2019-07-22 04:32:11 更新

前書き

 信頼しきってる艦娘を殴ってみたいなって妄想のお話。

そこまで胸糞展開にしようと思ってませんが、こういうのが好きな人でないと楽しむのは難しいかも。読んでから後悔しても責任はとれませんぜ。
ちなみに脳内はこんな感じ
https://twitter.com/gomio123/status/802211047180357633?s=21



提督「なぁ秋雲」


秋雲「なになにー提督?」グルッ


提督「何も知らない艦娘をいきなり殴り付けたらと考えると、正直言って興奮する。だから殴ることにしよう」


秋雲「いや唐突すぎてついてけないんだけど」


提督「秋雲はそういう本を描くことは無いのか?リョナとか」


秋雲「流石の秋雲さんでもそんなキツイのは書かないよ…。でもちょっと興味はあるかなぁ」


提督「なら良し、共に行こう」


秋雲「いやいやいや、興味あるだけで手伝わないよ? そもそも提督がいきなりこんなこと言うこと自体にドン引きなのに」


提督「俺ってこんなキャラじゃなかったか?」


秋雲「全然違うよ! なんていうか、まぁ……普通に良い人ー? ってイメージしか無かったんだけど」


提督「そうか?ならもっといい反応が得られそうだなら」


秋雲「一体提督に何があったのさ…。とりあえずさ、辞めよう?」


提督「無理だな。もういてもたってもいられないんだよ。今目の前にいる秋雲の顔面を殴り飛ばしたいぐらいに」ワナワナ


秋雲「まさか私に矛先が飛んでくる可能性があるとは思いもしなかった」


提督「まぁ明日からやろうと思うから、毎日早朝から来るようにな」スタスタ


秋雲「嘘でしょ、勘弁してよぉー!」


秋雲(被害者にならずに済んだだけでもマシかも?というか、提督にこんな一面があるのを知ってるのは秋雲だけだよね…)



秋雲「いいかも」ボソッ













提督「よし、よく来たな秋雲。歓迎するぞ」


秋雲「いや来させたの提督じゃん。で、どうするの?」


提督「ここの秘書艦は日替わり制だろ? だからそこを狙う」


秋雲「…昨日の秘書艦秋雲だよね。もし秋雲が今日だったらどうしたの?」


提督「別に待ったよ。殴って反応見てから声かけてもよかったけど」


秋雲「いきなり何も知らずに提督に殴られたらと思うと、ゾッとするわ…」


提督「そのゾッとしてる時の反応が楽しみなんだよ」


秋雲「えぇぇ…。秋雲関与しないからね? 責任取れないから」


提督「まぁ最初は隠れて見てたらいい。ドッキリと違って、殴ればその域を悠然と超えるからな」


秋雲「不安になってきたんだけど…」


提督「そろそろ秘書艦が来る時間になる。俺の自室を監視部屋にしてあるからそこで見てろ」


秋雲「あいよーっと…」ガチャ



提督(今日の秘書艦は霞。初めてやる分には手こずるかも知れないが、それだけ良い反応が返ってきそうな相手だ)


秋雲(ここが提督の私室かぁ…。なんか可愛いぬいぐるみ置いてあるんだけど) キョロキョロ


 「霞、入るわよ」コンコン


提督「開いてるぞ」


霞「開いてるかどうかの確認してるんじゃないわよ…。今日一日、宜しく頼むわね?」


提督「あぁ」


秋雲(霞かぁ。割と結構提督を信頼してる類だよねぇ)


霞「総員起こし掛けるから、先に書類の準備しておいてくれる?」


提督「おう」


秋雲(演習で他の鎮守府の霞を見かけることがあるけど、普通はクズクズ言ってるのが普通らしいね。そう考えるとここの霞はそうそう言わないし…、まさかガチデレ?)


