2015-11-02 04:42:09 更新

概要


※英雄の章を全面的に書き直しました

※色々とカオスな事になります(キャラ崩壊注意)

※オリジナル主人公、キャラが登場します

※期待はされていないだろうけど頑張ります…

※水奈月セイヤのイメージイラストを投稿しました

http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=50649900


前書き

なんか自分で読んでて糞つまんなかったので書き直しました…だから何?って感じですけどね



〜転生した英雄の末路は………NEET☆でした〜




〜博麗神社(縁側)〜




セイヤ「…」ペラ…



どうも…知ってる人は知らないで、知らない人は勿論知らない男…水奈月セイヤです…20歳です………無職の寄生虫、所謂NEET☆です…



セイヤ「ったく…ガンガンもマガジンもサンデーもジャンプも幻想入りするの遅過ぎだろ…ジャンプなんて最後に幻想入りしたの何時だよ…」ペラ…


セイヤ「コミック百合姫もジャンプSQも全部読み終わったしなぁ…to LOVEるダークネスの単行本は何時幻想入りする事やら…」ペラ…


セイヤ「ゲームも初期型ファミコンしか幻想入りして無いし全く…やってられないよなぁ…」ペラ…


「だったら働きなさいよ!この穀潰し!」パシィン!


セイヤ「痛いな…それに俺は穀潰しじゃねぇよ…NEET☆だ!」ドンッ☆


「威張ってんじゃ無いわよ!少しはこの神社の為に働きなさい!路頭に迷ってた所を助けてあげたんだからそれくらいしてもバチはあたらないでしょ!?」


セイヤ「それはお前もだろ…霊夢」ペラ…


霊夢「私はこの博麗神社の巫女なの!分かる!?巫・女!」


セイヤ「へいへい…Do you understand?」ペラ…


霊夢「無駄に発音良く英語で喋るなぁ!」


「おーおー…また夫婦喧嘩か?お二人さん」ヒューーンスタッ…


霊夢「こんな底辺駄目NEET☆が夫だなんて死んでも御免だわ!」ビシィッ…!


セイヤ「奇遇だな…俺もこんな露出癖のある紅白脇巫女が妻だなんて御免被るわ…」ペラ…


霊夢「あんですってぇー!?表に出なさいセイヤ!お望み通りボコボコにしてやるわよ!」


セイヤ「はいはい…元気ですねぇ〜…」ペラ…


『この2人は相変わらず仲が良いぜ…』


セイヤ「それより魔理沙…どうしたんだ?霊夢にでも用事か?」ペラ…


魔理沙「それが霖之助の奴がセイヤにまた《水奈河屋》さんとして配達して欲しいって頼まれたんだぜ…」


セイヤ「えぇ〜…俺NEET☆なんだけど…」ペラ…


霊夢「少しくらい家計を助けてくれたっていいでしょう!?」


セイヤ「だったらお前も御賽銭待つんじゃ無くて働け…」ペラ…


霊夢「………働いたら負けかなと思ってるから無理」ボソ…


魔理沙「結局霊夢も働きたく無いんじゃないかよ…」


セイヤ「埒が明かないな…」ペラ…


霊夢「だったら配達のお仕事して来なさいよ!サブちゃんを見習って大声でちわぁー!三河屋でぇーす!って言いながら配達しに行きなさいよ!」


セイヤ「いや、三河屋じゃ無くて水奈河屋な?」ペラ…


魔理沙「そこ拘る所じゃ無いぜ?セイヤ…」


セイヤ「それにバイクは今修理中だろ…メンテしてないし走るかどうかもアヤフヤだしな…」ペラ…


魔理沙「MoonNightだったらもう修理終わってるぜ?それにメンテナンスもバッチリだZE☆」


セイヤ「え…?マジ…?」パタン…


魔理沙「偶に私が乗ってたからな!いやぁ〜大型の自動二輪車って凄いんだな!」


セイヤ「霖之助さんが改良した奴なのにお前乗れたのか?」


魔理沙「慣れるまで時間が掛かったけど私に掛かれば楽勝だぜ!」


セイヤ「ふぅ〜ん…それで?MoonNightは今何処に在るんだ?」


魔理沙「博麗神社の下に停めてあるぜ?」


セイヤ「そりゃ気付かんかったわい…」ペラ…


霊夢「殆ど外に出ないんだから当たり前だけれども…さぁセイヤ!早く配達の仕事して来なさい!そして家計を助けなさい!」グイッ…


セイヤ「おい待てよ…まだ読んでる途中なんだから…」


霊夢「帰って来たら幾らでも読めるでしょう!?それに何回読み返すつもりよ!」


セイヤ「いい漫画は何度読み返してもいい漫画なんだよ…」ペラ…


魔理沙「まぁまぁセイヤ、取り敢えず霖之助が待ってるから早く行った方がいいぜ?」


セイヤ「はぁ…しゃーねぇーなぁー…」スクッ…


霊夢「ようやくその気になったわね…」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…



魔理沙「何だ何だぁ?急に雲行きが怪しくなってきたぜ…」


セイヤ「よし!じゃあ今日の配達は無しって事で!」寝そべり…ペラ…


霊夢「これ…雲と云うより霧…よね?」


魔理沙「それに紅い霧……霊夢、まさかこれって…」


霊夢「どうやら面倒事みたいね…セイヤ、行くわよ!」ガシッ…!


セイヤ「はぁ!?行くって何処に行くんだよ!?」


霊夢「この紅い霧は恐らく異変よ…」


セイヤ「異変って何だっけ?」


霊夢「この幻想郷で起こる不思議な怪事件や怪現象の事…初めて会った時にもそれを解決するのが私の役割だって事を話したでしょう?」


セイヤ「無駄な知識は俺のHard Diskには必要無い…」ペラ…


バキィッ!


セイヤ「御免なさい博麗の巫女霊夢様…何卒その御怒りを御鎮め下さい…」orz


魔理沙『本当に仲良いなこの2人は…少し羨ましいぜ………本当に少しだけ』


霊夢「それじゃあこの霧を発生させている元凶をさっさととっちめてさっさと帰るわよ!」ふわっ…


魔理沙「霊夢がヤル気になるなんて珍しい事もあったもんだぜ…」よっと…


セイヤ「で?俺はどうすんだ?」


霊夢「あんたもバイクで私達に着いて来なさい…」


セイヤ「へいよ…じゃあ先に行ってていいぞ、魔力探知しながらツーリングするから…」ガシッ…


ブォオンッ…!


セイヤ「帰って来たらお酒でパーティーだからな?」剣を背負う…


霊夢「勿論♪」


魔理沙「酒パだぜ♪だぜ♪」



博麗神社階段下…



MoonNight「お久♪」


セイヤ「よっす…」跨り…


カチ…ブォォオオンッ!!ブゥォオンッ!!


セイヤ「調子良さそうだな相棒…」


MoonNight「魔理沙ちゃんに可愛がって貰ってたからなぁ♪」ブォォオオンブゥォオン!!


セイヤ「さてと霊夢と魔理沙はっと……速いな…もうあんな所まで飛んでやがるよ…」アクセル全開…!



キィィィィ…!!ブゥブゥゥゥォォォオオオオンッッ!!



森の中…



セイヤ「速いなぁ相変わらず…」ブゥォオオオオンッカチャ…ブゥブォォオオオオンッ!!


セイヤ「にしても空が紅いとアレだな………アレだな」ブォォオオオオオオンッ!!


ヒュン…!!


魔理沙「おっすセイヤ!どうだ、久し振りに乗った感想は」


セイヤ「まぁ悪くは無いだろ」ブゥォォォォォオオオオオンッ!!


霊夢「そのバイクの最高速度ってどれ位だったっけ?」


セイヤ「確か300km/hだったかな?メーターが無いから速度なんて分からねぇよ」ブォォォォォォオオオオオオンッ!!


魔理沙「フルチューニングしてあるって言ってたから相当速い筈だぜ!」


霊夢「しかも骨組みから造るなんてどんな神経してんのよ…あんたも霖之助さんも…」


セイヤ「まぁそれなりに楽しめたからな…」ブゥォォォォォオオオオオンッ!!


魔理沙「おっと…そろそろ着くぜ…?」


霊夢「みたいね…」



ブゥゥゥォォォォォオオオオオオンッ!!



「んん?何ですかねアレは…」ジー…


セイヤ「死に晒せやぁぁぁ!元凶がぁぁぁああ!!」ブゥォォォォォオオオオオンッ!!


「えっ!?な、何ですか貴方達はぁっ!?」


魔理沙「セイヤ!そのまま門ごとあいつをぶっ飛ばしちまえだぜ!!」


霊夢「ド派手に突入しちゃいなさい!」


セイヤ「合点承知!!」ウィリー☆ブォォォォォオオオオオオンッ!!


「ちょ!ちょっとタンマぁ!!」



ドゴォォォォオオオオンッ!!



「御免なさい咲夜さん!お嬢様ぁ〜!!」ヒューーーーンッ…キラン☆



キィィィィィィィィーーーーー……シュ〜…


セイヤ「ド派手に突入成功だな…」降りる…


魔理沙「セイヤに前科一犯付いたぜ♪」


霊夢「それにしてもさっきの奴は何だったのかしらね?」


セイヤ「どうせ敵だったんだろ?だったら問題無いだろ…」スタスタ


魔理沙「セイヤの言う通りだぜ!」あははは!スタスタ


霊夢「ま、それもそうね…」スタスタ


セイヤ「にしてもでかい館だなぁ…」スタスタ


魔理沙「そして全体的に暗いなぁ…趣味悪過ぎだぜ…」スタスタ


霊夢「それにしてもセイヤのその剣?…1度妖怪退治を手伝って貰った時に見せてもらったけれども…その…」スタスタ


セイヤ「なんだよ…言いたい事が有るならハッキリ言ったらどうなんだ霊夢…」スタスタ


魔理沙「ぶっちゃけそれ………錆びてるよな」スタスタ


ピタ…


セイヤ「錆びて無いし…」プイッ…


霊夢「いやめっちゃ錆びてるわよ!?錆びた大剣よそれ!それ本当に剣なのか疑問に思う程くらいには錆びてるわよ!?」


セイヤ「ハッキリ言いやがったなぁ!あーそうだよ錆びてるよぉ!驚く程錆びてるよぉ!死んだ後この幻想郷に来たらなんか知らんけどめっちゃ錆びてたんだよぉ!!」


魔理沙「ハッキリ言いやがったなって自分でハッキリ言ったらどうなんだって言ったんだろ!?逆ギレすんなよなぁ!」


セイヤ「世の中ってのはなぁ!言っていい事と悪い事があるんだよ!そんなんだから彼氏居ない歴=年齢なんだよ!」


魔理沙「うるせー!余計なお世話だぜ!私と霊夢はまだピチピチだから問題無いんだよ!20歳の癖に童貞のお前より全っっ然マシだこのCherryBoy!!」


セイヤ「おーおーおーおー!言っちまったなぁぁ!言っちゃいけない事を言っちまったなぁぁぁぁ!?」


霊夢「だったら何だってのよこのCherryBoy!!」


セイヤ「2度も言いやがったなこん畜生!!」



ギャーギャー!!ギャーギャー!!



〜紅魔館(レミリアの部屋)〜



レミリア「咲夜…あの人間達は一体何者なの…」


咲夜「一人は博麗の巫女で間違い無いと思います…後の2人の事は私には分かり兼ねます…」


レミリア「まぁ何方でもいいわ…殺す事には変わり無いんだもの…」ふふ…


咲夜「しかしまさか美鈴がやられるとは思いませんでしたね…」


レミリア「此の位予定調和よ…咲夜、あの人間3人を相手してきなさい…」


咲夜「畏まりました…レミリアお嬢様」シュッ…!


レミリア「ふふふ…楽しくなりそうね…」



〜紅魔館(エントランス)〜



セイヤ「楽しくなりそうだなぁ!霊夢に魔理沙!!」キャッホー☆


霊夢「さぁてぇ!!」キャッホー☆


魔理沙「元凶を探しながらこの館にある金目の物全部頂くぜぇ!!」キャッホー☆


「そうはさせません!!」ヒュッヒュッヒュッ!!


霊夢「わぁっ!?」サッ!


魔理沙「なんだぁっ!?」サッ!


セイヤ「お約束♪」ザクゥッ!


ブシューー…ドサ…


霊夢・魔理沙「「セイヤぁぁぁぁぁ!!」」


スッ…


魔理沙「大丈夫かセイヤぁぁ!」抱き抱え…


セイヤ「だ、大丈夫だ…問題無い…」ズボッ…ピュ〜☆


霊夢「でも…額から血が…」ウルウル…


セイヤ「ふっ…まさかこの俺が…こんな所でGameOverに…なるとはな…」ゴフッ…


魔理沙「もういい!喋るなセイヤぁぁ!」


セイヤ「霊夢…魔理沙……お前達2人と居た半年間……悪くなかった…」


ガク…


霊夢・魔理沙「「ピッ◯ロさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」」うわぁ〜ん!


咲夜「茶番は止めて下さい!」


ムクッ…


セイヤ「何だよノリ悪いな…」よっこいせ…


魔理沙「折角名シーンを演じてやったのにテンション下がるぜ…」はぁ…


霊夢「ギャグだって事を分からないで必死にツッコミするなんて哀れよねぇ〜…TVだったら即刻番組下ろされるわよ?」やれやれ…


咲夜「黙りなさい!コホンッ…私はこの紅魔館でメイド長を務める十六夜咲夜と申す者です、お嬢様の命により、貴方方3人を此処で始末させて頂きます…」ナイフ構える…


セイヤ・霊夢・魔理沙「「「…ヒソヒソ」」」ジーーーー…


咲夜「何ですか…人の事をジッと見て」


セイヤ・霊夢・魔理沙「「「あの胸……PAD(じゃない?)じゃね?」」」


咲夜「…………え?」


セイヤ「ちょっと魔理沙さん…あの娘まだ若いのにPADなんか仕込んでますわよ?」ヒソヒソ…


魔理沙「やぁ〜ねぇ〜セイヤさん。若いからこそ胸にコンプレックスがあってPADなんか仕込んでるのよ…」ヒソヒソ…


霊夢「現実を受け入れられずに逃避してPADを仕込む……正に哀れの塊よねぇ〜?」ヒソヒソ…


咲夜「これは断じてPADなんかじゃありません!これは生乳です!!」


魔理沙「えぇ〜?誰がどう見てもPADよねぇ〜?それにあの子、メイド長だとか言ってるわよ〜?」ヒソヒソ…


セイヤ「メイド長じゃ無くてPAD長よねあれじゃ〜…」ヒソヒソ…


咲夜「誰がPAD長ですかぁ!?」


霊夢「あら!図星みたいね〜、やっぱりPADだったんじゃない…」ヒソヒソ…


咲夜「っ」プルプル…!


セイヤ「図星突かれて怒ってるよこのPAD長…」


魔理沙「PADだけにパッとしない胸なんだろうな!」あははははw


霊夢「セイヤく〜ん…魔理沙ちゃんの座布団全部持ってってぇ〜…」


セイヤ「へぇい!」


魔理沙「それはあんまりだぜ霊夢ぅ!」


咲夜「ど、どこまで私をコケにすれば気が済むんですか…」ウルウル…


霊夢「PADは黙ってなさい!」ビシィッ!


魔理沙「PADは帰れだぜ!」シッシッ…


セイヤ「PADは御帰り下さい…」ニコ


咲夜「う…う…うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!お嬢様ぁぁぁぁぁ!!」ダダダダダダダダダダッ…!


セイヤ「戦わずして勝つ…」スタスタ


魔理沙「これが勝利の中で一番格別だぜ!」スタスタ


霊夢「それじゃあ次行きましょうか」スタスタ



〜紅魔館(大図書館)〜



魔理沙「おぉ〜!!見渡す限り本ばっかりだぜぇ〜…」スタスタ…


セイヤ「おい霊夢に魔理沙!週刊誌シリーズがこんな所にあるぞ!?」つサンデー


霊夢「本当!?私まだ神のみの最終回読んでないのよね!結局桂馬は誰を選んだのよ…」ペラペラ…


魔理沙「私はメジャーでも読んでるぜ…」ペラ…


セイヤ「じゃあ元凶を捜すのはお互い満足するまで漫画を読んでからだな…」ペラ…


霊夢・魔理沙「「さんせぇ〜い♪」」ペラ…



〜30分後〜



魔理沙「おぉ〜…流石吾郎だぜ…よくぞ眉村を三振させたぜぇ…」ウルウル…


霊夢「なんで桂馬はよりによってあいつを選んだのよ!?馬鹿なの?アホなの死ぬのぉー!?」


セイヤ「流石矢吹先生…いい仕事しますねぇ…」ペラ…



〜1時間後〜



「…」


魔理沙「あっはっはっはっ!!やっぱりこち亀は最高だぜぇ〜!」ゲラゲラw


霊夢「セイヤ〜ガンガン取ってぇ〜…」パタン…


セイヤ「はいよ……けいおんのDVD幻想入りしねぇかなぁ〜…」ペラ…



〜1時間30分後〜



「…」プルプル…


魔理沙「しかしサスケェは何考えてるか分かったもんじゃないぜ…」ペラ…


霊夢「急に兄さん兄さん言い出したものねぇ…」ペラ…


セイヤ「まぁいいんじゃねぇの?サスケェは兄弟、ナルトェは親、それぞれの絆が良く描かれてて俺は好きだけどな…」ペラ…


「いい加減にしなさいよそこの俗物共!!」パッ!


魔理沙「あっ!!何すんだよ!まだ読んでる途中だろうが!返せ!」


「黙りなさい!ここの図書館の本は全部私の物よ!」


魔理沙「そんな事は今いいから返せ!」バッ!


「駄目よ!」サッ!


魔理沙「っ…まだ読んでるって……言ってるだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バキィッ!!


「むっっきゅーーーーー!?」ズザァァァァーーーーー…!


霊夢「あ〜あ、魔理沙怒っちゃったわね〜…」ペラ…


セイヤ「まぁ気持ちは分かるがな…」ペラ…


魔理沙「全く…人が折角楽しい気持ちで漫画読んでるのに邪魔するんじゃないぜ…」漫画拾う…ペラ…


魔理沙「あはははははwww」ゲラゲラw


「この大図書館の主…パチュリー・ノーレッジを殴りつけるなんていい度胸してるわね…」ムクッ…


霊夢「……ねぇ今なんて言った?」パタン…


パチュリー「この大図書館の主…」


セイヤ「あ〜もういいもういい、OK分かった…」パタン…


パチュリー「な、何が分かったのよ…」


魔理沙「取り敢えずお前倒せばこの図書館の本はぜぇ〜んぶ!私達の物って事だよな?」パタン…


パチュリー「…は?」


霊夢「さぁ〜て…それじゃあ魔理沙お願いね?」


ウィーンガチャガチャ☆ピピピ…


魔理沙「合点だZE☆2人共!」デュエルディスク装着☆


パチュリー「……まさか貴方達もデュエリストだったとはね…」ウィーンガチャガチャ☆ピピピ…


魔理沙「話が早くて助かるZE☆私の名前は霧雨魔理沙!この幻想郷1のデュエリストだZE☆」ドンッ☆


パチュリー「どうやら今まで大した相手とはデュエルをしていなかった様ね…私はさっき名乗った通り、この大図書館の主にして紅魔館1のデュエリスト…パチュリー・ノーレッジよ!」ドドンッ☆


魔理沙・パチュリー「「決闘開始の合図を!」」チラ…



霊夢「決闘開始ぃぃぃぃ!!」シュビッ!



魔理沙・パチュリー「「決闘!!」」LP4000


〜幻想郷決闘ルール〜


旧大会ルールで先攻はドローをする事が出来ます。その他の禁止カードや制限カードなどは変わりません。

手札の枚数なんかは気にせず楽しく決闘☆


パチュリー「先攻は私が貰うわ!ドロー!」バッ!


パチュリー「私は獣神王バルバロスをリリース無しで通常召喚するわ!」スッ…


ブォォン…


獣神王バルバロス「…」


効果モンスター

星8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1200

(1)このカードはリリースなしで通常召喚できる。

(2)このカードの(1)の方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1900になる。

(3)このカードはモンスター3体をリリースして召喚する事もできる。

(4)このカードがこのカードの(3)の方法で召喚に成功した場合に発動する。相手フィールドのカードを全て破壊する。


パチュリー「リバースカードを1枚伏せてターンエンドよ!」ブィィン…


魔理沙「私のターン!ドローだZE☆メインフェイズに移行するZE☆」バッ!


パチュリー「貴方のメインフェイズ時にリバースカードオープン!スキルドレイン発動よ!」ピッ…


魔理沙「くっ…!」


スキルドレイン(永続罠)

1000ライフポイントを払って発動する。このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターの効果は無効化される。


パチュリー「私のLPは3000に減るけれどこれでバルバロスの攻撃力はスキルドレインによって効果が無効化されている為3000になるわ!」


獣神王バルバロス「…」攻/3000


魔理沙「へっ!それ位の逆境…何度も乗り越えてきたZE☆!私は手札から黒魔術のカーテンを発動するZE☆!」ビシィ!


黒魔術のカーテン(通常魔法)

ライフポイントを半分払って発動できる。デッキからブラック・マジシャン1体を特殊召喚する。このカードを発動するターン、自分は召喚・反転召喚・特殊召喚できない。


魔理沙「来い!私の相棒!ブラックマジシャン!」スッ…


ブォォン…


ブラックマジシャン「ちゃお♪」決めポーズ☆


通常モンスター

星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100

魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス


セイヤ「いつ見てもお茶目なブラックマジシャンだな………霊夢さん!今までのこの2人の展開を見て霊夢さんの解説をお願いします!」


キラン☆


霊夢「うむ…あのパチュリーと名乗る女性のデッキは恐らく、スキルドレインで相手の効果モンスターの効果を封じながらバルバロスで攻撃するビートダウンデッキでしょう…」眼鏡カチャ…


セイヤ「ほう、対して霧雨魔理沙選手のデッキは魔法使い族デッキ…軍配はどちらに有るのでしょうか?」


霊夢「うむむ〜…今の状況では確実に霧雨選手は勝てません…ですが何か手を打ってくる筈です…」


セイヤ「ほうほう………それにしても霊夢は眼鏡似合うな…可愛いと思うぞ?」


霊夢「お、煽てても何も出ないからね…///」シュ〜…


パチュリー「ライフを半分も払って召喚したのがブラックマジシャン?貴方はどうやらお馬鹿さんみたいね…」


魔理沙「言ってろ!更に私は手札から魔術の呪文書を発動するZE☆」


パチュリー「な、なんですって!?」


魔術の呪文書(装備魔法)

ブラック・マジシャンかブラック・マジシャン・ガールにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は700ポイントアップする。

このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、自分は1000ライフポイント回復する。


魔理沙「これでブラックマジシャンの攻撃力は3200…バトルフェイズだ!行け!ブラックマジシャン!」ビシィッ!


ブラックマジシャン「黒の魔術に代わって……お仕置きだぁ!」バシュゥウン!


獣神王バルバロス「アォォォォンッ!?」ジュワァァァアア…!!


魔理沙「私はカードを1枚伏せてターンエンドだZE☆」ブォォン…


パチュリー「私のターン…ドロー!」バッ!


パチュリー「私は手札から強欲で謙虚な壺を発動!」ビシィ!


強欲で謙虚な壺(通常魔法)

強欲で謙虚な壺は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。

(1)自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中から1枚を選んで手札に加え、その後残りのカードをデッキに戻す。


パチュリー「私は獣神王バルバロスを手札に加え!そして獣神王バルバロスの効果で通常召喚するわ!」スッ…


ブォォン…


獣神王バルバロス「またですか…」


パチュリー「更に手札からサイクロン発動!魔術の呪文書を選択して破壊するわ!」


サイクロン(速攻魔法)

(1)フィールドの魔法、罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。


バリィィンッ!


ブラックマジシャン「ちっ…」攻/2500


魔理沙「サイクロンか…厄介だZE☆…」LP3000


パチュリー「バトルフェイズよ!バルバロス!あの泥棒猫の僕である魔法使いを葬り去りなさい!」


獣神王バルバロス「シクヨロでぇ〜す♪」ドスゥッ!


ブラックマジシャン「お約束♪」ズボォッ!


魔理沙「ぐぁぁぁあああ!?」LP2500


パチュリー「私はこれでターンエンドよ…」


魔理沙「くそっ…私のターンドロー!」


魔理沙「…ターンエンドだZE☆」


パチュリー「どうやら降参した様ね…私のターンドロー!」バッ!


パチュリー「私は手札のイエローガジェットと墓地の獣神王バルバロスをゲームから除外して獣神機王バルバロスUrを特殊召喚!」スッ…


ブォォン…


獣神機王バルバロスUr「…」


効果モンスター

星8/地属性/獣戦士族/攻3800/守1200

(1)このカードは、自分の手札・フィールド・墓地から獣戦士族モンスターと機械族モンスターを1体ずつ除外して手札から特殊召喚できる。

(2)このカードの戦闘で相手が受ける戦闘ダメージは0になる。


魔理沙「ま、マジか…」


パチュリー「バトルフェイズ!行きなさい獣神王バルバロス!泥棒猫にダイレクトアタック!!」


魔理沙「そうはさせないZE☆リバースカードオープン!強制脱出装置を発動するZE☆!」ピッ


強制脱出装置(通常罠)

(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。


魔理沙「私は獣神王バルバロスを選択するZE☆!」ビシィッ!


パチュリー「な、なんでさっきブラックマジシャンを攻撃された時に発動しないのよ!」


魔理沙「それは次のターンで分かる筈だZE☆!」


パチュリー「わ、私はターンエンドよ…」


魔理沙「これで私の勝利は確定したZE☆!私のターン!ドロー!キタぜ、私のキーカード!!」ビッ!


魔理沙「先ず私は手札から速攻魔法、サイクロンを発動するZE☆!対象はスキルドレイン!」


パチュリー「くっ…」バリィィンッ!


魔理沙「そして私は、召喚僧サモンプリーストを召喚するZE☆」


サモンプリースト「…」コォォォォ…


効果モンスター

星4/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1600

(1)このカードが召喚・反転召喚に成功した場合に発動する。このカードを守備表示にする。

(2)このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードはリリースできない。

(3)1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない


魔理沙「サモンプリーストの効果でサモンプリーストは守備表示になるZE☆そして手札から速攻魔法発動だZE☆」ビッ!!


パチュリー「サモンプリーストの効果を使わない!?」


魔理沙「速攻魔法!ディメンション・マジック!」ビシィッ!


ディメンション・マジック(速攻魔法)

自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在する場合、自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。選択した自分のモンスターをリリースし、手札から魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。

その後、フィールド上のモンスター1体を選んで破壊できる。


魔理沙「私はサモンプリーストをリリースしてブラックマジシャン・ガールを手札から特殊召喚するZE☆」


ブラックマジシャン・ガール「アイドルの登場よ♪」キャピッ☆


効果モンスター

星6/闇属性/魔法使い族/攻2000/守1700

(1):このカードの攻撃力は、お互いの墓地のブラック・マジシャンとマジシャン・オブ・ブラックカオスの数×300アップする。


セイヤ「ガール様ー!俺だー!結婚してくれーーー!!」


霊夢「やめいっ!」ハリセンパシィンッ☆


魔理沙「破壊する対象は獣神機王バルバロスUrだZE☆」


獣神機王バルバロスUr「なぬぅっ!?」ドゴォォォオオッ!!


パチュリー「むきゅぅぅ…で、でもブラックマジシャン・ガールだけじゃ私のLPは削り切れないわよ!」


魔理沙「何を勘違いしてるんだ…」


パチュリー「むきゅ…?」


魔理沙「私の手札はまだ1枚残ってるZE☆!!」


魔理沙「私は手札から魔法カード、賢者の宝石を発動するZE☆!」


パチュリー「むきゅぅぅ!?ま、まさか!?」


賢者の宝石(通常魔法)

(1):自分フィールドにブラック・マジシャン・ガールが存在する場合に発動できる。手札・デッキからブラック・マジシャン1体を特殊召喚する。


魔理沙「再び現れろ!私の相棒!ブラックマジシャン!!」


ブォォン…


ブラックマジシャン「華麗に登場♪」キラリン☆


魔理沙「これで終わりだZE☆!友情!努力!そして勝利のW黒・魔・導!!」


ブラックマジシャン・ブラックマジシャン・ガール「「はぁぁぁぁっ!!」」ビシュゥゥウウウウンッ!!


ドゴォォォォオオオオンッ…!!


パチュリー「むっきゅゅゅゅゅゅゅっ!?」LP0ビーーーー…


魔理沙「まだまだぁぁぁ!!黒・魔・導!!」


ビシュゥゥウウウウンッ!!


パチュリー「ちょっ!?」


ドゴォォォォオオオオンッ…!!


魔理沙「黒・魔・導!!黒・魔・導!!黒・魔・導!!黒・魔・導!!黒・魔・導!!」


ビシュゥゥウウウウン×5


ドゴドゴドゴドゴドゴォォォォオオオオンッ…!!


魔理沙「ブラックマジッ…!!」


セイヤ「もうやめてぇぇぇぇぇ!魔理沙ぁぁぁぁぁぁ!!」ガシッ!


魔理沙「くっ!HA☆NA☆SE☆」


セイヤ「もうあのむきゅむきゅ言うキチガイのライフポイントはゼロよ!もう勝負は着いたのよ!!」


霊夢「なんであんたがヒロイン役なのよっ!?」


セイヤ「いや流れ的に?」


霊夢「どう考えてもそこは私でしょう!?」


魔理沙「ふぅ…なんとか落ち着いたZE☆」


セイヤ「ま、何はともあれこれでこの図書館の本は俺達の物だな…」


霊夢「そうね…幾らくらいになるのかしら…」


魔理沙「私達が必要無い本は全部売る事にしようぜ?」


セイヤ「お、ようやくZE☆じゃ無くなったな…」


魔理沙「ん?なんの事だよセイヤ…」


セイヤ「いや気にしなくていい…」


……ピキーーーーン……


霊夢「むむ、向こうからお金の匂いがするわ…」


魔理沙「何だと!?……確かにお宝の匂いがするぜ!」


セイヤ「なら次の目的は…」


セイヤ・霊夢・魔理沙「「「宝探しだぁぁぁぁぁ!!」」」ズダダダダダダッ…!!


パチュリー「」ち〜ん☆



〜紅魔館(地下)〜



霊夢「お金の匂いはするのに何でなにも無いのよぉ〜…」トボトボ…


魔理沙「おかしいなぁ〜…私のお宝センサーに狂いは無い筈だぜぇ〜…?」トボトボ…


セイヤ「つかこの館…地下までこんなに広いのかよ…」トボトボ…


霊夢「お宝は見つからないし元凶の情報は無いしで散々ねぇ〜…」トボトボ…


魔理沙「大人しく上に戻って元凶を懲らしめるかぁ〜…」トボトボ…


セイヤ「あ、おい…あの扉だけ装飾が豪華だぞ?……少しだけだが」ピタ…指差し…


霊夢「宝物庫かしら!?」タッタッタッ…


魔理沙「お宝♪お宝ぁ〜♪」タッタッタッ…


ピタ…


魔理沙「結界の所為で入れないぜ…」


霊夢「…セイヤ」神パッチン☆


セイヤ「御意に御座います…」パキィィィン…


魔理沙「流石セイヤだぜ!便利だな!」


セイヤ「俺は鍵屋じゃ無いんだが…」


霊夢・魔理沙「「…」」ジ〜…


セイヤ「おい…結界解除したんだから入れよ…」ほれ…


霊夢「だってこの扉、結界張ってあったんでしょ?」


魔理沙「扉を開けたら魔法カードが発動して千本ナイフが飛び出してきたり…」


霊夢「中に侵入したら作動するギロチンがあったり…」


魔理沙「入り口の床がパカッと開いて下に落ちたらそのまま串刺しなんて事になったり…」


霊夢「だからセイヤ……逝ってら♪」


セイヤ「俺を戦地に追いやるつもりかぁぁぁぁ!?」


魔理沙「逝って来いだZE☆」


セイヤ「LadyFirstってよく言うだろ?だから霊夢と魔理沙に譲ってやる!」


霊夢・魔理沙「「…」」ガシッ!×2


セイヤ「おい待てぇ!!」盾にされる♪


ガッチャン…ギィィィィ…


霊夢「扉を開けてからの罠は無しね!」


魔理沙「それじゃあ霊夢!せぇーのっ!」


霊夢・魔理沙「Just☆Do☆It☆」ブンッ!!



セイヤ「死んだら呪ってやるーーーー!!」ヒューーーーン…!!



霊夢「……来ないわね」


魔理沙「こりゃもう駄目だぜ…」



バキィィィッッ!!


ズザザザァァァァァァーーーーーーー…!!



