2019-02-12 11:37:09 更新

概要

ある施設で、最後を迎える艦娘の日々を綴った物語。


前書き

キャラ紹介、

所長:施設の責任者、施設に収容される艦娘の世話を担当する人間。
   感情を表に出さず、はっきりと物を言う。

ビスマルク:施設に収容された海外艦娘、収容された当時は心を閉ざしていたが・・・



「所長、今日も数人の艦娘がこの施設に収容されました。」


側近である人間に内容を伝えられる。


「分かった・・・すぐに向かうから、待合室で待機するように言ってくれ。」


施設の責任者である所長が側近に指示をする。


・・・・・・


ここは艦娘収容施設・・・この施設に入れられる艦娘は、戦闘時の損傷によって”手の施しようがない”、


敵の感染砲撃によって、”感染した艦娘”の主に2つの理由で入れられる施設である。


”手の施しようがない”のは言葉の通り、”あらゆる治療をもってしても、回復の見込みがない状態”であり、戦力外と見なされ


鎮守府から追い出された艦娘たちの、残された余生をこの施設で生活させると言うもの。


そして敵が新たに搭載した新型兵器の感染砲弾・・・この攻撃を受けた艦娘は”感染した”状態になり、


徐々に体全体が毒素で蝕んでいき、最終的に深海棲艦化してしまう。


有効な治療法はなく、”感染した艦娘”もこの施設に収容されるが、最終的に”深海棲艦化する前に安楽死させる”のが


この施設での決められたルールだ。



「君は戦力外になった艦娘だね・・・今日から201号室の部屋を与える。」


所長は各艦娘に部屋を順々に与えて行く。


「君は・・・感染しているね。 君の部屋は1302号室の部屋に住むことになる。」



戦力外の艦娘は1~10号室内の至って普通の部屋であり、残された余生を過ごすには十分な部屋だと言える。


しかし、感染した艦娘は11~20号室内に分類され、厳重な鉄壁に覆われた部屋に入れられる。


空気感染ではない物の、万が一他の艦娘に感染する恐れを防ぐため、外出すら許されなかった。



ある日の事、


「所長、海外戦艦の艦娘がこの施設に収容されました。」


「海外艦娘? 珍しいな・・・分かった、すぐに向かう。」


そう言って、所長はいつもと同じ待合室に向かう。


・・・・・・


「・・・収容されたのは君か?」


目の前にいる艦娘を見て思わず口を開く所長。



今日収容された艦娘は、ドイツの戦艦”ビスマルク”・・・彼女はどちらの理由でこの施設に来たのか。


「戦艦ビスマルク、君は・・・感染しているね。」


資料を見て彼女に答える所長。


「皮肉なもんだね・・・」


所長の言葉に苛立ったのか、


「何よ、私はね・・・なりたくてなったわけじゃないの!!」


ビスマルクは声を荒げる。


「もちろんそうだ、誰だって感染したくてするものじゃない、それは君以外の艦娘だって同じ気持ちだよ。」


所長が言葉を続けて、


「でも、有効な治療法が見つかっていない以上、どうする事も出来ない・・・君は1502号室へと入れられる。」


所長はビスマルクに部屋を案内する。


「何よ貴方、感染して絶望の底にいる私に対してそんな態度・・・もっと優しく接するとかしてくれないわけ?」


ビスマルクの言い分に、


「同情したところで何か起きるわけでも無い、それに君だけじゃない。 既に何人もの艦娘がここに収容されて


 何人もの艦娘が息を引き取っている・・・辛いのは君だけじゃないんだ。」


所長は説明し、ビスマルクを部屋へと連れて行く。


・・・・・・


「君は今日からこの部屋で生活する事になる。」


部屋の鍵を開けてビスマルクと一緒に室内に入る。


「後、分かっているだろうけど・・・感染した艦娘は外出を禁止されている、何か用があれば壁にあるインターホンで・・・」


そこまで言いかけたところで、


「知ってるわよ! この施設に来る前に提督から何度も聞かされたわ!」


「・・・・・・」


「どうせ私はしばらくしたら安楽死させられるんでしょ? だったらもう1人にさせて! 何も頼まないし、外出だって


 する気も起きないわよ!!」


ビスマルクの怒声に、


「分かった・・・失礼する。」


所長は静かに部屋から出る。



所長は反論をしない・・・余計な感情を持てば、辛くなるのを知っているからだろう。


それなら、せめて彼女たちが望む環境を作ってあげるのが所長としての役目なのだと・・・



・・・・・・


「・・・・・・」


ビスマルクは部屋にあった椅子に座り続けている。


「・・・・・・」


どうせ自分は助からない身、何事もやる気が起きずただ座ったままのビスマルク。


「失礼します。」


扉を叩き、隙間から食事を入れる給仕。


「今日の朝食です、残さずきちんと食べてくださいね。」


そう言って、給仕は立ち去る。


「何よ、何が「きちんと食べて」って・・・私は絶望の淵にいるのよ!」


ビスマルクはとても苛立っている。


「提督も仲間も、この施設の人間も! 感染した途端に態度を変えて! ふざけないで、ふざけないでよ!!」


感染が発覚した瞬間に、提督からは戦力外通告をされ、仲間から邪険に扱われたビスマルク。


「私はただ、駆逐艦を守るために被弾しただけなのに・・・」


その結果、守ったはずの駆逐艦たちにまで冷たい視線で見られてしまったビスマルク。


「もう・・・もう誰も信じたくない!!」


ビスマルクはずっと叫び続ける。


・・・・・・


翌日、ビスマルクは気分転換に部屋から出る。


感染した艦娘は施設の外に出ることを禁じられているが、同じ階の廊下と休憩所への出入りは許可されている。


廊下を歩いても誰とも会わない、皆部屋に籠っているのだろうか?


