艦これSS 結会「助けられなくて、泣いて、叫んで。」2
彼女は。
艦娘側第2話です。
2話 冷徹な覚醒
壱岐泊地の迎撃及び緋瀬冬谷の救出メンバーは、
旗艦 菊月
伊8
陸奥
阿武隈
古鷹
卯月
となった。(何故私が旗艦なのかは分からない)
出撃は2日後。私はその2日間、ずっと訓練をしていた。
菊月「ハッ…ハッ…てぇっ!」ダンッ
スパァァン!
菊月「ふぅ…次…って、ない…」
……また、的を全損させてしまった。出すの面倒くさいんだよなぁ…
阿武隈「……菊月ちゃん。」
菊月「どうした。阿武隈さん。」
阿武隈「……この的、全部菊月ちゃんが…?」
菊月「あー…いつの間にかやってしまってな。」
阿武隈「…そんなに冬谷君の事、好きなんだね。」
菊月「それはそうだ。次に会うまでに、死なれては困るからな。」ガシャコ
阿武隈「あはは……ちょっとそれ、やってみて良い?」
菊月「良いぞ。」
ドーンドーン…ボカーン…
阿武隈「……やっっっっっと、全部……」グッタリ
菊月「そ、そんなにか…?」
阿武隈「うん…菊月ちゃんの、見てみたいかな…」
菊月「分かった。運動がてらやるか。」スタスタ
阿武隈「…参考になるかな…」
菊月「……」スウッ
菊月【ふんっ!】ドドドバシュバシュドンドンドン
スパパパパパパンッ!
阿武隈「」(´゚д゚`)
菊月【でぇい!】ザアッ
ボボボボボンッ
阿武隈「」(´゚д゚`)<oh…
菊月【…ふぅ…】スタッ
菊月「終わったぞ…って、大丈夫か?」スウッ
阿武隈「あ…いや…参考にしようかと思ったけど…出来ないね、これは…」ボウゼン
菊月「そ、そうか…?頑張れば、阿武隈さんも出来る筈だが…」オロオロ
阿武隈「出来ないね」バッサリ
菊月「えぇ…出来」
阿武隈「出来ないね」ズバッス
菊月「……そう、か…」(´・ω・`)
阿武隈「…ごめんね言い過ぎたよ。まぁでも、今の菊月ちゃんなら助けられると思うよ?」
菊月「そうか…ありがとう、阿武隈さん。さて、私はもう2〜3周してから食堂に行くが、阿武隈さんもやるか?」
阿武隈「……くっ…」
菊月「?」
阿武隈「駆逐艦に負けられるかー!菊月ちゃん私もやるよ!」ウオー
菊月「!よ、よし、早速やろう!」パァァ
この後菊月と阿武隈は食堂に汗だくでやって来て、提督達を驚かせた。
阿武隈「危なー…間に合った…」アセダク
菊月「そうだな。早く食べて、またやるぞ?」アセダク
阿武隈「オッケーオッケー!」
舞鶴提督「菊月あんた何があったの」
菊月「訓練だ」
舞鶴提督「そ、そうか」←何か混乱してて肯定した
〜そして2日後〜
舞鶴提督『さて、準備はいいか?』ツウシンキゴシ
菊月「問題ない」
舞鶴提督『会敵したらすぐに迎撃するんだぞ。』
菊月「大丈夫だ。それは…」スッ
菊月【私一人でいい】ザアッ
舞鶴提督『(ヤバい殺気が凄い)わ、分かった。』
〜数分後〜
舞鶴提督『古鷹、どうだ?』
古鷹「え、えっと…そのですね…」
舞鶴提督『…どうしたんだ?』
菊月【阿武隈さん、ここから5時の方向に魚雷2本。卯月姉さんは9時の方向に魚雷3本。】
阿武隈「了解!」バシュバシュ
卯月「分かったぴょん!」バシュバシュバシュ
……ゴゴーン…ボボボーン…
菊月【陸奥さん、しゃがんでて。】カマエ
陸奥「あ、分かったわ。」シャガミ
菊月【古鷹さんも。】
古鷹「あ、はい」シャガミ
菊月【ここと…ここと…ここらへんか。】ダンッダンッダンッ
ボカーン…ドーンドーン…
菊月【陸奥さんはそこから5歩前に。古鷹さんはうしろに7歩。】
古鷹「え?はい」ススス
陸奥「了解。」ススス
菊月【カウント…2、1、ていっ】ドドドドド
キンキンキンキンキン!
