時を超えて
明石の作ったタイムマシンが暴走し、艦娘達がタイムスリップしたのは戦国時代だった…。(一部安価制)
いつも応援ありがとうございます!作者が好きな歴史と艦娘をタッグさせました!よろしくお願いします!リクエストがあればください!
ープロローグ、タイムマシンー
明石「か…完成した!」
明石「この2年間、大淀や提督に資材の数が合わないと言われ続けて来ましたがようやく完成しました!」
明石「タイムマシン〜!」
明石「ここで元号と年数を合わせて…このボタンひとつで好きな時代に飛べます!例えば…明治10年ってすれば明治10年に行けます!」
※明治10年(1878年)は西南戦争の起こった年です。
明石「この機械は鎮守府の全体を範囲としているので、歴史の授業本物を見せられるので覚えやすいですよね♪」
※作者は戦国か幕末に行きたいですね。
明石「さて…早速起動を…」ピッ…
ウィーーン!
明石「しっかり起動しましたね。では…」
ビガッ?!ゴゴゴゴゴ!
明石「えっ?!なんか暴走してる?!」
ビガッ?!
明石「う…うわぁーー!」
ピカリ!
『弘治元年』←タイムマシンの元号
シュィィィィン!
提督「おい?!何事だ?!」
提督「?なんだこの機械は?」
ー第一章、出会いー
ー?ー
明石「うわぁーーー!!」バギバギバギ!!←木に引っかかった
明石「いったたたたた…ここは?」
明石「…見たことが無い景色…。もしかして…タイムスリップしちゃった?!」
明石「どうしよう?!あれまだ戻り方出来てないのに!!」
明石「そもそもここ何処?!何時代?!何県?!」
?「た…助けてください!」
明石「?誰かいる?」木の上見上げ
吹雪「あ…明石さん!?助けてください!」
明石「吹雪ちゃん?!」
?「お願い!助けて!」
※安価を取ります。
タイムスリップしてきた艦娘は?>>1
(機械の故障により鎮守府全体の艦娘がタイムスリップしてます)
古鷹「た…助けてください!」
明石「古鷹さん?!い…今助けます!」
ー5分後ー
古鷹「た…助かりました…」
明石「よ…良かったです…」
吹雪「で…ここはどこですか?」
古鷹「見た所…時代劇っぽいところですね」
明石「…」←タイムマシンでタイムスリップしたなんて言えない
古鷹「ちょっと人に聞いてみますね?」
吹雪「古鷹さん、私も聞いてみます」
明石「…やばい事になりましたね…」
ー村ー
吹雪「すいません!ちょっと話を聞いてもいいですか?」
農民「ん?なんだいね?」
古鷹「ここって何処ですか?」
農民「ここは尾張国熱田だよ」
古鷹「尾張国?熱田?」
吹雪「あの…何県ですか?」
農民「県?何じゃいな?」
※県が指定されたのは明治時代の廃藩置県から
古鷹「え…今って何年ですか?」
農民「今は弘治元年じゃが…」
吹雪「え?令和じゃなくて?」
農民「?令和?アンさんら頭がおかしいのか?」
吹雪「えっ?明石さん?どういう事ですか?」
明石「…あの…大変言い難いんですが…」
吹雪「?」
古鷹「?」
明石「お…怒らないでくださいね…」
ー5分後ー
古鷹、吹雪「タイムスリップ?!」
明石「は…はい…」
吹雪「どうするんですか!?任務とか姉妹艦とか?!」
古鷹「加古?!どこ?!」
明石「あの…もしかしてですけど…姉妹艦は全国に散らばってしまったかも知れません…」
古鷹「ということは…加古は…」
吹雪「叢雲ちゃん達は…」
明石「はい…別のどこかにいるかもしれません…」
吹雪「…う…」
吹雪「うわぁーーーん!!」(´;ω;`)
古鷹「ふ…吹雪ちゃん…」
明石「…どうしましょうか…」
古鷹「…この時代のお金とかありませんよね…」
明石「これならありますけど…」←家具コイン
古鷹「そもそもこの時代のお金って…」
※この時代のお金は永楽銭です。甲斐方面なら甲州金など…。
農民「アンさんら困ってるのかい?」
古鷹「は…はい…」
農民「これ、少しだけどやる」←百文
明石「あ…ありがとうございます…」
※百文は現在で1万5000円。
農民「このまま行けば熱田津に行ける。そこでなにか聞いてみるといい」
吹雪「親切にすいません…」
ー熱田津ー
熱田神宮の門前町、熱田。ここは多くのものが行き交う交易地として栄え、織田家の収入源はここが主だったと言われている。
吹雪「それにしても…これからどうすれば…」
明石「取り敢えず探してみましょう…」
古鷹「そうですね。まずは…」グ〜…
古鷹「…先にご飯を食べましょう」///
吹雪「そうですね…」
ー茶屋ー
吹雪「すいません、お団子3つください」
老人「へぇ、毎度」
ー5分後ー
明石「…どうします?どこかに仕官しましょうか?」
吹雪「仕官…ですか?」
古鷹「大名に使えることです」
吹雪「う〜ん…それって歴史を変えちゃうんじゃあ…」
明石「この時代は商売するのが厳しいんですよ…。座に入らないといけないので…」
吹雪「座?」
明石「同業者の組合です。お金を払って決まった人しか商売できないようにした物です」
吹雪「じゃあ…魚を売るとかは…」
明石「魚座や米座、酒座、油座などもあるのでできませんね…」
古鷹「…ここって尾張国ですよね」
吹雪「はい、さっきそう言ってました」
古鷹「じゃあここにいるのって…」
店員「食い逃げだ!」
?「し…知らなかったです!ゆ…許して…」
※安価を取ります。
捕まっている艦娘は?>>3
(今回は4人です)
羽黒「す…すみません!」
神風「でもお金なんて…」
阿賀野「ご…ごめんなさい」モゴモゴ
浜風「な…何で払えば良いんですか?」
店員「払えないんなら働いて…」
吹雪「ど…どうしましたか?」
神風「ふ…吹雪!」
店員「こいつが食い逃げしたんだ」
阿賀野「す…すみません…お腹が空いてたから…」
明石「あの…代金を払うのでその人たちを許して貰えませんか?」
店員「ま…まあこちらとしては代金さえ貰えればいいけど…」
古鷹「これでたりますか?」チャリ
店員「…確かにちょうど頂いたよ」
浜風「た…助かったんですか?」
吹雪「うん、代金は払ったし」
神風「すみません…」
店員「これからは盗み食いしないように」
羽黒「すいません…」
ー5分後ー
神風「…これからどうしましょうか…」←明石から事情を聞いた
古鷹「元の世界に行く世界も分かりません…」
羽黒「…皆さん、ここは思い切って仕官しませんか?」
吹雪「でも…それは歴史を変えちゃうんじゃあ…」
明石「…歴史を変えない方法はありますよ」
阿賀野「それって?」
明石「あくまで後方に徹してれば戦わなくてすみます」
浜風「文官ですか…」
吹雪「…お金も少なくなってきましたし…仕官しましょう」
古鷹「…そうですね」
羽黒「この時期の信長さんってどういう状況ですか?」
明石「まだ尾張国を統一できてない不安定な時期です。鉄砲もまだ武器として使われてない時期ですね」
浜風「でも…仕官するにしても情報を集めないと…」
吹雪「…人が集まる場所に行きましょう。なにか情報を得られるかも知れません」
※安価を取ります。
どこに行く?>>5
(人が集まる場所にしてください)
※例…酒場、茶屋、港など…
吹雪「取り敢えず…この辺に詳しい人に聞いてみましょう」
神風「そんな人がいるかしら?」
吹雪「商人ならなにか分かりますかね?」
羽黒「行商人ですか!聞いてみましょう!」
ー5分後ー
行商人「仕官したい?」
吹雪「はい…どうしたらいいですか?」
行商人「う〜ん…女の子が仕官されるか分からんが…なら織田家の居城に行けばいいんじゃないかな?」
古鷹「居城?」
行商人「清洲城じゃよ、織田様は今そちらに移っとる」
吹雪「あ…ありがとうございます!」
明石「それじゃあ…取り敢えず清洲城を目指しましょう!」
艦娘「はい!」
ー?ー
赤城「うわぁーーー!!」バキバキバギ!
加賀「なんですか?!」バキバキバギ!
飛龍「きゃあああ!!」バキバキバギ!
蒼龍「なにこれ!!」バキバキバギ!
赤城「だ…大丈夫ですか?」
加賀「え…ええ…」
飛龍「それにしても…」
蒼龍「ここは何処?」
※安価を取ります。
赤城達が落ちた場所は?>>7
(吹雪達の近場(近くの大名家)だと嬉しいです)
赤城「見た感じは…建物ですかね?」
加賀「…昔の建物っぽいですね」
蒼龍「あれ…さっきまで入渠してたのに…」
飛龍「っていうか…ここは?」
?「誰?」
赤城「?!」
市「ここの人?」←当時8歳
加賀「いや…ここは…」
侍「?!曲者!」
赤城「ち…違います!」
侍2「貴様!どうやって侵入した!」
飛龍「だから空から落ちてきたって!」
侍3「空から?!草の者だ!ひったてい!」
蒼龍「ちょっ?!痛い!痛い!」ギュッ!
加賀「…まずいわね…」
赤城「ええ…拷問されるかも…しれませんね」
飛龍「なんでこうなるの!!」
侍4「牢に放り込んでおけ!」
飛龍「話を聞いてください!」ズルズル…
市「…あの人たちは?」
侍1「曲者です。大丈夫ですよ」
ー地下牢ー
侍「入れておけ!」
赤城「うわっ?!」ドン!
加賀「くっ?!」ドン!
飛龍「きゃあ?!」ドン!
蒼龍「なにするの?!」ドン!
侍「今、御館様に話を聞いてくる。逃げるなよ」ギィィ!
赤城「ちょっと!出してください!」ドン!ドン!
飛龍「なんでこうなるの…」
ー清洲城、御殿ー
侍「御館様、先程曲者を捕らえました」
信長「曲者?何家の者だ?」
侍「それが…空から落ちてきたと…あと女子で…」
信長「女子で…空から…濃、どうだ?」
濃姫、信長の正室で美濃の守護代、齋藤道三の娘である。
濃姫「一度、話を聞いてみてはどうでしょう?まあ…白昼堂々忍び込む忍びはいませんし」
信長「そうか…その者の所へ案内せよ」
侍「はっ!」
ー屋敷ー
信長「その者格好は?」
侍「はっ、何やら奇妙なものをきてまする」
信長「パアデレ(宣教師)みたいな者か?」
侍「いえ、我が国の言葉を話す者です」
信長「…そうか」
ー地下牢ー
飛龍「ここから出ないと!」
蒼龍「どうするのよ!」
飛龍「頭を使おう!」
赤城「こうですか!」ガン!←格子戸にぶつかった
赤城「いっつ〜!!」ジンジン
加賀「そのネタは定番ですからやめてください」
「ここです」「ご苦労、下がれ」
飛龍「?!誰か来た?!」
蒼龍「取り敢えず、話を聞いてみよう!」
コツコツ…
信長「…貴様らが忍びか」
赤城「違います!」
飛龍「あの…ここは?」
信長「ここは尾張国、清洲城じゃ」
蒼龍「?!って事は…」コソコソ…
加賀「…どうしたの?」
赤城「あの…貴方は…」
信長「織田上総介信長じゃ」※本来は官職名で呼びますが許してください
飛龍「の…信長?!」
信長「しっておるのか」
赤城「よく知ってますよ!尾張のうつけと有名な!」
加賀「赤城さん…失礼です」
信長「さて…話に入るが…」スッ←刀抜き
ダン!
艦娘「?!」
信長「どこの忍びだ。駿河か、末森か…答えてもらおう」
赤城(これ…不味いですよ!)
加賀「…末森?」
飛龍「…いや、末森ではないです」
信長「…そうか。では今川か」
蒼龍「いや…今川って誰ですか?」
赤城「今川義元ですよ…」ヒソヒソ
信長「…答えんか、おい!」
侍「はっ!」
信長「こいつらを明日、串刺しにするぞ」
赤城「ち…ちょっと!」
飛龍「ほんとに何も知らないんだって!」
蒼龍「待って!せめて話を…」
信長「黙れ!」ビリッ!
艦娘「?!」ビクッ!?
信長「侵入者であれ、忍びであれ我が城をみられたことは確か。貴様らを生かしておけぬ」
赤城「お願いします!せめて話だけ…」
ギィィ!
加賀「…終わったわね」
蒼龍「嘘でしょ?!明日死ぬの?!」
飛龍「そ…そんな…」
ー清洲城、追手門ー
吹雪「ここ…ですかね?」
羽黒「お城のイメージとは全く違いますね」
※現在の天守閣の原型となったのは多聞山城(松永久秀)でその後安土城ができた。
門番「何者だ」
吹雪「あ…あの…仕官したいのですが…」
門番「仕官だと?女子に何が出来る。帰れ帰れ」
神風「一蹴されてしまいましたね…」
明石「…では推挙してもらうのはどうでしょうか?」
浜風「推挙…ですか?」
明石「皆さんには私を含めて得意なことがありますよね」
古鷹「砲術ですか?」
明石「そうです。武将の誰かに腕を見てもらえればきっと売り込めますよ」
阿賀野「でもそんなに鉄砲ってあるのかしら?」
明石「…どこかの史料で見たのですが…信長は前年に村木砦を攻撃した際、多くの鉄砲で攻撃したらしいです。ですから…」
※村木砦は今川型の砦です。信長は多くの近習を失ってますがこの砦を落としてます。
古鷹「そうですね…誰に推挙してもらいましょうか?」
神風「まずはその人に会うことが大切ね」
※安価を取ります。
どこに行く?>>9
(武将に会いそうな場所に行ってください)
※城はダメです
阿賀野「それにしても暑くない?」
古鷹「確かに現代ほどでは無いですが暑いですね…」
神風「あそこに林がありませんか?」
吹雪「少し休みましょう」
ー林ー
吹雪「しかし…涼しいですね」
浜風「目的からは外れましたけどね」
明石「ここに誰かいるんですかね?」
『はっ!やっ!』
吹雪「誰かいませんか?」
古鷹「行ってみましょう」
ー林、奥ー
?「はっ!やっ!」ブンブン!
浜風「誰か槍を振り回してます」
羽黒「長い槍ですね」
?「ふ…?」
?「そこにいるのはまつか?…ん?違うな」
?「ここは女子が入ってくる場所ではないぞ」
羽黒「す…すみません!出ていきますから…」
吹雪「しかし大きい槍ですね」
?「この槍は6尺あるからな。殿も長槍を使った戦術を大切にしてる。あとは…鉄砲の打ち手か…」
古鷹(これは…意外と脈アリかもですよ!)
明石「あの…あなたの名前は?」
利家「前田犬千代だ、最も最近は元服して又左衛門利家と名乗っているが」
明石(前田利家…後の武羅衆の1人です)
阿賀野「この人が加賀百万石の人?」
利家「加賀?百万石?」←これが実際になるのは関ヶ原後
浜風「な…なんでもありません!」
利家「ふーん…まあいい。次は…」筒
吹雪「あ…それって…」
利家「なんだ?知っているのか?」
吹雪「はい、鉄砲ですね」
利家「よく知ってるな。堺産の種子島だ」ガシャ!
