督(プレイヤー)がものすごい勢いで引退してるから冒頭納得してもうたで。
26≫ありがとうございます!いやぁ、自分なんてまだまだですよw
27≫えっとですね、自分の書き方が悪いんですけど。この提督はクズではなくて疲れたから無理やりにテンション上げて誤魔化してるって事なんですよw
28≫そうですねぇ、皆アズールの方行っちゃいましたし・・・それでも自分んは天津風一筋で頑張ってます(^▽^)
続きが気になる
すっごく面白いです!!
これからも更新頑張ってください!
かくれんぼはまだ始まってないんですねっ!
参加者が増えます。 やりましたね、提督!
続き待ってますよ~
早く更新して?
更新しないの?
更新来てる、ウレシイ…ウレシイ…(ニチニチ)
続き待ってるゾ
コメントしてくださった皆さん、長らくお待たせしてしまい申し訳ございません・・・途切れ途切れにはなりますが更新していくのでこれからもよろしくお願いします!
瑞鶴見たみたいです
宜しくお願いします
秋月おねがいします
オイゴラァ!!あくしろよ!待ってんだよおおおおおおおお!!
続きはよ....
続き待っています
40,41≫すみません、このSSではリクエストは受け付けていません!新しいSSではもしかしたら受け付けるかもしれません・・・
42,43,44≫待たせてしまって申し訳ございません!ペース上げて更新していきます!
待ってた…。ずっと待ってたわ。
更新されてて涙でそう
47≫待たせたなぁ(震え声)・・・冗談はさておきすみませんでした!!
ようやく来てくれた…お帰り…
49≫ただいまです!待たせてしまってすみませんでした!!
初見です!
めっちゃ面白いです!
52≫ありがとうございます!
yazoraさんの作品どれもほんとすこ
久しぶりに来たら更新されてて嬉しすぎる
53≫ありがとうございます!あんまり更新できなくてすみません・・・(-_-;)
ボス(主).......遅かったじゃないか....(このネタ分かる人いるかなぁ)
(ヤンデレって)こわいな~とづまりすとこ(棒
完結お疲れ様です。文月の助けが来ることを信じて…
完結お疲れ様でした。
56≫戸締りしても意味ありませんぞ~^^
58,59≫ご愛読ありがとうございました!・・・もしかしたらキャラ別のお世話の話とか文月の活躍をかくかもしれません。
作者さんのヤンデレシリーズほんと好き
好きすぎて1ヶ月に一回見に来てしまう
61≫ありがとうございます!最近ヤンデレ作品減ってきましたからねぇ・・・
ヤンデレ艦これ久しぶりに見せてもらいらいました。 これからも頑張ってください
63≫程々にがんばります!(良い笑顔)
最近艦これを始めた自分でもわかりやすいものをありがとうございます!
なかなか面白い内容でした笑(語彙力不足)
楽しませてくれてありがとう!
ヤンデレSSっていっぱいあるんだよなぁ…(歓喜)
他のSSも読ませていただきます。頑張って下さい!(月並み)
いやぁよかった。ただ続きが少し気になる。このあと文月が助けに来るのか、または文月が実は死んでいてそれを聞いた司令官が絶望に落ちるのか・・・。
いやはや。考えるだけで面白いな。いい作品をありがとうございました!
ちゅき
数十年後に司令官と文月の子が家で鎮守府のことを知って、興味本位で訪ねたらとんでもないことになった…って言う謎解きアクションゲームはまだですか?
気軽に出て行けないな。
ヤンデレは何年経っても良きかな もっと流行らせコラ
この提督の失敗は、文月を連れていってしまった事ですね。
車に乗ろうとした文月を背後から気絶させ、文月をその場に寝かせてから立ち去ればこうならなかったかもなのに…。
このssに書かれている艦娘たちの鎮守府にバスターコール発令!!
中将は、スモーカー、ドーベルマン、ヤマカジ、ストロベリー、オニグモを招集!
このSSの時津風がいい味出しているので、見に着たくなります。
良い感じにプレッシャーかけてきて、かと思えばあっさり弱体化したり、
容赦ない拘束ギミックしかけたりといい時津風でした。
文月のキャラってこんなんだっけ?と思いつつそもそも私もどんな感じだっけ?でした。皐月みたいな感じに見えた。