2022-08-20 22:49:41 更新

概要

あるひとりの男子が死んだら、艦娘になって、海の上にいた…。艦娘として生き返った男が苦労しながら生きる大切さを学んでいく…。


前書き

初めてオリジナル艦娘を書きます。リクエストにあったので(20分位で設定を考えたのでまだ未定が多いです)。一部安価があります。


ープロローグー

澄み切った空、開けた海、静かで凪いだ海…。吹き渡る潮風に吹かれながら俺は訳が分からず立っていた。陸に立っているのではない。海の上に立っているのだ。自分の記憶ははっきりしている。だが、俺には信じ難い事が広がっていた…。…なぜ俺が驚いているのか聞いて欲しい。


この話は…俺が生きる意味を探す物語である…。


ー第1章、転生ー

俺は平凡に生きていた高校生であった。飯を食べて、部活をし、バイトをして、勉強する…毎日がその繰り返し。だが…俺には他人とは違ったことがあった…。それはいじめであった。物を無くされたり、水をかけられたり、殴られたり悪口を言われたり…それまで俺は毎日学校に行っていたが、親に相談できず、ある日…俺はなにかの糸が切れた…。


ー屋上ー

俺「…」


俺は屋上の縁にいた。もう全てが嫌になった。何か下で生徒が騒いでるが俺には関係ない。そして俺は身を委ねてそこから落ちた。…しばらくした後、強烈な痛みとともに暗い闇に飲まれていった…。


ー?ー

気がつくと俺はどこか分からない場所にいた。


俺「…ここは…」

?「気が付きましたか?」


そこには女性が立っていた。


女神「…私はここの魂を支配する女神です。ここは煉獄…天国と地獄のどちらでもない世界です。日本風にいえば…六道の辻ですね」


なんだか訳が分からなかった。


女神「…あなたは自殺したのでここにいます。あなたはこれからも生きられる命を無駄にしたということで地獄に行くでしょう」

俺「は?ふざけるな!なんで自殺しただけで地獄に行くんだ!」

女神「…この世の中は数ある生き物が命を削って生きています。しかし貴方は命を無駄にしました…。本来なら地獄に行くべきです。しかし…」

女神「あなたに非がないのも事実。なので転生してもう一度命の尊さを学んでください」

俺「な…」

女神「…断ったら地獄ですよ?」

俺(…選択の余地なしかよ…)

俺「…分かった。転生する。どうするんだ?」

女神「ここに入ってください。私が転送先を決めます」←機械

俺「…」スッ…

女神「では行きますね!」


女神(まあ…必ず同性になるとは限りませんよ。貴方には戦争がある世界に転生して命の尊さを学びなさい)


シュルルルル…!!


ー2分前ー

俺「…ここは…海?」

俺「…なんで海なん…?!」ボイン

俺「な…何これ?!」モミモミ…

俺「…ま…まさか…」サスッ…

俺「嘘だろ?!」


ー現在ー

俺「…」ズーン…

俺「…聞いてないぞ…あの女神…今度あったら…」


ザバッ!


なにかの音がした。ふと見上げるとなんだか化け物みたいなものがそこにいた。


イ級「…」

俺「嘘だろ?!」


俺は一目散に逃げた。


俺「最悪だ…!なんという最悪…」


俺は女神にこう言われた。


女神『最低でも1年は生きてください。生きなかったら…地獄行きですからね?』


俺(あいつ…次に会ったら…)バシュ!

俺(…何だこの音は…)


ドガーン!!


俺「痛っ?!」小破!


イ級から放たれた魚雷が俺を襲った。


俺(く…今ので動けなくなった…)

俺(あいつの攻撃はそれほど強いものでは無い…だがそれがキツイ!)

俺(あんな攻撃を連続で受けたのなら…俺は痛みのショックで死んでしまう!)

イ級「…」ガチャ…

俺「よせ…やめろ…」

俺(地獄は嫌だ…頼む…誰か…)


イ級から弾丸が放たれそうになった次の瞬間…ドーン!という轟音と共にイ級は砲撃を受けて海の底に沈んでいった…。


?「…大丈夫?」


※安価を取ります。

誰?>>1

(誰でも構いません)


吹雪「大丈夫ですか!」

俺「あ…ああ…」

吹雪「あなたは…新しい艦娘ですか?なんかどの駆逐艦でもない格好をしてるので…」

?「吹雪!何してるの!」

吹雪「あ、叢雲ちゃん!」


叢雲と呼ばれた艦娘がこちらに来た。叢雲につられて4人の艦娘も俺の元にやってきた…。


?2「誰よこの子?」

?3「…この格好は珍しいですね…」

?4「五十鈴さん…分かるかい?」

?5「…わからないわよ」

俺(全員美人だな…)

五十鈴「自己紹介がまだだったわね。横須賀鎮守府所属の長良型軽巡洋艦、五十鈴よ」

吹雪「横須賀鎮守府所属、特型駆逐艦の吹雪です」

叢雲「同じく5番艦の叢雲よ」

朝潮「朝潮型駆逐艦1番艦の朝潮です」

霞「同じく10番艦の霞よ」

時雨「白露型駆逐艦2番艦の時雨だよ」


この4人は横須賀鎮守府?の遠征部隊で、さっき助けてくれた吹雪はレーダーを駆使して、砲撃の音を聞いてこっちに駆けつけたらしい。


吹雪「あの…貴方は何型ですか?」


俺は戸惑った。そもそも駆逐艦?軽巡洋艦?訳が分からない。戦艦じゃないのかこいつら?戦艦は大和じゃないの?赤城じゃないの?俺はそこまで軍に詳しいわけじゃないし、ぱっと思い浮かんだのは『宇宙戦艦ヤマト』だった…。だが…明らかに違う…。


