[アズレン短編⑮] 哀れなパーミャチ・メルクーリヤ
アズレン短編15作目は初めての北方連合から、パーミャチ・メルクーリヤのメイン作品です。
母港 北方連合寮
ガングートとチャパエフが雑談していた。
チャパエフ「まぁ...指揮官のお子さんに泣かれてしまったのね。うふふ...」
ガングート「まぁ、仕方ないさ。私を怖がるのも無理もないことを自分でもわかっている。ははは…。」
ガングートが笑い声をあげていた。
そこに、パーミャチ・メルクーリヤ(以下、メルクーリヤ)が重い足取りで寮内に入って来た。
メルクーリヤ「うぅ…ただいま…。」
ガングート「どうした、メルクーリヤ?何があった?」
ガングートがメルクーリヤに問う。
すると、メルクーリヤは重い口を開き、詳細を話した。
午前10時 母港 グラウンド
メルクーリヤはグラウンドのベンチに
座っていた。
グラウンドではユニオンのKAN-SENたちが野球をやっていた。
サンディエゴが投げた球をエセックスがフルスイングで打った。
すると、打球がそのままメルクーリヤの頭上を直撃したのだと言う。
メルクーリヤ「あうっ!痛ったぁ…!」
エセックスがメルクーリアの所にかけよって「すいません、大丈夫ですか?」
と案じていると、メルクーリヤは
「うん、大丈夫だけど…」と言いつつも、数時間ベンチに横たわり、歩いて母港の食堂に向かった。
午後12時 母港内食堂
メルクーリヤが食堂でカレーを食べていた。と言うのも
メルクーリヤが食堂に入ってすぐに手を洗っていた時にメルクーリヤが普段食べているラーメンが売り切れたと言う。
メルクーリヤは
「最悪。これじゃあ生殺しだよぉ…うぅ…」と心中で思ってた。それで仕方なくカレーを食べているのだ。
午後1時 母港ドッグ
メルクーリヤはドッグで水辺を覗いていた。水辺では魚たちが優雅に泳いでいた。メルクーリヤは泳いでいた魚を捕まえようと手を差しのべたその時に腰を痛めてしまった。
メルクーリヤ「痛っ!痛たたたたた…」
メルクーリヤはしばらく立てずにいた。
数時間後
見回りしていた指揮官がメルクーリヤを見つけ
指揮官「メルクーリヤ、どうした?」
と聞くとメルクーリヤは
「腰が痛いの…」と嘆く様な声で答えた。
指揮官はメルクーリヤに肩を貸し、医務室に連れていってやった。
メルクーリヤ「と言うことなのよ…」
ガングート「メルクーリヤ、実に哀れだったな。はっはっはー…」
と言うとメルクーリヤは
「ちょっと笑わないでよー」と飛びながら言う。すると
メルクーリヤ「痛っ!また腰が痛いよー」
メルクーリヤはまた腰を痛めてしまった。
チャパエフがメルクーリヤに肩を貸して
メルクーリヤの部屋まで連れて行ってやった。
ガングート(心の声)
「全く哀れな奴だ。」
と心の中で言った。
このSSへのコメント