提督「バレンタインとかいう苦行な日」
提督「バレンタインはもう過ぎたって・・・?まだ続くんだよね、これが。」(白目)
執務室
提督「・・・・」チラッ
02/13 12:00
提督「はぁ・・・明日か・・・」
今日は2月13日・・・バレンタインデーを明日に控えた日である。
提督「今年も、あの地獄を乗り越えなければならないのか・・・」
この鎮守府の提督は艦娘の安全を一番に考えた作戦で数々の海域を奪還してきた実力者で、その人柄の良さと持ち前の明るさで艦娘達
にも慕われている。それにより艦娘達とは良好な関係を気づくことができている・・・だが明日だけはそれが仇になることを提督は身を
持って体験していた
提督「チョコをくれるのはありがたいのだが鎮守府の全員から渡されたらたまったものではない・・・」
提督「食べるのにものすごく時間がかかる・・・それこそ来月末ぐらいまで」
提督「そのせいで喜々としてチョコの感想を聞きに来た子にも感想を言ってやれず、しょんぼりとして去っていく姿に罪悪感を覚えるし・・・」
提督「たまに何か混ぜてるやつとかいるし、お返しも大変だしなぁ・・・1対100とかイジメの域を超えて拷問だわ!」
提督「そんな最悪な日、バレンタインを乗り越える方法は・・・・」
そのとき提督に電流が走る
提督「っ!!!そうだ!先にあいつらの作業風景を見てどんなチョコが来るかあらかじめ知っておけば食べずに感想を言えるのではないか・・・っ!?」
提督「よしっ!そうと決まればこっそり見てやろう・・・ふふっ、今年の俺は一味違うぞ・・・?」
駆逐艦寮
提督「うわっ、入った瞬間から甘ったるいにおいが・・・」
提督「さて、駆逐艦の子でも手が届く共有キッチンがあったはずだから・・・そこに向かうか!」
共有キッチン
提督「よし、扉の隙間からこっそり・・・」
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吹雪「・・・っしょっと!えへへ・・・チョコ、できました!」
夕立「見せて見せてーっ!・・・大きなハート形っぽい!!」
吹雪「ちょっ///夕立ちゃん!?大声で言わないでよ!!」
睦月「そういう夕立ちゃんも頑張って作ってたよね?」
夕立「ぽいっ!提督さんに食べてもらいたくって頑張ったっぽい!!」
吹雪「わぁ・・・睦月ちゃんのチョコ・・・綺麗・・・」
夕立「このキラキラしたのって食べられるっぽい!?」
睦月「う、うん///それ、全部チョコレートでできてるんだ・・・」
吹雪「これは司令官さん喜ぶよ・・・」(私のなんか・・・司令官さんには・・・)
夕立「すごいっぽい・・・」(チョコはすごいけど・・・想いじゃまけてないよね・・・?)
睦月「ありがとにゃしぃ♪」(こういうところでしか司令官さんにはアピールできないもの、頑張るしかないにゃ)
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提督(おぉ、主人公勢は仲よくしてるしチョコも普通だな・・・問題なしと・・他は・・・?)
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弥生「・・・」
卯月「あっ!弥生、もうチョコできたぴょん?」
弥生「うん・・・あとは、渡すだけ・・・」
卯月「おぉ!うーちゃんも負けてられないっぴょん!」
弥生「でも・・・その・・・恥ずかしぃ・・・かな///」
卯月「それなら、うーちゃんと一緒に渡すっぴょん!」
弥生「・・・いいの?」
卯月「もちろんだぴょん!」(うーちゃんも・・・少し、恥ずかしいし・・・///)
弥生「ありがとう、卯月。」ニコッ(私も頑張らなくちゃ・・・)
皐月「水無月!チョコできた?」
水無月「・・・あっ、忘れてたよ・・・」
皐月「もう、水無月はうっかりさんだなぁ。まぁ僕はもうできてるからいいけどさ。」フフンッ
水無月「むっ、皐月はどうせ今年も伊良湖さんに手伝ってもらったんじゃないのかい?」
皐月「えっ!?・・・そ、そんなことあるわけないじゃないか!」(ばれちゃった!?・・・話題をそらさなきゃ・・・っ!)