吹雪「少し見せて貰ってもいいですか?」
利家「まあ…見るだけなら…」
吹雪「へー…こうなってるんだ…」
古鷹「三八式歩兵銃とは違いますね…」
明石「…」ウズウズ…←分解したくてたまらない
神風「あ…あの…これ、撃たせて貰ってもいいですか?」
利家「う…撃つ?!」
当時、日本は硝石が足りず明から輸入していた。とても貴重だったのだ。
利家「う…撃つって一発が高ぇしな…。それにお嬢ちゃん、撃てるのかい?」
神風「はい、多分大丈夫です」
利家「う〜ん…じゃあ、あの柿の実を当ててみな」
※安価を取ります。
神風の腕前は?>>11
1 柿の実に当てる。
2 柿の枝(細い)に当てる
3 外す
(初期の火縄銃はそこまで命中率は高くないです)
神風「…どうやって撃つんですか…?」ヒソヒソ…
明石「あ、分かりました。教えますね」
銃口から火薬、弾を入れる→カルカで突く→点火薬を火皿に入れる→火蓋を閉じる(誘爆を防ぐため)→火縄を火縄挟につける。火蓋を切る(戦端を開くの火蓋を切るはここから来てます)→狙いをつける→発射(一連で一発約30〜1分弱)
明石「これで狙いをつけて撃つだけです」
神風「よーし…」
ガチッ!バン!!
吹雪「…すごい音…そして煙が…」ゴホゴホ…
神風「あれ…外れた?」
明石「そんな事は…」
利家「ん?おや?」
利家「ヘタに当てたのか!凄いな!」
古鷹(多分まぐれですね)
利家「しかし…数を揃えるとなると金がかかるな…」
鉄砲の価格…4000貫文(約1億円)
利家「鍛冶屋に作るにしてもな…」
明石「あ、多分作れますよ」
利家「?!本当か!」
明石「ただし、作るには条件がありますよ」
利家「くっ…金か?」
明石「いえいえ、この人たちも織田家に仕官させて下さい。それが条件です」
利家「う…しかしそれは殿が決めることだからな…」
吹雪「殿って…織田信長ですか!?」
利家「おい!なぜ殿の諱を!」
諱(いみな)…織田信長の信長の部分。今で言えば名前にあたる。ここの部分は親戚か自分しか知らない(知られると呪われると言われている)。
吹雪「あ…あれ…どうしたんですか?!」
古鷹「吹雪ちゃん!諱を言っちゃダメ!殺されちゃうよ!」
吹雪「こ…ころさ…」
利家「貴様…まさか忍びか?!今朝もくノ一を捕らえたのに」
明石「?くノ一?それに私たちは忍者ではありません。証拠を見せます」
利家「証拠だと?」
明石「忍びがこんな所で集団で固まってますでしょうか?」
利家「む…確かに…」
明石「この子は先程偶然名前を知ってしまいまして…御容赦ください」
吹雪「ごめんなさい!」
利家「そうか…分かった。お前らを城に案内しよう」
神風「やりましたね」
明石「果たして雇って貰えますかね…」
ー地下牢ー
飛龍「大人しく処刑されるなんてやだ!」
蒼龍「何としてでもここを出よう!」
加賀「でも…どうやって…」チラッ
赤城「えっ?なんですか?」
ー1分後ー
加賀「…丸太は持ったかしら?」
飛龍「はい、持ちました!」
蒼龍「準備OKです!」
赤城「ちょっ!?私で何をする気ですか?!」←赤城を縛って抱えて持ってる
加賀「赤城さん…少し、我慢してくださいね」
赤城「えっ?!加賀さん?!」
加賀「突撃!」ドン!
赤城「ゲボっ?!」ガン!
飛龍「よいしょ!」ガン!
赤城「ウグッ?!」ガン!
蒼龍「開け!!」ガン!
赤城「ベボッ?!」ガン!
衛兵「おい!静かにしろ!!」
加賀「…開きませんね」
赤城「私、ただの殴られ損じゃないですか!!」( º言º)
ー清州城、追手門ー
利家「開門!前田又左衛門今帰った!」
ギィィ…
吹雪「凄いお城ですね」
古鷹「…いよいよ信長さんと対面ですね」ヒソヒソ…
神風「ええ…どんな方かしら…」
ー清州城、本丸ー
信長「なに?犬千代が仕官したいものを連れてきた?」
小姓「はっ、現在三ノ丸に止めています」
信長「どのような者なのだ?」
小姓「女性らしいですが鉄砲の腕は上手いと…」
信長「…気に入った。すぐ案内せよ」
小姓「はっ!」
ー三ノ丸、屋敷ー
吹雪「ここが…清州城のなか…」
古鷹「結構広いですね…」
明石「清州城は尾張でも一二位を争うほど大きなお城ですからね」
神風「…なんで明石さんはそんなに物知りなんですか?」
明石「私、歴史好きですし」
羽黒「は…はあ…」
阿賀野「…来たみたい」
スタスタ…
信長「表をあげよ」
吹雪(これが…織田信長…)
信長「そなたらが犬千代が連れてきた者共か」
吹雪「ふ…吹雪と言います!」
明石「明石と申します」
神風「神風と申します」
羽黒「羽黒と言います」
浜風「浜風と言います」
阿賀野「阿賀野と言います〜」
信長「そうか…では、早速見せてもらおうか」
信長「の…その前に…これが何処のか分かるか?」←火縄銃
吹雪(そんなの分かりませんよ…)
明石「フン…フム…」ガシャ!
明石「…南蛮物ではないですね。堺のものでも無い。だとすると…これは国友ですね」
信長「…」
明石「…」
信長「…正解じゃ!凄いのう」←まだ20歳前後
吹雪「…よく分かりましたね…」ヒソヒソ…
明石「作りが少し違ったので…。堺の物は煌びやかなんです」
(元ネタは麒麟がくるです)←大河ドラマ
信長「ではこれでやってもらおう」ガシャ!
吹雪「…分かりました」チャキ
吹雪(さっき、やり方は見てたから分かる)
吹雪(絶対に当てる!)ジジジジ…
吹雪(お願い!当たってください!)ドン!
※安価を取ります。
吹雪の狙いは?
1 的の中心に命中
2 的の外側に命中
3 外れる
吹雪「…?」
家臣「ま…的の中心に!」
吹雪「ホッ…」
信長「…もう一丁持たせよ」
家臣「はっ!」ガシャ!
吹雪「…」バン!
信長「…また命中か」寸分の狂いなく命中
吹雪「ど…どうでしょうか!」
信長「フン…」ジッ…
利家「どうでしょうか?腕は確か、鉄砲の見る目もあります」
信長「…よし、この者たちを召抱える!」
家臣「よ…よろしいのですか?」
信長「腕は確かじゃ。我が馬廻り衆に加える!」
明石「う…馬廻り衆!?」
馬廻衆とは信長が金で雇った直臣の舞台である。いわば今で言う傭兵であった。その中でも鉄砲隊は特に優れていたという。
信長「足軽50人をつける。これから支えよ」
吹雪「は…はは!」
明石「やりましたね!」ヒソヒソ…
羽黒「50人将ってどんぐらいですか?」
明石「う〜ん…足軽大将レベルじゃないですかね…」
神風「まだまだ下っ端ね…」
阿賀野「まあいいんじゃない?」
明石「…そうですね。取り敢えず仕官出来ましたしね」
神風「でもこれからね…」
ー地下牢ー
赤城「…逃げられないんですか…」
加賀「艤装はここにはないわね…」
飛龍「艤装があれば逃げられるのに…」
蒼龍「…なんかないのかな…」
赤城「…」
ー翌朝ー
赤城「…処刑当日になってしまいました…」
加賀「…いや、まだ希望を持ちましょう」
牢番「おい、出ろ」
飛龍「あちゃー…」
蒼龍「飛龍…」
牢番「処断は本日、三ノ丸で行う。磔にするらしい」
赤城「…そう…ですか」
牢番「行くぞ」
ー三ノ丸、足軽長屋ー
吹雪「ん〜!いい朝ですね〜」
ザワザワ…
吹雪「ん?なんでしょうか?」
吹雪「?!」
吹雪「なんで赤城さん達が捕まってるんですか?!早く助けないと!」ダッ!
ー二ノ丸ー
吹雪「早く信長さんに報告しないと…」ダッ!
利家「?吹雪、どうしたのだ?」
?「ん?そちらが昨日加わった吹雪か」
吹雪「前田様!実は…」
利家「なるほど…急いで殿に伝えよう!あ、こちらは森殿だ」
吹雪「森…誰ですか?」
森可成、美濃から流れてきた武士で後の森長可、蘭丸の父である。攻めの三左と呼ばれた。
可成「取り敢えず御館様に伝えよう!」
ダダダ!
ー二ノ丸、館ー
利家「御館様!」
信長「…なんだ?犬千代。どうしたのか…」
吹雪「御館様、お目通り致します!」
信長「…どうしたのだ?」
可成「先程分かったのですが昨日捕らえた間者はこの者の同郷の者でどうやら間違えてここに紛れ込んだようなのです」
信長「その証拠は?」
利家「白昼堂々変装もせずにお城に乗り込む間者はいません」
可成「しかもその者らは弓が得手だと言うこと。取り入れれば我が軍が強化されましょう」
信長「…分かった!処刑は中止、ここに連れてこい」
吹雪「ありがとうございます!」
利家「わしは処刑人に事情を説明する!」ダッ!
ー三ノ丸、処刑場ー
赤城「…最期…ですかね」←磔にされた
加賀「…赤城さん、質問をしてもいいですか?」
赤城「…なんですか」
加賀「最後に何を食べたかったですか?」
赤城「…そうですね…お寿司ですかね」
※現在の握り寿司の原型ができたのは江戸時代後期。
蒼龍「やだやだやだやだやだやだ!!!」ジタバタ!
飛龍「…蒼龍…諦めようよ」
ー三ノ丸、処刑場近くー
利家「…急げ!処刑が執行される前に!」
※安価を取ります。
この後は?>>15
1 助かる
2 間に合わなかった…
処刑人「これより、処刑を行う」
ガシャ!←見せ槍
蒼龍「ひっ?!」
飛龍「…なるべく早めに死なないかな…」
加賀「さよなら…」
赤城「…皆さん」
『………た!』
赤城「…?」
利家「その処刑!待った!!」
処刑人「前田様?!」
赤城「……?」
加賀「…どうしたんでしょうか…」
蒼龍「何?!メッタ刺しにするの?!」
飛龍「いや…あれは…」
処刑人「…処刑を取りやめる」
ー5分後ー
赤城「…助かりましたね…」←降ろされた
加賀「…何があったんでしょうか?」
蒼龍「うわぁーーーん!飛龍!!」ダキッ
飛龍「…死ぬかと思った…」
?「どうでしたか!!」ダダダ!
利家「吹雪殿、助かりました」
吹雪「そうですか…」ホッ
赤城「吹雪さん?!」
飛龍「何がどうなってるの…?」
加賀「何か事情があるようね」
蒼龍「え?どういう事?」
ー五分後ー
赤城「…タイムスリップ?!」
加賀「…頭に来ました」
蒼龍「私死にかけたんだけど!」
飛龍「本当に危なかったけど?!」
明石「本当にすいません!」土下座
吹雪「ま…まあ…許してあげてください…」
利家「…話し合いは後にしてくれ…。今は御館様に報告するぞ」
ー屋敷ー
信長「…すまん、勘違いじゃった…」
赤城「いえ、わかって頂ければ…」
吹雪「お願いします!雇ってくれませんか?」
可成「…そう言えば最近、近くの村が野盗に襲われているらしい様なのですが…」
信長「うむ、では足軽300人をつける。その者らを殲滅してこい」
赤城「わ…分かりました」
こうして吹雪達の初陣が始まろうとしていた。
ー第一章、〜完〜ー
ー第2章、初陣ー
翌朝、一行は村に到着した。
赤城「ここですね…」
加賀「…随分荒れてるわ」
飛龍「野盗が奪ったからだろうね」
吹雪「一応鉄砲の使用も許可されました」
蒼龍「じゃあ…この辺を見回ろうか」
ー1時間後ー
赤城「何か分かりましたか?」
蒼龍「取り敢えず分かった事は、村のそばにには林がある事。あそこから鉄砲を撃ちかければ不意を着けるかも」
加賀「川はそんなに幅はないわね」
飛龍「吹雪、鉄砲の射的距離って?」
吹雪「大体500m位らしいです。明石が言うには確実に殺すには50m位近づかないといけないらしいです…」
赤城「街道は南にあるからそこから来るでしょう。吹雪さんは、いえの屋根で待機して下さい。加賀さんと蒼龍さんは林に、私と飛龍さんは囮をお願いします」
艦娘「はい!」
足軽「…頼もしいのう…」
ー昼頃ー
野盗「よーし!今日もあの村を襲うぞ!」
野盗「者共!行くぞ」
ダダダ…!
赤城「…来ましたね」
飛龍「まだ…まだ…引き付けて…」
赤城「今です!一斉攻撃!」バシュ!
バシュ!バシュ!バシュ!
野盗「「がっ?!」」「ぐわっ!」バタッ!
赤城「よし、退却します!」
飛龍「撤退!」
ダダダ…!
野盗「逃げるぞ!追え!」ダダダ!
ー林ー
野盗「追え!」ダダダ…!
加賀「…来たわね」
蒼龍「全員…構えて…」
ダダダ…!
蒼龍「今よ!」バシュ!
バシュ!バシュ!バシュ!
野盗「グワッ?!」「ぎゃあ!」「ぐっ?!」
蒼龍「やった!」
加賀「射掛けるわよ!」
野盗「くっ?!あれば囮か!こっちを攻撃する…」
ガシャ!←屋根の上
吹雪「…あまり人は撃ちたくないですが…しょうがないですね」
吹雪「構えてください…」
野盗「?!」
吹雪「撃て!」
ババババババ!!!
野盗「ごっ?!」「ぐっ?!」「がっ?!」バタッ!
野盗「ひ…退け!!」
赤城「追撃します!」
ー30分後ー
追撃は熾烈を極めた。野盗は頭領を討ち取られるなどほぼ全滅状態で壊滅した。一方こちらの被害は足軽数人が討ち取られるなどの軽微な被害だった。
赤城「…終わりましたね」
加賀「…後で埋葬しなければなりませんね…」
吹雪「さあ…帰りましょう」
ー清洲城ー
信長「よくやってくれた。お主達を馬廻衆の弓隊を治めてくれ」
赤城「わ…分かりました!」
蒼龍「良かった…」
飛龍「ようやくゆっくりできるね…」
加賀「…今日は休みましょう」
こうして数ヶ月がすぎた。野盗は城下から一掃され、安全な日々が戻ってきた。しかし…美濃では大きな事件が起きた…。
ー美濃、稲葉山城ー
この日は斎藤道三の跡継ぎ、斎藤義龍の見舞いに弟喜兵次、孫四郎が訪れていた。しかし…事件は起きた。
孫四郎「兄上」
喜兵次「兄上、本日は…」
バタン!
「ぎゃあ?!」「うぐっ?!」ドシュ!ドシュ!
義龍「…すまぬな」
孫四郎、喜兵次は義龍に暗殺されたのである。道三はこれに対し怒りを露わにして、両者は対立を深めていったのであった。世にいう長良川の戦いである!
