2015-08-21 06:01:32 更新

概要

東方私立幻想学園高等学校の続編です

※色々とカオスな事になります(キャラ崩壊注意)

※オリジナル主人公、キャラが登場します

※マラソン大会の件………マジすみませんしたーーーーーーー!!orz

※水奈月セイヤのイメージイラストを投稿しました

http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=50649900



〜少女を蝕む狂気、そして…終命ノ型《彼岸花》〜






6月下旬のある日…




〜通学路〜




霊夢「それにしてもマラソン大会…良かったわねぇ最下位にならなくて…」スタスタ


魔理沙「まさかアリスが怪我するなんて思いもしなかったぜ…」スタスタ


咲夜「セイヤがアリスをおぶって行ったから良かったですけどね…それに結局ペナルティなんて無かったんですから…」スタスタ


霊夢「それよねぇ…セイヤへの脅しだったとしか思えないわ…」スタスタ


セイヤ「悪いが俺は脅しには屈指ないぞ?」スタスタ


早苗「紫さんにガン飛ばされて産まれたての子鹿状態だったのは何処の誰でしたっけ?」スタスタ


諏訪子「驚くほどガクブルしてたよね?」スタスタ


セイヤ「べ、別にぃ〜?俺はあんなおばさん怖くないしぃ〜?」スタスタ


魔理沙「あ、紫先生だ…」スタスタ


セイヤ「相補ユルツハコホニストテらコハヌトホテキフモツっ!?」アタフタ!


咲夜「日本語でおk…」スタスタ




レミリア「…」トボ…トボ…




霊夢「あ、レミリアだわ」スタスタ



早苗「レミリアさぁ〜ん!おはようございま〜す!」タッタッタッ!


レミリア「…」トボ…トボ…


早苗「レミリアさん!無視しないで下さいよぉ!」背中バンッ!


ドサッ…


レミリア「…」


早苗「…え?」ギョッ…


タッタッタッ…


諏訪子「ちょっと早苗!レミリアに何してんの!?」


咲夜「お嬢様!大丈夫ですか!?」


霊夢「ほら、早苗もキチンと謝りなさい…」


早苗「ご、ごめんなさい…レミリアさん…」ぺこり…


レミリア「えぐっ…グスッ…」ボロボロ…


魔理沙「お、おいレミリア…そんなに痛かったのか…?」よしよし…


早苗「ごごごごめんなさい!悪気があった訳では無いんですぅ!」ペコペコ!


レミリア「えっぐ…ふ、フランがぁぁ…」ボロボロ…


セイヤ「フランが…どうかしたのか…?」


レミリア「分からないわ…えぐっでも…いきなり…グスッ…メイド達の事を…」ボロボロ…


霊夢「レミリア…落ち着いて…何があったの?」なでなで…


レミリア「今日の朝…メイド達がフランを起こしに行ったの……でも時間になってもフランもメイド達も来なくて…お父様達と様子を見に行ったら…そしたら…」ボロボロ…


魔理沙「そ、そしたら…どうしたんだ…?」


レミリア「フランが…奇声を上げながら…メイド達を……ぅぅ…うわぁぁぁぁあああん!!」ぎゅぅぅ…


咲夜「お嬢様……どうやら…紅魔館で何かあったみたいですね」ぎゅぅぅ…


早苗「それも…フランちゃんが関係してるみたいです…」


セイヤ「ブラドさんに話を聞きに行ってくる…」スタスタ…


諏訪子「せ、セイヤ…学校は…?」


セイヤ「休むに決まってるだろ…フランの方が心配だ」スタスタ


魔理沙「へへっ…それでこそセイヤだぜ!」スクッ…スタスタ


霊夢「行くわよ…」スタスタ


咲夜「お嬢様…お嬢様はどうしますか…?」


レミリア「私も…フランが心配だわ……お父様に学校に行くよう言われたけれど…学校なんてどうでもいい…」スクッ…


咲夜「それでこそお嬢様です…」ニコ


早苗「諏訪子様…行きましょう…」スタスタ


諏訪子「うん…こんな所に居られる様な時間は無いもんね…」スタスタ


レミリア「皆…ありがとう…」ウルウル…




紅魔館(門前)




ブラド「悪いが君達…今すぐに帰ってくれ…」


霊夢「どうしてよ!レミリアから聞いたわよ!?」


ブラド「だったら尚更だ…君達が首を突っ込む必要は無い…」


魔理沙「っ!!どう言うことだ!フランは私達の大切な人間だ!いいからここを通せ!」


ブラド「これはスカーレット家の問題だ…レミリアを連れて早く学校に行きなさい…」


咲夜「それは聞けません!妹様に会わせて下さい、ブラド様!!」


ブラド「いい加減にしろぉ!!!!」


セイヤ以外全員「っ!?」ビクゥッ!


ブラド「早く学校に行きなさい…何度も同じ事を言わせるな…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…


早苗「い、嫌です…絶対に…嫌です!」ウルウル…


ブラド「……仕方が無い」スチャ…


諏訪子「た、竹光…」ビク…


ブラド「口で言って聞かぬなら…私は君達を斬らなければならない…」


「おい…いい加減にするのはてめぇだ…ブラド・スカーレット…」


レミリア「せ、セイヤ…」ウルウル…


ブラド「セイヤ君……喩え君であろうとも…私は全力を持って君を叩き潰す…」


セイヤ「いいなそれ…一度でいいから…力を付けた俺の実力で、本気のあんたとやり合ってみたかったんだ…刀を抜けよ…ブラド・スカーレット…道場で決着…着けようぜ」スタスタ


ブラド「甘く見られた物だな…現紅魔流抜刀術当主の私に…その様な口を叩けるとはな…」スタスタ


セイヤ「俺はあんたの口から事情を聞く…そしてフランに会う……それが俺の答えだ」スタスタ


ブラド「面白い…全力の私に勝てたら話してやろう……死んでも後悔するなよ…小僧」スタスタ


セイヤ「懐かしいなその呼び方……後悔なんかしないさ、それに俺はフランに会うまで死なない…死ねないんだよ…」スタスタ



霊夢「セイヤ………私達はまた、セイヤに頼るの…?」ぷるぷる…


魔理沙「悔しいぜ…どうして私達は何も出来ないんだ…」ぷるぷる…


咲夜「セイヤは今…私達の《想い》を背負ってブラド様と戦おうとしています…」


レミリア「だから…私達もセイヤに想いを送ってあげましょう…」


早苗「そんな事しか出来ないですけど…セイヤさんがそれで頑張れるなら…私はセイヤさんを想い続けます…」


諏訪子「だから見届けよう…セイヤの戦いを…」




紅魔館(道場)




ブラド「紅魔流抜刀術の本当の恐ろしさ…その身を持って知るがいい…」スチャ…


セイヤ「今のあんたじゃ…俺には勝てない……自信があるんだ……あんたは今…迷ってる」カチャ…


ブラド「私が…迷っているだと…?」


セイヤ「手が震えてるぞ……何があったのか、話す気は無いんだな…?」


ブラド「……行くぞ!!」バッッ!


セイヤ『ブラドさん…戦わなくても分かる………何でそんな悲しい顔をしてるんだ…』スーーーーーー…


ブラド『最終奥義で一気にケリをつけるつもりか!!』ブゥゥンッ!!


サッッッ…キュッ…ポイッ!カランカランカラン…!


セイヤ「紅魔流抜刀術最終奥義…」ググググググッ…!!


ブラド「やらせるかっ!!私の最終奥義…見せてやろう!!」バヒュッッ!!



ガシッ…



ブラド「っ!?」


セイヤ「何で……何で手を抜くんだ………ブラド・スカーレットォォォォォォォオオオオオオオオ!!!」ドンッッッ!!


ドサッッ…!!バッッ…!


ブラド「くっ…!」カチャ…



セイヤ「紅魔流抜刀術最終奥義ぃ!!」ヒュッッッッッッッッッッ!!!!


バギィィッ!!


ブラド「ぐぬぅっ!?」グラッ…


シュッッ…!バギィィッ!!


ブラド『やるな…セイヤ君…』ニコ


セイヤ「く、くそぉぉぉぉおおおお!!」シュッッ…!


バギィィッ!!シュッッ…!バギィィッ!!シュッッ…!バギィィッ!!シュッッ…!


セイヤ「紅月…桜花ァァァァアアアア!!!」シュッッッッッ…!!



バギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギバギィィッッッ!!



ブラド『見事だ……最終奥義…確とこの身に刻んだぞ…セイヤ君…』ふっ…



フッッッッッ…!!



セイヤ「うぁぁああああ!!」ビシュッッッッッ…!!



ドゴォォォォォォォォォオオオオオオン!!!!



セイヤ「はぁ…!はぁ…!はぁ…!はぁ…!」肩で息をする…


ブラド「………完敗だ…セイヤ君…」


セイヤ「ブラドさん…どうして…どうしてなんですか…わざわざこんな事までして…」ウルウル…


ブラド「全てを話す…口実が欲しかったんだ…君ならフランを救えると…勝手に思い込んで…君を利用しようとした………最低な男だよ…私は…ゲホッ…」


セイヤ「話して下さい…ブラドさん……お願いします…」ポロポロ…


ブラド「男が泣くな……嬉しいよ…娘の為にこんなにも心配してくれる人達が居る事を…私は…親として……あの子を誇りに思って…いる…」


セイヤ「ブラドさん…」


ブラド「全てを話そう……皆、済まなかったね…キツい態度を取ってしまって…」ニコ…


霊夢「大丈夫です…それより…フランに何があったんですか…?」


ブラド「ここではなんだ…私の書斎で…話そう…」グググッ…


セイヤ「肩…貸しますよ…」肩貸す…


ブラド「済まぬ…恩にきるよ…」スタ…スタ…


レミリア「お父様…」


早苗「どうしてこんな事をしたんでしょう…助けて欲しいなら…きっとセイヤさんは力を貸してくれる筈なのに…」


魔理沙「それはきっと…これから話してくれると思うぜ、早苗…」


諏訪子「とにかく今はブラドさんの話を聞くのが先だよ…」




紅魔館(ブラドの書斎)




セイヤ「ブラドさん…それじゃあお願いします…」


ブラド「うむ…レミリアから聞いているだろうが今朝…紅魔館で働いているメイド達3人が病院に運ばれた…」


魔理沙「びょ、病院に…!?」


ブラド「病院に運ばれたのは聞いていなかった様だな……その3人を傷付けたのは他でも無い…私の娘の…フランドール・スカーレットだ…」


霊夢「ど、どうして…?フランはそんな事をする様な子じゃない筈でしょ…?」


ブラド「君達も知っている通り、私はレミリアをスカーレット財閥の跡取り娘として厳しく躾け、そしてその妹のフランは甘やかして育てていた…ここまではいいかな?」


咲夜「確かに…今まで疑問だったのですがそれは何か理由があったから…なのですか?ブラド様…」


コクン…


ブラド「それを言い訳にするつもりは無いが…まだフランが幼かった頃…レミリアの様に厳しく叱り、怒鳴った時があったんだ…」


レミリア「フランにも…お父様は厳しくしていたの…?」


ブラド「うむ…まだレミリアも幼かったからな、覚えていないのも無理はない………そしてその時、フランは奇声を上げて私に襲い掛かって来た…その時の傷がコレだ…」脱ぎっ…


セイヤ「この傷って確か…ブラドさんとブラドさんの親父さんが剣術の修行中に出来た傷だって言ってた…」


ブラド「あれは嘘なんだ……この傷はまだ幼かった頃のフランにやられて出来た傷なんだ…」服着る…


早苗「で、でも…とてもそうは見えません……まるで鋭い刃物で抉られた様な…」


ブラド「私も最初は何が何だか分からなかった……そして…私は真実を知ってしまったんだ…スカーレット家…いや、スカーレット一族が抱えていたある問題に…」


諏訪子「スカーレット一族……ある…問題…?」


ブラド「フランが暴走した日…私は父に入る事を禁じられていた図書館の地下に足を踏み入れた…」


霊夢「紅魔館の…地下…?」


魔理沙「そういえばパチュリーの奴も良く図書館に居るから話くらいは聞いてたぜ…パチュリーの奴も何があるのかは知らないけど入る事が禁じられてるって…」


ブラド「私は地下の奥まで行き…ある倉庫に辿り着いた…そこには…」


咲夜「そ、そこには…?」


ブラド「スカーレット家…正確にはスカーレット一族が代々抱える闇の部分が綴られた書物が大量に出て来たんだ…」


レミリア「スカーレット一族の…闇の部分…」


ブラド「1000年に一度…スカーレット一族には《狂気》を宿して産まれてくる子供がいる…吸血鬼の血を色濃く受け継ぎ…ありとあらゆる物を破壊し…生ある者を喰らう…そしてその者を止めるには…」


セイヤ「……殺すしか方法が無い…ですか…?」


ブラド「その…通りだ……私は泣いた…何故フランなのだと…あの子は元気で優しい女の子だ…なのに何故…狂気などと云う物を宿して産まれて来てしまったんだと……それから私とアスワンは、フランの内に眠る狂気を刺激しない様フランを甘やかして育てる様になった……レミリアへの罪悪感を感じながら…」


レミリア「お父…様…」ポロポロ…


ブラド「その時から私は生きている心地がしなかった…仕事に没頭していてもフランの狂気の事…厳しく躾けていたレミリアの顔を見ながら時間を過ごす事…私はそれに嫌気が指していた…死ぬ事を考えた時期もあった……だが残されたアスワンやレミリア…そして、フランの事が頭を過って…どうしても死に切れなかったんだ…」


霊夢「…」ポロポロ…


ブラド「だがその時……レミリアが高校1年生に上がった春、私はセイヤ君に出会ったんだ…」


セイヤ「俺…ですか…?」


ブラド「レミリアの為に自分を犠牲にし…私に立ち向かって来た…立つ事も困難な筈なのに…そしてボロボロの状態になっても尚…私に刃を向け…立ち続けた…真っ直ぐ私だけを見据え…レミリアの笑顔をもう一度見たい、只それだけの為に…」ポロポロ…


咲夜「ブラド様…」ポロポロ…


ブラド「私は最後…セイヤ君に殴られる瞬間に思った…私はどれだけ愚かだったのだと…会社の為だと嘘を吐き…レミリアの事を考えず厳しく躾け…フランの狂気を抑え込もうとするだけで…家族そのものを私は見てなどいなかったんだ…唯自分を偽り…それを良しとして優越感に浸っていただけだったんだ…」ボロボロ…


セイヤ「ブラドさん…あんたは…立派な父親だ……胸を張って下さい…アスワンさんも…レミリアもフランも…決してあんたを恨んでなんか居ない筈だ……俺はあんたを…心の底から尊敬します…1人の男として……そして…家族を必死に護ろうと努力する…あんたの父親としての…その優しい心に…」ボロボロ…


ブラド「セイヤ…君…」ボロボロ…


レミリア「私は…お父様の事を…恨んでなんか無いわ…自慢の…私達家族の…自慢の父親よ…」ボロボロ…


ブラド「うぐっ…ふぐぅっ…うぅっ…」ボロボロ…


早苗「ひっく…辛かったですよね…苦しかったですよね…悲しかったですよね…」ボロボロ…


諏訪子「そんな事が…ひっく…あったなんて…えぐえぐっ…」ボロボロ…


咲夜「ブラド様…アスワン様…お嬢様…妹様…」ボロボロ…


魔理沙「事情は分かった…フランは…この事を知っているのか…?」ボロボロ…


ブラド「あぁ…薄々勘付いていたらしい……今は自分から地下の部屋に籠っているよ…」グシグシ…


セイヤ「待ってくれブラドさん…フランは何時から…その事に…気付いてたんだ…?」


ブラド「一週間前位から…自分が自分じゃ無くなる様な…気持ちの悪い感覚がしていたと言っていた…夢の中でも時々…自分がもう一人の自分に喰われる…そんな夢を見ていたそうだ…」


セイヤ「っ!?クソォッ!!」ドンッッ!!



ガチャァン…!ガシャァン…!



ブラド「ど、どうしたんだ…?セイヤ君…?」


セイヤ「俺は…一週間前に…フランにこう質問された…」ポタ…ポタ…



『あのね…もし……もしも私が…私じゃ無くなっちゃったら…セイヤは…どうする…?』



セイヤ「俺は…俺は…気付いてやれなかった…!フランは助けを求めてたのに…俺は…俺はぁぁぁ…!!」ボロボロボロボロ…


霊夢「セイヤ…自分を責めるのは止めなさい…フランは別にセイヤを責めるつもりなんて無いわ…」ポン…


セイヤ「俺は…!フランを護るって決めてたのに…!誰も傷付けさせない様に…!強くなるって決めたのに…!!何で……俺はもう…大切な人を…失いたくなんか無いのに…!!どうして気付いてやれなかったんだ…!!」ボロボロボロボロ…


魔理沙「セイヤ……お前が今自分を責めたって何も変わらないだろ!前だけを見ろ!それがお前の…水奈月セイヤの生き方だろ!!」


セイヤ「魔…理沙…」ボロボロ…


魔理沙「フランはきっと…セイヤを待ってるぜ…?だからお前だけは笑顔でいてやれ!な?」ニカッ!


セイヤ「あぁ…そうだな、魔理沙の言う通りだ…また、助けられたな…」ニコ


魔理沙「まぁな!当然だぜ!」へへへっ…


早苗「でも…これからどうするんですか…?」


ブラド「フランにはもう…時間が残されていない…」


諏訪子「ど、どういう事…」


ブラド「明日の夜の月は…特別な月だ…この意味が分かるか…?」


レミリア「紅月……春から夏に季節が完全に変わる時に出る月…」


ブラド「その通りだ……その書物には…紅月が出ずる晩…狂気は満ちるであろう…こう記されている…」


霊夢「明日の夜…たったそれだけ…?…ほ、本当に狂気を抑え込む方法は無いの!?」


ブラド「倉庫の中に眠っていた…《紅魔刀》ならば可能かもしれないが…今までの記述上…成功例は…0だ…」


早苗「紅魔刀…それは一体どんな刀何ですか…?」


ブラド「その名の通り…紅い魔を斬る為の刀だ…同士討ちや狂気の子を斬り殺す為に使われた…所謂処刑用の刀だ…」


咲夜「な、何故その様な刀で妹様が助かるかも知れないんですか…?」


ブラド「成功例は無いが…狂気に完全に堕ちた筈なのに…自我が戻ったと云う記述があったんだ…私はそれに賭けようと思い…自らの手で…フランと対峙しようとしていたんだ…」


セイヤ「ブラドさん…俺が…俺がフランを…狂気の淵から必ず救ってみせる…だから…フランの所に案内して下さい…」キッ…


ブラド「セイヤ君…」


セイヤ「俺はフランの想いに気付いてやれなかった…助けを求めていたのに……だから俺がやらなくちゃいけないんだ!」


ブラド「………ついて来なさい…地下に案内しよう…」ガタッ…


セイヤ「よろしくお願いします…」ガタッ…


レミリア「セイヤ!」ガタッ…


セイヤ「安心してくれレミリア…フランは必ず俺が助けてみせる…約束だ」ニコ


レミリア「えぇ…お願いだから無茶な事だけはしないで…」ウルウル…


セイヤ「その約束だけは出来ない…俺は…俺の命を懸けて…フランを助けるつもりだ…」スタスタ…


霊夢「セイヤ…無事に帰って来てね…?」


セイヤ「そのつもりだ…絶対に…フランを連れてお前らに会いに行く…これは約束してやる」はは…


魔理沙「フランを…私達の大切な人を頼むぜ…?セイヤ…」


咲夜「私達はいつまでもセイヤの事を想っています…その事だけは…どうか忘れないで下さい…」


セイヤ「それなら百人力だな…約束だ……必ず…必ずフランと一緒に…会いに行く…」


早苗「セイヤさん…行ってらっしゃい…」ニコ


諏訪子「助けられませんでしたじゃ…済まさないからね?」ニコ


セイヤ「あぁ…行ってきます…」ニコ…スタスタ…


ブラド「それじゃあセイヤ君…行こうか…」スタスタ


セイヤ「はい…」スタスタ




ガチャ…バタン…




霊夢「セイヤ……セイヤなら必ず…」ポロポロ…


魔理沙「信じてやる事しか出来ないが…あいつは1年の時から…どんな困難にも…決して弱音を吐かないで前だけを見て…突き進んでた…」ポロポロ…


咲夜「時に優しく…時に厳しく……本当は臆病な人なのに…それを表に出さないで…」ポロポロ…


レミリア「いつもそんなセイヤに助けられてきた…誰かを護りたい…その想いだけで……私達はそんなセイヤに…どんどん惹かれていった…」ポロポロ…


早苗「無理無いですよね……あの様な人を…好きになるななんて…無理…ですよ…」ポロポロ…


諏訪子「セイヤは本当に…変わらないんだね……一度は変わってしまったのかも知れない…でも……根の部分は……きっと変わってなんかない……本当に…尊敬するよ…」ポロポロ…




紅魔館(地下の倉庫)




ブラド「セイヤ君…これを…」つ紅魔刀


セイヤ「俺は…フランを殺すつもりはありません…だから…その刀は必要無い…」


ブラド「誰が殺させるものか…これは御守りの様な物だと思ってくれ…それに鎖で封印されているから簡単には抜き放つ事は出来ない筈だ…」ジャラ…


セイヤ「そういう事なら…」カチャ…ジャラ…


ブラド「食事は1日3食だ…時間になったら私が渡しに行く……フランの事を頼んだぞ…セイヤ君…」


セイヤ「安心して下さい…必ず…狂気なんてふざけた物から…フランを解放してみせます」クル…スタスタ…



「そう……喩え…俺が死んだとしても…な…」ボソ…スタスタ…



ブラド「セイヤ君…?」


セイヤ「何でも…ありませんよ…」ニコ…スタスタ…



スタスタスタスタスタスタ…



ブラド「私は…悔しい…何故私はあの様な男になれなかったんだ…くそぅ…くそぅ…」ポロポロ…




紅魔館(地下最奥の部屋)




セイヤ「ここか………フラン…」コンコン…


「セイヤ…?セイヤなの…?」


セイヤ「あぁ…フラン、ここを開けても良いか…?」


「……駄目だよ…お父様から聞いたんでしょ…?」


セイヤ「あぁ…俺はその話を聞いた上で…ここに来てるんだ…」


「そっか…セイヤらしいね…」


セイヤ「それじゃあ…開けるぞ…」カチャ…ギィィィィ…


スタスタ…


バタン…カチ…


セイヤ「フラン…?」スタスタ…


フラン「セイヤ…」ポロポロ…


セイヤ「お前……ずっと泣いてた…のか…?」


フラン「…うん」ポロポロ…


ぎゅぅぅ…


セイヤ「御免なフラン…お前は俺に助けを求めてたのに…俺は…気付いてやれなかった…」ぎゅぅぅ…


フラン「ううん…いいんだよセイヤ…」されるがまま…ポロポロ…


カチャ…ジャラ…


フラン「その刀は…?」ポロポロ…


セイヤ「いや…これは…」


フラン「セイヤが殺してくれるんだったら…私はそれでいいよ……大好きな人だから…」ニコ…ポロポロ…


セイヤ「っ…俺は…!フランを殺したくなんか無い…!俺だってフランが大好きだ…だから…そんな事言わないでくれ…頼むから…」ギュゥゥゥ…!ポロポロ…


フラン「セイヤぁ…セイヤぁぁぁ…」ギュゥゥゥ…!ボロボロ…


セイヤ「俺は…お前を助ける為に…ここに来たんだ…」ぎゅぅぅ…ボロボロ…


フラン「ぅん…ぅん…」ぎゅぅぅ…ボロボロ…


セイヤ「明日の夜まで…ずっと俺が居るから…だから安心してくれ…」ニコ なでなで…


フラン「うん…!」ニコ ポロポロ…


セイヤ「はは…それじゃあ何かするか!」


フラン「うん!じゃあお人形遊びしよ?」


セイヤ「お、お人形遊び…?」


フラン「それとセイヤ!これに着替えて!」タッタッタッ…ガサゴソ…


セイヤ「何だ何だ…?」スタスタ…


スッ!


フラン「ジャジャーン☆燕尾服〜♪」テッテテー☆


セイヤ「またそれかぁぁぁぁ!?」ガーン


フラン「HeyYou!着替えちゃいなYO☆Hey!Hey!Hey!Heeeeey!!」グイグイ…!


セイヤ「わ、分かったから!分かったからグイグイ押し付けるな!!」


フラン「えへへ…///じゃあお風呂場で着替えて来てね?」


セイヤ「分かりましたよ…着替えればいいんでしょ着替えれば…」トボトボ…


ガチャ…バタン…


フラン「セイヤ…ありがとね…」つー…





クマ「オラどうした来いよぉ!」heyhey!


執事「大人しくお嬢様を返して下さい…」


クマ「黙れぇぇいっ!身代金3億用意出来なかったてめぇが悪いんだろうがぁ!」


執事「その様な現実的ではない金額を提示するとは哀れなクマさんですね…それに…」


クマ「それに何だゴラァァ!」


執事「私のお嬢様は…3億何ていう端金の様な価値ではありません…そこの所を履き違え無いで欲しいですね…」シュッッ…!


クマ「消えたっ…!?」


「お休みなさい…永遠に…」ゴキィッ…!!


クマ「キュマップ!?」ドサッ…


お嬢様「執事…!」タッタッタッ…


執事「お嬢様…ご無事でしたか…」ニコ


お嬢様「執事…執事ぃ…」ぎゅぅぅ…


執事「ふふ…お嬢様は甘えん坊さんですね…」よしよし…


お嬢様「執事……これからも…私の側に居てね…?」ぎゅぅぅ…


執事「勿論です…私の命が尽きるまで…貴方の側に居ますよ…お嬢様…」ニコ


お嬢様「うん…」ニコ



フラン「エンダァァァァアアアア!!」


セイヤ「イヤァァァァアアアア!!」


執事・お嬢様「「ウィルオオオオルウェイズラアアアブユウウウウウウアアアアアア!!」」


セイヤ・フラン「エンダァァァァアアアア!!」


セイヤ「ってなんでやねん!!」ビシ…


フラン「いやぁなんか気分的に…」えへへ…


セイヤ「いやノッた俺も俺だからいいんだが…」


フラン「そんな事よりも…やっぱりセイヤはその格好似合ってるね…///」ポ〜…


セイヤ「そうか…?まぁ似合って無いって言われるよりは嬉しいが…」


フラン「じゃあ次はゲームしよ!」


セイヤ「ゲームって何のだ?」


フラン「マインクラフトだよ!」つマイクラ


セイヤ「よりによってPS3か…」


フラン「まだ家作りが途中なんだよね…」スッ…


セイヤ「PC版やれよ…世界観違うぞ?」


フラン「だって何だか操作性イマイチなんだもん…」コントローラー構え…


セイヤ「慣れればそんな事無いけどな…まぁ確かにPS3のコントローラーの方がやり易いが…」


フラン「マイクラって楽しいよね♪皆で一緒に楽しもうよ♪」ニコ


セイヤ「どこの魔王だよ…それ…」


フラン「魔王じゃないよ!清◯の白い悪魔だよ!」


セイヤ「それはガン◯ムだ…」



お昼…



コンコン…


「セイヤ君…ここを開けてくれ…」


ガチャ…


セイヤ「すみません…ありがとうございます」


ブラド「食事を持ってきた…フランはどうだね…?」


セイヤ「大丈夫ですよ…」ニコ


ブラド「そうか……引き続きフランを頼む…他の皆も心配して紅魔館に来てくれたよ…」トレー渡す…


セイヤ「アリス達がですか…?」トレー受け取る…


ブラド「うむ…今日は皆ここに泊まるそうだ…」


セイヤ「そうですか…あいつらに宜しく言っておいて下さい…」ペコ…


ブラド「あぁ、伝えておくよ…それよりセイヤ君は何故燕尾服なんて着ているんだ?」


セイヤ「ははは…何故だかフランに強請られまして…」


ブラド「はははそうか!似合っているぞ…」ニコ


セイヤ「どうも…」ははは…


ブラド「それじゃあ私はこれで……君にこんな役を押し付けて…本当に済まないと思っている…」


セイヤ「他でも無い俺自身が決めた事です…誰に強要された訳でも無い…自分自身で決めた道です…だからブラドさんが謝る必要はありませんよ…」ニコ


ブラド「もしも…いや…フランが狂気から目覚めたら…」


セイヤ「目覚めたら…何ですか…?」


ブラド「ふふ…何でもない…」ガチャ…バタン…


セイヤ「?」クル…スタスタ…


フラン「あ!お昼ご飯!?」てってってっ…


セイヤ「あぁ…それじゃあ食べようか…」ニコ


フラン「うん!私お腹ペコペコ!」



地下の通路



スタスタスタスタ…



ブラド『セイヤ君…いつか君を…この紅魔館の主として……君を迎え入れてみせる…レミリアとフランを任せられる男は…君しか居ないだろうからな…』スタスタ…




紅魔館(ホール)




霊夢「それでまさか皆まで来るとはね…」


アリス「当たり前だよ…セイヤは必死になってフランちゃんを助けようとしてるのに…」


妖夢「その通りです…セイヤは…また誰かを護る為に戦っているんです…」


こいし「それにフランちゃんだって…ずっと苦しかった筈です…親友なのに…私はそれに…グス…気付いて…えぐっあげられなかった…」ボロボロ…


さとり「こいし……大丈夫よ」なでなで…


チルノ「あたい達は…本当に何も出来ないの…?」


ルーミア「セイヤに…全部背負わせるのかー…?」


幽々子「きっとセイヤ君は背負わされてるなんて…これっぽっちも思って無いわよ…」


パチュリー「背負わされてるんじゃない…自分から背負っているのよ…皆の想いを…どれだけ重くのしかかって居ても…地に足を付けて…その両足で…力強く…」


天子「セイヤ……大丈夫だよね…」


四季映姫「もしもフランちゃんを連れて戻って来なかったら…終身刑ですからね…」


鈴仙「セイヤが力を付けてた理由は…誰かを傷付ける為に…有るんじゃないからね」


てゐ「何時だって…自分から辛さに突っ込んで行って…何時だって不可能を可能にして来た…」


ルナサ「それを可能と出来るのは…お前達が側に居てくれるからだって…セイヤは言ってた…」


メルラン「たった1年間しか…セイヤと過ごしてないけども…」


リリカ「あいつは…誰にも負けない…そして自分自身にも…決して負けない…」


神奈子「そんな心を持っているから…今の私達の関係がある…皆…あいつのお陰で今がある…」


こころ「そう…だから…私達は信じ続ける…想い続ける…セイヤの事を…!」狐


咲夜「紫先生や霖之助さん達も後で此方に来るそうですね…」


魔理沙「瑛須達も明日の夜には来るって言ってたな……全く、本当にモテる奴だなぁセイヤは…」


早苗「無理も無いですよ…セイヤさんですから!」


諏訪子「その言葉で片ずけられるなんて…大した男だよね…セイヤは…」


レミリア「当たり前よ…セイヤはきっと…帰って来てくれるわ…そうでしょ?霊夢…」


霊夢「そうそう…きっとヘラヘラしながらただいまなんて言っていつもみたいに笑ってくれる筈よ…」




そして……運命の時まで…残り一夜となった…彼女達の想いを…青年に届けて…




紅魔館(地下最奥の部屋)




フラン「ねぇセイヤ…」


セイヤ「ん?何だフラン…」


フラン「お風呂入らないの…?」


セイヤ「あぁ…じゃあ入ってくるわ…」スクッ…スタスタ…


フラン「じゃあ私も…」スクッ…スタスタ…


セイヤ「いやいやいや…おかしいおかしいおかしい…」ピタ…


フラン「いいじゃん一緒に入ったって…」ピタ…


セイヤ「あのね?俺男、フランは女の子……Do you understand…?」


フラン「…分かってるよ、細かい事気にしないで一緒に入ろ?」


セイヤ「いや全然細かく無いからね?大分ブツ切りにしてるからね?その結論…もう少し包丁でトントンして置こうか…」


フラン「……分かった」


セイヤ「ふぅ…」ほっ


フラン「じゃあ夜は一緒に寝よ…?」


セイヤ「いやそれもHurdle高いからねぇ!?」


フラン「どっちか選んでよ…お願いだから…」ウルウル…


セイヤ「っ……分かったよ…じゃあ一緒に寝てやるから…風呂は別々だ…いいな…?」ポン…


フラン「…うん」ポロポロ…


セイヤ『何やってんだ俺…フランは今…不安なんだ…俺が…フランを支えてやらないで…どうする…』なでなで…



2人がお風呂から上がりました…



セイヤ「まだ22時だな…この後どうするんだ?」


フラン「少し早いけど…寝よっか…?」スクッ…


セイヤ「え…?もう寝るのか?」


フラン「いいじゃん…セイヤと早く一緒に寝たいんだもん…」ギュッ…


セイヤ「あ、あんまりそういう事言わないでくれ…///」


フラン「ほら…早く…」グイッ…


セイヤ「わ、分かったから…」スクッ…スタスタ…



ポス…



フラン「はい…セイヤはこっちね…」ポンポン…


セイヤ『マジでかぁぁ!?エンダァァァァなのか!?ここで俺はエンダァァァァしちまうのかぁぁぁ!?助けてエンダーマーーーーン!!』


フラン「?…どうしたのセイヤ…」


セイヤ「あ、いえ…何でもありません…///」ポス…


フラン「///」ドキドキ…


セイヤ「///」ドキドキ…


セイヤ『おぃぃ!!気まずいわ!めっさ気まずいわ!』


フラン「せ、セイヤ…///布団…入らないの…?///」


セイヤ「え?あぁ…」モゾモゾ…


フラン「///」布団に潜る…


モゾモゾ…スポッ…


セイヤ「おわぁっ!?」ビクゥッ…


ぎゅぅぅ…


フラン「えへへ…///セイヤって…凄く暖かい…///」ぎゅぅぅ…


セイヤ「おおおおい!///くっ付き過ぎだ!もう少し離れてくれ!///」ドッキンドッキン…


フラン「や…///」ぎゅぅぅ…


セイヤ「ったく…///」


フラン「………ねぇセイヤ」ギュッ!