皐月「そ、そういう水無月だって忘れてたとか言ってもうラッピングまですませちゃったんじゃないのっ!?」(適当に言っちゃえ!)
水無月「えっ!?///そ、それこそありえないよ!僕は本当に忘れてたんだって!」(まさか作ってるところ見られちゃったとか・・・///)
皐月(あれ、そんなに焦るなんて・・・まさかっ!?)
皐月「・・・なんというか、二人ともこのことは水に流そうよ。」(あぶなかったぁ~)
水無月「そ、そうだね。きれいさっぱり流そう。」(セーフだよね?)
文月「ふみぃ・・・もっと甘くするにはどうすればいいかなぁ?」
長月「こら文月!砂糖はそんなに入れるものじゃないぞ!」
菊月「ふむ、今年はこんな感じで行くか。抹茶とホワイトチョコの迷彩柄チョコ・・・完成だ。」
望月「ほんと器用だよねぇ、よくやるよ・・・」
長月「ふむ、望月もなかなか良くできてるじゃないか。」
望月「あんたが言うかね~、そんなに上手に作っておいて毎年渡せないあんたが。」
長月「なっ!?///何を言ってるんだお前は!?」
文月「本当だよ~!今年こそ勇気を出して渡そうよぉ!」
菊月「そう緊張することはないさ。なに、いつも通りの凛とした態度で渡せばいいだけのことさ。」
望月(あんたも相当照れてたけどね)
長月「そう、だなっ!よし、今年こそ!!///」(そうだ、素直にならなければな・・・)
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提督「ほほえま~、みんなかわいいけど今年はチョコが増えそうだな・・・」
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暁「一人前のレディにふさわしい出来のチョコね!」
響「・・・ハラショー、そいつはいいね。」
雷「じゃーん!手作りチョコの完成よ!これで司令官の心を射止めて見せるわ!」
電「・・・電の本気チョコ・・・できたのです・・・」
暁「みんな、それぞれ気合入ってるわね・・・響のチョコはどんな感じになったの?」
響「あぁ・・・このチョコはね特別なんだよ。」
雷「トクベツ・・・?確かに装飾は綺麗だけど・・・みんなと同じ感じじゃない?」
響「ふふふっ、そうだね。でも特別なのは見た目だけじゃないんだ。込めた意味が特別なんだよ。」
電「意味なのです?」
響「ロシアではね、バレンタインデーというものは恋人との時間を楽しむってことなのさ。」クスッ
雷「・・・つまり・・・//////」(恋人との時間ってそういうことよね・・・っ!?響、恐ろしい子・・・)プシュー
電「・・・はわわ///」(響ちゃん、大胆なのですっ!!///)プシュー
暁「?・・・」(司令官と遊んだりすることかしら?よくわからないわね・・・)キョトン
響(司令官、あなたは誰にも渡さないよ・・・明日が楽しみだね。)ハイライトオフ
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提督「なんだか鳥肌が・・・そろそろ移動するか・・・」
提督「次は軽巡だな・・・どれどれ・・・」
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天龍「ふぅ、できた・・・我ながら完璧だな・・・」
龍田「あらあら、天龍ちゃんったら今年もそんなに手の込んだものを作るなんて~♪」
龍田「そんなに提督のことが好きなのかしらね~?」くすくす
天龍「はぁ!?///別にそんなんじゃねぇーし!感謝の気持ちとかそこらへんだ!!!///」
龍田「素直じゃないわね~もうっ♪]
天龍「そういうお前こそ相当手が込んでるじゃねぇか!?」
龍田「あら♪私は提督がほしがっているからしかたなぁ~く作っているだけよ・・・」
天龍(ふっ、本当に素直じゃないやつだな・・・お前の顔みりゃ、一発でわかるよ。本当は好きなんだよな、龍田?)
龍田「あら~?なにかしらその目は~?」
天龍「・・・なんでもねぇよ。さ、ラッピングに取り掛かるぞ!」
龍田「そうね~綺麗にできればいいのだけれど~♪」
龍田(提督、今年も食べてくれるかしら・・・、私は本気よ?ずっと・・・)
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提督「天龍もお姉ちゃんしてるな・・・意外だぞ・・・」
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川内「やっほ~!夜戦チョコができたよ神通!!」
神通「なんですか夜戦チョコって・・・」
那珂「うわっ、真っ黒・・・これ食べられるの?」
川内「気合いがあれば行けるでしょ!提督だし!」
神通「もう、姉さんったら・・・」
神通「那珂ちゃんはきちんとできましたか?」
那珂「もっちろーん☆アイドルはお料理もできなくちゃ!」キャピッ
神通「なんでチョコレートにペンライトが刺さってるんですか!?」
那珂「だって~、提督は那珂ちゃんのファン第一号だし~必要かなって☆」
神通「もう頭が痛くなってきたので先に帰ってますね・・・」
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提督「あんなかんじなら毎年もらえないのも納得だな・・・神通、大変なんだな・・・」
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大井「うふふっ、今年も北上さんにたくさんチョコを・・・!」
北上「あの~大井っち?チョコレートって普通ていとくにあげるもんじゃないの~?」
大井「いえいえ!私にとってのバレンタインデーは北上さんのためだけのものですから!」
木曾(そういいながらがっつり提督用のチョコレートも作ってるんだよなぁ、姉貴。)
北上「まぁいいけど・・・木曾は作れたの?」
木曾「あ、あぁ。俺も一応たしなみ程度には・・・」
大井「へぇ~!木曾って意外に女子力高いものね!」
木曾「っ!///女子力言うな!」
北上「平和だねぇ~」
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提督「なんというかゆりゆりしい空間だったな・・・」
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五十鈴「バレンタインデーね・・・憂鬱だわ・・・」
阿武隈「えっ!?意外な言葉が出てきたわね・・・あたし的にはOKなんですけど」
鬼怒「あぁ~五十鈴はねぇ、去年いろいろあってね・・・」クスクス
五十鈴「こらっ!そのことは言わない約束でしょ!///」
鬼怒「そうだっけ?ついうっかり・・・てへっ?」
阿武隈「えぇ~!?何それ気になる!教えてよ~!」
五十鈴「いやよ!絶対笑うもの!」
鬼怒「うん・・ふふっ・・たしかに笑うかも・・・うくくっ・・・」
阿武隈「うわぁ~!不平等だ!教えてよぉ!!」
五十鈴「い・や・だ!」
阿武隈「むぅ~、あたし的にはOKじゃないかも・・・!」
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提督「そういや去年、五十鈴のやつチョコレートを胸に挟んでてそのまま溶かしちゃったんだっけ?」
提督「目の前で脱ぎだすから何事かと思ったが・・・そんなに恥ずかしかったのか・・・」
提督「そろそろ次に行くか・・・」
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練習巡洋艦部屋
提督「まずは香取の部屋から行くか・・・こっそり・・・」
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香取「・・・ふぅ、できました。今年もチョコケーキですが・・・」
香取「綺麗にラッピングして~♪」
提督(なんだ、楽しそうに作ってるじゃないか・・・)
香取「よしっ!あとは渡すだけです・・・やはり今年もなんでもない顔して自然に渡す練習をしなくては・・・」
提督(いや、普通に渡してくれたほうが・・・)
香取「あのー、これ、もしよかったら。どうぞ・・・・///」
香取「だめね・・やり直しよ!!」
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提督「香取も大変だなー(棒)」
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提督「鹿島は女子力高いからなぁ・・・大丈夫だとは思うが一応見ておくか・・・」
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鹿島「うふふ、提督♡今年こそはあなたの妻になりますからね・・・♪」ぐつぐつ
提督(ちょっとまて!なんだこのサバト会場みたいな部屋は!?俺の想像してたのと全然違う!!!)
鹿島「髪の毛・・・唾液・・・汗・・・」ブツブツ
提督(部屋の中心にある大きな鍋で何かを延々とつぶやきながらかき混ぜている・・・こわっ!)