ー弘治2年(1556)ー
ー清洲城、大手門前ー
?「…ここですね。吹雪さん達がいるのは?」
?「ていうか雇ってくれるのかな?」
?「いや〜…分からんけど…何とかなるんじゃあないかな?ねえ神通」
神通「どうでしょうね…川内姉さん」
川内「まあ、何とかなるんじゃない?」
?「そ…そうですよね!」
※安価を取ります。
?の艦娘は?>>17
(誰でも構いません)
能代「では…行きましょうか」ギィィ…
ー信長の屋敷ー
吹雪「御館様、今日のお菓子です」
信長「おお吹雪、礼を言う。して、今日の菓子は…」
吹雪「はい、お団子です」
信長は甘党と言われている(しかも下戸)。
小姓「失礼致します。大手門に仕官を申したいと言う女子が参りました」
信長「で…あるか。すぐ呼んで参れ」
小姓「はっ」
ー20分後ー
川内「特型駆逐艦、久しぶり!」
吹雪「せ…川内さん!」
神通「私もいますよ」
明石「神通さんまで…」
能代「あの…阿賀野姉が何かしてませんか…」
阿賀野「あ!能代!」
信長「なんじゃ、そなたらの相識(知り合い)か」
赤城「はい」
信長「ふむ…それでは…」
可成「御館様!美濃からこのような書状が!」
信長「どれ…」
信長「…出陣じゃ!諸将を集めよ!軍議じゃ」
信盛「はっ!して…このもの達は…」←佐久間信盛
信長「その者達は吹雪の下につける。戦支度をせよ!」
吹雪「わ…分かりました!」
明石「な…何が始まるんでしょうか…」
ー美濃ー
?「…西美濃三人衆が義龍様に着きました。集まった兵は2700余…この戦は…絶望的です」
西美濃三人衆とは稲葉一鉄、氏家卜全、安藤守就の3人である。この3人は美濃の中でも大きな勢力を誇っていた。
道三「十兵衛、お主はよかったのか、これで」
光秀「は、我が明智家は叔父、光安と共に殿に戦うことと致しましてございます」
明智光秀はこの時、道三に仕えていた。信長と出会うのは10年以上先になる。
伝令「伝令!義龍軍が進軍を開始しました!」
道三「…お主、これを婿殿にとどけよ」
伝令「これは…国譲り状!?」
道三「それを見せれば婿殿は安心して美濃を攻めるだろう。さて…」
道三「出るぞ!出陣じゃ!」
おぉ!!!
道三「…さらばじゃ、婿殿」
ー尾張ー
信長「死ぬなよ!親父殿!」ダダダ!
赤城「ず…随分急な進軍ですね…」はぁ…はぁ…
神風「ついて行くのにいっぱいです…」
加賀「…なんでこんなに急いでるのかしら…」
飛龍「取り敢えず遅れないようにしないと…」
神通「…何かありそうですね…」
ー長良川ー
義龍「この戦で、道三を討ち取る!者共、進軍せよ!」
道三「法螺貝を鳴らせ!迎撃せよ!」
ブォォ〜!ブォォ〜!
開戦の法螺貝が鳴り響いた。最初に動き出したのは義龍軍であった。
道鎮「我が名は竹腰道鎮!道三!覚悟!」バシャバシャ!
道三「来たか…守りを固めよ!耐え抜くぞ!」
数刻が過ぎた。竹腰道鎮は道三の指揮により討死し義龍は自ら旗本を率いて長良川を超えた。その後は全軍が突撃を命じ、乱戦になった。
しかし…数に劣る道三軍は押され始めた。
道三「ふっ…マムシは腹を食い破って成長する…。美濃のマムシもここまでか…。光秀!」
光秀「は…」
道三「そなたは落ち延びよ!」
光秀「し…しかし!」
道三「…来世で会おうぞ!」
光秀「殿ーーー!」
数刻後斎藤道三は井上道勝に生け捕りにされようとされた際、小牧源太に脛を斬られて首を刎ねられた。光秀はこの後、明智城に撤退している。
義龍「…我が手で父を討ち取るとは…」
伝令「伝令!織田軍がこちらに迫っております!」
義龍「急ぎ追撃せよ!信長の首をあげるのじゃ!」
ー長良川付近ー
信長「あと少しじゃ!」
伝令「お…織田弾正様ですか。我が主、斎藤山城守は…長良川で討死されました…。我が主からの書状です…」
信長「ま…間に合わなかったか…国譲り状か…」
伝令「そ…それでは…」ビュー!
伝令「グッ?!」バタッ
信長「何?!」
義龍「あれが信長ぞ!討ち取る好機ぞ!」
信長「全軍撤退!」
ー織田軍、後方ー
可成「な…なんじゃ?!」
斎藤軍「かかれー!」うぉぉぉぉ!!
千石「お主が殿か。我が名は千石又一。いざ尋常に勝負!」
可成「くっ?!」
千石「貰った!」ザクッ!
可成「グッ?!」←膝を負傷
吹雪「可成さん!?」
可成「吹雪殿。急ぎ退かれよ!我も後を追う!」
神通「吹雪さん!ここは退くべきです!隊列がちりじりになってます」
この後、森可成は見事な引き際をみせ無事に居城に引いている。
信長「聞け!ここは我が殿をつとめる!」
盛信「殿?!」
信長「船を一艘、川に用意しておけ!馬廻衆を呼び寄せよ!」
ー5分後ー
吹雪「いきなりなんだろう…」
赤城「相当危険な事と考えていいでしょう」
信長「お前たちは川を渡り、川を渡った敵を狙撃せよ!皆を先に退かせる」
吹雪「えっ?!」
神風「え…殿は…」
信長「儂は…残る!」
浜風「いくらなんでも危険ですよ!」
信長「いいから始めるぞ!」
ー20分後ー
一鉄「…信じられませんが…あの煌びやかな鎧は織田信長かと…」
義龍「よし、追うぞ!信長を討ち取るぞ!」
ダダダ!
信長「よし!退け!」ザザ!
騎馬「敵は川に入ったぞ!討ち取る好機ぞ!」
信長「…入ったな…鉄砲隊!」
ガシャ!ガシャ!
吹雪「殿を避けながら撃ってください!撃て!」バババハバ!
騎馬「うぐっ?!」「がっ?!」「うごっ?!」バシャバシャ!!
義龍「?!鉄砲だと…渡河は中止だ。撤退せよ。父を討ち取っただけでも十分だ」
一鉄「はっ」
この戦いは俗に大良河原の戦いと言われる。織田の将は山口取手介と土方彦三郎が討死し、義龍は信長を討ち取る事を断念し、帰城したと言われている。ちなみに…信長はこの事に懲りたのか、殿は生涯この戦いのみにしている。
信長「…さらばだ、親父殿…」
ー清須城ー
信長「…親父殿を救えなかったのは残念だ…。しかし…美濃が敵になるとは…周辺の兵を強化しなければな…」
この時、信長は多くの敵を抱えていた。西に今川、松平、末森城には信勝(信行とも)、犬山城にも敵対する織田勢力がいたのである。
信盛「殿…末森の信勝様が…」
信長「…何?」
ー三ノ丸、鍛冶屋ー
明石「ふ〜…この位かな?」
吹雪「明石さん、少し大丈夫ですか?」
明石「あ、吹雪ちゃん。大丈夫だよ」
明石は信長に使えてから三ノ丸に鍛冶屋を設けてもらっている。
明石「はい、頼まれていた鉄砲。少し改良したよ」
吹雪「ありがとうございます!」
明石「…道三さんを救えなくて残念だったね…」
吹雪「はい…明石さん、これって歴史通りですか?」
明石「う〜ん…今が弘治2年だから…うん、合ってるよ」
吹雪「…皮肉ですね…人を守る艦娘が人を殺すなんて…」
明石「…」
明石「…吹雪さん、こんな事を言うのもなんですけど…この世界では殺すしかないんです」
吹雪「へっ…?」
明石「お坊さんも武器を持ってるよ。むしろ人を殺さないで生きれる方が稀な時代…。民衆も武器を持って襲ってくる時代…。吹雪ちゃん…もちろん人を殺すのはダメだけど…この時代は仕方ないこと…」
明石「そこまで悩まないで」ニコッ
吹雪「…ありがとうございます。そうですよね…死んだ人は戻ってきませんね…。ありがとうございます」
スタスタ…
明石「…でも、肉親で争うのが1番つらいんですよ…」
弘治2年、8月。織田信長の弟、織田信勝は末森城にて反旗を翻した。信勝の軍は信長の領内に向け、進軍を開始した。
信勝「兄、信長を討ち尾張を平定するぞ!」
勝家「私も微力ですが力になりましょう」
この戦いには 林秀貞、林通具、柴田勝家が敵方として参戦した。そもそも信長は信勝より疎まれて育ったとされている。作法が悪い信長より信勝の方が良かったという説や操りやすかったという説が挙げられる。いずれにせよ、反旗を翻した事は事実である。
ー清洲城ー
可成「伝令です!弟信勝殿が謀反!柴田殿や林殿の軍勢が我が領内に進軍を開始しました!」
信長「…出られる兵は?」
可成「…700人です。相手は…1700程」
信長「約2倍の兵力か…。出撃するぞ!」
信盛「殿?!」
信長「ここで退けば今まで戦った兵士の命はどうなる!」
信長「馬廻りを集めよ!決戦地は…稲生だ」
※後年、信長は天王寺砦救出のため15000の本願寺兵の中を3000で突破している。まさにリアル戦国無双である…。
ー1556年、尾張国、稲生の戦いー
両軍は尾張の地、稲生にて対峙した。
勝家「敵の主力は少ない!一気につき崩すぞ!」
おおぉぉ!!
柴田勝家率いる1000の部隊は信長率いる700を率いる本隊に突撃を敢行した。信長陣営にも多数の死者が出た。
信長「槍衾をつくれ!騎馬を中に入れるな!」
赤城「織田一族で戦うとは…」
加賀「仕方ないわね…」バシュ!
可成「御館様!前線崩されそうです!」
能代「これが…戦い…」←初陣
阿賀野「血の臭いが…」
浜風「押されてませんか?」
吹雪「このままでは前線が…」
神通「鉄砲隊!構え!」ガシャガシャ!
神通「てっ!!」バババハバ!
「うぐっ?!」「ガバッ?!」
うぉぉぉ!
飛龍「鉄砲を撃っても突撃を止めない…これが鬼柴田…」
蒼龍「矢を放つ手が足りない!」
圧倒的な力に追い詰められる織田信長。常人なら大敗してても可笑しくない戦いである。しかし…信長はある方法で戦局を覆した。
信長「お前ら!誰に向かって刃を向けている!我は正式な織田当主ぞ!!」←めちゃくちゃ大声
信長公記やルイス・フロイスの『日本史』にも信長はかなりの大声だったと書いてある。
勝家「はっ…」
勝家(儂は誰に向かって刃を向けているのだ…。信長様こそ正当な当主では…)
こうして信長の発言で柴田軍は総崩れとなり敗走し始めた。
吹雪「声だけで…」
浜風「すごい声でしたけどね…」キーン!
林「くっ…情けない!敵は寡兵ぞ!つき崩せ!」
信長「出るぞ!前進!」
柴田軍が撤退しても林隊は抵抗を続けた。
ー前線ー
林「ん?そこにいるのは信長!その首、貰い受ける!」
信長「ならば相手になってやろう!」
ー織田本陣ー
吹雪「あれ…?御館様は?」
可成「…あれ、御館様の馬印じゃないか?」指差し
赤城「って…あれ前線ですよ!?」
神通「吹雪さん!早く行きましょう!」
吹雪「はい!!」ダダダ!
可成「わしも行く!御館様に何かあったら一大事だ!」
ー前線ー
林「オラッ!」スッ!
信長「フッ!」ギン!
林「そこだ!」スッ!
信長「ハッ!」ギン!
信長「こちらから行くぞ!」スッ!
林「フッ!」ギン!
吹雪「前田様、御館様は?」
利家「あそこで一騎討ちしておる…」
羽黒「これ…三国志でしたっけ?」
吹雪「いえ…戦国時代のはずです」
林「トドメだ!」
信長「…」
利家「御館様!!」
信長「…!」スッ!
ドスッ!!
林「が…はっ?!」
信長「…敵将!討ち取ったり!!」
この戦いで信長は自信が首級をあげている。ちなみに大将が自ら武功を立てることは部下の功績を奪ったたというレッテルが着くためやってはいけない事だった。
浜風「…うち取っちゃいましたよ?!」
吹雪「よ…良かった…」
赤城「敵軍が敗走していきます…」
羽黒「…勝ちましたね」
信長「良し!勝鬨をあげよ!この戦…我らの勝利だ!!」
うぉぉぉ!!!!
その後、信勝は土田御前を仲介して信長に降伏を申し出た。信長はこれを許し、柴田勝家なども罪を許された。
ー清須城、三ノ丸ー
明石「それで…信長さんが敵をうち取っちゃった訳ですか…」
浜風「はい…無茶なことしないで欲しいですよ…」
赤城「しかし…今、何年ですか?」
明石「いまは…弘治2年…1556年ですね」
浜風「…あと20年以上信長に仕えるわけですね…」
ー末森城ー
信勝「クソ!なぜ兄上に謝らなければならないのだ!」グビグビ!
津々木「まあまあ…また時が来れば謀反をすれば良いでは無いですか」
津々木蔵人は信勝の近臣である。柴田勝家とは仲が悪かったと言われている。
信勝「…斎藤義龍に使いを送れ」
ー末森城、柴田屋敷ー
柴田「…また信勝様が謀反を企てていると言うらしい…」
柴田「…このままでは尾張は統一されないのでは無いのか…」
柴田「…少し出かけよう…」
ー?ー
?「わざわざ信勝様の家来のお前がここに来るとはな…」
柴田「…しかし、このままでは尾張は統一されぬ。信勝様では尾張を統一出来ぬだろう」
?「…なぜうちにいらしたのだ?」
柴田「…今からそれを答える…」
『森可成殿』
可成「そうであるか…まあ、まずは呑んでくれ」
柴田「…頂く」トクトク…
可成「…で話とは?」
柴田「…このままでは尾張統一所か今川に蹂躙されるであろう。信勝様では織田家は守れぬ。稲生の戦いでも改めて信長様の指揮を見た…」
柴田勝家は以前、信勝の援軍として信長と共に戦っている。
可成「…でどうするのだ?」
柴田「…私は信長様に仕えとうございます」
可成「…御館様」
ガラッ!
信長「…よくぞ申してくれた、勝家」
柴田「信長様…」
吹雪「…」
羽黒「…」
浜風「…」
加賀「…」
信長「…今日の所は帰れ、信勝に仕え、情報を流せ」
柴田「はっ」
戦国時代は下克上の世界であり、兄弟出会っても油断は出来なかった。信玄が義信を殺し、政宗も小次郎を弑したように親子でも命を奪い合った。
信長「…これで終いにしてくれよう…」ツー…
ー弘治3年(1557)、清須城ー
11月、信勝は津々木、柴田勝家と共に清須城の信長の見舞いに来た。
信勝(あの兄上が病だとは珍しい、これはひょっとすると勝てるかも知れぬな)
柴田「…では、私は信長様に挨拶に行ってきます」
信勝「うむ」
柴田(…申し訳ございません)スタスタ…
津々木「…」(可笑しい…こんなわざわざ客人を通すか?それに静かすぎる…)
津々木「まさかこれは?!」
ガラッ!