霞「今日の分の書類は…、いつも通り全然ないじゃないの…」


提督「いつも明日の分を先にやっておくからな。後に残すのは嫌いだ」


霞「ふふ、やっぱり私が見込んだ通りあるわね」ボソッ


提督「何か言ったか?」


霞「ううん、何でもないわ」


秋雲(これどこから音取ってるんだろう…。しっかりと聞こえたんだけど)


提督「よし、じゃあ取り掛かろう。宜しくな」


霞「ええ、こちらこそ」ニコニコ


秋雲(これは間違いなく堕ちてますわ。こんな純粋無垢な目久しぶりに見たかも)




提督「……」カリカリ


霞「……」カリカリ


提督「……終わった」


霞「えっ!?嘘でしょ?」


提督「手伝うぞ」


霞「い、いや大丈夫よ、私の仕事なんだから!司令官はゆっくりしてたら?」アセアセ


提督「そうか…。差し出がましくてすまないな」


霞「い、いや、司令官は悪くないわよ。私が遅いせいだし…。とにかく座ってなさい」


提督「いつもすまないな、霞」


霞「お礼を言うのは私の方よ…ありがと」テレテレ


秋雲(滅茶苦茶デレデレじゃーん。意識したことないから気づかなかったけど、提督って仕事かなり早いのね)


提督「お茶でも入れてくる」


霞「あ、ありがと…」テレテレ


秋雲(提督の圧倒だなぁ…。でも、もし殴るならいい雰囲気かも?)





霞「終わったわ!」


提督「お疲れ。今日はもうフリーだな」


霞「え、何かやることはないのかしら?」


提督「無いな。気使ってくれありがとな」


霞「そんなぁ…」


提督「そう悲しまないでくれ。これでも霞が秘書艦の中で1番早いんだぞ?」


霞「そうなの!?」


提督「あぁ。大淀達も勿論早いんだが、マイペースにやるタイプだからな。自分のペースで気にせずやってるよ」


霞「あの大淀さんが…。そうね、私もそうしようかしら」


提督「それがいい。俺に合わせた所でいい事無いからな」


霞「そ、そんなことないわよ!」


提督「そうか?」


霞「そうよ!」


提督「そうか、ありがとな」 ナデナデ


霞「別に…」 テレテレ


秋雲(一体いつまでイチャラブしてるのかなー? こんなの見てたら秋雲さん早く殴って欲しくなってきたんだけど)


霞「とりあえず、私はここに居ることにするわ」


提督「ありがとうな」


霞「別にそんなんじゃ…」


提督「いいや、いつもありがとう。おいで」 テマネキ


霞「……//」 ウツムキ トテトテ


提督「……」


霞「……//」チラチラ








提督「…ッ」 バキッ


霞「いっ…!!」 ドサッ


秋雲(綺麗なストレート顔面に!) ゾクゾク





霞「ぁ……ぇ…?」


提督「……」 ドガッ ゴシャッ


霞「ぃ!?止めて!痛い、痛い!!」


秋雲(崩れ落ちた霞に追い打ちを掛けるように殴ってる…。 最初殴られた時の霞、この世のものとは思えないほど弱々しい目してたなぁ)


