2021-04-24 09:54:27 更新

概要

多聞丸です。他の安価のSSがネタ切れ状態になったので、新たに始めます。今回は安価無しです。完全のオリジナルストーリーです。今回はある艦娘の病んでいくストーリーとなります。


前書き

初めて安価無しの物語を書きます。最近、低迷してるので期待はしないでください。


ープロローグー

天に輝く星。光り輝くそれは高く、手の届かない。それでもなお手を伸ばして掴み、自分の物にしたくなる。私には星のように憧れる人がいる。しかし、それは雲より上の存在、そして…私が支配してしまいたいくらい愛おしいもの…。恋は盲目って言うけど私に似合う言葉だと思う。


…この話は私が鎮守府に着任する所から始まる。私がなぜそこまでして手にしたいものがあるか知って欲しい…。


ー第1章、着任ー

私が着任したのは晴れた澄み切った日であった。海は穏やかで、私は丘の上から鎮守府を見下ろした。


?「…大きい…」

工廠、艦娘用の宿舎、埠頭…見渡す限り、広がる。

?「…挨拶しに行こう」スタスタ…


ー本館ー

?「ええと…執務室は…」

『執務室』

?「…ここかな?」

?(初めて会う司令官…今日からここで働くんだ…)ドクン…ドクン…


ガチャ!


?「し…失礼します」

提督「ん?君かい?ここの艦娘は?」

吹雪「は…はい!特型駆逐艦1番艦の吹雪です!」ビシッ!


初めて見た感じはそこまで意識しないパッとしない感じでした。本当にこの人で命を預けて戦ってもいいのかと不安になるくらい…。


提督「よろしく、吹雪。さて、君にはここで働いてもらうことになる。もしかしたら命を落とす可能性もある」

吹雪「は…はい」

提督「でも、俺は君を沈ませはしないし、生きて帰れるように努力するだから…」

提督「…こんな俺でも精一杯支えてくれるか?」

吹雪「は、はい!私も頑張ります!」


これが私と司令官の会った時。私はこの時点ではまだ優しいとぐらいしか思ってなかった。会って10分も経ってなかった仕方なかったと思う。でも…今振り返るとこの時点で、どこか提督を好きになっていたんだと思う。


私はこの辺りから少しずつ心が蝕まれている事にもう少し早く気づいていたら良かった…。


ー翌日ー

次の日、司令官と私は工廠で建造することにしました。私1人では遠征、出撃、哨戒など何もできないので当然のことでした。


吹雪「では…司令官どうしますか?」

提督「そうだな…戦艦と駆逐艦かな?」

吹雪「…ただでさえ資材が少ないのに大丈夫ですか?」

提督「大丈夫大丈夫。さあ、やってくれ」

吹雪「は…はい…」ガチャン!


ガチャン!ガチャン!ジジジ…!ガチャ!


金剛「英国で生まれた帰国子女の金剛デース!よろしくお願いシマース!」

初雪「初雪……です。よろしく…」

吹雪「あ、初雪ちゃん」

金剛「私のテートクはあなたデース?」

提督「あ…まあそうなるかな?」

金剛「oh!これからよろしくデース」ギュッ!

吹雪「?!」

初雪「…暑苦しい…」

提督「ちょっ?!く…くるし…」

金剛「だ…大丈夫デース?!」

吹雪「ははは…」


ズキッ!


吹雪(うっ…なんか…胸が痛い…病気かな…)

吹雪(でも起きた時にそんなこと無かったし…)


初雪「…吹雪、何してるの?」

吹雪「えっ?う…ううん!なんでもないよ!」

金剛「あなたのnameは?」

吹雪「ふ…吹雪です」

金剛「oh!よろしくデース!ブッキー!!」ギュッ!

