2016-08-04 01:09:16 更新

概要

前回↓
小咲「貴女は楽君のなんなの!?」

人間関係が泥沼化してきます


前書き

一条楽 (一城悠真)
訳があって偽名である一城悠真を使用し、元々通っていた高校に転校生として入学、変装や音声の調整機などを使用し別人を演じている、右腕は技師であり、米軍と深い関係あり

小野寺 小咲
学校に復帰するが、今までのおっとりした性格からは想像できない、楽に対して執着心があり楽は生きていると信じ、一条に会うことを目的とし行動する

鶫 誠士郎
腹に楽の子供をやどしており、派手な運動は控えている、まだ小咲以外気付かれていない

橘 万里花
警視総監の娘、一城の事を怪しいと踏んでおり部下に見張り役を指令させた

ポーラ
元々敵対同士であったが、抗争以降記憶を失い
孤児扱いにされていた所を楽に引き取られて以降、楽の事を兄と呼び親っている

刹那
日系アメリカ人でトンファーで攻撃するスタンスをとる、楽とは相棒・ボスとして見ており信頼度は高い

アル
米海軍特殊部隊の軍曹長であり、今回の事件を担当している、武力で色々と行使する事がある
楽とは管理者でもある

篠原
橘の古くからの友人、わけありで本校に転校

霧島 榛名
篠原の友人、剣術に優れており剣道での段は三段である



自宅で会議をしていたその日の夜、橘と篠原と霧島は今後の予定を考えていた


橘「私が思うには、真っ先に一城を揺さぶりにかけるより、いつも一緒にいる刹那さんに対して仕掛けた方がいいと思うのだけど」


篠原「まぁ無難かもしれないわね、仮に彼が一条という本人だった場合、恐らく何も無いと思うけど裏があった時には何が起こるか分かったもんじゃないからね」


霧島「では、その刹那という者を処すればいいのですか?」


篠原「殺してどうするのよ、少し挨拶程度でいいの」


霧島「冗談ですよ、かるい冗談」


篠原「貴女の場合冗談に聞こえないわよ」


霧島「その相手は強い?」


橘「聞いた話によると、瞬発力と腕力はあるみたいよ、ただ貴女のような木刀みたいな武器になる物は持っているかどうかはまだ知りませんの」


霧島「大丈夫ですよ、殺しはしませんから」


そう言ってはいるが、等の本人は目が殺意しかわいていなかった


橘「結局のところ、貴女達は明日に入学するのよね?」


篠原「えぇ、そのつもりでいるけど霧島は学年が一つ上やから、私と離れる事になるけど…」


橘「あら?もしかして寂しがりなの?」


橘は少し絡らかうように、篠原に問い掛けるそれに対して篠原は少し呆れたような顔をした


篠原「馬鹿言ってんじゃないよ、霧島が不安なんよ」


橘「私達より年上なのに?」


篠原「なにより、血の気が絶えない性格だから何か問題にならなければいいのだけど」


霧島「何変な事を吹き込んでいるの?晒し首に曝しますよ?」


橘「なんだか分かった気がする……」


そういいながら、橘は妙に笑うが心から笑っている訳ではないのだ

所謂愛想笑いと言う物だ


橘「ところで、そこに置いてある大きなカバンと長い包み袋は何?」


橘は部屋の角の方に置いてあった、妙に大きいカバンの方に指を指す


霧島「それは私の持参物、竹刀が3本入っている竹刀袋と、防具と胴垂れが入った特性のバックです」


橘「それでは本校で剣道部に入部するつもりで?」


霧島「えぇ、やはり体が鈍ってしまうので一様……果たして三段のクラブ生は、いることを期待している」


橘「なんで三段固定ですの?」


霧島「高校生は最大で三段までしか取れないのです」


篠原「記録上そうなっているけど、実力はかなり上よ、いい機会だから見せてあげたら?」


霧島「めんどくさいけど、いいよ」


すると彼女は竹刀袋から木刀を取り出し、つばとつばどめを着け、左手に力を入れ構える


霧島「……ハッ!」


ズバッ……


空気を斬る音をたてながら剣道の形をやって見せた

まるで漫画の世界のように、木刀が肉眼で確認出来ない程素早く、威圧感も十分な程に出ていた


その頃、防衛省では朝鮮半島のミサイル事件や

極東ロシアの空軍基地、湾岸基地が妙な動きなど、アジア及び日本の安全保障に問題が応じているとの事で、陸海空の幕僚長などが集まり会議を開いていた


「周辺諸国の動きから見て、都市圏にペトリオットミサイルを配置するべきだと空自はおもうのですが?」


「それは勿論の事だが、イージス艦を日本海と尖閣諸島とオホーツク海に展開し、有事に備えるべきだと思います」


「この案は外務省は反対です、余計に周辺諸国 を刺激してしまうに決まっている!」


「それでは外務省の貴殿方に問いますが、アメリカ政府はどう動いているのかご存知ですよね?」


「なっ!?」


「既にアメリカは動いているのです、そのまま我々日本政府が、じっとしていては日米間の関係に問題が応じる」


「ちょっとまて!我々はアメリカのポチでも何でも無いのだぞ!」


「そんなことしている内に、オーストラリアのDEFCOMlevelが3になったぞ?」


「念には念をとは言いますが、テロ対策もしておくべきかと思われますが、東京、大阪、横浜、名古屋、新潟、舞鶴に陸上自衛隊の3個師団ぐらい送り警戒するのもありかと思いますが?」


楽視線


次の日の朝、普段と変わらない一日が始まろうとしていた

ただ、裏胸ポケットにリボルバー拳銃を仕込ませている為、違和感はあるが気にしない

右腕の義肢も故障していないので、問題はない

ふと窓から外を除き混むと、深いハット帽を被ったサングラスの中年がチラチラとこちらを確認している


楽「なんだか、監視されてるって変な気分だよな……」


刹那「それはもう、馴れるしか無いよ」


ポーラ「仮に裏切るような事があれば、容赦しないけどね」


楽「よせよ、返り討ちにされるだけだ相手はプロの殺し屋だぞ?」


ポーラ「でも……」


楽「ほら?いつも通りに過ごせば問題無いだろ?」


刹那「同感です」


こうして、この状況下に馴れないまま俺たちは学校に登校する事にした


ブォオオオオオン!!!!


通学中の車道で、何故か陸上自衛隊のジープやトラックが移動している所を見かけた

ここら近くに駐屯地なんて無いのだが、少なくとも政府から指示があったのは確かだろう

そうでもなければ、自衛官はうろつきはしないのだから

それに公園には地対空ミサイルを配備しているの所を見ると、恐らく近々なにかしら起こるだろう


目には見えないが、どこかにスナイパーが隠れていて身の回りにマフィアという名の防人がいるという、どこぞの用心棒になった気分をさせてくれる

やはり彼らは優秀で人気の気配を感じさせない

その分彼らが裏切って敵に回ったときには、背後から襲撃されるだろうが、恐らく自分達はなにも出来ないまま殺されるのだろうと察しる

回りは学生や社会人などが行き来している、そこに紛れているのは確かだろう


安達「おっはよ!!」パンッ!!!!


楽「うおっ!?」ガタッ


背後から押されて、すこしよろついたが後ろを振り返るとそこにいたのは安達だった

俺達そこまで親しかったけ?と疑問に思ったがそこまでにとどまった

因みに刹那とは別登校であるから、俺一人で登校となっている


安達「あれ?昨日の怪我がもう治ってる!?」


楽「へ?」


翌々考えてみればそうだ、軽傷では済んでいたがたった一晩寝たぐらいで傷口が感知するわけがないのだ

本体自体は治っていないのだが、皮膚の上に新しい変装マスクを着用している為

端から見れば綺麗な肌をした、普通の学生に見えるわけである


楽「えーと、そうそう俺って傷の治りは早い方なんだ!何も不思議な話ではないさ、傷口の治るスピードなんて個人差があるもんだろ?」


しらっと平然を装い、何事もなかったように言い訳を発した


安達「それにしても、早すぎると思うんだけど……まるで、NA●●TOの主人公みたいじゃない」


楽「俺は螺●丸を放ったりしないよ」


すると爆音が後ろから響渡ってきた、正体は陸上自衛隊の10式戦車だったが一般道を走っている様はまるで、戦争でも起きているのかと錯覚させる


安達「日本も物騒になってきたね……NewSを見ればどこも官房長官の会見の中継ばっかで、自衛隊が有事出動とか……まるで戦争でもするみたい……」


楽「確かに、最近世界的に物騒みたいだからな……」


楽『まぁ、俺らの周りに中国マフィアとか暗部の人間とか色々貼り付いている時点で、異常な程に物騒なんだけどね』


そんな異常な朝を向かえながら学校に登校することにした

学校に着いても気が引けず、どこから狙撃銃の銃口が俺の頭に向けているのか分からないからだ、昨日の今日であるから何もないとは思えないのだ

窓を見るたびに、マンションから狙われているのでは無いかという妄想にかられる

現に狙われの身であるのは確かではあるが、挙動不審になってしまっていて、周りからは変な視線で見られるのは確かだろう

自分のクラスの教室がある階に上がり終えると


刹那「やっほー」ポンッ


凄く棒読みな掛け声で後ろから挨拶された

彼女らしいのは彼女らしいのだが、なんだか感情表現は無いのだろうか


刹那「なんだか外、気味が悪い」


楽「俺も同じだ、誰に監視されている気分だ」


そんな会話をしていると、背後から視線を感じた刹那がとっさに後ろを振り返る


刹那「ッ!……」サッ!!!!


しかし、そこには普通に登校し終えて教室に向かっている生徒しかおらず、特に怪しい人物は一見見る限りいなかった


楽「どうしたんだ?」


刹那「いや……だれかに見られた気がする、今までと違う……」


楽「……もう少し楽にした方が良いと思うぞ?そんなにガチガチになっていたら気が持たないと思うんだが?」


刹那は何か納得いかなさそうな表情を見せるが、気を割ろうそう割りきったご様子だった

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鶫視線


時は前夜に戻り、夜の11時頃

私は昔の習慣からか、風呂からあがるとき物音をたてずに寝間着に着替える事がある

常に身のそばにはご信用に9口径の拳銃を置き、いつでも対応出来るようにしている

そんなことせずとも、今は誰にも狙われる事もなければ相手もいないからだ

いつも通りに物音をたてずに着替え、自分の部屋に戻ろうと廊下を歩いていると、 談話室に灯りが照らされており話声が聞こえてくる

この時間帯から聞こえてくるのは珍しい事である


竜「私は納得がいきませんね……」


組長「お前が納得しなかろうが、私が生きている限り覆らんぞ」


竜「確かにそうです、しかしぼっちゃんの実の親である組長が、なぜ新参者の女なんかに!」


組長「聞こえなかったのか?楽の立場を誠士郎に変えると言ったのだ」


鶫『えっ!?』


驚く他は無かった、私は楽がいなくなった時点でいずれか出ていかないといけないと位思っていたので、正直想定外だった


竜「組長!あなた様は何を見てきたのですか?ぼっちゃんの赤ん坊から今まで!?」


組長「何を言っておる?見てきたに決まっておろう」


竜「だったら何故です!?」


組長「分からないのか?確かに楽は実の息子だ、しかし、反抗はするは婚約は勝手に取り消すはで、私の顔を泥を塗るような事ばっかりしてくれる飛んだクソガキだよ」


竜「仕方がありませんよ、なにせ思春期真っ最中ではありませんか、そりゃ好きな人も出来やしますよ!それに組長はぼっちゃんの気持ちを考えた事はありましたか?」


組長「……竜、貴様、何が言いたい?」


竜「どうして、貴方様は自分の息子をそう他人事のような扱いなのですか」


組長「それは、ワシが楽を愛していなかったとでも言いたいのか?」


竜「えぇ、本当に我が子のように愛しているのなら自分の息子を抗争の鎮火に使ったりしない」


組長「……はぁ、いいか竜、この世界実力がものをいう時代だ、実力ならお前より誠士郎の方が上だろ?」


竜「それが理由で、ぼっちゃんの換わりとして鶫を……納得できません!」


組長「お前が納得してなかろうが関係無い、この話は決定しているのだから」


竜「…………」


まさか、アイツが死んでから内部で対立してしまうとは思いもしなかった

それに私の存在も組織の人脈図を揺るがしているともいえる

竜さんは、私のことを認めていないようであった、なにせ彼は一番一条楽の事を見てきたのだからであろう

幼少期から面倒を見てきた彼からしてみれば、楽の事を自分の息子当然のように育ててきたのだ、そんな楽の代わりに他のマフィアから逃げてきた私なんかに…………


組長「他に言い分は無いのか?」


竜「……なにも存じ上げる事はありません」


組長「それでは下がってよし、お主の気持ちも聞けて嬉しく思うぞ」


竜「いえいえ、態々組長直々に申しあげて頂き失礼しました、今夜はおゆっくりお休みください」ピシャッ


そう言い残し竜はその場を後にした

私は物陰に隠れて身を隠していた為、私が盗み聴きしていたことはバレなかったが

彼の表情は険しく、近付き難い空気を漂わせていた


それから夜が明けて朝を向かえ、いつも通り6時に起きる

さっさと制服に着替え部屋を出ると、そこにはいつもなら組員がうろついているのだが、その姿は見当たらない

しかし、宴会場から話声が聞こえてくる

私は何も分からないまま宴会場へと向かうが少し胸騒ぎを起きたので、少し忍び足で身を隠しつつで向かう

何故家の中なのに身を隠さないといけないのかと思ったが念には念をという事である


「正直のところ仕方がないのかもしれない……」


「しかし、ぼっちゃんの変わりなんておかしいだろ!」


「だが、組長が決めた事だ仕方が無いんだ俺達がどうこう言っても変わらねぇ……」


「俺は賛成だ、あまり言えることじゃないが鶫の方が頼りがいがある」


「貴様ッ!それでも集英組の組員かっ!?」


内容は聞かなくとも大体はわかる、何があったかも

しかし、この居心地の悪い胸くそ悪い空気には付き合いきれそうに無いのだ

なのでこの際、ハッキリとさせておくのも一つの手だとも考えた


鶫「皆さん、おはようございます」


一同「!?……」


鶫「何があったのか、何も聞かされていないのですが何があったのですか?」


「……実は、ついさっき組長が誠士郎の事をぼっちゃんと思って接しろと言われたところなんだ…………」


鶫「そうなのですか?自分初耳ですよ」


やっぱりかと思ったが、あえて何も知らない素振りを見せる

昨日偶々聞いただけであって、その偶々がなければ本当に何も知らなかったのだから


すると胡座をして座っていた竜がごそっと、険しい表情をしながなら立ち上がり

私の方に向かってどしどしと歩み寄ってくる


竜「話の内容はコイツがいった通りだ、お前と組長には悪いが俺は納得が行かない立場だ、ぼっちゃんとはどのような関係だったのかは聞かないが、俺はぼっちゃんと同じように接しるつもりはない、ハッキリといっておくがこの中でお前に信頼を寄せている者もいれば、俺のように反対派も存在する、俺達全員お前の事を仲間として認めているがぼっちゃんと同じように見ることは出来ない、まだな」


低いトーンで物静かに事実を告げられた、もちろんのことながら同じようにせっしろという願望も無い


鶫「そうですか、正直自分どうしたら良いのかわかりませんが」


竜「とりあえず、基本敬語は止めてため口でいいだろ、いつも通り過ごせばいい」


そんなやり取りがしばらく続くのだった

だが結局これといった決定打はなかったのだ

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楽視線

教室に入ると今日は何時もよりまたざわついていた

話を聞くところによると、この学校に二人の転校生が来るらしい


「おい!もしかしてあれじゃねぇか!?」


「なんだって!?」


ガタガタと物音をたてながら野次馬は窓の外に覗き込む

俺自身少し気になったので、遠目でその姿を確認する

一人の女子は少し身長が高く、ポニーテイルで背中に大きなバックを抱え、細長い袋を右手に抱えている

片一方はごく普通の女の子だと見てとれる、特に変わった様子も無い

ただ、身長高めの方の女子からは何も理由があるわけでは無いが、凄い殺気のような物を感じるのだ

出来れば余り会いたく無いなと、心の中で思ったが恐らくそれはフラグなのでは無いかと、一瞬頭の中でよぎった


集「よぅ、朝から目付き悪いぜどうしたんだ?」


楽「ほっといてくれ、生まれつきなんだ仕方が無いだろ」


いきなり失礼な事を言う奴だ、朝からまた気分を害してくれる

そもそもマスクなので、目付きなどの問題は出来る物なら製作者に言ってくれと心の中で突っ込む


集「しっかし、なんだかおっかねぇ人が転校してきたもんだな」


楽「知っているのか?彼女達の事を」


集「いや、全くもって赤の他人だぜ?まぁ女の子には目がねぇけどな。ニャハハハハ!」


なんとまぁ屈託の無い笑顔をして、さらっと引かしてくれる

なんだかまるで俺と変わらない程、対して違和感の無い接し方をするので、もしかしたりすると全てお見通しなのではかと思ってしまう

しかし、このマスクを製作したのはアメリカ政府がスパイなどに渡す世界規模で優秀な所が作った代物だ、そこら辺でいる高校生にばれるわけが無い


すると気がついた頃には、もう転校生二人共校舎内に入ったのかスッカリ消えていた

それと同時にチャイムが鳴り響く


先生「はーい、皆のもの座れー!今からホームルームをするから号令よろしくー!」


「起立!礼!おはようございます」一同


先生「もしかしたら知っているかも知れないが、この学校にまた転校生が二人入学しました。

因みに残念ながらこのクラスでは無い、別のクラスに行きましたが」


「えー!!」落胆


先生「それにもう一人は学年が1つ上ですので二年生です」


集「それはおっかねぇ方ですか?」


先生「舞子くん、君って子は……結構失礼よそれ、まぁ身長が高い人がそうじゃないかな?」


要するに、殺意をバンバン出しまくっていた方に違いないだろう


朝のホームルームが終わると、刹那がこちらに歩み寄って来た


刹那「ボス、あの人……こちらに向けての殺意だった、もしかしたら昨日と同じ類いかもしれない」


楽「おいおい、まじかよ……」


嫌な予感はしていたが、まさか刹那も同じことを感じていたとは思わなかった

全くもってこっちに来てから落ち着きの無い生活だと身をもって感じてきた……


この後何事も無く時間が進み、昼休みに突入した

俺は刹那と購買に行こうと教室から移動している最中、人気の無い廊下にでるその時だった


コツコツ


足音が聞こえてくる、おまけに不気味な空気にガラッと変わった


刹那「奴、こちらから仕掛けてきた……」


楽「何!?」


角から現れたのは、刹那の予想通りで殺意をバンバンかもちだしている彼女だった

右手には細長い袋をてにしている


霧島「私は霧島……申し合わせを願う、そこのトンファー使い」


刹那「何故トンファーの事がわかった?」


霧島「直ぐにわかったから、それ以外理由は

ない」


刹那「……やるしか無いみたい」


そういい放つと刹那は、制服から二つ折り畳み式の棒を取りだし、それをトンファーに組み立て両手に装備し構える


相手は袋から二本の木刀を取りだし、構える

どうやら袋の正体は竹刀袋だったようだ


すると彼女は即座に木刀で刹那の腸を斬りつきに襲いかかった

刹那は思わず即座に防御姿勢になりガードする


ガンッ!ガンッ!