霞「ごめんなさっ! バキッ ひっごめんなさい!! 痛いぃ!」ゴロゴロ


提督「……」ドカバキ


霞「やめ…て…っ。なん…で…」ポロポロ


提督「部屋に戻ってろ」


霞「…ッ」 ビクッ


提督「早くしろ」


霞「…ごめんなさい…」ズリズリ ガチャ


秋雲「…いやぁ、提督やばくない?」


提督「あぁぁスッキリした」ゾクゾク


秋雲「ドン引きだよぉ…。でもなんかワクワクしたけど」


提督「だろう。お前にも潜在的にSが眠ってるんじゃないか?」


秋雲「信じたくないけどね」


提督「素直になればいいぞ」


秋雲「まだいいや…」


提督「今日はまだやるから、それを見てやる気になればいい」


秋雲「嘘でしょ、まだやるの?」


提督「まだ満足してないからな。見る気ないなら帰っててもいいぞ」


秋雲「…じゃあちょっと部屋で考えとくわ」






秋月「司令、失礼します」コンコン ガチャ


秋月「秋月参りました!それで、なんの御用でしょうか?」


提督「お前に言いたいことがあるんだ」


秋月「なんでしょうか…」




提督「態とらしく畏まった口調で喋るのを辞めろ。キャラも作るな」


秋月「…えっ?」


提督「お前と喋っているとムカついて来るんだよ」


秋月「そ、そんな…。私はキャラなんて作ってません!口調…は普通です!」


提督「嘘をつくな。俺の機嫌取りするためにやってるってるのが、毎回喋っていてヒシヒシと感じてくる」


秋月「そんなことありません!私はこれが素で…」


提督「黙れ」バッ


秋月「っ!」ガシャン


秋月「痛いよぉ…」


提督「もう俺は分かってんだよ。素直に認めろ」


秋月「ッ…いいえ、認める訳にはいきません!」


提督「執拗い野郎だな!」バキッ


秋月「…ぅう…私は、秋月は…」


秋月(あの司令が…こんな人だったなんて…)


提督「小賢しいぞ!」ゲシッ


秋月「っ…うぅぅ…秋月はぁ…」ポロポロ


提督「認めるまでやるからな」バキッ ドガッ


秋月「痛いっ…いたい…!」ヒグッ


提督「『私は機嫌取りに演じていました』だろ?」


秋月「…いッ…。そうです、私は演じて…いました!」ポロポロ


秋月「もう、殴らないで…」ポロポロ


提督(両頬に青タンが出来て、鼻血が出てる。可愛いな)


提督「秋月、来い」


秋月「ッ…」トテトテ



提督「ほら、もう喋っていくれていいんだぞ?お前が素で接してさえくれるなら、怒ることは無いんだから」 ギュッ


秋月「ぇ…」


秋月(暖かい…。でも、喋ったらまだ演じてると思われちゃう…)


秋月「……」ポロポロ


提督「ほら、入渠してこい。また会った時喋ろう」


秋月「……」コクコク バタン


提督「ふぅ…」


提督(きっとあいつは、二度と俺と喋れない。そのさまを周りに見せつけるのも面白そうだ)


「失礼するわよ!」


提督「…どうぞ」


提督(見られたかな?)


陽炎「ちょっと司令!なんか傷だらけの秋月が見えたんだけど!」


提督「あぁ、今日は格闘技の演習があってそれに行ってたんだよ。負けたくないって頑張ってたな」


陽炎「そうなの?その割には、青タンが酷い気がするんだけど」


提督「倒れずにやってたからだろう。後で労ってやれ」


陽炎「分かったわ…それじゃあ失礼するわね」ガチャ


提督「…いや待て」


陽炎「なに?」


提督「そういえば陽炎に言いたいことがあるんだったな」


陽炎「私に?」




提督「お前、改二になってから調子に乗りすぎじゃないか?」


陽炎「そ、そんなこと…!」


提督「…あるよな?」


陽炎「ある…かも…」


提督「念願の改二だから逸る気持ちは分かる。だが、だからといって調子に乗っていい訳じゃない」


陽炎「ごめんなさい…」


提督「不知火はどうだ、改二になっても変わらず気を引き締めたままだろう。妹を見習ったらどうなんだ」


陽炎「っ…ご、ごめん…なさい」


提督「ネームシップがその様子じゃダメだな。不知火の方が相応しいんじゃないか?」


陽炎「…そんなに…言わなくても…!」ポロポロ


提督(叱られて泣くあたり、まだやっぱり子供だよな)


提督「何簡単に泣いてんだ。お前が恣意的な事ばかりしてるからこうなってるんだろう。弱虫な奴だな」


陽炎「…ぅぁ…ひぐっ…ごめんなさい…」ポロポロ


このSSへの評価

5件評価されています


SS好きの名無しさんから
2020-11-08 19:37:44

ヴェローチェさんから
2020-07-11 23:57:32

SS好きの名無しさんから
2020-02-16 01:10:45

SS好きの名無しさんから
2019-06-29 21:45:13

2019-06-06 09:26:31

このSSへの応援

4件応援されています


SS好きの名無しさんから
2020-02-16 01:10:43

SS好きの名無しさんから
2019-06-29 21:45:14

2019-06-06 09:26:32

クロードさんから
2019-05-30 12:07:06

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください