怠惰な提督候補生の士官学校 PART2 rtLAM
士官学校での物語です。
私は、帰ってきた!!
PCが故障してから数か月。別のアカウントを作るという暴挙に出てしまった作者に訪れる悲劇をしかと見届けよ!!
ー早朝ー
柚希「古鷹、荷物受け取らなきゃいけないからちょっと外出てくるわ。」
古鷹「了解いたしました。しかし、いいのですか?」
柚希「なにが?」
古鷹「あまり訓練生らしいことをしていらっしゃらないので。」
柚希「いいの。放置しておいても勝手に強くなるから。やり方さえ教えてやればだがな。」
古鷹「そうですか。」
柚希「勿論、お前も強くなるぞ。」
古鷹「期待はしませんよ。」
柚希「結果はついてくるもんだからな。結果が出てからでいいさ。」
柚希「あとはよろしくな。」
古鷹「はい。いってらっしゃいませ。」
ー昼ー
神州丸(昨日は時間を聞きそびれてしまいました。一応マルロクマルマルから待機しているのですが、まだ柚希さんは来ません。他の部屋で待っているのでしょうか?)
メッチャオモテエンダケド ナンデコンナニアルンダイ? トライアルシロダッテ メンドクサイネ ナンデオシツケルンダヨ、マッタク
神州丸(足音と声が聞こえます。柚希さんと響さん?でしたっけ?とにかく昨日来た人の声が聞こえます。)
神州丸(足音が大きくなる。近づいているのかな?)
柚希「やっと着いたーー!!」
響「か弱い女の子にこんな重い荷物を運ばせるなんてひどい男だね。」
柚希「俺より力がある時点でか弱くない。」
響「協力してあげないよ。」
柚希「飯出さないよ。」
響「別に自分で食っていけるよ。」
柚希「すいません。負けました。」
響「あとで甘いもの買ってよね。」
柚希「はい。」(´・ω・`)
神州丸「あのー、訓練のほうは?」
柚希「昼飯は食ったか?」
神州丸「はい。」
柚希「偉いな。じゃあ、始めようか。」
柚希「まずこれ。」ハイ
神州丸「なんですかこれ?」
柚希「中身を見てみればわかる。」
神州丸「では、開けますね。」パカ
神州丸「銃ですか。これで訓練をしろと?」
柚希「そうだ。これから、ペイント弾で響と撃ち合ってもらう。」
柚希「俺からは何も教えることはない。それじゃあな。」
響「相変わらずだね。」
響「私が教えよう。使い方もわからず誤射されちゃたまらないからね。」
神州丸「お願いします。」
響「君がこれから使うのは、cz scopion evo 3 A1というフルオートのサブマシンガン、君の目の前にある銃ね。」
響「あと、こいつかな。」ゴトッ パカ
響「Knight`s Aremament社製 SR-25だよ。DMRと呼ばれる部類の銃だね。M110とも呼ばれるかな。」
神州丸「詳しいのですね。」
響「まあね。」
神州丸「あのー、銃刀法とかって大丈夫なのでしょうか?」
響「司令官が特別な申請をしているから大丈夫さ。」
神州丸「そうですか。」
響「じゃあ、使い方を説明していくよ。」
ー数時間後ー
柚希「響ー、どんな感じだー?」
響「まあまあさ。結構呑み込みが早い。」
柚希「おーい、神州丸ー。飯だぞー。」
神州丸「はーい。」
響「トライアルはどうするんだい?」
柚希「時間が空いた時にやるさ。今はまだ手が離せない。」
響「盗み見ることはあまりおすすめしないよ。」
柚希「お前なら気づかないほうがおかしいか。」
響「昔の楽しかったころに戻ったみたいだったよ。あの頃に戻りたいな。」
柚希「もう戻れないし、戻らないからな。」
響「司令官は、戻ってくるつもりはないのかい?」
柚希「どうなんだろうな?自分でもわからない。」
響「私は知っているよ。日本海軍にいなくても戦争には介入するんでしょ。」
柚希「なんでそう思った?」
響「私と同じ匂いがしたからさ。あの時も、そして今も。」
柚希「どーだか。因みに、俺は今回の士官学校が終わったら、再挑戦はしないからな。」
響「無理やりにでも引っ張っていくよ。」
ヒビキサーン、イツマデハナシテイルンデスカー?ハヤクシナイトゴハンサメチャイマスヨー!!
響「だってさ。早く行こう。」
柚希「そうだな。」
ー食堂ー
柚希「食べながらでいいから聞け。神州丸以外は明日から夜練習をする。夜戦じゃないぞ。」
時雨「はい。」挙手
柚希「時雨君。」
時雨「夜練習は何をやるんですか?」
柚希「いい質問だ。単位を一つやろう。」
時雨「やった!!んで何をやるんですか?」
柚希「それはだなぁー...」
島風・時雨「それは...」(;゚д゚)ゴクリ…
柚希「その時のお楽しみだ!」
島風「はぁ?」
時雨「教えてくれたっていいじゃないか!!」
島風「そうだ!そうだ!」
時雨「もしかして...」
時雨「内容を考えずにやるって言っただけ?」
柚希「ち、ちちちち、違うし―!!!ちゃんと考えているしー!!」
時雨「じゃあ、今教えてくれるよね?」
柚希「いや、それは、あのあれじゃん。」
柚希「ほら、あのなんだっけ?あれだよあれ。」
柚希「とっさの状況判断能力を試すためにやるからぁ~、言えないんだよ。初見じゃないと意味がないっていうやつだな。」
時雨・島風「」ジィー
柚希「なんだよその視線は!俺のことが信じられないのか!?」
時雨「これ以上やっちゃうと、柚希が職務放棄しちゃうからここら辺にしておこうよ。島風。」
島風「おバカなんだから、もうちょっと考えてから話しなよー!!」
柚希「うぐッ、何も言いかえせない!!」
響(神州丸。)
神州丸(なんでしょう?)