鈍い音が響き渡る、素人から見ると全くもって早く何が起きているのかすらわからないのだ


両者下がったその時だった


バァーン!


音と同時にガラスに風穴が開く、壁には銃弾が食い込んでいた

恐らく三合会のスナイパーだろう、しかし初弾をはずしたようだ

何故なら彼女には擦り傷1つついておらず血も流していないからだ


霧島「応援は拍手だけでお願いします」


するととんでもない早さで竹刀袋から、ロングボウらしき物を取りだし風穴の方向に向けて発砲した


霧島「それでは続けましょうか」サッ


ヴゥンンンンン!!!


楽の携帯がなる


楽「はい、もしもし」


三合会手下「たった今スナイパーの消息が消えた!何が起きている!!」


楽「襲撃だ!今刹那が交戦中!」


三合会手下「了解!今ヘリを飛ばした!五分後に着く、それまで耐えてくれ」


楽「了解」


楽『待てよ……通信が途絶えたとういことは、さっきのロングボウの槍がスナイパーに直撃したって事か!なんて野郎だ!』


しばらく沈黙が続いたのち、先に動き出したのは刹那の方だった


刹那「相手は木刀一本に対してこちらは二本、動き方次第ではこちらの方が有利のはず」


そう呟くと彼女の自慢のトンファーキックを繰り出す

本来普通の人ならば、後ろに下がるだろう

しかし、霧島はあえて逆に一歩前に右足を踏み出し


霧島「突き!!!」ズパァーン!!!


刹那の右足の脛からスレスレの所から木刀の剣先を突き刺す


刹那「なっ!?」サッ!!!


間一髪の所知り退けたが、このままだと喉をやられていた所だろう

そこでビビる程たまじゃない、直ぐ様体勢を建て直し追い討ちをかける

それに対して霧島は木刀だけで、攻撃を受け流し全て防ている

見たところ両者共に互角のようだ

しかし、武器の損傷はこちらの方が進んでいる何故相手は木材なのに対して鉄のトンファーの方が損傷が酷いのか


霧島「良いこと教えてやる」


刹那「なに?」


霧島「私の木刀は他の木刀と違い上等ではあるが、たかが木材であるのは変わり無い。なのに貴女の方が損傷が激しいのか、……簡単な理由であり遠心力と一発一発の攻めの重さが違うのもある、それに私は単純に貴女に切りに掛かっている訳では無い、何度も何度も同じ損傷部分に当たるように切りつけていた、よって損傷はより目立つ方向に行った」


刹那「それを言うなら、こちらだってネタばらしします」


霧島「ネタばらし?」


刹那「貴女は気付かなかったようだが、私のトンファーには微妙な位に細かな棘があり、足に画鋲が刺さる事と同じ感じで、棘がもたらす威力は思っている以上に効果はある、現に外見だと私のトンファーの方がボロいが中身の方は貴女の木刀の方が破壊は進んでいる」


そういわれ霧島は自分の自慢な木刀を手をもって確認する、細かいがまるで竹刀のささくれの様に木の破片が目立っていた


霧島「ちっ、少し貴女を見くびっていたようです」


すると彼女は、破損した木刀を竹刀袋に戻しさっきより長刀の木刀を取り出した


霧島「つばめ返し」ボソッ


そう呟くと、刹那の目の前に三つの剣軌跡が見えたように見えた、刹那はとっさに防御体勢をとるが一気に三つのも攻撃を防ぎきれる訳がなく


刹那「うがっ!?」ゲホッ


右はらを強く打たれ、思わずもがき苦しむ

トンファーも思わず手から話してしまう程である


楽「どうしてこのような技が出来る?人間技じゃないだろ!」


霧島「単純な話だよ、木の枝からちぎれ落ちた葉っぱを切りつけようとして、出来た技よ」


刹那「ち、違う、さっきのは実際に切りつけているのは二本だ、三本に見えたのは錯覚現象を利用したからだ、逆光から日光が跳ね返り結果的に、そのように見えただけだ」


霧島「無駄口の多い、喉を潰してやろうか」


そう脅した瞬間だった、窓ガラスがガタガタと音をたてて揺れだした


ブゥオオオオン!!!!!!


グレーの塗装が施されたUH1ヘリコプターが徘徊していた

Navyと星条旗が付いているところをみると、米海軍のヘリらしい、ドアの辺りに固定機関銃を構えた軍人らしき人がみえる


霧島「さっきほど申し上げた通り、応援は拍手だけでお願いします」


そう呆れた口調で彼女はロングボウを取り出し軍人らしき人に向けて発射したが、ヘリの風のせいか標準がずれ、外れた


楽「一様言っておくけど、俺達あの軍隊と全く関係ないぜ?」


霧島「なに?」


もちろん関係大有りである、しかしここで関係無いという事にしておけば、何故軍隊が来たのかという理由が霧島から攻撃されその報復という口実が出来る

こうしているうちに軍人がヘリから降下していた

当たり前だが、生徒の皆はこの異様な状況に逃げ惑う者もいれば騒然として何が起きているのか理解できず呆然となっている者、何かの撮影かと楽しんでいる者もいた

因みに俺達がいる階は3階であるが、軍人なのでさっさと階段をかけ上がっていく


霧島「ちっ、ハメられた」


そういらだち口調で木刀を構えて壁側に体を隠す

しかし相手はプロである、一歩手前で止まりスタンドグレネードを投げつける


カランゴロゴロ


パァン!!!!!!


霧島「クソッ!」サッ


??「The Get down on the floor!!!」

《床に伏せろ!!!》


俺と刹那はとっさに床に伏せる、霧島は目を少しやられたのかフラフラながら柱に体を隠す


ガガガガガガガ!!!!!!!!


アサルトライフルの銃声が響き渡ると同時に鉄の雨が頭上を通過する

相手はマスクとゴーグルしているため顔が確認できないが、鼻が高いため恐らく白人であることは確かだろう

弾を乱射しながら前進を続ける軍隊に対して、ひっそりと姿を隠す霧島

柱に近付いてきた瞬間だった、木刀でライフルを切り飛ばし脳天に面を食らわす

軍人はヘルメットを被ってはいるが、中々威力があるのかその場で尻餅をつく

その隙を狙いその場を後にした


??「Shit! Chase the guy! !」

《クソ!奴を追え!》


軍隊も後に続くように霧島を追った


刹那「そのまま、ほっとくと死者がでる可能性があるかと」


あの軍隊が米海軍なら一般人を巻き込まない戦いかたを心得ているだろうが、まだ謎の軍隊でしかない仮に三合会の者なら尚更危なっかしい


楽「俺らも追おう!!」


刹那「えぇ」コクリ


こうして俺らも追うことにした

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鶫視線


私は走っていた、そう発砲音が響き渡った方向に向かって

ただ事では無いことは確かである

両手でM9拳銃を構えている、今現在これしか武装していない

このような場所は案外ライフルより拳銃の方が有利な場合がある


バタバタバタバタ!!!!!!!!!


かなり激しい足音が聞こえてくる、木刀を構えている女子生徒、その後ろには迷彩柄の装備でまとわれている人達が追いかけていた

鶫にはわかった、その人達の正体が


鶫「グリーンベレー!?なぜ日本のこんなところに米軍特殊部隊が!?」


アメリカ陸軍所属の特殊部隊であり、主に対ゲリラ戦を行う。「陸軍の歩兵200人に相当する戦力を、グリーンベレーの隊員一人が保有している」とされる


勝てるとかの問題じゃない、次元が違う相手である

しかしヘリにはnavyと書かれていた

そうヘリ自体海軍機なのだ、海軍機に陸軍のグリーンベレーが乗っていた事になるのだ


バンッ!!


発砲音と同時に走っていた女子生徒が倒れこむ

足から出血していた

その為か足には血溜まりが出来ていた、もう彼女は自力で立ち上がる事は困難だろう、普通ならそう思うだろう

しかし、彼女は足を引きずりながらにも必死で逃げる


??「It is disturbing! The rejected there!!!」

《邪魔だ!そこを退け!!!》


彼らは口ではそのような事を言っているが、容赦なくライフルをぶっぱなしている

どうにかして彼女を助けてあげたいが、まともにやって勝てる相手では無い

このご時世だ、スパイ関係の可能性だって捨てきれない


彼女の必死の逃亡もそう長くは続かなかった、機能していた片方の足も被弾し、血飛沫をあげながら倒れこむ

直ぐに軍隊が駆け付け、手首に手錠らしき物を付け拘束する

彼女を物のように肩駆けにしてさっさと階段を上がっていった


そこに残っていたものは、彼女の血飛沫と血溜まり、そして大量の銃弾の跡と薬莢だった

硝煙の臭いが充満して気持ち悪いが血の臭いも混ざってより一層をましていた


鶫「一体何が起きているんだ?」


そう呟いていると、螺旋階段から足音が聞こえてくる

それも荒立たしく

私は近くのロッカーの影に隠れ、様子を見ることにした


ドタドタドタドタ!!!!!!!!!


楽「なんとまぁ、ここもひどい銃弾の穴だらけだな」


刹那「見て、床に血溜まりと壁に血飛沫が残っている」


楽「あいつ、霧島のものか?」


刹那「わからない、ただついさっきで銃声が止んだから確証は無いけど可能性は高いと思う」


楽「そっか……しかしどうするんだよ、こんなに破損しまくって……」


刹那「それは私たちが知ったことではない、あいつらに任せとけばいい」


楽「それ、なんだか不安なんだよな……でもとりあえずここを離れた方がいいだろ、部外者が恐らく誰が駆け付けてくる、その前に立ち去ろう」


刹那「えぇ」


まるで何かを知っているかのような口調で話した後、すぐにその場を後にして行った

今の話の内容からにして、何か知っているのは確かだろう

すぐに問い詰めてやろうと思ったが、この騒動の件により、ここの学区周辺は昼下校となった

私はそのまま、彼を尾行することにした

…………………………………………………………………………………


ポーラ視線


近くの高校で銃撃戦の一方を受けて、昼以降の授業は中止となり全員帰宅指示が出された


風「本当に、最近物騒だよねー」


ポーラ「ここは特に酷いと思うよ、窓から町の風景を見てみるとそこには、警察や救急車のサイレンの音やら自衛隊のジープやらと、引っ越して直ぐにこんな緊迫した空気なのは疲れるよ」


風「向こう《アメリカ》の方が物騒じゃないの?銃社会だし」


ポーラ「そう思われがちだけどそうでもないよ、普通の日本と比べたら物騒だけど今のここの方がよっぽど慌ただしよ、軍関係の車両なんて走っていなかったもの」


風「まぁ、そりゃそうよね…てか銃声したって情報だけど負傷者は出なかったのかな」


ポーラ「さぁどうだろ……」


風「ポーラちゃんのお兄さんが通っている学校で起きたらしいよ、心配じゃないの?」


ポーラ「心配はしているけど、お兄ちゃんは簡単には死な無いから」


この時、これから起こることに全く想定もつかなかったのだ

今思えば、これが切っ掛けなのかもしれない


風「ねぇ?あれってポーラちゃんの御兄さんじゃない?」


風が前方に指を指す、私はその指先を辿って見つめるとそこにはうっすらながら、あくびをしたお兄ちゃんの姿があった、その姿を見ると自然に安心ができた感じがしたのだ


ポーラ「ね、言ったでしょ?簡単には死な無いの♪」


風「やっぱブラコンは違うわ」


ポーラ「だっ!?誰がブラコンじゃ!!」


ちょうど距離が70メートルほどにまで接近したその時だった

お兄ちゃんも私たちの姿が見えたのか、軽くながらも手を振る素振りをみせた

その時に少し手前の右側には、建造中のビルが建っており骨組み等が丸見えの状態だった

そのビルの右側にきた瞬間だった


ドッゴゴゴゴゴォォォン!!!


いきなり建造中のビルが大爆発を起こしたのだ

連鎖のように下から上に爆発が始まり、爆風で骨組みの鉄骨が外に吹き飛ばされ大量の鉄骨が雨のように落下したのだ

周りには粉塵が巻き上がっていて状況判断は出来ない

もちろんのことビルは爆発によって倒壊した


風「ちょっ!?なによこれ……」


ポーラ「ねぇ、嘘でしょ!!!」ダッ!!!


突発的に私は考える前に、体が勝手に動いて現場に向かった

もちろんお兄ちゃん《楽》の安否が気になるからである


風「ポ、ポーラ!?待って!!」


ひたすら走り続けた、また爆発が起こる可能性だってあったが、そんな事になど考える余地なんて無かった


ポーラ「お兄ちゃん!!無事なの!?返事をして!!」


視界が悪いせいで、周りが全く見えなかった

そんな中必死に呼び掛けを続けた

粉塵がうっすら薄くなり、視界範囲が広くなり始めた


「ァ……ァア」


弱々しい声が聞こえてくる、明らか普通の声ではなかったのだ

私はその声がする方へ歩み掛ける


ピチャッ!


なにか水溜まりを踏む音が聞こえ、足元を確認するとそこには真っ赤な血溜まりがあった

私は血が引くような、真っ青な表情になった

恐る恐る首を上げ、視線を前方に向けるとそこには

血を流して倒れているお兄ちゃん《楽》の姿があった

爆発で顔に火傷《マスク》を負い、鉄骨が腹部に3本ほど突き刺さっていた


ポーラ「ッ……………………」ガクッ


力が抜ける感じがした、直ぐにも応急治療しないといけないことはわかっている

しかし、ショックが大きすぎて体が言うことが効かなかったのだ

私はそのまま、膝を落として呆然としてしまった


風「ちょっ!?…………なんでこんなことになってるのよ!!一城さん!大丈夫ですか!!確りして!!!」


風が刺さった鉄骨をゆっくりと抜き、止血を始める


楽「ァ………………」


風「喋らないで!!そのまま楽にしてください!!」


そんな中私はどうすることも出来なかった、ただただ目から涙を流していただけであった

せめて止血の手伝いぐらい出来たかもしれないが、体が効かないまるで金縛りにあったかのように

視界が回復してきた所で、現場の向こう側にスイッチのようなボタンが付いた棒状の物を持ってこちらを眺めている鶫の姿がそこにはあった


絶望は悲しみを生み出し、時には憤怒を生み出すことだってある

それはとっさに引き起こさせられることだってある


ポーラ「風、お兄ちゃんを頼むね」


風「頼むって、ポーラも手伝っ」


風にはどのような姿に見えたのか知らないが、

まるで悪魔でも見たかのような表情をしてこれ以上なにも言わなかった


私はもうその時は、なにも感情というものは無かった全てを元凶を潰すまでは

両手にベレッタM92拳銃を装備する


こちらに気が付いたのか、彼女もその場を後にした

…………………………………………………………………………………


鶫視線


時を坂戻ること下校時のことだ、私はあの時廊下で聞いた話の内容がどうも引っ掛かるので

尾行して何か手掛かりがないか突き止めようとしたのだ


刹那「私は先に寄るところがあるから、先に帰ってて」


楽「じゃあ、先に帰っとくわ」


丁度校門前で二人が別れるところを見計らって一城の尾行を始めた

なにより彼女は非常に警戒感が高く、尾行を気付かれる可能性があった、なのでこの状況は都合が良かったのだ


彼を尾行を続けていると、人気の少ない通りにでた

この先は一方通行になっており、かなり見通しは良かった、彼との距離感はおよそ100メートルほど離れており彼の友人が途中に現れても気付かれないだろう


そんな中、黒いハット帽を被った男性と思われる通行人に声をかけられた


「あの…………すみません、この官ジュースを開けてほしいのですが」


すこし声に違和感があったが、困っている人を助けるのに抵抗は無かった


鶫「あ、いいですよ貸してください」


そういい手を差し出す、その男性も官ジュースを持った手を差し出したが、その手は何故か木製で出来ており、その時点では義肢とかの類いなのではないかと思って気にしなかった

私はその官ジュースを持って、蓋を開けた瞬間だった


ドッゴゴゴゴゴォォォン!!!!!!!!!!!!!!!