可成「気づいたか、殿を裏切るものは許さん」ドシュ!!
津々木「ガバッ?!」
津々木「…おのれ信長…信長!!!」
ドシュ!!
※津々木はこの時、死んだとも脱出したとも言われてますが今回は死んだ説を採用します。
吹雪「…終わりましたか?」
可成「…ああ」
津々木「」
蒼龍「…あまり見たくないね」
飛龍「…成仏して下さい…」ナムナム
神通「あとは信勝さんだけですね」
ー清須城、広間ー
信勝「…兄上、本日は病と聞いてまいりました」
信長?「…」
信勝「薬師の判断は…」
信長?「…持って半年らしい」
信勝「左様でございますか…」
信勝「…兄上、ここに富士の湧き水を持ってまいりました。飲んで頂けませんか?」
信長?「…私が信長だって?」
信勝「はっ?」
川内「私だよ」スッ…
信勝「だ…誰じゃ!貴様は!」
バタン!バタン!
赤城「…その水でどうするつもりだったんですか?」
信勝「こ…これはただの水じゃ!」
神風「…信じられませんね?」
浜風「…なら飲んで見ればいいんじゃないですか?」
加賀「あなた、水って言いましたよね。なら飲んでも大丈夫なはずよ」
信勝「くっ?!」
信長「やめよ、信勝。貴様の企みは全て終わった」
信勝「あ…兄上?!」
信長「津々木は抹殺したぞ。柴田が貴様の企みを伝えたので証拠もある。2度目はないぞ」
信勝「くっ?!うおおおおぉ!!!!」ダッ!
ドシュ!!
信勝「ガバッ?!」ドタッ…
信長「…さらばじゃ」スッ…
信勝「あ…兄上…」
信勝「兄上!!!!」ドシュ!!
こうして織田家の家督相続は決着が着いたのだった。
神風「…無惨ですね…」
赤城「…はい」
信長「…馬鹿な奴め…」
ー清須城ー
信長「…信勝のやつめ…」
可成「信勝様を暗殺された後、土田御前様が御館様を責めていました…」
信長「…乱世の倣いとはいえ、やはり身内を殺すのは辛いな」
可成「御館様…」
ー三ノ丸ー
吹雪「…信長さんはこの時代ことをどう思ってるんでしょうね…」
明石「…それは分かりませんが、まだ尾張は統一出来てません。もう少し争いは続くでしょう…」
赤城「…残っている敵は…」
川内「…織田信賢じゃないかな?岩倉城で信長を虎視眈々と狙ってる…」
吹雪「…よく調べましたね…」
川内「そりゃー忍者だからね。簡単だったよ?皆寝ぼけてたし」
吹雪(夜戦!夜戦!って叫んでないんですね…)
川内「…任務の時は真面目にやるよ?」
吹雪「はうっ…バレてますし…」
ー信長の館ー
信長「…そろそろ尾張は統一されるだろう」
柴田「これからどうするのです?」
信長「岩倉城を攻撃し、尾張を統一する」
ー岩倉城ー
信賢「…信長め…こちらから攻めるぞ!」
家臣「はっ!」
信賢「我が学びし兵法をお見せしよう」
ー弘治4年(永禄元年)1558年ー
信長「出撃するぞ!信賢を制し、尾張を統一する!」
可成「はっ!陣触れを出します!」
信長「目指すは…岩倉城じゃ!」
ー岩倉城ー
信賢「我も出るぞ!」
こうして両軍は浮野の地で対峠した。俗に言う浮野の戦いである。
ー浮野、信長本陣ー
川内「分かったよ。兵は約2000人」
赤城「…互角ですね」
吹雪「どうにか作戦を凝らして相手を退けないと…」
信長「…その必要はない」
浜風「…どういう事ですか?」
信長「まあ、その時分かる。皆、出るぞ!」
ー信賢本陣ー
信賢「信長は我らと同じか…。犬山城の信清が来れば奴らを蹂躙してくれる」
織田信清は犬山城主であり、信賢に仕えていた。
ブォォォ!!
信賢「さあ…始めるぞ!」
両軍は法螺貝を鳴らして進軍した。
神通「よく構えて…撃て!!」バババ!
吹雪「相手を畳み掛けます!」
ガサッ…
加賀「…赤城さん、あそこの草むらが動きませんでした?」
赤城「…ちょっと射ってみます」ギリギリ…
バシュ!
「ぎゃああああ?!」
赤城「伏兵がいましたね。あそこに射掛けてください」バシュ!バシュ!
「ぐふっ?!」「ガバッ…」
ー信賢本陣ー
伝令「奇襲部隊が壊滅しました!」
信賢「おのれ…次の策じゃ!」
ブォォォ〜!
信賢「…来たか」ニヤ
ー前線ー
ブォォォ〜!
吹雪「な…なんですか?!」
川内「西に部隊が出現した!」
能代「新手の敵ですか?!」
阿賀野「斎藤家?」
浜風「いえ…家紋は織田木瓜です」
利家「あれは犬山城主の織田信清だ!」
ダダダ!
飛龍「こっちに来た?!」
蒼龍「あれを射らないと!」ギリッ!
加賀「待ちなさい!様子が変よ」
わー!わー!
吹雪「えっ?!向こうの軍に襲いかかってる?!」
神通「しかしこれはチャンスです。一気に畳み掛けましょう」
ー信賢本陣ー
信賢「な…何が起こった?!」
家臣「大変でございます!信清が信長につきました!」
信賢「なっ?!裏切ったのか?!」
ー信長本陣ー
伝令「信清軍が信賢軍に襲い掛かりました!」
信長「フッ!このときを待ってたわ!我も出るぞ!本陣をあげよ!」
家臣「はっ!」
ー戦場ー
信賢「くっ!岩倉城に撤退せよ!」
信長「逃がすな!撃て!」
こうして信賢を浮野の戦いで破った信長は岩倉城に追い込むと垣をめぐらし、逆茂木を作って兵糧攻めにした。信賢は耐えていたがやがて兵糧が底を尽き、降伏した。その後、信清なども追放し尾張を統一したのだ。信秀が死去してから実に7年が経っていた。
ー清洲城、広間ー
柴田「いや〜!尾張統一出来ましたな!」
可成「…お主、最初からいた訳ではないでは無いか…」
利家「これで次は美濃か、三河か…」
※ちなみに利家はこの数ヶ月後、追放される。
吹雪「次はどうするんでしょうね…」
神通「さあ…」
ー清洲城、本殿ー
濃姫「…尾張統一おめでとうございます」
信長「いや、まだまだよ。濃、儂は将軍に会いに行く」
ー翌日ー
吹雪「信長さんは京都に行くらしいです」
赤城「京都ですか…。八ツ橋はありますかね?」
川内「いや、観光じゃなくて将軍に会いに行くらしいけど…」
神風「この時の将軍って誰ですか?」
明石「剣豪将軍として有名な足利義輝ですよ」
※この時期、義輝は三好との戦いなどで朽木谷に落ちたりしていたが和睦して京都に戻っていた。
可成「準備ができたか?」
飛龍「あ、大丈夫です」
加賀「…少し観光もしたいわね」
蒼龍「じゃあ行くか」
ー美濃ー
義龍「何?信長が京に行くだと?」
卜全「如何なさいますか?」
義龍「刺客を差し向けよ。あと…この新兵器でやってみよ」ガシャ!←鉄砲
※既にこの頃美濃では明智城は落城し、明智光秀は越前に落ち延びていた。
卜全「はっ!」
ー道中ー
信長「…」
川内「報告!先に刺客をがいるよ!」
信長「刺客…斎藤の者か?」
恒興「如何しますか?」←池田恒興
信長「よし、会おう」
吹雪「えっ?!」
ー5分後ー
刺客「…」、
信長「義龍の刺客か。我と勝負せよ」
刺客「はっ?!」
恒興「無茶ですよ!」
刺客「な…なんだこいつは…」
信長「はようしろ!ここで戦うのか死ぬのか!」
刺客「ひ…ひーー!!!」←逃亡
信長「…退いたか」
可成「殿、そういうことはおやめ下さい」
吹雪「刺客を見つけて戦え…って無茶すぎませんか…」
川内「…私も初めて見たよ…」
ー京都ー
その後、幾日もかけて一行は京都に着いた。
吹雪「…な…なんですかこれは…」
京「」ボロボロ…
明石「応仁の乱の爪痕ですね…。あとは三好との戦いなどで焼けてます…」
神通「…ここまで酷いとは思いませんでした…」
蒼龍「清水寺は?」
明石「…応仁の乱で焼けてますよ…」
赤城「すいません、八ツ橋って知りませんか?」
住民「…なんだねそれは…」
加賀「…この時代に八ツ橋は無いのかしら…」
明石「あの…八ツ橋が誕生するのはこの時代よりもう少しあとですよ…」
※八ツ橋(硬い方)ができるのは1598年頃。
赤城「…ないんですか…」
飛龍「まあ…あってもこのボロボロじゃあね…」
恒興「御館様、どちらに泊まられますか?」
信長「2条の本能寺に泊まることにする」
吹雪「ほ…本能寺?!」
可成「ん?どうかしたのか?」
吹雪「い…いえ…」
ー本能寺ー
本能寺は日蓮宗の寺である。しばしば信長は泊まっていたという記録があり、警備が厳重であり堀と敷居で二重の守りがあった。本殿に行くには二重の堀を越えなければわならなかった。
吹雪「…ここが本能寺」
吹雪(私でも知ってる…本能寺の変が起こる場所だ…)
赤城「本能寺の変ってその時たまたま本能寺に泊まってたんじゃ…」
明石「いえ、信長さんはいつも京都に来ると本能寺に泊まってますよ」
※記録でも何度も本能寺に泊まっている事が判明してる。
信長「…明日、将軍、義輝に会う。それまでお主らに暇を与える」
飛龍「えっ?いいの…?」
可成「お主達、少し京を回ってはどうだ?」
羽黒「はい、そうさせて貰います」
ー下京ー
吹雪「…知らなかった…。本能寺が信長さんの定宿場だったなんて…」
赤城「…それにしてもボロボロですね」
蒼龍「壁が崩れかけてるし…」
阿賀野「…!あそこに茶屋あるわよ」
神風「なにか食べていきますか?」
赤城「はい!行きましょう!」
ー茶屋ー
吹雪「すいません、お茶とそこで湯気を吹かせているお饅頭を頂けませんか?」
?「はい!ただいま…」
赤城「あれ?」
?「あれ…吹雪ちゃん?!」
吹雪「ほ…鳳翔さん?!」
鳳翔「あらあら…どこから来たの?」
加賀「尾張です。今は信長に使えてます」
飛龍「加賀さん、呼び捨てダメ!」
羽黒「あの…鳳翔さんは…」
鳳翔「…私の店で準備をしてたらここにいまして…」
神通「他に誰かいるんですか?」
鳳翔「あ、はい。すぐ呼んできますね」
ー5分後ー
間宮「あらあら…皆さん、お久しぶりです」
伊良湖「こんにちは」
?「みんなも来てたんだね…」
?2「信長さんに使えてるなんてね…」
?3「驚いたよ」
※安価を取ります。
他にいたのは?>>27
(3人でお願いします)
瑞鳳「…なんで皆は織田家に?」
吹雪「あの…落ちた所が尾張だったんですよ」
龍驤「なぁ…これ明石のせいやろ。怒らんから言うてみ」
明石「…申し訳ございません!作っていたタイムマシンが暴走して戦国時代まで飛ばされてしまいました!」←土下座
龍鳳「通りで…」
鳳翔「…帰ったらお説教ですね」ゴゴゴゴ…
明石「ひえっ?!」ビクッ
赤城「ほ…鳳翔さんはどうして京都に?」
鳳翔「それはですね…」
ー弘治元年、京都宇治川ー
鳳翔「きゃあああ?!」
間宮「なんですか?!」
伊良湖「落ちる落ちる落ちる落ちる~!!!」
3人「うわ〜〜!!!」ドボーン!!
伊良湖「うぅ…びしょびしょです…」
間宮「さっきまで間宮にいたはずなのに…」
鳳翔「…なんですかこれ…」←鰻
間宮「…鰻ですか?」
男「おおい?!大丈夫か?!」
間宮「だ…大丈夫です!」
男「ん?それは宇治丸じゃないか?宇治丸をとっていたのか?」
鳳翔「宇治丸…?ここは…戦国時代の京都ですね…」
※宇治丸とは戦国時代、鰻が宇治川で取れたことかこう呼ばれた。
男「寒くないかい…?」
伊良湖「さ…寒いです…」
男「…俺の服をあげるよ。高くないけどな」
間宮「すいません…なにかお礼ができるのであれば…」
男「あ、料理で十分です」
鳳翔「ではこのうな…宇治丸で作りますね」
ー男の家ー
鳳翔(…塩、酢、味噌…砂糖はないとしても醤油がない…1580年より前ですね…)
※醤油が文献に乗り始めたのは1580年頃
鳳翔「…ひつまぶしにしましょう」
ー5分後ー
鳳翔「お待たせしました。宇治丸のひつまぶし風です」
男「…」パクッ
男「上手い!こんな宇治丸、初めて食った!」
間宮(当然ですよ…この当時、丸々焼いてたんですからね…)
※丸々焼いていた様子が蒲の穂に似てるので蒲焼きと名付けられました。
男「こんなに料理が美味けりゃ店を出せるよ!出してみないかい?」
そして…店を立ち上げて3年以上、さ迷っていた龍驤さん達を招いてお店を開いたんです。
ー現在ー
鳳翔「あ、私を助けてくれた人は今もここで働いてますよ」
男「あ、どうも」←接客中
吹雪「…鳳翔さん、一緒に尾張に来てくれませんか?!」
間宮「えっ?」
明石「まだ京都は戦乱が続くので尾張にいた方が…」
※安価を取ります。
鳳翔達の選択は?>>29
1 信長に使える
2 断る
鳳翔「…そうですね。まだここは三好の兵が多いですし、尾張に行きましょうか」
龍驤「なんで吹雪はここにいるんや?」
吹雪「信長さんが本能寺に泊まっていて私たちは護衛の暇を頂いてここに…」
瑞鳳「えっ?!信長さんがいるの?」
間宮「行きましょうか、伊良湖ちゃん」
伊良湖「はい、間宮さん」
鳳翔「…お店は任せます。あなたに教えることは全て教えました。頑張ってください」
男「はい、頑張ります」
ー本能寺ー
信長「…暇から戻ったか…ん?」
吹雪「すいません…、同郷の人です」
赤城「仕えさせていただきませんか?」
鳳翔「鳳翔と申します」
龍驤「龍驤です」←目上の人なので敬語
瑞鳳「瑞鳳です。弓が得手です」
龍鳳「龍鳳です」
間宮「間宮と申します。包丁人です」
伊良湖「包丁人の伊良湖です」
信長「…赤城、こやつらは戦闘はできるのか?」
赤城「はい、間宮さんと伊良湖さんは戦えませんが…」
信長「間宮と伊良湖とやら…命を出す。明日、将軍に会う。将軍に会うための料理を作れ」
間宮(いきなりの難題ですね…)「承知しました」
ー翌日、御所台所ー
間宮「…流石将軍様の御所ですね」
伊良湖「…すごい数のお酒や味噌です…」
間宮「あら?これは…」
ー御所外ー
吹雪「い…いよいよですね…」
赤城「私たちは護衛なので外ですが…」
加賀「…1度見てみたかったわね」
浜風「まあ、結果を待ちましょう」
ー御所ー
近臣「将軍様のおなーりー!!」
信長「…」サッ!