「誰もいない・・・せっかくだから休憩所まで行こうかしら。」


そう思い、休憩所まで歩いて行くビスマルク。



休憩所に着くと、1人の艦娘が椅子に座っており、


「あらっ、初対面ですよね?」


座っていた艦娘がビスマルクに挨拶をする。


「・・・・・・」


ビスマルクは無視して椅子に座り、断りも無くテレビを付ける。


「昨日入ったばかりですか? 前はどこの鎮守府にいたんです?」


彼女はビスマルクに話しかけるも、


「話し掛けないで、どうせ私は助からないんだから・・・誰かと交流を持つだけ無駄よ!」


そう言って、不機嫌になりながらテレビを視聴する。



翌日も、


「あっ、おはようございます。」


同じ艦娘がビスマルクに挨拶をする。


「・・・・・・」


当然ながら、ビスマルクは彼女を無視する。



その翌日も、


「おはようございます、今日は晴れてていい天気ですね♪」


外出が出来ないはずなのに、彼女は何故か天気がいい事を喜んでいた。


「・・・・・・」


それでも、関わりたくないのかビスマルクはただ椅子に座って時間を潰していた。



2人の奇妙な生活が続いて数日が過ぎて、


「あっ、おはようございます。」


いつものように、挨拶をする艦娘に、


「どうしていつも挨拶をしてくるの? 私は貴方を無視しているのに・・・」


ビスマルクの問いに、


「誰かと会話をしたくて・・・もうこの場所には私しかいないので・・・


 寂しさのあまり思わず話しかけてしまいました、ごめんなさい。」


彼女は素直に謝る。


「でも、私は貴方を無視していたり、貶したりしているのに・・・それなのにどうして?」


ビスマルクの質問に、


「返事はしてくれましたよね? 私はそれだけでも嬉しかったんです・・・久しぶりに誰かと会話が出来た事に。」


「・・・・・・」



彼女は誰かと会話をしたかっただけ、本当にただそれだけ・・・それに気づいたビスマルクは、


「ごめんなさい・・・この施設に入れられ、気持ちのやり場が無くて苛立っていたの。」


ビスマルクは今まで邪険に扱った事を謝る。


「いいんです、私もこの施設に入った当初は荒れていましたから・・・」


「・・・・・・」


「誰とも交流をせずずっと部屋に閉じこもり、次第に皆いなくなって・・・それで気づいたんです。」


「・・・・・・」


「ただ待って死を迎えるよりも、誰かと交流して、せめてもの思い出を作ろうって・・・」


彼女は恥ずかしそうに言う。


「・・・私はビスマルク、ドイツの戦艦”ビスマルク”よ。」


ビスマルクが彼女に初めて自己紹介をする。


「! わ、私は戦艦の榛名です、よろしくお願いします!」


2人の心が通じたのか、以降毎日休憩所で会う事となる。


・・・・・・


「ビスマルクさんはどうして感染してしまったのですか?」


榛名の質問に、


「駆逐艦の子が被弾しそうになって、私が庇った結果感染してしまったわ。」


「そうですか・・・」


「それなのに、私が感染したと分かると提督も仲間も駆逐艦の子も皆、私を貶して・・・


 仲間を助けたのに、どうしてこんな仕打ちを受けないといけないのよ。」


ビスマルクは悔しそうに思いのたけを話す。


「でも、ビスマルクさんのした事は立派だと思います。」


榛名が口を開いて、


「代わりに被弾するなんて誰でも出来る事ではありません、ビスマルクさんがそれだけ仲間を大切にしていたからですよ。」


「・・・・・・」


「ですからそんなに悔やまないで、ビスマルクさんは仲間を救ったのです・・・榛名はビスマルクさんを尊敬しますよ。」


「そう、ありがとう。」


榛名の言葉に救われた気がしたビスマルク。


・・・・・・


ある日の事、


「所長、おはよう。」


初めに収容された時とは違い、ビスマルクは穏やかになっていた、


最近では施設の人間にも進んで挨拶をするようになったのだが、


「・・・おはよう。」


一言だけ言って所長は立ち去る、


