一色「・・・・・ただいま。」
一色いろはが孤独だったら。
いろは「って、誰もいないんだけどね。」
私の家には私しかいない。幼い頃に両親が事故死、以降は祖母に育てられたけど高校に上がる直前に祖母が病死。
残されたのは、高校卒業までは困らない程度のお金と今いる家だけだった。
普段の私は生徒会をしたりサッカー部のマネージャーをしたり、先輩に会うために奉仕部に顔を出していたりと【部活やって生徒会やって忙しく青春を謳歌するリア充】な明るい私を演じていた。うん。長いね。
でもその反面、家に帰れば孤独が私を押しつぶそうとした。こういう時に話せるような友達がいれば別だろうけど、生憎私には同性の友達は数少なく、その友達には彼氏がいたため邪魔は出来なかった。
そんなときには連絡したくなるのが比企谷八幡先輩。ぶっきらぼうで、めんどくさがりや。眼が腐っていて影が薄い。孤独が好きでいつも自分の事をボッチだの友達いないだの言って、それだけ聞くといいところが無いようにも聞こえるけど、さらっと荷物を持ってくれたり、失恋の時に肩を貸してくれたりと何気に気遣いの出来る先輩。
いろは「先輩なにしてるかな~・・・」
私は【先輩】の連絡先を開きながらニヤニヤしつつ迷っていた。メールのしてみようかな~とか迷惑じゃなかったら電話でお話したいな~とか考えながらベッドの上でゴロゴロしていた。
いろは「・・・やめよ。ご飯食べちゃお。」
一人でやっているのが急に虚しくなり現実に引き戻された。
結局先輩に電話もメールもせず、お風呂に入った。
いろは「明日また先輩とお話できますように。」
と願いを込めて一色いろはは眠りについた。
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いろは「というお話を作ってみたんですけどどうですかね!?私健気じゃないですか!?両親が亡くなって孤独で可愛い後輩が想いを寄せる先輩に連絡しようかどうか迷っている!!どうですか先輩!!ポイント高いでしょ!?」
八幡「あざとい。自分で健気とか言うな。孤独で可愛い後輩なんて聞いたことないぞ。」
いろは「先輩のケチ!!!」
八幡「・・・別に迷惑じゃないから電話してきていいぞ。大事な後輩だしな。」
いろは「!!!・・・・先輩の方があざといですよ///////」ボソッ
八幡「え?なんだって?」
いろは「何でもないです~!!!さぁ先輩!!放課後デートしましょ!」
八幡「・・・しょうがねぇな。じゃあ俺は先に帰るわ。」
雪ノ下「」
由比ヶ浜「」
いろは「結衣先輩、雪ノ下先輩また明日です~!!」
ホラッ!センパイ!ハヤクイキマスヨ!!
ワカッタカラオスナッテノ
雪ノ下&由比ヶ浜「「私たちは何を見ていたんだろうか。」」
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