ロシア傭兵達が鎮守府に着任しました。最終話
ガングード『・・・疲れた~・・・』
響『お疲れ。』
・・・あの後、救援に来てくれた夕張知り合いの明石が二人で響を元に戻した。どうやったのかは・・・知らん。あまり聞きたくない。聞いちゃいけない気がする。
ガングード『・・・ん?何この書類。』
響『・・・ケッコンカッコカリ・・・の書類だね。』
大淀「大本営から渡すようにと。」
ガングード『もうすぐ俺は国に帰るってのに・・・何考えてんだ?大本営』
大淀「ここに残ってほしいとか・・・」
ガングード『お断りだ。』
俺はやっぱり指揮官と言うより普通に傭兵を続けてた方がいい。ケッコンカッコカリとか言うのは何か知らんが傭兵生活にあいつらを巻き込みたくない
大淀「・・・」
鈴谷「・・・」盗み聞き
鈴谷「ふう~ん。」
~広場にて~
鈴谷「と言うわけなんだけど。」
グラーフ『帰国するのか。寂しくなるな。』
長門「傭兵には傭兵なりの生き方がある。邪魔しちゃ悪いだろ。」
三笠「長門の言う通りだ。」
瑞鶴「寂しいけど仕方無いよ。」
天龍「お別れ会の準備するか。」
鈴谷「・・・・」
~執務室~
鈴谷「失礼しまーす。」
ガングード『ん?鈴谷か。何か用か?』
・・・もう荷物まとまってるよ・・・
鈴谷「・・・本当に帰っちゃうの?」
ガングード『仕事は終わったからな。俺がこれ以上軍にいる必要はない。』
鈴谷「・・・私達は?」
ガングード『新しく提督が来る。ちゃんとしたやつだ。安心しろ』
鈴谷「でも!」
ガングード『出会いさえあれば必ず別れもやって来る。それがすぐ先にあるだけだ。鈴谷も俺達の事をパパーッと忘れてくれればそれでお互い解決だ。』
鈴谷「そんなすぐ忘れられるわけないよ!」
ガングード『・・・』
鈴谷「大本営も残ってほしいって言ってるんでしょ?」
ガングード『・・・何でその話を知ってるかは知らないが、残るつもりはない』
鈴谷「・・・」
ガングード『話はそれだけか?』
鈴谷「・・・失礼しました」パタン
ガングード『・・・』
~廊下~
鈴谷「・・・」グスン
ユキ「あれはあの人なりに考えてるんですよ?」
鈴谷「・・・そうなの?」
ユキ「ケッコンカッコカリしたら帰るときに一緒にロシアまで行かなきゃいけない。傭兵として戦わせたくないんですよ。汚れ仕事何かも扱う傭兵として・・・」
鈴谷「・・・」
ユキ「本来この任務で多額の報酬。それこそ一生笑って暮らせるぐらいの大金が支払われてるんです。けどあの人は全額をこの鎮守府に寄付したんですよ。オンボロな擬装、ほとんどない資材。それを見てね。まぁあの人らしいなと、皆納得してましたけど」
鈴谷「そんなことを・・・」
ユキ「だからあの人は帰っても傭兵を続けますよ。」
鈴谷「・・・」
ユキ「提督を続けてもいいと思いますけどね~・・・」
鈴谷「・・・」
~執務室~
鈴谷「・・・」バタァン!
ガングード『また戻ってきたのか・・・』
鈴谷「帰っても傭兵続けるっていってたよね?」
ガングード『あぁ。』
鈴谷「やっぱりここで提督を続けてほしい!」
ガングード『無理だって・・・』
プルルルル
ガングード『電話か。』ガチャ
ガングード『もしもし?ガングードですが?・・・はい。続けないといったはずですが?え?新任が着任できなくなった?・・・それでやってほしいと?・・・強制?・・・・・・了解。』ガチャン
鈴谷「・・・」
ガングード『お前にとっちゃいいニュースかもな。新任が着任できなくなったらしくて提督続けることになった。』
鈴谷「!」
ガングード『全く・・・あの人は何考えてんだか・・・』
鈴谷「やったぁぁぁぁ!」ギュゥ~!
ガングード『痛てててててて!』
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