セイヤ「」ち〜ん☆


霊夢「せ、セイヤぁ!?どうしたの!?中で何があったの!?」ユサユサ…!


魔理沙「返事をしろだぜ!何があったぁぁ!?」ユサユサ…!


セイヤ「き、金髪幼女に……殴られた…」ピクピク…


霊夢「……あんた等々頭おかしくなったのね」


魔理沙「こんな所に幼女が居るわけ無いぜw」ははははははw


セイヤ「いやマジで…国宝級の金髪幼女が…」ピクピク…


霊夢「はいはい…もういいわよ」肩ポン…


セイヤ「信じてくれ…」ムクッ…


魔理沙「まぁ中に何があるか見なくちゃならないからなぁ…罠は無かったか?」


セイヤ「罠は罠でもハニートラップならあったぞ?」スクッ…


霊夢「まだ引っ張るの?いいから行くわよ…」スタスタ…



〜地下室のとある部屋〜



「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


霊夢「ねぇ魔理沙…あれ何?」指差し…


魔理沙「幼女だぜ……金髪の幼女だぜ…しかも美少女……いや美幼女か…?」


セイヤ「な?本当に居ただろ?」


霊夢「ていうか何であんなに殺気立ってるのよ…」


魔理沙「セイヤ……お前まさかさっき中に入った時、あの子に変な事でもしたのか?」ヒキ…


セイヤ「お前らが部屋の中にぶん投げた所為であの子が寝てる布団に強制ルパ〜ンダ〜イブしちまったんだよ!!」


「そこのお兄さんだけは……殺す」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


霊夢「今殺すって言ったわよ!?セイヤ!あんたあの子に何したのよ!?」


セイヤ「だからてめぇらの所為であの子が寝てる布団にルパ〜ンダ〜イブしちまったって言ってんだろぉがぁ!!」


魔理沙「言い訳は聞きたくないZE☆」


セイヤ「自分の責任を他人に押し付けるな!!」


「きゅっとして…」スッ…


セイヤ「あれ?何で俺の目に手を翳してんだ?」はて…?


「ドカーン…」グッ…


セイヤ「おやkドカーン!!


ドサァァッ…シュ〜…


霊夢・魔理沙「「」」白目


「…」


霊夢「お約束♪って言う前に逝ったぁぁぁぁ!?」


魔理沙「Oh☆my☆god☆」キャーーー♪


「次は貴方達ね…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


魔理沙「ヤバいヤバいヤバいZEーーー☆」アタフタ!


霊夢「落ち着け!冷静になるんだ!こんな時こそCoolになるのよ!!」アタフタ!


「きゅっとして…」スッ…


霊夢「どうやらやるしか無いみたいね…」札構え…


魔理沙「みたいだぜ…」つミニ八卦炉


「ドカーン…!」グッ…!


バギィィンッッ…!!


シューーーーー…


セイヤ「ふぅ…」ブウォンッ…カチャ…


霊夢「あ、やっぱり生きてたわね…」はぁ…


魔理沙「死に損ないだZE☆」やれやれだZE☆…


セイヤ「てめぇら2人は後で説教だからな…?」


「ふぅ〜ん…中々しぶといね…お兄さん…」


セイヤ「いきなり目ん玉爆破するなんてどんな教育受けたらこうなるんだ…」


「お兄さん面白いね…名前教えてよ」


セイヤ「この物語の冒頭を読みなさい…以上」


霊夢「いや適当過ぎるわよ…」


魔理沙「そうだぜ…無茶苦茶な奴だなぁ…」


セイヤ「無茶苦茶なのはお前らの頭の中だよ…」


「それじゃあ…遊んでよ…セイヤ♪」


セイヤ「あらやだこの子マジで冒頭読んで来たよ…」あちゃ〜…


魔理沙「それよりお前も名前くらい名乗りやがれだZE☆」ドンッ☆


「私の名前はフランドール・スカーレット…この紅魔館の主、レミリア・スカーレットの妹だよ…」


霊夢「あ、御丁寧にどうも……私は博麗神社で巫女をやってる博麗霊夢よ」


魔理沙「私は霧雨魔理沙だ!宜しくだぜ!」


セイヤ「てか今紅魔館の主の妹って言ったよな?」


霊夢「あ確かに…」


魔理沙「しかも御丁寧に名前まで言ってくれたぜ?」


霊夢「と言う事はそいつがこの霧を作ってる元凶って訳ね…」うむむ…


魔理沙「そうと分かれば早速そのデミリア・スカーレットとやらを懲らしめに行こうぜ!」


フラン「ぷっw…デミリアw…あいつに合ったいい名前だねw」プクク…


セイヤ「おいこの子実の姉馬鹿にされて笑ってるぞ?」


霊夢「本当ね…魔理沙、それとデミリアじゃ無くてレミリアよ?」


魔理沙「あり?そうだったか?」


フラン「それよりも折角ここに来たんだから遊んでよ…3人共」ニコ


霊夢「一応聞くけど何して遊ぶの…?」


フラン「遊びは遊びでも……死体遊びがしたいなぁ♪」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


魔理沙「趣味悪過ぎだぜ…」


セイヤ「いいぜ…だったらお望み通り遊んでやるよ…!!」ギロッッ!!


フラン「っ」ビク…


セイヤ「…ただし!!」ビシィッ!


フラン「た、ただし…何?」


セイヤ「俺達の出す問題に答えられたらなぁぁぁぁ!!」神パッチン☆



《ミリオネアBGM》



テーン☆テン☆テン☆テン☆テン☆テン☆テン☆テーーーーン☆



セイヤ「さて…今日は凄い人が来てくれたみたいですよ?……紅魔館の箱入り娘!フランドール・スカーレットさんです!どうぞー!!」パチパチパチパチ☆


パチパチ☆パチパチ☆パチパチ☆パチパチ☆


フラン「///」カチ…コチ…カチ…コチ…


セイヤ「おやおやぁ…噂通りの箱入り娘っぷりですねぇ……それではナレーションお願いします!」


魔理沙「はい!今回のゲスト、フランドール・スカーレットさんは何と!約495年間外に出た事が無いそうです!」


オォーーーーッ!


魔理沙「しかも実は吸血鬼でさっきも言った通り見た目はようゲフンゲフンッ!少女なのにも関わらず年齢は約495歳!しかも食用の人間以外は見た事が無いなんて程の箱入り娘っぷりなんです…そうですよね?フランドールさん?」マイク向ける…


フラン「は、はい///」カチコチ…


魔理沙「そしてこの紅い霧の元凶でもあるレミリア・スカーレットの実の妹でもあり、姉すらも恐れる能力…《ありとあらゆるものを破壊する程度の能力》を持っておりその戦闘能力は折り紙付き!しかし戦闘能力は高くても頭の能力はどうなのか!?皆様!乞うご期待です!」


ワァァァァァーーーーーー!!


セイヤ「はい、有難う御座いました霧雨さん…それでは博麗さん!このイマジネアのルール説明をお願いします!」


霊夢「はい!このイマジネアの問題は全部で5問!全問正解すれば私達3人を好きに出来る権利が譲渡されます!」


1st ステージ Easy


2nd ステージ Normal


3rd ステージ Hard


4th ステージ BerryHard


5th ステージ Extreme〜♪


霊夢「と、この様に問題をクリアしていく毎に難易度が上がっていきます!」


セイヤ「2ndステージまでは報酬はありません…3rdステージをクリアしたらまず1人、4thステージをクリアしたら2人…そして5thステージをクリアすればなんと3人!しかしもしも5thステージで間違えてしまった時は報酬は無しなので注意して下さいね?」


フラン「は、はい///」カチコチ…


セイヤ「しかしこのイマジネアにはドロップアウトという制度があります!4thステージでドロップアウトをすれば1人だけ好きに出来る権利が譲渡されますのでよく考えて下さいね?」


フラン「わ、分かりました///」カチコチ…


セイヤ「それでは参りましょう!フランドール・スカーレットさんが挑む…クイズイマジネア!!」


セイヤ「問題です…ここに居る博麗霊夢さんの能力は次の内のどれ?ABCDのどれかを選択して下さい…A、空を駆ける程度の能力…B、お金を巻き上げる程度の能力…C、空を飛ぶ程度の能力…D、縁側でお茶を啜る程度の能力…」


霊夢「BとDは明らかに馬鹿にしてるでしょ!?」


魔理沙「馬鹿!霊夢、答えが2つに絞られるだろうが!?50;50使って無いのに50;50になっちゃったじゃねぇか!!」


霊夢「あ、ごめん」


セイヤ「それとフランドールさん…」


フラン「特別にフランでいいよ…私もセイヤって呼んでるし」


セイヤ「それじゃあフラン、このイマジネアにはライフラインっていう3つのお助け機能的な物があるんだ…1つはさっき魔理沙が言った50;50、2つ目はオーディエンス、そして最後はテレフォン…説明要るか?」


フラン「うん」コクン…


セイヤ「50;50はその名の通り回答を2つに絞る、オーディエンスは霊夢と魔理沙がガチで考えてアンケートを出す、そしてテレフォンは……この紅魔館の誰かに繋がる…とまぁこんな所かな?」


フラン「……私にテレフォンは必要無いよ」


セイヤ「まぁ訳ありなのはフランの目を見て直ぐに分かったからな…強要するつもりは無い、何せ俺らの命が懸かってるんだ」はははw


フラン「…」


セイヤ「さて…答えは?」


フラン「Cの空を飛ぶ程度の能力…」


セイヤ「正解だ♪」ニコ


フラン「5問しか無いのに3つもお助け機能付けちゃって本当に良いの?」


セイヤ「霊夢と魔理沙がノリノリで決めてたからな、俺はそれに従うだけだ」


セイヤ「さぁって次の問題です!次の内、俺達3人がこの紅魔館に来た理由を答えなさい♪A、金目の物を全て頂く為…B、異変の元凶を懲らしめる為…C、暇潰し…D、フランに会う為…」


フラン「Bの異変の元凶を懲らしめる為…」


セイヤ「早いな…もうちょい考える素振りしてくれよ…」


フラン「CとDは確実に無いし前の会話聞いてたら嫌でも分かるよ…」


セイヤ「まぁ正解なんだけどな♪」


フラン「…」


セイヤ「それじゃあ3rdステージ♪次の内、まだ幻想入りしていない物はどれ?」


フラン「っ!?」


セイヤ「A、ゲーム…B、テレビ…C、携帯電話…D、冷蔵庫…」


フラン『ゲーム?テレビ?携帯電話?冷蔵庫?何それ…分かんないよ…』


セイヤ「ライフライン使うか?」


フラン「……50;50」


セイヤ「それじゃあ回答2つに絞っちゃって?霊夢」


霊夢「携帯電話か冷蔵庫…さてどっち♪」


フラン「し、Cの携帯電話…」


セイヤ「FinalAnswer?」


フラン「ふぁ、ファイナルアンサー…」


セイヤ「…」


フラン「ごくり…」


セイヤ「正解で〜す♪」


フラン「ふぅ…」ほっ…


セイヤ「それではドンドン☆参りましょう♪次の中で俺の出来ない事は何でしょうかぁ〜♪」


フラン「えっ!?そ、そんなの分かる訳ないじゃん!」


セイヤ「分からないならライフラインを使う、これがイマジネアの常識だ♪A、料理…B、裁縫…C、洗濯…D、機械の修理…」


フラン『男の人なら機械の修理はできるよね?でもできない人も居る筈だし…料理は女の人が基本やるもの…でも男の人だって…洗濯は誰にでもできるよね?……私できないけど…裁縫なら私でもできるかな…?』うーん…うーん…


セイヤ「ライフライン?」


フラン「…オーディエンス……本当に本気で考えてくれるの?」


魔理沙「任せろ!ていうか答え知ってるんだけどな!」


霊夢「答えはBの裁縫よ…こいつギター弾ける癖に裁縫で指に針刺しまくるんだから…」


セイヤ「うるせぇほっとけ!……で?Bでいいか?」


フラン「…うん」コクン…


セイヤ「正解♪」パチパチ☆


フラン「…」


セイヤ「いよいよ最終問題だ…心の準備はOK?」


フラン「…いいよ」


セイヤ「それじゃあ最終問題♪次の内、フランが知りたいのはどれ?」


フラン「っ」


セイヤ「A、自分の今の立場…B、他の皆が自分をどう思っているのか…C、姉であるレミリアが自分の事をどう思っているのか…D、何で自分だけがこの地下の部屋に居るのか…さて…分かるか…?」


魔理沙「ていうか殆ど問いが変わらないけどな」


霊夢「本当ね…」


セイヤ「いや4択問題なんだからそれっぽい事並べればいけるだろと思っていたら案外答え被ってしまったっていうオチだな…」


魔理沙「言い訳が長いぞ…」ジトー…


セイヤ「悪い…」


フラン「…」ウルウル…


セイヤ「さて…最後のライフライン使うか?」


フラン「どうせ…誰も私の事なんか心配して無いもん…ずっと1人ぼっちで…寂しかったのに…今更こんな事して…咲夜やパチュリー…お姉様の気持ちを聞いたって…傷付くだけだもん…」ポロポロ…


セイヤ「そう思うのは勝手だが実際に聞いてみなきゃ分かんないだろ?な?霊夢に魔理沙?」ちら


霊夢「その通りね♪」ニコ


魔理沙「弱気になるより強気で行こうぜ?」ニッ…


フラン「………ォン」ボソ…


セイヤ「なんだ?」


フラン「テレフォン…使う…」ポロポロ…


セイヤ「……テレフォン入りましたぁ♪」クイッ☆


霊夢「スイッチON☆」カチ…


ウィィィィン…パッ…


「い、妹様!無事ですか!?」


「フラン!?大丈夫!?何もされてない!?」


フラン「咲夜に…お姉様…?」ポロポロ…


魔理沙「オラァァ!騒ぐんじゃないZE☆この可愛いお顔にマスタースパークぶっ放されたく無かったら大人しくしてろだZE☆」つミニ八卦炉


霊夢「封印しちゃうわよ!?あんまり騒ぐと夢想封印しちゃうわよぉぉぉ!?」


セイヤ「あのPAD長の魔力探知して正解だったな♪」


「またPADって言いましたね!?」


「こら咲夜!犯人を刺激するんじゃ無いわよ!フランに何かあったらどうするつもりなの!?」


「あ…す、すみません…」


フラン「何で…咲夜とお姉様が…?」ポロポロ…


セイヤ「見ての通りだろ?あ、あと時間は30秒しか無いからね?」


フラン・レミリア・咲夜「「「えぇぇぇぇ!?」」」ガーン☆


セイヤ「魔理沙〜♪後何秒だ?」


魔理沙「あと10秒だZE☆」つストップウォッチ


霊夢「9…8…7…6…」


「あ、貴方達!フランを傷付けたら惨たらしく殺してやるからそのつもりでいなさい!!」


「妹様を傷付ける輩は誰であろうと許しません!」


フラン「咲夜ぁ…お姉様ぁ…」ポロポロ…


ブツン…


セイヤ「はいテレフォン終了♪」


魔理沙「それでフラン、答えは?」


霊夢「もう決まってるんでしょ?」


フラン「全部…私の答えは……さっきのABCDの…全部…」ポロポロ…


セイヤ「…正解」ニコ


霊夢「あぁ〜あ…負けちゃったわね」


魔理沙「私達はこの薄暗い地下で人生の最後を迎えるのかぁ〜…」


霊夢「結局お酒パーティー出来なかったわねぇ…」


セイヤ「それじゃあフラン、約束通り俺達3人を好きにしろ…抵抗する気は無いから出来るだけ一思いに頼む」はは…


フラン「…じゃあ」


魔理沙「我が生涯に!」


霊夢「一片の!」


セイヤ「悔い有り!」


霊夢・魔理沙「「そこは無しでいい(だろ!!)でしょ!!」」


フラン「私がお姉様達の所に着くまでついて来て!」


セイヤ・霊夢・魔理沙「「「ん…?」」」


フラン「私は…お姉様と咲夜から…直接聞きたい…だから3人共…私と一緒に…お姉様達の所までついて来て…」


セイヤ「…仰せの通りに」


霊夢「ま、仕方無いわね」


魔理沙「それじゃあ行くか!」


フラン「うん!」ニコ


フラン「あ、それとセイヤは後で死刑だからそのつもりでね♪」ニコ☆


セイヤ「えぇぇぇぇ!?俺だけ!?」


フラン「勿論♪」


霊夢「やったわ!セイヤだけ死刑だって魔理沙!」


魔理沙「私達が助かるんなら全然いいZE☆」


セイヤ「お前ら酷過ぎるだろ!!」


フラン『面白い人達だなぁ…』ニコニコ



〜紅魔館(レミリアの部屋)〜



レミリア「フランは無事なのかしら…」


咲夜「きっと大丈夫です…信じて待ちましょう…」



ドルルルルルルルルゥゥ…!!



レミリア「何よこの煩い音は…」イライラ…


咲夜「バイクの排気音ですかね…」


レミリア「何で館の中でバイクの排気音なんか聞こえるのよ…」イライラ…


キィィ…


「それじゃあ行くぞ?フラン…」


「う、うん…」


「それじゃあ霊夢、MusicStartだぜ!」


「了解♪」カチ…


デレデー☆デッ!!デレ☆デレ☆デーデデー☆デーデー☆デーーー☆デンデン☆


「「「「YouはShock!!」」」」ドゴォォォォッッ!!


レミリア・咲夜「「っ!?」」ビクゥッ!!



ドルルルルゥゥゥ…!



セイヤ「愛で空が落ちてく〜るぅぅ♪」


セイヤ・霊夢・魔理沙・フラン「「「「YouはShock!!」」」」


霊夢「俺の胸に落ちてく〜るぅぅ♪」


魔理沙「熱い心!鎖で繋いでも〜!今は無〜駄だよ♪」


フラン「邪魔する奴は 指先ひとつでダウンさ〜♪」


セイヤ・霊夢・魔理沙・フラン「「「「YouはShock!!」」」」


レミリア「喧しい!!」


咲夜「館の中でバイクを乗り回さないで下さい!!」


セイヤ「うわぁぁ…やっぱり空気読めない奴等だったな、このロリババア吸血鬼とPAD長…」


レミリア「ロリババア吸血鬼ってもしかして私の事を言っているの!?」


セイヤ「お前以外に誰が居るんだよ…500歳の癖してチンチクリンのロリババア吸血鬼さん?」


魔理沙「あはははははははwwwww」ゲラゲラw


咲夜「しかもまた私の事をPAD長と呼びましたね!?」


セイヤ「PADは黙ってな…PADが移るだろ」シッシッ…


咲夜「PADが移るってどういう事ですか!」


霊夢「だぁぁからPAD長は黙ってなさいよ!」


フラン「お姉様…咲夜…」ウルウル…


レミリア「フラン!?無事だったのね…良かった」ほっ…


セイヤ「無い胸を撫で下ろすってどんな気分なんだろうな?」


魔理沙「まぁ無い乳だからって胸を撫で下ろすなっていうのは流石に可哀想だろ?」


霊夢「そうそう、それ位の権利与えてあげなくちゃ無い乳が可哀想よ」


レミリア「無い乳無い乳五月蝿いわよさっきから!!」


セイヤ「ロリババア吸血鬼は喋るな!布団に入ってさっさと寝ろ!!」


魔理沙「霧を晴らしてさっさと寝ちまえだぜ!この小学生吸血鬼!!」


霊夢「退治されたく無かったら言う事聞きましょ〜ねぇ〜?」


レミリア「人間如きが図に乗るんじゃないわよ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


セイヤ「お〜お〜♪怖い怖い♪」


魔理沙「人間如きが…だってよ?霊夢」


霊夢「人間甘く見てると後悔するわよ?特にそこのNEET☆はね」


セイヤ「NEET☆はいずれ世界の頂点に立つ存在だからな…」キラン☆


魔理沙「あ〜……それは勘弁して欲しいぜ」


レミリア「表に出なさい…この幻想郷を賭けて私達3人と勝負よ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


セイヤ「うっわw今度は自己中心的に、この幻想郷を賭けて私達3人と勝負よ…だってw」


霊夢「何様のつもりなのよこの吸血鬼幼女はw」


魔理沙「ロリは千年wババアは万年って奴だぜw」


セイヤ「それを言うなら鶴は千年亀は万年だろw」


霊夢「それにそれじゃあ祝ってないわよw乏してるわよw」


魔理沙「祝う訳無いぜw誰がそんな事を祝うんだよw」


セイヤ「違いないなw」


セイヤ・霊夢・魔理沙「「「あはははははははwwww」」」ゲラゲラw



で…



フラン「さっきの言葉…私に言ってるのと同義なの分かってて言ってたのかな?3人共…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


セイヤ「さぁぁねぇぇ…」剣イジイジ…


霊夢「セイヤ、その剣どうしたのよ…」


セイヤ「なんかあったから持ってきた…あっちは殺る気みたいだしな、この錆びた剣使う訳にもいかねぇし…石でできてるから死にはしないだろ」


咲夜「覚悟はいいですか…?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


魔理沙「覚悟するのはお前らの方だぜ…」


セイヤ「それじゃあ俺はこのPADと戦うから霊夢と魔理沙はあの8色吸血鬼と元祖ロリババア吸血鬼を頼むわ…」ヒラヒラ…


レミリア「貴方は私自らが直々に殺してあげるわ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


セイヤ「いや俺空飛べねぇし…それにまだPAD相手にした方が楽そうだからな…」


咲夜「人を舐めるのも大概にした方がいいですよ?」


セイヤ「はいはい、御説教は霊夢だけで充分だ…」


霊夢「私だって好きで怒ってる訳じゃ無いわよ!」


セイヤ「それにしてもここの連中はなんでどいつもこいつもこんなに物騒なんだ?まともなの霊夢と魔理沙くらいだわ…」


魔理沙「まぁここの奴等は全員血の気が多いって思った方のが多分後々楽だぜ?」


セイヤ「俺は神社で優雅に漫画読んでいたいんだけどな…」


霊夢「漫画読むんじゃなくて働きなさいよ!」


セイヤ「俺の職業はNEET☆なの…Level99なの…」


レミリア「そんな最底辺の人間が私に勝てると思っているの?」


セイヤ「だから喋るな…その口閉じてろロリババア吸血鬼」ヒュンヒュン!スーーパチン…


レミリア「……全身バラバラにして殺してやるわ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ…!!!



〜対戦相手確定〜



博麗霊夢VS十六夜咲夜



咲夜「貴方が相手ですか…博麗の巫女が相手なら力を出し惜しむ必要は無さそうですね…」


霊夢「セイヤに魔理沙〜、お酒は何呑むの?」



霧雨魔理沙VSフランドール・スカーレット



フラン「魔理沙…さっき助けるって言ったのは無しね…?」


魔理沙「私は普通に日本酒でいいぜ?セイヤは何にするんだ?」



水奈月セイヤVSレミリア・スカーレット



レミリア「徹底的に嬲って…そして殺してあげる…」


セイヤ「あー…俺も日本酒でいいや、その代わりかなり呑むつもりだから覚悟しとけよ?」



戦闘開始…!!



咲夜「いきます!!」ヒュッヒュッ!!



霊夢「必殺!NEET☆ガード!」サッ…!


セイヤ「ほげぇっ!?」ザクザクゥッ!!



フラン「あははははは!!」ビシュビシュッ!!



魔理沙「必殺!NEET☆ガード!」グイッ!


セイヤ「おまっ!?」ドゴドゴォォォォンッ!!


ドサァッ…


セイヤ「」ち〜ん☆


霊夢「……よくもセイヤを!許さないわYO☆」札構え…!


魔理沙「セイヤの仇…絶対に取ってやるZE☆」つミニ八卦炉


セイヤ「てめぇらいい加減にしろ!俺は盾じゃねぇんだよ!」ムクッ…ズボズボッ!ピュ〜☆プスプスプスプス…



レミリア「NEETって生き物は案外しぶとい物のようね…」


フラン「やっぱりタフだなぁ…」


咲夜「いくらしぶとくても心臓を貫けば死ぬ筈です…」



霊夢「まぁお遊びはこれ位にして置きましょうか…」


魔理沙「ここからは本気でいかせてもらうぜ…」


セイヤ「最初から本気でやれ!」ピュ〜☆


霊夢「ここは3人別々に分かれて戦うわよ…」ヒソヒソ…


魔理沙「あの3人に連携を組まれたらひとたまりも無いだろうからな…」ヒソヒソ…


セイヤ「俺はバイクで逃げるからお前らが先に彼奴ら引き付けてくれ…」ヒソヒソ…


霊夢・魔理沙「「了解(だぜ!)!」」ダッ!


レミリア・咲夜・フラン「「なっ!?」」


霊夢「ほらPAD長さん!こっちに来なさい!」ヒューーーーッ…!


咲夜「いい気にならないで欲しいですね…!」ダッ!



魔理沙「ほらほら!鬼さんこちらぁ!手の鳴る方へぇ〜♪」よっと!ヒューーーーッ…!


フラン「私が鬼だね♪捕まったら死刑だから気を付けてね?」ヒューーーーッ…!



セイヤ「ほっ…!」ブゥゥンッ…!ブゥンブゥゥン…!!ブゥゥゥゥウウウウウンッ!!


レミリア「逃がさないわよ…!」ヒューーーーッ…!



ブゥゥゥゥウウウウウンッッ!!



〜森の中〜



【BGM・亡き王女の為のセプテット】



ドゴドゴドゴドゴォォォォォォォンッ!!



セイヤ「相変わらず…!出鱈目な手数だな…!ここの奴等は…!!」ブゥゥンッ!ブゥゥンッ!


レミリア「くっ…!どうして当たらないの…!?」ドバババババッ…!!


セイヤ「お前の魔力は既に憶えたからなっ…!しかし霊夢や魔理沙と比べ物にならない…!!」ブゥゥンッッッ…!!


レミリア「ちょこまかと鬱陶しいわね!貴方はゴキブリか何かなの!?」キィィィンッ…バシュゥウンッ!!


キィィィィ…!!ブゥゥンッ!!


セイヤ「当たらずと雖も遠からずってとこだっ…!!」ブゥゥゥゥウウウウウンッ…!!


レミリア「それに逃げているだけでは勝てないわよっ!!」バシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュッ!!


ブォンッ…!ブォンッ…!ブォッッブゥゥゥゥウウウウウンッ!!


レミリア『思っていたよりもやる様ね…なら!』ギュオッ…!!


セイヤ「っ…魔力が増幅して…!!」チラ


レミリア「《神槍スピア・ザ・グングニル》!!」ギュオオオオオオオオオオオ…!!



ビシュッッッッッ…!!



セイヤ「なんでこいつが主神オーディンの武器をッッ!?」ブゥゥゥゥウウウウウンッッッッ!!!


セイヤ「糞ッ…避け切れないッ!!………悪い…MoonNight!!」バッッ!!


MoonNight「達者でな…楽しかったぜ」ブゥゥゥゥウウウウウンッ!


カッッッッッ…!!


ドゴォォォォオオオオオオンッッッ!!



ドザァァァァアアアーーーーーーー…!!


バッ…!!


セイヤ「霖之助さん…すみません…!!」タタタタタタタタタタタタッ!!


レミリア「まだ逃げるつもりの様ね…!」バシュバシュバシュッッ!!


バッバッッ…!!ザザァァ…!!


ダッ!


レミリア『こいつは後ろに眼でも付いているの!?』ヒューーーーッ!!



ガサッッッッ…!!



ザザザザザァァァァーーーーーー…スッ…



セイヤ「ここ…!なら……見渡しが…!いい……だろ…!」はぁ…はぁ…



ヒューーーースタッ…



レミリア「既に疲れているみたいだけれども…まだやるつもりなのかしら…?」


セイヤ「当たり前だ…」


レミリア「まぁどちらにせよ許すつもりは毛頭無いのだけれどもね…」スッ…


セイヤ「だったらあんたに……煉獄の力…見せてやるよ」スチャ…スーーーーー…ォォォォォォォォォォォォォォ…


レミリア『何よあれ…禍々しいけれども神々しい魔力が剣身に宿ってる…』ゾク…


セイヤ「《煉獄符・滅神覇斬》!!」グゥオンッ!!


バシュッッッッ…!!


レミリア「っ!?」バッッ…!!



ドォォォォオオオオオンッッ…!!



セイヤ「空飛ぶとか卑怯過ぎるだろ…」ォォォォォォォォォォォォォォ…


煉獄符・滅神覇斬

剣から放たれた黒と白が混じった衝撃波が相手に向かって飛んでいく。


レミリア『こいつ…!今までふざけていたって云うの…!?』


セイヤ「空を飛び続けるつもりならっ…!!」ビッッ…!!バヂヂヂヂヂヂヂヂッ…!!


レミリア『今度は剣身を指でなぞって白と黒の雷を…!?』


セイヤ「《煉獄符・天獄雷鳴剣》!!」バヂヂヂヂヂヂヂヂッ…!!


煉獄符・天獄雷鳴剣

天ノ雷・獄ノ雷を刃に纏う。


セイヤ「堕ちろッ!!」バシュッバシュッバシュッバシュッ…!!


レミリア「くっ…!」ヒュンヒュンヒュンッッ!!


セイヤ「速いな…捉える事が出来ない上に速過ぎて見えん…」ビシュッビシュッ!!


レミリア「図に…」グンッ!ヒンッッッ!!


セイヤ「なっ!?」


レミリア「乗るなァッ!!」ドゴォォォォッッ!!


セイヤ「ごぁっ…!?」ヒューーーーンッ!!


クルッ…ザザァァーーーー…


セイヤ「マジっ…かよっ…」ゴボォァ…!


ジャラララ…


セイヤ「ま、魔力の鎖ッ!?」ジャラ…


グンッッッッ…!!


レミリア「《運命・ミゼラブルフェイト》!!」ドゴォォッ!!


セイヤ「ゲボァッ…!?」ビチャビチャ…


レミリア「っ!」バギィィッ!ドゴォッ!


セイヤ「ゲボッ…!ゴホゴホッ…!!」ビチャビチャビチャァ…


レミリア「地に伏せてなさい!!人間がぁ!!」キィィィィン!!



ドゴォォォォォォオオオオン…!!



ザザザザザァァァァーーーーーー…



セイヤ「っ…」ズキン…



レミリア「所詮人間は人間と云う事ね…」



セイヤ「……ろ」ブルブル…



レミリア「?」



セイヤ「やめろォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」ガバッ…!



レミリア「っ!?」ビクゥッ!



セイヤ「やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろぉぉ…!!」ぶつぶつ…



レミリア「何よこいつ…気でも狂ったのかしら…」スタスタ…



セイヤ「やめろやめろやめろやめてくれェッッ!!俺に余計なモノを見せるなァァァァァァァァァァァァッッ!!」


ガシッ…!


レミリア「何を言っているのか分からないけれども貴方は今此処で死ぬ…それが貴方の運命よ…」ググググ…!!


セイヤ「見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくないィィィィッッ!!!!」キィィィィィィィィン…!!


レミリア『こいつの右眼が…』ググググ…!!


ガシッ…!!


レミリア「っ!?」ブンッッ!!


ドザァァァァ…!


セイヤ「アアアアアァァァァァァァァッッッッ!!!!ぅ…ォェエエッ!」ビチャビチャビチャビチャ…!


レミリア「完全に気が狂ってるわね…」


セイヤ「俺には関係無いだろォッッ!?何で俺に見せるんだァッッ!?嫌だァ……嫌だ嫌だァァ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だァァァァァァァァッッ!!」ガクガクガクガク…


オオオオオオオオオオオオオオオオォ…!!


セイヤ「アアアアァァァァァァァァッッッッ!?」ブゥゥンッ!!


ドォォォォォォォォオオオオオン…!!


セイヤ「俺は何も見たくないィィッ!!やめろォォォォォォォ!!やめてくれェェェェェェェェッッ!!」ブゥゥンッ!ブゥゥンッ!ブゥゥンッ!


レミリア『こいつ…無差別に攻撃している様ね…』バサッッ…!!


セイヤ「はぁっ!はぁっ!はぁっ!……うっ…オエェェッ…」バチャバチャバチャバチャ…


グチュッ…!グチグチャッ…!!


セイヤ「ガァァァァアアアアアアアア!!!」ブチュッッッ!!ブシュッ…!


ボタボタボタボタボタボタァァ…



レミリア『じ、自分の眼球を自分で抉り取った!?』ゾクゥ!



セイヤ「ぅ…うぁ…が…」ボタボタボタボタァ…



レミリア『こいつ……本当に…人間なの…?』



セイヤ「余計な……モン……見せんじゃ……ねぇ…よ…」ボタボタボタボタ…


レミリア「貴方は…一体何者なの…」


セイヤ「今……言う必要…無いだろ……あんたが勝ったら……死ぬ前に教えて…やるよ…」ボタボタボタボタ…


レミリア「そう…なら終わりにしてあげるわ…」スッ…



バサァァッ…!!



レミリア「こんなにも月が紅いから、本気で殺すわよ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォ!!!!


セイヤ「………あんた…月が似合うな…」ボタボタボタボタ…


レミリア「貴方に褒められても嬉しくないわ…いいから黙って死になさい」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォ!!!!


セイヤ「死ねたなら…俺は此処に居ないんだよ…」ボタボタボタボタ…


レミリア「貴方が何を言っているのか、私には分からないわ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォ!!!!


セイヤ「此の世には知る必要の無い事がゴロゴロ転がってる………でも俺にその権利は無いんだ…余計なモノを勝手に見せられ…余計なモノを頭に刻まれ…余計なモノを知っていく…だけど俺は…その力が無くちゃ何も出来ない…何も護れない…だから…」ボタボタボタボタ…


セイヤ「俺は………俺は…」ポロポロ…


レミリア「叫んだり吠えたり泣いたり眼球を抉り取ったり忙しい奴ね…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォ!!!!


セイヤ「全力で来てくれ…俺は此処に居られるのか…あんたで試す」グッ…!


レミリア「私で試せるなんて光栄に思う事ね…」


セイヤ「本当に…光栄の極みだ」ニコ



レミリア「……《紅色の幻想郷》!!」ビシュビシュビシュビシュビシュビシュビシュビシュビシュビシュビシュビシュッッ!!


ダッ!!


セイヤ「はぁぁぁぁああ!!」ダダダダダダダダダダダダダダダ!!


ガギィンッ!ギィィンギィィンッ!


ドゴドゴォォ!!


セイヤ「ぐぅっ…うおァァァァァァァァ!!」ダダダダダダダダダダッ!!


バシュバシュ!バシュバシュ!バシュゥウンバシュゥウン!!


セイヤ「《煉獄符・天獄氷刃輪廻》!!」ピキピキピキピキピキピキィィンッ…!!


煉獄符・天獄氷刃輪廻

刀剣状の天ノ氷と獄ノ氷を呼び出し、自分の周りをサークル状に廻り続ける、


レミリア『今度は刀剣状の氷…』バシュバシュバシュバシュ!バシュゥウン!!バシュゥウン!!バシュゥウン!!バシュゥウン!!


セイヤ「負けるかァァァァァァァァ!!」ダダダダダダダダダダ!!


ガギィンガギィンガギィンガギィン…!!


レミリア『周りの氷が邪魔で通らない…!!』バシュバシュバシュバシュバシュ!!ビシュゥン!!ビシュゥン!!ビシュゥン!!ビシュゥン!!


セイヤ「ちっ……手数…本当に多いな…」はは…


ドゴドゴドゴドゴドゴドゴォォォォォォォオオオオオオオオンッッ!!


モクモクモクモクモク…


レミリア「やったの…?」キィィン…!



バッ!!



セイヤ「世界一有名な配管工直伝のジャンプ力舐めるなよ!!」チャキ…!


レミリア「っ!?…神槍!スピア・ザ・グングニル!!」ギュオオオオオオオオオオオ!!!


セイヤ「《煉獄冥世ノ符・終焉》…!!」ビシュッッッッッッッッッ…!!!!


ドスゥッッッッ!!


セイヤ「ごぼぁぁっ…!?」ブシュッ…



ヒューーーーンッ…ドサァ…



スタッ…


レミリア「……私の勝ちね」バサァァ…


セイヤ「月が……祝福して…くれてる………ってか…霧が…若干晴れてるな」ゴホゴホッ…ビチャビチャ…


レミリア「ふふ…そうね、貴方の言う通りだわ」月を見上げる…


………ピシィ…


セイヤ「だけどな…」ボタボタ…


…ピシィ……ピシ…


レミリア「…何よ、負け惜しみ?」


ピシ……ピシ…ピシィ…


セイヤ「今だけは…あんたが好きな…その月…」


ピシピシ…!


レミリア「?…何が言いたいのよ」ピシ…!


セイヤ「俺が貰うぞ…?」ニコ


レミリア「………え?」ピシピシピシィッ…!



パリィィィィィィィンッ…!!



ドサァ…



煉獄冥世ノ符・終焉

煉獄の力で一定時間後、相手の視界・空間を斬り裂く程の斬撃を放つ。



ぐっっ…!グチュグチャッ…!!


セイヤ「うがぁぁッ…!!グゥッ…!!」グチャグチグチュゥ…!


……キィ…ィィ…ン…


セイヤ「はぁっ…!はぁっ…!」キィィィィン…!


スタスタスタスタ……トス…


セイヤ「ふぅ……お〜い…生きてるかぁ〜…?」


レミリア「……生きてるわよ」


セイヤ「うわ…流石ロリババア吸血鬼だな」


レミリア「それ…やめなさいよ…」


セイヤ「悪ぅ御座んしたぁ…ていうか異変解決したな…お前が解いたのか?」ゲホッ…


レミリア「そうよ……質問に答えなさい…貴方…何者なの…」


セイヤ「言っただろ?博麗神社の寄生虫で穀潰しなNEET☆だよ…因みにLevelは99な?」


レミリア「誰もLevelまで聞いてないわよ…」


セイヤ「お前はロリババア吸血鬼Level99だなw」あははははw


レミリア「もう一度お腹に風穴開けて欲しいの?」


セイヤ「勘弁してくれ…既に死にそうなんだからな…」


レミリア「とてもそうは見えないわよ…?」


セイヤ「強がってるだけだ…全身ガクガクで正直立つ事も出来ないね今は」


レミリア「もう一つ質問よ…その右眼は何…?」


セイヤ「忌々しい眼としか言いようが無いな…取り外し可能だから便利だぞ?死ぬ程痛いけどなw」


レミリア「それ……取り外し可能って言わないわよね?」


セイヤ「お前のその羽も着脱式だろ?俺に貸してくれよ…霊夢と魔理沙だけ空飛べて羨ましいなってずっと思ってたんだ」


レミリア「残念だったわね、この羽は着脱式では無いのよ…」


セイヤ「だったら質屋に売って換金するから…捥いでもいいか?」


レミリア「良い訳無いでしょ!?」


セイヤ「そういや…あんたもその他の連中も…今まで相当苦労してきたみたいだな…」


レミリア「っ!?」ギョッ…


セイヤ「何で知ってるって顔してるな?さっきの俺のキチガイな行動はあんたの眼を通してあんたの記憶が全部俺の頭の中に入ってきたからなんだ」はは…


レミリア「…レディの記憶を盗み見るなんて最低ね…」ジトー…


セイヤ「あよく言われるそれぇ…霊夢と魔理沙にも言われたからなw後はアリスに紫に萃香に霖之助さん…数えてたらキリが無いわw」


スクッ…


セイヤ「ま、俺は此処で死ぬ運命では無かった…そう言う事でいいか?」


レミリア「…そうね、不本意だけれどそれが貴方の運命よ」


セイヤ「ていうか立てよ…吸血鬼は夜が本職だろ?」


レミリア「誰の所為でこうなったと思ってるのよ…」


セイヤ「いや100%自業自得だろ…喧嘩売っておいて何言ってんだ……ったく」よいしょ…


レミリア「っ……感謝なんてしないわよ?」お姫様抱っこ…


セイヤ「500歳の感謝なんて要らねぇよ」タッタッタッタッタッタッ…!!


レミリア『こいつの体力どうなってるのよ…』



〜紅魔館〜



セイヤ「お!霊夢に魔理沙!………何やってんだ?」スタスタ…



霊夢「咲夜それロン!!メンタンピン三色ドラ1!親の満貫は12000点よ!」バラララララララ…


咲夜「だ、黙聴なんてズルいですよ!」台バンッ!


霊夢「あらあらぁ?負け惜しみ?PAD長さん?」


咲夜「くぅぅ…!つ、次こそは…!」チャラ…


霊夢「毎度ぉ〜♪」チャリ…


魔理沙「なんだよぉ〜…折角倍満の大物手張ってたのに…」パタ…


フラン「魔理沙!麻雀って楽しいね♪」キャッキャッ☆


魔理沙「だろ?弾幕ごっこもいいけど麻雀も楽しいだろ♪セイヤが教えてくれたんだぜ?」


霊夢「まぁ今じゃ私の方が強いけどね!」ふふん!


セイヤ「あの…貴方達4人は何をやっているのでしょうか?」スタスタ


魔理沙「お!セイヤ!無事で何よりだぜ!」ジャラジャラ…


セイヤ「無事で何よりだぜ!…じゃねぇよ!人が必死で戦ってたのに何でお前ら4人は面白おかしく麻雀やってんだ!!」


フラン「麻雀って楽しいね!」ニコ ジャラジャラ…


セイヤ「お黙り!………何で俺も誘ってくれなかったんだよぉぉぉぉぉ!?」うわーん!


レミリア「えぇ!?まざりたかったの!?」


セイヤ「当たり前だろ!頭のネジ置いてきたのかお前は!?」


レミリア「えぇ〜…」


咲夜「というか貴方は何故お嬢様をお姫様抱っこしているんですか?」ジャラジャラ…


セイヤ「お嬢様だからじゃね?500歳だけど」


霊夢「それよりこの麻雀の賭けの代償は幻想郷の権利と紅魔館の財産の10分の1を賭けた大事な麻雀よ?」ジャラジャラ…


レミリア「えぇっ!?紅魔館の財産の10分の1ぃ!?咲夜にフラン!どういう事なの!?」チラ…


セイヤ「しかも勝手に幻想郷の権利賭けるなよ…」


咲夜・フラン「「…」」目逸らし…


レミリア「私の目を見なさい!!」


魔理沙「今4戦目だけど咲夜達は現在全敗中だぜw」ジャラジャラ…


霊夢「セイヤ〜♪今日は美味しいお酒が呑めそうよぉ〜♪」ジャラジャラ…


セイヤ「わぁ〜い♪」


レミリア「ちょ、駄目よ駄目駄目!紅魔館主の権限として即刻中止よ!」


魔理沙「部外者は引っ込んでろだZE☆」スッ…スッ…


霊夢「これはもう逃れられない運命よ!」スッ…スッ…


レミリア「だ、だったらこの半荘で私達が勝てば無し!それで良いわね!?」


魔理沙「構わないぜ?セイヤ、私の代わりに入るか?」ガタッ…


セイヤ「殺る殺るぅ〜♪…吸血鬼…それじゃあ第2ラウンドといこうか?」


レミリア「特別にレミリアで良いわ……貴方の名前は?」ニコ


セイヤ「セイヤだ…水奈月セイヤ」ニコ


スト…スタスタ…ガタガタ…スッ…


レミリア「それじゃあセイヤ…さっきの借り…ここで返させて貰うわよ」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!


セイヤ「いいぜ掛かって来いよレミリア…麻雀なら絶対に負けねぇからな…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!


霊夢「私を忘れて貰っちゃ困るわよ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!


フラン「一色で揃えて点棒破壊してあげる♪」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!


セイヤ・霊夢・レミリア・フラン「「「「対局開始…!!」」」」ドンッ☆



それで☆



セイヤ「ロン…混老頭対々三暗刻ドラ3で親の倍満だから24000点だ」ニコ


レミリア「」ち〜ん☆


霊夢「……弱」うわぁ…


フラン「…お姉様」うわぁ…


魔理沙「これで私達の勝ちだぜ!」


咲夜「ど、どうしましょう…」


セイヤ「さぁ〜て♪それじゃあ後日通帳と印鑑持って博麗神社に来て貰いましょか?」ガタッ…


魔理沙「トンズラこいたら承知せぇへんぞぉ?」


霊夢「賭けは賭けよ♪悪く思わないでね♪」ガタッ…


セイヤ「それじゃあ予定通りこの後博麗神社で宴会するか」スタスタ


魔理沙「美味しい料理期待してるぜ?」スタスタ


セイヤ「怪我してるから軽くしか作れないだろうけどな…」スタスタ


霊夢「駄目よ!お腹空いたから沢山作りなさい!」スタスタ


セイヤ「はぁ……あ、それとレミリアにフラン」クル…


レミリア「何よ…」ムク…


フラン「?」


セイヤ「これからは姉妹やその他仲間と仲良くな?失ってから後悔したんじゃ遅いんだ…今の時間を、大切な人達と精一杯生きる事だな」ニコ…


セイヤ「いや待てよ…殆どババアだから関係無いじゃん♪」スタスタ


レミリア「………何なのよあいつ」


フラン「何だか……凄く悲しい表情してたね」


咲夜「あの人も…此処に来る前に色々あったみたいですからね…」


レミリア「どういう事よ咲夜…」


咲夜「霊夢に聞いたんですよ…あの男の人の事を少しだけ…」


フラン「私も魔理沙から少しだけ聞いた…」


レミリア「……後で詳しく聞かせなさい。それでこの件はチャラにしてあげるわ」


咲夜「畏まりました…」ペコ


フラン「お姉様!今日は一緒に寝てもいい?」


レミリア「えぇ…特別よ?」ニコ


フラン「うん♪」ニコ




セイヤ「おい霊夢に魔理沙ぁ!俺を置いて飛んで行くなぁぁ!!」タッタッタッタッタッタッ!



魔理沙「あいつバイクどうしたんだ?」ひゅーーーーー…


霊夢「きっとあの吸血鬼に壊されたのよ…明日から仕事どうするのよ…」ひゅーーーーー…




〜博麗神社〜



キラキラ☆キラキラ☆


キラキラ☆キラキラ☆



セイヤ「それじゃあ…」スッ…


霊夢「異変解決を祝して〜…」スッ…


魔理沙「乾杯♪」スッ…


セイヤ・霊夢「「乾杯♪」」チン…


ゴク…


セイヤ「あぁ〜…美味い」コン…


霊夢「本当ねぇ〜…」コン…


魔理沙「勝利の美酒とは正にこの事だぜ…」コン…


魔理沙「それにしても相変わらずセイヤの料理は美味しいぜ!私の家にも作りに来てくれよ」パクパク!


セイヤ「それだったら食材ここに持って来てくれ、そしたら作ってやるから」ゴク…


霊夢「私がこのNEET☆を居候させている最大の理由がこの料理スキルの高さなのは魔理沙も良く分かってるでしょ?」モグモグ…


魔理沙「NEET☆の癖に料理スキル高いとか有り得ないぜ…」モグモグ…


セイヤ「此の世の中に有り得ない事が無い事自体そもそも有り得ないんだよ…特にこの幻想郷ではな」パク…


霊夢「まぁそれは同感ね…」ゴク…


魔理沙「NEET☆辞めて定食屋でも開けばいいんじゃないか?」ゴク…


セイヤ「NEET☆はNEET☆なんだよ、それ以上でもそれ以下でも無いの…」トクトク…ゴク!


霊夢「博麗食堂なんて定食屋作ればぼろ儲け間違い無しだと思うのよね〜…」パクッ


魔理沙「可愛い看板娘2人付ければ必ず繁盛するぜ!」パクッ


セイヤ「可愛い看板娘っていうならもっと参拝客来る筈だろ…」パク…


霊夢「くっ…」グサッ…


魔理沙「わ、私にはまだ可能性が残されてるぜ!」


セイヤ「先ずこの山奥の神社に来る人なんか物好き位だろうが…」ゴク!


霊夢「それより結局バイクはどうなったのよ…」モグモグ…


セイヤ「……レミリアお嬢様に破壊されました」トン…


魔理沙「あ、やっぱりか…」パク…


霊夢「それじゃあ明日からの仕事どうするのよ!?それに霖之助さんにはなんて言うつもりなの!?」


セイヤ「いや俺NEET☆だし…霖之助さんには土下座して謝る…」ゴクゴク…


魔理沙「別に霖之助は怒らないだろうけどな…壊れちゃったんだね、それじゃあしょうがないよ…とか言いそうだぜ」ゴク…


霊夢「今までは少し働いてくれていたからいいけどこれからは本物のNEET☆になるつもりなのね…」ゴクゴク!


セイヤ「まぁまぁ、俺は大歓迎だから♪」ゴクゴクゴク!


魔理沙「セイヤに霊夢、一升瓶で呑むなよ…」モグモグ…


霊夢「これが呑まずにいられる訳無いでしょ!?」ゴクゴク!


魔理沙「無職になった夫に幻滅して酒をガブ呑みする妻みたいだぜ…」


霊夢「だからこんなNEET☆が夫だなんて絶っっ対に御免だわ!」ドンッ…!


セイヤ「酷い!俺とは遊びだったんだな!!」ドンッ…!


霊夢「なに乙女みたいな台詞言ってるのよ!」


セイヤ「NEET☆の心は繊細なんだよ」ゴクゴクゴクゴク…!


魔理沙「なんでもかんでもNEET☆の所為にするなよなぁ…」ゴク…


霊夢「あ…それとセイヤ、あんたの事咲夜とフランに少しだけ話したんだけど、話して大丈夫だった?」モグモグ…


セイヤ「別に俺はどうだっていい…もう過去の事だ…それにしてもいつの間に名前呼びになったんだ?」パク…


霊夢「戦ってる最中に仲良くなったのよ、苦労人って所に共感してね」ゴク…


セイヤ「お前はいつ苦労人になったんだよ」ゴクゴク!


霊夢「主にあんたの所為で苦労してるのよ!この底辺駄目NEET☆!」


セイヤ「褒め言葉として受け取っておく☆」モグ…


魔理沙「それを褒め言葉として受け取れるセイヤは大物だぜ…」モグモグ…


セイヤ「俺はプロのNEET☆だからな…NEET☆としてならこの幻想郷で負けるつもりは無い!」ドンッ☆


魔理沙「フランは495年間NEET☆だったんだぞ?」


セイヤ「NEET☆の自覚がない奴はNEET☆に在らず!」ゴクッ!


霊夢「威張るな誇るな酒呑むなぁ!!」台バン!


セイヤ「むーりー☆」ゴクゴク!




同時刻…紅魔館図書館では…




レミリア「…」ペラ…ペラ…


スタスタ…


パチュリー「珍しいわね…レミィがここに来るなんて…」スタスタ…


レミリア「なんだ…パチェか…」ペラ…ペラ…


パチュリー「なんだとは失礼ね…何か調べ物?」


レミリア「あのNEETの事を調べてるのよ……これでも無いわね…」パタン…スッ…


パチュリー「何?恋患いでもしたの?随分と遅い初恋ね…レミィ」


レミリア「茶化さないで…咲夜とフランから少しだけ聞いたのよ」ペラ…ペラ…


パチュリー「あのふざけた男の事を?」


レミリア「えぇ…あの男、この幻想郷に来る前は、別の世界で英雄なんて呼ばれていたそうよ………それよりもパチェ」ペラ…ペラ…


パチュリー「何よレミィ…」


レミリア「なんで全身包帯でぐるぐる巻きなのよ…」パタン…スッ…


パチュリー「……聞かないでちょうだい」ミイラ状態☆


レミリア「パチェも探すの手伝ってよ…ここから探すのなんて貴方以外は至難の技なんだから…」ペラ…ペラ…


パチュリー「そんな事しなくても直接本人に聞きに行けばいいじゃない…」


レミリア「面倒だからパスよ」ペラペラ…


パチュリー「はぁ……それにしてもあの男、本当に何者なのかしらね」


レミリア「それを知る為にこんな事をやってるのでしょう」ペラ…ペラ…


パチュリー「そんな大層な男には見えないけれどね…」


レミリア「パチェはあいつと戦って無いからそんな事言えるのよ……普通の人間が自分の眼球を自分で抉り取ると思う?」ペラ…ペラ…


パチュリー「っ……もしかしてあの男が自分で自分眼球を抉りだしたとでも言うつもり?」


レミリア「その通りよ…500年近く生きているけど、あんな奇行を見たのは初めてよ…」パタン…スッ…


パチュリー「頭がおかしいとしか思えないわ…」


レミリア「それにあいつの使ったあの禍々しくて神々しい力…」ペラ…ペラ…


パチュリー「あやふやね…何よその禍々しくて神々しい力って…」


レミリア「例えが思いつかないのよ…実際にあの技を食らったらと思うとゾッとするわ…」ペラ…ペラ…


パチュリー「レミィにそこまで言わせるなんて余程なのね…」


レミリア「駄目だわ…全然それらしい記述が見つからない…」パタン…


レミリア「貴方が何者なのか…必ず突き止めてやるわ…セイヤ」スッ…ペラ



そしてその頃の博麗神社では…



セイヤ・霊夢・魔理沙「「「あはははははははwww」」」ゲラゲラw


霊夢「そしたらその時紫の奴がねw」ゲラゲラw


魔理沙「懐かしいぜーw」ゲラゲラw


セイヤ「それでwスキマから出てきたらどうしたんだよw」


霊夢「目の前がお風呂でそのまま湯船にバッシャーンよw」


セイヤ・魔理沙「「あははははははwww」」ゲラゲラw


セイヤ「しかしもうお酒が底を尽きそうだな…」ゴク…


霊夢「夜だから酒屋さん開いてないだろうしね…」モグモグ…


セイヤ「幻想郷にコンビニは無いからな…」はぁ…


魔理沙「一度でいいからそのコンビニって奴に行ってみたいぜ…」ゴク…


セイヤ「まぁ結局最後の方はコンビニどころか世界の殆どが消滅したんだがなw」ゴクゴク…


霊夢「笑えないんだけど…」モグモグ…


魔理沙「そういえばセイヤは死んだ後、自分の

世界がその後どうなったのか知ってるのか?」パク…


セイヤ「いや全然?」モグモグ…


霊夢「…気にならないの?自分が護ろうとした世界でしょ?」コト…


セイヤ「別に……俺はもう居ないんだから後は他の奴等が勝手にやるだろ、俺はもうNEET☆なの…」ゴクゴク!


魔理沙「熱しやすく冷めやすい性格だよな…セイヤって」ゴク!


セイヤ「それも褒め言葉として受け取っておく…」ドンッ…


霊夢「それじゃあ最後に…!」ジョッキドンッ!×3


魔理沙「締めのアレやるのか?」ニヤッ…


霊夢「この前はセイヤに負けたけど…今日は負けないわよ!」ドボドボドボドボ!


魔理沙「私だって負けないぜ!」ドボドボドボドボ!


セイヤ「NEET☆舐めんじゃねぇぞ!」ドボドボドボドボ!


ポタッ…ポタッ…


霊夢「それじゃあ2人共ジョッキ持って!」スッ…


魔理沙「よっしゃ!」スッ…


セイヤ「俺は……負けられないんだ」スッ…


セイヤ・霊夢・魔理沙「「「ジョッキで一気飲み対決……開始ぃっ!!」」」グイッ!



ゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッゴクゴクッゴクゥッ!!×3



………バターン×3



霊夢「ぁばば…」ピクピク…


魔理沙「ぅぉうぇぇ…」ピクピク…


セイヤ「ぎぼぢわりぃ…」ピクピク…




NEET☆な英雄が織り成す奇想天外な物語はお酒を一気飲みしてぶっ倒れると云うなんとも格好悪い形で一旦幕引きです…はてさて、これからこの3人は一体どんな騒動に巻き込まれるのか…………てか酒臭っ!?





〜NEET☆はNEET☆でも出来るNEET☆?〜





【完】





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜就職先確定!?新人いびりに耐え抜けNEET☆!!〜




紅霧異変から暫く経ったある日…




咲夜「それにしてもお嬢様…本気であのNEETを雇うつもりですか?」スタスタ…


レミリア「当然よ…あいつのあの力を私達の物にすれば、幻想郷はこのレミリア・スカーレットの物になるわ!」スタスタ…


咲夜『まだ諦めて無かったんですね…』スタスタ…


レミリア「はぁ、全く…日差しが強いわね…早く神社に着かないかしら…」スタスタ…


咲夜「昼間に外出歩いてるからですよ…」スタスタ…


レミリア「人間は昼間に起きているものでしょう?仕方がないじゃない…」スタスタ…


咲夜「見えてきましたね…あれが博麗神社です…」スタスタ…


レミリア「……あの階段を登れっていうの?」スタスタ…


咲夜「残念ながらそう云う事みたいですね…」スタスタ…




〜博麗神社〜




レミリア・咲夜「「…」」じー…


セイヤ「バトルドォォォォォォムッ!!」ガチャガチャ!


霊夢「ボールをぉ!相手のゴールにぃ!シュゥゥゥゥゥゥゥゥツッ!!」ガチャガチャ!


魔理沙「超!エキサイティング☆」ガチャガチャ!


セイヤ「3Dアクションゲェェッム!!」ガチャガチャ!


霊夢「バトルドーム!!」ガチャガチャ!


魔理沙「ツクダオリジナルから☆」ガチャガチャ!


セイヤ「まさかバトルドームが幻想入りしてるなんて思わなかったな!」ガチャガチャ!


魔理沙「こんな面白い玩具が幻想入りするなんて感激だぜ!」ガチャガチャ!


霊夢「全くよ!正に超エキサイティングね!」ガチャガチャ!


レミリア「…あの、参拝客が来たわよ?」


霊夢「後にしなさい!あっ!?やったわねセイヤ!」ガチャガチャ!


セイヤ「ザマぁ味噌漬けw」ガチャガチャ!


魔理沙「くっ!中々シビアなゲームだZE☆!」ガチャガチャ!


咲夜「あの…お話しがあるんですけども」


セイヤ「あぁっ!?見て分かんねぇのかよPAD!今俺達は真剣勝負をしてるんだ!」ガチャガチャ!


咲夜「だからPADじゃないって何度言えば分かるんですか!?」


セイヤ「いいから黙れ!あぁぁっ!?霊夢と魔理沙のボールが!?」ガチャガチャ!


魔理沙「油断してるからだぜ!」ガチャガチャ!


咲夜「っ」ぷるぷる…


レミリア「咲夜……やりなさい」パチン☆


ヒュッ!


セイヤ「俺だけぇっ!?」ザクゥッ!ドサァ…


霊夢「今よ魔理沙!あいつのゴールにシュゥゥゥゥゥツッ!」ガチャガチャ!


魔理沙「ダイレクトアタック!」ガチャガチャ!


レミリア「貴方達もいい加減にしなさい!」


霊夢「はぁ…何で昼間に吸血鬼が参拝しに来るのよ…お賽銭入れて帰りなさい」ヒラヒラ…


魔理沙「まぁまぁ霊夢、財産の受け渡しに来たのかも知れないぜ?」


霊夢「お茶出すから少し待っててね♪」スクッ…スタスタ


セイヤ「」ち〜ん☆


レミリア「ほら起きなさい、今日は貴方に話があってわざわざ来たのよ」ゲシッ…


ムクッ…


セイヤ「俺は話なんか聞きたく無いんだが…」ズボッ…ピュ〜☆


魔理沙「なんだなんだ?財産受け渡しの話じゃないのか?」


咲夜「そ、それはまた別の機会に…」


霊夢「お茶持って来たわよぉ〜♪…さて、紅魔館の財産10分の1とはどれ位なのかしら♪」ルンルン♪


セイヤ「財産受け渡しの話じゃ無いみたいだぞ?」


霊夢「ならお賽銭入れて帰りなさい…」


咲夜「態度が全然違いますね…」


レミリア「先ずは挨拶からね…世界を救った英雄さん?」


セイヤ「それ俺の事か?」ズズズー…


レミリア「惚けても無駄よ…貴方達が紅魔館から帰った後、私は大図書館で貴方の事を調べたのよ…」


魔理沙「彼処の本は全部私達の物だぜ?ちゃんと断ってから読んで欲しいもんだぜ…」やれやれ…


レミリア「え…?まさかパチェを包帯ぐるぐる巻き状態にしたのって…」


セイヤ「そこに居る金髪デュエリストの仕業だ…」ゴロン…ペラ…


咲夜「何漫画読み始めてるんですか!?」


セイヤ「前置きが長いんだよ…幾ら見てる人が居ないからってダラダラダラダラどうでもいい会話しやがって…」ペラ…


レミリア「誰の所為だと思ってるのよ!」


セイヤ「はぁ……で?俺が仮にその英雄だとしたら何だってんだよ」ペラ…


レミリア「う……そ、それは」タジ…


セイヤ「吸血鬼の癖に昼間出歩きやがって…俺等が寝るまで寝ててくれよ…」ペラ…


霊夢「ていうかセイヤの事が何か分かったの?」


レミリア「まさかこのNEETが世界を滅亡から救った英雄だなんてね…貴方の事は総て調べさせて貰ったわ…」つ本


魔理沙「それにセイヤの事が書いてあるのか?」


レミリア「パチェに手伝って貰ったのよ……神々を名乗る連中から世界を救い、尚且つ人々に希望を与えた……漆黒の髪を靡かせ、神々の攻撃を打ち消し、そして振り翳す刃は神々を滅す……そうでしょ?創世ノ英雄、水奈月セイヤ」チラ…


セイヤ「う〜ん……まさかここでそう来るとはな」ペラ…


全員『聞いちゃいねぇー…』


セイヤ「…あ?何か言ったか?」ペラ…


魔理沙「このNEET☆がそんなに凄い奴だとは思えないぜ…」


霊夢「普通のNEET☆よね、最底辺のゴミ屑穀潰し駄目NEET☆よね…」


セイヤ「レミリア、その本少しだけ貸してくれ」


レミリア「え…?…えぇ」スッ…


ゴォォォォ…!


セイヤ「はい終了…」シュゥゥ〜☆


咲夜「あー!?何するんですか!?」


セイヤ「残念だが人違いだ。俺はそんな大層な人間じゃ無い」ぐしぐし…ペラ…


レミリア「だから惚けても無駄よ…隠す必要でも有るの?」


セイヤ「ならその英雄ってのは自分1人で英雄なんて糞みたいな肩書き背負ってるとでも思ってるのか?」ペラ…


レミリア「…どういう意味よ」


セイヤ「その戦いで何人死んだと思う?何人悲しんだと思う?何人大切な人を失ったと思う?何人死にたくない奴等が死んだと思う?」ペラ…


咲夜「そ、それは…」


セイヤ「その英雄は最後の最後で全ての手柄を独り占めしただけだ……今まで死んできた奴等全員が英雄なんだよ…そいつ1人が英雄だなんて反吐が出るな」ペラ…


霊夢「…」


セイヤ「話は終わりだ、用が済んだなら帰って寝る事だな………ぷっwやっぱりギャグのキレが良過ぎるだろw」ペラ…


レミリア「……霊夢、少し話があるのだけれど時間ある?」スタスタ


霊夢「別に暇だから良いわよ?で、話って何よ」スタスタ


セイヤ「くっ…矢吹様、どうかピーー☆な展開をSQでお願いします…」ぷるぷる…



霊夢「レミリア、その金額じゃあ無理ね…」


レミリア「う〜…ならこれでどう?」パチパチ…スッ…


霊夢「う〜ん……もう一声よ♪」ニコ


レミリア「うーーー!ならこれでどう!?」パチパチ!スッ…


霊夢「商談成立ね♪……セイヤー!」



セイヤ「あははははw紅葉面白過ぎるだろwこんな貧乏神が側に居てくれたら楽しいだろうな〜…」ペラ…


スタスタ…パシィン☆


セイヤ「痛っ……いきなりぶつなよ」頭サスサス…


霊夢「セイヤ、今日と明日…紅魔館で働いてきなさい♪」ニコ☆


セイヤ「……は?」


霊夢「お給金が良いからしっっかり!稼いで来なさいよ?」ニコニコ


セイヤ「いやいや…いやいやいやいや………いやいやいやいやいやいやぁぁぁぁ!?」キャー☆


魔理沙「おー!遂に脱NEET☆か?」ペラ…足パタパタ☆


セイヤ「ふざけんな!俺はNEET☆なんだよ!だぁぁれが働くか!!」


霊夢「断ったらこの神社から出て行って貰うわよ?」


セイヤ「えーーー!?マジで!?鬼畜過ぎるだろ!!」


霊夢「期間は今この時間から明日の朝まで……頑張れセイヤ♪」きゃるん☆


セイヤ「嫌だぁー!俺は働きたくなんかないー!!」ジタバタ!


咲夜「子供ですか!?…それよりもお嬢様、本当に大丈夫なんですか?特にお給金の方…」ヒソヒソ…


レミリア「正直厳しいわ……美鈴のお給金削ればギリギリ…」ヒソヒソ…


咲夜「致し方無いですね…それでいきましょう」ヒソヒソ…


霊夢「魔理沙、久し振りにファミコンでぷよぷよしない?」コントローラースチャ…


魔理沙「お!いいな、受けて立つぜ!」コントローラースチャ…


セイヤ「俺もぷよぷよしたい!」


霊夢「あんたは今から仕事でしょ?いってら☆」カチ…


魔理沙「陰ながら応援してるぜセイヤ!」


レミリア「ほら、時間が勿体無いから行くわよ?咲夜…」パチン☆


咲夜「さぁNEET、行きますよ?」グイッ…!


セイヤ「離せこのPAD!俺は働きたくなんかねぇんだよ!」ジタバタ!


レミリア「……紅魔館には最新のゲームがあるわよ?」日傘バサッ…


セイヤ「紅魔館へLets!Goooooooooooo!!」きゃっほーい☆


レミリア『扱い易くて助かるわ…』ニヤ…


咲夜「そ、それでは行きましょうか…」スタスタ…


霊夢「頑張ってね〜♪」ピコピコ☆ファイヤー♪サンダー♪アイスストーム♪ぱよえ〜ん♪


魔理沙「達者でな〜♪…あぁっ!?おじゃまぷよがぁぁ!?」ピコピコ☆




〜紅魔館(正門)〜




「おや、お嬢様に咲夜さんお帰りなさい♪あっ!?私をバイクで撥ねた男の人!!」


セイヤ「……あんた誰だ?」


「憶えてもらってないーーー!?」ガーン☆


咲夜「美鈴、私達が留守の間に誰か来ましたか?」


美鈴「いえ、誰も来ませんでしたよ?」


セイヤ「こんな不気味な館に来る奴なんかいないだろ…」


レミリア「美鈴、紹介するわ。今日と明日の期間限定でこの紅魔館で働く事になったNEETの水奈月セイヤよ」


美鈴「NEETさんですか、変わった名前ですね」


セイヤ「名前がNEET☆じゃ無くて職業がNEET☆な…?」


美鈴「あ…すみません、それじゃあ少しの間ですが宜しくお願いしますね?セイヤ」


セイヤ「あぁ…それと悪かったな撥ねたりして」


美鈴「いえいえ、油断していた自分も悪いんでお互い様ですよ」あははは…


セイヤ『この人が多分紅魔館で一番真面の様な気がする…』


レミリア「それじゃあ着替えを用意するから来なさい…」スタスタ



そして…



セイヤ「あぁ〜…面倒臭…」執事服…グテェ〜…


レミリア「あら、案外似合うわね」ふむ…


咲夜「背筋を伸ばして下さい…だらし無いですよ…」


セイヤ「それで?仕事って何すんだよ…面倒臭い仕事は勘弁な…」


咲夜「それでは着いて来てください、先ずは掃除からです」スタスタ


レミリア「2時間後に私の部屋に来なさい、話したい事があるから」スタスタ


セイヤ「こんな所に一泊するのかよ…博麗神社で漫画読んで酒呑んで霊夢と喋ってた方が絶対に有意義だわ…」スタスタ


咲夜「文句を垂れる暇があるなら仕事に集中して下さい…」スタスタ



1st Mission 【掃除】



セイヤ「《煉獄符・天獄風刃繚乱》…」ヒュゴォォォォォォォオオオオオ…


煉獄符・天獄風刃繚乱

天ノ風、獄ノ風を喚び出す。自身に纏う事も相手に向かって放つ事も可能。


セイヤ「後は宜しく…」バッ…!



ヒュゴォォォォォォォオオオオオ…



セイヤ「吸引力の変わらない唯一つの掃除機…的な感じだから後は魔力操作だけで事足りるな」クイクイ…


咲夜『便利な力ですね……私の仕事量減るかも…』


セイヤ「で?次は洗濯か?」


咲夜「…え?あ、はい…」



2nd Mission 【洗濯】



セイヤ「煉獄の火炎、風、氷塊…」ゴォォオオオオ…ヒュゴォォォォォ…パキパキパキパキィィィィン…


セイヤ「氷塊と火炎で水に……そのまま煉獄符・天獄風刃繚乱…」ヒュゴォォォォォオオオオオオ!!


セイヤ「洗濯物を…ほいっ!」ポイッ!



ヒュゴォォォォォオオオオオオ!!



セイヤ「暫くの間漫画を読んで待つ…」ペラ…



暫くして…



セイヤ「そろそろか……《煉獄符・天獄炎昇剣》…」ビッッ…!!ゴォォオオオオオオオオ…!!


煉獄符・天獄炎昇剣

天ノ炎、獄ノ炎を刃に纏う。


セイヤ「熱風に変わる程度に魔力を調整して…」ゴォォォォォ…!


ブゥゥゥゥンッ!!


セイヤ「これで熱風に変わるだろ…」ふぅ…



ヒュゴォォォォォォォオオオオ!!



セイヤ「溜まってた洗濯物全部洗えて良かったな?PAD…」


咲夜「あ、ありがとうございます……ってまたPADって言いました!?私の名前は十六夜咲夜です!」


セイヤ「じゃあ渾名は夜☆夜☆咲PAD☆でいいか?」


咲夜「嫌ですよそんな名前!お願いですから普通に呼んで下さい!!」


セイヤ「んじゃ咲夜、次は何やればいいんだ?」


咲夜「あと少しで2時間経ちますからお嬢様に御茶とお菓子を用意しましょう…」スタスタ


セイヤ「見た目通りお子様な奴…」スタスタ



3rd Mission 【御茶淹れとお菓子作り】



咲夜「ふぅ…まぁ、こんな物ですかね」


キラキラ☆キラキラ☆


セイヤ「う〜ん…まぁまぁだな…」


ギンギラギン☆にさりげない感じ…のケーキ


咲夜「なんですかそのクオリティ!?」


セイヤ「味の保証はできないがな…久し振りだわケーキ作るのなんて」


咲夜「貴方本当にNEETですか!?NEETじゃ無いですよね!?絶対にNEETじゃ無いですよねぇぇ!?」


セイヤ「喧しいっての、俺はNEET☆だ…仕事が嫌いな普通のNEET☆だ…」


咲夜「普通のNEETが掃除できたり洗濯できたりケーキ作れる訳無いでしょう!?」


セイヤ「はぁ…もういいだろ、咲夜には勝てないんだからな…所詮はNEET☆って事だろ…」


咲夜『ぐぬぬ…悔しいですが、今度お菓子の作り方を聞いてみましょう…』むむむむ…



紅魔館(レミリアの部屋)



コンコン…


レミリア「入っていいわよ…」


ガチャ…カラカラカラ…


咲夜「お嬢様、御茶とケーキをお持ちしました…」カラカラカラ…


レミリア「何よこのケーキ…」


咲夜「セイヤが作ったんですよ…これ」


レミリア「えっ!?あのNEETが!?こんな美味しそうなケーキを!?」


セイヤ「ふぁぁ……もう帰っていいか?」


咲夜「駄目に決まってるでしょう!」


レミリア「取り敢えずセイヤは私の向かいの席に座って、咲夜は悪いのだけれど席を外して貰ってもいいかしら?」ちら…


咲夜「分かりました…」こくん…スタスタ


ガチャ…バタン…


レミリア「紅茶の淹れ方は分かるの?」


トクトク…


セイヤ「まぁな…」カパ…トクトク…サッサッサッ…カポ…


レミリア「え、えらく手馴れてるわね…」


セイヤ「そうか?これくらい普通だ普通…」茶葉は大き目だから3.4分か…


レミリア『この男の普通というラインはどれだけ高いのだろうか…』


セイヤ「で、何で俺を部屋に呼んだんだ?」


レミリア「神社での話の続きをする為に決まってるでしょう?」


セイヤ「まだ納得してないのかよ…何度聞かれようと俺の答えは変わらない…人違いだ」まぁこれくらいでいいか…


レミリア「私が納得する答えを貴方が言うまで諦めないわよ?」


セイヤ「じゃあ永遠に納得できないな、ご愁傷様…」カパ…クルン…カポ…トクトクトク…


スッ…カチャン…


セイヤ「ほら、淹れ終わったから飲んでいいぞ」ナイフでケーキ切り分け中につき…


コク…


レミリア「お、美味しい」カチャン…


セイヤ「そりゃ良かったな…ほれ、ケーキ切り分けたから」カチャン…フォークトン…


トクトク…スタスタ…ガタガタスッ…


コク…


セイヤ「ん……もう少し蒸すの長くても良かったな…」カチャン…


レミリア「ケーキも美味しい……貴方さては英雄じゃ無くてパティシエね?」カチャ…


セイヤ「英雄でもパティシエでもないっての…」パク…


レミリア「どうして話してくれないのよ…私は貴方に興味があるの、光栄に思いなさい」コク…


セイヤ「好奇心は猫を殺す…この言葉の意味が分かるか?」


レミリア「…イギリスの諺でしょ?」カチャン…


セイヤ「そうだ、過剰な好奇心は身を滅ぼす…俺は実際にこの言葉の通りに身を滅ぼしかけた…」コク…カチャン…


レミリア「私を猫と一緒にしないで欲しいわね…」パク…


セイヤ「例えだ例え……だったら先ずは俺がお前に質問する」


レミリア「その代わり私が質問に答えたら今度は私が貴方に質問するわよ?」


セイヤ「あぁ……レミリア、お前は今のこの世界、生活、周りの人間、それに不自由してないか?」


レミリア「特に不自由はしていないけれど強いて言えば天気がある事くらいかしらね…」


セイヤ「ならそれを護る為だったら命を捨てられる覚悟があるか?」


レミリア「愚問ね、あるに決まっているでしょう?」


セイヤ「最後だ……もしもそれら総てを奪われたら…レミリア、お前はどうする?」


レミリア「…」


セイヤ「ま、そんな事は実際になってみないと分からないからな、少し卑怯な質問だったか」


レミリア「あの本に…書いてあったわ」


セイヤ「ん?あぁ…俺が燃やしたあの本か」


レミリア「私はこの幻想郷に来る前に…人間達に酷い仕打ちをされていたわ……吸血鬼として落ちこぼれ扱いされて…」


セイヤ「その先はお前の口からは聞きたくないな……お前を犯そうとした人間と…その他全員を惨殺したんだろ?」


レミリア「貴方には見られてしまった様だからね…」コク…


カチャン…


レミリア「それでも…まだ私のは軽い方だわ………貴方と、貴方の居た世界の人間達が受けた物よりかは…全然」


セイヤ「意外だな…ざまぁみろとか言うもんだと思ってたが」コク…カチャン…


レミリア「今でも私は人間が嫌いよ…滅べばいいのにとすら思っている位に」


セイヤ「実際にそうなりそうだから笑えないな…ていうかだったら俺をここに呼ぶな、非常に居心地が悪い」


レミリア「私はあの夜、貴方を認めたのよ?私が認めた人間は貴方と咲夜だけ」パク…


セイヤ「認められても嬉しくねぇよ」パク…


レミリア「酷い言い様ね……どう?これからこの紅魔館で働くつもりは無い?」


セイヤ「働くっていうのがそもそも無理…それに今は博麗神社が俺の寄生場所だからな」コク…


レミリア「残念ね……なら時々でいいから顔を出しに来なさい」コク…


セイヤ「気が向いたらな…漫画借りに来るかもしれんが…」カチャン…


レミリア「その時はまたこの紅茶とケーキをお願いね?」カチャン…


セイヤ「へいへい…」ガタッ…


レミリア「もう行くの?」


セイヤ「まぁな、それじゃあまた後でな…」スタスタ


レミリア「頑張りなさいよ?」


セイヤ「適当にやらせて頂きますよ。レミリアお嬢様」ヒラヒラ…スタスタ



ガチャ…バタン…



レミリア「なにかしら…このモヤモヤした気持ち…」コク…



そして幻想郷に夜が訪れる☆



セイヤ「あ〜…疲れた疲れたぁ〜…」スタスタ…


セイヤ「あのむきゅむきゅキチガイがぁ〜…人の事を顎で使いやがって…おかげ様で筋肉痛になりそうだ…」スタスタ…


妖精メイドa「すみません、お風呂の用意ができたそうなんでどうぞ…」


セイヤ「え?俺先に入っていいの?」


妖精メイドa「お疲れでしょうからね…気にせずゆっくり疲れを癒して下さい」ニコ


セイヤ「それじゃあお言葉に甘えさせて貰います」スタスタ



紅魔館(大浴場)



セイヤ「さて、それじゃあ入るか…」ガチャ…



咲夜「さて、そろそろ上がらないと…」ザバァッ…



セイヤ「ん…?」ピタ…


咲夜「え…?」ピタ…


セイヤ「…」胸に視線落とす…


咲夜「な…///ななな…///」プルプル…


セイヤ「………今までPADとか言ってすみませんしたぁぁぁぁぁぁぁ!!」ズペコッ!!


咲夜「い、いえ…分かって貰えればそれでいいんですよ…///」テレテレ…


セイヤ「それじゃあ俺は…」スタスタ


ドゴォォォォオオオ…!!


ズザァァーーーー…!ドンッ!!


セイヤ「痛い!!」


咲夜「覚悟して下さいね…女性の裸を見たんです。それ相応の罰を与えなければならないですよね?」シャキシャキン☆


セイヤ「Oh…」


咲夜「短い間でしたが…お仕事お疲れ様でした♪」ヒュッヒュヒュッヒュ!!



ドスドスドスドスゥッッ!!



「アーーーーーーーーーーッ♂!?」ブシューーーーッ…!!



………………………………………………………



セイヤ「はぁ…死ぬかと思った」スタスタ


咲夜「それで済んだんですから感謝して下さい…」スタスタ


セイヤ「そりゃどうも…」スタスタ


咲夜「それじゃあ私は仮眠を取ってくるんで後お願いしますね?」スタスタ


セイヤ「あぁ…3時間後だっけか?」


咲夜「そうですね…それじゃあお願いします」スタスタ


セイヤ「さてと…これからどうすっかなぁ…」スタスタ


セイヤ「どこか暇を潰せる様な場所は…っと」スタスタ


ピタ…


セイヤ「そうだ!探検しよう♪」ガチャ…


スタスタスタスタ…


セイヤ「ピアノだ……レッツ!パーリィー☆」スタスタ…


スッ…ボーン♪


セイヤ「う〜ん…マンダム♪」


セイヤ「Sunsetでも弾いてみるかな…」スッ…



紅魔館(レミリアの部屋)



〜♪〜〜♪〜♪



レミリア「ピアノの音?…咲夜が弾いてるのかしら…」ガタッ…



紅魔館(ピアノがある部屋の前)



〜♪♪〜〜♪〜♪



レミリア「聴いた事の無い曲ね…」ガチャ…


レミリア「ちょっと咲y…」スッ…



セイヤ「♪」ピアノ〜♪



レミリア「え、セイヤ…?咲夜じゃなくて…?」スタスタ…



セイヤ「よし…次はSnowflakesかな…」スッ…


レミリア「ちょっとセイヤ…」


セイヤ「うぉっ!?びっくりした…」


レミリア「貴方、何してるのよ…」


セイヤ「いや見りゃ分かるだろ…」


レミリア「ピアノ…弾けたのね」


セイヤ「嗜む程度にはな……それじゃあ気を取り直して…」


ピアノ〜♪〜〜♪♪♪〜♪


レミリア「上手いわね…」


セイヤ「今すぐピアニストに土下座して謝れ…」ピアノ〜♪


レミリア「それは悪かったわね…」


セイヤ「♪」ピアノ〜♪



演奏終了…



セイヤ「ふぅ…」


レミリア「最初は咲夜が弾いてるのかと思ったわ…」


セイヤ「あのPADは万能人間だな…」


レミリア「あら、PAD呼びはやめたんじゃないの?」


セイヤ「……何で知ってるんだ?」


レミリア「咲夜から聞いたわよ?よく死なずに済んだわね…」


セイヤ「ったく…喋るなよなぁ」頭ポリポリ…


レミリア「それに…貴方の身体にある傷の事も聞いたわよ?」


セイヤ「だから嫌だったんだよ…質問は無しな?」


レミリア「駄目よ、結局私は質問してないもの」


セイヤ「あれ…そうだっけか?」


レミリア「そうよ、だから答えなさい」


セイヤ「……猫にひっかかれた♨︎」


レミリア「誤魔化さないで、両手と顔以外は傷で覆われてるって聞いてるわよ?」


セイヤ「どこまで話してんだよあいつは…」


レミリア「観念しなさい…」


セイヤ「だから猫に…」


グイッッ!ビリィィッ!!


セイヤ「いやぁぁぁ///ケダモノぉぉぉぉ///」


レミリア「っ」ビクッ!!


セイヤ「……はぁ」頭ポリポリ…


レミリア「何……これ」


セイヤ「霊夢や魔理沙達と同じ反応だな…」


レミリア「……酷い、酷過ぎる」ガクガク…


セイヤ「この傷痕見てもまだ知りたいか?」


レミリア「…」こくん…


セイヤ「正直な奴だな………これは拷問された痕だ」


レミリア「拷……問…?」


セイヤ「境遇はお前の過去と似たり寄ったりだ……俺は一ヶ月間、ありとあらゆる拷問をされた…死んだ方がマシだって思える程のな…」


レミリア「な、何故…?」


セイヤ「決まってるだろ…人間の精神強度を測る為だ…」


レミリア「それが…理由になるの?」


セイヤ「さぁな……足の指先と手の指先を千切られ、性器を切り取られ、身体中に焼印を押され、水で攻められ、身体中を斬り刻まれ、内蔵を死なない程度に抉り出され、歯を全て抜かれ、そして…右の眼球を抉り出された…」


レミリア「も、もう…いいわ…」


セイヤ「最後に残った左の眼球を抉り出される瞬間に…俺は敵に助けられたんだ」


レミリア「敵に…?それはどうして…?」


セイヤ「見てられなかったんだとよ…勝手な奴だったなあの野郎は……そして俺はそいつに右眼を移植された……《煉獄ノ瞳》、それがこの右眼の名前だ」右眼を触る…


レミリア「煉獄の…瞳」


セイヤ「右半身が黒、左半身が白、そう考えた方のが楽だろ…」


レミリア「身体は…どうやって治したのよ…そんな拷問を受けたら…治る筈なんか無いわよね?」


セイヤ「今思えば実験台にされたんだろうな…傷は顔と手は完治、だが他の場所の傷は痕が残ったままになった」


レミリア「貴方は…左眼を抉り出される瞬間…何を思った…?」


セイヤ「此の世の全てを恨んださ…仲間を殺され、家族を殺され、大切な人を殺された…それなのに俺は結局何も出来ない、何も護れない、そうして総てを恨みながら死んでやるって思った…」


レミリア「私は力を欲したわ…総てを変えられる程の力を、大切な人を傷付けさせない為の力を……闇に願って、月に祈ったわ…そしたらそれは叶った…だから今、私は此処にいる」


セイヤ「……1曲、弾いていいか?」ポロン♪


レミリア「…好きにしなさい」


セイヤ「……邪悪な運命…それを受け容れられる者が居る限り……世界は廻り続ける…永遠に…」


レミリア「…」


セイヤ「Wicked…Fate…」スッ…



演奏終了…



レミリア「…」ポロポロ…


セイヤ「なぁレミリア…」


レミリア「…何よ」グシグシ…


セイヤ「あんたの願いと祈りは…俺が実現させてやるよ…」


レミリア「………え?///」


セイヤ「あんたが闇に願うなら、それは俺が聞いてやる…あんたが月に祈るなら、それは俺が叶えてやる……だからそんな悲しい顔を…しないでくれ」スクッ…


レミリア「せ、セイヤ…?///」


スタスタスタスタ…クル…


セイヤ「おやすみ…レミリア」ニコ


レミリア「お、おやすみ…///」


ガチャ…バタン…



紅魔館(大図書館)



レミリア「…」スッ…ペラ…


パチュリー「また調べ物?今度は何を調べてるのよ…」はぁ…


レミリア「パチェ…」ペラ…


パチュリー「何よ…」


レミリア「男の人って…どういう女性が好ましいと思うのかしら…///」パタン…


パチュリー「…………は?」



紅魔館(廊下)



咲夜「あ、セイヤ…何をしていたんですか?」


セイヤ「ピアノ弾いてた?」


咲夜「……貴方はNEETじゃありませんね」


セイヤ「残念でした。俺はこの幻想郷で1番最底辺の糞NEET☆でぇ〜す」


咲夜「納得できません…」


セイヤ「それじゃあ俺は寝るわ…時間になったら起こしてくれ」


咲夜「ゆっくり休んで下さいね?」


セイヤ「お前は3時間でゆっくり休めるのか?」


咲夜「……それは言わない約束です」


セイヤ「とんだブラック企業だよ…この職場」スタスタ…


咲夜「今思えば………笑えないですね」はぁ…



そして朝〜♪



紅魔館(とある一部屋)



「セイヤ…起きて下さい」ユサユサ…


セイヤ「んぁ…」パチ…


「もう朝ですよ…?」はぁ…


セイヤ「咲夜か……今何時だ…?」ぐしぐし…


咲夜「残念ながら朝の6時です…」


セイヤ「なんだよ…起こしてくれって言っただろ…?」ぼ〜…


咲夜「それは隣で一緒に寝てる人を見てから言って下さい…」ちら…


セイヤ「隣ぃ〜…」ちら…


レミリア「すぅ…すぅ…」zzz


セイヤ「……なんでレミリアが俺の隣で寝てんだよ…」ふぁあ〜…


咲夜「事を起こしたからではないんですか?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!


セイヤ「んな訳ないだろぉ〜…ふぁぁ〜…それと殺気立てるな…」ねむねむ…


咲夜「お嬢様が隣で寝ている事に動揺しないんですか?」


セイヤ「こんな事で一々動揺してたら身が持たないからな……あの戦争で学んだ事の一つだ」


咲夜「あれ?…今戦争で学んだって言いましたよね?」


セイヤ「俺は英雄って言葉を否定しただけだ…誰も戦争に参加してないなんて一言も言ってないだろ?」


咲夜「あ……た、確かに」


セイヤ「咲夜も俺が元いた世界の事は少なからず知ってるんだろ?」


咲夜「………はい」コクン…


セイヤ「それならこれ以上の追及は無しな?それとレミリアの部屋分からんから案内頼んでいいか?」よいしょ…


レミリア「んん…」zzz


セイヤ「それじゃあ行くか…」ふぁぁ〜…


咲夜「は、はい…『この人は…元の世界で、あれだけの仕打ちをされて…どうしてこんなに冷静に…私達にやんわりと答えてくれるのでしょうか…』」スタスタ…



紅魔館(レミリアの部屋)



レミリア「すぅ…んぅ…」zzz


セイヤ「はい、これでおk…」


咲夜「セイヤの業務は終了ですね…お疲れ様でした」ペコ…


セイヤ「何言ってんだよ…給金分はしっかり働くつもりだ、それで?何すればいいんだ?」


咲夜「え…?良いんですか…?」


セイヤ「NEET☆の根性舐めるなよ…?」ニコ


咲夜「そ、それじゃあ…その…ケーキの美味しい作り方を教えて下さい///」


セイヤ「それが仕事なら仰せの通りに…」スタスタ



紅魔館(キッチン)



咲夜「ど、どうですかね…味の方は…」ドキドキ…


セイヤ「うむ…」カチャン…


咲夜「///」ドキドキ…


セイヤ「…………上達早過ぎじゃボケぇぇぇぇぇぇっ!!」モグモグ!


咲夜「そ、それは良かったです」ホッ…


セイヤ「流石メイド長だな…一度教えただけで頭の中に叩き込んでそれを実行出来るなんて…」モグモグ!


咲夜「セイヤの教え方が良かったお陰です…」ニコ


セイヤ「俺は普通に教えただけだよ……それになんでそんな嬉しそうな顔してんだよ」モグモグ…


咲夜「いえ……誰かに何かを教わるなんて…久し振りでしたので、嬉しかったんです」ニコ


セイヤ「そりゃ良かったな…」モグモグ…


カチャン…


セイヤ「ご馳走様、朝飯としては最高だったよ…」


咲夜「そう言って貰えると私も嬉しいです」


ガチャッ!!


「何だか美味しそうな匂いがする!甘い甘いケーキの匂いがする!」わーい!


セイヤ「……何で吸血鬼が朝っぱらから気分↑↑なんだよ…」


フラン「あれ…何でセイヤが紅魔館に居るの?」


咲夜「昨日からセイヤには紅魔館で執事をして貰っていたんですよ」


セイヤ「え?俺執事だったの?NEET☆じゃ無くて?」


咲夜「ですから掃除や洗濯をするNEETは居ないですからね…?服装的にもそれが一番しっくりくるでしょうし…」


フラン「だったら私に挨拶しに来てくれたっていいじゃん!」ぶーぶー!


セイヤ「面倒臭いからイベントスキップしたんだよ…」スクッ…


フラン「だったら今から遊ぼうよ♪」


セイヤ「良い子な吸血鬼はお寝んねの時間だろ?レミリアは布団でぐっすり夢心地だぞ?」


フラン「ずっと地下にいた所為で昼夜逆転ならぬ夜昼逆転してるんだよね…だからお姉様と同じ生活が出来るまでもう少し時間が掛かりそうなんだ〜…」


セイヤ「だったら立派な吸血鬼生活を目指して今すぐ寝ろ…寝なきゃちんちくりんのままだぞ〜…」スタスタ


ガシッ…!


フラン「遊んでくれなきゃ………暴れるよ?」ニコ☆


セイヤ「俺に被害が無いからどうぞ御勝手に、フランお嬢様ぁ〜…」グイッ…スタスタ


フラン「……酷いよ」ボソ…


セイヤ「あ?何か言ったか?」クル…


フラン「少しくらい遊んでくれたっていいじゃん…」ウルウル…


セイヤ「いや咲夜に遊んでもらえよ…」ちら


壁|咲夜「…」じー…


セイヤ「なぁに家政婦は見た…みたいな感じでこっち見てるんだよ!」


壁|咲夜「妹様と遊んであげて下さい…」


セイヤ「はぁ……分かった分かった…で?何して遊ぶんだ?」


フラン「いいの!?」パァー☆


セイヤ「少しだけだからな…?」


フラン「じゃあ鬼ごっこしよ?」


セイヤ「まさかのリアル鬼ごっこぉぉぉぉ!?」ガーン☆


フラン「もしもセイヤが捕まったら…」


セイヤ「つ、捕まったら?」


フラン「永遠に私の玩具になって貰うからね♪」



《ルパン三世のテーマ(1979年ver)》



セイヤ「っ」ダッッッ!!!!


壁|咲夜「逃げるの早っ!?」


フラン「外は駄目だからねぇ〜!」いーち!にー!さーん!よーん!



紅魔館(廊下)



セイヤ「玩具って言ったよあの子!玩具って言いやがったよあの子ぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ダダダダダダダダダダッ!!


セイヤ「玩具ってアレだよきっと!俺の事を滅多打ちにして楽しむつもりだよ!絶対嫌だよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ダダダダダダダダダダッ!!


セイヤ「まだ任天堂64が幻想入りしてないのに死んでたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ダダダダダダダダダダッ!!


「待て待てぇー♪」ヒューーーーッ!


セイヤ「背後から死の呼び声がぁぁ!リビングデッドの呼び声がぁぁぁぁぁぁ!」ダダダダダダダダダダッ!!


「鬼ごっこって楽しい〜♪」ヒューーーーッ!


セイヤ「楽しいのはお前だけだ!」ダダダダダダダダダダッ!


キュッ!


セイヤ「この大図書館で撒いてやる!」バタァァンッ!


ダダダダダダダダダダッ!


フラン「ふふふふふ…逃がさないよぉ〜♪」ヒューーーーッ!



紅魔館(大図書館)



セイヤ「はぁ…!はぁ…!」額の汗拭う…


パチュリー「何をしてるのよ…」スタスタ…


セイヤ「むきゅむきゅさん!助けてくれ!今俺は悪魔の妹に追われてるんだ!」Help☆


パチュリー「むきゅむきゅさんじゃ無くてパチュリーだって何度言えば分かるのよ」


セイヤ「いや今はどうでもいいだろキチガイ!」


パチュリー「今キチガイって言ったわね!?」


セイヤ「だから今はどうでもいいだろ!?このむきゅむきゅキチガイ!」


パチュリー「むっきゅーー!」バキィッ!


セイヤ「Whats!?」ドサァーー…



フラン「あっ!みーつけたー!」ヒューーーーッ!



セイヤ「あ…悪魔たん」ダッ!


フラン「待て待て待てぇ〜♪」ヒューーーーッ!


セイヤ「ヤバいヤバいヤバい!速過ぎるだろうがぁぁ!!」ダダダダダダダダダダッ!


ピタ…


フラン「………飽きた」


セイヤ「飽きるのも早かった!?」キキィィーー…!


セイヤ『だ、だが助かったぞ…これで俺は悪魔の玩具にならずにNEET☆生活をEnjoy♪できるんだ!』やったね☆


フラン「力ずくで玩具にしよ♪そっちの方が速そうだし♪」


セイヤ『速い速い!この吸血鬼ちゃん即断即決だよ!!考えてから実行に移すまでが速過ぎるよ!!島風さんも裸足で逃げ出す程の速さだよぉぉぉぉ!!』


フラン「《禁忌・レーヴァテイン》…」ゴォォォォォォオオオオオオオオッッ…!!


セイヤ『……スルトさぁぁぁん!?なんであんたレーヴァテインをスられてんのぉぉぉ!?これじゃあスルトじゃ無くてスラレルトだよ!スルッとスられちゃってるよスルトさぁぁぁん!?』


フラン「いくよぉ!」ブゥゥゥゥンッッッ!!


セイヤ「くっそ…!煉獄符・天獄風刃繚乱!!」ヒュゴォォォォォオオオオオオオオ!!



ドゴォォォォォォオオオオオオオオンッッッッ!!!!



フラン「……嘘」ポカン…


セイヤ「熱い熱い!熱ちちちちちっ!?A☆CHI☆CHI☆A☆CHI☆燃えてるんだろうかぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」ジタバタッ!


フラン「私のレーヴァテインが…掻き消された…?」


セイヤ「ったく!いきなり何すんだ!?思わずGO☆HIROMI☆様を幻想入りさせちまう所だっただろうがぁぁぁぁ!?」


フラン「やっぱり……私の思った通りの人だったみたいだね…」ボソ…


セイヤ「あぁぁぁんっ!?こっちは今HOT☆な気分なんだよ!どっかの夜昼逆転吸血鬼の所為でなぁぁぁ!!」イライラ…!


フラン「セイヤになら……全力出しても…いいよね…?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ…!!!


セイヤ「Oh…」


セイヤ『えぇ〜…何この空気……おこなの?激おこなの?激おこぷんぷん丸なの?』アタフタ☆


フラン「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ…!!!


セイヤ『いやこれ絶対激おこスティックだよぉ〜…ファイナリアティでぷんぷんなドリームだよぉ〜…』


フラン「覚悟はいい?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ…!!!


セイヤ『俺の元いた世界の仲間が気絶するレベルだな…こりゃ…』


パチュリー「ちょっ!?フラン!ここで弾幕対決するのは止めて!」


セイヤ「いいぞキチガイ!もっと言ってやれ!」


パチュリー「だからキチガイじゃないって言ってるでしょ!?」


フラン「ごめんねパチュリー…私は今からセイヤを試したいんだ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ…!!


セイヤ「聞きました皆さん?俺試されちゃうみたいですよ?なんかめっさ上から目線で試されちゃうみたいですよ?」


パチュリー「むきゅきゅ…ならセイヤ!これを受け取りなさいっ!」ヒュッ!


セイヤ「うおっとと…」パシッ…!


セイヤ「なにこれ…」スチャ…


パチュリー「弾幕対決用に貴方の為に作った魔法剣よ…」


セイヤ「なんで俺の為に?」はて…


パチュリー『昨日レミィが頼んできた物を速攻で作っておいて良かったわ…』


パチュリー「一応貴方の魔力にも耐えられる構造だと思うからこの図書館を壊さない程度に暴れなさい!」


セイヤ「いやあの…図書館壊しそうなのあっちなんだけど…?」指差し…


パチュリー「御託はいいからとっとと剣を抜いてあの子を止めて!本が駄目にならない様に魔力の壁作ってるから早く止めて!」キィィィン!


セイヤ「はぁ……本当にブラックな職場だな」スチャ…スーーーーー…ォォォォォォォォォォォォォォ…


フラン『アレがお姉様の言ってた禍々しいけれども神々しいなにか…か』ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ…!!!


セイヤ「もうヤダ…神社帰ってれば良かった…給金貰って帰ってれば良かった…」ォォォォォォォォォォォォ…



【BGM・U.Nオーエンは彼女なのか?】



セイヤ「なのかー…?」ォォォォォォォォォォ…


フラン「ふざけていられるのは今だけだよ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ…!!!


セイヤ「NEET☆に何を期待してるのやら…」ォォォォォォォォォォ…


フラン「それじゃあ…いくよ!!」バシュバシュバシュバシュッッ!!


ドガドガドガドガァァァァァァァァンッッ!!


ザザァァーー…!


セイヤ「出鱈目な手数だ事…本当に相変わらずだなぁ…」タタタタタタタタタタタタッ!


フラン「もう鬼ごっこは飽きたんだけど…なぁっ!」ビシュッビシュッビシュッ!!


ギィィンッ!ギィンギィンッッ!!


セイヤ『この威力の弾幕を弾くか…中々だなこの剣…』シュゥ〜…


フラン「もう一度掻き消してごらん……禁忌・レーヴァテイン!」ゴォォォォォォォオオオオオオオオッッッ!!


セイヤ『さっきのは全力じゃ無かったって事か…本当に試されてるみたいだな』


セイヤ「煉獄符・天獄雷鳴剣…!」ビッッ…!バヂヂヂヂヂヂヂヂッ…!!


フラン「はぁぁっ!!」ブゥゥゥゥゥンッ!!


セイヤ「はぁぁっ!!」ブォォォォォンッ!!



ドゴォォォォォォオオオオオオオオッッッッ!!!!



セイヤ「はは……凄まじいな…」ジュゥゥゥ…


フラン「火傷しちゃったみたいだけど大丈夫?」


セイヤ「これくらいなら全然軽い…」ジュゥ…


フラン「なら次のステップね?……《禁忌・フォーオブアカインド》」フッ…!


セイヤ「影分身の術は卑怯だろ……まぁ俺にそれは通用しないがな…」スチャ…


フラン「なら…」


フランb「その証拠を…」


フランc「見せて…」


フランd「ごらんっ!!」バッ!


セイヤ『弾幕の数が単純に考えて4倍だ……だったら発射される前に幻影を叩っ斬る!!』ダッ!


シュッ!×4


セイヤ「なっ!?」


バギィッ!…ガッッ!!


フラン・b「「セイヤには私本体が見えてる…そうでしょ?」」バッ!


セイヤ『き、気付いてたのかっ…この眼の特性に…』ゴハァッ…!


フランc「だったら…!」ドゴッッ!!


セイヤ「ゴぁっっ!?」ゲボッ…!


フランd「本体を叩かれる前に…潰すっ!!」ガシッ…!!ブゥゥンッッッ!!



ドガァァァァァァァアアン…!!



セイヤ「くそ……弾幕だけじゃ無くて……力まで桁違いだ…姉に似て凶暴だな」ゲボォ…!ビチャビチャ…


フラン「……まだやる?」


スクッ…ビチャビチャ…ポタ…ポタ…


セイヤ「当たり前…だろ」ォォォォォォォォォォォォ…!!


フラン『不思議……ボロボロの状態なのに…さっきよりも力が増大してる』


セイヤ「ほら…来いよ」ゲボッ…ゲホッ…ビチャビチャ…


フランb・c・d「「「いくよっ!!」」」バッ!!


セイヤ「煉獄符……滅神覇斬!!」ブゥゥンッ!!


ヒュッ…!!ドゴォッッ!!


ガシッ…!!


フランb「っ!?」


セイヤ「先ず……1人!!」ズバッッ!!


フランc・d「「背後がガラ空きだよ!!」」ブンッッ!!


パチン…!!



ピシピシピシピシッ…!!



パリィィィィィィィィンッ…!!



セイヤ「煉獄冥世ノ符・終焉…」クル…


フラン「もうガクガクじゃん…降参しないの?」


セイヤ「あんたが……俺を試すなら…俺は其れを乗り越えてやる…」ポタ…ポタ…ポタ…ポタ…


フラン「……降参しないって事でいいんだね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ…!!!


セイヤ『まだ全力じゃ無いのかよ……計り知れないな…ここの奴等は』はは…


フラン「《禁忌・カゴメカゴメ》…」バシュバシュバシュバシュバシュッ!!


セイヤ『弾の動きが遅い…!?』タタタタタタタタッ!


フラン「ふふふ…」バシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュッ!


セイヤ「配置型の弾幕か…!?」


フラン「当たったら痛いじゃ済まないよ?」バシュバシュバシュバシュバシュッ!



バンッッ!!



咲夜「こ、これは一体何事ですか…」スタスタ…


「あ、咲夜さん!あの男の人と妹様が…」


咲夜「小悪魔……どうしてセイヤと妹様が…しかもセイヤは傷だらけですし」


小悪魔「ど、どうしましょう…」ワタワタ…


昨夜「私はお嬢様を呼んできます!小悪魔はここで待っていて下さい!」ダッ!


小悪魔「わ、分かりました!」



紅魔館(レミリアの部屋)



バンッ!


咲夜「お嬢様!起きて下さい!」バッ!


レミリア「う〜…何よ咲夜〜…」モゾモゾ…


咲夜「図書館で…妹様とセイヤが戦ってます!」


ガバッ…!


レミリア「な、何ですって!?」


咲夜「最初は鬼ごっこをすると仰っていたのに…今では図書館で……それにセイヤはもう限界です!このままでは死んでしまいます!!」


レミリア「フランの悪い癖が出たみたいね…!」ストッ…帽子被る…


咲夜「急ぎましょう!」ダッ!


レミリア「面倒事を起こさないでって注意したばかりなのに…!」ダッ!



紅魔館(大図書館)



バンッ!!


レミリア「フラン!」


小悪魔「お、お嬢様!それに咲夜さん!あの男の人はもう限界です!早く止めてあげて下さい!」


咲夜「セイヤ!」



ドゴォォォォォォオオオオオオオオンッッ!!!



セイヤ「ゴハァッ!!??」ドンッッッッ!!


ズルズル…ドサ…


セイヤ「オェェッ…ゲホッ…!ゴホッ…!」ビチャビチャビチャ…!


スタスタスタスタ…


フラン「……まだ…やるの?」


グググッ…!


セイヤ「はぁっ!はぁっ!ぅ…ゲボォッ!」ビチャビチャ!!


フラン「このままじゃセイヤ……壊れちゃうよ?」


セイヤ「はは……壊れちゃう…か……既に俺は……ぶっ壊れて…るん…だよ」ボタボタァ…


フラン「…」


セイヤ「ほら…俺はまだ……立ってるぞ?」フラフラ…


フラン「…」バサァッ!


フラン「《禁弾・そして誰もいなくなるか?》」バシュゥウンッッ!バシュゥウッッン!バシュゥウンッッ!バシュゥウンッッ!


セイヤ「っ」ダッッッ!!


タタタタタタタタッ!


バシュゥウン!!


セイヤ「くそっ…!」タタタタタタタタッ!


バシュゥウン!!


セイヤ「こっちもか…!」タタタタタタタタッ!


フラン「これで終わりかな…」バシュゥウンッッ!


ピタ…!


セイヤ「まさか…!?囲まれてるのか…!?」キョロキョロ…


フラン「気付くのが遅かったね…」バシュバシュバシュバシュッッッッ!


セイヤ「逃げ場が…無い…」


フラン「さよなら…」バシュゥウンッッ!!



ドドドドドドドドドドガァァァァァァァァアアアアアアアアアンッッッッ!!!!



ヒューーーーーーッ…!!



ドチャァァァァッ…!!



セイヤ「」ドクドクドク…


ヒューーー…スタ…


フラン「やっぱり……セイヤでも…壊れちゃうんだ…」


セイヤ『身体の…感覚が……辛うじて…右腕だけ……動か…せる……な…』ドクドクドク…


フラン「…」ゴォォォォォォォォォオオオオオオオオッッッ!!!


セイヤ『どう…する……アレを……使うか…?………このまま…死ぬのも……悪く…無い…かな…』ドクドクドク…


フラン「ごめんね…せめて……苦しまない様に…一思いに……殺してあげるから…」ゴォォォォォォォォォオオオオオオオオッッッ!!!


セイヤ『……フランを…人殺しにさせて………堪るかよ………俺に…力を…貸してくれ………煉獄ノ瞳!!!!』キィィィィィィィンッッ!!!!


フラン『っ!?せ、セイヤの右眼が…!?』ゴォォォォォォォォォオオオオオオオオッッッ!!!


セイヤ「煉獄よ…!天地開闢せし力…!創世の力を…!我に与えよ…!!」ギィィィィンッッッッ!!!!


フラン『セイヤの右眼が……白黒の宝玉に…』ゴォォォォォォォォォオオオオオオオオッッッ!!!


セイヤ「煉獄ノ瞳よ……今俺と…一つに…!!」ギュゥゥゥゥゥンッ!!!!



カッッッ…!!



ドォォォォォォオオオオオオオオン…!!



フラン「うっ…!!」ゴォォォォォォォォォオオオオオオオオッッッ!!!


「……この姿になるのは…久し振りだな」スクッ…


フラン「貴方…誰…?」ゴォォォォォォォォォオオオオオオオオッッッ!!!


「これが俺の……元いた世界での…本当の姿だ…」オオオオオオオオオオオオオオオ…!!!



レミリア「記述通りの…英雄の姿…」


咲夜「あ、あれが…セイヤ…?」


レミリア「ずっと疑問だったのよ…記述通りの力を使えるのに……容姿だけは、記述通りでは無かった…」


咲夜「と、言う事は…」


レミリア「あれが…世界を救った英雄……創世ノ英雄……水奈月セイヤの…本当の姿…」



セイヤ?「この姿でいられるのは……この世界では5分くらいが限界だな…」オオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!


フラン「だから…どうしたの…?見た目が変わったからって…私の能力には……勝てないよっ!!」ブゥゥゥゥゥンッッ!!


セイヤ?「…」スッ…


パチュリー「素手でレーヴァテインを受け止めるつもりっ!?やめなさい!!本当に死ぬわよっ!?」


フラン「はぁぁぁぁあっっ!!」ドゴォォォォォォオオオオオオオオンッッッ!!!



モクモクモクモクモク…



フラン「はぁ…はぁ…」


セイヤ?「時間が無い……一気にカタをつけるぞ…」グッ…!シュゥゥ〜…!


フラン「嘘……なんで…なんで壊れないの!?絶対に壊してやる!簡単に壊れる癖に!私の能力で…簡単に壊れる癖にぃぃぃ!!」バサァァッ!!


セイヤ?「なら…なんでそんな悲しい顔をする…」


フラン「うるさいうるさいうるさいうるさい!!さっさと死んでよ!さっさと壊れて…居なくなれぇぇぇぇぇぇ!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!


セイヤ?「言っただろ…俺は既に壊れてる…心も…身体も……空っぽの人間だ…俺を壊すのは…人形を壊すのと同義だ…」


フラン「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇ!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!


セイヤ?「不本意だが…レミリアの技…借りるぞ…」ジャララララララララ…!!


セイヤ?「《緊縛符・煉獄ノ鎖》…」バシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュッッッッ!!!!


フラン「っ!?」ヒュンヒュンッ!!


セイヤ?「…」バシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュッッッッ!!!!


ガチガチガチガチガチィィィィン…!!


フラン「っ」ジャララ…


スタスタスタスタ…


セイヤ?「悪いな…これで終わりだ…」オオオオオオオオオオオオオオオ…!!!


フラン「なんで…なんで壊れないの…」


セイヤ?「……煉獄符」オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!


フラン『あはは…私…殺されちゃうんだ……当然だよね』


ピンっ☆


フラン「あうっ!?」


セイヤ?「……デコピン」


フラン「なんで…デコピンなの…?」ヒリヒリ…


セイヤ?「さぁな…」


フラン「っ」ポロポロ…


セイヤ?「その涙は、俺が壊れなくて泣いてるのか…?」


フラン「そう…だよ…」ポロポロ…


ピンっ☆


フラン「あうっ!?」


セイヤ?「あのな…本来涙って云うのは…悲しい時や辛い時、嬉しい時に流す物だ…それをそんなどうでもいい、下らない理由で涙を流すな…」


フラン「…」ポロポロ…


セイヤ?「泣くなよ……折角綺麗で可愛らしい顔をしてるんだ…そんな涙で汚したら勿体無いだろ…」くいっ…くいっ…


フラン「なんで…?なんでセイヤは…そんなに優しく…私に接してくれるの…?」ポロポロ…


セイヤ?「俺はあんたよりも永く生きてない…だからこそ言える事がある…感じる事がある…教えられる事がある…だけどそれは極僅かで…限られた事だけだ…」


フラン「意味が…分からないよ…」ポロポロ…


セイヤ?「だから今、言ってやる……喩え俺の身体がフランに壊されたとしても…喩え俺がフランに殺されたとしても…俺はフランを恨まないし、憎まない……だから、これからも宜しくな」ニコ


フラン「なんで…?なんでなの…?そんなにボロボロになって…こんなにも酷い事をしたのに…どうして…宜しくなって…言えるの…?」ポロポロ…


セイヤ?「理由なんか無い…ただ俺が…フランとこれからも一緒に居たい…そう思った……ただ…それだけだ…」


フラン「っ」ボロボロ…


セイヤ?「今度はまともな涙みたいだな…」シュゥゥゥゥゥ…


セイヤ「……はぁっ!はぁっ!」


ぼろぼろぼろぼろぼろ…


スタッ…


フラン「…セイヤ」ボロボロ…


セイヤ「お…っす……なん…だよ…どうし…たんだ…?」


フラン「ごめん…ごめんね…」ボロボロ…


セイヤ「泣くなって……やば…」グラァッ…



ドサァァッ…!



紅魔館(とある部屋)



セイヤ「…ん」ぱち…


「ようやく目が覚めましたか…」


セイヤ「また咲夜か…捻りが無いな…」


咲夜「よくあの状態で生きていられますね…」


セイヤ「彼処まで苦戦させられたのは久し振りだ……平和ボケしてたから丁度良かったよ…」はは…


咲夜「平和ボケ…ですか」


セイヤ「ま、流石に死ぬかと思ったがな…」


咲夜「でも…今のセイヤは本当の姿では無いんですよね…?」


セイヤ「あれは言葉の綾だ…あの力は本来使うべき物じゃ無い……何かを護る為に手に入れた力なのに…結局何も護れない…忌々しい力だ…それに」


咲夜「それに……何ですか?」


セイヤ「あの力は心を蝕む…心の奥底まで…黒く染まっていく様な…そんな感覚がするんだ…」


咲夜「それなのに…妹様の為に…使ったんですね…」


セイヤ「いやぁNEET☆仲間にできそうだったんでつい♪」


咲夜「妹様をNEET仲間になんてさせませんからね!?」


セイヤ「いやいやwてゆーか咲夜とあの中国以外はNEET☆じゃんw495年間引き篭もってた吸血鬼と何もしないお嬢様吸血鬼と図書館で本読んでるキチガイはどう考えてもNEET☆予備軍じゃんw」


「……今馬鹿にしたね?」


セイヤ「……あれ?なんでフランちゃんが俺の隣で寝てるの?」


咲夜「いやあの…今まで気付かなかったんですか?」


セイヤ「右腕以外感覚が麻痺してるからな………すみませんしたぁぁぁぁぁぁ!!」


フラン「大声で叫ばないでよ…」


セイヤ「マジすみませんしたぁぁぁぁ!だからあの炎の剣は勘弁して下さい!感覚が戻ったら土下座しますから!ジャンピング土下座しますからぁぁぁぁ!!」


フラン「分かったから…許すから大きな声出さないで…」


セイヤ「ふぅ……で?何で俺の隣で寝てるの?」


フラン「べ、別に…///いいでしょ?一緒に寝たって…///」ぷいっ…


セイヤ「まぁ俺も別にどうだっていいけどな」


フラン「こ、これからセイヤは…///私の玩具だからね?///」


セイヤ「玩具は玩具でも性玩グサァッッ!!ごめんなさぁーい冗談でぇーす」ピュ〜☆


咲夜「次下らない事を言ったら即刻処刑しますのでそのつもりで…」シャキン☆


フラン「ねぇ今何言おうとしたの?」ねぇねぇ…


セイヤ「年齢的にでは無く精神的に大人になったら教えてあげますからねぇ〜…」ピュ〜☆



そして…



セイヤ「それじゃあお世話になりましたぁ…」ペッ…!


レミリア「お世話になりましたぁって言いながら唾吐かないでよ!」


セイヤ「こんなブラック企業には2度と仕事しに来ないからな…」ふんっ…


咲夜「謝りますからどうか穏便に…」


セイヤ「いやいや…咲夜は悪く無いから、悪いのはキチガイと吸血鬼姉妹だから」


パチュリー「だからキチガイじゃ無いって何度言えば…」


セイヤ「むっきゅむきゅにされたく無いなら図書館明け渡してむきゅむきゅ言ってろキチガイが!」


パチュリー「むっきゅぅぅぅうう!」バキィッ!


セイヤ「華麗なる追い討ちっ!?」ゲボァッ!!


フラン「ねぇセイヤ、また…遊びに来てくれる?」


セイヤ「……あぁ」ニコ


フラン「っ///」ドキンッ…


セイヤ「今度は霊夢と魔理沙と4人でゲームでもやるか」


フラン「う、うん…///」


セイヤ「それでレミリア…結局最新のゲームって一体何だ?結局やらせてもらってないんだが…」


レミリア「……あれは嘘よ」ボソ…


セイヤ「ゲーマーの気持ちを弄びやがったなこの野郎ぉぉぉぉ!!」


咲夜「まぁまぁまぁまぁ…落ち着いて下さい…」どおどお…


セイヤ「ったく散々だわ…ゲームは無い、身体はズタボロ、退勤時間が朝の筈なのに既に夜………ブラック企業じゃねぇかよモノホンの!!」


咲夜「因みに残業はサービス残業という事で…」


セイヤ「BOSSのブラックよりもブラックな企業だなぁおい!!」


レミリア「取り敢えずはい、これがお給料よ」つ封筒


セイヤ「はぁ…絶対霊夢に叱られる…」受け取る…


パチュリー「それじゃあまた図書館の本の整理宜しくね?」


セイヤ「誰がやるか!ったく!」プンプン!スタスタ!


咲夜「お疲れ様でした…」ペコ…



スタスタスタスタスタスタ!



レミリア・フラン「「ねぇフラン(お姉様)…」」


レミリア「……何よフラン、先に言っていいわよ?」


フラン「……お姉様が先に言っていいよ」


レミリア「…それなら同時に」


フラン「…言ってみよっか」


レミリア「もしもフランにお兄さんが出来たらどうする…?」

フラン「もしもお姉様に弟が出来たらどうする…?」


レミリア・フラン「「…」」し〜ん…


咲夜「あわわわわわ…」ガクガクブルブル…


パチュリー「咲夜…美鈴と一緒に私達は退避しましょう?」スタスタ


咲夜「そ、そうですね……ほら美鈴!起きなさい!起きないと戦争に巻き込まれますよ!?」ユサユサ…!


美鈴「ほぇぇ?何ですか咲夜さん…」グシグシ…


咲夜「寝惚けてる場合じゃ無いですよ!お嬢様と妹様の大戦争が始まるから早く館に避難して!」


美鈴「はぁぁ〜い…」スタスタ…



ドガァァァァァァァァァァァアアアアンッ!!!!



〜森の中〜



セイヤ「おぉ〜…綺麗な花火だな……早く帰って霊夢と花火見酒でもするかな♪」タッタッタッタッタッタッ!


「TA☆TATA☆TARASI☆TARASIなのかー!YO☆」チェケチェケ☆


セイヤ「………見なかった事にしよ」タッタッタッタッタッタッ!




〜博麗神社〜




セイヤ「う〜す…」スタスタ…


霊夢「あらおかえり…」ちら…


セイヤ「ったく…やっぱり行くんじゃ無かった…」スト…


霊夢「身体ボロボロじゃない…何かあったの?」


セイヤ「何かあったじゃ済まねぇんだよ…それよりほら、給金だ」つ封筒


霊夢「うんうん♪お疲れお疲れ〜♪」受け取る…


セイヤ「結局この時間まで働かされて残業代は無しだとよ…」はぁ…


霊夢「まぁこれだけ貰えれば十分よ♪」1.2.3.4…


セイヤ「こっちはズタボロにされたのに労災手当すら出ないしな…」


霊夢「そんな事よりも何で紅魔館の方向で花火なんて上がってるのよ…」うん♪少し気持ちが入ってるわね♪


セイヤ「なんか知らんがレミリアとフランが弾幕ごっこやってたな……どうだ?花火見ながら一杯」


霊夢「いいわね♪お酒と御猪口持ってきて♪」


セイヤ「はいはい…」スクッ…スタスタ…



〜博麗神社の外〜



セイヤ「ほら…」トクトク…


霊夢「おっとぉ…」


セイヤ「それじゃ…」スッ…


霊夢「乾杯…」スッ…


チン…ゴク…


セイヤ「ん…やっぱり美味いな」トクトク…


霊夢「なんだか疲れた顔してるわね…」


セイヤ「当たり前だ…死ぬかと思ったわ…」ゴク…コト…


霊夢「何?レミリアでも怒らせたの?」トクトク…


セイヤ「その妹に殺されかけたんだよ…」


霊夢「あ〜…魔理沙も言ってたわね…桁違いに強くて話逸らしたって」ゴク…コト…


セイヤ「よく魔理沙は無事だったな…」トクトク…


霊夢「それはセイヤもでしょ?ていうかレミリアが言ってた事って本当なの?」


セイヤ「……戦争には参加してた、初めて霊夢に会った時にもそう話しただろ?」ゴク…コト…


霊夢「ま、あんたが何者だろうと私からすれば唯のNEET☆だけどね…」トクトク…


セイヤ「さっぱりした性格で助かるよ…」


霊夢「……セイヤ…あんたは後悔してる?自分の世界で…何も護れずに死んで………後悔してる…?」ゴク…コト…


セイヤ「後悔はしてる……だけど俺は……悔いは残してない…」トクトク…


霊夢「それって後悔してるって事よね?」


セイヤ「少し違うな…死んだ事には後悔してない、だけど……彼奴らを護れなかった事に…俺は後悔してる…」ゴク…コト…


霊夢「自分の死は受け入れられて…他人の死は受け入れられない…って事」


セイヤ「ありたいていに言えばそういう事だな…」


霊夢「自分勝手な奴ね………勝手に居なくなったりしたら…承知しないから…」


セイヤ「……仰せの通りに」トクトク…


霊夢「まだあんたとは半年くらいしか一緒に居ないけど…あんたの事…少しだけでも…分かってるつもりだから」


セイヤ「あぁ…分かってるよ」ゴク…コト…


霊夢「総てを失って……総てを無くして…それでも尚、前だけを向いて歩くその姿を見て…私は羨ましいと思った……嫉妬した…」


セイヤ「俺は霊夢の方が羨ましかった…誰かに押し付けられた役割をキッチリ果たしてる…俺にはそれが出来なかった…だから俺は今此処に居るんだ…ここに取り残された……俺だけが……たった1人…」トクトク…


霊夢「…でも今は」


セイヤ「私達が居る…ってか?」ゴク!


霊夢「なによ……案外自意識過剰なのね…」トクトク…


セイヤ「いや……前にも一度…こんな会話をしただけだ…」トン!


霊夢「そう…」


セイヤ「俺は最後……死ぬ前に…世界の創造を

見た…ここで目を覚ますまで…世界の始まりと終わりを見た…」


霊夢「…」



………………………………………………………



ヒューーーーーーーーー……



「貴様は死ぬ前に…何を願い…何を望み…何を祈り…何を呪う…?」


セイヤ?「俺は総てを願い…総てを望み…総てを祈り…総てを呪う…」


「貴様のその力は…何を護る為に使う…?」


セイヤ?「俺は総てを失った…あんた達の所為で……だから…俺には護るべき物なんか無い…」


「ならば貴様はこれから………何を護る…?」


セイヤ?「もしも……俺が生きていける世界があるならば……俺は…総てを護る…」


「ならばこれで最後だ……創世ノ英雄となりて…煉獄ノ力を我に行使し…その意思で我を葬ってみせろ…」


セイヤ?「俺は英雄にはならない…英雄なんか糞食らえだ…俺はあんたを殺して…そして俺も死ぬ……ただ……それだけだ!」オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!


「良かろう…それが貴様の答えならば…な…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッッッッ!!!!!



「煉獄創世・開闢…」



こうして世界は一度…終わりを告げた…俺の記憶に残った最後の光景は…あの糞ったれの笑顔と……今まで共に戦ってきた戦友達との思い出……そして俺は再びこの世界で生を受けた…何も出来ない俺が…何も護れない俺が…何も救えない俺が…何故この世界に来たのか……それを知る事なんか…誰にも出来ないだろうけど…今度は後悔しない様に…この世界で死ねればいいな…



〜英雄の力…それは創世と終焉を司る開闢の力…黒と白が混じる煉獄の力…〜



【完】




NEET☆にも季節がやってくる?…てかそろそろ冬だね





〜博麗神社〜




霊夢「ただいまぁ〜…」スタスタ…


セイヤ「おかえりぃ〜♪」ペラ…


霊夢「何が!おかえりぃ〜♪…よ!」ゲシッ!


セイヤ「ったいなぁ…迎えてやってんだからありがとう位言ったらどうなんだ?」ペラ…


霊夢「結局あの後から真面に働かないで漫画ばっかり読んでるじゃないの!働きもしないで毎日毎日食べては漫画読んで寝て、食べては漫画読んで寝て…その繰り返しじゃないのよ!」


セイヤ「あんまり怒るとシワ増えるぞ?」ペラ…


霊夢「誰の所為よ!」


セイヤ「俺は今英気を養ってんだよ…来るべき時が来るまで英気を養ってんの…分かる?それに漫画だけじゃ無くてキチンとゲームもやってるぞ?」ペラ…


霊夢「英気を養う程大した人間じゃないでしょうが!それにゲームやってるぞ?って威張るな底辺NEET☆!」


セイヤ「オーケーオーケー…分かった落ち着け…疲れてるだろ?お茶淹れてくれ♪」ペラ…


霊夢「そこは淹れてやるよって言いなさいよ!」


セイヤ「無理…怠い…疲れた…面倒臭い…」ペラ…


霊夢「この童貞NEET☆!!」


セイヤ「お前また童貞って言いやがったな!?NEET☆は誇りだが童貞はやめろ!!」


霊夢「童貞童貞!童貞NEET☆!」


セイヤ「へいへい……彼氏居ない歴=年齢の博麗霊夢さんwww」ぷげらぁw


霊夢「ふんっ!!」バギィッ!


セイヤ「なんでっ!?」べぶらぁっ!


霊夢「はぁ…それよりレミリアから手紙預かって来たわよ…」つ手紙


セイヤ「あぁ?何だよ手紙って、来るなら直接来いよな…」受け取り…


霊夢「……今真昼間だけども本気で言ってるの?」


セイヤ「一々手紙読むのも面倒臭いんだよ…」ガサガサ…


霊夢「漫画読んでるじゃないのよ!」


セイヤ「漫画は聖書だからな?少年が神話になる位のスケールで描かれる聖書だからな?」さてさて…


霊夢「はぁ…もういいわよ、それで?何が書いてあるのよ」覗く…


セイヤ「えぇ〜と何々…」



紅魔館に顔出しに来なさい…命令よ…


レミリア・スカーレット



セイヤ「……これだけ?」


霊夢「これなら直接私に伝えてくれればいいのに…」


セイヤ「ま、どっちにしろ面倒臭いからパス…」ゴロン…ペラ…


霊夢「いいの?無視しちゃって…」


セイヤ「ていうか俺の代わりに霊夢と魔理沙がよく紅魔館に顔出してるだろ…今日だって霊夢が行ったんだし暫く行かなくても大丈夫だっての…」ペラ…


霊夢「今日だって本当はあんたを連れて来いって言われてたのにあんたが駄々捏ねるから…」


セイヤ「明日は明日の風が吹く〜♪」ペラ…


霊夢「もういいわ…それじゃあ夕飯の支度お願いね?私はお風呂入ってくるから………覗かないでよ?」ジッ…


セイヤ「テンプレ乙www」


バギィッッ!!


セイヤ「ゆっくり肩まで浸かって疲れを癒して下さい博麗霊夢様!!」鼻血ボタボタ…


霊夢「ふんっ!」スタスタ!



そして翌日…



セイヤ「あはははwこれは駄目だろw」ゲラゲラw


霊夢「漫画読んでないでお昼の支度して!」


セイヤ「へぇーい…」パタン…スク…



そのまた翌日…



セイヤ「おっやるな魔理沙…」


魔理沙「セイヤの方が上手いだろ…!だが私のルイージには絶対勝てないぜ…!霊夢も覚悟しろ…!」ピコピコ…


霊夢「マリオ舐めるんじゃ無いわよ…!永遠の2番手はカート対決でも2番手なのよ…!」ピコピコ…


魔理沙「ルイージの悪口は私が許さないぜ…!」ピコピコ…


セイヤ「俺はキノピオ派だけどな…軽いから扱い易いし…」



そのまたまた翌日…



「どーもー!文々。新聞!新しい部を発行しましたので持ってきましたよぉー!」


ガシッ!


「あ…あやや…?」汗タラー…


セイヤ「会いたかったぜ文…てめぇよくも余計な事書きやがったな…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


文「こ、これはこれはセイヤさん…ど、どうしたんですか?そんなに殺気立って…」


セイヤ「惚けるな…紅魔館での俺とフランの弾幕ごっこ…観てたらしいな…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


文「ま、前の新聞の事を怒ってるんですか…?」


セイヤ「よくも人のある事ない事書き殴りやがったなぁ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


文「そ、そんなに酷い事書いてましたか…?」


セイヤ「だから惚けんな!勝手に他の妖怪達に挑戦状みたいな事書かれた所為で次の日から大変だったんだぞ!?」


文「そ、それは申し訳ありませんでしたぁ…」


セイヤ「で?今回は真面なんだろうな?」


文「勿論です!」


セイヤ「お前の勿論は当てにならん…」ガサガサ…


幻想郷の底辺NEET☆が就職先確定!?就職先は皆さんご存知紅魔館!!


セイヤ「真面じゃねぇだろこれ!!」バシッ…!


文「あやっ!?こ、これはレミリアさんに頼まれて書いた物ですよ!」


セイヤ「あのロリババア吸血鬼がぁ…!!」


文「あ…それとレミリアさんから言伝を預かっていまして…」


セイヤ「はぁ?この前手紙きたばっかだぞ…」


文「紅魔館に顔出しに来なさい…この底辺糞NEET…だそうです」


バシッ…!


文「あやっ!?な、何で私を叩くんですか!?」


セイヤ「あのロリババア吸血鬼に伝えとけ!絶対に顔なんか出さねぇってな!」スタスタ!


文「私は伝言係じゃないですよ!」


セイヤ「伝書鴉の癖に何言ってんだ!さっさと伝えてこい!焼き鳥にするぞ!?鴉天狗の丸焼きにするぞ!?」ガーー!


文「私何も悪くないのにーーー!!」ヒューーーーーーーーッ!


セイヤ「ったく…スペカ使えよ」スタスタ…




そして1週間が経過した…




〜博麗神社〜



セイヤ「おい霊夢、他に何か食べたい物あるか?」カチャカチャ…


霊夢「お味噌汁の具はお豆腐、それ以外だったら後はセイヤに任せるわー」ズズズー…


セイヤ「了解っと…さて」つフライパン



調理終了につき…



霊夢「うん♪やっぱりやれば出来るNEET☆よねあんたは♪」モグモグ…


セイヤ「そりゃどうも……てか何で魔理沙まで…」モグモグ…


魔理沙「まぁまぁ!細かい事は言いっこ無しだぜ!」ズズ…


セイヤ「さて…この後どうするかなぁ」モグモグ…


魔理沙「少し幻想郷見て回らないか?結構面白いぞ?」モグモグ…


セイヤ「ま、偶には外に出てみるかな…」モグモグ…


霊夢「そんな暇があるなら働いてよ…」モグ…


セイヤ「俺は自由人なんだよ…NEET☆のみの特権だ」ズズズー…


ヒュッヒュッ!!


ザクザクゥッ!!


セイヤ「敵襲かっ!?」ピュ〜ッ☆


「何を考えてるんですか糞NEET☆!!お嬢様が呼んでいるにも関わらず無視するなんていい度胸してますね!」シャキシャキン☆


霊夢「あら咲夜、約一週間ぶりね…」パク…


魔理沙「おーす!」モグモグ…


咲夜「立ちなさい糞NEET☆!その根性を私が直々に叩き直します!」


セイヤ「んだよ…咲夜はよく神社に来てただろうが…それにいつの間にNEETの後ろに☆マーク付くようになったんだ?」ピュ〜☆


咲夜「あの時から何ヶ月経ったと思ってるんですか!?月に1度位しか顔出しに来ないだなんて!」


セイヤ「別にあんたには関係ないだろうが…それに俺はあんなジメジメした暗い建物は好かん…」モグモグ…


魔理沙「もう完治してるぜ…」パク…


霊夢「流石ギャグパートね…」ズズ…


咲夜「いいから来て下さい!」グイッ!


セイヤ「まだ食事中だろうが…それに用が有るなら直接本人が来るのが礼儀だろ…生憎と俺には用事なんか無いんでな、面倒臭いから帰ってくれ」ズズズ…


咲夜「ふんっ!」ザグゥッ!!


セイヤ「嘘ぉっ!?」ブシューーーッ!!


ドサ…ドクドクドク…


霊夢「ご馳走様♪」パチン…


魔理沙「あ〜美味かったなぁ♪」パチン…


咲夜「早く立って下さい…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…!!