響(君の夜練は私が担当するから安心してほしい。)
神州丸(分かりました。)
響(多分、柚希より厳しくなるけど我慢してね。)
神州丸(はい。強くなるために頑張ります!!)
響(強くなるためねぇ。その心意気は悪くない。)
響(これが終わったら追いてくるといい。)
神州丸(わかりました。ですが...)
響(もう、古鷹教官には伝えてある。安心してくれ。)
神州丸(ありがとうございます。)
響(君は、これから私と一緒に寝ることになるが大丈夫かい?)
神州丸(大丈夫です。)
響(そうか。君は強いな。)
神州丸(ありがとうございます。)
柚希「食べ終わったやつからきちんとごちそうさまを言って、皿を洗って、自室に戻るように!!ごちそうさまでした!!」
島風「食べ終わるのはっやーい!!」
柚希「俺くらいになると、早食い選手権に出場し、余裕で優勝しちゃうからなあ。」
時雨「胡散臭。」
柚希「なにおー!!!」
ギャーギャー!!
響(こうやって賑やかなのもいいものだな。)
ー翌朝ー
時雨「やっと一匹釣れた!!」
島風「私もだよ!!」
柚希「まぁ、俺がいるからだな。」
時雨「悔しいけど、認めざるを得ない...」
島風「むうー。」
柚希「そっちはどうだ?」
古鷹「結構釣れていますよ。これならストックを作る余裕もあるかと。」
柚希「そうか、なら俺のやつをストックするよ。五匹くらいなら今日中に食べきっちゃうと思うぞ。みんな成長期だしな。」
響「私たちは私たちで食事するから、食べきれないと思う。」
柚希「そっか、分かった。」
柚希「じゃあ、今日の夜の釣りは無しだな。」
時雨「本当かい!?」
時雨(やった!これで、トレーニングが終わった後寝ることができる!!)
柚希「でも、その時間による練習はするからな。ゆったりできると思うなよ。」
時雨・島風「orz」
島風「ゆっくり休ませてよ!!」
時雨「そうだ!そうだ!!」
柚希「お母さんは、君たちをそんな軟弱に育てた覚えはないよ!!」
時雨「あんた男でしょ。」ツメタイメ
柚希「細かいことは気にするな。それ、ワカチコワカチコ!!」
島風「何それ、ギャグのつもり?本当につまらないんだけど。」
柚希「うわーん、古鷹ー!島風がいじめるー!!」
古鷹「島風さん、本当のことだとしても言って良いことと悪いことがあるので気をつけましょうね。」
柚希「普通に傷つくんですけど...」
古鷹「あのー?」
柚希「なんだ?」
古鷹「演習一週間前なんですけど、海に出さなくて大丈夫ですか?」
柚希「まじか、結構早いな。」
古鷹「私も通達がくるまでわかりませんでした。」
柚希「でも、時雨と島風は大丈夫だから海で練習させる段階に入れるけど...」
古鷹「問題は神州丸さんですか...」
柚希「少し前の状況は見たが、最近の状況はわからないからなあ。」
響「大丈夫だよ。」
柚希「いつから聞いていたんだ?」
響「指揮官なら分かっているのではないかい?少し視線をこっちに飛ばしてきていたし。」
柚希「様式美だ。」
響「形にこだわるなんて、指揮官らしくないね。一発キメたのかい?」
柚希「キメてたらこんなところいねーよ。」
響「それもそうか。失礼した。」
柚希「それで?どれくらいの進捗だ?」
響「あとは、海洋練習でテンパらなければいけると思うよ。一週間前から海洋練習を始めるあたり、流石指揮官としか言いようがないけど。」
柚希「褒めてないだろ。」
響「皮肉を確認するとか、頭が悪くなったようで。」
柚希「お前のそういうところ、昔っから変わらないよな。」
響「ユーモアがあっていいじゃないか。」
柚希「それがお前の個性でもあるんだが。」
響「それで?どんな海洋練習をするんだい?」
柚希「いつも通りさ。」
響「神州丸は三日で仕上がるよ。」
柚希「そうか。結構頑張ったな。」
響「最初のほうは、銃持たせながらいろいろなことをやらせたからね。」
柚希「ほんとにいろいろなことなんだろうなぁ。」
響「そっちは?間に合うのかい?」
柚希「気が付けば一瞬だけど、気が付かなければ長いだろうな。」
響「私は、契約的にはお役御免なんだよね?」
柚希「まぁそうだが、最後まで付き合ってもらうぞ。」
響「それは、命令かい?司令官?」
柚希「お願いだ。」
響「そうか、なら私は、全力を出さないことをここに誓おう。」
柚希「ああ、そうしてくれると助かる。」
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