自分の目の前の建設中の建物が爆発を起こしたのだ

私は何が起こったのか分からなかった、目に入ったのは爆風が一城を巻き込んで行くところを見てしまった

それにさっきから、官ジュースなのに液体のような感覚が感じられなかった

中身を確認するとそこには機材がつめられており、蓋をとると仕掛けが作動する装置だったのだ


鶫「キサマッ!!!!」


とっさに男性の方に振り向くと、木製の人形がバラバラになって転がっておりハット帽や身に付けていた服装も地面に落ちていた


鶫「まさか、さっきの男性はここに転がっている人形だったとでもいうのか!」


にわかに信じられないが、現実はそう物語っている

現場は建物が倒壊し、粉塵が巻き上がっていたが風が強く視界は次第に回復しつつあった

そんな中砂煙には三人ほどの影があった、そこには負傷した一城に膝を落としているポーラの姿に、同じ制服姿の女子生徒の姿が見られた


鶫「最悪のタイミングに出くわしてしまったみたいね…………」


相手側から見ればこの状態だと、完全に私が引き起こした張本人のように捉えられるだろう

予想通り、ポーラが敵視剥き出しのオーラがあふれでている


鶫「ここは一旦引いた方がよさそうね…………」


私は一旦その場から逃げ出すことにした


一方でそのころ、各場所で同様の事例が発生しており政府は大規模テロ警報を発令

CIRSなどの日米合同組織などが動き出した

ある会社には9029という、スナイパーが所属しているから事態の大事さを物語っている


警察も手が一杯だったそうだ


「自由にしろとはどうゆうことです!?県警本部からの応援は!?」


「通信が途絶!?クソッ!」


「警備課長、このままだと手が回らなくなります!」


「そりゃあそうだろうさ、頭数が足りなくて会計課の連中まで引っ張って来たんだ」


「しかし!!」


「本部から通達があった、治安を守るためなら何をしてもいいとさ、向こうも酷いらしい、察庁から最後の命令は出来ることを出来るだけやれだったそうだ」


「だったら直ぐに命令を!多少の負傷者がいても大の虫を生かす為には小の虫を!」


「クッ!!我々は市民を守るのが俺たちの仕事なのに、クソッ!この騒ぎが始まってから一日も経ってないんだぞ!!」


実のところ、自衛隊の有事出動に関しては巡回することは一致しているが、武力行使に関しては野党が反対をしめしており

高齢者など在日の人達も難色をしめしていた

しかし現実は他国の軍は好き勝手してるので今更というものがある


それからというものの、私はポーラに見つからないように、かなり遠周りして集英組のアジト《自宅》に帰宅した

これで撒いただろう、そう思っていたがそこまで甘くいかなかった


バァンッ!!!バァンッ!!!


ショットガンの発砲音が響き渡る、恐らくドアをこじ開ける為だと献灯はついたが、犯人はポーラの仕業だろう


「敵襲だっ!!」


「戦闘に備えよッ!!!!」


組員が長机や椅子などを門の前に堅め、バリゲートを創設、ハンドガンやライフルを構えて敵に迎え撃つ準備をはじめた


バァンッ!!!


とうとう最後の錠が破壊され、ドカドカドアを蹴る音がひびきわたる


ギィイイイイイイイイ!!!!!!


ドアがこじ開けられた瞬間だった


「撃てェエエエエエ!!!!!!」


ガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!


バリゲート越しに組員が門に向かって一斉射撃を開始した


「止めッ!!!!!!!」


およそ10秒ぐらい発砲し門の壁などには銃弾の跡が数えきれない程残った

しかし、そこにはポーラの姿がなった


カランッ コロコロ…………


バリゲート前に、石ころ並みの大きさのものが転がってきた


「グレネードだっ!!伏せろ!!!」


ドッゴゴゴゴゴォォォン!!!


この爆発を始めとし至るところから爆発が起き始めた

巻き上がった黒煙から、ハンドガンの発砲音がひびきわたってきた

間違いなくポーラだということは目に見えていた


ヤバイッ!!!!


そう察した私はとっさに倉庫の方に駆け出す事にした、なにより倉庫には銃が保管されており

マガジンや他の銃を手に入れておきたかったからだ


組員には申し訳ない気持ちになったが、このままだと全滅してしまう

私は無事に倉庫にたどり着き、武器の補充を始めた


ピッ ピッ ピッ


なにか電子音が小さながら聴こえてきた、素人なら何の音か分からないが、私には直ぐにわかった

C4爆弾…………ということに


鶫「ヤバイッ!!!!」サッ


ドッゴゴゴゴゴォォォン!!!!!!


間一髪爆発に巻き込まれる事無く逃げ切ることに成功したが、目の前にはまるで獲物を見詰める野獣のような目をしたポーラの姿があった


鶫「ポーラ…………」


ポーラ「殺す…………殺してやる……」ガチャッ


鶫「ポーラ…話を聞いて、貴女は勘違いしている!」


バァンッ!!!


前触れも無く私に対して発砲をした、彼女に理性は無くただただ本能で動いている

今の私だと以前のように動き回れない、それに今のポーラは少なからず私が知っているポーラではない、まるで別人と思わせるオーラが出ている

それに、腹部をやられるとお腹の中の赤ちゃんの命が危ない


鶫「まったく、妊婦に優しくないな全く」


すぐに障害物を利用しつつ銃撃を交わし物陰に隠れようとするが、彼女のグレネード弾などによって吹き飛ばしたり破壊させたりと、そう簡単にはいかなかった

そこで浸透作戦をやってみることにした


鶫「こんな瓦礫だらけでも利用さえすれば戦力にもなる……そうだな瓦状の屋根裏に隠れてみるのもありだな」


自分の服装はコバルトブルーのブレザーを着用しているため、基本の色は同じだったその為恐らく一時的であるが、うまい具合に周りのものに溶け込むことに成功した


バッグに出来るだけのマガジンと飛び道具を持ち出しては来たが、いざ確認してみるとそこには


鶫「MP5とクレイモア!?それだけしかないのかよ!クソッ!」


通常のやくざ程度の相手なら、むしろそんなにいらないが今回は訳が違う

体が自由に動き回れない分どこかでその負担をしなければならないのだ

まだM16とかといったライフルなら問題なかっただろう、しかしサブマシンガンなどなんざ心細いのだ


鶫「MP5…マシンガンの類いに入るが、スコープが無い以上威嚇射撃程しか使いようがない…………」


こうしているうちにポーラが接近してきているのが分かる、いずれこの場所もばれるだろう

今なら少し離れているが気づかれもしてないし先制を打つこともできる


鶫「ハンドガンだと安定しない、まだMP5なら可能性はひくいがまだ安定するし、ハズレても威嚇射撃にもつながる……スコープが無いのがつらいが」ガチャ


私は人指し指を舐め、指を立てる


鶫「風は強くない、改善の必要はなし」


自分を信じろっと何度も念じ続け、トリガーを引く


ガガガガガガガ!!!!


ポーラ「っ!?」


不意をつかれていたポーラは、直ぐに反応が出来ず足に着弾する


ポーラ「ガハッ…こぉ、こんのくっそやぁろぉがぁああああ!!!!!」バタッ


足の出血が酷く、立ち上がることが出来ずそのまま倒れこむ


鶫「ポーラ、貴女はもう立つことが出来ない、だから降参して」


ポーラ「ふざけるな!貴様はお兄ちゃんを!」


鶫「お兄ちゃんって言うのは、こいつの事か?」


私はスマホから一城の写真では無く、あえて一条楽の方をかざして見せた

今の彼女は本能のまま動いているのだ、なので考えている余裕なんて無い


ポーラ「なんのつもりなの!嫌がらせのつもり!!」


鶫「爆発は私が起こしたのもでは無いけど、貴女がお兄ちゃんと呼んでいたのは一城という人物のハズだけど?」


ポーラ「なっ!?」


自分が犯したミスがどれだけの事の重大性に気付いたらしく、動揺が隠せないようだ

この反応を見る限り、一城という人物は存在せず彼の顔は覆面だった事になる

それに彼は死んでいなかった事にもつながる、しかし葬式の時は右腕がとれていたハズだが、その右腕はしっかりと動いていた


まさか、義肢?


しかし、指を動かせるほどの義肢なんて研究段階で治療が出来ないハズだ

国外での治療?しかしあの時そんな余裕は無かったはず

………まさか、アメリカ!?

昼の学校での銃撃戦といい、米軍が絡んでいるのは確かだ、目撃情報だとあの生徒と一城が揉めていたらしい、あの女子生徒狙いなら放課後にもでも大丈夫なはず、態々リスクの高い校舎内で派手にやるよりましなはず

そこまでして守らないといけない人望がいる?

そう言えば、橘が事故ではなく好意的に引き起こされた可能性があると言っていた気がした


それにこの前に公園でポーラの会ったとき、まるで初対面のような態度を示していた


まさか記憶喪失!?


私はスマホから、お嬢でもあった千棘の写真を見せた


鶫「ポーラ、彼女を知っているな?」


ポーラ「だれよ?その女は?」


これで記憶が無くなっている事が確定した、彼に何を刷り込まれたかは知らないが、これで彼女らしくないキャラの理由がわかった


鶫「何も知らないんだな、やはり貴様記憶を無くしているな」


ポーラ「ええ、そうよ。……なに、これから尋問でもする気なの?」


鶫「尋問?まぁそうとらえられても良いだろう、貴様が兄と慕っていた一条楽は敵対関係だ。それに私含め橘や不登校の小野寺小咲も敵対関係であった。それにさっき見せた彼女は貴様が守るべき人物、桐崎千棘お嬢様、ビーハイブのお嬢様だ」


さぁ事実を知った今、どのような反応を見せるだろうか

しかし、彼女の反応は予想外の答えだった


ポーラ「そんな事、既にお兄ちゃんから聞いてるよ?」


鶫「何だって?」


ポーラ「私が引き取られる時に、全て教えてくれたの」


鶫「ちょっと待って!引き取られた?どういうことだ?」


ポーラ「私は、病院の個室の天井からスタートしている、起きたときになぜこんな所にいるのか、私がいたのはアメリカ軍病院だったそれに私は貴女が交戦しているときに海兵隊に気絶させられ、頭にスタンガンを浴びせられ記憶を無くせられた、その間にアイツらのイージス艦から発射されたトマホークミサイルによって工場は爆破された」


鶫「待て、貴様記憶が無いはずじゃ」


ポーラ「えぇ記憶が無いのは確かよ、でも過去の全てを完全に忘れたわけじゃないの、もちろん最初はそうだったけど日にちが経つにつれて記憶が戻って来ていたの、まだ完全に思い出した訳では無いけど、お兄ちゃん…いや一条との最初に出会った時の事や抗争の時の記憶や色々とね」


鶫「そうだったの、でもそんなに喋ってよかったの?隠し事だったのでしょ?」


ポーラ「そうだったけど、どうせ私はアメリカに消される身だし隠した所無駄でしょ?」


鶫「アメリカに何を脅されている?」


ポーラ「そもそもアメリカはF35Bの墜落事故の件はハッキングされていた事に気付いてた、その実行した組ビーハイブということと、実行犯とその幹部や部下のデータは全てリストアップされていた。その最新戦闘機の情報が他国に特に中共《中国》と北《北朝鮮》とロシアに渡ることに恐れていた。

そんな中組織が一ヶ所に集まる場面が来た、それが小野寺小咲奪還作戦及び抗争だった。

アメリカは海兵隊でも特殊部隊である

Navy SEALsを現場に派遣した、初期の内容は主犯格の殺害と幹部および部下の殲滅だったのだが、バックアップを持っていた幹部が羽田を出たという情報が入り作戦が変更となった。

それが主犯格の拉致と敵対グループの何名かの連行だった。」


鶫「もしかして、私も一部の記憶が飛んでいるの事も?」


ポーラ「恐らくNavy SEALsの仕業でしょうね、スタンガンにやられたのか変な薬でも入れられたかのどちらかででしょうね」


鶫「でもどうしてミサイルを………」


ポーラ「アメリカからしてみればトマホークでグループを一網打尽にしたいという思惑もあった、それに証拠隠滅にも繋がる。

それに施設や地形的に都合が良かった、あそこは廃工場であり平成元年に作られた自動車工場だった、なので石油が何かの手違いで置かれたままでもおかしくは無かった。」


鶫「そんな理由で一条の右腕が吹き飛ばされたというのか!?」


ポーラ「私に言われたって知らないわよ!」


鶫「…………それもそうだな、それより記憶が戻ってきていることはアイツは知っているのか?」


ポーラ「知らないはずよ、だって言ってないもの」


鶫「どうして黙っていた」


ポーラ「仮に言ってしまったら………なんというか…彼は私の事を、いや、見放すかもしれない」


鶫「貴様、そういう奴だったけ?」


ポーラ「周りに恵まれている貴女には分からないでしょうね!!私は!彼に見捨てられたら何処に居場所があるっていうの!?ビーハイブは壊滅的、だれも私を率いれてくれない!」


鶫「…………」


ポーラ「ましては家族すら居ない!そんな私にとってアメリカで一条と過ごした時間と生活は新鮮で楽しくて眩しかった!!最初出会った時は、頼りないモヤシ野郎だと思ったけど今となっては、生活が危ない中バイトで私の学費を稼いでくれた、そんな彼との生活はまるで家族すら思えてきた!!これが家族なんだ、表舞台の世界なんだって!!」


鶫「…………」


ポーラ「そんな生活を知ってしまった以上、そんな汚れた場所に戻りたくない!普通に学校に通って勉強して!友達と遊んだり!普通の女子として生きていきたいの!

なにより私は!兄のような存在である一条には絶対に別れたく無い!今の私を知ったら彼は幻滅するかもしれない、私はそうなったらどうすればいいの!?」


私はなにも言えなかった、正直頭の整理が追い付いていないが、ポーラの本音はそういうことなんだって十分に伝わった


ポーラ「言う事はもうないわ、さぁさっさと殺しなさいよ」


鶫「な、何を」


ポーラ「私は幸せで死にたいの、最後に絶望して死にたくないの」


鶫「…………わかった」スチャ


どちらにせよ、彼女は殺される運命なのだ

拷問や尋問された後に殺されるより、楽に殺されたほうが彼女の為にもなるかもしれない

私は銃の銃口を眉間にくっ付ける


ポーラ「覚悟はできてる、殺して」


パァン!!!!