セイヤ「痛っ…ど、どうしたんだフラン?」


フラン「……ぃ」ボソ…


セイヤ「な、何て言ったんだ…?」


フラン「……怖ぃ…怖いよぉ…」ボロボロ…


セイヤ「っ」


フラン「何で…何で私は…こんな風に産まれて来ちゃったの…?…狂気なんて要らないのに…皆とずっと…一緒に笑い合いたかっただけなのに…何で…」ボロボロ…


セイヤ「フラン…」


フラン「自分が自分で無くなっちゃうなんて…やだよぉ…お父様やお母様…お姉様と…霊夢や魔理沙達と…そして…セイヤと…もっと…一緒に居たいのにぃ…」ボロボロ…


ギュッ…


セイヤ「泣くな…泣かないでくれ…」ボロボロ…


フラン「怖い…怖いよぉセイヤぁぁ…」ぎゅぅぅ…ボロボロ…


セイヤ「フラン…俺が…お前を絶対に助けてやる……もしもそれが出来なかった時は…俺も一緒に死んでやるよ…」ニコ…ボロボロ…


フラン「セイヤぁ…」ボロボロ…


セイヤ「フランが死ぬまで一緒に居てやる…だから泣くな…」ぎゅぅぅっ!


フラン「セイヤ…最後に一つだけ…私のお願い…聞いて欲しいな…」ぎゅぅぅ…ボロボロ…


セイヤ「お願い…?」


フラン「うん…」ぎゅぅぅ…ボロボロ…


セイヤ「俺が出来る事なら…だが…」


フラン「セイヤにしか出来ない…セイヤじゃ無くちゃ駄目なお願い…だよ…」ぎゅぅぅ…ボロボロ…


セイヤ「なんだよ…そのお願いって…」


フラン「エッチしよ…?死んじゃう前に…セイヤと一つになりたいんだ……駄目…?」


セイヤ「ゲホッ!!ゴホッ!!い、いきなり何言い出すんだ!!///」


フラン「セイヤ…私、セイヤの事が…ずっと好きだったんだ…」


セイヤ「いや、俺だってフランの事が好きだぞ?」


フラン「私の好きは…恋愛の意味での好き…だよ…?」


セイヤ「え…」


フラン「キスしたり…エッチな事したりする方の好き…意味…分かるよね…?」


セイヤ「え…マジで…?」汗ダラダラ


フラン「うん…///」ぎゅぅぅ…


セイヤ『ま、マジでエンダァァァァしちまったぁぁぁぁ!?』


フラン「だから…しよ…?///」のし…


セイヤ「ま、待ってくれ!///気持ちの整理を付けさせてくれ!!///3分間待ってくれ!!///」


フラン「…10秒間だけなら待ってあげる…///」


セイヤ「短い短い!30分だけ!30分だけ時間をくれ!」


フラン「……いいよ、じゃあそれまでこのままね…?」ピトー…


セイヤ『気持ちの整理付けられる訳無いだろこんな体勢でー!!』



30分後…



フラン「セイヤ…気持ちの整理付いた…?」ツンツン…


セイヤ「く、くぅー…」


抓り…


セイヤ「痛いわっ!」パチリッ!


フラン「寝たフリとか酷いよ…女の子が告白の返事待ってるのに…」


セイヤ「ぅ…」グサッ…


フラン「やっぱり…私じゃ…駄目…?」ウルウル…


セイヤ「駄目でも無いし嫌でも無いよ…でもまだ……俺はその答えを出せない…」


フラン「………そっか」ニコ…


セイヤ「それに…」


フラン「?」キョトン…


セイヤ「フランは死なせ無いよ…だから…いつか必ず…フランに…俺の気持ちを伝えるから…それまで待ってて欲しい…」


フラン「分かった…必ず…セイヤの答え…聞かせてね…?」ニコ…


セイヤ「だから…それまでこれで我慢してくれ…」頬っぺにチュッ…


フラン「ふぇっ!?///」ドキーン☆


セイヤ「ありがとな…こんな俺の事を好きになってくれて…」ニコ


フラン「ぅ…ぅん…///『普通の状態のセイヤにき、キスされちゃったぁ…///』」ぶしゅ〜☆


セイヤ「ほら、取り敢えず跨るの止めてくれ…」


フラン「う、うん…///」モゾ…


セイヤ「…」ぎゅぅぅ…


フラン「セイヤぁ///」ぎゅぅぅ…


セイヤ「あの…猫撫で声出さないで下さい…///」


フラン「セイヤぁ///セイヤぁ///」モゾモゾ…


セイヤ「モゾモゾしないでぇ!?///」


フラン「セイヤ……いつか必ず…答え…聞かせてね…?」ギュッ…


セイヤ「あぁ…約束だ…」ギュッ…


フラン「セイヤ…何かお話してよ…」ぎゅぅぅ…


セイヤ「話と言ってもなぁ…今のこの状態じゃ頭回らん…」なでなで…


フラン「じゃこのままでいいや…///」ぎゅぅぅ…


セイヤ「そうしてくれ……このままの状態もアレなんですがね…」なでなで…


フラン「好きな人と布団で抱き合うのって…心地良いね…///」ぎゅぅぅ…


セイヤ「そうだな…」なでなで…


フラン「あ!いま肯定したよね!?好きな人とって意味なのに肯定したよね!?」


セイヤ「いや、言葉の綾だろ…」なでなで…


フラン「ちゅ〜❤︎」ズイッ…


セイヤ「ストッパ!」ガシ…


フラン「う〜!」グググ〜!


セイヤ「何この子めっさ力強い!?」グググッ!


フラン「んも〜…照れ屋さんだね///」キャッ…


セイヤ「照れ屋でも何でも構わないから…」パッ…


フラン「隙ありっ!」バッ!


チュッ…


セイヤ「んむっ!?」


フラン「ん〜…ちゅ…んちゅ…///」レロ…


セイヤ「んぐぐ〜!……ぁぅ…」ガクン…


フラン「ぷはぁ……あれ…?セイヤ…?」


セイヤ「///」ビクンビクン…


フラン「気絶しちゃった…どうしよ…」あら〜…


フラン「えへへ…///おやすみ…セイヤ…」ピト…




青年と少女は想いを確かめ合った…しかし…無情にも世界は…青年と少女達を引き裂く…残酷な方法で…そして……青年は命と引き換えに…少女を救う…






次の日の夜…





霊夢「とうとうこの時が来たわね…」


魔理沙「セイヤ…頼むぜ…」


咲夜「紅月なんかセイヤが叩き斬ってくれます…」


レミリア「そうね…セイヤがきっと…この紅月を…想いの花びらで彩ってくれるわ…」


アリス「フランちゃんもきっと狂気なんかに絶対に負けないよ…」


さとり「そうね…あの子はとても強い子だから…」


妖夢「セイヤの振るう想いの刃で…必ずや狂気を断ち斬ってくれる筈です!」


こいし「セイヤさん…フランちゃん…」


チルノ「あたい達の想い…届くよね…きっと…」


ルーミア「届くよ…きっとね…」


ブラド「皆……セイヤ君を…そしてフランを信じて…祈ろう…」スッ…


全員「はい…」スッ…


紫『セイヤ…頼んだわよ…』スッ…






紅魔館(地下再奥の部屋)





フラン「セイヤ…」ぎゅぅぅ…


セイヤ「フランがフランじゃ無くなるまで…俺が居るよ…だから安心して眠れ…必ず俺が起こしてやる…」ぎゅぅぅ…


フラン「うん……セイヤが隣に居ると…抱き合ってると…全然怖くないよ…」ぎゅぅぅ…


セイヤ「そうか…嬉しい限りだ…」ニコ…ぎゅぅぅ…


フラン「セイヤ…私が起きたら…フランお嬢様って言って起こしてね…?」


セイヤ「畏まりました…フランお嬢様…」ニコ


フラン「えへへ………あうっ!?」ビクンッ!


セイヤ「っ!!フラン大丈夫か!?」


フラン「セイ…ヤ……ごめ…んね………だ…いすき……だよ…」ニコ…


セイヤ「謝るな……俺だってフランが好きだ!大好きだ!!」ぎゅぅぅぅ!!


フラン「うれ…し…いな………でも……ちょっと…だけ……お別れ……だね…」はぁ…はぁ…


セイヤ「フラン…!フラン…!」ぎゅぅぅぅ…


ガクン…


セイヤ「っ…」優しくフランを下ろす…



スタスタスタスタ…ピタ…チャキ…ジャラララ…



セイヤ「俺はこの刀を抜かない……その代わり…俺は…この想いを…刃に変える!!!」ヒュンビュッ!



《BGM・U.Nオーエンは彼女なのか?(オルゴールver)》



「…」スクッ…


セイヤ「…」ジリ…


「アハァ♪ヤット出テコレタヨ♪」アハハ…


セイヤ「お前は…誰だ…」


「?…フランダヨ…フランドール・スカーレット…オ兄サンハ誰?」


セイヤ「っ…お前は…フランドール・スカーレットなんかじゃ無い…!」グググッ…


フラン?「フ〜ン…マァドウダッテ良イイケドネ♪」ニコ


セイヤ「その姿で…その声で…その笑顔で……フランの名を語るんじゃねぇ!!」ポロポロ…


フラン?「ナニ怒ッテルノ?私ハ私ダヨ…」


セイヤ「黙れ!お前はフランなんかじゃない!!その口を今すぐ閉じろ!!」ポロポロ…


フラン?「ジャア私ト、貴方ノ言ウフラント何ガ違ウノ…?」


セイヤ「あいつは…フランはこんな俺の事を好きだって言ってくれたんだ……臆病で甲斐性の無い……俺の事を…本気で…好きだって…言ってくれたんだ…」ポロポロ…



『セイヤ…私、セイヤの事が…ずっと好きだったんだ…』



セイヤ「だから俺は…!」ポロポロ…



『私の好きは…恋愛の意味での好き…だよ…?』



セイヤ「俺の全てを……命を懸けてでも…!!」ポロポロ…



『好きな人と布団で抱き合うのって…心地良いね…///』



セイヤ「フランを…!!」ポロポロ…



『セイヤ……いつか必ず…答え…聞かせてね…?』



セイヤ「狂気の淵から…呼び戻す…!!あんたを殺してな…!!」キッ!


フラン?「アハハ…アハハハハ…アハハハハハハハハハハ!!」ケタケタ!


セイヤ「俺の想いが勝つか…あんたが俺を殺すか…勝負だ!!狂気の悪魔!!」チャキン…ジャラ…



《U.Nオーエンは彼女なのか?(オーケストラver)》



フラン?「オ望ミ通リ……殺シテアゲル♪」バッッッッッ!!


セイヤ「なっ!?」チャキ…


ドゴォッ!!


セイヤ「うごぁっ!?」ゲホォッ!


ヒュックルンッ…スタッ…


セイヤ「ぅぁぁ…」ガクン…


フラン?「口ダケノ男ハ…モテナイヨッ!!」ゴッッッッッ!!


セイヤ「ぁグッッ!!」バギィィッ!



ドゴォォォォオオオン!!



ズルズル…ドサ…


セイヤ『洒落に…なら…ねぇよ……速すぎ…る…』スクッ…


フラン?「ネェー…ツマラナイヨォ〜!早クコノ部屋カラ出シテクレナイカナァ?」スタスタ…


セイヤ「舐めるなよ…クソガァ!!」ビュッ!


フラン?「危ナイナァ…」サッ…


セイヤ「フランの身体だから傷付けない様にしてやってるんだ……そうじゃなきゃてめぇは今すぐにでもこの刀で斬り殺してる!!」ギリギリ…


フラン?「……アハ♪ナンダァ…オ兄サンモ私ト同ジジャン♪」ハハ…


セイヤ「お前と俺を一緒にするな…!」スクッ…


フラン?「一緒ダヨ……オ兄サンノ心ノ奥ニ眠ル狂気…ゾクゾクシチャウナァ♪…好キニナッチャイソウナ位真ッ黒♪マルデ全テヲ呑ミ込ム深淵ミタイデ素敵ダヨ?」ニコ♪アハハハ!


セイヤ「だから…その姿で…声で笑顔で…!!」ググググググッ!


バッ!


セイヤ「俺を好きだなんて言うなぁぁぁぁ!!」チャキ…ジャララララ…!


フラン?「残念ダナァ…折角仲良ク出来ルト思ッタノニ…」シュッッ!


ドゴォッ!!ガッッ!!


セイヤ「ぉぇッ!?」グラッ!


ガシッ!ボギィィィッッッッ!!


セイヤ「ウァァァアアア!?」ガクン…


フラン?「マズ…左腕ネ♪」スタスタ…


ゴギィッッッ!!


セイヤ「ウガァァッッッ!?」


フラン?「左肩♪…次ハァ…」グググッ!


ヒュッ…パシッ…


フラン?「邪魔……シナイデヨォォォォォッッ!!!」ドゴォォッッッ!!



ガァァァァァァッッッッン!!!



ズル…ドサッ…


セイヤ「…」ググ…



フラン?「フゥ…良カッタァ♪簡単ニ壊レタンジャツマラナイモンネ☆」スタスタ…



セイヤ『力の差が…圧倒的過ぎる……これが…吸血鬼の…狂気の……力…』スクッ…フラフラ…


フラン?「オ兄サンノ狂気…フラン見テミタイナァ♪」ピタ…


セイヤ「誰が…てめぇなんかのお願いを…聞くかよ…寝言は寝て言え…糞悪魔…」ぺっ…


ドゴォォッッ!ガシッ…ググググググッ…


フラン?「立場弁エテ喋ッタ方ガ身ノ為ダヨ…?」ググググググッ…


セイヤ「うぁあっ…!!」ギチギチ…


フラン?「コノママ頭壊シチャオッカ?キット綺麗ナ紅色ナンダロウナァ〜♪」ググググググッ…


セイヤ「ぅぁ…がぁっ…」ギチギチギチギチ…


フラン?「今ナラマダ許シテアゲル…ゴメンナサイシテヨ…」ググググググッ…


セイヤ「黙れよ…フランから出て行け…このゴミ屑…」ガシッ…


フラン?「…チッ!」ググググググッ!!


セイヤ「ぐぁぉあっ!!…ウラァァァアアア!!」ブゥゥンッッッ!!


フラン?「っ!?」グンッ!!



ドォォォォオオオオンッ!!



フラン?「片腕ダケデ…私ヲ吹キ飛バシタ…?」スクッ…


セイヤ「はぁぁぁぁぁ!!」ジャララララ…!


フラン?「片腕デノ斬撃ナンテ怖クモナントモ無イヨ…」ヒュッッッッッ!


ドゴォッ!ガッッ!バギィィッ!


セイヤ「オェッ…!…うぉおおおっ!!」ブン!ブン!ブン!!


フラン?「ウザッタイ…ナァッ!!」バギィィッッッッ!!


セイヤ「ぐっっ…!負けられるかぁ!!」ガシッ!ブゥゥンッッッッ!!



ザザザザザーーーーーー…バッ!!



フラン?「オ兄サント遊ブノ…楽シイ♪」タタタタタタタタッ!


セイヤ「はぁっっ!」ブゥゥン!


シュッッ…


セイヤ「後ろかっ!!」ブゥゥン!


シュッッ…


「アハハ…カ〜ゴメ〜カ〜ゴメ〜♪カ〜ゴノナァ〜カノト〜リ〜ハ〜♪」パンパン☆


セイヤ「くそ…何処に居るんだ…」キョロキョロ…


「イ〜ツ〜イ〜ツ〜デ〜ア〜ウ〜♪」パンパン☆


セイヤ「そこだぁっ!!」ビヒュッ!



スカッ…



「モウ…誰ニモ会エナイヨ…オ兄サン♪…ダッテ…誰モ居ナクナッチャウカラ…」ボソ…



ドチュッッ!!グチュグチュッ…



セイヤ「っっ!!??」ゴボォッ…



ビチャビチャビチャビチャ…ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…



フラン?「思ッタ通リ♪オ兄サンノ血///……綺麗ナ紅色ダァ///」ズボォッ…ドサッ…


ンチュ…ペロッ…


フラン?「美味シィ〜♪」ぽ〜…


セイヤ「ぅぁ…ぐっっ…おぇぇ…!」ビチャビチャ…


フラン?「モォ〜…勿体無イナァ…」グチュッ…グチャグチュ…


セイヤ「うぁぁっ!?ぐぁぉあァァァァ!?」ジタバタッ!


フラン?「イイ声///…本気デオ兄サンノ事…好キニナッチャイソォ〜…///」ペロォ…チュパ…


セイヤ『やっぱり……あの手しか…無いのかよ…くそ…ちくしょぉ…』ボロボロ…


フラン?「泣キ顔モ素敵…///ネェオ兄サン…殺サナイデアゲルカラ私ノ物ニナッテヨ〜♪」


ヒュッッッッッ!!


フラン?「っ!?」バッッッッッ…!スタ…


スクッ…ビチャビチャ…ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…


セイヤ「…」グググッ…


フラン?「残念ダナァ…」


ヒュッ!…カチャン…ジャラ…


フラン?「何…コレ…?刀…?」拾う…



ググググググッバキンッ!!スーーーーー…



シャリン…



フラン?「綺麗ナ刀身〜♪」ヒュンヒュン!


セイヤ「悪いな…約束……守れそうに…ない…」ゲホッ…ピチャピチャ…


フラン?「コノ刀デ殺シテ欲シインダネ?良イヨ♪私ノ初恋ノ人♪」バッッッ!


ヒュッッッ!


ズバァァァッッ!!


セイヤ「…」ブシュッッッッ!!


ガク…ガッッ…ググググググッ…


フラン?「マダ立テルンダァ♪」カチャン…


セイヤ「これが俺の…最初で…最後の………奥義だ…」ボタボタボタボタ…


フラン?「サイショデサイゴノオウギ…?何ソレ…?」


セイヤ『死ぬまで一緒に居てやるって…約束したのにな…』つーーー…


フラン?「デモ…コレデ終ワリダネ♪」スッ…


セイヤ「御免な……フラン…皆………さよならだ」ニコ…


フラン「シンジャエェェェェェェ!!」シュッッ!!





「終命ノ型………彼岸花…」ニコ





ドシュッッッ…!!





セイヤ「ゴホォッ…」ビチャビチャビチャビチャ…


フラン?「ハイ…御終イ♪」ズズズズ…


ギュッ…


フラン?「ナ、何スルノ!?離シンムッ!?」


セイヤ「んっ…ちゅ…」グググッ!


フラン?「ンンン…ンァ…」ビクンッ…


セイヤ「れろ…チュパ…」グググッ!


フラン?「ヤ、ヤダァ…ンゥゥ…」ビクンッ…


セイヤ「あんたは…俺が受け入れてやる…俺の命をやるから…フランから出て行ってくれ」スッ…


フラン?「ハ、離シ…テェ…」グググッ…


セイヤ「お前の好きな紅い血…俺が全部くれてやるよ…」ちゅっ…


フラン?「ンァ…ン…ヤァ…」ビクンッ…



グググググググ…グググググ…グググ…グッ…



ダラン…



セイヤ「んちゅ…ちゅっ…」


フラン「しぇ、しぇいやぁ…///」ビクンッ…


セイヤ「ぷはっ…フラン…」


フラン「な、何で…///セイヤが…その…キスしてるの…?///」ぷしゅ〜…


セイヤ「別に…いいだろ…?」ニコ…


フラン「ぅ、ぅん…///」ドッキンドッキン…


セイヤ「おはよう御座います…フランお嬢様…」ニコ…


フラン「セイヤ…セイヤぁぁぁぁ!!」ギュッ…


グチャァ…


フラン「………え?」パッ…



ドサァァ…



セイヤ「…」ドクドクドクドクドク…


フラン「え…?え…?」両手見る


フラン「ぃゃ…ぃゃ…いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」


スッ…


フラン「セイヤ!しっかりしてよ!ねぇ!お願いだから目を開けて!」ボロボロ…


セイヤ「…」ダラダラダラダラ…


フラン「み、皆を呼びに…行かなくちゃ!!」ダッ!




紅魔館(ホール)




ブラド「フランは…大丈夫なのだろうか…」


魔理沙「心配要らないぜ!セイヤはきっとフランを連れてここに戻ってくるからな!」


咲夜「その通りです…セイヤを信じて待ちましょう…」



バンッ!



フラン「み、皆ぁ…」ボロボロ…


全員「フラン(ちゃん!?・妹様!?)!?」


鈴仙「やったぁ!流石セイヤだね!!」ボロボロ…


こころ「良かった…本当に…良かったぁ…」ボロボロ…蝉丸


フラン「セイヤがぁ…セイヤがぁぁ…」ボロボロ…


紫「セイヤがどうかしたの…?」


瑛須「ったく…ヒーローは遅れて登場ってか?ムカつくダチだぜ」


徹「だな!来たらまず説教から始めようぜ兄貴!」


フラン「セイヤが…セイヤが死んじゃうよぉぉぉ!!」ボロボロボロボロ…


霊夢「セイヤが…死んじゃう…?」


アスワン「と、とにかく急いで地下に行きましょう!」タッタッタッ!


レミリア「セイヤ!!」ダッ!


ブラド「くそっ!!」ダッ!


霖之助「セイヤ君!!」ダッ!




紅魔館(地下再奥の部屋)




霊夢「セイヤ!」バンッ!


セイヤ「はぁ…はぁ…」ゴボッ…ビチャビチャ…


早苗「ひっ!?」ビクッ!


セイヤ「良かった……最後に……皆の…顔…が……見……れて…」ポタ…ポタ…


アリス「せ、セイヤ…ど、どうして…」ポロポロ…


セイヤ「…いい…んだ……これで……やっと……分かった………気が…する…んだ…」


妖夢「今は喋らないで下さい!永琳先生!応急処置を!!」


永琳「分かったわ!ウドンゲ!てゐ!手伝って!」


鈴仙・てゐ「「は、はい!!」」


セイヤ「俺は……本来……ここに…居ちゃ……いけない…人間……なんだ…」ゲホッ…ゴボッビチャビチャ…


パチュリー「誰がそんな事を決めたのよ!いいから黙って口を閉じていなさい!」


セイヤ「瑛須…徹……お前らと……滅神高校の…奴等と………試合が出来て……良かっ……た…」ポロポロ…


瑛須「何言ってやがる!俺達ダチだろ!?そんな事…今言うんじゃねぇよ!!」ボロボロ…


徹「俺は…まだあんたの…あの最高の球を受けてねぇんだ!!なのに…別れの挨拶みてぇな事をしてんじゃねぇ!!」ボロボロ…


セイヤ「霖之助…さん……俺が…辛い時……悲しい時……霖之助さんが…俺の……気持ち…を……汲んで…慰めて…くれました…よね…俺は……霖之助さんに…憧れて…いたん…です…」ポロポロ…


霖之助「セイヤ君…もういい…もういいから…喋らないでくれ……お願いだから…」ポロポロ…


セイヤ「萃香先生……藍さん……星熊先生…永琳先生……俺は……先生方に……今まで…迷惑ばかり……掛けていまし…た……先生方の…お陰で……俺は……今…こうして…誰かを……護れるん…です…」ポロポロ…


萃香・藍・永琳・星熊「「「「…」」」」ポロポロ…


セイヤ「そして…紫…さん……紫さんが……俺を正して…くれた…から……今の…俺があるんです……俺の母親の代わり…として……俺に…愛情を……向けて…くれた……俺の…大好きな…人…」ポロポロ…


紫「いいから黙ってなさい!今言う事じゃないでしょ!?もうすぐ救急車が来るからそれまで!」ポロポロ…


セイヤ「そして……俺に…護る為の力を……くれた……ブラド…さん……結局……本気の…あなたと……試合…出来なかった…です…ね……残念…です…」ポロポロ…


ブラド「幾らでも試合なんぞやってやる!だから…最後の言葉みたいに…話さないでくれ!!娘達を任せられる男は君しか居ないんだ!死ぬなんて許さんぞ!!」ボロボロ…


セイヤ「最後に……俺の…世界で……一番…大切な…人達……約束…守れなくて…悪かったな……俺が居なくても…お前達なら……大丈夫だ……だから……さよなら…」ニコ…


霊夢「嫌よ!こんなお別れの仕方絶対嫌!お願いだからそんな事言わないでセイヤ!私達との学校生活がまだ残ってるのよ!?それなのに…何でさよならなんて言うのよぉ!!」ボロボロ…


魔理沙「お願いだから…さよならなんて…言わないでくれ!ずっと一緒だって約束しただろ!?男なら一度した約束はキチンと守れよ!!」ボロボロ…


咲夜「そうです!さよならなんて許しません!まだ…まだセイヤとしたい事が山程あるんです!お願いですから…そんな事を…言わないで…下さい…」ボロボロ…


レミリア「嫌よ嫌よ嫌よ!!ずっとセイヤと一緒に居たいって…思ってるのに…愛おしいって思ってるのに…どうしてさよならなんて言うのよ!私はまだセイヤに言いたい事が残ってるのに!!」ボロボロ…


アリス「最後になんか絶対させないから!だからセイヤも…諦めないでよ!今まで諦めないで頑張って来たんでしょ!?それなのに…私達を残して…居なくならないでよぉ…」ボロボロ…


美鈴「まだまだ格闘術を習得しなければならないんですよ!?それなのに…それなのに何でそんな言葉を言うんですか!?まだ私達はセイヤと一緒に居たいのに!!」ボロボロ…


さとり「嫌よぉ…折角心から好きになった人が出来たのに…こんな…お別れの仕方なんて…絶対嫌よぉ…」ボロボロ…


妖夢「せ、セイヤ!私もやっと最終奥義が出来たんです!だから今度手合わせしましょう!だから…だから…さよならなんて…言わないで下さいよぉぉぉ!!」ボロボロ…


こいし「セイヤさぁん…何で…何で…さよならなんて…言うんですか…?私の気持ち…まだ…セイヤさんに…分かって貰ってないのに…話したい事も沢山あるのに…何で…なんですかぁ…」ボロボロ…


チルノ「セイヤ!あんたは…あたいが認めた最強の男だ!!たがらこんな所で…死なないでよ…あたいが認めた最強の男なんだから……私達の側に居てよぉぉぉ!!」ボロボロ…


ルーミア「セイヤぁ…お願いだから…今言った言葉…訂正してほしいのかー…皆の想いを…踏みにじらないで…ほしい…のかー…」ボロボロ…


幽々子「ゆ、許さないわよ!妖夢を護るって約束してくれたわよね!?妖夢だけじゃ無いわ!ここに居る全員を護るって…セイヤ君は約束してくれた!それなのに…それなのに…途中で投げ出すなんて…私はそんなの許さないわよ!!」ボロボロ…


パチュリー「何で…どうしてそんな事を言うのよ…大切だって思ってるなら…世界で一番大切な人達って言うなら…もっと側に居てよ…さよならなんて言わないで…ずっと側に居てよぉ…」ボロボロ…


セイヤ「悪い…な……でも…約束を…破るのは……これが……最初で……最後だ…」ニコ…


鈴仙「嫌だよセイヤぁ…絶対助けるから…お願いだからもう喋らないでよぉ…さよならなんて言わないでよぉ…」ボロボロ…


輝夜「情けない事を言う暇があるならしっかり意識を保ちなさい!セイヤが居なければ今の私達の関係は無かったんだから!だからしっかりしなさい!」ボロボロ…


文「セイヤさん…私もう皆さんの迷惑になる様な記事なんて書きませんから…だから……さよならなんて…言わないで……下さい…」ボロボロ…


てゐ「セイヤへの悪戯…まだまだ考えてる途中なんだから…居なくなるなんて…絶対に…許さないんだから…」ボロボロ…


セイヤ「俺は……幸せだ……大好きな人達……に…囲まれて……死ねるんだから…な…」


こころ「セイヤ……どうして…死ぬなんて…言うの…?まだ……私…セイヤと……したい事……残ってる…のに…なんで…?」ボロボロ…蝉丸


早苗「セイヤさんにまた会えたのに…また…勝手に居なくなっちゃうんですか!?私だって…まだまだセイヤさんと…他の皆さんと…楽しい思い出作り…したいのに…」ボロボロ…


諏訪子「酷いよ…酷過ぎるよセイヤ…また……また…居なくなっちゃうなんて…そんなの…嫌だよ……ずっと会いたくて…やっと会えたのに…また…お別れなんて…」ボロボロ…


神奈子「早苗と諏訪子を泣かせるなんて許さないよセイヤ!だから…キチンと…元気な姿で…早苗と諏訪子に謝ってよ…お願いだからぁ…」ボロボロ…


セイヤ「…大丈夫だ……また…いつか……会える……きっと…」ニコ…


フラン「セイヤぁぁ!やだよぉ!お願いだから死なないでよぉぉ!」ボロボロ…


セイヤ「悪いなフラン……告白の…返事…返せ……無くて……また…会えたら…必ず……返事……する…から…」頰に手を当てる…


フラン「やだやだやだぁ!!セイヤが隣に居てくれなくちゃやだよぉぉ!!」ぎゅぅぅ…


セイヤ「我が…まま……だな……でも…フランが……帰って来てくれて…良かっ…た」つー…


フラン「セイヤぁぁ!!」ぎゅぅぅ…




「さようなら幻想町…さようなら幻想学園…そして…さようなら………皆…」




霊夢「セイヤ…?セイヤ!?」


セイヤ「」


魔理沙「お、おい永琳先生!セイヤは!?」


永琳「心臓が止まってるわ!」グンッ!グンッ!


ブラド「永琳先生!私に任せて下さい!」バッ!


フーーーーッ!フーーーーッ!


ブラド「セイヤ君!帰ってこい!君の居場所はここだ!!だから…帰って来てくれ!!」グンッ!グンッ!グンッ!


魔理沙「嫌だぜ…こんな…こんな別れ方…」ボロボロ…


咲夜「セイヤ!起きて下さい!お願いします!お願いですから…」ボロボロ…


レミリア「嫌よぉ…どうして…どうしてなのぉ…」ぎゅぅぅ…ボロボロ…


アリス「セイヤは…きっと帰ってくるよ…だから…だから泣かないで…レミリア…」ボロボロ…なでなで…


霊夢「絶対…許さないわよ……許さないんだから…だから…お願いだから…居なくならないでよぉセイヤぁ…」ボロボロ…


フラン「えぐぅっ…セイヤぁ…セイヤぁ…」ボロボロ…




青年の命はどうなるのか…果たして彼女達の前に…再びあの笑顔を向ける事が出来るのか…そして青年は出会う…自分が失くした…2人の家族に…




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

幻想病院




ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…





セイヤ「…」スゥー…コォー…





霊夢「あれからもう3日ね…」


魔理沙「未だにセイヤは…目が覚めないぜ…」


咲夜「一体もう何回…心停止してるんですかね…」


レミリア「本当…寝坊助さんよね…セイヤは…」


アリス「ずっと起こそうとしてるのに…全然起きてくれないよね…」


フラン「私の所為だよ…私が…セイヤを…」


霊夢「フランは悪く無いわ…あいつが文字通り命を懸けて護ったのよ…その命、これから大事にしなさい…」なでなで…


フラン「ぅん…」ポロポロ…



ピーーーーーーーーーーーーー…



全員「っ!?」ガタッ!




医師「くそっ…」タッタッタッ…


バンッッ!


女医「脈…戻りません!」


医師「もう一度だ!」


女医「はいっ!」ピーーー…


バンッッ!


医師「くそっ!!もう一度!」


女医「はい!!」ピーーー…




バンッッ!




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




真っ暗だな…何も見えない…いや、正確には俺の姿以外が……真っ暗だ…



セイヤ「俺は…死んだ…のか…?」


ゴロン…


セイヤ「あ〜あ…まさか終命ノ型彼岸花を使う事になるなんてな…」ゴロンゴロン…



終命ノ型 《彼岸花》


その名の通り自らの命と引き換えに繰り出す無の型…彼岸花の花言葉・諦め、再開、また会う日を楽しみに…その想いがこの技に込められている



セイヤ「ていうか死んだら三途の川渡って天国と地獄を組み分け帽子に選んでもらって現世にさよならバイバイ♪するんじゃなかったのかよ…」ゴロンゴロン…


暇だ…ゲームとか無いのかよこの空間には…


「お〜…大きくなったなセイヤ…」スタスタ


「本当…暫く見ない間におじいちゃんと同じ位背が伸びたわね…」スタスタ


セイヤ「あぁ…?」ゴロン…


則夫「よっ!」シュビッ!


文子「久し振りね…セイヤ…」ニコ


セイヤ「の、海苔塩!それにう◯こ!」ギョッ!


文子「誰がう◯こよ!?母親に向かってう◯こは無いでしょう!!ひさこよ!ひ・さ・こ!!」


セイヤ「黙れう◯こ…ボットんな便所にぶち込むぞ…永遠にう◯こ回収業者に回収されない様な汚いボットんな便所にぶち込むぞ…」ゴロンゴロン…


文子「っ」ぷるぷる…


則夫「あはははははw!う◯こだってよーww!……良かったなw?う◯こwww…」肩ポン…


バキッ!


則夫「おぉ〜いセイヤぁ〜…Mammyがお怒りだぞぉ〜?MotherがゲームのMOTHERみたいになる前に謝れぇ〜…」鼻血ダラダラ…


セイヤ「父さんに母さん…どうしてこんな所に…?」よいしょ…


文子「あんたが死の淵彷徨ってるから一回しか使えない《あの人に逢いたくて券》を使って会いに来たのよ…」はぁ…


セイヤ「何だそれ…」


則夫「まぁ一度だけ現世の人に逢う事が出来るありがた〜い券なんだよ…ほれ」つ券


セイヤ「何々カツカレー大盛り……食券じゃねぇかっ!!」バシッ!


則夫「あ…間違ったこっちだこっち…」つ券


セイヤ「え〜と…濡れ濡れキャバレー伊織ちゃん………キャバクラの名刺じゃねぇかっ!!」バシッ!


文子「ちょっと伊織って誰よ!また浮気!?」胸倉ガシッ!


則夫「ち、違うんだ母さん!爺さんとの付き合いで仕方なく!」アセアセ!


セイヤ「はは…ははははは!!」ひーwひーw


文子・則夫「「はは…ははははは!!」」


セイヤ「ははは…それで?本当は何しに来たんだよ…しかも今死の淵を彷徨ってるとか言ったよな?母さん…」


文子「そうよ…セイヤ…あんたはまだ生きてるわ…正確には本当にギリギリの容体だけどね…」


則夫「この世界観…セイヤは知っている筈だ…」ニヤリ…


セイヤ「ま、まさかのリアルdeemo展開だったぁぁぁぁぁぁ!?」ガーン


文子「ま、それで私とお父さんはヘブンズティービー☆を見せて貰って、急いで神様に頼んでここに連れてきてもらったって訳…」


則夫「まぁそんなに焦る必要も無いだろ…っと」シュン…シュボッ…


セイヤ「何も無い所から煙草が出てきた!?」


則夫「スゥー…ハァー…」プカ〜…


セイヤ「マジかよ…何でもアリだな死の淵って…」


則夫「お前も吸うか?」つ煙草


セイヤ「未成年に煙草勧めるなよ…」


文子「神様から全部聞いてるわよ?あんた中学の時…煙草吸ってたでしょ?」


セイヤ「ダニィ!?何故その事を!!」


文子「神様なんだから当たり前でしょ…何でも知ってて…」


則夫「ま、という訳だ…一本くらい付き合えよ」グイッ…


セイヤ「…ったく」シュボッ…


スゥー…


セイヤ「ゲホッ!?ゴッホ!?ヤバい変な所入った!?…あ、痛い!煙目に入ったから!痛い痛い!」ボヘッボフッ…


則夫「吸うの下手くそだなお前!」ははは!


セイヤ「久し振りなんだからしょうがないだろ!」ゲホッゲホッ…


文子「本来未成年なんだから煙草なんて以ての外なんだけれどね…」


セイヤ「スゥー…フゥー…」プカ〜…


則夫「慣れるの早いな…」連続スーパードーナツ☆


セイヤ「一年位しか吸って無いけどな…」滝登り☆


則夫「でも本当逞しく育ったなセイヤ…」セイヤに向かってフーーーーッ☆


セイヤ「煙っ!!…そりゃあどうも…」スゥー…ハァー…


文子「セイヤ…あんた何か後悔してる…?」


セイヤ「いや…後悔しない様に…精一杯生きたつもりだよ…母さん」ニコ


則夫「まさかまだ童貞とか言わないよなw?」プカ〜…


文子「流石に童貞で死んじゃうとか笑い話にもならないわよお父さんw!」あはは!


セイヤ「」白目


則夫「え…?何その反応…まさか童貞のまま死んだのか?我が息子よ…」灰皿出す…消し消し…


文子「え?マジで童貞なの?チェリーなボーイのままここに来たの?」


セイヤ「うるせぇよ!悪かったな童貞のまま死の淵に来ちまって!でも俺は童貞である事に誇りを持ってるしぃ!?純情可憐であれ乙女だしぃ!?全然!?全くぅ!?これっぽっちもぉ!?童貞で死んだ事に後悔なんかしてなアーーーーーッハーーーーーーーンッ!!」野々村〜☆



肩ポン…×2



則夫「ドンマイ…」ニコ…


セイヤ「その笑顔止めろ!なんか腹立つから!!」


文子「別にいいじゃない童貞だって…生きているんですもの…」ニコ…


セイヤ「世界の名言を穢すな馬鹿あさん!!」


則夫「あ!それとセイヤに閻魔様からの手紙が来てるぞ?ほい」つ手紙


セイヤ「四季映姫から…?」ガサガサ…


文子「誰よその四季映姫って…」


セイヤ「幻想学園のジャバザハット様だよ…」ガサッ…


文子「随分化け物じみた生徒が居るのね…」



水奈月セイヤへの判決


超地獄行きw取り敢えず死ぬよりも恐ろしい拷問を一通り受けた後、永遠にゴミ屑達の奴隷として働いて貰いますw


PS 死んだら転生するとかいう選択肢無いからよろw



セイヤ「おぃぃぃぃぃ!?何この判決!?理不尽過ぎるだろ!!」


則夫「うわ…酷いなこれ…」


文子「どんな事したらこんな判決受けるのよ…逆に難しいわよ?この判決受けるの…」


則夫「ん?二枚目あるぞ?」


セイヤ「PS付けたのに二枚目あるのかよ!?」ガサッ…



一度決めた事位キッチリ果たして来なさい…君はまだ生きているんだ…自分の人生をしっかり全うして来たら判決を変えてやろう…自分を想ってくれている人達を泣かせぬ様にこれから努める事だな…


閻魔大王



セイヤ「…」


則夫「お〜お〜…閻魔様も粋な事するなぁ…」


文子「本当ね…セイヤはどうしたいの?」


セイヤ「俺は…帰りたい…彼奴らが居る世界に…」


文子「そう……もう二度と『俺はこの世界に居ちゃいけない人間だ』なんて言わない事ね…」


セイヤ「なんだよ…そこまで聞いてたのか…」


則夫「だから全部聞いたって言ってるだろ?よくお前童貞のままここに来たよなぁ…チャンス盛り沢山だったのによ…」シュボッ…プカ〜…


セイヤ「もう童貞の話はいいだろ!しつこいぞ馬鹿親父!!」


文子「チャンスが盛り沢山の部分が聞こえないなんてね…流石お父さんの子よ…」


セイヤ・則夫「「何か言ったか?」」クル…


文子「……別に」はぁ…


則夫「それじゃ…deemoらしくあの曲でセイヤを送り出すか!」スクッ…


文子「そうね…ピアノなんて久し振りに弾くから上手く弾けるか分からないけど」スクッ…


セイヤ「は…?deemoらしくって…?」


則夫「決まってるだろ…歌はお前が頼むぞ?セイヤ…」ニッ…


文子「Fluquor……セイヤが一番好きな歌でしょ…?」ニコ…


シュンッ…シュンッ…


則夫「よっと……調律は出来てるみたいだな…ホント便利な空間だ」バイオリン〜♪


文子「本当ね…流石死の淵♪」ピアノ〜♪


セイヤ「と、父さん…母さん…」つー…


則夫「これが本当に最後だ…俺達親が…息子のお前にしてやれる…最後の事だ」ニッ…


文子「男の子が泣かないの…大丈夫よ…」ニコ…



《楽曲 Fluquor》




文子「…」ピアノ〜♪


セイヤ「悲しみは何を呼ぶだろう遠ざかる空は僕をそっと拒んでく…」〜♪


則夫「…」バイオリン〜♪


セイヤ「幼い君の指先が拾いあげる失くした欠片、心を重ねて生まれた景色は泣きたい位に…」〜♪


セイヤ「儚くふわり積もる想いは何時までも、果てなく遠い世界で君を探している…」〜♪ウルウル…


則夫「…」バイオリン〜♪ウルウル…


文子「…」ピアノ〜♪ウルウル…


セイヤ「行かないでと君は言うけれど一人で居られないのはきっと僕の方…」〜♪ポロポロ…


文子「…」ピアノ〜♪ポロポロ…


セイヤ「君の為出来るのは此処で奏で続ける事…」〜♪ポロポロ…


則夫「…」バイオリン〜♪ポロポロ…


セイヤ「だからもうお帰りこの手を離してあげられる内に…」〜♪ポロポロ…


文子「…」ピアノ〜♪ポロポロ…


セイヤ「煌めく記憶の中で微笑む君を見た、歪な祈りの歌に夢の終わりを知る…」〜♪ポロポロ…


則夫「…」バイオリン〜♪ポロポロ…


セイヤ「いつかこの想いは君の手舞い降りて触れては溶けてゆくよ命の優しさで〜…」〜♪ボロボロ…


文子「…」ピアノ〜♪ボロボロ…


則夫「…」バイオリン〜♪ボロボロ…


セイヤ「っ!?父さん!母さん!体が…」ボロボロ…


文子「どうやら時間みたいね…でも良かったわ…最後にセイヤの歌声が聴けて…」ニコ…ぼろぼろぼろぼろぼろ…


則夫「俺が言った言葉…しっかり守れよな?霊夢ちゃん達を泣かせたらぶん殴るぞ?」ニコ…ぼろぼろぼろぼろぼろ…


セイヤ「俺は…ずっと父さんと母さんに会いたかった!事故で突然居なくなって…何も言えないまま別れて…辛かった!!苦しかった!!寂しかった!!」ボロボロ…


ギュッ…ギュッ…


則夫「ったく…随分と甘えん坊だなぁセイヤは…もう17だろ…?」ぼろぼろぼろぼろぼろ…


文子「本当ね…でも安心しなさい…父さんと母さんは後悔なんてして無いわ…こんなにも大きく、逞しく、そして…私達が言っていた…《誰かの想いを大切にできる人》になったんですもの…私達は親として…あなたを心から尊敬し、そして愛してる…」ぼろぼろぼろぼろぼろ…


セイヤ「父さん!母さん!俺も…俺も父さんと母さんが大好きだ!!」ボロボロ…ぎゅぅぅ…


則夫「俺達もだ!だからまた暫くの間…お別れだ………強く生きろ!力の強さじゃねぇ!!誰かの想いを大切しろ!自分の信じた道を突き進め!!星空を駆ける一本の矢の如く…自分の道を…真っ直ぐ前を向いて突き進め!!セイヤ!!」ぼろぼろぼろぼろぼろ…ポンポン…


文子「迷ったっていい…立ち止まったっていい…でも必ず…その暗闇から抜け出しなさい…自分の想いを強く持って…自分が最良だと思える答えを導き出して…そしてそれを実行して行きなさい…セイヤ!!」ぼろぼろぼろぼろぼろ…ポンポン…


パッ…クルッ…


セイヤ「俺はもう…迷わない…彼奴らが待っている世界で…俺は生きていく…」スタスタ…


則夫「行って来い…俺達の息子…水奈月セイヤ…」ぼろぼろ…


文子「大丈夫…セイヤの想いは…きっと誰かに届くから…」ぼろぼろ…



「またな…さよならは言わないぞ…?」


「いつかまた…きっと会えるから…」



ひゅーーーーーーーーーーーー…



セイヤ「ありがとう…父さん…母さん…俺はもう暫くの間…あっちで楽しく生きていく事にするよ…あんた達の想いを…胸に秘めて…」スタスタ…




パァァァァァァァァァァァァァァァ…





「また会う日まで…父さん…母さん…」





…………………………………………

……………………………………

………………………………

…………………………

……………………

………………

…………

……





医師「13時32分…御臨終です…」


セイヤ「…」布掛けられ〜☆


全員「ひっく…えぐっ…」ボロボロ…



セイヤ『』白目



霊夢「セイヤぁ…お願いだから…目を覚ましてよぉ…」ボロボロ…


魔理沙「酷いぜ…どうして…どうしてなんだよぉ!」ボロボロ…


咲夜「酷過ぎます…酷過ぎますよぉ…セイヤぁ…」ボロボロ…


レミリア「ひっく…折角…永遠に一緒に居たいってグスッ思える人が…えぐっ出来たのにぃ…」ボロボロ…


さとり「セイヤぁ…寝てないで…起きてよぉ…私達を…置いて逝かないでぇ…」ボロボロ…


妖夢「まだまだセイヤと一緒に居たかったのにぃ!ずっと一緒に…居たかったのにぃ…」ボロボロ…


早苗「諏訪子様ぁ!!神奈子様ぁ!!皆ぁ!!」ぎゅぅぅ…ボロボロ…


諏訪子「早苗……セイヤ…酷いよ…どうして…どうしてなのぉ…」ボロボロ…


こころ「神奈子ぉ…」ボロボロ…蝉丸


神奈子「こころ…セイヤはきっと…後悔なんてしてないよ…だから…笑顔で逝かせてあげよ?」ニコ…ボロボロ…


幽々子「セイヤ君…苦しかったのかしらね…せめて…ゆっくり休んでちょうだい…」ボロボロ…


パチュリー「レミィを泣かせるなんて…私が死んだら…絶対に地獄の底の底まで追い詰めて…苦しめてやるわこの…馬鹿セイヤぁぁ!!」ボロボロ


チルノ「うわぁぁぁん!」ボロボロ…


ルーミア「こんなのあんまりなのかーーー!!」ボロボロ…


こいし「フランちぁん…セイヤさんがぁ…セイヤさんがぁ…」ボロボロ…


フラン「セイヤぁぁ…やだよぉぉ…ずっと…ずっとずっと…一緒に居てよぉぉ!!」ボロボロ…


セイヤ『な、なんか知らないけど御臨終してたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』ガーン!


セイヤ『ていうか今の俺は霊体だろ!?霊夢に妖夢に幽々子先輩気付いてぇぇぇぇえええええ!?』Hey☆Hey☆


全員「…」ボロボロボロボロ…


セイヤ『だみだこり…』汗タラー…チラリズム☆


セイヤ「…」布掛けられ〜…


セイヤ『……自分自身とアクセルシンクロ!!』ヒュバッ!!



ブゥゥゥゥン…コォォォォン…



「………この世には、目には見えない闇の住人達が居る…」



全員「っ!?」ビクゥッ!



「奴らは時として牙を剥き、君達を襲ってくる…」  



霊夢「こ、この声…何処かで…」



「彼は、そんな奴等から君達を護る為、地獄の底からやって来た……せぇぇぇぇぎ!!の使者……なのかもしれない…」



魔理沙「この声…まさか…」



バッッッ!!!!



セイヤ「地獄の底から舞い戻った堕天使…水奈月セイヤとは……俺の事だ☆」キリッ☆


全員「…」


セイヤ「それでは生還を祝して一曲歌わせて頂きます……そう!俺こそが!バリバリ最強NO.1だぁぁぁぁ!!………つー事でMUSICSTART☆」



デンデンデケデン☆デンデンデケデン☆デンデンデケデン☆デンデンデケデンデンッ!!



セイヤ「こーの世ーは分からない〜☆こーとがー沢山ある〜☆」〜♪


全員「…」ぷるぷる…


セイヤ「ど〜んな〜風が吹いても〜☆ま〜けな〜い人になろ〜☆」


全員「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!


セイヤ「きょーおーかーらーいーちーばーん!たーくーまーしーいーのだー!おーまーたーせーしーまーしーたーすーごーいーやーつー!!」〜♪


全員「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!


セイヤ「きょーおーかーらーいーちーばーん!かーあーこーいーいーのだー!バーリーバーリーさーいーきょーおーナーンーバーアーワン!!」〜♪ 決めポーズシャキーン☆


全員「地獄へ帰れ糞野郎ぉぉぉぉぉ!!!!」ドゴォォォォォオオオオ!!!!


セイヤ「黄泉ガエルゥゥゥ!?」ゲバァッッ!!


ドサァァアッ…


医師「き、奇跡だ…」ウルウル…


セイヤ「いてててて!めっさ痛いよぉ!!全身ズタボロだからめっさ痛いよぉぉぉ!!」ジタバタ!!


霊夢「おかえり…セイヤ…」ポロポロ…


セイヤ「……あぁ、ただいま」ニコ


魔理沙「良かったぜぇ…本当に…」ポロポロ…


セイヤ「まだやり残した事があるからな…」ふっ…


咲夜「やり残した事…ですか…?」ポロポロ…


セイヤ「正確にはヤリ残した事だが…」ははは…


レミリア「別に変わって無いじゃない…何をやり残したのよ…」


セイヤ「決まってるだろ………だって俺…童貞卒業してないもん!!」バーン☆


アリス「……妖夢、刀持ってきてる?」ニコォ…


妖夢「もちのロンウィーズリーです☆」チャキ…


さとり「取り敢えず一撃入れておきなさい…」ニコォ…


セイヤ「あのぉ…俺怪我人なんですけどもぉ…それも今死の淵から帰ってきた重症者なんですけどもぉ…」ブルブル…


幽々子「人が心配してたのにいざ帰って来たと思ったら…」


パチュリー「まさかの帰って来た理由が童貞卒業…」


こころ「殺されても…文句言えないよね…」般若


セイヤ「こころ今殺されてもって言った!?駄目ですよそんな言葉を使っちゃ!?」


早苗「それじゃあセイヤさん…もう一度地獄へ行って来て下さい♪」ニコニコ


諏訪子「そのまま帰って来なくて良いからね?」ニコニコ


神奈子「地獄の鬼共で童貞卒業してきなさい♪」ニコニコ


セイヤ「俺はホモじゃねぇよっ!!」


霖之助「大丈夫…最初は痛いだろうけど慣れてくれば気持ち良くなるから…」はぁ///はぁ///


セイヤ「霖之助さん!?……あれ?居ない…」


チルノ「覚悟は良いセイヤ?」


ルーミア「死よりも辛い目に合わせてやるのかー…」


こいし「逝ってらっしゃい…セイヤさん☆」ニコ☆


セイヤ「そんな可愛い笑顔で逝ってらっしゃい言わないでくれこいしちゃん!!」


妖夢「《現世斬》!!」ズバァァァァッッッ!!


セイヤ「威力が桁違いに上がってるぅぅぅぅ!?」ボベァァッ!!



ドサッ…



「セイヤ…」スッ…


セイヤ「ぃっっ…フラン」


フラン「お帰りなさい…私の大好きな人…」ニコ


セイヤ「ただいま…俺の大切な人…」ニコ






こうして俺は帰って来た…一度は死んでしまったけれど…皆の想いのお陰で俺は…再びこの世界に帰って来る事ができたんだ……死の淵で俺は…父さんと母さんに出会う事ができた…死んでしまってから抱えていた…悲しい記憶、想い、その全てが綺麗さっぱり消えていた…父さん、母さん、もう心配要らないよ…俺はこれからも、俺の大切な人達と真っ直ぐ前だけを見て…歩いて行くから…だから…また会う日まで…お別れだ…父さんの言う通りさよならは言わないでおくよ…きっとまたいつか…会えるんだから…な?………フランにも…告白の返事…しなくちゃな…






〜俺は死なないよ…お前達が待っていてくれる限り〜






【完】







〜体育祭勃発!!目指せ勝利!優勝旗を手に入れろ!!〜







あれから約一週間後…





〜幻想病院(とある病室)〜




ワイワイ…ガヤガヤ…




セイヤ「あのなぁ…」


霊夢「だからきっと妖夢が先陣を切って来ると思うのよね…」


魔理沙「うむむ…白組にはさとりも居るからな…作戦が筒抜けにならないか心配だぜ…」


咲夜「それに九面相のこころも居ます…不安の種は尽きませんね…」


レミリア「文も運動が得意だから要注意ね…」


アリス「プリズムリバー三姉妹の連携にも注意しないとね…」


セイヤ「何で病室で体育祭の作戦会議してるんだよお前らは!!」


こいし「体育祭で勝つ為には作戦会議が必須ですよセイヤさん!」


フラン「そうそう!私達赤組勝利の為にセイヤもその足らない頭をフル活用してね?」


セイヤ「俺が言ってるのは何で病室でやってるんだって事だ!それとフラン!足らない頭をフル活用してねってどういう事だコラぁぁぁ!!」


霊夢「足らないのは事実でしょ?変態クソ虫…」


セイヤ「何だよその変態クソ虫って…」


魔理沙「フランから聞いたぜ?何で帰って来たんだよ…」


セイヤ「はぁ…?訳分かんねぇよ…」


咲夜「だったら妹様…もう一度お願いします…」


フラン「いいよー♪……あれは私が狂気に堕ちる前の夜…」


セイヤ「何?何が始まるの?」




フラン『あん…///んっ…///セイヤぁ…///』


セイヤ『どうしたフラン…まさかもう限界なのか…?』


フラン『だ、だってぇ…///セイヤっ…激しっ…んだ…もんんん…///』


セイヤ『フランの想い…もっと俺に感じさせてくれ…』ニコ


フラン『う…んっ…///セイヤのっ…熱い想いもっ…///早くっ…流し込んでぇっ…///』


セイヤ『いくぞ…フラン…!』


フラン『キテェ…!!///セイヤぁ…!!///』


フラン「ていう感じで最終鬼畜でフランドールにだけSなセイヤが私のU.Nでオーエンな部分をガンガン突きまくって私の中に熱い想いを流し込んだんだよぉ…///」モジモジ…


セイヤ「待てぇぇぇぇ!!そんな事これっぽちも無かっただろうが!!」


レミリア「おめでとうセイヤ…」ニコ…


セイヤ「おめでとうセイヤ……じゃねぇよっ!!」


フラン「妊娠したら…///責任取ってね…?///」モジモジ…


セイヤ「わけがわからないよ!」QB風…


アリス「まぁ嘘だって分かってるんだけどね☆」ニコ☆


咲夜「セイヤにそんな度胸微塵も無いですもんね☆」ニコ☆


こいし「ヘタレですからね☆」ニコ☆


セイヤ「……言い返せないが…ムカつくな…」


フラン『でもあの夜…///嬉しかったなぁ…///』


霊夢「それより今日退院なんでしょ?」


セイヤ「まぁな…やっとここから抜け出せるわ…」はぁ…


魔理沙「よく一週間やそこらで退院できるよなぁ…」


レミリア「それに…傷跡って一生消えないんでしょう…?」


セイヤ「ん〜まぁな…身体中傷跡だらけになっちまったな…利き腕の左腕も流石に骨折してるから体育祭は無理そうだ…」はは…


フラン「…」ウルウル…


セイヤ「何泣きそうな顔してるんだよ…」


フラン「だって……一生消えない傷跡って……ごめんね…セイヤぁ…」ポロポロ…


セイヤ「はぁ…フランが泣いたら俺が命を懸けた意味が無いだろ…」


フラン「?」ポロポロ…


セイヤ「俺はフランにずっと笑っていて貰いたいから頑張れたんだ…それなのに泣かれたら本末転倒なんだよ…だから泣いて無いで笑っていてくれ…な?」ニコ…


フラン「ぅん…」にこ…ポロポロ…


セイヤ「うん…やっぱり可愛いよ…フランの笑った顔…」ニコ


フラン『やっぱりだいしゅきぃ…///』ブシュ〜☆


アリス「よくあんな歯の浮くような台詞を言えるよね…」


咲夜「女性を誑かす変態クソ虫ですからね…」


こいし「流石セイヤさん…何ですかね…」はぁ…


セイヤ「にしても体育祭かぁ…しかも明日…」


レミリア「セイヤもやっぱり参加したかったのかしら?」


セイヤ「いや面倒臭いから有難いわ」即答☆


魔理沙「言うと思ったぜ…」


霊夢「それよりそんな体で一人暮らし続けるつもりなの?そういえば」


セイヤ「別に片腕使えない位どうって事無いだろ」ははは!


咲夜「本当に大丈夫ですか?」


セイヤ「No Problem☆」ははは!





〜とあるマンションの一室〜





セイヤ「ごめんやっぱ無理だわ…」



グチャーーーーー…



セイヤ「まさか片腕だとここまで違いがあるとはな…甘く見過ぎてたみたいだ…」ははは…



ピンポーン☆



セイヤ「はぁ…誰だよこんな忙しい時に………自分の所為ですけどね♪」スタスタ…



ガチャ…



セイヤ「Amaz◯n様以外はお断りで〜す…」


レミリア「スカーレット姉妹!」ビシッ☆


フラン「参上!!」ビシッ☆


セイヤ「……小学生が夜遅くに出歩いてはいけませんよ〜…早くお家に帰りましょうね〜…」ギィィ…バタン…


カチ…


セイヤ「さぁ〜てぇ〜…片ずけ片ずけぇ…」スタスタ…


ドンドンドンドン!


「開けなさいセイヤ!折角来てあげたのに酷いわ!」ドンドン!


「お手伝いさんだよセイヤ!セイヤの色々な事をお手伝いしに来たよ!」ドンドン!


セイヤ「頼んで無いわ!何でよりによってスカーレット姉妹なんだよ!咲夜とかアリスとか妖夢とか選択肢豊富だろうが!」スタスタ!


ドォォォオオオンッ!!


スタスタスタスタ…


ブラド「今し方娘達への暴言が聞こえたのだが……私の気の所為かな…?」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…


セイヤ「ゲゲゲゲゲゲームがほほほほほ放屁した音ですぅ!!」ガクガクブルブル…ビシッ!


ブラド「そうかぁ♪」ウンウン…


セイヤ「あのぉ…つかぬ事を伺いますがどうして自分の家にブラドさんとそこのドアノブカバー姉妹が…?」


ブラド「ドアノブカバー姉妹ぃぃぃ…?」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…


セイヤ「超絶美少女のスカーレット姉妹様がどうしてわたくしの様な下賤な者の所に!」ビシッ!


ブラド「うむ…フランが君を心配していてね…責任を感じるなと言っているのだが聞かないんだよ…」はぁ…


セイヤ「は、はぁ…俺は別に気にして無いんですがね…」ははは…


ブラド「と、言う訳だから娘達を宜しく頼むよセイヤ君☆」バイチャ♪


セイヤ「待ってぇぇぇ!?ブラドさんもここに居てぇぇぇ!?」


ブラド「私にはアスワンが居るんだ!だからここは君に任せて先に行く!」ダッ!


セイヤ「そこは私を置いて先に行け!ですよねぇぇぇぇ!?」


ブラド「ドアの修理費は後日送るから心配しなくて大丈夫だからね☆」ダダダダダッ!


セイヤ「んな事今はどうでも良いんですよぉぉぉ!!俺を一人にしないでぇぇぇ!?」手を伸ばす…


ガシ…ガシ…


レミリア「大丈夫ぅ…一人じゃ無いわよぉ…?」ニタァ…


フラン「私達が居るもんねぇ…?お姉様ぁ…?」ニタァ…


セイヤ「くっっっそ怖ぇよこの姉妹!!」



パカッ…スタッ!!



咲夜「完全で瀟洒な従者…十六夜咲夜…推参!!」ビシッ☆


セイヤ・レミリア・フラン「「「…」」」


咲夜「お嬢様と妹様が居る所に私有り☆…です!」ふふふふふ…鼻血タラ〜…


セイヤ「レミリアにフラン…あの不法侵入者を排除しろ…排除してくれたら泊めてやる」


レミリア・フラン「「わ〜い♪」」スタスタ…


咲夜「お、お嬢様?妹様?」ビクビク…


レミリア「セイヤの家にお泊まりする為に♪」つ包丁キラリ☆


フラン「排除しま〜す♪」つ包丁キラリ☆


咲夜「わ、私ですお嬢様!妹様!あなた達のパーフェクトメイド十六夜咲夜です!」訴えかける!


レミリア・フラン「「ゲームオーバー…」」ニコ


咲夜「タイムアップ…」白目


ザクザクザクザクザクザクッ!!


ブシューーーーー…


咲夜「」ち〜ん☆


レミリア「まぁ玩具なのだけれどね…」ポイッ…


フラン「これ面白いね♪」カションカション…


セイヤ「全く…」やれやれ…



暫くして…



咲夜「申し訳ありませんでした…」モグモグ…


セイヤ「お前は忍者かよ…天井裏に潜むなんて…」モグモグ…


レミリア「まぁ咲夜が居てくれて正直助かるけれどね」ズズズ…


フラン「咲夜の料理は美味しいからね♪」モキュモキュ…


咲夜「ありがとうございます…妹様、口元にご飯粒が付いてますよ?」ヒョイ…


フラン「あっ、ありがと〜♪」ニコ


咲夜「どういたしまして…」キリッ…鼻血タラ〜…


セイヤ「キメ顔しながら鼻血垂らすなよ…カッコ悪いぞ…」ズズズ…


レミリア『何だか家族みたいだけれど咲夜が母親役みたいで少しだけ納得いかないわ…』モグモグ…


咲夜「そういえば明日の体育祭、セイヤは本当に何も参加しないんですか?」ゴク…


セイヤ「参加しようにも参加出来るものが無いだろ…」パク…


フラン「走る位ならできるんじゃないの?」ズズズ…


セイヤ「走るのは好きじゃ無いんだよなぁ………騎馬戦とか棒倒しとかが好きだな…」モグ…


レミリア「野蛮な競技ばかりね…」パクン…


咲夜「参加したい競技があれば言う様にと紫先生が言っていましたよ?」ズズズ…


フラン「絶対セイヤを戦力に加えたいだけだよ…紫先生は」ズズズーー…


セイヤ「俺は大した戦力にはなれないのにな…」ご馳走様でした…


咲夜・レミリア・フラン『『『いやいや…それは無い(無いわ…・無いよ…)ですよ…』』』ご馳走様でした…



食器洗い完了につき…



セイヤ「悪いな3人共…」


咲夜「気にしないで下さい、私達はその為にここに居るんですから」ニコ


セイヤ「あぁ…」ニコ


レミリア「それじゃあセイヤはお風呂にでも入ってきなさい!」


フラン「お風呂掃除はやってお湯も張って置いたからゆっくり浸かってね?」


セイヤ「あぁ…じゃあ腕にビニールでも巻いて入るか…」スクッ…


咲夜「傷口は大丈夫ですか?」


セイヤ「完全では無いが殆ど塞がったからな…心配無いだろ」スタスタ…


レミリア『一体どんな身体してるのよ…』


フラン『お父様と同じかそれ以上だよね…』


セイヤ『中学で生傷作りまくってたからな…傷が塞がるのが早い事早い事…』はは…



ガラガラ…ガチャ…カコン…キュ…シャーーーー…


セイヤ『片腕じゃ洗いにくいな…』頭洗う…


ガラガラ…ペタペタ…


レミリア「背中流しに来たわよ〜♪セイヤ〜♪」ペタペタ…


セイヤ「チェーーーーンジっ!チェンジでお願いしまーーーす!もっとガタイがいい男の人とチェンジお願いしまーーーーす!!」


レミリア「何よ…セイヤってホモだったの…?」座り…


セイヤ「いやホモじゃ無いけど!?瑛須とか徹とかとチェンジお願いします!!」



その頃の…瑛須と徹はというと…



瑛須「セイヤに負けてられねぇからな!必殺ストレート…絶対完成させるぞ!徹!」ドビシュッ!



スパァァンッ!



徹「その意気だ!兄貴!!」シュッ!



必殺ストレート習得に燃えていたのであった…




再び浴室…



セイヤ「チェンジチェンジチェンジチェーンージーーーー!!」ぎゃー!ぎゃー!


レミリア「ぐすっ…そんなに…嫌がら…無くてもぇぐっ…いいじゃない…の…」ポロポロ…


セイヤ「嫌じゃ無いから!嫌じゃ無いからこそのチェンジなんだよ!?分かるかレミリア!?」


レミリア「だったら…いいじゃない…」ぐしぐし…


セイヤ「じゃあ…今の…お前の格好は…?」


レミリア「自分で…///確かめなさいよ…///」モジモジ…


セイヤ『くっ…俺はどうしたら良いんだ…答えてくれ…父さん…母さん…』血の涙ダラダラ…


『父は言っている…ここで振り返る運命だと…』


『母は言っている…ここで童貞を捨てる運命だと…』


セイヤ『ろくな答えが返って来なかったよ!!母さんに至っては最低な発言しやがったよ!!』


レミリア「み、見るんなら…///早くして…///」モジモジ…


セイヤ「……南無三っ!!」くるっ!


結局欲望には勝てない男…水奈月セイヤであった…彼も男であったと云う事だろう…


レミリア「///」スク水装備☆


セイヤ『どんなプレイだぁぁぁぁぁ!?』ガーン☆


レミリア「あ、あんまり…///ジロジロ…///見ないでぇ…///」モジモジ…


セイヤ「わ、悪い…///」くるっ…


カシュカシュ…アワアワ…


レミリア「あ、洗うわよ…?///」


セイヤ「た、頼む…///」


ゴシゴシゴシゴシ…


レミリア「…セイヤ、フランの事…ありがとう…」ゴシゴシ…


セイヤ「…別にいいって」


レミリア「私達姉妹は…セイヤに助けられてばかりだわ…今回のフランの事…それに、1年生の時の私自身の事…」ゴシゴシ…


セイヤ「…成り行きだろ」


レミリア「成り行き…ね……成り行きならセイヤの想いは関係無い筈よね?」ゴシゴシ…


セイヤ「っ……痛いとこつくな」


レミリア「ほら、やっぱり成り行きなんかじゃ無いじゃない……正直に言う所とそうじゃ無い所…セイヤはズレているわよ?」ゴシゴシ…


セイヤ「悪かったな…俺はそういう人間なんだよ……多分」


レミリア「…そうね……だからこそ私達は……あなたに惹かれていったのかもね…」ボソ…ゴシゴシ…


セイヤ「何か言ったか?」


レミリア「何でもないわ……はい、洗い終わったから流していいわよ?」


セイヤ「助かったよ…ありがとなレミリア」シャーーーー…


レミリア「///」ドッキンドッキン…


セイヤ「どうしたんだ?レミリア…」シャーーーー…


レミリア「な、何でもないわ!///」ペタペタ…ガラガラ…ガチャ…


セイヤ「?」シャーーーー…



脱衣所…



レミリア「私の意気地無し…どうして大事な時に勇気が出ないのよ……折角のチャンス……棒に振っちゃったわ…」う〜…



お風呂上がりました☆



セイヤ「ふぅ…さっぱりしたぁ…」フキフキ…


咲夜「あの…セイヤ…上半身裸でウロウロしないで下さい…///」


セイヤ「風呂上がりだと身体火照って汗かくんだよ…」フキフキ…


フラン「そ、そうだけど…///」


セイヤ「お前らも早く入って来いよ…レミリアもまた入いるんだろ?」フキフキ…


レミリア「え…?えぇ…」


セイヤ「それじゃあ俺はちょっと外出てくるわ…暫くしたら戻るから心配しなくていいからな?」スタスタ…


咲夜「は、はい…いってらっしゃい…」


フラン「必ず帰ってきてね?」


セイヤ「いや当たり前だろ…ちょっと公園行ってくるだけだよ…」何か抱えてスタスタスタスタ…ガチャ…バタン…


レミリア「…」


咲夜「それじゃあお嬢様、妹様、私達も入りましょうか」スタスタ


フラン「うん!お姉様も入ろ?」スタスタ


レミリア「私はいいわ…今はちょっとだけ考えたい事があるから…」


咲夜「……わかりました」ニコ…


フラン「お姉様……うん、じゃあ咲夜!一緒に行こ?」ギュ…


咲夜『我が世の夏が来たぁぁぁぁ!!///』鼻血ダラダラ…




〜幻想公園〜



セイヤ「父さんのバイオリン……弾くの久し振りだな…」スッ…


〜♪〜♪


セイヤ「良かった…まだ弾けそうだな…」はは…


セイヤ「…」顎当てに顎乗せる…



セイヤ「…」〜♪



演奏終了…



セイヤ「駄目だ…やっぱり父さんみたいに上手くは弾けないか…腕痛いし…」はぁ…


「そんな事無いわ…綺麗な音色だったわよ…?」スタスタ…


セイヤ「っ!?な、何でレミリアがここに居るんだよ…風呂入ってたんじゃ無いのか…?」


レミリア「寝る前に入る事にしたのよ…今の曲…なんて言う曲なのかしら…?」スタスタ…


セイヤ「《月夜の旋律》…父さんが創った最初で最後の曲だ…」ガタガタ…


レミリア「何よ…もう仕舞っちゃうの…?」


セイヤ「人に聴かせられる程上手く無いんだよ…それに俺は腕怪我してるの…」


レミリア「だったら…最後に一曲だけ聴かせなさい……命令よ…」


セイヤ「へいへい…分かりましたよ…お嬢様…」顎乗せる…


レミリア「何を弾いてくれるの…?」


セイヤ「レミリアに合う曲だよ…上手く弾けるかは分からないがな…」〜♪〜♪


レミリア「何ていう曲…?」


スッ…


セイヤ「亡き王女の為の…セプテット…」目を閉じる…



〜〜♪〜♪〜♪…



レミリア「…」



演奏終了…



セイヤ「あーー!駄目だぁ!所々音が外れる!父さんや母さんみたいな音楽の才能が欲しかったわ…」ガタガタ…


レミリア「何で…選りに選ってこんな悲しい曲…弾くのよ…」ポロポロ…


セイヤ「確かに悲しい曲だよな…でも……何故かレミリアの為に弾きたいって…思ったんだ…」トン…カチ…


レミリア「ぅぅ…」ポロポロ…


セイヤ「ほれ、ジュース買ってやるから泣くのやめろ…」頭ポンポン…


レミリア「子供扱いしないでちょうだい…」ウルウル…


セイヤ「悪かったな…そこのベンチで少し休憩してから帰るか…」スタスタ


レミリア「…」スタスタ…



ベンチ…



カショ…


セイヤ「あぁ〜…ドクペが染み込むぅ〜…」はぁ〜…


レミリア「…」


セイヤ「何だ?飲まないのか?」ゴクゴク…


レミリア「ねぇセイヤ…」


セイヤ「ん?何だ?」カン…


レミリア「セイヤは私の事…どう思ってる…?」


セイヤ「っ………好きだよ」


レミリア「それは…どういう意味で…?」


セイヤ「っ…どういう意味って…好きに意味も何も…」


レミリア「……フランに告白されたでしょ?」


セイヤ「っ……何だよ…聞いたのか…フランから…」


レミリア「私の好きも……フランと同じ「やめてくれ!!!!」…セイ…ヤ…?」


セイヤ「これ以上…!俺の事を好きだなんて…!言わないでくれ…!」


レミリア「……嫌よ…私はセイヤが好き…この世界で1番…愛おしい人よ…」


スクッ…!!


セイヤ「何で俺なんだ!俺は人に好かれる様な人間じゃ無い!!」ウルウル…


レミリア「そんな事私には関係無いわ…私はこの気持ちに…嘘なんか吐きたくない…」


セイヤ「何で…何で俺なんだよ…!!」ポロポロ…


レミリア「理由なんて無いわ…いつの間にか…セイヤの事が好きになってた…だから理由なんて…無いのよ…」


セイヤ「俺は…人に好かれる資格も…愛される資格も無い……ましてや…本当の意味で人を好きになる資格も…愛する資格も…俺には無いんだ…」ポロポロ…


レミリア「そんな事無いわよ…人が誰かを好きになっちゃ駄目だなんて…」


セイヤ「っ!!お前に何が分かる!!たった1年ちょっとしか一緒に居ない癖に!!お前は俺の何が分かるんだ!!」


レミリア「っ!?」ウルッ…


セイヤ「はぁっ…!はぁっ…!」


レミリア「……らないわよぉ」グス…


セイヤ「何だよ!?言いたい事があるならハッキリ言ったらどうなんだ!!」


レミリア「分からないわよぉっ!!」ボロボロ…


セイヤ「っ!?」ビクッ…


レミリア「何もセイヤの事…知らないわよ!分からないわよ!…自分の事…話してくれないじゃないっ…」えぐっ…ひっく…


セイヤ「…」


レミリア「セイヤの事…もっと知りたいのにっ!分かってあげたいのにっ!セイヤはぁ…何を聞いても…話して…くれないじゃないっ…」ボロボロ…


セイヤ「レミ…リア…」


レミリア「中学の時の話も…結局早苗達から聞いて…それ以外の事は…全然…話してくれない…それなのに…何でそんな事言うのよぉっ…」ボロボロ…


セイヤ『はは…確かにそう…だな……何やってんだ俺…勝手に怒って…勝手に泣いて…レミリアを傷付けただけ……ホント…何…やってんだか…』ボロボロ…


セイヤ「分かった…」


レミリア「え…?」ボロボロ…


セイヤ「話してやるよ…どうして俺が……こんな事を言うのか……どうして俺が…不良なんて言われる様になったのか…」


レミリア「セイヤ…」ボロボロ…


ストンッ…


セイヤ「俺には…掛け替えのない…大切な親友が居た…名前は《松橋優斗》…」


レミリア「セイヤの…親友…?その人は…今どうしているの…?」グシグシ…


セイヤ「もうこの世には居ないよ……自殺したんだ…俺の所為で…」


レミリア「っ…自殺…?それも…セイヤの所為で…?」


セイヤ「直接的な原因は虐めだ……俺は…逃げたんだ…逃げ出したんだ…優斗が虐められているのを知っていたにも関わらず…怖くて…逃げ出したんだ…!」ポロポロ…


レミリア「セイヤが…?逃げ…出した…?」


セイヤ「俺の両親が交通事故で亡くなった後…優斗は悲しんでいた俺に…優しくしてくれた…何も言わず…ただ側に居てくれた…」ポロポロ…


レミリア「…」


セイヤ「そして暫くしてから…俺の通う中学校で虐めを行っていたグループに…優斗は目を付けられた……頭も良くてスポーツも万能…女子からの人気も高くて……どうしてそんな奴が俺の事を親友だなんて言ってくれるのか…正直分からない位の…優等生で…誰にでも優しい…そんな奴だった…でも俺は…優斗が虐められているのを知っていたのに…見て見ぬふりをした…」ポロポロ…


レミリア「それ…で…?」


セイヤ「優斗は必死に耐えた…どんなに屈辱的な事をされても…言われても…決してあいつらには屈しなかった……そして俺は…間違いを犯した…」ポロポロ…


レミリア「…間違い?」


セイヤ「先生に話したんだ…優斗が虐められている…なんとかしてくれっ…てな…」ポロポロ…


レミリア「………っ!?…もしかして…」ウル…


セイヤ「はは…レミリアの思ってる通りだ……話した先生が悪かったんだな……その先生は…虐めを認めてたんだ…正確には…優斗を虐める様…指示を出していた…張本人だったんだ…」ポロポロ…


レミリア「そん…な…」ポロポロ…


セイヤ「案の定、優斗は徹底的に虐められた…肉体的にも…精神的にも……そして…5月のある日……優斗は…」ポロポロ…



『ごめんな…セイヤ……俺…もう……生きていたく……ないんだ…だから…』



セイヤ「さよならだ……それが優斗の…最後の言葉だった…」ボロボロボロボロ…


レミリア「ひっく…えぐっ…」ボロボロボロボロ…


セイヤ「優斗が自殺して暫くしてから…今度は

俺に矛先が向いた……俺が警察に言うのを恐れたんだろうな…」はは…ボロボロ…


レミリア「セイヤは…その事を…警察に…話したの…?」ボロボロ…


セイヤ「勿論話したさ…だけど学校側は、虐めでの自殺を完全に否定した…虐めなんていう事実は当校にはありません…ってな…」ボロボロ…


レミリア「酷い…酷過ぎるわ…」ボロボロ…


セイヤ「俺は耐えた…優斗と同じ様に…優斗が受けていた苦しみを…悲しみを…俺も甘んじて受けなくちゃならないんだって…」ボロボロ…


レミリア「セイヤぁ…もう…いいわ…もう…話さなくていいからぁ…」ボロボロ…


セイヤ「だけど…!あいつらは…!優斗の事は愚か…!俺の両親まで馬鹿にしてきた…!!」グググッ…



………………………………………………………



『にしても優斗の奴!マジで死にやがったよなぁ!』ははは!


『ホントホント!マジでビビったわぁ!』ははは!


『てめぇがポリ公にチクるから俺らは事情聴取される羽目になったんだぞ!?分かってんのか!?ゴラァッ!!』ゴッ!!


『ゲホッ…!ゴボッ…!オェッ…オェェッ…!』


『ちっ…こいつ吐きやがったよ…』ガッ!


『ほらほら君達ぃ…もっと徹底的にやらないとぉ…こんな風に…なぁっ!!』ドゴォォッ!!


『グボォッッ!!』ドサッ…


『さっすが先生!!やる事が違いますねぇっ!』


『当たり前でしょぉ?それにこいつの親…死んでるんだってよぉ?』ははは!


『はははは!そいつは傑作ですね!優斗だけじゃなくて自分のパパとママにも迎えに来てもらえまちゅねぇ?セイヤくぅん?』ははは!


『だな!おら、てめぇもさっさと死ねよ…』


『まぁ所詮屑の親からは屑しか産まれない!屑には屑の友達が!みたいな感じですかねぇ?せんせ〜?』ははは!


『その通りだねぇ!』



はははははははははは!!



……あぁ…そうか……この世界って…こんなにも汚い世界だったんだな…白くて綺麗な世界なんかじゃ無い…白くて暖かい世界なんかじゃ無い…白いからこそ…何色にも変えられる…自分の望んだ色に変えられる…自分の望んだ世界に変えられる……だったら俺はもしも…今この世界を変えられるんなら…全て変えるのなら黒にする…全て壊すのなら…




『…黒になれ』ダッ!!



この時に俺は確かに一度死んだ……今までの水奈月セイヤは死んだんだ…全てが黒く染まるまで…全てを黒に変えるまで…黒と紅が入り混じるその快感と興奮に…身を委ねながら…



ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…



『ははは…ざまぁねぇな…死ぬのはてめぇらだ…糞野郎共…』ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…


『』ダラダラ…


『』ダラダラ…


『』ダラダラ…


『』ダラダラ…


『』ダラダラ…



ポッ…ポッ…ポッポッ…ザァーーーーーーー…



『はは…ははハ…ははハハハ……ハハハハハハハハ…アハハハハハハハッ!!!!』ボロボロ…



………………………………………

…………………………………

………………………………

…………………………

……………………

………………

…………

……




セイヤ「その後も俺は好き勝手やった…暴走族の奴等やチンピラ…その他にも気に食わない奴…社会の屑共を…俺は片っ端から潰していった…自分がその屑に…堕ちてるとも知らずに…」ポロポロ…


レミリア「えぐっ…グスグスッ…」ボロボロ…


セイヤ「これが……俺の背負っている物だ…一生…死ぬまで背負い続けなくちゃならない十字架…優斗への虐めを…見て見ぬふりをし続けた…俺の罪だ…」グシグシ…


レミリア「…」ボロボロ…


セイヤ「それから2年の夏…俺は早苗達に出会った…些細な事から早苗が絡んできて…諏訪子が絡んできて…神奈子が絡んできて…ま、それから先の話はレミリアや皆が知ってる通りだ…」ドクペ飲む…


カン…


セイヤ「あ〜…喋り過ぎと泣き過ぎで色々な所が痛いな…さて、じゃあ帰るか…」スッ…


ガシッ…グイッ!


セイヤ「なっ…んむぅっ!?」


レミリア「んっ…ちゅ…れろ…///」グググッ…


バッ!


セイヤ「い、いきなり何すんだよ!?///」ドキドキ…


レミリア「……ないわ」ボソ…


セイヤ「は、はぁ!?何ぃ!?///」ドキドキ…


レミリア「関係無いわ!そんな事で何でセイヤがそこまで苦しまなくちゃならないの!?どうして人を好きになっちゃいけないのよ!!」ポロポロ…


セイヤ「……俺はあの時から…沢山の人を傷付けてきた…人を傷付けて悦んでた人間が人を好きになっていい道理なんて…無いんだよ…」


レミリア「それでも…私は…」ボロボロ…


セイヤ「お前は聞かない奴だなぁ…」はぁ…


レミリア「私が…セイヤの罪も…セイヤの辛さも苦しみも…全部受け止めてあげる…だから…そんな事…言わないで…」ボロボロ…


セイヤ「そういう恥ずかしい台詞を軽々しく言うな!///」


レミリア「普段からその恥ずかしい台詞を言っているのはどこの誰よ…」ボソ…


セイヤ「だから言いたい事があるならハッキリ言いなさい!///」


レミリア「もういいわ……私の気持ち…確かに伝えたわよ?セイヤ?」スクッ…


セイヤ「勝手に告白しておいて何言ってるのこの子!?」ガーン☆


レミリア「必ず…私だけの物にしてみせるわ…覚悟しておきなさい!セイヤ♪」ニコ☆


セイヤ「ぅ…///」ドキッ…


レミリア「あっ!今ドキッとしたわね!?」


セイヤ「し、してない…///いいから帰るぞ…レミリア…」スタスタ…


レミリア「…えぇ!」トテトテッ…


セイヤ「ありがとな…俺の事を…好きになってくれて…」スタスタ…


レミリア「ふふ…感謝しなさい!」スタスタ…


セイヤ「上から目線な女の子だこと…」スタスタ…


レミリア『やっと…この気持ちを伝える事ができたわ…少しは…前に進む事が…出来たのかしらね…』スタスタ…




帰宅…




セイヤ「ただいまぁ…」スタスタ…


咲夜「おかえりなってどうしたんですか!?セイヤもお嬢様も泣き腫らした顔して…」ギョッ…


セイヤ「そこのピンクドアノブカバーに説教された…」スタスタ…


レミリア「だからそのピンクドアノブカバーって言うのやめなさい!」うー!うー!


セイヤ「いやだって事実じゃん?ドアノブカバーみたいじゃん?一発芸大会でドアノブっ!とかドヤ顔で言ってそうじゃん?」


レミリア「言わないわよそんな事!それにそんな一発芸誰も…」


フラン「一発芸…ドアノブっ!」シャキーン☆


セイヤ「そうそうそれそれ!NICEな一発芸だぞフラン♪」なでなで…


フラン「えへへ〜…///」テレテレ


レミリア「う〜……い、一発芸!ドアノブ!///」しゃ、シャキーン☆


セイヤ「…さて咲夜、コーヒー淹れておくんなまし…」スタスタ


咲夜「インスタントでも良いですか?」スタスタ


セイヤ「本当はウォータードリップで飲みたいんだがしょうが無いな…」スタスタ


フラン「私はコーラが良い♪」スタスタ


咲夜「畏まりました」ニコ スタスタ



レミリア「…」ぽつ〜ん…



御茶を飲みましょう…



レミリア「…」ムスッ…


セイヤ「いや悪かったって…機嫌直せよ…」コク…


咲夜「まさかお嬢様まで乗っかるとは思いませんでした…」はは…


フラン「このコーラ炭酸抜けてる…」しょぼん…


セイヤ「缶コーラあるからそれと取り替えてきていいぞ?」


フラン「ホント!?わ〜い♪」スク…テッテッテッ…


レミリア「セイヤ…紅茶のお代わり寄越しなさい…」カチャン…


セイヤ「はいはい…」スッ…トクトクトク…


咲夜「それよりセイヤ…明日の体育祭での作戦はどうします?」


セイヤ「いや俺参加しないのに?」


フラン「でも見学はするんでしょ?」カシュ…


セイヤ「まぁな…強制参加とか紫さんが言わない限りは…」


レミリア「絶対言うと思うわよ?覚悟しておいた方が身の為だと思うわ…」コク…カチャン…


セイヤ「だよなぁ……いっその事白組陣地を爆破するってのはどうだ?」


咲夜「それは作戦では無くて唯の爆破テロですよ…」コク…


セイヤ「白組陣地でレッツパーリィー☆みたいな感じでいけばなんとかなるなる♪」


フラン「ねるねるねるね♪」


セイヤ・フラン「「へ〜い☆」」ハイタッチ☆


レミリア「フランも乗っからないの…でも私達赤組も精鋭揃いだから大丈夫だとは思うのよね…」


咲夜「きっと魔理沙が良い案を出してくれると信じています!」カチャン…


セイヤ「あいつは参謀か何かか…」ゴク…カチャン…


フラン「確か白組にスパイを送るとか何とか言ってた様な気が…」ゴクゴクぷはぁっ♪


セイヤ「そのスパイって誰やねん…」


咲夜「当日のお楽しみだそうですよ?」


レミリア「ろくな事にはならなさそうよね…」


フラン「明日は体育祭、もとい白組陣地でレッツパーリィー☆だね♪」カン…


咲夜「だからそれは駄目ですよ妹様…」


セイヤ「だったら放送席でレッツパーリィー☆は?」


咲夜「それも駄目ですよ!レッツパーリィー☆から離れて下さい!」


フラン「だったらどうレッツパーリィー☆すれば咲夜は許してくれるの?」


咲夜「ですからレッツパーリィー☆から離れて下さいぃぃ〜!!」うわ〜ん!


レミリア『咲夜の突っ込みにもキレが出てきたわね…』コク…カチャン…


セイヤ「まぁ成るように成るだろ……俺は見学だけどな!!」まさに外道☆


咲夜「……紫先生に言っておきますね?セイヤが体育祭でレッツパーリィー☆したいって…」


セイヤ「すみません謝るんでそれだけは勘弁して下さい…」orz


レミリア・フラン『『本当セイヤは紫先生に弱い(なぁ…)わね…』』



体育祭に備えて寝んねしまちょうねぇ〜?



セイヤ「それじゃあぐっとないとかーにばる☆」スタスタ


フラン「えぇ〜…一緒に寝ないの〜…?」


セイヤ「お前ら3人で勝手にレッツパーリィー☆しててくれ…」


咲夜「いいんですか!?」鼻血ブシャー!


セイヤ「その代わり明日の事考えて寝るんだぞ〜…?」ふぁあ…スタスタ


レミリア「………それじゃあ私達も寝ましょうか…」モゾモゾ…


咲夜『お嬢様と妹様と一つの布団でレッツパーーーーーリィーーーーー☆!!』鼻血ダラダラ!


フラン「咲夜…鼻血出し終わってから布団に入ってね?」モゾモゾ…



セイヤの部屋…



セイヤ『明日…霊夢達にも全部話すか…』モゾモゾ…


セイヤ『そういえば俺が病院で死んだ時……あいつらは泣いてくれてたんだっけな…』カチカチン…


セイヤ『本当……馬鹿な奴等だな…』つー…


フッ…


セイヤ「おやすみ…」グシ…




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌朝 通学路



セイヤ「ぁ〜…ぁ〜…」フラフラ…フラフラ…


レミリア「どうしたのよセイヤ…寝不足なの?」スタスタ


セイヤ「誰の所為だと思ってんだぁ!?」ガー!


フラン「えぇ〜…だって昨日セイヤ言ってたよね?『俺の布団でレッツパーリィー☆しても良いぞ?』って…」スタスタ


セイヤ「んな事一言足りとも言って無いだろ!!勝手に3人でレッツパーリィー☆しててくれって言ったんだろ!?」


咲夜「3人でパーリィー☆も4人でパーリィー☆も大して変わりませんよ♪」スタスタ


セイヤ「それはモンハンとかモンストでの話だろうが!!」フラフラ…


レミリア「細かい事を一々気にしない方がいいわよ?」スタスタ


セイヤ「細かいのは俺の心なの!親切丁寧に扱ってくれないと直ぐに形象崩壊しちゃうんだよ!」フラフラ…


咲夜「でしたら次は親切丁寧に夜這いしに行きますね?」ニコ


セイヤ「今この子なんて言ったぁ!?」ビクゥッ!


咲夜「気の所為ですよ♪気の所為♪」スタスタ


セイヤ「もういい…疲れた…」フラフラ…


フラン「まぁまぁ!セイヤは見学なんだから!」スタスタ




〜幻想学園 校庭〜




紫「よーく聞きなさいよ赤組諸君!」


赤組全員「…」


紫「私達赤組の敵は誰だぁ!!」


赤組全員(セイヤ以外)「我等の敵は無能な白組一同です!!」


紫「私達赤組の目標は何だぁ!!」


赤組全員(セイヤ以外)「勝利と栄光です!!」


紫「私達赤組は何を望むぅ!!」


赤組全員(セイヤ以外)「あの無能な白組一同に我等赤組の力を知らしめる事です!!」


紫「だったらやる事は一つよ皆!!分かってるわねぇ!?絶対勝つわよぉ!?」


赤組全員(セイヤ以外)「応ッッッッ!!!!」オーーーーーーッ!!


セイヤ「なぁにこれぇ…」


魔理沙「さぁて!それじゃあ行くぞぉ!対白組用特別作戦部隊!!白組の奴等をぶちのめし隊出陣だぁぁ!!」


霊夢・咲夜・レミリア・アリス・フラン・早苗・諏訪子・こいし・幽々子・天子「「「「「「「「「「おーーーーーー!!」」」」」」」」」」


セイヤ「物騒だわぁぁ!!お前ら何言ってんだぁぁぁぁ!?」


アリス「セイヤ…これは赤と白の……戦争なんだよ…」ふっ…


セイヤ「いや何をそんな悟った顔して戦争とか口走ってるのアリス!?」


幽々子「この時の為に私も…ご飯6杯しかお代わりしなかったわぁ…」グスン…


セイヤ「いや十分過ぎる程お代わりしてるでしょうが!?」


早苗「諏訪子様…神奈子様の靴のすり替え…大丈夫ですか?」ニヤ…


諏訪子「ふふふ…バッチリよ早苗…神奈子の駿足をナイキにすり替えておいたから」ニヤ…


セイヤ「とんでもなくどうでもいいすり替えだなぁおい!?」


天子「私も今日この日の為に皆への心の配慮をしてたんだよ!」バーン☆


セイヤ「お前は常日頃からそれを心掛けてくれ!」


霊夢「魔理沙…例のスパイの件は…?」グラサンカチャ…


魔理沙「抜かり無いぜ霊夢…あそこを見ろ…」ニヤ…


こいし「作戦その1…白組へのスパイ大作戦です♪」ふふふ…





鈴仙「…」コソコソ…




セイヤ「スパイって鈴仙の事かよ!?」


咲夜「白組のスパイは白組にしか出来ないですからね…」


レミリア「まぁそういう事ね…」


フラン「でも何だか様子が変だよ?」



鈴仙「…で……それで…」ヒソヒソ…


妖夢「でも……が……」ヒソヒソ…


さとり「けど……にも……」ヒソヒソ…



霊夢「あら魔理沙…鈴仙がこっち見てるわよ?」


魔理沙「何か情報を引き出したのか!?」




鈴仙「ごめんね♪皆♪」コツン…テヘペロ☆ 白組の旗触る…




全員『う、裏切りやがったぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』


霊夢「ちょっと魔理沙!?あれどういう事よ!!」チラリズム☆


魔理沙「……くっ…抜かった…!」


セイヤ「くっ…抜かった……じゃねぇよっ!?何カッコよく裏切られたみたいな雰囲気醸し出してんだ!!」


幽々子「ま、魔理沙ちゃん…赤組の作戦内容…鈴仙ちゃんにどれだけ話したの?」


魔理沙「全部☆」へへへ…


早苗「全部☆…じゃ無いですよぉ!?どうするんですか!?私達の作戦筒抜けになっちゃったじゃないですかぁ!!」


魔理沙「…私達がやれる…最大限の努力をしようぜ?…皆」キリッ☆


アリス「今のその顔は腹立つだけだから止めてよ魔理沙!!」


魔理沙「私達が紡ぐ物語はまだまだこれからだZE☆」


セイヤ「馬鹿と馬鹿が交差した所で馬鹿な物語しか始まらないだろうが!!このヴァカメッ!!」


こいし「これからどうしましょう…」うぅ…


天子「ここはプランSに移行する必要があるね…」キラーン☆


セイヤ「すっげぇ嫌な予感…」汗タラー…


レミリア「こうなったら仕方が無いわね……その名も《死ノ淵から蘇った堕天使!水奈月セイヤ降臨大作戦》!!」バーン☆


セイヤ「おぃぃぃ!!俺は怪我人だって言ってるだろうが!!」


フラン「ほんの少しだけだから!ちょっと競技に参加して貰うだけだから!騎馬戦とか玉入れとか身体を使う競技だけだから!」


セイヤ「俺への配慮ゼロじゃねぇか!コカコーラゼロよりも真っさらなゼロじゃねぇか!!」


霊夢「男なら覚悟を決めなさいセイヤ!」


咲夜「応援してあげますから!精一杯応援してあげますから!」


セイヤ「応援じゃ無くて救援を頼む事になるだろうが!?」


フラン「U.Nで応援してあげるから頑張ってね?セイヤ❤︎」キャッ☆


セイヤ「居なくなれってかぁぁぁ!?そして俺に居なくなれってかぁぁぁ!?」


魔理沙「例え校庭で置き去りにされても…私達はセイヤが天国へ逝ける様に祈ってるぜ…」肩ポン…


セイヤ「いや祈るんじゃ無くて助けてくれよそこは!!」


早苗「まぁまぁ落ち着いて下さいセイヤさん…何も全部参加して欲しいなんて言いませんから…」


セイヤ「全部参加して貰うつもりだったのかお前らは!」


諏訪子「大事な場面で参加して貰うから身体だけは馴らして置いてね?」


セイヤ「はぁ…もう分かったよ…やりますよ…やればいいんでしょぉ…」ガク…


幽々子「宜しくね?セイヤ君♪」ニコ


セイヤ「分かりました…取り敢えず紫さんに話して来ます…」トボ…トボ…トボ…



レミリア「悪い事しちゃったかしらね…」


霊夢「でも何だか今日のセイヤ…機嫌が良いわよね?」


魔理沙「何だか悪い物が取れた感じがするぜ…何でだ?」


アリス「ふふ…きっと咲夜達が何かしたんでしょ?」ニコ


咲夜「いいえ♪何もしてないですよ♪」ニコ


フラン「そういえばお姉様…セイヤに告白したの…?」ヒソヒソ…


レミリア「え、えぇ…一応…///」ヒソヒソ…


フラン「そっかぁ…それじゃあこれからも頑張ろうね?お姉様♪」ニコ☆ヒソヒソ…


レミリア「えぇ!」ニコ☆ヒソヒソ…


こいし「セイヤさん…大丈夫でしょうか…」


天子「大丈夫大丈夫!セイヤだからね!」


早苗「そうですそうです♪」


諏訪子「それよりも作戦が筒抜けの状態であの精鋭達を相手にする事になるとはね…」


霊夢「かなりのハンディを背負ってしまっているけど…」


魔理沙「私達は逆境の時にこそ…」


咲夜「力を発揮するんです…」


レミリア「それが私達…」


アリス「誰かを助け隊の…」


フラン「隠された特殊能力…」


早苗「ですからね!!」シャキーーーン☆


セイヤ「んな特殊能力いつ出来たんだぁぁぁぁ!?」


霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア・アリス・フラン・早苗「「「「「「「今でしょっ!!」」」」」」」手の平バッ…!


セイヤ「古いわっ!!」




第1競技 徒競走




〜放送席〜



セイヤ「さぁ始まりましたね体育祭!記念すべき第1競技は徒競走!生徒の皆様頑張って走っていきましょう!保護者の方は息子さん!そして娘さんの応援をしっかりしてあげましょう!……って何これぇぇぇぇぇ!?」


萃香「おぉ〜い…五月蝿いぞセイヤぁ〜…」ヒック…


セイヤ「何で俺が放送席でレッツパーリィー☆してるんだぁぁぁ!?冗談で言ったのに現実になっちまったよぉぉぉ!!」


萃香「お前は徒競走出ないだろぉ〜?だから宜しく〜…」ゴキュッゴキュッ…


セイヤ「文とか美鈴とか適任がいるだろ!?」


萃香「美鈴は遅刻だぞ?さっきから居なかっただろう〜?」ヒック…


セイヤ「あ…確かに…」


萃香「つ〜訳で宜しくね〜…」ゴキュッ…


セイヤ「くそ……それでは張り切って参りましょう♪」ニコ☆


放送担当『この人、人格変わるの早い…』


セイヤ「では第1レースを飾るのはこの方達!」



霊夢「負けないわよ?レミリア…」


レミリア「私よりも白組の人達を敵視しなさいよ霊夢…」はぁ…


さとり「走るのは苦手だけれど競技なら仕方無いわね…」


四季映姫「あの…この赤組メンバーに勝てる気がしないんですがぁ…」



セイヤ「いやぁ〜…これは赤組の圧勝ですかねぇ〜?どう思いますか萃香先生…」チラ…


萃香「お〜い!お酒持ってきてくれ〜!」hey☆

hey☆


セイヤ「あんた仕事してくれよ頼むからぁぁ!!」


萃香「んー…レミリアが勝つんじゃない?」


セイヤ「適当過ぎる!もうちょっと解説的な感じでお願いします!」


萃香「えーーーーーー…」


セイヤ「どんだけ嫌なんだよ!?ていうか既にスタートしてゴールしてるし!!」



レミリア「しっかり見ときなさいよセイヤ!」うー!うー! 1位


霊夢「セイヤも苦労してるわねぇ…」2位


四季映姫「さとりちゃん大丈夫?」サスサス… 3位


さとり「疲れたぁ…」4位



セイヤ「チェンジだチェンジぃ!この酔っ払い先生と他の先生チェンジでお願いします!」クイック!


と…言う訳で☆


霖之助「宜しく☆」んっふ!


セイヤ「霖之助さんは先生じゃ無いですけど安心できますね…」ほっ…


霖之助「んふっ…期待に応えられる様に頑張るよ」ふもっふ♪


セイヤ「それでは配点の内容や徒競走の説明…霖之助さん、お願いします」ペコ…


霖之助「任されたよセイヤ君…この体育祭の配点は競技によって異なるから注意してね?先ずこの徒競走は赤組と白組に別れているのは勿論の事、学年でも別れているからね?」


セイヤ「そして気になる得点は1位が5点、2位が4点、3位が2点で、4位が1点…こんな感じになってます」


霖之助「学年で別れている分点数は余り気になら無いからね☆」


セイヤ「最後の競技を終えた段階で得点が高かった組が優勝…ま、当然ですよね」


霖之助「と、こんな説明をしている間にも徒競走は進んでしまっているんだけどね☆」


セイヤ「ドンマイですね☆」


霖之助「それでは2年生による徒競走!続いてのレースの選手を紹介します!」


セイヤ「完全で瀟洒に果たして走れるのか!?!赤組、十六夜咲夜!」



咲夜「セイヤのテンションが…」はは…



セイヤ「遅刻はしたけど1位を目指す!格闘系美少女!赤組、紅美鈴!」



美鈴「あははは…まさか寝過ごすとは…」



セイヤ「みょんみょん言っててもやる時はやります!白組、魂魄妖夢!」



妖夢「馬鹿にしてるんですか!?」みょんー!



セイヤ「そして最後!不良じゃ無いよ!?ホントだよ!?学園一の不良!白組、藤原妹紅!」



妹紅「学園一の不良はセイヤでしょう!?」



セイヤ「俺は不良じゃありません〜!お馬鹿な事言ってる暇があるなら位置に着きなさい!この小野妹子!!あ、間違ったイモトだったな!この藤原イモト!ゲキ眉!ゲキ眉妹紅!」



妹紅「っ」ぷるぷる…



霖之助『セイヤ君がレッツパーリィー☆してるね☆』んっっっふ♪


霊夢・レミリア・さとり・四季映姫「「「「只の悪口でしょうが!!」」」」ゴンッ!!


セイヤ「痛いっ!?」ゴホッッ!!


霖之助「おやおや、皆揃いも揃ってどうしたんだい?」


霊夢「この馬鹿アナウンサーをとっちめに来たのよ!」


セイヤ「頼まれたからやってるんですー!だったら降ろしてもらって結構ですー!」


四季映姫「有罪どころの騒ぎじゃありませんね…」ぷるぷる…


レミリア「来なさいセイヤ!お説教の時間よ!」グイッ…!


さとり「馬鹿に付ける薬は無いわね…」


セイヤ「じゃあ霖之助!後頼みますね〜♪」ウインク☆


霖之助「ふふ…任せておくれ♪」ウインク☆



〜徒競走最終結果〜



赤組569 白組537



霊夢「ねぇセイヤ…この点数ってどうやって出してるのよ…」


セイヤ「きっと……適当なんだろ」


魔理沙「まぁこれからの競技はきっと計算し易いだろうから大丈夫だと思うぜ?」


咲夜「ですが私達赤組が現在勝っています!このままの調子でいきましょう!」


フラン「おー!」


アリス「次の競技はぁ…」ガサガサ…


レミリア「……セイヤいってらっしゃい」


セイヤ「は…?何もう出番なの?」


こいし「新競技…」


幽々子「風船割り大乱闘スマッシュバルーン☆」


セイヤ「しかも大乱闘!?何人出場するんだよ!?」


天子「赤組と白組陣営から男子女子50人ずつ♪」


セイヤ「マジもんの大乱闘じゃねぇか!!」


咲夜「私と魔理沙も出陣するんでセイヤもお早く…」ガシッ!


セイヤ「出場じゃ無くて出陣って言ったよこの子!?」ズルズル…


魔理沙「相手は妖夢がきっと大将なんだろうなぁ…」スタスタ



第2競技 大乱闘スマッシュバルーン☆



霖之助「いやぁ遂にこの競技が来てしまいましたね…」


紫「風船を鑢ハリセンで赤組か白組、何方かの陣営を全滅させた方が勝利…大将の風船は100点、その他の風船は5点、大将を討ち取った組はかなりのリードになるわね…」


霖之助「そして気になるその大将は!」



魔理沙「私だぜ!!」シャキーーーン☆



霖之助「どうやらセイヤ君ではない様ですね…これはどういう事ですか?紫先生…」


紫「セイヤには雑兵の排除をしてもらい易くする為に敢えて大将では無く雑兵になってもらったのよ…」


霖之助「ほう、将を射るには先ず馬から…という事ですね?」


紫「ふふ…その通りよ」ニヤ


霖之助「さて、相対するその白組の大将は!」



妖夢「…」椅子に座る



霖之助「なんだか戦中の大将みたいだね…」


勇儀「やっぱり妖夢ちゃんは大将じゃないとね!他の子達で布陣バッチリ敷いてあるからそうそうあの子に辿り着く事は出来ないよ!」


紫「ふん…病み上がりとはいえセイヤならあんな子達に遅れは取らないわよ?勇儀」


勇儀「片腕使えないたらし木偶の坊なんか何の役にもたたないわよ!TDBよT・D・B!!」


「誰がTDBだコラぁぁぁ!!」


霖之助「聞こえていた様だね……それでは!大乱闘スマッシュバルーン☆START!!」



セイヤ「ったく…片腕でどう立ち回れって言うんだよ…」


咲夜「だったら外せばいいじゃないですか…」


パサッ…


セイヤ「それもそうだな…」左肩ゴキボギメキグギ…!


魔理沙・咲夜『『本当に外し(ちゃいましたぁぁぁぁ!!)やがったぁぁぁぁ!!』』


セイヤ「それじゃあ魔理沙はここで待機だ、咲夜…行くぞ!」ダッ!


咲夜「は、はい!」ダッ!



パァンッ!パァンパァンッ!



セイヤ「結構やられてるな…咲夜!散開して雑兵を片付けるぞ!」タタタタタタッ!


咲夜「分かりました!お互い頑張りましょう!セイヤ!」タタタタタタッ!



ザッ…!!



ルナサ「そうは問屋が…」


こころ「卸さない…」狐


セイヤ「出たな根暗コンビ…」スッ…


こころ「根暗はセイヤも同じ…それにこっちには…」般若


ザッ…


神奈子「我を忘れて貰っては困るな…セイヤ」スタスタ…


赤組一同「」ち〜ん☆


咲夜「本当に白組は精鋭揃いですね…」スッ…


ルナサ「それじゃあ…」スッ…


こころ「勝負…」スッ…狐


神奈子「行くよ…!!」ダッ!


セイヤ「さぁーーーて!咲夜ーーーー!!合言葉はーーーーー!?」ダッ!


咲夜「レッツパーーーーリィーーーー☆!!」ダッ!


ルナサ「たぁ!」ヒュッ!


バッ!ザザザザザーーーー…


セイヤ「病み上がりだからって甘く見るなよ!」ビュッ!!


パシィィッ!


こころ「させない…!」狐


神奈子「隙あり!!」ヒュッ!


咲夜「貴方の相手は私です!」ヒュッ!


パシィィィイインッ!!


神奈子「やるね…」グググ…


咲夜「貴方こそ…」グググ…


文「残念でしたね!私がいる事もお忘れなく!!」タタタタタタタタタタタタッ!


セイヤ・咲夜「「なっ!?」」


文「討ち取っっったりぃぃぃ!!」ブゥン!



パァァァァンッ!



文「あ…あやや…?」頭触る…


「パイセン達の邪魔はさせないぜ…」


セイヤ「げ、幻夢!?お前も出てたのか!?」


幻夢「出場者の名前くらい目ぇ通しとけよ…」


セイヤ「いや面倒だから…」


幻夢「ったくよぉ…」やれやれ…


咲夜「た、助かりました…幻夢君」


幻夢「幻夢でいい…馴れねぇからな…」


セイヤ「さて…じゃあこれで…」スッ…


咲夜「3対3ですね…」スッ…


幻夢「それじゃあ一丁派手に…」スッ…


セイヤ・咲夜・幻夢「「「レッツパーーーリィーーー☆!!」」」ダッ!!


こころ「はぁっ!!」狐


パシィィッ!


セイヤ「随分と感情豊かなポーカーフェイスだな…こころ…!」グググ…


こころ「負けない…!」グググ… 狐



幻夢「どうした根暗娘ぇ!その程度かぁ〜?女だから手加減してやってるんだぁ…もちっと楽しませてくれよ!」タタタタタタッ


ルナサ「あんまり私を…!」タタタタタタッ


ザッ…!


ルナサ「舐めない事ね!」ヒュッ!


パシィィッ…バッ…!


幻夢「っぶねぇ…」



神奈子「いくよ咲夜!」タタタタタタッ


咲夜「私だってこんな所で負けられないんです!」構え…


神奈子「この一撃で決めてやろう!」バッッ!


咲夜「それは!」


セイヤ「こっちの!」


幻夢「台詞だ!」



パァァァァンッ!×3



セイヤ「やるな…こころ」ニコ


こころ「流石…セイヤ…」ニコ



幻夢「ま、ちっとはやるみたいだな」フッ…


ルナサ「素直に褒めてよ…」



神奈子「あらら…負けちゃった…」ポリポリ…


咲夜「いい勝負が出来ました…有難う御座いました」ペコ…


神奈子「まぁ他の子達にも注意するんだね…我等が大将、魂魄妖夢を討ち取る事は出来ないだろうけど」ニコ


咲夜「必ずや打ち取ってみせます!」ニコ


セイヤ「それじゃあ今度こそ散開だ!健闘を祈る!」ダッ!


咲夜「了解です!」ダッ!


幻夢「あんたこそ足引っ張るなよ?セイヤパイセン!」ダッ!




赤組陣営再奥ノ地…




魔理沙「う〜む…誰も来ないぜ…」ポツン…


美鈴「いい事じゃ無いですか…ですが私達赤組の人が確実に減ってきていますね…」


霊夢「まぁ魔理沙が討ち取られ無ければセイヤや咲夜がなんとかするでしょ」


魔理沙「それにこっちには脳筋美鈴とズル賢い守銭奴巫女霊夢が居るからな!安心安全な大将LIFEが送れるぜ!」ははは!


美鈴「脳筋って私の事ですか?魔理沙…」ゴゴゴゴッ…!


霊夢「頭の風船みたいに顔面も腫らして欲しいの?」ゴゴゴゴッ…!


魔理沙「か、可愛いジョークだろ?大将ジョークって奴だぜ!」アセッ…



コソコソ…



てゐ「チルノ…準備は良い?」ヒソヒソ…


チルノ「バッチリだよ…!それじゃあ作戦開始だね…!」ヒソヒソ…


てゐ・チルノ「「てゐとチルノのパーフェクト悪戯教室作戦…始動…!」」クイクイッ…




鈴仙「どうやら始まるみたいだね…」双眼鏡…


妹紅「赤組とセイヤに裁きの鉄槌を…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!


さとり「こころとルナサ…神奈子がやられたのは痛手だけれど、この作戦が成功すれば…」



てゐ「行け!野郎共!」


野郎共「うぉぉぉぉぉ!!」ダッ!!


魔理沙「ダニィィ!?」ドキッ!


美鈴「敵襲ですか!!」スッ…


霊夢「守りはどうなっているのよ全く!」スッ…


チルノ「残念だったね赤組諸君!守りはあたいとてゐが作った鑢トラップで一網打尽さ!」ははははは!


「だったら今度は私達が!」バッ!


「あなた達を一網打尽にしてやります!」バッ!


霊夢「早苗に諏訪子!敵はどれ位殲滅できたの!?」


早苗「軽く2、3人葬ってきました!」Vサイン☆


諏訪子「数で勝てる程…守矢神社の人間は甘くないよ…!」スッ…!


魔理沙「だったら私もやるぜ!」スクッ!


美鈴「魔理沙がやられたらどうするんですか!?」


魔理沙「大将たるもの下が安心して居られる様に務めるもんだぜ!それに私は座っているよりも…!」ダッ!


野郎a「はっ!?」ビクゥッ…


パァァァァンッ!


魔理沙「動いてる方のが性に合ってるからな!」肩にトントン…


霊夢「…それでこそ魔理沙ね!」ダッ!


早苗「いきましょう皆さん!」ダッ!


諏訪子「ここの赤組全員とっちめるよ!」ダッ!


美鈴「了解です!!」ダッ!



てゐ「掛かって来な!」ダッ!


チルノ「私達白組の実力を見せてやる!」ダッ!


野郎b「てゐ様とチルノ様に続けぇ!そして我等が大将!魂魄妖夢様に勝利と!」ダッ!


野郎共「栄光を!!」ダッ!




セイヤ「どうやら魔理沙達の所もドンパチ賑やかになってるみたいだな」タタタタタタッ…!


スパスパァァァァンッ!ザザザーーー…!


女子a「あっ!」


女子b「割れちゃったぁ…」


セイヤ「少しでも数を減らす…!」ダッ!



白組陣営の目の前…



「来たねセイヤ!」


「こっから先は通さないわよ…」ゴゴゴゴッ…!


「通りたければ私達を倒す事ね…」



セイヤ「面倒臭い3人が揃ったモンだな…」ピタ…


さとり「私は非戦闘員だけれどセイヤ…あなたの思考を読んで作戦を建てさせてもらうわよ…」


妹紅「徒競走の件での恨み…ここで晴らす!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!


鈴仙「銃じゃ無くても闘えるって所を見せてあげるよ…セイヤ…」


セイヤ「3対1か…しかも妹紅付き…」


「ひとーつ!赤組陣営の生き血を啜り!」


「ふたーつ!不埒な悪業三昧!」


「みーつ!醜い浮世の白組陣営を!」


「「「月だか何だかに代わってお仕置き(です!!)よ!!」」」バーン☆


セイヤ「あ、アリス!?それとフランにこいしちゃんまで!?」


アリス「ここは私達に任せてセイヤは妖夢を!」スッ…


フラン「セイヤだけにいい格好させられないもんね♪」ウインク☆


こいし「お姉ちゃん!私が相手になるよ!」ビシッ!


さとり「ふふ…果たして私に勝てるのかしら?」


妹紅「それにね…簡単に通す訳には…いかないんだよ!」バッ!


パシィィッッ!!


フラン「力での勝負なら負けないよ…妹紅!」グッ!


バッ…!


妹紅「流石スカーレット財閥の娘さんね…血の気が多い事…」スッ…


鈴仙「だったら…私の相手はアリスだね…」スッ…


アリス「丁度ウサギさんのお人形が欲しかったんだぁ♪」スッ…


セイヤ「……任せたぞ?3人共…」ニコ


アリス・フラン・こいし「「「合点承知の助(です!)!」」」ニコ



タッタッタッタッタッタッ…



バサッ…!



妖夢「ようやく来ましたか…」


セイヤ「待たせたな…」スタスタ…


妖夢「必ずやここへ来ると信じていましたよ…片腕だけでもやはりセイヤはセイヤでしたね…」スクッ…


セイヤ「お褒めに預かり光栄です…白組陣営大将の魂魄妖夢殿…」お辞儀…


妖夢「私はセイヤに憧れていました…私よりも遅く剣術を始めたのにも関わらず、それを感じさせる事の無い上達振り…それはセイヤが皆を想っているから成せる事です…」


セイヤ「何度も言うが俺はそんな大層な人間じゃない…ここに居られるのは妖夢…お前や他の人達が側に居てくれるからこそだ…ま、皆を想っているって点は間違ってはいないがな…」


妖夢「そんなセイヤだからこそ…私はセイヤと対等に闘いたいんです…残念ながら今回はそうはいきそうもありませんがね…」スッ…


セイヤ「一度位全力出しても死ぬ訳じゃ無いんだ…お望み通り全力で相手をしてやるよ…魂魄妖夢…!」グッ…!


妖夢「セイヤ………白玉楼庭師、西行寺幽々子様を護る為!そして皆さんを護る為!性は魂魄!名は妖夢!いざ尋常に…勝負!!」ダッ!


セイヤ「幻想学園高等学校2年、紅魔流抜刀術当主ブラド・スカーレットの弟子!水奈月セイヤ!来いよ、その頭の風船…綺麗に叩き割ってやる!!」ダッ!



パシィィッ!!



霖之助「どうやら始まったみたいだね…」んふ…


紫「セイヤー!負けるんじゃないわよ!」


勇儀「妖夢ちゃん!根暗木偶の坊なんかに負けるなぁ!」




妖夢「はぁぁぁぁ!!」ブゥゥンッ!


セイヤ「くっ…!」サッ…!


ザザザーーー…スッ…


妖夢「避けているだけでは勝てませんよ!?セイヤ!」ブゥゥンブゥゥン!


セイヤ『まさかここまで強くなってるとはな…!!』サッ!サッ!


ヒュンッ!


妖夢「読みが甘いですよ!」バッ…!


セイヤ『何が妖夢をここまで強くしたんだ!?』ビュッ!ヒュンッヒュン!


サッ!サッ!バッ…!!


セイヤ『マズい!?』クルンッ…!!


スタッ…!


妖夢「ふぅ…」スッ…


セイヤ「妖夢…お前、強くなったな」ニコ


妖夢「私は……セイヤが帰って来てから…死に物狂いで剣術に没頭しました…2度とセイヤに死んでほしくないから…私も……私が!セイヤを護れる位に!強くなりたいから!!」ダッ!


セイヤ「…」スッ…


妖夢「だから私は!セイヤには負けません!!私の想いがどれだけの力をくれるのか!ここで試します!!」タタタタタタッ…!


セイヤ「妖夢……あんたも…」ダッ!


バシィッッ!パシィィンッ!


妖夢「まだまだぁぁ!!」ヒュンッヒュンッ!ビヒュッ!


バシィッッバシィッッ…!!


セイヤ『気圧されてる…!妖夢の想いに…俺が…!』サッ…!バシィッッ!ビヒュッ!


妖夢「はぁぁぁ!!」ビヒュッッッ!


セイヤ「らぁぁぁ!!」ビヒュッッッ!


バシィッッンッ…!!


ググググググググッ…!!


妖夢「くぅっ…」ググググッ…!


セイヤ『くそ…こんな時に左腕に痛みが…握力まで落ちてきやがった…!』グググ…!


バッッ…!!


妖夢「っ!?な、なんのつもりですかセイヤ!全力で相手をしてくれるって約束してくれましたよね!?」ウルッ…


グッッ…!!


セイヤ「あぁ……だから…!俺は妖夢に全力の奥義を!…叩き込む…!!」


妖夢「っ…セイヤ……分かりました…!!」グッッ…!!


セイヤ「紅魔流抜刀術六ノ型奥義…!」


妖夢「魂魄家に伝わる秘儀…その一つを見せてあげましょう…!!」


セイヤ「雛罌粟!!」シュッッッッッ…!!


妖夢「《幻影斬》!!」シュッッッッッ…!!



パァァァァンッ!!



セイヤ「…はは、マジですかぁ」頭触る…


妖夢「や、やりました!勝ちましたぁ!!」みょんーーーーーー♪



赤組一同「えぇぇぇぇぇぇーーーーー!?」ガーン☆


白組一同「おーーーーーーーーー!!」



妖夢「残りは恐るるに足りません!白組の諸君!!敵は赤組陣営再奥ノ地……大将の首討ち取りに行きますよぉーーーーー!!」ダッ!


白組一同「おーーーーーーーーー!!」ダッ!


妖夢「攻め込めぇーーーーー!!」タタタタタタタタタタタタッ!!


セイヤ「……ぁ〜…完全に負けたなぁ…妖夢に負けるとはなぁ…まだまだ修行が足りないって事かぁ…」はぁ… 根暗モード突入☆



赤組陣営再奥ノ地…



魔理沙「おいどうするんだ!?セイヤが妖夢に負けたぜ!?」アタフタ!


霊夢「あんた大将でしょ!?こんな時こそしっかりしなさいよ!」パァァンッ!


早苗「ですけど本当にこれからどうするんですか!?このままじゃジリ貧ですよ!?」バシィッッ!


パァァァンッ!


諏訪子「…ごめんね?やられちゃった☆」テヘペロ☆


霊夢「ちょっとぉぉ!?こんな大事な時にやられないでよ!!」バシィッッ!




アリス「はぁ…はぁ…」スッ…


フラン「どうしよぉアリスぅ…」スッ…


さとり「ふぅ…こいし、覚えておきなさい…姉に勝る妹なんて存在しないのよ?」


こいし「お姉ちゃん…フランちゃん達姉妹はどうなの?」風船割れてる…


さとり「……あれは例外よ」


「どういう意味よそれ!!」


鈴仙「聞こえてたみたいだね…」はは…


妹紅「でももうお終いね…諦めて降参しなさい…」スッ…


アリス「諦められる!」ダッ!


フラン「わけがない!」ダッ!



パァァァンッ!×2



アリス「ですよねぇ…」ガク…


フラン「負けちゃったぁ…」ガク…



赤組陣営再奥ノ地…



魔理沙「ヤバいぜヤバいぜぇーーーーー!」パァァァンッ!


霊夢「このままじゃやられるわよ!?」ヒュン!


タタタタタタッ!ザッ!


咲夜「遅れてしまって申し訳ありません!戦況は!?」


霊夢「見ての通りよ!もうすぐ妖夢もこっちに攻め込んで来るわ!」パァァァンッ!


早苗「あわわわー!そんな事言ってる間に来ちゃいましたよー!?」


美鈴「やるしかないみたいですね!」スッ…



ザッ…!!



さとり「さてと…戦況はどう考えてもこちらが優勢ね…」


妹紅「さてとぉ…楽しみましょうか!」


鈴仙「てゐとチルノちゃんはヤラレチャッタみたいだけどまぁ想定内だね」


妖夢「覚悟して下さいよ…」スッ…!



魔理沙「じょーとーだぜ!大乱闘東方ブラザーズG開幕だぜ!!」


霊夢「全員纏めて夢想封印の刑よ!!」


咲夜「セイヤの仇…ここで取ってやります!!」


早苗「誰かを助け隊の実力見せてあげますよ!!」


美鈴「でしたら私は邪魔が入らない様に他の白組の人達の風船を片っ端から割ってきます!」ダッ!


霊夢・魔理沙・咲夜・早苗「「「「楽しい愉しい宴の幕開けだぁぁぁぁ!!」」」」ダッ!!




そして…




赤組694 白組837



魔理沙「いや……流石にあの人数相手は無理だぜ…」


霊夢「妖夢以外は殲滅したのに結局他のモブ共にヤラレチャッタわね…」


咲夜「悔しいですね…」


美鈴「ま、まぁ楽しかったんですからいいじゃないですかぁ〜…」あはは…


紫「この馬鹿!どうして負けたのよ!」ゲシッ!


セイヤ「解せぬ…」orz


早苗「まぁまぁ紫先生!次がありますから!」


幽々子「これからですよ紫先生!…それよりもセイヤ君、妖夢はどうだった?」


セイヤ「え?…はい、凄く強くなってて驚きました…」ニコ


幽々子「そう♪それは良かったわぁ♪」ニコ


諏訪子「次の競技は…?」


レミリア「えぇ〜と……玉入れね」


セイヤ「俺は少し休憩するわ…腕が上がらん…」


フラン「じゃあセイヤの分も頑張らないとね!」


アリス「同じボールを取ろうとしてあっ…///みたいな展開は無いのかぁ…」


霊夢「セイヤ!出場しなさい!」グイッ!


セイヤ「いや無理だって!玉掴めないって!」


魔理沙「右腕があるだろ!この根性無し!」グイッ!


セイヤ「参加してやってるだけでも有難いと思えよなお前ら!」


咲夜「はぁ…仕方が無いですね」やれやれ…


こいし「こういう時にその身長を生かさないでどうするんですか…?セイヤさん…」ジトー…


セイヤ「そういう目で見るの止めてくれないかなこいしちゃん!?」


幽々子「それじゃあ赤組白組合同最強玉入れ合戦…」


美鈴「開幕です!!」


セイヤ『乱闘騒ぎにならないのか…?それ…』




〜放送席〜



セイヤ「で結局…」


霖之助「こうなる訳だね…」



ギャーギャー!うおぉぉぉぉ!!


オノーーーーレーーー!!君が!泣くまで!ぶつけるのを!止めない!!


カットビングだぁぁぁぁぁぁぁあああ!!滅びのバーーストストリーーーーーム!!



セイヤ「ワロエない展開ですね…」


霖之助「想像以上にカオスだね…」


紫「こら霊夢!早くそいつの顔面に赤玉ぶつけてやりなさい!!」机に足乗せる!


勇儀「ほらほら!さとりや燐や空ももっと派手に白玉ぶつけてやんなさい!!」


セイヤ「教師が生徒煽ってどうする!!」


ビシュッ!!バキィァッ!!


セイヤ「ドイトルぅ!?」ガシャァンッ!


霖之助「まさかここまで被害が及ぶとは…」大丈夫かい?セイヤ君…


セイヤ「くそっ…やる事が派手過ぎるだろ…」ありがとうございます…




〜戦地〜




魔理沙「さっきの恨み晴らしてやるぜ妖夢!」ビシュッ!


