2021-07-13 07:32:01 更新

梅雨明けの誰もいない公園。

信濃は一人、緑の葉が生い茂る桜の木に背をもたれて上を見ながらぼーっとしていた。


信濃「ああ、なんていい天気であろうか。トンボや蝶々が飛び回っている姿はさぞ美しや。そよ風が気持ちいいこんな天気は日向ぼっこをしたい気分であろうか。」


そう呟きながら、信濃は足を伸ばした。

すると、一匹の猫が信濃の足元にやってきて寝っ転がり始めると、すぅすぅと寝始めた。


猫の首輪には鉄血陣営の紋章が飾られていた。どうやら猫は鉄血陣営の所から逃げ出してここまで来たようだ。


信濃「ああ、君も日向ぼっこをしに…。

私も眠たくなってきた…。」

信濃もつられて、すぅすぅと寝始めた。






数時間後。






信濃が目を覚ます頃には夕方になっていた。足元ではまだ猫が寝ていた。


信濃「ああ、もう夕方であるか。いい日向ぼっこ日和であった。さて部屋に戻らねば。君も戻らねばさぞ心配する人がいるであろう。」


すると、ビスマルクがやってきて、猫を抱き抱えた。


ビスマルク「オスカー、やっぱりここにいたのね。」


信濃「ああ、君は鉄血の。気持ちよく寝ていたようで。その子はおすかーと言うのか。」


ビスマルク「そう。今朝からずっと探していたのよ。」


信濃「そうであったか。また来るといい。」


信濃は起き上がると、カラコロと下駄の音を響かせて自分の部屋に戻り始めた。


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