吹雪「ふ?!ふむむ?!」←思いっきり抱きつかれた

吹雪「く…苦し…」

金剛「だ…大丈夫デース?!」

吹雪「は…はい…」


この日、私は金剛さんと初雪ちゃんを戦力に加えて、早速海域に向かうことにしました。


ー鎮守府正面海域ー

吹雪「うう…初めての実戦…」

吹雪(もし…沈んじゃったら…)ゾワッ…

金剛「Hey?ブッキー!ブッキー!!」

吹雪「わ…私の事ですか?」

初雪「…帰りたい…」

金剛「ボーとしてちゃNoなんだからネ!」

吹雪「す…すいません…」

金剛「帰ったらtea timeするデース。ブッキーもどうデース?」

吹雪「えっ…良いんですか?」

金剛「off course!」

金剛「…! 敵艦を発見したデース!ブッキー!」

吹雪「はい!艦隊、前進!」

吹雪(…さっきの胸の痛みはなんだろう…帰ったら調べてみよう…)


ー戦闘海域ー

吹雪「て…敵艦を発見しました!」

吹雪(こ…これが深海棲艦…)


イ級「…」


吹雪(こ…怖い…これでもし…)ブルッ…

金剛「Hey!ブッキー?!大丈夫デース?!」

初雪「吹雪…ぼーっとしないで…」

イ級「…」ガチャ!

吹雪(恐れちゃダメ…やらなきゃ…)ガチャ!

イ級「…」ドーン!!

吹雪「お願い!当たってください!!」ドーン!!

イ級「」ドガーン!!

吹雪「や…やった…」


イ級の砲弾は私を外れてはるか後方に水しぶきを上げて落ちました。私が初めて深海棲艦を倒した瞬間…嬉しさと共に怖さも心の中に湧き上がりました。私もああなったら…と。


金剛「ブッキー!niceデース!」

吹雪「こ…金剛さん…」

金剛「早くボスにいくデース」

吹雪「は…はい!」


ー鎮守府ー

吹雪「司令官、戻りました」←微傷

提督「お!戻ったか!どうだった?」

吹雪「はい、皆さん無事にボスを撃破して補給と入渠しています」

提督「良くやってくれた!ありがとう」ワシャワシャ

吹雪「し…司令官?!」

提督「お前達が無事に帰ってきてくれて嬉しいよ。これからもよろしくな」

吹雪「は…はい!」


ー廊下ー

吹雪(司令官に撫でられちゃった…)

提督『良くやってくれたな』

吹雪(へへへ…)

吹雪(あ…さっきの胸の痛みはなんだろう…。調べてみよう…)


ー部屋ー

吹雪(…資料室の本を見てもあの胸の痛みが分からない…明石さんや大淀さんに聞いてみようかな?)

初雪「…眩しい…」

吹雪「あっ?!ごめんね!」


ー翌日ー

明石「えっ?胸が痛い?」

吹雪「はい…」

明石「なるほど…どんな時に痛かった?」

吹雪「ええと…昨日工廠にいた時…」

明石「…う~ん…取り敢えず服を脱いで貰っていいかな?」

吹雪「はい」


ー5分後ー

明石「…異常は無いね…もしかしたら身体的じゃなくて心理的の方かも…それとも…別かな?」

吹雪「…そうですか…」

明石「あ、薬とか出す?」

吹雪「あ、大丈夫です。今はそこまで痛くないので…」

明石「分かったわ。お大事に」


ー通信室ー

大淀「えっ?胸が痛い?」

吹雪「はい…そんな病気ってありましたっけ?」

大淀「う~ん…心臓病とか…肺に異常があれば…」

吹雪「でも…明石さんに診察してもらいましたけど…問題はありませんでしたし…」

大淀「う~ん…ごめんなさい、そこまで医療に詳しくないから…」

吹雪「そうですか…」


ー吹雪型の部屋ー

吹雪「…結局分からなかった…。あれは…なんだったんだろう…」

吹雪(…まあいいか…。もう終わったことだし…病気でもなかったし…)

初雪「…ねぇ、何してるの?」

吹雪「う…ううん!なんでもない!」


ー1年後ー

私が鎮守府に来て1年が経ちました。あの頃と違って多くの人が鎮守府に来ました。赤城さんや加賀さん、叢雲ちゃんや時雨ちゃんも…。最初の頃とは違って賑やかになりました。ですが…