軽い銃声が大空に響き渡る

しかし、私の手には構えていたはずの拳銃が吹き飛ばされていた

銃声がした方向に振り向くとそこには、崩壊した外壁から黒ピカリの外車が止まっており、さっきのもう一人の女子中学生に抱えられながら、立っている一条の姿があった。

見た目は一城なのだが、顔には皮膚が二重になっており一部が焦げていた

その後ろには中国人マフィアが数名立っておりスナイパーもいた

彼の腹部には包帯が巻かれており、赤い血が滲んでいた


楽「なにを馬鹿けた事を言ってんだ!!そんな簡単に命を捨てるんじゃねぇ!」


ポーラ「え…………」


彼女は目を見開いた状態で彼の方を向いていた


楽「お前が段々と記憶が戻ってきていることは確信があったわけではないが、勘づいていた。

ここ最近、べったりとくっついて来た癖に段々と距離感が生まれてきた感じがしたんだ」


ポーラ「私はそんなつもりじゃ!」


楽「多分お前には分からないかもしれない、たが無意識にやっていたんだろう」


そんな中、集英組の生き残りが瓦礫から一斉に出てきて、拳銃を構えてこちらに向けてきた


「よくもやってくれたな糞野郎!どこの組だ!名乗れ!」


すると車体のドアが開く、そこにはスーツとマフラーを首かけたサングラスの男性が出てきたのだ、始めてみる人だが独特の感じが出てきていた


張「俺達はチャイニーズマフィアの三合会というマフィアだ、お前らのような街を制したくらい出てきたくらいで、威張り倒すような規模の小ささじゃない」


「なんだと!?ゴラァ!!!」


妙な空気の中、半壊した家から足音が聞こえてくる


竜「えらい好き勝手にやってくれたものやな、おまけにウチの者を怪我させてからにどういうつもりだ」


張「あんたらには関係の無い事だ、引っ込んでろ」


竜「関係あらへん事あるかい、こうして襲撃されとんねん、どう落とし前つけるつもりや」


そんな緊迫したなか、一城の姿をした楽が突然女子中学生に補助されながらポーラに近付いてきた


竜「おい、そこの二人さんよ勝手に妙な真似をするんじゃねぇぞ」ガチャ


そう言い放ち日本刀を抜き出す、その瞬間一斉に部下が彼に対して銃口を向ける


張「やめておいた方が身のためだぜ?」


竜「どういうことだ?てめぇ」


張「ここで殺してしまったら、あと戻りが出来ない位後悔することになるぜ」


そうためらっているうちに楽は、倒れこんでいるポーラに駆け寄った


楽「大丈夫か?ポーラ」ザーザー


ポーラ「お兄ちゃ、……ん、声が、」


明らか人間の声では無いノイズらしきものが混ざっていた

恐らく爆発の影響で音声部分も故障したのだろう


張「もういい!喋るな!」


楽「安心しろ、誰もお前を見捨てたりしない、お前から居なくならない限り俺はお前を家族として受け入れる」ザーザー


ポーラ「うっ!ヒクッ!…………」ポトッポトッ


楽「すまなかった」ガシッ!!


精一杯ボロボロな体を振り絞って、ポーラ尼抱きつく

彼女も同じくらい抱き返す、まるでそれは戦場で傷付いた兄妹がお互いに身を守るかのようにも見え、弱々しく互いに差さえあっていた


張「もういいだろ、このままだと本当の意味で逝ってしまう撤退だ」


竜「まてや!そのまま簡単に帰らすと思ったか!」


バァン!!


組員の一人が流されて発砲をした


竜「おい!!射撃許可してねぇぞ!!」


その弾が一条の右腕に着弾する


風「ひっぃ!!」


思わず尻餅をつく風、当たり前である恐らく彼女は裏の世界をなにも知らない一般人

彼女の表情を見れば一目瞭然である


楽「…………」ギシギシ


撃たれた箇所からは血ではなく、電流のようなものが放たれていた

妙な機械音が聞こえてくる


竜「なんやこいつ!声といい右腕といいロボットかなにかか!?」


周りの皆は驚きを隠せない様子で彼を警戒した

私も驚いてはいるが、予想が的中しすぎて目の前の出来事に中々信じがたかった


張「早く撤退するぞ!!撤退だ!」


中国マフィアの組員がスモークグレネードを投げつけ視界を隠す


竜「一斉発砲だ!ところ構わず撃ちまくれ!」


バァンバァンバァンバァンバァン!!


組員が一斉に発砲するが煙が消える頃には何も残っていなかった

一条 楽………… どうして、どうしてそんな冷酷な眼をしてたんだ?まるで軍人のような

お前だろ?私に恋や普通の女子高校生としての生活を教えてくれたの…

どうして、何がお前をそうさせたのだ…………

生きていてくれたことは素直に嬉しい、しかしその姿はまるでロボットのような、以前のお前は何処に行ってしまったんだ

そう思っていると自然に涙が流れ、止まらなかった。

…………………………………………………………………………………


楽視線


ブゥウウウウウウウン


車に揺られながら俺は、負傷してぐったりとしたポーラを自分の体に寄せて楽な姿勢をとらしていた

彼女の顔色は真っ白に変わり果てており、血の気が全く感じられなかった

恐らく出血多量で血が足りないのだろう、早く輸血してあげなければ非常に危ない状態であった

車は大学病院ではなく、近くのちんけな球場へ向かっていた

そこにはドクターヘリが着陸している

交通機関は多発したテロのせいで渋滞が激しく、空路の方が速く着くのである

それに病院は負傷者で溢れかえっており、てが回らない状態でよって、横須賀の米軍基地に向かい治療することになっている


ポーラ「ごめん……なさい、」


楽「もういい、喋るな」


ポーラ「わたしのせいで……」


楽「誰もお前の謝罪なんて聞きたくないんだ、そんなごたくを並べるより頼むから休んでくれ」


そんな中、巻き添えをくらった感じになった風は落ち着きがなく、そわそわとしていた


風「ねぇ、私って知ってはいけない事を知ってしまった?」


楽「あぁ、非常にまずい事をな」


風「私ってこれからどうなるの?もしかして殺されたり…」ガタガタ


彼女は怯えていた、映画などでそのようなシーンは殺してしまうのが定番化としてしまっているためそのような想像が出来るのだろう


楽「知らねぇ、ただ上の人間が決めることだ俺がどうなるか分かったもんじゃない、恐らくだがその知ってしまったところの記憶を消すぐらいで済むと思うけどな」


そういえば、俺はいつからこんなにも暗い性格になったのだろうか

振り返ること爆破テロの時にまでさかもどる


俺は普通に帰宅をしていたのだが、いきなり爆発が起き自分は爆風に巻き込まれて腹部に鉄パイプが突き刺さっていて、感覚が麻痺していた


「大丈夫ですか!!確りして!!」


大丈夫な分けねぇだろ、ここは危険だ離れろ

そう呼び掛けようとしたが思うように声がでず、掠れた声になってしまい言葉にならなかった


「喋らないで!!そのまま楽にして!」


一生懸命に突き刺さった鉄パイプを引き抜こうとする、この時点で視界がボヤけていて誰が助けてくれているのかわからなかった

ただ、相手は俺より年下だろうと声で確信した

そんな中、止まらない流血

応急処置として俺は捨てられたライターを拾い服の切れ端をちぎり、その布を炙りぽっかりと穴が開いた傷に巻き付ける


風「ちょっ!!何をしているのですか!!やめてください!」


楽「これが最善の応急処置なんだ、パイプを抜いただけだと出血多量で死ぬのが落ちだ」


くそ、体に力が入らない

なにより立つことも難しいだろう

そんな時に先日襲撃してきたタイプの人形がナイフを手にして近寄ってきた

人形には特徴があった、一つは眼球が絵にかいたような丸目であること

もう一つは眉毛が濃いこと、それになにより関節ごとに円形のポールがあること


楽「伏せろ」ガチャ


俺は内ポケットからリボルバー銃を取りだし彼女の後方にいる人形に剥けて銃口を向ける


風「へ?」キョトーン


風は何のことか分からないようすで、キョトーンとしていた

そうしているうちに人形はぎこちない動きでナイフを構えている右腕を振り上げた


楽「伏せろ!!!」バァン!!!!


銃弾は彼女の右耳をかすめながら、人形の右肩に命中した


風「ヒィッ!?」ドサッ


思わず尻餅をつく風、一方で被弾した人形は一歩下がったがまた動き出す


楽「やはり人形は徹底としないとな」バァンバァン…………


四発連続発砲し、最後の一発は眉間に命中し人形はその場で倒れた

俺は思わずため息をつき、携帯を取り出した


楽「もしもし俺だ、負傷した、救援をお願いしたい。現在地を今そちらに転送する」


バキバキに割れたスマホを手にして送信する、そこで役目を果たしたかのように画面の液晶が剥がれ落ちていった


??「あの………大丈夫ですか?」


一般人だろうか?眼帯をして白の髪をした青年が呼び掛けてきた


楽「大丈夫に見えますか…………」


??「生憎、なぜか携帯が圏外になっているので救急車を呼ぶことが出来ませんが…」


その青年はバックから医療道具を取りだし、治療をし始めた

なんだ?この人はと思ったが助けてくれるみたいだ


??「すみませんが、喰種というものはご存じですか?」


楽「グール?なんですかそれは」


??「やはり……すみません、変な質問をして」


楽「いえ、別に構わないのですがその喰種とは?」


??「出来たら忘れてくれるとありがたい、しかしおかしなことにあるはずの物がなくて見たこと無いものがあったり、ここはどこだ」


楽「…………」


??「とりあえず、あんていくを探すことにするか……」ブツブツ


楽「どうかしたのですか?」


??「あ、失礼しました。一様これで出血は抑えられるかと思いますよ」


楽「あ、ありがとうございます。ところで貴方、お名前は?」


金木「僕は、金木 研。」


楽「そうですか……金木さん、ありがとうございました」


金木「いえお気になさらず」


そういうと彼はその場を後にした。

いつか借りをかえそうかと思ったが、彼とは最初で最後となった


風「…………」ガタガタ


風は震えていた、当たり前な事である。

いきなり内ポケットから拳銃を持ち出すとは予想も出来ないだろう、まず普通は持っていない代物でもある

おまけに銃弾がそんな至近距離で飛んできたのだ、まさに一歩間違えたら生死の別れ道であった


風「あ、貴方は一体…何者なのですか」ガタガタ


楽「俺はそこら辺の奴らと、かわらない高校生だ」


風「ウソ!普通の高校生がそんな物持っているはずが無い!」


楽「まぁ、お前も既に普通の中学生では無くなってしまったがな」


風「へ?」


俺は指を指す、その方向には3台ほどの外車が走ってきた


キィイイイイイイ!!!!!!


張「おいおい、えらい重傷じゃねぇか坊主」


楽「まぁな………」


張「ん?どうしたお前、偉い感じがかわった気がするが」


楽「どういうことだ?」


張「いや、まぁいい、それよりそこにいる小娘は誰だ」


楽「ポーラの友人らしいが」


張「お前、自分の顔を確認したか?」


楽「なに?」


部下が鏡を手元に持ってくる、そこに写り出されたのはマスクが破れて、本来の皮膚が露出していた


楽「なるほどな……」


張「みられた以上、そこで座り込んでいるガキは殺す必要があるみたいだな」


そういうと部下が彼女の周りに集まりサプレッサー《消音装置》が取り付けられたM92拳銃を取りだし銃口を彼女に向ける


風「ヒィッ!た、助けて…一城先輩」ガタガタ


彼女は恐怖の余りお漏らしをしながら、俺に助けを求める


楽「別に構わないじゃないか?ここで死体が転がっていたって不思議じゃない、だれも殺害なんて疑いもしないだろう」


風「そ、そんなぁ…………」


彼女は愕然とした、肩の力を落として涙を流していた


楽「でも、こいつはポーラの友人だ、そいつの身は俺があずかるから、今は銃を降ろしてくれないか」


張「おまえ、中々イカれてやがるな俺には偽善者というより悪魔でも取り付かれているかのような目をしているぜ?」


楽「お前には言われたくないな、ところでポーラはどうした?」


風「ポーラは犯人らしき人を追いかけていったよ……」ガタガタ


楽「だそうだ」


張「そのテロリスト、気になるな…問い詰めるか」


楽「決まりだな、彼女は今どこら辺だ」


部下「GPSによると集英組本部にいるようです」


楽「なんでこんなに所に………まさか」


張「どうした?心当たりがあるのか?」


楽「あぁ、なんだか嫌な予感がする」


張「とりあえず、お前は俺の部下から治療を受けて輸血しておけ、そこの小娘は坊主の肩をかせ」


風「へ?」


バァン!!!!


張の部下が彼女の股の下に発砲する


風「!?」ビクッ!


張「早くしろ」


彼女はとっさに立ち上がり俺の肩を抱える


楽「平常を保て、俺がカバーする」ボソッ


風は軽くコクりとうなずき、俺を車に乗せる

そこに部下が三名ほど俺の周りに集まり俺の左手を掴み、脈に注射針を差しこんだ

管が付いておりその管を辿ると、輸血パックに繋がっていた


張「小娘、お前も乗れ」


風「はい…」


俺のとなりに風が乗り込むと、車は急発進を開始した


張「思ったより時間を食った、早くここから離れないと警察の検閲が始まりかねん、それまでにはここを離れるぞ」


車窓から景色を覗いていると、黒煙がいたるところから立ち上っていて、消防車や救急車などのサイレンがいたるところから響き渡っていた

上空には自衛隊のヘリやドクターヘリが飛び交っていた

道端には現場に駆けつける自衛隊がライフルを構えながら走っていた

警察の手には負えない位の規模ってことを物語っている

それにアルからの応答が無い、恐らく自衛隊が動き回っている為動けないのが今の現状だろう


混雑した道を出来るだけ避けてきたが、やく30分程かかってようやく集英組の本部…本来の実家に到着したが、建物は半壊に近い状態になっており火災も発生していた


張「えらい暴れてくれてるみたいだね、お前の妹は」


楽「えぇ、仮ですがね」


しかし、銃声はしなかった

妙に胸騒ぎがした俺は、武器庫があった裏門の近くに車を回すように要求した

その通りに裏門に回ると、鶫が負傷したポーラに対して銃口を向けていた


楽「まずいな…ここにスナイパーは!?」


部下「まかせとけ」ガチャ


別の車両に同乗していた部下の一人が、車窓からスナイパーライフルの銃口をむき出し、標準を彼女の拳銃に合わせて、発砲した


パァッン!!!!


彼女の手から拳銃吹き飛ばすことに成功した


楽「よし、行こう」ガチャ


俺は風に支えられながら車から降り、彼女らの前に姿をみせた


………………………………


こう頭のなかで回想している内に球場に到着した

張が言った通りドクターヘリが待機していた

俺達は車から降り、ポーラを救助隊に引き渡し続けて俺と風も乗車する


張「お前らとはひとまずここでおさらばだ、後はアメ公に任せる」


楽「了解、」ザーザー


ブゥロロロロロロロ!!!!


ヘリにエンジンが掛かり、プロペラが勢いよく回転し離陸した

…………………………………………………………………………………

小咲視点


町中が黒煙立ち上る中、私は一城の存在を不思議に思っていた

見た目も声も違うのに、その素振りや行動は彼と丸で同じだった

そこまで一致するものなのだろうか?


小咲「……はぁ、考えたって同じよねぇ………外に出てコンビニに行くついでに風にでも当たってこようかな」


私は家を出て近くのコンビニに向かった、その道中に薄暗い夕焼けの中、前髪が右目を隠す程長い紫色の髪の毛を持った女子が歩いて来た


??「すみませんが、髪の毛が白くて眼帯をした男性を見かけませんでしたか?」


小咲「い、いえ、すみませんが見かけていません」


??「そうですか…ありがとうございます」


小咲「いえいえ、すみません何も協力が出来ないで」


??「仕方がない事ですよ、ではまた…………どこに行ったんだ、バカネキ」ブツブツ


そう言うと彼女はスタスタと走っていった


それからというものの、私はふっと思った

もしかしたら例の場所に一城がいるのでは無いかと

どうせここから近いのだから、少しぐらい寄り道していこうと

あの場所は町を一望できるので好きだ、それに彼に告白された場所しょでもある


だが、今となっては黒煙が数ヶ所立ち上っていてサイレンの音が鳴り響いていた

それに、先に先客がいた


羽「久し振りに来てみれば、酷い有り様ね」


小咲「貴女は?」


羽「そういえば一度も会っていませんでしたね、私は奏倉 羽よ、叉焼会のボスっていったところね」


小咲「貴女が羽さん…集英組の人達から貴女の事は聞いていました、どうして日本に?」


羽「どうしてかって?私は戦争をしに来たのかな?」


小咲「戦争?」


羽「私はつい最近、楽に似ている生徒がいるという情報をつかんだ、私たちは優秀な部下だけを連れて来日したの、すぐに分かったわその生徒、一城悠真という名前の青年だって事は………しかし見た目も声も違うのに何故似ていると思うのか?簡単な事よ、なにせ彼が当の本人である一条楽なのだから」


小咲「ど、どういうことですか!?楽は生きているのですか!?」


羽「えぇ、生きているわ。一城としてね………」


小咲「!??」


羽「しかし、今の彼は重傷で搬送されたそうだ」


小咲「その病院はどこですか!?」


羽「横須賀の米軍基地…」


小咲「なんでそんなところに!」


羽「仮に普通の大学病院だったとしても、今の彼には会わない方が良いと思うわよ」


小咲「どういうことですか…」


羽「今の彼は貴女が知っている彼ではなくなっている、恐ろしいほどの冷酷とした目といい彼の義肢といい、まるでロボットのように改造されてしまっている………今の彼は米軍の軍用機のような扱いよ…」


小咲「何を言って………」


羽「悪いことは言わない、彼の事は忘れなさい」


小咲「なんで貴女にそんなことを言われないといけないんですか!!」


羽「…………」


小咲「私は楽の彼女ですよ!?忘れる訳がないでしょ!?」


羽「事の重大性を考えなさい、彼がなんの為にこんなことをしているかを考えなさいよ!貴女を守るためでしょ?貴女が変にしゃしゃり出てきてまた命を狙われたら、彼の努力は水の泡になるのよ?」


