妹々ゲンカ
ミリオンライブ二次創作物。
ギリギリで間に合った?二階堂千鶴さん誕生日前夜祭作品です。
(劇場控え室)
伊織「おはよう。あらロコ、今から朝ごはん?」
ロコ「イオリ、モーニンです。はい、今日はワークアーリーだったので、ここでブレックファストなのですよ」
伊織「ふーん。あら、サンドイッチね」
ロコ「はい、ナイストリコロールでしょう?」
伊織「それ卵サンドじゃない、トリコロールって言うなら三色でしょ」
ロコ「よく見て下さい、ちゃんとレタスも入ってます。ホワイト・イエロー・グリーンでトリコロールです」
伊織「赤も青もないのにトリコロールね。まあいいわ、どうぞごゆっくり」
ロコ「はい、とってもデリシャスですよ。チヅルが『ロコのために』作ってくれたサンドイッチは」
伊織「……ふーん。よかったじゃない」
ロコ「はい。チヅルがわざわざハンドメイドしてくれたんですよ。うん、やっぱりチヅルの料理はナイスですね!」
伊織「……そうね、たしかに千鶴は意外と料理上手よね」
ロコ「でしょう?ふふ、いつもならセレブだから料理しないなんて言ってるのに、『ロコのためなら』作ってくれるんですよね」
伊織「…そういえば、私もあったわ。前に『千鶴と一緒に』あずさの家に泊まった時、朝ごはんを作ってくれたの。あれは美味しかったわね」
ロコ「え…イオリはチヅルとステイした事があるのですか?」
伊織「ええそうよ。合宿とかお仕事とかそういうのじゃなくて『プライベートで』一緒の部屋だったから、狭苦しくて大変だったけど。そういえばプライベートでアイツと寝泊まりしたのってあの時が初めてだったわ。ロコは何回かあるの?」
ロコ「…ノーコメントです」
伊織「ふーん。あらごめんなさい。どうぞ、食事を続けて?」
ロコ「……そういえばもうすぐチヅルのバースデーですけど。イオリは何をプレゼントするんですか?」
伊織「え?そうね、シャンプーでもあげようかしら。千鶴、髪が長くてお手入れ大変そうだし。あなたは何をあげるの?」
ロコ「ロコはフォトスタンドをプレゼントするプランなんです。もちろんロコのハンドメイドですよ」
伊織「へえ、そういうのもいいわね」
ロコ「でしょう?マーチャダイズを買ってくるのもいいですが、『ずっとユーズ出来る』物の方が『チヅルは』喜んでくれますよね!」
伊織「……」
ロコ「おっと、早くイートしてしまわないと。このあとレッスンがありますからね」
伊織「…そうそう。千鶴って、いつもあれこれ口うるさいじゃない?」
ロコ「え?はい、まあそうですね」
伊織「この前やよいの家で『千鶴と一緒に』夕飯をご馳走になったんだけど。あいつったらやよいの家族がいる前でも私にあれこれ注意したりしてね」
ロコ「……チヅルらしいですね」
伊織「ええ。そしたらかすみ、ああやよいの妹ね、その子が『千鶴さんって、伊織さんのお姉さんなの?』だなんて言ってきて。失礼しちゃうわよね」
ロコ「…分かります、チヅルはロコにも色々ノイジーですから」
伊織「でしょ?」
ロコ「ええ。ロコアートの作製中なんて特にノイジーです。モデルにしろっていつも言ってくるんですよ、困ってしまいます」
伊織「……あら。引き受けないの?」
ロコ「ロコアートはワークハードなんですよ、やるならスペシャルな物にしたいですから」
伊織「ふーん…」
ロコ「そうそう。ノイジーと言えば他にもヘアスタイルをアレンジさせろっていつも言われるんですよ。『ロコの』ヘアーは『特に』チヅルのお気に入りなんでしょうね」
伊織「………」
ロコ「………」
千鶴「ごきげんよう。あらコロちゃんに伊織、まだいましたの。レッスンの時間ではなくて…」
伊織「千鶴!次のアンタの誕生日は私の家でお祝いするわよ、いいわね?」
千鶴「え?」
ロコ「イオリ、ストップです!皆のバースデーはシアターでパーティーをするのがルールですよ!」
千鶴「え、え?二人とも、急に何を言ってますの?」
千鶴「……馬鹿馬鹿しい。そんな事で喧嘩だなんて」
伊織「私はそんなつもり無かったわ、悪いのはロコの方よ」
ロコ「ロコがチヅルの事を言うのはいつも通りですよ、イオリがノイジーなんです!」
伊織「何よ、私なんて家族同然よ?この前お父様が千鶴なら兄さんのお嫁に相応しいって…」
ロコ「ロコのパパとママだって、チヅルはロコのもう一人のシスターみたいだって言ってくれてます!そもそも…」
千鶴「いい加減になさい。二人とも喧嘩したバツです、伊織は劇場の廊下、コロちゃんは控え室の掃除!」
伊織「え?ちょっと、ちゃんと聞いてたの。悪いのはロコの方で…」
ロコ「イオリの方です!」
千鶴「お黙りなさい。これ以上あれこれ言うなら一週間トイレ掃除をさせますわよ?」
伊織「…はあ。我ながら情けないわ、ついカッとなってしまったわね」
ロコ「ロコもです。ついブラッドマウントしてしまいました…」
伊織「ブラッド…ああ、頭に血が上るって事ね。たしかに。お互いバカしたわ、謝るから水に流してもらえない?」
ロコ「もちろんですよ、ロコの方こそソーリーです」
伊織「ありがと。じゃ、掃除してきましょうか」
ロコ「はい、ダストで汚さないようフードがいりますね」
伊織「そうね、髪の毛は大切にしないと…そうだ。さっき言ってたシャンプー、アンタにもあげるわ。アンタも千鶴同様お手入れ大変そうだし、いいシャンプー使わないといけないでしょ」
ロコ「ホントですか、サンキューです。さすがイオリ、ナイスです。ヘアーがバックしていってるだけにそういう所は気がききますね!」
伊織「しばくぞコロ助」
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