菊月【はっちゃんは今何処?】
伊8『阿武隈さんの3m手前。』
菊月【じゃあそこから2、4、8、10、11時の方向に魚雷1本ずつ。】
伊8『分かった』
古鷹「菊月ちゃんが、会敵前から敵艦隊を殲滅しています…こっちの損害はゼロです…」
舞鶴提督『』(´゚д゚`)<…oh…
菊月【提督、ここから半径約4kmの敵艦隊の殲滅にを完了した。これより、壱岐泊地へ進軍する。】
舞鶴提督『お、おう。行ってらっしゃい。』
〜壱岐泊地〜
バァンッ
菊月「冬谷!!」バッ
阿武隈「あれ、誰も居ない…?」キョロキョロ
陸奥「…ねぇ、これ…これ、発信機…」つ発信機
伊8「…こっち、深海因子がある…」
菊月「…」
古鷹「き、菊月…ちゃん…?」オソルオソル
菊月「…冬谷、の…鉄パイプ…」ヒロイアゲ
陸奥「…嘘…」
伊8「……あれ、古鷹さん…」コイコイ
古鷹「ど…どうしたの…?」ススス
伊8「この辺の深海因子…ここだけ、少なくなってる…」
そう言ってはっちゃんが指差したのは。
『駆逐棲姫』
そう書かれた試験管だった。
阿武隈「…まさか…冬谷君は…もう…」
菊月「……あ……」
ガラガラと、自分の中で何かが崩れる音がした。
菊月「あ…あぁ…ああぁぁ…」ガクガク
視界がブレる。音が遠くなる。匂いがしなくなる。触っている感覚が薄れ、鉄パイプがカランと音を立てて落ちる。
菊月「うぁ………うぁぁぁあ…」ガクガクボロボロ
古鷹「菊月ちゃん、大丈夫⁉気をしっかり持って!」カタポン
肩を叩かれている筈なのに、ねっとりとした感覚に襲われる。声が聞こえない。歯がカチカチと音を立てる。体に力が入らなくなる。目の前がぐらりと揺れ、地面に倒れ込む。
ドサッ
陸奥「ちょっ、菊月⁉」
菊月「はぁ…はぁ…あ…ヒュー…コヒュー…」ガクガク
呼吸が浅くなる。目から流れるのは、涙か、それとも違う液体か、分からない。視界から色が消え、モノクロテレビの様になる。体が動かない。
菊月「はぁ…ヒュー…コヒュー…はぁ…い…嫌…嫌…嫌だ…いやぁぁぁぁ…」ガクガク
最後に目が捉えたのは、鏡に映った、ぐしゃぐしゃになった自分の顔。
菊月「…ぅあ」カクンッ
阿武隈「菊月ちゃん⁉起きて!死んじゃ駄目!」
薄れゆく意識の中、一度も見せなかった冬谷の涙が見えた気がした。
ー3話に続くー
史上最悪の結末でした。どうなるんでしょうか。(製作者なのにこの後のストーリーを考えてない)
阿武隈「軽巡洋k…あれ、私だけ?」
つ[今回はもう一人の方が風邪で休みです]
阿武隈「えー、寂しい…」
つ[じゃあ北上さん呼ぶ?]
阿武隈「大丈夫です一人でやります」
つ[そうですか…]
阿武隈「ふぅ…じゃあ、改めまして、軽巡洋艦、阿武隈です!」
阿武隈「冬谷君が発見される事を強く祈ります…!」
阿武隈「…というより、1話のラストの人って何時登場ですか?」
つ[もうそろそろですよ]
阿武隈「そうですか。楽しみですねー!」
阿武隈「それでは皆さん、次のお話で会いましょう!」
阿武隈「さようならー」ノシ
悲しみの極みである。無事でいてほしいですね