セイヤ「分かった分かった…あんたとやり合う方のが面倒臭いからな…」はぁ…


霊夢「セイヤに時止めは効かないけどね…」ズズズー…


魔理沙「便利な眼だぜ…」ズズズー…


咲夜「それじゃあ行きますよ…」スタスタ


セイヤ「何かやらせるんなら給金出せよな…」スク…スタスタ


霊夢「夕飯までには帰って来るのよー♪」コト…


魔理沙「行ってらだぜぇー♪」コト…




〜紅魔館(レミリアの部屋)〜




レミリア「それで?何か言う事は?」椅子に座ってる…


セイヤ「久し振りだなロリババア…少し老けたか?」


咲夜「ふんっ!」ザグゥッ!


セイヤ「お久しブリーフ…」ボタボタボタボタ…


レミリア「人が何度来なさいって言ったら分かるのよ!?お陰で字を書くのが上手くなってしまったわよ少しだけだけど!」


セイヤ「そりゃ良かったな……挨拶済んだし帰るわ」クル…スタスタ


レミリア「早いわよ!今日は紅魔館に泊まりなさい!命令よ!」


セイヤ「悪いな、夕飯までに帰らないと脇巫女に殺されるんだ」


咲夜「霊夢には私の方から伝えて置きます…」


セイヤ「第一俺にメリットが無いだろ…」


レミリア「損得で物事を決める男はモテないわよ?」


セイヤ「別に構わねぇよモテなくて…煩わしいだけだからな………女なんて」


咲夜「童貞の癖によく言いますね…」


セイヤ「別に恋愛経験が無いなんて一言も言ってないだろ…」スタスタ


レミリア「…………え?」


セイヤ「んじゃな」ガチャ…



バタン…



咲夜「お、お嬢様…?」ちら…


レミリア「う〜…」ウルウル…


咲夜「泣かないで下さいお嬢様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



〜廊下〜



「お嬢様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


セイヤ「うるせぇな…」


「ねぇセイヤ…」


セイヤ「おわっ!?な、なんだフランか…てか何でレミリアもフランもこの時間に起きてるんだ?」


フラン「さっきの話…本当…?」


セイヤ「何の話だよ…脇巫女に殺されるって所か?」


フラン「恋愛経験有るって所…」


セイヤ「なんだよ随分ませた小学生吸血鬼だな…」


フラン「否定……しないんだね」


セイヤ「この歳で恋愛経験ゼロは色々な意味でヤバいだろ……いや童貞って事の方がヤバいか」スタスタ


フラン「…」ガチャ…バタン…



「うわーん!咲夜ぁぁぁぁ!!お姉様ぁぁぁぁ!!」



セイヤ「一々五月蝿い奴等だな…」スタスタ



〜紅魔館(大図書館)〜



セイヤ「手ぶらで帰るのもアレだし何か借りてくか…」え〜っと…ガンツガンツ…


「久し振りね…創世ノ英雄さん」スタスタ…


セイヤ「その名前やめろ…」ペラ…


パチュリー「だったら私の不名誉な渾名も取り消しなさい…」


セイヤ「はいはい、分かりました…」ペラ…


パチュリー「また漫画?飽きないわね…」


セイヤ「逆に小説とか活字系は読み飽きたんだよ…」ペラ…


パチュリー「良かったら御茶くらいなら出すわよ?」


セイヤ「そいつは助かるな…」ペラ…


パチュリー「ついて来なさい…」スタスタ…


セイヤ「あぁ…」スタスタ…


パチュリー「キチンと前見て歩かないとぶつかるわよ?」スタスタ…


セイヤ「お構いなく……あがっ!?」ゴンッ!


パチュリー「……だから言ったのよ」はぁ…スタスタ…



そして…



小悪魔「どうぞ♪」コト…


セイヤ「悪いな…」ゴク…


パチュリー「それで?今日は漫画を借りに来ただけ?」


セイヤ「ここの本は俺らの物だろ?何をしようと俺達3人の勝手だ…」コト…


パチュリー「むきゅ〜…」


小悪魔「ま、まぁセイヤさん…ここは長年パチュリー様が居た場所ですので…」


セイヤ「俺は借りる事に口出しされなきゃ別にどうでもいいがな…霊夢と魔理沙が実際の所どう思ってるのかが分からないが…」


パチュリー「あの泥棒猫は借りても返さないのよ…」はぁ…


セイヤ「まぁ、魔理沙らしいと言えばらしいな…」ゴク…


小悪魔「それにしてもあの妹様との戦いからもうこんなに時間が過ぎてるんですね」


セイヤ「平和で何よりだ…」コト…


パチュリー「私の作った剣は今も背中に差してるみたいね…」


セイヤ「文の所為で決闘を挑まれるのが多くなったんだよ…まぁ所詮はごっこ遊びだから緩いけどな…」


小悪魔「霊夢さんや魔理沙さんとは戦ったりしないんですか?」


セイヤ「しないしない…最初に会った時にやり合って以来してないな…」


パチュリー「結果は…目に見えてるわね…」


セイヤ「あの時は気が立ってたからな…」ゴク…


パチュリー「だけど…まさかレミィだけじゃ無くフランにまで勝つなんてね…」


セイヤ「あんなの勝った内に入らないだろ…それにこれからも俺は一生勝つつもりなんて無い…」コト…


小悪魔「ですがそれは勝ちと言うんじゃ無いでしょうか…」


セイヤ「本当の勝利ってのは相手の命を摘み取る行為の事を言うんだ…ま、それは俺の居た世界での事だがな」


パチュリー「随分と物騒な事を言うのね…」


セイヤ「あんた達と会話してると気分まで暗くなるんだよ…」


パチュリー「酷い事言うわね……こんな男の何処にレミィは惚れたのかしら…」ボソ…


セイヤ「…」 ゴク…


小悪魔「どうしたんですか?」キョトン…


セイヤ「…………別に」ガタッ…


パチュリー「あら、もう行くの?」


セイヤ「あぁ…紅茶ご馳走様…」スタスタ…


スタスタスタスタ…


小悪魔「どうしたんですかね?パチュリー様…」はて?


パチュリー「何か気に触る様な事を言ってしまったかしら…」はて?



〜紅魔館(門)〜



セイヤ「…」スタスタ


美鈴「おや?もうお帰りですか?」


セイヤ「あぁ…邪魔したな」スタスタ


「待って下さいセイヤ!」タッタッタッ…


セイヤ「なんだ咲夜か…どうしたんだよ」


咲夜「れ、霊夢にはもう話してあるんで泊まっていって下さい」はぁ…はぁ…


セイヤ「はぁ?またこのブラック企業で働けってか?」


咲夜「お菓子の作り方を教えて貰えればそれでいいですから…」はぁ…はぁ…


セイヤ「あんたも大変だな…ま、それくらいだったら別にいいか…」スタスタ


美鈴「いらっしゃい♪」ニコ


セイヤ「はいはい、お勤めご苦労様…」スタスタ



〜紅魔館(廊下)〜



セイヤ「にしてもお前達は物好きだな…なしてこんなNEET☆を…」スタスタ


咲夜「貴方は自分が思っているよりも人に影響を与える存在だという事ですよ」スタスタ


セイヤ「訳分からん…」スタスタ


咲夜「貴方にはカリスマ性がお有りの様ですね…お嬢様以外の人物を尊敬したのは貴方が初めてです」スタスタ


セイヤ「カリスマ性w喩えがw」スタスタ


咲夜「普段の貴方と妹様と闘った時の貴方は全くの別人でしたよね?あれが貴方の真の姿であり、真の力なのでしょう」スタスタ


セイヤ「全てを否定する権利は俺には無い…好きに解釈してくれて構わん…」スタスタ


咲夜「他人の為に一生懸命になれる人…私は好きですよ…」スタスタ


セイヤ「そうなれたら誰も苦労しないだろうな」ふぁあ〜…スタスタ


咲夜『この人は直接物を言わないと理解出来ない人の様ですね…』スタスタ



「だから何度言えば分かるのよフラン!」


「お姉様の分からず屋!なら私の495年間を返してよ!其れ位別に良いでしょ!?」


「駄目よ!そんなの絶対に認めないわ!」



セイヤ「うっせー姉妹だな…」ピタ…


咲夜「また姉妹喧嘩ですか…」はぁ…


セイヤ「また?最近多いのか?」PADも大変なんだな…


咲夜「主に貴方が原因なんですけどね…」だからPADじゃありません…生乳です…


コンコン…


咲夜「お嬢様、妹様…咲夜です。入っても宜しいですか?」


「丁度良い所に来たわね咲夜!このお馬鹿な妹に何か言ってやって頂戴!」


「お姉様の意見は絶対却下!絶対絶対絶対絶〜っ対に却下!!」


咲夜「と、取り敢えず失礼します…セイヤも早く部屋の中に入って下さい」ガチャッ…


セイヤ『面倒臭…』スタスタ


バタン…


レミリア「せ、セイヤ!?」ビクゥッ!


フラン「ど、どうして此処に居るの!?」ビクゥッ!


セイヤ「あ、そう?じゃあ帰るわ」ガチャッ…


レミリア「ふふ……本当に丁度良いわね…」ユラ…


フラン「ならセイヤに決めて貰おっか…」ユラ…


セイヤ「あ?言っとくが弾幕ごっこはしないぞ?お前達馬鹿吸血鬼姉妹と弾幕ごっこしてたら命が幾つあっても足りないからな」


レミリア「ならフラン…今夜、セイヤと夜を過ごすのは何方か…」


フラン「健全な勝負で勝敗を決めよっか…」


セイヤ「お前達姉妹はとうとう頭に蛆が湧いたのか?」頭トントン…


レミリア「私が勝ったらフランは今後セイヤの事をにーにーと呼ぶ事!」ビシィッ!


セイヤ「だぁれがにーにーだゴラァァァっ!!」


フラン「私が勝ったら今後お姉様はセイヤの事を弟君と呼ぶ事!」ビシィッ!


セイヤ「だぁれが弟君じゃゴラァァァっ!!」


咲夜「と…まぁこんな感じで毎晩毎晩騒いでいる次第で御座います…」


セイヤ「チッ…この姉妹纏めて地下に放り込んどけよ…」永遠に平和だそっちの方が…


咲夜「してお嬢様に妹様…その対決の内容とは?確か昨夜はプリンの早食い対決…その前は長湯勝負でしたが…」


セイヤ「実に下らない勝敗の決め方だな…馬鹿に付ける薬は無いとは正にこの事だ…」


レミリア「今日は折角セイヤが居るんですもの…セイヤ自身に公平にジャッジして貰える、そんな勝負にしたいわね…」う〜…う〜…


フラン「なら女の子らしさで勝敗を決めれば良いんじゃない?お姉様『前の女を忘れさせる好機だよ…お姉様…』」チラ…


レミリア「っ……そうね…その勝負で勝敗を決めるとしましょうか『今回は勝敗よりも、私達姉妹の女の魅力を魅せつけて、セイヤを虜にするとしましょう…』」コクン…


セイヤ「おまw自分達の年齢考えて物を言えよw約500歳のババア2人がwおwんwなwのw子wらwしwさw」ぷぷぷ〜w…


咲夜「ちょ、ちょっとセイヤ!これ以上お嬢様と妹様を刺激しないで下さい!今度は本当に殺されますよ!?」ガシッ!


セイヤ「だって咲夜さんw彼奴ら自分達の年齢考えないで女の子らしさとか口走りやがりましたよw?」m9 ぷげらぁw


咲夜「別に良いじゃないですか!見た目が可愛らしいんですからそれで良いじゃないですか!女の子らしくて良いじゃないですか!!」


セイヤ「もし彼奴らが誰かと結婚したら結婚詐欺で訴えられるぞw?きっと夜逃げされるぞw?」ヤバい腹痛いw


レミリア「咲夜…今からパチェと美鈴、小悪魔をこの部屋に呼びなさい!」


咲夜「は、はい…畏まりました」スタスタスタスタガチャッ…バタン…


セイヤ「そもそも女の子らしさをどうやって競うつもりだ?」


フラン「そんなの如何に相手をドキドキさせる事が出来るかに決まってるじゃん!」


セイヤ「はぁ〜ん…で?相手役は誰なんだ?男が居なけりゃそれ意味無いだろ」やっぱり馬鹿だなこの姉妹…


レミリア「男なら私とフランの目の前に居るじゃない」指差し…


セイヤ「は?何処何処?」キョロキョロ…


フラン「セイヤしか居ないじゃん…何言ってるの?」


セイヤ「悪いが俺に変な趣味は無い…よってお前達は不戦敗だ…じゃあな」スタスタ


レミリア「それはやってみなければ分からないでしょ?」ガシッ!


フラン「そうそう♪観念して大人しくしててね♪」ガシッ!


セイヤ「お前達姉妹はもうロンダルキアに帰れよ…」そして2度と俺の前に姿を見せるな…



♨︎紅魔館だよ!全員集合!!♨︎



パチュリー「いきなり呼びつけられたと思ったら…」


小悪魔「いつもの姉妹喧嘩の判定役をさせられるなんて…」


美鈴「あの〜…私は門番のお仕事しなくても大丈夫なんですかね〜?」


咲夜「お嬢様直々の指名です…門番のお仕事はこの姉妹喧嘩が決着したら戻って下さい」


美鈴「は、はぁ…『私はこのまま門番お仕事しない方向で大歓迎なんですけどね…』」


レミリア「それじゃあ今回の対決名称を発表するわ…フラン!」


フラン「了解だよお姉様!今回の対決名称はこれだよ!」ホワイトボードクルンッ☆



【英雄さんの心を乱せ❤︎ドキドキイチャイチャ女の子らしさ対決❤︎】



レミリア「ふふふ…我ながら自分のネーミングセンスの良さに震えてしまうわ…」


フラン「流石お姉様だよ!」


咲夜「そこに痺れる!憧れます!!」


レミリア「ふふふふふ…さぁセイヤ!私とフランと死ぬ程ドキドキイチャイチャして貰うわよ!」チラ…


セイヤ「あ…パチュリー、君と僕の7巻貸してくれ…」


パチュリー「今私が読んでいるからその後にしなさい…」ペラ…


美鈴「8巻なら空いてますよ?」ペラ…


セイヤ「駄目駄目!キチンと順番に読まないと漫画に失礼だろうが!」いいや…5巻読み直そ…


小悪魔「悠太君格好良いですね〜…///」ペラ…


セイヤ「まぁ確かに格好良いな…だが俺は祐希君派だ…パチュリーや美鈴は?」ペラ…


パチュリー「私は要っち派よ…あのちょっと初心な所がなんとも言えないわ…」ペラ…


美鈴「私は千鶴君派ですね〜…一緒に居たら絶対楽しいですよ!」ペラ…


レミリア「主の話を無視して何君僕談義してるのよ!」うー!


セイヤ「るせぇなぁ…あんまり怒るとシワ増えるぞ?レミリア婆ちゃん…」ペラ…


レミリア「誰がレミリア婆ちゃんよ!それに貴方言ったわよね!?お前の願いと祈りは俺が必ず聞いて、そして叶えてやるって言ったわよね!?」


セイヤ「はぁぁっ!?彼女ヅラしてんじゃねぇぞ!!何で俺が一々てめぇに指図されなきゃならねぇんだあぁぁはぁぁぁんっ!?」耳を小指でホジホジ…


レミリア「………スペルカードを宣言…神槍・スピア・ザ・グングニル」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!


セイヤ「…怒らせちった♪」テヘペロ☆


パチュリー「あのお馬鹿さん以外はこっちに集合しなさい…結界張るから…」ペラ…


咲夜・フラン・美鈴・小悪魔「「「「はぁ〜い♪」」」」スタスタ


セイヤ「俺も結界の中に入れろッ!」ダッ!


バヂィィィンッ☆


セイヤ「ちょぉぉぉっ!?マジで入れろ!殺される!幼い悪魔に俺殺されるぅぅぅぅっ!!」バンバン!


咲夜「自業自得です…」


レミリア「さぁ…覚悟は良いかしら?」ニコ…


セイヤ「Oh…Small Devil…」ガクガク…


レミリア「嘘吐きには……死をッッ!!」ブンッッッッ!!


セイヤ「我はこんな所で終わらんぞぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」※1度言ってみたかったらしい♨︎



カッッッッ!!!!



そして…



セイヤ「…」ボロボロのボコボコ…


レミリア「反省した?」


セイヤ「したした…反省しましたよ〜…」


パチュリー「それよりレミィ…本当にどういうつもり?あの男に気があるのは分かっていたけれど…相手は人間よ?」ヒソヒソ…


レミリア「別にいいじゃない…人間と吸血鬼の垣根を越えて…心も体も一つになる。とてもロマンチックだと思わない?」ヒソヒソ…


パチュリー「それは漫画やアニメ、映画なんかの話でしょう?そんな常識通用しないわよ?」ヒソヒソ…


レミリア「常識なんてこの幻想郷じゃ無意味じゃない…あの男はきっと私の運命の相手よ。能力には頼らず、私自身の力であの男を私のモノにしてみせるわ」ヒソヒソ…


パチュリー「まぁ悪い奴では無いとは思うけれど…実際フランの時には必死な顔してフランに立ち向かっていったしね…下手をすれば殺されていたというのに…『正直言うと…不覚にも格好良いとか思ってしまったのも事実だし…』」ヒソヒソ…


レミリア「でしょう?あの男を旦那として迎え入れて、私の子供が産まれれば…スカーレット一族の将来は安泰よ」ヒソヒソ…


パチュリー「それは気が早過ぎると思うのだけれど…」ヒソヒソ…


レミリア「気構えは常に必要なのよ。さて…それじゃあ一緒に寝ましょうか…セイヤ」チラ…


セイヤ「がぁぁっ!また負けたぁぁぁぁ!」バターン…


フラン「あははは!セイヤ弱ーい!」


咲夜「時間を止めて練習しておいた甲斐がありました♪」ふふふ…


小悪魔「咲夜さん…能力使ってマリカやってたんですね…」


美鈴「私も偶に休憩時に誘われますよ?」


レミリア「今度はマリカっ!?いい加減にしなさいよ!?人の話を聞きなさいって何度言えば分かるのよ!!」うー!


セイヤ「るっせぇな…前置きが長ぇんだよ…」チッ…


パチュリー『普段のこの男を愛する事が果たしてレミィに出来るのだろうか…』唯の不良じゃない…


セイヤ「んで?俺は何をすれば良いんだ?」


レミリア「え…?///そ、その…///夜のお務めを…///」モジモジ…


フラン「あー!ズルいズルい!私も私もー!」


咲夜『照れてるおぜう様可愛らしい…///』中々見られない超激レア演出です…///


セイヤ「夜のお務めって…具体的に何をやりぁいいんだよ…」掃除か?洗濯か?料理か?


レミリア「お、同じ布団で一緒に寝るだけの簡単なお仕事よ…///」モジモジ…


セイヤ「はぁ?そんな簡単な事で良いのかよ…だったら最初からそう言え…」


咲夜・パチュリー・美鈴・小悪魔「「「「っ!?」」」」良いのかよ!!


レミリア「え?い、良いの?」(唖然)


フラン「やったー!」わーい♪


セイヤ「別に大した事じゃないからな…で?何処で寝るんだ?」


レミリア「わ、私の部屋で…///」


フラン「違うよお姉様!私の部屋でだよ!」


レミリア「姉に口答えするんじゃないわよフラン!」スクッ!


フラン「いくらお姉様でもこれだけは譲れないよ!初体験は自分の部屋で済ませたいに決まってるじゃん!」スクッ!


レミリア「そんなの私だって同じよ!妹なんだから姉に譲りなさい!」グググッ!


フラン「お姉様こそお姉様なんだから妹に譲ったらどうなの!?」グググッ!


セイヤ「駄目だなこいつら……咲夜、お菓子作り教えて欲しいんだろ?教えてやるから厨房まで案内してくれ」スタスタ


咲夜「え?は、はい…」スタスタ


パチュリー「お菓子作り?それはケーキやクッキーを作るって事?」パタン…


セイヤ「そうなるな…お前達も来るか?」


美鈴「食べさせてくれるんですか!?」


セイヤ「まぁどうせ作るなら多かろうが少なかろうが大して変わらないからな…」


小悪魔「なら私達で御茶会でも開きましょうか♪」


咲夜「それは良い考えですね♪」


セイヤ「んじゃ行くか…」スタスタ



ガチャッ…スタスタスタスタバタン…



レミリア「姉の威厳を見せ付けなければどうやら引かない様ね…フラン!神槍・スピア・ザ・グングニル!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!


フラン「お姉様の分からず屋!禁忌・レーヴァテイン!!」ゴォォォォォォォォオオオオオオオオッッッッ!!



〜紅魔館(厨房)〜



セイヤ「ほら…クッキー焼けたぞ…」コト…


パチュリー「貴方…本当にNEET…?」


セイヤ「オレシゴトキライ…」


小悪魔「NEETですね…まごう事無きNEETですね…」何故片言…


美鈴「人として所有しているスキルがとてもNEETだとは思えませんが…」


咲夜「セイヤ、ありがとうございます。お陰様で作れるお菓子のレパートリーが増えました」ペコ


セイヤ「喜んでもらえて何よりだ…」


パチュリー「レミィもフランも喧嘩なんかしないで来れば良かったものを…」サク…


美鈴「生地もふんわりサクサクでとても美味しいです!」サクサク…


小悪魔「本当ですね…咲夜さんが作るお菓子も好きですけど…セイヤさんの作るお菓子も最高です…」サクサク…


セイヤ「にしても地響きやら何やらでうるせぇったらねぇな…おい咲夜、彼奴ら止めてこいよ…」


咲夜「良いじゃないですか。喧嘩する程仲が良いとよく言いますよね?」


セイヤ「確かに否定はできないが…」


咲夜「セイヤ達が異変解決の為に紅魔館を訪れてから…お嬢様はとても明るくなられました。そして妹様は、セイヤと戦ったあの日から…自分の気持ちを表に出す様になられました。全て貴方のお陰様です…本当にありがとうございます。セイヤ…」ペコ…


セイヤ「NEET☆に頭下げるなよ。成り行きだ成り行き…分かるか?成・り・行・き…」


パチュリー「謙遜するのは結構な事だけれど…キチンと責任は取りなさいよ?私の親友を泣かせたら魔法の実験台にするからそのつもりでいなさい…」


セイヤ「いや責任って何?それと魔法の実験台って何?」怖いんですけど…


美鈴「セイヤって元の世界に居た時からこんな風に女性を誑かしていたんですかね?」ヒソヒソ…


咲夜「そうだとしたらとっくの昔に童貞などと言う不名誉な称号…脱ぎ捨てている筈ですよ…」ヒソヒソ…


小悪魔「セイヤさんも色々と苦労されていた様ですし…女性と遊ぶ暇が無かったんじゃないですか?」ヒソヒソ…


セイヤ『あ〜…酒飲みてぇ〜…パチンコ打ちに行きてぇ〜…』



〜紅魔館(レミリアの部屋)〜



レミリア「はぁっ…!はぁっ…!あ、危なかったわ……でもこれで、私の部屋でセイヤと初夜を過ごす事が決定したわね…」


フラン「」キュ〜☆


レミリア「さぁセイヤ!早速私を抱きなさい!優しく抱きなさいよね!」クルッ…


し〜ん…


レミリア「………誰も居ない」ポツーン…



♨︎紅魔館にも夜が訪れる様です♨︎



セイヤ「家具やら何やらの移動終わったぞ…」スタスタ


咲夜「お疲れ様です。男の人が居ると力仕事が楽に終わって良いですね」ニコ


セイヤ「給金出されなきゃこんな面倒な事、死んでもやるかよ」スタスタ


咲夜「なら私個人が貴方にお願いしたら断るという事ですか?」スタスタ


セイヤ「………場合による」スタスタ


咲夜『素直じゃない方ですね♪』ふふ…


「あっ!漸く見つけたわよセイヤ!」ビシィッ!


セイヤ「あ?…何だよロリババアか…」


レミリア「だからそのロリババアって言うのやめなさいよ!」


セイヤ「へいへい…で?一体何の御用ですか?ブルーレットお嬢様」


レミリア「ブルーレットじゃなくてスカーレットよ!」


セイヤ「アースレッドお嬢様…御用件はなんざましょ…」


レミリア「だからスカーレット!!」


セイヤ「アースでノーマットなお嬢様って事でFinalAnswer?」


レミリア「うーーーーー!!」頰プクー☆


咲夜『本当に…明かるくなられましたね…お嬢様…』感慨深いです…


ダキッ!


フラン「セイヤつっかまっえたー❤︎」ギュゥッ!


セイヤ「きゃーヤダー鬼に捕まっちゃったー(棒)」食べられちゃうー(棒)


レミリア「さぁ!私の部屋で就寝する準備をしなさい!ちゃんと体を綺麗にしてくる事!これは命令よ!分かったら返事しなさい!」


セイヤ「俺まだ眠くないんだが…夜はまだまだこれからなんだが…」


フラン「そうそう!夜はまだまだこれからだよ!」


レミリア「私達は既にシャワーを済ませたから、後は貴方だけよ?」


セイヤ「仕方ないな…咲夜、今風呂場空いてるか?」スタスタ


咲夜「はい、空いてますよ♪」ニコニコ


セイヤ『なんで咲夜はこんなに満面の笑みを浮かべてるんだ…』スタスタ



〜フランの部屋〜



レミリア「どうかしら?」薄紫色のキャミソール☆


フラン「似合うかな?」肌色のキャミソール☆


咲夜「とてもよく似合っていますよ!お嬢様に妹様!」鼻血ダラダラ…


パチュリー「あとはレミィ達次第よ。頑張りなさい…」


レミリア「まさかコレを着る事になるなんてね…人生どうなるか分からないものね…」


美鈴「お嬢様に妹様!気合いです!気合いがあればなんでもできます!」


小悪魔「遂に…遂にこの時が来たんですね…」ホロリ…


フラン「お姉様!先にどっちがセイヤの子供を身籠る事ができるか勝負だよ!」ビシィッ!


レミリア「ふふ♪良いわよ♪これが私と貴女の最後の勝負という訳ね!」


パチュリー『勝負の内容が如何わし過ぎるわよ…』


フラン「それじゃあ行ってきまーす♪」スタスタ


レミリア「朗報を期待してなさい♪」スタスタ


ガチャッ………バタン…


咲夜「……さてと、私もお嬢様の部屋に…」スタスタ


ガシッ!


パチュリー「邪魔をしちゃ駄目よ咲夜…」


咲夜「…」ガク…



〜紅魔館(レミリアの部屋)〜



布団「…」



フラン「き、緊張するね…///お姉様…///」ドキドキ…


レミリア「えぇ…///セイヤには先に私の布団でスタンバってもらっているわ…///あとはパチェの言う様に私達次第という事よ…///フラン…///」ドキドキ…


フラン「女は度胸!」ズボッ!


レミリア「そして愛嬌!」ズボッ!


モゾモゾモゾモゾ…スポンッ…


レミリア「さぁセイヤ…///私達姉妹と…///」


フラン「仲良く組んず解れつしよ?///」


セイヤ「…」zzz


レミリア・フラン『『えぇぇぇぇっ!?寝てるぅぅぅぅぅっ!?』』ガーーーーーーン☆


レミリア「ちょっと起きなさいよ!私達の覚悟を無駄にする気なの!?」ユサユサ!


フラン「眠くなかったんじゃないの!?起きて起きて起きてよー!!」ユサユサ!


セイヤ「るっせぇなぁ〜…まだ夜じゃねぇか…それと人の部屋に入る時にはノックくらいしろよお母さ〜ん…」zzz


レミリア「此処私の部屋!それと夜って言ってもまだ20時じゃない!NEET☆の癖に何健康的な生活送ってるのよ!」ユサユサ!


フラン「お爺ちゃんなの!?セイヤはお爺ちゃんなの!?それと私達セイヤのお母さんじゃないからね!?お嫁さんだからね!?」ユサユサ!


セイヤ「一緒に寝るんだろ〜…?だったら早く寝なさい…沢山寝ないと大きくならないぞ〜…?身長とか…胸とか…胸とか胸とか胸とか胸とかさ〜…」zzz


レミリア「どんだけ胸強調するのよ!どんだけ胸成長して欲しいのよ!!喧嘩売ってるわよね!?貧乳な私達姉妹に完全に喧嘩売ってるわよねぇぇぇっ!?」ユサユサ!


フラン「私はお姉様より胸あるもん!だから私の事をお嫁さんにしてセイヤ!好きにして良いから!私の体はセイヤだけのモノだから!!」ユサユサ!


レミリア「何さりげなく姉をディスってるのよフラン!それとフランはあくまで側室よ!私が正妻なのは揺るがないわ!!」ユサユサ!


フラン「私の方が正妻に相応しいよ!私にはまだ将来性あるもんねーだ!お姉様は一生ペッタンコだもん!それがお姉様が背負っている悲しき運命なんだよ!」ユサユサ!


レミリア「そんな運命私は認めないわ!それにこれからセイヤに大きくしてもらうつもりだからきっとまだまだ成長する筈よ!私の胸は!」ユサユサ!


セイヤ「両側からギャーギャーギャーギャーうるせぇっての…静かに寝る事もできねぇのかあんたら姉妹は…」zzz


フラン「ちょっとセイヤ起きてよー!起きて私の相手してよー!」ユサユサ!


セイヤ「…」zzz


レミリア「駄目ね…完全に夢の中に堕ちてしまったわ…」はぁ…


フラン「お姉様どうしよ〜…これじゃあセイヤの子供身籠れないよ〜…」ウルウル…


レミリア「こうなったら致し方無いわ…セイヤが寝ている状態でグングニルを覚醒させるしかないみたいね…」キリッ☆


フラン「そんな事できるの!?寝ている状態でセイヤのレーヴァテインを覚醒させる事ってできるの!?」ゴクリ…


レミリア「た、多分…」


フラン「でもでもお姉様〜…私未経験な上にそういうエッチなスキル持ってないよ〜…本でしか読んだ事ないよ〜…」どうしよ〜…


レミリア「私だって同じよ…セイヤにリードして貰うつもりだったのに…まさか寝ちゃうだなんて思いもしなかったわ…」う〜…


セイヤ「…」zzz


レミリア「と、取り敢えず本で読んだ通りに事を進めていけば…自ずとそういう結果になる筈よ…」


フラン「なら先ずはキスからだね❤︎」スッ…


レミリア「あっ!ちょっとフラン!?」


チュッ…


フラン「んぅ❤︎…ちゅるっ❤︎…」ちゅっ…


レミリア「は、離れなさいフラン!」グイッ!


フラン「ぷはぁっ!…ふぁ〜❤︎…頭ぽ〜ってする〜❤︎…幸せ〜❤︎…」


レミリア「うー…わ、私も…///」スッ…


チュッ…


レミリア「れろっ❤︎…ちゅるるっ❤︎…んっ❤︎…ちゅっ❤︎…」んちゅっ…


フラン「お姉様長いよー!私だってまだキスし足りなかったのにー!」グイッ!


レミリア「ぷはぁ…幸せな気分ね…///頭の中…///真っ白になっちゃったわ…///」ぽ〜…


フラン「もっとセイヤとキスしたい…///」スッ…


レミリア「私も…///」スッ…



〜約10分後〜



セイヤ「ぁぁぁ〜…」顔面ベトベト〜…


レミリア「やり過ぎちゃったかしら…」


フラン「セイヤの顔が私達の唾液でベトベトになっちゃったね…」どうしよ…


フラン「それでお姉様…次はどうすればいいの?私達だけエッチな気分になっちゃって…結局セイヤのレーヴァテインは覚醒してないんだけど…」


レミリア「フラン…私達は大事な事を見落としていたわ…」


フラン「???…大事な事?」キョトン…


レミリア「私達は吸血鬼…血を吸う事で魔力を供給する種族よ?これから旦那になる男の血を吸わないまま夫婦になるなんて…そんな事許されないわ」キリッ☆


フラン「それもそうだね!これからはセイヤだけの血を吸って生きていく訳だもんね!」お姉様の言う通りだよ!


レミリア「先ずは私から頂くわ…」ガブゥッ!


ブシューーーーーーーッ!!


セイヤ「あばばばばばばっ!!??」ビクンビクンッ!!


フラン『お姉様…相変わらず吸血行為下手っぴだな〜…』それにしてもよく起きないね…セイヤ…


レミリア「っ!?」ドクンッ!!


フラン「?…お姉様どうかしたの?」


レミリア「うっ…///あっ…///」ビクンッ…!


フラン「お姉様大丈夫!?しっかりして!」ユサユサ!


レミリア「だ、大丈夫よ…///『何…///この感覚…///今まで血を吸っても…///こんな事にはならなかったのに…///それに…///』」


フラン「良かった〜……それじゃ私も頂きま〜す❤︎」カプッ…


レミリア『体が熱い……違うわ…///体が疼く…///胸の奥が深く締め付けられる様な感覚…///切ない……セイヤの全てが…///欲しい…///』ドクンッ…!ドクンッ…!