「何よ、顔も会わせず小声で「おはよう」って・・・もっと普通に挨拶出来ないわけ?」


所長の不愛想な態度、ビスマルクはとても気に入らなかった。



その後も、進んで挨拶をするも、


「相変わらず所長って愛想が無いわね、もっと気遣ってくれてもいいじゃない!」



話し掛けても、「今は忙しい」「オレは暇では無い」等と、全く相手にしてくれず、最後には「用がある時だけ連絡しろ」と


言われる始末で、ビスマルクは怒り心頭だ。



「仕方がありません、所長も過去に辛い経験をされていますから・・・」


「? 辛い経験って?」


榛名の言葉が妙に気になったビスマルク。


「はい・・・所長には昔・・・」


榛名はビスマルクに説明する。



数日後、


「おはよう榛名。」


「あっ、おはよう・・ござ・います・・ゴホッ。」


いつもは元気よく挨拶を返してくれる榛名だが、今日は気分が優れないのか苦しそうに言葉を返す。


「? 大丈夫? 体調が悪そうに見えるけど?」


「だ、大丈夫です・・・は、榛名は・・大丈夫・・ゴホゴホッ!!」


会話中に突然咳を発しその場に倒れる榛名。


「!? 榛名! ちょっと、しっかりして!!」


ビスマルクは榛名を揺さぶるも、意識が無い。


「榛名が倒れたわ、すぐに来て! お願い!!」


ビスマルクはすぐに連絡を入れる。


・・・・・・


所長の応急措置で榛名の意識は戻るものの、


肌が徐々に白く変色していて、まさに”深海棲艦”に近い姿に変貌していた。


それでも、榛名の自我は残っていたが、


「いつ意識が無くなるかは分からない。」


所長は悩んだ末に、


「榛名・・・申し訳ない、君をこれから・・・」


所長が最後まで言い終える前に、


「所長、榛名は今日までずっと・・幸せでした・・・悔いはありません。」


榛名は苦しみつつも、最後に笑顔で返す。


「・・・・・・」


僅かに見えた所長の悲しむ表情、あんなに不愛想だった所長が・・・


「すまない・・・本当にすまない!」


所長が榛名に何かの薬品を投与し・・・しばらくして、榛名は静かに息を引き取った。


・・・・・・


「榛名・・・」


榛名が入れられた棺の前で黙祷するビスマルク。


「先に行ってて・・・私も直に向かうわ。」


ビスマルクは涙を見せず、榛名を見送る。



「オレを呼んだ? 用があるなら手短に頼むよ。」


ビスマルクが「急を要する」と言って、所長を自分の部屋に呼んだビスマルク。


「榛名から聞いたわ・・・所長の奥さんの事を。」


「・・・・・・」


所長は急に無言になる。


「所長の奥さん、艦娘だったんですって? つまり貴方は元提督だったって事よね?」


「・・・・・・」


「奥さんである艦娘が感染していて、最後は貴方の手で安楽死させてあげたんでしょう?」


「・・・・・・」


「今までずっと私たちに冷たく接していたのも、余計な感情を持って悲しみたくないから・・・そうでしょ?」


ビスマルクの言葉に、


「・・・もう過ぎた事だ、当時は治療薬が開発されていなくて・・・治療が出来なかった、ただそれだけだよ。」


そう言うも、所長の哀しい表情をしていた。


「ねぇ、所長・・・」


ビスマルクは近づき、


「所長の奥さんはどんな人だったの?」


ビスマルクは急に所長の奥さんについて尋ねる。


「・・・・・・」


「優しかった? とても綺麗だった? それとも誰よりも強かった?」


ビスマルクが何度も質問をして行く内に、


「ああ、とても強くて、美しくて・・・一目惚れしたよ。」


所長の口が開く、


「そう・・・後は? 他にどんな所が好きだったの?」


会話が続き、2人の間にあったはずの壁が無くなっていた。


・・・・・・


それから所長とビスマルクは会話をするようになる。


最初は余計な感情を持ちたくなかった所長も、ビスマルクが何度も何度も話し掛けた結果、


次第に答えるようになり、今では会話をするのが日課となっている。


