東方宴会劇 7章 〜繋がる〜
あらすじ
みんなで宴会しようぜ
注意点
東方Projectの二次創作です。原作設定との乖離やキャラ崩壊が見受けられるかと思いますがご了承ください。以上の点をご理解頂いたうえで読んでいただけると幸いです。
一言
繋がる(物理)
では、参りましょう。
~白玉楼~
妖夢(これで、よし…)
妖夢「やっと、終わった。疲れた~…」
幽々子「妖夢、お疲れ様。」
妖夢「あ、幽々子様。明日の宴会の準備、終わりましたよ。」
幽々子「あら、早かったわね。流石妖夢ね。」
妖夢「いえ、大したこと無いですよ。」
幽々子「では私が最後に味見を…」
妖夢「幽々子様。」
幽々子「な、なに~?」
妖夢「つまみ食いは駄目ですよって、何回言わせるんですか…。それより、ちゃんとおや用のお茶菓子用意してますから、そちらを食べましょうよ。」
幽々子「でも、宴会の料理の…」
妖夢「幽々子様!」
幽々子「はーい…」
幽々子「このお菓子、美味しいわぁ。」
妖夢「それは良かったです。このお菓子、咲夜さんに作り方を教えてもらったんですよね。」
幽々子「あら、そうなの。だから、少し洋風な味がしたのね。」
妖夢「でも、洋風の味がするのにお茶にも合うから不思議なんですよね。」
幽々子「そうね。」
クパァ
妖夢「?」
紫「幽々子、いる?」
幽々子「あら、紫。いらっしゃい。」
藍「お邪魔します。」
橙「お邪魔しまーす。」
妖夢「あ、藍さん。それに橙ちゃんも。」
藍「幽々子さん、ご無沙汰しております。」
幽々子「あらあら、こちらこそ。」
藍「妖夢も、久しぶり。」
橙「お久しぶりです!」
妖夢「久しぶりです。橙ちゃん、お菓子食べる?」
橙「やった!」
藍「こら、橙。」
橙「あ、ごめんなさい…。」
妖夢「あ、大丈夫ですよ、藍さん。お菓子ちょっと余ってたので。」
藍「そっか、悪いわね、妖夢。橙、ちゃんとありがとうございます、するんだぞ?」
橙「はい、ありがとうございます!」
妖夢「はい、どういたしまして。」
幽々子「で、紫?今日は何の用?ひょっとして宴会のお誘い?」
紫「まさか。でも、宴会に関連する話。」
幽々子「また何か企んでるのね。」
紫「えぇ。隠岐奈と話してたのよね。宴会で扉を自在に操る力を利用しようって。」
幽々子「えっと、詳しく聞かせてもらえる?」
紫「今回、色んな場所で宴会が開かれるでしょう?だから隠岐奈の力を借りて各宴会場を扉で繋ごうとしてるの。具体的にはまず各宴会の代表者一人を選んで背中に扉を付ける。そして反対側の扉を一か所に集めるといった具合ね。こうすれば宴会の移動が楽になるでしょ?」
幽々子「あら、紫にしては随分親切な計画ね。」
紫「ちょっと魔理沙にせがまれちゃってね。」
幽々子「あらあら、あの子も頑張るわね。」
紫「魔理沙は若いからね。若い子の力は侮れないわ。」
紫「そんなわけだから、今から各宴会場に行って扉となる人を探しに行こうと思ってるのよ。」
幽々子「そういう事ね。」
紫「まぁ藍1人で行かせてもいいのだけど…」
幽々子「それだと紫の差し金だと思われて協力を渋られそう。だから妖夢にも手伝って欲しい。違う?」
紫「…認めたくないけど、その通りよ。」
幽々子「なるほどね、わかったわ。」
幽々子「妖夢。」
妖夢「はい、わかりました。藍さんのお手伝いですよね?」
幽々子「えぇ、お願いね。」
紫「各宴会場の場所は藍が把握してるわ。藍、大丈夫よね?」
藍「はい、全てメモしております。」
橙「私も大丈夫ですよ!」
紫「ふふっ、そうね。じゃあ3人とも、お願いするわ。」
幽々子「行ってらっしゃい。」