鹿島「あとは・・・ん///こっちのお汁も入れなくちゃ・・・///あぁ・・・ん///」クチュ・・・
提督(なぜだっ!!!なぜ今服を脱いだ鹿島ぁ!!本当にチョコレート作ってるのかお前は!?)
鹿島「提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています提督愛しています・・・」
鹿島「提督愛しています・・・っ!!あぁんっ///」ハァ・・・ハァ・・・///
鹿島「チョコレートは…これでよし! きれいなラッピングして、あとはタイミングです!」
鹿島「・・・うふっ・・・あははっ・・・明日・・・明日結ばれるのですね・・・私たち・・・」ハイライトオフ
鹿島「ねっ、そうですよね・・・て・い・と・く♡?」クルッ
提督(っ!!感づかれた!?なぜだ!?)
鹿島「・・・私が提督のことわからないわけないじゃないですか?」クスクス
鹿島「まぁでてきたくないのならばそれでもいいですケド・・・」クスクス
提督(た、退却退却ぅ!!!)
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提督「なんだよ鹿島のやつ・・・めっちゃ怖いやん・・・」ガクブル
提督「こうなれば目の保養だ・・・スク水少女たちのもとへ行くとしようか・・・」
潜水艦寮
提督「こっそりでいこうか・・・」
提督「あれ・・・みんなで一緒にいるのに誰一人会話をしていない・・・真剣なのだろうか・・・?」
イムヤ「今年はiPh〇neのカバーにチョコを流し込みましょう♪」
イムヤ「今年はすぐに食べてもらうんだから!」
イムヤ(そしてあわよくば・・・頭、撫でて欲しいな・・・\\\なんて・・・)
ハチ「シュートレンはできましたし・・・あとはチョコを溶かしてソースを作るだけですね・・・」
ハチ「今年はこれだけじゃありませんよ!新入りの子が教えてくれた新たなお菓子も添えて勝負に出ます!」
ハチ(提督は人気ですから・・・でも負けませんよ!!)
イク「いひひっ♪今年のイクは一味違うのね!」
イク「チョコレートをイクの体にかけて舐めてもらえばいいのね!」
イク「そうすれば興奮した提督に・・・きゃっ♡」
イク(はぁ・・・提督・・・明日が楽しみなのね♪)
ゴーヤ「なんで提督はゴーヤのチョコレートを食べてくれないんでちかね・・・こんなに甘いのに・・・」
ゴーヤ「はっ!もしかしたらゴーヤと苦いほうのゴーヤを勘違いしてるんじゃ・・・っ!?」
ゴーヤ「そうと分かればチョコペンで書いておくでちっ!」
ゴーヤ(ゴーヤの思いが届くように小さく本音も書いておくでちか・・・///)
ユー「アドミラル、よろこんでくれるかな・・・」(大丈夫だって!喜んでくれるって!)
ユー「そう、だよね・・・アドミラル優しいもんね・・・?」(ですって!どうしてもの時はローちゃんにまかせるって!)
ユー「ううん、自分で頑張ってみるね・・・ありがとう・・・」(気にしないで、私はあなただから・・・いつでもたよってですって!)