?「…面をあげよ」
信長「…」サッ
?「儂が…足利幕府13代将軍…」
義輝「足利義輝じゃ」
ー外ー
吹雪「…始まったようですね」
赤城「はい、どんな方か気になりますね…」
ー御所ー
信長「…尾張平定を伝えに参りました」
義輝「話は聞いておる。貴殿に尾張守に任ずる」
義輝は前年、上杉謙信や武田信玄などに会っており上杉謙信には関東管領、武田信玄には信濃守に任命していた。
義輝「…これからも支えてくれ」
信長「はっ!」
近臣「…将軍様、お食事が出来ました」
ガラッ…
間宮「失礼します」
義輝「…この者は貴殿の…」
信長「先日雇った包丁人です」
カタッ…
義輝「…なんじゃこれは…」
間宮(これが将軍様ですか…)「はい、鯛の刺身と飛竜頭(がんもどき)、握り寿司、鴨の照り焼きです」
近臣「寿司とは…腐った物であろう!」
鳳翔「それは馴れ寿司です。今回は新鮮な魚があったので握り寿司にしました」
義輝「…この照り焼きとは…」
伊良湖「砂糖と酒…味噌の上澄みを使って煮たものです」(作ったのは鳳翔さんだけど…)
※味噌と醤油は同じ原料と工程なので代用できる。
義輝「…ふむ、誠に美味であるな」
鳳翔「ありがとうございます」サッ…
ー終了後ー
信長「見事出会ったぞ」
鳳翔「ありがとうございます」
龍鳳「緊張しました…」
吹雪「どんな人だったんですか?」
鳳翔「それは…」
こうして1559年の上洛をおえ、尾張に帰還する事になった一行。しかしまだ今川氏は尾張での権力を強めており、ぶつかるのは時間の問題であった。…いよいよ運命の永禄3年が幕を開ける。
ー1560年(永禄3年)ー
ー今川氏館ー
義元「…雪斎が死んでから5年…。三国同盟を結び、三河も平定した。今こそ尾張に侵攻する時」
義元「…大高城は?」
泰朝「はっ…織田方の鷲津砦と丸根砦に囲まれて兵糧攻め状態です。守将の鵜殿長照から救援要請が」
義元「左様か。元康は」
泰朝「2年前、寺部城の攻略をし初陣を果たしております」
義元「よし、出陣させよ。…あの女子達もな」
泰朝「はっ…」
川内「…いい事聞いた…」スッ…←天井裏
ー長屋ー
?「…暇だね…」
?「こら、瑞鶴。平和な事はいい事よ」
瑞鶴「そんな事言ったって…翔鶴姉…」
翔鶴「近々、また織田領に侵攻するらしいわよ」
?「また侵攻ですか?!」
瑞鶴「うるさいわよ。青葉」
青葉「だって命懸けに戦って足軽じゃないですか?!」
翔鶴「…仕方ないわ。住ませてもらうだけありがたいと思わないと…」
?「でも…もう少し位をあげてくれても…」
?2「そうですよ…」
?3「誰か直訴に行きませんか?」
※安価を取ります。
あとの3人は?>>23
(日本艦でお願い致します)
白露「…ねえ、このまま帰れないのかな…」
春雨「…時雨姉さん達に会いたいです…」
村雨「私が訴えようか?[
翔鶴「…ダメです。最近、御殿に呼ばれては首をはねられるかしんが。増えているようです」
瑞鶴「この前、井伊家の人が…」
村雨「…やはり耐えるしかないわね」
ー尾張国ー
この当時信長は尾張を攻略しきってた訳では無い。鳴海城や大高城は今川氏の手にあり、そのために領内に砦を築いていた。善照寺砦や丸根砦、鷲津砦もそのための物ある。この時の今川氏は三国同盟を結び、背後に敵が無い状態であった。
信長「…やはり今川は尾張へ侵攻するか」
川内「はい、そのようです」
信長「…下がれ」
川内「分かりました」スッ!
信長「…サル!」
?「はっ!」
このサルという人物は元々今川氏の家臣に仕えていたものである。名を藤吉郎といった。後の秀吉である。
※史実ではハゲネズミですかあくまでサルで通します。
信長「遠出をするぞ」
秀吉「はっ!」
永禄3年5月12日、今川義元は総勢25000の大軍を率いて尾張侵攻を開始した。途中掛川、引馬(浜松)に休憩し、5月18日に最前線の沓掛城に入城した。
瑞鶴「ふう…ここが尾張前線ね」
翔鶴「…途中、織田方の軍勢が奇襲するかもしれないと思ったけど…」
白露「来なかったね…」
青葉「明日には大高城に入るらしいです」
ー清洲城ー
この時、信長の軍勢は清洲城にとどまっていた。正確にはとどまらざるを得ない状況だった。2000の兵で義元の本陣目掛けて突撃しても兵は逃げるだけである。孫子の兵法でも10倍の兵力がある時は戦わない方が良いと書いてある。
柴田「ここは潔く出るべきだ!」
林「いや、籠城だ!」
河尻「潔く降伏を…」
信長「…」
織田方の軍議は夜遅くまで続き、信長はそれを黙って聞いていた。夜が更けてくると信長は…
信長「皆、ご苦労であった。寝るぞ」
と言い、席を立ち上がったという。このことに重臣は『知恵の鏡が曇る』と言ったといわれている(信長公記から)。
ー清洲城、信長居室ー
信長「…梁田はまだか…」
ー大高城付近ー
?「…いよいよだ」
?2「…殿、ご用心を…」
?3「この本田平八がお守りします!」←初陣
家康「よし!行くぞ!」
ボッ!
ダダダ!
酒井「殿、丸根砦の兵が…」
家康「よし、行くぞ!」ザザザ!
ー大高城ー
家康「鵜殿長照殿!開門せよ!松平元康、兵糧を届けに参った!」
ギィィ…!
鵜殿「よく来てくださった!感謝する!」
大高城に兵糧を搬入した松平隊は丸根砦に進軍を開始した。同じ頃、朝比奈泰朝率いる軍勢も鷲津砦に向かっていた。
ー清洲城ー
川内「…御館様、注進です」
信長「…来たか!鼓を持たせよ!」
ポン!ポポポポン!
信長「人間〜五十年〜♪下天の内を〜」
この時、信長は敦盛を3度舞ったといわれている。敦盛とは平家物語の一ノ谷の戦いで熊谷直実が平敦盛を討ち取った時の場面を表した幸若舞である。
信長「具足を持て!湯漬けを用意しろ!!」
ダダダ!
カチャカチャ!!
信長「出陣!!」
ー清洲城大手門ー
信長「我に続け!!」
この時、信長は6人の馬廻り衆を連れて熱田神宮へと向かった。
ー清洲城内ー
古鷹「信長さんは?!」
柴田「お主ら?!殿は?!」
吹雪「いま、探してます!」
川内「信長さんならもう出たよ?」
赤城「えっ?!」
加賀「すぐ追いかけましょう!!」
蒼龍「飛龍!それ私の!」
飛龍「蒼龍だって!」
神通「先に行きます!」
吹雪「火縄は…」
可成「…本当にいいのか?」
?「…可成殿には感謝してる。行くぞ!」
ー丸根砦ー
同時刻、丸根砦では激しい戦闘が繰り広げられていた。
酒井「敵が打って出てきたぞ!」
忠勝「我が名は本多平八郎忠勝!御館様には一歩も近づかせぬ!」
家康「敵は少数ぞ!」
ー鷲津砦ー
泰朝「敵は籠城か…一気に殲滅するぞ!」
この鷲津砦と丸根砦では対処の方法が違い、信長は命令していなかったことが分かる。
ー熱田神宮ー
信長「…まだか…」
ドドド!!
信長「きたか」
吹雪「お…遅くなってすいません!」
神通「面目次第もありません…」
赤城「御味方は…1500程度です」
信長「で…あるか」
信長「…みなよく聞け!我々は今川の先鋒を叩きに行く!この尾張から今川の兵を一掃してくれようぞ!」うぉぉぉ!!
信長「…神に祈りをするぞ!」
信長「…」パンパン!
カチャ!カチャ!
飛龍「?なんの音?」
柴田「これは…轡の音だ」
蒼龍「誰も馬に乗ってないのに?」
信長「…これぞ天からの印だ!我々は勝てるぞ!」
※信長が轡の音を鳴らして士気を高めたという話は良質な史料を見ても見つからない。
信長「丹下砦に行くぞ!」
ー正午近く、義元本陣ー
義元「…ここにするぞ」
家臣「殿、近くの農民が酒を持ってきたようです」
義元「よし、一時休息じゃ。謡を開かせよ」
ー翔鶴達は…ー
瑞鶴「なんか休みだって…」
青葉「私達も休みますか…」
翔鶴「白露さん達も来ますか?」
白露「うん!」
春雨「まずは火を起こして…」ボッ!
村雨「お湯を沸かすのよね」
ー丹下砦ー
水野「御館様!」(水野帯刀)
信長「水野、鳴海城はどうだ?」
水野「はっ!門を固く閉じております」
信長「…水野、儂は善照寺砦まで行く。しばらく後、砦を開け善照寺砦に来るように」
水野「はっ!」
ー義元本陣ー
青葉「…お湯が沸きましたね」
春雨「…これをお米(干し飯)にかけて…」コポコポ…
白露「いっちばーん!!」ガッガッ!
村雨「白露、早すぎよ!」
翔鶴「…この里芋の茎に…」
瑞鶴「これをお湯の中に入れるんだよね」
ー正午過ぎ、善照寺砦ー
信盛「…御館様!」
信長「佐久間!軍議をするぞ!」
信盛「はっ!」
ー丸根砦ー
家康「丸根砦を奪ったぞ!」
ー鷲津砦ー
泰朝「鷲津砦は陥落したぞ!」
ー善照寺砦ー
吹雪「東側で煙が…」
赤城「あちらは…鷲津砦と丸根砦がありましたね」
鳳翔「…陥落しましたね」
信長「そのようだ…」
羽黒「…義元本陣はどこですかね…」
ー大高城ー
家康「…丸根砦を陥落させました」
鵜殿「ようやった!元康殿!御館様からこの大高城にとどまるようにと」
酒井「待たれよ!殿は先程丸根砦を落とし、ここに帰還したのだぞ!」
鵜殿「…仕方がないであろう」
ー善照寺砦ー
梁田「注進!今川義元は桶狭間にて休息!」
信長「その情報を待っていた!中島砦に行くぞ!」
林「お…お待ちください!!」
信長「何?!」
林「中島砦はここよりも標高が低く、義元本陣や丸根砦、鷲津砦から行動が丸見えでございます!」
信長「いいか!このまま城で全滅するより、これより全軍を持って前軍を叩くことこそが大切である!それに敵は鷲津砦、丸根砦を叩き大高城に兵糧を入れた。疲れているはずである!」
信長「…それに先程佐々が義元本陣に突撃した」
※佐々成政の兄が義元本陣を攻めたがこれは信長の命令ではなかった。
信長「行くぞ!」
ー義元本陣ー
義元「…織田が善照寺砦に着陣したようです」
義元「…先程一部隊を壊滅させたが…何か引っかかるな」
ポツ…ポツ…
義元「…雨か?」
ー翔鶴達は…ー
瑞鶴「ふ〜…温かいね」
翔鶴「…何か雨が降るかもしれないわね」
白露「…少し、場所を動かした方がいいんじゃないかな?」
ー信長本隊ー
吹雪「きゃあ?!雨が!」
神通「ま…前が見えませんね…」
信長「…これは天啓ぞ!」
この時、松の大木は倒れるほどの大雨が降ったと言われている。
ー木の影ー
間者「…あれは…信長本隊!」
間者(すぐ…知らせなければ…)
川内「…何してるの?」
間者「?!」
ザシュッ!!バタッ!
川内「…さよなら」
※恐らく間者に織田本隊を発見されたと思うが知らされなかったことは奇跡だったと思う。
ー桶狭間ー
信長「…あれが今川前軍だ!首は打ち捨てよ!突撃せよ!」
加賀「…私が先陣をきります」
ー桶狭間ー
瑞鶴「…加賀さん達はどうしてるのかしら?」
翔鶴「さあ…恐らくこの世界にいるんじゃないかしら…」
青葉「先程雨がありましたが…」
ー加賀隊ー
加賀「いたわ…。構え…撃て!!」バシュ!バシュ!
バシュ!バシュ!
ー桶狭間ー
瑞鶴「な…何これ?!矢?!」
翔鶴「瑞鶴!?きゃあ?!」グサッ!!
瑞鶴「翔鶴姉?!」
信長『突撃!!!』
春雨「な…なんですか?!」
白露「や…矢が?!」
村雨「しょ…翔鶴さんが!!」
翔鶴「うぅ…これでは弓が…」肩を負傷
ー信長本隊ー
信長「突撃!!」
うぉぉぉぉ!!!
吹雪「が…頑張ります!!」
神通「全軍!突撃してください!」
赤城「…この戦いにも艦娘が参加してるんですかね…」
飛龍「それは…分からないけど…」
鳳翔「龍驤さん、行けますか!」
龍驤「任せておき!」
ー義元本陣ー
義元「…騒がしいな。喧嘩か、失火か?」
家臣「…様子を見に行きましょ…」ヒュー!
家臣「がっ?!」グサッ!!
義元「な…何事だ?!」
家臣「お…織田本隊が!!」
義元「何?!」
ー信長本隊ー
信長「押せ!押せ!!」
グサッ!!←馬に刺さった
信長「うぐっ?!」←落馬
恒興「殿!」
信長「構うな!このまま前軍を駆逐する!」ガキン!
この時、信長は馬から降りて自ら槍を振るったとされる。
神通「…この中に艦娘は…」
青葉「な…なんですか?!」
神通「…見つけました、吹雪さん。着いてきてください」
吹雪「はい!」
ー青葉sideー
青葉「い…いきなりなんですか?!」
白露「村雨、春雨!大丈夫?!」
村雨「何とかね!」
春雨「大丈夫です!」
青葉「?!」ガキッ?!
神通「見つけましたよ…。青葉さん」
青葉「神通さん?!」
神通「あなたを捕らえて織田本陣に連れていきます」
春雨「な…なんで神通さんが?!」
村雨「どういう事?!」
白露「とにかく助けな…」
ガシッ!
吹雪「捕まえたよ!」
白露「ふ…吹雪?!」
吹雪「あとはよろしくお願いいたします」
足軽「わかった!こっちだ!」
白露「な…何?!ちょっと?!」←捕縛
村雨「し…白露が連れてかれる?!」
春雨「村雨姉さん…すいません…」←捕縛
浜風「春雨さんまでいましたか…」
村雨「春雨を…きゃあ?!」ドサッ!
神風「捕まえました!織田本陣に連れていきますよ!」
村雨「や…やめて!」←捕縛
ー神通sideー
青葉「な…なんで神通さん達が?!」
神通「今、織田家に使えてるんですよ!」ガギッ!
青葉「あっ?!」←槍が吹っ飛んだ
神通「さあ…連れていきますよ!」
青葉「や…やだ!!衣笠!たすけ…」ズルズル…←捕縛
ー赤城sideー
赤城「前軍がほとんど壊滅しましたね」
加賀「そろそろ…」
今川家臣「死ね!!」
赤城「?!」
?「赤城!伏せろ!」
赤城「へっ?!」さっ!
