2022-01-03 00:20:03 更新

概要

ウマ娘シリーズ。第2弾は私も好きなゴルシちゃんメインです。

おことわり。
モチーフになっている人物とウマについて次のようになります。

今波さん→当時、ゴルシの厩務を担当していた厩務員の今浪さん。

須階さん→調教師の須貝調教師。

ジャストロード(またはジャス)→
当時、ゴルシと仲の良かった競走馬ジャスタウェイ。
であります。


トレセン学園 トレーニングコース


ゴールドシップ(以下、ゴルシ)とトウカイテイオー(以下、テイオー)とスーパークリーク(以下、クリーク)の3人で並走トレーニングをしていた。



5分後

並走を終えるとトレーナーが

「ゴルシ、回を追う毎にタイムが十分よくなってるぞ。このまま維持していこうな。」と言うとゴルシは「よっしゃ!」と一声あげてベンチに座った。


ゴルシは3日後に重賞レースを控えている。それに向けてトレーニングをしていたのだ。

スピカのみんながトレーニングを終えると控室に戻る。


控室にて

ウォッカが新聞を広げて読んでいた。

するとそこにジャージ姿のゴルシがやってきてウォッカと読んでいたら、ゴルシが「マジかよ!」と一声上げた。それを聞いたみんなは振り向きマックイーンが問いかけるとゴルシが「ジャスも一緒かよ!」と言い出す。

なんと、ゴルシが出走するレースにジャスも出走する事になったのだ。

ゴルシ「ジャスの奴元気にしてっか心配だったよ。」と言い出すとスズカが「ゴルシさん、ジャスさんと仲が良かったんですか?」と聞くと、ゴルシは「そりゃあジャスと隣の部屋でないとあたしは落ち付かねかったんだよ。あいつの隣よりずっとマシだったよ。」とぼやいた。それを聞いたスペが「もしかしてジョーダンさんの事ですか?」とゴルシに聞くと、ゴルシがスペに突っかかってやわめにヘッドロックをかました。


レース当日。

観客席にはスピカのみんなが見守る。

ウォッカが「ゴルシさん勝てるんですかね?」と言い出すと隣にいた黒い帽子を被った年老いた男性が「ゴルシなら勝てるかもな。」と言う。そのとなりにいた

黒いスーツの男性も「ええ、あいつなら。」と相づちを交わす。トレーナーが「どうしてですか?」と訪ねると、黒いスーツの男性は「ゴルシはやる気が無いと走らんけど、本当はやれば出来る子だったからな。」と言う。

そうこうしているとゲートが開いてスタートした。

実況「1番人気ゴールドシップはシンガリから4番手の位置。先頭はジャストロード、内にアーモンドナッツ、3馬身開いて、スターレオンが続きます。そのあとはジャックウェーブ、スターウェイが続きそれから4馬身差でダイスキナヒトが続きます」


トレーナーは双眼鏡でゴルシの様子をうかがってた。

1000mの通過タイムは良好だ。


前頭が正面スタンド前を通過する。

ゴルシはシンガリから4番辺りをキープする。それどころか多くのウマが馬場の外を走っている。馬場の内側はゴルシだけだ。内がほぼがら空きであった。

無理もない。レース場は前日まで雨が降っていた。だが当日になって芝は稍重である。

トレーナーは「ゴルシ、外を走れ!」と言い出す。だが年老いた男性は「いいんだよ。ゴルシはあれでいいんだ。じきに

凄いことになるはずじゃ。」と言う。


言った通りであった。

ゴールドシップが内から上がってきた。

前から8頭を抜いてきた。スタンドからは徐々に歓声が上がる。


スズカは年老いた男性に「ゴルシさんの事知ってるんですか?」と聞くと、男性は「ええ、あいつのお世話をしたことあるんだよ。いっぱい苦労させられたよ。でも夢の大きさも教わった。」とこたえる。するとライスは「夢の…大きさ?」と言い出すと男性は「そう。あいつが勝てば目標も何もかも大きくなっていったもんだよ。それにいつまでも健康でいられる事の大切さなど当たり前の事など教わったねぇ。」とこたえる。そばで聞いていたマックイーンは「夢って人それぞれだと思っていましたけど、ゴルシさんの夢はみんなの夢なのかもしれませんわね。」と言い出す。

すると場内に大きな歓声が上がり始めた。


コース

ゴルシ「お前ら内ががら空きだ!よっしゃ!うおおおおおおおおおおおおおお!」

ジャス「ゴルシ、やっぱり来たのね。それでこそあなただよ。」



実況「3コーナーから4コーナーに入って多くの馬が外で混戦してる中、内から!ゴールドシップが一番内から上がってきた!まだジャストロードが先頭だ!ゴールドシップが先頭に並びかけた!残り600m!ジャストロードとゴールドシップが並んだ!仲の良い2頭だ!」


スピカのみんなも男性2人も「いけぇ!」と一声上げた!


残り200m。

ジャス「ゴルシ、私はいいから行きなさい。あなたに勝って欲しいから。」とゴルシに言うと、ゴルシは「そんじゃ遠慮無く、うぉらあああああああああああ!全速前進だああああああああああああああ!」とスパート。


実況「ゴルシが抜いた!ゴルシが抜いた!ジャストロードが2番手、しかしゴールドシップ!ゴールドシップ!見事な圧勝だああああああああああああああああああああ!沈まぬ葦毛の黄金船ゴールドシップ!黄金の船がみんなの夢を乗せてターフという港に無事着岸!」


ゴルシは満面の笑みでみんながいる席へ向かった。


スタンド席


ゴルシはいつに無いくらいの満面の笑みで「やったぜ!みんな。」と言い出す。すかさずマックイーンは「ゴルシさん、優勝おめでとうですわ。素晴らしい走りでしたわ。」と讃えた。ゴルシは「サンキュー!マックイーン。」と言う。更に年老いた男性は「さすがゴルシだな。広く大きな夢を乗せた君なら勝てると思ったよ。」と言うとゴルシの頭を撫でた。

ゴルシは「お!久しぶりだな!サンキュー!今波さん!須階さんもサンキューな!」と礼を言った。すると、ジャストロードはゴルシの側に来て「ゴルシ、素晴らしいじゃないか。おめでとう。」と言うとゴルシは「ジャス、本当は…ぐすっ…お前と…ど…同着でゴール…したかったのに…。お前が先に行け…と言うから…。ジャスも…2着…おめ…ぐすっ…でとう…。」と涙ぐんで言った。ゴルシの目からもぽろぽろと涙が出ている。涙ぐんでいるゴルシにジャスが笑顔で握手するとお互いにスタンド席に向かって、両手を高らかに突き上げた。ゴルシも涙ぐみながら笑顔を見せていた。


レース場の門前

ゴルシはジャスに「ジャス、今日は楽しかったぜ!サンキュー!」と言うと、ジャスは「私も楽しかったよ。ゴルシ、またいつか、ねっ。」とお互い握手を交わす。更にゴルシは今波さんと須階さんとも握手を交わす。

しばらくして、みんなはトレーナーと共にバスに乗り、トレセン学園に戻った。

ゴルシは疲れたのか、静かにマックイーンの膝の上ですぅすぅと眠った。


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