ユー(これで少しでもユーちゃんとろーちゃんを意識してくれたら・・・いいな///)
ニム「きたきたきた~!ニム特製チョコレート完成♪」
ニム「提督にはいつもお世話になってるからね♪全身全霊をかけて作っちゃった~!」
ニム「喜んでくれるといいなぁ・・・提督って甘いもの大丈夫かなぁ~?」
ニム(私の想いの分、特別に甘くしてあるんだから気づいてよね・・・///)
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提督「潜水艦は個性派ぞろいだなぁ・・・いやまったく・・・はっはっは・・・」
提督「・・・次は料理音痴たちが集まるというシェルターの様子を見に行くか、ガスマスクは必須。」
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シェルター
提督「くっ・・・何と禍々しい・・・」
提督「これがチョコレートを作ってる雰囲気に思えるか?まるでラスボスの部屋の前だよ・・・」
提督「さてさて、今年はどんな物体Xを錬成するつもりなんだろうか・・・」
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磯風「・・・ふむふむ、つまりはこのレシピ通りに作ればよいのだろう?」
浜風「そうです・・・今年こそは無事完成させてくださいね?」
磯風「わかってるさ、万事この磯風に任せておくがいい!」
浜風(そのセリフ、今年で何回目だったでしょうか・・・)
磯風「・・・司令には元気でいてほしいからな、葛根湯にショウガ、ねぎなどもいいなっ!」
浜風「なんでいきなりレシピを無視してるんですか!?」
磯風「むっ・・・つい夢中で・・・すまないな。」
浜風「はぁ、危ないところでした・・・」
磯風「それじゃあ気を・・・取り直し、て・・・っ!!」バタン
浜風「っ!?磯風姉さん!?っごほっ・・・っ!・・・こ、これは!?」
比叡「~♪いやぁやっぱりxxxとxxxxxxは相性がいいですねぇ~♪」グツグツ
浜風(油断していました・・・!まだ究極の料理音痴がいたのを・・・わすれ、て・・・)バタン
浜風&磯風「「・・・・」」シーン
比叡「ふふっ!完成です!これで恋も!戦いも!負けません!!」
比叡(お姉さまのことは大好きですが、提督のことがそれ以上に好きなんです・・・っ!)
比叡「・・・届くといいな。」ボソッ
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・
提督「浜風と磯風が倒れてなかったらいい話だった!」
提督「取りあえず見つかる前に逃げだすとするか・・・」
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・
提督「・・・無事生き延びたぞ、あいつらは犠牲になったんだ。」
提督「やばいぞ、少し腹が減った・・・食堂に行こうかな。」
・
・
・
食堂
提督「誰もいないな・・・そりゃ個人でチョコ作ってたらこうもなるか。」
提督「だがそれが好都合!キッチンの食材をあさって作るチャーハンが旨いこと旨いこと・・・」
提督「よし!そうときまれば!」
じゅぅぅぅ・・・
提督「ん?誰もいないと思っていたら先客がいたか・・・」
提督(・・・ん?このにおいは・・・チョコレートか?でもなんか焼いてるおとするし・・・)
提督「・・・」グゥゥゥゥ
提督「おなかすいたな・・・少しだけ分けてもらえないかなぁ・・・」
瑞鳳「~♪」じゅぅぅぅ
提督「おっ!ずほたんだ!これは卵焼きを作ってるのか!?ご馳走になるちゃんすだな!」
・
・
・
提督「自然な感じで・・・偶然を装い入っていけば怪しまれないはず・・・!」
瑞鳳「~♪」じゅぅぅぅ
提督「・・・お、瑞鳳!お前もここで何か作ってるのか?」
瑞鳳「っ!?えっ!て、ていとく!?」ビクッ
提督「ん?どうしたんだよそんなに慌てて・・・」
瑞鳳「い、いや!別に何でもないですぅ・・・」
提督「それで何作ってるんだ?」
瑞鳳「!見ちゃダメです!!」バッ
提督「なんでさ?」
瑞鳳「えーっと・・・///とにかくだめなものはダメなんですぅ!」
提督「・・・まさか瑞鳳お前・・・」
瑞鳳(あっ・・・ばれちゃったかな・・・)シュン
提督「・・・用事を思い出したから俺は戻るよ!」(やばい!あの反応はどう考えても卵焼きじゃねぇ!チョコのそれだっ!)
瑞鳳「・・・え?」
瑞鳳(まさか、ていとく・・・私のことを気遣ってわざと気づかないふりを・・・!)
提督「それじゃあな!あんまり無理するなよ!」(そうして明日は持ってこなくていいからな!)
瑞鳳(私はこの人の好意に甘え続けていていいのかなぁ・・・)
瑞鳳(勇気・・・出さなきゃ・・・!)