叢雲「あんたの名前は何よ」

俺「な…名前?」

霞「名無しじゃないでしょ。ある程度艦の名前はわかるから答えなさいったら」


俺は迷った。前世の名前『鈴木和樹』は明らかに使えない。この子達みたいに1~3文字で答えないといけない。俺は周りを見渡した。そして俺は思いついた。海はなだからで、風は吹いていなかった。


俺「…俺の名前は…」

吹雪「あなたの名前は…」


凪「…凪だ」


これが俺の名前。この世界で俺は『凪』としてこの世界を生きていくことにした。


霞「…凪?…そんな艦娘いたかしら?」

吹雪「神風ちゃんの姉妹艦は…夕凪でしたよね?」

五十鈴「…凪なんて聞いたことないわよ…」


当然だ。だってさっき転生してきたんだぞ?そんな奴、聞いたことないし、初耳だろ…。


吹雪「と…取り敢えず鎮守府に連れて行きませんか?」

凪「…鎮守府?」


何それ…聞いたことないんだが…


時雨「そうだね。ここで議論するのは危ないし、調べてみればわかると思うよ」

五十鈴「そうね。艦隊、帰投します」

凪「あ…あの…」

朝潮「? どうしましたか?」

凪「動けないんですが…」

叢雲「…舵が壊れてるわね…これじゃあ動けないわね」

吹雪「私たちが曳航するから紐に捕まってください」ニコッ

凪「すいません…」


ー横須賀鎮守府ー

横須賀鎮守府…所属艦娘100名ほど。駆逐艦から戦艦、空母いぶきまで多くの艦娘がこの敷地内に共生している。施設内には入渠所、工廠、食堂、体育館、演習所などがあり、充実した生活が送れるようになっている。


ー執務室ー

吹雪「ここが執務室だよ」


コンコン… どうぞ

ガチャ!


吹雪「失礼します司令官。遠征の報告書が出来ましたので持ってきました」

提督「ご苦労さま。遠征は…大成功じゃないか!よくやってくれたな!」なでなで…

吹雪「皆さんが協力したのでこのような結果を残せました」

提督「…ん?その子は?」


提督と呼ばれた男の人がこっちを見た。


吹雪「遠征の途中で深海棲艦と戦っていた艦娘を保護しました。名前は凪だそうです」

提督「凪…聞いた事がないな?どの駆逐艦ともかっこうがちがうようだし…」


まあ、さっき転生したから仕方ないと思うけどね…。


提督「改めましてこんにちは。俺はここで提督をやっているものだ。まだ着任して間もないから規模も小さいけどみんなと仲良くやってくれ」ニコッ


一応俺、男だったんだけど…。


提督「それと…凪…っていったか?怪我をしてるじゃないか…吹雪、入渠所まで連れてってくれ」

吹雪「はい分かりました」

提督「入渠してる間に明石や大淀と君のことを調べて見るよ」

吹雪「じゃあ案内するね」


ー入渠所ー

吹雪「ここが入渠所だよ」


ここってお風呂じゃないか…。


吹雪「さあ、入ろう」


えっ?今なんて言った?


凪「えっ?入るってここに?」

吹雪「そうだよ。お風呂に入らないと傷は治らないよ?」


いや!俺前世男だって!


凪「いや…おれは…」

吹雪「もう!お風呂が嫌いなのか分からないけど早く行くよ!」グイッ!


なんかやばい事になってないか?!


吹雪「早く服を脱いで!」ヌギヌギ…

凪「えっ?!えっ?!」ヌギヌギ…←強制的に脱がされた

吹雪「ほら!入るよ!」

凪「ちょっ?!」ガラッ!


ー入渠所ー

吹雪「ほら!早くシャワー浴びて入るよ」

吹雪(意外にこの子…胸が大きいな…)ゴシゴシ…

凪「…?!」←鏡に吹雪の…

吹雪「…どうしたの?」

凪「…」ブシュー!←鼻血

吹雪「えっ?!どうしたの?!」

凪(お…おっぱ…)バタッ!

吹雪「は…早く運ばないと…!」


ー5分後ー

凪「う…うーん…」

吹雪「あっ、気がついた?いきなり倒れるからびっくりしたよ…」

凪「?! す…すいませんでした!」土下座

吹雪「えっ?!どういう事ですか?!」

凪「まじまじと見てしまって…」

吹雪「…別にお風呂なんだから…」ふふ…

凪「…」

吹雪「なんか男の子みたいだね、口調とか…あ、でも嵐ちゃんとか男の子の口調だし…」

吹雪「…なんか本当に不思議な感じ…」

凪「あ…上がります!」

吹雪「あ!まだつかってないから!」

凪(こんなところにいたら変態だと思われる!(女子の体))

ガラッ!

ボニュ!

?「あら?吹雪さん、あと…この子は?」

吹雪「あ…赤城さん…凪ちゃんって言って今日入ったばかりの子です」

赤城「あら、そうなの?よろしくね」


この人が…赤城?