小咲「……では鶫ちゃんの今の様態は事はご存知ありますか?」


羽「いえ、何も聞いてないけど」


小咲「彼女、妊娠してますよ?」


羽「へ?に、妊娠!?」


小咲「えぇ、それに誰の子か…………」


羽「まさか…………」


小咲「うん、そのまさかですよ……一条君の子供です」


羽「後で事実確認しておくわ……でもいつそんなことをしたの…………」


小咲「私は彼女を許すつもりはありません、そんなの卑怯じゃないですか、私が監禁拷問されているときに、一夜を共にしたなんて………本来私が授かるものが彼女に行き渡ってしまったのですから…………」


羽「小野寺さん…………?」


小咲「私は出産もそう、出来ちゃった結婚なんて認めませんから、いざとなればハラワタを切り裂いてグチャグチャにすればいいのですから」


羽「……目に光がありませんけど、気は確かですか?」


小咲「…………ハッ!!私、何か言ってましたか!?」


羽「物凄く物騒な事を言ってたけど?」


小咲「はぁ…………」


羽「でもそうよね、貴女も全くの無関係では無いから、これを貴女に渡しておくわ」サッ


私は彼女からポーチのようなものを渡され、手で受け取った、しかしそれは妙に重くゴツゴツとしていた

違和感を感じた私は、ポーチの中身を確認するとそこには小型の拳銃とリップとボールペンだった


小咲「これは?」


羽「拳銃は勿論説明しなくたってわかると思うけど、このリップとボールペンは見せかけのフェイクよ、中々だれもリップやボールペンが銃だとは思わ無いでしょう」


小咲「わたしには無理だよ!そんなもの扱えないし人も殺せない!」オドオド


羽「そうしてまた楽くんに助けてくれるの待つの?」


小咲「え?」


羽「自分の身は自分で守るの、これから貴女の見る世界は今までの甘ったれた世界なんて存在しないの」


小咲「警察は!?自衛隊は!?」


羽「ソロノフ…という人物はご存知?」


小咲「名前だけは…NEWSで頻繁に公開されていますから」


羽「ロシア…いや、正確には旧ソ連軍の幹部でもあり現ロシアの軍の幹部でもあったロシア人男性」


小咲「その人と何の関係が?」


羽「その人が率いる組織、アクーラー《鮫》は極東ロシア軍を率い入れクーデターを発足させた、この状態だとロシアの内戦であり日本は元よりこちらに、何の影響はなかった。しかしそこにある残党が流れ着いた、その残党の名が………ビーハイブ……そのリーダー格のクロード、彼らの目的はビーハイブの再建とし、楽と集英組は元より敵対する全て排除する事、肝心のアクーラーは社会主義国時代に忠誠を誓い合った軍人の集まりだ、しかしベルリンの壁が破壊されそう遠くない年にソ連は崩壊した、彼らは元々アメリカ空軍に対抗できるように訓練されたエリート集団だった、しかしロシアになって民主主義になってから戦略は攻めから防衛に変わった、元から血の気の多かった彼らは軍の上層部やクレムリンに不満を抱き始めた、しかしウクライナ問題に対してそこまで意欲的でない政府に限界を感じた、そこで軍事クーデターを起こし有志を集め手薄の極東ロシアの軍事基地に攻め混んだ、実力とエリートだからの理由で最先端の戦闘機や武装を装備した彼らに、旧ソ連のままの兵力の極東、圧倒的に差が開いていた極東はなすすべが無く制圧された。」


小咲「結局どうして日本が攻めらるの?」


羽「簡単な理由よ、一番近くて一番米軍基地が密集して地理的に便利だからよ」


小咲「日本が危機的状況なのは分かった、でも一条君がどうして米軍の手にあるの!?」


羽「実はあの爆発事故は米軍のミサイルが原因で引き起こされた物なの、現場に偶々海兵隊と遭遇していた楽は口封じの為に身柄を捕らわれた、それはポーラも同じだろう」


小咲「なんで口封じなんてする必要があるの?中東なんて平然と攻撃しているのに!それにどうして海兵隊がいると分かったの!どうしてそこにいてミサイルなんか!」


羽「中東と日本とでは訳が違うの、日本には日米同盟やアジアの中心でもある、それと米軍の最新戦闘機が墜落した事件を覚えてる?その戦闘機のデーターを奪われた可能性があるとして、主犯格の確保と組織の殲滅を目的として海兵隊の特殊部隊が派遣されたと予想しているの、ミサイルも一網打尽が狙いでしょうね、それに彼らは隠滅したつもりかもしれないけど、私の部下がその姿を目撃していたから隠滅出来ていないのだけどね」


小咲「この被害はロシアの仕業?」


羽「ハッキリしてないけど、それとは違う可能性があるらしい」


小咲「それじゃあ誰の仕業?」


その時だった、パッとライトの光が一斉にこちらを写し出された

ライトの光の影にはヘルメットを被った人影が見えた


自衛官「そこの二人!今すぐ避難してください!ここはゲリラ危険区域として指定されている!我々の指示に従ってください!」


武装した自衛官達が警告を放った、ここで従ったら自由に行動が出来ないことと持ち物検査に引っ掛かるのは目に見えていた


羽「いい?今から今までの平凡な日常とお別れする時が来たわ、人を殺すってこういうことよ」


そう言うと彼女は右腕を挙げ、そのまま前に倒す。

その瞬間だった、四方八方から一斉に銃声が鳴り響き自衛官達はその場で倒れこんだ


小咲「今、何をしたの……?」


羽「射殺よ」


小咲「何も殺すことは無かったじゃない!!彼らは国民を護るために動いていた為じゃない!?」


羽「こういうところが平和ボケっていうのよ!あの事件、貴女を助ける為にどれだけの犠牲を払ったと思っているの!」


小咲「わかってる!わかってるけど…」


羽「自分を鬼に変えない限り直ぐに死ぬわよ!!」


??「随分偉そうになったじゃねぇか」


羽「だれっ!?」


羽が振り替えると、そこには自衛官の死体を踏み立っている張の姿が合った

彼の額には赤外線のレーダーがマークインされていた、羽の部下の銃によるものだろう


羽「キサマ、三合会のッ!」


張「覚えてくれて光栄だよ、まさかあのガキがここまでになるとはな」


羽「相変わらず変わらないわね、今更正義の味方にでもなるつもり?」


張「正義の味方だって?笑わせてくれるじゃねぇか、 俺は三合会は金によって動いているんだそんな傭兵のような集団に正義の味方はねぇだろ?」


羽「動いているの、あんたら三合会だけじゃないでしょ?ホテルモスクワとか裏世界トップマフィアが動いている」


張「バラライカの野郎、何が目的なのかは知らないが俺には知ったことじゃない」


自衛官「キサマら…………ナニモ……」バァッン!


意識のあった自衛官に対してスーツ姿でサングラスをかけマフラーをさげた男性は、拳銃でなんのためらいもなく射殺した、まるでハエでも殺すかのように


張「にしても、お前ら?俺に銃を向けてるけど勝てるとでも思ってんのか?」


羽「それはそっちの台詞よ、自分の部下を住宅屋上に待機させ狙撃体制で私の眉間を狙ってることぐらいバレバレなのよ」


張「今ここでお前と殺り合う気はない、今回は挨拶しに来ただけなのでな」


羽「でもいずれ殺り合うのは時間の問題でしょ?」


張「よくわかってるじゃねぇか」


その男は少しニタァと笑みを見せると、暗闇の中に隠れていった


小咲「…………羽さん?」


羽「直ぐにここから離れるわよ、一個師団がこちらに向かってくる」


私にもわかった、彼の前では強がっていたが、まともに殺り合って勝てる相手では無い、だから彼女は小刻みに震えていた

…………………………………………………………………………………

橘視線 from警視庁


橘「これはどういうことですの!?」


本田「被害件数が12件…今までの犯罪で一番酷い被害です」


橘「私たち警察が出来ることって交通機関の調整ぐらいでしょ?現場の捜査権はとりあげられて自衛隊が対処しているのですよね?」


本田「政府はゲリラ危険区域として指定しました、酷くなるようであれば武力行使もやむ終えないと官邸は発表してます」


橘「本田、成田空港の管制に昼頃の航空レーダーの確認をとって」


本田「昼頃ですか?空域は何処の?」


橘「東京と神奈川空域をおねがいできる?」


本田「了解しました、にしてもどうして昼頃の航空レーダーを?」


橘「昼の学校に接近して軍人を投下したヘリ、アメリカの国籍マークがついていたけれど、本物かどうか分かったものじゃない」


本田「それと、彼らに捕らわれた霧島の安否も気になります」


本田はパソコンのキーボードを叩きながらそう呟く、そこには友達の篠原も同じ部屋にいた


篠原「彼女に限って弱音を吐くような真似は絶対にあり得ません、常に血の気の絶えないような性格ですから」


橘「既に殺されている可能性は?」


本田「釘を指すような形になりますが、その仮説もあるかと思います。」


篠原「…………」


橘「本田?航空レーダーの確認は?」


本田「はい、丁度今解析が終了しました」


橘「で、何か分かったの?」


本田「ビンゴです、この影がヘリの機影です。分かりやすくするために地図を引いておきましたので理解できるかと思いますが、 実はヘリは横須賀から来たものでは無くてビルの屋上から離陸した物です、同じく帰投した場所も同じビルの屋上でした。それにそこの場所はゲリラ危険区域外ですので、家宅捜査や襲撃も可能です」


橘「本田!今すぐに裁判所から令状を貰ってきて!SATの隊員たちにも出撃命令を!」


本田「了解しました。」


篠原「待ちなさい、あなたたち」


橘「何か?」


篠原「仕掛けるのでしたらまず、ビルのヘリポートを破壊する必要があるのでは?」


本田「襲撃と同時にヘリポートを時限爆弾で破壊しますので心配あらず、それにビルのオーナーには連絡を入れておきました」


橘「それでは出動命令を!」


本田「出動命令と内容目的を送信しました、後は上の者が許可を出すのを待つのみです」


しかし、なにか妙に引っ掛かる事があった

そう彼女、篠原は友人の霧島が捕らわれても気が動転することなく、ただ冷静を貫いていた

本当に心配する必要がないぐらいの実力があるというのか?


橘「篠原、霧島の事は心配しなくても良くて?」


篠原「彼女は向こう《九州》では、ヤクザをものともせず全滅に追いやるほどの実力ですわ、剣さばきも見事で銃弾を斬ったほどです」


橘「銃弾を斬ったですって!?」


篠原「そんな化け物染みた人がそんな簡単に殺られるとも思えないのよね」


それが本当であれば、恐らく鶫さんクラスの実力の持ち主だろう。

ふっとテレビを見ると、立ち上る黒煙にライフルを構えた自衛隊。

楽様がいた時の街は、すっかり戦場にへと変わり果ててしまった、彼は最後に楽しく皆笑顔でいてほしいと言っていた、そして命を掛けて仲間を救いだし抗争に終止符を打った

しかし、彼は平和と引き換えに命を犠牲にした

その平和は意図も簡単に崩れ去ってしまった。結局、楽様の思いは報われず無駄死に終わってしまったのか

そうはさせない!させてなるものか!っとグッと心の中で思った

…………………………………………………………………………………

ポーラ視線 from米海軍横須賀基地軍病院


私が意識を取り戻したのは夜の8時頃だった、窓を見ればイージス艦と空母が見られた、掲げられ風にはためく星条旗、この国旗をみるのはワシントンD.C以来だろうか。

ベットにセッティングされた机には、病院食が置かれていた。

腕に輸血するための管が刺されていた、そして足は固定されており包帯で巻かれてた

そんな状態の中で、鶫が口パクで一条に言っていた言葉がどうにも離れない


鶫『私のお腹には貴様がいる』


ポーラ「……やっぱりそれって、妊娠って事よね?」


私は自分の腹を擦り、茫然としていた

するとドアにノックがなるので、どうぞっと返した


刹那「よかった、元気そうで」ビッショリ


走ってきたのか汗でびしょ濡れになっていた、


ポーラ「とりあえず、汗拭きなよ」スッ


患者用に用意されていたハンカチを刹那に渡してあげる、刹那は恐縮そうに受け取り汗を拭き取る


ポーラ「お兄ちゃんは?」


刹那「ボスなら隣の部屋のハズなのだけど、留守になっていたの」


ポーラ「お兄ちゃん……いや、お兄さんも重症だったはずなのだけど、手術中とかは?」


刹那「私もそう思ったのだけど、病院食が置かれたままだったので外に出ているかと」


ポーラ「お兄さん私より重症なのよ!なに立ち歩いているのよ!あっイタタ…」ズキズキ


刹那「まだ傷口は完治してないのですから無理をしないで」


ポーラ「そうする……にしても風はどうなったのかしら」


刹那「風って近所で同い年の友達?」


ポーラ「えぇ、貴女は一回会ってたっけ?」


刹那「護衛が着く前日の登校の時に一回ね、そういえば基地内でスカートをはいた丁度貴女ぐらいの子が頭に布を被せられ海兵隊に連れていかれるところを見たよ」


ポーラ「え!?まさか!」


私は自分でもわかるほど、表情が青ざめた

私たちと違って彼女は唯の一般人の女子中学生なのだ、今の現状メディアは一人の学生が失踪したところで警察は元より報道陣もゲリラとテロリストの事で気にも止めないことぐらいわかっていた、なので一人の女子中学生が消えても無かったことに出来るのだ


「あいつは無事だから心配するな」


刹那の後ろから、車椅子に乗って至るところに管を繋がられた、お兄さんの姿と補助の看護師がいた


楽「看護師さん、もう大丈夫ですから」


優曇華院「大丈夫じゃありません!一人じゃ何も出来ないでしょうが!それに私の名前は優曇華院だと何回言えばいいんですか!!」


楽「ウサギの尻尾を着けてる貴女に言われても…………」


優曇華院「それとこれは別ですよね!」


やたらうるさくて、薄紫色のロングヘアーにウサギの尻尾をつけたコスプレ娘………本当にここの看護師なのだろうかと疑問に思うが、別に問題は無さそうだ


ポーラ「看護師さん、お兄さんは大丈夫なのですか?」


優曇華院「喋ったりしたりすることには問題ありませんが、まだ傷口が完治した訳では無いので車椅子を使用して行動してもらいます、手に届かない所もあるかと思いますので私みたいに補助が必要になります」


ポーラ「あれくらいの傷口は手術をしないといけないほどの物のハズですが?穴が空いているほどの重傷だったのですよ?」


優曇華院「ご安心してください、最善を尽くして治療を施しましたので!」


ポーラ「そうですか、こんな短時間で手術が終了してここまで回復した話、聞いたことないのですが?」


優曇華院「私の薬の効果を舐めてもらっては困りますね」ジロッ


一同「ッ!?」


どういうわけか彼女の目の瞳が赤く光りだした、どのようなマジックを使ったのかは知らないが彼女の表情が変わったのだ


優曇華院「もう来やがったのか」


看護師は病室に入り込み窓を開けると、スカートから拳銃をとりだし上空に構えだした


パァッン!!!!!!!


彼女は上空に目掛けて発砲しだしたのだ、銃弾は白煙を吹き出しながら高度70メートル程上がると上空まで上がると、パァッと閃光を放った

どうやら照明弾だったらしい

辺りが光りに照らされる中、空母の甲板に人影が見えたのだ、その人影はこちらはに目掛けてRPG7《ロケットランチャー》を発砲しだしたのである


刹那「RPG!!」


優曇華院「荒っぽい挨拶の仕方をしますね」


そう呟くと拳銃を投げ捨て、輪ゴム鉄砲と同じ構えかたをしだしたのだ


優曇華院「パーン。」


何も構えていないはずの手から空砲が鳴り響く、こちらに向かって来た弾頭が空中で爆発したのだ

小型拳銃を使ったのかと思ったのだが、薬莢は落ちておらず火薬の臭いもしない


楽「お前……何者だ?」


優曇華院「え?ちょっとばかり変わった看護師ですよ?」


ウゥーン!!ウゥーン!!


サイレンが基地内で響き渡る、基地内の人間がこの事に気付いたのだろう

空母の甲板にいた不審者は、両腕を動かし始めた

すると甲板の戦闘機のミサイルが勝手に自らの意思のように独り手にポットから切りはずされ弾頭がこちらに向けられた


楽「なんだコイツ、まさか超能力とか言うんじゃないだろうな!?」


優曇華院「彼女は魔法使いよ……」


その瞬間だった、空母の甲板に光に照らされた

それはヘリから照らされた物だった、それに艦内から武装した海兵隊がライフルを構えて交戦体制に入った

さっきまでは暗闇だったので、よく姿が見えなかったのだが、その姿を見た途端お兄さんと刹那の表情が変わった


刹那「ボス…あそこにいるのって」


楽「いつしかの人形使いのテロリストだ……」


金髪で洋風の服装をした見た目高校生ぐらいの女性がこちらを睨みつけるように見つめる、するとミサイルがヘリに標準合わせ始め発射させたとの同時に瞬時に60㎝ほどの女の子ドールを出現させた。

人形の手にはスピアらしき物やブーメランらしき物や、あらゆる近接攻撃用な武装をしている 少し飛び道具を装備している者もいるが数が知れている、それに片手には盾のような物が全部の人形に備えられていた


シューーーーン!!!!!!!