瑞鳳「あ、あの!ていとく!」
提督「っ!な、なんだ?」(早く帰りたい・・・)
瑞鳳「そ、その・・・///あ、あーん。」
そういって瑞鳳は先ほどフライパンで焼いてたと思われるソレを突き付けてくる
提督「あーっと瑞鳳?・・・ソレなんだ?」
瑞鳳「これはですね・・・チョコ風味の卵焼き・・です///」
提督(なぜ照れるはにかむ下を向くッ!?突っ込みどころはそこじゃなくてね・・・なんでそんなもの作っちゃったんだよ!?)タジタジ
瑞鳳「やっぱり・・・いやだよね・・・私よりもかわいい子のチョコのほうが・・・いいよね・・・」スゥ
提督「っ!?瑞鳳!?」(おいまてハイライトさん!?あなたに休暇はないですよ!仕事しようよ!)
瑞鳳「えへっ・・・こんなものいらないよね・・・捨てとくね・・・えへへへっ・・・」
提督「ちょっ!せっかく作ったのにもったいないじゃないか!」(さすがに食べ物は粗末にできん!)
瑞鳳「・・・でもていとくがいらないなら、私もいらないから・・・」ハイライトオフ
提督「たべ・・・よ・・・」
瑞鳳「・・・?なんていったのていとく?」
提督「俺がたべりゅよ!その卵焼き!おなかすいてるし・・・おいしそうだから!」
瑞鳳「・・・えっ!?」スゥ
提督(よかった!ハイライトさんが職場復帰してくれた!これで勝てる!)
瑞鳳「えへへ♪じゃあすぐにお皿にもりつけるから!・・・・よいしょ・・・っと」ポテッ
瑞鳳「はいっ♡どーぞ!」キラキラ
提督「わ、わーい。おいしそうだなぁ・・・」(笑顔がまぶしいな瑞鳳よ・・・)
瑞鳳「えへへ、上手にできたかな?感想よろしくね!ていとく!」
提督(俺も男だ・・・女の子に恥をかかせるわけにはいかない・・・っ!!)
提督「いただきます!!」パク
提督「・・・・っ!!これは!!!」
提督(気を使って甘さを控えたビターなチョコとそれに釣り合う風味でふわふわな卵が包み込んでいるっ!!!)
提督「おいしい・・・おいしいよ!瑞鳳!!」
瑞鳳「ホントッ!?うれしい!!うれしぃよぉ・・・///」
提督「とてもおいしかった・・・ごちそうさまでした。」
瑞鳳「はいっ!お粗末様でした!」
提督「さて、おなかもいっぱいになったし。俺はそろそろ行くよ」
瑞鳳「はいっ!また明日期待していてください!!」
提督「んん・・・?あした?」
瑞鳳「だ、だからその・・・明日は・・・///」
提督「タノシミニシテオクヨ・・・」(これでまたチョコレート(?)が増える・・・・)
提督(次はどこへ行こうか・・・)
提督「・・・そういえば新しく着任した娘、旗風はどうしてるかな。まだまだ会ってからの時間は短いし大丈夫だとは思うが・・・」
提督「ってか貰える前提で考えてる俺って相当キモイな・・・」
神風型の部屋
提督「さて、早速中をのぞいてみるか・・・・よっと。」
・
・
・
神風「ラッピングをすれば・・・うん、いいわね。よしっ!」
松風「姉貴って本当に器用だよなぁ、すこし分けてくれればいいのに。」
神風「そんなことないわよ、やることさえやれていればこなせないことはないわ。」
松風「それができる時点で十分器用だろう・・・」
朝風「ちょっと松風!アンタのクッキー焦げてるわよ!?」
松風「あっ・・・!またやっちゃったよ・・・」シュン
神風「正直、松風のは器用云々じゃなくてただの注意不足なような気がする・・・」
朝風「それは十二分にあるわね。」
松風「・・・二人そろって言いたい放題言ってくれるじゃないか、まぁいいけど。」
松風「それより、この焦げたクッキーどうしようかな・・・このまま渡すわけにはいかないし・・・」
朝風「あ、そう。なら一つもらうわね。」ヒョイ パク
神風「私もいただくわ。」ヒョイ パク
松風「ちょ、ちょっと!絶対おいしくないからやめたほうがいいって!」アセアセ
朝風「・・・普通に美味しいんだけど・・・」
神風「えぇ・・・逆にこれぐらいのほうが好みかもしれないわ・・・」
松風「は、はぁ!?そんなわけないだろう?お世辞はいらないぞ!?」
朝風「いやいや、お世辞じゃないわよ・・・」