凪「は…はじめまして…」

赤城「どうしましたか?」

吹雪「あの…まだお湯に浸かってないのに上がろうとするので…」

赤城「あら?それでは傷が治りませんのよ?」

凪「いや…治ったので…」

吹雪「…ここ、まだ傷ついているけど…」

赤城「早く浸かりに行きますよ!」

凪「や…やめろ!!」


ー脱衣場ー

凪(や…やっと終わった…)←強制的に入れられた

吹雪「気持ちよかったでしょ?」

凪(色々失いましたけど…)

赤城「では補給に行きましょうか」

凪(補給?)


ー食堂ー

俺が案内されたのは食堂だった。


吹雪「ここでご飯を食べるんだよ」

凪「…美味しそうだ」

凪(なんかやけに女子がおおいような…)

赤城「凪さんも座ってください」


赤城が持ってきたカレーはそれはカレーと言うには大雑把でとにかくでかかった。


凪「デカっ?!」

赤城「? この位普通ですよ?」

吹雪「…赤城さんほど食べなくていいからね…」ヒソヒソ…

赤城「吹雪さん?聞こえてますよ?」

吹雪「すいません!」

凪「あはは…」


『駆逐艦凪…執務室に来なさい』


吹雪「あ、呼んでるよ」

凪「…行ってくる…」スタスタ…

赤城「…なんか男の子っぽい子でしたね…」

吹雪「赤城さんもそう思いましたか?」

赤城「ええ…」


ー執務室ー

コンコン… どうぞ


凪「失礼します。呼ばれてきました」

提督「おお…座ってくれ」


そこにはメガネの黒髪の女性とピンクの髪の人がいた


明石「凪なんて駆逐艦聞いたことないですよ…しかも艤装もどの駆逐艦のものでもありませんし…」

大淀「…新しい子ですかね?しかし…艦の名前の資料もないのに…」


何やら混乱していた。


凪(…やばいことになってる…)


提督「ああ…ごめん。もう少し待ってくれないかい?」

凪「あ…はい」


ー1時間後ー

大淀「…やっぱりないですね…」

明石「…凪ちゃんってどこから来たんですかね…」

提督「…深海から?」


何か話していたので俺が話してなぜ名前が無いか教えることにした。


凪「…少しいいですか?」

明石「ん?何?」

凪「…俺はこの世界の人間ではありません」


3人「…えっ?」


その後、俺は全てを話した。前世虐められていたこと。自殺した事。煉獄での出来事。そしてこの名前をつけた理由を。


明石「…前世のことはかなり現実味がありますが…本当ですか?」

凪「はい、俺は女子にいじめられており、性的暴行や物を隠されたりもしました。しかし学校側はそれを取り持ってくれず…俺は屋上から飛び降り自殺をしました」

大淀「…なぜこの世界に?」

凪「あいつ(女神)曰く命の大切さを学べとこの世界に」

提督「ふむ…という事は男なのか?」

凪「はい、俺は元男です。しかし死んだ時にこの体に移りました。だからある意味では男子トイレとかにも普通に入れます」

明石「…この世界の人間では無いということは?」

凪「…今、西暦何年ですか?」

明石「ええと…2113年だけど?」

凪「…俺が死んだ年は2021年5月28日です。間違いありません」


そう言って腕時計を見せた。確かに落ちた時の衝撃で止まっていた。指し示す日にちは2021年5月28日であった。


明石「?!」ガタッ!

凪「分かりましたか?」

提督「ということは…君は…」

凪「…はい、本当のことです」

大淀「な……」

明石「うそ…」


その場にいる艦娘、提督が言葉を失った。


提督「…にわかに信じられない…」

凪「仕方ないですよ、俺だって信じられなかった…」

提督「…となると…あれな必要だな…」

大淀「…あれ?」

提督「…凪用の風呂だよ。この子をトラウマである女子にあまり近づけない方がいい」

凪「…そうしてくれるとありがたいです」

提督「…このことは誰にも話さないように」

2人「はい」


ー翌日、食堂ー

吹雪「凪ちゃん、おはよう」

凪「お…おはよう」

吹雪「どう?よく寝れた?」

凪「まあまあかな…」

吹雪「どうしたの?」

凪「なんでもないよ…」

吹雪「…?」

凪(女子が苦手なんて言えないな…)

吹雪「あ、後で執務室に来て欲しいって大淀さんが言ってたよ?」

凪「…分かった。すぐ行く」


ー執務室ー

凪「…ご要件とは?」

大淀「今から哨戒に言ってくれないかしら?勿論ひとりとは言わないわ。あなたの他に5人をつけてこの鎮守府海域を警備する。それがあなたの任務よ」

凪「…分かりました」

大淀「でもまだ出撃するまで時間があるから演習をしたらどう?演習場へは案内するから」

凪「…分かりました」


ー演習場ー

大淀「ここが演習場よ」

凪「…」

大淀「艤装を展開してあの的を狙って。腕試しにはなるわ」


…まあ、やってみるか…。


凪「…」ガシャン!←艤装展開


俺は艤装を展開して、主砲を的に向けた。


※安価を取ります。

的に何個当たった?>>4

(10個中何個で答えてください)


凪「…」

大淀「…始めてください」

凪「…」


的が動き出した。


凪「…」ドーン! ダーン!


一発目の弾は当たった。


凪(…よし…)

凪「…」ドーン! ドーン!


2発目は派手に水しぶきをあげて外れた。


凪「…まだだ…」


ー20分後ー

結果が出た。当たったのは初弾と5発目の弾だけで、ほかは外れるか掠って当たらなかった。


凪「…だめだな…」ガクッ…

大淀「いえ、初心者で2発を当ててれば上々ですよ。皆さん、はじめはあんな感じです」

凪「…」


そう言われても何か不甲斐なかった。


大淀「そろそろ出撃の時間です。こちらに来てください」

凪「…」スタスタ…


ー出撃拠点ー

大淀「今日の同じメンバーの?さん、?2さん、?3さん、?4さん、?5さんです」

凪「お…お願いします」


※安価を取ります。

誰?>>6

(5人でお願いします。誰でも構いません)

神通、高波、潮、谷風、巻雲


神通「こんにちは。私はこの哨戒部隊の旗艦、神通です」

高波「た…高波かも…です!」

潮「う…潮です…」

谷風「谷風さんだよ!」

巻雲「巻雲です!よろしくお願いいたします!」←袖びろーん…


なんかこの人達で大丈夫なのかな?俺、さっきの的で2発しか当てられなかったんだけど…まだ艤装?というものにも使いこなせていないし…


神通「私が教え致しますので着いてきてくださいね」

凪「あ…はい、頑張ります」

神通「では…出撃します!!」ザザザ…!!


水面を切って俺たちは海域に進み出す。俺の初陣…どうなるんだ?


ー第1章〜完〜ー


ー第2章、戦禍ー

普段とは変わらない海…しかし海には魔物が潜んでいる。そいつは勝手に出撃しては人間達を攻撃し、再び海の底へと帰っていく。人々は深海棲艦と呼んでいる。どこから来るのか、何をするのかは今でも明らかになっておらず、不気味に海の底へと俺たちを誘う…。


ー鎮守府正面海域ー

神通さん曰くこの近くは鎮守府ができたばかりの時は深海棲艦が蔓延っていたが、その後殲滅したと言っていた。しかし、はぐれ深海棲艦といい、隊列から外れた深海棲艦がここに来るという。そして人を発見しては砲撃し、けが人や死者が出てるという。潮さんが言うには神通さんの公開は厳しいらしい。一体何を差せられるんだ…。


神通「…この辺は異常なしですね」

凪「…あの…なんで深海棲艦は人間を襲うのですか?」

神通「…それは私たちにもまだわかっていないんです。ごめんなさい…」

凪「…あと…疑問なんですが…深海棲艦は撃沈ではなく捕まえれば情報や生態がわかるのでは無いのですか?」


古代から敵を捕虜にして尋問、拷問をして情報を抜きだす方法は戦場で有効な手段である。


神通「…残念ながら、深海棲艦は捕まえる事が難しいのです。仮に捕まえたとしても鎮守府まで曳航するのには人手、燃料が必要ですし曳航中に攻撃されては…。ですので捕まえたいのは山々なんですが沈めるしかないのです」

凪「…そうだったんですか…」

神通「…そろそろ哨戒海域ですね。皆さん、警戒を厳に」

艦娘「はい!」

凪(深海棲艦…俺が襲われたのも深海棲艦らしいが…なぜ人を襲うんだ?」


ー遠州灘ー

遠州灘とは遠州(遠江国、現在静岡県西部)の海のことである。ココは遠浅で遊泳は禁止されている。ちなみに…信濃が雷撃を受けたのは浜名湖沖だと言われている。


ー漁村ー

神通「では、街の人に話を聞きましょうか」

凪(街の人に?)


漁村とは魚を取る事で生業としているところである。


凪「…こんな所に人はいるんですか?」

潮「深海棲艦が来る前は栄えていたらしいです。でも…」

巻雲「深海棲艦が出てからはもう街に活気はなくなってしまったのです」

凪「…諸行無常か…」

神通「平家物語ですね」

凪「知っているのですか?」

神通「こう見えても古典は読んでますよ」

凪(…侍みたいだから興味があるのかな?)

高波「あ…!村の人かもです!」

神通「少し話を聞きましょう、すいません」


第1村人発見!


村人「ん?どうしたんだい?こんな寂れた漁村に何か用かい?」

神通「私達はこの付近で哨戒活動をしている神通と言います」

村人「艦娘さんか。これはどうも」ペコッ

神通「何かお話をお聞かせ願えないですか?」


※安価を取ります。

何を聞く?>>9

(質問は3つです)


神通「…質問をよろしいですか?ここは随分荒れ果ててますが…何がありましたか?」

村人「ああ…深海棲艦がよく来るから村は焼けてしまって多くの人が死んだ…。死ななくてもこの街を抜ける人が多くてな…」

神通「…私たち以外にもここに軍人は来るのですか?」

村人「…軍人ところが人も近寄らないね…。昔は海水浴場としても賑わっていたんだが…」

神通「…食料は?」

村人「近くに魚が取れるところはあるから食料は大丈夫だが…問題はお金だね…」

神通「…ありがとうございます」

凪(これが…現実…)


戦争が起こって真っ先に被害を受けるのは国民である。多くの国民は敵に怯え、金は搾り取られ、夜も眠れぬ日々を過ごす。これが現実である。弱者が食われる、これが戦争。それは大名だけでなく一般市民も同じである。


凪(…)


俺が思い老けていた時…静寂が打ち消された。


ウゥゥ~~~ーーー!!ウゥゥ~~~ーーー!!


けたたましいサイレンが鳴り響き、辺りをさわがせる。


神通「こんな時に深海棲艦ですか…!」

村人「…艦娘の皆さん。あなた方が日本の最後の希望です。ご武運を願っています」ペコッ…

神通「…ありがとうございます。行きますよ!」


こうして俺たちは戦場へと向かった。


ー遠州灘近海ー

戦場では常に冷静さが勝敗を分ける。大軍の軍でも動揺していたらそれは烏合の衆、あっという間に崩れる。逆に100人の冷静な精鋭兵であるならば例え大軍と戦おうとそう易々とは崩れない。特に水上戦では陣形が陸上戦とは違い変化するので指揮官のスキルが最も生きる戦いだと言える。その点綴的な例が第一次木津川口の戦いである。村上水軍と織田軍は海賊大名である村上水軍に壊滅させられた。後年、信長は反省として鉄甲船を使って村上水軍を撃退している。


神通「…見つけました」

タ級「…」

ツ級「…」

ホ級「…」

イ級✕3「…」

凪(な…なんだあいつは…)


俺の追ってきたやつと格段に違うやつが3つほどいた。俺は心の中で戦慄した。


神通「皆さん、突撃用意…行きましょう!」

神通「陣形は複縦陣、まずはタ級からです!」


そう命令されると艦娘は適宜よく陣形の形をとる。大淀さんから教わっていたので一応一通り陣形は覚えた。


神通「いきます!全門斉射!!」


ダーン!ダーン!!


赤い火の玉が敵に向かって放物線を描いて落ちていく。当たったタ級は砲撃を受けて炎上した。


タ級「ギャアアアア!!」

凪(これが…戦争…)

神通「次です!」


敵も苛烈に攻めている。むしろこの中で一糸乱れぬ陣形を整え戦っていること自体がそもそも常人では無い。普通の人なら恐怖で足が止まり、気づいた時には殺されているのがオチだ。酷い時には恐怖で錯乱し、ろくに戦えず死ぬ…。犬死って奴だ。


神通「次は左です!」


その中で指揮をする神通さんと俺以外の子達は本当に尊敬する。


凪(俺もなにかしなければ…)

イ級「…」ガチャ…

凪「…そこだ!」ドーン!

イ級「…」バシャ…!←Miss

凪「くっ…」

ドーン!

イ級「」←沈没

潮「だ…大丈夫ですか?」

凪「あ…ああ…」

凪(情けねえ…)


刻一刻と戦況は移り変わる。その時、事件が起こった。


潮「きゃあ!!」ドーン!大破!

凪「潮さん!」


潮が敵の魚雷にあたり、運悪く大破になってしまった。


潮「う…嘘…」

タ級「…」

凪「…」ガタガタ…

凪(このままじゃ確実に潮さんが死ぬ…だが…金縛りのように動けない…)

凪(クソ…動け…動け…!今動かなければ潮さんが死ぬ…!だが…それを心が拒否してる…どうすれば…)


俺は動けずにいた。しかし…昔やったゲームのセリフを思い出した…。


ーゲームー

たか「…坂井様は恐れはないのですか」

坂井「…まだわからんが誰にしろ怖い時がある」

坂井「恐怖を力に変えろ」

(ゴーストオブツシマ、鑓川にて)


凪「…いいこと言うな…」


ー現在ー

そう言いながら俺はあの言葉を思い出した。死ぬかもしれない…だが…


凪「うおおおおぉ!!」ダッ!


仲間を見捨てる…それだけは俺にはできなかった。気づいた時には足が動いていた。まるでなにかの力に動かされるように…。俺は無我夢中であった。


凪(助ける…!)


潮「や…やめて…」

タ級「…」

潮「いや…」

神通「! 潮さん!」

凪「うぉぉぉ!!」

タ級「!」

凪「くらええ!!!」ドーン!

タ級「?!」ドーン!


凄まじい轟音と共にタ級に砲弾が当たった。凪は初めて生き物に対して攻撃した。今まで虐められていた自分が女子を守るために初めて攻撃した。手にはまだ撃った感覚が残ってた。


タ級「…」ガチャ!


タ級はこちらに対して砲塔を向けた。攻撃されたことに怒ったのだ。


凪(まずい…潮さんを庇って逃げれない…俺も…)


しかし…次の攻撃は来なかった。背後から近づいた神通が一刀のもと、タ級の首を空に舞いあげている。頭領を失った深海棲艦は烏合の衆となり、追撃を受け、全艦水底に沈んで行った。


神通「…勝ちましたね…」


神通は血のついた顔を小手で拭きながらそういった。

凪「…」


凪は未だに混乱していた。なぜあの時動けたのか…あんなにも憎んだ女子を守ったのか…。そしてひとつの答えにたどり着いた。


凪(まだ…俺に優しさがあったんだな…)


海風が若き少女のそばを通り、あれほど激しかった戦闘を無くすかのように海は穏やかに揺らいでいた。


ー横須賀鎮守府ー

提督「どうだった?」

神通「はい、潮さん以外は全員無事です」

提督「…凪はどうだった?」

神通「はい、大破した潮さんを庇ってタ級に一撃を与えました。普通、銃口を向けられた仲間を庇って動けるものではありません。まず並の艦娘…いえ、歴戦の艦娘でも銃口の目の前に出るのはやはりリスクがあります。そのリスクをビビって足が動かなくなるものです」