藍「はい、行ってまいります。妖夢、行こうか。」
妖夢「はい、行きましょうか。」
橙「行きましょう!」
・
・
・
〜紅魔館〜
橙「おっきい〜!」
妖夢「やっぱり今回の目玉はここ、ですよね。」
藍「どうだろうね。じゃあ、入ろうか。どうせ門番は寝て…」
レミリア「あら、お客さんね。それとも侵入者かしら?どちらにせよ私の許可無くは入れないわよ。」
妖夢「え、レミリアさん…?」
橙「こんにちはー!」
藍「どうも、こんにちは。侵入なんてとんでもない、明日の宴会のことで相談があって伺いました。」
レミリア「宴会の相談?」
藍「えっとですね…」
・・・
レミリア「…なるほど、そういうこと。代表ねぇ、どうしようかしら…」
レミリア「わかったわ、とりあえず中に入ってちょうだい。」
藍「ありがとうございます。」
ガチャ
藍「失礼します。」
妖夢「お邪魔します。」
橙「お邪魔しまーす!」
咲夜「どうも、紅魔館に来ていただきありがとうございます。」
妖夢「あ、咲夜さん、お疲れ様です。」
咲夜「あら、妖夢、来てたのね。」
妖夢「咲夜さん、大丈夫ですか?すごく疲れているようですけど…」
咲夜「これぐらい大したことないわよ。妖夢はどう?準備終わったの?」
妖夢「はい、今は紫さんの仕事のお手伝い中です。」
咲夜「そうなの、妖夢も大変ね。」
妖夢「いえ、藍さんがメインですので私は全然…」
レミリア「咲夜、楽しくなるのもいいけど、まずは仕事しなさい。」
咲夜「あ、すいません…。お恥ずかしいところをお見せしました。」
藍「いえいえ、全然。」
咲夜「では、すぐにでもお茶の準備を…」
藍「いえ、大丈夫です。時間のかかる内容ではないので。」
咲夜「そうですか、かしこまりました。」
藍「では、本題に入りましょうか。実はですね…」
・・・
咲夜「なるほど、そういうことですか。」
レミリア「で、誰がここ紅魔館の代表になるかって話なんだけど、咲夜にお願いしても大丈夫?」
咲夜「…はい、かしこまりました。では、私が…」
パチュリー「咲夜がやる必要はないわ。」
レミリア「パチェ。」
パチュリー「その代表になったらその会場に居続けなきゃいけない、そうでしょ?」
藍「そうですね、紅魔館の代表になった以上紅魔館に居続けてもらわないと、扉を付けた意味がなくなりますから。」
パチュリー「ならば、私がやるわ。」
咲夜「ですが、それだと…」
パチュリー「咲夜は宴会最中そちらの友達と一緒に宴会を回りたい、そうでしょ?」
咲夜「えっと、まぁ…」
パチュリー「そっちの剣士さんもそうでしょ?」
妖夢「そう、ですね、できれば…」
パチュリー「だったらわざわざ咲夜がやる必要はないわ。私は大丈夫よ、紅魔館から出るつもりないから。」
レミリア「じゃあパチェ、悪いけどお願いするわ。」
パチュリー「えぇ。」
咲夜「ありがとうございます、パチュリー様。」
藍「わかりました。では、紅魔館はパチュリーさんにお願いします。」
藍「じゃあ、妖夢。次の会場に行こうか。」
妖夢「はい。咲夜さん、明日の宴会、楽しみましょうね。」
咲夜「えぇ、また明日ね。」
妖夢「では、行きま…」
妖夢「…あれ、橙ちゃんは?」
藍「え?あれ、橙…」
橙「藍しゃま~!!」
藍「あ、橙!」
橙「凄いです!氷の像とかがあって、凄かったですよ!!」
藍「そっか、じゃあまた明日も来てみような~。」
パチュリー「へぇ、あの氷像の良さがわかるなんてやるじゃない。かっこよかった?」
橙「はい、面白かったです!!」
藍「よし、橙。そろそろ行くぞ~。」
橙「はい、お邪魔しました!」
妖夢「お邪魔しました~。」
バタン
パチュリー(面白かった…?)