神風「え、と・・・食べてしまってごめんなさい。」ペコリ
松風「もうっ!二人してやめてくれよ~!!/////」
春風「うふふ、皆さん楽しそうですね。」クスクス
旗風「はい、今はこうしていられることがとてもうれしく思えます。」ニコッ
春風「では私たちもちょこれいとを作っていきましょう。」
旗風「チョコレートですか・・・私、作ったことがないのであまり自信がありません・・・」
春風「大丈夫です、私が教えてあげますから・・・それに、司令官様のお気に召すものを一つでも増やしたいですし・・・」
旗風「春姉さんは本当に司令の事が好きですよね・・・というより好きすぎませんか?」
春風「あらあら、旗風さんったら・・・私が司令官様のことをお慕いしていて近いうちに婚姻を結びたいと思っているだなんて・・・恥ずかしいです。」ニコニコ
旗風「え、ええ・・・」(春姉がおかしくなってしまいました!どうしましょう・・・)
春風「旗風にも、司令官様のいいところをたくさん教えて差し上げます!」ズイ
旗風「え・・?あの、チョコレートは・・・?」
春風「ちょこれいとは気持ちを込めることも大切なのです!そういうことで話し合いましょう?」グイグイ
旗風「ちょっ、春姉さん!そんなにひっぱらないでください!」
神風「・・・・またやってるわ。」
朝風「今年はあの子が犠牲になったのね・・・」
松風「ごめんね旗風、僕が弱かったばっかりに・・・」
・
・
・
提督(うわっ、やべぇ!春風たちが出てきてしまう!)
ガチャ
春風「・・・あら!司令官様!このような場所にいらっしゃるとは!!まさか春風に御用でもございましたか!??」
旗風「司令、こんにちわ・・・」
提督「や、やぁ二人とも。いやなに、ただ休憩ついでに散歩していただけだから気にしないでくれ!」ダッシュ
春風「あっ・・・!司令官様!?」
旗風「散歩でこのような場所までくるものでしょうか・・・?」キョトン
・
・
・
提督「ふぅ・・・危なかった。つか、あんなにほのぼのしてたのに春風だけなんだか雰囲気が違いすぎだろ・・・」
提督「この鎮守府の娘達はなぁんか気持ちが重いというか、一途ってこともわかったしもう退散するか~」
ガングート「うむうむ、この鎮守府の艦娘達はオトメだな。」
提督「ガ、ガングート!?どどどどどうしたんだ!?」(まさか、ガングートもチョコレートを!?!?)
ガングート「貴様が猛ダッシュで私の部屋を通り過ぎていったからな。気になって今追ってきたところだ。」フンス
提督(よかった・・・ガングートはバレンタインとかそんなガラじゃなさそうだし大丈夫だr)
ガングート「そ、それよりもだな・・・貴様は明日が何の日か知っているか?///」
提督(おまえもかぁぁぁ・・・)ズーン
提督「ああ、知っているとも・・・胃に来るほど・・・な。」フッ
ガングート「あ、そ、そうなのか・・・?///ならば話が早いな、今から私の部屋に来い!」ガシィ
提督「えっ!?あ、ちょっ!ガングート!?」ズルズル
・
・
・
ガングート「さぁ、遠慮なく入ってくれ。」ポイッ
提督「おわっ!?」ドカッ
ガングート「で、では少しまっていてくれ・・・あと、あんまり部屋を見るんじゃないぞ!」
提督「いってて・・・全く強引なやつだ。」
提督「それにしてもまぁ・・・ガングートらしいっていうか、トレーニング用品ばっかだなぁ・・おっ?」キョロキョロ
提督「この写真・・・着任記念にって無理やり撮ってもらったやつじゃないか。ちゃんと飾ってくれてたんだな・・・」
提督(なんというか・・・少し、うれしいな。)
ガングート「おい貴様、何をジロジロとみているのだ?」ズイッ
提督「ぬぉ!?べ、別になにもみてない!」
ガングート「・・・そうか、ならばいいのだが。」
提督「そ、それで?いったい何を取ってきてたんだ?」(まぁ、絶対アレだろうけどさ・・・)
ガングート「実は、ちっこいのから明日の事を聞いていてな。前もって・・・その、準備しておいたんだ///」
提督(ちっこいの・・・って響か!)
ガングート「私はこういうのに疎いから・・・上手できないかもしれないが。貴様に受け取ってほしい・・・っ!」
藁人形「・・・」
提督「・・・へっ?」
ガングート「日本の風習は変わっている・・・しかし、私はそれでも貴様にコレを受け取ってほしいのだ!///」ズイッ
提督「あ、ああ・・・え?う、うん。ありがとう。」
提督(響の奴・・・全然違うこと教えてるじゃないか!)
ガングート「むっ、なんだ?その顔は?・・・うれしくは、ないのか?」
提督「あ、いやっ!そういうわけでは・・・!」
ガングート「・・・・っ!!もういいっ!!!」バタンッ タッタッタ
提督「おいっ!ガングート!!!!」
提督「ガングート・・・」
・
・
・
響「フフッ・・・」クスクス
暁「?急にどうしたのよ、響。」
響「いやなに、そろそろライバルが脱落したところかなと思ってね・・・フフ」
暁(な、なんのことを言っているのかしら・・・?よくわからないわ・・・)
響(・・・ねぇ、司令官。私は手段を選ばないよ?アナタを手に入れるためなら、ね?)ハイライトオフ
乙です。響さんと鹿島さんは素敵な女の子ですね(白目)
他の作品も大変かとはおもいますが、気負いせず楽しく書いていって欲しいと願っています。
頑張ってください
1≫ヤンデレを最低二人は入れなきゃ作品はかけない模様←
はい!自分なりに書いていきたいと思います!
2≫はい!頑張ります!
暁はやはりお子様だったようだな。
暁「お子様言うな!」
6≫そこが暁のいいところ(ほっこり
提督ー場所変われやー
羨ましいんじゃーww
心の保養に来ました^^
7≫なんかいろいろ入ったチョコレートとか食べれますか?食べれるのなら可能性がw
8≫存分に癒されてください^^
ハイライトさん「提督。ワシからのチョコがわりじゃ(手に休暇申請書)」
提督(白目)
いつも楽しく読ませてもらっています。頑張って下さい!
チョコ...。
甘いものが全くもって食べれないこの身としては......
地獄だな......。
そして...一つだけ言える事は......。
耐えられない...!俺にはあの空間を見ると今ある現実を直視してしまうのに...!
面白くて...見てしまうんだ...!
(直訳)
面白いです!どんどん話を広げて、すんばらしい落ちを最後に宜しくお願いします!
↑
ハードルを無自覚に上げていくスタイル。
11≫提督「ハイライトさん・・・アンタがいないと俺が死ぬ。」
ハイライト「些細なことだよ。」
はい!頑張ります!
12≫自分なりの物語にしていくつもりなので落ちとかは・・・
(訳)ハードルたけぇ・・・鬱だ、ひきこもる←今ここ
ハイライト殿ももっと休んでいいのになぁ…
ヤンデレがかわええんじゃぁ^〜
そら、ハイライトさんも休みたなるって
これと同じことして彼女がヤンデレになったってマジですか
すごいですね。色んな意味で
15≫ヤンデレかわいいのはマジで共感モノですわ・・・
16≫この鎮守府のハイライトさんはニートなのでw
17≫どちらかというと当人の僕もびっくりしてますよwヤンデレはリアルでも可愛い・・・
響きが落ちてる!(歓迎)
ガングートかわいそう(建前)
いいぞー!もっとやれ(本音)
本当に面白い作品ばかりです!更新お待ちしてます!
良いところで連載止まって悲
ねぇ......続編は?(ハイライトオフ
エタっちゃったか