2020-02-22 08:47:16 更新

概要

提督とあきつ丸が、酒屋で飲み会をすることになって・・・


前書き

勢いで書きました。
あきつ丸の語調が安定してないと思われますが、ご容赦ください。
短いので
暇つぶし程度に呼んでみてください。


あきつ丸「遅いでありますぞ、提督」


提督「すまんな、少し遅れた。」


あきつ丸「また、海軍の娘たちに現を抜かしていたのだありますか?」


提督「お前、酔ってるな。」


あきつ丸「提督殿が、五分も遅れてきたせいであります。」


提督「はん、たかが五分で怒るとは、陸軍さんは器が小さいですなー。」


あきつ丸「おっと、女の子を待たせてはいけないという、一般常識まで抜け落ちてしまったのですかな、海軍さんは?」


提督「お前みたいな、『とんぼ』が人間の女性だって!?寝言は寝てから言えよ。」


提督「あ、そうか。むさくるしい陸軍の中の姫だもんな。そんな一般常識誰も知らないと思うがな。」


あきつ丸「はぁ、あなたみたいな『柚の木』の下で、柚子が落ちてくるのを待っている、『白い兎』さんを人間扱いしたのが馬鹿でした。そのことを深くお詫び申し上げます。まぁ、兎には謝罪なんてわからないでしょうが。」ハッハッハッ


提督「おう、言ってくれんじゃねえか。キレちまったぜ。表出ろよ。」ガタッ


あきつ丸「そんなことでキレているから、不当な先制攻撃とか言われるのでは?」


あきつ丸「酒も飲んでいないのに、よくそんなこっぱずかしいことできますな。羞恥心って言葉知っているのでありますか?」


提督「あ?てめえ同じようなもんだろ。」


あきつ丸「は?ついに頭おかしくなったのでありますか。もともと海軍は頭おかしいと思っていましたが、ついに本性が!」キラキラ


提督「殺す。てめえだって、陸軍のくせになに揚陸艦なんか作ってんの?海のことは海軍だけでいいんだよ。絶対に浮く存在だと分かってて海に進出してきたのか?そうか、陸軍の姫で調子に乗っちゃって、海軍でも行けるだろとか思っちゃった系?マジ自意識過剰だからやめたほうがいいよ。」ニコッ


あきつ丸「すいません、ボックス席って空いてますか?」


店員「はい、空いておりますが、騒ぎだけは起こさないでください。お願いします。」フカブカ


あきつ丸「分かっているでありますよ。」


店員「ではこちらへ。」


あきつ丸 提督「」ストン


あきつ丸「今は機嫌がいいので、今ならさっきの暴言許しておげるのでありますよ。」


提督「あ?『許しておげるのでありますよ』だ?どんな立場からモノ言ってんだ?ああん?」


あきつ丸「この兎は発情期なようで威勢がいいのでありますな。」


提督「あ?お前こそ、よりどりみどりの屈強な男に発情してんじゃねえのか?」


あきつ丸「はぁ、今夜は長い酒になりそうですな。」


提督「早く帰れよ、屈強な地区軍軍人が、『あきつ丸ちゃーんどこ行ったの―?早く出ておいでよー!』とか言って探してんじゃねえのか?想像しただけで吐き気がするが。」


あきつ丸「本題に入らせてくれませんか?これ以上兎の鳴き声を聞いているのもうんざりしてきたのでありますが。」


提督「だが、断る。」


あきつ丸「殴っていいのでありますか?」


提督「お、陸軍は許可を求めることができるんだな。はじめて知ったぜ。」


あきつ丸「はぁ、私は正式に陸軍に戻ることになったのであります。」


提督「大本営には?」


あきつ丸「許可をいただいてます。」


提督「そうか、気をつけろよ。」


あきつ丸「なんで、」ポロポロ


あきつ丸「なんでそこで突き放してくれないのですか?」ポロポロ


あきつ丸「あのまま、悪口を言い続けていてさえくれれば、私は、海軍はクソなところだ。と記憶して、すがすがしい気持ちで陸軍に帰れるところだったのに!」ポロポロ


あきつ丸「なんでなんですか?提督殿なら分かったはずでしょう!」ポロポロ


提督「俺を過大評価するな。」


あきつ丸「海軍は、本当にブラックなところでした。少し怪我をしただけで、『入渠しろ!』だとか、考え事しているときも、『なんか悩み事があったらすぐ相談しなさいよ。』とか、皆が向けてくれるキラキラした笑顔とか、私の胸に刺さっていくのです。陸軍で聞かされていたよりもずっといいどころか、天国のようなところで、純粋無垢な子たちを騙しながら生きていく。この辛さがあなたには理解できるのでありますか?」


提督「わからんな、全く。貴様は何を根拠に裏切りとしているんだ?情報を横流しにしていたことか?それとも、自分が陸軍から逃げてきたことか?」


あきつ丸「!?」


あきつ丸「なんでそんなことを知っているのでありますか?」


提督「少し考えればわかることだった。なぜ、正式な文書を大本営に提出せずに鎮守府に引き渡したのかとか、なぜお前が、大本営にいないのかとかな。」


あきつ丸「バレていたのでありますな。」


提督「とっくの昔にバレていたよ。」


あきつ丸「稚拙だったのは、私の方であったということでありますか。」


提督「お前はまだ若い。だからもっともっと失敗する。だが、命さえあれば次がある。失敗しても次があるなんて素敵なことだと思わないか?」


あきつ丸「そう、でありますな。」


提督「だろ。だから後悔というものが生まれる。死んじまったらなにも考えられないからな。」


あきつ丸「あなたにとっての正義ってなんでありますか?」


提督「部下より早く死ぬこと。部下のために死ぬこと。部下を思って死ぬこと。」


提督「知ってるか?人の為と書いて、偽りなんだぜ。俺は部下の為ならいくらでも偽って、いくらでも死んでやるよ。」


あきつ丸「愛が重いですな。」


提督「これを愛と呼べるかは、分からないがな。」


あきつ丸「美しい師弟愛では?」


提督「部下と上司は、師弟には入らないと思うが。」


あきつ丸「戦い方を教えるのがあなたで、それを教わるのが艦娘では?」


提督「確かに、そう言われるとそんな気がしないでもないな。」


あきつ丸「私たちは、正義の味方をしても、正義が味方になってくれるわけではないのですね。」


提督「まあ、正義っていうのは、一人だけでは大人数の正義に押しつぶされちまうからな。」


あきつ丸「それが、英雄になりたくない理由ですか。」


提督「まあそうなるな。」


あきつ丸「英雄とは、たくさん敵を殺したものが、与えられる称号みたいなものですからな。」


提督「さらさら負けるつもりはないが、それでも怖いものは怖いんだ。」


あきつ丸「提督が英雄になってしまったら、敵の残存からは、恐れられる存在になる。それが嫌だというのですな。」


提督「そうだ。」


あきつ丸「どれだけ完壁主義なのですか?」


提督「俺が、完璧と思うまで。」


あきつ丸「本当に食えない人であります。」


提督「まぁ、頑張れよ。」


あきつ丸「急にどうしたのですか?柄にもない応援なんかして?」


提督「もう、俺は行く。支払いは、これでやっておいてく。おつりはお前にやる。」


あきつ丸「分かったのであります。武運長久を祈っているのであります。」


提督 あきつ丸「Lies Are Medicins.」


カランカラン


あきつ丸「黒い金を運んでいく白い狼が、今度は、血で舗装された赤い坂を元気に駆け回っていくのでありますね。」


あきつ丸「絶対に死なないでほしいのであります。」


そう言って、彼女は彼の頼んだお酒を飲みほした。


後書き

次のssで出してほしい艦娘がおりましたら、コメント欄にてコメントをよろしくお願いします。
誤字等ありましたらご報告いただけると嬉しいです。


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12件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2020-01-21 21:57:36 ID: S:i0oyjb

艦これ『寸劇』

犬神家の一族

配役

金田一耕助『北上』
野々宮珠世『大和』
スケキヨ『陸奥』
青沼シズマ『長門』(クロスロード被爆後の顔で登場)
青沼キクノ(若い頃)『瑞鶴』
松子『加賀』
松子の母『翔鶴』
竹子『赤城』
梅子『大鳳』
スケタケ『伊勢』
スケトモ 『日向』
サルゾウ『武蔵』
若林弁護士『飛龍』
弁護士『蒼龍』
青沼キクノ(年取った後)『龍田』
等々力警部『天龍』
警官『木曽』
警官『那智』
警官『摩耶』
警官『神通』
金田一が宿泊する宿屋の従業員『大井』
スケキヨが宿泊する宿屋の主人と妻『球磨』と『多摩』
神主『鳳翔』

犬神サヘエ(年取った姿)『陽炎』
犬神サヘエ(若い頃)『不知火』
サヘエが転がり込んだ神社の神主『早霜』
サヘエが転がり込んだ神社の神主の妻『浜風』

2: 白熊の人 2020-01-22 06:42:40 ID: S:CNy6y1

コメントありがとうございます!
すいません。犬神家をよく知らないので、書くのはだいぶ後になります。
ご了承ください。

3: SS好きの名無しさん 2020-01-22 12:20:03 ID: S:EcNP4g

お勧め。

1976年版『犬神家の一族』(角川書店)
金田一耕助『石坂浩二』

1977年版『八墓村』(松竹)
金田一耕助『渥美清』

上記映画はお勧め。

艦これSSだと『犬神家の一族』パロディ『陽炎家の一族』がある。

4: SS好きの名無しさん 2020-01-22 12:36:30 ID: S:dg5Ghq

私としては1990年にテレ朝スペシャルで報道した『犬神家の一族』が一番、面白い。と感じた。

金田一耕助『中井貴一』

5: 白熊の人 2020-01-22 19:26:08 ID: S:GoWNCs

大きなシリーズを完結させたら、頑張って書いてみます!