今川家臣「ガアアア?!」
加賀「あ…あなたは数年前に追放されたはずじゃあ…」
飛龍「どうしたの…って?!」
蒼龍「利家さん?!」
利家「よお、元気だったか?」
瑞鳳「…誰ですか?」
加賀「前田利家さんですよ。数年前に茶坊主を斬って追放されてたはずですけど…」
飛龍「…許可取ったの?」
利家「いや、取ってない。森殿の斡旋で無断で参加した」
蒼龍「可成さん…」
利家「こんなに首とったからな。もうひと働きしてくる」ダッ!
ー義元本陣ー
義元「逃げるぞ!沓掛城の兵と合流する!」
家臣「はっ!」
ー信長sideー
信長「?!これは義元の塗り輿!義元本隊はあそこだ!!」ダッ!
小平太「私が討ち取ります!」
新介「俺が!」
義元「くっ?!うぉぉぉぉ!!!」
小平太「今川義元!覚悟!!」グサッ!!
義元「うぐっ?!」
小平太「いける…」
義元「うぉぉぉぉ!!」ザシュッ!!
小平太「うぐっ?!」
義元「ここで討ち取られる訳には…」
新介「義元!覚悟!!」グサッ!!
義元「ごぼっ?!」
新介「義元!覚悟せよ!」
義元「フッ!がああ?!」ガブッ!
新介「がああ?!」←左小指を噛み切られた
義元(儂はここでは死ねぬ…師匠との約束があるの…)
雪斎『…若、お迎えに来ましたぞ』
義元(そうか…天は信長を…)
ザシュッ!!!
新介「はぁ…はぁ…毛利新介!!今川義元公討ち取ったり!!!」
ー信長本陣ー
『毛利新介!!!今川義元公討ち取ったり!!!』
信長「我々の勝利じゃ!!勝鬨をあげよ!!」
うぉぉぉぉ!!!
吹雪「か…勝ちましたね…」
赤城「…これ、桶狭間の戦いですよね?」
神通「はい…って言うことは…」
加賀「…艦娘が歴史に…関わってた?」
信長「追撃せよ!殲滅するぞ!」
ー尾張国境ー
瑞鶴「翔鶴姉…大丈夫?」
翔鶴「…ええ、私を置いて逃げなさい…」
瑞鶴「無理だよ!絶対に連れて帰るんだから!」
瑞鶴(このまま街道沿いに行けば駿河に…)
ー村ー
農民「…あれ、落ち武者じゃないか?」
農民2「逃がすな!」ダッ!
瑞鶴「な…何事?!」
翔鶴「瑞鶴…落ち武者狩りよ…」
敗走する兵士が受けるのは追撃だけではない。農民による落ち武者狩りがあった。しかし、ただ農民が仕返しに落ち武者狩りをしていただけな訳ではなく、落ち武者狩りは検問の役目をしていた(落ち武者がその村を無事に通れると味方したと思われて勝った軍に攻められるため)。
ー5分後ー
瑞鶴「くっ?!離せ!!」←捕縛
農民「おい、こいつ女だ」
翔鶴「瑞鶴…」←捕縛
村長「織田様から女は本陣に連れてくるように通達があった。こいつらを連れていくぞ」
農民2「この武具はどうしましょうか?」
農民「売って金にしよう」
農民3「おい、こい!」
瑞鶴「離せ!やだ!!翔鶴姉!!」ズルズル…
翔鶴「…」ズルズル…
ー織田本陣ー
信長「…これが東海一の弓取りの首か…」
義元の首「」
信長(重き…しかし軽いものよ)
新介「失礼します。義元の付けていた太刀です」スッ…
信長「…そうか」
この太刀は宗三左文字といい、後年本能寺で死ぬまで信長は大切に持っていたと言われている。刀の銘には…
『永禄三年五月十九日義元討捕刻彼所持刀』
と刻んだと言われている。
※逃亡提督では後に不知火の手に渡りますが…。
吹雪「失礼します…今川家臣をとらえました」
白露「は…離して!」
村雨「だ…誰よ!」
春雨「どうする気ですか!」
青葉「…?!この人って…」
信長「…吹雪、こやつらは同郷の者か?」
吹雪「はい」
村雨「名を名乗りなさいよ!」
信長「…織田弾正信長である」
白露「?!えっ?!」
村雨「織田…信長?!」
春雨「ほ…本物ですか?!」
神通「はい、私達は織田家に使えてますので」
柴田「…どうしますか?斬り捨てましょうか?」スッ…
白露「ひっ?!」
村雨「やだ?!死にたくない!」
春雨「吹雪さん!神通さん!浜風さん!助けてください!」
青葉「赤城さん!加賀さん!お願いします!」
吹雪「御館様…私が説得します。しばし時間をください」
信長「…分かった」
白露「な…何…」
吹雪「…いいですか?条件を提示します」
※安価を取ります。
吹雪が提示した条件は?>>37
(なんでも構いません)
吹雪「条件はこれ以上暴れないでください。暴れると反抗の意思ありとして殺されちゃいます。お願いです。助かりたいなら暴れないでください」
白露「う…うん」
村雨「わ…分かったわ」
吹雪「ありがとうございます。そしてこれからは私達に協力してください」
青葉「…も…もし断ったら…」
吹雪「…本当に断るんですか?断ったらそれこそ殺されちゃいますよ」
春雨「…分かりました。降伏します…」
村雨「春雨?!」
春雨「村雨姉さん、皆さんと行きたいんです。お願いします」
村雨「…分かったわ」
白露「吹雪、お願い。降伏をはなして」
青葉「…お願いします」
吹雪「…分かりました」
信長「…なんだと?」
吹雪「降伏するらしいです。お願いします、命は助けてあげてください…どうか…」
信長「…清須城の地下牢に閉じ込めよ」
家臣「はっ!」
信長「よし、鳴海城を包囲しに行くぞ」
ー鳴海城ー
岡部「…なんと…殿が討たれただと…」
鳴海城を守る岡部元信は義元が討死したことを聞き、籠城した。岡部元信は今川家の重臣であった。
ー鳴海城包囲陣ー
信長「…守将は岡部元信か…」
家臣「どうしますか?中にはまだ無傷の兵が多くいます」
信長「…降伏勧告をせよ」
ー2時間後ー
家臣「…返信が…義元公の首と引き換えに城を明け渡すと」
吹雪(信長さんは残虐なイメージがある…絶対にこの条件は呑まないと思います…)
柴田「…どうしますか?首を晒しますか?」
信長「いや、条件を呑もう。すぐ首を渡せ」
吹雪「えっ?!」
ー2時間後ー
岡部「殿…」
岡部元信は義元の首と引き換えに城を明け渡した。その後、岡部元信は今川家滅亡後、武田氏に降伏。その後は遠江高天神城の守将となり徳川家に兵糧攻めを受けた後、打ってでた。しかし刀折れ矢尽き、自害したと言われている。
ー清洲城ー
信長「濃、戻ったぞ」
濃姫「ご戦勝おめでとうございます。先程、農民が落ち武者を連れてきました」
信長「…よし、会おう」
ー三ノ丸ー
瑞鶴「くっ!離しなさい!」
翔鶴「…瑞鶴、暴れないで…」
信長「…お主らが落ち武者か…」
加賀「…?!五航戦…」
瑞鶴「?!加賀さん?!」
加賀「なんであなたがいるのかしら」
瑞鶴「…今川家に仕えてたのよ」
翔鶴「…」
信長「…奴らも同郷のものか?」
加賀「…ええ、私の後輩よ」
信長「…お主たち、今川に仕えてたそうだな」
瑞鶴「…ええ、だけど私は足軽としてよ。翔鶴姉もだけど…」
翔鶴「…情報は何も…」
信長「…追って沙汰を言い渡す。地下牢に入れておけ」
家臣「はっ!立て!」
瑞鶴「…加賀さん…翔鶴姉…」
翔鶴「…」
ー翌日、地下牢ー
白露「…1日経ったけど…私達どうなるのかな…」
村雨「処刑も有り得るわ…あの信長よ…」
春雨「なんでこの時代に来てこうなるんですか…」
青葉「…こんなところで死んじゃったら衣笠になんて言われるんだろう…」
翔鶴「…皆さん、そんな悲観的にならないで下さい」
コツコツ…
瑞鶴「…?誰か来る?」
ギィィ…
※安価を取ります。
誰が来た?>>39
(艦娘または武将でお願いします)
吹雪「お邪魔します…」
白露「吹雪!」
吹雪「私が説得役として来ました」
村雨「ここから出して!」
吹雪「落ち着いてください。いいですか?私の言うことに従ってください」
吹雪「…これから今川家の戦いが予想されます。何か知っている事を教えてください」
瑞鶴「…私達は足軽だったのよ。食糧はもとより武器なんかも私たちが使ってたから…」
翔鶴「ごめんなさい…」
吹雪「…じゃあ、上官は…」
春雨「ええと…たしか井伊直盛さんでした」
吹雪「あの…直盛さんは討死しました…」
青葉「?!嘘ですよね?!」
井伊直盛は先鋒を命じられ、乱戦のさなか討死したといわれている。その後、井伊家は井伊直親(井伊直政の父)が継ぐが、後に掛川近くで朝比奈氏に討たれてしまった。それを継いだのがおんな城主で有名な井伊直虎である。
瑞鶴「…そ…そんな…」
吹雪「…残念ながら…」
翔鶴「…帰る場所が…」
青葉「無くなっちゃいました…」
吹雪「…降伏すれば生活は保証します」
※安価を取ります。
どうする?>>46
1 降伏する
2 解放するように言う
翔鶴「…解放されてももう行く場所がないのであれば…」
瑞鶴「うん…降伏するよ。信長に伝えて」
白露「村雨、春雨、青葉さん…それでいいですね」
村雨「仕方ないわ…」
春雨「そうですね…」
青葉「分かりました…」
ー大樹寺ー
桶狭間の戦いの敗北を大高城で知った松平元康は故郷、岡崎に向けて帰っていった。
家康「…」
酒井「殿…いかが致しましょうか?」
本田「今川様の敵討ちに…」
家康「…いや、ここで切腹する」
酒井「な…?!」
家康「今川義元公は信長殿に討たれた。これからは今川は押される。せめて…先祖の前で…」
ガシッ!
?「ダメです!」
?2「お願いします!早まらないで!」
?3「私たちが支えますから!!」
?4「元康さんが死んだら…私はどこに行けばいいんですか!」
※安価を取ります。
引き止めた艦娘は?>>45
(4人でお願いします)
萩風「お願いします!切腹だけは…」
五月雨「お願いします…」
榛名「私達が支えますから!!」
龍鳳「もう少し死ぬのは遅くしてください!」
家康「…しかし…」
?「何を悩んでおられるのかな?」
家康「和尚…」
登誉「貴方様程の武将がここで死ぬには惜しすぎる」
登誉は松平家の菩提寺である大樹寺の13代目の住職である。
登誉「今こそこの言葉を思い出すべきであります」
『厭離穢土欣求浄土』
五月雨「ええと…」
龍鳳「な…なんて読むんですか?」
萩風「え…えん…」
家康「えんりえどごんぐじょうど。仏教の言葉だ」
榛名「どういう意味ですか?」
登誉「この娑婆世界を「穢れた国土」(穢国)として、それを厭い離れるという意味であり、阿弥陀如来の極楽世界は清浄な国土であるから、そこへの往生を切望すると言う意味じゃ」
家康「つまり…」
登誉「戦国の世は、誰もが自己の欲望のために戦いをしているから、国土が穢れきっている。その穢土を厭い離れ、永遠に平和な浄土をねがい求めるならば、必ず仏の加護を得て事を成す…これこそが戦国の世でのあり方じゃ…」
家康「…分かりました。もう少し待とうぞ」
ーその夜ー
家臣「殿!今川の城代は城を捨てて逃げた様です!」
酒井「殿!それでは…」
家康「…捨て城なら拾うしかないな」
萩風「では…!」
五月雨「お城に帰れるんですね!」
家康「ああ…帰ろう。我が故郷へ」
こうして家康は城代が逃げた後の岡崎城に入城、ここから今川家に対して独立を図っていくこととなる。
ー永禄4年、信濃国川中島ー
桶狭間の戦いは瞬く間に全国に広がった。しかし未だ三国同盟は健在であり、織田家はいつ攻めてくるか分からない三河の防備にも力を入れなければならず、この頃松平家とも度々戦火を交えていた。
ここ、信濃国でも大きな戦火が始まろうとしていた。
ー茶臼山、武田本陣ー
山県「…諸将、陣を敷いたようです」←当時は飯富昌景ですが一貫してこちらで呼びます
信繁「兄上、上杉はどう出てくるのでしょうか?」
信玄「…わからぬ。さて…奴の動きは…」
馬場「…御館様、あの娘たちを連れてきたのですか?」
信玄「うむ、砲術に心得があるものであるならばこの戦でも使えるであろう。初陣でもないしな」
ー茶臼山、中腹ー
?「…上杉軍はまだ見えないよ」
?2「…みんなどこいったんだろう…」
?3「この時代に取り残されて…どうすれば…」
?4「…ダメだよ!希望を持とう!」
※安価を取ります。
艦娘は?>>46
(4人でお願いします)
妙高、高雄、嵐、睦月
嵐「しかしよ…こんな時代になんで飛ばされたんだよ!」
睦月「夕立ちゃん、吹雪ちゃんは元気かにゃあ…」
高雄「…戦国最強の武田軍…しかしこの川中島で激突するのは上杉謙信…」
妙高「…皆さん、死なないように頑張りましょう」
嵐「そりゃそうだろ!」
ー妻女山、上杉本陣ー
謙信「…」ベン〜♪
本庄「…殿、琵琶を演奏してたのですか?」
謙信「うむ…今日は朝風の調子がいい」
※謙信の奏でる朝風という琵琶は朝風に乗って聞こえることからこう呼ばれた。
謙信「…さて…宿敵はどう動くか…」
弥太郎「殿、あの奇妙な女子達を連れてきたのですか?!」
謙信「…宿敵にはあの様な者がいると聞く。ならば…」
柿崎「毒薬には毒薬…ですか」
謙信「その通りだ」
ー妻女山、中腹ー
?「…睨み合って1ヶ月近く経ちますが…」
?2「暇ですね…」
?3「向こうにもだれかいるのかな?」
?4「…分からないわ」
※安価を取ります。
艦娘は誰?>>49
(4人でお願いします)
那智「何より酒が飲めないことが悔しい…。手が震え始めた…」
愛宕(完全にアル中だわ〜)
戦国時代、米を配りすぎると酒に帰る兵士もいたのでだいたい配るのは5日分位だと言われている。10日分配ると全部酒に変えて後で飢えるかららしい…。どの時代にもこういう人がいたんだな…。
舞風「向こうに誰かいるのかな?」
如月「さあね…分からないわ」
愛宕「?向こうが動き出したわ〜」
※ちなみに妻女山という名は上杉軍の将兵が妻子を思って泣いたと言われることから名付けられたらしい(諸説あり)
ー武田軍ー
信玄「これより海津城に入城する。高坂弾正に伝えよ」
妙高「海津城…高坂昌信が入っているお城ですね」
海津城…後に松代城と改名。後に上杉家が接収、関ヶ原の後は真田家が移り住んだ。近代になり松代大本営が置かれようとしていた場所である。
ー妻女山、上杉本陣ー
謙信「…宿敵が動いたようだな」
弥太郎「我々も動きますか?」
謙信「…いや…そのままだ」
ー海津城ー
妙高「ここが…海津城…丸馬出、三日月堀…武田家の築城の真髄がここにあるって訳ですね…」
高坂「お待たせしました、御館様」
信玄「弾正、勘助を連れて軍議を開く!四半時後に集合せよ」
高坂「はっ!」
ー広間ー
信玄「皆の者集まったか。何か策はあるか?」
「…」
勘助「恐れながら…献策があり申す」
信玄「ほう…なんじゃ?」
勘助「はっ、啄木鳥戦法でございます」
信玄「して…どのようなものだ?」
勘助「はっ…現在上杉本陣は妻女山にあります。まず、我が軍を2部隊に分け、御館様8000は八幡原に布陣、残りの13000は妻女山に上り上杉本陣を奇襲、降りてきた所を挟撃殲滅するのであります」
馬場「…勝算はあるのか?」
勘助「はっ…明日は深い霧が出ることが予想されるので夜闇、そして深い霧による遭遇戦によって勝てるでしょう」
信玄「…よし、勘助の策を登用する。者共、支度にかかれ」
「「はっ!!」」
ー妻女山、中腹ー
如月「ん~?なんか動き出したようね…」
那智「…なんかやけに炊事の煙が多くないか?」
愛宕「そうね~」
舞風「煙が多いことが何が意味があるの?」
那智「…出撃前の用意かもしれないな」
ー上杉本陣ー
謙信「…動き出したか」
弥太郎「どうしますか?」
謙信「…麓におり、武田軍を待ち伏せるぞ」
その夜、上杉軍は雨宮の渡しを渡って八幡原に着陣した。
ー深夜ー
幸隆「行くぞ…!」
ガタガタ!!
上杉本陣「」
馬場「?!いないぞ!」ダダダ!
高坂「まさか…?!」
馬場「全軍!八幡原に急げ!!」
ー翌朝ー
睦月「うぅ…なんか霧が出て見えずらいにゃし…」
高雄「確かに…」
信玄「…そろそろ時間じゃが…」
ボヤ~…←影
妙高「?あれは…?」
伝令「伝令!!正面に上杉軍が着陣してます!」
信玄「な…なんじゃと?!」
ー上杉本隊ー
弥太郎「殿、武田軍が気づいたようです」
謙信「…始めるぞ」
謙信「車懸かりの陣を敷け!!」
ザザザ!!
ー武田本隊ー
信玄「?!」
妙高「う…動き出しました!」
勘助「あれは…車懸かりの陣!御館様!簑手に変えなされ!」
車懸かりの陣とは、上杉軍が川中島の戦いにおいて使ったとされる陣形である。しかし…実態は分かるっておらず、円陣が武田側から見て回転しているように見えたからとも言われている。
簑手とは、鶴翼の陣のことであり、守りに向いている陣形。V字に開き、攻撃を受け止めつつ包囲する陣である。しかし弱点があり、兵数が少ないと各所が薄くなり突破されやすくなるのだ(前提条件は相手より兵が多いこと)。後年、三方ヶ原の戦いでは家康は鶴翼の陣をしき、魚鱗の陣を敷いた武田軍に敗北している。
信繁「兄上!相手の戦闘体制が整いました!」
ー上杉本隊ー
謙信「太鼓を打ち鳴らせ!かかれ!!」
ドーン!!ドーン!!ドーン!!
うぉぉぉぉぉぉぉ!!!
信繁「兄上!私も出陣します!」ダッ!
勘助「…某の策が破られたとこによる失態…」
信玄「…お主たちはどうするのだ?」
妙高「わたし…ですか?」
信玄「…やりたいようにやれ」
妙高「…」
※安価を取ります。
どうする?>>56
(この後の展開で歴史(物語)が変わります)
高雄「…分かりました。では…」ダダダ…
睦月「おにょ?!どこいくにゃし?!」
高雄「怪我をしている人を探して治療するんですよ。私たちには歴史を変える事は出来ません」
高雄「ですが、一般の人を助けて少しでも助ければ…」
妙高「…そうですね」
嵐「よし!行くぞ!」
ー上杉軍ー
那智「な…なんだこれは…」
愛宕「こ…これじゃあ槍で戦う暇も…」
如月「…あの人、偉い人じゃない?」
信繁「うおおおおぉ!!」
上杉軍兵士「ぎゃあああ!」
那智「…いくぞ」
舞風「あれ…誰だろう?」
那智「武田軍の将か?」
如月「よ~し!やっちゃうわよ!」
信繁「うおおおおぉ!!その程度か!上杉軍の将兵は!!」
那智「かかれ!」
愛宕「行くわ~!」ブン!
信繁「?!」サッ!
武田軍「信繁様!」
那智「?!武田信繁だと?!こいつは信玄の弟だ!」
舞風「じゃあ偉いの?」
那智「ああ、討ち取れば位が上がるぞ!」
愛宕「じゃあ…討ち取るわよ!」
信繁「邪魔じゃ!どけ!!」
那智「何?!」
信繁「うおおおおぉ!!我こそは典厩信繁なり!」ダダダ!!
舞風「うわっ!!」
愛宕「…見えなくなったわね…」
那智「仕方ない…信玄本陣を襲うぞ!」
この後、信繁は37歳の短い人生を終える。誠の副将と呼ばれ、敵味方死を惜しんだ信繁の死は武田家に大きな影を落としたのである。これが後の義信事件や武田の跡継ぎに大きな影響を与えるのである。
ー信玄本陣ー
勘助「…某の失策で御館様を危険な目に合わせました。我もまた突撃せんと…」
信玄「…まて、勘助…」
勘助「御免!」ダッ!
信玄「勘助!」
ー上杉軍本陣ー
将兵「懸り乱れの龍を掲げろ!!」バサッ!
上杉軍が総攻撃を命令した。上杉軍の士気が上がる。
謙信「…そこか…宿敵…」
将兵「御館様?」
謙信「…はあ!!」ドガッ! ドガガガ…!!
将兵「御館様!!」
ー武田軍本陣ー
妙高「…霧が深いですね…」
高雄「…何かしらこの音は?」
睦月「…なにか騒がしいにゃし」
嵐「……なんか突っ込んでくるぞ?」
信玄「…何だ?」
ドガガガドガガガ…!!
兵「御館様!!」
兵2「御館様を守れ!」
ザシュッ!!ドシュッ!!
兵「ぎゃあああああ!!」
兵2「うぐっ!!」
妙高「…なんですか」
嵐「行ってみようぜ!!」
謙信「…」ヒヒーン!!
信玄「?!」
高雄「もしかしてあって…」
睦月「謙信にゃし?!」
※謙信の名は何度か変わっているので景虎→政虎→輝虎→謙信で変わってる。この時期では輝虎である。信玄は出家してるので信玄であってる。
謙信「覚悟!!」
信玄「むっ?!」ガキッ!!←軍配で受け止めた
高雄「受け止めました!」
謙信「はぁ!!」ガキッ!ガキッ!
?「御館様!!」ブン!
謙信の馬「ヒヒーン!!」グサッ!←槍が刺さり
謙信「…くっ…」
信玄「…助かったぞ、昌幸」
昌幸「…はっ!」
この男は後の真田昌幸である。昌幸は第4次川中島の戦いで初陣を果たしている。後に信玄の目と言われ、武田家滅亡後も戦っていくこととなる。
妙高「な…なんだったんですか…」
嵐「…ヤバいやつだったな…」
那智「…」←戦ってる
妙高「?! 那智?!」
高雄「えっ?!どこですか?!」
妙高「あ…あそこに那智が…」
妙高(だめ…砂煙で…)
カーン!!カーン!!
信玄「…上杉の退き鐘か…」
その後、真田、高坂の軍が上杉軍殿軍の甘粕隊を撃破し川中島に侵入。挟撃の形となった上杉軍は退き鐘を鳴らし(進撃は太鼓、退却は鐘の音が合図です)、川中島平から撤退した。この戦いでの武田軍の死者は武田信繁、山本勘助など有力武将の他4000人を討ち取られ、対する上杉軍も3000人程の死者を出した。両軍の死傷者は合わせて7000人以上、武田軍は多くの死者を出しながらも川中島を実効支配していくこととなる。
ー武田軍陣所ー
妙高「…」
睦月「…妙高さん…大丈夫にゃし。きっと生きてるにゃし…」
妙高「…そう…願いたいわね…」
妙高(足柄…羽黒…あなた達はどこに…)
ー上杉軍本陣ー
謙信「…流石宿敵よ…」
小太郎「…いかが致しましょうか?」
謙信「…撤退する。我が軍も被害は多い」
柿崎「…はっ」
ー上杉軍陣所ー
那智「…やはりどこにもいなかったか…」
如月「…睦月ちゃん…」
舞風「…みんなどこいっちゃったんだろう…」
愛宕「…皆とまた会えるわ」
ー小牧山城ー
尾張を統一し、桶狭間で今川義元を屠った信長は次に動き出す。それは美濃の国盗りに動き出す。そのためには今の清須では不便なので小牧山城へと移転することになる。
ー小牧山城、足軽長屋ー
吹雪「…また負けました…」ボロボロ…
赤城「ええ…あれは素晴らしい作戦としかいいようがありません…」
加賀「…瑞鶴、あなた油断したわね」
瑞鶴「だってすぐ逃げたから追った…」
加賀「…あれは餌兵よ」
翔鶴「…進んだ所を一気に殲滅…並の人ではあの作戦をすることはできません…」
神通「…美濃三人衆とあの作戦ができる人材…竹中半兵衛…恐るべき人です…」
1561年6月下旬、織田軍は稲葉山城へと攻め寄せた。しかしそれを阻んだのは美濃三人衆と呼ばれる稲葉一鉄、安藤守就、氏家卜全の3人、そして十面埋伏の計で織田軍を打ち破った竹中半兵衛であった。
十面埋伏とは三国志の官渡の戦いの後、倉亭の戦いで程昱が編み出した戦法である。囮部隊が一気に引いた所を10に分けた伏兵を使って一気に殲滅する。袁紹はこの戦いで何とか難は逃れたが、失意のあまり病死したと言われる。
吹雪「…とにかく信長さんにはなにか新しい方法を考える必要がありますね…」
ーそれから3年後ー
それからも織田軍は幾度となく稲葉山城に攻め寄せるが敗退、正攻法では厳しいと悟った信長は支城を攻め落とす作戦へと転換する。しかし…稲葉山城では恐ろしい作戦が敢行されていた。
龍興「な…何事じゃ!」
半兵衛「龍興様、どうやら織田軍が攻め寄せたようです」
龍興「な…なんじゃと?!」
半兵衛「ここは1度落ち延び、再起を図りましょう!」
龍興「う…うむ!半兵衛!あとは任せた!」ダダダ…
半兵衛「…暫し稲葉山城を預かりますよ。龍興様」
半兵衛率いる16人が稲葉山城を乗っ取ったのである。これは諸国に大きな影響を与え、信長は半兵衛に対して使いを送るのである。
吹雪「えぇ?!あのお城が?!」
翔鶴「たった16人で…」
瑞鶴「誰よ!そんなことしたの!」
川内「…竹中半兵衛だよ」
阿賀野「家臣が殿様を追い出したの?!」
能代「…しかも16人で…」
神風「…どんな手を使ったの…」
ー小牧山城ー
信長「…まさか稲葉山が16人に乗っ取られるとはな…」
可成「は…我々も想像すらしていませんでした…」
勝家「…御館様、1度竹中に使者を送り勧誘してみては…」
信長「…よし、ハゲネズミを呼べ。あの娘たちもな…」
ー小牧山城、二の丸ー
秀吉「御館様!お呼びでしょうか?」
信長「ハゲネズミ…稲葉山に行け。竹中を説得してこい」
吹雪「あ…あの…私は?」
信長「お主らの誰かをハゲネズミに同行せよ。あの明石…とか言ったか?その鍛冶屋もな。帰りに国友に寄れ」
信長「時間はない。すぐにいけ」
秀吉、吹雪「はは!」
ー足軽長屋ー
赤城「やはり調略に…」
加賀「で…行く人数は」
吹雪「それが…詳しいことは…」
瑞鶴「なら全員で行けば?まだ齋藤の軍もいるし、今のうちに美濃の地形を調べたら?」
加賀「瑞鶴、一理あるわ。すぐに出立しましょう」
吹雪「その間の出陣は…」
阿賀野「まあ、しばらくはやらないでしょ」
ー小牧山城、大手門ー
秀吉「なんじゃ?お主ら全員いくのか?」
白露「私がいっちばーんに守ってあげるよ」
秀吉「ハハハ!よく言うわい。それではしっかりと頼むぞ」
秀吉一行は竹中半兵衛が治める稲葉山城へと出立した。
ー道中ー
吹雪「秀吉さん、稲葉山城はどんなところですか?」
秀吉「稲葉山か?金華山のてっぺんにある城で難攻不落と言われている。御館様の父、信秀公が攻めた時も大敗していると聞いた」
川内「…前年に義龍は亡くなったけど…まだ齋藤軍も結束は強いと…」
秀吉「そうよ。それで稲葉山城を攻めるだけではダメと分かった御館様は調略を命じになった」
(信秀が稲葉山城を攻めて大敗した話は麒麟がくる第2話で登場します)
秀吉「しかし竹中半兵衛を説得出来たら儂は偉く出世できるぞ!」
春雨「戦うよりもですか?」
秀吉「もちろんじゃ!首を取るより何百倍も手柄があるわい!」
飛龍「ははは…私には無理かな?」
秀吉「まあ、わしがいるので安心せい!」
吹雪(あれ…でも竹中半兵衛ってこの時に仲間になったっけ…)
ー稲葉山城ー
秀吉「竹中半兵衛殿にお目通り願いたい!開門!!」
門番「何者じゃ?!」
秀吉「織田家家臣木下秀吉が来たとお伝え願いたい」
門番「…かしこまった」
赤城「…明らかにピリピリしてますけど…大丈夫ですか?」
秀吉「し…心配ない!」
瑞鶴(ビビってるね…)
川内(ビビってる…)
ー二ノ丸ー
半兵衛「お断りします」
蒼龍「まさかの即答…」
秀吉「な…なぜじゃ?!」
半兵衛「この城は龍興様から一時的に預かっている物…渡す訳には参りません」
秀吉「な…ならば…城を明け渡した後に織田家に…」
半兵衛「…この城を返した後、私は隠居致します。これにて…」
神通「…ダメでしたね…」
秀吉「だめか…」ガックリ…
瑞鶴「この後どうするの…」
秀吉「…国友に行くか…」
神風「…国友?」
ー近江国、国友村ー
近江国国友、現在の滋賀県長浜市に当たる。浅井家の領内であり、鉄砲鍛冶が多くいたことで有名である。当時の鉄砲の名産地は摂津の堺、紀伊の根来、そして国友だと言われている。その起源は天文13年(1544年)までに遡ると言われている。
カーン!カーン!カーン!!キーン!