金剛「Hey!テートク!tea timeの時間デース!」

吹雪「こ…金剛さん!まだ仕事が終わってないので…」

提督「いや、頂こう。吹雪、少しお茶を飲んでくるよ」

吹雪「…分かりました…」


この頃から司令官は私と余り接点がなくなってしまいました。色々な子が来たから仕方ないですけど…なんか寂しいです…。それと同時に心がモヤモヤしました…。


ー吹雪型の部屋ー

吹雪「あぁ…」はぁ…

叢雲「…何してるのよ。仕事は?」

吹雪「…金剛さん達とお茶飲んでるから休んでって…」

叢雲「はあ…本当に何をやってるのかしら…」

吹雪「叢雲ちゃ~ん…」泣き

叢雲「ああ!鬱陶しい!」


ー金剛達は…ー

金剛「ン~♪tea timeは大事にしないとね…」

比叡「はい!」

榛名「提督…スコーンはどうですか?」

提督「頂くよ」

霧島「…それより…仕事は…」

提督「…大丈夫だ」

大淀「…提督…お話が…」

提督「…どうした?」

大淀「大本営より…指輪が届きました…」ヒソヒソ…


ケッコンカッコカリ…それは、信頼した艦娘と固い絆で結ぶものである。現在、この鎮守府には多くの艦娘がいるがLv99の艦娘は吹雪、金剛、赤城、加賀など少ない…。


金剛「テートク?どうしたデース?」

提督「いや…なんでもない…」チラッ

金剛「?」


ー執務室ー

吹雪「…司令官が来るまで片付けないと…」


ガチャ!


吹雪「あ!司令官おかえりなさ…」

提督「…吹雪、お前を秘書艦から外す」

吹雪「…えっ…」


それは青天の霹靂だった。今まで1度も変えたことの無い秘書艦を突然変えるといわれた私は驚きとともに悟った…。私はもう必要ないと…。


提督「後任は金剛に任す。お前は遠征に行け」

吹雪「…はい」


ー吹雪型の部屋ー

吹雪「…」

叢雲「…1度も変えなかった秘書艦を外されたそうね…」

吹雪「…」

叢雲「…私は出かけるわ。ここにいても邪魔になるだろうし…」

吹雪「…」

叢雲「…何かあったら頼りなさい」


ガチャ…


吹雪「…」

吹雪「…」ポロポロ…


私は…涙を流しながら寝ました…。そして…起きて…自分の事を悲観して…また泣きました…。


ー執務室ー

金剛「ヘイテートク…。秘書艦にしてくれるのは嬉しいけど…ブッキーは大丈夫デース?」

提督「あいつには休んで貰いたいからな。あと…」スッ…


パカッ!


金剛「?!」

提督「…出会ってからお前のことが好きだった…結婚してくれ」

金剛「…meでいいんですカ…」

提督「ああ…お前が好きだ」

金剛「…」ワナワナ…

金剛「テートク!嬉しいデース!!」ガバッ!


ー翌朝ー

吹雪「…」

ガヤガヤ…

吹雪「…なんだろう…」


ー号外!司令官、ついに結婚!相手は金剛さん!ー


吹雪「…う…うそ…」バタッ…


私の足はしばらく立たず、ただ時が流れるのが長く思えた。それは…まるで今までいた地面が崩れ落ちるように…もう二度と司令官には愛されないのだと…


吹雪「…ふ…ふははは…」

吹雪「…ははははははは…」

吹雪「…ふははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは…」

叢雲「ふ…吹雪?!」

吹雪「なに…叢雲ちゃん…」スッ…

叢雲「?!」

吹雪「…」←目が死んでる

叢雲「ひっ…?!」←怯えてる


後書き

ー舞台ー
呉鎮守府

ー所属艦娘ー
吹雪、赤城、加賀、飛龍、蒼龍、翔鶴、瑞鶴、白雪、大和、初雪、叢雲…


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