神通「それができるのは…度胸がある人かそれとも死んでもいいと考える人…」

提督「…ありがとう」

神通「いえ」


ガチャ…


提督「…死んでもいい…か…」


ー入渠所ー

凪「…」

吹雪「あ、どうだった?」

凪「…あ…全然役に立たなかったです…」←そっぽ向いている

吹雪「こっち向いてよ…」ニコッ

凪「…大丈夫です…」

吹雪「…えぇ…」

凪「…俺は1人も助けられなかった…。神通さんが助けていなかったら今頃海の底だった」

潮「そ…そんな事ないです!」

吹雪「潮ちゃん…」

潮「な…凪さんは私を助けてくれたじゃないですか!私が大破して動けなかったところを…誰でも初めてはうごけないものです…。私は動けなくて…でも…凪さんは動けたじゃないですか!」

凪「…」

吹雪「…自信もってもいいんだよ?」

凪「…ありがとう」

吹雪「…私だって今でも怖いことはあるよ。ここにいる皆も怖いものがある…恐れなくて大丈夫だよ」

凪「…もう上がります」

吹雪「うん、お疲れ様」


ー凪の部屋ー

凪「…あの時の感覚がまだ残っている…」プルプル…

凪(死をまじかに…か…)

凪(…地獄…あの子達が言う海の底…死ぬというのには変わりないらしい…)

凪(…なぜ…俺は1度死んだのに生きたい…そう思っているのだろう…)


ー翌日ー

提督「昨日の哨戒はどうだったかい?」

凪「…危うく殺されかけました」

提督「話を聞いたら潮を助けたらしいね」

凪「…俺には出過ぎた真似をしました」

提督「いや、おそらくあそこで攻撃しなければ潮は沈んでいた…。ありがとう」

凪「いえ…」

提督「…凪…君は…今でも死にたいと思ってるのかい?」

凪「…半々です。煉獄で俺は命を助けられここに来た…。早く死んで楽になりたいという気持ちと心の底でどこか…このまま生きたい…そう思っている自分がいます」

提督「…そうか。ありがとう」

凪「いえ…では…」


バタン…


提督「…死にたい気持ちと生きたい気持ちか…」


ー廊下ー

凪「…」

大淀「お疲れ様。どうだった?」

凪「…あまり活躍出来ませんでした」

大淀「報告書は見たわ。最初はあんな感じよ。スポーツでも初めてで上手くいく人といかない人がいる。そういう物よ」

凪「は…はぁ…」

大淀「ねぇ、少しお話しましょう。凪ちゃんの話を少し聞きたいわ」


女性は苦手だが…仕方ない…。


凪「…分かりました」


ー大淀の部屋ー

明石「あ、大淀。お疲れ~。凪ちゃんも」ポリポリ…←せんべい食べ

大淀「また勝手に食べてる…お茶は?」

明石「入れて!熱々の!」

大淀「はいはい…」


この人達って仲良いのかな?


大淀「あ、好きな所に座って」

凪「…失礼します…」

大淀「で…深海棲艦はどうだった?」

凪「…禍々しくて、怨念のようでした」

大淀「…深海棲艦は一説には艦娘や人間の執念が具現化したものと言われているわ。まだ詳しい研究は分かってないけれど…」

凪(…なにか聞こうかな…)


※安価を取ります。

何を聞く?>>12

(質問は3つです)


凪「…俺の故郷はどうなった…」

大淀「故郷…どこですか?」

凪「…浜松だ。静岡の浜松」

大淀「浜松は沿岸部では深海棲艦の襲撃にあってますが内部の方はまだ襲撃をうけてないのでそちらに逃れているいますね…」

凪「…そうか…」

大淀「…やっぱり心配なんですね…」

凪「…俺の故郷だからな…」

凪「…大淀さん、俺をどう思う…」

大淀「えっ?」

凪「…中身が男の俺を…」

大淀「…私はびっくりしましたが嫌いとかそういう思いは無いですよ」

凪「…ありがとうございます」

大淀「…私たち以外に誰かと話しましたか?」

凪「…まだです」

大淀「…そうですか、無理はしないでください。いつか…いつかでいいです。話せる時が来たら話してください」

凪「…ありがとうございます」

凪「…俺の事は大本営に伝えるんですか?」

大淀「報告はしたわ。新しい艦娘が出たとはね。だけど詳細不明という事で送っておいたわ」

大淀「その方がいいでしょ」ニコッ

凪「…はい」

凪「…俺自身、生きるというのはどういうことか考えたことはありません。起きて、勉強して、働いて、食べて寝る…その繰り返しだと思っています。まるで操られたロボットのようにただ言われたことをやる…何か目的がある訳でもなく…」

大淀「…」

明石「…あ、大淀。お茶」

大淀「今の雰囲気でよく言えたわね…」

凪「…ありがとうございます。もう少し自分の生きる意味を探してみます。なぜこの体になったのか…」


ガチャ… バタン…


大淀「…あの子なりに考えているのね…」

明石「大淀~まだ~?」

大淀「図々しいわよ!」ボカッ!