妖夢「負けた腹癒せに玉をぶつけようとするとは団長も地に堕ちましたね魔理沙!」サッ!


魔理沙「何だとぉぉ!?そこでボロ雑巾みたいに伸びてる馬鹿パチュリーみたいにしてやるぜぇ!!」ビッ!


パチュリー「」ボコボコち〜ん☆


レミリア「ぱ、パチェ…?大丈夫…?」ツンツン…


ビシュッ!ボゴォッ!


レミリア「かりちゅまぁぁっ!?」ドサァッ!


鈴仙「あはははははw!!てゐ見て見てw!幼女が玉ぶつけられて『かりちゅまぁぁっ!?』だってさぁーwww」ゲラゲラ!m9


てゐ「ひーwひーw!お腹痛いぃーw!」ゲラゲラ!m9


スクッ…


レミリア「いい度胸してるじゃ無いのぉぉ…この獣耳風情がぁぁー!!」ビシュッ!


ボゴォッ!


四季映姫「ジャバザぁっ!?」ドサァァッ!


鈴仙「オマケにノーコンだよw」


てゐ「そんなんで私達に勝負を挑もうなんて500年位早いよw!カリスマ(笑)さんw」


レミリア「っ」ぷるぷる…



輝夜「さっさとくたばりなさい!」ビシュッ!


咲夜「くたばるのは貴方の方ですよ!」ビシュッ!


ボスッ!


輝夜「合わせるのが上手いみたいね…変態レズメイドさん」玉拾う…


咲夜「碌に自己紹介もされていない姫様の癖に中々やりますね…馬輝夜さん」玉拾う…


輝夜「…トサカに来たわ、お望み通りその綺麗なお顔をボコボコにしてあげましょう…」スッ


咲夜「従者を舐めているといつか寝首を掻かれますよ?馬輝夜さん…」スッ…



フラン「とぉっ!とぉっ!」ビシュッ!ビシュッ!


妹紅「痛い!痛い痛い!」ボゴォボゴォ!


早苗「いいよぉフランちゃん!ナイスコースだよぉ!」b☆ 羽織締め…


妹紅「ちょっと離しなさいよ!」ジタバタ!


早苗「さっきの御礼に沢山可愛がってあげますよ…妹紅さん…?」ニコォ…ググググググ…!


フラン「きゅっとして〜…」グググッ…!


妹紅「あ、謝るから!土下座するからそれだけは勘弁してぇー!?」ジタバタ!


早苗「駄目で〜す♪」ググググググ…!


ザッ!


フラン「ドカーーンッ!!」ビシュッッ!!


ボゴォッッ!!


妹紅「もるばぁっ!?」ゲボォッ!


ドサッ…


妹紅「」ち〜ん☆


早苗「さてと……あと何人かな☆」ニコ


フラン「白組精鋭部隊殲滅作戦!始動だね☆」ニコ




霊夢「あははははー!やめて欲しかったらMoneyを寄越しなさい!」ビシュッ!ビシュッ!


白組男a「ラブライブぅっ!?」ゲバァッ!


白組女a「キャトルっ!?」ゲボォッ!


ザッ…!


神奈子「信仰を集める対象である人様を甚振るとは…大した巫女さんね…」スタスタ


霊夢「あんたの所の早苗と諏訪子もご覧の有様よ…」ニコ



早苗「謝りやがれですぅ!」ビシュッ!


諏訪子「信仰なんてそんなの関係ねぇ!」ビシュッ!



神奈子「……でも駄目よ」


霊夢「はぁ…あのねぇ〜、今の世の中ではMoneyが全てを支配するのよ?」チャキーン¥


神奈子「見下げ果てられる程の傍若無人っぷりだね…博麗の巫女さん」


霊夢「ならあなたのその信仰の力とやらで私を止めてみなさい…ま、無理でしょうけどね♪」スッ…


神奈子「いいよ…その信仰の欠片も無い精神…清め直してあげるよ」スッ…


霊夢「負けたら守矢神社の御賽銭は私の物よ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!


神奈子「……え?何この闘気…無理無理無理無理!勝てる訳無いでしょこんな奴に!?」


霊夢「これで守矢神社の御賽銭はっ!!」バッ!


神奈子「ひぃっ!?」ビクゥッ!


霊夢「私の物ぉぉっ!!」バキィァッ!!


神奈子「まさかのダイレクトアタックぅっ!?」ゲボォァッ!!


ドサァァア…!!


神奈子「」ち〜ん☆


霊夢「………さてと、他にMoneyを持っていそうなのはぁ〜☆」ルンルン♪




アリス「イェイッ!!」ビシュッ!


こころ「当たらないよ…」サッ…!




天子「凄い荒れてるね…皆」ポイッ…


美鈴「ですねぇ〜…先生方も何だか楽しそうですしねぇ〜…」ポイッ…


こいし「皆さん結構血の気が多かったんですね…」ポイッ…


幽々子「まぁ私達は普通に玉入れして点数を稼ぎましょうかぁ…」ポイッ…




で…




セイヤ「…何か言う事は?」


霊夢・魔理沙・咲夜・レミリア・アリス・フラン・早苗・諏訪子「「「「「「「「「ごめんなさぁ〜い…」」」」」」」」」


セイヤ「いや全然反省して無いよなぁ!?白組が白なのに赤組になってたよなぁ!?」


霊夢「まぁお互い様って言う事で…」


セイヤ「お前らが先に仕掛けたんだろ!?」


魔理沙「違うんだ!あいつらが私達の事を鼻で笑うから!」


セイヤ「負けたんだからそれ位流していけよ!」


咲夜「ですがあっちも乗り気でしたよ?」


セイヤ「そういう問題じゃねぇんだよぉ!!」


アリス「ままま!次の競技あるからお説教はまた後でって事で!ね?」


セイヤ「ったく…」


レミリア「私はパチェを心配しただけなのに…」


美鈴「でもお嬢様も最終的には参加してましたよね?」


フラン「それもノリノリでね!」


レミリア「う〜…」


早苗「それで次の競技は?」


幽々子「男女別になっての大綱引きね…」ガサ…


魔理沙「まぁ男子の部はいただきだぜ!」


セイヤ「何でだ?」


こいし「それは始まってから分かりますよ♪」


セイヤ「?」




第3競技 大綱引き




セイヤ「はぁ…右腕しか使えないのに何故俺はここに居るんだ…」


「何事も気持ちの問題だ!セイヤ君!共に白組陣営を驚かすとしようじゃないか!」


セイヤ「こ、この声は…」


ブラド「私だよ!」\デェェェェェン/


セイヤ『ま、まさかのアーノルド様が来たぁぁぁぁぁぁ!?』


ブラド「私が居るからには決して赤組を敗北させる事は無いだろう…」ふっ…


セイヤ『いやあんたが居れば100人所か1000人でも相手出来るわぁ!!』


ブラド「ふふふ…まさか私が参加出来る様になるとはな…紫先生には感謝しなければならない…」


セイヤ『あんたみたいな人間武器庫を出場させたのは紫さんか!』ちらっと…


紫「ふっ…」b☆


セイヤ『なに満面の笑みでGOODLUCKかましてんだぁぁぁ!!』


ブラド「私は赤組の保護者代表だ…白組での代表は一体誰なんだろうな…」


セイヤ『いや誰が来ても結果は変わらねぇよ…』



「全く…さとりに頼まれたとはいえ何故私なんだ…」眼鏡カチャ…



ブラド「ん?どうやら来たみたいだぞ?」


セイヤ「誰ですかね…?」


「……君が水奈月セイヤ君かい?」


セイヤ「え…?俺の事を知ってるんですか?」


「さとりやこいしから聞いているからね…」


セイヤ「さとりやこいしちゃんから聞いてるって事は…まさか…」


「初めましてだね…私の名前は古明地浩二だ」ニコ


セイヤ「さとりとこいしちゃんのお父さん!?」


浩二「娘達が世話になっていたみたいだね…特にさとりの為に奮闘してくれていたみたいじゃないか」


セイヤ「い、いえいえ!そんな大層な事はしていませんよ!」ブンブン!


浩二「謙遜する必要はないよ、さっきも言った通りさとりから全て聞いているからね…一度でいいから君に会ってみたかったんだ」


セイヤ「こ、光栄です…」ペコ…


浩二「確かに礼儀正しい子だね…」


セイヤ「さ…いえ、娘さんからはどんな感じで聞いていたですかねぇ〜?」オズオズ…


浩二「男女構わずさとりに乱暴しようとした奴等を病院送りにしたと聞いているよ?」


セイヤ「あ、あははははぁ〜…」白目…


浩二「まぁお互いに頑張ろうじゃないか…それじゃあ私はこれで」ペコ


セイヤ「あ、はい…」ペコ


ブラド「品のある男だな…流石古明地姉妹さん所の父親、というべきか…」


セイヤ「めっさイケメンでしたね…」


ブラド「面では負けたが筋肉では負けないぞ…」


セイヤ『あんたのその筋肉に勝てる奴なんざ居ないからね…?』



先生「それじゃあ全員綱を持ってぇ…」



赤組一同「…」グッ…



白組一同「…」グッ…



先生「…はじめぇぇん!!」



ブラド「憤怒ぅっ!!」愚威ッッッッッッ!!



スポーーーーーーーーンッッッッ!!



白組一同「あーーーーーれーーーーーーっ!?」ヒューーーーン…



ドサドサドサドサァァァァ…



白組一同「」ち〜ん☆



赤組一同「」えぇ〜…


セイヤ『やっぱりなぁ…』はぁ…


ブラド「む…?やり過ぎてしまったかな…?」



フラン「あ〜あ…」


レミリア「お父様…」


魔理沙「よっしゃー!勝ったぜぇ!」ガッツポーズ☆


霊夢「流石ね!」


咲夜「次は私達が勝利を飾る番です!」


美鈴「一気に振り出しに戻すチャンスです!」


こいし「頑張っていきましょう皆さん!」


幽々子「だけれど私達の保護者代表は誰なのかしらぁ…」


天子「う〜ん…他に候補が居ない様な…」


霊夢「それだったら確か紫が参加するとか言っていたわよ?」


魔理沙「ゆかりん☆が出場するなら百人力だぜ!」


咲夜「という事は白組は十中八九…」


美鈴「星熊先生ですね…」


タッタッタッ…


アリス「皆〜!大変だよ〜!」タッタッタッ…


フラン「どうしたのアリス…何が大変なの?」


アリス「さっきの綱引きで男君が足痛めたみたいで…」


レミリア「お父様が憤怒ぅっ!なんて言って思い切り引っ張るから…」はぁ…


幽々子「それじゃあ…」


こいし「セイヤさんに頑張って貰うしか無さそうですね☆」



セイヤ「ぶぇっくしょぉっ!」


ブラド「大丈夫かねセイヤ君…風邪か…?」


セイヤ「いえ…物凄く嫌な予感がするだけですから…」ははは…


ブラド「?」




赤組一同「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…


白組一同「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…



セイヤ「何故にこんな殺気立ってるんだ…?」



さとり「さっきはよくもやってくれたわね…」ゴゴゴゴッ…


早苗「はて…何の事ですかねぇ〜?」


妹紅「白々しいわよ!フランちゃん!絶対許さないから覚悟して置きなさい!」ゴゴゴゴッ…


フラン「え〜?フランわかんなぁ〜い☆」


レミリア「鈴仙にてゐ…覚悟は出来てるわね?」ゴゴゴゴッ…


鈴仙「かwくwごw」プププw…


てゐ「覚悟の意味を知ってるなんて偉いでちゅね〜w?レミリアちゃ〜んw?」プププw…


鈴仙・てゐ「あはははははw」ゲラゲラw


レミリア「っ」ぷるぷる…


パチュリー「魔理沙ぁ…さっきの雪辱…ここで晴らしてやるわ!」ゴゴゴゴッ…


魔理沙「はっ!寝言は寝てから言うもんだぜ?偉大なる運動音痴パチュリー・ノーレッジ先輩w?」


パチュリー「むっきゅ〜…!」ぷるぷる…


神奈子「霊夢ぅ…さっきはよくもダイレクトアタックかましてくれたわねぇ…」ゴゴゴゴッ…


霊夢「信仰の力っていうのはダイレクトアタックにも及ばないみたいね……ザマぁw」m9


神奈子「っ」ぷるぷる…


幽々子「妖夢…朝の恨み…覚えているでしょぉ?」ゴゴゴゴッ…


妖夢「幽々子様も少しはご自分で自炊されてはいかがですか?私の苦労が良く分かると思いますよ?」ゴゴゴゴッ…


輝夜「さっきは結局引き分けだったけれど今度こそ決着を着けましょうか…PAD長さん…?」ゴゴゴゴッ…


咲夜「残念でしたねこれは生乳ですぅ!貴方の方こそ月に帰してあげますよ…モブキャラさん…?」ゴゴゴゴッ…


フラン「言って置くけどチルノにもルーミアにも負けないよ?ね?こいし?」ゴゴゴゴッ…


こいし「そうだね…フランちゃん」ゴゴゴゴッ…


チルノ「あたいに勝とうと思うなんてSM◯Pの中◯君が歌声で世界を取ろうと思うくらい甘い考えだね!」ゴゴゴゴッ…


ルーミア「チルノちゃん…失礼過ぎなのかー」


紫「ここで決着…付けましょうか勇儀…?」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…


勇儀「ふふふ…ワクワクしてくるわ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…



セイヤ「メンチ切り合ってないでとっとと始めろ…」



先生「それでは全員綱を持ってぇ…」



赤組一同「…」グッ…!


白組一同「…」グッ…!



先生「…ぶぇっくしょぉぉぉっっっ!!」鼻水ドピュッ!


赤組一同「はぁぁっ!」グッッ!


白組一同「はぁぁっ!」グッッ!



バチンッッッッ!!



霊夢「こ、これが女の子の力なの!?」グググッ…!


魔理沙「よ、予想を超えていやがるぅっ!だぜぇ!」グググッ…!


アリス「ふ、ふざけてる場合じゃ無いよ魔理沙ぁ!」グググッ…!



セイヤ「女子って怖ぇぇ…」ゾオォ…



咲夜「で、ですがどうしましょう!このままじゃ負けちゃいますよ!?」グググッ…!


諏訪子「そ、そんな事言われてもぉっ!」グググッ!


早苗「そ、そうです!アリスさん!赤組陣営の元気を分けて貰えばぁっ!」グググッ…!


アリス「あれは両手を天に掲げないと使えないんだよぉっ!」グググッ…!


レミリア「う〜!」ぷるぷるっ…!


フラン「お姉様もっとしっかり引っ張ってよぉっ!?」グググッ…!


レミリア「これでも全力で引っ張ってるのよぉっ!!」ぷるぷるっ…!


天子「くーーー!う、腕の力がぁっ!」グググッ…!


幽々子「お、お腹が空いて力がぁぁ…」ヘロヘロォ〜…


紫「しっかりしなさい幽々子ちゃん!こうなったらあの掛け声しかないわ!」ググググググッ!


魔理沙「まさかゆかりん☆アレをやるのか!?」グググッ…!


こいし「あ、アレって何ですかぁっ!?」グググッ…!


紫「リポ◯タンDのアレよ!」ググググググッ!


美鈴「このままでは埒があきませんからね!それでいきましょう!」グググッ!


咲夜「それでは紫先生!お願いします!」グググッ…!


紫「それじゃあ赤組一同!ファイトーー!?」


赤組一同「イッパーーーーーツ!!」グウォンッ!!



妖夢「みょんーーーー!?」スポーーーーンッ!


こころ「あいきゃんふらい…」スポーーーーンッ! 真顔


神奈子「嘘ぉっ!?」スポーーーーンッ!


プリズムリバー三姉妹「新しい曲……出来そうです♪」スポーーーーンッ!


鈴仙「あれーーーーっ!?」スポーーーーンッ!


てゐ「馬鹿なぁーーーー!?」スポーーーーンッ!


さとり「良いものが見れたわね…」うんうん…スポーーーーンッ!


文「この瞬間をカメラに収めねば!」パシャ☆パシャ☆スポーーーーンッ!


輝夜「やな感じぃーーーーー!!」スポーーーーンッ!


パチュリー「月の彼方へと…」スポーーーーンッ!


チルノ「あたいは今!空を制する!」スポーーーーンッ!


ルーミア「それはリオレウスなのかーーー!」スポーーーーンッ!


四季映姫「ふふふ…無罪放免ですね」キリッ☆スポーーーーンッ!


衣玖「アレをやるなら…今しかありません!」例のポーズシャキーン☆


「キャーーーーイクサァーーーーン!!」



ドサドサドサドサァァ…



霊夢「勝ったわね…」キリッ☆


魔理沙「私達に不可能など有って無い様な物だぜ!」キリッ☆


咲夜「貧弱貧弱ぅ!…ですね♪」キリッ☆


レミリア「ふぅ…いい汗掻いたわ!」キリッ☆


フラン「お姉様は特に何もしてないよ…?」


アリス「私達こそが正義!」ドンッ☆


幽々子「な、何とか勝てたわぁ〜…」


天子「ファイト一発であそこまで変わるとは思わなかった…」


美鈴「勝ちましたね〜紫先生!」


紫「ふふ、皆のお陰よ♪」ニコ


こいし「大勝利♪」Vサイン☆



勇儀「ま、負けた…」ガク…



セイヤ『マジで彼奴らを怒らせない様にしよう…そう心に刻み込んだ瞬間だった…』



そして…それからの競技はと云うと…



大玉転がしでは…



レミリア「べぶしぃっ!?」ベチャ…!


咲夜「おぜう様ぁぁぁぁぁぁぁ!!」ゴロゴロ…!


魔理沙「レミリアに何するんだぜぇ!」ゴロゴロ…!


霊夢「絶対に許さないわよぉっ!」ゴロゴロ…!


さとり「体育祭とは…非情な物なのよ」フッ…ゴロゴロ…!


四季映姫「私が罰するので白組の人達は無罪放免です☆」ゴロゴロ…!


リリカ「これが運命って奴だね☆」ゴロゴロ…!


文「良いですねぇ♪良いですねぇ♪」パシャ☆パシャ☆



セイヤ「お前ら普通に体育祭できねぇのかぁっ!!」



レミリアが白組の妨害を受け大玉に潰され…



障害物競走では…



パチュリー「むきゅっ!?何このネット!?段々狭くなって…」ギチギチ…


魔理沙「それはプ◯デター様ご愛用の捕まえた獲物を締め付け続ける特別製ネットだぜ!」タタタタタタッ!


鈴仙「で、出られない上にどんどんキツく締め付けてくるぅ〜…」ギチギチ…


咲夜「精々頑張って下さいね♪」ニコ タタタタタタッ!


魔理沙「そして最後に!」バッ!


咲夜「あんぱんを食べればゴールへ一直線です!」バッ!


パクンッ!モグモグモグモグ………ピキーン☆……


魔理沙・咲夜「オロロロロロロロ…!」キラキラキラキラ☆


セイヤ「おぃぃぃぃぃ!?何やってんだ魔理沙に咲夜ぁぁぁぁぁ!?」ガビーンッ!


魔理沙「こ、この味はまさかぁ…」キラキラキラキラ☆


咲夜「で、伝説のぉ…」キラキラキラキラ☆


古河秋◯「お前にレインボォォォォォォォ!!」ピカーーーン☆



セイヤ「あんた誰だぁぁぁぁ!?」


さとり「私の知り合いのパン屋のお父さんよ」


セイヤ「あの人を連れて来ちゃ駄目だろ!?」


さとり「大丈夫…問題無いわ…」キリッ☆


セイヤ「問題だらけだわ!」ガーー!



魔理沙「オロロロロ…もう…駄目だぜぇ」キラキラキラキラ☆


咲夜「気付かずに食してしまうとは…何たる不覚……うっ!オロロロロロロロ…」キラキラキラキラ☆



セイヤ「やめろぉぉ!!これ以上美少女がレジェン吐を撒き散らすなぁぁぁ!!」


霊夢「ど、どうしようセイヤぁ…私も貰いレジェン吐しそうぅ…」うぷっ…


アリス「わ、私もぉ…」うぷっ…


レミリア「き、奇遇ね…私もよぉ…」うぷっ…


フラン「うぅ〜…ぎぼじわるいぃ〜…」うぷっ…


セイヤ「頼むから堪えてくれ!例のテロップを早苗が持って来るまでもう暫く堪えてくれ!」


早苗「も、持ってきましたよセイヤさん!」タッタッタッ!


セイヤ「そこの画面に張り付けてくれ!」


早苗「は、はい!ぅ…オロロロロロロロ!」キラキラキラキラ☆


セイヤ「張り付ける前にレジェン吐する馬鹿が何処に居るんだ早苗ェ!!」ペタペタッ…



【汚い表現がありました。関係者一同深くお詫び申し上げます。】



美少女達がレジェン吐を撒き散らし…



借り物競走では…



妖夢「さてさて…」ガサガサ…


【みょんって何?何なの?教えて教えてぇ♪】


妖夢「つ、次です次!」ガサガサ…


【はw・ずw・れw】


妖夢「っ」ぷるぷる…ガサガサ…


【ねぇねぇ今どんな気持ちw?ねぇどんな気持ちぃw?教えてよぉみょんみょんwwww】


妖夢「みょんーーーー!!」ビリビリィッ!




フラン「とうちゃ〜く♪」スタッ…!ガサガサ…


【495年の波紋w】


フラン「むっ…」ガサガサ…


【禁忌ww・レーヴァテインwww】


フラン「っ」ぷるぷる…ガサガサ…


【あなたが、コンティニュー出来ないのさwwwwwwwwww!m9ビシィッ☆】


フラン「うがぁぁぁ!!」ビリビリィッ!



神奈子「全く…皆短気ね…」ガサガサ…


【大馬神奈子www】


神奈子「こ、これ位どうって事…」ガサガサ…


【きなこw?なめこww?違う違うw!大馬神奈子www!!】


神奈子「っ」ぷるぷる…ガサガサ…


【白紙】


神奈子「……何か書けやぁっ!!」ビリビリィッ!



最早借り物競走が罵倒耐え競走になっていた…



そして午前の部が終了したのであった…



セイヤ「はぁ…はぁ…やっとお昼か…」


霊夢「点数も大体横並びね…」


魔理沙「だけども白組に負けてるぜ…午後の部で絶対に巻き返してやるぜ!」メラメラ!


セイヤ「燃えるのはいいがもう少しだけ加減しろ…さっきの以外にも目に余る物が多々あったからな?」


咲夜「まぁ軽い方だったって事ですよね?」


セイヤ「いや確かに前の奴よりは軽いが俺の精神が抉られたわ!」


レミリア「それは白組陣営に言いなさい」


アリス「セイヤ、ボロ糞に言われてたもんねぇ…」


セイヤ「うるせ…それよりお前らは昼どうするんだ?」


こいし「お父さんとお母さんが待っているので…」


美鈴「私もです!」


セイヤ「それじゃあ俺は中庭にでも行って食べてくるわ」スタスタ


霊夢「えっ!?一緒に食べないの!?」


セイヤ「霊夢達も親が待ってるんだろ?邪魔しちゃ悪いし俺はいいや」ヒラヒラ…スタスタ


魔理沙「そんなの今更だろー!…って行っちゃったぜ…」


咲夜「お父様とお母様がセイヤに久し振りに会いたいと言っていたんですが…」しょぼん…


レミリア「しょうがないわね…」しょぼん…


早苗「折角諏訪子様とセイヤとお弁当食べようと思ってたんですがね…」


諏訪子「まぁ仕方ないさ…」


フラン「セイヤとお弁当食べたかったなぁ…」しょぼん…


幽々子「…」




〜中庭〜




セイヤ「それよか高校生で家族が体育祭に来るって結構レアだよなぁ…っと」パカッ…


キラキラ☆キラキラ☆


セイヤ「咲夜達に手伝って貰ったから味は確実に保証できるな……にしても結構多く作ったよな」


「あらあらぁ♪美味しそうなお弁当ね…セイヤ君♪」スタスタ


セイヤ「あれ?幽々子先輩どうしたんですか?」


幽々子「今日の朝妖夢に起こされた時に『今日は敵同士ですよ幽々子様!…という訳でお弁当は自分で作って下さい☆朝御飯の用意は出来ていますので♪』って言われたのよ…」ゴソゴソ…


ドンッ!


セイヤ「じゅ、重箱…流石幽々子先輩ですね」ははは…


幽々子「…」パラッ…


セイヤ「そういえば幽々子先輩って料理出来ましたっけ?」


パカッ…


日の丸弁当×3「ども…」


幽々子「……いただきます」ペコ…ウルウル…


セイヤ「おぃぃぃぃぃ!?妖夢さぁぁぁん!?鬼畜過ぎにも程があるだろぉぉぉ!!」


幽々子「日の丸弁当三段重ね…美味しそうでしょぉ?」ニコ…ウルウル…


セイヤ「いやいやいやいや!日の丸弁当だけで三段重ねてどうするんですかぁ!!」


幽々子「セイヤ君のお弁当…本当に…美味しそうねぇ…」ウルウル…


セイヤ「分けますから!分けますからそんな悲しい顔を俺に向けないでぇぇぇ!?」


幽々子「いいのぉ?」キラキラ☆


セイヤ「ちょっと作って貰い過ぎましたからね…」


幽々子「作って貰い過ぎた?誰かにお弁当を作って貰ったのかしらぁ?」


セイヤ「朝咲夜とレミリアとフランに手伝って貰ったんですよ」


幽々子「そ、そぉ…」


セイヤ「ん?どうかしましたか?」


幽々子「せ、セイヤ君は…料理が出来る女の子の方が好ましいのかしらぁ…?」


セイヤ「ん〜…別に料理が出来る出来ないは正直どうでもいいですね」


幽々子「それはどうして?」


セイヤ「自分の側に居てくれるなら…俺はそれだけで満足ですから」ニコ


幽々子「そ、そぉ…///」カァ…


セイヤ「?…取り敢えず食べましょうか」


幽々子「そ、そうね!」


セイヤ・幽々子「「いただきます…」」ペコ…


パクン…


セイヤ「やっぱり美味しいな…」モグモグ…


幽々子「う〜ん☆最高ぅ〜♪」モグモグ


セイヤ「それにしても幽々子先輩と2人で御飯を食べるなんて久し振りですよね…」モグモグ


幽々子「わ、私とじゃ息が詰まるかしら…?」モグ…


セイヤ「いえいえ、そんな事有りませんよ…とても嬉しいです」ニコ


幽々子『本当に卑怯な人よねぇ…///セイヤ君って…///』モグモグ


セイヤ「それにしても午後の部は棒倒しに出場しなくちゃならないのか…」はぁ…


幽々子「騎馬戦には出ないのよねぇ?」モグモグ


セイヤ「流石に無理ですね…棒倒しだけでもキツそうなのに…」モグ…


幽々子「でも体育祭が終わったら皆で宴会をするんでしょ?」モグモグ


セイヤ「みたいですね…祭り事が終わってもお祭り騒ぎをする奴等ですから…」ははは…


幽々子「私はもう残り1年もセイヤ君達とは一緒に居られないけれど…これからも宜しくね?セイヤ君♪」


セイヤ「1年だけじゃ無いですよ…」


幽々子「……え?」


セイヤ「幽々子先輩が良ければ…俺はこれからも…ずっと一緒に居たいです」ニコ…


幽々子「そ、そそそそれって…///」ドッキンドッキン…


セイヤ「どうしたんですか?…あ」スッ…


幽々子「えっ!?///せ、セイヤ君っ!?///」ドキッ☆


セイヤ「ちょっだけ…動かないで下さい」手を伸ばす…


幽々子『ま、まだ心の準備がぁ…///』ドッキンドッキン…


ヒョイ…


セイヤ「頬っぺにご飯粒付いてましたよ?」パク…ニコ


幽々子『び、びっくりしたわぁ///それにその行為は立場が逆よぉ///』ドキドキ…


セイヤ「?」キョトン…



お昼御飯を食べました☆



幽々子「お粗末様でしたぁ…美味しかったわぁ…」ふぅ…


セイヤ「ご馳走様でした…さて、これからどうしましょうか…」


幽々子「セイヤ君が良ければだけれど…お話がしたいのだけれど良いかしらぁ?」


セイヤ「こんな俺で良ければ」ニコ


幽々子「ふふ、ありがとう……そうねぇ」う〜ん…


ピコンッ☆


幽々子「そうよぉ!セイヤ君が最初に護りたいって思ったのは霊夢ちゃんと魔理沙ちゃんのどちらなのかしらぁ?」


セイヤ「えっ!?い、いきなり何ですかその質問!?」


幽々子「え〜…でも霊夢ちゃんか魔理沙ちゃんのどちらかなのは確かよねぇ?」


セイヤ「い、いや…ま……まぁ」


幽々子「聞かせてちょうだい!是非!」ワクワク☆


セイヤ「霊夢と魔理沙に話さないって約束して頂ければ…」


幽々子「約束するするぅ!」キラキラ☆


セイヤ「俺が最初に護りたいって思ったのは……霊夢です」


幽々子「おぉ〜!して!その理由はぁ!?」キラキラ☆


セイヤ「幽々子先輩も知っての通り…霊夢は博麗神社で巫女さんをやっていますよね?」


幽々子「えぇそうねぇ…でもそれが何か関係しているのかしらぁ?」首傾げ…


セイヤ「博麗神社の巫女は、古くからこの幻想町を妖怪やその他の悪しき者から守ってきたと云われる護り神みたいな存在の巫女なんですよね…」


幽々子「そういえばそんな言い伝えがこの幻想町にはあるわよね…」


セイヤ「霊夢は将来その博麗神社で巫女になる…そう小さい頃から決まっていました…今では本人も納得していますが、小さい頃の霊夢を…俺と魔理沙は見ていられなかったんです」


幽々子「そのお話…良ければ詳しく聞かせて貰えるかしらぁ?」


セイヤ「いいですよ?……鼻塩塩…」


幽々子「…ん?」


セイヤ「あれは今から360000……いや…14000年前だったか…」


幽々子「そんな昔の話なのぉっ!?」


セイヤ「まぁいい…私にとってはつい昨日の出来事だが…君達にとっては多分…」



「今の出来事だ♨︎」



………………………………………………………

〜小学生の時の記憶〜




チビ魔理沙「セイヤ…今日も霊夢奴、元気無いぜ…」


チビセイヤ「俺だって何とかしてやりたいよ…」


チビ魔理沙「最近霊夢と遊ぶ時間が減っちゃったぜ…」しょぼん…


チビセイヤ「霊夢のお母さん…霊夢に厳しくお祓いやらの修行をさせてるもんな…」しょぼん…


チビ魔理沙「きょ、今日も霊夢を遊びに誘ってやろうぜ!セイヤ!」


チビセイヤ「そ、そうだよな!誘ってみなくちゃ分からないもんな!」


チビ魔理沙「お、お〜い霊夢ぅ〜!」タッタッタッ…


チビ霊夢「なに…セイヤに魔理沙…」


チビセイヤ「きょ、今日は久し振りに3人で遊ぼうぜ?霊夢と最近遊べて無いだろ?だから久し振りにさ!」


チビ霊夢「……今日もお母さんとお祓いの修行があるから遊べない…」


チビ魔理沙「そ、そっか…」ズーン…


チビセイヤ「じゃ、じゃあいつ遊べるんだ?」


チビ霊夢「…私が1人前の博麗の巫女さんになるまで…」俯き…


チビ魔理沙「それっていつだよ!私は霊夢と!」


チビ霊夢「もうほっといてよ!別に私と遊べなくたってセイヤも魔理沙も困らないでしょ!?」ガタッ!