フラン『なに…///これぇ〜…///凄く美味しい…///こんなに美味しい血…///今まで飲んだ事ないよ〜…///』チューーー…


レミリア「もう…///駄目…///抑えられないわ…///」スッ…


フラン「私も〜…///もうどうなっちゃっても良いや〜…///」スッ…


セイヤ「死ぬ〜…悪魔が…悪魔が俺を〜…」zzz



そして…セイヤ君は何も知らずに朝を迎えた…



(朝)



チュンチュン…


チチチチ…



セイヤ「んぁ〜…朝か…?」ボケェ〜…


セイヤ「なんか寒いな……裸で寝たからか…そりゃ寒い訳だ…」ふぁぁあ〜…


セイヤ「レミリアもフランも裸で寝てるし…風邪引くぞ…ったく」布団から出て布団を掛けなおす…


セイヤ「顔面ベタベタするし身体中ベトベトするしで最悪だ…風呂に入りたい…」ストッ…


セイヤ「てか俺の服何処だ?てか俺裸で寝てたっけか?」フラフラ…


ガチャッ…


咲夜「お嬢様、妹様。それとセイヤ…朝ですよ?起きて下ひゃぁぁぁぁぁっ!?///」ビクゥッ!


セイヤ「っせぇな…朝から大声出してんじゃねぇよ……頭に響くだろうが…なんだか二日酔いした様な気分だ…」頭ポリポリ…


咲夜「せせせせセイヤが…///はだはだはだ裸でででで…///」ガクガク…


セイヤ「何取り乱してんだよ…1度見た事あるだろ…」服は何処だ服は…


咲夜「せめて毛布か何かで隠して下さいよ!///非常識です!!///」目逸らし…


セイヤ「取り敢えずスボンまでは履いたから前向いていいぞ…」フラフラ…


咲夜「あれ?何所か行くんですか?」


セイヤ「上が見当たらないからそこら辺から掻っ払ってくるわ…それと風呂入らせてくれ…」スタスタ


咲夜「そ、そうですか…それとお風呂なら自由に使ってもらって結構ですよ?」


セイヤ「悪いな…それじゃあ」ガチャッ…バタン…



〜紅魔館(廊下)〜



セイヤ「あの作ってむきゅむきゅ的なむきゅむきゅさんに魔法服でも作ってもらうかな…」フラフラ…


「お嬢様と妹様が裸で寝てらっしゃるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!?」鼻血ブシャァァァァァァァァッ☆


セイヤ「マジでうるせぇ…てか頭がクラクラするな…貧血か…?」血が足りねぇ…



〜紅魔館(大図書館)〜



セイヤ「むきゅむきゅさ〜ん…便利な服作ってちょ〜だ〜い…」フラフラ…


パチュリー「ちょっ!?///な、何で上半身裸なのよ!!///」あたふた!


セイヤ「なんか知らんが朝起きたら裸で寝てた…それに身体中ベトベトで気持ち悪いし貧血か知らんが頭クラクラするしで最悪な気分だ…」フラフラ…


パチュリー「そ、そう…それは大変ね…『寝ている間にされたみたいね…ご愁傷様…』」


セイヤ「何故かレミリアとフランまでもが裸で寝てたしな…吸血鬼は裸で寝る習慣でもあるのか?」俺は吸血鬼じゃないんだが…NEET☆なんだが…


パチュリー『まさか気付いてないの?』


セイヤ「そんな事よりむきゅむきゅさん…弾幕対決用に魔法服か何か作っておくんなまし♨︎」


パチュリー「別に構わないけれど…その代わり図書館の整理を定期的に手伝ってもらうわよ?」


セイヤ「合点でい…」面倒臭いが仕方がない…


パチュリー「それより急にどうしたのよ。弾幕対決用に魔法服を作ってほしいだなんて…」


セイヤ「対決中に加減してると怪我するんだよ…だから魔法半減能力付きの装備が欲しくなった…だから作ってくれよ紅魔館武具屋のむきゅむきゅさん」


パチュリー「いや私武具屋じゃないわよ!それとさっきから気になっていたのだけれど何よむきゅむきゅさんって!」


セイヤ「むきゅむきゅさんはむきゅむきゅさんだよ…きっとそれ以上でもそれ以下でもない…そんな存在なんだよ」


パチュリー「はぁ……わかったわよ…少しそこで待ってなさい…」ガタッ…


セイヤ「おーい小悪魔ー!茶くれ茶ー!」手をフリフリ…


小悪魔「は、はい只今お持ち致しますー!」ヒューー…


パチュリー「人の使い魔をパシリに使わないでちょうだい!」むっきゅー!



♨︎装備が完成しました♨︎



セイヤ「パチュリーのセンスは良いな…シンプルで凄く俺好みだ…」黒と紅を基調とした服…


パチュリー「気に入ってもらえた様で何よりだわ…貴方の魔力も生地に擦り込んでおいたからある程度の弾幕は防げる筈よ…」


セイヤ「ある程度って言うが具体的にはどのくらいなんだ?」


パチュリー「貴方の言う煉獄ノ力を擦り込んであるからね。フランのレーヴァテインくらいなら無傷で防げるんじゃないかしら」


セイヤ「さっすがむきゅむきゅさん♪そこに痺れる憧れるー☆」キャー☆キャー☆


パチュリー「お、煽てたって何も出ないわよ…///」


セイヤ「これ…少ないが…俺の気持ちだ」スッ…


パチュリー「…」何よこれ…


セイヤ「それじゃあ俺は風呂入りに行くわ」スタスタ


小悪魔「パチュリー様…セイヤさんから何か貰ったんですか?」


パチュリー「こあ…これ何だと思う?」つ瓶の蓋…


小悪魔「瓶の蓋…ですね…」


パチュリー「これが気持ちってどういう事よぉぉぉぉぉぉっ!!」むっきゅー!!



〜紅魔館(門)〜



セイヤ「それじゃあな…中々楽しかったよ」


咲夜「そうですか。それは良かったです…それとセイヤ、これをどうぞ。お給金です」つ封筒


セイヤ「分厚いな…」何枚札入ってんだ…


咲夜「お嬢様から渡されたものですので…ほんの気持ちだそうですよ?」


セイヤ「というか…レミリアとフランは何やってんだ?もしかして2度寝か?」羨ましい…


咲夜「それが…お嬢様も妹様も布団から出てこようとしないんですよ…『多分セイヤに顔を見せられないのだと思うのですが…』」


セイヤ「はぁ〜ん…んじゃ適当に宜しく言っておいてくれ…じゃあな」ノ スタスタ



〜紅魔館(レミリアの部屋)〜



布団「お姉様…///昨日の夜の事…///どこまで憶えてる?///」


布団「全部憶えてるわ…///セイヤは気付いていない様だけれど…///」


布団「気持ち良かったよね…///癖になっちゃいそう…///ていうか癖になっちゃったよ…///」


布団「気持ち良かったし美味しかったしで良い事尽くめな夜だったわ…///」


布団「「はぁ〜…///」」




〜森の中〜



セイヤ「博麗神社に帰ったら肉食いたいな…血が足りなくて死にそうだ…」スタスタ




知らぬが仏……元英雄は知らぬ間に大事なモノを失ってしまった様ですね。一体これからこの英雄なNEET☆はどの様な物語を展開していくのか…それはまだ…誰にも分からない…




〜何かを失ってしまった英雄〜




【完】





幻想郷は冬真っ盛り!そして遂に完成した新バイク!魔導2輪車ティルフィング!!




〜博麗神社(居間)〜




セイヤ「…」こたつに入っている…


レミリア・フラン「「///」」ぎゅぅぅぅっ…



はい皆さんどうも。水奈月セイヤです。NEET☆ですよ?誰が何と言おうとNEET☆ですよ?何故博麗神社に吸血鬼姉妹が居るのか…そして何故自分に抱き着いているのか…それは前回の話の1週間後にまで遡ります。



前回の話から1週間後のある日…



〜博麗神社(居間)〜



セイヤ「いやー…しかしアレだね…季節が流れるのは速いね。まるでウサインボルト様並みの速さだよ」


霊夢「誰よウサインボルトって…」


セイヤ「俺も良く知らん…だが何故か速そうな気がしたんだよね。うんうん」


霊夢「あ…そ。それで?そろそろ就職先を決めたらどう?」


セイヤ「俺は既に就職してるだろうが…」


霊夢「まさか紅魔館で正式に執事になるの?お給金良いから私は大歓迎だけど…」むむむ…でも…


セイヤ「いや俺NEET☆じゃん?Level99じゃん?」


霊夢「いやそれを職業にしないでよ!世界最低の職業じゃないのそれ!!」


セイヤ「いやいや…世界最高の職業の間違いだろ。そして霊夢…お前も大分NEET☆よりだからな?下手すりゃ俺よりNEET☆だからな?NEET☆大魔王博麗霊夢だからな?」


霊夢「誰がNEET☆大魔王よ!私の職業は巫女さん!博麗神社の美人看板巫女!」


セイヤ「美人看板巫女!?何処だ!?美人看板巫女さんは何処だぁぁぁっ!?」キョロキョロ!


霊夢「あんたの目の前に居るでしょうが!!」


セイヤ「はぁ?露出癖のある変態紅白脇巫女が美人で?看板な?巫女?……寝言は寝てから言ってください♨︎」


霊夢「ふんっ!」バキィッ!


セイヤ「クルセイドぉぉっ!?」ドサァァ!


「おーおー!相変わらず仲がよろしい事で!」スタスタ


霊夢「魔理沙…あんたも暇ねぇ。今日は一体どんな用事?」


魔理沙「今日はセイヤに用事があって来たんだぜ!」


セイヤ「魔理沙が俺に?一体どんな用事だ?」よいしょ…


魔理沙「遂に……遂に新バイクが完成したんだぜ!」バーン☆


セイヤ「あ〜…あの製作途中だった新番組か…」


魔理沙「いや番組じゃなくてバイクだぜ!霖之助と2人で作り直してただろ!?」そしてどんな番組だよ!


セイヤ「いやさぁ…バイクが完成した事は嬉しいよ?でも完成した所で結局そこの脇巫女に仕事しろって急かされるだけじゃん?メリット皆無じゃん?メリットはメリットでも、弱酸性な

ビオレ的なアレの方のが…俺は良いと思いま〜す…」


霊夢「いや弱酸性って何!?弱酸性じゃなくて強酸性で洗い流して欲しいのあんたは!!」


セイヤ「俺はMではありません。何方かと言えばSです!攻める方のが好きです!ていうか大好きです!」


霊夢「いや別にあんたがSだろうがMだろうが知ったこっちゃないわよ!」


セイヤ「霊夢は何方かと言うとMっぽいよなw普段Sな人間は…夜の間にだけMになる。そんな習性があるもんなんだよ…」うんうん…


霊夢「っ///…で…///で…///」ぷるぷる…


魔理沙「マズいぜセイヤ!逃げるぞ!」ダッ!


セイヤ「合点承知の助!」ダッ!


霊夢「出てけ馬鹿ぁぁぁぁぁぁっ!!///」夢想封印〜…



ドゴォォォォォォオオオオオンッッ!!



〜空〜



セイヤ「悪いな魔理沙…助かった…」箒の柄の部分に捕まる…


魔理沙「要らない事言うからだぜ…それより定員オーバーだから一旦下に降りるぞ?」ヒューーーーーーンッ!


セイヤ「了解…」2人で定員オーバー…ねぇ…



〜森の中〜



セイヤ「しかし急いで飛び出してきたからコート取ってくるの忘れたな…」肌寒い… スタスタ


魔理沙「秋と言ってももう冬も同然だからなぁ…」本格的な冬まであと少しだぜ… スタスタ


「寒い寒いは冬の証!」ザッ!


「初秋の風は過ぎ去った!なのかー!」ザッ!


セイヤ「出たな馬鹿2人組…」


ルーミア「私は馬鹿じゃないのかー!」


チルノ「ちょっと!そこはあたいの事も庇ってよルーミア!」


魔理沙「はぁ…悪いが今日は急いでるんだ。だから弾幕ごっこはできないぜ?」


チルノ「そんな事あたい達には関係ないね!」ビシィッ!


ルーミア「今日こそ年貢の納め時なのかー!」ビシィッ!


魔理沙「…セイヤ」神パッチン☆


セイヤ「御意に御座います…」スッ…


チルノ「どうやらやる気になったみたいだね!」来いよ!ほぉぉら来いよ!


セイヤ「吹き荒れろ…!」バッ!グルンッ!!


キィィィィィンッッ!!


セイヤ「エターナル…」グルングルングルンッ!


ルーミア「ちょっ!?」ビクゥッ!


セイヤ「ブリザーーードッ!!」バシュゥゥンッ!!


チルノ「タンマタンマ!」アセアセッ!



ドゴォォォォォォオオオオオンッッ!!



魔理沙「ゴールゴールゴーールッ!」ピピピー☆


セイヤ「あんた達も…風になろうぜ?」キリッ☆


チルノ「何が…風になろうぜ?だよっ!」ガバッ!


ルーミア「ふざけるななのかー!」ガバッ!


セイヤ「チッ…しぶといな。なら…凍てつく闇の冷たさを教えてやるよ…」


魔理沙「いけーセイヤー!」


セイヤ「ノーザン…」シュッ!グルンッ…!


チルノ・ルーミア「ちょっ!?」また!?


セイヤ「インパクト!!」バシュゥウンッ!!



ドゴォォォォォォオオオオオンッッ!!



魔理沙「いやー!相変わらず良いシュート撃つな!セイヤは!」感服感服!だぜ!


セイヤ「魔理沙も良いシュート撃つだろうが。正直お前には負けるよ」フッ…


魔理沙「私達は!」手を出す…


セイヤ「永遠の好敵手だ…」手を出す…


ガシッ!


チルノ「茶番はそこまでだよ!ていうか好い加減にしてよ!あたい達唯のかませじゃん!」ガバッ!


ルーミア「理不尽な扱いに異議を唱える!」ガバッ!


セイヤ「此処の連中は血の気が多いだけじゃなく、何処までも頑丈な連中の様だな…どうやらあの技を使う時が来たようだ。魔理沙」


魔理沙「おう!セイヤ!煉獄ノボールを生成してくれだぜ!」


セイヤ「ほらよっ…」ポイッ…


魔理沙「マスターーーーっ!!」バシュゥウンッッ!!


ギュィーーーーーンッッ!!


セイヤ「ブリザーーーードッッ!!」バシュゥウンッッッッ!!!



ドゴォォォォォォォォオオオオオンッッッ!!!


モクモクモクモクモク…


チルノ・ルーミア「「」」チーン☆


セイヤ「悪いが…あんた達のターンは無しだ」スタスタ


魔理沙「バトルフェイズスキップだZE☆」スタスタ



〜香霖堂〜



魔理沙「おーい!霖之助〜…セイヤ連れて来たぜ〜…」スタスタ


「あぁ。ご苦労様、魔理沙」


セイヤ「ご無沙汰しています。霖之助さん」


霖之助「ご無沙汰だなんて…遠慮のある言葉、僕は嫌いだよ。セイヤ君」


魔理沙『相変わらず霖之助の前だと礼儀正しいな…』他の連中には酷い言葉遣いなのに…


セイヤ「最終調整が終わったみたいですね。自分がやろうと思っていたんですが…申し訳ありませんでした」ペコ


霖之助「いやいや。僕も暇でね…お客さんも全然来ないしやる事がなかったから、ついつい張り切ってしまったよ」柄にも無くね…


魔理沙「それでセイヤに香霖、結局新しいバイクはどんな性能してるんだ?」ワクワク☆


霖之助「香霖は好い加減やめてくれないか?魔理沙」


セイヤ「今回のバイクはスピードよりも安定性と性能の強化に力を入れてたからな…前回は小回りが利かなかった所為でロリババアに廃車に

されたし…」


霖之助「僕が驚いたのはレミリアに勝ったという事と、その妹に勝ったという事なんだけどね…」流石は創世の英雄さんだ…


セイヤ「ははは…マグレですよ。マグレ…」


魔理沙「いや絶対マグレじゃないぜ。フランに勝った時点でマグレでもなんでもないぜ…」


霖之助「取り敢えず立ち話もなんだろう?お茶でも飲みながら僕が調整した内容を話すよ。セイヤ君」スタスタ


セイヤ「よろしくお願いします」スタスタ


魔理沙「私にもお茶とお煎餅をPleaseだぜ香霖!」スタスタ



♨︎調整内容説明完了♨︎



ガラガラガラガラ!


バイク「…」


霖之助「これが僕とセイヤ君が作成した新バイク…」スタスタ


魔理沙「ティルフィング!格好良いバイクだぜ!」キャッホー☆


セイヤ「栄光と破滅を齎したと言われる魔剣の

名前…ね」スタスタ


霖之助「試運転はまだしていないんだけど…大丈夫かい?」


セイヤ「多分大丈夫ですよ。聞いてた調整内容からしても、おかしい所はありませんでしたし…」跨る…


ピーーー…ブォンッ!ブォンブォンッ!!


セイヤ「うん…魔力で動くっていうのは便利で効率が良いですね」ブゥゥンッ!ブォンッ!


魔理沙「なら早速試運転がてらにドライブ行こうぜ?」ワクワク☆


セイヤ「そうだな…そうするか」偶の外出だしな…


「よ、漸く見付けましたよ…セイヤ…」はぁ…はぁ…


魔理沙「ん?どうしたんだ咲夜。セイヤに用事か?」大分お疲れの様子だぜ…


咲夜「は、はい…せ、セイヤ…今直ぐ紅魔館まで来て下さい…お願い…します…」はぁ…はぁ…


セイヤ「先ずはコレをやっておかないとですよね…」ブンブンブブブン☆


霖之助「NICECALLだね♨︎」DVDで観た事あるよそれ♪


咲夜「人の話は真面目に聞きなさい!」


セイヤ「はぁ〜…何?また働けってか?お兄さん忙しいんだけど?今から新バイクの試運転しに行くんだけど?」


咲夜「そんな事今はどうでも良いんですよ!このままだと…お嬢様と妹様が…」ウルウル…


セイヤ「レミリアとフランがどうかしたのか?」


咲夜「お嬢様と妹様が…死んでしまいます…」ポロポロ…


魔理沙「っ…そ、それって一体どういう事だよ!」


咲夜「分かりません…パチュリー様にセイヤを

呼んでくる様に仰せ付かって…博麗神社にお邪魔したんですが、霊夢が『あの馬鹿2人組なら香霖堂でバイク見に行ったわよ…』と言われたので…こうして香霖堂に…」ポロポロ…


セイヤ「…分かった。乗れ、咲夜」ちょいちょい…


咲夜「…え?」ポロポロ…


セイヤ「時は一刻を争うんだろ?魔力の無駄遣いだろうし乗せてやるから…ほら」来い…


咲夜「セイヤ…」グシグシ…


セイヤ「霖之助さん…また改めて御礼をさせて下さい…」


霖之助「気にしなくていいよ。行ってらっしゃい…セイヤ君」ニコ


セイヤ「はい…行ってきます。咲夜、しっかり掴まってろよ?」


咲夜「は、はい!」ぎゅぅぅっ!!


セイヤ「魔理沙…俺に付いて来い!」ブォンッ!ブォンブォンッ!!


魔理沙「合点だぜ!」箒に跨る!


セイヤ「いくぞ…!」ブゥォォォォォォォォオオオオオンッッ!!


咲夜「きゃぁぁっ!?」ビクゥッ!


ブォォォォォォォォオオオオオン!!


霖之助「それにしても…セイヤ君が来てからというもの…更に幻想郷が賑やかになったね」毎日が楽しいよ♪




〜紅魔館(レミリアの部屋)〜



ガチャッ!


咲夜「パチュリー様!セイヤを連れて来ました!」タッタッタッ!


パチュリー「思ったよりも速かったわね…」パタン…


セイヤ「ようむきゅむきゅさん。1週間振りくらいだな…」スタスタ


魔理沙「お久だぜ〜♪」スタスタ


パチュリー「泥棒猫も一緒なのね…まぁ良いわ…」


セイヤ「それで?レミリアとフランが死ぬってどういう意味だ?」


パチュリー「……レミィとフランは今…栄養失調で寝込んでいるわ…」


セイヤ・魔理沙・咲夜「「「え、栄養失調(ですか…?)…?」」」


咲夜『え、栄養失調だったんですね…///』騒いでいた自分が恥ずかしいです…///


セイヤ「風邪じゃなかったんだな…1週間前一緒に寝た時全裸で寝てたから風邪引いて死にそうになってるんだとばかり思ってたわ」


魔理沙「1週間前に一緒に全裸で寝た!?それ一体どういう意味だぜ!」胸倉掴むっ!


セイヤ「いや別に一緒に寝るくらい普通だろ?お前や霊夢ともよく一緒に寝てただろうが…」ガクンガクンガクンガクン!


魔理沙「いや全裸で寝た事なんか1回もないぜ!」ガクガクガクガク!


パチュリー「レミィ…フラン…セイヤが来たわよ?」シャッ…


レミリア「う〜…体が怠いわ…」


フラン「お腹空いたよ〜…」


パチュリー「セイヤ…レミィとフランの種族は分かるわよね?」


セイヤ「ババアだろ?」そしてお前もババアだろ?


パチュリー「いやそれ属性よ…」私はレミィ程ババアじゃないわ…


レミリア「せめてロリ属性にしなさいよ〜…」


フラン「お姉様が遂にロリ体型なのを認めた〜…」


セイヤ「いや何方もロリ体型でババアだから…両方合わせてのロリババアだから…」


咲夜「話が明後日の方向に向いてますよ!時は一刻を争うんだろって言ったのは何処の何方ですか!」


セイヤ「ごめちゃ〜い…」


パチュリー「は、話を戻すわよ…レミィとフランは吸血鬼。血を吸う事で魔力を供給する種族よ。だけどこの1週間…レミィとフランは血液から魔力を供給できなくなってしまったのよ…」


セイヤ「はぁ〜ん…で?それがどうかしたのか?」


パチュリー「貴方馬鹿?血液から魔力を供給できなければ吸血鬼は生きていけないのよ…そしてその原因は貴方なのよ…セイヤ」指差し…


セイヤ「は?俺?」


パチュリー「正確に言うと…貴方の血が原因なのよ…」


魔理沙「セイヤの血が原因?こいつの血がドス黒いからか?」でも何故にそれが原因?


セイヤ「誰の血がドス黒いってぇ!?」


パチュリー「1週間前の夜…レミィとフランは貴方に吸血行為を行ったらしいわ」


セイヤ「はぁぁぁっ!?何人の血無断で吸い上げてんのこの馬鹿吸血鬼姉妹は!!」だから俺は全裸で寝てたのか!


レミリア・フラン「「う〜…」」しょぼーん…


パチュリー「唯の人間の血ならば吸血行為を行っただけ…という事で良かったのだけれど…どうやら貴方の血は、普通の人間の血とは全くの別物らしいのよ…」


咲夜「そ、それはどういう意味なんでしょうか…パチュリー様…」


パチュリー「この男の血を吸ってからというもの…輸血パックに補充しておいた血を吸うと、吐き出してしまう…それは咲夜も見ているでしょう?」


咲夜「た、確かにそうでしたね…ですがそれとセイヤの血と、一体何が関係しているんですか?」


パチュリー「この男の血液に含まれている魔力の量は計り知れないわ…その血を吸ってしまった所為で、他の人間の血を吸っても拒絶反応を示して吐き出してしまう…という訳よ」


魔理沙「要はセイヤの血液中に含まれている魔力が強過ぎて…それがレミリアとフランの体内に残ったままになってる…って事か?」


パチュリー「中々理解が速いわね…泥棒猫の癖に…」


魔理沙「これでも魔法の研究には余念が無いんだぜ!」ふふん!


セイヤ「あのさ…20歳にも分かる様に説明してくれないかな?」


魔理沙「いや私はまだ10代だぜ!?歳上の癖にこんな事も分からないのかよ!」


セイヤ「あぁサッパリ分からん♨︎」


パチュリー「つまり今後、レミィとフランが生きて行くには…貴方の血を吸い続けていくしか方法が無いのよ…」


セイヤ「そうか…」スタスタ


レミリア「セイヤ…///」ポッ///


フラン「私達姉妹と…///死ぬまで一緒だね…///」ポッ///


セイヤ「500年近く生きたんだし…もう満足だろ?今までお疲れ様♨︎」ニコ


レミリア・フラン「えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」ガーン☆


咲夜「ちょっ、ちょっとセイヤ本気ですか!?正気の沙汰とは思えません!!」狂気の沙汰ですよ!


セイヤ「いやだってこんなロリババア吸血鬼姉妹と死ぬまで一緒だなんて俺ヤダもん…」いや狂気の沙汰ほど面白いってよく言うだろ?


パチュリー「ひ、酷過ぎるわ…今まで生きてきた中で最低な発言を耳にしてしまったわ…」ガクブル…


魔理沙「2人共…残念だったな♨︎」ニコ


咲夜「魔理沙もなんて事言ってるんですか!」


レミリア「せ、セイヤ…お願いよ…助けてちょうだい…」ウルウル…


フラン「私まだ外の世界見てないよ〜…したい事沢山あるんだよ〜…」ウルウル…


パチュリー「私からもお願いするわ…どうかレミィとフランを助けてちょうだい…」ペコ…


咲夜「私も…お嬢様や妹様が居ない世界なんて…とても耐えられません…生きていたくありません。ですから…私達紅魔館の面々を助けると思って…どうか…」orz


セイヤ「はぁ〜…完全に自業自得だろ…人の血勝手に吸い上げたりするから、こんな罰が当たるんだろうが…」頭ポリポリ…


咲夜「お願いします…セイヤ…」ポロポロ…


セイヤ「分かった分かった…だから泣くの止めろ。これじゃあ俺が泣かしたみたいだろうが」


咲夜「ありが…ヒック…とうグスッ…ございます…」ポロポロ…


パチュリー「私からも御礼を言わせてちょうだい…本当にありがとう」


セイヤ「別に……それで?俺はどうやって血を分ければ良いんだ?」


パチュリー「何度も言う様に貴方の血液に含まれている魔力の量は、常人のソレとは桁違いに多いわ…レミィとフランには吸血行為の際に吸う血の量を調整するなんて器用な事は出来ない…だからコレを使うのよ…」つ太い注射器の様な物


魔理沙「うぇっ…見るからに痛そうな注射器だぜ…」想像しただけで痛みが…


パチュリー「一応痛みを抑える構造にはなっているけれど…保証は出来ないわ…」


セイヤ「なぁ…一つ気になったんだが…良いか?」


パチュリー「?…何かしら」


セイヤ「俺の血液中に含まれている魔力の量が多いって事は分かった。そして今後レミリアと

フランは俺の血以外から魔力を供給する事は出来ない、これも分かった…じゃあ吸血する血の量を調整しなくちゃならない理由は何だ?」


咲夜「確かにそうですね…その注射器らしき物を見ても…とても血液の量を必要としている様には見えませんし…」


パチュリー「貴方の血液をある一定量以上摂取してしまうと…体に異変が起こるのよ…」


魔理沙「ほほう…して、その異変とは?」


パチュリー「……うよ///」


セイヤ「あのむきゅむきゅさん…もう少し大きい声で言って頂けないでしょうか…」


パチュリー「だ、だから発情してしまうのよ!///貴方の血を一定量以上摂取してしまうと!///」顔真っ赤☆


咲夜「は…///」シュ〜☆


魔理沙「発情…///」シュ〜☆


パチュリー「血液中の強大な魔力が体中に流れ込む所為で…///まるで媚薬を飲んだ時の様な感覚に陥るのよ…///」モジモジ…


セイヤ「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!


パチュリー「むきゅ?ど、どうしたのよ…」


セイヤ「つー事は何か…俺があの日全裸で寝ていた理由は…俺が寝惚けて服を脱いだ訳でも…況してや吸血行為をされた訳でも無い…という事か?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!


レミリア「あ、あの日の夜の事を…///私は忘れないわ…///」モジモジ…


フラン「沢山出されちゃったもんね…///もう色々な意味でセイヤ無しでは生きていけない…///そんな体になっちゃったよね…///」モジモジ…


セイヤ「煉獄創世ノ符…」スッ…


魔理沙・咲夜・パチュリー「「「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁっ!!」」」ガシィッ!


セイヤ「離せ…この幻想郷諸共…吸血鬼姉妹を無に還してやる…」ジタバタッ!!


魔理沙「落ち着けセイヤ!何危ない技かまそうとしてるんだぜ!!『うぅ…霊夢になんて言ったら良いんだ…かく言う私もかなりショックだぜ…』」グググッ!


セイヤ「これが落ち着いて居られるか!知らない間に童貞卒業してただなんて笑えねぇよ!!」ジタバタッ!!


咲夜「ここは笑う所ですよセイヤ!お嬢様と妹様を末永く宜しくお願いします!」グググッ!


セイヤ「ざけんじゃねぇっ!!もう絶対ぇに助けねぇ!土下座されても泣かれても絶対ぇに助けねぇぞこのクソ野郎共!!」ジタバタッ!!


レミリア「また…///沢山出して欲しいわね…///あの血液の量じゃきっと物足りないもの…///」モジモジ…


フラン「『下の口に直接流し込んでやるよ…』って言って貰いたいなぁ〜❤︎」モジモジ…


セイヤ「その首跳ね飛ばすッ!!」ジタバタッ!!


パチュリー「火に油を注いでどうするのよ!」私が余計な事を言ってしまったからだけれど…


レミリア「ふふ…///もう私達姉妹は…///貴方と共に生きて行くしか方法が無いのよ?///光栄に思いなさい…///」モジモジ…


フラン「1日5回は相手してくれないと…///やだよ?///」モジモジ…


セイヤ「それはてめぇらだけだろうがぁッ!良いからその首跳ね飛ばさせろッ!」ジタバタッ!!



〜1時間後〜



セイヤ「」ち〜ん☆


魔理沙「最終的に武力による制圧で事無きを得たぜ…」ふぅ…


咲夜「今の内に血液を採取して置いた方のがいい様な気がします…」


パチュリー「こ、これ本当に気絶しているのかしら…」ガクブル…


セイヤ「このくらいで気絶する程柔じゃねぇよ…」ムクッ…


魔理沙「さ、流石セイヤだぜ…計り知れないのは血液中の魔力だけじゃないぜ…」


セイヤ「……貸せ」手を出す…


パチュリー「む、むきゅ…?」ドキッ…


セイヤ「その注射器みたいな物体を早く貸せッ!!」ガー!!


パチュリー「む、むきゅぅ!」渡す!


カシュッ…ドスッ!


セイヤ「チッ…どうして俺がこんな事…」ギュィ〜ン…ズポッ!


セイヤ「先ず1本…」ポイッ!


咲夜「うわっ!?」キャッチ☆


魔理沙「その装置の名前…ミナビタンD生成装置って名付けようぜ?」


セイヤ「何処の鷲のマークだよ…」対象セイヤ君ってか…


セイヤ「ほら2本目だ…」ポイッ!


咲夜「うわっ……お嬢様、妹様…」スッ…


レミリア・フラン「「セイヤ…」」


セイヤ「勘違いするなよ……お前達が居なくなると…悲しむ人達が居る…だから俺はお前達に血を与える…何も特別な事じゃない」


レミリア「なら今後…私達の為に血を与えたい…そう思える様にするだけよ❤︎」ニコ


フラン「これからはセイヤが死ぬ時まで、ずっとずっと一緒だね❤︎」ニコ


セイヤ「もう好きにしろ……あ…それと」


レミリア・フラン「「?」」


セイヤ「先に言っとくけど俺、束縛されんの超〜嫌ぇだから。友達と遊ぶのに一々誰と遊んだとかチェックすんのは…ナシな!」


レミリア「嫌よ。私達姉妹以外と肉体関係を築いたらその場で殺すわよ…」死なない程度に…


フラン「一生私とお姉様以外抱けない様に地下で全身破壊しちゃうから…そのつもりでね❤︎」所謂半殺しって奴だね❤︎


セイヤ『冗談で言ったのに本気にしてるよ…ていうか怖過ぎるよこの姉妹…』スタスタ



……………………………………………

………………………………………

…………………………………

……………………………

………………………

…………………

……………

………





セイヤ「と…いう訳で御座候…」


レミリア「ほらセイヤ…///あ〜ん…///」つミカン


フラン「セイヤの膝暖か〜い…///」擦り擦り…


セイヤ「自分で食える…それとフラン…擦り擦りすんな…」


霊夢「…」イライラ…


レミリア「別に良いじゃない…///もう私達は口では言えない様な事を沢山した仲でしょう?///」ぎゅぅぅっ!


フラン「そうそう…///これが夫婦の在るべき姿なんだよ…///だから気にしない気にしない…///」擦り擦り…


霊夢「あ、あのねぇ〜…此処は私の神社なのよ…?最近ずっと博麗神社に入り浸って…一体何様のつもり…?」イライラ…


レミリア「何様?セイヤの奥様よ?それがどうかしたのかしら?」ぎゅぅぅっ!