肝心のビスマルクは、浸食度が増したせいか、自分で歩くことが出来なくなり、車椅子生活を余儀なくされた。



「所長! おはよう。」


いつもと同じ所長に会いに行き、挨拶をするビスマルク。


「ビスマルク! 大丈夫なのか? 部屋で安静にしていないと。」


所長が心配になって気遣うが、


「いいのよ、私はじっとしているのが嫌いだから。 それに体を動かした方が健康にいいのよ、知ってるかしら?」


ビスマルクは元気よく答える。



翌日の事、


「ビスマルク、施設の外に出て見ないか?」


所長の口から出た予想外の言葉。


「えっ? ・・・でも、感染した艦娘は外に出れないんじゃ?」


「ああ・・・でも、今日は外に誰もいない、たまには気分転換にいいだろう。」


そう言って、所長はビスマルクが乗る車椅子を押して施設の外へ向かう。



「いい天気ね・・・日差しが強くて、とても眩しいわ。」


出撃や休日の時でも当たり前のように見る空・・・でも、今のビスマルクはとても感動している。


「あの時、榛名が”いい天気”って言った理由が、分かった気がするわ。」



感染して施設に入れられ、外に出ることを禁じられ、窓越しにしか見えない外の光景、完全に普通の生活から外された自分。


「今まで当たり前だと思った生活がこんなに素晴らしいなんて」と感じたビスマルク。


「もう少しその辺りを回ろうか? 真っ直ぐ行けば売店があるし、君が嫌なら施設に戻るし・・・」


所長の言葉に、


「任せるわ・・・でも、もうちょっとだけこのまま空気に当たっていたいわ。」


「・・・分かった。」


そう言って、車椅子を動かさず2人はその場所でしばらく過ごしていた。


・・・・・・


それから数日が経過し、


ビスマルクの症状は更に酷くなり、今は寝たきりの状態である。


「ビスマルク、食事を持って来たよ。」


普段は給仕が食事を持って来るが、状態を察したのか所長が食事を持って来た。


「あら、ありがとう。」


ビスマルクは僅かに顔を動かして礼を言う。


「・・・・・・」


所長は悲しい表情をしている。


「そんな顔をしないでよ、私はまだ元気なんだから・・・私はこれでもしぶといわよ。」


いつもと同じ様に言葉を返すビスマルク。


「そ、そうだな・・・ビスマルクは長生きしそうだな、心配して損したよ。」


所長は思わず笑うも、


「・・・もう行くよ、何かあったらすぐに連絡してくれ。」


再び悲しい表情に戻り、部屋から出る。



容体が急変し、ビスマルクは咳と高熱を発する。


「ゴホゴホッ!! はぁはぁ・・・」


息も荒く、汗の量も多い。


「大丈夫か、すぐに鎮痛剤を!」


所長が注射器を取り出し、ビスマルクに打とうとする、


「もういいわ、私はもう・・・助からない、そうでしょ?」


ビスマルクは躊躇わずに答える。


「・・・・・・」


所長は何も答えられない、恐らくビスマルクが言った通りの台詞だろう。


寝たきりで本人は気づいてないが、体の一部が白く変色しかかっていた。


「じゃあ鎮痛剤じゃなくて・・・早く私を、楽にしてくれる?」


ビスマルクの願いに、


「ああ、分かった。」


鎮痛剤から急遽、安楽死用の薬品を注入する。


「ねぇ所長、最後に私の質問に答えてくれる?」


ビスマルクが口を開き、


「所長の奥さんは誰だったの? 貴方が愛した艦娘、最後に教えてくれる?」


ビスマルクの質問に、


「・・・君と同じだよ。」


「・・・・・・」



”自分と同じ”・・・つまり同じ戦艦の艦娘と思ったのか、


「そうじゃなくて・・・貴方の愛した艦娘の名前よ。」


もう一度聞くと、


「だから君と同じ・・・最初の台詞が”グーテンターク”だったよ。」


「・・・・・・」


ビスマルクは気づいた、



初めてビスマルクがこの施設に来た際に所長の口から、


「皮肉なもんだね・・・」と言った事を思い出す。



あの時の言葉の意味・・・”自分が愛した女性を2度も殺すことになるなんて”の意味を持った台詞だという事に。



「そう・・・ねぇ所長。」


薬品を投与され、意識が朦朧とする中、


「治療薬・・出来ると・いい・・わね。」


ビスマルクの呼吸が徐々に弱くなって行き、


「ああ・・・オレも望んでるし、この施設に入る艦娘は皆それを待ち望んでいるよ!」


所長の言葉を聞いて、


「ふふ・・・」


最後は笑顔で静かに息を引き取った。


「すまない・・・本当にすまない! ごめんよ!!」


所長は冷たくなったビスマルクの手を強く握って泣いていた。


・・・・・・

・・・



「所長、新たな艦娘がこの施設にやって来ました。」


側近が複数の艦娘を連れて来る。


「ああ、分かった・・・いつも通りに彼女たちを待合室に連れて行ってくれ。」


側近に指示をして、所長はまた艦娘たちを出迎える。


悲しんではいられない、今自分に出来る事は余命が決まった艦娘たちを最後まで見届ける事なのだから・・・




それからしばらくした後、


”感染した艦娘に対しての治療薬が開発された”との報告を受ける。


報告を聞いた所長は正直、”今更” な気持ちが強かったものの、


「ありがとうございます、これで妻や他の艦娘たちも浮かばれます。」


と、開発班に向かって丁寧に言葉を返したそうだ。










「最後の居場所」 終











このSSへの評価

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めだかさんから
2020-10-05 00:08:21

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2020-04-23 17:58:15

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這い寄る混沌さんから
2019-10-19 12:01:08

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2019-04-22 00:50:34

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2019-02-09 23:55:49

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このSSへのコメント

4件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2019-02-10 13:58:33 ID: S:ARuo3G

そういえば庇うシステムって守られた艦娘何も礼言ってくれないんだよな。
時雨や霞すら何も言わないから割と切ない。

2: SS好きの名無しさん 2019-03-11 21:27:37 ID: S:sGi3G9

ただただ泣きました

3: SS好きの名無しさん 2020-02-07 03:22:27 ID: S:Yy04gX

余りこういう作品は見てきませんでしたなぜならただ基本的にお決まり展開だからですでも違いました基本名前を出すとこをあえて濁す。外に出たいね的な会話終わるまたはでてもすぐ戻るということが多くてあきかけて来ていましたでもこの作品はこういうとあれだけど純粋に悲しくなるようあえて濁したりどうする?と聞いてたりしますふつーのこの手の作品にあるお決まり展開がなくあっても違ってたりしました
やっぱりこういうのが好きなんだなって思いました
長文とがばがば文ですいませんでもこれだけは言えます久しぶりにこのような名作品にあって久しぶりに純水に泣きました
誤変換は許してください涙でよくみえないんです

4: キリンちゃん 2020-05-20 13:09:28 ID: S:i6m0hY

コメントありがとうございます、因みにこの物語の続編を書いています。
時間がある時に読んで貰えればと、最後はグッドな結末になります(礼)


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