~魔法の森~
橙「凄い、お花綺麗です!」
妖夢「そうだね。あ、でもあんまり触らない方が…」
藍「確か、紫様の話によるとこの辺りかな。」
橙「こんな所に宴会会場があるんですか?」
妖夢「私も、想像つかないですね。魔法の森となると、魔理沙さん?」
藍「いや、魔理沙は宴会を回ると豪語してるから、もう1人の魔法使いだと思うけど。」
妖夢「あ、なるほど。」
幽香「あら、どちら様?」
妖夢「あ、失礼します!」
藍「失礼します。」
幽香「このメンバーは… 、紫の差し金?」
妖夢「差し金、まぁそうですけど…」
橙「紫しゃまを悪く言わないでください!」
幽香「あらあら、ごめんなさいね。」
藍「確かに差し金ですけど、そんなに悪い話でも無いですよ。えっとですね…」
幽香「あ、ちょっと待って。せっかくだから皆で聞きたいわ。会場に来てちょうだい。」
橙「行きたいです!」
藍「では、ぜひ。」
妖夢「よ、よろしくお願いします!」
・・・
アリス「なるほどねぇ。」
成美「いいと思う。私も色んな所回りたかったし。」
ネムノ「問題は、誰に扉を付けるかだな。」
藍「できれば扉を付けた人はここに残って欲しいですね。」
アリス「そうなるわよね。えぇと、誰がいいかしらね。」
幽香「この中の4人から出した方がいいわよね。」
アリス「そうね。」
成美「え、えぇと…。」
幽香「大丈夫よ、成美とネムノは付ける必要無いわ。好きなだけ宴会を回りなさい。」
成美「いいの?ありがとう!」
ネムノ「悪いな、感謝するべ。」
アリス「私がやる?」
幽香「いや、あなたは魔理沙に誘われる可能性があるからやめといた方がいいと思うわよ。私がやるわ。」
アリス「でも…」
幽香「いいのよ、私は他の所に行くつもり無いから。」
アリス「そう?じゃあお願いしようかしら。」
藍「では、幽香さんが代表になるということで。」
幽香「えぇ、そうね。それでお願いするわ。」
藍「わかりました。では、明日お願いします。橙、行くわよ〜。」
橙「あ、はい!」
幽香「お花、荒らしてないわよね?」
橙「はい、大丈夫ですよ!」
幽香「えぇと…」キョロキョロ
幽香「そうね、大丈夫そうね。」ナデナデ
橙「えへへ…」
妖夢(ちゃんと言っておいて良かった…)
〜永遠亭〜
妖夢「凄いですね、藍さん。竹林で迷わないなんて…」
藍「紫様に教えてもらったの、永遠亭への道を。」
妖夢「へぇ、そうなんですか。橙ちゃん、はぐれないようにね。」
橙「はい!」ギュッ
妖夢(可愛いなぁ…)
藍「妖夢…」ギロッ
妖夢「だ、大丈夫ですよ!取ったりなんかしませんから!」
藍「別に、妖夢を疑ったりなんてしてないよ。ただ、一応な。」
妖夢(疑うってレベルの目じゃなかった…)
藍「着いた、ここだね。」
コンコン
鈴仙「はい、どちら様でしょうか?」
藍「どうも、紫様の式の八雲藍です。」
橙「藍しゃまの式の橙です!」