フラン「霊夢だって知ってるでしょ?私達の関係。お互いがお互いを求め合う…///そんな関係だって事…///」擦り擦り…


セイヤ「そんな事1度足りともねぇよ…」


魔理沙『私完全に蚊帳の外だぜ…』モグモグ…


霊夢「……セイヤ」イライラ…


セイヤ「ん?どうしたんだ霊夢」


霊夢「レミリアとフランに大事な話があるから…パチンコにでも行ってきなさい」お小遣いあげるから…


魔理沙『あのお金に超が付く程五月蝿い霊夢が…セイヤをパチンコに行かせる…だと…?』明日は雪じゃ無くて嵐だぜ…天変地異の前触れだぜ…


セイヤ「良いのかっ!?わーい!久し振りに銀玉弾きに行けるぞー!」ひゃっほー☆


レミリア「だ、駄目よセイヤ!貴方はこれから私達姉妹とお昼寝するのよ!」うー!


フラン「そうだよ!一緒にお昼寝しよ?ね?」上目遣い☆


セイヤ「それじゃ〜霊夢〜♪お小遣いちょ〜だい♪」手を出す☆


霊夢「はい…」つ御札5枚


セイヤ「わ〜いわ〜い♪それじゃ〜行ってきま〜す♪『帰りにいつものおでん屋でお酒飲んで来よ〜っと♪』」ルンルン♪


〜セイヤ君御退場につき〜


霊夢「さて…あの馬鹿が居なくなった所で話をさせて貰おうかしら…」


レミリア「話って何よ?」


霊夢「人の居候に手を出して…それだけでは飽き足らず遂には私の神社で朝から晩まで入り浸る…いい加減にしなさいよね…」


フラン「だってセイヤが紅魔館では暮らしたくないって言うんだもんしょうがないじゃ〜ん…」


霊夢「き、昨日の夜も…///その前の夜も…///あんた達は…///せ、せせ…///セイヤと…///」


レミリア「?…エッチしてたのが何か問題なのかしら?」


霊夢「問題なのかしら?…じゃないわよ!人の神社で変態行為して!此処はそういう所をする場所じゃないのよ!?」


フラン「だってだってー…セイヤが私達の部屋に行きたくないって言うんだもーん…」


霊夢「それにあいつと合意の上でするのは構わないわよ!?でもあいつ寝てたじゃない!夢の中にダイブしてたじゃない!!」


レミリア「寝ている間でも出来る事が分かったから問題無いわ…」キリッ☆


霊夢「問題大有りなのよ!」


フラン「でも全然妊娠しないよね〜…2ヶ月くらいセイヤとしてるけど…つわり来ないし…」


レミリア「人間と吸血鬼との間に子供が出来るのは稀なのよ…気長に待ちましょう?」


霊夢「気長に待たれても困るのよ!もうあんた達はこの神社に出入り禁止よ!セイヤにも今後一切会わせないわ!」


レミリア「さっきから聞いていれば…貴女はセイヤの何なのよ。文句ばかり言って、最終的には出入り禁止?冗談じゃないわ」


フラン「私もセイヤと会えなくなるのはヤダー!絶対ヤダー!」


霊夢「私だって…」ぷるぷる…


魔理沙『ま、まさか霊夢…言うのか!?今!此処で!』


レミリア「それよりフラン、今夜は新記録に挑戦しましょう?セイヤのグングニルが萎えるまですれば、新記録間違い無しよ♪」夜通ししましょう?


フラン「今までの最高はお姉様の記録の6回だからね…今夜は私がお姉様の記録を塗り替えるよ!」うん!


霊夢「私だってあいつの事が好きなのよーーーーー!!」ポロポロ…


レミリア・フラン「「っ!?」」ビクゥッ!!


霊夢「普段は頼り無いし!屑だし馬鹿だし仕事が大嫌いな底辺塵NEET☆だしで良い所全然無いけれど……料理が上手で…本当は気配り上手で…独りぼっちで寂しかった私の隣に…いつも一緒に居てくれたあいつが…私は好きなのよ!!」ポロポロ…


レミリア「あ、あの…霊夢?」


霊夢「それをあんた達はあいつの初めて奪うわ!お嫁さん宣言するわ!挙げ句の果てには死ぬまで一緒!?ふざけるのも大概にしときなさいよね!?」ポロポロ…


フラン『お、怒ったお姉様より怖いかも…』ガクガク…


霊夢「大体好感を持ってない相手と半年近く一緒に居ると思う!?私はそんな尻軽女じゃないわよ!!普段は素直にあいつに言えないけど…いつか一緒に…本当の意味で家族になりたいなって思ってた……それなのに…それなのにあんた達2人は…!!」ギロッ!!


魔理沙「マズい!レミリアにフラン逃げろ!この状態の霊夢は手が付けられないんだぜ!!」避難する準備だぜー!


レミリア「に、逃げろと言われても…今昼間だし…」ガクガク…


魔理沙「毛布でも何でも被って早く紅魔館に逃げろ!灰になるよりも恐ろしい事になるぞ!?」デスボールよりも強大なボールでそこら一帯封印されるぞ!


フラン「うわーん!灰になるのもそれより酷い目に遭うのもヤダよー!」ダッ!


霊夢「妖怪退治よ…これは妖怪退治なのよ……邪魔な妖怪は…総て退治してやるわッ!!」お札構える!



〜人里〜



ブゥゥゥゥン…キィィ…!



セイヤ「お久し振りです人里さん…銀玉弾きに来ましたよ…っと」バイクから降りる…


人間a「おーセイヤ君!久し振りだねー!今日は仕事かい?」


セイヤ「いやいや…コレですよ。コ・レ❤︎」右手クイックイッ☆


人間a「よくあの巫女さんが許したね〜…」


セイヤ「機嫌が良かったんだと思うけど…まぁ今日は死ぬ程銀玉弾いて酒飲む事にしますわ〜♪」ヒラヒラ※今現在超絶機嫌が悪いのをセイヤ君は知る由もありません


人間a「程々にね〜…」



〜パチンコ屋目の前〜



セイヤ「しかし幻想郷も近未来的になったもんだな…始めに来た時にはふざけるのも大概にしろよなって思ってたが…こんな所に楽園が在るとは…」


「お?もしかしなくても…セイヤか?」スタスタ


セイヤ「宗介…お前こんな所で何やってんだ?」


宗介「んなのコレする為に決まってるだろ?」右手クイックイッ☆


セイヤ「お前既婚者だろうが…こんな所で銀玉弾きに来るなら、金玉でも弾いてろ糞リア充が。ゴールデンクラッシャーしてろよこの野郎…」


宗介「それはお前だろ?新婚の癖してこんな所で銀玉弾きに来て…女房が泣くぞ?早く家に帰って金玉使ってビリヤードでもやってろ馬鹿野郎…」


セイヤ「俺に女房なんか居ねぇよ…俺の女房は銀玉だけだよ…金玉弾くくらいなら銀玉弾くわこの野郎…」


宗介「は?お前昨日の文々。新聞読んでないのか?」


セイヤ「あいつの新聞は好かん…有る事無い事書き殴った新聞なんか見る気にもならねぇよ…」


宗介「いいから見てみろよ…」ほら…


セイヤ「何で新聞なんか持ち歩いてんだよ…この幻想郷に競馬は無いぞ?」受け取る…


宗介「まぁ取り敢えず結婚おめっとさん…まさか婿入りしているとは思ってなかったけどな…」


セイヤ「な、何じゃこりゃぁぁぁぁっ!!」ビリィィッ☆


宗介「おいおい人の新聞を勝手に破るなよ…」金払ってるんだぞ?


セイヤ「何だよ紅魔館に婿入りって!何だよ祝☆童貞卒業って!何だよ元気な子供を産みますって!そして何だよ元気な子供を産ませますってぇぇぇぇぇっ!!」地団駄!


宗介「このコメントってお前がしたんじゃないのか?」つ新聞の切れ端


この度、私水奈月セイヤは、レミリア・スカーレットお嬢様とフランドール・スカーレットお嬢様と結婚する事となりました。これからは3人で健やかな家庭を作る事を、この場をお借りして宣言致します。 匿名希望のSさん


セイヤ「いやこれSさんって確実に咲夜さんだよね!?確実に適当こいてるだけだよね!?勝手に結婚宣言してるだけだよねぇぇぇぇぇっ!?」ていうか最初に本名言ってるのに匿名希望のSさんって何だよ!


宗介「誰だよその咲夜さんって…」


セイヤ「紅魔館のPAD長だよ!銀髪PADなメイド長!十六夜咲夜さんだよ!!」ざけんなよチキショー!


宗介「パチンコ屋の前で大声出すなよ…いいから銀玉弾きに行こうぜ?そして一攫千金して全て忘れようぜ?」肩ガシッ…


セイヤ「そうだな…取り敢えず銀玉弾きに行くか…」スタスタ


宗介「まぁ中で色々聞かせてくれよ。話だけなら聞いてやる……話だけならな」スタスタ



〜パチンコ屋(店内)〜



チーン☆ジャラジャラジャラジャラ☆



宗介「ほ〜…お前も大変なんだな…」スパ〜…


セイヤ「マジでな…仕事したくないのに無理矢理仕事させれるしで…ホント良い事ねぇよ」お…第一種戦闘配置だ…


宗介「しかも寝てる間に童貞卒業ねぇ…可哀想な奴…」それアツくないぞ?ツメたいぞ?


セイヤ「同情するなら俺の童貞を返してくれ…」チッ…永遠の2番手はこれだから…


宗介「俺はホモじゃない…ていうか既婚者なんだよ。お前と違って愛する家族が居るんだよ」アスカちゃん馬鹿にしてんじゃねぇぞ?


セイヤ「俺だってホモじゃねぇよ…だがこの喪失感を何で埋めろって言うんだ?尻穴に銀玉捻じ込めってか?あ?」俺はレイちゃん派なんだよ…


宗介「そのお嬢様達で埋めれば良いだろ?お前の事が好きで行為に及んだんじゃないのか?」まぁ今はアスカちゃんよりもカヲル君に出てきて欲しいがな…


セイヤ「知るかよ…それとそんな事して喪失感を埋められる訳ねぇだろうが…」それは俺も同感だ…


宗介「おっ♪金枠カットシンジ君来た♪」これはアツい!超アツい!


セイヤ「初号機負けてサードインパクト起これ…ていうかお前の家庭にサードインパクト起これ」チッ…金髪黒眉毛は邪魔だから消えろ…銀玉の無駄だ…


宗介「シャーーー!!キタキター!確変大当たりキター!流石シンジ君!…残念だったなセイヤ!サードインパクトはサードインパクトでも!確変大当たりと言う名のサードインパクトが起こったぜー!」アスカちゃんは任せたぞシンジ君!


セイヤ「朝イチから打たねぇと当たらないのかねぇ…銀玉の女神を口説き落とす術を誰か教えてくんねぇかなぁ…」シンジ君はレイちゃんと幸せになるんだよこの野郎…



〜30分後〜



セイヤ「よっしゃーカヲル君!そのままロンギヌスの槍で第6の使徒貫けやー!」激アツ演出キタよコレ!


宗介「お〜…初めて観たな。覚醒モード来た時はまさかとは思っていたが…」俺も確変15回目だ♪


セイヤ「やっぱり最後のシ者は名機だよ…やっぱりカヲル君が最強なんだよ…」これで確変10回目突入だよ♪


宗介「何?お嬢様達は名器?お前も言う様になったなー…」スパ〜…


セイヤ「人の発言勝手に捻じ曲げんな!闇の炎に抱かれて消えろこの野郎!」脳味噌焼き切るぞ!?


宗介「失礼しました〜…それで?お前はこの後どうするんだ?」消し消し…


セイヤ「あ?俺はいつものおでん屋で酒飲んで帰るつもりだが…そう言うお前はどうすんだ?」夜のパーリィー☆ってか?


宗介「俺は普通に帰る。お前と違って俺には愛する妻が帰るのを心待ちにしてるからな♪」夜のパーリィー☆だよ♪


セイヤ「チッ…なら銀玉打ちに来んなよな。家族サービスしてろ…明日に向かってサービスサービス〜って言ってろよこの野郎」


宗介「それにしても此処に居る奴等は暇人が多いんだな〜…やる事なんて仕事するか酒飲むか食うか寝るか博打打つかしかないからな…」


セイヤ「いやそれ結構やる事あるだろ…そういや宗介、お前も外来人だったな…」今更アレだが…


宗介「ふと気が付いたらこの場所に…ってな感じで最初は戸惑ったけどな…ていうかホント人多いよな…パチンコ屋ってさ」今更なアレだな…


セイヤ「まぁ大抵銀玉打ちに来る奴なんか総じて屑人間ばっかだからな…人間の最底辺が寄せ集まる場所…それがパチンコ屋だから」おーおーまたカヲル君が俺に微笑んでくれてるよ❤︎


宗介「俺達2人も?」チラ…


セイヤ「最底辺…」コクン…


セイヤ・宗介「「あははははははw」」当たる当たる!面白いくらい当たりますよ!



♨︎2時間後♨︎



〜パチンコ屋前〜



宗介「いや〜♪勝った勝った♪大勝だ♪」ホクホク☆


セイヤ「懐も暖かくなった事だし…体も暖めに行くかな…」ホクホク☆


宗介「結局お前も夜のパーリィー☆するんだな…するのは良いが程々にしといてやれよ?相手は妖怪みたいだが…」写真見たけどかなり可愛かったやん♪


セイヤ「いや酒飲んで体を暖めんだよ!何で夜のパーリィー☆で体暖めるんだよお前馬鹿か!?それと何を程々にするんだよ!」あんなの唯の若作りだっての!


宗介「いやほら…腰を激しく動かすだろ?体の芯から暖まるだろ?それとあんまり激しくすると泣いちゃうんじゃないかな〜…みたいな?」腰をクイックイッ☆


セイヤ「お前マジで爆発しろ!家庭ごと爆発しろ糞野郎!!」スタスタ!


宗介「今度俺にお前の奥さん2人、紹介してくれよな〜♪」手をフリフリ♪


セイヤ「だから奥さんじゃねぇっ!!」スタスタ!


スタスタスタスタスタスタ!


セイヤ「あー!勝ったのに気分悪ぃ!酒飲んで全部忘れてやる!」スタスタ!


ドンッ!


セイヤ「っと…」


「…」ダッ!


セイヤ「?…何だよあの嬢ちゃん、こんな夜遅くに1人で…」謝ろうと思ったのに走って行っちまったし…


〜路地裏〜


「えへへ♪チョロいチョロい♪……うわっ♪沢山お金入ってるよ♪これで暫くの間はお金の心配しなくて済みそうだね♪」財布開けて…


「おいガキ…人のお財布盗み取るなんざ太ぇ野郎だなぁ…どんな教育したらてめぇみたいなガキが育つんだ?あ?」スタスタ


「え…?お、お兄さん…私の事が見えるの…?」


セイヤ「はぁぁっ!?見えるの?…じゃねぇよ!返せよ俺の財布!現在の価値にして!約30万円程詰まった俺の財布…返せよ糞ガキぃぃっ!!」


『ど、どうしよ…今まで人間に気付かれた事なんて無かったのに…』オロオロ…


セイヤ「返さねぇなら実力行使させて貰うぞ?煉獄符・天獄雷鳴剣…」バヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂッッ!!


『っ!?な、何…あの禍々しい黒と白の雷みたいな刃は……でも不思議と…神々しくもある様な…』


セイヤ「どうする?今ならまだ許してやるが…人間の小娘相手に煉獄ノ力使うのも気が引けるからな…」慈悲をくれてやろう…


「ご、ごめんなさい。私…今お金に困ってて…」しょぼん…


セイヤ「はぁ…だからって何も盗みを働く事無いだろうが。お母さんもきっと、そんな子に育てた覚えはありません!ってな感じで絶対泣くぞ?」滅茶苦茶泣くぞ?


「私にはお母さんなんて居ないよ…況してやお父さんも居ない…」


セイヤ「……そうか。そいつは悪かったな…要らん事言ったみたいで…」頭ポリポリ…


「別にいいよ…お父さんとお母さんが居なくても…お姉ちゃんが居るから…」


セイヤ「もしかして財布盗んだのって…そのお姉ちゃんの為か何かか?」ドラマ的なアレか?そんな展開なのか?


「違うよ…お姉ちゃんと喧嘩して…家出してきたの…」


セイヤ「『完全無欠な自業自得臭がする…』まぁ良いや…それで?あんたの名前は?」


「私の名前はこいし。古明地こいし…お兄さんの名前は?」


セイヤ「俺の名前は水奈月セイヤ。この幻想郷で最高位の存在に位置すると言われる…NEET☆の称号を欲しいままにした伝説の海賊王的なアレだ」


こいし『このお兄さん…絶対最底辺の屑人間だ…』こんな人間に姿を認識される私って一体…


セイヤ「はい自己紹介終わり…俺は今からおでん屋で一杯引っ掛けに行くんだよ…だから早く財布返せよこの野郎」手を出す…


こいし「な、なら私も連れてってよ…それならこの財布…返してあげるよ。それと女の子に向かってこの野郎って何?」財布抱き締める…


セイヤ「黙れ…盗人に人権は無い。早く財布返してお姉ちゃんと仲直りして布団で寝ろ糞ガキ…」ほら!早く!


こいし「やだよ!私も連れてっくんなきゃやだ!」べー!


セイヤ「チッ…ていうかあんた未成年だろうが…飲酒は20歳になってからって言葉を知らないんですかぁ?アホなんですかぁ?それとも超が付く程の馬鹿なんですかぁ?変な目ん玉アクセサリーチラつかせやがった…目障りだ」


こいし「お兄さん人間だよね?私よりも歳下の癖に偉そうな口利いて!お兄さんこそ礼儀を知らない馬鹿でアホな底辺人間じゃん!」ベー!


セイヤ「は?あんた…もしかして妖怪なのか?見た目少女やん……いや確かにロリババア居るけどさ?歳誤魔化しまくってる連中多いけどさ?」


こいし「ほら!この財布を返して欲しかったらそのおでん屋さんに連れてってよ!」グイッ!


セイヤ「はぁ……不幸だ…『俺はBBAに縁があるのか?ピチピチのお姉さんとの縁はないのか?』」スタスタ



〜セイヤ君行き着けのおでん屋さん〜



セイヤ「おう親父…久し振りだな。元気にしてたか?」暖簾括る…


親父「おぉっ!誰かと思えばセイヤ君じゃねぇか!久し振りだなぁ!元気にしてたかっ!?」


セイヤ「いやそれ俺の質問…俺はいつも通り元気にNEET☆生活をEnjoyしてますよ…っと」座る…


こいし「こ、今晩は…///『私の事認識できるか分からないけど…一応礼儀だしなぁ…』」座る…


親父「今日は少女を連れてデートかい?こんな夜遅くに少女連れ回すなんて…セイヤ君はロリコンだったのかい?」


こいし「え…?…私の事…見えるの…?」


セイヤ「この人は妖怪相手に酒出すのもおでん出すのも手慣れてるんだとよ…それと親父、俺はロリコンじゃねぇって何度言えば分かるんだ?」


親父「おぉっとこいつは失敬…お嬢ちゃんは妖怪だったんだね、儂ももう60だからねぇ…歳は取りたくないもんだよ。それでセイヤ君、何を飲むんだい?」


セイヤ「無視すんな…俺はロリコンじゃ「分かってる分かってる!ジョークだよジョーク!爺のスマートジョークだよ!」全然スマートじゃねぇよ…取り敢えず熱燗、あと大根2つとがんもと卵と蒟蒻を1つずつ…」


親父「へい毎度!お嬢ちゃんはどうする?」ヒョイヒョイ…


こいし「私も熱燗…あと大根一切れと餅巾着2つ…」


親父「へいへい毎度!セイヤ君もいい加減に大根の事を一切れ二切れって言える様にならないかい?」


セイヤ「るっせぇな…余計なお世話だっての…それよりも早く熱燗出せや糞爺!」カウンタードンッ!


親父「そいつは悪かったね♪ほら熱燗2本お待ちっ♪」コトッ…コトッ…


こいし『よくこの親父さん怒らないなぁ…』ありがとう…


セイヤ「ほら…」御猪口突き出す…


こいし「…何?御酌して欲しいの?」


セイヤ「違ぇよ…既に酒入ってるだろうが。乾杯だよ乾杯…一応初めて会った事だしな。それに俺はBBAに御酌をして貰う趣味なんか無い…」早くしろ…


こいし「…乾杯『確かに人間からみたらお婆さんみたいな年齢だけど…なんかババアって言われると傷付くなぁ…』」コツン…


ゴクッ…


セイヤ「かぁっ!この一杯の為に生きてる!勝利の美酒は最高だなぁおい!」コト!


こいし『このお兄さんの方がよっぽどジジ臭いよ…』ゴクッ…コト…


セイヤ「おい糞ガキ…あんた今俺の事ジジ臭いとか思っただろ…」パクッ…


こいし「えっ!?な、何で分かったの!?『このお兄さんもしかしてお姉ちゃんと同じ能力を持ってるの!?』」ビクゥッ!


セイヤ「ババアにジジ臭いだなんて思われたく無いな。死に損ないのババアばっかだよな、この幻想郷ってよ…そう思わないかい?マスター」俺にも餅巾着くれ…


親父「マスターじゃ無くて親父だ…それと滅多な事を言うもんじゃないよセイヤ君」ヒョイ…


セイヤ「いやだってマジでババアばっかじゃん?ババアのバーゲンセールじゃん?BBAゲンSALEじゃん?ババア大特価セール中じゃん?」トクトク……ゴクッ…


こいし「酷い言い様だね…なら早くこの幻想郷から出て行けばいいじゃん…」モグモグ…


セイヤ「喧嘩売ってんなら買うぞ?糞ガキ…」コト…


こいし「私は思った事を言っただけだよ。間違った事を言ってるのはお兄さんなんじゃないの?」モグモグ…


セイヤ「死ねたり出て行けたりすれば苦労しねぇよ…それに、この幻想郷のワースト糞BBAと約束しちまったからな…」


こいし「その約束って何なの?教えてよ」


セイヤ「あんたには関係無い…」ゴクッ…コト…


親父「お嬢ちゃん…このお兄さんはね?1度世界を救ったと言われる英雄さんなんだよ?」


こいし「え…?このお兄さんが…?」信じられない…


セイヤ「おい親父…余計な事をベラベラ喋るな…斬り捨てるぞ…」ギロッ!


親父「確かセイヤ君は儂に借りがあった様な気がするの〜…儂は遂にボケたのかの〜…」確か凄っごく大きな借りが…


セイヤ「分かった分かった…もう好きにしろ。親父…芋焼酎お湯割り…」


親父「へい毎度ぉっ!…じゃあ話すけど…少し悲しいお話だけど…それでも聞くかい?」


こいし「…」コクン…


親父「この物語は…世界の終わりと始まりの物語。何も救えなかった…何も護れなかった…そして総てを失くした…1人の男の物語…」


セイヤ「…」ゴクッ!コト…



〜1時間後〜



親父「こうしてその男は世界を救い…そして、世界を創り直した。その男は後に…創世ノ英雄として、永遠に語り継がれる事となった…と…こんな感じかな?」ふふふふふ…


こいし「…」ボロボロ…


セイヤ「なぁ親父……あんた、一体何者なんだ?」モグッ…


親父「なぁに!唯のしがないおでん屋の親父だよ!」歯がキラリン☆


セイヤ「偶にあんたが普通の親父に見えなくなる時があるな…それに俺の事情まで詳しく知ってやがる…」侮れない糞爺だよ…あんた…


親父「まぁ要らない事を話したお詫びとして焼酎か熱燗タダにしてやっからよ!」


セイヤ「なら熱燗もう1本……おい、あんたはいつまで泣いてんだよ」餅巾着美味いな…


こいし「泣いて…ない…」ボロボロ…


セイヤ「いやボロ泣きじゃねぇか…酒が不味くなるから今直ぐ泣くのやめろ…」


こいし「うん……ねぇお兄さん…一つ聞いていい…?」グシグシ…


セイヤ「何だよ…」トクトク…


こいし「世界を創り直したって…どういう事…?」


セイヤ「……親父…どうせ知ってるんだろ?言って良いからこいつに教えてやってくれ…自分の口からは言いたくないからな…」


親父「……お嬢ちゃん…その英雄さんはね?世界を創り直す代償として…自らの存在を無かった事にしたんだよ…」


こいし「……………え?」


親父「愛した家族…愛した恋人…共に戦ってきた戦友達……そして…自分が愛した世界を…自らの存在を消し去る事によって…創り直したんだよ……実は創世ノ英雄としての記述は所々が間違っているんだ……でも、確かに居た…総てを護ろうと…命を賭して戦った…たった1人の男がね…」


こいし「そん…な……それじゃあその人達は…今どうしてるの!?それを知らないで生きてるって事!?そんなのお兄さんが可哀想過ぎるよ!私がお兄さんの立場だったら…辛いよ!悲しいよ!苦しい…よぉ…」ボロボロ…


親父「この話を知っているのは…儂と霖之助っていう店主と…お嬢ちゃんだけだよ♪」ニコ


セイヤ「お喋りが過ぎるぞ糞爺………なぁ…その男の事……あんたは哀れに思うか?惨めに思うか?」


こいし「思わない……思えないよ……そんな事…絶対に…」ボロボロ…


セイヤ「そうか……ならあんたも早くお姉ちゃんと仲直りする事だな…失ってから後悔したって遅いんだ。失う事を後悔しない様に…沢山愛してやれ…沢山側に居てやれ…きっとあんたのお姉ちゃんも、同じ事を思ってる筈だからな…」ゴクッ!


こいし「うん……私…お姉ちゃんと仲直りして…後悔しない様に…精一杯生きるよ…」グシグシ!


セイヤ「まぁあんたとそのお姉ちゃんは妖怪だからな…余程の事が無い限りは、離れ離れにはならないだろ…」ガタッ…


こいし「帰っちゃうの?」


セイヤ「大分酔いが回ってきた…それにそろそろ帰らないと巫女さんが激おこぷんぷん丸になっちまうからな……だから帰るわ…」2人分の金置いとくぞ糞爺…


親父「毎度あり〜…またいつでも来なよ?セイヤ君」


セイヤ「ったり前だろ…此処は俺の第2のホームグラウンドだっての…」スタスタ


こいし「ねぇ…また会える…?」


セイヤ「さぁな…俺は基本神社に居るからな。まぁ偶にパチンコ屋とかこのおでん屋に居るから運が悪ければ会えるかもな…」スタスタ


こいし「それは運が良いって言うんじゃないの?」


セイヤ「俺と会って運が良いだなんて言う奴居ねぇよ…」スタスタ


こいし「ねぇ!……約束して!…また会えるって!…約束してよ!…セイヤ!!」


ピタ…クル…


セイヤ「……きっと、また会えるさ…こいし」ニコ


こいし「///」ドキンッ☆


セイヤ「じゃあな…」ヒラヒラ…


親父『天然の女タラシはタチが悪いねぇ……それにしてもお代が少ない…余計な事を話した罰?でも熱燗サービスしたよね?』



〜博麗神社〜



ガラガラ…


セイヤ「ただいま〜っと…」スタスタ


スタスタスタスタ…


セイヤ「おい霊夢…夜なのに部屋暗くして一体何やってんだ?」カチカチン…


霊夢「……なんで帰って来たのよ…あんたは紅魔館にでも住めば良いじゃない。どうせあんたはあの2人がお気に入りなんでしょ…?」


セイヤ「あの2人ってレミリアとフランの事か?冗談だろ?俺はロリコンじゃねぇよ…」スト…


霊夢「あんたは実際どう思ってるのよ…あの2人から聞いたわよ?歯の浮くような台詞言いまくったらしいわね…」


セイヤ「はぁ?そんな台詞言った憶えが無いんだが……ま、別に嫌いじゃないぞ?レミリアもフランもな…何方かと言えば好きな部類に入るかもな」


霊夢「だったら出て行けば良いじゃない!私の事なんかほっといて!紅魔館にでも何処にでも行っちゃえば良いじゃない!この最底辺屑NEET!!」湯呑み投げる!


パシッ…


セイヤ「ったく…一体どうしたんだ?博麗の巫女様が御乱心ですか?」コト…


霊夢「あんた…レミリアとフランに言われたんでしょ…?一緒に住まないかって…」


セイヤ「あぁ、言われたな…それがどうかしたのか?」


霊夢「私はずっと気になってた…どうしてあんたが…私と一緒に暮らしてるのか…ずっと疑問だった…」ウルウル…


セイヤ「なんだ?お前約束したの憶えてないのか?」


霊夢「?」ウルウル…


セイヤ「まぁボソッと言っただけだったからな…なら今改めて言わせて貰うわ…」


霊夢「何をよ…」ウルウル…


セイヤ「俺はな、霊夢…返しきれない程の恩がある。俺はその恩を返したい……だがそれ以上に俺は、霊夢と一緒に居るのが…楽しいんだ…」ニコ


霊夢「っ///」ボフンッ!!


セイヤ「ま、出て行ってほしいって言われたんだ…これからは香霖堂で霖之助さんと暮らすかな…」スクッ…


霊夢「あ、あんたは冗談も通じないのね…///さっきのはジョークよジョーク…///」モジモジ…


セイヤ「タチの悪い冗談だな…なら俺はこれからも博麗神社に居ていいのか?」


霊夢「あ、あんたの好きにすれば良いじゃない…///」モジモジ…


セイヤ「なら酒飲み直すとしますか♪霊夢、御酌頼む…」スタスタ…


霊夢「し、仕方無いわね…///」スクッ…




数奇な運命を辿る事になる1人の男、その男は嘗て、英雄として人々に持て囃されてきた。だがその世界は、その男が望まなかった結末へと向かい…そして創世ノ英雄として語り継がれる様になった。これからもきっと、この男は数々の試練に立ち向かう事になるのだろう…誰かを護る為に、己自身の真価を問う為に…無様に、愚かに、地を這いながら……戦い続けるのであろう。




〜英雄が辿り着いた世界…それは、幻に想いを馳せた者達が集まる世界〜




END




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2020-06-12 08:57:56

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1: SS好きの名無しさん 2015-07-08 09:05:19 ID: cBr1RcO9

前のとだいぶ変わってらっしゃる( ; ゜Д゜)期待

2: 残響 2015-07-08 15:14:53 ID: yyNNiax-

ありがとうございます!期待に添えられる様に精一杯頑張ります!

3: SS好きの名無しさん 2015-07-13 12:56:13 ID: LrNvLCVi

ここでもセイヤはたらしなのかー…

4: 残響 2015-07-13 15:31:53 ID: BVBpZjt3

セイヤ「TARASI☆?違うな…俺はNEET☆だ!!」

霊夢「だから威張るな!」

5: SS好きの名無しさん 2015-07-16 00:03:24 ID: 6COinkk3

面白かった。他のも期待してます(*´∀`)

6: SS好きの名無しさん 2015-08-20 17:29:15 ID: tjEBYup4

続きはまだかな?

7: 残響 2015-08-20 21:34:04 ID: Tg_rAGoQ

明日はRも無いですから3作品全てを進めようかな…なんて考えています!

8: SS好きの名無しさん 2015-09-08 23:37:39 ID: Sg3Nee85

続きが気になりますよ。今からワクワクしてます。

9: SS好きの名無しさん 2015-09-15 07:26:49 ID: rxCFBx7v

NEET は家事とか出来ないはずだよね。
創作の英雄じゃなくていてマジでNEET ❓

10: SS好きの名無しさん 2015-09-18 22:02:39 ID: b4p1UpkV

M,S、敵二名の存在確認。照準、レミリア・スカーレット、フランドール・スカーレット。霊夢の援護。撃てー!(霊夢のために沈んでもらう。)

11: SS好きの名無しさん 2015-10-22 23:35:18 ID: 6FzxcLRR

親父さん何者?

12: SS好きの名無しさん 2015-10-23 09:45:55 ID: e2FIhfl8

あ、終わり😨なのかー

13: SS好きの名無しさん 2015-10-24 12:08:46 ID: yaVlKkMk

マジリア充爆発しろ

14: SS好きの名無しさん 2015-10-24 12:11:09 ID: yaVlKkMk

さすがセイヤ!俺たちにできない事を平然とやってのける!そこに憧れる!爆発しろ!


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1: SS好きの名無しさん 2015-07-08 22:59:25 ID: HYpHaPUw

前のと比べてだいぶ良い

2: SS好きの名無しさん 2015-07-09 02:47:22 ID: w7W-RA8o

まさかのリニューアルw期待してます!

3: SS好きの名無しさん 2015-09-08 23:38:15 ID: Sg3Nee85

続きと先の読めない展開に期待です


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