チビセイヤ「そ、そんな言い方無いだろ!?俺と魔理沙はお前を心配して…」


チビ霊夢「大きなお世話よ!馬鹿魔理沙に馬鹿セイヤ!」タッタッタッ!


チビ魔理沙「あっ!おい霊夢!」


チビセイヤ「なんだよ…あんな言い方無いだろ」


チビ魔理沙「こうなったら…霊夢のお母さんに直接言ってやろうぜ!?セイヤ!」


チビセイヤ「あぁ!そうだな!」


チビ魔理沙「やるぞ〜!」


チビセイヤ・チビ魔理沙「「おぉーーー!!」」




〜博麗神社〜




ズサァァー…



チビ霊夢「う…うぅ…」


霊菜「霊夢!何をしているの!早く立ちなさい!」


チビ霊夢「うぅ…」スク…


霊菜「そんな事じゃ何時まで経っても1人前の博麗の巫女にはなれないわよ!?」


チビ霊夢「わかっ…てる」ぷるぷる…


霊菜「それじゃあ続きよ霊夢…あの霊棒に向かって札を正確に貼り付けなさい…霊棒は札の霊力に反応して反撃をしてくるから自分の霊力を使って防御する事…いいわね?」


チビ霊夢「っ!」スッ…札を構える


ヒュッヒュ!!


霊棒「…」ピタピタ…キィィィィン…


パシュンッ!


チビ霊夢「あうっ!?」ビシィッ!


ドサァァー…


霊菜「何をやっているの!!霊夢!貴方はこれからこの幻想町を…そしてここに住んでいる皆を護らなくちゃならないのよ!?そんな事でこれからどうするの!!」


チビ霊夢「えっく…ひっく…」ボロボロ…



博麗神社の物陰…



チビ魔理沙「想像以上に厳しい修行だぜ…」ヒョコ…


チビセイヤ「霊夢…あんなに傷だらけで…」ヒョコ…



霊菜「立ちなさい!」グイッ!


霊夢「えぐっ…もぅ…やだよぉ…」グスグス…



チビセイヤ「っ…もう見てられるかっ!」ダッ!


チビ魔理沙「私も同意見だぜっ!」ダッ!


チビセイヤ「おい霊菜さん!霊夢を離せ!」


チビ魔理沙「霊夢を虐めるなら私達が相手をしてやるぜ!このババア!」ビシィッ!


霊菜「ば、ババア!?」ガーン☆


チビ霊夢「セイヤ…魔理沙…」ボロボロ…


チビセイヤ「おらとっとと霊夢を離せ妖怪ゴーストナ◯パ!」やーい☆やーい☆


チビ魔理沙「ベ◯ータ様に汚い花火にされたいのかこの脇役ゴリマッチョ!」やーい☆やーい☆


霊菜「セイヤ君に魔理沙ちゃん〜…お父さんとお母さんに言い付けちゃうわよぉ〜…?」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!


チビセイヤ「親が怖くて友達助けられない程馬鹿じゃねぇんだよ〜!このクソババア〜!」


チビ魔理沙「ババアはババアでも食べられるババアは?」


チビセイヤ「ババロア?」


チビ魔理沙「残念だったな☆正解は霊夢の実の母親である所の筋肉ゴリマッチョババア…博麗霊菜さんでしたぁ〜♪」あはははははw


チビセイヤ「こりゃあ一本取られたぜ!」あはははははw


霊菜「っ」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!


チビ魔理沙「おいおいセイヤw髪の毛ない癖にスーパーサ◯ヤ人になりそうだぜw?」ゲラゲラ!


チビセイヤ「ばーか魔理沙w!リーブ21で金髪の植毛してくるんだよw」ゲラゲラ!


チビ魔理沙「そりゃ傑作だぜぇーーーw!」ゲラゲラ!


チビセイヤ「無駄な努力程虚しい物は無いよなぁw?」ゲラゲラ!


霊菜「いい加減にしないと2人共…本気で怒るわよ…?」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


チビセイヤ「だったら今すぐ霊夢と遊ばせろ!」


チビ魔理沙「そうだぜそうだぜぇ!」


霊菜「貴方達は分からないでしょうけれど、霊夢は将来博麗の巫女としてこの幻想町を守っていかなければならないの…だから仕方が無い事なのよ…わかってちょうだい」


チビセイヤ「分かってたまるか!霊夢に全部押し付けようとするなこの腐れ外道のアンポンタン!」


チビ魔理沙「霊夢だけなんてそんなの酷過ぎるぜ!だったら私達も霊夢と一緒になって妖怪やらなんやらと闘ってやるぜ!」


霊菜「霊力を持たない子達が妖怪達と渡り合う事なんて不可能なのよ…」


チビセイヤ「やってみなきゃ分かんないだろ!霊夢!その札貸せ!」バッ!


チビ霊夢「で、でも…」


チビセイヤ「いいから貸せ!」バシッ!


チビ霊夢「あっ!」


霊菜「な、何をする気!?セイヤ君!」


チビセイヤ「こうするんだよ!」ヒュッヒュッ!


霊棒「」ピタピタ…キィィィィン…!


パシュンッ!


チビセイヤ「うがっ!?」ビシィッ!


ドサァァー…スクッ!


チビセイヤ「っ…まだまだぁ!」ヒュッヒュッ!


パシュンッ!


チビセイヤ「うごぉっ!?」ビシィッ!


ドサァァー……スク!


チビセイヤ「霊夢だけに…背負わせてたまるかぁ!」ヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッ!!



キィィィィィイイイイインッ!!



霊菜「だ、駄目よセイヤ君!あの霊棒は霊力の

強さに呼応して反撃してくる攻撃も強くなるのよ!?」


チビ魔理沙「だったら!私も加われば!」バッ!


チビセイヤ「霊夢!俺達に力…貸してくれるかっ!?」チラ…


チビ霊夢「う、うん!!」スクッ!


チビ魔理沙「3人で力を合わせれば!」キィィン…


チビ霊夢「不可能だってきっと!」キィィィィン!!


チビセイヤ「可能になるぜ!」キィィン…



バシュゥゥゥゥウウウウンッ!!



チビ魔理沙「いくぜ!?セイヤ!そして霊夢!!」


チビセイヤ「俺達3人の力なら!!」


チビ霊夢「うん!!セイヤ!魔理沙!」


チビ霊夢・チビ魔理沙・チビセイヤ「「「夢想封印!!」」」ヒィィィィンッ!!



ゴォォォォォォォォォオオオオ!!



チビ霊夢・チビ魔理沙・チビセイヤ「「「いっけぇぇぇぇぇ!!」」」ビシュビシュビシュビシュビシュビシュゥゥンッ!!



ドドドドドドドゴォォォォオオオンッ!!


もくもくもくもく…



木のカス「なんでや…」ち〜ん☆


霊菜「う、嘘…私が中学3年の時ようやく使える様になった夢想封印を…」ガクガク…


チビ魔理沙「おぉーーー!凄いな霊夢!聞いてた以上に強力な技だぜ!」ぴょんぴょん☆


チビセイヤ「かっけぇ!めっさかっけぇ!!」ぴょんぴょん☆


チビ霊夢「で、出来た…夢想封印……出来たーーー!!」ぴょーーん☆


チビ魔理沙「よっしゃ!それじゃあ遊びに行こうぜ?霊夢!」グイッ!


チビ霊夢「えっ…で、でも」


チビセイヤ「霊棒は粉々にしたんだし文句無いだろ?な?霊菜さん?」


霊菜「はぁ……夕ご飯までには帰って来なさいよ?」ニコ


チビ霊夢「お母さん…」


チビ魔理沙「そうと決まれば駄菓子屋にレッツゴーだぜぇ!」タッタッタッ!


チビ霊夢「わぁっ!?」グッ!タッタッタッ!


チビセイヤ「その後香霖堂で霖之助さんとサッカーでもやろうぜ!」タッタッタッ!


チビ魔理沙「それ賛成だぜ!今日こそ必殺シュートのマスタースパークを完成させてやる!」タッタッタッ!


チビセイヤ「なら俺が絶対に止めてやるよ!」タッタッタッ!


チビ霊夢「必殺シュートに夢想封印…使ってもいい?」ニコ タッタッタッ!


チビセイヤ・チビ魔理沙「「それは勘弁してくれぇぇぇぇ!!」」タッタッタッ!



霊菜「ふふ…少し焦り過ぎていたのかもしれないわね………セイヤ君に魔理沙ちゃん…これからも霊夢を宜しくね…」



………………………………………

…………………………………

……………………………

………………………

…………………

……………

………




セイヤ「とまぁこんな感じですかね…」


幽々子「随分と活発な子だったのね…小さい頃のセイヤ君って…」


セイヤ「ははは…で、それからも霊夢は頑張ってお祓いの修行を続けていきました…その時俺は…霊夢を護れる位に強くなってやる!って心に決めたんです…」


幽々子「そうだったの…」


セイヤ「まぁ妖怪やらは無理ですけどね…だったら霊夢に危害を加える人間だけでもって思ってあの頃は頑張っていました…」


幽々子「頑張ったって何をしていたの?」


セイヤ「……馬鹿親父にしこたま殴られてボロ雑巾になるまで扱かれ続けました」はぁ…


幽々子「そ、それはまた何とも言えないわね…」


セイヤ「小学校低学年を殴る力じゃ無かったですよあれは…」


幽々子「まさかセイヤ君の喧嘩が強い理由の一つって…」


セイヤ「御察しの通り馬鹿親父が事故で亡くなるまで殴られ続けていた為です…」


幽々子「アグレッシブなお父様なのね…」


セイヤ「まぁ父さんには色々な意味で感謝してますよ…母さんも何も言わずに背中を押してくれていましたからね…」ははは…


幽々子「お父様とお母様が居なくて…やっぱりセイヤ君は寂しい?」


セイヤ「いえ…もう大丈夫ですよ…」


幽々子「…もう?」


セイヤ「自分が病院で死にそうな時に…俺は確かに父さんと母さんに逢いました…」


幽々子「そ、そうなの!?」


セイヤ「まぁ父さんも母さんも相変わらずでしたよ…それにもう父さんと母さんの影を追うのは止めました…俺は俺の信じた道を真っ直ぐ突き進む…それだけです」ニコ


幽々子「ふふ…それでこそセイヤ君ねぇ」ニコ


スクッ…


セイヤ「それじゃあ幽々子先輩…戻りましょうか…」


スクッ…


幽々子「そうねぇ…午後の部も頑張っていきましょう!」ふんす!


セイヤ「そうですね!」ははは!スタスタ



〜校庭〜



霊夢「あらセイヤ…どうして幽々子先輩と一緒に居るのよ…」


セイヤ「一緒にお昼食べたから?」


魔理沙「なにぃ!?私達の誘いは断ったのにどういう事だぜセイヤぁ!」


セイヤ「いやいやお前らは親と食べたんだろ?俺は親居ないし幽々子先輩の両親は海外に出張中だしな…」


霊夢「関係無いでしょ!お母さんにも言ってあったのに!」


セイヤ「だったら宴会の時に挨拶しとくからそれでいいだろ…」


霊夢「あんたはそういう所が駄目駄目なのよ!」


セイヤ「…なぁ霊夢」


霊夢「何よ!今お説教中でしょ!?」


セイヤ「それに魔理沙…」


魔理沙「ん?何だ?」


セイヤ「俺はお前達2人が幼馴染で…本当に良かったよ…」ニコ


霊夢「いいいいいきなり何言い出すのよ!///」


魔理沙「て、照れるぜ///いきなりそういう事言われると流石に///」


セイヤ「これが…俺の本心だ」


霊夢「わ、分かったから!///それなら午後の部も頑張りなさいよ!?///」


魔理沙「絶対に赤組が勝つんだ!分かってるな?セイヤ!」ビシィッ!


セイヤ「仰せの通りに………俺の世界で一番大切な幼馴染様」ボソ…


咲夜「何やら良い雰囲気ですね…あの御三方…」ヒョコ…


レミリア「ズルいわよ霊夢に魔理沙ー!」うー!うー! ヒョコ…


アリス「そうだよ!私達を忘れるなんて酷いよ!」ヒョコ…


セイヤ「いやいや忘れて無いから…」


フラン「本当かなぁ〜…」ジトー…


早苗「絶っっ対に忘れてましたよねぇ?」


諏訪子「そうそう…折角お弁当多目に作って置いたのに…」


こいし「あ、それとセイヤさん!今度お母さんがセイヤさんに会いたいそうです!」つんつん…


セイヤ「ん?こいしちゃんのお母さんが俺に?」


こいし「だから今度会ってもらえますか?」


セイヤ「まぁ別に構わないけど…」


天子「私のお父さんもセイヤに会いたいってさ何か話があるって言ってたけど…」


セイヤ「い、いや…天子の親父さんはちょっとぉ…」タジ…


美鈴「あ〜…納得です」うんうん…


幽々子「ブラドさんと似た様な感じでまた迫られるわよねぇ…」


レミリア「う〜…またセイヤに天子をどうのこうの言うつもりね〜…」プルプル…


霊夢「本当仕方の無い奴ね…」はぁ…


魔理沙「ま、それも含めてのセイヤだぜ!」


セイヤ「まぁそれじゃあ頑張っていきますか…」


全員「おーーーーーーっ!!」





と意気込んだのはいいのだが…





セイヤ「お〜い…誰か助けてくれ〜…」


赤組男a「オラぁ!」ガッ!


白組男a「負けるかぁオラぁ!」ガッ!



ワーワー!ギャーギャー!



セイヤ「棒倒しでも乱闘かよこんちきちしょーーーーー!!」



霊夢「セイヤ何やってるのよ!早く倒しに行きなさい!」



セイヤ「無茶な事言うなぁ!潰されるだろうがぁ!」



魔理沙「セイヤなら大丈夫だぜ!……多分」ボソ…



セイヤ「おい今多分って言っただろ!聞こえない様に多分って言っただろ魔理沙ぁぁぁ!!」



魔理沙「い、言ってないZE☆」ドンッ☆


アリス「ほらセイヤー!気張ってこぉーぜ!」


フラン「Yeah☆Yeah☆Yeah☆」


早苗「振り切ってこぉーぜぇー!ホラ!」


咲夜「ブンブン☆」


レミリア「当たってこぉーぜぇー!」


こいし「Yeah☆Yeah☆Yeah☆」


美鈴・幽々子・諏訪子・天子「「「「ズッコケおとぉ〜こ道ぃ〜♪」」」」〜♪


霊夢「という訳で頑張って逝って来なさいセイヤ!」ウインク☆



セイヤ「ズッコケてんじゃねぇかぁぁ!!しかも逝って来なさいってどういう事だ霊夢ぅぅぅ!!」


白組男b「死ねぇぇ!根暗ぁぁぁぁ!!」バキィッ!!


セイヤ「救われたとぉーれぇーーっ!?」ドサァァアッ…!


スクッ!


セイヤ「くっそぉ…やりやがったなぁ!」バキィッ!


白組男b「ミリタリー!?」ドサァァアッ…!!


セイヤ「白組全員相手してやるから掛かって来いやぁぁぁ!!」家門で家紋な波紋だBABY☆


白組全員「上等だ根暗ぁぁぁぁっ!!うぉぉぉぉぉおおおお!!!!」ダダダダダダダダダダッ!!


セイヤ「あ……待ってタンマ!!全員は無理です!一人ずつでお願いします!」アタフタッ…


バキィィィッッッッ!!!!


ひゅーーーーーーん…


ドサ…


セイヤ「ぃたぃ…」ピクピク…



魔理沙「……カッコ悪過ぎだぜ」


咲夜「まさにズッコケ男道ですね…」


アリス「うわぁ…カッコ付けといてアレは無いよ…」


レミリア『今慰めに行ったら堕ちるかしら…///』ドキドキ…


フラン「お姉様絶対変な事考えてる…」


早苗「ですがあのままでは赤組の棒が先に倒されてしまいますね…」


諏訪子「白組の男子も結構な筋肉モリモリマッチョマンの変態が多いよね…」


こいし「綱引きでブラドさんが居なければ負けていたでしょうね…」


霊夢「こうなったら…最後の手段よ」スッ…


天子「な、何それ…」


美鈴「瓶に水なんか入れてどうするんですか?霊夢…」


霊夢「こうするのよ……セイヤー!口を大きく開けてこっち向きなさい!!」グッ!



セイヤ「あぁんっ!?」クルッ!



霊夢「今よ!」目がキラーン☆


ザッ!


霊夢「夢想封印(投球ver)!!」ビシュッ!



ズボォッ…!



セイヤ「むごぉぁっ!?」ドサッ…


ゴクゥッ……ガバァッ!!


セイヤ「オロロロロロロロロロォォォォ…!!」キラキラキラキラキラキラ☆



幽々子「れ、霊夢ちゃん!?セイヤ君の口に何を投げ込んだの!?」チラ…


霊夢「度数70%の消毒用アルコールよ❤︎」ニコ♪


全員「えぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!?」


魔理沙「そんなもん飲ませたらセイヤが死ぬだろぉ!?」


霊夢「セイヤならきっと…大丈夫よ」ウルウル…


咲夜「何を悲しげなヒロインみたいな演技してるんですか!?」


霊夢「だってぇ〜…なんだか負けちゃいそうだったしぃ〜…」ぶーぶー!


レミリア「これは勝ち負け以前の問題よぉ!!」


アリス「あ…セイヤが起きた…」



堕天使セイヤ「ったく…いきなしやってくれるぜ…霊夢の奴…」スクッ…



早苗「ま、まさかアレはぁ…///」ガクガクブルブル…


諏訪子「あ、あの時のぉ…///」ガクガクブルブル…


美鈴「さ、早苗と諏訪子も知ってるんですか!?」


早苗「し、知ってるも何も私達のふぁ、ファーストキスを奪った状態のセイヤさんですよぉ…///」


諏訪子「あの時は…凄かったよね…///」ドキドキ


魔理沙「おいちょっと待て!聞いてないぜそれ!」


早苗「は、恥ずかしくて言えませんよこんな事ぉ…///」キャー☆


諏訪子「でもあの時のセイヤと若干違うようなぁ…」


こいし「あれ…そういえば番外編以降あのセイヤさんの設定って変わってましたっけ…?」汗ダラダラ…


フラン「そ、それってつまり今のセイヤの設定って…」汗ダラダラ…



堕セイヤ「競技は見るからに棒倒し…か……堕とす」ふっ…



レミリア「ブラックセイヤ様ーーーーー❤︎」ドキーンッ☆


全員「厨二設定を背負ってるぅぅぅぅぅ!?」


幽々子「なんで厨二設定を背負っているのかしらぁ?」はて…


天子「?…分からない」はて…



霖之助「おやおや…面白い事になりそうだねぇ…」ふんもっふ☆



堕セイヤ「左腕は使い物にならねぇし頭はクラクラするしで最悪の状況だが……こいつら相手ならどうって事ねぇな…」


白組男c「舐めてんのか根暗ぁぁ!?」


「まぁまぁ〜❤︎いいじゃなぁ〜い❤︎威勢が有って私好みよぉ〜❤︎」クネ☆クネ☆


赤組男b「あ、あれは!!レスリング部で全国の男達を驚異のテクニックで堕としまくったと呼ばれる伝説のオカマ!!」


赤組男全員「ニコレッド!!」


ニコレッド「んふぅ〜❤︎どっかの漫画ではニコって呼ばれているのよぉ〜❤︎宜しくねぇ〜セイヤく〜ん❤︎」投げキッス☆


パシンッ…


堕セイヤ「悪いな…俺には心に決めた女が居るんだ」ふんっ…



霊夢「心に決めた女が居るぅぅぅ!?」ガーン☆


魔理沙「何だとぉぉぉぉ!?」ガーン☆


咲夜「そ、それは一体誰なんですかセイヤ!」


レミリア「私よ私!」うー!うー! ぴょん☆ぴょん☆


フラン「違うよお姉様!私だよ!」ぴょん☆ぴょん☆


アリス「正直に答えてねセイヤ!」



堕セイヤ「俺の想いよ届け…………渡辺直美様に!!」バーーーーーーン☆



全生徒「ま、まさかのTOKYO Xゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!??」


霖之助「設定を弄り過ぎていた様だね☆」んっっっふ!!



堕セイヤ「直美様を馬鹿にするなぁぁ!!」ダッ!


ニコレッド「どちらでも構わないわぁ〜❤︎私の物にしてあげるぅ〜❤︎」ダッ!


鳩尾にドゴォッ!!


ニコレッド「ごるぱぁぁっ!?」ゲボォッ!!


ドサッ…


ニコレッド「」ち〜ん☆


堕セイヤ「ちっ…クるわぁは無しか…!」ダッ!


白組マッチョマンの変態a「ニコレッドがヤられた!俺らでカバーするぞぉっ!」ダッ!


白組マッチョマンの変態b「ひん剥いてヒーヒー言わせてやらぁっ!」ダッ!


兄貴「ホイホイチャーハン♂」ダッ!


カズヤ「イクぞおらぁっ!」ダッ!


誤作「蟹になりたいね?」ダッ!


堕セイヤ「地獄に堕ちるか…?ホモ野郎共!!」バサァッ!



バキバキバキバキバキィィィィィッッッッ!!



ホモ共「「「「「アーーーーーーーーーッッッッッ♂♂♂♂♂」」」」」ビクビクビクビクビクゥッ!!


スタッ…ダッ!


堕セイヤ「堕天して生まれ変わってこい…」タタタタタタタタッ…!


白組全員「調子に乗ってんじゃねぇぞ根暗がぁぁぁぁぁ!!」ダダダダダダダダダダッ!!


堕セイヤ「悪いな…俺は負けられねぇんだよ」バサァッ!


白組全員「うぉぉぉぉぉおおおお!!」グォオオオオオッ!!


堕セイヤ「あいつらに勝利をPresentForYouする為になぁ!!…飛翔っ!!」バッッ!!


白組男d「と、飛んだ!?」


堕セイヤ「俺は…世界一有名な…唯のしがない配管工さ…」キラリーン☆


赤組男全員「行けぇぇっ!根暗ぁぁぁぁっ!!」


堕セイヤ「根暗じゃねぇっ!」グルンッ!


バッ!


堕セイヤ「マ◯オだぁぁぁぁぁ!!」ドゴオオオオオンッ!!


棒「」グラァッ…



ドォォォォオオオオオン…!!



スタッ…!


堕セイヤ「っ……ぐぞぉ…頭痛ぇ……ぅおぇぇっ…ぎぼじわりぃ〜……」フラフラ…


ドサッ…


セイヤ「」ち〜ん☆



霊夢「…終わったわ」キリッ☆


ゴチンッ☆×2


紫「霊夢ぅ〜…!よくもセイヤにアルコールぶち込んでくれたわねぇ〜…!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


霊菜「幾ら何でもやり過ぎよ霊夢ぅ〜…!」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


霊夢「お、終わり良ければ全て良し…よね?紫?お母さん?」に、ニコぉ☆


紫・霊菜「「…良くなぁぁぁぁぁいっ!!」」ピシャーーーーンッ!!


霊夢「ごめんなさぁぁぁぁいっ!!」うわ〜ん!


魔理沙「あ〜あ…あれじゃあ当分起きないぜ?セイヤの奴…」やれやれ…


咲夜「どうするんですかこれから…」


アリス「きっと体育祭終わるまで起きないよね…」



ズルズルズルズル〜…



妖夢「ふふふ…まさか《セイヤを白組陣営へお持ち帰り大作戦》が発動できるとは思いませんでしたが…これはこれで良しですね♪」ズルズル〜…


セイヤ「」ズルズルズルズル〜…


さとり「霊夢達に勘付かれる前にセイヤを白組陣営にお持ち帰りするわよ…」ズルズル〜…


鈴仙「戦力にはならないけども私達のモチベーションUPには最適だもんね♪」ズルズル〜…


パチュリー「ふふふふ…レミィには悪いけれどこれも私達の勝利の為よ」ズルズル〜…


チルノ「てゐ〜…担架とか無いの〜?」ズルズル〜…


てゐ「残念だけどそんな事してたらあっという間に勘付かれちゃうよ?」ズルズル〜…


ルーミア「善は急げなのかー!」ズルズル〜…


こころ「急げ急げ…」ズルズル〜…


神奈子「にしてもやっぱり男の子ねぇ〜セイヤは…」ズルズル〜…


衣玖「お、重いですねぇ〜…」ズルズル〜…


輝夜「そ、それでも頑張るわよ、皆…」ズルズル〜…


四季映姫「セイヤはこれから白組陣営に終身刑ですね♪」ズルズル〜…



ルナサ「あ、皆がもう直ぐ来るね…」


リリカ「本当にセイヤ連れて来たよ…」


メルラン「恐ろしい恐ろしい…」


妹紅「でも何だか後ろに居るわよ?」



魔理沙「セイヤをどうするつもりだ白組畜生共ぉぉぉぉ!」バキィッ!


パチュリー「むっきゅぅっ!?」ドサァァ…


咲夜「馬輝夜さん!貴方はどうやら本物の馬鹿だったみたいですね!」ナイフシャキン☆


輝夜「あらら…バレちゃったみたいね…なら仕方がないわ…全面戦争で決着を付けるとしましょうかPAD長さん」構え…


レミリア「セイヤは赤組…もとい私の物よ!大人しく返しなさい!」ビシィッ!


鈴仙「大人しく返すと思ってるの?」スッ…


てゐ「返して欲しかったら輝夜の言う様に全面戦争で決着付けようよ…」構え…


フラン「受けて立つよ!スカーレット姉妹の真の力…見せてあげるよ!」スッ…


こいし「お姉ちゃん…セイヤさん…返してよ」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!


さとり「馬鹿な妹ね…力を行使して取り返しなさい…それが最良よ」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!


幽々子「妖夢ぅ…私が怒らない内にセイヤ君をこちらに返しなさぁい…」ニコォォ…


妖夢「幽々子様…残念ながらその頼みは聞けませんね」スチャッ…!


早苗「神奈子様は…どうやらヤル気みたいですよ…諏訪子様」グッ…


諏訪子「どうやらそうみたいだねぇ…ま、この際そんな事関係無いけどさぁ…」グッ…


神奈子「こころ…背中は任せたよ?」スッ…


こころ「任された…」グッ… 狐


アリス「どんなお人形さんになりたいですか?衣玖先輩♪」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!


衣玖「貴方は一度お人形さんの気持ちを知るべきです…私が貴方を木偶人形にして差し上げますよ☆」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!


チルノ「あたい達から奪おうなんて身の程知らずも良いところだね!」


ルーミア「今回はチルノちゃんに全面的に賛成なのかー!」


美鈴「この闘いだけは負ける訳にはいかないんです…チルノちゃんにルーミアちゃん…お覚悟!!」グッッ!


天子「さて…私の判決はどうなるんだろうねぇ?映姫…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!


四季映姫「それはこれからの貴方の行動次第で決まりますよ…天子」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!


天子「あぁ〜あ…じゃあきっと死刑になっちゃうなぁ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!


霊夢「さてと…それじゃあ最終決戦ね」タンコブ二つ…


魔理沙「この全面戦争に勝った方が…」


咲夜「セイヤを手にして尚且つこの体育祭の勝利者…」


レミリア「実に分かり易くて私達らしいわよね…」ふふふふふふ…


アリス「そうだねぇ…だったら私達赤組が勝利するに決まってるし♪」


フラン「宴会の前にハッチャケちゃうぞ〜☆」


早苗「それじゃあ全校生徒諸君!!」


諏訪子「これから皆でぇ〜!!」






全校生徒「レッツパーーーーリィーーーーッ☆!!!!」ダッッッ!!!!





セイヤ「おぇぇっ〜…オロロロロロ〜…」キラキラキラキラ☆


文「セイヤさん大丈夫ですか…?」サスサス…





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜博麗神社〜




セイヤ「んん……ぁ」ムク…


キョロキョロ…


セイヤ「ここは…博麗神社か…」ぼ〜…


セイヤ「マジかよ…まさかあの後気絶してたのか…」ズキズキ…


バサ…


セイヤ「あいつらは何処に居るんだ…」スタスタ…





ギャーギャー!ワーワー!




セイヤ「まぁた騒いでるよ…」呆れた目…



魔理沙「お!皆!セイヤが起きたみたいだぜ!」


紫「セイヤー!大丈夫ー?」


スタスタ…


セイヤ「まぁなんとか…」スタスタ…


霊菜「ごめんなさいねセイヤ君…霊夢があんな事しちゃって…」


セイヤ「いえ、気にして無いんで大丈夫ですよ」ニコ


霊夢「せ、セイヤ…ごめんなさい…」しょぼん…


ポン…


セイヤ「いいって…だからそんな顔するな」なでなで…


霊夢「う、うん///」ドキドキ…


萃香「おーいセイヤに霊夢ぅー!イチャイチャしてないで早くこっちこーーい!」ヒック…


霊夢「べ、別にイチャイチャなんてしてないわよ!///」


セイヤ「はは…霊夢、行くか」ニコ スタスタ


霊夢「え、えぇ!」ニコ スタスタ



ストン…



セイヤ「それで結局赤組と白組…どっちが勝ったんだ?」


咲夜「結局体育祭は中止になりました…」飲み物どうぞ…


セイヤ「はぁっ!?中止になったのか!?」悪いな咲夜…


レミリア「セイヤは吐いてたから知らないでしょうけれど、あの後凄かったのよ?」セイヤ、お腹空いてるかしら?


セイヤ「凄かったのは見なくても分かる…お前らが暴れて凄くない訳ないからな…」あぁ…まぁ空いてるっていえば空いてる…


アリス「最後は紫先生と勇儀先生が乱闘にまで参加して藍学園長が泣きながら止めてたね…」じゃあはい♪


セイヤ「藍さん…マジすみませんでした…」サンキュ…


フラン「点数はセイヤが頑張ってくれたお陰で勝ってたのになぁ…」これも食べてよセイヤ!


セイヤ「中止になったら意味無いだろ…流石にハッチャケ過ぎだ…」そんなに一片に食べられない…


妖夢「ですがその後で必ず白組が逆転勝利してましたもん!」みょんみょん!


魔理沙「ないない!私達赤組が勝ってたに決まってるぜ!」


さとり「そんな事無いわよ!」


セイヤ「お前ら…少しは懲りろよなぁ」ゴク…


文「あ、それとセイヤさん…これどうぞ」スッ…


セイヤ「ん…?何だよ文」受け取る…


文「今回の体育祭での写真です♪現像したんで良かったらどうぞ♪」ウインク☆


セイヤ「現像するの早いな…見てもいいか?」


文「どうぞどうぞ♪」


セイヤ「それじゃあ……おぉ、流石文だな…綺麗に撮れてる…」スッ…スッ…スッ…


文「勿論です♪その為に私は居るんですからね!」


セイヤ「どんだけ写真撮る事に命賭けてんだよ…」スッ…スッ…スッ…


早苗「あ、これ良いですね!」ヒョコ…


諏訪子「本当に上手く撮れてるねぇ…」ヒョコ…


神奈子「文ちゃん、後で私にも写真焼き増ししてよ」ヒョコ…


文「了解です!」ビシッ!


こころ「セイヤ…これ食べて」スッ…


セイヤ「アスパラのベーコン巻きか…」


こころ「あ〜ん…///」ソッ…


セイヤ「あ、あ〜ん」パク…モグモグ…


こころ「美味しい…?」


セイヤ「あぁ、美味しいよ」ニコ


こころ「///」テレテレ 福の神


鈴仙「あー!ズルいよこころ!」


てゐ「誰の許可を得てセイヤにあ〜んしてるの!」


こころ「早い者勝ち…」キリッ☆ 狐


こいし「でしたらセイヤさん!これもどうぞ!」ズボッ!


セイヤ「ちょ!」モゴォッ…


チルノ「あたい特製のアイスを食べろセイヤ!」ズボッ!


セイヤ「アイスは食後に食べるもんだろ!」モグモグ…


ルーミア「やっぱり人気者なのかー…」


セイヤ「お、ルーミアが食べてるやつ美味しそうだな…」モグモグ…ゴクン…


ルーミア「よ、良かったら食べる?」ソッ…


セイヤ「いただきます」パク…


ルーミア「あ、味は?」ドキドキ…


セイヤ「お…俺が好きな味付けだな」モグモグ…


ルーミア「が、頑張ってお母さんと作ったんだ…///」


セイヤ「美味しいよ…もう一つ貰っていいか?」


ルーミア「ど、どうぞなのかー…///」


セイヤ「うんうんやっぱり美味しい…」モグモグ…


パチュリー「さぞ嬉しい事でしょうねぇ…」ヒョコッ…


セイヤ「パチュリー先輩…どうしたんでいきなり…」モグモグ…


パチュリー「私なんて…今日あそこの泥棒猫に殴られるか吹っ飛ばされるかという災難な目にしか遭ってないのよ…」グス…


セイヤ「それは災難でしたね…」なでなで…


パチュリー「き、気安く頭を撫でないでちょうだい…///」ドキドキ…


セイヤ「あっ…すみません」パッ…


パチュリー「きょ、今日だけは特別に…///許可してあげるわ…///」ドキドキ…


セイヤ「それじゃあ…遠慮無く…」なでなで…


パチュリー「むきゅぅ〜…///」ドキドキ…


セイヤ「パチュリー先輩の髪…サラサラしていて触り心地良いですね」ニコ


パチュリー「そ、そうかしら…///」テレテレ…


咲夜「あっ!パチュリー様が抜け駆けしてますよ!」


レミリア「パチェ!私の許可無くセイヤになでなでして貰うなんていい度胸してるわね!」ビシィッ!


パチュリー「別にセイヤはレミィの物では無いでしょう?」ふふふ…


フラン「むむむぅ〜…こうなったら紅魔館メンバーでセイヤ争奪戦だよ!」


美鈴「私だって負けませんよ!」


パチュリー「これが嫉妬の炎なのね…実に醜いわ」ふっ…


セイヤ「何故そんなに勝ち誇った様な顔をしてるんですか?」なでなで…


パチュリー「実際に今現在私が勝利者だからよ…」ふふふ…


セイヤ「?」なでなで…


四季映姫「何度でも言いましょう…有罪だと…」


霖之助『セイヤ君にお酌して欲しいものだね…』ゴク…


セイヤ「あれ?霖之助さんが参加しているなんて珍しいですね…」


霖之助「え?まぁ偶にはね」ニコ


セイヤ「霖之助さんが宜しければお酌しますけど…」


霖之助「ぜ、是非お願いするよ!」キラキラ☆


セイヤ「分かりました…それじゃあパチュリー先輩、また後程」ニコ スク…


パチュリー「えぇ」ニコ


スタスタ…ストン…


セイヤ「それじゃあ霖之助…失礼します」トクトク…


霖之助「ありがとう…セイヤ君にお酌してもらうなんて久し振りだね」ゴク…


セイヤ「そういえばそうですね…」ゴク…


霖之助「体育祭、セイヤ君は楽しかったかい?」


セイヤ「自分の考えてる事、霖之助さんなら分かりますよね?」ニコ


霖之助「勿論♪霊夢達となら楽しくない訳が無い…だろう?」ニコ


セイヤ「正解です」はは…


霖之助「最初セイヤ君がフランちゃんを助けた時の夜…僕は本当に悲しかったよ」コン…


セイヤ「あの時はすみませんでした…」ペコ…


霖之助「いや、別にセイヤ君を責めている訳では無いよ…でも嬉しかったんだ、セイヤ君が僕に憧れているなんて言ってくれてね…」


セイヤ「い、今思うと恥ずかしいですね///」


霖之助「僕は昔からこんな性格だからね、友達は少ない方だったんだ…」


セイヤ「霖之助さんの性格で友達少ないなら自分は一生出来ないですよ…」


霖之助「セイヤ君にはセイヤ君良い所を知っていてくれる人が居るんだ…だから大丈夫だよ」ニコ


セイヤ「自分も霖之助の良い所…沢山知っていますよ…だから自分は霖之助さんに憧れているんです」ニコ


霖之助『んっふ♪天然とは恐ろしいね♪』ふんもっふ☆


萃香「おーいセイヤ!私にもお酌しろぉー!」ウィーッ!


霖之助「萃香…僕とセイヤ君の邪魔をしないでくれないかな…?」


萃香「固い事は言いっこなしだろぉ〜?」ヒック…


セイヤ「もうベロンベロンじゃ無いですか…萃香先生…」


萃香「プライベートな時は先生付けるなって何回言わせるんだぁ〜?」うりうりぃ!


セイヤ「す、すみません萃香さん…ってかお酒臭い!どんだけ呑んだんですか!?」


萃香「私はまだまだ余裕だぞぉ〜?」ゴクゴクゴク…!


霖之助「一升瓶をラッパ呑みするのはどうかと思うよ…」


萃香「ぷはぁっ!だから堅い事言うなよなぁ〜霖之助ぇ〜…」ヒック…


霖之助「堅いとか柔らかいとか言う問題では無いだろう…」はぁ…


セイヤ「節度を持って呑んで下さいよ…」


萃香「なんだよぉ〜2人してさぁ〜…いいから注げってぇ〜!」ぐいっ…


セイヤ「わ、分かりましたから…」


トクトク…ゴクッ…!


萃香「ん〜うまぃぃ!やっぱりセイヤが注いでくれたお酒は一味違うねぇ〜!」


セイヤ「大袈裟ですよ萃香さん…霖之助さんもどうぞ」トクトク…


霖之助「おっとと…ありがとうセイヤ君」ゴク…


萃香「セイヤぁ〜高校卒業したら私を養ってくれぇ〜」ヒック…


セイヤ「お馬鹿な事言わないで下さいよ…」


萃香『あながち冗談って訳でも無いんだけどなぁ〜…』ゴク…


霖之助「ふふ…セイヤ君らしいね」んふ…


セイヤ「自分が20歳になった時は紫さんや萃香さん、それに霖之助に藍さんと呑みたいですね…」


霖之助『去年のクリスマスはその面子で呑んだんだけれどね…萃香がセイヤ君にお酒呑ませるから大変だったんだっけ…そういえば』


セイヤ「あ…そうだ皆に話さなくちゃならない事があったの忘れてた…」


萃香「なんだぁ〜?その話ってぇ〜…」ヒック…


霖之助「何か大事な話なのかい?」ゴク…


セイヤ「いや、別に大事な話って訳では無いんですけどね…昨日の夜レミリアに説教されまして…」はは…


レミリア「呼んだかしら!?」ヒュバッ!


セイヤ「いや、昨日レミリアに話した事…霊夢達にも話さなくちゃと思ってな…」瞬間移動か

?今の…


霊夢「何々?何か話でもあるの?」スタスタ


魔理沙「レミリアに話して私達には内緒にしてたのかぁ〜?」スタスタ


セイヤ「昨日話したばっかだよ…俺の中学の時の話だ…早苗や諏訪子、神奈子も知らないな…」


早苗「もしかして…あの2年の始め頃にあった校内の暴力事件の話ですか…?」


セイヤ「まぁそうだな…その経緯と何で俺が不良なんて呼ばれる様になったのかって事を昨日の夜レミリアに話したんだ…」


咲夜「その…聞かせて貰ってもいいですか…?」


幽々子「小学校の時の事は聞いたけれど中学の時の話は詳しくは分からないからお願いしたいわぁ…」


セイヤ「……分かりました」



俺は中学の時の話を霊夢達に包み隠さず全てを話した…



セイヤ「ま、こんな所だ…だから…」


霊夢「それがどうかしたの?」


セイヤ「いやだから…」


魔理沙「それは昔の事だろ?私達が知ってるのは今のセイヤだ!まぁ私と霊夢は小さい頃から知ってるけどな!」


咲夜「別に軽蔑したりなんかしませんよ…魔理沙の言う通り私達は…今のセイヤと一緒に居たくて一緒に居るんです…」ニコ


妖夢「でも話してくれてありがとうございます!これで少しでもセイヤの事を知る事が出来ましたから!」みょん♪


さとり「そうね…セイヤが中学の時色々あったっていたけれど…ようやくその意味が分かったわ」ニコ


こいし「セイヤさんはセイヤさんです!もしもセイヤさんが間違いを犯そうとした時は私達が止めてあげます!」ニコ


セイヤ「お前ら…」


こころ「セイヤは1人じゃない…そうでしょ…?」ニコ


フラン「1人になんて絶対にさせないけどね!」ニコ


鈴仙「そうそう♪私達が付いてるんだから心配無用だよ?セイヤ♪」ニコ


てゐ「ほ〜んと感謝して欲しいもんだね♪」


セイヤ「あぁ…」ウルウル…


パチュリー「なに泣きそうな顔してるのよ…」はぁ…


幽々子「いい子いい子してあげましょうかぁ?」ニコ


セイヤ「い、いいですよ!?恥ずかしいですから!」ぐしぐし…


ルナサ「セイヤ…悲しい気持ちの時には音楽が一番だよ♪」手を伸ばす…


セイヤ「ルナサ……あぁ!」手を掴む…


メルラン「それじゃ一曲やっちゃおっか♪」


リリカ「お馬鹿のお馬鹿な奴等によるお馬鹿の為の音楽でぇ〜♪」


セイヤ「霊夢に魔理沙達も一緒に馬鹿な事…やるか?」手を伸ばす…


霊夢「勿論♪」スクッ!


魔理沙「やったるぜぇ!」スクッ!


咲夜「楽しそうですね♪」スクッ!


アリス「お馬鹿にハッチャケちゃおっか♪」スクッ!


フラン「パーリィー☆パーリィー☆」


レミリア「セイヤとデュエット!」スクッ!


早苗「セイヤさんとデュエットするのは私です!」スクッ!


レミリア「ならどっちが歌が上手いか勝負よ早苗!」グググッ!


早苗「やってやるですよぉ!」グググッ!


諏訪子「あ〜あまた早苗とレミリアはぁ…」


神奈子「本当あの2人は仲が良いねぇw」ケラケラ…


こころ「神奈子…あれは仲が良いの…?」猿


神奈子「仲良い仲良いw♪魔理沙とパチュリー先輩みたいなもんだよこころw♪」ケラケラ…


こころ「…納得した」ふんす!


セイヤ「霖之助さん…ドラムお願い出来ますか?」ギターのストラップ掛ける…


霖之助「ふふ、久し振りだね…ドラムを叩くなんて♪」ドドドドドドドドン!チンチン☆ドン!ドン!ドン!ジャァァァンッ☆


セイヤ「ははは…流石霖之助さんですね」ギター〜♪


ルナサ「セイヤは腕大丈夫…?」ベース〜♪


セイヤ「なんてことないよ…折角皆で馬鹿やるんだ…無茶してナンボだろ」ニコ


ルナサ「…セイヤらしい♪」ベース〜♪


リリカ「メルランも準備大丈夫?」ピアノ〜♪


メルラン「私はサポートだからいつでもOKだよ♪」b☆


魔理沙「それじゃあいくぜー!?」



全員「バカサバイバー!!」



全員「はい!!」


セイヤ「…」ギター〜♪


ルナサ「…」ベース〜♪


メルラン「…」サウンドエフェクト担当☆


セイヤ「バカサバイバー!」ギター〜♪


全員「生き残れこれ!!」


全員「バカサバイバー!!」


セイヤ「Baby♪」ギター〜♪


全員「バカサバイバー!!」


セイヤ「勝ち残れこれ!バカサバイバー!」ギター〜♪


全員「Baby♪」


魔理沙「おー!誰のせ〜いでそんなショボクレ〜とんねん!」


咲夜「だからゆーーーーてるやろいつも!何かガマンしてんのんちゃうのん!?そーちゃうん!?」


レミリア「もっとうれしそうな顔してる時あるやん?服買ったときとかさ~そうそう!!」


アリス「ほれみーあのオッサンの顔!!おまえもあんなんなってまうよ!?」ビシィッ!


霖之助「っ!?オッサンって僕の事ぉ!?」ドラム〜♪


フラン「ん〜っ!さぁっ!!生き残っていこーぜ」


霊夢「よじ登って!勝ち誇って!金使って!金稼いで!」


早苗「B!」


諏訪子「A!」


神奈子「K!」


こころ「A!」火男


さとり「S!」


妖夢「U!」


幽々子「R!」


パチュリー「V!」


こいし「 I!」


チルノ「V!」


ルーミア「O!」


文「R!」


美鈴・鈴仙・てゐ・輝夜・天子・四季映姫「「「いくぞぉーーー!!」」」


衣玖「♪」例の如くシャキーーーン☆


セイヤ「バカサバイバー!」ギター〜♪


全員「成り上がれがれ!!」


セイヤ「バカサバイバー!」ギター〜♪


全員「Baby♪」


全員「バカサバイバー!!」


セイヤ「舞い上がれがれ!バカサバイバー!」ギター〜♪


全員「Baby♪」


セイヤ「オレイズムDE☆バカサバイバーー!!」ギター〜♪


全員「イェーーーーイッ!!」




ワァーーーーーーーッ!!!!




こうして俺達皆全員で、馬鹿な事をしながら本格的な夏を迎えたのであった…結局あいつらに助けられっぱなしだな、俺の過去に一切口出ししないで励ましてくれた…そんな事をされる資格なんて俺には無いのに、あいつらはまだ俺の側に居てくれる…俺はやっぱりあいつらと一緒に居たい…何度想っても想い足りない位に……ま、とりあえずもうすぐ夏休みだ……皆で一緒に馬鹿な夏休み…満喫する事にするか…な?








To Be Continued…









【番外編】 主人公としての在るべき姿!?緊急!!セイヤのスペック改善委員会!!





〜紅魔館(会議室)〜




セイヤ「おい…これはどういう事だ…俺が納得の出来る説明をしろ、可及的速やかに…」椅子に縛られてる☆


霊夢「今回はあんたの主人公としてのスペックに異議を申し立てるわ…」


セイヤ「は?スペック?」


魔理沙「お前は所謂……チート主人公だ…」


セイヤ「俺が?チート主人公?」


咲夜「先ずはセイヤのスペックを…思い付く限りこのボードに書いてみました…」カラカラカラ…



〜セイヤのスペック〜



※普段は根暗、だがやる時はやる…


※他人に興味が無いとか言っておいて女性を誑かす…


※剣術や格闘術を嗜み、喧嘩も強い…


※誰にでも優しく気立てもいい、だが人を選ぶ…


※料理が上手い、しかしそれを鼻に掛けない…


※ニコポが強力…


※ちょっとダークな部分がある…


※私達を護る為なら命すら惜しまず自分自身の総てを犠牲にしても助けてくれる…



セイヤ「いや……誰?この完璧超人…」


レミリア「セイヤの事よ!」パシィン!


セイヤ「痛っ!!何すんだレミリア!」


アリス「痛いのは私達の心だよ!」パシィン!


セイヤ「だから痛いっての!!」


フラン「何処のチート鈍感ハーレムオリ主なの!?どうしてそんな風になっちゃったの!?」


セイヤ「いや…鈍感とハーレムは分からないが…チートなんて言ったら咲夜はどうなんだよ…咲夜なんかアレだからな?任天堂のプロアクションリプレイレベルのチートさだからな?」


咲夜「嬉しいですけども例えが古いです!」


さとり「他にも色々あるけれど…大体はこのボードに書いてある事が私達の不満ね…」


こいし「不満と云うか…今改めて見てみるとセイヤさんは凄いなぁ…」


セイヤ「だからこんなの俺じゃないだろ…俺はアレだから、ただ適当に行き当たりバッタリで生きてるだけだから」


妖夢「だから余計にタチが悪いんですよ!付け入る隙が無いんですよ!何か欠点は無いんですか!?」


セイヤ「………彼女居ない歴=年齢…故に童貞……………死のう」ズーン↓


早苗「それは最低ラインですよ!」


セイヤ「はは…はははは…こんな高スペックな主人公は良いよな…どうせ今頃朝チュンしてるんだろうな…ブラインドを指でくいって弄りながら煙草咥えてるんだろうな…」ポロポロ…


霊夢「泣くんじゃ無いわよみっともない!」


魔理沙「とにかくセイヤには今から主人公としてのスペックを改め直して貰うぜ!」


セイヤ「これ以上スペック落とされたら俺唯のモブキャラsになるだろ!」ポロポロ…


咲夜「先ずは剣術も格闘術も使えない!勿論喧嘩も激弱なセイヤでシュミレーションしてみましょう!」


セイヤ「勝手に話を進めるな!!」涙ダバァー…



〜もしも剣術も格闘術も使えない、しかも喧嘩も激弱なセイヤが主人公だったら〜



ヤンキーa「オラァッ!」バギィッ!


セイヤ「うっ…!?」ドサァァー…


ヤンキーb「うわ…くっそ弱ぇな」ガッ!


セイヤ「げほっ…!ゴホッ…!」ポタポタ…


ヤンキーc「おらおら、早く金出せよ…弱ぇ癖に粋がってるからだぞ!」ドゴッ!


セイヤ「ケボォッ!…はぁっ!はぁっ!ぜ、絶対に…お前らなんかには…金なんか出さねぇよ…」ポタポタ…


ヤンキーa「てめぇっ!」グンッ!


「セイヤに手を出す事は!私達が許しませんよ!」


ヤンキーb「あぁんっ!?何だてめぇら!?」


咲夜「もう一度だけ言います…セイヤに手を出す事は…」 シャキン☆


妖夢「私達が許しません!」チャキ…!


セイヤ「咲夜…妖夢…ゲホッ…」ポタポタ…


ヤンキーc「女2人で俺らに勝てると思ってんのか!?あぁっ!?」


ザクザクザクザクゥッ!


ズバズバズバズバァッ!


ドサァァ…!!


咲夜「やはり口だけですね…」


妖夢「そんな事で私達に勝とうなんて…虫酸が走ります…」パチン…


セイヤ「わ、悪いな…咲夜、妖夢…」ポタポタ…


咲夜「大丈夫ですか?肩…貸しますよ」スッ…


妖夢「永琳先生の所で消毒しましょう…酷い怪我ですから…」スッ…


セイヤ「……悪い…カッコ悪い所ばかり、お前達に見せてるな…俺は…」ヒョコ…ヒョコ…


咲夜「気にしないで下さい…」ニコ


妖夢「私達は気にしていませんよ…?」ニコ


セイヤ「ありがとな…咲夜、妖夢…格好良かったぞ?///」俯き…


咲夜・妖夢「「///」」テレテレ



〜シュミレーション終了〜



咲夜「これですよこれ!こういう展開が出来るんです!」


妖夢「傷だらけになったセイヤに颯爽と駆け付けて悪者を成敗する!これぞ私達の望む展開です!」みょーーーーーーん☆


セイヤ「おい早苗…この目隠し外せ…」目隠し☆


早苗「議論が終わったら外してあげますよ♪」


咲夜「どうですかお嬢様!いいと思いませんか

!?」


レミリア「う〜…確かに良いと思うわ……でも!」


フラン「もっとヘタレたセイヤも見てみたい!」


レミリア「という訳でシュミレーションSTART☆!」ビシィッ!


セイヤ「だからこの目隠し外せぇっ!!」




〜もしもセイヤが超絶ヘタレ主人公だったら〜




セイヤ「こ、紅茶をお持ちしました…レミリアお嬢様…」スッ…


レミリア「ありがとう…」カチャ…


セイヤ「ど、どうですかね…?」オドオド…


レミリア「オドオドするなんて男らしく無いわよ?今直ぐ止めなさい…」コク…


セイヤ「も、申し訳ありません…」ビクビク…


レミリア「……緩いわ」カチャン…


セイヤ「申し訳…ありません」ペコ…


レミリア「貴方は何時もそうね…何度同じ事を言っても改善しない…それどころか二言目には謝罪の言葉…貴方それでも男なの?」


セイヤ「……すみません」ペコ…


レミリア「はぁ……もういいわ、下がってちょうだい…咲夜」指パチン☆


シュッ…!


咲夜「お呼びでしょうか…お嬢様」スッ…


レミリア「この男の代わりに紅茶を淹れてちょうだい…」チラ…


咲夜「はぁ……畏まりました」ペコ…


レミリア「何をしているの?早く下がりなさい…命令よ」ギロッ…!


セイヤ「ひっ…か、畏まりました」ペコ…スタスタスタスタ…ガチャ…バタン…



〜紅魔館(廊下)〜



セイヤ『また怒られた…ここのバイト、もう辞めようかな…』スタスタ…


「あっ…セイヤだ…」


セイヤ「ふ、フランお嬢様…こんにちは…」ペコ


フラン「またお姉様に怒られたの?今度は何して怒られたの?」


セイヤ「その…紅茶の温度を間違えて…」


フラン「それ昨日と同じじゃん…セイヤって学習しないの?馬鹿なの?アホなの?死ぬの?」


セイヤ「面目無いです…」


フラン「ここまで言われて何も言い返さないなんて…セイヤってほっんとヘタレだよねぇ〜…」


セイヤ「…」


フラン「ま、私には関係無いし別にいいや♪やる事無いなら図書館の掃除でもしてたら?少しは役に立たないとただの給料泥棒になっちゃうよ?」あはははは♪スタスタ


セイヤ「…」ウルウル…



〜シュミレーション終了〜



レミリア「どう?」キラリン☆


咲夜「凄く良いと思います…///」タラリ…


妖夢「アリですね…///」タラリ…


フラン「別の意味でキュッとしちゃうよぉ〜///」キュンキュン☆


霊夢「ふむふむ…これはこれは…」


魔理沙「中々だぜ…幼稚園時代のセイヤを思い出すなぁ…」懐かしい…


セイヤ「いいから早く外せっての!」


早苗「では次に!」


アリス「料理は疎か、手先が不器用過ぎるセイヤが主人公だったらのシュミレーションを!」


さとり・こいし「「START☆」」


セイヤ「だぁから目隠し外せよこの馬鹿共!」



〜もしも料理は疎か、手先が不器用過ぎるセイヤが主人公だったら〜



セイヤ「痛っ…」ズキッ…


早苗「セイヤさん…手先不器用過ぎますよ…」チクチク…


セイヤ「んな事言われても…」いたた…


早苗「仕方無いですね…指見せて下さい」スッ…


セイヤ「なっ!?おい!」


早苗「んっ…」チュ…


セイヤ「っ///」ボンッ!


早苗「はい♪後は絆創膏を貼って終わりです♪」ピリピリ…ペタ…


セイヤ「さ、早苗?///い、今のは?///」ドキドキ


早苗「え?唯の消毒ですよ♪さ、早く終わらせましょう♪」チクチク…


セイヤ「あ…あぁ///」チクチク…


早苗「どうしたんですか?」チクチク


セイヤ「い、いや…なんでもない…///」チクチク…


早苗「顔が赤いですよ?熱でもあるんですか?」チクチク…


セイヤ「き、気にしないでくれ…///」チクチク…


早苗『ふふ…顔真っ赤にしちゃって…可愛いですね…』




〜とあるマンションの一室(セイヤの部屋)〜



セイヤ「痛っ…また怪我した…」チュゥ…ピリピリ…ペタ…


アリス「セイヤは包丁も真面に使えないの?一人暮らしなのに…」トントン


セイヤ「仕方ないだろ…普段俺は料理なんてしないんだよ…」トン…トン…


アリス「だから違うって…包丁の持ち方から何から全部違うよ…」トントン…


セイヤ「せ、説明されても…分からないんだ痛っ…」カラン…


アリス「また指切ったの?はい、絆創膏」つ絆創膏


セイヤ「…悪い」ピリピリ…ペタ…


アリス「しょうがないなぁ…」スタスタ…ピト…


セイヤ「お、おいアリス!?///」ドキンッ☆


アリス「何?どうしたの?」ムニュ…


セイヤ「いや///あのその///『せ、背中に…アリスの胸が…///』」ドッキンドッキン☆


アリス「今日はセイヤが1人で包丁使えるようになるまで…このままだからね?」ムニュ…


セイヤ「あ、あぁ…///」ドッキンドッキン☆


アリス『顔見えなくても真っ赤にしてるのが丸分かりだよ♪』ふふ…



〜シュミレーション終了〜



アリス「どうかな?」


早苗「結構な感じ出てたと思うんですけど…」


妖夢「最高ですね…///」タラリ…


咲夜「アリスと早苗は天才です…///」タラリ…


レミリア「お裁縫で怪我した指をチュっとする…中々やるわね…早苗…///」うー…


フラン「ドカーンしちゃいそうだよぉ〜///」キュンキュン☆


セイヤ「あのなぁ…俺はそんな大層な人間じゃ無いって何回言えば分かるんだよ…」目隠し外して貰った☆


霊夢「それならセイヤも何か不満があるって言うの?」


セイヤ「そりゃな…大体このssのキャラの性格、喋り方、その他諸々が原作とかけ離れていると云う点が1つ…」


魔理沙「2つ目は?」


セイヤ「俺が居る時点でまず論外…オリ主が居る時点でこんな事になるなんて目に見えてるからな、だから読者も少ないんだよ……ざまぁwwwww低脳作者wwww」


こいし「み、3つ目は?」


セイヤ「厨二展開、安易な物語展開、ごちゃ混ぜな設定の数々…挙げたらキリが無いから省略させてもらうが、ssなんて所詮はこんなモンだろ?」


さとり「主人公らしからぬ言葉を次々と…」


セイヤ「まぁ俺がお前らを護りたいっていう気持ちには、嘘も偽りも無い訳だがな…」


アリス『そして不意打ちをかましてくる…』


セイヤ「それでも不満があるって言うなら好きにすればいいさ…俺は一向に構わないからな、お前らと一緒に居られるなら、俺の性格がどうなろうが俺にとっては些細な問題だ…」


全員「…」


セイヤ「どうした?」キョトン…


霊夢「やっぱりセイヤはセイヤのままでいいわ…」しゅん…


魔理沙「だな……私達が悪かったぜ」しゅん…


セイヤ「いや、何で謝ってるんだ?別に何も悪い事してないだろ?………拘束されてるがな」


咲夜「すみませんでした…そんな風に思っていたなんて知らなくて…」しゅん…


レミリア「反省するわ…ごめんなさい、セイヤ…」しゅん…


アリス「ごめん…」しゅん…


セイヤ「いや…だから謝るなよ……俺はこういう空気苦手なんだよ、このクラスで女子泣かせちゃってクラスメイト全員から冷たい目で見られるみたいな空気苦手なんだよ…」


フラン「許して…くれるの…?」ウルウル


セイヤ「いや許すも許さないも俺は怒って無いからね?怒る要素が1つも無いからね?」


妖夢「分かりました…取り敢えずこの拘束も外します…」スタスタスタ…カチン…


ジャララララララ…


セイヤ「あ〜…手首痛かった…」手首ブラブラ…


早苗「セイヤさんは…ずっとセイヤさんのままでいて下さい…」


セイヤ「当たり前だろ…俺は俺だよ…それ以上でもそれ以下でも無いっての…」


さとり『そうよね…私達が好きになったセイヤは…』


こいし『今この場に居る…セイヤさんだから…』


セイヤ「あ〜あ腹減ったぁ…ファミレスに飯でも食いに行くかな…家に帰って作るの面倒臭いし…」スタスタ


霊夢「わ、私達も付いて行っていい?」


セイヤ「ん?好きにすればいいだろ、言っとくが俺はサイゼに行くつもりだからな?ゼリヤに行くつもりだからな?」


魔理沙「……よし!それじゃあレッツゴーだぜ!」スタスタ


咲夜「私はフォッカチオを所望します♪」スタスタ


さとり「私はパスタが食べたいわ…」スタスタ


こいし「わ、私はハンバーグを…」スタスタ


フラン「こいしも?私もハンバーグ食べたい♪」スタスタ


レミリア「妖夢は何を注文するつもりなの?」スタスタ


妖夢「そうですねぇ〜…私はドリアな気分ですね…」スタスタ


早苗「サイゼなら皆で間違い探ししましょう♪」スタスタ


魔理沙「賛成だぜ!チーム分けしてどのチームが先に間違いを全て見つけられるか競争だ!」スタスタ


セイヤ「おい霊夢、お前も行くんだろ?」


霊夢「えぇ…」スタスタ…


セイヤ「どうしたんだよ…暗い顔して…」


霊夢「何でも無いわよ………ねぇ…セイヤ」


セイヤ「ん?」


霊夢「セイヤはセイヤなのに…変な事言って…ごめんなさい…」ウルウル…


セイヤ「はぁ…」頭ポン…


霊夢「っ」ポロポロ…


セイヤ「気にして無いって言ってるだろ?お前はただ笑っていてくれるだけで良いんだ……それが俺の望みだからな」ニコ


霊夢『私は…なんて愚かだったんだろう…此処に居る男が…自分がどれ程弱虫で…そして自分が1番、自分の存在に疑問を持っている筈なのに……怒ってもおかしく無い発言を…私達はした筈なのに…』ポロポロ…


セイヤ「♪」なでなで…


霊夢『この男は…セイヤは笑って…私達を許してくれる……こんなに酷い事を言った…私達に

…』ポロポロ…


セイヤ「はい、泣くのは終了…この後皆でゼリアパーティーなんだ…そんな泣き腫らした顔でパーティー出たら笑われるだろ?」ハンカチで涙拭く…


霊夢「あり…ひっく…がとう…エグッ…」グシグシ…


セイヤ「へいよ…それじゃあサイゼなゼリアでレッツパーリィー☆だな♪」スタスタ


霊夢「……えぇ♪」ニコ





〜駄目駄目主人公が私達の主人公♪〜




【完】


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2015-06-29 15:51:19

SS好きの名無しさんから
2015-06-29 08:02:44

KYマッシュさんから
2015-06-29 07:55:18

このSSへのコメント

6件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2015-06-29 16:41:12 ID: qlT0PTAh

このssは東方ss至上最高の作品ですね(^^)このssに出会えてよかった^o^

2: SS好きの名無しさん 2015-06-29 20:06:16 ID: qlT0PTAh

ここまで感動出来るssを読んだのは初めてです。これからも頑張って下さい(T ^ T)

3: KYマッシュ 2015-06-29 22:50:36 ID: SRVBzjxY

今までこのシリーズを読んできたのですが、今作はとても感動的なのが特に多いですね。これからも頑張って作品作りを続けてください!!

4: SS好きの名無しさん 2015-06-30 13:33:56 ID: AOsT6MOw

これで終わりじゃないよね?


ね?

5: 残響 2015-06-30 15:25:03 ID: 16wro4Dn

セイヤ「はは…夏休みが残ってるのに、終わる訳無いだろ?」

6: SS好きの名無しさん 2015-06-30 16:00:20 ID: r3oSkkwQ

ヨッシャァァァア(ガッツポ
これで明日も頑張れる。


このSSへのオススメ

3件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2015-06-29 08:02:17 ID: qlT0PTAh

更新が早くてとてもありがたいです!楽しみにしていました!これからも頑張って下さい!

2: SS好きの名無しさん 2015-06-29 15:51:12 ID: WpRCQhxF

どうなるのかwktk(´∀`)
頑張ってください、応援してます。

3: SS好きの名無しさん 2015-06-30 13:31:39 ID: AOsT6MOw

素晴らしい


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