逃亡提督…艦娘から逃れろ!(再投稿)
運営さんがなかなか戻してくれないので一部だけ元に戻します。もしかしたら元の物語と変わるかもしれません…。(一部安価制)
再投稿です。あくまで一時的なものなので続きは復旧したら本編に戻します。
鎮守府、それは多くの艦娘が生活する場所である。この世界は妖精や深海棲艦などがいる現実とは違う。
提督業は誰もが羨む仕事だと思うが俺はそうは思わない。実際、この仕事はストレスの方が大きい。うちの艦娘は過保護が過ぎている。鎮守府に着任してからまともに外に出たことがない。歩けるのは鎮守府の中のみ、車や電車なんてもってのほか。
提督「ふー。疲れたー」
部屋の中に入ってコンセントを調べる。
提督「…やっぱり盗聴器か、青葉だな。こんなことをすることは」
俺のプライバシーなんてない。部屋は監視カメラで見張られている。毎回外しても翌日には何故か増えている。多分見えないだけでそこらじゅうに隠しカメラが隠されているだろう。正直こんな生活は嫌だ。今すぐ辞めたい。でも監視されている。こんな窮屈な生活はうんざりだ。
朝7時
大淀「では、今日の業務を開始します」
提督「…あいよ」カキカキ
大淀「逃げたらおしおきですからね」ニコす
正午
萩風「司令、今日のご飯です」コト
運ばれてきたのはまるで病院食のように栄養だけが重視された不味い飯、味は一切ない。
提督「あのな、好きな物ぐらい食わせてくれよ!」ダン!
萩風「ダメです!司令には長生きしてもらわないと。それともお仕置きされたいんですか?」
萩風は鞭を持って近づいてくる。
提督「…わかった、食べるよ」ガツガツ
食事は栄養を摂る作業に過ぎない。
午後9時
提督「やっと終わった…」
大淀「それでは10時に寝てください。夜更かししたら…」
提督「お仕置きだろ、わかったよ」
俺は艦娘のロボットに過ぎないのか…。
でも味方がいた。それは初期艦の吹雪だった。吹雪は何があっても俺を支えてくれた。キス島や沖ノ島で活躍してくれた。唯一の結婚艦娘でこんな生活の中の唯一の救いだった。まるで雑草の中に咲く一輪の花のようだった。でも俺はこの生活に嫌気がさした。そして遂に俺はこの鎮守府を去ることを決めた。
ー第一章脱走ー
俺は吹雪の待つ私室に帰った。
吹雪「おかえりなさい、司令官!」ニコ
提督「ああ、ただいま」
そして2人で風呂に入った。
ー風呂ー
吹雪「ふー。温まりますね」
提督「ああ、そうだな」
俺は周りを注意深く見渡しシャワーを流した。これは盗聴の予防の為だ。
提督「…今から話があるがいいか?」
吹雪はその言い方に気づき、慎重にこちらを向いた。
提督「俺と別れてくれないか?」
吹雪「な、何でそんな事言うのですか?私の事が嫌いになったからですか?」
珍しく吹雪は動揺していた。彼女の目は潤んでいた。
提督「…別にそんな事では無い」
吹雪「だったらどうして!」
提督「この鎮守府を抜けるからだ。お前は鎮守府に仲間も多く、鎮守府の中で最も練度が高い。だからだ」
そう話した時、不覚にも俺は涙をこぼした。本心では、吹雪と別れたくなかった。実際、俺は自殺を図った事がある。それでも艦娘に見つかり、毎回お仕置きされた。そんな中でも俺を支えてくれた吹雪には頭が上がらない。万が一見つかって捕まっても殺されるのに吹雪を巻き込みたくない。そう思って決めた苦渋の決断だった。
すると吹雪は俺の体を小さな手で俺を抱きしめた。
吹雪「大丈夫ですよ、私もついていきます。だって私は司令官の妻ですよ」
そう言いながら彼女の手を見つめた。彼女の小さくて、白い手は少し震えていた。
提督「俺はいい嫁を持ったな…」
そう言って吹雪の小さな体をそっと抱きしめた。満月が2人をみているようだった。
翌日、俺は脱出の為の仲間を探した。理由は2つ。1つ目はサポート、もうひとつは鎮守府内の情報を送って貰うからだ。脱出に成功しても、艦娘の行動が分からないと長く逃げることは難しい。俺が考えている計画には少なくとも3人は必要だ。これは裏切り者やばれた場合の可能性を考えると1人や二人は少ないと考えたからだ。俺には心当たりがある。今からその人物に会いに行こうとしている。
ー工廠ー
明石「あ、提督!お疲れ様です!」
彼女は明石。工廠を担当している艦娘だ。建造や改修に世話になっている。俺には建造、開発、改修、廃棄は一任されていた。よく話をする仲だ。
提督「よう、スマンが話がしたい。部屋に上がってもいいか?」
明石「いいですよ、すぐお茶入れますね」
ー明石私室ー
明石「お茶です、今日は何の用ですか?もしかして浮気ですか?」ニヤ
提督「馬鹿言え、俺は吹雪一筋だ」ズズ
明石「ふふ、提督に振られちゃいました」
そんな事を話していると明石は楽しそうに笑いながら言ってくれた。
明石「それで今日の用件ってなんですか?」
明石は初期の頃から俺を支えてくれた艦娘だ。大淀とも仲がいいが仲間に入れたい人物だ。
提督「…ここって盗聴機とかないよな…」
明石「?。ありませんが、どうしました?」
提督「…今から言うことを他の艦娘には黙ってて貰えるか?特に大淀や青葉辺りには絶対に話さないでくれ」
明石「大丈夫ですよ、こう見えても口は固いので」
慎重に話す提督を見て、明石は重大なことを話すことがわかった。
提督「俺は軍を辞める。吹雪と一緒にな」
想像していた話より重くて明石はびっくりした。
明石「…冗談ですか?」
提督「この目を見てもそれが言えるか?」
真剣な顔で明石を見ている提督を見て、明石は冗談では無いことを悟った。
提督「俺の計画に加担して欲しい。この通りだ」
上司が部下に頭を下げている。普通の軍なら有り得ないことである。それを見て明石は、
明石「…分かりました。提督、貴方に協力しましょう」
提督「本当か!ありがとう」
提督は心から安堵した。大淀や青葉と親しい明石が協力を約束してくれたのだ。また明石は、工作が得意で逃走用の道具も作ってくれるだろう。
明石「いえいえ、いつもお世話になっているお礼ですよ。これからも何かあれば協力しますよ」ニコ
こうして提督は、頼もしい仲間を得た提督だった。
明石「あっ、それと完成しましたよ、例のやつ」
提督「そうか、ありがとう」
投稿お疲れ様です!
pixivの方には、第一話の第一章と第一、ニのホームアローンがあったので、そこからコピーした方がいいかもですね…
自分も覚えている限りですが協力させてもらいます!
応援してます!
コメント失礼します。
本日、サイト製作者様から連絡がありました。現在お忙しい状況で対応が遅れているそうです。
状況が落ち着き次第、問題を解決していくとの事です。
こちらの方でご連絡してしまってすみません。コメントの方はいつでも消して構いませんのでよろしくお願いいたします。
復活してますね。また、楽しみにしてます