ヘリは急旋回を開始するが、ミサイルは後を追うように向かい撃墜した


「The intruder Shitomero! Fire started!」

《侵入者を仕留めろ!発砲開始!》


ガガガガガガガガガ!!!!!!!


ライフルを構えた海兵隊はテロリストに対して発砲を開始した、しかし人形達が一斉にテロリストの前に集まり盾で覆い隠す、それはまるで古代ヨーロッパの戦術テストゥドのように、

テストゥドとはローマ軍の歩兵戦術のひとつで、歩兵集団が密集した隊列で盾を前方、上方に掲げつつ対峙、移動する戦術だ

主に騎兵に対する防御あるいは攻城戦での突撃に用いられた

それと全く同じように覆い隠した

その盾は思いの他頑丈に出来ており、銃弾は弾き返されていた


「Fuck! Someone used a grenade launcher!」

《くそ!誰かグレネードランチャーを使え!》


隊員の一人が標的を合わせるが、既に遅く戦闘機に搭載されているハズのバルカン砲が盾の陣営からひょっこりと姿をあらわした


「Oh snap 」《なんてことだ》


ズガガガガガガガガガ!!!!!!!


海兵隊は血飛沫を撒き散らしながらピン倒しのピンのように、その場で倒れ込んだ

バルカン砲の威力はライフルと比べ物にならないほどであり、原型をとどめていない死体もあるほどである

事態を重く見たのか海軍の攻撃ヘリAH-1Z ヴァイパーが出撃し、固定兵装の機首ターレットに取り付かれたM197 20mm機関砲がテロリストに発砲した

流石に防ぎきれないと察したのかテロリストは人形の陣営を解除し、空母の艦内に入り込んだ


楽「なぁ、あの人形使いは貴女の知り合いか?」


優曇華院「まぁ、はい……少しね、そんなことよりここから避難しましょ!来客者は患者の補助になってください!そこに車椅子がありますから」


患者は恐らく私のことなんだと分かった、刹那は私をゆっくりと起き上がらせて車椅子に座らせる


優曇華院「刹那さん、話は上官から聞いております、ライフルの使い方はご存じで?」


刹那「えぇ、命中率はたかくありませんが」


すると彼女は手前の部屋からライフルと拳銃を取り出してきたのだ、やけに用意周到だと思った偶々にしては出来すぎている


ポーラ「どうして手前の部屋に武器庫があるのですか?偶々そこにあったなど抜かしませんよね?」


優曇華院「貴女のような勘のいい人は嫌いじゃないですよ、正直こんな状況で襲撃はあるとありゆると思ってましたから、だから態々武器室の手前にしたのですよ」


ポーラ「だったらもう少し見張りの兵隊や警戒体制をとったほうが良かったでしょ?」


優曇華院「正直の話、彼女を呼び込む罠でもありましたので、まんまと引っ掛かってくれましたよ」


ポーラ「それじゃ最悪お兄さんは死んでしまっても構わないというわけ!?」


優曇華院「話なら後で聞きます、今はここから避難することが最優先ですよ」


楽「貴女はライフルを持たなくても大丈夫なのか?」


優曇華院「えぇ、私は看護師ですから」ニコッ


刹那「どういうことよそれ…………」


優曇華院「今海兵隊が現場《空母》に急行しているところです、今の内に……」


ドッゴォオンンンンンンン!!!!!!!


病室の壁が爆破により大きく穴が開けられた、その大きな穴からテロリストが姿を表した


アリス「うどんげ!!!」


優曇華院「アリス……」


アリス「まさかこんなところで会うなんてね、何が目的なのか知らないけど邪魔をするなら、貴女も殺さないといけない」


優曇華院「へー、人形を展開させている時点で殺る気満々じゃない?」


アリス「ご名答♪」


すると彼女の人形達は一斉に、こちらに襲い掛かる

看護師は謎の火器を使って交戦に入った、刹那もライフルで応戦する

人形も盾を利用して銃弾を弾き返さえす、しかし個体となってしまえば、そこまでの強敵ではない

盾は人形全身をかばうほどの大きさは無い、少しはみ出している部分に銃弾を食らわせてやれば総崩れである


刹那「しかし数が多い……弾も持つかどうか」


一体づつ倒していったら他の個体が接近してくるのは目に見えている、二人では分が悪い

指をくわえながら様子を見るだけなんて自分の中で許されなかった

私は車椅子の車輪を転がしながら武器室まで移動しライフルを肩にかけ、マガジンをありったけ持ち出した


楽「ポーラ!俺の分も頼む!」


ポーラ「お兄さん、無理をしないで!まだ傷が治ってないでしょ!」


楽「自分の身ぐらい自分で守る!」


ポーラ「反動で傷口が開いたらどうするの!大人しくして!人に頼ってよ!!」


楽「…………くそっ!」


自分の分だけ持ち出すと、障害物に隠れるように移動しライフルを構え、人形達に発砲する

死角を突かれた人形達は三体ほど被弾し落下した


優曇華院「ほんと、生きてるかのように動くわね貴女の人形は……気味が悪いたら無いわよ」


アリス「貴女に言われたくないわよ月の軍人さん、相変わらず腕二つだけでよくもこんなに銃弾がうてるわね」


優曇華院「どうしてあんな爆発テロなんて起こしたのよ、このせかいで……」


アリス「貴女には関係はなしよ」


優曇華院「関係あるとしたら、あの妖怪熟女かしら?悪いけどここで暴れられると困ります、悪いことは言いません帰投して下さい」


アリス「貴女こそ、何が目的でこのせかいにいるのかしら?まさかこの男に恩返しとでも言うつもり?」


楽「なんだ?俺の事か?」


アリス「そうよ、貴方は知らないかもしれないけど目の前にいるこのコスプレ看護師は、貴方が学校で育ててた動物達の中いたウサギの正体よ」


楽「は?何をいっているんだ?デ●ズニー映画ではあるまいし、そんな事あるわけがないだろ」


アリス「それがあるのだよ、もう貴方達の固定概念にとらわれないのよ、事実に人形がここまで器用に動いたりしてるじゃない」


ポーラ「それはロボットとかではなくて?」


アリス「そもそも私やそこにいる兔娘も、この世界の住民ではないの、そとから来た人間って言ったところかしら、まぁ人間ではないけど」


刹那「ぶっ飛んだとんでも設定ね」


アリス「パラレルワールドという言葉をご存知かしら?ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空ともいうわね。

例えば分かりやすく言わしてもらうと、貴方が私の罠に巻き込まれ無ければ今と全く違う世界が繰り広げられていただろう、その世界も同じ事が言えるわ、言い出したらキリがないほどにね、因みに貴方にはもうひとつのパラレルワールドを見せてあげる…………」


すると彼女の隣の空間が歪み始め、閃光が放たれた


バタッ!!


気が付くとお兄さんが気絶していたのだ

…………………………………………………………………………………

楽視線 from、???


ジリリリリリリ!!!!!!


「ん~ん~ムニャムニャ」


目覚まし時計の音に目が覚め、ムクッと体を起こさせ目覚まし時計のアラームを止める

辺りを見渡すと、随分と懐かしき自分の寝室だった

6時丁度、俺は自分の布団を押し入れに直しさっさと制服に着替える


楽「そういや俺って何をしてたんだ?」


ここに来て始めて自分は何をしていたのか思い出した、ふっと自分の右腕を確認すると左腕となにも変わらない右腕があった

試しに手首を変な方向に曲げると


楽「いだたたたた!!!」


どうやら本物の右腕らしい、でもおかしいだろ

俺の右腕は義肢になったはずである

なぜ本物の右腕がと訳がわからないまま、自分は厨房に向かう

そして体が自然に朝食を作る動作を始める、自分ながら見事な手さばきだろうと感心する


竜「おはようございます坊っちゃん!!毎度ありがとうございます!!」ペコッ


楽「!?りゅ、竜………」


竜「どうしたんですか?まるで幽霊でも見たような顔をして?」


楽「あ、いや……なんでもないんだ…おはよう」


そもそも俺は、この世界と縁を切って米軍とか三合会の連中といたはずなのだが…………

なぜだろうか記憶が曖昧になっているのである


それにしても妙に暑い……たしか今二月ぐらいで寧ろ寒いくて当然の季節の筈だ


楽「竜?カレンダーはあるか?」


竜「えぇ!そこに貼ってありますが本日は7月9日でっせ!」


楽「なんだって?」


竜「えーと、ですから7月9日ですが……」


俺は思わずカレンダーの前まで走り出した、ドンっとカレンダーを叩きつけシワを伸ばす


楽「2015年…7月だと……バカな!」


おかしいだろ、この通りなら俺は二年生ということになる

そもそも何で俺はここにいるのだ?鏡で確認したが少ししまっているが間違いなく自分の姿があった


楽「すまないが竜、出来てあるから皆を呼んできてくれないか?」


竜「りょーかいしました!!野郎共!飯ができたぞ!!!」


「リョーカイシマシタ!!!!!!!」


俺はさっさと飯を食って学校に登校することにした

その登校中の時、聞き覚えのある声がしたのだそれは俺に向けられたものだった


千棘「ちょっと!ダーリン!!まってよ!!」


楽「なっ!?」ドタッ!


俺は思わず尻餅をついてしまった、なんでコイツがここにいる!

まずお前はアメリカの監獄に拘束されていたはずだろ、何平然と登校してきているんだ!


千棘「ちょっ!?あんた大丈夫?いきなり尻餅をついて!」


楽「な、なぜお前が!」


千棘「本当にあんたどうしたのよ、まるで幽霊でも見たような顔をして?」


そんな訳のわからない状況で後ろから女子二人組の学生がこちらに向かって走ってきた


るり「あらあら、どうしたのですか一条君」


楽「は?嘘だろ冗談はよしてくれ…………」


そう、そんなハズがないのだ彼女は死んでいるはずなのだから、死体だってこの目で確認したんだッ!!

そんな彼女が平然と目の前でたっていた


るり「何を言っているのかしら?」


小咲「大丈夫!?一条君!!」


楽「いや大丈夫だ、少し寝不足なだけで…」


るり「貴方が寝不足?奇妙な事があるものね」


楽『珍しい以前にお前が生きている時点で奇妙だわ!』


集「おやぁ?楽くんは恋の事でも悩んでいるのかなぁ?」ニョ


楽「うおぉお!!しゅっ!集!?」


集「そうだ、俺は集だ」


その後、なんの問題もなく時は過ぎて行き昼休みに突入しようとしていた

そこで分かった事は、今見ている光景は全ておかしくなる以前の日常的な高校生活だって事

ずうっと戻りたいと思っていた生活

襲撃の心配も無く首も狙われる事も無い、他人の振りなどしなくていい

こういったごく普通の生活の筈の環境が夢のようだった


5時間目、普通授業があるのだが俺はサボって学校の屋上にいた

今までの出来事が夢だったらいいのに

そう、全てがリアリティのあった悪い夢だったんだと

そう考えているとこの時間にまず開く事の無い屋上のドアが開く音がした


楽「…授業はどうしたんだ?宮本」


るり「もうそろそろ夢から覚める時よ…」


楽「…もう少し夢の中なら遊ばしてくれてもいいじゃないか」


るり「私はもう死んでこの世にいない存在」


楽「ガン無視だな、おい」


るり「別に無視しているわけじゃないの、現実に連れ戻しに来たのよ」


るり「貴方はこの先行くと無く、様々なことが起きるでしょうね

それでも、自分を信じて夢を現実に変えるのよ!!

自分を鬼に変えてでも!」


すると地面が大きく揺れ出す、どうやら時間のようだ。

校舎にヒビが入り、空も怪しくなってきた


楽「宮本、オンに切るぜ…みんなの為、日常を取り戻す為!俺は鬼になる」


そして時は動き出す

………………………………………………

………………………………


現実


刹那「しっかり!しっかりしてください!」


楽「……ん、…ハッ!」ガバッ!


気を失っていたのか俺は刹那に身体を揺さぶられながら目をさます

周りを見渡すと、あのウサコスの看護師がボロボロになっていた

今にもトドメを刺されてもおかしくない状況に立たされていた


刹那「私も行かなきゃっ!」ガタッ


刹那は助けに向こうとしたが、何時やられたのか右足首を怪我していた


楽「お前は大人しくしていろ、かたをつける」


楽はそう言うと、ポケットからデザートイーグルを取り出した


刹那「デ、デザートイーグル!?」


楽「張さんからの贈り物だ」ガチャ


俺は50口径のデザートイーグルをリロードし、忍び足で忍び寄る

丁度敵はウサコスに目がいっていて俺に背中を向けている


アリス「これで終わりよ…………」


バアァン‼︎!!!!!!!


アリス「なっ、」ガタッ


敵の腹部から大量の血が飛び散り、流れ落ちる


楽「外したんじゃない、あえて外したんだ」


バアァン‼︎バアァン!!


アリス「グフッ!」ビチャッ!


楽「これ以上しないなら生かしてやる」


アリス「貴方…ど、どうして、撃てないはずじゃぁ」ゼェゼェ


アリスは口から血を流しながらその場を倒れる

出血が酷く喋るのがやっとなぐらいだ


楽「確かに今ので少し傷口は開いたが、撃てないほど弱っちゃいねぇよ」ガチャ


服の上からでもわかるほど、一条の服に血痕がついていた


アリス「こ、コロセェ」


楽「それは出来ない相談だ、お前をどうするかは俺の仕事では無い」


その時、上空から海軍のヘリ、シーホークが飛んで来て特殊部隊を投下させる


「Go go ! Toriosaero !」

《行け行け!取り押さえろ!》


3人の隊員が俺たちの周りを囲むように護衛し

残りの3人の隊員がアリスに寄りかかった


「Do me doing flashy , but still breath is .

Go take ! Do not kill !」

《派手にやってくれたな、しかしまだ息はある

連れて行け!殺すなよ!》


そう言うと隊員はアリスを抱えヘリに乗せ連れて行った

残った隊員は護衛体制を解除し


「Totally unreasonable to want ... injured , to request a rescue helicopter」

《全く無茶しやがる…負傷者だ、救援ヘリを要請する》


楽「sorry」


刹那「大丈夫?傷口は?」


楽「俺は大丈夫だ、それよりお前ほど大丈夫か?」


刹那「はい、それくらいの傷どうって事ありません」


楽「そうか、それといいか刹那」


刹那「…はい」


楽「もうそろそろ逃げてるばかりで悔しく無いか?」


刹那「それはどういう…」


楽「もうそろそろ終わらせるぞ、この血生臭い争いを」


………………………………………………………

集視線 from 墓


パァンパァン


夕日が沈み辺り一帯暗くなった頃、集は今は亡き、宮本るりと一条楽の墓参りしに来ていた


さかのぼる事、一条楽の葬式の翌日の事だ

その日に宮本の葬式が行われた、死因は実在しない独り身の男による拉致監禁によって殺害された事になっていた

男は既に自殺し身元も不明とされていた、勿論これは警察側によって作られた実在しない事件だ

本当の事を伝えると、事態は面倒な事になる可能性があったからだ

遺族側にも、遺体は見せたものの本当の事は伝えなかったらしい

マスコミやメディアは、多少報道したものの死亡者と負傷者が多く大規模な爆発があった廃工場爆発事件が多く占めていた

そして宮本るりは街から近いこの墓地にひっそりと埋葬された

一条楽の墓もここにある

真実を知るのはごく僅か知らない、報道規制って物は怖いものだ

球《生首》が飛んで来たあの事だって、不発弾の爆発という事になっている


集『るりちゃん、見ているかい?言わなくとも知っているかも知れないけど、俺たち皆んな酷くバラバラだ…楽も見てくれてるといいけどよまさか一城がお前の生まれ変わりとか言うなよ?