明石「あだっ?!」


ー埠頭ー

凪「…海は落ち着く…」


彼…いや彼女は父親に海に連れててって貰った思い出を思い出す。ちょうど今のような穏やかな日であった。海岸で魚を釣り、それを直火で塩焼きにして食べる…。それが美味しかった。だが、それも今は出来なかった。この海に住まう魔物のお陰で…。


凪「…生きがい…夢…そんな物がない俺に何ができるんだ…」

?「…何してるの?」

凪「?! うわあ?!」


※安価を取ります。

誰?>>13

(誰でも構いません)


古鷹「えっ?!な…なんですか?!」ビクッ!


そこには目から光が出ているオッドアイの長身の艦娘がいた。


凪「あ…すいません…」

古鷹「海を見ててどうしたの?」

凪「…考え事です」

古鷹「考え事?」

凪「…昔、海で食べた焼き魚を思い出してました。魚を釣る…それが出来ないなんで考えたことはなかったです」

古鷹「…ええと…凪ちゃんだっけ?お魚釣りしない?」

凪「えっ?」

古鷹「この付近ならあまり大きな深海棲艦は出ないし、お魚も釣れるから」ニコッ

凪(…何を考えているんだ…優しそうではあるけれど…)

凪「…分かりました」

古鷹「そこの防波堤からなら釣りができるよ。釣竿を取ってくるね」


ー10分後ー

凪「…あの…名前を聞いても…」←釣り中

古鷹「あ…ごめんね。重巡洋艦の古鷹だよ。これからよろしくね」←釣り中

凪「はい」


古鷹「…凪ちゃんは他の駆逐艦とは違う格好だけど…」

凪「…たまたまだと思います」

凪(元男だってことは黙っておこう…)

古鷹「…そうだよね、ごめんね…」

凪「いえ…」

古鷹「? あ…引いてる、これをこうして…」


ー2時間後ー

※安価を取ります。

釣りの成果は?>>14

1 何匹か釣れた

2 大漁

3 ボーズ


古鷹「やった~!」←鯵

凪「お…おめでとうございます!」

古鷹「あ、凪ちゃんのも引いてるよ」

凪「えっ…あ…はい!」

凪「よし…これで…」バシャ!


鯵「」


古鷹「やったね!」

凪「あ…ありがとうございます…」


ーその後ー

鳳翔「どうぞ」←鯵の刺身、鯵の開き

古鷹「ありがとうございます!」

鳳翔「準備中だったから大丈夫よ。ゆっくりしていってね」

凪「ありがとうございます」

古鷹「いただきます!」

凪「…いただきます」


パクッ…


凪(…美味い)

古鷹「そういえば…あそこで何を考えていたの?」

凪「…生きる目的です」

古鷹「へぇ~」

凪「古鷹さんは何が生きる目的ですか?」

古鷹「ん~…私は今の生活をできるようにすることかな?」

凪「…なるほど…」

古鷹「…この世の中、いつ死ぬか分からない…。その中でも後悔しない生き方をしたいかな?」

凪「…俺はまだそのようなことは決まってません」

古鷹「…ゆっくりでいいよ。この生活の中で何か1つ見つければいいんじゃないかな?小さくてもいい、馬鹿にされてもいい…。ただ自分の目標を見つければいいんじゃないかな?」

凪「…できますでしょうか?」

古鷹「できるよ。応援してるよ」ニコッ

凪「…ありがとうございます…」


ー部屋ー

凪「…生きる目標…」

凪(…生きる意味…ってなんだろうな…)


ブ~~~!! ブ~~~!!


凪「なんだ?!」


『緊急事態発生!緊急事態発生!商船から救助要請あり。艦娘は即座に出撃せよ!』


凪(…行くか…)


ー執務室ー

大淀「誰か出動できる艦娘はいますか!」

凪「…俺が出るよ」

大淀「でも…凪ちゃんはまだ…」

凪「…少し、やってみようと思うんです」

大淀「…分かりました。すいません、この子達を」

明石「分かりました!」ダダダ…


ー出撃ドックー

大淀「では…お願いします」

凪「…分かりました」


※安価を取ります。

誰と出撃する?>>17

(5人(大淀以外)お願いします)


大井「全く…足引っ張らないでよね」

北上「まあまあ大井っち、そう怒らないでよ」

大井「…北上さんがそう言うなら」

木曾「おい、しっかり着いてこいよ」

夕立「よろしくっぽい!」

時雨「僕は時雨、よろしくね」

凪「は…はい!」


一目見て分かった。この子達はかなり場数を踏んでいる。1回戦に出たばかりの俺など霞むほどに…」


大井「さあ…出撃するわよ!」


ー海域ー

俺は1回戦いに出ただけで陣形を乱さないようにするのがせいいっぱいだった。その間にも大井さん達は的確に主砲、魚雷を当てていく。海面には敵の血が拡がり、海面を染めていく。


北上「酸素魚雷発射するよ~」バシュバシュ!

大井「沈みなさい!」ドーン!

夕立「素敵なパーティー始めましょ!」ドーン!

時雨「君たちには失望したよ!」ドーン!

木曾「オラオラ!」バシュバシュ!