鈴仙「あ、どうも、鈴仙・優曇華院・イナバです。」
妖夢「鈴仙さん、どうも。お疲れ様です。」
鈴仙「あ、妖夢。お疲れ様。お手伝い中?」
妖夢「はい、紫様のお手伝いをしている藍さんのお手伝いですね。」
鈴仙「妖夢も大変ねぇ。さ、あがってあがって。藍さんも、橙ちゃんもあがってください。」
妖夢「じゃあお言葉に甘えて、お邪魔します。」
藍「失礼します。」
橙「うぅ…」ブルブル
藍「橙、どうしたの?」
橙「お薬嫌です…」
藍「もう橙ったら。」
鈴仙「ふふ、大丈夫。健康な子にはお薬ないからね。」
橙「…本当ですか?」
鈴仙「うん!」
橙「じゃあ、頑張ります…」
鈴仙「ささ、あがってあがって。」
妖夢「…というわけなんですよね。」
鈴仙「なるほど、そんな計画がされてたのね。」
妖夢「ですから、誰か永遠亭を代表して扉をつけてもらいたいのですけど…」
鈴仙「わかったわ。じゃあ今から師匠に…」
輝夜「その必要は無いわ。」ヌッ
妖夢「うわ!」
鈴仙「輝夜様!いつの間にいらしたんですか!」
輝夜「悪いのだけど、今回の宴会、私達は身内だけで楽しもうと思ってるのよ。だから、扉の必要は無いわ。」
妖夢「なるほど、わかりました。鈴仙さんとは咲夜さんも含め3人で飲みたかったなぁって思ってたんですけど…」
鈴仙「え、そうだったの?」
妖夢「はい。ですけど、そちらの都合が悪いのであれば…」
輝夜「大丈夫よ。別にずっと永遠亭で飲ませるわけじゃないから。鈴仙、好きな所に行っていいからね。」
鈴仙「姫様…、ありがとうございます!」
藍「では、永遠亭は無しということで。」
輝夜「えぇ。お願いするわ。」
鈴仙「ちなみに、扉を提供しない私達はどこに行けば他の宴会場に行けるのですか?やっぱり直接行くしかないのでしょうか?」
藍「一ヶ所休憩所のようなものを設ける予定です。もし扉を提供しないのであればそちらの休憩所に行ってください。そうすればそこに各宴会場に繋がる扉があるので、それを使って別の宴会場に行けます。もっとも、目的の宴会場が近ければ直接行った方がいいとは思いますが。」
鈴仙「わかりました。」
藍「他には、何かありますか?」
輝夜「いえ、大丈夫よ。」
藍「わかりました、では行きましょうか。」
妖夢「鈴仙さん、また明日、一緒に飲みましょうね!」
鈴仙「えぇ!」
橙「…」ブルブル
藍「橙、そろそろ帰るぞ~。」
鈴仙「ふふ、ずっと震えちゃってたね。」
妖夢「ですね。」
輝夜「あ、じゃあお薬が怖くなくなる注射でもする?」
橙「やった!…え、注射!?いや、いいです、いいです!」
輝夜「ふふ、冗談よ、冗談。」
鈴仙「また明日ね、妖夢。」
妖夢「はい、鈴仙さん。」
~妖怪の山~
妖夢「どうしましょう。守矢神社、誰もいませんでしたね。」
藍「これはちょっと予想外。まぁまた後で行けばいい話だろう。ひとまず先に命蓮寺あたりに…」
橙「ニャッ!!」コケッ
ザブーン!!
藍「あ、橙!!」
妖夢「橙ちゃん!!」
橙「らんしゃ、あぷっ!!たす、け、うっ!!」
藍「ほら、橙!捕まって!!」
橙「ら、らんしゃ…」
ギュッ
藍「ふぅ、橙、大丈夫か?」
橙「はい、ありがとうございます…。」
妖夢「にしても、なんで…」
雛「すいません、大丈夫ですか!?」
妖夢「あ、あなたは厄神の…」
藍「とりあえず、大丈夫。」
藍「…ただ次同じことがあった場合私は理性を保てる自信がない。」
雛「ご、ごめんなさい…。」
橙「へ、へくしゅん!!」
雛「今ここには厄神、貧乏神、疫病神が揃ってるから不用意に近づかない方がいいですよ。本当に何が起こるか私にもわからなくて…。」
藍「そういうことだったの。なるほど。」
雛「あ、でも、もし何かお詫びができればいいのですが…」
藍「お詫びと言われても…」
妖夢「あ、せっかくですし扉の話します?雛さんもひょっとしたら守矢神社に行くかもしれませんし。」
藍「でも、厄神様に扉をつけると何が起こるか分からないぞ?」
妖夢「あ、確かに。」
雛「扉?」
妖夢「い、いえ。こちらの話です。ではそろそろ…」
女苑「なーんの話してるの?」
妖夢「あ、あなたは…」
紫苑「どうも…」
藍「揃ってしまった…」
女苑「なんか面白い話しようとしてるんでしょ?私も混ぜてよ。」
紫苑「私も…」
妖夢「藍さん、すいません…。」
藍「仕方ない、これ以上貧乏くじを引きたくないしな…。」
・・・
女苑「へぇ、そんな計画が立ってたの。」
藍「まぁ、この扉の役目は守矢神社の神奈子さんか諏訪子さんあたりに頼む予定だが…」
女苑「えー、それじゃつまんないじゃん。お姉ちゃん、やりなよ。」
紫苑「え、私…?」
女苑「どうせ、お姉ちゃんすぐ酔ってつぶれるでしょ。適任だって。」
紫苑「いや、そんなこと…」
女苑「はい、決まりー。じゃあお姉ちゃんに扉付けといて。」
妖夢「いや、さすがに…」
藍「わかった。では、紫苑を扉係としよう。」
妖夢「えっ。」
女苑「はい、じゃあ釣り戻ろ。」
紫苑「うん…」
雛「あの、本当ごめんなさい…。」
橙「行っちゃいました…。」
妖夢「いいんですか、あの人に扉付けちゃって!相手は貧乏神ですよ!?」
藍「断ったら私たちに不運がまとわりつく。なんなら暴れまわるかもしれない。降りかかる火の粉は払わなければな。」
妖夢「でも…」
藍「大丈夫、あそこには力のある神が二人もいる。なんとかなるさ、多分。」
妖夢「だといいけど…」
~命蓮寺~
村紗「一輪、そろそろ集客!」
一輪「えぇ、わかってるわ!」
雲山「ぜぇぇぇぇいいいい!!!」
ナズーリン「ご主人、どうやったらお酒五瓶も失くすことができるんですか!」
星「さっきまで手に持ってたはずなのに…」
アクセクアクセク
橙「す、すごい…」
妖夢「本当に、すごい気迫ですね…」
藍「明日の宴会は少しは信仰に響くとは思っていたが、ここまで熱が入るとは…」
聖「あら、お客様?ごめんなさい、今は見ての通り忙しくて…」
藍「申し訳ないのですが、少しだけお話しさせてください。これも明日の宴会のためなので。」
聖「そうなの?なら、少しだけね。」
藍「はい。では手短に説明させていただきます。」
・・・
聖「そういうことね。もちろん、私がなりますわ。」
藍「ありがとうございます、では失礼します。」
聖「えぇ、お疲れ様。さ、みんな準備を!!」
妖夢(せわしないなぁ…)
~神霊廟~
屠自古「布都、ちゃんと持ってよ!!」
布都「よし、持った!ではいくぞ!!」
神子「もちろん、私がやりましょう。」
藍「わかりました。」
神子「みんな、次は…!」
妖夢(ここもせわしない!!)
~人里~
藍「確かこのあたりで音楽会が開かれるのだが。」
妖夢「へぇ、そうなんですか。」
橙「藍しゃま、聞いてみたいです!」
藍「明日までの辛抱だぞ、橙。」
雷鼓「お疲れさん。ライブは明日だよ。」
妖夢「あ、どうも。いえ、ライブを聞きに来たわけではなくて…」
藍「明日の宴会でお願いがあって来たんですよね。」
雷鼓「お願い?」
藍「はい。えっとですね…」
・・・
雷鼓「なるほどねぇ。面白いこと考えたね。」
藍「はい、紫様と摩多羅隠岐奈さんが考えましてね。」
雷鼓「そっか。で、このライブでも扉を付けたいと。」
藍「そういうことになりますね。」
雷鼓「あぁ、でもすまない。私たちの誰かが代表になることはできないね。というのも誰がどのタイミングで舞台に立っているかわからなくてさ。もし誰かを代表にすると色々面倒になっちゃうんだよ。」
藍「確かに、そうですね。わかりました。では無しということで。」
雷鼓「うん、よろしく頼むよ。」
橙「明日音楽会聞きに来ます!」
雷鼓「おぉ、そうかい。色んな人が出るからぜひ楽しみにしておくといいよ。」
橙「はい!」
藍「では、失礼します。」
妖夢「明日、よろしくお願いします。」
藍「とりあえず、こんなところかな。」
妖夢「あれ、博麗神社は行かないんですか?」
藍「博麗神社は今回宴会を開かないらしいって紫様が言っててね。地霊殿も開かないから、これで全部だね。」
妖夢「へぇ、そうなんですか。でしたら…」
藍「うん、これで終わり。」
橙「藍しゃま、帰りましょ!」
藍「そうね、帰りましょうか。」
妖夢「ですね。」
クパァ
紫「藍、調子はどう?終わった?」
藍「紫様。えぇ、たった今終わったところです。」
紫「そう、お疲れ様。じゃあ。今から夜雀の所に行きましょ。」
藍「え?」
妖夢「夜雀…、ミスティアのところですか?」
橙「なんでですか?」
紫「ふふっ、来ればわかるわよ。」
・
・
・
~夜雀の屋台~
紫「隠岐奈、連れて来たわよ。」
隠岐奈「ありがとう。みんな、お疲れ様。」
藍「隠岐奈さん、お疲れ様です。」
妖夢「お疲れ様です。」
橙「お疲れ様です!」
隠岐奈「それで、どんな感じになった?」
藍「えぇと、こちらのメモに全て書いてあります。どうぞ。」
隠岐奈「なるほど、なるほど。」
幽々子「どう?いけそう?」
隠岐奈「五つね、大丈夫。なんとかなるわ。」
紫「あなたも、明日はよろしく頼むわね。」
ミスティア「まぁ、賢者の頼み事とあれば断れないよ。でも、私はずっとここにいないけど大丈夫?」
隠岐奈「基本私がここにいるから大丈夫よ。」
幽々子「隠岐奈がいない時には私たちで回しましょ?」
紫「そうね。臨機応変にね。」
藍「紫様、ここを休憩所とするのですか?」
紫「えぇ。ここなら落ち着いて過ごせるし、人里の会場や永遠亭とも近いから便利なのよ。」
藍「扉を付けてない所ですね。なるほど…」
ミスティア「こっちも宴会場として準備するより休憩所として準備する方が気が楽だよ。変に騒ぐ人が少なそうだし。」
藍「確かに、そうね。妖夢も他の友人と飲む時はここを使えばいいんじゃない?」
妖夢「そうですね、ここなら集まりやすいですし。ミスティアさん、大丈夫そうですか?」
ミスティア「うん、大歓迎だよ。」
橙「あの、私もここで休んでもいいんですか?」
ミスティア「うん、もちろん。疲れた時にはいつでもおいで。」
橙「はい!」
ミスティア「さて、準備っと。」
隠岐奈「私も、扉の準備をしないと。」
妖夢「なんか、いよいよって感じがしてきましたね…!」
藍「そうね、私も年甲斐もなくわくわくしてきたわ。」
橙「藍しゃま!楽しみですね!!」
藍「そうだな~、橙。」
妖夢「橙ちゃん、楽しもうね!」
橙「はい!」
幽々子「明日はどうなるかしらね。」
隠岐奈「想像もつかないわね。でも…」
紫「だからこそ、楽しみね。明日の宴会。」
紫(さて、どうなることやら…)
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