6: SS好きの名無しさん 2020-01-22 19:43:44 ID: S:KpjpNU

追伸

2006年版『犬神家の一族』

笑うしかない。

原作では『野々村珠世 』 はこの世のものとも思えない美女という設定

野々村珠世(松嶋菜々子)
犬神佐代子(奥菜恵)
金田一耕助が宿泊する宿屋の従業員(深田恭子)

どう客観的に見ても宿屋の従業員(深田恭子)が一番、美女である。

ちなみに『松嶋菜々子』を『野々村珠世』にする事は角川書店側からの強い要望だったらしいが、何を考えていたかは不明だが、根本的にミスキャストである。

1976年版だと『野々村珠世』は『島田陽子』であり、犬神佐代子もホテルの従業員も不美人ではないが、どう見ても美女ではなく、不自然ではない。

話を戻すが、野々村珠世を『深田恭子』か『奥菜恵』にした方が良かった。

7: SS好きの名無しさん 2020-01-22 19:46:09 ID: S:8LqqzF

艦これ版

犬神佐代子(川内)

ギャグにすると佐代子が『私の事が何も書いてないじゃない!!』と叫ぶシーンで佐代子(川内)が『夜戦について何も書いてないじゃない!!』と叫び、母親役の『赤城(松子)』から殴られる。

8: SS好きの名無しさん 2020-01-22 19:52:16 ID: S:bbpabW

訂正

赤城(竹子)

9: SS好きの名無しさん 2020-01-22 22:44:26 ID: S:5xE7cC

現実問題

艦これ寸劇『犬神家の一族』

そのままやっても面白くないし、芸もない。

従って『コメディ・ギャグ』にしてしまう。

一例

その1『誰も遺産を欲しがっていない。むしろ、押し付けたがっている。』理由『野々村珠世(大和)と結婚する事が遺産を相続する条件だが、遺産は膨大だが、大和と結婚したら、大和を養わねばならず、大和は資源消費量が半端でないから、計算したら、遅かれ早かれ、大和が遺産を食い潰す。従って、皆様、大和と結婚したくない。遺言状が読み上げられた時、三人、露骨に嫌な顔をした。特にスケトモ(偽物(長門)ネタバレ、ごめんなさい。)』は顔に凄まじい傷があるから、自分はまずない。と思っていたが、野々村珠世(大和)が自分に『秋波』を送っており、正直、迷惑で仕方がない。

10: SS好きの名無しさん 2020-01-22 22:59:53 ID: S:og_rZ8

その2

大和(野々村珠世)を亡き者にして、遺産だけ山分け。と考えたが、大和と武蔵(サルゾウ)がタッグを組んでおり異常に強いからそれが出来ない。

遺産も何もかも放置して逃げようとしたら、警察・金田一・弁護士が追っかけてきて捕まえられた。どうも犬神サヘエが生前、金を握らせたらしい。

スケキヨ(本物(陸奥))は偽物(長門)を脅迫し、替え玉にしようとしたが、母親(加賀)と祖母(翔鶴)により、発見され、拉致連行されて監禁されている。ちなみに、これまたネタバレ、瑞鶴は遺産がいらないから逃げていたが、発見され、息子(後の偽物、陸奥)が成長したら、遺産相続させる。と無理矢理、念書を書かされる。ちなみに、息子(長門)は海外まで逃げたが、追ってきた本物(陸奥)により、連れ戻される。

11: SS好きの名無しさん 2020-01-22 23:05:34 ID: S:_p3mn9

結局の所、遺産を相続した場合、漏れなく大和(野々村珠世)と武蔵(サルゾウ)が付いてくるから、誰も遺産を相続したくない。

犬神サヘエも知っていたから、生前、金を握らせ、無理矢理、関係者を集めさせた。

かくして艦これ寸劇『犬神家の一族』では、遺産を相続したくない関係者による壮絶な『押し付けあい。』が開始される。

ちなみに、大和・武蔵にしても、遺産を全額貰っても『資産運用』能力0であり、遅かれ早かれ、遺産を食い潰す事が分かっているから、適当な誰かと結婚、遺産運用を任せようとしている。

12: SS好きの名無しさん 2020-01-22 23:07:48 ID: S:1bAF1C

訂正

息子(後の偽物、長門)


このSSへのオススメ

1件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2020-01-22 12:39:57 ID: S:EDldPX

艦これ寸劇『八墓村』

金田一耕助『時雨』

主人公の青年『最上』

青年の父親『扶桑』

犯人の女『山城』

劇中ラストシーン犯人の女(山城)が『夜叉』の形相で主人公の青年(最上)を洞窟の中、追いかけ回すシーンは鬼気迫るものがある。

時雨『山城が怖すぎて、チビるかと思った。』


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