凪(…自分が霞むようだ…)


ものの数十分で戦闘は終わった。海面には深海棲艦の藻屑のみが広がった。


凪(…なにかおかしくないか…)


俺は胸騒ぎがした。分からない…但少しばかし敵の抵抗が少ないように感じた。士気が低かったのかそれとも…後者なら明らかにやばい…


夕立「早く帰るっぽい」

時雨「そうだね、少し疲れちゃった」

凪「…罠…」

大井「は?」

凪「先程の敵、少し抵抗が少なかったです。まるで最初から死ぬような感じで…」

大井「何言ってるの、はっきり言いなさい」

凪「あれは釣り出す餌、つまり餌兵。抵抗がなかったから俺たちを引き出せた」

北上「それってどういう…」

凪「戦った後、隊は疲弊、消耗しています。それを襲われたら…」


最悪の空気が流れる…そして凶報が…。


時雨「! レーダーに反応あり!2時の方向!」

木曾「敵は!」

時雨「て…敵は…」


凪(やはりか…)


夕立「時雨、敵は…」

時雨「…タ級1、ル級1、イ級3…そして…ヲ級ELITE1…!」

凪(やっぱりか…!!)


完全に補足された…!


木曾「くそ…どうする?」

夕立「バラバラに逃げるっぽい!」

時雨「ダメだ!そんな事して各個撃破されたら元も子もない!こうなったら戦うしか…」

北上「いや〜…制空権確保されてるし無理じゃないかな〜」

大井「くっ…なんでこんな時に…」

凪「…!」キョロキョロ…

大井「…あんた…何して…」

凪「…1つ…献策してもいいですか」

大井「なによ、下らなかったらぶっ飛ばすわよ」


俺は授業を受けている時に聞いた。空母は雨などの悪天候では艦載機が上手く飛ばせなくなるということを。確かに各個撃破されるのは最悪のパターンであるし、我武者羅に戦っても勝てるかは分からない。なら…。


凪「…あそこのスコールに飛び込みましょう」

大井「あんた…」

凪「転覆する可能性はあります。ですが少なくともあの中まで艦載機を追ってくる可能性は限りなく低い…ならそこで体制を整えて作戦を立てるのも手かと」

大井「…」

木曾「どうする?」

大井「…分かったわよ。あそこまで行くわよ!」シャー…!


戦場では一瞬の迷いが死に関わる。判断が早い…さすが歴戦の艦娘だ。


後書き

ー舞台ー
横須賀鎮守府

ー所属艦娘ー
吹雪、五十鈴、朝潮、霞、叢雲、時雨…

ー凪の情報ー
・前世の名前は『鈴木和樹』(すずきかずき)。
・いじめられて自殺したところ、女神に出会い、転生を命令されて艦これの世界に転生。
・凪の名前は名前を決める時に海が凪いでいたから。
・前世のある理由で女子が苦手。
・女子の裸を見るとアワアワする(艦娘からは変だと思われている)


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1: S.L.KⅡ 2021-05-06 21:07:30 ID: S:O740r7

では,吹雪をお願いできますでしょうか...?オソルオソル

2: 多聞丸 2021-05-06 22:18:33 ID: S:Yh9sV4

コメントありがとうございます!では吹雪にします!

別に吹雪じゃなくても良かったんですけど…主に僕のSSって吹雪が主人公に近いキャラですよね…(正妻は赤城)

3: S.L.KⅡ 2021-05-07 14:59:18 ID: S:xrXkv2

ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
まぁ,イメージというかなんというか最初のは大体吹雪になる傾向が...(笑)

4: 竜角 2021-06-09 21:21:44 ID: S:bG0O9m

うーん...2発でおねがいしますn(_ _)n

5: 多聞丸 2021-06-11 15:29:49 ID: S:i9tJzC

4>>コメントありがとうございます!では採用させていただきます!

6: 竜角 2021-06-12 08:48:51 ID: S:QCGz3A

ありがとうございます!

7: 竜角 2021-06-17 21:22:25 ID: S:B6Znfc

たびたびすみません!神通、高波、潮、谷風、巻雲でお願いします!

8: 多聞丸 2021-06-22 18:43:57 ID: S:vPR06O

7>>コメントありがとうございます!採用させていただきます!

9: SS好きの名無しさん 2021-07-03 10:27:25 ID: S:okGkre

何があったかきいたもらえますか?

10: SS好きの名無しさん 2021-07-04 22:50:39 ID: S:U6g0Gn

あと、艦娘以外に軍関係の者は来るのか?

食料品の備蓄は大丈夫なのか?

11: 多聞丸 2021-07-05 19:26:38 ID: S:p5UnQH

9、10>>コメントありがとうございます!採用させていただきます!

12: SS好きの名無しさん 2021-08-15 08:33:16 ID: S:ESh-j3

主人公の凪の…
1 現在の生まれ故郷の様子
2 中身が男である自分をどう思うか?
3 自分の事を大本営に報告するのか?

で、お願いします。 

13: K,E 2021-08-22 07:19:40 ID: S:tAVMQ9

投稿お疲れ様です!

ここは、古鷹でどうですか?

14: 多聞丸 2021-08-24 19:28:01 ID: S:bSVAYS

14>>コメントありがとうございます!採用させていただきます!

15: Zeke 2021-08-24 21:10:34 ID: S:hWs5yy

1でお願いします。海岸ではアジとかが釣れるらしいです。

16: 多聞丸 2021-08-28 01:49:19 ID: S:fOkybM

15>>コメントありがとうございます!採用させていただきます!

17: SS好きの名無しさん 2021-09-30 16:28:57 ID: S:K5SIjI

大井、北上、木曾、夕立、時雨でどうでしょうか

18: 幻ノBot 2021-11-30 19:08:33 ID: S:H0azj0

吹雪


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