まぁ俺はそんな物信じてないけどよ、到底俺はお前の代わりなんて出来ねぇよ…

あの時に戻りたい、本当に…』


俺はそっと夜空を見上げる

それは東京には珍しい程、空が綺麗で星空という表現に等しかった

ぼーっとしていると真っ暗闇から足音が聞こえてきた

右方面からジャリっとジャリっと、砂利を踏む足音が段々と大きくなってゆく


春「先輩…なに悟りを開いたような顔をしているんですか?」


集「うおっ!?は、春ちゃん!?どうしてここに!?」


春「はぁ…ビビり過ぎです先輩、私は一条先輩の墓参りに来ただけです」


集「え?アイツとそこまで仲よかったけ?」


春「お姉ちゃん、私達家族の命の恩人だからですよ…一条先輩、先輩は死ぬには早過ぎますよ…」


集「あぁ、本当にな」


春「先輩、もうそろそろ私、高校生になるんですよ」


集「あぁ、結局のところ凡矢理高校にするのかな?」


春「そのつもりです、来年の三月辺りで入試ですが専願で出すので恐らく落ちる事ないでしょう」


集「たしかに俺らの学校は色々物騒な事があって募集人数よりかなり少なくなると言われてるもんな…」


春「世間ではもう少しでクリスマスなので、街中は活気に包まれています」


集「あぁ、そうだな…」


集『もしあの出来事がなかったらどれだけ楽しかったなんて思っている自分がいる…考えたって虚しくなるだけってわかっているのに』


春「まぁ私達の近くの区域だけ違う国のようですけどね、全く何がゲリラ危険区域よ…」


集「仕方がないよ、何せあの時の残党やらマフィアがまだ潜んでいるんだから」


春「さっさと死ねばいいのに…」ボソッ


集「今は自衛隊や警察を信じて制圧される事を願うしか無いよ」


安っぽい気休めの言葉を春ちゃんに言いかける、そう言うしかなかった

なんせ俺でも何が起きているのか、残党やらマフィアは何が目的でここに停滞しているのか

情報余り公開しない警察、橘に聞いても

秘密事項って流される

今日の米軍襲撃だってそうだ、何もわからないままだ

担任から、明日臨時休校という電話があり学校には米軍の車両と兵隊が徘徊していて日本の警察は外で指をくわえて見ているだけだった


集『いったい俺たちの知らないところで何が起きているんだ…』


……………………………………………………

………………………………………


橘視線 from警視庁 臨時会議


厳「それで、現場はどうなっているんだ?」


橘 厳…警視総監であり私の父でもある、195㎝という堅いが大きく実力もある

爆破事件やら色々携わり昇進した本田もこの会議に参加することになっており、彼女の胸ポケットに盗聴器を仕掛けている


「はい、現場は米軍が占領して自由奔放に調査している状態であります」


厳「あれか?いつもの日米地位協定か?」


「ええ、今回もまた」


厳「クソッ!どうしていつもその壁にぶち当たるのだ!政府が何もしないからそう言う事になるんだ!」


「私に当たられても困ります、私意思では無く悪魔で日米安全保障条約第6条に基づいて述べていますので」


本田「少しよろしいでしょうか?」


厳「なんだね?」


本田「本日5時頃、集英組本部で抗争とみられる争いがありました。

通報から10分程に近隣の公園でヘリが着陸したので、そのヘリを追跡した結果米海軍横須賀基地のヘリポートに着陸した事がわかりました」


厳「それがどうしたのだ?」


本田「はい、集英組本部からその公園までの道のりで銃弾の跡が付いた怪しげな黒塗りの車が監視カメラで確認されています、ナンバープレートが隠されていたので調査は難航していますが、その車体は建設中のビル爆破の時もすぐ側で確認されています」


本田はファイルから監視カメラの映像に映り込んだ黒塗りの車の瞬間の写真と一人の少年の写真を差し出した


厳「なるほど、今すぐ交通検疫させろ!県警本部にも協力申請しろ!逃すな!」


本田「それと、この一城 悠真という凡矢理高校の生徒も今までの事件が起きた時間帯で近辺の監視カメラによく映り込んでいます

関与している可能性は低いですが、マークしてもよろしいでしょうか?」


厳「それは好きにすればいい、有力な情報が入り次代直ぐに伝えろ」


本田「了解致しました」


「すみません総監少しよろしいでしょうか?」


厳「なんだ警視監?」


その警視監は父の耳元にまで歩み寄る


警視監「奥様の千花様から電話が来ております」


厳「!?直ぐに出る、少し待ってくれ」


そういうと慌てた様子で直ぐに会議室を飛び出した

母からの電話だなんて、滅多にない事なので気になった

もしもの時用に監視カメラの近くに盗聴器を仕掛けていたので会話内容が筒抜けの様にわかる


厳「どうしたんだ?今会議中なんだが」


千花「率直に言うわ、万里花をこちらに戻しなさい」


厳「なっ!?お前が心配しなくとも万里花はこちらで護衛をつけて」


千花「そうじゃなくて、あの方の要求なのよ」


厳「あの方って、あの婚約者か!!」


千花「そうよ、それに万里花に何かあったら困るのよ」


厳「だから本部で」


千花「私に刃向かう気?それに死なれると困るのよ」


厳「自分の娘を何だと思ってやがる…」ボゾッ


厳「一週間だ、一週間待ってやってくれ」


千花「一週間?」


厳「そうだ、彼女自身色々と心の整理が必要だと思うから頼む」


千花「…まぁいいでしょう、それ以上たっても来ない様でしたら無理矢理にでも連れ戻すのでよろしくお願いします」ピッ!


厳「…………クソッ!!すまない…万里花」


橘「お父さん……」


厳「この一週間で全て丸く収まるか?無理だ!くそったれ!」


そう言いながら父はイライラしながら会議室へ戻って行った


橘「覚悟は決めていたつもりだったのに、あの時に…らっくんに女としての喜びを教えてくれたあの日に……なのに

嫌よ…あんなおっさんと結婚だなんて」ポロポロ


でも泣いたって弱音吐いたって、誰も助けてくれない

本田だって母側の人間、そんな時あの人なら助けてくれるだろう

でもその人は、もうこの世にいない遠い存在

一城 悠真は全くの別人で他人であり彼とは違う


その一方で、警察機動隊第一部隊は出動を受けてヘリ2機であるビルへ向かっていた


相葉「しかし、まさかそのビルが六本木ヒルズ○タワーの事だと思わなかったぜ…」


「本当ですよ、その運営会社に問い詰めるべきですよ!」


相葉「バカ言え、直接関与しているなんて分からねぇだろ!それに米軍のヘリだ、どうなるか予想もつかねぇよ!」


相葉『当ビルは警視庁からの申請でヘリポート及び上層階の一般人の立ち入りは禁止している筈だから問題は無いと思うが、何か引っかかるんだよなぁ』


そんな不安を抱きながらヘリは現場に着陸した

するとヘリポートは数人の覆面が立っていた

部隊は降りると一斉にライオットシールドで防御し機関拳銃MP5を構える


相葉「一般人は立ち入り禁止の筈だが?」


「名乗る必要はない、それよりお前らにお返しするぜ」


そう言うと奥から拘束され痣だらけになった女子高生が出てきた


相葉「その少女はどうした!?」


「お前らにわから無いだろうが、上の者に渡したら直ぐに分かるものだ!」


少女は覆面達に押され、相葉の足元まだ飛ばされる

何をされたのか、酷い状態だった


相葉「…ヘリで本部まで送れ」


「ハッ!」


バタバタバタバタ!!!!!


数名の隊員を乗せヘリは本部まで向かった


相葉「お前ら、米兵か?」


「いいや、俺らはそんないいもんじゃない」


相葉「数時間前、ここに米軍のヘリが着陸している、お前らに関係ある可能性が高い」


「それで俺たちは工作員と疑っている訳か」


相葉「そうではないが…裁判所から許可は得ている、俺たちと同行して貰う」


「嫌だと言ったら?」


相葉「無理矢理でも連れて行くまでだ」


「その前に花火を見せてやるよ」ニタァ


相葉「花火だと?」


その瞬間、少女を連れた部隊から無線連絡が来た


「隊長!大変です!」


ピッピッピッ


無線からでも聞こえる不吉そうな音が向こうで鳴っていた


相葉「どうした!?何があった!?その音はなんだ!?」


「少女の!女子生徒の腹部からC4が発見されました!それも至る所に!」


相葉「なんだって!?」


思わず覆面達の方を振り返ると、一人の覆面が起爆スイッチらしきボタンを押そうとしていた


相葉「よせぇ!!!!!!!!!!」


叫んだ瞬間、右後ろ方面なら爆音が響きわたる

巨大な火の玉となって街の上空で爆発したのだ


「貴様ら!よくもぉ!!!!」ガガガガガガ


その爆発を見た隊員達は怒りに満ちて一斉に覆面達に発砲し出した


相葉「誰が撃っていいと言った!?撃つんじゃ無い!!」


「グファッ!」 「や、やめっ!」


覆面達は何もする事無く撃たれ倒れこむ


「やったか!」


相葉「やったかじゃねぇ!勝手に撃つな!感情に流されるなとあれだけ言っただろうが!」


そう言うと隊員にビンタする


「ッ!? 隊長は何も思わなかったのですか!?殺されたんですよ!仲間が!女子高校生が!」


相葉「そんなわけがないだろ!だがな!指示が無いのに勝手に撃つな!それが鉄則だ!」


「全くその通りだ」


相葉「なに!?」グワッ


死んだはずの覆面の声が聞こえる、しかし覆面達は血を流して倒れたままである


「誰が俺が覆面だと言った?そいつらは俺たちに脅されて無理矢理やらされていた一般人だ、俺たちにでは無い」


相葉「な、なんだと…」


相葉『確かに撃たる瞬間、助けを求めていた声が聞こえていたが…そんな馬鹿な!』


「お前達は無実の人達を乱射して殺したんだ」


隊員達は余りの衝撃事実に膝を落とす


「く、クズどもがぁ!!」


相葉「クソ野郎が!精々堂々と姿を表せ!」


パラパラパラパラパラパラ


ヘリの音が下の方から聞こえてきた、周りは既に日が暮れて東京の夜景がギラギラと光っていた


「全く、日本人らしい大和魂と言ったからいいのか損するな」


UH1が下から姿を現した、両端には空対地ロケットランチャーが装備されており固定バルカン砲砲台が装備されていた


相葉「さっきから思っていたが、貴様ら日本人じゃないな、日本語の発音がおかしいぞ」


「それがどうしたジャップが!」


パラパラパラパラ!!!!!


するとヘリポートに着陸していた警視庁所属のヘリ、AW139が離陸体制に入っていた


「隊長!乗ってください!!」


相葉「分かった!今すぐ向かう!」タッ!


相葉は走り込んでヘリに乗り込んだと同時に離陸し左急旋回しビルの影に隠れ死角に入る


「フッ、無駄なあがきを…」


敵機も追い掛けるよに後に続く


相葉「おい!このヘリでなにができる!?」


「89式アサルトライフルとM1500スナイパーライフルがありますが!可能な手段としてはスナイパーライフルで操縦士を狙うか、アサルトライフルでひたすらテールローター【尾部のローターの事】を狙って撃ち、飛行不可能にするかしか方法ありません!」


相葉「俺はスナイパーライフルで操縦士を狙う、お前らはテールローターにひたすら撃ちまくれ!!」


「了解!!」


基本、六本木ヒルズ○タワーを軸にして飛行するルートをとる

何故なら周りに高層ビルが無いので、弾を交わしにくくなるからである


「隊長!本部から通信です!」


相葉「なんて言っている!」


「自衛隊の戦闘ヘリが向かっていて到着の三分まで持ち堪えろとの事です!」


相葉「分かった!相手の機種はUH-1だ!誤射はするなと伝えろ!」ズパァン!


「はい!」


相葉『まさか、こんな街中で撃墜させるつもりなのか?』


しばらく銃撃戦が続くが、UH-1は他国の多くの軍隊が現役といわれる機種だ、いくら古くても機動性は確かだった


痺れを切らしたのか敵機のドアが開くと一人筒状の物を構えながらこちらへ向けている


「まずいです!ミサイルロックオンされています!」


相葉「フレアは無いのか!?」


「この機が軍用タイプならありますが、残念ながらこの機には搭載されていません!」


相葉「仕方が無い、撃ち殺して防ぐしか無い」


眉間にしわを寄せ、標準を合わせる


相葉「悪いが俺に作戦がある、急減速してくれないか?」


「まじですか!?そんなことすれば!」


相葉「大丈夫だ、撃たれる前に撃ってみせる」


「……………わかりました、信じてます」


ヘリは急減速し、機体は大きく揺れる

しかしそれは敵機も同様で少し遅れて急減速を行なう

その結果機体は丁度、本機とほぼ真横に並ぶ


相葉「今だ!一斉射撃開始せよ!!」


ガガガガガガ!!!!!!


一斉に大量の弾を浴びた機体は、黒煙を吹き出しコントロールが悪くなっていた


「クソが!ジャップが調子に乗るな!!」


敵機の固定砲台は本機の方に向きバルカン攻撃を仕掛けてきた


相葉「ひるむな!どっちが先に落ちるかだ!」


しかし、バルカン攻撃の威力は絶大で本機も黒煙が噴き出してきた

だが、敵機の方が先にコントロールを失っていた


「敵機コントロール失いました!」


敵機は機体を大きく回転させ、エンジン部分で火をあげながら高度を低下していく


相葉「このままじゃまずい!このままだと六本木ヒルズ○タワーに突入爆発炎上してしまう!

そのまま墜落したりしたら民間人に怪我してしまう!」


「隊長!レーダー10時方向にヘリがこちらに向かってきています!」


相葉「自衛隊機か!?」


「いいえ、あれは…ハインド!ハインドです!あの機影は恐らく、敵機です!」


相葉「こんな時に!そいつはどんなヘリだ!?」


「ロシア製の戦闘ヘリです!このヘリで太刀打ち出来るような相手じゃありません!!」


相葉「なんでロシアの戦闘ヘリが東京上空に飛んでいるんだ!自衛隊は何をしているんだ!」


そのハインドはある程度近づくとミサイルらしき物をこちらに向かって発射しだした


「空対空ミサイル!空対空ミサイルを発射してきました!」


相葉「ちくしょう…ここまでか」


ドカァアアアアンンンン!!!!!


諦めかけたその時、そのミサイルは本機ではなく落下していた敵機に着弾し空中爆発をおこした


相葉「一体何が…」


「隊長!ハインドから通信が来ています!」


相葉「わかった今出る…こちら機動隊第一部隊長の相葉だ」


橘「相葉、私ですわ」


相葉「おっ、お嬢様!!?どうしてハインドから」


橘「この機は味方のヘリですわ!決してテロリストのヘリではありませんの!」


相葉「お嬢様もヘリに乗っておられるのですか!?」


橘「えぇ!本田も一緒です!」


相葉「ほ、本田さんもですか!!?」


本田「相葉うるさいですよ」


相葉「す、すいません…」


「しかし!ハインドを持っているような組織なんて日本国内にありませんよ!一度ご本人が確認した方がよろしいかと!」


相葉「それもそうだな…すいませんがお嬢様、タワーのヘリポートに着陸してくれませんか?」


橘「どうしてですの?」


相葉「やはり、ヘリがハインドですと信じ切る訳にはいかないので…」


橘「わかりましたわ、着陸しましょう」


二つのヘリは六本木ヒルズ○タワーのヘリポートに着陸した

地上では敵機の残骸が散乱していたが、空中戦によって民間人は既に避難しており負傷者はいなかった


橘「今回の件機動隊の皆様お疲れ様でしたわ」


一同「ハッ!」


するとハインドからヤクザのような格好をした男が三人程姿を表す


竜「命拾いしたしたな、相葉よぉ」


相葉「き、貴様!!?どうしてここにいる!」


橘「ビーハイブ抗争の時の借りを返して貰ったのよ、自衛隊は実際交戦できるかどうかだとでは当てにならないもの」


相葉「だからって何もコイツらに頼む事は!」


本田「相葉、落ち着いなさい」


相葉「ッ!!」


橘「相葉、貴方の言いたい事はわかります。しかし、このまま貴方達だけですと敵は一機だけで済まなかった可能性があります」


相葉「それでは今お嬢様達が来て、この後襲われないとでも言うのですか!?」


橘「可能性は確実とは言えませんわ、ですが今私達は重装備のヘリがあるのです、敵もそう簡単に攻めて来ないと思われますわ」


本田「抑止力という事です」


相葉「そうだとしてもです!なぜ反政府的なこいつらなのですか!?自衛隊のヘリでも良かったはず!」


本田「相葉そんな事もわからないのですか?」


相葉「ッ!?それはどういう…」


本田「自衛隊が武力行使するには様々な問題があることはご存知ですよね?

