2021-03-03 22:59:34 更新

概要

提督が『舞鶴鎮守府』に着任して早2ヶ月…
大本営からの『沖ノ鳥島』奪還作戦を命令させたのであった…


前書き

注意 キャラの口調や文章等が変かもしれません
それでも大丈夫という方は見て行って下さい


歓迎会の翌日から俺は本格的な仕事に入った。

主な仕事は、書類仕事に遠征に向かわせた


り、遠征の報告を聞いたり、近海の周辺警戒


や資材を管理する事だ。加賀と大尉から本格


的な出撃は後にし、今は近海の周辺警戒や遠


征で少し経験を積んだ方が良いと言われた。


また、昼休みなどを利用して艦娘や隊員との


信頼関係がある程度築けて来た。


金剛は相変わらず「バ〜ニングラ〜ブ!」と


言ってきて俺に抱きついてきたり、比叡から


自作のカレーを食べる様に強要され、全力で


逃げたり、夕立と時雨を見るたびに頭を撫で


ていたり、隊員と一部の艦娘から軽空母の


鳳翔さんが営んでいる


「居酒屋鳳翔」に誘われることが多くなってきたが、


全て艦娘とはいかない。長門や一部の艦娘と



の関係が進展出来ていない。これも前提督の



ことがあり俺のことをまだ信頼できて居ない


のだろう…


そんなある日のこと


提督「何?大本営から、海域の奪還命令が?」


加賀が諸事情で遅れきていると、秘書艦とは


別に任務報告にくる大淀からの報告があった


大淀「はい、先程大本営からの通知に」


遂に来たか…配属されて約2カ月…


いや2カ月の猶予を与えて貰っただけ有難い


と思うしかないな…


提督「それで奪還予定の海域の敵艦隊の編成は?」


大淀「残念ながら不明です」


厄介だな…敵の編成が分からないとは…しか


し、命令が下さるたのなら実行しなければ成


らない。であれば、まずは敵情視察だろう


提督「大淀、コバヤシ大尉とミカヅキ中尉を呼んでくれ。あと、近くに加賀が居れば来るように言ってくれ」


大淀「了解です」


十分後、3人が執務室に集まった。


提督「2人を呼んだも他でもない。大本営から海域の奪還が命じられた」


加賀「ついに来ましたか…ですが遅かれ早かれ提督には本格的な出撃の命令を出してもらう予定でしたし」


コバヤシ「隊の連中も周辺警戒ばかりで飽き飽きしているとぼやいていましたし」


ミカヅキ「うちの隊でも、ボヤいて在したからね。良い機会だ」


コバヤシ大尉とミカヅキ中尉の隊では、早く


出撃したいと言う隊員が居たのか…戦意が有


って頼もしい


提督「では、本題に入る。我々が奪還する予定の海域の敵艦隊編成のことなんだが不明のままなんだ」


ミカヅキ「はぁ…お偉いさんは何やってんだかね…」


コバヤシ「で、我々に何をしろと?」


提督「私も馬鹿じゃ無いからな。まずは敵情視察だ。そこで君達の中で1番、偵察任務に向いてると思う奴の名前をあげてくれ」


コバヤシ「偵察任務に最適な奴をですか」


加賀「少し、待ってください。思い出しますので」


それぞれ偵察任務に最適な仲間を思い出して


居た。最初に口を開いたのは中尉だった


ミカヅキ「ワクサーとボイルが適任かと」


ワクサーとボイルか…名簿では2番隊に所属していたな…


提督「では中尉その二人に任せて構わないかを聞いてくれ」


ミカヅキ「了解です」


「日向と神通が向いてるかも知れません」


と、加賀からは日向と神通という名前が挙が


った


「では、その二人もここに」


加賀「了解したわ」



数分後、2人の艦娘と2人の隊員が提督の居る


執務室を訪れた。1人は巫女服の様な服装をし


た艦娘と柿色のセーラー服を着た艦娘。


隊員の1人は角刈りで口の周りにヒゲをやして


いた。


もう1人はスキンヘッドで落ち着いた雰囲気を


出していた。巫女服の艦娘から名乗った


日向「伊勢型2番艦、日向着任した」


続いて、セーラー服の艦娘が


神通「川内型2番艦の神通…着任いたしました」


艦娘からの着任の報告が終わり、口の周りに


ヒゲを生やした隊員から


ボイル「2番隊ボイル着任しました」


続いて、スキンヘッドの隊員からも


ワクサー「同じく2番隊ワクサー着任しました」


ボイルとワクサーの軍服に付いている階級章


を見ると軍曹の階級章を付けていた。日向と


神通は名簿で見たより印象は少し違った。日


向と言う艦娘は加賀と同じくらい凛としてい


た。一方、神通はと言うと、か弱い乙女で戦闘には向いていない。そんな印象だった。


多分だがミカヅキ中尉や加賀に簡易的に任務


について説明はされてるだろうと思い


彼、彼女らに改めて自分らの任務は何かを質


問した。


提督「ご苦労。ところで君達がここに呼ばれた理由は分かるかい」


すぐに答えたのはボイルだった


ボイル「奪われた海域を奪還するために自分達が偵察をし、敵戦力を調査。少しでも本隊に勝算のある戦いを優位にする進める為です」


予想していた回答より上の回答が出た。以外


だ、ボイルは顔が強面だったから命令違反と


かすぐにやりそうな感じだったがそんな事は


無さそうだ。やはり人を見かけで判断するな


って事か…


提督「その通りだ、流石ミカヅキ中尉が選ばれた隊員だ」


ボイル「光栄です」


と、ボイルは短い返事で返した。ここで本題


に入る


提督「先程、ボイル軍曹が答えた様に君達には奪われた海域を奪還する為、その海域を偵察してもらう。尚、偵察中は可能な限り戦闘は許可できない。しかし、自分の身が危険と感じた場合は各自の判断に任せる」