吹雪「ここが国友村…」
明石「それで…何でここに?」
秀吉「御館様に鉄砲50丁買いに行ってこいと言われてな」
白露「だけどそんなお金どこに?」
秀吉「これじゃ」
加賀「…ですのでしょぼい宿に泊まったんですね」
秀吉「…まさかお主らがあんなに食べるとは思わなんだ…」
羽黒「何でそんなにお金を…」
秀吉「ふふん…織田家は津島と熱田の港を押さえているからじゃ」
この時代の物流は舟が主であった。いわゆる水運である。港を押さえることは塩の取引や貿易、水軍を持つ上で重要であった。織田弾正家(信秀の家)は古くからそこを支配し、財を蓄えたという。一方武田家は重税が主であり、これが後の領国経営に響くのである。
秀吉「さあ、交渉開始じゃ」
艦娘(さっき失敗したけどできるかな…)
秀吉「それじゃあ交渉開始じゃ」
神風「誰のところに?」
秀吉「この村で最も有名な鍛冶屋、国友善兵衛のもとへじゃ」
国友善兵衛…戦国時代の国友鉄砲鍛冶である。この国友鉄砲は国友善兵衛を初め6人の鉄砲鍛冶に細川氏が発注を依頼し、室町幕府に献上したものがはじまりだと言われている。
ー国友善兵衛の鍛冶場ー
秀吉「頼もう。善兵衛殿はおるか?」
善兵衛「これはこれは…どちら様でしょうか?」
秀吉「尾張国の木下藤吉郎と申す。鉄砲50丁の発注を頼みたい」
善兵衛「50丁ですか…であると…2万貫は張りますな」
秀吉「に…2万貫?!」
2万貫=約24億円
秀吉「も…もう少し負けてくれんか?」
善兵衛「金がないのであれば…仕方ないですな。お引き取り願いましょう」
飛龍「どうするの!断れたじゃん!」
秀吉「そもそもお主らが飯を沢山食べるからじゃろ!」
加賀「…ではこうしてはどうですか?」
※安価を取ります。
加賀の提案は?>>48
(なんでも構いません)
加賀「…堺に行きましょう。多少なりとも安くなるのでは?」
秀吉「さ…堺か…確かに国友と違って依頼を受けずとも鉄砲を作っているが…」
※堺は財力があるので国友と違って依頼を受けなくても鉄砲を作っていた。
秀吉「金が足りるかのう…一応過書はあるが…」
過書…関所を通る為の免税パスポート。大名などが出す。関所は重要な収入源と防衛施設なので各地に設置された。中には松阪から内宮(伊勢神宮)の50kmに1人100文(約15000円)を取られた『家久君上京日記』(1575年)と書いてある(家久は島津四兄弟の島津家久。最終的にとある関所では教養のある家久でも法外な値段を吹っかけてきた門番をボコボコにして強行通過したほど邪魔なものらしい)。
加賀「…安いなら誰だってそっちに行くわ。だけど連絡は入れて置いた方がいいわね」カキカキ…
加賀「…これを殿に届けなさい」
家来「はっ!」ダダダ!!
加賀「…さあ、堺への旅を続けましょう」
秀吉「お…おう…」
ー近江、大津ー
僧兵「関所じゃ、金を払え!」
秀吉「…これを」
僧兵「過書か…1人18文じゃ」(約900円)
秀吉「結構取られるのう…」
吹雪「あの…ここにいる人ってお坊さん…ですか?」
秀吉「ん?ああ…ここは山の権力が強いからな…」
阿賀野「山?山ならそこら中にあるけど山が力を持ってるの?」
秀吉「違う違う。山は比叡山の事じゃ。そこに延暦寺があるじゃろ。ここは比叡山の領域じゃ」
吹雪「な…なるほど…」
瑞鶴「そんな事より…早く行きましょう…」
ー摂津、堺ー
堺…ある宣教師はこう語った。『日本には東洋のベニス(イタリアのベネチアのこと)がある』。堺は商人が治める自治都市で、会合衆という豪商の集まりが政治をしていた。また堺は、元々鍛冶町として有名だったが、種子島に伝わった鉄砲の技術を受けたことにより鉄砲の生産、鉄砲に必要な硝石を輸入することで財をなしていたと言われている。
翔鶴「ここが…堺…」
秀吉「おお…珍しい鳥がいるのう…」
能代「…オウムね…日本には存在しないもんね…」
赤城「あの食べ物…美味しそうです!」
加賀「赤城さんの為にすこし…」
飛龍「今は鉄砲が優先でしょ!!」
秀吉「まずは鉄砲商人を探さねばな…」
ー半刻後ー
秀吉「しかし…熱田も賑わってるとはいえ堺には敵わないな…」
村雨「ん?あれじゃないかしら?」
カーン!カーン!カーン!
瑞鶴「そうらしいわね」
秀吉「…よし、行ってみるか…」
ー鍛冶屋ー
秀吉「何?!納入まで時がかかるだと?!」
鍛治職人「ええ…最近、三好様がようけ買いおるさかい。しばらく待って欲しいわ」
秀吉「し…しかし…」
秀吉(このままだとわし…切腹かも…)
男「まあ待て。お主は…織田の者か?」
秀吉「は…そうでございますが…」
男「お主達、この物に鉄砲を50丁作って頂きたい。出来るか?」
鍛治職人「よ…よろしいので?」
男「構わん、私からの近づきじゃ」
赤城「…近づき?」
男「織田殿の勢いは強い。あの今川義元を討ち取り、いずれは上洛するのであろう。ならばこちらから少しばかりの近づきの印じゃ」
瑞鶴「ちょ…ちょっと待ちなさいよ!あんた誰よ!!」
男「…大和の守護代といえばわかるかな?」
秀吉「ま…まさか…」
久秀「三好家筆頭家老、多聞山城城主松永久秀と申す者である」
赤城「…松永…久秀…?」
浜風「ええと…大和ってどこですか?」
蒼龍「今の奈良県だね」
羽黒「ええと…多聞山城と言うと…」
加賀「ここから近いわね」
久秀「もし織田家が上洛するようなことがあればよろしく頼みますぞ」
秀吉「あ…ありがとうございまする」
久秀「では」スタスタ…
秀吉「た…助かった…」
鍛治職人「では…ご注文を受けたまりましょう」
加賀「…このお金で買えるだけください」
鍛治職人「畏まりました」
秀吉「し…しかし…鉄砲は50丁だと…」
加賀「別に50丁きりとは言ってないわ。なら多く買った方がいいわ」
秀吉「すまぬ」
ーその後ー
信長「ほお…堺で鉄砲55丁を手に入れたか」
秀吉「く…国友で断られたゆえ…」
信長「…よくやった。齋藤との戦も近い。よおやってくれた」
秀吉「お…恐れ入ります…」
信長「…秀吉、そなたに命がある」
秀吉「は…?」
信長「…そなた、鵜沼城を落としてこい」
鵜沼城とは中濃(美濃の真ん中の地方)にある堅城である。ここには斎藤氏の重臣がおりここを抜けば美濃はふたつに分断することが出来る。
信長「…出来るか?」
秀吉「や…やらせて頂きます!!あ…あと…あの女子達も連れて行っていただけると…」
信長「…好きにせよ」
秀吉「はは!」
ー足軽長屋ー
古鷹「こ…今度は美濃ですか…」
秀吉「うむ、どうやら儂らが堺に行っている間に半兵衛は龍興に美濃を渡して隠居したらしい。今が綻びが見えた絶好の機会じゃ」
赤城「…私達も同行するようですが…」
秀吉「うむ、取り敢えず手勢を連れてわしと来てくれぬか?」
飛龍「わ…分かりました…」
ー美濃国、鵜沼城ー
秀吉「う~む…」
飛龍「で…どうなの?」
秀吉「…あの城は攻め落とすのは難しいかもしれんのう…」
蒼龍「じゃあどうするの…」
秀吉「…こうなったら…川筋衆を使うぞ」
神風「…川筋衆?」
秀吉「お主たち、木曽川の辺に行け」
吹雪「そこに何が…」
赤城「とにかくいきましょう…」
ー木曽川ー
吹雪「…あの…ここに何が…」
赤城「先程の川筋衆とは…」
秀吉「川筋衆とはな…この木曽川で舟運を営むもの達じゃ」
翔鶴「ですが…市井の人達ですが…」
秀吉「知らぬか?ものが集まる場所には自然と情報が集まるのじゃ。そこで…お主らには商人に情報を集めてもらう」
加賀「…分かったわ」
秀吉「それではよろしく頼む」
飛龍「貴方もやりますよ!」
秀吉「もちろんやるとも。ここで出世せねばな…」
ー木曽川付近ー
飛龍「あの…この辺に何かいい噂はありますか?」
川筋衆「ん…?何?」
蒼龍「何か話しでもいいので聞かせていただて頂けませんか?」
※安価を取ります。
何を聞く?>>50
なんでも構いません。3つにします
コメントが書かれ次第更新します。
弘治元年(1555年)について…この年に厳島神社の戦いがおこり、信長が清洲城に入った。翌年には長良川の戦いが起きている。桶狭間の戦いの5年前(永禄三年、1560年)。
ータイムスリップした場所についてー
※鎮守府にいた艦娘は巻き込まれましたがどこに居るかは不明…。
吹雪、明石、古鷹、阿賀野、羽黒、神風、浜風…尾張国、熱田
赤城、加賀、飛龍、蒼龍…尾張国、清洲城地下牢
元号…弘治→永禄→元亀→天正→文禄→慶長の順です。
投稿お疲れ様です!
また面白そうなやつですね!
ここは、作者さんの嫁艦の一人「古鷹」でどうですか?
現代人が過去に行く話は好きですよ!
(戦国自衛隊等)
コメントありがとうございます!では古鷹にします!頑張ります!
投稿お疲れ様です!
ここは、「羽黒、阿賀野、浜風、神風」でどうですか?
いい加減羽黒には、いい役についてほしいので…
コメントありがとうございます!では採用させて頂きます!
交易地なら、行商人を当たってみるのはどうでしょう?
行商人は街の中心部に居そう。
コメントありがとうございます!では採用させて頂きます!
投稿お疲れ様です!
ここは、「織田家」でどうですか?
お市に会うって感じでどうですか?
コメントありがとうございます!では織田家にします!
投稿お疲れ様です!
ここは、森に行くでどうですか?
そこで、稽古をしていた「前田利家」に会うでどうですか?
突然ですが、質問です。
近年、前田利家が豊臣秀吉を暗殺したと言う説がありますが、作者さんの見解はどうですか?
(答えなくても大丈夫です)
コメントありがとうございます!では前田利家にします。
暗殺の件は多分無かったのではないのでしょうか…。秀吉は晩年病気で死んでますし…。
投稿お疲れ様です!
2に近いんですけど、「柿のヘタ」に当てるのはどうですか?
コメントありがとうございます!採用させて頂きます!
ここは、1でどうですか?
コメントありがとうございます!では的の中心に当てます!
投稿お疲れ様です!
1でお願いします。
「見せ槍」をしているときに止めるってことでどうですか?
コメントありがとうございます!では間に合うにします。
投稿お疲れ様です!
ここは、「能代」でどうですか?
外で遊んでいたお市に誘われて遊び相手になっていたら気に入ってもらえたって言うのはどうですか?
コメントありがとうございます!では能代にします!
個人的にすごい好きなSSです!
この時代の信長様は無茶が多いのでそれに振り回される艦娘が目に浮かびますね・・・
あと森可成が好きなのでそこそこ出番があって満足です!
コメントありがとうございます!励みになります!他のシリーズに比べてだいぶ読んでいる人が少ないので打ち切りにしようかと考えていた時期もありましたが、頑張って書いていこうと思います!
大将が前線で一騎討ちとかヤング信長頭おかしい・・・
夕立みたいな武闘派艦娘に懐かれそうですね
コメントありがとうございます!実際に前線で戦ったそうですね…。他にも初陣の際に敵前で寝たり、城を攻める際に近づいて鉄砲を乱射したというエピソードがあります。
若い頃の信長は怖いもの知らずだったんでしょうか…。
尾張時代だから仕方ないとは言え名前が信だらけで頭おかしくなりそう…
艦娘が関わる事で歴史が変わったりしますか?一部の武将の死亡フラグが折れたりとか
コメントありがとうございます!選択次第ではもしかしたら史実から離れるかも知れません!期待してくれると嬉しいです!
意外と知られていない1559年の上洛がとうとう始まりますか!この時期の京の都を見て吹雪たちはどう思うでしょうね・・・
あとしれっと笄斬りを起こしてる利家で草生えました
コメントありがとうございます!この時期の京都は麒麟がくるを見た方が分かりますね…。そろそろ新しい艦娘を出して行ければいいなと思ってます!京都でも出しますよ!
投稿お疲れ様です!
ここは、「瑞鳳、龍鳳、龍驤」でどうですか?
コメントありがとうございます!採用させていただきます!
投稿お疲れ様です!
1でどうですか?
コメントありがとうございます!では信長に仕えます!
「白露・村雨・春雨」でお願いします
吹雪たちがあの桶狭間でどう活躍してくれるか楽しみにしてます!
ちなみにこの時期に森可成に弟が生まれてるんですよね・・・(歳の差37歳)
コメントありがとうございます!では白露、村雨、春雨にします。
投稿お疲れ様です!
落武者狩りってタチ悪いそうですね…
明智光秀も落武者狩りで亡くなったそうですけど実際どうなんですかね?
(天海になったって言う説が結構有名ですけど…)
これ以上抵抗しないでおとなしくすること。
力を貸すこと
でどうですか?
コメントありがとうございます!採用させて頂きます!
最近、更新速度が下がってるので皆さんの安価の投票をよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
吹雪お願いします!
コメントありがとうございます!では吹雪にします!
投稿お疲れ様です!
1でお願いします!
解放してもらったところで、どこに行けばいいかわからない的な…
コメントありがとうございます!では採用させて頂きます!
投稿お疲れ様です!
ここは、(五月雨、萩風、榛名、龍鳳)でどうですか?
家康は、健康オタクって言うくらいですから萩風と気が合いそう…
(ちなみに、作者さんは家康はタイの天ぷらを食べてなくなった説と大阪の陣で戦死した説どっちを信じますか?)
コメントありがとうございます!では採用させて頂きます!
家康は田中城(藤枝市)で胃がんで亡くなったって言うのが史実と聞いたことがあります。信繁が討ち取ったという話しは後世の話だと思いますし、鯛の天ぷらというより当時は唐揚げって言った方が正しいです。
家康は自分の薬しか飲まなかったとも言われますのでそれが元で早死したともいまれてますがなんとも…
投稿お疲れ様です!
ここは、(妙高、高雄、嵐、睦月)でどうですか?
コメントありがとうございます!では採用させて頂きます!
最近更新が遅くなってしまってすいません…。
投稿お疲れ様です!
ここは(那智、愛宕、舞風、如月)でどうですか?
上杉謙信は最近では、女性だった説がありますが作者さん的にはどうですか?
(自分は、無双のイメージが強すぎるのでなんとも言えません…
BASARAでは、女性っぽいですが…)
コメントありがとうございます!
個人的には上杉謙信は男性だったと思うので女性説は現在は否定してます。
投稿お疲れ様です!
参戦はしないでどうですか?
妙高「私達のせいで、現代に生きる人々に影響が出てはいけません」
高雄「ですけど、救える命は救いたいです」
みたいな感じでどうですか?
コメントありがとうございます!では採用させて頂います!
堺に行くというのは...
48>>コメントありがとうございます!採用させていただきます!