それに警察もSATを動かすのに、政府に通達を通さないと動けません

そんな事している間に被害を拡大してしまってはいけません

そこでまだ我々と面識のある集英組に協力を非公式に要請したのです」


相葉「そんな事…政府や他の警察にばれてしまったら…」


本田「もちろん、罰せられるでしょうね。しかし今政府から報道ヘリ飛行禁止令がでているので、空撮で撮られるという可能性はないでしょう」


竜「それに、こちらとしてもこの申し出は好都合な訳だ」


相葉「どういう事だ…」


竜「あの口調といい、あいつらはイタリア人だ」


相葉「イタリア人だと?…もしかしてビーハイブの残党か!?」


竜「恐らくな、しかしたかが残党の癖にしては重装備だと思わなかったか?」


相葉「…他に協力している組織がいるという事か」


竜「そうだ、元ビーハイブの幹部だったクロードが北朝鮮に亡命しロシアに流れたという話は知っているよな?」


相葉「裏付けがある訳ではないが、そういう事になっているな」


竜「それに射撃管制装置といった普通のギャングが持っていない筈の装置が取り付けられていた、明らか他国の軍隊が関与してないとおかしい訳だ

最近ロシアの軍隊がクーデターを起こしていると話題なっているが、それと関係あるのでは無いかと睨んでいる」


相葉「それは考えすぎだ、たかがギャングにそんな事するはずが無い」


竜「果たしてそうだと断言できるか?ウクライナ情勢の時反政府軍に兵器を援助したのはどこの国だ?」


相葉「ッ!?」


竜「そんな事が残念ながらあり得るんやわ、俺らとしては面白くないわけよ。

だからといっていざ戦争しようというなら、それなりの犠牲を払わなければならない、俺の部下も何人かお宅らのお世話になっているはずだ



相葉「それでお前らは警察を味方につけといたほうがリスクは少なく済むという訳か」


竜「そういったところだ、機体の整備代や燃費もお宅持ちという気前の良さよ」


相葉「そう鼻高くしていられるのも今の内だと思っとけよ、佐々木 竜之介」


竜「そう喧嘩腰になるなや、この騒動が収まるまではお友達なわけや」


相葉「お前と仲良くするともりは無い」


竜「おぉ、お冷たいんやの、それじゃあ俺たちはお先に失礼しますぜお嬢ちゃん」


相葉「一つだけ質問させろ」


竜「なんや?」


相葉「あいつらが俺たちに渡してきた女子高校生の事知らないか?」


竜「……なんの事や?そんな事知らんぞ」


相葉「ならいい、質問は以上だ」


竜「ふん…お前ら帰るぞ」


「ハッ!」


バタバタバタバタバタ!!!!!


ブゥウオオオオオオオ!!!!


機体上部に搭載された2基のターボシャフトエンジンが、勢いよく動き出し

直径17.3m、5枚羽のメインローターと3枚羽のテイルローターを駆動させる。


橘「相葉、貴方が疑問に思っている女子高校生の事ですけれど、監視カメラが全て写っていましたわ」


すると本田は、持参していたビジネスバックからiPadを取り出し隊員達に見せる

それは展望台に設置されていた監視カメラの映像だった

そこに映っている人達が全員、黒の覆面集団にマスクを被せられ拘束されていた

そこには例の女子高校生も映りだされていた


「そ、そんな本当に民間人だっただなんて…」


「お、俺たち警察は!国民を守るのが使命なのに…」


隊員達は自暴自棄になっており悔やんでいた

そんな中、相葉は倒れた覆面達の首元を確認していく

まだ微かに生きている可能性を神に託したのだった

すると、スイッチを持っていた人の所まで来たとき、あるものが首元にあった


相葉「これは…発信機か?…フンッ!」バキッ!


相葉はその発信機を踏みつぶした、そしてその人の腰から煙のようなものが噴き出した

それに気がついた相葉は、腰を確認する

そこには爆弾が四つほど発見された


「た、隊長!これは一体!?」


相葉「簡単な仕掛けさ、この発信機…GPSで対象者の現在位置を特定しある程度離れたら自動でこの爆弾が爆発する仕掛けだ…

お前ら!倒れている人全員の首元と腰を確認しろ!」


「了解!」


隊員達は直ぐに確認に向かった、すると他の人も腰に爆弾が巻き付けられていた


「生存者!!男性一名!息をしています!」


相葉「なに!?」


相葉が駆け寄ると、その男性は弱々しい声で何かを訴えていた


相葉「今は喋らないでください!おい!ヘリを離陸体制にしろ!他の者は担架を持ってこい!」


「も、もう遅い、私の事は…グフッ」


相葉「何を言っているのですか!そんな簡単に諦めてはいけません!」


「聞いてくれ……発信機は…首元………だけでは…無い」


相葉「なんですって!?」


「それに何人かは……体内にある」


相葉「そんな、バカな…」


「隊長!何名か手首の骨を折られています!」


「そう、彼らの目的は………グフッ、重症者と健康者を…訳させる事が目的」


相葉「救助ヘリとタワーをまとめて爆発させるつもりだったのか!」


橘『それにしても変ですわ、こんなに爆弾をどうやって持ち込んできたのでしょうか?…』


………………………………………………………………………………………………

さかのぼる事数時間前


橘「さすがにいきなり爆破するのは、まずいと思いますわよ」


篠原「あら?どうして?」


橘「そもそも何故爆破させるです?」


篠原「何故って、敵の本拠地を爆破させた方が一網打尽ですよ?」


本田「すいません、爆破させるのはまずいと私も思います」


篠原「どういうことかしら?先ほど貴女も賛成だったじゃない?」


本田「場所が場所なので、六本木ヒルズ○タワーだった事がデーター解析で判明しました」


橘「それでも爆破するのですか?」


篠原「………いや」


橘「本田、機動隊第一部隊を出動して」


本田「はい、了解しました…しかし、なんで第一部隊を?」


橘「嫌な予感がしますわ、何が良からぬことが」


本田「はぁ…」


橘「本田、この事は極秘でお願いできないかしら?」


本田「それはまたどうかなさいましたか?」


橘「集英組に連絡してほしいの、お宅の秘密兵器の力を貸して欲しいと」


本田「それは難しいのでは無いでしょうか?流石に警察からヤクザに助けを求めるなど」


橘「何かあってからだと遅いじゃなくて?」


篠原『あれ?意外に落ち着いている…』


本田「……仕方が、ありません、一様連絡はしておきますが、彼らが応えてくれるとは限りませんよ」


橘「お手数おかけしますわね」


橘『いつからでしょうか、どうしてこんなにも自ら危ない道を通るようになったのは…」


………………………………………………………………………………………………


そして現在


「さま………お嬢……お嬢様」


橘「へ?あ、はい!」ビクッ


本田「お嬢様、ヘリにお乗りください」


橘「あの、さっきの生存者は?」


本田「あの人は、数分前にお亡くなりになりました」


橘「ッ!?」


本田「今、爆発処理班を申請しています」


橘「…わかりましたわ」


パラパラパラパラパラパラ!!!!!!


そして六本木から離れる、地上には多数の報道陣の車両と警察と救助車が集まっていた


シュゴォオオオオオオン!!!!!


自衛隊の偵察機が上空を通り過ぎて行く


相葉「いまさら自衛隊のお出ましかよ、既に終わっているんだよ!」


本田「違う、自衛隊が向かっているのは……」


橘「…あれは一体なんですの?」


横浜方面の湾が黒煙を上げており、小規模の爆発が起きていた


橘「すいません!あそこに向かってください!」


「あの場所は、たしか米海軍基地です!基地上空に進入する事は例え警察でも禁止されています!」


橘「ギリギリの所まででいいのでお願いします!」


「仕方がありませんね…しかし警告されたら直ぐに引き返しますよ!」


ブゥウオオオオオオオ!!!!


ヘリは急旋回し、現場に急行する

横須賀方面まで来た辺りでライトコスモのような光が上空に向かって光っていた


橘「何か地上の様子が確認できる物はありませんの!?」


本田「お嬢様、いくら戦場に出てきても一条様はもうこの世には」


橘「そんなことわかってるわよ!」


「一様ヘリコプターテレビシステムというものがありますが…」


橘「なんでもいいですわ!確認できるものなら」


「法枠ギリギリ際どいところだなこれは…」


ヘリコプターテレビシステムで捉えた映像は後ろの席のモニターで確認できるようになっており

いたるところで小規模な火災が発生していることがわかる


「なんてこった、空母の近くの倉庫にヘリが墜落しているぞ…ん?空母の甲板に誰かいる」


カメラの倍率を拡大していくと、ライフルを構えた兵隊らしき姿に

衛生兵らしき人に助けられている女性に誰と肩を組んでいる男女の姿があった


橘「気のせいかしら、あの風貌どこかで見たことあるような…」


すると空母の甲板上空に大型ヘリが着陸態勢に入っており、甲板にいる米兵が何やら合図を送っている


「米陸軍のブラックホークです!左右2箇所ずつのハードポイントに、対戦車ミサイル4連装ランチャー、2.75インチ19連装ロケット弾ポッド、ガンポッド!完全武装です!」


相葉「…おかしい、負傷者や軍人を回収するだけならこんなに武装は要らないはず…」


「もう少し拡大してみます!」


さらに拡大するが、やはり画質は悪くようわからない

しかし、あの風貌に女の武装から


橘「…もしかして?刹那さん?」


ヘリに一部の隊員達が乗り込むと、ヘリは離陸態勢に入りその場を離れる


ピィーピィー!!


「米軍基地から警告が出ました、国際問題になり兼ねませんので離脱します!」


機体を旋回し離れようとした時、先ほど離陸したヘリがこちら方面に向かって飛んで来たのだ

軍用機だからなのか速度も速く直ぐに追いつかれようとしていた


橘「そのカメラは連写できませんの?」


「できない事はありませんが、どうするつもりで?」


橘「あのヘリの乗組員を確認したいのです!」


「…こちらも法枠ギリギリですで難しいですがやってみます」


パイロットは乗り気でない様子ではあったが、カメラの方向を右向きに変え右に機体を寄せる


ブゥウオオオオオオオ!!!!!!


真っ黒な黒光りするヘリが丁度真横に来た瞬間にシャッターを切り連写する


橘「本田!あのヘリを追跡してください!」


本田「あ、はい…」


モニターには連写した写真がスライドショー形式で映り出されていた

殆ど振れてピンぽけしているものの、奇跡的に綺麗に映り出されている物もあった


橘『………………そ、そんな…はずが』ポロポロ


本田「お、お嬢様?」


橘「……本田、や、やっぱりらっくんは生きとった!なんちゃかんちゃあったけど…諦めんくてよかった……」ポロポロ


本田「そ、そんな馬鹿な…」


涙が止まらなかった…滝のように溢れて出していて赤ん坊の様になきじゃくんだ

恥じらいだなんてどうだってよかった、なんだって10年も思い続けていた相手が、生きてるなんて知ってしまったのだから


モニターに映り出されていた写真には顔の皮が剥がれていて半分は"一城 悠馬"の顔であり

残り半分の顔は紛れも無く"一条 楽"の顔がそこにあった


後書き

ここで区切らせて貰います
次回作⤵︎
鶇「宿る命と叶わぬ恋」


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このSSへのコメント

41件コメントされています

1: silk 2015-04-22 21:46:42 ID: kBy2a6WJ

(;´・ω・)ウーン・・・いつもより、短めかな?

2: SS好きの名無しさん 2015-05-04 04:49:01 ID: a9m-PCTo

早く続きがみたいですなー

3: SS好きの名無しさん 2015-05-06 19:27:40 ID: HGLXm8PH

早く投稿ヨロー

4: SS好きの名無しさん 2015-05-14 22:23:59 ID: WIAUfpXU

大好きです!!
頑張ってください!!!!

5: SS好きの名無しさん 2015-05-16 14:40:29 ID: jGgdlQX9

早く投稿お願いします

6: SS好きの名無しさん 2015-05-25 21:08:29 ID: yI9ucMlG

面白くなってきたぁーーーーーー!!!!

7: SS好きの名無しさん 2015-06-06 19:58:05 ID: MwG0le9y

頑張って投稿お願いします!

8: SS好きの名無しさん 2015-06-08 23:58:01 ID: Byk3oK61

本家並に面白い

9: SS好きの名無しさん 2015-06-11 10:25:43 ID: 7ErjGtNv

もはや本家以上と思います。

10: SS好きの名無しさん 2015-06-21 21:23:00 ID: kDT9twPb

ちょーえーわ

11: SS好きの名無しさん 2015-06-22 17:15:30 ID: DO-yn70l

がんばれー 続き待っています

12: SS好きの名無しさん 2015-06-22 18:25:46 ID: b5b20OOs

めっちゃ面白いです!

13: てっきー 2015-06-23 11:21:46 ID: rZT75OGS

内容の思い付きが素晴らしいです!
実に名作ですよ!頑張ってください!!
続き楽しみにしてます!

14: てっきー 2015-06-24 23:43:35 ID: 75NlrCmf

ついに正体がバレてしまったんですね!面白い展開になってきました!続きが楽しみです!

15: SS好きの名無しさん 2015-06-28 09:51:38 ID: hYmcqVDg

鶫に幸あれ

16: SS好きの名無しさん 2015-07-14 01:43:23 ID: Ggim4_08

続きヨロ(`・ω・´)スク!

17: SS好きの名無しさん 2015-07-14 08:14:29 ID: SV5uvIg7

続きが気になります! 楽しみにしてますよ(*´˘`*)

18: てっきー 2015-07-15 09:45:16 ID: zqmrkRPJ

ついに小野寺も裏の世界の仲間入りか!物凄く気になります笑笑
次回の更新楽しみにしています^_^

19: SS好きの名無しさん 2015-07-28 22:06:24 ID: mrNi3GD1

更新来ないかなヾ(@゜▽゜@)ノ

20: SS好きの名無しさん 2015-07-28 22:32:44 ID: 55nyO1k1

なんか急につまらなくなった...

21: SS好きの名無しさん 2015-07-30 19:39:38 ID: g9J2Gco5

いろいろぶっ込みすぎだろ…

22: SS好きの名無しさん 2015-08-05 00:23:13 ID: V_NwrsWd

鶫の妊娠、小咲の裏世界がなくなった

23: SS好きの名無しさん 2015-08-08 23:27:54 ID: oAFO5RpB

とりあえず続き読みたい(´・c_・`)

24: SS好きの名無しさん 2015-08-15 13:06:42 ID: oV8SK3BC

色んなとこからぶっこんどるもうゴチャゴチャや(´・ω・`)

25: SS好きの名無しさん 2015-08-18 05:28:42 ID: _Qw-RQiI

まんこ

26: SS好きの名無しさん 2015-08-18 20:38:57 ID: AtUv4xx1

早くみたいです!

27: SS好きの名無しさん 2015-08-30 19:49:12 ID: m5u0PR5o

更新お願いします

28: SS好きの名無しさん 2015-09-02 05:43:28 ID: vbLi4zsx

万里花に妊娠させてやってほしかったな…そこを除けば素晴らしい作品

29: SS好きの名無しさん 2015-09-12 15:03:02 ID: E7XBsAcu

ん〜なかなか

30: SS好きの名無しさん 2015-09-12 15:03:42 ID: E7XBsAcu

ん〜なかなか

31: SS好きの名無しさん 2015-09-28 13:00:52 ID: ejSY2jsT

続きはよ

32: SS好きの名無しさん 2015-10-03 09:48:12 ID: wyIfEpVQ

次の更新はまだなんでしょうか

33: SS好きの名無しさん 2015-10-25 22:38:13 ID: twOBmqJ0

更新まだですか?
面白いんで早く続きがみたい!

34: SS好きの名無しさん 2015-10-26 11:03:53 ID: dFyxO3Xk

は、や、くー

35: SS好きの名無しさん 2015-10-28 15:39:38 ID: ElhvEqYu

何故東方キャラと東京グールのキャラが登場しているだろう⁉

36: SS好きの名無しさん 2015-11-04 23:51:08 ID: 4EKdelk7

早く更新♪♪

37: SS好きの名無しさん 2015-11-08 00:26:27 ID: RjOoDH5Q

これもう完結しないな

38: SS好きの名無しさん 2015-11-16 00:23:26 ID: ktylsQE0

本当に残念です

39: SS好きの名無しさん 2015-12-11 00:42:21 ID: JcmSYHZl

早う更新して〜

40: SS好きの名無しさん 2016-02-15 15:07:17 ID: lpB-dLw0

続きはいつになるんだろうなぁ〜

41: SS好きの名無しさん 2016-05-05 21:13:19 ID: 5zPbCzLa

楽×ポーラか楽×マリーでいいと思う(超個人的な意見)


このSSへのオススメ

12件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2015-05-14 22:24:17 ID: WIAUfpXU

超面白い!!!!!!!

2: SS好きの名無しさん 2015-05-19 21:28:20 ID: yw0lVQQh

とても面白いです!

3: SS好きの名無しさん 2015-05-31 13:20:58 ID: eeYSy8gj

神級の面白さ!!

4: SS好きの名無しさん 2015-06-09 19:57:56 ID: DrAYGDdT

いままでのssの中で一番おもろい

5: SS好きの名無しさん 2015-06-22 17:16:54 ID: DO-yn70l

面白い 続きが早く気になる

6: SS好きの名無しさん 2015-06-28 16:21:00 ID: Wcx2Kj96

★★★★★★★★★★
いいですよ。

7: SS好きの名無しさん 2015-07-27 16:38:13 ID: Qym2FIhp

神業

8: SS好きの名無しさん 2015-08-07 18:32:53 ID: VAQwsJYz

すごい!

9: SS好きの名無しさん 2015-08-11 00:31:32 ID: iFpDXUBi

つまらなくなった。が、その前は名作なので今後に期待。

10: SS好きの名無しさん 2015-08-15 13:08:15 ID: oV8SK3BC

話がだんだんおかしくなってる...けどすごく面白いツヅキハヤクハヤク(ノシ 'ω')ノシ バンバン

11: SS好きの名無しさん 2015-09-28 13:00:32 ID: ejSY2jsT

おい続きあくしろよ

12: SS好きの名無しさん 2015-10-26 11:05:25 ID: Y2t_S3Us

ちょー面白い!


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