任務の説明が終わり、何か質問はあるか?と


尋ねると4人からは


日向「無いな」


神通「ありません…」


ボイル「無いです」


ワクサー「自分も無いです」

4人とは、任務についての理解は出来ており、これ以上質問することは無いようだ。


「では、出撃は3時間後。各自出撃の準備をする様に」


ボイル・ワクサー「「イエッサー!」」


日向「了解した」


神通「了解です…」


各自海軍式の敬礼をし答えた。



執務室の隅にいた加賀とユウイチが提督に聞


こえないくらいの声でこんな話をしていた


加賀「提督も提督らしくなりました」


ユウイチ「本当だな、前の提督とは大違いだ」


加賀は素直に提督を褒め、ユウイチは現提督


を褒めつつ前提督の違いを指摘した


加賀「大尉は提督を信頼をしていて?」


ユウイチ「少なくても俺は提督を信頼している」


ユウイチは一部の艦娘や隊員はまだ現提督に


不信感を抱いている事に気付いていた。だ


が、ユウイチにはどうすることは出来ない。


例え、上からの命令でもすぐに新しい上司を


信頼しろと言ってもすぐには信頼出来ない。


前提督のせいで「提督」に対する不信感を拭


うことはそう簡単には出来ないだろう。ユウ


イチはこの2ヶ月間、提督を見て前提督には


無いものを現提督は持っているのでは?と感


じユウイチは現提督を信頼する事にした…



日向と神通、ボイルとワクサーは執務室を後


にし舞鶴鎮守府敷地内にある装備倉庫へと向


かった。


装備倉庫内にて


ボイル「ワクサー、そこにあるマガジン取ってくれ」


ワクサー「これか?投げるぞ」


ボイルとワクサーはすでに対深海棲艦用スーツを装着し、装備を整えていた。


対深海棲艦用スーツは艦娘の艤装を応用した


装甲で覆われており、艦娘達の艤装の整備を


している妖精と艤装開発に詳しい艦娘と軍事


開発部が一般兵士でも深海棲艦に対抗出来る


ように開発したスーツ。一部の艦娘の艤装を


参考にし、今まで艦娘でしか出来なかった海


の上を歩くもしくは滑ることを可能にした。


全身水色と青色の迷彩を塗装してあり、敵に


確認し辛くしてある。スーツ自体精密機械の


塊の為か時折、整備員が近づいてきてスーツ


に異常はないかとこまめに確認しに来たが2


人共異常はないと答えた。


すでに提督が4人に偵察任務を指示して2時間


半を経過していた。


ボイル「ワクサー、準備出来たか」


ボイルはすでに装備を整え終わっていて、後は相棒のワクサー待ちだった


ワクサー「今終わったよ、それじゃ行くか」


そう言い、2人は整備員に装備の最終点検を


済まし、鎮守府の地下にあるカタパルトデッ


キに向かった。エレベーターで地下へと降り


るボイルとワクサーはカタパルトデッキに日


向と神通がすでに艤装を装着して待ってい


た。

日向「遅かったな2人とも」


日向は2人を見て一言がそれだった。


ボイル「任務開始時間よりより早く来たつもりだが…」


ワクサー「君等が早すぎるだけだよ…」


2人は日向に弁解をした。


神通「そ、そうですよ日向さん…私達が来たのは作戦開始1時間前…本来ならボイルさんとワクサーさん達が来た時間に来るべきです…」


見兼ねた神通は2人に助け舟を出した。


そんな会話をしていたらボイルとワクサーが


着ているスーツのヘルメットから


日向と神通の耳に着けているインカムから提


督の声が聴こえてきた。


提督「どうやら時間内に全員揃ったようだな」


全員、突然の無線で少し驚いたが各自返答を


した。


ボイル「はい、全員揃いました。これでいつでも出撃出来ます」


ワクサー「ご命令とあらば今すぐに出ます」


日向「いつでも行けるぞ」


神通「いつでも行けます…」


全員、任務を遂行するに対する姿勢は高かっ


た。


提督「では、出撃‼︎」


ボイルとワクサーと神通はスキージャンプの姿勢で、日向は仁王立ちの姿勢でカタパルトに立った。

ボイル「2番隊、ボイル出る!」


ワクサー「同じく2番隊、ワクサー出ます!」


日向「日向抜錨する!」


神通「神通…行きます!!」


各自の掛け声と共に海上へ出撃した。


後書き

最後まで読んでいただきありがとうございました。『提督と艦娘と…』はストックがあるので出来るだけ早くSS版にして投稿していこうと思います


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